JP4297769B2 - 弾性繊維用処理剤と弾性繊維 - Google Patents

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発明の詳細な説明
本発明は、弾性繊維の細de化に対応する低粘度化弾性繊維用処理剤に関する。
特開平2000−328459号公報には2〜50cStのジメチルシリコーンまたは鉱物油を含有する弾性繊維用油剤が記載されている。特開2002−348783号公報には、2〜30mm/sと30〜80秒の鉱物油を併用した弾性繊維用油剤が記載されている。
発明が解決しようとする課題
弾性繊維用処理剤は、ベース成分として、シリコーン油、鉱物油およびエステル油などを用いているが、最近の弾性繊維の要求性能から細de化が進んできた。このために、オイリング時にローラーやノズルに糸が取られて糸切れする問題があり、粘度の低い油剤成分が用いられるようになってきたが、従来使用されている2mm/sや5mm/sのシリコーン油や鉱物油30秒、鉱物油40秒は、低粘度ゆえにその揮発性が高く、油剤付着量が経時により低下してしまうのが実情であり、このため経時的に解舒性が悪くなり、必要量以上の油剤を付与しなければならなくなっている。
課題を解決するための手段
本発明は、ベース成分としてシリコーン油および流動パラフィンを含有し、シリコーン油および流動パラフィンの合計が90〜100重量%の弾性繊維用処理剤であって、前記シリコーン油の粘度が6〜8mm/s(25℃)で、前記シリコーン油の40℃で7日間放置後の揮発分が10%以下であり、前記流動パラフィンの粘度が60〜80秒であり、前記処理剤の粘度が5〜15mm /s(25℃)で、前記処理剤の40℃で7日間放置後の揮発分が10%以下である、弾性繊維用処理剤である。前記シリコーン油は、蒸留で低分子量シリコーンを除去することにより得ることができる。また、本発明は上記処理剤が0.1〜15重量%付与されていることを特徴とする弾性繊維である。
本発明は、ベース成分がエステル油、鉱物油、シリコーン油より選ばれ、少なくとも下記のシリコーン油を含有する必要がある。
本発明に用いるシリコーン油は25℃における粘度が2〜9mm/sであり、より好ましくは4〜7mm/sである。2mm/s未満では、処理剤の繊維への付着性が問題となることがある。9mm/sを超えると、処理剤の粘度が高くなり、オイリング時に問題となることがある。
本発明に用いるシリコーン油は、40℃で7日間放置後の揮発分が10%以下好ましくは5%以下である。このシリコーン油は、合成後の蒸留を強化することにより、低分子量シリコーンを除去することにより得ることが出来る。
本発明ではエステル油および鉱物油をベース成分として併用することも出来るが、エステル油および鉱物油についても、40℃で7日間放置後の揮発分が10%以下、好ましくは5%以下であるものを使用することが好ましい。
本発明の処理剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、25℃における粘度が10mm/s以上であり、かつ40℃で7日間放置後の揮発分が10%以下、好ましくは5%以下であるシリコーン油を併用しても良い。
本発明の処理剤は、該処理剤自身での40℃7日間放置後の揮発分は、10%以下、好ましくは5%以下である。本発明の処理剤の粘度は、3〜20mm/sが好ましく、より好ましくは5〜15mm/sである。
また、本発明の処理剤には、平滑性及び制電性の効果を高めるために高級脂肪酸の金属石鹸が0.01〜5重量部添加されていても良い。高級脂肪酸の金属石鹸としては、従来弾性繊維に用いられている公知のものを用いることができ、ステアリン酸Ca、ステアリン酸Mg、ステアリン酸Al、ステアリン酸Ba、ステアリン酸Zn等が好ましい。
また、本発明の処理剤には従来の公知の変性シリコーン(アルキル変性シリコーン、エステル変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、MQシリコーンレジン、MQTシリコーンレジン、Tシリコーンレジン、DTシリコーンレジン等)やつなぎ剤、制電剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等、通常弾性繊維の処理剤に用いられる成分を配合することができる。
本発明の処理剤は、通常、弾性繊維に対して0.1〜15重量%付与される。
本発明の弾性繊維とは、ポリウレタンエラストマー、ポリウレタンウレアエラストマー、ポリエーテルエステルエラストマー、ポリエチレンエラストマーなどから構成される伸度300%以上の繊維である。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
なお具体例における、各特性の評価は次の方法に従って行った。
油剤の作用効果の評価法
解舒速度比:
図1において、解舒速度比測定機の解舒側に処理剤を付与した繊維のチーズ(1)をセットし、巻き取り側紙管(2)をセットする。
巻き取り速度を一定速度にセットした後、ローラー(3)及び(4)を同時に起動させる。この状態では糸(5)に張力はほとんどかからないため、糸はチーズ上で膠着して離れないため解舒点(6)は図1に示す状態にある。解舒速度を変えることによって、チーズからの糸(5)の解舒点(6)が変わるので、この点がチーズとローラーとの接点(7)と一致するように解舒速度を設定する。解舒速度比は式1によって求める。この値が小さいほど、解舒性が良いことを示す。
式1
解舒速度比(%)=(巻取速度−解舒速度)/解舒速度 X 100
経時解舒速度比(%):60℃80%RHで3日間経時後の解舒速度比を測定した。
編成張力:
図2において、チーズ(8)から縦取りした弾性糸(9)をコンペンセーター(10)を経てローラー(11)、編み針(12)を介して、Uゲージ(13)に付したローラー(14)を経て速度計(15)、巻き取りローラー(16)に連結する。速度計(15)での走行速度が定速(例えば、10m/分、100m/分)になるように巻き取りローラーの回転速度を調整して、巻き取りローラーに巻き取り、そのときの編成張力をUゲージ(13)で測定し、繊維/編み針間の摩擦(g)を計測する。走行糸条より1cmのところで春日式電位差測定装置(17)で発生静電気を測定する。
ローラー静電気:
解舒速度比測定機の解舒側にチーズをセットし、50m/分の周速で回転させ、チーズ上2cmのところにおいて、春日式電位差測定装置で、回転を始めて1時間後の発生静電気を測定する
粘度測定:キャノンフェンスケ粘度計にて所定の温度で測定した。
揮発性:直径5cmのステンレス製の時計皿に試料を5g入れ、40℃のオーブンにて7日間放置後の試料の揮発量より測定した。
強度伸度:
JIS1013に準じて測定を行った。
紡糸原液の調整:
数平均分子量1600のポリテトラメチレンエーテルグリコールと4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネートをモル比率1:2で反応させ、次いで1,2−ジアミノプロパンのジメチルホルムアミド溶液を用いて鎖延長し、ポリマー濃度30%のジメチルホル厶アミド溶液を得た。30℃での濃度は1900mPaSであった。
実施例1〜3、5および参考例4、6
ポリウレタン紡糸原液を200℃のN2気流中に吐出して乾式紡糸した。紡糸中走行糸に表1に記載の処理剤(表中の配合量は重量部)をオイリングローラーにより繊維に対して6重量%付与した後、毎分450mの速度でボビンに巻き取り22dtexモノフィラメントチーズ(巻き量400g)を得た。得られたチーズを35℃、50%RHの雰囲気中に48時間放置して評価に供した
Figure 0004297769
実施例7〜11及び比較例1〜3
紡糸原液の調整
数平均分子量2000のポリテトラメチレングリコール100重量部と4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート25重量部を85℃で反応させ、N,N’−ジメチルアセトアミド250重量部を加え冷却しながら反応混合物を溶解させた。1,2−ジアミノプロパン5重量部をN,N’−ジメチルアセトアミド184重量部に溶解させたものを添加し、ジメチルシリコーン100mm2/sを0.1重量%添加した。
この様にして得られたポリウレタン紡糸原液を4つの細孔を有する紡糸口金より195℃のN2気流中に吐出して乾式紡糸した。
紡糸中走行糸に表2に記載の処理剤をオイリングローラーにより繊維に対して6重量%付与した後、毎分400mの速度でボビンに巻き取り、33dtexマルチフィラメントのチーズ(巻き量400g)を得た。得られたチーズを35℃、50%RHの雰囲気中に48時間放置して評価に供した。
Figure 0004297769
発明の効果
本発明の処理剤を用いることにより安定した解舒性、及び、制電性を弾性繊維に与えることができる。
解舒速度比の測定方法を説明する模式図。 編成張力の測定方法を説明する模式図。
符号の説明
1 チーズ
2 巻き取り用紙管
3 ローラー
4 ローラー
5 走行糸条
6 解舒点
7 チーズとローラーの接点
8 チーズ
9 走行糸条
10 コンペンセーター
11 ローラー
12 編み針
13 Uゲージ
14 ローラー
15 速度計
16 巻き取りローラー
17 春日式電位差測定装置

Claims (3)

  1. ベース成分としてシリコーン油および流動パラフィンを含有し、シリコーン油および流動パラフィンの合計が90〜100重量%の弾性繊維用処理剤であって、
    前記シリコーン油の粘度が6〜8mm/s(25℃)で、前記シリコーン油の40℃で7日間放置後の揮発分が10%以下であり、
    前記流動パラフィンの粘度が60〜80秒であり、
    前記処理剤の粘度が5〜15mm /s(25℃)で、前記処理剤の40℃で7日間放置後の揮発分が10%以下である、弾性繊維用処理剤。
  2. 前記シリコーン油が、蒸留で低分子量シリコーンを除去することにより得られたものである、請求項1に記載の弾性繊維用処理剤。
  3. 請求項1または2に記載の処理剤が0.1〜15重量%付与されていることを特徴とする弾性繊維。
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