JP4301586B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバイン等に搭載装備される脱穀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の脱穀装置にあっては、例えば特開平9‐205858号公報に開示されているように、その扱室を開放して、扱胴や、受網に対するメンテナンスを行えるように、扱胴とこの扱胴の上側を覆う扱胴カバーとを一体的に上方に持ち上げ揺動可能に構成したものが周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構造の脱穀装置は、扱胴と扱胴カバーとを一体的に上方に持ち上げるものであるから、扱胴と扱胴カバーの内面側との間の空間部が開放されるものでなく、その扱胴カバーの内奥箇所に配設されている藁切り刃の交換等をする場合には、扱胴を扱胴カバーから取り外して、扱胴カバーを開放状態にしなければならないので煩わしい作業となっていた。
【0004】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、扱胴や受網に対するメンテナンスのみならず、扱胴カバーと扱胴との間に対するメンテナンスも簡易に行うことのできる脱穀装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(構成) 本発明の請求項1にかかる脱穀装置は、扱胴を軸支した上部ケースを下部ケースに対して、上下に揺動開閉自在に構成した脱穀装置において、前記上部ケースのうちの、前記扱胴を上方から覆う扱室の天板部分を形成する扱胴カバーを、前記上部ケースのうちの前記扱胴を軸支している下部部分に対して上下揺動開閉自在に構成すると共に、前記扱胴カバーの開閉用の揺動軸芯と、前記扱胴昇降用の前記下部部分の揺動軸芯とを同軸芯に設定して、前記上部ケースの下部部分を前記下部ケースに対して上下揺動自在に構成し、前記上部ケースの下部部分と扱胴カバーとを係合連結及び係合解除自在に構成するとともに、前記上部ケースの上方への持ち上げ補助力を与えるガススプリングを、前記下部ケースと扱胴カバーとの間に設けてあることを特徴構成とする。
【0006】
(作用) 本発明の請求項1にかかる構成によれば、扱胴を軸支した上部ケースを揺動開閉自在に構成するに当たって、扱室の天板部分を形成する扱胴カバーと、扱胴を軸支している下部部分とで構成される上部ケース全体を下部ケースに対して上下に揺動開閉することができるとともに、上部ケースのうちの扱胴カバーを上部ケースの下部部分に対して持ち上げ揺動開閉自在にしているから、上部ケースのうち、扱胴を軸支している下部部分を持ち上げずに扱胴カバーのみを持ち上げた状態にできるものとなっている。よって、そのように上部ケースのうちの扱胴カバーのみ持ち上げた状態で扱室の天板部分を形成する扱胴カバーの内面側のメンテナンスを行えることになる。また、扱胴も持ち上げることで扱室を開放できて、従来通りに受網や扱胴に対するメンテナンスも行える。
また、扱胴カバーの開閉用の揺動軸芯と、扱胴昇降用の下部部分の揺動軸芯とを同軸芯に設定して、上部ケースの下部部分を下部ケースに対して上下に揺動できるようにしてあるから、それぞれの揺動軸芯を別々に設定するものと比較して、扱胴カバーや上部ケースの下部部分を各別に軸支する際のブラケットを共用できることになって、部品点数を低減できるとともに、それらを持ち上げるための把手も近接して配置可能であるので、扱胴カバーも上部ケースの下部部分も開閉操作し易いものにできる。
【0007】
(効果) 従って、本発明の請求項1にかかる構成によれば、従来においては扱胴を外さないとメンテナンスすることが難しかった扱胴カバーの内面側箇所に対するメンテナンスも、扱胴カバーを揺動開放するだけの簡易な開放操作で行えるようになり、その開放作業の煩わしさを解消できることで、作業性を向上できるものとなった。
また、部品点数の低減によるコスト低下を図ることができるとともに、扱胴を軸支する上部ケースの下部部分及び扱胴カバーに対する開閉作業が簡易迅速に行え、作業性の向上を一層図ることができる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明にかかる脱穀装置4を搭載装備するコンバインを示している。このコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1に支持される機体フレーム2の前端部に刈取前処理装置3を昇降自在に装着するとともに、機体フレーム2に、脱穀装置4、搭乗運転部5、穀粒回収装置6等を搭載装備して構成している。
【0013】
そして、図1及び図2に示すように、脱穀装置4は、刈取前処理装置3で刈取処理された穀稈をフィードチェーン7で挟持しながら後方に搬送していく際に、扱胴8によって脱穀処理するように構成している。詳述すると、図2及び図3に示すように、扱胴8は、選別機構Sを備えた下部ケース9に対して前後方向に沿う軸芯X1周りで揺動開閉自在に支持されている上部ケース10に、前後方向に沿う軸芯X2周りで回転駆動されるように軸支している。すなわち、上部ケース10における前後の側壁10F,10R間に、回転駆動可能に扱胴8を軸支しているのであって、上部ケース10は、機体内奥側の上位箇所に設定されている前後方向に沿う軸芯X1周りで揺動開閉可能に、下部ケース9に対して軸支されている。
【0014】
また、上部ケース10における扱胴8の上方を覆う扱胴カバー11、すなわち扱室の天板部分は、図5及び図6に示すように、この上部ケース10の扱胴8を軸支する部分に対して上下揺動開閉自在に構成している。詳述すると、扱胴カバー11は、前記軸芯X1と同軸芯周りで揺動自在に、つまり下部ケース9に固定設置している前後方向に沿う支軸12に、上部ケース10を前後2箇所で軸支しているとともに、同じく支軸12に扱胴カバー11を前後2箇所で軸支している。この扱胴カバー11の扱室内に臨む内面には、藁切り刃13を付設している。
【0015】
図3乃至図6に示すように、上部ケース10の前記側壁10F,10Rには、それぞれ前後方向に沿う軸芯X3周りで揺動自在にアーム14,14を軸支しているとともに、この揺動アーム14,14の一方の遊端部には、下部ケース9の前後2箇所にそれぞれ設けた係合ピン15,15に対して、上部ケース10が閉止位置にあるときに揺動アーム14,14の揺動操作に伴って係脱自在なフック16,16を形成している。一方、揺動アーム14,14の他方の遊端部は、人手操作で揺動アーム14,14を揺動操作するための操作ノブ17,17を設けている。そして、各揺動アーム14,14と、それを軸支する各側壁10F,10Rとにわたってスプリング18,18を架設しており、このスプリング18によって揺動アーム14のフック16が係合ピン15に係合される側に揺動アーム14を弾性付勢するように設定しているとともに、この係合を解除して揺動アーム14,14を上方に持ち上げる際にスプリング18,18を介して持ち上げ力が上部ケース10に作用するようにしている。尚、図中、19は、上部ケース10の上方への持ち上げの補助力を与えるガススプリングである。
【0016】
図3乃至図7に示すように、扱胴カバー11には、前後方向に沿う軸芯X4周りで揺動操作自在な門型のハンドル20を軸支している。さらに、扱胴カバー11が扱胴8上部を覆って上部ケース10を閉止して、前記ハンドル20を下限位置に下ろしている状態のときに、前記軸芯X4周りで回動自在に支持された一対のフック21,21が、巻きバネによって、上部ケース10の前記各側壁10F,10R間に架設している係合バー22に係合するように弾性付勢されるよう設けている。そして、その状態で、ハンドル20を軸芯X4周りで上方に持ち上げ揺動すると、このハンドル20と一体に軸芯X4周りで揺動する一対の押圧アーム24,24によって、フック21,21の係合が解除され(図7(イ)及び(ロ)参照)、そのままさらにハンドル20を持ち上げることで扱胴カバー11を開放するよう持ち上げることになる。
【0017】
これにより、藁切り刃13の交換等を行う場合は、上部ケース10の全体を上方に開放しないで、ハンドル20のみを操作してフック21,21を係合ピン22,22から係合解除して上方に持ち上げ操作することによって、扱胴カバー11のみ開放状態にすることができる。尚、扱胴8や扱胴8下方の受網23に対してメンテナンスする場合は、揺動アーム14,14を操作することによって、上部ケース10の全体を開放姿勢とするべく、上方に持ち上げ揺動することになる。
【0018】
〔別の実施の形態〕
(1)上記実施の形態においては、扱胴カバーと上部ケースとのそれぞれの揺動開閉軸芯を共通に設定するものを示したが、例えば扱胴カバーの上部ケースに対する揺動軸芯を、上部ケースの下部ケースに対する揺動軸芯とは直交する方向に設定する等、互いの揺動軸芯が異なるものや、或いは平行に設定しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインを示す全体側面図
【図2】 コンバインの脱穀装置を示す縦断側面図
【図3】 共に閉止姿勢の上部ケース及び扱胴カバー等を示す縦断後面図
【図4】 開放姿勢の上部ケースと閉止姿勢の扱胴カバー等を示す縦断後面図
【図5】 閉止姿勢の上部ケースと開放姿勢の扱胴カバー等を示す縦断後面図
【図6】 共に閉止姿勢の上部ケース及び扱胴カバー等を示す斜視図
【図7】 扱胴カバーの開閉操作用のハンドル等が閉止姿勢の状態(イ)と閉止姿勢の解除状態(ロ)を示す縦断後面図
【符号の説明】
8 扱胴
9 下部ケース
10 上部ケース
11 扱胴カバー
19 ガススプリング
X1 軸芯
Claims (1)
- 扱胴を軸支した上部ケースを下部ケースに対して、上下に揺動開閉自在に構成した脱穀装置において、
前記上部ケースのうちの、前記扱胴を上方から覆う扱室の天板部分を形成する扱胴カバーを、前記上部ケースのうちの前記扱胴を軸支している下部部分に対して上下揺動開閉自在に構成すると共に、
前記扱胴カバーの開閉用の揺動軸芯と、前記扱胴昇降用の前記下部部分の揺動軸芯とを同軸芯に設定して、前記上部ケースの下部部分を前記下部ケースに対して上下揺動自在に構成し、
前記上部ケースの下部部分と扱胴カバーとを係合連結及び係合解除自在に構成するとともに、前記上部ケースの上方への持ち上げ補助力を与えるガススプリングを、前記下部ケースと扱胴カバーとの間に設けてある脱穀装置。
Priority Applications (1)
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JP07959298A JP4301586B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 脱穀装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP07959298A JP4301586B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 脱穀装置 |
Publications (2)
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JPH11275934A JPH11275934A (ja) | 1999-10-12 |
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ID=13694278
Family Applications (1)
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JP07959298A Expired - Lifetime JP4301586B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 脱穀装置 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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KR102075171B1 (ko) * | 2013-03-27 | 2020-02-07 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 콤바인 |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP07959298A patent/JP4301586B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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