以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、カラーレーザープリンタ1の縦断面を示した縦断面図である。カラーレーザープリンタ1は、4つの画像形成ユニット20(画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K)が水平方向に並んで配設される横置きタイプのタンデム方式のプリンタであり、給紙装置9と、画像形成装置4と、画像が形成された記録用紙3を排紙する排紙装置6と、カラーレーザープリンタ1を制御する制御装置90とを主に有している。
給紙装置9は、記録用紙3を給紙する装置であり、本体ケーシング5内の底部に配設される。給紙装置9は、本体ケーシング5に対して前側(図1の左側)から着脱自在に装着される給紙トレイ12と、その給紙トレイ12の後側一端上方に設けられる給紙ローラ83と、その給紙ローラ83の後側であって、給紙ローラ83に対して記録用紙3の搬送方向下流側に設けられる搬送ローラ14a,14bとを有している。
給紙トレイ12内には、記録用紙3が積み重ねられており、最上部にある記録用紙3は、給紙ローラ83の回転により搬送ローラ14a,14bに向けて移動する。搬送ローラ14aから排出された記録用紙3は、搬送ガイド15に沿って搬送ローラ14bへ搬送される。搬送ローラ14bに搬送された記録用紙3は、搬送ローラ14bから排出され、搬送ベルト68と各感光体ドラム62Cとの間に順次搬送される。
画像形成装置4は、給紙された記録用紙3に画像を形成する装置であり、本体ケーシング5内の中間部に配設される。画像形成装置4は、画像を形成する4つの画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kと、各画像形成ユニット20(画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K)で形成された画像を記録用紙3に転写する転写装置17と、記録用紙3に転写された画像を加熱・加圧して記録用紙3に定着させる定着装置8とを有している。ここで、上記C,M,Y,Kの添え字は、それぞれシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色を表している。
制御装置90は、カラーレーザープリンタ1を制御するための装置であり、給紙装置9の上部に配設される。制御装置90は、カラーレーザープリンタ1の装置各部を統括制御する。なお、制御装置90については、図2にて詳述する。
各画像形成ユニット20(画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K)は、像担持体としての感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kと、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kをそれぞれ帯電させる帯電器31C,31M,31Y,31Kと、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kにそれぞれ静電潜像を形成する露光ユニット41C,41M,41Y,41Kと、現像ユニット51Y,51M,51C,51Kとをそれぞれ有している。
帯電器31C,31M,31Y,31Kは、例えば、タングステン等からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させて、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面を一様に正極性に帯電させるスコロトン型の帯電器である。露光ユニット41C,41M,41Y,41Kは、レーザー光を照射するレーザー発振器(図示せず)等から構成されている。この露光ユニット41C,41M,41Y,41Kは、レーザー発振器から発光されるレーザー光をポリゴンミラー(図示せず)で反射させ、その反射させたレーザー光を感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに照射する。感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kのレーザー光が照射された各部分は、帯電が解消される。これにより、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面には、正極性に帯電した部分と帯電が解消された部分とが形成され、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面に静電潜像を形成することができる。
現像ユニット51C,51M,51Y,51Kに収容されたトナーは、後述する現像ローラ52C,52M,52Y,52Kに印加された正の電圧である現像バイアスにより正極性に帯電しているので、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面の帯電が解消された部分に付着することになる。これにより、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面には、トナー像が形成される。なお、露光ユニット41C,41M,41Y,41Kは、レーザー光ではなく、LEDアレイを照射することにより露光を行うものであってもよい。
現像ユニット51C,51M,51Y,51Kは、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに現像剤としてのトナーを付着させ、トナー像を形成させるためのユニットであり、現像ケーシング55C,55M,55Y,55K内に、ホッパ56C,56M,56Y,56Kと、供給ローラ32C,32M,32Y,32Kと、現像ローラ52C,52M,52Y,52Kとをそれぞれ有している。ホッパ56C,56M,56Y,56Kは、現像ケーシング55C,55M,55Y,55Kの内部空間として形成され、画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K毎に、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラックのトナーがそれぞれ収容されている。なお、4つの各画像形成ユニット20C,20M,20Y,20Kは、収容されるトナーの色が異なるのみで、各構造は同じである。
供給ローラ32C,32M,32Y,32Kは、収容された各トナーを現像ローラ52C,52M,52Y,52Kに付着させるためのローラであり、それぞれホッパ56C,56M,56Y,56Kの下方側に配設される。供給ローラ32C,32M,32Y,32Kは、各金属製のローラ軸に、導電性のスポンジ部材からなるローラ部分が被覆されている。この供給ローラ32C,32M,32Y,32Kは、現像ローラ52C,52M,52Y,52Kと対向接触するニップ部分において、現像ローラ52C,52M,52Y,52Kと逆方向に回転するように回転可能に支持されている。
現像ローラ52C,52M,52Y,52Kは、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに各トナーを付着させるためのローラであり、供給ローラ32C,32M,32Y,32Kと互いに対向接触する位置に配設される。現像ローラ52C,52M,52Y,52Kは、各金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料などの弾性部材からなるローラ部が被覆されており、それぞれ正の電圧である現像バイアス電圧が印加されている。よって、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに付着させる各トナーを正極性に帯電させることができる。
転写装置17は、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kと対向するように設けられ、搬送ベルト駆動ローラ63と、搬送ベルト従動ローラ64と、エンドレスベルトである搬送ベルト68と、転写ローラ61C,61M,61Y,61Kとを有している。
搬送ベルト駆動ローラ63は、搬送ベルト68を矢印aの方向に移動させるためのローラであり、モータ(図示せず)により矢印aの方向に回転駆動する。搬送ベルト従動ローラ64は、搬送ベルト68を矢印aの方向に移動させるためのローラであり、搬送ベルト駆動ローラ63の回転駆動によって搬送ベルト68が矢印a方向に周回移動すると、その周回移動に追従して回転駆動する。搬送ベルト68は、記録用紙3を矢印a方向に搬送するためのベルトであり、搬送ベルト駆動ローラ63と搬送ベルト従動ローラ64との間に巻回され、外側の面が画像形成ユニット20C,20M,20Y,20Kの全ての感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kと接触するように配設される。
なお、搬送ベルト68には、図2に示すPC125からディザマトリクスデータが送信され、カラーレーザープリンタ1に記憶されるディザマトリクスが変更された場合に、図12に示す基準濃度パッチC1からK5が形成される。搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC1からK5は、後述する濃度測定センサ80で濃度がそれぞれ測定され、その測定された濃度パッチC1からK5のそれぞれの濃度を用いて、カラーレーザープリンタ1は、キャリブレーションを実行する。
転写ローラ61C,61M,61Y,61Kは、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに担持されている各トナー像を記録用紙3に転写させるためのローラであり、巻回されている搬送ベルト68の内側において、画像形成ユニット20C,20M,20Y,20Kの各感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kと、搬送ベルト68を挟んで対向するようにそれぞれ配設されている。転写ローラ61C,61M,61Y,61Kは、各金属製のローラ軸に、導電性のゴム材などの弾性部材からなるローラ部分が被覆されている。この転写ローラ61C,61M,61Y,61Kには、各感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに担持されているトナー像を記録用紙3に転写させる際に、負の電圧が印加される。これは、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに担持されている各トナーは正極性に帯電しているので、転写ローラ61C,61M,61Y,61Kに負の電圧を印加すれば、この正極性に帯電している各トナーを記録用紙3に転写させることができるためである。
定着装置8は、記録用紙3に転写したトナーを加熱すると共に加圧して熱定着させるための装置であり、画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K及び転写装置17に対して記録用紙3の搬送方向下流側に配設される。定着装置8は、加熱ローラ81および押圧ローラ82を有している。加熱ローラ81は、その表面に離型層が形成される金属素管からなり、その軸方向に沿ってハロゲンランプ(図示せず)が内装されている。このハロゲンランプにより加熱ローラ81の表面がトナー定着温度に加熱される。押圧ローラ82は、加熱ローラ81を押圧するように配設される。この加熱ローラ81と押圧ローラ82との間をトナーが転写された記録用紙3が通過することにより、転写されたトナーが記録用紙3に熱定着される。
排紙装置6は、トナーが熱定着された記録用紙3を排紙トレイ10に排出するための装置であり、定着装置8に対して記録用紙3の搬送方向下流側に配設される。排紙装置6は、記録用紙3を排紙トレイ10に排出する一対の排紙ローラ11と、その排紙ローラ11に対して記録用紙3の搬送方向下流側に配設され、トナーが熱定着された記録用紙3を蓄積する排紙トレイ10とを有している。
濃度測定センサ80は、搬送ベルト68に形成された濃度パッチC1からK5の濃度をそれぞれ測定するためのセンサであり、搬送ベルト駆動ローラ63の斜め下に、搬送ベルト68の外側表面と対向して配設される。
クリーナーブラシ105は、搬送ベルト68上に付着したトナー(例えば濃度パッチC1からK5等)を電気的に掻き取るブラシであり、搬送ベルト68の外側表面に接するように配設される。トナー回収ローラ106は、クリーナーブラシ105が掻き取ったトナーを付着させるローラである。このトナー回収ローラ106に付着したトナーは、掻取ブレード106aによって掻き取られ、掻き取られたトナーは、トナー回収器107に回収される。
操作キー108は、カラーレーザープリンタ1に所望の指令を入力するための装置であり、排紙ローラ11の上部に配設される。表示装置109は、カラーレーザープリンタ1の処理状態やユーザへのメッセージを表示するための装置であり、排紙ローラ11の上部に配設される。
次に、図2を参照してカラーレーザープリンタ1の電気的構成について説明する。図2は、カラーレーザープリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、カラーレーザープリンタ1は、装置各部を統括制御する制御装置90を有し、制御装置90を構成するASIC26は、各画像形成ユニット20(画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K)、給紙ローラ83、搬送ローラ14a,14b、搬送ベルト駆動ローラ63、転写ローラ61、加熱ローラ81、押圧ローラ82、排紙ローラ11、濃度測定センサ80、パネルゲートアレイ(以下、「パネルGA」と称す)108a、表示装置コントローラ109aにそれぞれ接続されている。
制御装置90は、CPU22と、ROM23と、フラッシュメモリ24と、RAM25と、ASIC26と、ネットワークインターフェース(以下、「ネットワークI/F」と称す)28を有している。CPU22、ROM23、フラッシュメモリ24と、RAM25、およびネットワークI/F28は、バスラインを介してそれぞれASIC26と接続されている。
CPU22は、ROM23に記憶された各種プログラムを実行するマイクロプロセッサであり、ROM23は、CPU22により実行される各種プログラム(例えば、図5から図10に示すフローチャートのプログラム)や、そのプログラムを実行する際に参照する定数やテーブルを記憶する読み出し専用のメモリである。フラッシュメモリ24は、電源投入状態において、各種のデータを記憶するための書換可能なメモリであると共に、電源遮断後においても、その内容を保持可能なメモリである。RAM25は、CPU22が各種プログラムを実行する際、変数などを一時記憶するワークエリアを有するメモリである。
ROM23は、制御プログラムである濃度補正プログラムを記憶する濃度補正プログラムメモリ23aを有している。
濃度補正プログラムメモリ23aは、制御プログラムである濃度補正プログラムを記憶するメモリである。具体的には、濃度補正プログラムメモリ23aには、CPU22が実行する図5から図10に示すフローチャートのプログラムが記憶されている。
次に、図3を参照してフラッシュメモリ24の内容について説明する。図3はフラッシュメモリ24の内容を示した図である。フラッシュメモリ24は、基準濃度パッチデータメモリ24aと、基準濃度パッチ面積率メモリ24bと、ディザマトリクスメモリ24cと、補正テーブルメモリ24dとを有している。
基準濃度パッチデータメモリ24aは、図12に示す基準濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68(図1参照)に形成するための基準濃度パッチデータを記憶するメモリである。ここで、図11を参照して、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶される基準濃度パッチデータについて説明する。図11(a)は、基準濃度パッチデータメモリ24aの内容のうち、基準濃度パッチ名、基準濃度パッチの設定濃度および形成色を示した図であり、図11(b)は、基準濃度パッチデータメモリ24aの内容のうち、基準濃度パッチC1からK5の形成パターンP1からP5を示した図である。
図11(a)および図11(b)に示すように、基準濃度パッチデータは、基準濃度パッチ名、基準濃度パッチの設定濃度、形成色および形成パターンの4つから構成されている。図11(a)に示すように、基準濃度パッチの設定濃度および形成色の情報は、基準濃度パッチ名に対応して記憶されているので、基準濃度パッチデータは、計20種類の情報から構成されている。
基準濃度パッチ名は、形成する基準濃度パッチC1からK5の各名称を示している。本実施形態では、基準濃度パッチ名は基準濃度パッチC1から基準濃度パッチK5までの計20である。
基準濃度パッチの設定濃度は、基準濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68(図1参照)に形成する濃度を示している。この基準濃度パッチC1からK5の設定濃度が高くなれば(最小0%、最大100%)、搬送ベルト68に形成される濃度が高くなる。一方、基準濃度パッチC1からK5の設定濃度が低くなれば、搬送ベルト68に形成される濃度が低くなる。
本実施形態では、設定濃度は20%、40%、60%、80%、100%の計5つであり、基準濃度パッチC1,M1,Y1,K1は設定濃度が20%に設定されている。また、基準濃度パッチC2,M2,Y2,K2は設定濃度が40%に、基準濃度パッチC3,M3,Y3,K3は設定濃度が60%に、基準濃度パッチC4,M4,Y4,K4は設定濃度が80%に、基準濃度パッチC5,M5,Y5,K5は設定濃度が100%にそれぞれ設定されている。なお、基準濃度パッチC1からK5の各設定濃度は固定値である。
形成色は、基準濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68(図1参照)に形成する色を示している。本実施形態では、基準濃度パッチC1,C2,C3,C4,C5は形成色がシアンに設定されている。また、基準濃度パッチM1,M2,M3,M4,M5は形成色がマゼンタに設定され、基準濃度パッチY1,Y2,Y3,Y4,Y5は形成色がイエローに設定され、基準濃度パッチK1,K2,K3,K4,K5は形成色がブラックに設定されている。
図11(b)に示すように、基準濃度パッチC1からK5は、設定濃度毎に搬送ベルト68(図1参照)に形成される形成パターンが異なっている。設定濃度が20%である基準濃度パッチC1,M1,Y1,K1の形成パターンはP1であり、設定濃度が40%である基準濃度パッチC2,M2,Y2,K2の形成パターンはP2であり、設定濃度が60%である基準濃度パッチC3,M3,Y3,K3の形成パターンはP3であり、設定濃度が80%である基準濃度パッチC4,M4,Y4,K4の形成パターンはP4であり、設定濃度が100%である基準濃度パッチC5,M5,Y5,K5の形成パターンはP5である。
例えば、基準濃度パッチC1を搬送ベルト68(図1参照)に形成する場合は、画像形成ユニット20Cは、形成パターンP1を使用してシアン色の基準濃度パッチC1を搬送ベルト68に形成する。また、基準濃度パッチY3を搬送ベルト68に形成する場合は、画像形成ユニット20Yは、形成パターンP3を使用してイエロー色の基準濃度パッチY3を搬送ベルト68に形成する。
この基準濃度パッチC1からK5の各形成パターンP1からP5は、縦16×横16の閾値の行列から構成される基準ディザマトリクス(図示せず)に基づいて2値化されたデータとして構成されている。この基準ディザマトリクスは、ディザマトリクスメモリ24cに記憶された各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、および高品質モード用ブラックディザマトリクス)とは異なる閾値の行列で構成されている。
ここで、ディザマトリクスについて説明する。ディザマトリクスは、例えば図15に記載の構成となっている。記録用紙3に画像を形成する場合は、多値(例えば、RGB)で形成される画像から、2値(例えば、白と黒)の画像が形成される。例えば、レーザープリンタであれば、「トナーを記録用紙に転写してドットを形成する」、又は、「トナーを記録用紙に転写してドットを形成しない」の2種類の状態で画像が形成される。その2種類の状態で、画像の階調を表現するために、ディザマトリクスが用いられる。ディザマトリクスは、例えば、縦16×横16の閾値が設定されたドットの行列で構成されており、その閾値の行列と、PC125から入力される形成する画像に対応した設定濃度とが比較される。設定濃度が閾値以上の場合は「トナーを転写するドット」とし、また設定濃度が閾値よりも小さい場合は「トナーを転写しないドット」として、縦16×横16のドットの形成パターンが形成される。このようにして、2値で画像の階調が表現される。
基準濃度パッチC1,M1,Y1,K1の形成パターンP1は、基準ディザマトリクスの設定濃度が20%であるときの形成パターンであり、基準濃度パッチC2,M2,Y2,K2の形成パターンP2は、基準ディザマトリクスの設定濃度が40%であるときの形成パターンであり、基準濃度パッチC3,M3,Y3,K3の形成パターンP3は、基準ディザマトリクスの設定濃度が60%であるときの形成パターンである。また、基準濃度パッチC4,M4,Y4,K4の形成パターンP4は、基準ディザマトリクスの設定濃度が80%であるときの形成パターンであり、基準濃度パッチC5,M5,Y5,K5の形成パターンP5は、基準ディザマトリクスの設定濃度が100%であるときの形成パターンである。
基準濃度パッチデータメモリ24aには、基準ディザマトリクス(図示せず)の設定濃度が20%、40%、60%、80%、100%であるときの2値化された形成パターンP1からP5がそれぞれ記憶されている。
なお、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶される基準濃度パッチデータは、PC125によって書換え可能に記憶されている。また、本実施形態のカラーレーザープリンタ1で搬送ベルト68(図1参照)に形成する基準濃度パッチC1からK5は四角形である。ただし、基準濃度パッチC1からK5は四角形に限らず、多角形等で形成してもよい。
基準濃度パッチ面積率メモリ24bは、濃度補正プログラムメモリ23aに記憶された濃度補正プログラムにより、図12に示すように搬送ベルト68(図1参照)に形成される基準濃度パッチC1からK5の各面積率である基準濃度パッチ面積率を記憶するメモリである。この基準濃度パッチ面積率は、後述する対応濃度データメモリ25aに記憶される対応濃度データを作成する際に使用される。なお、面積率とは、例えば、図11(b)に示すように、基準濃度パッチC1からK5の各設定濃度のときの各形成パターンP1からP5において、オンとなるドット数(ハッチングがされたドット数)を、基準濃度パッチC1からK5の各基準濃度パッチを構成する全ドット数(ハッチングがされたドット数とハッチングがされていないドット数との和)で除算した値としている。よって、面積率は、複雑な処理を行うことなしに、簡易に算出することができる。
ディザマトリクスメモリ24cは、記録用紙3に形成する画像の解像度毎と記録用紙3に形成する画像の色毎とに異なるディザマトリクスを記憶するメモリである。なお、本実施形態においては、記録用紙3に形成する画像の解像度毎と記録用紙3に形成する画像の色毎とに異なるディザマトリクスを設けているが、使用するトナーを通常印刷よりも減らして画像を記録用紙3に形成する試験印刷(ドラフト印刷)と通常印刷とで異なるディザマトリクスを設けても良い。更に、画像を形成するスピードを記録用紙3の厚みにより複数段階で変更する場合には、その複数段階毎に異なるディザマトリクスを設けても良い。
本実施形態では、ディザマトリクスメモリ24cは、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1と、標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c2と、標準モード用イエローディザマトリクスメモリ24c3と、標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c4と、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5と、高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c6と、高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ24c7と、高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c8との計8つのメモリから構成されている。
標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1と、標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c2と、標準モード用イエローディザマトリクスメモリ24c3と、標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c4とには、記録用紙3に画像を標準モード(カラーレーザープリンタ1に標準として設定されている解像度の記録モード)として形成する場合に使用するディザマトリクスがそれぞれ記憶されている。そして、記録用紙3に形成する画像の色がシアンである場合は、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスを用いて、画像形成ユニット20Cが、シアン色の画像を形成する。
同様に、記録用紙3に形成する画像の色がマゼンタである場合は、標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクスを用いて、画像形成ユニット20Mが、マゼンタ色の画像を形成する。記録用紙3に形成する画像の色がイエローである場合は、標準モード用イエローディザマトリクスメモリ24c3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクスを用いて、画像形成ユニット20Yが、イエロー色の画像を形成する。また、記録用紙3に形成する画像の色がブラックである場合は、標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクスを用いて、画像形成ユニット20Kが、ブラック色の画像を形成する。
また、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5と、高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c6と、高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ24c7と、高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c8とは、記録用紙3に画像を高品質モード(標準モードよりも解像度が高い記録モード)として形成する場合に使用するディザマトリクスがそれぞれ記憶されている。記録用紙3に画像を高品質モードとして形成する場合に使用するディザマトリクスは、画像を通常モードとして形成する場合に使用するディザマトリクスと比較して、ディザマトリクスを構成する全ドット数が多くなっている。
記録用紙3に形成する画像の色がシアンである場合は、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクスを用いて、画像形成ユニット20Cが、シアン色の高品質の画像を形成する。同様に、記録用紙3に形成する画像の色がマゼンタである場合は、高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクスを用いて、画像形成ユニット20Mが、マゼンタ色の高品質の画像を形成する。記録用紙3に形成する画像の色がイエローである場合は、高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ24c7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクスを用いて、画像形成ユニット20Yが、イエロー色の高品質の画像を形成する。また、記録用紙3に形成する画像の色がブラックである場合は、高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクスを用いて、画像形成ユニット20Kが、ブラック色の高品質の画像を形成する。
なお、ディザマトリクスメモリ24cに記憶される各ディザマトリクスの設定濃度を変化させると、その設定濃度に応じて、形成される画像の濃度が変化する。各ディザマトリクスの設定濃度が高くなれば(最小0%、最大100%)、オンとなるドット数が増え、形成される画像の濃度が高くなる。一方、各ディザマトリクスの設定濃度が低くなれば、オンとなるドット数が減り、形成される画像の濃度が低くなる。なお、各ディザマトリクスの設定濃度は、記録用紙3に画像を形成する場合(カラーレーザープリンタ1で記録用紙3に画像を形成する場合)には、後述するPC125により入力される。一方、各ディザマトリクスの設定濃度は、カラーレーザープリンタ1のキャリブレーションを実行する場合には、CPU22により入力される。また、ディザマトリクスメモリ24cに記憶される各ディザマトリクスは、PC125によって書換え可能に記憶されている。
補正テーブルメモリ24dは、PC125から入力された各ディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する各補正テーブルを記憶するメモリである。補正テーブルメモリ24dは、ディザマトリクスメモリ24cに記憶される各ディザマトリクスに対応して、標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1と、標準モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24d2と、標準モード用イエロー補正テーブルメモリ24d3と、標準モード用ブラック補正テーブルメモリ24d4と、高品質モード用シアン補正テーブルメモリ24d5と、高品質モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24d6と、高品質モード用イエロー補正テーブルメモリ24d7と、高品質モード用ブラック補正テーブルメモリ24d8との計8つのメモリから構成される。
標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1には、PC125から入力された標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する標準モード用シアン補正テーブルが記憶されている。
標準モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24d2には、PC125から入力された標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する標準モード用マゼンタ補正テーブルが記憶されている。
標準モード用イエロー補正テーブルメモリ24d3には、PC125から入力された標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する標準モード用イエロー補正テーブルが記憶されている。
標準モード用ブラック補正テーブルメモリ24d4には、PC125から入力された標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する標準モード用ブラック補正テーブルが記憶されている。
高品質モード用シアン補正テーブルメモリ24d5には、PC125から入力された高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する高品質モード用シアン補正テーブルが記憶されている。
高品質モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24dに6は、PC125から入力された高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する高品質モード用マゼンタ補正テーブルが記憶されている。
高品質モード用イエロー補正テーブルメモリ24d7には、PC125から入力された高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する高品質モード用イエロー補正テーブルが記憶されている。
高品質モード用ブラック補正テーブルメモリ24d8には、PC125から入力された高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する高品質モード用ブラック補正テーブルが記憶されている。
次に、図4を参照して、RAM25の内容について説明する。図4は、RAM25の内容を示した図である。RAM25は、対応濃度データメモリ25aと、測定濃度メモリ25bと、対応測定データメモリ25cと、補間データメモリ25dと、目標データメモリ25eとを有している。
対応濃度データメモリ25aは、ディザマトリクスメモリ24cに記憶された各ディザマトリクスの設定濃度をそれぞれ変化させ、その各ディザマトリクスの設定濃度をそれぞれ変化させたときの各ディザマトリクスの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、各ディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。
対応濃度データメモリ25aは、ディザマトリクスメモリ24cに記憶される各ディザマトリクスに対応して、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1と、標準モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a2と、標準モード用対応濃度イエローデータメモリ25a3と、標準モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a4と、高品質モード用対応濃度シアンデータメモリ25a5と、高品質モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a6と、高品質モード用対応濃度イエローデータメモリ25a7と、高品質モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a8とから構成されている。
標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1は、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1の標準モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、標準モード用シアンディザマトリクスの面積率を変化させたときに、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率と所定の範囲内となる標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。
標準モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a2は、標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c2の標準モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、標準モード用マゼンタディザマトリクスの面積率を変化させたときに、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率と所定の範囲内となる標準モード用マゼンタディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。
標準モード用対応濃度イエローデータメモリ25a3は、標準モード用イエローディザマトリクスメモリ24c3の標準モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、標準モード用イエローディザマトリクスの面積率を変化させたときに、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率と所定の範囲内となる標準モード用イエローディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。
標準モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a4は、標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c4の標準モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、標準モード用ブラックディザマトリクスの面積率を変化させたときに、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率と所定の範囲内となる標準モード用ブラックディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。
高品質モード用対応濃度シアンデータメモリ25a5は、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5の高品質モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、高品質モード用シアンディザマトリクスの面積率を変化させたときに、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率と所定の範囲内となる高品質モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。
高品質モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a6は、高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c6の高品質モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの面積率を変化させたときに、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率と所定の範囲内となる高品質モード用マゼンタディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。
高品質モード用対応濃度イエローデータメモリ25a7は、高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ24c7の高品質モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、高品質モード用イエローディザマトリクスの面積率を変化させたときに、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率と所定の範囲内となる高品質モード用イエローディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。
高品質モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a8は、高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c8の高品質モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、高品質モード用ブラックディザマトリクスの面積率を変化させたときに、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率と所定の範囲内となる高品質モード用ブラックディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。
なお、対応濃度データメモリ25aに記憶される各ディザマトリクスの各設定濃度は、後述する対応測定データメモリ25cに記憶される対応測定データの作成に使用される。
測定濃度メモリ25bは、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータに基づいて、搬送ベルト68(図1参照)に形成された各基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80で測定した各測定濃度を、基準濃度パッチC1からK5毎に記憶するメモリである。測定濃度メモリ25bは、搬送ベルト68に形成される基準濃度パッチC1からK5の色に対応して、シアン色の基準濃度パッチである基準濃度パッチC1からC5の各測定濃度を記憶するシアン測定濃度メモリ25b1と、マゼンタ色の基準濃度パッチである基準濃度パッチM1からM5の各測定濃度を記憶するマゼンタ測定濃度メモリ25b2と、イエロー色の基準濃度パッチである基準濃度パッチY1からY5の各測定濃度を記憶するイエロー測定濃度メモリ25b3と、ブラック色の基準濃度パッチである基準濃度パッチK1からK5の各測定濃度を記憶するブラック測定濃度メモリ25b4との計4つのメモリから構成されている。
なお、測定濃度メモリ25bに記憶される各測定濃度は、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチC1からK5の濃度を濃度測定センサ80で測定する度に更新される。
対応測定データメモリ25cは、対応濃度データメモリ25aに記憶される各ディザマトリクスの各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けた対応測定データを記憶するメモリである。
対応測定データメモリ25cは、ディザマトリクスメモリ24cに記憶される各ディザマトリクスに対応して、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1と、標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c2と、標準モード用対応測定イエローデータメモリ25c3と、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ25c4と、高品質モード用対応測定シアンデータメモリ25c5と、高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c6と、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ25c7と、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ25c8との計8つのメモリから構成されている。
標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1は、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)の各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチC1からC5(搬送ベルト68にシアン色が形成される基準濃度パッチ)を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けた標準モード用対応測定シアンデータを記憶している。
標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c2は、標準モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)の各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチM1からM5(搬送ベルト68にマゼンタ色が形成される基準濃度パッチ)を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けた標準モード用対応測定マゼンタデータを記憶している。
標準モード用対応測定イエローデータメモリ25c3は、標準モード用対応濃度イエローデータメモリ25a3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)の各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチY1からY5(搬送ベルト68にイエロー色が形成される基準濃度パッチ)を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けた標準モード用対応測定イエローデータを記憶している。
標準モード用対応測定ブラックデータメモリ25c4は、標準モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)の各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチK1からK5(搬送ベルト68にブラック色が形成される基準濃度パッチ)を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けた標準モード用対応測定ブラックデータを記憶している。
高品質モード用対応測定シアンデータメモリ25c5は、高品質モード用対応濃度シアンデータメモリ25a5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)の各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチC1からC5(搬送ベルト68にシアン色が形成される基準濃度パッチ)の各濃度を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けた高品質モード用対応測定シアンデータを記憶している。
高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c6は、高品質モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)の各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチM1からM5(搬送ベルト68にマゼンタ色が形成される基準濃度パッチ)の各濃度を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けた高品質モード用対応測定マゼンタデータを記憶している。
高品質モード用対応測定イエローデータメモリ25c7は、高品質モード用対応濃度イエローデータメモリ25a7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)の各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチY1からY5(搬送ベルト68にイエロー色が形成される基準濃度パッチ)の各濃度を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けた高品質モード用対応測定イエローデータを記憶している。
高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ25c8は、高品質モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)の各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチK1からK5(搬送ベルト68にブラック色が形成される基準濃度パッチ)の各濃度を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けた高品質モード用対応測定ブラックデータを記憶している。
対応測定データメモリ25cに記憶される対応測定データについて、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶される標準モード用対応測定シアンデータを用いて説明する。なお、標準モード用対応測定マゼンタデータ、標準モード用対応測定イエローデータ、標準モード用対応測定ブラックデータ、高品質モード用対応測定シアンデータ、高品質モード用対応測定マゼンタデータ、高品質モード用対応測定イエローデータ、および高品質モード用対応測定ブラックデータについては、標準モード用対応測定シアンデータの場合と同様の思想となるので、その説明を省略する。
標準モード用対応測定シアンデータは、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶される標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度と、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチC1からC5(搬送ベルト68にシアン色が形成される基準濃度パッチ)を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けたデータである。
標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度が記憶されているということは、その記憶された各設定濃度時の標準モード用シアンディザマトリクスの各面積率は、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率の所定の範囲内となっているということである。
そして、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された各設定濃度時の標準モード用シアンディザマトリクスの各面積率が、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率の所定の範囲内となっていれば、両者の面積率は略同一である。ここで、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率は、基準濃度パッチC1からK5の各面積率となっている。
よって、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された各設定濃度時の標準モード用シアンディザマトリクスの面積率は、基準濃度パッチC1からK5の各面積率と略同一となる。
従って、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された各設定濃度時の標準モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)の測定濃度は、各基準濃度パッチ面積率に対応している基準濃度パッチC1からC5(搬送ベルト68にシアン色が形成される基準濃度パッチ)を濃度測定センサ80で測定した測定濃度と略同一になると考えることができる。
これにより、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)の各設定濃度と、基準濃度パッチC1からC5(搬送ベルト68にシアン色が形成される基準濃度パッチ)の濃度を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付け、基準濃度パッチC1からC5を濃度測定センサ80で測定した各測定濃度を、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度時の各測定濃度として使用するのである。
このように、対応濃度データメモリ25aに記憶される各ディザマトリクスの各設定濃度と、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80でそれぞれ測定した各測定濃度とを対応付けして対応測定データを作成することにより、対応濃度データメモリ25aに記憶された各設定濃度時の各ディザマトリクスを濃度測定センサ80でそれぞれ測定することなく、各設定濃度時の各ディザマトリクスの各測定濃度を設定することができる。
なお、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された各設定濃度時の標準モード用シアンディザマトリクスの各面積率が、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率と略同一となるとは、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された各設定濃度時の標準モード用シアンディザマトリクスの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが同一の場合も含む概念である。
補間データメモリ25dは、対応測定データメモリ25cに記憶された対応測定データを直線補間方法により補間したデータを記憶するメモリである。補間データメモリ25dは、ディザマトリクスメモリ24cに記憶される各ディザマトリクスに対応して、標準モード用シアン補間データメモリ25d1と、標準モード用マゼンタ補間データメモリ25d2と、標準モード用イエロー補間データメモリ25d3と、標準モード用ブラック補間データメモリ25d4と、高品質モード用シアン補間データメモリ25d5と、高品質モード用マゼンタ補間データメモリ25d6と、高品質モード用イエロー補間データメモリ25d7と、高品質モード用ブラック補間データメモリ25d8との計8つのメモリから構成されている。
標準モード用シアン補間データメモリ25d1は、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間したデータである標準モード用シアン補間データが記憶されている。
標準モード用マゼンタ補間データメモリ25d2は、標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c2に記憶された標準モード用対応測定マゼンタデータを直線補間方法により補間したデータである標準モード用マゼンタ補間データが記憶されている。
標準モード用イエロー補間データメモリ25d3は、標準モード用対応測定イエローデータメモリ25c3に記憶された標準モード用対応測定イエローデータを直線補間方法により補間したデータである標準モード用イエロー補間データが記憶されている。
標準モード用ブラック補間データメモリ25d4は、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ25c4に記憶された標準モード用対応測定ブラックデータを直線補間方法により補間したデータである標準モード用ブラック補間データが記憶されている。
高品質モード用シアン補間データメモリ25d5は、高品質モード用対応測定シアンデータメモリ25c5に記憶された高品質モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間したデータである高品質モード用シアン補間データが記憶されている。
高品質モード用マゼンタ補間データメモリ25d6は、高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c6に記憶された高品質モード用対応測定マゼンタデータを直線補間方法により補間したデータである高品質モード用マゼンタ補間データが記憶されている。
高品質モード用イエロー補間データメモリ25d7は、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ25c7に記憶された高品質モード用対応測定イエローデータを直線補間方法により補間したデータである高品質モード用イエロー補間データが記憶されている。
高品質モード用ブラック補間データメモリ25d8は、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ25c8に記憶された高品質モード用対応測定ブラックデータを直線補間方法により補間したデータである高品質モード用ブラック補間データが記憶されている。
目標データメモリ25eは、各ディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度(濃度測定センサ80で測定された濃度)の目標値を記憶するメモリである。目標データメモリ25eは、ディザマトリクスメモリ24cに記憶される各ディザマトリクスに対応して、標準モード用シアン目標データメモリ25e1と、標準モード用マゼンタ目標データメモリ25e2と、標準モード用イエロー目標データメモリ25e3と、標準モード用ブラック目標データメモリ25e4と、高品質モード用シアン目標データメモリ25e5と、高品質モード用マゼンタ目標データメモリ25e6と、高品質モード用イエロー目標データメモリ25e7と、高品質モード用ブラック目標データメモリ25e8との計8つのメモリから構成されている。
標準モード用シアン目標データメモリ25e1には、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
標準モード用マゼンタ目標データメモリ25e2には、標準モード用マゼンタディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
標準モード用イエロー目標データメモリ25e3には、標準モード用イエローディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
標準モード用ブラック目標データメモリ25e4には、標準モード用ブラックディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
高品質モード用シアン目標データメモリ25e5には、高品質モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
高品質モード用マゼンタ目標データメモリ25e6には、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
高品質モード用イエロー目標データメモリ25e7には、高品質モード用イエローディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
高品質モード用ブラック目標データメモリ25e8には、高品質モード用ブラックディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
ASIC26は、CPU22からの命令を変換して各部を駆動させる信号を出力すると共に、濃度測定センサ80およびパネルGA108aから出力される信号を変換し、その変換した信号をCPU22へ出力する集積回路である。
各感光体ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)は、その表面にトナー像を形成するドラムであり、各感光体ドラム62に回転駆動力を与える各モータ(図示せず)とその各モータに電力を供給する各電源(図示せず)とから構成されている。各感光体ドラム62は、それぞれASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により各モータが回転し、その回転駆動力により各感光体ドラム62が回転する。
各帯電器31(帯電器31C,31M,31Y,31K)は、各感光ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)の表面を一様に正極性に帯電させるスコロトン型の帯電器である。各帯電器31は、それぞれASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により各感光ドラム62を正極性に帯電させる。
各露光ユニット41(露光ユニット41C,41M,41Y,41K)は、各感光体ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)の表面にレーザー光を照射するユニットであり、レーザー光を照射する各レーザー発振器(図示せず)等から構成されている。各露光ユニット41は、それぞれASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により各レーザー発振器等からレーザー光を照射すると共に、そのレーザー光の照射位置が制御される。
各供給ローラ32(供給ローラ32C,32M,32Y,32K)は、各ホッパ56(ホッパ56C,56M,56Y,56K)に収容された各トナーを各現像ローラ52(現像ローラ52C,52M,52Y,52K)に付着させるためのローラであり、各供給ローラ32に回転駆動力を与える各モータ(図示せず)とその各モータに電力を供給する各電源(図示せず)とから構成されている。各供給ローラ32は、それぞれASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により各モータが回転し、その回転駆動力により各供給ローラ32が回転する。
各現像ローラ52(現像ローラ52C,52M,52Y,52K)は、各感光ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)に各トナーを付着させるためのローラであり、それぞれASIC26と接続されている。各現像ローラ52は、ASIC26からの制御信号により、正の電圧である現像バイアス電圧がそれぞれ印加される。よって、各感光ドラム62に付着させる各トナーを正極性に帯電させることができる。
給紙ローラ83は、給紙トレイ12の記録用紙3を搬送ローラ14a,14bに向けて移動させるためのローラであり、給紙ローラ83に回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。給紙ローラ83は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により給紙ローラ83が回転し、記録用紙3を搬送ローラ14a,14bに向けて移動させる。
搬送ローラ14aは、給紙ローラ83から排出された記録用紙3を搬送ガイド15へ搬送するローラであり、搬送ローラ14aに回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。搬送ローラ14aは、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により搬送ローラ14aが回転し、記録用紙3を搬送ガイド15に向けて移動させる。
搬送ローラ14bは、搬送ガイド15を介して搬送された記録用紙3を搬送ベルト68と感光体ドラム62Cとの間に順次搬送するローラであり、搬送ローラ14bに回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。搬送ローラ14bは、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により搬送ローラ14bが回転し、記録用紙3を搬送ベルト68と感光体ドラム62Cとの間に搬送する。
搬送ベルト駆動ローラ63は、搬送ベルト68を矢印aの方向(図1参照)に移動させるためのローラであり、搬送ベルト駆動ローラ63に回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。搬送ベルト駆動ローラ63は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により搬送ベルト駆動ローラ63が回転して、搬送ベルト68を周回移動させる。
各転写ローラ61(転写ローラ61C,61M,61Y,61K)は、各感光体ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)に担持されている各トナー像を記録用紙3に転写させるためのローラであり、それぞれASIC26と接続されている。ASIC26からの制御信号により、各感光体ドラム62に担持されている各トナー像を記録用紙3に転写させる際に、各転写ローラ61に負の電圧がそれぞれ印加される。各転写ローラ61に負の電圧をそれぞれ印加することにより、各感光体ドラム62に担持されている正極性に帯電した各トナーを記録用紙3にそれぞれ転写させることができる。
加熱ローラ81は、記録用紙3に転写されたトナーに熱を与えるローラであり、ハロゲンランプ(図示せず)とそのハロゲンランプに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。加熱ローラ81は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により、ハロゲンランプを点灯させ、放熱する。
押圧ローラ82は、加熱ローラ81との間に配設された記録用紙3に圧力をかけるためのローラであり、押圧ローラ82に回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。押圧ローラ82は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により押圧ローラ82が回転して、記録用紙3に圧力をかける。
排紙ローラ11は、定着装置8から排出された記録用紙3を排紙トレイ10に排出するためのローラであり、排紙ローラ11に回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。排紙ローラ11は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により排紙ローラ11が回転して、記録用紙3を排紙トレイ10に排出する。
濃度測定センサ80は、図12に示す搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC1からK5の濃度をそれぞれ測定するためのセンサであり、ASIC26と接続されている。濃度測定センサ80により測定された濃度パッチC1からK5の各測定濃度は、ASIC26に出力され、その出力された各測定濃度は、それぞれ測定濃度メモリ25bに記憶される。
パネルGA108aは、カラーレーザープリンタ1に所望の指令を入力する操作キー108の制御を行うもので、ASIC26と接続されると共に、操作キー108と接続される。パネルGA108aは、操作キー108の押下(入力)を検出して、ASIC26に所定のコード信号を出力する。このコード信号は、複数の操作キー108に対応して割り当てられている。ASIC26は、パネルGA108aから所定のコード信号を受信すると、CPU22に対して割り込みを発生させる。割り込みを受けたCPU22は、所定のキー処理テーブルに従って、実行すべき制御処理を行う。このキー処理テーブルは、コード信号と制御処理とを対応させてテーブル化したものであり、例えば、ROM23に記憶されている。
表示装置コントローラ109aは、カラーレーザープリンタ1の動作に関する情報などを表示装置109に表示するためのコントローラである。表示装置コントローラ109aは、ASIC26に接続されると共に、表示装置109と接続される。
ネットワークI/F28は、USB規格などの通信を行うインターフェースで、ASIC26に接続されると共に、PC125と通信可能に接続される。ネットワークI/F28は、PC125から入力された画像情報を変換し、変換した信号をCPU22へ出力する。
PC125は、ディザマトリクスメモリ24cに記憶される各ディザマトリクスの各設定濃度を入力するパーソナルコンピュータであり、ネットワークI/F28と通信可能に接続される。PC125から入力される各ディザマトリクスの各設定濃度により、記録用紙3に形成される画像の濃度が決定される。
次に、図5を参照して、制御装置90のCPU22で実行される濃度補正処理について説明する。図5は、制御装置90のCPU22で実行される濃度補正処理を示したフローチャートである。濃度補正処理は、ディザマトリクスメモリ24cに記憶された各ディザマトリクスが、PC125から送信されたディザマトリクスデータによって変更された場合に実行される処理である。
濃度補正処理では、まず基準濃度パッチC1からK5の全ての測定濃度は測定濃度メモリ25bにあるか否かが判定される(S1)。測定濃度メモリ25bに、基準濃度パッチC1からK5の全ての測定濃度があると判定された場合(S1:Yes)、または、基準濃度パッチ測定処理(S2)が実行された場合には、ディザ面積率検索処理(S3)に移行する。一方、測定濃度メモリ25bに、基準濃度パッチC1からK5の全ての測定濃度がないと判定された場合には(S1:No)、基準濃度パッチC1からK5の全ての測定濃度を取得するために、基準濃度パッチ測定処理(S2)に移行する。ここで、図6を参照して、基準濃度パッチ測定処理(S2)について説明する。図6は、基準濃度パッチ測定処理(S2)を示したフローチャートである。
基準濃度パッチ測定処理(S2)は、基準濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68に形成し、形成した基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80でそれぞれ測定し、その各測定濃度を測定濃度メモリ25bに記憶させる処理である。
基準濃度パッチ測定処理(S2)では、まず基準濃度パッチデータメモリ24aから基準濃度パッチデータ(図11参照)を取得し(S10)、取得した基準濃度パッチデータに基づき、基準濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68にそれぞれ形成する(S11)。そして、搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80でそれぞれ測定する(S12)。
このS10からS12の処理について、図12を参照して説明する。図12は、搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC1からK5を模式的に示した図である。なお、Y軸方向は、搬送ベルト68が周回移動する方向である矢印aの方向(図1参照)に対応し、X軸方向は、図1の紙面奥側から手前側へ搬送ベルト68に平行に延びる方向に対応している。
CPU22は、基準濃度パッチデータメモリ24aから基準濃度パッチデータを取得し、形成色をシアン色、設定濃度を20%として、画像形成ユニット20Cに基準濃度パッチC1を搬送ベルト68に形成させる。次に、CPU22は、形成色をマゼンタ色、設定濃度を20%として、画像形成ユニット20Mに基準濃度パッチM1を搬送ベルト68に形成させる。このようにして、CPU22は、上記の制御を基準濃度パッチC1からK5の全ての基準濃度パッチが搬送ベルト68に形成されるまで繰り返し行う。
このように、CPU22は、基準濃度パッチデータメモリ24aから基準濃度パッチデータを取得し、その取得した基準濃度パッチデータに基づいて、図12に示すように基準濃度パッチC1からK5までの計20の基準濃度パッチを搬送ベルト68に形成させる。なお、形成された基準濃度パッチC1からK5は、濃度測定センサ80によって濃度がそれぞれ測定される。
図6の説明に戻る。搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80でそれぞれ測定し(S12)、各測定濃度を各測定濃度メモリ25bに記憶して(S13)、基準濃度パッチ測定処理(S2)を終了する。
S13の処理では、基準濃度パッチC1からC5(搬送ベルト68にシアン色が形成される基準濃度パッチ)の各測定濃度は、シアン測定濃度メモリ25b1にそれぞれ記憶される。同様に、基準濃度パッチM1からM5(搬送ベルト68にマゼンタ色が形成される基準濃度パッチ)の各測定濃度は、マゼンタ測定濃度メモリ25b2にそれぞれ記憶され、基準濃度パッチY1からY5(搬送ベルト68にイエロー色が形成される基準濃度パッチ)の各測定濃度は、イエロー測定濃度メモリ25b3にそれぞれ記憶され、基準濃度パッチK1からK5(搬送ベルト68にブラック色が形成される基準濃度パッチ)の各測定濃度は、ブラック測定濃度メモリ25b4にそれぞれ記憶される。
ここで、図13を参照して、測定濃度メモリ25bに記憶される測定濃度について説明する。図13は、シアン測定濃度メモリ25b1に記憶されたシアン測定濃度を示した図である。なお、図13においては、例として、シアン測定濃度メモリ25b1に記憶されたシアン測定濃度を示しているが、マゼンタ測定濃度メモリ25b2に記憶されたマゼンタ測定濃度と、イエロー測定濃度メモリ25b3に記憶されたイエロー測定濃度と、ブラック測定濃度メモリ25b4に記憶されたブラック測定濃度とは、シアン測定濃度と同様の構成である。よって、説明を省略する。
シアン測定濃度メモリ25b1に記憶されるシアン測定濃度は、基準濃度パッチC1からC5を濃度測定センサ80で測定した各測定濃度を示している。よって、基準濃度パッチC1を濃度測定センサ80で測定した測定濃度は、0.15である。基準濃度パッチC2を濃度測定センサ80で測定した測定濃度は、0.25である。基準濃度パッチC3を濃度測定センサ80で測定した測定濃度は、0.40である。基準濃度パッチC4を濃度測定センサ80で測定した測定濃度は、0.62である。また、基準濃度パッチC5を濃度測定センサ80で測定した測定濃度は、1.00である。
このように、シアン測定濃度は、基準濃度パッチC1からC5を濃度測定センサ80で測定した各測定濃度から構成されている。
図5の説明に戻る。測定濃度メモリ25bに、基準濃度パッチC1からK5の全ての測定濃度があると判定された場合(S1:Yes)、または、基準濃度パッチ測定処理(S2)が終了した場合には、ディザ面積率検索処理(S3)に移行する。ここで、図7を参照して、ディザ面積率検索処理について説明する。図7は、ディザ面積率検索処理を示したフローチャートである。
ディザ面積率検索処理(S3)は、ディザマトリクスメモリ24cに記憶された各ディザマトリクスの各設定濃度をそれぞれ変化させ、その各ディザマトリクスの各設定濃度を変化させたときの各ディザマトリクスの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、各ディザマトリクスの各設定濃度を対応濃度データメモリ25aに記憶する処理である。
ディザ面積率検索処理(S3)では、まず標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を変化させたときの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶する処理である標準モード用シアン面積率検索処理(S21)が実行される。
ここで、図8を参照して、標準モード用シアン面積率検索処理(S21)を説明する。図8は、標準モード用シアン面積率検索処理を示したフローチャートである。標準モード用シアン面積率検索処理(S21)では、まず基準濃度パッチの設定濃度であるnを20%に設定し(S31)、基準濃度パッチの設定濃度が20%に該当する基準濃度パッチ面積率を基準濃度パッチ面積率メモリ24bから取得する(S32)。
ここで、図14を参照して、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶される基準濃度パッチ面積率について説明する。図14は、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶される基準濃度パッチ面積率を示した図である。基準濃度パッチ面積率メモリ24bには、基準濃度パッチC1からK5の各設定濃度に対応する面積率が記憶されている。ここで、面積率とは、オンとなるドット数(ハッチングがされたドット数、図11(b)のP1参照)を、基準濃度パッチC1からK5の各基準濃度パッチを構成する全ドット数(ハッチングがされたドット数とハッチングがされていないドット数との和(図11(b)のP1参照)で除算した値である。従って、基準濃度パッチの設定濃度が20%であれば、オンとなるドット数の59を全ドット数である256で除算し、約23%の面積率となる。同様に、基準濃度パッチの設定濃度が40%であれば、オンとなるドット数の108を全ドット数である256で除算し、約42%の面積率となる。基準濃度パッチの設定濃度が60%であれば、オンとなるドット数の162を全ドット数である256で除算し、約63%の面積率となる。基準濃度パッチの設定濃度が80%であれば、オンとなるドット数の210を全ドット数である256で除算し、約82%の面積率となる。また、基準濃度パッチC1からK5の設定濃度が100%であれば、オンとなるドット数の256を全ドット数である256で除算し、約100%の面積率となる。
なお、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶される基準濃度パッチ面積率は、基準濃度パッチC1からK5が搬送ベルト68に形成される色に拘らず、基準濃度パッチC1からK5の設定濃度毎に記憶されている。これは、基準濃度パッチC1からK5の各設定濃度が同じであれば、形成パターンが同一だからである(図11(b)参照)。
よって、基準濃度パッチC1,M1,Y1,K1は、それぞれ設定濃度が20%に設定されているので(図11(a)参照)、面積率は23%となる。基準濃度パッチC2,M2,Y2,K2は、それぞれ設定濃度が40%に設定されているので(図11(a)参照)、面積率は42%となる。基準濃度パッチC3,M3,Y3,K3は、それぞれ設定濃度が60%に設定されているので(図11(a)参照)、面積率は63%となる。基準濃度パッチC4,M4,Y4,K4は、それぞれ設定濃度が80%に設定されているので(図11(a)参照)、面積率は82%となる。また、基準濃度パッチC5,M5,Y5,K5は、それぞれ設定濃度が100%に設定されているので(図11(a)参照)、面積率は100%となる。
このように、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶される基準濃度パッチ面積率は、基準濃度パッチC1からK5が搬送ベルト68に形成される色に拘らず、基準濃度パッチC1からK5の設定濃度毎に決定されている。
図8の説明に戻る。S32の処理で、基準濃度パッチの設定濃度20%に該当する基準濃度パッチ面積率23%を基準濃度パッチ面積率メモリ24bから取得すると、次に、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1から標準モード用シアンディザマトリクスを取得する(S33)。そして、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度であるdを0(ゼロ)に設定し(S34)、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が0(ゼロ)%の時の標準モード用シアンディザマトリクスの面積率を算出する(S35)。
ここで、S33からS35の処理について、図15を用いて説明する。図15は、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスを模式的に示した図である。
標準モード用シアンディザマトリクスは、縦32×横16(全512)のドットから構成され、その各ドットには閾値が設定されている。標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度d(%)には、0(ゼロ)から255までの数値をパーセント(%)で換算した値がCPU22から設定される。例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が20%の場合は、CPU22は、数値51(20(%)=51/255×100)を標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度として設定する。また、例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が40%の場合は、CPU22は、数値102(40(%)=102/255×100)を標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度として設定する。
標準モード用シアンディザマトリクスは、CPU22により設定された数値が各ドットに設定された閾値以上の場合は、その閾値以上となった各ドットをオンする。よって、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが高く設定されれば、オンとなるドット数が増え、面積率が増加する。一方、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが低く設定されれば、オンとなるドット数が減り、面積率が減少する。
なお、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが0(ゼロ)%のときは、オンとなるドット数は0(ゼロ)となるので、標準モード用シアンディザマトリクスの面積率も0(ゼロ)%となる。一方、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが100%のときは、オンとなるドット数は512となるので、標準モード用シアンディザマトリクスの面積率は100%となる。
このようにして、CPU22は、標準モード用マゼンタディザマトリクスの面積率を算出する。なお、標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクスメモリ24c3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクス、および標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクスの全ドット数は、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスと同じであるので説明は省略する。ただし、上記各ディザマトリクスの各ドットに設定されている閾値は、各ディザマトリクス毎に異なっている。
図8の説明に戻る。S35の処理においては、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが0(ゼロ)%であるので、面積率は0(ゼロ)%と算出される(S35)。次に、算出した標準モード用シアンディザマトリクスの面積率は、S32の処理で取得した基準濃度パッチの設定濃度20%の面積率23%以上となっているか否かが判定される(S36)。
S36の処理においては、S35の処理で算出された標準モード用シアンディザマトリクスの面積率は0(ゼロ)%であるので、基準濃度パッチの設定濃度20%の面積率23%以上ではないと判定され(S36:No)、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dを1加算し(S37)、S35の処理に戻る。
S35の処理に戻ると、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dがS37の処理で1加算された標準モード用シアンディザマトリクスの面積率が再び算出され(S35)、S32の処理で取得した基準濃度パッチの設定濃度20%の面積率23%以上か否かが再び判定される(S36)。
このように、標準モード用シアンディザマトリクスの面積率が、S32の処理で取得した基準濃度パッチの設定濃度20%の面積率23%以上と判定されるまで、CPU22は、S35からS37の処理を繰り返し実行する。
なお、本実施形態においては、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが27%となった場合に、基準濃度パッチの設定濃度20%の面積率23%以上の面積率となる。この場合にS36の処理で「Yes」と判定され、S38の処理に移行する。
S36の処理で「Yes」と判定されると、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dの値である「27%」を基準濃度パッチの設定濃度nの値である「20%」に対応する設定濃度とし、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶して(S38)、基準濃度パッチの設定濃度nが100%以上か否かを判定する(S39)。基準濃度パッチの設定濃度nが100%以上でなければ(S39:No)、基準濃度パッチの設定濃度nに20加算し(S40),S32の処理に戻る。
S40の処理で、基準濃度パッチの設定濃度nが20加算され40%となると(S40)、基準濃度パッチの設定濃度を40%としてS32以降の処理が行われる。このように、CPU22は、S32以降の処理が繰り返し実行し、S39の処理で基準濃度パッチの設定濃度nが100%以上と判定すると(S39:Yes)、この標準モード用シアンディザ面積率検索処理(S21)を終了する。
なお、S39の処理で基準濃度パッチの設定濃度nが100%以上と判定されると(S39:Yes)、全ての基準濃度パッチ面積率(基準濃度パッチの設定濃度20%の時の面積率、基準濃度パッチの設定濃度40%の時の面積率、基準濃度パッチの設定濃度60%の時の面積率、基準濃度パッチの設定濃度80%の時の面積率、基準濃度パッチの設定濃度100%の時の面積率)について、このS32以降の処理が完了したこととなるので、この標準モード用シアンディザ面積率検索処理を終了するのである。
なお、本実施形態においては、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが48%となった場合に、基準濃度パッチの設定濃度40%の面積率42%以上の面積率となり、S36の処理で「Yes」と判定され、S38の処理に移行する。また、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが70%となった場合に、基準濃度パッチの設定濃度60%の面積率63%以上の面積率となり、S36の処理で「Yes」と判定され、S38の処理に移行する。また、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが91%となった場合に、基準濃度パッチの設定濃度80%の面積率82%以上の面積率となり、S36の処理で「Yes」と判定され、S38の処理に移行する。最後に、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが100%となった場合に、基準濃度パッチの設定濃度100%の面積率100%以上の面積率となり、S36の処理で「Yes」と判定され、S38の処理に移行する。
また、S36の処理の判定においては、算出した標準モード用シアンディザマトリクスの面積率が、S32の処理で取得した基準濃度パッチ面積率以上となっているか否かで判定を行うので、S35の処理で実行される標準モード用シアンディザマトリクスの面積率の算出による算出誤差に対応することができる。
また、面積率の所定の範囲内とは、S36の処理の基準濃度パッチ面積率以上か否かの判定を示している。ただし、これに限られるものではなく、例えば、S36の処理では、S35で算出した標準モード用シアンディザマトリクスの面積率は、S32の処理で取得した基準濃度パッチ面積率の±5%以内の面積率となっているか否かを判定するようにしても良い。
この標準モード用シアンディザ面積率検索処理(S21)で作成された標準モード用対応濃度シアンデータについて、図17を用いて説明する。図17は、標準モード用対応濃度シアンデータが記憶される標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1の内容を示した図である。
なお、図17においては、例として、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータを示しているが、標準モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a2に記憶された標準モード用対応濃度マゼンタデータと、標準モード用対応濃度イエローデータメモリ25a3に記憶された標準モード用対応濃度イエローデータと、標準モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a4に記憶された標準モード用対応濃度ブラックデータと、高品質モード用対応濃度シアンデータメモリ25a5に記憶された高品質モード用対応濃度シアンデータと、高品質モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a6に記憶された高品質モード用対応濃度マゼンタデータと、高品質モード用対応濃度イエローデータメモリ25a7に記憶された高品質モード用対応濃度イエローデータと、高品質モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a8に記憶された高品質モード用対応濃度ブラックデータとは、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータと同様の構成である。よって、説明を省略する。
標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶される標準モード用対応濃度シアンデータは、図8に示す標準モード用シアンディザ面積率検索処理のS36の処理で基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率以上となった標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を示している。よって、基準濃度パッチの設定濃度20%の面積率である23%以上の面積率となった標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度の27%が標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶される。また、基準濃度パッチの設定濃度40%の面積率である42%以上の面積率となった標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度の48%が標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶される。また、基準濃度パッチの設定濃度60%の面積率である63%以上の面積率となった標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度の70%が標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶される。また、基準濃度パッチの設定濃度80%の面積率である82%以上の面積率となった標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度の91%が標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶される。最後に、基準濃度パッチの設定濃度100%の面積率である100%以上の面積率となった標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度の100%が標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶される。
このように、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1の標準モード用対応濃度シアンデータは、図8に示す標準モード用シアンディザ面積率検索処理のS36の処理で基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された基準濃度パッチ面積率以上となった標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度から構成されている。
図7の説明に戻る。S21の処理の終了後、標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を変化させたときの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、標準モード用マゼンタディザマトリクスの各設定濃度を標準モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a2に記憶する処理である標準モード用マゼンタ面積率検索処理(S22)が実行される。
なお、この標準モード用マゼンタ面積率検索処理(S22)は、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理およびS38の処理が異なり、他の処理は同じである。よって、異なる処理のみを説明する。
標準モード用マゼンタ面積率検索処理(S22)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理が、「標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c2から標準モード用マゼンタディザマトリクスを取得する」となる。
また、標準モード用マゼンタ面積率検索処理(S22)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS38の処理が、「標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度dの値を基準濃度パッチの設定濃度nの値に対応する設定濃度とし、標準モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a2に記憶する」となる。
この標準モード用マゼンタ面積率検索処理(S22)により、標準モード用対応濃度マゼンタデータが作成され、標準モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a2に記憶される。
S22の処理の終了後、標準モード用イエローディザマトリクスメモリ24c3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を変化させたときの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、標準モード用イエローディザマトリクスの各設定濃度を標準モード用対応濃度イエローデータメモリ25a3に記憶する処理である標準モード用イエロー面積率検索処理(S23)が実行される。
なお、この標準モード用イエロー面積率検索処理(S23)は、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理およびS38の処理が異なり、他の処理は同じである。よって、異なる処理のみを説明する。
標準モード用イエロー面積率検索処理(S23)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理が、「標準モード用イエローディザマトリクスメモリ24c3から標準モード用イエローディザマトリクスを取得する」となる。
また、標準モード用イエロー面積率検索処理(S23)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS38の処理が、「標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度dの値を基準濃度パッチの設定濃度nの値に対応する設定濃度とし、標準モード用対応濃度イエローデータメモリ25a3に記憶する」となる。
この標準モード用イエロー面積率検索処理(S23)により、標準モード用対応濃度イエローデータが作成され、標準モード用対応濃度イエローデータメモリ25a3に記憶される。
S23の処理の終了後、標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を変化させたときの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、標準モード用ブラックディザマトリクスの各設定濃度を標準モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a4に記憶する処理である標準モード用ブラック面積率検索処理(S24)が実行される。
なお、この標準モード用ブラック面積率検索処理(S24)は、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理およびS38の処理が異なり、他の処理は同じである。よって、異なる処理のみを説明する。
標準モード用ブラック面積率検索処理(S24)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理が、「標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c4から標準モード用ブラックディザマトリクスを取得する」となる。
また、標準モード用ブラック面積率検索処理(S24)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS38の処理が、「標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度dの値を基準濃度パッチの設定濃度nの値に対応する設定濃度とし、標準モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a4に記憶する」となる。
この標準モード用ブラック面積率検索処理(S24)により、標準モード用対応濃度ブラックデータが作成され、標準モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a4に記憶される。
S24の処理の終了後、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を変化させたときの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、高品質モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を高品質モード用対応濃度シアンデータメモリ25a5に記憶する処理である高品質モード用シアン面積率検索処理(S25)が実行される。
なお、この高品質モード用シアン面積率検索処理(S25)は、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理およびS38の処理が異なり、他の処理は同じである。よって、異なる処理のみを説明する。
高品質モード用シアン面積率検索処理(S25)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理が、「高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5から高品質モード用シアンディザマトリクスを取得する」となる。
また、高品質モード用シアン面積率検索処理(S25)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS38の処理が、「高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dの値を基準濃度パッチの設定濃度nの値に対応する設定濃度とし、高品質モード用対応濃度シアンデータメモリ25a5に記憶する」となる。
この高品質モード用シアン面積率検索処理(S25)により、高品質モード用対応濃度シアンデータが作成され、高品質モード用対応濃度シアンデータメモリ25a5に記憶される。
ここで、図16を参照して、高品質モード用シアンディザマトリクスについて説明する。図16は、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクスを模式的に示した図である。
高品質モード用シアンディザマトリクスは、縦24×横24(全576)のドットから構成され、その各ドットには閾値が設定されている。高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度d(%)は、0(ゼロ)から255までの数値をパーセント(%)で換算した値がCPU22から設定される。例えば、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が20%の場合は、CPU22は、数値51(20(%)=51/255×100)を高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度として設定する。また、例えば、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が40%の場合は、CPU22は、数値102(40(%)=102/255×100)を高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度として設定する。
高品質モード用シアンディザマトリクスは、CPU22により与えられた数値が各ドットに設定された閾値以上の場合は、その閾値以上となった各ドットをオンする。よって、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが高くなれば、オンとなるドット数が増え、面積率が増加する。一方、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが低くなれば、オンとなるドット数が減り、面積率が減少する。
なお、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが0(ゼロ)%のときは、オンとなるドット数は0(ゼロ)であるので、高品質モード用シアンディザマトリクスの面積率も0(ゼロ)%となる。一方、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度dが100%のときは、オンとなるドット数は576であるので、高品質モード用シアンディザマトリクスの面積率は100%となる。
なお、高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ24c7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクス、および高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクスの全ドット数は、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクスと同じであるので説明は省略する。ただし、上記各ディザマトリクスの各ドットに設定されている閾値は、各ディザマトリクス毎に異なっている。
図7の説明に戻る。S25の処理の終了後、高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を変化させたときの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの各設定濃度を高品質モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a6に記憶する処理である高品質モード用マゼンタ面積率検索処理(S26)が実行される。
なお、この高品質モード用マゼンタ面積率検索処理(S26)は、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理およびS38の処理が異なり、他の処理は同じである。よって、異なる処理のみを説明する。
高品質モード用マゼンタ面積率検索処理(S26)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理が、「高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c6から高品質モード用マゼンタディザマトリクスを取得する」となる。
また、高品質モード用マゼンタ面積率検索処理(S26)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS38の処理が、「高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度dの値を基準濃度パッチの設定濃度nの値に対応する設定濃度とし、高品質モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a6に記憶する」となる。
この高品質モード用マゼンタ面積率検索処理(S26)により、高品質モード用対応濃度マゼンタデータが作成され、高品質モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a6に記憶される。
S26の処理の終了後、高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ24c7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を変化させたときの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、高品質モード用イエローディザマトリクスの各設定濃度を高品質モード用対応濃度イエローデータメモリ25a7に記憶する処理である高品質モード用イエロー面積率検索処理(S27)が実行される。
なお、この高品質モード用イエロー面積率検索処理(S27)は、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理およびS38の処理が異なり、他の処理は同じである。よって、異なる処理のみを説明する。
高品質モード用イエロー面積率検索処理(S27)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理が、「高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ24c7から高品質モード用イエローディザマトリクスを取得する」となる。
また、高品質モード用イエロー面積率検索処理(S27)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS38の処理が、「高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度dの値を基準濃度パッチの設定濃度nの値に対応する設定濃度とし、高品質モード用対応濃度イエローデータメモリ25a7に記憶する」となる。
この高品質モード用イエロー面積率検索処理(S27)により、高品質モード用対応濃度イエローデータが作成され、高品質モード用対応濃度イエローデータメモリ25a7に記憶される。
S27の処理の終了後、高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)の設定濃度を変化させ、高高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を変化させたときの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときに、高品質モード用ブラックディザマトリクスの各設定濃度を高品質モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a8に記憶する処理である高品質モード用ブラック面積率検索処理(S28)が実行される。
なお、この高品質モード用ブラック面積率検索処理(S28)は、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理およびS38の処理が異なり、他の処理は同じである。よって、異なる処理のみを説明する。
高品質モード用ブラック面積率検索処理(S28)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS33の処理が、「高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c8から高品質モード用ブラックディザマトリクスを取得する」となる。
また、高品質モード用ブラック面積率検索処理(S28)では、図8に示す標準モード用シアン面積率検索処理(S21)のS38の処理が、「高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度dの値を基準濃度パッチの設定濃度nの値に対応する設定濃度とし、高品質モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a8に記憶する」となる。
この高品質モード用ブラック面積率検索処理(S28)により、高品質モード用対応濃度ブラックデータが作成され、高品質モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a8に記憶される。
このS28の処理の終了後、ディザ面積率検索処理(S3)を終了する。このディザ面積率検索処理(S3)によって、ディザマトリクスメモリ24cに記憶された各ディザマトリクスの各設定濃度をそれぞれ変化させ、その各ディザマトリクスの各設定濃度を変化させたときの各ディザマトリクスの各面積率と、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率とが所定の範囲内となったときの、各ディザマトリクスの各設定濃度を対応濃度データメモリ25aに記憶させることができる。
図5の説明に戻る。ディザ面積率検索処理(S3)が終了すると、補正テーブル作成処理(S4)に移行し、補正テーブル作成処理(S4)終了後、この濃度補正処理を終了する。ここで、図9を参照して、補正テーブル作成処理(S4)について説明する。図9は、補正テーブル作成処理(S4)を示したフローチャートである。
補正テーブル作成処理(S4)は、記録用紙3に形成される画像の各濃度が、目標データメモリ25eのそれぞれに記憶される各測定濃度の目標値となるように各ディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための補正テーブルを作成する処理である。
補正テーブル作成処理(S4)では、まず標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶される各測定濃度の目標値となるように、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための標準モード用シアン補正テーブルを作成する処理である標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)が実行される。
ここで、図10を用いて、標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)を説明する。図10は、標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)を示したフローチャートである。標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)では、まずシアン測定濃度メモリ25b1からシアン測定濃度を取得し(S61、図13参照)、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1から標準モード用対応濃度シアンデータを取得する(S62、図17参照)。
次に、S61の処理で取得したシアン測定濃度とS62で取得した標準モード用対応濃度シアンデータを対応付けて、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶する(S63)。
ここで、S61からS63の処理によって作成される標準モード用対応測定シアンデータについて、図18を用いて説明する。図18は、標準モード用対応測定シアンデータが記憶された標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1の内容を示した図である。
なお、図18においては、例として、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを示しているが、標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c2に記憶された標準モード用対応測定マゼンタデータと、標準モード用対応測定イエローデータメモリ25c3に記憶された標準モード用対応測定イエローデータと、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ25c4に記憶された標準モード用対応測定ブラックデータと、高品質モード用対応測定シアンデータメモリ25c5に記憶された高品質モード用対応測定シアンデータと、高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c6に記憶された高品質モード用対応測定マゼンタデータと、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ25c7に記憶された高品質モード用対応測定イエローデータと、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ25c8に記憶された高品質モード用対応測定ブラックデータとは、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータと同様の構成である。よって、説明を省略する。
標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶される標準モード用対応測定シアンデータは、標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度(図17参照)に、シアン測定濃度メモリ25b1に記憶された基準濃度パッチC1からC5を濃度測定センサ80で測定した各測定濃度(図13参照)を対応付けたデータから構成されている。
標準モード用対応濃度シアンデータメモリ25a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度と、シアン測定濃度メモリ25b1に記憶された基準濃度パッチC1からC5を濃度測定センサ80で測定した各測定濃度を対応付けした標準モード用シアン対応測定データにより、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度時の各濃度を濃度測定センサ80で測定することなく、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度時の各測定濃度を設定することができる。
図10の説明に戻る。S63の処理後、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間し、標準モード用シアン補間データメモリ25d1に記憶する(S64)。このS64の処理により作成される標準モード用シアン補間データは、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータ(図18参照)のよりも詳細なデータで構成される。このように、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間して、標準モード用シアン補間データを算出することで、標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶された標準モード用シアン目標データとの対比が容易となる。なお、補間方法については、直線補間方法のみならず、スプライン補間方法等を採用しても良い。
次に、標準モード用シアン補間データメモリ25d1から標準モード用シアン補間データを、標準モード用シアン目標データメモリ25e1から標準モード用シアン目標データをそれぞれ取得し、標準モード用シアン補正テーブルを作成し、標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1に記憶する(S65)。S65の処理後、標準モード用シアン補正テーブル作成処理を終了する。
ここで、S64からS65の処理について、図19を用いて説明する。図19(a)は、標準モード用シアン補間データメモリ25d1に記憶された標準モード用シアン補間データを示した図であり、図19(b)は、標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶された標準モード用シアン目標データを示した図である。また、図19(c)は、標準モード用シアン補間データメモリ25d1に記憶された標準モード用シアン補間データと、標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶された標準モード用シアン目標データとをプロットしたグラフであり、図19(d)は、標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを示した図である。
なお、図19(a)においては、例として、標準モード用シアン補間データメモリ25d1に記憶された標準モード用シアン補間データを示しているが、標準モード用マゼンタ補間データメモリ25d2に記憶された標準モード用マゼンタ補間データと、標準モード用イエロー補間データメモリ25d3に記憶された標準モード用イエロー補間データと、標準モード用ブラック補間データメモリ25d4に記憶された標準モード用ブラック補間データと、高品質モード用シアン補間データメモリ25d5に記憶された高品質モード用シアン補間データと、高品質モード用マゼンタ補間データメモリ25d6に記憶された高品質モード用マゼンタ補間データと、高品質モード用イエロー補間データメモリ25d7に記憶された高品質モード用イエロー補間データと、高品質モード用ブラック補間データメモリ25d8に記憶された高品質モード用ブラック補間データとは、標準モード用シアン補間データメモリ25d1に記憶された標準モード用シアン補間データと同様の構成である。よって、説明を省略する。
また、図19(b)においては、例として、標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶された標準モード用シアン目標データを示しているが、標準モード用マゼンタ目標データメモリ25e2に記憶された標準モード用マゼンタ目標データと、標準モード用イエロー目標データメモリ25e3に記憶された標準モード用イエロー目標データと、標準モード用ブラック目標データメモリ25e4に記憶された標準モード用ブラック目標データと、高品質モード用シアン目標データメモリ25e5に記憶された高品質モード用シアン目標データと、高品質モード用マゼンタ目標データメモリ25e6に記憶された高品質モード用マゼンタ目標データと、高品質モード用イエロー目標データメモリ25e7に記憶された高品質モード用イエロー目標データと、高品質モード用ブラック目標データメモリ25e8に記憶された高品質モード用ブラック目標データとは、標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶された標準モード用シアン目標データと同様の構成である。よって、説明を省略する。
また、図19(c)においては、例として、標準モード用シアン補間データメモリ25d1に記憶された標準モード用シアン補間データと、標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶された標準モード用シアン目標データとをプロットしたグラフを示している。ただし、標準モード用マゼンタ補間データメモリ25d2に記憶された標準モード用マゼンタ補間データおよび標準モード用マゼンタ目標データメモリ25e2に記憶された標準モード用マゼンタ目標データをプロットしたグラフと、標準モード用イエロー補間データメモリ25d3に記憶された標準モード用イエロー補間データおよび標準モード用イエロー目標データメモリ25e3に記憶された標準モード用イエロー目標データをプロットしたグラフと、標準モード用ブラック補間データメモリ25d4に記憶された標準モード用ブラック補間データおよび標準モード用ブラック目標データメモリ25e4に記憶された標準モード用ブラック目標データをプロットしたグラフと、高品質モード用シアン補間データメモリ25d5に記憶された高品質モード用シアン補間データおよび高品質モード用シアン目標データメモリ25e5に記憶された高品質モード用シアン目標データをプロットしたグラフと、高品質モード用マゼンタ補間データメモリ25d6に記憶された高品質モード用マゼンタ補間データおよび高品質モード用マゼンタ目標データメモリ25e6に記憶された高品質モード用マゼンタ目標データをプロットしたグラフと、高品質モード用イエロー補間データメモリ25d7に記憶された高品質モード用イエロー補間データおよび高品質モード用イエロー目標データメモリ25e7に記憶された高品質モード用イエロー目標データをプロットしたグラフと、高品質モード用ブラック補間データメモリ25d8に記憶された高品質モード用ブラック補間データおよび高品質モード用ブラック目標データメモリ25e8に記憶された高品質モード用ブラック目標データをプロットしたグラフとは、標準モード用シアン補間データメモリ25d1に記憶された標準モード用シアン補間データおよび標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶された標準モード用シアン目標データをプロットしたグラフと同様の構成である。よって、説明を省略する。
また、図19(d)においては、例として、標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを示しているが、標準モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24d2に記憶された標準モード用マゼンタ補正テーブルと、標準モード用イエロー補正テーブルメモリ24d3に記憶された標準モード用イエロー補正テーブルと、標準モード用ブラック補正テーブルメモリ24d4に記憶された標準モード用ブラック補正テーブルと、高品質モード用シアン補正テーブルメモリ24d5に記憶された高品質モード用シアン補正テーブルと、高品質モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24d6に記憶された高品質モード用マゼンタ補正テーブルと、高品質モード用イエロー補正テーブルメモリ24d7に記憶された高品質モード用イエロー補正テーブルと、高品質モード用ブラック補正テーブルメモリ24d8に記憶された高品質モード用ブラック補正テーブルとは、標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルと同様の構成である。よって、説明を省略する。
図19(a)に示すように、標準モード用シアン補間データメモリ25d1には、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間した値である標準モード用シアン補間データが記憶されている。このように、標準モード用対応測定シアンデータメモリ25c1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間して、標準モード用シアン補間データを算出することで、図19(b)に示す標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶された標準モード用シアン目標データとの対比が容易となる。
図19(b)に示すように、標準モード用シアン目標データメモリ25e1には、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度に対する測定濃度の目標値が予め設定された標準モード用シアン目標データが記憶されている。
図19(a)に示す標準モード用シアン補間データメモリ25d1に記憶された標準モード用シアン補間データと、図19(b)に示す標準モード用シアン目標データメモリ25e1に記憶された標準モード用シアン目標データとをプロットしたグラフを図19(c)に示す。
図19(c)のグラフは、横軸を設定濃度(%)、縦軸を濃度としている。よって、図19(a)に示す標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を補間した値および図19(b)に示す標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が横軸となり、図19(a)示す標準モード用シアン補間データおよび図19(b)に示す標準モード用シアン目標データが縦軸となる。
図19(c)に示すように、例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が27%の場合、標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)が0.27であるのに対し、標準モード用シアン補間データの濃度は0.15となっている。従って、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を27%として印刷用紙3にシアン色の画像を印刷しても、その印刷されたシアン色の画像の濃度測定センサ80による測定濃度は0.15となり、標準モード用シアン目標データの濃度である0.27よりも濃度が低くなる。
この場合には、印刷されたシアン色の画像の濃度測定センサ80による測定濃度を標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)と同じ0.27にするために、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度をいくつに設定すればよいかを、図19(c)からCPU22が読み取る。印刷されたシアン色の画像の測定濃度を0.27にするためには、図19(c)に示すように、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を52%に補正すればよいことが分かる。
また、例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が70%の場合、標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)が0.70であるのに対し、標準モード用シアン補間データの濃度は0.40となっている。従って、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を70%として印刷用紙3にシアン色の画像を印刷しても、その印刷されたシアン色の画像の濃度測定センサ80による測定濃度は0.40となり、標準モード用シアン目標データの濃度である0.70よりも濃度が低くなる。
この場合には、印刷されたシアン色の画像の濃度測定センサ80による測定濃度を標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)と同じ0.70にするために、設定濃度をいくつに設定すればよいかを、図19(c)からCPU22が読み取る。印刷されたシアン色の画像の測定濃度を0.70にするためには、図19(c)に示すように、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を93%に補正すればよいことが分かる。
このようにして、図19(c)のグラフから読み取った補正量を一覧にしたテーブルが、図19(d)に示す標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルとなる。
図9の説明に戻る。S51の処理の終了後、標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用マゼンタ目標データメモリ25e2に記憶される測定濃度の目標値となるように、標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための標準モード用マゼンタ補正テーブルを作成する処理である標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S52)が実行される。
なお、この標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S52)は、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)と処理方法は同じであるので、異なる処理の内容のみを説明する。
標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S52)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS61の処理が、「マゼンタ測定濃度メモリ25b2からマゼンタ測定濃度を取得する」となる。
また、標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S52)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS62の処理が、「標準モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a2から標準モード用対応濃度マゼンタデータを取得する」となる。
また、標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S52)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS63の処理が、「S61で取得したマゼンタ測定濃度とS62で取得した標準モード用対応濃度マゼンタデータとを対応付けて、標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c2に記憶する」となる。
また、標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S52)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS64の処理が、「標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c2に記憶された標準モード用対応測定マゼンタデータを直線補間方法により補間し、標準モード用マゼンタ補間データメモリ25d2に記憶する」となる。
最後に、標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S52)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS65の処理が、「標準モード用マゼンタ補間データメモリ25d2から標準モード用マゼンタ補間データを、標準モード用マゼンタ目標データメモリ25e2から標準モード用マゼンタ目標データをそれぞれ取得し、標準モード用マゼンタ補正テーブルを作成し、標準モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24d2に記憶する」となる。
このように、標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S52)によって、標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用マゼンタ目標データメモリ25e2に記憶される測定濃度の目標値となるように、標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための標準モード用マゼンタ補正テーブルを作成することができる。
S52の処理の終了後、標準モード用イエローディザマトリクスメモリ24c3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用イエロー目標データメモリ25e3に記憶される測定濃度の目標値となるように、標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための標準モード用イエロー補正テーブルを作成する処理である標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S53)が実行される。
なお、この標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S53)は、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)と処理方法は同じであるので、異なる処理の内容のみを説明する。
標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S53)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS61の処理が、「イエロー測定濃度メモリ25b3からイエロー測定濃度を取得する」となる。
また、標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S53)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS62の処理が、「標準モード用対応濃度イエローデータメモリ25a3から標準モード用対応濃度イエローデータを取得する」となる。
また、標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S53)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS63の処理が、「S61で取得したイエロー測定濃度とS62で取得した標準モード用対応濃度イエローデータとを対応付けて、標準モード用対応測定イエローデータメモリ25c3に記憶する」となる。
また、標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S53)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS64の処理が、「標準モード用対応測定イエローデータメモリ25c3に記憶された標準モード用対応測定イエローデータを直線補間方法により補間し、標準モード用イエロー補間データメモリ25d3に記憶する」となる。
最後に、標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S53)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS65の処理が、「標準モード用イエロー補間データメモリ25d3から標準モード用イエロー補間データを、標準モード用イエロー目標データメモリ25e3から標準モード用イエロー目標データをそれぞれ取得し、標準モード用イエロー補正テーブルを作成し、標準モード用イエロー補正テーブルメモリ24d3に記憶する」となる。
このように、標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S53)によって、標準モード用イエローディザマトリクスメモリ24c3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用イエロー目標データメモリ25e3に記憶される測定濃度の目標値となるように、標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための標準モード用イエロー補正テーブルを作成することができる。
S53の処理の終了後、標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用ブラック目標データメモリ25e4に記憶される測定濃度の目標値となるように、標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための標準モード用ブラック補正テーブルを作成する処理である標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S54)が実行される。
なお、この標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S54)は、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)と処理方法は同じであるので、異なる処理の内容のみを説明する。
標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S54)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS61の処理が、「ブラック測定濃度メモリ25b4からブラック測定濃度を取得する」となる。
また、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S54)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS62の処理が、「標準モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a4から標準モード用対応濃度ブラックデータを取得する」となる。
また、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S54)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS63の処理が、「S61で取得したブラック測定濃度とS62で取得した標準モード用対応濃度ブラックデータとを対応付けて、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ25c4に記憶する」となる。
また、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S54)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS64の処理が、「標準モード用対応測定ブラックデータメモリ25c4に記憶された標準モード用対応測定ブラックデータを直線補間方法により補間し、標準モード用ブラック補間データメモリ25d4に記憶する」となる。
最後に、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S54)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS65の処理が、「標準モード用ブラック補間データメモリ25d4から標準モード用ブラック補間データを、標準モード用ブラック目標データメモリ25e4から標準モード用ブラック目標データをそれぞれ取得し、標準モード用ブラック補正テーブルを作成し、標準モード用ブラック補正テーブルメモリ24d4に記憶する」となる。
このように、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S54)によって、標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用ブラック目標データメモリ25e4に記憶される測定濃度の目標値となるように、標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための標準モード用ブラック補正テーブルを作成することができる。
S54の処理の終了後、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用シアン目標データメモリ25e5に記憶される測定濃度の目標値となるように、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための高品質モード用シアン補正テーブルを作成する処理である高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S55)が実行される。
なお、この高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S55)は、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)と処理方法は同じであるので、異なる処理の内容のみを説明する。
高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S55)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS61の処理が、「シアン測定濃度メモリ25b1からシアン測定濃度を取得する」となる。
また、高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S55)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS62の処理が、「高品質モード用対応濃度シアンデータメモリ25a5から高品質モード用対応濃度シアンデータを取得する」となる。
また、高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S55)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS63の処理が、「S61で取得したシアン測定濃度とS62で取得した高品質モード用対応濃度シアンデータとを対応付けて、高品質モード用対応測定シアンデータメモリ25c5に記憶する」となる。
また、高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S55)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS64の処理が、「高品質モード用対応測定シアンデータメモリ25c5に記憶された高品質モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間し、高品質モード用シアン補間データメモリ25d5に記憶する」となる。
最後に、高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S55)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS65の処理が、「高品質モード用シアン補間データメモリ25d5から高品質モード用シアン補間データを、高品質モード用シアン目標データメモリ25e5から高品質モード用シアン目標データをそれぞれ取得し、高品質モード用シアン補正テーブルを作成し、高品質モード用シアン補正テーブルメモリ24d5に記憶する」となる。
このように、高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S55)によって、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ24c5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用シアン目標データメモリ25e5に記憶される測定濃度の目標値となるように、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための高品質モード用シアン補正テーブルを作成することができる。
S55の処理の終了後、高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用マゼンタ目標データメモリ25e6に記憶される測定濃度の目標値となるように、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための高品質モード用マゼンタ補正テーブルを作成する処理である高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S56)が実行される。
なお、この高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S56)は、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)と処理方法は同じであるので、異なる処理の内容のみを説明する。
高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S56)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS61の処理が、「マゼンタ測定濃度メモリ25b2からマゼンタ測定濃度を取得する」となる。
また、高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S56)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS62の処理が、「高品質モード用対応濃度マゼンタデータメモリ25a6から高品質モード用対応濃度マゼンタデータを取得する」となる。
また、高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S56)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS63の処理が、「S61で取得したマゼンタ測定濃度とS62で取得した高品質モード用対応濃度マゼンタデータとを対応付けて、高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c6に記憶する」となる。
また、高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S56)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS64の処理が、「高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ25c6に記憶された高品質モード用対応測定マゼンタデータを直線補間方法により補間し、高品質モード用マゼンタ補間データメモリ25d6に記憶する」となる。
最後に、高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S56)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS65の処理が、「高品質モード用マゼンタ補間データメモリ25d6から高品質モード用マゼンタ補間データを、高品質モード用マゼンタ目標データメモリ25e6から高品質モード用マゼンタ目標データをそれぞれ取得し、高品質モード用マゼンタ補正テーブルを作成し、高品質モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24d6に記憶する」となる。
このように、高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S56)によって、高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ24c6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用マゼンタ目標データメモリ25e6に記憶される測定濃度の目標値となるように、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための高品質モード用マゼンタ補正テーブルを作成することができる。
S56の処理の終了後、高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ24c7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用イエロー目標データメモリ25e7に記憶される測定濃度の目標値となるように、高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための高品質モード用イエロー補正テーブルを作成する処理である高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S57)が実行される。
なお、この高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S57)は、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)と処理方法は同じであるので、異なる処理のみを説明する。
高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S57)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS61の処理が、「イエロー測定濃度メモリ25b3からイエロー測定濃度を取得する」となる。
また、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S57)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS62の処理が、「高品質モード用対応濃度イエローデータメモリ25a7から高品質モード用対応濃度イエローデータを取得する」となる。
また、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S57)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS63の処理が、「S61で取得したイエロー測定濃度とS62で取得した高品質モード用対応濃度イエローデータとを対応付けて、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ25c7に記憶する」となる。
また、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S57)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS64の処理が、「高品質モード用対応測定イエローデータメモリ25c7に記憶された高品質モード用対応測定イエローデータを直線補間方法により補間し、高品質モード用イエロー補間データメモリ25d7に記憶する」となる。
最後に、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S57)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS65の処理が、「高品質モード用イエロー補間データメモリ25d7から高品質モード用イエロー補間データを、高品質モード用イエロー目標データメモリ25e7から高品質モード用イエロー目標データをそれぞれ取得し、高品質モード用イエロー補正テーブルを作成し、高品質モード用イエロー補正テーブルメモリ24d7に記憶する」となる。
このように、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S57)によって、高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ24c7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用イエロー目標データメモリ25e7に記憶される測定濃度の目標値となるように、高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための高品質モード用イエロー補正テーブルを作成することができる。
S57の処理の終了後、高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用ブラック目標データメモリ25e8に記憶される測定濃度の目標値となるように、高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための高品質モード用ブラック補正テーブルを作成する処理である高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S58)が実行される。
なお、この高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S58)は、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)と処理方法は同じであるので、異なる処理の内容のみを説明する。
高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S58)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS61の処理が、「ブラック測定濃度メモリ25b4からブラック測定濃度を取得する」となる。
また、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S58)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS62の処理が、「高品質モード用対応濃度ブラックデータメモリ25a8から高品質モード用対応濃度ブラックデータを取得する」となる。
また、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S58)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS63の処理が、「S61で取得したブラック測定濃度とS62で取得した高品質モード用対応濃度ブラックデータとを対応付けて、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ25c8に記憶する」となる。
また、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S58)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS64の処理が、「高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ25c8に記憶された高品質モード用対応測定ブラックデータを直線補間方法により補間し、高品質モード用ブラック補間データメモリ25d8に記憶する」となる。
最後に、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S58)では、図10に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理(S51)のS65の処理が、「高品質モード用ブラック補間データメモリ25d8から高品質モード用ブラック補間データを、高品質モード用ブラック目標データメモリ25e8から高品質モード用ブラック目標データをそれぞれ取得し、高品質モード用ブラック補正テーブルを作成し、高品質モード用ブラック補正テーブルメモリ24d8に記憶する」となる。
このように、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S58)によって、高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ24c8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用ブラック目標データメモリ25e8に記憶される測定濃度の目標値となるように、高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を適切に補正するための高品質モード用ブラック補正テーブルを作成することができる。
このS58の処理の終了後、補正テーブル作成処理(S4)を終了する。この補正テーブル作成処理(S4)によって、記録用紙3に形成される画像の濃度が、目標データメモリ25eのそれぞれに記憶される各測定濃度の目標値となるように各ディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための各補正テーブル(標準モード用シアン補正テーブル、標準モード用マゼンタ補正テーブル、標準モード用イエロー補正テーブル、標準モード用ブラック補正テーブル、高品質モード用シアン補正テーブル、高品質モード用マゼンタ補正テーブル、高品質モード用イエロー補正テーブル、高品質モード用ブラック補正テーブル)を作成することができる。
次に、図20を参照して、補正処理について説明する。図20は、補正処理を示したフローチャートである。補正処理は、PC125から入力された各ディザマトリクスの各設定濃度を補正する処理であり、カラーレーザープリンタ1の印刷処理が実行される度に、制御装置90のCPU22により実行される処理である。
補正処理では、まずPC125から各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の設定濃度が入力されたか否かが判定される(S71)。各ディザマトリクスの設定濃度が入力されていないと判定されると(S71:No)、この補正処理を終了する。
一方、各ディザマトリクスの設定濃度が入力されたと判定されると(S71:Yes)、入力された各ディザマトリクスの設定濃度に対応する補正テーブルを補正テーブルメモリ24dから取得する(S72)。
このS72の処理では、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1から標準モード用シアン補正テーブルを取得する。また、標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、標準モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24d2から標準モード用マゼンタ補正テーブルを取得する。また、標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、標準モード用イエロー補正テーブルメモリ24d3から標準モード用イエロー補正テーブルを取得する。また、標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、標準モード用ブラック補正テーブルメモリ24d4から標準モード用シアン補正テーブルを取得する。
また、S72の処理では、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、高品質モード用シアン補正テーブルメモリ24d5から高品質モード用シアン補正テーブルを取得する。また、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、高品質モード用マゼンタ補正テーブルメモリ24d6から高品質モード用マゼンタ補正テーブルを取得する。また、高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、高品質モード用イエロー補正テーブルメモリ24d7から高品質モード用イエロー補正テーブルを取得する。また、高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、高品質モード用ブラック補正テーブルメモリ24d8から高品質モード用ブラック補正テーブルを取得する。
S72の処理が終了すると、取得した補正テーブルに基づいて、入力された各ディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した各ディザマトリクスの設定濃度を各画像形成ユニット20(画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K)へ出力し(S73)、この補正処理を終了する。
S73の処理では、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、S72で取得した標準モード用シアン補正テーブルに基づいて、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を画像形成ユニット20Cへ出力する。また、標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、S72で取得した標準モード用マゼンタ補正テーブルに基づいて、標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を画像形成ユニット20Mへ出力する。また、標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、S72で取得した標準モード用イエロー補正テーブルに基づいて、標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を画像形成ユニット20Yへ出力する。また、標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、S72で取得した標準モード用ブラック補正テーブルに基づいて、標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を画像形成ユニット20Bへ出力する。
また、S73の処理では、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、S72で取得した高品質モード用シアン補正テーブルに基づいて、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を画像形成ユニット20Cへ出力する。また、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、S72で取得した高品質モード用マゼンタ補正テーブルに基づいて、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を画像形成ユニット20Mへ出力する。また、高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、S72で取得した高品質モード用イエロー補正テーブルに基づいて、高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を画像形成ユニット20Yへ出力する。また、高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度が入力された場合は、S72で取得した高品質モード用ブラック補正テーブルに基づいて、高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を画像形成ユニット20Bへ出力する。
ここで、S73の処理について、図19(d)を参照して詳しく説明する。記録用紙3に画像を形成する場合(カラーレーザープリンタ1で記録用紙3に画像を形成する場合)に、例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が48%とPC125から入力されると、CPU22は、標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを使用して、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を78%に補正して、画像形成ユニット20Cへ出力する。
また、例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が91%とPC125から入力されると、CPU22は、標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを使用して、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を98%に補正して、画像形成ユニット20Cへ出力する。
このように、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ24c1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスを使用してシアン色の標準モード画像を記録用紙3に印刷するときに、PC125から入力される標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が低い場合、あるいは、PC125から入力される標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が高い場合でも、CPU22が標準モード用シアン補正テーブルメモリ24d1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを使用して、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を補正することによって、標準モード用シアンディザマトリクスを使用して印刷されるシアン色の画像の測定濃度を標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)とすることができる。
図20に示す補正処理によれば、CPU22は、PC125から入力される各ディザマトリクスの各設定濃度を各補正テーブルを用いて補正し、記録用紙3に形成される画像の各濃度を目標データメモリ25eのそれぞれに記憶される各測定濃度の目標値とすることができる。
上述した通り、本実施形態によれば、カラーレーザープリンタ1のキャリブレーションを行う際には、CPU22は基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータに基づき、基準濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68に形成し、その形成した基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80にそれぞれ測定させる。基準濃度パッチC1からK5の各測定濃度は、基準濃度パッチC1からK5毎に測定濃度メモリ25bに記憶される。また、CPU22は、各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度を変化させて、即ち、各ディザマトリクスの各面積率を変化させて、その各ディザマトリクスの各面積率が、基準濃度パッチ面積率メモリ24bに記憶された各基準濃度パッチ面積率の所定の範囲内となったときの各ディザマトリクスの各設定濃度を対応濃度データメモリ25aにそれぞれ記憶させる。
そして、CPU22は、測定濃度メモリ25bに記憶された基準濃度パッチC1からK5の濃度測定センサ80による実際の各測定濃度を、対応濃度データメモリ25aに記憶された各設定濃度のときの各ディザマトリクス(各基準濃度パッチ面積率の所定の範囲内となったときの各設定濃度の各ディザマトリクス)の各測定濃度として設定し、対応測定データメモリ25cにそれぞれ記憶させる。これにより、対応濃度データメモリ25aに記憶された各設定濃度のときの各ディザマトリクス(各基準濃度パッチ面積率の所定の範囲内となったときの各設定濃度の各ディザマトリクス)を濃度測定センサ80により測定することなしに、対応濃度データメモリ25aに記憶された各設定濃度のときの各ディザマトリクスの各測定濃度を設定することができる。
このようにして、CPU22により設定した各ディザマトリクスの各設定濃度に対応する各測定濃度と、目標データメモリ25eに記憶された各設定濃度に対応する各測定濃度の目標値との関係に基づいて、各補正テーブル(標準モード用シアン補正テーブル、標準モード用マゼンタ補正テーブル、標準モード用イエロー補正テーブル、標準モード用ブラック補正テーブル、高品質モード用シアン補正テーブル、高品質モード用マゼンタ補正テーブル、高品質モード用イエロー補正テーブル、高品質モード用ブラック補正テーブル)を作成し、この各補正テーブルを用いて、CPU22は、各画像形成ユニット20(画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K)により形成される画像の濃度を補正する。
このように、基準濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68に形成し、その形成した基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80で測定することによって、従来のように各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)に対応して作成される濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その形成した濃度パッチを濃度測定センサ80で測定することなく、画像の濃度補正を行うことができる。よって、従来、画像の濃度補正に必要であった各ディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを不要とすることができる。従って、各ディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを記憶する記憶装置の容量が不要となり、記憶装置の容量を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、ディザマトリクスメモリ24cに記憶されたディザマトリクスは複数の解像度毎(標準モード用および高品質モード用)に設けられているのに対し、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータは1種類の基準ディザマトリクスから作成されている。よって、ディザマトリクスが、形成する画像の解像度毎に複数設けられていても、1種類の基準ディザマトリクスから作成された基準濃度パッチC1からK5のみを使用して、画像の濃度補正を実行することができる。これにより、従来、複数の解像度毎のディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを不要とすることができる。従って、複数の解像度毎のディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを記憶する記憶装置の容量が不要となり、記憶装置の容量を低減させることができる。また、画像の濃度補正の際には、1種類の基準ディザマトリクスから作成された基準濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68に形成し、その形成した基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80により測定すれば良いので、従来のように複数の解像度毎(標準モード用および高品質モード用)のディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その形成した複数の解像度毎の濃度パッチを濃度測定センサ80により測定する必要がないので、画像の濃度補正に費やす時間を短縮することができる。
また、本実施形態によれば、ディザマトリクスメモリ24cに記憶されたディザマトリクスは色毎(シアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)に設けられているのに対し、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータは1種類の基準ディザマトリクスから作成されている。よって、ディザマトリクスが、形成する画像の色毎に設けられていたとしても、1種類の基準ディザマトリクスから作成された基準濃度パッチC1からK5のみを使用して、画像の濃度補正を実行することができる。これにより、従来、色毎のディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを不要とすることができる。従って、色毎のディザデータに対応して作成されていた濃度パッチを記憶する記憶装置の容量が不要となり、記憶装置の容量を低減させることができる。また、画像の濃度補正の際には、画像の濃度補正の際には、1種類の基準ディザマトリクスから作成された基準濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68に形成し、その形成した基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80により測定すれば良いので、従来のように色毎(シアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)のディザデータに対応して作成されていた濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その形成した色毎の濃度パッチを濃度測定センサ80により測定する必要がないので、画像の濃度補正に費やす時間を短縮することができる。
以上、各実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施形態では、タンデム方式のカラーレーザープリンタ1に本発明を適用したが、これに限らず、転写ドラム方式のカラーレーザープリンタや転写ベルト方式のカラーレーザープリンタ、あるいは直接転写方式のカラーレーザープリンタに本発明を適用しても良い。
また、本実施形態では、濃度パッチC1からK5を搬送ベルト68に形成して、その形成した基準濃度パッチC1からK5を濃度測定センサ80で測定したが、これに限らず、基準濃度パッチC1からK5を記録用紙3に形成し、その記録用紙3に形成した基準濃度パッチC1からK5をカラーレーザープリンタ1に設けられた画像読取装置であるスキャナで読み込み、基準濃度パッチC1からK5の濃度をそれぞれ測定してキャリブレーションを実行しても良い。この場合には、スキャナを、基準濃度パッチC1からK5の濃度を測定する濃度測定センサ80として用いることができるので、濃度測定センサ80を不要とすることができる。