JP4301861B2 - 移動体の操縦方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体の操縦方法及び装置に関し、主に、移動体を予定移動経路に沿って自動的に移動させるものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
移動体の自動操縦方法として、例えば、自動操船方法がある。従来の自動操船方法として、例えば以下のものがある(特許文献1参照)。この自動操船方法では、計画航路上に現在位置から所定の距離だけ離れた点に目標点をおき、その目標点から航路偏差及び方位偏差を算出し、その算出した偏差から複数個の推進器(以下、アクチュエータという)が出力すべき推力を算出する。また、ルートは複数の線分と一定半径の円弧とで構成される連続な計画航路である。
【0003】
この自動操船方法では、目標点を時々刻々算出する必要があり、また、与えられた経由点から事前に連続なルートを算出する必要がある。さらに、この自動操船方法では、目標値からの偏差をゼロにするように船体を制御するため、風や潮流などの外乱が作用しても必要なパワーを出力して偏差をゼロにするように航行する。従って、過大なパワーを消費する場合がある。
【0004】
また、他の従来の自動操船方法として、以下のものがある(たとえば特許文献2参照)。この自動操船方法では、現航路から新航路への変更の際に、現航路上でのコースずれに関係なく一定のターンレートでもって旋回し、旋回終了時点で新航路へ航路変更する。しかし、この自動操船方法では、航路への航路キープ制御時と航路変更時とでは制御手法が異なり、航路変更時とそうでないときとで制御手法を切り換える必要がある。また、航路変更時には一定のターンレートでの旋回(フィードフォワード制御)となるため、航路からの偏差が大きくなる可能性がある。
【0005】
さらに、移動体の位置制御方法として、以下のものがある(たとえば非特許文献1参照)。この移動体の位置制御方法では、非線形の最適フィードバック制御によってホバークラフトを位置制御しているが、予定移動経路上への拘束を考慮しながら移動させることについては開示されていない。
【0006】
また、同じ移動体の位置制御方法として、以下のものがある(たとえば非特許文献2参照)。この移動体の位置制御方法では、障害物を避けて移動する方法として、評価関数内に移動体の位置に関するペナルティー関数を設ける手法を採用している。この手法では、予め障害物が分かっている場合には有効であるが、関数が時不変であるため、障害物が突然出現したり、障害物が移動したりする場合などには対応できない。また、ペナルティー関数は現在時刻から所定の時間Tだけ未来の状態のみを評価しているため、障害物の回避が必ずしも最適な移動経路で行われているとはいえない。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、所与の制約条件内でパワーを最小にしつつ、所与の目標点に沿うよう最適な移動経路で自動操縦可能な移動体の操縦方法及び装置を提供することを目的としている。
【0008】
【特許文献1】
特開平2001-287697号公報
【特許文献2】
特開平07-242199号公報
【非特許文献1】
第44回自動制御連合講演会,No.01-253,116〜119頁
【非特許文献2】
計測と制御 第36巻 第11号 (1997年11月号)の776〜783頁
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る移動体の操縦方法及び装置は、目標点を設定し、移動体特有の非線形の条件も考慮された、前記目標点に到達するための移動体の状態量及び推力に関する評価関数を最小化又は最大化する推力値をリアルタイムで算出し、該算出した推力値に基づいて移動体を移動させる移動体の操縦方法及び装置であって、前記評価関数が状態量及び前記推力と各項に対する重みとを含み、該重みを前記状態量及び推力が取り得る値を制限する拘束条件として設定し、該設定した拘束条件に制約された推力値を算出する、(請求項1,19)。かかる構成とすると、従来例のように事前に移動経路を計算しておく必要がなく、実際の位置制御において、目標点までの最適なルートをリアルタイムで計算しつつ移動体を制御するので、外乱が作用しても所与の条件内でパワーを最小にしつつ最適なルートを自動的に移動することができる。また、かかる構成とすると、重みを調整することにより、移動体の所望の応答及び性能を最小限の推力で得ることができる。
【0010】
た、前記移動体の予定移動経路上に1以上の経由点を設定し、該設定された経由点を順次切り換えて前記目標点として設定してもよい(請求項3,21)。かかる構成とすると、ルートに必要以上に拘束されない最適な移動が可能となるので、ルート上を忠実に辿る場合に比べてパワーを低減することができる。
【0011】
また、前記評価関数を現在時刻から未来の所定時刻に渡って最小化又は最大化する推力値をリアルタイムで算出してもよい(請求項2,4,20,22)。かかる構成とすると、現在時刻から未来の所定時刻に渡る評価関数の変化の仕方を反映するようにその最小化又は最大化演算を行うので、最適なルートでの移動を必要最小限の演算時間で実現できる。
【0013】
また、前記予定移動経路が始点及び終点の2つの経由点のみを有しかつ該2つの経由点が同一点であるように設定してもよい(請求項5,23)。かかる構成とすると、同じアルゴリズムでルートトラッキングと定点保持が可能となるので、制御方法を簡素化することができる。
【0014】
また、前記予定移動経路上を前記移動体に先行するように移動する仮想点からなるガイドポイントを設定し、前記ガイドポイントが現在の目標点である経由点に到達すると、前記目標点を次の経由点に切り替えてもよい(請求項6,24)。かかる構成とすると、移動体及びアクチュエータの動特性に起因する遅れを補償することができる。
【0015】
た、前記経由点で区画される前記予定移動経路の区間毎に前記重みを前記状態量及び推力が取り得る値を制限する拘束条件として設定し、前記経由点に対応する前記拘束条件に制約された推力値を算出してもよい(請求項7,25)。かかる構成とすると、重みを調整することにより、移動体の所望の応答及び性能を最小限の推力で得ることができる。
【0016】
また、前記重みを定数として設定してもよい(請求項8,26)。
【0017】
また、前記重みを位置の関数として設定してもよい(請求項9,27)。
【0018】
また、前記重みを前記移動体の位置及び姿勢の関数として設定してもよい(請求項10,28)。
【0019】
また、前記重みを、前記目標点における状態量と現在地における状態量との差の関数として設定してもよい(請求項11,29)。
【0020】
また、前記重みを速度の関数として設定してもよい(請求項12,30)。かかる構成とすると、重みを適宜設定することにより、例えば、移動体の最大速度を設定することができる。
【0021】
また、前記重みを時間の関数として設定してもよい(請求項13,31)。かかる構成とすると、例えば、移動体の速度に対する重みを時間に対し適宜変化するよう設定することにより、移動体を自動的に停止又は発進させることができる。
【0022】
また、前記重みをイベント信号の関数として設定してもよい(請求項14,32)。かかる構成とすると、例えば、移動体の速度に対する重みをイベント信号に対し適宜変化するよう設定することにより、イベント信号に応じて移動体の速度を変化させることができ、イベント信号による停止又は発進も可能である。
【0023】
また、前記重みを障害物に関する情報の関数として設定してもよい(請求項15,33)。かかる構成とすると、ルートからの偏差に対する重みを、障害物に関する情報に応じて適宜変化するよう設定することにより、移動体に障害物を自動的に回避させることができる。
【0024】
また、イベントを検知すると前記目標点を現在位置以外の点と現在位置との間で切り換えて設定するようにしてもよい(請求項16,34)。かかる構成とすると、操作ボタンを押す等してイベントを発生させることにより、移動体を停止又は発進させることができる。
【0025】
また、前記評価関数が変数として状態量及び前記推力を含み、前記移動体の状態を非線形又は線形の状態観測器を用いて推定してもよい(請求項17,35)。かかる構成とすると、直接検出することができない状態量を推定して、適切に最適化制御を遂行することが可能になる。
【0026】
また、前記目標点及び評価関数を含む所要の事項をヒューマンインタフェースを用いて設定してもよい(請求項18,36)。かかる構成とすると、所要の事項を簡単に設定することができる。
【0027】
また、前記移動体が船であってもよい(請求項37,40)。
【0028】
また、前記移動体が水中航行船であってもよい(請求項38,41)。
【0029】
また、前記移動体が航空機であってもよい(請求項39,42)。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る移動体の操縦装置の制御系統の構成を示すブロック図、図2は図1の制御装置の構成を示すブロック図、図3は個別アクチュエータの配置を示す模式図である。
【0031】
図1において、本実施の形態では移動体の操縦装置として操船装置1を例示している。従って、本実施の形態では移動体は船体(船)5である。操船装置1は、ルート情報入力装置2、制御装置3、アクチュエータ4、位置計測装置5、及び方位角計測装置7を備えている。
【0032】
位置計測装置6は、例えばGPS(global positioning system)で構成され、船体5の位置を計測してこれを位置情報として出力する。方位角計測装置7は、例えばジャイロコンパスで構成され、船体5の方位を計測してこれを方位角情報として出力する。ルート情報入力装置2は、コンピュータに接続されたディスプレイ、マウス、キーボード等からなるHMI(human interface)で構成され、船の予定移動経路(予定航路:以下、ルートという)、ルートへの拘束度合い等のルート情報を制御装置3に入力してそれを設定するためのものである。制御装置3は、コンピュータで構成され、ルート情報入力装置から入力されるルート情報と、位置計測装置6及び方位角計測装置7からそれぞれ入力される位置情報及び方位角情報とに基づき、船体5に対して非線形の最適化フィードバック制御を行う。具体的には、その制御のための動作指令を出力する。アクチュエータ4は、制御装置3から出力される動作指令に従って推力を出力して船体5を移動(航行)させる。アクチュエータ4は、本実施の形態では、図3に示すように、船体5にそれぞれ配設された個別アクチュエータ、すなわち、1つのスラスタ21と、2つのプロペラ22,23と、2つの舵24,25とで構成され、これにより、船体5を任意の二次元方向へ移動させかつ船体5を任意に旋回させることが可能になっている。
【0033】
次に、制御装置3について詳しく説明する。図2において、制御装置3では、所定のソフトウエアによってルート最適化演算部8、推力配分部9、及びオブザーバ10が実現されている。ルート最適化演算部8は、後述する評価関数を最小化するアルゴリズムを用いてルート最適化の演算を行い推力指令を出力する。推力配分部9は、ルート最適化演算部8から出力された推力指令を図3に示す個別アクチュエータ21〜25に最適に配分し、これを動作指令として出力する。オブザーバ10は、ルート最適化演算に用いる評価関数の状態量をルート最適化演算部8に入力する。オブザーバ10は、その基本的構成が周知であるのでここでは簡単に説明する。オブザーバ10では、船体5及びアクチュエータ4の数式モデルに推力配分部9から出力される動作指令が制御入力として入力され、前記数式モデルの出力が船体5の位置情報及び方位角情報(位置計測装置6及び方位角計測装置7の出力)と比較され、それらの差分が前記数式モデルの所定箇所に入力される。そして、前記数式モデルの適宜な箇所から状態量(x,y,Ψ,u,v,r)が取り出され、これが船体5の状態量の推定値としてルート最適化演算部8に入力される。
【0034】
なお、本実施の形態においては、ルート最適化演算部8と推力配分部9とが分離されているが、ルート最適化演算部8において出力する推力指令が各アクチュエータの推力指令になるように構成してもよい。
【0035】
次に、ルート最適化演算部8で遂行されるルート最適化演算について詳しく説明する。図4はルートの設定方法を示す模式図、図5は状態量の定義を示すグラフ、図6は評価関数の重みの設定例を示す模式図であって、(a)はルートの状態を示す図、(b)は重みの変化を示す図、図7は拘束レベルの定義を例示する表である。
【0036】
まず、ルートの定義について説明する。
【0037】
図4に示すように、本実施の形態では、仮想の平面上に複数の経由点(以下、ウエイポイントという)WPを想定し、その複数のウエイポイントWP間を直線で結んだものをルート101として定義する。そして、このようにルート101上に複数想定されたウエイポイントWPを順次切り換えて目標点としながら最適化制御を行う。
【0038】
具体的には、このルート101をグローバル座標系で定義する一方、ルート101のウエイポイントWPで区分された区間(以下、単に区間という)102毎にローカル座標系xi-yiを定義する。このローカル座標系xi-yiは任意に定義できるが、ここでは、ウエイポイントWPiを原点とし、xi軸がウエイポイントWPiから前方に延びる区間102iに一致するように定義される。そして、船体5が次のウエイポイントWPに到達するまではそのウエイポイントWPに対応するローカル座標系で制御を行う。つまり、船体5の位置及び方位角をウエイポイントWP毎にそれに対応するローカル座標系に変換する。そして、船体5が次のウエイポイントWPi+1に到達するまでは、評価関数の終端条件を、現在のウエイポイントWPiに対応するローカル座標系xi-yi上の次のウエイポイントWPi+1における状態とし、区間102毎に評価関数の重みを定義する。そして、船体5が次のウエイポイントWPi+1に到達した時点で座標系をそのウエイポイントWPi+1に対応するローカル座標系xi+1-yi+1に切り換えるとともに評価関数の重みをその区間102i+1に切り換える。
【0039】
ところで、以上の説明では、理解し易くするために、船体5がウエイポイントWPへ到達すると座標系及び評価関数の重みを切り換える(すなわち目標点を切り換える)と述べたが、船体5はルート101に案内されるように移動するのであってルート101上を忠実に移動する訳ではない。そのため、船体5は必ずしもウエイポイントWPを通過しないので、船体5のウエイポイントWP到達に代えて、目標点を切り換える目安を定義する必要がある。そこで、本実施の形態では、ルート101上を船体5に対応して移動するガイドポイントGPを想定し、このガイドポイントGPがウエイポイントWPに到達したときに目標点を切り換えることとしている。
【0040】
ガイドポイントGPは、船体5の中心のローカル座標系のxi軸上の射影点Pmxiより距離Dだけ前方に位置し、該射影点Pmxと同じ速度で移動するように設定される。この距離Dは、例えば、航行速度、ルート101からの横ずれ量、方位角のずれ量、目標点とするウエイポイントWPまでの距離、設定された評価関数の重みの値等の関数とされるが、これに限定されるものではない。
【0041】
このようにガイドポイントGPを船体5に先行するように設定すると、船体5及びアクチュエータ4の動特性に起因する遅れを補償することができる。
【0042】
次に、ルート最適化演算のアルゴリズムを説明する。
【0043】
このアルゴリズムでは、以下の(1)式のような船体の状態方程式に対し、各時刻tにおいて[t,t+T]に渡る(時刻tからTだけ未来まで最適化する)以下の(2)式のような評価関数を最小にする最適値問題を解き、その最適制御の初期値u(t)のみを実際の制御入力として与える。
【0044】
【数1】
Figure 0004301861
【0045】
ここで、x(t):状態ベクトル、u(t):制御入力ベクトル、p(t):既知の時変パラメータである。
【0046】
【数2】
Figure 0004301861
【0047】
ここで、xref:目標状態(目標点とするWPにおける位置及び状態)、S:終端状態に対する重み、Q:状態量に対する重み、R:制御入力に対する重みである。
【0048】
つまり、この評価関数において、Φ、Lに適当な関数を選び、S、Q、Rに適当な値を設定し、評価関数を最小にするu(t)を求め、これを船体に作用させる推力の指令値とし、アクチュエータの動作指令値を算出する。そして、この演算をリアルタイムで遂行する。この評価関数において、第1項は現在時刻から所定時刻だけ未来の状態を評価する項であり、第2項は状態量及び制御入力(推力)を現在時刻から未来の所定時刻に渡って評価する項である。
【0049】
そして、この評価関数の重みS、Q、Rは可変であり、進入禁止区域の情報、目標点とするウエイポイントWPまでの距離、ユーザの指定などにより大きさを逐次変更できる。
【0050】
本実施の形態では、(2)式の評価関数を、好ましい具体例として、以下の(3)式のように定義した。
【0051】
【数3】
Figure 0004301861
【0052】
ここで、x1=x,x2=u,x3=y,x4=v,x5=Ψ,x6=r,x7=X,x8=Y,x9=N
u1=Xr,u2=Yr,u3=Nr
であり、下記の運動方程式に従う。
【0053】
【数4】
Figure 0004301861
【0054】
ここで、(10)〜(12)式は図2の推力配分部9及びアクチュエータ4の動特性の近似式である。ここでは、この動特性を一次遅れ系で近似しているが、これには限定されず、任意の方程式を採用することができる。
【0055】
また、図4及び図5に示すように、(3)〜(12)式において各パラメータは以下の内容を表している。
【0056】
x:船体の中心のx座標、y:船体の中心のy座標、Ψ:船体の方位角、u:船体の前後方向(長手方向)の速度、v:船体の左右方向(幅方向)の速度、r:船体の角速度、X:船体の前後方向の推力、Y:船体の左右方向の推力、N:船体の中心周りのモーメント、Xr:船体の前後方向の推力の指令値、Yr:船体の左右方向の推力の指令値、Nr:船体の中心周りのモーメントの指令値、M:船の質量、mx:前後方向の付加質量、my左右方向の付加質量、Izz:慣性モーメント、Jzz付加慣性モーメント、xG:船体の中心から重心までの距離、XH:船体の前後方向の流体力、YH:船体の左右方向の流体力、NH:船体の中心周りの流体力、Kx,Ky,Kn:入力に対する出力の振幅比を表す係数、Tx,Ty,Tn:一次遅れ系の時定数を表す係数。
【0057】
前述したように、(3)式の評価関数の重みSfi,qi,riは可変であり、進入禁止区域の情報、目標点とするウエイポイントWPまでの距離、ルートへの拘束度合いなどにより大きさを変更する。
【0058】
例えば、図6(a)に示すように、進入禁止区域などの船体が進入して欲しくない領域201がルート101に沿って存在する場合には、図6(b)に示すように、yに対する重みq3を領域201に対応するように設定する。すなわち、ローカル座標のyi軸方向において、重みq3が、領域201が存在しない範囲では一定値V0を取り、領域201が存在する範囲では値が急激に増加するように設定する。
【0059】
この場合、偏差(目標点における状態量と現在地における状態量との差)の状態を考慮して、ルート101を基準とした場合における重み一定の領域A1と重み増加の領域A2とを設定する。また、重みは離散値を取ることができないので、連続になるように設定する。重み一定の領域A1は、目標点とするウエイポイントWPまでの距離などに応じて変更する。重み一定の領域A1の長さにより、ルート101への拘束度合いを調整する。
【0060】
この拘束度合いは連続的に変化するように設定できるが、本実施の形態では、例えば、図7に示すように、重み一定の領域A1の長さに比例して拘束レベルを"Non","Loose","Middle","Tight","Strict"の5つのレベルに区分している。
【0061】
重みの下限値V0は、目標点とするウエイポイントWPまでの距離などに応じて変更する。重み増加の領域A2は、船体の右舷側及び左舷側の双方に設定することができる。ルートに対する拘束度合いは船体の方位角や速度などの他の状態量に対してもその重みを変化させることにより、船体の位置に対する場合と同様に設定することができる。
【0062】
次に、以上のよう構成された操船装置1の動作(操船方法)を説明する。図8は船体の制御状態を示す図であって、(a)は本実施の形態を示す図、(b)は従来例を示す図である。
【0063】
図1〜図4において、まず、ルート情報入力装置2からウエイポイントWP、目標点における状態量、ガイドポイントの先行距離D、各区間102における重み(ルートへの拘束度合いを含む)等を制御装置3に入力してこれらを設定する。すると、ルート最適化演算部8は(3)式の評価関数を最小にするような船体への2方向の力(推力指令Xr,Yr)及びモーメント(推力指令Nr)をリアルタイムで算出し、これを推力配分部9がアクチュエータ4の個別アクチュエータ21〜25に配分し、この配分した推力指令値を動作指令としてアクチュエータ4に出力する。すると、個別アクチュエータ21〜25が動作指令に基づいて推力を出力し、その出力された推力に応じて船体5が移動する。この間、船体5の位置及び方位角を位置計測装置6及び方位角計測装置7がそれぞれ計測し、オブザーバ10がこの計測した位置及び方位角と推力配分部9から出力される動作指令に基づいて現在の状態量をルート最適演算部8に入力する。その結果、図8(a)に示すように、船体5は現在位置から目標点となるウエイポイントWPまで、最適なルートを辿って移動するように制御される。そして、図4に示すガイドポイントGPが目標点とするウエイポイントWPに到達すると、ルート最適化演算部8が目標点を次のウエイポイントWPに切り換えて船体5を同様に制御する。この際、区間102毎に設定された評価関数の重みに応じて、船体5のルート101への拘束度合いが変化する。
【0064】
この本実施の形態による制御を従来例と比較すると、従来例では、図8(b)に示すように、目標値からの偏差をゼロにするように船体を制御するため、風や潮流などの外乱が作用しても必要なパワーを出力して偏差をゼロにするように船が航行し、従って、過大なパワーを消費する場合があるのに対し、本実施の形態では、目標点までの最適なルートをリアルタイムで計算しつつ船体を制御するので、設定された拘束度合いの範囲内であれば、外乱が作用しても所与の条件内でパワーを最小にしつつ最適なルートを航行することができる。
【0065】
次に、船体5のルート101への拘束度合いをシミュレーションによる実施例に従って説明する。
(実施例1)
図9は実施例1に係るシミュレーション結果を示す図である。図9において、横軸はx座標を縦軸はy座標を示す。太線は、それぞれ、ウエイポイントWP0,WP1における船体5の目標位置及び目標方位角を示す。船体5は、ウエイポイントWP0からウエイポイントWP1に移動しながら(位置を変化させながら)その方位角をウエイポイントWP0におけ方位角からウエイポイントWP1における方位角に近付けるように変化させている。
【0066】
また、一般に、(1)式や(3)式のように各項に重みを与えた評価関数を用いて最適化制御する場合には、重みを大きくすると、それに応じて評価関数が大きくなるため、船体の状態が重みの増加する領域には近づかなくなる。本実施例では、船体5の位置及び方位角に対して重みが増加するよう設定されているが、それらの拘束レベルが"Loose"(小:図7参照)に設定されており、その重みによるルートへの拘束度合いが小さい。従って、船体5はルート101から比較的離れた経路を辿ってウエイポイントWP0からウエイポイントWP1まで移動している。
(実施例2)
図10は実施例2に係るシミュレーション結果を示す図である。図10において、横軸はx座標を縦軸はy座標を示す。本実施例では、船体の位置に対する拘束レベルが"Strict"(超大:図7参照)、船体の方位角に対する拘束レベルが"Loose"(小)に設定されている。従って、船体5はほぼルート101上を通ってウエイポイントWP0からウエイポイントWP1まで移動している。
(実施例3)
図11は実施例3に係るシミュレーション結果を示す図である。図11において、横軸はx座標を縦軸はy座標を示す。本実施例では、船体の位置に対する拘束レベルが"Middle"(中:図7参照)、船体の方位角に対する拘束レベルが"Loose"(小)に設定されている。従って、船体5はルート101からやや離れた経路を辿ってウエイポイントWP0からウエイポイントWP1まで移動している。
(実施例4)
図12は実施例4に係るシミュレーション結果を示す図である。図12において、横軸はx座標を縦軸はy座標を示す。本実施例では、船体の位置及び方位角に対する拘束レベルが共に"Loose"(小)から"Strict"(超大)に変化するように設定されている。従って、船体5はウエイポイントWP0からウエイポイントWP1に至る途中でほぼルート101上に位置するとともにその方位角がウエイポイントWP1における目標方位角に近い方位角にまで変化し、そこからウエイポイントWP1までは、ほぼルート101上を通りかつわずかに方位角を変化させるようにして移動している。
【0067】
以上の実施例1〜4から明らかなように、本実施の形態による制御では、船体5の位置及び方位角の重みを適宜設定することにより、船体5を所望の経路及び姿勢でウエイポイントWP間を移動させることができる。なお、これらの重みはオペレータの感覚的判断により容易に設定できる。
【0068】
次に、自動着桟を、シミュレーションによる実施例に従って説明する。
(実施例5)
図13は実施例5に係るシミュレーションにおける船のルートを示す模式図、図14は実施例5に係るシミュレーション結果を示す図である。図14において、横軸はx座標を縦軸はy座標を示す。
【0069】
図13に示すように、本実施例に係るシミュレーションでは、中央に開口部302aを有するように港の防波堤302が位置し、その開口部302aから見て右奥に桟橋301が位置するように設定されている。そして、防波堤302の開口部302aのほぼ中央部に第1のウエイポイントWP0が設定され、その開口部302aの正面でかつ桟橋301の左方に位置するように第2のウエイポイントWP1が設定され、そこから桟橋301の先端部を迂回するように第3〜第5のウエイポイントWP2〜WP4が設定され、第5のウエイポイントWP4から直進して桟橋301に接岸する位置に第6のウエイポイントWP5が設定されている。船体5の方位角(姿勢)は、第1〜第3のウエイポイントWP0〜WP2では入港時の方位角であり、第4〜第6のウエイポイントWP3〜WP5では入港時と逆の方位角であるように設定されている。
【0070】
そして、本実施例では、船体5の位置に対する拘束レベルが全ての区間102において"Loose"(小)に設定され、船体5の方位角に対する拘束レベルが、第5のウエイポイントWP4と第6のウエイポイントWP5との間の区間102において"Loose"に、その他の区間102において"Non"(無:図7参照)に設定されている。その結果、船体5は第3のウエイポイントWP2と第4のウエイポイントWP3との間においてルート101から離れて桟橋301に接近し、また、接岸の際に船体5が大きく旋回して桟橋301に衝突した。従って、好ましくない結果が得られた。
(実施例6)
図15は実施例6に係るシミュレーション結果を示す図である。図15において、横軸はx座標を縦軸はy座標を示す。本実施例では、船体5の位置及び方位角に対する拘束レベルが共に全ての区間102において"Loose"(小)に設定されている。その結果、船体5が桟橋301に衝突することは解消されたが、船体5が第3のウエイポイントWP2と第4のウエイポイントWP3との間を大きく旋回しながら移動するため、船首が防波堤302に接近し過ぎて危険な結果となった。
(実施例7)
図16は実施例7に係るシミュレーション結果を示す図である。図16において、横軸はx座標を縦軸はy座標を示す。本実施例では、船体5の位置に対する拘束レベルは全ての区間102において"Strict"(超大)に設定されている。そして、船体5の方位角に対する拘束レベルは、第1のウエイポイントWP0と第2のウエイポイントWP1との間の区間102において"Loose"(小)に設定され、第2のウエイポイントWP1と第5のウエイポイントWP4との間の各区間102において"Loose"(小)から"Strict"(超大)に変化するように設定され、第5のウエイポイントWP4と第6のウエイポイントWP5との間の区間102において"Strict"(超大)に設定されている。その結果、船体5が第3のウエイポイントWP2と第4のウエイポイントWP3との間との間においてほぼルート101上を移動しかつ船体5が第4のウエイポイントWP3の近傍で旋回するため、船首が防波堤302に接近する危険性が解消され、良好な結果が得られた。
【0071】
以上の実施例5〜7から明らかなように、本実施の形態による制御では、ルートを適宜設定し、船体5の位置及び方位角の重みを適宜選択することにより、船体5を自動的に適切に着桟させることができる。
実施の形態2
本発明の実施の形態2は好ましいHMIを例示したものである。
【0072】
図17は本実施の形態に係るHMIによるルート設定画面を示す模式図であって、(a)は進入禁止区域の設定を示す図、(b)はルートを途中まで設定した状態を示す図、(c)はルートの設定が完了した状態を示す図である。
【0073】
本実施の形態に係るHMIは、実施の形態1で述べたように、制御装置3(コンピュータ:図1参照)に接続されたディスプレイ等の表示装置と、マウスやキーボード等の入力装置によって実現される。また、一般的に、表示装置の画面に所定の画面を表示しながら入力装置により所定の情報を入力して所望の事項をコンピュータに設定することは周知であるので、以下に述べるルート及びルートへの拘束度合いの設定は設定画面のみを示し、そのソフトウエアの説明は省略する。
【0074】
図17(a)に示すように、本実施の形態では、まず、表示装置にルート設定画面を表示し、その設定画面上でマウス等を操作して、障害物301,302等の進入禁止区域を手動で設定する。なお、GPS情報やMAP(地図)の情報を制御装置3に入力して自動的に進入禁止区域を設定するようにしてもよい。
【0075】
次に、図17(b)及び図17(c)に示すように、マウス操作によりウエイポイントWP0〜WP5を指定する。すると、ウエイポイントWP0〜WP5の位置に基づいてその位置情報が制御装置3に転送され記憶される(設定される)。そして、各ウエイポイントWP0〜WP5が順次直線で結ばれ、それが画面上に表示される。これにより、ルートが設定される。
【0076】
次に、ルートへの拘束度合いの設定を説明する。図18はルートへの拘束度合いの設定を示す模式図である。
【0077】
図18に示すように、ルート設定が完了した画面401(図17(c)に示す画面)において、所望の区間102をクリックすると、その区間におけるルートへの拘束度合いの設定する画面402が表示される。この画面402では、船体の位置に対する拘束度合いを設定するスライドバー((403a,403b),(404a,404b))が区間102の始点側及び終点側のウエイポイントWPi,WPi+1の側方に表示され、船体の方位角に対する拘束度合いを設定する回転バー((405,406),(407a,407b),(408a,408b))が区間102の始点側及び終点側のウエイポイントWPi,WPi+1上に表示され、さらに、船体の速度制限(速度の最大値)を設定するスライドバー411が画面の適宜な箇所に表示される。始点側及び終点側のスライドバー403a,403bを所望の位置にそれぞれ位置させると、双方のスライドバー403a,403bの位置を結ぶように直線403cが表示される。このスライドバー403a,403b及び直線403cの位置が、左舷方向におけるルート101からの偏差(y方向の偏差)に対し重みが増加し始める位置を表している。従って、これにより、船体の左舷側におけるy方向位置に対する拘束度合いが設定される。また、始点側及び終点側のスライドバー404a,404bを所望の位置にそれぞれ位置させると、双方のスライドバー404a,404bの位置を結ぶように直線404cが表示される。このスライドバー404a,404b及び直線404cの位置が、船体の右舷方向におけるルート101からの偏差(y方向の偏差)に対し重みが増加し始める位置を表している。従って、これにより、船体の右舷側におけるy方向位置に対する拘束度合いが設定される。
【0078】
また、始点側及び終点側の回転バー405及び406の回転角は、それぞれ、始点側及び終点側のウエイポイントにおける方位角の目標値を表している。従って、これらの回転バー405及び406を所望の回転角となるよう位置させることにより、始点側及び終点側のウエイポイントにおける方位角の目標値が設定される。そして、始点側及び終点側の回転バー407a及び407bの回転角は、それぞれ、始点側及び終点側のウエイポイントにおいて船体の左舷方向における方位角の目標値からの偏差に対し重みが増加し始める方位角を表している。従って、これらの回転バー407a及び407bを所望の回転角となるよう位置させることにより、始点側及び終点側のウエイポイントにおける船体の左舷側への方位角の変化に対する拘束度合いが設定される。また、始点側及び終点側の回転バー408a及び408bの回転角は、それぞれ、始点側及び終点側のウエイポイントにおいて船体の右舷方向における方位角の目標値からの偏差に対し重みが増加し始める方位角を表している。従って、これらの回転バー408a及び408bを所望の回転角となるよう位置させることにより、始点側及び終点側のウエイポイントにおける船体の右舷側への方位角変化に対する拘束度合いが設定される。なお、本実施の形態では、図示しないが、所定の操作により、後述するように任意の区間において始点側から終点側に向けて船体の方位角に対する拘束度合いが変化するように設定することができる。
【0079】
また、スライドバー411の位置は、船体の速度に対し重みが増加し始める速度を表している。従って、スライドバー411を所望の位置に位置させることにより、船体の速度の最大値が設定される。
【0080】
そして、このように設定された各種拘束度合いの情報が制御装置3(図1参照)に転送され記憶される。なお、上記各バー403〜409,411は、例えばマウスで操作される。
【0081】
図19は位置及び方位角に対する重みの設定例を示す模式図であって、(a)〜(c)は位置に対する重みの設定例を示す図、(d)は重み一定の領域の長さを目標点とするウエイポイントまでの距離の関数として設定する例を示す図、(e)〜(g)は方位角に対する重みの設定例を示す図である。
【0082】
本実施の形態では、前述の始点側及び終点側におけるy方向位置に対する重みが、それぞれ、図19(b),図19(c)に示すように設定される。この始点側及び終点側における重み一定領域の長さWrs,Wls,Wre,Wleが、それぞれ、図18のスライドバー404a,403a,404b,403bの位置に対応している。また、右舷側及び左舷側の重み一定領域の長さWr,Wlが、図19(d)に示すように、目標点とするウエイポイントWPi+1までの距離(換言すればx方向位置)に対して変化するように設定される。右舷側及び左舷側の重み一定領域の長さWr,Wlのx方向位置に対する変化を示す直線が、それぞれ、図18の直線404c,403cに対応している。また、本実施の形態では、図19(a)に示すように、x方向位置に対する重みを設定することもできる。このx方向位置に対する重みは一定値とすることもできる。また、変化させる場合は、例えば、右舷側又は左舷側のy方向位置に対する拘束度合いの関数になるように設定される。
【0083】
また、本実施の形態では、前述の始点側及び終点側における方位角に対する重みが、それぞれ、図19(e),図19(f)に示すように設定される。この始点側及び終点側における重み一定領域の長さRrs,Rls,Rre,Rleが、それぞれ、図18の回転バー408a,407a,408b,407bの方位角の目標値からの偏差に対応している。また、右舷側及び左舷側への旋回における重み一定領域の長さRr,Rlが、図19(g)に示すように、目標点とするウエイポイントWPi+1までの距離(換言すればx方向位置)に対して変化するように設定される。
【0084】
図20は任意の状態量に対する重みの変化を示す曲線の作成方法を示す図である。この曲線は、図20に示すように、まず、重みを示す複数の点をプロットし、次いでそれらの点を近似する曲線で結ぶことにより作成される。
【0085】
図21(a)〜図21(o)にこのようにして作成した状態量に対する重みの変化曲線の例を示す。
実施の形態3
本発明の実施の形態3では、実施の形態1の図4において、ルート101が始点及び終点の2つのウエイポイントのみを有しかつこの2つのウエイポイントが同一点であるように設定される。これにより、船体5が定点に位置するように制御される。しかも、その制御をルート101に沿って航行する場合と同じアルゴリズム(手順)で設定することができるので、制御装置を簡素化することができる。
実施の形態4
本発明の実施の形態4では、実施の形態1の構成において、図4に示すガイドポイントGPを目標点として設定する。この場合、ローカル座標系及びルートへの拘束度合いがリアルタイムで更新される。このような構成とすると、ウエイポイントの設定を省略することができる。
実施の形態5
図22は本発明の実施の形態5に係る操船装置の動作及び構成を示す図であって、(a)は障害物の回避動作を示す図、(b)はy方向位置に対する重みの変化を示す図である。
【0086】
本実施の形態では、操船装置1(図1参照)が、障害物検出装置を備えている。障害物検出装置はレーダ、超音波音波探知機等で構成されている。図22(a)において、符号502はこの障害物検出装置の障害物検知範囲を示している。障害物検出装置が船体5の近辺に障害物501を検出すると、図22(b)に示すように、制御装置3(図1参照)がy方向位置に対する重みを、障害物501が存在する領域の手前で増加するように設定する。すなわち、y方向位置に対する重みが障害物に関する情報に基づいてリアルタイムで更新される。これにより、図22(a)に示すように、船体5が障害物501を回避するように移動する。その結果、船5が、ルート101の近辺に存在する障害物501を自動的に回避して安全に航行することができる。
実施の形態6
本発明の実施の形態6では、評価関数の重みが時間の関数として設定される。例えば、船体の速度に対する重みを一定時間経過後に変化するよう設定すると、その時間経過後に船体の速度が変化する。従って、重みを適宜設定することにより、船を自動的に停止又は発進させることができる。
実施の形態7
本発明の実施の形態7ではイベントを検知すると船体の速度が変化するように構成される。
【0087】
第1の構成例として、評価関数の重みがイベント信号の関数として設定される。例えば、実施の形態1の図2において、操作ボタンを押すとセンサがこれを検知して所定の信号(イベント信号)が出力されるよう制御装置3が構成され、この所定の信号がルート最適化演算部8に入力されると、船体の速度に対する重みが変化するよう設定される。これにより、操作ボタンを押すと船体の速度が変化し、停止又は発進も可能である。
【0088】
第2の構成例として、前記イベント信号がルート最適化演算部8に入力されると、目標点が現在位置以外の点(例えば現在の目標点(次のウエイポイントWP))と現在位置との間で切り換えて設定される。これにより、航行中に操作ボタンを押すと船体が停止し、停止中に操作ボタンを押すと船体が発進する。
【0089】
この場合、厳密に言えば、目標点を現在位置に切り換えると、船はその動特性によってその切り替え後の目標点を行き過ぎてしまい、戻るように制御される。従って、その分、停止のタイミングが遅れることになる。そこで、船の動特性を考慮して、現時点で船体に進行方向と逆方向の所定推力を作用させた場合に船が停止する位置を予測し、その予測位置に目標点を切り換えることがより好ましい。このように構成すると、より短時間で船を停止させることができる。この場合、船を発進させるには、前記予測位置以外の点に目標点を切り換えればよい。
実施の形態8
本発明の実施の形態8は、本発明を船以外の移動体の操縦に適用するものである。実施の形態1の(1)〜(12)式から明らかなように、(3)式の評価関数を用いた最適化制御は、船に限らず一般の移動体に適用することができる。特に、移動体が抵抗や摩擦等の力及びモーメントを受けながら二次元空間を移動する場合には、(3)〜(12)式をそのまま適用することができる。また、移動体が流体抵抗を受けながら三次元空間を移動する場合には、(3)式の評価関数において、z方向位置、x-z平面内の方位角、及びy-z平面内の方位角に関する状態量及び推力(制御入力)を追加し、(4)〜(9)式の運動方程式において、z軸に関する項を追加することにより、これらの式を三次元空間を移動する移動体の制御に適用することができる。
【0090】
このように構成することにより、外乱が作用しても所与の条件内でパワーを最小にしつつルートに沿うよう移動体を自動操縦することができる。
[実施例8]
本実施例は、本発明を航空機の操縦へ適用する例を示す。
【0091】
図23は本実施例に係る航空機の操縦装置の制御系統の構成を示すブロック図、図24は本実施例における航空機のモデル及び状態量の定義を示す図である。図23において図1と同一符号は同一又は相当する部分を示す。
【0092】
図23に示すように、本実施例の航空機の操縦装置601は、制御対象は機体602であり、かつ図1の操船装置1の方位角計測装置7に代えてオイラー角計測装置603を備えている。その他の点は操船装置1と同様である。オイラー角計測装置603は例えばジャイロコンパスで構成され、機体のオイラー角を計測してこれをオイラー角情報として出力する。
【0093】
図24に示すように、本実施例の機体の制御において採用されている航空機モデルでは、以下の18の状態量が定義されている。
【0094】
すなわち、(x,y,z):地球固定座標系における機体重心の位置、(u,v,w):機体の速度ベクトルの機体固定座標軸成分、(p,q,r):機体の角速度ベクトルの機体固定軸成分、(Θ,Φ,Ψ):オイラー角(地面固定座標系に対する機体軸の向きを定義する角)、(X,Y,Z):並進運動の推進力、(L,M,N):回転運動の推進力モーメント。
【0095】
このように、本実施例の状態量は、実施の形態1(図5)に示す状態量と比べると、z軸に関する状態量とオイラー角(Θ,Φ,Ψ)とが追加されている。
【0096】
この航空機モデルの運動方程式は下記のようになる。
【0097】
【数5】
Figure 0004301861
【0098】
ここで、Xa,Ya,Za,La,Ma,Naは、状態量u,v,w,p,q,r,Θ,Φにより決まる空気力及び空気力モーメントである。また、Xr,Yr,Zr,Lr,Mr,Nrは、入力である。
【0099】
また、本実施例の非線形最適制御における評価関数は、以下の式(31)のように設定されている。
【0100】
【数6】
Figure 0004301861
【0101】
ここで、xrefは目標状態、すなわち目標点とするWPにおける位置及び状態である。
【0102】
図25は本実施例の機体制御における航空機の飛行ルート設定例を示す模式図である。
【0103】
図25に示すように、ここでは、互い直交する東西軸、南北軸、及び高度軸からなる3次元座標軸で表される3次元空間(地上空間)中に1以上のウエイポイントWPが設定され、この設定されたウエイポイントを直線で結ぶようにして飛行ルート604が設定される。ここでは、航空機の着陸における誘導ルートが示されている。
【0104】
図26は本実施例による機体制御のシミュレーション結果を示す図である。ここでは、図25の誘導ルート604を飛行する場合におけるシミュレーション結果が示されている。図26に示すように、本実施例の機体制御によれば、航空機602を最適な移動経路605で自動操縦することができる。
[実施例9]
本実施例は、本発明を水中航行船の操縦へ適用する例を示す。
【0105】
図27は本実施例における水中航行船のモデルにおける状態量の定義を示す表である。なお、図27中の状態量[C]についての、船体姿勢角のオイラー角表示と方向余弦マトリクス表示との関係は下式で示される。
【0106】
【数7】
Figure 0004301861
【0107】
また、本実施例では、制御対象としての水中航行船は潜水艇である。
【0108】
この水中航行船モデルの運動方程式は下記のようになる。
【0109】
【数8】
Figure 0004301861
【0110】
本実施例における状態量は、記号が実施例8と異なっているが、実質的には実施例8と同様である。[FWA],[FTH],[FP]が実施例8のX,Y,Z,L,M,Nに相当する。
【0111】
また、本実施例の非線形最適制御における評価関数は実施例8と同様に設定されている。
【0112】
次に、本実施例による船体制御のシミュレーション結果を従来のPIDによる船体制御と比較して説明する。
【0113】
図28及び図29は従来のPIDによる船体制御のシミュレーション結果を示す図であって、図28(a)は航路軌跡を示す図、図28(b)は横舵角、縦舵角、及び潜舵角(以下、舵角と総称する)の変化を示す図、図29(a)はロール角、ピッチ角、及びヨー角(以下、姿勢角と総称する)の変化を示す図、図29(b)は船速及びヨーレートの変化を示す図である。
【0114】
また、図30及び図31は本実施例による船体制御のシミュレーション結果を示す図であって、図30(a)は航路軌跡を示す図、図30(b)は舵角の変化を示す図、図31(a)は姿勢角の変化を示す図、図31(b)は船速及びヨーレートの変化を示す図である。
【0115】
このシミュレーション結果によれば、図28(a)から明らかなように、従来のPIDによる船体制御では、船体の急激な旋回が不可能であるのに対し、図30(a)から明らかなように、本実施例による船体制御では、船体の急激な旋回が可能となっている。
【0116】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような形態で実施され、容易な経路および条件設定で、所与の制約条件内でパワーを最小にしつつ、移動体を最適な移動経路で自動操縦することができるという効果を奏する。また、例えば外乱が作用しても、必要以上に予定移動経路に固着することなく、所与の条件内でパワーを最小にしつつ移動可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係る移動体の操縦装置の制御系統の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】個別アクチュエータの配置を示す模式図である。
【図4】ルートの設定方法を示す模式図である。
【図5】状態量の定義を示すグラフである。
【図6】評価関数の重みの設定例を示す模式図であって、(a)はルートの状態を示す図、(b)は重みの変化を示す図である。
【図7】拘束レベルの定義を例示する表である。
【図8】船体の制御状態を示す図であって、(a)は本実施の形態を示す図、(b)は従来例を示す図である。
【図9】実施例1に係るシミュレーション結果を示す図である。
【図10】実施例2に係るシミュレーション結果を示す図である。
【図11】実施例3に係るシミュレーション結果を示す図である。
【図12】実施例4に係るシミュレーション結果を示す図である。
【図13】実施例5に係るシミュレーションにおける船のルートを示す模式図である。
【図14】実施例5に係るシミュレーション結果を示す図である。
【図15】実施例6に係るシミュレーション結果を示す図である。
【図16】実施例7に係るシミュレーション結果を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態2に係るHMIによるルート設定画面を示す模式図であって、(a)は進入禁止区域の設定を示す図、(b)はルートを途中まで設定した状態を示す図、(c)はルートの設定が完了した状態を示す図である。
【図18】ルートへの拘束度合いの設定を示す模式図である。
【図19】位置及び方位角に対する重みの設定例を示す模式図であって、(a)〜(c)は位置に対する重みの設定例を示す図、(d)は重み一定の領域の長さを目標点とするウエイポイントまでの距離の関数として設定する例を示す図、(e)〜(g)は方位角に対する重みの設定例を示す図である。
【図20】任意の状態量に対する重みの変化を示す曲線の作成方法を示す図である。
【図21】状態量に対する重みの変化を示す曲線の例を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態5に係る操船装置の動作及び構成を示す図であって、(a)は障害物の回避動作を示す図、(b)はy方向位置に対する重みの変化を示す図である。
【図23】実施例8に係る航空機の操縦装置の制御系統の構成を示すブロック図である。
【図24】実施例8における航空機のモデル及び状態量の定義を示す図である。
【図25】実施例8の機体制御における航空機の飛行ルート設定例を示す模式図である。
【図26】実施例8による機体制御のシミュレーション結果を示す図である。
【図27】実施例9における水中航行船のモデルにおける状態量の定義を示す表である。
【図28】従来のPIDによる船体制御のシミュレーション結果を示す図であって、(a)は航路軌跡を示す図、(b)は舵角の変化を示す図である。
【図29】従来のPIDによる船体制御のシミュレーション結果を示す図であって、(a)は姿勢角の変化を示す図、(b)は船速及びヨーレートの変化を示す図である。
【図30】実施例9による船体制御のシミュレーション結果を示す図であって、(a)は航路軌跡を示す図、(b)は舵角の変化を示す図である。
【図31】実施例9による船体制御のシミュレーション結果を示す図であって、(a)は姿勢角の変化を示す図、(b)は船速及びヨーレートの変化を示す図である。
【符号の説明】
1 操船装置
2 ルート情報入力装置
3 制御装置
4 アクチュエータ
5 船体
6 位置計測装置
7 方位角計測装置
8 ルート最適化演算部
9 推力配分部
10 オブザーバ
21 スラスタ
22,23 プロペラ
24,25 舵
101 ルート
102 区間
201 進入禁止区域
301 桟橋
302 防波堤
302a 開口部
401 ルート設定画面
402 ルートへの拘束度合い設定画面
403a,403b,404a,404b スライドバー
403c,404c 直線
405,406,407a,407b,408a,408b 回転バー
411 スライドバー
501 障害物
502 障害物検知範囲
601 操縦装置
602 機体
603 オイラー角計測装置
604 飛行ルート
605 移動経路
A1 重み一定の領域
A2 重み増加の領域
D 先行距離
GP ガイドポイント
V0 重み下限値
Wrs,Wls,Wre,Wle,Rrs,Rls,Rre,Rle,Wr,Wl,Rr,Rl 重み一定領域の 長さ
WP ウエイポイント

Claims (42)

  1. 目標点を設定し、前記目標点に到達するための移動体の状態量及び推力に関する評価関数を最小化又は最大化する推力値をリアルタイムで算出し、該算出した推力値に基づいて移動体を移動させる、移動体の操縦方法であって、
    前記評価関数が状態量及び前記推力と各項に対する重みとを含み、該重みを前記状態量及び推力が取り得る値を制限する拘束条件として設定し、該設定した拘束条件に制約された推力値を算出する、移動体の操縦方法。
  2. 前記評価関数を現在時刻から未来の所定時刻に渡って最小化又は最大化する推力値をリアルタイムで算出する、請求項1記載の移動体の操縦方法。
  3. 記移動体の予定移動経路上に1以上の経由点を設定し、該設定された経由点を順次切り換えて前記目標点として設定する、請求項1記載の移動体の操縦方法。
  4. 前記評価関数を現在時刻から未来の所定時刻に渡って最小化又は最大化する推力値をリアルタイムで算出する、請求項3記載の移動体の操縦方法。
  5. 前記予定移動経路が始点及び終点の2つの経由点のみを有しかつ該2つの経由点が同一点であるように設定する、請求項3又は4記載の移動体の操縦方法。
  6. 前記予定移動経路上を前記移動体に先行するように移動する仮想点からなるガイドポイントを設定し、前記ガイドポイントが現在の目標点である経由点に到達すると、前記目標点を次の経由点に切り替える、請求項3又は4記載の移動体の操縦方法。
  7. 記経由点で区画される前記予定移動経路の区間毎に前記重みを前記状態量及び推力が取り得る値を制限する拘束条件として設定し、前記経由点に対応する前記拘束条件に制約された推力値を算出する、請求項3又は4記載の移動体の操縦方法。
  8. 前記重みを定数として設定する、請求項記載の移動体の操縦方法。
  9. 前記重みを位置の関数として設定する、請求項1又は7記載の移動体の操縦方法。
  10. 前記重みを前記移動体の位置及び姿勢の関数として設定する、請求項1又は7記載の移動体の操縦方法。
  11. 前記重みを、前記目標点における状態量と現在地における状態量との差の関数として設定する、請求項1又は7記載の移動体の操縦方法。
  12. 前記重みを速度の関数として設定する、請求項1又は7記載の移動体の操縦方法。
  13. 前記重みを時間の関数として設定する、請求項1又は7記載の移動体の操縦方法。
  14. 前記重みをイベント信号の関数として設定する、請求項1又は7記載の移動体の操縦方法。
  15. 前記重みを障害物に関する情報の関数として設定する、請求項1又は7記載の移動体の操縦方法。
  16. イベントを検知すると、前記目標点を現在位置以外の点と現在位置との間で切り換えて設定する、請求項1又は3記載の移動体の操縦方法。
  17. 前記評価関数が変数として状態量及び前記推力を含み、前記移動体の状態を非線形又は線形の状態観測器を用いて推定する、請求項1乃至4のいずれかに記載の移動体の操縦方法。
  18. 前記目標点及び評価関数を含む所要の事項をヒューマンインタフェースを用いて設定する、請求項1乃至4のいずれかに記載の移動体の操縦方法。
  19. 目標点を設定する手段と、前記目標点に到達するための移動体の状態量及び推力に関する評価関数を最小化又は最大化する推力値をリアルタイムで算出する演算手段と、該算出した推力値に基づいて移動体を移動させるアクチュエータとを備えた、移動体の操縦装置であって、
    前記評価関数が状態量及び前記推力と各項に対する重みとを含み、該重みを前記状態量及び推力が取り得る値を制限する拘束条件として設定する手段を有し、前記演算手段が該設定した拘束条件に制約された推力値を算出する、移動体の操縦装置。
  20. 前記演算手段が前記評価関数を現在時刻から未来の所定時刻に渡って最小化又は最大化する推力値をリアルタイムで算出する、請求項19記載の移動体の操縦装置。
  21. 記移動体の予定移動経路と該予定移動経路上の1以上の経由点とを設定する手段を有し、該設定される経由点を順次切り換えて前記目標点として設定する、請求項19記載の移動体の操縦装置。
  22. 前記演算手段が前記評価関数を現在時刻から未来の所定時刻に渡って最小化又は最大化する推力値をリアルタイムで算出する、請求項21記載の移動体の操縦装置。
  23. 前記予定移動経路が始点及び終点の2つの経由点のみを有しかつ該2つの経由点が同一点であるように設定された、請求項21又は22記載の移動体の操縦装置。
  24. 前記予定移動経路上を前記移動体に先行するように移動する仮想点からなるガイドポイントを設定する手段を有し、前記ガイドポイントが現在の目標点である経由点に到達すると、前記目標点を次の経由点に切り替える、請求項21又は22記載の移動体の操縦装置。
  25. 記経由点で区画される前記予定移動経路の区間毎に前記重みを前記状態量及び推力が取り得る値を制限する拘束条件として設定する手段を有し、前記演算手段が前記経由点に対応する前記拘束条件に制約された推力値を算出する、請求項21又は22記載の移動体の操縦装置。
  26. 前記重みが定数として設定された、請求項19又は25記載の移動体の操縦装置。
  27. 前記重みが位置の関数として設定された、請求項19又は25記載の移動体の操縦装置。
  28. 前記重みが前記移動体の位置及び姿勢の関数として設定された、請求項19又は25記載の移動体の操縦装置。
  29. 前記重みが、前記目標点における状態量と現在地における状態量との差の関数として設定された、請求項19又は25記載の移動体の操縦装置。
  30. 前記重みが速度の関数として設定された、請求項19又は25記載の移動体の操縦装置。
  31. 前記重みが時間の関数として設定された、請求項19又は25記載の移動体の操縦装置。
  32. 前記重みがイベント信号の関数として設定された、請求項19又は25記載の移動体の操縦装置。
  33. 前記重みが障害物に関する情報の関数として設定された、請求項19又は25記載の移動体の操縦装置。
  34. イベントを検知する手段を有し、該イベントを検知すると前記目標点を現在位置以外の点と現在位置との間で切り換えて設定する、請求項19又は21記載の移動体の操縦装置。
  35. 前記評価関数が変数として状態量及び前記推力を含み、前記移動体の状態を推定するための非線形又は線形の状態観測器を備えた、請求項19乃至22のいずれかに記載の移動体の操縦装置。
  36. 前記目標点及び評価関数を含む所要の事項を設定するためのヒューマンインタフェースを備えた、請求項19乃至22のいずれかに記載の移動体の操縦装置。
  37. 前記移動体が船である、請求項1乃至18のいずれかに記載の移動体の操縦方法。
  38. 前記移動体が水中航行船である、請求項1乃至18のいずれかに記載の移動体の操縦方法。
  39. 前記移動体が航空機である、請求項1乃至18のいずれかに記載の移動体の操縦方法。
  40. 前記移動体が船である、請求項19乃至36のいずれかに記載の移動体の操縦装置。
  41. 前記移動体が水中航行船である、請求項19乃至36のいずれかに記載の移動体の操縦装置。
  42. 前記移動体が航空機である、請求項19乃至36のいずれかに記載の移動体の操縦装置。
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