JP6951063B2 - 水中航走体および水中航走体の姿勢制御方法 - Google Patents

水中航走体および水中航走体の姿勢制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、水中航走体および水中航走体の姿勢制御方法に関する。
波や海流などの外乱により外力を受ける環境下で艇体を目標位置に保持させる場合、スラスタを用いて艇体が受ける外力に対してバランスをとる必要がある。具体的には前後に推力を与えるスラスタおよび左右に推力を与えるスラスタを制御し、艇体を目標位置に保持させる。
ところで、海上では電力供給を受けることができない場合があり、艇体を目標位置に保持するにあたりスラスタの駆動などにより消費される電力量を抑制させることが望まれている。例えば、消費電力量を抑制し、目標位置に艇体を保持させる技術として、外乱の合力方向(以下、外力が及ぼされる方向)に船首を向けて船を目標位置に保持させる自動方位設定方法が提案されている(特許文献1)。特許文献1に係る自動方位設定方法では、船首を外力が及ぼされる方向に向けることで、目標位置へ艇体を保持するために必要となる消費電力量を抑制させることができる。
特開2000−302098号公報
上述した特許文献1の自動方位設定方法では、艇体を目標位置に保持させる場合に、船首を外力が及ぼされる方向に向けて消費電力量の抑制を図ることができる。しかしながら、特許文献1に係る自動方位設定方法では、水平面上における船舶の位置および姿勢の制御について考慮されているが、AUV(autonomous underwater vehicle)などの水中航走体のように艇体の左右方向のみならず上下方向からも外力が及ぼされる場合については考慮されていない。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力量を抑制しつつ、艇体を目標位置に保持させることができる水中航走体および水中航走体の姿勢制御方法を実現することにある。
本発明のある形態に係る水中航走体は、艇体の位置を示す位置情報を検知する測位装置と、前記艇体の姿勢を示す姿勢情報を検知する姿勢検知センサと、水中において前記艇体に対して前後方向、左右方向、および上下方向それぞれに推力を与え、該艇体の位置および姿勢を変更させるアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記測位装置によって検知された前記位置情報に基づき前記艇体を目標位置に保持させるように、前記艇体における前後方向の制御力、左右方向の制御力、上下方向の制御力、および艇体をロール方向、ヨー方向、ピッチ方向それぞれに旋回させる旋回制御力を求めて前記アクチュエータを制御しており、目標位置に保持されている前記艇体に外力が及ぼされたとき、前記左右方向および上下方向の制御力の大きさがゼロとなるように、目標とする姿勢情報を更新し、前記姿勢検知センサによって検知された前記姿勢情報に基づき前記艇体を更新後の姿勢情報に応じた姿勢に変更させるように前記アクチュエータを制御する。
以上
ここで前後方向とは艇体の船尾から船首もしくは船首から船尾に向かう方向であり、左右方向とは艇体の左舷から右舷もしくは右舷から左舷に向かう方向である。また上下方向とは、艇体の底面から上面もしくは上面から底面に向かう方向である。
上記構成によると、目標位置に保持されている艇体に外力が及ぼされたとき、制御装置は、左右方向および上下方向それぞれの制御力の大きさがゼロとなるように、アクチュエータを制御して艇体の姿勢を変更させることができる。左右方向および上下方向それぞれの制御力の大きさがゼロとなる姿勢とは、外力が及ぼされる方向に船首を向けた姿勢である。一般的に艇体は前進するときに流体抵抗が小さくなるように設計されている。このため、外力が及ぼされる方向に船首を向けた姿勢は、艇体に作用する流体力を低減させた姿勢であるといえる。
このように、水中航走体は、艇体に外力が及ぼされた場合であっても、艇体に作用する流体力を低減させた姿勢とすることができるため、目標位置に艇体を保持させるために駆動させるアクチュエータによって消費される電力量を低減させることができる。
よって、本発明のある形態に係る水中航走体は、消費電力量を抑制しつつ、艇体を目標位置に保持させることができるという効果を奏する。
また、本発明のある形態に係る水中航走体は、上記した構成において、前記制御装置は、目標とする位置情報および姿勢情報と、前記測位装置によって検知された位置情報および前記姿勢検知センサによって検知された姿勢情報との偏差から前記前後方向の制御力、前記左右方向の制御力、前記上下方向の制御力、および前記ロール方向、ヨー方向、ピッチ方向それぞれでの旋回制御力を算出する制御力算出部を備え、目標位置に保持されている前記艇体に外力が及ぼされたとき、前記制御力算出部によって算出された前記左右方向および前記上下方向の制御力の大きさがゼロとなるように、目標とする姿勢情報のうちヨー角およびピッチ角の指令値を更新させるように構成されていてもよい。
上記構成によると制御装置がヨー角とピッチ角の指令値を更新することができるため、外力が艇体に及ぼされたとしても、艇体をヨー方向およびピッチ方向に旋回させ、左右方向および上下方向の制御力の大きさがゼロとなる姿勢、すなわち艇体に作用する流体力を低減させた姿勢とすることができる。
また、本発明のある形態に係る水中航走体は、上記した構成において、前記艇体に及ぼされる外力の方向として潮流到来方向を計測する流向計を備え、前記制御装置は、前記流向計によって計測された前記潮流到来方向に船首が向いた艇体の姿勢を、目標とする姿勢情報とし、前記ヨー角および前記ピッチ角それぞれの指令値を更新するように構成してもよい。
上記構成によると、流向計を備えているため、潮流の到来方向、すなわち艇体に及ぼされる外力の方向を把握することができる。このため、制御装置は、流向計による計測結果に基づき左右方向および上下方向の制御力の大きさがゼロとなる姿勢、すなわち艇体に作用する流体力を低減させた姿勢を把握し、該姿勢となるようにヨー角およびピッチ角の指令値をそれぞれ更新することができる。
また、本発明のある形態に係る水中航走体は、上記した構成において、前記制御装置は、更新された前記ピッチ角の指令値と前記姿勢検知センサによって検知された姿勢情報におけるピッチ角の値との偏差から求められるピッチ方向への旋回制御力の変化量に制限を加える第1変化率リミッタと、更新された前記ヨー角の指令値と前記姿勢検知センサによって検知された姿勢情報におけるヨー角の値との偏差から求められるヨー方向への旋回制御力の変化量に制限を加える第2変化率リミッタと、を備え、前記第1変化率リミッタの変化量および前記第2変化率リミッタの変化量それぞれの設定を変更し、ヨー角、ピッチ角の順にそれぞれの指令値を更新する、あるいはヨー角の指令値の更新速度に対してピッチ角の指令値の更新速度を小さくするように構成されていてもよい。
上記構成によると、第1変化率リミッタおよび第2変化率リミッタを制御装置が備えるため、ピッチ方向およびヨー方向への旋回制御力の変化量が大きくなり、艇体がピッチ方向およびヨー方向に大きく旋回し急激に姿勢を変更させることを防ぐことができる。
また、第1変化率リミッタおよび第2変化率リミッタそれぞれの設定を変更し、ヨー角、ピッチ角の順にそれぞれの指令値を更新する、あるいはヨー角の方がピッチ角よりも指令値の更新速度を大きくすることができる。このため、ピッチ方向よりもヨー方向への回頭を優先して行うことができる。それ故、例えば、艇体の後方の斜め上から及ぼされた外力に対処するために姿勢変更する場面において、ピッチ角90度を超えて回頭し艇体の上面と底面とが逆転した特異姿勢となることを防ぐことができる。
また、本発明のある形態に係る水中航走体は、上記した構成において、前記制御装置は、前記左右方向の制御力の値を積分し、目標とするヨー角の指令値を求めるヨー角指令値算出部と、前記上下方向の制御力の値を積分し、目標とするピッチ角の指令値を算出するピッチ角指令値算出部と、を備え、前記左右方向および前記上下方向の制御力の大きさがゼロとなるまで、前記ヨー角指令値算出部によって算出された指令値と前記ピッチ角指令値算出部によって算出された指令値によって、前記ヨー角および前記ピッチ角それぞれの指令値を更新するように構成されていてもよい。
上記構成によると、制御装置はヨー角指令値算出部およびピッチ角指令値算出部を備えるため、左右方向および上下方向の制御力の大きさがゼロとなる姿勢に姿勢変更させるようにヨー角およびピッチ角の指令値を更新することができる。
したがって、流向計を備えていなくても、左右方向および上下方向の制御力の大きさがゼロとなる姿勢、すなわち艇体に作用する流体力を低減させた姿勢に艇体を姿勢変更させることができる。
また、本発明のある形態に係る水中航走体は、上記した構成において、前記ヨー角指令値算出部は、前記左右方向の制御力の値にゲインを乗じて積分した値から目標とするヨー角の指令値を求めており、前記ピッチ角指令値算出部は、前記上下方向の制御力の値にゲインを乗じて積分した値から目標とするピッチ角の指令値を求めており、前記ヨー角指令値算出部において前記左右方向の制御力の値に乗じる前記ゲインおよび前記ピッチ角指令値算出部において前記上下方向の制御力の値に乗じる前記ゲインそれぞれの値を変更し、ヨー角、ピッチ角の順にそれぞれの指令値を更新する、あるいはヨー角の指令値の更新速度に対してピッチ角の指令値の更新速度を小さくするように構成されていてもよい。
上記構成によると、前記ヨー角指令値算出部は左右方向の制御力の値にゲインを乗じて積分した値から、ならびに前記ピッチ角指令値算出部は前記上下方向の制御力の値にゲインを乗じて積分した値から、それぞれ目標とするヨー角およびピッチ角の指令値を求める構成である。このため、それぞれに乗じるゲインの値の設定を変更することで、ヨー角、ピッチ角の順にそれぞれの指令値を更新する、あるいはヨー角の方がピッチ角よりも指令値の更新速度を大きくすることができる。
したがって、ピッチ方向よりもヨー方向への回頭を優先して行うことができる。それ故、例えば、艇体の後方の斜め上から及ぼされた外力に対処するために姿勢変更する場面において、ピッチ角90度を超えて回頭し艇体の上面と底面とが逆転した特異姿勢となることを防ぐことができる。
また、本発明のある形態に係る水中航走体は、上記した構成において、前記アクチュエータは、前記艇体の重心位置を変更するように、艇体内において前後方向に移動する重心位置変更部と、を備える構成であってもよい。
上記構成によると重心位置変更部を備えるため、艇体の重心位置を前後方向において変更させることできる。このため、艇体のピッチングにおける回転方向を容易に決定させることができ、ピッチ方向での旋回制御をより容易とすることができる。
本発明のある形態に係る水中航走体の姿勢制御方法は、艇体の位置を示す位置情報を検知する測位装置と、前記艇体の姿勢を示す姿勢情報を検知する姿勢検知センサと、水中において前記艇体に対して前後方向、左右方向、および上下方向それぞれに推力を与え、該艇体の位置および姿勢を変更させるアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御装置と、を備えた水中航走体の姿勢制御方法であって、前記制御装置が、前記測位装置によって検知された前記位置情報に基づき前記艇体を目標位置に保持させるように、前記艇体における前後方向の制御力、左右方向の制御力、上下方向の制御力、および艇体をロール方向、ヨー方向、ピッチ方向それぞれに旋回させる旋回制御力を求めて前記アクチュエータを制御するステップと、目標位置に保持されている前記艇体に外力が及ぼされたとき、前記左右方向および上下方向の制御力の大きさがゼロとなるように、目標とする姿勢情報を更新し、前記姿勢検知センサによって検知された前記姿勢情報に基づき前記艇体を更新後の姿勢情報に応じた姿勢に変更させるように前記アクチュエータを制御するステップと、を含む。
上記方法によると、目標位置に保持されている艇体に外力が及ぼされたとき、左右方向および上下方向それぞれの制御力の大きさがゼロとなるように、アクチュエータを制御して艇体の姿勢を変更させることができる。左右方向および上下方向それぞれの制御力の大きさがゼロとなる姿勢とは、外力が及ぼされる方向に船首を向け、艇体に作用する流体力を低減させた姿勢である。
このように、艇体に外力が及ぼされた場合であっても、艇体に作用する流体力を低減させた姿勢とすることができるため、目標位置に艇体を保持させるために駆動させるアクチュエータによって消費される電力量を低減させることができる。
よって、本発明のある形態に係る水中航走体の姿勢制御方法は、消費電力量を抑制しつつ、艇体を目標位置に保持させることができるという効果を奏する。
本発明は以上に説明したように構成され、本発明に係る水中航走体および水中航走体の姿勢制御方法は、消費電力量を抑制しつつ、艇体を目標位置に保持させることができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る水中航走体が備えるアクチュエータの一例を示す図であり、同図(A)は水中航走体の上面(平面)図であり、同図(B)は水中航走体の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る水中航走体における目標位置保持に関する構成の一例を示すブロック図である。 図2に示す水中航走体の水平面における姿勢の一例を示す図であり、同図(A)は、外乱発生時における水中航走体の姿勢の一例を示し、同図(B)は、外乱発生に伴い変更させた水中航走体の姿勢の一例を示す。 図2に示す水中航走体の鉛直方向における姿勢の一例を示す図であり、同図(A)は、外乱発生時における水中航走体の姿勢の一例を示し、同図(B)は、外乱発生に伴い変更させた水中航走体の姿勢の一例を示す。 第1実施形態に係る水中航走体における、外乱発生時の姿勢制御に関する構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る水中航走体において船首の方向が真上前方から真上後方へと移動した状態の一例を示す図である。 第2実施形態に係る水中航走体の、外乱発生時における姿勢制御に関する構成を示すブロック図である。 水中航走体の変形例に係る構成の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。明細書中では、本発明に係る水中航走体1としてAUV等の潜水艇を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、水中において目標位置を保持し、作業等を行うものであればよい。
[第1実施形態]
図1(A),(B)は、本発明の第1実施形態に係る水中航走体1が備えるアクチュエータ3の一例を示す図であり、同図(A)は水中航走体1の上面(平面)図であり、同図(B)は水中航走体1の側面図である。なお、図1では、説明の便宜上、水中航走体1が有するアクチュエータ3の配置に関してのみ図示している。
図1(A)、(B)に示すように水中航走体1は、艇体2の左右の側面および前後の側面の面積よりも上面および下面の面積の方が大きくなる略直方体形状をしている。水中航走体1は、アクチュエータ3として、艇体2を前後方向に移動させるための2つの主推進器31a,31b、艇体2を上下方向に移動させるための4つの垂直スラスタ32a,32b,32c,32d、艇体2を左右方向に移動させるための2つの水平スラスタ33a,33bをそれぞれ備えている。なお、主推進器31a,31bそれぞれを区別して説明をする必要が無い場合は単に主推進器31と称する。また、垂直スラスタ32a,32b,32c,32dそれぞれを区別して説明する必要が無い場合は単に垂直スラスタ32と称する。また、水平スラスタ33a,33bそれぞれを区別して説明する必要が無い場合は単に水平スラスタ33と称する。
第1実施形態に係る水中航走体1では、図1(A)に示すように、艇体2の前後に延びる軸線にプロペラの回転軸が沿うように2つの主推進器31a,31bが設けられている。また、艇体2の左右に延びる軸線にプロペラの回転軸が沿うように2つの水平スラスタ33a,33bが設けられ、艇体2の上下に延びる軸線にプロペラの回転軸が沿うように4つの垂直スラスタ32a,32b,32c,32dがそれぞれ設けられている。
そして、水中航走体1は、2つの主推進器31a,31bによって艇体2を前後方向に移動させることができる。また、2つの水平スラスタ33a,33bによって艇体2を左右方向に移動させるとともに、2つの水平スラスタ33a,33bそれぞれの出力を調整することで艇体2のヨー方向の回転運動を制御することができる。また、水中航走体1は、4つの垂直スラスタ32a,32b,32c,32dによって上下方向に艇体2を移動させるとともに、4つの垂直スラスタ32a,32b,32c,32dそれぞれの出力を調整することで艇体2のピッチ方向の回転運動を制御したり、ロール方向での回転運動を制御したりすることができる。
なお、図1(A)、(B)に示すように水中航走体1の艇体2は、略直方体形状をしているがこれに限定されるものではなく水中航走体1によって行う作業目的等により適宜選択される。また、第1実施形態に係る水中航走体1は、上記したように、アクチュエータ3として、2つの主推進器31a,31b、4つの垂直スラスタ32a,32b,32c,32d、2つの水平スラスタ33a,33bを備える構成であるが、備えるアクチュエータ3の個数および種類はこれらに限定されるものではない。
例えば、2つの主推進器31a,31bそれぞれのプロペラの回転軸を、水中航走体1の前後方向に延びる中心線(不図示)に対して約45度の角度をなして、後方側の左右方向にそれぞれに延伸するように設けた構成とし、これら主推進器31a,31bによって艇体2の前後、左右の移動および艇体2のヨー方向における回転運動を制御させる構成としてもよい。
すなわち、艇体2を前後、左右、上下に移動させたり、艇体2をロール方向、ヨー方向、ピッチ方向にそれぞれ回転させ艇体2の姿勢を変更させたりすることができるようになっていればよく、備えるアクチュエータ3の個数および種類は任意である。
(目標位置に保持する構成と制御フロー)
次に、上記したアクチュエータ3を用いて艇体2を目標位置に保持するための構成について図2を参照して説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る水中航走体1における目標位置保持に関する構成の一例を示すブロック図である。図2では、説明の便宜上、艇体2の位置を示す位置情報であるx、y、z座標それぞれの指令値の流れをまとめて1つの矢印で示している。また艇体2の姿勢を示す姿勢情報であるロール角、ピッチ角、ヨー角それぞれの指令値の流れもまとめて1つの矢印で示している。
図2に示すように、水中航走体1は、上記したアクチュエータ3に加え、ジャイロセンサ8、測位装置9、および制御装置50をさらに備えている。
ジャイロセンサ8は、本発明の姿勢検知センサの一例であり、艇体2の姿勢を示す姿勢情報を検出する。測位装置9は、艇体2の位置を示す位置情報を検出する。なお、測位装置9としては、超音波を使用し、基準点として設定した母船または海底の所定の位置から艇体2の相対位置を測定する公知の音響測位装置を利用することができる。
また、制御装置50は、水中航走体1の各種制御を行うものであり、第1比較部4、第2比較部5、制御力算出部6、および推力配分装置7を備えてなる構成である。第1比較部4は、目標値とするx、y、z座標の指令値と、測定されたxyz座標の指令値との偏差を求めるものである。なお、水中航走体1は、x、y、z座標の指令値それぞれについて第1比較部4a,4b,4cをそれぞれ備えているが(後述の図7参照)、特にこれらを区別する必要がないときは、単に第1比較部4と称する。また第2比較部5は、目標値とするロール角、ピッチ角、ヨー角の指令値と、測定されたロール角、ピッチ角、ヨー角の指令値との偏差を求めるものである。水中航走体1は、ロール角、ピッチ角、ヨー角それぞれについて第2比較部5a,5b,5cをそれぞれ備えているが(後述の図7参照)、特にこれらを区別する必要がないときは、単に第2比較部5と称する。
制御力算出部6は、艇体2を保持させる目標位置および姿勢と、実際の艇体2の位置および姿勢との偏差から、水中航走体1における前後方向の制御力である前後制御力、左右方向の制御力である左右制御力、上下方向の制御力である上下制御力、ロール方向の旋回制御力であるロール旋回制御力、ピッチ方向の旋回制御力であるピッチ旋回制御力、ヨー方向の旋回制御力であるヨー旋回制御力それぞれを演算する。
推力配分装置7は、制御力算出部6の演算結果に基づき、各アクチュエータ3に配分する推力の計算を行う。そして、推力配分装置7は、求めた推力から各アクチュエータ3の操作量を算出し、算出した操作量に応じた指令値をアクチュエータ3に出力する。より具体的には、推力配分装置7は、アクチュエータ3を構成する主推進器31、水平スラスタ33、垂直スラスタ32それぞれのプロペラ(不図示)のピッチ角、回転数等を演算しその指令値を出力する。
また、上記した構成を有する水中航走体1は、以下の制御フローにより目標位置に艇体2を保持させることができる。すなわち、まず、操船者が、目標値として、艇体2を保持させる位置を地球固定座標系x、y、z軸の値で示した指令値、ならびに水中航走体1の姿勢を規定するロール角、ピッチ角、ヨー角の指令値を、該水中航走体1に入力する。そして、第1比較部4において測位装置9から得られた艇体2の実際の位置を示すx、y、z軸それぞれの値と、目標値となるx、y、z軸それぞれの値との偏差を求め、制御力算出部6に入力する。また、第2比較部5において、ジャイロセンサ8から得られた艇体2の実際の姿勢を示すロール角、ピッチ角、ヨー角と、目標値となるロール角、ピッチ角、ヨー角それぞれの値との偏差を求め、制御力算出部6に入力する。
制御力算出部6は、水中航走体1における前後制御力、左右制御力、上下制御力、ロール旋回制御力、ピッチ旋回制御力、ヨー旋回制御力それぞれを演算し、その演算結果から求めた各指令値を推力配分装置7に入力する。推力配分装置7は、入力された各指令値から各アクチュエータ3に配分する推力の計算を行う。そして、推力配分装置7は、求めた推力から各アクチュエータ3の操作量を算出し、操作量を示す指令値を各アクチュエータ3に出力する。以上の制御フローを実施することで、第1実施形態に係る水中航走体1は、艇体2を目標位置に保持させることができる。
ところで、第1実施形態に係る水中航走体1は、艇体2を目標位置に保持させた状態で外乱が生じると、消費電力量の抑制を図るため、外乱により及ぼされる外力の方向に船首を向け、艇体に作用する流体力を低減させた姿勢をとるように構成されている。例えば、図3(A),(B)および図4(A),(B)に示すように艇体2に対して、該艇体2の左斜め前でかつ、上方から外力が及ぼされた場合、前後制御力を前方に、左右制御力を左方に、上下制御力を上方にそれぞれ及ぼし、艇体2が目標位置に保持されるようにバランスをとる。そして、水中航走体1は、外力が及ぼされる方向に船首を向け、左右制御力および上下制御力それぞれの大きさがゼロとなる姿勢、換言すると、艇体に作用する流体力を低減させた姿勢とする。
なお、図3は図2に示す水中航走体1の水平面における姿勢の一例を示す図であり、同図(A)は、外乱発生時における水中航走体1の姿勢の一例を示し、同図(B)は、外乱発生に伴い変更させた水中航走体1の姿勢の一例を示す。図4は図2に示す水中航走体1の鉛直方向における姿勢の一例を示す図であり、同図(A)は、外乱発生時における水中航走体1の姿勢の一例を示し、同図(B)は、外乱発生に伴い変更させた水中航走体1の姿勢の一例を示す。
(流向計の計測結果を利用した姿勢制御)
以下において、第1実施形態に係る水中航走体1における外乱発生時の艇体2の姿勢制御について図5を参照して説明する。図5は、第1実施形態に係る水中航走体1における、外乱発生時の姿勢制御に関する構成を示すブロック図である。なお、図5では、艇体2の姿勢制御をより具体的に説明するためにロール角、ピッチ角、ヨー角の指令値の流れをそれぞれ別個の矢印線により示している。
外乱発生時の艇体2の姿勢制御に関する構成として、図5に示すように第1実施形態に係る水中航走体1は、流向計11を備え、制御装置50が第1変化率リミッタ12および第2変化率リミッタ13をさらに有している。
流向計11は、潮流到来方向を計測する装置であり、第1変化率リミッタ12および第2変化率リミッタ13は、例えば、求められた指令値の1秒あたりの変化量を制限するものである。水中航走体1では、第1変化率リミッタ12は、ピッチ角の指令値の1秒当たりの変化量を制限し、第2変化率リミッタ13は、ヨー角の指令値の1秒当たりの変化量を制限する。
水中航走体1は、上記したように、目標値として与えられたx,y,z座標の指令値(x,y,z)およびロール角、ピッチ角、ヨー角の指令値(φ,θ,Ψ)と、測定された艇体2の位置を示すx,y,z座標の指令値(x,y,z)および艇体2の姿勢を示すロール角、ピッチ角、ヨー角の指令値(φ,θ,Ψ)との偏差に基づき、制御力算出部6が水中航走体1における前後制御力、左右制御力、上下制御力、ロール旋回制御力、ピッチ旋回制御力、ヨー旋回制御力それぞれを演算する構成となっている。そして、推力配分装置7が、制御力算出部6の演算結果に基づき、各アクチュエータ3に配分する推力を求め、求めた推力から各アクチュエータ3の操作量を算出し、艇体2を目標位置に保持するようにアクチュエータ3の制御を行う構成である。
このような構成において、外力が艇体2に及ぼされた場合、水中航走体1は、外力に対してピッチ方向およびヨー方向でのみ旋回し、姿勢変更させる。このため、ピッチ角およびヨー角の指令値についてのみ、流向計11から得られた潮流方向の情報を用いて更新しており、以下では、ピッチ角およびヨー角の指令値の更新についてのみ説明するものとする。
水中航走体1では、まず、外力が及ぼされる方向(潮流到来方向)を流向計11により計測する。そして、目標値として与えられたピッチ角、ヨー角の指令値(θ,Ψ)を、流向計11により計測された潮流到来方向に対して船首を向けた姿勢となるときのピッチ角およびヨー角の値(θ、Ψ)に更新する。そして、更新されたピッチ角およびヨー角の値(θ、Ψ)と、ジャイロセンサ8で測定したピッチ角の指令値θおよびヨー角の指令値Ψとの偏差(θ−θ、Ψ−Ψ)を第2比較部5bおよび第2比較部5cそれぞれにおいて求める。そして、第2比較部5bにおいて求めたピッチ角の指令値の偏差に対して第1変化率リミッタ12によって変化率リミットを適用させた値を制御力算出部6に入力する。同様に第2比較部5cにおいて求めたヨー角の指令値の偏差に対して第2変化率リミッタ13によって変化率リミットを適用させた値を制御力算出部6に入力する。
なお、外乱の発生に伴う艇体2の姿勢変更を急激に行なうことを防止するために、水中航走体1は、第1変化率リミッタ12および第2変化率リミッタ13を備えている。しかしながら、例えば、外乱発生に伴う姿勢の変更が小さいような環境下で水中航走体1を用いる場合は、これらの部材は必ずしも必要はない。
制御力算出部6は、入力されたピッチ角の指令値の偏差に対して変化率リミットを適用させた値からピッチ旋回制御力を演算する。また、制御力算出部6は、入力されたヨー角の指令値の偏差に対して変化率リミットを適用させた値からヨー旋回制御力を演算する。そして、制御力算出部6は、演算結果から求めた各旋回制御力の指令値を推力配分装置7に入力する。
推力配分装置7は、入力された各旋回制御力の指令値に基づき、艇体2をピッチ方向およびヨー方向それぞれに旋回させるように、アクチュエータ3の操作量を算出し、算出した操作量に応じた指令値を各アクチュエータ3に出力する。以上の制御フローを、艇体2に及ぼされる外力の方向に船首が向くまで行う。このようにして第1実施形態に係る水中航走体1は、所定の位置に保持されたまま、船首を外力の方向に徐々に向けるように姿勢を変更することができる。
ところで、艇体2の後方の斜め上から外力が及ぼされると、図6に示すように、艇体2は、前方の斜め上に船首が向けられていた状態から、該艇体2のピッチ角が90度を超えてそのまま後方へ船首が向けられるように移動する場合も想定できる。図6は、第1実施形態に係る水中航走体1において船首の方向が真上前方から真上後方へと移動した状態の一例を示す図である。図6では、水平面をxy平面とし鉛直方向をz軸方向として表している。
この場合、水中航走体1の艇体2は、上下が反対となる特異姿勢となってしまい水中航走体1の制御または水中航走体1による所定の作業を行うにあたり好ましくない状態となる。また、図6において真上前方に船首が向けられている時の姿勢(例えば(ピッチ,ヨー)=(89,0)度)から、ピッチ方向に2度、船首が回頭し真上後方に向けられたとした場合、回頭後の姿勢は、(ピッチ,ヨー)=(89,180)度のように表される。このように、姿勢を示す方位角において、ヨーが0度からいきなり180度に不連続に変化してしまい制御の不安定化を招くといった問題を生じさせてしまう場合もある。
そこで、水中航走体1は、図6に示すような艇体2の姿勢変更を防止するために、ヨー方向の姿勢を優先的に変更させた後、ピッチ方向の姿勢を変更するように構成してもよい。
具体的には、水中航走体1は、外力が艇体2に及ぼされると、当初は、第1変化率リミッタ12においてピッチ方向の変化量をゼロに設定し、まずはヨー方向についてのみ回頭を実施する。ヨー方向の回頭を行った後、今度は第2変化率リミッタ13においてヨー方向の変化量をゼロに設定するとともに、第1変化率リミッタにおいてゼロに設定されている変化量を初期値に戻し、ピッチ方向の回頭を行う。
あるいは、第1実施形態に係る水中航走体1は、図6に示すような艇体2の姿勢変更を防止するために、ヨー角に比べてピッチ角の方が目標値への更新速度が小さくなるように構成してもよい。具体的には、水中航走体1は、第1変化率リミッタ12の変化量の方が、第2変化率リミッタ13の変化量よりも小さくなるようにそれぞれ変化率を設定する。
以上のように、第1実施形態に係る水中航走体1は、艇体2の回頭を、ピッチ方向よりもヨー方向を優先させる構成とすることができるため、艇体2が特異姿勢となることを防止するとともに、特異姿勢前後において制御が不安定な状態となることを回避できる。
[第2実施形態]
(流向計を備えない構成における姿勢制御)
第2実施形態に係る水中航走体10として、水中航走体10が流向計11を備えていない場合における、外乱発生時の姿勢制御について、図7を参照して説明する。図7は、第2実施形態に係る水中航走体10の、外乱発生時における姿勢制御に関する構成を示すブロック図である。図7に示すように、第2実施形態に係る水中航走体10は、第1実施形態に係る水中航走体1の構成と比較して、流向計11を備えていない点で異なる。また、制御装置50が第1変化率リミッタ12および第2変化率リミッタ13を備えていない一方で、ヨー角指令値算出部21およびピッチ角指令値算出部22を備えている点で異なる。なお、それ以外では第2実施形態に係る水中航走体10は、第1実施形態に係る水中航走体1と同様の構成であるため、同じ部材には同じ符号を付し、その説明は省略する。
詳細は後述するがヨー角指令値算出部21は、目標値とするヨー角指令値を算出するものであり、制御力算出部6から出力される左右制御力の指令値を積分する積分器を含む。また、ピッチ角指令値算出部22は、目標値とするピッチ角指令値を算出するものであり、制御力算出部6から出力される上下制御力の指令値を積分する積分器を含む。
水中航走体10では、流向計11を備えていないため、直接的に潮流到来方向(外力が及ぼされる方向)を把握することができない。そこで、水中航走体10は、外力が艇体2に及ぼされた際に、艇体2を所定の位置に保持させるために働く左右制御力からヨー角の指令値を、上下制御力からピッチ角の指令値をそれぞれ算出するように構成されている。
例えば、図3(A)、(B)および図4(A)、(B)に示すように、左斜め前でかつ前方の斜め上から外力が及ぼされる場合、外力の方向と船首とが向かいあう位置、換言すると、図3(B)および図4(B)に示すように左右制御力がゼロでかつ、上下制御力がゼロとなる位置に回頭させ停止させるように制御する。例えば、外力が図3(A)に示すように、艇体2の左舷方向から及ぼされるとき、艇体2を目標位置に保持するために左右制御力は左方向に働き、逆に外力が右舷方向から及ぼされるときは、左右制御力は右方向に働く。また、外力が図4(A)に示すように、艇体2の上方向から及ぼされるとき、上下制御力は上方向に働き、逆に外力が下方から及ぼされるときは、上下制御力は下方向に働く。そこで、左右制御力および上下制御力が働く方向から回頭方向を定め、左右制御力および上下制御力がゼロとなる姿勢にあるときの船首の方向を外力が及ぼされる方向としてピッチ角およびヨー角の指令値を更新していく。
具体的には第2実施形態に係る水中航走体10は、以下の制御フローにより、目標位置に保持された艇体2の姿勢制御を行う。まず、水中航走体10は、第1実施形態に係る水中航走体1と同様に、目標値として与えられたx,y,z座標の指令値(x,y,z)およびロール角、ピッチ角、ヨー角の指令値(φ,θ,Ψ)と、測定された艇体2の位置を示すx,y,z座標の指令値(x,y,z)および艇体2の姿勢を示すロール角、ピッチ角、ヨー角の指令値(φ,θ,Ψ)との偏差に基づき、制御力算出部6が水中航走体10における前後制御力、左右制御力、上下制御力、ロール旋回制御力、ピッチ旋回制御力、ヨー旋回制御力それぞれを求める構成となっている。そして、推力配分装置7が、制御力算出部6の演算結果に基づき、各アクチュエータ3に配分する推力を求め、求めた推力から各アクチュエータ3の操作量を算出し、艇体2を目標位置に保持するようにアクチュエータ3の制御を行っている。このような構成において、外力が艇体2に及ぼされた場合、第2実施形態に係る水中航走体10は、以下のようにして艇体2の姿勢を変更させる。
すなわち、水中航走体10は、外乱発生時において艇体2を目標位置に保持するために働く左右方向の制御力の指令値をヨー角指令値算出部21に、上下方向の制御力の指令値をピッチ角指令値算出部22にそれぞれ入力する。ヨー角指令値算出部21は、入力された左右制御力の指令値にゲインを乗じて積分した値からヨー角指令値Ψを求め、目標値であるヨー角指令値Ψをこの求めたヨー角指令値Ψに更新する。
一方、ピッチ角指令値算出部22は、入力された上下制御力の指令値にゲインを乗じて積分した値からピッチ角指令値θを求め、目標値であるピッチ角指令値θをこの求めたピッチ角指令値θに更新する。このように、ヨー角指令値算出部21は、左右制御力の指令値を積分した値から目標とするヨー角の方位を定める。また、ピッチ角指令値算出部22は、上下制御力の指令値を積分した値から目標とするピッチ角の方位を定める。
更新された目標値であるヨー角指令値Ψは、第2比較部5cにおいてジャイロセンサ8により測定された実際のヨー角指令値Ψと比較され、その偏差が制御力算出部6に入力される。また、更新されたピッチ角指令値θは、第2比較部5bにおいてジャイロセンサ8により測定された実際のピッチ角指令値θと比較され、その偏差が制御力算出部6に入力される。
制御力算出部6は、上記したピッチ角指令値の偏差からピッチ旋回制御力を、上記したヨー角指令値の偏差からヨー旋回制御力を演算する。そして、制御力算出部6は、演算結果から求めた各旋回制御力の指令値を推力配分装置7に入力する。推力配分装置7は、入力された各旋回制御力の指令値に基づき、艇体2をピッチ方向およびヨー方向それぞれに旋回させるための、アクチュエータ3の操作量を算出し、算出した操作量の指令値を各アクチュエータ3に出力する。ヨー角指令値およびピッチ角指令値それぞれの目標値の更新は、左右制御力および上下制御力がゼロになるまで行われる。このようにして第2実施形態に係る水中航走体10は、所定の位置に艇体2が保持されたまま、船首を外力の方向に向けるように姿勢を変更することができる。
また、第2実施形態に係る水中航走体10においても、第1実施形態に係る水中航走体1と同様に、艇体2のピッチ角が90度を超えて移動し、特異姿勢となる場合が想定される。そこで、水中航走体10では、このような特異姿勢となることを回避させるために、以下のように構成されていてもよい。
すなわち、水中航走体10は、外力が及ぼされると、当初は、ピッチ角指令値算出部22において、上下制御力の指令値に乗じるゲインの値をゼロに設定し、まずはヨー方向についてのみ回頭を実施する。ヨー方向の回頭を行った後、ヨー角指令値算出部21において、左右制御力の指令値に乗じるゲインの値をゼロに設定するとともに、ピッチ角指令値算出部22においてゼロに設定されているゲインの値を初期値に戻し、ピッチ方向の回頭を行う。
あるいは、水中航走体10は、艇体2が特異姿勢となることを回避させるために、ヨー角に比べてピッチ角の方が目標値の更新速度を小さくするように構成してもよい。具体的には、水中航走体10は、ヨー角指令値算出部21において左右制御力の指令値に乗じるゲインの値に比べて、ピッチ角指令値算出部22において上下制御力の指令値に乗じるゲインの値の方が小さくなるように設定する。
以上のように、第2実施形態に係る水中航走体10は、艇体2の回頭を、ピッチ方向よりもヨー方向を優先させる構成であるため、艇体2が特異姿勢となることを防止するとともに、特異姿勢前後において制御が不安定な状態となることを回避できる。
(変形例)
上記した第1実施形態に係る水中航走体1、および第2実施形態に係る水中航走体10は、複数の垂直スラスタ32を動作させて艇体2のピッチングの回転方向を制御する構成であった。しかしながら、図8に示すようにアクチュエータ3として、さらに前後方向に移動可能な重心位置変更部30を備え、艇体2の重心位置を変更させ、該艇体2の上下方向の傾き、つまりピッチングの回転方向を制御する構成としてもよい。図8は、水中航走体1,10の変形例に係る構成の一例を模式的に示す図である。図8では、水中航走体1,10を前後方向に鉛直に切り出したときの断面構造を模式的に示している。
重心位置変更部30は、鉛等の金属から構成された錘であってもよいし、空気タンクであってもよい。すなわち、重心位置変更部30は、艇体2内において前後方向に移動することにより水中航走体1,10の前後方向において重心位置を変更できるものであればよい。このように重心位置変更部30を備える場合、水中航走体1,10は、艇体2のピッチングにおける回転方向を該重心位置変更部30の移動により決定させることができ、垂直スラスタ32によるピッチ方向での旋回制御をより容易とすることができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、水中において艇体を目標位置に保持して作業を行ったり、作業を行う前段階で艇体を目標位置に保持したりする必要があるAUV等の水中航走体全般に有用である。
1 水中航走体
2 艇体
3 アクチュエータ
4 第1比較部
4a 第1比較部
4b 第1比較部
4c 第1比較部
5 第2比較部
5a 第2比較部
5b 第2比較部
5c 第2比較部
6 制御力算出部
7 推力配分装置
8 ジャイロセンサ
9 測位装置
10 水中航走体
11 流向計
12 第1変化率リミッタ
13 第2変化率リミッタ
21 ヨー角指令値算出部
22 ピッチ角指令値算出部
30 重心位置変更部
50 制御装置

Claims (8)

  1. 艇体の位置を示す位置情報を検知する測位装置と、
    前記艇体の姿勢を示す姿勢情報を検知する姿勢検知センサと、
    水中において前記艇体に対して前後方向、左右方向、および上下方向それぞれに推力を与え、該艇体の位置および姿勢を変更させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記測位装置によって検知された前記位置情報に基づき前記艇体を目標位置に保持させるように、前記艇体における前後方向の制御力、左右方向の制御力、上下方向の制御力、および艇体をロール方向、ヨー方向、ピッチ方向それぞれに旋回させる旋回制御力を求めて前記アクチュエータを制御しており、
    目標位置に保持されている前記艇体に外力が及ぼされたとき、前記左右方向および上下方向の制御力の大きさがゼロとなるように、目標とする姿勢情報を更新し、前記姿勢検知センサによって検知された前記姿勢情報に基づき前記艇体を更新後の姿勢情報に応じた姿勢に変更させるように前記アクチュエータを制御する水中航走体。
  2. 前記制御装置は、目標とする位置情報および姿勢情報と、前記測位装置によって検知された位置情報および前記姿勢検知センサによって検知された姿勢情報との偏差から前記前後方向の制御力、前記左右方向の制御力、前記上下方向の制御力、および前記ロール方向、ヨー方向、ピッチ方向それぞれでの旋回制御力を算出する制御力算出部を備え、
    目標位置に保持されている前記艇体に外力が及ぼされたとき、前記制御力算出部によって算出された前記左右方向および前記上下方向の制御力の大きさがゼロとなるように、目標とする姿勢情報のうちヨー角およびピッチ角の指令値を更新させる請求項1に記載の水中航走体。
  3. 前記艇体に及ぼされる外力の方向として潮流到来方向を計測する流向計を備え、
    前記制御装置は、前記流向計によって計測された前記潮流到来方向に船首が向いた艇体の姿勢を、目標とする姿勢情報とし、前記ヨー角および前記ピッチ角それぞれの指令値を更新する請求項2に記載の水中航走体。
  4. 前記制御装置は、
    更新された前記ピッチ角の指令値と前記姿勢検知センサによって検知された姿勢情報におけるピッチ角の値との偏差から求められるピッチ方向への旋回制御力の変化量に制限を加える第1変化率リミッタと、
    更新された前記ヨー角の指令値と前記姿勢検知センサによって検知された姿勢情報におけるヨー角の値との偏差から求められるヨー方向への旋回制御力の変化量に制限を加える第2変化率リミッタと、を備え、
    前記第1変化率リミッタの変化量および前記第2変化率リミッタの変化量それぞれの設定を変更し、ヨー角、ピッチ角の順にそれぞれの指令値を更新する、あるいはヨー角の指令値の更新速度に対してピッチ角の指令値の更新速度を小さくする請求項3に記載の水中航走体。
  5. 前記制御装置は、
    前記左右方向の制御力の値を積分し、目標とするヨー角の指令値を求めるヨー角指令値算出部と、
    前記上下方向の制御力の値を積分し、目標とするピッチ角の指令値を算出するピッチ角指令値算出部と、を備え、
    前記左右方向および前記上下方向の制御力の大きさがゼロとなるまで、前記ヨー角指令値算出部によって算出された指令値と前記ピッチ角指令値算出部によって算出された指令
    値によって、前記ヨー角および前記ピッチ角それぞれの指令値を更新する請求項2に記載の水中航走体。
  6. 前記ヨー角指令値算出部は、前記左右方向の制御力の値にゲインを乗じて積分した値から目標とするヨー角の指令値を求めており、
    前記ピッチ角指令値算出部は、前記上下方向の制御力の値にゲインを乗じて積分した値から目標とするピッチ角の指令値を求めており、
    前記ヨー角指令値算出部において前記左右方向の制御力の値に乗じる前記ゲインおよび前記ピッチ角指令値算出部において前記上下方向の制御力の値に乗じる前記ゲインそれぞれの値を変更し、ヨー角、ピッチ角の順にそれぞれの指令値を更新する、あるいはヨー角の指令値の更新速度に対してピッチ角の指令値の更新速度を小さくする請求項5に記載の水中航走体。
  7. 前記アクチュエータは、
    前記艇体の重心位置を変更するように、艇体内において前後方向に移動する重心位置変更部を備える請求項1から6のいずれか1項に記載の水中航走体。
  8. 艇体の位置を示す位置情報を検知する測位装置と、
    前記艇体の姿勢を示す姿勢情報を検知する姿勢検知センサと、
    水中において前記艇体に対して前後方向、左右方向、および上下方向それぞれに推力を与え、該艇体の位置および姿勢を変更させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御する制御装置と、を備えた水中航走体の姿勢制御方法であって、
    前記制御装置が、
    前記測位装置によって検知された前記位置情報に基づき前記艇体を目標位置に保持させるように、前記艇体における前後方向の制御力、左右方向の制御力、上下方向の制御力、および艇体をロール方向、ヨー方向、ピッチ方向それぞれに旋回させる旋回制御力を求めて前記アクチュエータを制御するステップと、
    目標位置に保持されている前記艇体に外力が及ぼされたとき、前記左右方向および上下方向の制御力の大きさがゼロとなるように、目標とする姿勢情報を更新し、前記姿勢検知センサによって検知された前記姿勢情報に基づき前記艇体を更新後の姿勢情報に応じた姿勢に変更させるように前記アクチュエータを制御するステップと、を含む、水中航走体の姿勢制御方法。
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