以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、カラーレーザープリンタ1の縦断面を示した縦断面図である。カラーレーザープリンタ1は、4つの画像形成ユニット20(画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K)が水平方向に並んで配設される横置きタイプのタンデム方式のプリンタであり、給紙装置9と、画像形成装置4と、画像が形成された記録用紙3を排紙する排紙装置6と、カラーレーザープリンタ1を制御する制御装置90とを主に有している。
給紙装置9は、記録用紙3を給紙する装置であり、本体ケーシング5内の底部に配設される。給紙装置9は、本体ケーシング5に対して前側(図1の左側)から着脱自在に装着される給紙トレイ12と、その給紙トレイ12の後側一端上方に設けられる給紙ローラ83と、その給紙ローラ83の後側であって、給紙ローラ83に対して記録用紙3の搬送方向下流側に設けられる搬送ローラ14a,14bとを有している。
給紙トレイ12内には、記録用紙3が積み重ねられており、最上部にある記録用紙3は、給紙ローラ83の回転により搬送ローラ14a,14bに向けて移動する。搬送ローラ14aから排出された記録用紙3は、搬送ガイド15に沿って搬送ローラ14bへ搬送される。搬送ローラ14bに搬送された記録用紙3は、搬送ローラ14bから排出され、搬送ベルト68と各感光体ドラム62Cとの間に順次搬送される。
画像形成装置4は、給紙された記録用紙3に画像を形成する装置であり、本体ケーシング5内の中間部に配設される。画像形成装置4は、画像を形成する4つの画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kと、各画像形成ユニット20(画像形成ユニット20Y,20M,20C,20K)で形成された画像を記録用紙3に転写する転写装置17と、記録用紙3に転写された画像を加熱・加圧して記録用紙3に定着させる定着装置8とを有している。ここで、上記C,M,Y,Kの添え字は、それぞれシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色を表している。
制御装置90は、カラーレーザープリンタ1を制御するための装置であり、給紙装置9の上部に配設される。制御装置90は、カラーレーザープリンタ1の装置各部を統括制御する。なお、制御装置90については、図2にて詳述する。
各画像形成ユニット20(画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K)は、像担持体としての感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kと、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kをそれぞれ帯電させる帯電器31C,31M,31Y,31Kと、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kにそれぞれ静電潜像を形成する露光ユニット41C,41M,41Y,41Kと、現像ユニット51Y,51M,51C,51Kとをそれぞれ有している。
帯電器31C,31M,31Y,31Kは、例えば、タングステン等からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させて、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面を一様に正極性に帯電させるスコロトン型の帯電器である。露光ユニット41C,41M,41Y,41Kは、レーザー光を照射するレーザー発振器(図示せず)等から構成されている。この露光ユニット41C,41M,41Y,41Kは、レーザー発振器から発光されるレーザー光をポリゴンミラー(図示せず)で反射させ、その反射させたレーザー光を感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに照射する。感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kのレーザー光が照射された各部分は、帯電が解消される。これにより、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面には、正極性に帯電した部分と帯電が解消された部分とが形成され、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面に静電潜像を形成することができる。
現像ユニット51C,51M,51Y,51Kに収容されたトナーは、後述する現像ローラ52C,52M,52Y,52Kに印加された正の電圧である現像バイアスにより正極性に帯電しているので、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面の帯電が解消された部分に付着することになる。これにより、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kの各表面には、トナー像が形成される。なお、露光ユニット41C,41M,41Y,41Kは、レーザー光ではなく、LEDアレイを照射することにより露光を行うものであってもよい。
現像ユニット51C,51M,51Y,51Kは、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに現像剤としてのトナーを付着させ、トナー像を形成させるためのユニットであり、現像ケーシング55C,55M,55Y,55K内に、ホッパ56C,56M,56Y,56Kと、供給ローラ32C,32M,32Y,32Kと、現像ローラ52C,52M,52Y,52Kとをそれぞれ有している。ホッパ56C,56M,56Y,56Kは、現像ケーシング55C,55M,55Y,55Kの内部空間として形成され、画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K毎に、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラックのトナーがそれぞれ収容されている。なお、4つの各画像形成ユニット20C,20M,20Y,20Kは、収容されるトナーの色が異なるのみで、各構造は同じである。
供給ローラ32C,32M,32Y,32Kは、収容された各トナーを現像ローラ52C,52M,52Y,52Kに付着させるためのローラであり、それぞれホッパ56C,56M,56Y,56Kの下方側に配設される。供給ローラ32C,32M,32Y,32Kは、各金属製のローラ軸に、導電性のスポンジ部材からなるローラ部分が被覆されている。この供給ローラ32C,32M,32Y,32Kは、現像ローラ52C,52M,52Y,52Kと対向接触するニップ部分において、現像ローラ52C,52M,52Y,52Kと逆方向に回転するように回転可能に支持されている。
現像ローラ52C,52M,52Y,52Kは、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに各トナーを付着させるためのローラであり、供給ローラ32C,32M,32Y,32Kと互いに対向接触する位置に配設される。現像ローラ52C,52M,52Y,52Kは、各金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料などの弾性部材からなるローラ部が被覆されており、それぞれ正の電圧である現像バイアス電圧が印加されている。よって、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに付着させる各トナーを正極性に帯電させることができる。
転写装置17は、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kと対向するように設けられ、搬送ベルト駆動ローラ63と、搬送ベルト従動ローラ64と、エンドレスベルトである搬送ベルト68と、転写ローラ61C,61M,61Y,61Kとを有している。
搬送ベルト駆動ローラ63は、搬送ベルト68を矢印aの方向に移動させるためのローラであり、モータ(図示せず)により矢印aの方向に回転駆動する。搬送ベルト従動ローラ64は、搬送ベルト68を矢印aの方向に移動させるためのローラであり、搬送ベルト駆動ローラ63の回転駆動によって搬送ベルト68が矢印a方向に周回移動すると、その周回移動に追従して回転駆動する。搬送ベルト68は、記録用紙3を矢印a方向に搬送するためのベルトであり、搬送ベルト駆動ローラ63と搬送ベルト従動ローラ64との間に巻回され、外側の面が画像形成ユニット20C,20M,20Y,20Kの全ての感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kと接触するように配設される。
なお、搬送ベルト68には、図2に示すPC125からディザマトリクスデータが送信され、カラーレーザープリンタ1に記憶されるディザマトリクスが変更された場合に、図12に示す基準濃度パッチC1からK4が形成される。搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC1からK4は、後述する濃度測定センサ80で濃度がそれぞれ測定され、その測定された濃度パッチC1からK4のそれぞれの濃度を用いて、カラーレーザープリンタ1は、キャリブレーションを実行する。
転写ローラ61C,61M,61Y,61Kは、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに担持されている各トナー像を記録用紙3に転写させるためのローラであり、巻回されている搬送ベルト68の内側において、画像形成ユニット20C,20M,20Y,20Kの各感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kと、搬送ベルト68を挟んで対向するようにそれぞれ配設されている。転写ローラ61C,61M,61Y,61Kは、各金属製のローラ軸に、導電性のゴム材などの弾性部材からなるローラ部分が被覆されている。この転写ローラ61C,61M,61Y,61Kには、各感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに担持されているトナー像を記録用紙3に転写させる際に、負の電圧が印加される。これは、感光体ドラム62C,62M,62Y,62Kに担持されている各トナーは正極性に帯電しているので、転写ローラ61C,61M,61Y,61Kに負の電圧を印加すれば、この正極性に帯電している各トナーを記録用紙3に転写させることができるためである。
定着装置8は、記録用紙3に転写したトナーを加熱すると共に加圧して熱定着させるための装置であり、画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K及び転写装置17に対して記録用紙3の搬送方向下流側に配設される。定着装置8は、加熱ローラ81および押圧ローラ82を有している。加熱ローラ81は、その表面に離型層が形成される金属素管からなり、その軸方向に沿ってハロゲンランプ(図示せず)が内装されている。このハロゲンランプにより加熱ローラ81の表面がトナー定着温度に加熱される。押圧ローラ82は、加熱ローラ81を押圧するように配設される。この加熱ローラ81と押圧ローラ82との間をトナーが転写された記録用紙3が通過することにより、転写されたトナーが記録用紙3に熱定着される。
排紙装置6は、トナーが熱定着された記録用紙3を排紙トレイ10に排出するための装置であり、定着装置8に対して記録用紙3の搬送方向下流側に配設される。排紙装置6は、記録用紙3を排紙トレイ10に排出する一対の排紙ローラ11と、その排紙ローラ11に対して記録用紙3の搬送方向下流側に配設され、トナーが熱定着された記録用紙3を蓄積する排紙トレイ10とを有している。
濃度測定センサ80は、搬送ベルト68に形成された濃度パッチC1からK4の濃度をそれぞれ測定するためのセンサであり、搬送ベルト駆動ローラ63の斜め下に、搬送ベルト68の外側表面と対向して配設される。
クリーナーブラシ105は、搬送ベルト68上に付着したトナー(例えば濃度パッチC1からK4等)を電気的に掻き取るブラシであり、搬送ベルト68の外側表面に接するように配設される。トナー回収ローラ106は、クリーナーブラシ105が掻き取ったトナーを付着させるローラである。このトナー回収ローラ106に付着したトナーは、掻取ブレード106aによって掻き取られ、掻き取られたトナーは、トナー回収器107に回収される。
操作キー108は、カラーレーザープリンタ1に所望の指令を入力するための装置であり、排紙ローラ11の上部に配設される。表示装置109は、カラーレーザープリンタ1の処理状態やユーザへのメッセージを表示するための装置であり、排紙ローラ11の上部に配設される。
次に、図2を参照して画像印刷装置であるカラーレーザープリンタ1およびカラーレーザープリンタ1に画像を形成するための画像データを送信する画像処理装置であるパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称す)125の電気的構成について説明する。図2は、カラーレーザープリンタ1およびPC125の電気的構成を示すブロック図である。
カラーレーザープリンタ1は、装置各部を統括制御する制御装置90を有し、制御装置90を構成するASIC26は、各画像形成ユニット20(画像形成ユニット20C,20M,20Y,20K)、給紙ローラ83、搬送ローラ14a,14b、搬送ベルト駆動ローラ63、転写ローラ61、加熱ローラ81、押圧ローラ82、排紙ローラ11、濃度測定センサ80、パネルゲートアレイ(以下、「パネルGA」と称す)108aおよび表示装置コントローラ109aに接続されている。
制御装置90は、プリンタ用CPU22と、プリンタ用ROM23と、プリンタ用フラッシュメモリ24と、プリンタ用RAM25と、ASIC26と、プリンタ用ネットワークインターフェース(以下、「プリンタ用ネットワークI/F」と称す)28を有している。プリンタ用CPU22、プリンタ用ROM23、プリンタ用フラッシュメモリ24と、プリンタ用RAM25、およびプリンタ用ネットワークI/F28は、バスラインを介してそれぞれASIC26と接続されている。
プリンタ用CPU22は、プリンタ用ROM23に記憶された各種プログラムを実行するマイクロプロセッサであり、プリンタ用ROM23は、プリンタ用CPU22により実行される各種プログラム(例えば、図15から図17に示すフローチャートのプログラム)や、そのプログラムを実行する際に参照する定数やテーブルを記憶する読み出し専用のメモリである。プリンタ用フラッシュメモリ24は、電源投入状態において、各種のデータを記憶するための書換可能なメモリであると共に、電源遮断後においても、その内容を保持可能なメモリである。プリンタ用RAM25は、プリンタ用CPU22が各種プログラムを実行する際、変数などを一時記憶するワークエリアを有するメモリである。
プリンタ用フラッシュメモリ24には、基準濃度パッチデータメモリ24aが設けられている。基準濃度パッチデータメモリ24aは、基準濃度パッチC1〜K4を搬送ベルト68(図1参照)に形成するための基準濃度パッチデータを記憶するメモリである。
ここで、図6を参照して、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータについて説明する。図6(a)は、基準濃度パッチデータメモリ24aの内容のうち、基準濃度パッチ名、基準濃度パッチの設定濃度および形成色を示した図であり、図6(b)は、基準濃度パッチデータメモリ24aの内容のうち、基準濃度パッチC1〜K4の形成パターンP1〜P4を示した図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、基準濃度パッチデータは、基準濃度パッチ名、基準濃度パッチの設定濃度、形成色および形成パターンの4つから構成されている。図6(a)に示すように、基準濃度パッチの設定濃度および形成色の情報は、基準濃度パッチ名に対応して記憶されているので、基準濃度パッチデータは、計16種類の情報から構成されている。
基準濃度パッチ名は、形成する基準濃度パッチC1〜K4の各名称を示している。本実施形態では、基準濃度パッチ名は基準濃度パッチC1から基準濃度パッチK4までの計16である。
基準濃度パッチの設定濃度は、基準濃度パッチC1〜K4を搬送ベルト68(図1参照)に形成する濃度を示している。この基準濃度パッチC1〜K4の設定濃度が高くなれば(最小値0%、最大値100%)、搬送ベルト68に形成される濃度が高くなる。一方、基準濃度パッチC1〜K4の設定濃度が低くなれば、搬送ベルト68に形成される濃度が低くなる。なお、本実施形態では、設定濃度は20%,40%,60%,80%の計4つである。
ここで、基準濃度パッチC1〜K4の設定濃度に、最小値0%と最大値100%が設定されていない理由について説明する。搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチは、濃度測定センサ80(図1参照)によりその濃度が測定されるが、基準濃度パッチの設定濃度が0%である場合には、濃度測定センサ80の測定値が最小値となることが分かっており、一方、基準濃度パッチの設定濃度が100%である場合には、濃度測定センサ80の測定値が最大値となることが分かっているので、搬送ベルト68に基準濃度パッチを形成して、濃度測定センサ80によって濃度を測定する必要がないためである。よって、基準濃度パッチC1〜K4の設定濃度には、最小値0%と最大値100%が設定されていない。
なお、図6(b)に示す、各設定濃度の基準濃度パッチC1〜K4の各形成パターンP1〜P4は、縦16×横16の閾値の行列から構成される基準ディザマトリクス(図示せず)に基づいて2値化されたデータとして構成されている。この基準ディザマトリクスは基準濃度パッチC1〜K4を作成するための専用のディザマトリクスであり、後述するPC125のプリンタドライバ領域128aに記憶された各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、および高品質モード用ブラックディザマトリクス)とは異なる閾値の行列で構成されている。
ここで、ディザマトリクスについて説明する。ディザマトリクスは、例えば図8に記載の構成となっている。記録用紙3に画像を形成する場合は、多値(例えば、RGB)で形成される画像から、2値(例えば、白と黒)の画像が形成される。例えば、レーザープリンタであれば、「トナーを記録用紙に転写してドットを形成する」、又は、「トナーを記録用紙に転写してドットを形成しない」の2種類の状態で画像が形成される。その2種類の状態で、画像の階調を表現するために、ディザマトリクスが用いられる。ディザマトリクスは、例えば、縦16×横16の閾値が設定されたドットの行列で構成されており、その閾値の行列と、カラーレーザープリンタ1が形成する画像に対応した画像データの設定濃度とが比較される。設定濃度が閾値以上の場合は「トナーを転写するドット」とし、また設定濃度が閾値よりも小さい場合は「トナーを転写しないドット」として、縦16×横16のドットの形成パターンが形成される。このようにして、2値で画像の階調が表現される。
上述した基準ディザマトリクス(図示せず)の設定濃度を20%に設定すると、基準濃度パッチC1,M1,Y1,K1の形成パターンはP1となる。また、基準ディザマトリクスの設定濃度を40%に設定すると、基準濃度パッチC2,M2,Y2,K2の形成パターンはP2となり、基準ディザマトリクスの設定濃度を60%に設定すると、基準濃度パッチC3,M3,Y3,K3の形成パターンはP3となり、基準ディザマトリクスの設定濃度を80%に設定すると、基準濃度パッチC4,M4,Y4,K4の形成パターンはP4となる。この各形成パターンP1〜P4が2値化されたデータとして基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶されている。
形成色は、基準濃度パッチC1〜K4を搬送ベルト68(図1参照)に形成する色を示している。本実施形態では、基準濃度パッチC1,C2,C3,C4は形成色がシアンに設定されている。また、基準濃度パッチM1,M2,M3,M4は形成色がマゼンタに設定され、基準濃度パッチY1,Y2,Y3,Y4は形成色がイエローに設定され、基準濃度パッチK1,K2,K3,K4は形成色がブラックに設定されている。
例えば、基準濃度パッチC1を搬送ベルト68(図1参照)に形成する場合には、プリンタ用CPU22は、基準濃度パッチデータメモリ24aから形成パターンP1を読み出して、シアン色の基準濃度パッチC1を搬送ベルト68に画像形成ユニット20Cを用いて形成する。また、基準濃度パッチY3を搬送ベルト68に形成する場合には、プリンタ用CPU22は、基準濃度パッチデータメモリ24aから形成パターンP3を読み出して、イエロー色の基準濃度パッチC1を搬送ベルト68に画像形成ユニット20Yを用いて形成する。
上述した通り、基準濃度パッチデータメモリ24aには、基準ディザマトリクス(図示せず)の設定濃度が20%,40%,60%,80%であるときの2値化された形成パターンP1からP4が、基準濃度パッチ名、基準濃度パッチの設定濃度および形成色と共に基準濃度パッチデータとしてそれぞれ記憶されている。
ここで、図7を参照して、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータを用いて、プリンタ用CPU22が基準濃度パッチC1〜K4の全てを搬送ベルト68(図1参照)に形成した場合を説明する。図7は、搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC1〜K4を模式的に示した図である。なお、Y軸方向は、搬送ベルト68が周回移動する方向である矢印aの方向(図1参照)に対応し、X軸方向は、図1の紙面奥側から手前側へ搬送ベルト68に平行に延びる方向に対応している。
まず、プリンタ用CPU22は、基準濃度パッチデータメモリ24aから基準濃度パッチデータを取得し、形成色をシアン色、設定濃度を20%として、画像形成ユニット20Cに基準濃度パッチC1を搬送ベルト68に形成させる。次に、プリンタ用CPU22は、形成色をマゼンタ色、設定濃度を20%として、画像形成ユニット20Mに基準濃度パッチM1を搬送ベルト68に形成させる。このようにして、プリンタ用CPU22は、基準濃度パッチC1〜K4の全ての基準濃度パッチを搬送ベルト68に形成する。
このように、プリンタ用CPU22は、基準濃度パッチデータメモリ24aから基準濃度パッチデータを取得し、その取得した基準濃度パッチデータに基づいて、図7に示すように基準濃度パッチC1〜K4までの計16の基準濃度パッチを搬送ベルト68に形成させる。なお、形成された基準濃度パッチC1〜K4は、濃度測定センサ80によって濃度がそれぞれ測定される。
上述の例では、基準濃度パッチデータメモリ24aから基準濃度パッチデータを全て読み出し、基準濃度パッチC1〜K4までの計16の基準濃度パッチを搬送ベルト68に形成する場合を説明したが、例えばプリンタ用CPU22は、基準濃度パッチデータメモリ24aから基準濃度パッチデータの一部であるシアン色の基準濃度パッチC1〜C4の計4の基準濃度パッチデータを読み出して、搬送ベルト68にシアン色の基準濃度パッチC1〜C4のみを形成することもできる。よって、プリンタ用CPU22は、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータの一部を読み出して、基準濃度パッチC1〜K4のうちの一部の基準濃度パッチのみを搬送ベルト68に形成することも当然可能である。
なお、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶される基準濃度パッチデータは、プリンタ用フラッシュメモリ24に記憶されているので、PC125によって書換え可能に記憶されている。また、本実施形態のカラーレーザープリンタ1で搬送ベルト68(図1参照)に形成する基準濃度パッチC1〜K4は四角形である。ただし、基準濃度パッチC1〜K4は四角形に限らず、多角形等で搬送ベルト68に形成しても良い。
次に、図3を参照して、プリンタ用RAM25の内容について説明する。図3は、プリンタ用RAM25の内容を示した図である。プリンタ用RAM25は、文字列記憶メモリ25aと、基準濃度パッチ測定濃度データプリンタメモリ25bと、濃度パッチデータプリンタメモリ25cと、測定濃度データプリンタメモリ25dとを有している。
文字列記憶メモリ25aは、PC125で実行中の処理をカラーレーザープリンタ1が認識するために、PC125から送信される文字列を記憶するためのメモリである。この文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列に応じて、プリンタ用CPU22は実行する処理を変化させる。この文字列記憶メモリ25aに記憶される文字列は、PC125から文字列を受信するたびに更新される。
基準濃度パッチ測定濃度データプリンタメモリ25bは、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータに基づいて搬送ベルト68(図1参照)に形成された各基準濃度パッチC1〜K4を濃度測定センサ80で測定した各測定濃度が、基準濃度パッチC1〜K4毎に記憶されるメモリである。基準濃度パッチ測定濃度データプリンタメモリ25bは、搬送ベルト68に形成される基準濃度パッチC1〜K4の色に対応して、シアン色の基準濃度パッチである基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度を記憶する基準濃度パッチシアン測定濃度データプリンタメモリ25b1と、マゼンタ色の基準濃度パッチである基準濃度パッチM1〜M4の各測定濃度を記憶する基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25b2と、イエロー色の基準濃度パッチである基準濃度パッチY1〜Y4の各測定濃度を記憶する基準濃度パッチイエロー測定濃度データプリンタメモリ25b3と、ブラック色の基準濃度パッチである基準濃度パッチK1〜K4の各測定濃度を記憶する基準濃度パッチブラック測定濃度データプリンタメモリ25b4との計4つのメモリから構成されている。
この基準濃度パッチ測定濃度データプリンタメモリ25bに記憶される各測定濃度は、搬送ベルト68(図1参照)に形成された基準濃度パッチC1〜K4の濃度を濃度測定センサ80が測定する度に更新される。
濃度パッチデータプリンタメモリ25cは、PC125から送信された濃度パッチデータを記憶するメモリである。PC125から送信される濃度パッチデータは、標準モード用シアン濃度パッチデータと、標準モード用マゼンタ濃度パッチデータと、標準モード用イエロー濃度パッチデータと、標準モード用ブラック濃度パッチデータと、高品質モード用シアン濃度パッチデータと、高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータと、高品質モード用イエロー濃度パッチデータと、高品質モード用ブラック濃度パッチデータとの8種類である。
この8種類に対応して、濃度パッチデータプリンタメモリ25cは、標準モード用シアン濃度パッチデータを記憶する標準モード用シアン濃度パッチデータプリンタメモリ25c1と、標準モード用マゼンタ濃度パッチデータを記憶する標準モード用マゼンタ濃度パッチデータプリンタメモリ25c2と、標準モード用イエロー濃度パッチデータを記憶する標準モード用イエロー濃度パッチデータプリンタメモリ25c3と、標準モード用ブラック濃度パッチデータを記憶する標準モード用ブラック濃度パッチデータプリンタメモリ25c4と、高品質モード用シアン濃度パッチデータを記憶する高品質モード用シアン濃度パッチデータプリンタメモリ25c5と、高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータを記憶する高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータプリンタメモリ25c6と、高品質モード用イエロー濃度パッチデータを記憶する高品質モード用イエロー濃度パッチデータプリンタメモリ25c7と、高品質モード用ブラック濃度パッチデータを記憶する高品質モード用ブラック濃度パッチデータプリンタメモリ25c1との計8つのメモリから構成されている。
この濃度パッチデータプリンタメモリ25cに濃度パッチデータが記憶されると、濃度パッチデータに基づいて、プリンタ用CPU22は、例えば図10に示す濃度パッチを搬送ベルト68に形成することができる。具体的には、プリンタ用CPU22は、濃度パッチデータプリンタメモリ25cから濃度パッチデータを読み出し、読み出した濃度パッチデータに応じて、濃度パッチを搬送ベルト68に形成することができる。例えば、標準モード用シアン濃度パッチデータプリンタメモリ25c1に標準モード用シアン濃度パッチデータが記憶されると、プリンタ用CPU22は、標準モード用シアン濃度パッチを搬送ベルト68に形成することができる。また、高品質モード用ブラック濃度パッチデータプリンタメモリ25c8に高品質モード用ブラック濃度パッチデータが記憶されると、プリンタ用CPU22は、高品質モード用ブラック濃度パッチを搬送ベルト68に形成することができる。
測定濃度データプリンタメモリ25dは、搬送ベルト68に形成された濃度パッチが濃度測定センサ80で測定された場合に、その測定濃度をそれぞれ記憶するメモリである。測定濃度データプリンタメモリ25dは、濃度測定センサ80で測定された濃度パッチに応じて、標準モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d1と、標準モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d2と、標準モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d3と、標準モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d4と、高品質モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d5と、高品質モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d6と、高品質モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d7と、高品質モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d8との計8のメモリから構成されている。
標準モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d1には、搬送ベルト68に形成された標準モード用シアン濃度パッチの濃度が濃度測定センサ80で測定された測定濃度が記憶される。また、標準モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d2には、搬送ベルト68に形成された標準モード用マゼンタ濃度パッチの濃度が濃度測定センサ80で測定された測定濃度が記憶される。また、標準モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d3には、搬送ベルト68に形成された標準モード用イエロー濃度パッチの濃度が濃度測定センサ80で測定された測定濃度が記憶される。また、標準モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d4には、搬送ベルト68に形成された標準モード用マゼンタ濃度パッチの濃度が濃度測定センサ80で測定された測定濃度が記憶される。
更に、高品質モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d6には、搬送ベルト68に形成された高品質モード用シアン濃度パッチの濃度が濃度測定センサ80で測定された測定濃度が記憶される。また、高品質モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d7には、搬送ベルト68に形成された高品質モード用マゼンタ濃度パッチの濃度が濃度測定センサ80で測定された測定濃度が記憶される。また、高品質モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d7には、搬送ベルト68に形成された高品質モード用イエロー濃度パッチの濃度が濃度測定センサ80で測定された測定濃度が記憶される。また、高品質モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d8には、搬送ベルト68に形成された高品質モード用ブラック濃度パッチの濃度が濃度測定センサ80で測定された測定濃度が記憶される。
ASIC26は、プリンタ用CPU22からの命令を変換して各部を駆動させる信号を出力すると共に、濃度測定センサ80およびパネルGA108aから出力される信号を変換し、その変換した信号をプリンタ用CPU22へ出力する集積回路である。
各感光体ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)は、その表面にトナー像を形成するドラムであり、各感光体ドラム62に回転駆動力を与える各モータ(図示せず)とその各モータに電力を供給する各電源(図示せず)とから構成されている。各感光体ドラム62は、それぞれASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により各モータが回転し、その回転駆動力により各感光体ドラム62が回転する。
各帯電器31(帯電器31C,31M,31Y,31K)は、各感光ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)の表面を一様に正極性に帯電させるスコロトン型の帯電器である。各帯電器31は、それぞれASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により各感光ドラム62を正極性に帯電させる。
各露光ユニット41(露光ユニット41C,41M,41Y,41K)は、各感光体ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)の表面にレーザー光を照射するユニットであり、レーザー光を照射する各レーザー発振器(図示せず)等から構成されている。各露光ユニット41は、それぞれASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により各レーザー発振器等からレーザー光を照射すると共に、そのレーザー光の照射位置が制御される。
各供給ローラ32(供給ローラ32C,32M,32Y,32K)は、各ホッパ56(ホッパ56C,56M,56Y,56K)に収容された各トナーを各現像ローラ52(現像ローラ52C,52M,52Y,52K)に付着させるためのローラであり、各供給ローラ32に回転駆動力を与える各モータ(図示せず)とその各モータに電力を供給する各電源(図示せず)とから構成されている。各供給ローラ32は、それぞれASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により各モータが回転し、その回転駆動力により各供給ローラ32が回転する。
各現像ローラ52(現像ローラ52C,52M,52Y,52K)は、各感光ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)に各トナーを付着させるためのローラであり、それぞれASIC26と接続されている。各現像ローラ52は、ASIC26からの制御信号により、正の電圧である現像バイアス電圧がそれぞれ印加される。よって、各感光ドラム62に付着させる各トナーを正極性に帯電させることができる。
給紙ローラ83は、給紙トレイ12の記録用紙3を搬送ローラ14a,14bに向けて移動させるためのローラであり、給紙ローラ83に回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。給紙ローラ83は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により給紙ローラ83が回転し、記録用紙3を搬送ローラ14a,14bに向けて移動させる。
搬送ローラ14aは、給紙ローラ83から排出された記録用紙3を搬送ガイド15へ搬送するローラであり、搬送ローラ14aに回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。搬送ローラ14aは、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により搬送ローラ14aが回転し、記録用紙3を搬送ガイド15に向けて移動させる。
搬送ローラ14bは、搬送ガイド15を介して搬送された記録用紙3を搬送ベルト68と感光体ドラム62Cとの間に順次搬送するローラであり、搬送ローラ14bに回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。搬送ローラ14bは、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により搬送ローラ14bが回転し、記録用紙3を搬送ベルト68と感光体ドラム62Cとの間に搬送する。
搬送ベルト駆動ローラ63は、搬送ベルト68を矢印aの方向(図1参照)に移動させるためのローラであり、搬送ベルト駆動ローラ63に回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。搬送ベルト駆動ローラ63は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により搬送ベルト駆動ローラ63が回転して、搬送ベルト68を周回移動させる。
各転写ローラ61(転写ローラ61C,61M,61Y,61K)は、各感光体ドラム62(感光体ドラム62C,62M,62Y,62K)に担持されている各トナー像を記録用紙3に転写させるためのローラであり、それぞれASIC26と接続されている。ASIC26からの制御信号により、各感光体ドラム62に担持されている各トナー像を記録用紙3に転写させる際に、各転写ローラ61に負の電圧がそれぞれ印加される。各転写ローラ61に負の電圧をそれぞれ印加することにより、各感光体ドラム62に担持されている正極性に帯電した各トナーを記録用紙3にそれぞれ転写させることができる。
加熱ローラ81は、記録用紙3に転写されたトナーに熱を与えるローラであり、ハロゲンランプ(図示せず)とそのハロゲンランプに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。加熱ローラ81は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号により、ハロゲンランプを点灯させ、放熱する。
押圧ローラ82は、加熱ローラ81との間に配設された記録用紙3に圧力をかけるためのローラであり、押圧ローラ82に回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。押圧ローラ82は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により押圧ローラ82が回転して、記録用紙3に圧力をかける。
排紙ローラ11は、定着装置8から排出された記録用紙3を排紙トレイ10に排出するためのローラであり、排紙ローラ11に回転駆動力を与えるモータ(図示せず)とそのモータに電力を供給する電源(図示せず)とから構成されている。排紙ローラ11は、ASIC26と接続されており、ASIC26からの制御信号によりモータが回転し、その回転駆動力により排紙ローラ11が回転して、記録用紙3を排紙トレイ10に排出する。
濃度測定センサ80は、搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC1〜K4および各濃度パッチ(標準モード用シアン濃度パッチ、標準モード用マゼンタ濃度パッチ、標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ、高品質モード用シアン濃度パッチ、高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)の濃度をそれぞれ測定するためのセンサであり、ASIC26と接続されている。
濃度測定センサ80により測定された濃度パッチC1〜K4の各測定濃度は、ASIC26に出力され、その出力された各測定濃度は、それぞれ基準濃度パッチ測定濃度データプリンタメモリ25bに記憶される。また、濃度測定センサ80により測定された各濃度パッチ(標準モード用シアン濃度パッチ、標準モード用マゼンタ濃度パッチ、標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ、高品質モード用シアン濃度パッチ、高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)の各測定濃度は、ASIC26に出力され、その出力された各測定濃度は、それぞれ測定濃度データプリンタメモリ25dに記憶される。
パネルGA108aは、カラーレーザープリンタ1に所望の指令を入力する操作キー108の制御を行うもので、ASIC26と接続されると共に、操作キー108と接続される。パネルGA108aは、操作キー108の押下(入力)を検出して、ASIC26に所定のコード信号を出力する。このコード信号は、複数の操作キー108に対応して割り当てられている。ASIC26は、パネルGA108aから所定のコード信号を受信すると、プリンタ用CPU22に対して割り込みを発生させる。割り込みを受けたプリンタ用CPU22は、所定のキー処理テーブルに従って、実行すべき制御処理を行う。このキー処理テーブルは、コード信号と制御処理とを対応させてテーブル化したものであり、例えば、プリンタ用ROM23に記憶されている。
表示装置コントローラ109aは、カラーレーザープリンタ1の動作に関する情報などを表示装置109に表示するためのコントローラである。表示装置コントローラ109aは、ASIC26に接続されると共に、表示装置109と接続される。
プリンタ用ネットワークI/F28は、USB規格などの通信を行うインターフェースで、ASIC26に接続されると共に、PC125と通信可能に接続される。プリンタ用ネットワークI/F28は、PC125から入力された画像データを変換し、変換した信号をプリンタ用CPU22へ出力する。
次に、PC125について説明する。PC125は、PC用CPU126、PC用ROM127、PC用ハードディスク(以下、「PC用HDD」と称す)128、PC用RAM129、PC用ネットワークインターフェイス(以下、「PC用ネットワークI/F」
と称す)130、PC用入力装置131、PC用表示装置132および入出力ポート133を有している。PC用CPU126、PC用ROM127、PC用HDD128、PC用RAM129およびPC用ネットワークI/F130は、バスラインを介してそれぞれ入出力ポート133と接続されている。また、PC用入力装置131およびPC用表示装置132も、それぞれ入出力ポート133と接続されている。
PC用CPU126は、PC用ROM127に記憶された各種プログラムを実行するマイクロプロセッサであり、PC用ROM127は、PC用CPU126により実行される各種プログラム(例えば、図11から図14および図18から図20に示すフローチャートのプログラム)や、そのプログラムを実行する際に参照する定数やテーブルを記憶する読み出し専用のメモリである。PC用HDD128は、電源投入状態において、各種のデータを記憶するための書換可能な記憶装置であると共に、電源遮断後においても、その内容を保持可能な記憶装置である。PC用RAM129は、PC用CPU126が各種プログラムを実行する際、変数などを一時記憶するワークエリアを有するメモリである。
ここで、図4を参照してPC用HDD128の内容について説明する。図4はPC用HDD128の内容を示した図である。PC用HDD128は、プリンタドライバ領域128aと、対応濃度データ領域128bと、補正テーブル領域128cとを有している。
プリンタドライバ領域128aは、PC125から送信した画像データに基づいてカラーレーザープリンタ1が記録用紙3に画像を形成する場合に、カラーレーザプリンター1の各機能や動作を設定するためのソフトウェアであるプリンタドライバと、記録用紙3に形成する画像の解像度毎と記録用紙3に形成する画像の色毎とに異なるディザマトリクスとを記憶する領域である。なお、本実施形態においては、記録用紙3に形成する画像の解像度毎と記録用紙3に形成する画像の色毎とに異なるディザマトリクスを設けているが、使用するトナーを通常印刷よりも減らして画像を記録用紙3に形成する試験印刷(ドラフト印刷)と通常印刷とで異なるディザマトリクスを設けても良い。また、画像を形成するスピードを記録用紙3の厚みにより複数段階で変更する場合には、その複数段階毎に異なるディザマトリクスを設けても良い。更に、記録用紙3に形成する画像の解像度は同一である一方、記録用紙3に形成する画像の種類に応じて、各ドットに設定される閾値が異なるディザマトリクスを設けても良い(例えば、記録用紙3に形成する画像が写真のような多階調の画像と記録用紙3に形成する画像が表やグラフのような低階調の画像とで、各ドットに設定される閾値が異なるディザマトリクスを設けても良い)。
本実施形態では、プリンタドライバ領域128aは、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1と、標準モード用マゼンタディザマトリクス領域128a2と、標準モード用イエローディザマトリクス領域128a3と、標準モード用ブラックディザマトリクス領域128a4と、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5と、高品質モード用マゼンタディザマトリクス領域128a6と、高品質モード用イエローディザマトリクス領域128a7と、高品質モード用ブラックディザマトリクス領域128a8との計8つの領域から構成されている。
標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1と、標準モード用マゼンタディザマトリクス領域128a2と、標準モード用イエローディザマトリクス領域128a3と、標準モード用ブラックディザマトリクス領域128a4とには、記録用紙3に画像を標準モード(カラーレーザープリンタ1に標準として設定されている解像度の記録モード)として形成する場合に使用するディザマトリクスがそれぞれ記憶されている。そして、記録用紙3に形成する画像の色がシアンである場合は、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスを用いて、PC用CPU126が多値で形成される画像データを2値の画像データに変換する。この2値の画像データが、PC125からカラーレーザープリンタ1へ送信され、この2値の画像データを受信したカラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22は、画像形成ユニット20Cを用いて、シアン色の画像を形成する。
ここで、図8を参照して、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスについて説明する。図8は、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスを模式的に示した図である。
標準モード用シアンディザマトリクスは、縦32×横16(全512)のドットから構成され、その各ドットには閾値が設定されている。標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度(%)には、0(ゼロ)から255までの数値をパーセント(%)で換算した値がPC用CPU126により設定される。例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が20%の場合は、PC用CPU126は、数値51(20(%)=51/
255×100)を標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度として設定する。また、例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が40%の場合は、PC用CPU126は、数値102(40(%)=102/255×100)を標準モード用シ
アンディザマトリクスの設定濃度として設定する。
標準モード用シアンディザマトリクスは、PC用CPU126により設定された数値が各ドットに設定された閾値以上の場合は、その閾値以上となった各ドットをオンする。よって、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が高く設定されれば、オンとなるドット数が増える。一方、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が低く設定されれば、オンとなるドット数が減る。
なお、標準モード用マゼンタディザマトリクス領域128a2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス領域128a3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクス、および標準モード用ブラックディザマトリクス領域128a4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクスの全ドット数は、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスと同じであるので説明は省略する。ただし、上記各ディザマトリクスの各ドットに設定されている閾値は、各ディザマトリクス毎に異なっている。
上述した記録用紙3に形成する画像の色がシアンである場合と同様に、記録用紙3に形成する画像の色がマゼンタである場合は、標準モード用マゼンタディザマトリクス領域128a2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクスを用いて、PC用CPU126が多値で形成される画像データを2値の画像データに変換する。この2値の画像データが、PC125からカラーレーザープリンタ1へ送信され、この2値の画像データを受信したカラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22は、画像形成ユニット20Mを用いて、マゼンタ色の画像を形成する。記録用紙3に形成する画像の色がイエローである場合は、標準モード用イエローディザマトリクス領域128a3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクスを用いて、PC用CPU126が多値で形成される画像データを2値の画像データに変換する。この2値の画像データが、PC125からカラーレーザープリンタ1へ送信され、この2値の画像データを受信したカラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22は、画像形成ユニット20Yを用いて、イエロー色の画像を形成する。また、記録用紙3に形成する画像の色がブラックである場合は、標準モード用ブラックディザマトリクス領域128a4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクスを用いて、PC用CPU126が多値で形成される画像データを2値の画像データに変換する。この2値の画像データが、PC125からカラーレーザープリンタ1へ送信され、この2値の画像データを受信したカラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22は、画像形成ユニット20Kを用いて、ブラック色の画像を形成する。
また、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5と、高品質モード用マゼンタディザマトリクス領域128a6と、高品質モード用イエローディザマトリクス領域128a7と、高品質モード用ブラックディザマトリクス領域128a8とは、記録用紙3に画像を高品質モード(標準モードよりも解像度が高い記録モード)として形成する場合に使用するディザマトリクスがそれぞれ記憶されている。記録用紙3に画像を高品質モードとして形成する場合に使用するディザマトリクスは、画像を通常モードとして形成する場合に使用するディザマトリクスと比較して、ディザマトリクスを構成する全ドット数が多くなっている。
ここで、図9を参照して、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクスについて説明する。図9は、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクスを模式的に示した図である。
高品質モード用シアンディザマトリクスは、縦24×横24(全576)のドットから構成され、その各ドットには閾値が設定されている。高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度(%)は、0(ゼロ)から255までの数値をパーセント(%)で換算した値がPC用CPU126により設定される。例えば、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が20%の場合は、PC用CPU126は、数値51(20(%)=51/255×100)を高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度として設定す
る。また、例えば、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が40%の場合は、PC用CPU126は、数値102(40(%)=102/255×100)を高品質
モード用シアンディザマトリクスの設定濃度として設定する。
高品質モード用シアンディザマトリクスは、PC用CPU126により与えられた数値が各ドットに設定された閾値以上の場合は、その閾値以上となった各ドットをオンする。よって、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が高くなれば、オンとなるドット数が増える。一方、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が低くなれば、オンとなるドット数が減る。
なお、高品質モード用マゼンタディザマトリクス領域128a6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス領域128a7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクス、および高品質モード用ブラックディザマトリクス領域128a8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクスの全ドット数は、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクスと同じであるので説明は省略する。ただし、上記各ディザマトリクスの各ドットに設定されている閾値は、各ディザマトリクス毎に異なっている。
記録用紙3に形成する画像の色がシアンである場合は、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクスを用いて、PC用CPU126が多値で形成される画像データを2値の画像データに変換する。この2値の画像データが、PC125からカラーレーザープリンタ1へ送信され、この2値の画像データを受信したカラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22は、画像形成ユニット20Cを用いて、シアン色の高品質の画像を形成する。同様に、記録用紙3に形成する画像の色がマゼンタである場合は、高品質モード用マゼンタディザマトリクス領域128a6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクスを用いて、PC用CPU126が多値で形成される画像データを2値の画像データに変換する。この2値の画像データが、PC125からカラーレーザープリンタ1へ送信され、この2値の画像データを受信したカラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22は、画像形成ユニット20Mを用いて、マゼンタ色の高品質の画像を形成する。記録用紙3に形成する画像の色がイエローである場合は、高品質モード用イエローディザマトリクス領域128a7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクスを用いて、PC用CPU126が多値で形成される画像データを2値の画像データに変換する。この2値の画像データが、PC125からカラーレーザープリンタ1へ送信され、この2値の画像データを受信したカラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22は、画像形成ユニット20Yを用いて、イエロー色の高品質の画像を形成する。また、記録用紙3に形成する画像の色がブラックである場合は、高品質モード用ブラックディザマトリクス領域128a8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクスを用いて、PC用CPU126が多値で形成される画像データを2値の画像データに変換する。この2値の画像データが、PC125からカラーレーザープリンタ1へ送信され、この2値の画像データを受信したカラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22は、画像形成ユニット20Kを用いて、ブラック色の高品質の画像を形成する。
なお、プリンタドライバ領域128aに記憶される各ディザマトリクスは、PC用HDD128に記憶されているので、PC用CPU126によって書換えることができる。
対応濃度データ領域128bは、基準濃度パッチC1〜K4の測定濃度と略同一の測定濃度を実現する各ディザマトリクスの各設定濃度を記憶するメモリである。なお、基準濃度パッチC1〜K4の測定濃度と略同一の測定濃度とは、基準濃度パッチC1〜K4の測定濃度と同一の測定濃度を含む概念である。
対応濃度データ領域128bは、プリンタドライバ領域128aに記憶される各ディザマトリクスに対応して、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1と、標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2と、標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3と、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4と、高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5と、高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6と、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7と、高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8との計8つの領域から構成されている。
標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1(標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2、標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4)には、基準濃度パッチC1〜C4(基準濃度パッチM1〜M4、基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)の各測定濃度と略同一となる測定濃度を実現する標準モード用シアンディザマトリクス(標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度が記憶されている。
また、高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7、高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8)には、基準濃度パッチC1〜C4(基準濃度パッチM1〜M4、基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)の各測定濃度と略同一となる測定濃度を実現する高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度が記憶されている。
補正テーブル領域128cは、カラーレーザープリンタ1へ出力する画像データに基づいて設定される、各ディザマトリクスの設定濃度の補正量を決定する各補正テーブルを記憶する領域である。補正テーブル領域128cは、プリンタドライバ領域128aに記憶される各ディザマトリクスに対応して、標準モード用シアン補正テーブル領域128c1と、標準モード用マゼンタ補正テーブル領域128c2と、標準モード用イエロー補正テーブル領域128c3と、標準モード用ブラック補正テーブル領域128c4と、高品質モード用シアン補正テーブル領域128c5と、高品質モード用マゼンタ補正テーブル領域128c6と、高品質モード用イエロー補正テーブル領域128c7と、高品質モード用ブラック補正テーブル領域128c8との計8つの領域から構成される。
標準モード用シアン補正テーブル領域128c1(標準モード用マゼンタ補正テーブル領域128c2、標準モード用イエロー補正テーブル領域128c3、標準モード用ブラック補正テーブル領域128c4)には、カラーレーザープリンタ1へ出力する画像データに基づいて設定される、標準モード用シアンディザマトリクス(標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)の設定濃度の補正量を決定する標準モード用シアン補正テーブル(標準モード用マゼンタ補正テーブル、標準モード用イエロー補正テーブル、標準モード用ブラック補正テーブル)が記憶されている。
高品質モード用シアン補正テーブル領域128c5(高品質モード用マゼンタ補正テーブル領域128c6、高品質モード用イエロー補正テーブル領域128c6、高品質モード用ブラック補正テーブル領域128c8)には、カラーレーザープリンタ1へ出力する画像データに基づいて設定される、高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の設定濃度の補正量を決定する高品質モード用シアン補正テーブル(高品質モード用マゼンタ補正テーブル、高品質モード用イエロー補正テーブル、高品質モード用ブラック補正テーブル)が記憶されている。
次に、図5を参照して、PC用RAM129の内容について説明する。図5は、PC用RAM129の内容を示した図である。PC用RAM129は、濃度パッチデータメモリ129aと、測定濃度データメモリ129bと、基準濃度パッチ測定濃度データメモリ129cと、補間濃度データメモリ129dと、対応測定データメモリ129eと、補間データメモリ129fと、目標データメモリ129gとを有している。
濃度パッチデータメモリ129aは、各ディザマトリクスから作成された設定濃度毎の濃度パッチを搬送ベルト68(図1参照)に形成するための各濃度パッチデータを記憶するメモリである。濃度パッチデータメモリ129aは、各ディザマトリクスから作成された各濃度パッチに対応して、標準モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a1と、標準モード用マゼンタ濃度パッチデータメモリ129a2と、標準モード用イエロー濃度パッチデータメモリ129a3と、標準モード用ブラック濃度パッチデータメモリ129a4と、高品質モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a5と、高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータメモリ129a6と、高品質モード用イエロー濃度パッチデータメモリ129a7と、高品質モード用ブラック濃度パッチデータメモリ129a8との計8つのメモリから構成される。
標準モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a1には、標準モード用シアンディザマトリクスメモリ128a1に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度が20%,40%,60%,80%であるときの2値化された標準モード用マゼンタ濃度パッチデータが記憶されている。
ここで、図10を参照して、濃度パッチデータメモリ129aに記憶される濃度パッチデータの一例として、標準モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a1に記憶される標準モード用シアン濃度パッチデータについて説明する。
図10は、標準モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a1に記憶された標準モード用シアン濃度パッチデータである各設定濃度毎の標準モード用シアン濃度パッチの形成パターンCP1からCP4を示した図である。
形成パターンCP1は、図10(a)に示すように、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が20%の時の形成パターンを示しており、形成パターンCP2は、図10(b)に示すように、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が40%の時の形成パターンを示している。また、形成パターンCP3は、図10(c)に示すように、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が60%の時の形成パターンを示しており、形成パターンCP4は、図10(d)に示すように、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が80%の時の形成パターンを示している。
標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度は、標準モード用シアン濃度パッチを搬送ベルト68(図1参照)に形成する濃度を示している(最小値0%、最大値100%)。この標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度が高くなれば、搬送ベルト68に形成されるシアン色の濃度が高くなる。一方、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度が低くなれば、搬送ベルト68に形成されるシアン色の濃度が低くなる。なお、本実施形態では、設定濃度は20%,40%,60%,80%の計4つである。
ここで、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度に、最小値0%と最大値100%が設定されていない理由について説明する。搬送ベルト68に形成された標準モード用シアン濃度パッチは、濃度測定センサ80(図1参照)によりその濃度が測定されるが、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度が0%である場合には、濃度測定センサ80の測定値が最小値となることが分かっており、一方、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度が100%である場合には、濃度測定センサ80の測定値が最大値となることが分かっている。よって、搬送ベルト68に標準モード用シアン濃度パッチを形成して、濃度測定センサ80によって濃度を測定する必要がないためである。
図5の説明に戻る。標準モード用マゼンタ濃度パッチデータメモリ129a2(標準モード用イエロー濃度パッチデータメモリ129a3、標準モード用ブラック濃度パッチデータメモリ129a4)には、標準モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a1と同様に、標準モード用マゼンタディザマトリクスメモリ128a2(標準モード用イエローディザマトリクスメモリ128a3、標準モード用ブラックディザマトリクスメモリ128a4)に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス(標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)の設定濃度が20%,40%,60%,80%であるときの2値化された標準モード用マゼンタ濃度パッチデータ(標準モード用イエロー濃度パッチデータ、標準モード用ブラック濃度パッチデータ)が記憶されている。
高品質モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a5(高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータメモリ129a6、高品質モード用イエロー濃度パッチデータメモリ129a7、高品質モード用ブラック濃度パッチデータメモリ129a8)には、高品質モード用シアンディザマトリクスメモリ128a5(高品質モード用マゼンタディザマトリクスメモリ128a6、高品質モード用イエローディザマトリクスメモリ128a7、高品質モード用ブラックディザマトリクスメモリ128a8)に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の設定濃度が20%,40%,60%,80%であるときの2値化された高品質モード用シアン濃度パッチデータ(高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータ、高品質モード用イエロー濃度パッチデータ、高品質モード用ブラック濃度パッチデータ)が記憶されている。
なお、濃度パッチデータメモリ129aに記憶された各濃度パッチデータは、PC125から送信され、その送信された各濃度パッチデータは、カラーレーザープリンタ1の濃度パッチデータプリンタメモリ25cにそれぞれ記憶される。
測定濃度データメモリ129bは、各設定濃度毎(各設定濃度は20%,40%,60%,80%)の各濃度パッチの各測定濃度を、各濃度パッチ毎に記憶するメモリである。具体的には、測定濃度データメモリ129bには、カラーレーザープリンタ1の測定濃度データプリンタメモリ25dに記憶された各濃度パッチの各測定濃度が、カラーレーザープリンタ1から送信された場合に、その送信された各濃度パッチの各測定濃度が記憶される。
測定濃度データメモリ129bは、カラーレーザープリンタ1の測定濃度データプリンタメモリ25dに対応して、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1と、標準モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b2と、標準モード用イエロー測定濃度データメモリ129b3と、標準モード用ブラック測定濃度データメモリ129b4と、高品質モード用シアン測定濃度データメモリ129b5と、高品質モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b6と、高品質モード用イエロー測定濃度データメモリ129b7と、高品質モード用ブラック測定濃度データメモリ129b8との計8つのメモリから構成されている。
標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1(標準モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b2、標準モード用イエロー測定濃度データメモリ129b3、標準モード用ブラック測定濃度データメモリ129b4)には、カラーレーザープリンタ1の標準モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d1(標準モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d2、標準モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d3、標準モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d4)に記憶された標準モード用シアン濃度パッチ(標準モード用マゼンタ濃度パッチ、標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ)の各測定濃度が、カラーレーザープリンタ1から送信された場合に、その送信された標準モード用シアン濃度パッチ(標準モード用マゼンタ濃度パッチ、標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ)の各測定濃度が記憶される。
高品質モード用シアン測定濃度データメモリ129b5(高品質モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b6、高品質モード用イエロー測定濃度データメモリ129b7、高品質モード用ブラック測定濃度データメモリ129b8)には、カラーレーザープリンタ1の高品質モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d5(高品質モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d6、高品質モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d7、高品質モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d8)に記憶された高品質モード用シアン濃度パッチ(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)の各測定濃度が、カラーレーザープリンタ1から送信された場合に、その送信された高品質モード用シアン濃度パッチ(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)の各測定濃度が記憶される。
なお、測定濃度データメモリ129bに記憶される各測定濃度は、カラーレーザープリンタ1の測定濃度データプリンタメモリ25dに記憶された各濃度パッチの各測定濃度が、カラーレーザープリンタ1から送信される度に更新される。
基準濃度パッチ測定濃度データメモリ129cは、基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を、基準濃度パッチC1〜K4毎に記憶するメモリである。具体的には、基準濃度パッチ測定濃度データメモリ129cには、カラーレーザープリンタ1の基準濃度パッチ測定濃度データプリンタメモリ25bに記憶された基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度が、カラーレーザープリンタ1から送信された場合に、その送信された基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度が記憶される。
基準濃度パッチ測定濃度データメモリ129cは、カラーレーザープリンタ1から送信される基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度に対応して、シアン色の基準濃度パッチである基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度を記憶する基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1と、マゼンタ色の基準濃度パッチである基準濃度パッチM1〜M4の各測定濃度を記憶する基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2と、イエロー色の基準濃度パッチである基準濃度パッチY1〜Y4の各測定濃度を記憶する基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3と、ブラック色の基準濃度パッチである基準濃度パッチK1〜K4の各測定濃度を記憶する基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4との計4つのメモリから構成されている。
なお、基準濃度パッチ測定濃度データメモリ129cに記憶される各測定濃度は、カラーレーザープリンタ1の基準濃度パッチ測定濃度データメモリ25bに記憶された基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度が、カラーレーザープリンタ1から送信される度に更新される。
補間濃度データメモリ129dは、測定濃度データメモリ129bに記憶された各設定濃度毎(各設定濃度は20%,40%,60%,80%)の各濃度パッチの各測定濃度を、直線補間方法により補間した各測定濃度を各濃度パッチ毎に記憶するメモリである。
補間濃度データメモリ129dは、測定濃度データメモリ129bに記憶された各濃度パッチの各測定濃度に対応して、標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1と、標準モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d2と、標準モード用イエロー補間濃度データメモリ129d3と、標準モード用ブラック補間濃度データメモリ129d4と、高品質モード用シアン補間濃度データメモリ129d5と、高品質モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d6と、高品質モード用イエロー補間濃度データメモリ129d7と、高品質モード用ブラック補間濃度データメモリ129d8との計8つのメモリから構成されている。
標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1(標準モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d2、標準モード用イエロー補間濃度データメモリ129d3、標準モード用ブラック補間濃度データメモリ129d4)には、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1(標準モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b2、標準モード用イエロー測定濃度データメモリ129b3、標準モード用ブラック測定濃度データメモリ129b4)に記憶された標準モード用シアン測定濃度データ(標準モード用マゼンタ測定濃度データ、標準モード用イエロー測定濃度データ、標準モード用ブラック測定濃度データ)を、直線補間方法により補間したデータである標準モード用シアン補間濃度データ(標準モード用マゼンタ補間濃度データ、標準モード用イエロー補間濃度データ、標準モード用ブラック補間濃度データ)が記憶されている。
高品質モード用シアン補間濃度データメモリ129d5(高品質モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d6、高品質モード用イエロー補間濃度データメモリ129d7、高品質モード用ブラック補間濃度データメモリ129d8)には、高品質モード用シアン測定濃度データメモリ129b5(高品質モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b6、高品質モード用イエロー測定濃度データメモリ129b7、高品質モード用ブラック測定濃度データメモリ129b8)に記憶された高品質モード用シアン測定濃度データ(高品質モード用マゼンタ測定濃度データ、高品質モード用イエロー測定濃度データ、高品質モード用ブラック測定濃度データ)を、直線補間方法により補間したデータである高品質モード用シアン補間濃度データ(高品質モード用マゼンタ補間濃度データ、高品質モード用イエロー補間濃度データ、高品質モード用ブラック補間濃度データ)が記憶されている。
対応測定データメモリ129eは、対応濃度データ領域128bに記憶された各ディザマトリクスの各設定濃度と、基準濃度パッチ測定濃度データメモリ129cに記憶された基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度とを対応付けた対応測定データを記憶するメモリである。
上述の通り、対応濃度データ領域128bには、基準濃度パッチC1〜K4の測定濃度と略同一の測定濃度を実現する各ディザマトリクスの各設定濃度が記憶されている。よって、各ディザマトリクスの各設定濃度を対応濃度データ領域128bに記憶された各設定濃度に設定したときの各測定濃度は、濃度測定センサ80で測定するまでもなく、基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度と略同一となる。
従って、各ディザマトリクスの各設定濃度を対応濃度データ領域128bに記憶された各設定濃度に設定したときの測定濃度を、各基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度に設定することができる。この理由により、対応濃度データ領域128bに記憶された各設定濃度と、基準濃度パッチ測定濃度データメモリ129cに記憶された基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度とを対応付けるのである。
この対応付けにより、各基準濃度パッチC1〜K4のみを濃度測定センサ80で測定すれば、各ディザマトリクスの各設定濃度を対応濃度データ領域128bに記憶された各設定濃度としたときの測定濃度を濃度測定センサ80で測定することなく、その測定濃度を求めることができる。
対応測定データメモリ129eは、対応濃度データ領域128bに記憶された各ディザマトリクスの各設定濃度に対応して、標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1と、標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e2と、標準モード用対応測定イエローデータメモリ129e3と、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ129e4と、高品質モード用対応測定シアンデータメモリ129e5と、高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e6と、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ129e7と、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ129e8との計8つのメモリから構成されている。
標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1(標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e2、標準モード用対応測定イエローデータメモリ129e3、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ129e4)には、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1(標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2、標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4)に記憶された標準モード用シアンディザマトリクス(標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度と、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2、基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4)に記憶された基準濃度パッチC1〜C4(基準濃度パッチM1〜M4、基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)の測定濃度とを対応付けた標準モード用対応測定シアンデータ(標準モード用対応測定マゼンタデータ、標準モード用対応測定イエローデータ、標準モード用対応測定ブラックデータ)が記憶されている。
高品質モード用対応測定シアンデータメモリ129e5(高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e6、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ129e7、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ129e8)には、高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7、高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8)に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度と、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c5(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c6、基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c7、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c8)に記憶された基準濃度パッチC1〜C4(基準濃度パッチM1〜M4、基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)の測定濃度とを対応付けた高品質モード用対応測定シアンデータ(高品質モード用対応測定マゼンタデータ、高品質モード用対応測定イエローデータ、高品質モード用対応測定ブラックデータ)が記憶されている。
補間データメモリ129fは、対応測定データメモリ129eに記憶された対応測定データを直線補間方法により補間したデータを記憶するメモリである。補間データメモリ129fは、対応測定データメモリ129eに対応して、標準モード用シアン補間データメモリ129f1と、標準モード用マゼンタ補間データメモリ129f2と、標準モード用イエロー補間データメモリ129f3と、標準モード用ブラック補間データメモリ129f4と、高品質モード用シアン補間データメモリ129f5と、高品質モード用マゼンタ補間データメモリ129f6と、高品質モード用イエロー補間データメモリ129f7と、高品質モード用ブラック補間データメモリ129f8との計8つのメモリから構成されている。
標準モード用シアン補間データメモリ129f1(標準モード用マゼンタ補間データメモリ129f2、標準モード用イエロー補間データメモリ129f3、標準モード用ブラック補間データメモリ129f4)は、標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1(標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e2、標準モード用対応測定イエローデータメモリ129e3、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ129e4)に記憶された標準モード用対応測定シアンデータ(標準モード用対応測定マゼンタデータ、標準モード用対応測定イエローデータ、標準モード用対応測定ブラックデータ)を直線補間方法により補間したデータである標準モード用シアン補間データ(標準モード用マゼンタ補間データ、標準モード用イエロー補間データ、標準モード用ブラック補間データ)が記憶されている。
高品質モード用シアン補間データメモリ129f5(高品質モード用マゼンタ補間データメモリ129f6、高品質モード用イエロー補間データメモリ129f7、高品質モード用ブラック補間データメモリ129f8)は、高品質モード用対応測定シアンデータメモリ129e5(高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e6、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ129e7、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ129e8)に記憶された高品質モード用対応測定シアンデータ(高品質モード用対応測定マゼンタデータ、高品質モード用対応測定イエローデータ、高品質モード用対応測定ブラックデータ)を直線補間方法により補間したデータである高品質モード用シアン補間データ(高品質モード用マゼンタ補間データ、高品質モード用イエロー補間データ、高品質モード用ブラック補間データ)が記憶されている。
目標データメモリ129gは、各ディザマトリクスの各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度(濃度測定センサ80で測定された濃度)の目標値を記憶するメモリである。目標データメモリ129gは、プリンタドライバ領域128aに記憶される各ディザマトリクスに対応して、標準モード用シアン目標データメモリ129g1と、標準モード用マゼンタ目標データメモリ129g2と、標準モード用イエロー目標データメモリ129g3と、標準モード用ブラック目標データメモリ129g4と、高品質モード用シアン目標データメモリ129g5と、高品質モード用マゼンタ目標データメモリ129g6と、高品質モード用イエロー目標データメモリ129g7と、高品質モード用ブラック目標データメモリ129g8との計8つのメモリから構成されている。
標準モード用シアン目標データメモリ129g1(標準モード用マゼンタ目標データメモリ129g2、標準モード用イエロー目標データメモリ129g3、標準モード用ブラック目標データメモリ129g4)には、標準モード用シアンディザマトリクス(標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
高品質モード用シアン目標データメモリ129g5(高品質モード用マゼンタ目標データメモリ129g6、高品質モード用イエロー目標データメモリ129g7、高品質モード用ブラック目標データメモリ129g8)には、高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度に対して、キャリブレーションの基準となる測定濃度の目標値が記憶されている。
図2の説明に戻る。PC用ネットワークI/F130は、USB規格などの通信を行う
インターフェースで、入出力ポート133に接続されると共に、カラーレーザープリンタ1のプリンタ用ネットワークI/F28と通信可能に接続される。PC用ネットワークI/F130は、プリンタ用ネットワークI/F28から出力された各種データやコマンドを受信し、受診したデータやコマンドを入出力ポート133を介してPC用CPU126へ出力する。
PC用入力装置131は、PC125を操作するための操作子であり、入出力ポート133に接続される。PC用表示装置132は、PC125の状態や各種データを表示するための装置であり、入出力ポート133に接続される。
次に、対応濃度データ領域128bに記憶される対応濃度データをPC125及びカラーレーザープリンタ1が分担処理して作成する処理について説明する。最初に、図11〜図14を参照して、PC125で実行される処理について説明する。その後、図15および図16を参照して、カラーレーザープリンタ1で実行される処理について説明する。
まず、図11を参照して、PC125のPC用CPU126で実行される濃度補正処理について説明する。図11は、PC125のPC用CPU126で実行される濃度補正処理を示したフローチャートである。
濃度補正処理は、プリンタドライバ領域128aに記憶されるプリンタドライバの変更に伴い、プリンタドライバ領域128aに記憶された各ディザマトリクスが変更された否かを判定し、プリンタドライバ領域128aに記憶された各ディザマトリクスが変更された場合には、対応濃度データ領域128bに記憶されている対応濃度データ(基準濃度パッチC1〜K4の測定濃度と略同一の測定濃度を実現する各ディザマトリクスの各設定濃度)を更新する処理に移行させるための処理である。
なお、濃度補正処理は、PC125内のPC用HDD128のプリンタドライバ領域128aに記憶されたプリンタドライバの変更が操作者により指示された場合に実行される。
濃度補正処理では、まずプリンタドライバ領域128aに記憶されたプリンタドライバの更新を実行し(S1)、プリンタドライバ領域128aに記憶された各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の更新があるか否かを判定する(S2)。
各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の更新がなければ(S2:No)、この濃度補正処理を終了する。これは、各ディザマトリクスの変更がなかったので、対応濃度データ領域128bに記憶された対応濃度データを更新する必要がないためである。
一方、各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の更新があれば(S2:Yes)、対応濃度データ領域128bに記憶されている対応濃度データ(基準濃度パッチC1〜K4の測定濃度と略同一の測定濃度を実現する各ディザマトリクスの各設定濃度)を更新する処理である対応濃度作成処理に移行する(S3)。
なお、各ディザマトリクスの更新とは、プリンタドライバ領域128aに既に記憶されている各ディザマトリクスが更新された場合のほかに、プリンタドライバ領域128aに各ディザマトリクスが最初に記憶された場合も含んでいる。
対応濃度作成処理(S3)が終了すると、対応濃度データ領域128bに記憶されている対応濃度データ(基準濃度パッチC1〜K4の測定濃度と略同一の測定濃度を実現する各ディザマトリクスの各設定濃度)が更新されるので、この濃度補正処理を終了する。
次に、図12を参照して対応濃度作成処理について説明する。図12は、PC用CPU126で実行される対応濃度作成処理のフローチャートを示した図である。対応濃度作成処理は、プリンタドライバの更新によって更新されたディザマトリクスを検索する処理と、更新されたディザマトリクスについて、対応濃度データ領域128bに記憶する対応濃度データを作成するためにデータを取得する処理とを実行する処理である。
対応濃度作成処理では、まず標準モードシアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスが更新されたか否かを判定し(S11)、標準モード用シアンディザマトリクスが更新されていれば(S11:Yes)、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶する標準モード用対応濃度シアンデータを作成するためにデータを取得する処理である標準モード用シアン対応濃度作成処理に移行する(S12)。
一方、標準モード用シアンディザマトリクスが更新されていなければ(S11:No)、標準モード用マゼンタディザマトリクス領域128a2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクスが更新されたか否かを判定する(S13)。
標準モード用マゼンタディザマトリクスが更新されていれば(S13:Yes)、標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2に記憶する標準モード用対応濃度マゼンタデータを作成するためにデータを取得する処理である標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理に移行する(S14)。
一方、標準モード用マゼンタディザマトリクスが更新されていなければ(S13:No)、標準モード用イエローディザマトリクス領域128a3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクスが更新されたか否かを判定する(S15)。
標準モード用イエローディザマトリクスが更新されていれば(S15:Yes)、標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3に記憶する標準モード用対応濃度イエローデータを作成するためにデータを取得する処理である標準モード用イエロー対応濃度作成処理に移行する(S16)。
一方、標準モード用イエローディザマトリクスが更新されていなければ(S15:No)、標準モード用ブラックディザマトリクス領域128a4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクスが更新されたか否かを判定する(S17)。
標準モード用ブラックディザマトリクスが更新されていれば(S17:Yes)、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4に記憶する標準モード用対応濃度ブラックデータを作成するためにデータを取得する処理である標準モード用ブラック対応濃度作成処理に移行する(S18)。
一方、標準モード用ブラックディザマトリクスが更新されていなければ(S17:No)、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクスが更新されたか否かを判定する(S19)。
高品質モード用シアンディザマトリクスが更新されていれば(S19:Yes)、高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5に記憶する高品質モード用対応濃度シアンデータを作成するためにデータを取得する処理である高品質モード用シアン対応濃度作成処理に移行する(S20)。
一方、高品質モード用シアンディザマトリクスが更新されていなければ(S19:No)、高品質モード用マゼンタディザマトリクス領域128a6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクスが更新されたか否かを判定する(S21)。
高品質モード用マゼンタディザマトリクスが更新されていれば(S21:Yes)、高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6に記憶する高品質モード用対応濃度マゼンタデータを作成するためにデータを取得する処理である高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理に移行する(S22)。
一方、高品質モード用マゼンタディザマトリクスが更新されていなければ(S21:No)、高品質モード用イエローディザマトリクス領域128a7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクスが更新されたか否かを判定する(S23)。
高品質モード用イエローディザマトリクスが更新されていれば(S23:Yes)、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7に記憶する高品質モード用対応濃度イエローデータを作成するためにデータを取得する処理である高品質モード用イエロー対応濃度作成処理に移行する(S24)。
一方、高品質モード用イエローディザマトリクスが更新されていなければ(S23:No)、高品質モード用ブラックディザマトリクス領域128a8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクスが更新されたか否かを判定する(S25)。
高品質モード用ブラックディザマトリクスが更新されていれば(S25:Yes)、高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8に記憶する高品質モード用対応濃度ブラックデータを作成するためにデータを取得する処理である高品質モード用ブラック対応濃度作成処理に移行する(S26)。
一方、高品質モード用ブラックディザマトリクスが更新されていなければ(S25:No)、全てのディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)について、更新されたか否かの判定が終了するので、この対応濃度作成処理を終了する。
この対応濃度作成処理により、プリンタドライバの更新によって更新されたディザマトリクスを検索する処理と、更新されたディザマトリクスについて、対応濃度データ領域128bに記憶する対応濃度データを作成するためにデータを取得する処理とを実行することができる。
次に、図13を参照して標準モード用シアン対応濃度作成処理について説明する。図13は、PC用CPU126で実行される標準モード用シアン対応濃度作成処理のフローチャートを示した図である。標準モード用シアン対応濃度作成処理は、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶する標準モード用対応濃度シアンデータを作成するために、標準モード用シアンディザマトリクスを用いて濃度パッチデータを作成し、その作成した濃度パッチデータをカラーレーザープリンタ1へ送信する処理と、カラーレーザープリンタ1から濃度パッチの測定濃度を受信する処理と、カラーレーザープリンタ1から送信されたシアン色の基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度を受信する処理とを実行する処理である。
標準モード用シアン対応濃度作成処理では、まず標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスを用いて、設定濃度20%,40%,60%,80%の時の各標準モード用シアン濃度パッチデータを作成し(図10参照)、その作成した各標準モード用シアン濃度パッチデータをそれぞれ標準モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a1に記憶する(S31)。
次に、各標準モード用シアン濃度パッチデータに基づいて作成される濃度パッチの濃度をカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定させるために、カラーレーザープリンタ1の状態を濃度パッチ測定モードへ移行させるコマンドと、実行中の処理名をカラーレーザープリンタ1へ伝えるために「標準モード用シアン対応濃度作成処理」という文字列とをカラーレーザープリンタ1へ送信する(S32)。このコマンドを受信したプリンタ用CPU22は、カラーレーザープリンタ1の状態を濃度パッチを測定する濃度パッチ測定モードへ移行し、PC125から送信される各標準モード用シアン濃度パッチデータを受信可能な状態に設定する。
S32の処理後、標準モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a1に記憶された各標準モード用シアン濃度パッチデータ(設定濃度20%,40%,60%,80%)をそれぞれプリンタに送信する(S33)。この各標準モード用シアン濃度パッチデータを受信したプリンタ用CPU22は搬送ベルト68に形成パターンCP1〜CP4からなるシアン濃度パッチを形成し、形成したシアン濃度パッチを濃度測定センサ80で測定し、その測定濃度をPC125へ送信する。
S33の処理後、各標準モード用シアン濃度パッチ(設定濃度20%,40%,60%,80%)の各測定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信したか否かが判定される(S34)。各標準モード用シアン濃度パッチの各測定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信していない場合は(S34:No)、受信が行われるまで、このS34の処理を繰り返し実行する。
一方、各標準モード用シアン濃度パッチの各測定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信した場合には(S34:Yes)、受信した各標準モード用シアン濃度パッチ(設定濃度20%,40%,60%,80%)の各測定濃度を標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1にそれぞれ記憶する(S35)。
ここで、図21を参照して、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶された各標準モード用シアン濃度パッチの各測定濃度である標準モード用シアン測定濃度データについて説明する。図21は、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1の内容を示した図である。
なお、図21においては、例として、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶された標準モード用シアン測定濃度データを示しているが、標準モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b2に記憶された標準モード用マゼンタ測定濃度データと、標準モード用イエロー測定濃度データメモリ129b3に記憶された標準モード用イエロー測定濃度データと、標準モード用ブラック測定濃度データメモリ129b4に記憶された標準モード用ブラック測定濃度データと、高品質モード用シアン測定濃度データメモリ129b5に記憶された高品質モード用シアン測定濃度データと、高品質モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b6に記憶された高品質モード用マゼンタ測定濃度データと、高品質モード用イエロー測定濃度データメモリ129b7に記憶された高品質モード用イエロー測定濃度データと、高品質モード用ブラック測定濃度データメモリ129b8に記憶された高品質モード用ブラック測定濃度データとは、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶された標準モード用シアン測定濃度データと同様の構成である。よって、説明を省略する。
標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶された標準モード用シアン測定濃度データは、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS34の処理で受信した各標準モード用シアン濃度パッチ(設定濃度20%,40%,60%,80%)の各測定濃度を示している。よって、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度が20%である場合にカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.12」である。また、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度が40%である場合にカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.21」であり、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度が60%である場合にカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.34」であり、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度が80%である場合にカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.54」である。
このように、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶された標準モード用シアン測定濃度データは、カラーレーザープリンタ1から受信した各標準モード用シアン濃度パッチ(設定濃度20%,40%,60%,80%)の各測定濃度から構成されている。
図13の説明に戻る。S35の処理後、シアン色の各基準濃度パッチC1〜C4の濃度測定センサ80による濃度測定をカラーレーザープリンタ1に実行させるコマンドをプリンタへ送信する(S36)。このコマンドを受信したプリンタ用CPU22は、シアン色の各基準濃度パッチC1〜C4を搬送ベルト68に形成し、形成した基準濃度パッチC1〜C4を濃度測定センサ80で測定し、その測定濃度をPC125へ送信する。
S36の処理後、シアン色の基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信したか否かが判定される(S37)。シアン色の各基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信していない場合は(S37:No)、受信が行われるまで、このS37の処理を繰り返し実行する。
一方、シアン色の各基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信した場合には(S37:Yes)、受信したシアン色の各基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度を基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1にそれぞれ記憶し(S38)、標準モード用シアン測定濃度検索処理に移行する(S39)。標準モード用シアン測定濃度検索処理が終了すると、この標準モード用シアン対応濃度作成処理も終了する。
ここで、図22を参照して、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶されたシアン色の基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度である基準濃度パッチシアン測定濃度データについて説明する。図22は、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1の内容を示した図である。
なお、図22においては、例として、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチシアン測定濃度データを示しているが、基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2に記憶された基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データと、基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3に記憶された基準濃度パッチイエロー測定濃度データと、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4に記憶された基準濃度パッチブラック測定濃度データとは、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチシアン測定濃度データと同様の構成である。よって、説明を省略する。
基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチシアン測定濃度データは、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS37の処理で受信した基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度を示している。よって、基準濃度パッチC1(設定濃度20%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.15」である。また、基準濃度パッチC2(設定濃度40%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.25」であり、基準濃度パッチC3(設定濃度60%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.40」であり、基準濃度パッチC4(設定濃度80%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.62」である。
このように、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチシアン測定濃度データは、受信したシアン色の基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度から構成されている。
図13の説明に戻る。図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理によって、図21に示す標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶される標準モード用シアン測定濃度データと、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶される基準濃度パッチシアン測定濃度データとを作成することができる。
なお、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理の処理方法と、図12に示す標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)、標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18)、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S20)、高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S22)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S24)および高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S26)の各処理の処理方法とは同じである。
よって、図12に示す標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)、標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18)、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S20)、高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S22)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S24)および高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S26)の各処理については、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理(S12)と異なる処理の内容のみを説明する。
図12に示す標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))は、標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2(標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4)に記憶する標準モード用対応濃度マゼンタデータ(標準モード用対応濃度イエローデータ、標準モード用対応濃度ブラックデータ)を作成するために、標準モード用マゼンタディザマトリクス(標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)を用いて濃度パッチデータを作成し、その作成した濃度パッチデータをカラーレーザープリンタ1へ送信する処理と、カラーレーザープリンタ1から濃度パッチの測定濃度を受信する処理と、カラーレーザープリンタ1から送信された基準濃度パッチM1〜M4(基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)の測定濃度を受信する処理とを実行する処理である。
標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS31の処理が、「標準モード用マゼンタディザマトリクス領域128a2(標準モード用イエローディザマトリクス領域128a3、標準モード用ブラックディザマトリクス領域128a4)に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス(標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)を用いて、設定濃度20%,40%,60%,80%の時の各標準モード用マゼンタ濃度パッチデータ(各標準モード用イエロー濃度パッチデータ、各標準モード用ブラック濃度パッチデータ)を作成し、その作成した各標準モード用マゼンタ濃度パッチデータ(各標準モード用イエロー濃度パッチデータ、各標準モード用ブラック濃度パッチデータ)をそれぞれ標準モード用マゼンタ濃度パッチデータメモリ129a2(標準モード用イエロー濃度パッチデータメモリ129a3、標準モード用ブラック濃度パッチデータメモリ129a4)に記憶する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS32の処理が、「カラーレーザープリンタ1の状態を濃度パッチ測定モードへ移行させるコマンドと、実行中の処理名をカラーレーザープリンタ1へ伝えるために「標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理」という文字列(「標準モード用イエロー対応濃度作成処理」という文字列、「標準モード用ブラック対応濃度作成処理」という文字列)とをカラーレーザープリンタ1へ送信する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS33の処理が、「標準モード用マゼンタ濃度パッチデータメモリ129a2(標準モード用イエロー濃度パッチデータメモリ129a3、標準モード用ブラック濃度パッチデータメモリ129a4)に記憶された各標準モード用マゼンタ濃度パッチデータ(各標準モード用イエロー濃度パッチデータ、各標準モード用ブラック濃度パッチデータ)(設定濃度20%,40%,60%,80%)をそれぞれプリンタに送信する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS34の処理が、「各標準モード用マゼンタ濃度パッチ(各標準モード用イエロー濃度パッチ、各標準モード用ブラック濃度パッチ)の各設定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信したか」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS35の処理が、「受信した各標準モード用マゼンタ濃度パッチ(各標準モード用イエロー濃度パッチ、各標準モード用ブラック濃度パッチ)の各測定濃度を標準モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b2(標準モード用イエロー測定濃度データメモリ129b3、標準モード用ブラック測定濃度データメモリ129b4)にそれぞれ記憶する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS36の処理が、「各基準濃度パッチM1〜M4(各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)の濃度測定センサ80による濃度測定をカラーレーザープリンタ1に実行させるコマンドをプリンタへ送信する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS37の処理が、「各基準濃度パッチM1〜M4(各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)の各測定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信したか」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS38の処理が、「受信した各基準濃度パッチM1〜M4(各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)の各測定濃度を基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2(基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4)にそれぞれ記憶する」となる。
最後に、標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S14)(標準モード用イエロー対応濃度作成処理(S16)、標準モード用ブラック対応濃度作成処理(S18))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS39の処理が、「標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)」となる。
上記の標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(標準モード用イエロー対応濃度作成処理、標準モード用ブラック対応濃度作成処理)によって、標準モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b2(標準モード用イエロー測定濃度データメモリ129b3、標準モード用ブラック測定濃度データメモリ129b4)に記憶される標準モード用マゼンタ測定濃度データ(標準モード用イエロー測定濃度データ、標準モード用ブラック測定濃度データ)と、基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2(基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4)に記憶される基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データ(基準濃度パッチイエロー測定濃度データ、基準濃度パッチブラック測定濃度データ)とを作成することができる。
図12に示す高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))は、高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7、高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8)に記憶する高品質モード用対応濃度シアンデータ(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ、高品質モード用対応濃度イエローデータ、高品質モード用対応濃度ブラックデータ)を作成するために、高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)を用いて濃度パッチデータを作成し、その作成した濃度パッチデータをカラーレーザープリンタ1へ送信する処理と、カラーレーザープリンタ1から濃度パッチの測定濃度を受信する処理と、カラーレーザープリンタ1から送信された基準濃度パッチC1〜C4(基準濃度パッチM1〜M4、基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)の測定濃度を受信する処理とを実行する処理である。
高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS31の処理が、「高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5(高品質モード用マゼンタディザマトリクス領域128a6、高品質モード用イエローディザマトリクス領域128a7、高品質モード用ブラックディザマトリクス領域128a8)に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)を用いて、設定濃度20%,40%,60%,80%の時の各高品質モード用シアン濃度パッチデータ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータ、各高品質モード用イエロー濃度パッチデータ、各高品質モード用ブラック濃度パッチデータ)を作成し、その作成した各高品質モード用シアン濃度パッチデータ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータ、各高品質モード用イエロー濃度パッチデータ、各高品質モード用ブラック濃度パッチデータ)をそれぞれ高品質モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a5(高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータメモリ129a6、高品質モード用イエロー濃度パッチデータメモリ129a7、高品質モード用ブラック濃度パッチデータメモリ129a8)に記憶する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS32の処理が、「カラーレーザープリンタ1の状態を濃度パッチ測定モードへ移行させるコマンドと、実行中の処理名をカラーレーザープリンタ1へ伝えるために「高品質モード用シアン対応濃度作成処理」という文字列(「高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理」という文字列、「高品質モード用イエロー対応濃度作成処理」という文字列、「高品質モード用ブラック対応濃度作成処理」という文字列)とをカラーレーザープリンタ1へ送信する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS33の処理が、「高品質モード用シアン濃度パッチデータメモリ129a5(高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータメモリ129a6、高品質モード用イエロー濃度パッチデータメモリ129a7、高品質モード用ブラック濃度パッチデータメモリ129a8)に記憶された各高品質モード用シアン濃度パッチデータ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータ、各高品質モード用イエロー濃度パッチデータ、各高品質モード用ブラック濃度パッチデータ)(設定濃度20%,40%,60%,80%)をそれぞれプリンタに送信する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS34の処理が、「各高品質モード用シアン濃度パッチ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、各高品質モード用イエロー濃度パッチ、各高品質モード用ブラック濃度パッチ)の各設定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信したか」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS35の処理が、「受信した各高品質モード用シアン濃度パッチ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、各高品質モード用イエロー濃度パッチ、各高品質モード用ブラック濃度パッチ)の各測定濃度を高品質モード用シアン測定濃度データメモリ129b5(高品質モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b6、高品質モード用イエロー測定濃度データメモリ129b7、高品質モード用ブラック測定濃度データメモリ129b8)にそれぞれ記憶する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS36の処理が、「各基準濃度パッチC1〜C4(各基準濃度パッチM1〜M4、各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)の濃度測定センサ80による濃度測定をカラーレーザープリンタ1に実行させるコマンドをプリンタへ送信する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS37の処理が、「各基準濃度パッチC1〜C4(各基準濃度パッチM1〜M4、各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)の各測定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信したか」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS38の処理が、「受信した各基準濃度パッチC1〜C4(各基準濃度パッチM1〜M4、各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)の各測定濃度を基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2、基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4)にそれぞれ記憶する」となる。
最後に、高品質モード用シアン対応濃度作成処理(S22)(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理(S24)、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理(S26)、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理(S28))では、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理のS39の処理が、「高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)」となる。
上記の高品質モード用シアン対応濃度作成処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理)によって、高品質モード用シアン測定濃度データメモリ129b5(高品質モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b6、高品質モード用イエロー測定濃度データメモリ129b7、高品質モード用ブラック測定濃度データメモリ129b8)に記憶される高品質モード用シアン測定濃度データ(高品質モード用マゼンタ測定濃度データ、高品質モード用イエロー測定濃度データ、高品質モード用ブラック測定濃度データ)と、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2、基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4)に記憶される基準濃度パッチシアン測定濃度データ(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データ、基準濃度パッチイエロー測定濃度データ、基準濃度パッチブラック測定濃度データ)とを作成することができる。
次に、図14を参照して、標準モード用シアン対応濃度検索処理について説明する。図14は、PC用CPU126で実行される標準モード用シアン対応濃度検索処理のフローチャートを示した図である。標準モード用シアン対応濃度検索処理は、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理によって作成された標準モード用シアン測定濃度データと、基準濃度パッチシアン測定濃度データとを用いて、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶する標準モード用対応濃度シアンデータを作成する処理である。
標準モード用シアン対応濃度検索処理では、まず標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶された各標準モード用シアン濃度パッチの各測定濃度を(図21参照)、直線補間方法により設定濃度0.1%刻みで補間し、標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1に記憶する(S40)。
ここで、図23を用いて、標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1に記憶される標準モード用シアン補間濃度データ(標準モード用シアン濃度パッチの各測定濃度)を補間した標準モード用シアン補間濃度データについて説明する。図23は、標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1の内容を示した図である。
なお、図23においては、例として、標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1に記憶される標準モード用シアン補間濃度データを示しているが、標準モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d2に記憶される標準モード用マゼンタ補間濃度データと、標準モード用イエロー補間濃度データメモリ129d3に記憶される標準モード用イエロー補間濃度データと、標準モード用ブラック補間濃度データメモリ129d4に記憶される標準モード用ブラック補間濃度データと、高品質モード用シアン補間濃度データメモリ129d5に記憶される高品質モード用シアン補間濃度データと、高品質モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d6に記憶される高品質モード用マゼンタ補間濃度データと、高品質モード用イエロー補間濃度データメモリ129d7に記憶される高品質モード用イエロー補間濃度データと、高品質モード用ブラック補間濃度データメモリ129d8に記憶される高品質モード用ブラック補間濃度データとは、標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1に記憶される標準モード用シアン補間濃度データと同様の構成である。よって、説明を省略する。
図23に示すように、標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1には、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶された標準モード用シアン補間濃度データ(各標準モード用シアン濃度パッチの各測定濃度)を直線補間方法により補間した値である標準モード用シアン補間濃度データが記憶される。なお、補間方法には、直線補間方法に代えて、スプライン補間方法を用いてもよい。
直線補間方法により、標準モード用シアン濃度パッチの各設定濃度は、ゼロ(%)から100(%)まで0.1(%)刻みで設定され、その各設定濃度に応じた標準モード用シアン濃度パッチの各測定濃度が標準モード用シアン補間濃度データとして標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1に記憶される。この標準モード用シアン補間濃度データによれば、例えば、標準モード用シアン濃度パッチの測定濃度が25.8(%)の場合には、標準モード用シアン濃度パッチの測定濃度は0.1501となることが分かる。また、標準モード用シアン濃度パッチの測定濃度が49.1(%)の場合には、標準モード用シアン濃度パッチの測定濃度は0.2508となることが分かる。
このように、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶された標準モード用シアン補間濃度データ(各標準モード用シアン濃度パッチの各測定濃度)を直線補間方法により補間して、標準モード用シアン補間濃度データを算出することで、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理の後述するS45の処理で基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチシアン測定濃度データとの比較を容易にすることができる。
図14の説明に戻る。S40の処理後、シアン色の基準濃度パッチの設定濃度であるXを20%に設定し(S41)、シアン色の基準濃度パッチの設定濃度が20%に該当する基準濃度パッチC1の測定濃度を、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1から取得する(S42、図22参照)。
そして、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度であるNをゼロに設定し(S43)、設定濃度がゼロ(%)のときの標準モード用シアン濃度パッチの補間した測定濃度を、標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1から取得する(S44、図23参照)。
次に、取得した設定濃度ゼロ(%)のときの標準モード用シアン濃度パッチの補間した測定濃度は、S42の処理で取得した設定濃度20(%)のシアン色の基準濃度パッチC1の測定濃度以上か否かが判定される(S45)。
S45の処理においては、標準モード用シアン濃度パッチの補間した測定濃度はゼロ(%)でありその測定濃度はゼロであるので(図23参照)、設定濃度20(%)のシアン色の基準濃度パッチC1の測定濃度である0.15(図22参照)以上ではないと判定され(S45:No)、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nを0.1加算し(S46)、S44の処理に戻る。
S44の処理に戻ると、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nが0.1加算され、設定濃度が0.1(%)の時の標準モード用シアン濃度パッチの補間した測定濃度が、標準モード用シアン補間濃度データメモリ129d1から取得され(S44)、その取得された標準モード用シアン濃度パッチの補間した測定濃度(図23参照)が、設定濃度20(%)のシアン色の基準濃度パッチC1の測定濃度である0.15(図22参照)以上か否かが再び判定される(S45)。
このように、設定濃度を0.1ずつ加算して、標準モード用シアン濃度パッチの補間した測定濃度が、S42の処理で取得した設定濃度20(%)のシアン色の基準濃度パッチC1の測定濃度である0.15(図22参照)以上と判定されるまで、S44からS46の処理を繰り返し実行する。
なお、本実施形態においては、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nが25.8(%)となった場合に(図23参照)、設定濃度20(%)のシアン色の基準濃度パッチC1の測定濃度である0.15(図22参照)以上と判定される。この場合にS45の処理で「Yes」と判定され、S47の処理に移行する。
S45の処理で「Yes」と判定されると、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nの値である「25.8(%)」を、シアン色の基準濃度パッチC1の設定濃度Xの値である「20(%)」に対応する設定濃度とし、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶して(S47)、シアン色の基準濃度パッチC1の設定濃度が80%か否かを判定する(S48)。シアン色の基準濃度パッチC1の設定濃度が80%でなければ(S48:No)、シアン色の基準濃度パッチC1の設定濃度Xに20加算し(S49)、S42の処理に戻る。
S49の処理で、シアン色の基準濃度パッチC1の設定濃度が20加算され40(%)となると(S49)、シアン色の基準濃度パッチの設定濃度を40%として(基準濃度パッチC2として)S42以降の処理が行われる。このように、S32以降の処理が繰り返し実行され、S48の処理でシアン色の基準濃度パッチの設定濃度が80%と判定すると(S48:Yes)、この標準モード用シアン対応濃度検索処理(S39)を終了する。
なお、S48の処理でシアン色の基準濃度パッチの設定濃度が80%と判定されると(S48:Yes)、シアン色の基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度について、このS32以降の処理が完了したこととなるので、この標準モード用シアン対応濃度検索処理(S39)を終了するのである。
なお、本実施形態においては、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nが49.1(%)となった場合に(図23参照)、設定濃度40(%)のときのシアン色の基準濃度パッチC2の測定濃度である0.25(図22参照)以上の測定濃度となり、S45の処理で「Yes」と判定され、S47の処理に移行する。また、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nが67.0(%)となった場合に(図23参照)、設定濃度60(%)のときのシアン色の基準濃度パッチC3の測定濃度である0.40(図22参照)以上の測定濃度となり、S45の処理で「Yes」と判定され、S47の処理に移行する。最後に、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nが87.2(%)となった場合に(図23参照)、設定濃度80(%)のときのシアン色の基準濃度パッチC4の測定濃度である0.62(図22参照)以上の測定濃度となり、S45の処理で「Yes」と判定され、S47の処理に移行する。
このように、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nを0.1ずつ加算して、各設定濃度(設定濃度20%,40%,60%,80%)の時の各基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度以上となる最初の標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nを求めることで、各設定濃度の時の各基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度と略同一となる測定濃度を実現する標準モード用シアン濃度パッチの各設定濃度を検索することができる。
なお、S45の処理の判定においては、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nの時の測定濃度が、S42の処理で取得したシアン色の基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度以上となっているか否かで判定を行うので、標準モード用シアン測定濃度データメモリ129b1に記憶された標準モード用シアン測定濃度データを直線補間方法により補間して標準モード用シアン補間濃度データを算出することによる算出誤差に対応することができる。
また、S45の処理の判定においては、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nの時の測定濃度が、S42の処理で取得したシアン色の基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度以上となっているか否かで判定を行った。ただし、これに限られるものではなく、例えば、S45の処理では、標準モード用シアン濃度パッチの設定濃度Nの時の測定濃度が、S42の処理で取得したシアン色の基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度の±5%以内の測定濃度となっているか否かを判定するようにしても良い。なお、請求項に記載の「所定の範囲内」とは、S45の処理の判定を示している。
この標準モード用シアン対応濃度検索処理(S39)で作成された標準モード用対応濃度シアンデータについて、図24を用いて説明する。図24は、標準モード用対応濃度シアンデータが記憶される標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1の内容を示した図である。標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶される標準モード用対応濃度シアンデータは、基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度と略同一となる測定濃度を実現する標準モード用シアン濃度パッチの各設定濃度を示している。
なお、図24においては、例として、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータを示しているが、標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2に記憶された標準モード用対応濃度マゼンタデータと、標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3に記憶された標準モード用対応濃度イエローデータと、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4に記憶された標準モード用対応濃度ブラックデータと、高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5に記憶された高品質モード用対応濃度シアンデータと、高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6に記憶された高品質モード用対応濃度マゼンタデータと、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7に記憶された高品質モード用対応濃度イエローデータと、高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8に記憶された高品質モード用対応濃度ブラックデータとは、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータと同様の構成である。よって、説明を省略する。
標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータは、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS45の処理で基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶されたシアン色の基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度以上となる最初の標準モード用シアン濃度パッチの各設定濃度を示している。
ここで、標準モード用シアン濃度パッチは、標準モード用シアンディザマトリクスに基づいて(標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を変化させて)作成されているので、標準モード用シアン濃度パッチの各設定濃度はそのまま標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度となる。よって、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータは、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS45の処理で基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度以上となった標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を示していることにもなる。従って、以後の説明においては、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータは、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度とする。
標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1には、シアン色の基準濃度パッチC1〜C4の各設定濃度に対応して標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度が記憶されている。標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1には、シアン色の基準濃度パッチC1の設定濃度20(%)に対応して標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度である25.8(%)が記憶され、シアン色の基準濃度パッチC2の設定濃度40(%)に対応して標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度である49.1(%)が記憶され、シアン色の基準濃度パッチC3の設定濃度60(%)に対応して標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度である67.0(%)が記憶され、シアン色の基準濃度パッチC4の設定濃度80(%)に対応して標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度である87.2(%)が記憶されている。
上述の通り、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶される標準モード用対応濃度シアンデータは、基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度と略同一となる測定濃度を実現する標準モード用シアン濃度パッチの各設定濃度を示している。
よって、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を25.8(%)にすれば、その時の標準モード用シアンディザマトリクスの測定濃度は、シアン色の基準濃度パッチC1の測定濃度と略同一となる。また、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を49.1(%)にすれば、その時の標準モード用シアンディザマトリクスの測定濃度は、シアン色の基準濃度パッチC2の測定濃度と略同一となる。また、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を67.0(%)にすれば、その時の標準モード用シアンディザマトリクスの測定濃度は、シアン色の基準濃度パッチC3の測定濃度と略同一となる。また、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を87.2(%)にすれば、その時の標準モード用シアンディザマトリクスの測定濃度は、シアン色の基準濃度パッチC4の測定濃度と略同一となる。
よって、標準モード用対応濃度シアンデータが標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶されると、その後は、基準濃度パッチC1〜C4を濃度測定センサ80で測定して、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータを参照すれば、シアン濃度パッチ(図10参照)をカラーレーザープリンタ1に形成させ且つその形成させたシアン濃度パッチを測定することなしに、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された各設定濃度にシアンディザマトリクスの設定濃度を設定したときの各測定濃度を求めることができる。
図14の説明に戻る。図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理によって、図13に示す標準モード用シアン対応濃度作成処理によって作成された標準モード用シアン測定濃度データと、基準濃度パッチシアン測定濃度データとを用いて、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶する標準モード用対応濃度シアンデータを作成することができる。
なお、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理の処理方法と、図13の変形例で示した標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理、標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理、高品質モード用シアン対応濃度検索処理、高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理および高品質モード用ブラック対応濃度検索処理の各処理の処理方法とは同じである。
よって、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理、標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理、高品質モード用シアン対応濃度検索処理、高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理および高品質モード用ブラック対応濃度検索処理の各処理については、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理と異なる処理の内容のみを説明する。
標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)は、図12に示す標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(標準モード用イエロー対応濃度作成処理、標準モード用ブラック対応濃度作成処理)によって作成された標準モード用マゼンタ測定濃度データ(標準モード用イエロー測定濃度データ、標準モード用ブラック測定濃度データ)と、基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データ(基準濃度パッチイエロー測定濃度データ、基準濃度パッチブラック測定濃度データ)とを用いて、標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2(標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4)に記憶する標準モード用対応濃度マゼンタデータ(標準モード用対応濃度イエローデータ、標準モード用対応濃度ブラックデータ)を作成する処理である。
標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS40の処理が、「標準モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b2(標準モード用イエロー測定濃度データメモリ129b3、標準モード用ブラック測定濃度データメモリ129b4)に記憶された各標準モード用マゼンタ濃度パッチ(各標準モード用イエロー濃度パッチ、各標準モード用ブラック濃度パッチ)の各測定濃度を、直線補間方法により設定濃度0.1%刻みで補間し、標準モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d2(標準モード用イエロー補間濃度データメモリ129d3、標準モード用ブラック補間濃度データメモリ129d4)に記憶する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS41の処理が、「マゼンタ色(イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの設定濃度であるXを20%に設定する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS42の処理が、「設定濃度X%の時のマゼンタ色(イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの測定濃度を、基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2(基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4)から取得する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS43の処理が、「標準モード用マゼンタ濃度パッチ(標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ)の設定濃度であるNをゼロに設定する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS44の処理が、「設定濃度がN(%)のときの標準モード用マゼンタ濃度パッチ(標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ)の補間した測定濃度を、標準モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d2(標準モード用イエロー補間濃度データメモリ129d3、標準モード用ブラック補間濃度データメモリ129d4)から取得する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS45の処理が、「取得した設定濃度N(%)のときの標準モード用マゼンタ濃度パッチ(標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ)の補間した測定濃度は、S42の処理で取得したマゼンタ色(イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの測定濃度以上か否かが判定される」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS46の処理が、「標準モード用マゼンタ濃度パッチ(標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ)の設定濃度Nを0.1加算する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS47の処理が、「標準モード用マゼンタ濃度パッチ(標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ)の設定濃度N%の値を、マゼンタ色(イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの設定濃度X%の値に対応する設定濃度とし、標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2(標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4)に記憶する」となる。
次に、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS48の処理が、「マゼンタ色(イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの設定濃度が80%か否かを判定する」となる。
最後に、標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS49の処理が、「マゼンタ色(イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの設定濃度X%に20加算する」となる。
上記の標準モード用マゼンタ対応濃度検索処理(標準モード用イエロー対応濃度検索処理、標準モード用ブラック対応濃度検索処理)によって、図12に示す標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理(標準モード用イエロー対応濃度作成処理、標準モード用ブラック対応濃度作成処理)によって作成された標準モード用マゼンタ測定濃度データ(標準モード用イエロー測定濃度データ、標準モード用ブラック測定濃度データ)と、基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データ(基準濃度パッチイエロー測定濃度データ、基準濃度パッチブラック測定濃度データ)とを用いて、標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2(標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4)に記憶する標準モード用対応濃度マゼンタデータ(標準モード用対応濃度イエローデータ、標準モード用対応濃度ブラックデータ)を作成することができる。
高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)は、図12に示す高品質モード用シアン対応濃度作成処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理)によって作成された高品質モード用シアン測定濃度データ(高品質モード用マゼンタ測定濃度データ、高品質モード用イエロー測定濃度データ、高品質モード用ブラック測定濃度データ)と、基準濃度パッチシアン測定濃度データ(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データ、基準濃度パッチイエロー測定濃度データ、基準濃度パッチブラック測定濃度データ)とを用いて、高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7、高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8)に記憶する高品質モード用対応濃度シアンデータ(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ、高品質モード用対応濃度イエローデータ、高品質モード用対応濃度ブラックデータ)を作成する処理である。
高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS40の処理が、「高品質モード用シアン測定濃度データメモリ129b5(高品質モード用マゼンタ測定濃度データメモリ129b6、高品質モード用イエロー測定濃度データメモリ129b7、高品質モード用ブラック測定濃度データメモリ129b8)に記憶された各高品質モード用シアン濃度パッチ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、各高品質モード用イエロー濃度パッチ、各高品質モード用ブラック濃度パッチ)の各測定濃度を、直線補間方法により設定濃度0.1%刻みで補間し、高品質モード用シアン補間濃度データメモリ129d5(高品質モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d6、高品質モード用イエロー補間濃度データメモリ129d7、高品質モード用ブラック補間濃度データメモリ129d8)に記憶する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS41の処理が、「シアン色(マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの設定濃度であるXを20%に設定する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS42の処理が、「設定濃度X%の時のシアン色(マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの測定濃度を、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2、基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4)から取得する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS43の処理が、「高品質モード用シアン濃度パッチ(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)の設定濃度であるNをゼロに設定する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS44の処理が、「設定濃度がN(%)のときの高品質モード用シアン濃度パッチ(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)の補間した測定濃度を、高品質モード用シアン補間濃度データメモリ129d5(高品質モード用マゼンタ補間濃度データメモリ129d6、高品質モード用イエロー補間濃度データメモリ129d7、高品質モード用ブラック補間濃度データメモリ129d8)から取得する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS45の処理が、「取得した設定濃度N(%)のときの高品質モード用シアン濃度パッチ(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)の補間した測定濃度は、S42の処理で取得したシアン色(マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの測定濃度以上か否かが判定される」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS46の処理が、「高品質モード用シアン濃度パッチ(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)の設定濃度Nを0.1加算する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS47の処理が、「高品質モード用シアン濃度パッチ(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)の設定濃度N%の値を、シアン色(マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの設定濃度X%の値に対応する設定濃度とし、高品質モード用シアンデータ領域128b5(高品質モード用マゼンタデータ領域128b6、高品質モード用イエローデータ領域128b7、高品質モード用ブラックデータ領域128b8)に記憶する」となる。
次に、高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用イエロー対応濃度検索処理のS48の処理が、「シアン色(マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの設定濃度が80%か否かを判定する」となる。
最後に、高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)では、図14に示す標準モード用シアン対応濃度検索処理のS49の処理が、「シアン色(マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)の基準濃度パッチの設定濃度X%に20加算する」となる。
上記の高品質モード用シアン対応濃度検索処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度検索処理、高品質モード用イエロー対応濃度検索処理、高品質モード用ブラック対応濃度検索処理)によって、図12に示す高品質モード用シアン対応濃度作成処理(高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理)によって作成された高品質モード用シアン測定濃度データ(高品質モード用マゼンタ測定濃度データ、高品質モード用イエロー測定濃度データ、高品質モード用ブラック測定濃度データ)と、基準濃度パッチシアン測定濃度データ(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データ、基準濃度パッチイエロー測定濃度データ、基準濃度パッチブラック測定濃度データ)とを用いて、高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7、高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8)に記憶する高品質モード用対応濃度シアンデータ(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ、高品質モード用対応濃度イエローデータ、高品質モード用対応濃度ブラックデータ)を作成することができる。
次に、対応濃度データ領域128bに記憶される対応濃度データをPC125及びカラーレーザープリンタ1が分担処理して作成する処理について、図15および図16を参照して、カラーレーザープリンタ1で実行される処理を説明する。
まず、図15を参照して、カラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22で実行されるモード変換処理について説明する。図15は、カラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22で実行されるモード変換処理を示したフローチャートである。モード変換処理は、各濃度パッチ(標準モード用シアン濃度パッチ、標準モード用マゼンタ濃度パッチ、標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ、高品質用シアン濃度パッチ、高品質用マゼンタ濃度パッチ、高品質用イエロー濃度パッチ、高品質用ブラック濃度パッチ)を搬送ベルト68に形成する処理と、カラーレーザープリンタ1が印刷用紙3に印刷する画像の濃度補正を行うキャリブレーションを実行する処理とを選択する処理である。
モード変換処理は、PC125からカラーレーザープリンタ1の状態を濃度パッチを測定する濃度パッチ測定モードへ移行させるコマンド(図13のS32参照)をカラーレーザープリンタ1が受信した場合、又はカラーレーザープリンタ1が印刷用紙3に印刷する画像の濃度補正を行うキャリブレーションの実行がカラーレーザープリンタ1の操作キー108により入力された場合に実行される。
モード変換処理では、まず濃度パッチ測定モードへ移行するコマンドをPC125から受信したか否かが判定される(S61)。このS61の処理は、各濃度パッチを搬送ベルト68に形成する処理か、キャリブレーションを実行する処理かを選択するために行われる。
濃度パッチ測定モードへ移行するコマンドをPC125から受信した場合には(S61:Yes)、PC125から送信された文字列(図13のS32参照)を文字列記憶メモリ25aに記憶する(S62)。次に、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列は、「標準モード用シアン対応濃度作成処理」か否かが判定される(S63)。
文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「標準モード用シアン対応濃度作成処理」である場合には(S63:Yes)、標準モード用シアン濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その濃度測定を行う標準モード用シアン濃度パッチ測定処理(S64)に移行する。一方、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「標準モード用シアン対応濃度作成処理」でない場合には(S63:No)、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列は、「標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理」か否かが判定される(S65)。
文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理」である場合には(S65:Yes)、標準モード用マゼンタ濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その濃度測定を行う標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)に移行する。一方、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理」でない場合には(S65:No)、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列は、「標準モード用イエロー対応濃度作成処理」か否かが判定される(S67)。
文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「標準モード用イエロー対応濃度作成処理」である場合には(S67:Yes)、標準モード用イエロー濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その濃度測定を行う標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)に移行する。一方、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「標準モード用イエロー対応濃度作成処理」でない場合には(S67:No)、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列は、「標準モード用ブラック対応濃度作成処理」か否かが判定される(S69)。
文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「標準モード用ブラック対応濃度作成処理」である場合には(S69:Yes)、標準モード用ブラック濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その濃度測定を行う標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70)に移行する。一方、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「標準モード用ブラック対応濃度作成処理」でない場合には(S69:No)、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列は、「高品質モード用シアン対応濃度作成処理」か否かが判定される(S71)。
文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「高品質モード用シアン対応濃度作成処理」である場合には(S71:Yes)、高品質モード用シアン濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その濃度測定を行う高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)に移行する。一方、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「高品質モード用シアン対応濃度作成処理」でない場合には(S71:No)、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列は、「高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理」か否かが判定される(S73)。
文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理」である場合には(S73:Yes)、高品質モード用マゼンタ濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その濃度測定を行う高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)に移行する。一方、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理」でない場合には(S73:No)、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列は、「高品質モード用イエロー対応濃度作成処理」か否かが判定される(S75)。
文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「高品質モード用イエロー対応濃度作成処理」である場合には(S75:Yes)、高品質モード用イエロー濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その濃度測定を行う高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)に移行する。一方、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「高品質モード用イエロー対応濃度作成処理」でない場合には(S75:No)、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列は、「高品質モード用ブラック対応濃度作成処理」か否かが判定される(S77)。
文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「高品質モード用ブラック対応濃度作成処理」である場合には(S77:Yes)、高品質モード用ブラック濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その濃度測定を行う高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78)に移行する。一方、文字列記憶メモリ25aに記憶された文字列が「高品質モード用ブラック対応濃度作成処理」でない場合には(S77:No)、全ての文字列(標準モード用シアン対応濃度作成処理、標準モード用マゼンタ対応濃度作成処理、標準モード用イエロー対応濃度作成処理、標準モード用ブラック対応濃度作成処理、高品質モード用シアン対応濃度作成処理、高品質モード用マゼンタ対応濃度作成処理、高品質モード用イエロー対応濃度作成処理、高品質モード用ブラック対応濃度作成処理)について、文字列記憶メモリ25aに記憶されているか否かの判定が終了するので、このモード変換処理を終了する。
S61の処理で、濃度パッチ測定モードへ移行するコマンドをPC125から受信していない場合には(S61:No)、カラーレーザープリンタ1へキャリブレーション実行の入力があるか否かが判定される(S79)。キャリブレーション実行の入力がある場合には(S79:Yes)、カラーレーザープリンタ1が印刷用紙3に印刷する画像の濃度補正を行うキャリブレーション処理へ移行する(S80)。一方、キャリブレーション実行の入力がない場合には(S79:No)、カラーレーザープリンタ1の表示装置109の表示を変える等の処理を行うその他の処理に移行する(S81)。
上記のS80又はS81の処理終了後、このモード変換処理を終了する。このモード変換処理により、各濃度パッチ(標準モード用シアン濃度パッチ、標準モード用マゼンタ濃度パッチ、標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ、高品質用シアン濃度パッチ、高品質用マゼンタ濃度パッチ、高品質用イエロー濃度パッチ、高品質用ブラック濃度パッチ)を搬送ベルト68に形成する処理と、カラーレーザープリンタ1が印刷用紙3に印刷する画像の濃度補正を行うキャリブレーションを実行する処理とを選択することができる。
次に、図16を参照して、カラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22で実行される標準モード用シアン濃度パッチ測定処理(図15のS64の処理)について説明する。図16は、カラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22で実行される標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のフローチャートを示した図である。標準モード用シアン濃度パッチ測定処理は、PC125から送信された各標準モード用シアン濃度パッチデータに基づいて各標準モード用シアン濃度パッチ(図10参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理と、シアン色の基準濃度パッチC1〜C4(図6参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理とを行う処理である。
標準モード用シアン濃度パッチ測定処理では、まずPC125から送信された各標準モード用シアン濃度パッチデータを受信したか否かが判定される(S91)。PC125から受信された各標準モード用シアン濃度パッチデータが受信されていない場合には(S91:No)、各標準モード用シアン濃度パッチデータを受信するまで、S91の処理が繰り返し実行される。
一方、PC125から受信された各標準モード用シアン濃度パッチデータが受信された場合には(S91:Yes)、受信した各基準モード用シアン濃度パッチデータを標準モード用シアン濃度パッチデータプリンタメモリ25c1に記憶する(S92)。
次に、標準モード用シアン濃度パッチデータプリンタメモリ25c1に記憶された各標準モード用シアン濃度パッチデータに基づき、各標準モード用シアン濃度パッチ(図10参照)を搬送ベルト68にそれぞれ形成し(S93)、搬送ベルト68に形成された各標準モード用シアン濃度パッチを濃度測定センサ80でそれぞれ測定する(S94)。
次に、各測定濃度を標準モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d1にそれぞれ記憶して(S95)、標準モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d1に記憶された各測定濃度をPC125へ送信する(S96)。このS91からS96までの処理により、PC125は標準モード用シアン濃度パッチの各測定濃度を受信することができる。
次に、シアン色の各基準濃度パッチC1〜C4の濃度測定を実行するコマンドをPC125から受信したか否かが判定される(S97、図13のS36の処理参照)。シアン色の基準濃度パッチC1〜C4の濃度測定を実行するコマンドをPC125から受信していない場合には(S97:No)、このコマンドを受信するまで、S97の処理が繰り返し実行される。
一方、シアン色の基準濃度パッチC1〜C4の濃度測定を実行するコマンドをPC125から受信した場合には(S97:Yes)、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶されたシアン色の基準濃度パッチC1〜C4(図6参照)を搬送ベルト68にそれぞれ形成し(S98)、搬送ベルト68に形成したシアン色の基準濃度パッチC1〜C4を濃度測定センサ80でそれぞれ測定する(S99)。
次に、各測定濃度を基準濃度パッチシアン測定濃度データプリンタメモリ25b1にそれぞれ記憶し(S100)、基準濃度パッチシアン測定濃度データプリンタメモリ25b1に記憶された各測定濃度をPC125へ送信する(S101)。このS97からS101までの処理により、PC125はシアン色の基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度を受信することができる。
この標準モード用シアン濃度パッチ測定処理によって、PC125から送信された各標準モード用シアン濃度パッチデータに基づいて各標準モード用シアン濃度パッチ(図10参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理と、シアン色の基準濃度パッチC1〜C4(図6参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理とを行う処理とを行うことができる。
なお、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理の処理方法と、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)、標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70)、高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)、高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)および高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78)の各処理の処理方法とは同じである。
よって、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)、標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70)、高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)、高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)および高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78)の各処理については、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理と異なる処理の内容のみを説明する。
図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))は、PC125から送信された各標準モード用マゼンタ濃度パッチデータ(各標準モード用イエロー濃度パッチデータ、各標準モード用ブラック濃度パッチデータ)に基づいて各標準モード用マゼンタ濃度パッチ(各標準モード用イエロー濃度パッチ、各標準モード用ブラック濃度パッチ)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理と、基準濃度パッチM1〜M4(基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)(図6参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理とを行う処理である。
図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS91の処理が、「PC125から送信された各標準モード用マゼンタ濃度パッチデータ(各標準モード用イエロー濃度パッチデータ、各標準モード用ブラック濃度パッチデータ)を受信したか」となる。
次に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS92の処理が、「受信した各標準モード用マゼンタ濃度パッチデータ(各標準モード用イエロー濃度パッチデータ、各標準モード用ブラック濃度パッチデータ)を標準モード用マゼンタ濃度パッチデータプリンタメモリ25c2(標準モード用イエロー濃度パッチデータプリンタメモリ25c3、標準モード用ブラック濃度パッチデータプリンタメモリ25c4)に記憶する」となる。
次に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS93の処理が、「標準モード用マゼンタ濃度パッチデータプリンタメモリ25c2(標準モード用イエロー濃度パッチデータプリンタメモリ25c3、標準モード用ブラック濃度パッチデータプリンタメモリ25c4)に記憶された各標準モード用マゼンタ濃度パッチデータ(各標準モード用イエロー濃度パッチデータ、各標準モード用ブラック濃度パッチデータ)に基づき、各標準モード用マゼンタ濃度パッチ(各標準モード用イエロー濃度パッチ、各標準モード用ブラック濃度パッチ)を搬送ベルト68にそれぞれ形成する」となる。
次に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS94の処理が、「搬送ベルト68に形成された各標準モード用マゼンタ濃度パッチ(各標準モード用イエロー濃度パッチ、各標準モード用ブラック濃度パッチ)を濃度測定センサ80でそれぞれ測定する」となる。
次に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS95の処理が、「各測定濃度を標準モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d2(標準モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d3、標準モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d4)にそれぞれ記憶する」となる。
次に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS96の処理が、「標準モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d2(標準モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d3、標準モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d4)に記憶された各測定濃度をPC125へ送信する」となる。
次に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS97の処理が、「各基準濃度パッチM1〜M4(各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)の濃度測定を実行するコマンドをPC125から受信したか」となる。
次に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS98の処理が、「基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された各基準濃度パッチM1〜M4(各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)を搬送ベルト68にそれぞれ形成する」となる。
次に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS99の処理が、「搬送ベルト68に形成された各基準濃度パッチM1〜M4(各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)を濃度測定センサ80でそれぞれ測定する」となる。
次に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS100の処理が、「各測定濃度を基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25b2(基準濃度パッチイエロー測定濃度データプリンタメモリ25b3、基準濃度パッチブラック測定濃度データプリンタメモリ25b4)にそれぞれ記憶する」となる。
最後に、図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS101の処理が、「基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25b2(基準濃度パッチイエロー測定濃度データプリンタメモリ25b3、基準濃度パッチブラック測定濃度データプリンタメモリ25b4)に記憶された各測定濃度をPC125へ送信する」となる。
この図15に示す標準モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S66)(標準モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S68)、標準モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S70))により、PC125から送信された各標準モード用マゼンタ濃度パッチデータ(各標準モード用イエロー濃度パッチデータ、各標準モード用ブラック濃度パッチデータ)に基づいて各標準モード用マゼンタ濃度パッチ(各標準モード用イエロー濃度パッチ、各標準モード用ブラック濃度パッチ)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理と、基準濃度パッチM1〜M4(基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)(図6参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理とを行うことができる。
図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))は、PC125から送信された各高品質モード用シアン濃度パッチデータ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータ、各高品質モード用イエロー濃度パッチデータ、各高品質モード用ブラック濃度パッチデータ)に基づいて各高品質モード用シアン濃度パッチ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、各高品質モード用イエロー濃度パッチ、各高品質モード用ブラック濃度パッチ)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理と、基準濃度パッチC1〜C4(基準濃度パッチM1〜M4、基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)(図6参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理とを行う処理である。
図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS91の処理が、「PC125から送信された各高品質モード用シアン濃度パッチデータ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータ、各高品質モード用イエロー濃度パッチデータ、各高品質モード用ブラック濃度パッチデータ)を受信したか」となる。
次に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS92の処理が、「受信した各高品質モード用シアン濃度パッチデータ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータ、各高品質モード用イエロー濃度パッチデータ、各高品質モード用ブラック濃度パッチデータ)を高品質モード用シアン濃度パッチデータプリンタメモリ25c5(高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータプリンタメモリ25c6、高品質モード用イエロー濃度パッチデータプリンタメモリ25c7、高品質モード用ブラック濃度パッチデータプリンタメモリ25c8)に記憶する」となる。
次に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS93の処理が、「高品質モード用シアン濃度パッチデータプリンタメモリ25c5(高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータプリンタメモリ25c6、高品質モード用イエロー濃度パッチデータプリンタメモリ25c7、高品質モード用ブラック濃度パッチデータプリンタメモリ25c8)に記憶された各高品質モード用シアン濃度パッチデータ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータ、各高品質モード用イエロー濃度パッチデータ、各高品質モード用ブラック濃度パッチデータ)に基づき、各高品質モード用シアン濃度パッチ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、各高品質モード用イエロー濃度パッチ、各高品質モード用ブラック濃度パッチ)を搬送ベルト68にそれぞれ形成する」となる。
次に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS94の処理が、「搬送ベルト68に形成された各高品質モード用シアン濃度パッチ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、各高品質モード用イエロー濃度パッチ、各高品質モード用ブラック濃度パッチ)を濃度測定センサ80でそれぞれ測定する」となる。
次に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS95の処理が、「各測定濃度を高品質モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d5(高品質モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d6、高品質モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d7、高品質モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d8)にそれぞれ記憶する」となる。
次に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS96の処理が、「高品質モード用シアン測定濃度データプリンタメモリ25d5(高品質モード用マゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25d6、高品質モード用イエロー測定濃度データプリンタメモリ25d7、高品質モード用ブラック測定濃度データプリンタメモリ25d8)に記憶された各測定濃度をPC125へ送信する」となる。
次に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS97の処理が、「各基準濃度パッチC1〜C4(各基準濃度パッチM1〜M4、各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)の濃度測定を実行するコマンドをPC125から受信したか」となる。
次に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS98の処理が、「基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された各基準濃度パッチC1〜C4(各基準濃度パッチM1〜M4、各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)を搬送ベルト68にそれぞれ形成する」となる。
次に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS99の処理が、「搬送ベルト68に形成された各基準濃度パッチC1〜C4(各基準濃度パッチM1〜M4、各基準濃度パッチY1〜Y4、各基準濃度パッチK1〜K4)を濃度測定センサ80でそれぞれ測定する」となる。
次に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS100の処理が、「各測定濃度を基準濃度パッチシアン測定濃度データプリンタメモリ25b1(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25b2、基準濃度パッチイエロー測定濃度データプリンタメモリ25b3、基準濃度パッチブラック測定濃度データプリンタメモリ25b4)にそれぞれ記憶する」となる。
最後に、図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))では、図16に示す標準モード用シアン濃度パッチ測定処理のS101の処理が、「基準濃度パッチシアン測定濃度データプリンタメモリ25b1(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データプリンタメモリ25b2、基準濃度パッチイエロー測定濃度データプリンタメモリ25b3、基準濃度パッチブラック測定濃度データプリンタメモリ25b4)に記憶された各測定濃度をPC125へ送信する」となる。
この図15に示す高品質モード用シアン濃度パッチ測定処理(S72)(高品質モード用マゼンタ濃度パッチ測定処理(S74)、高品質モード用イエロー濃度パッチ測定処理(S76)、高品質モード用ブラック濃度パッチ測定処理(S78))により、PC125から送信された各高品質モード用シアン濃度パッチデータ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチデータ、各高品質モード用イエロー濃度パッチデータ、各高品質モード用ブラック濃度パッチデータ)に基づいて各高品質モード用シアン濃度パッチ(各高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、各高品質モード用イエロー濃度パッチ、各高品質モード用ブラック濃度パッチ)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理と、基準濃度パッチC1〜C4(基準濃度パッチM1〜M4、基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)(図6参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理とを行うことができる。
図11〜図16を参照して説明した通り、PC125によって図11〜図14の処理が実行され、更には、カラーレーザープリンタ1によって図15及び図16の処理が実行されることにより、対応濃度データ領域128bに記憶する対応濃度データ(標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶される標準モード用対応濃度シアンデータ、標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2に記憶される標準モード用対応濃度マゼンタデータ、標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3に記憶される標準モード用対応濃度イエローデータ、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4に記憶される標準モード用対応濃度ブラックデータ、高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5に記憶される高品質モード用対応濃度シアンデータ、高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6に記憶される高品質モード用対応濃度マゼンタデータ、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7に記憶される高品質モード用対応濃度イエローデータおよび高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8に記憶される高品質モード用対応濃度ブラックデータ)を作成することができる。
次に、PC125のPC用HDD128の補正テーブル領域128cに記憶する補正テーブルをPC125及びカラーレーザープリンタ1が分担処理して作成する処理について説明する。最初に、図17を参照して、カラーレーザープリンタ1で実行される処理について説明する。その後、図18および図19を参照して、PC125で実行される処理について説明する。
まず、図17を参照して、カラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22で実行される基準濃度パッチ測定処理について説明する。図17は、カラーレーザープリンタ1のプリンタ用CPU22で実行される基準濃度パッチ測定処理のフローチャートを示した図である。基準濃度パッチ測定処理は、基準濃度パッチC1〜K4(図6参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理である。この基準濃度パッチ測定処理は、図15に示すモード変換処理のS79の処理でキャリブレーション実行の入力があると判定された場合に(図15のS79:Yes)実行される処理である。
基準濃度パッチ測定処理では、まずキャリブレーション実行コマンドをPC125へ送信する(S110)。なお、このキャリブレーション実行コマンドがPC125によって受信されると、PC125は後述する図18に示す補正テーブル作成処理を実行する。
S110の処理後、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された各基準濃度パッチC1〜K4(図6参照)を搬送ベルト68上にそれぞれ形成し(S111)、搬送ベルト68に形成された各基準濃度パッチC1〜K4を濃度測定センサ80でそれぞれ測定する(S112)。
次に、各測定濃度を基準濃度パッチ測定濃度データプリンタメモリ25bにそれぞれ記憶し(S113)、基準濃度パッチ測定濃度データプリンタメモリ25bに記憶された各基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度をPC125に送信し(S114)、このキャリブレーション処理を終了する。
この基準濃度パッチ測定処理により、基準濃度パッチC1〜K4(図6参照)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信する処理を実行することができる。
次に、図18を参照して、PC125のPC用CPU126で実行される補正テーブル作成処理について説明する。図18は、PC125のPC用CPU126で実行される補正テーブル作成処理のフローチャートを示した図である。補正テーブル作成処理は、カラーレーザープリンタ1から送信された基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を受信して、各補正テーブル(標準モード用シアン補正テーブル、標準モード用マゼンタ補正テーブル、標準モード用イエロー補正テーブル、標準モード用ブラック補正テーブル、高品質モード用シアン補正テーブル、高品質モード用マゼンタ補正テーブル、高品質モード用イエロー補正テーブル、高品質モード用ブラック補正テーブル)を作成する処理である。この補正テーブル作成処理は、カラーレーザープリンタ1から送信されたキャリブレーション実行コマンド(図17のS110の処理参照)を受信した場合に実行される処理である。
ただし、補正テーブル作成処理は、前述した対応濃度データがPC125の対応濃度データ領域128bに記憶されている場合には実行されるが、対応濃度データがPC125の対応濃度データ領域128bに記憶されていない場合には実行されない。対応濃度データがPC125の対応濃度データ領域128bに記憶されていない場合には、補正テーブル作成処理の前に図11〜図16の処理が行われて、PC125の対応濃度データ領域128bに対応濃度データが記憶されたときに、この補正テーブル作成処理が実行される。
これは、対応濃度データが対応濃度データ領域128bに記憶されていなければ、基準濃度パッチC1〜K4と測定濃度が略同一となる各ディザマトリクスの各設定濃度が分からないので、基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を測定したとしても、各ディザマトリクスの測定濃度を求めることができないためである。
なお、補正テーブルとは、記録用紙3に形成される画像の各濃度が、目標データメモリ129gのそれぞれに記憶される各測定濃度の目標値となるように各ディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するためテーブルである。
補正テーブル作成処理では、まず各基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を全て受信したか否かが判定される(S120)。各基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を全て受信していない場合には(S120:No)、各基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を全て受信するまで、S120の処理を繰り返し実行する。
一方、各基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を全て受信した場合には(S120:Yes)、受信した各基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を基準濃度パッチ測定濃度データメモリ129cにそれぞれ記憶する(S121)。
次に、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶される各測定濃度の目標値となるように、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための標準モード用シアン補正テーブルを作成する処理である標準モード用シアン補正テーブル作成処理が実行される(S122)。
次に、標準モード用マゼンタディザマトリクス領域128a2に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用マゼンタ目標データメモリ129g2に記憶される各測定濃度の目標値となるように、標準モード用マゼンタディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための標準モード用マゼンタ補正テーブルを作成する処理である標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理が実行される(S123)。
次に、標準モード用イエローディザマトリクス領域128a3に記憶された標準モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用イエロー目標データメモリ129g3に記憶される各測定濃度の目標値となるように、標準モード用イエローディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための標準モード用イエロー補正テーブルを作成する処理である標準モード用イエロー補正テーブル作成処理が実行される(S124)。
次に、標準モード用ブラックディザマトリクス領域128a4に記憶された標準モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用ブラック目標データメモリ129g4に記憶される各測定濃度の目標値となるように、標準モード用ブラックディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための標準モード用ブラック補正テーブルを作成する処理である標準モード用ブラック補正テーブル作成処理が実行される(S125)。
次に、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用シアン目標データメモリ129g5に記憶される各測定濃度の目標値となるように、高品質モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための高品質モード用シアン補正テーブルを作成する処理である高品質モード用シアン補正テーブル作成処理が実行される(S126)。
次に、高品質モード用マゼンタディザマトリクス領域128a6に記憶された高品質モード用マゼンタディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がマゼンタ色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用マゼンタ目標データメモリ129g6に記憶される各測定濃度の目標値となるように、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための高品質モード用マゼンタ補正テーブルを作成する処理である高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理が実行される(S127)。
次に、高品質モード用イエローディザマトリクス領域128a7に記憶された高品質モード用イエローディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がイエロー色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用イエロー目標データメモリ129g7に記憶される各測定濃度の目標値となるように、高品質モード用イエローディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための高品質モード用イエロー補正テーブルを作成する処理である高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理が実行される(S128)。
最後に、高品質モード用ブラックディザマトリクス領域128a8に記憶された高品質モード用ブラックディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が高品質モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がブラック色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用ブラック目標データメモリ129g8に記憶される各測定濃度の目標値となるように、高品質モード用ブラックディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための高品質モード用ブラック補正テーブルを作成する処理である高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理が実行される(S129)。
このS129の処理後、補正テーブル作成処理を終了する。この補正テーブル作成処理により、カラーレーザープリンタ1から送信された基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を受信して、各補正テーブル(標準モード用シアン補正テーブル、標準モード用マゼンタ補正テーブル、標準モード用イエロー補正テーブル、標準モード用ブラック補正テーブル、高品質モード用シアン補正テーブル、高品質モード用マゼンタ補正テーブル、高品質モード用イエロー補正テーブル、高品質モード用ブラック補正テーブル)を作成する処理を実行することができる。
次に、図19を参照して、PC125のPC用CPU126で実行される標準モード用シアン補正テーブル作成処理について説明する。図19は、PC125のPC用CPU126で実行される標準モード用シアン補正テーブル作成処理のフローチャートを示した図である。
この標準モード用シアン補正テーブル作成処理は、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶される各測定濃度の目標値となるように、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための標準モード用シアン補正テーブルを作成する処理である。
標準モード用シアン補正テーブル作成処理では、まず基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1から基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度を取得する(S130)。
ここで、図25を参照して、図18に示す補正テーブル作成処理のS121の処理により基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度(基準濃度パッチシアン測定濃度データ)について説明する。図25は、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1の内容を示した図である。
なお、図25においては、例として、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチシアン測定濃度データを示しているが、基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2に記憶された基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データと、基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3に記憶された基準濃度パッチイエロー測定濃度データと、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチブラック測定濃度データとは、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチシアン測定濃度データと同様の構成である。よって、説明を省略する。
基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチシアン測定濃度データは、図18に示す補正テーブル作成処理のS121の処理によりカラーレーザープリンタ1から受信した基準濃度パッチC1〜C4(設定濃度20%,40%,60%,80%)の各測定濃度を示している。よって、基準濃度パッチC1(設定濃度が20%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.13」である。また、基準濃度パッチC2(設定濃度が40%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.26」であり、基準濃度パッチC3(設定濃度が60%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.40」であり、基準濃度パッチC4(設定濃度が80%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度は「0.61」である。
図18に示す補正テーブル作成処理のS121の処理によりカラーレーザープリンタ1から受信した基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶される基準濃度パッチシアン測定濃度データ、即ち、基準濃度パッチC1〜C4(設定濃度20%,40%,60%,80%)の各測定濃度は、カラーレーザープリンタ1の内部温度等により変化する。よって、キャリブレーションを実行する度に基準濃度パッチC1〜C4の測定濃度をカラーレーザープリンタ1からPC125が受信することで、正確なキャリブレーションを実行することができる。
図19の説明に戻る。S130の処理後、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータを取得する(S131、図24参照)。次に、S130の処理で取得した基準濃度パッチシアン測定濃度データ(基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度、図25参照)とS131の処理で取得した標準モード用対応濃度シアンデータ(図24参照)とを対応付けて、標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1に記憶する(S132)。
ここで、S132の処理によって作成される標準モード用対応測定シアンデータについて、図26を用いて説明する。図26は、標準モード用対応測定シアンデータが記憶された標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1の内容を示した図である。
なお、図26においては、例として、標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを示しているが、標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e2に記憶された標準モード用対応測定マゼンタデータと、標準モード用対応測定イエローデータメモリ129e3に記憶された標準モード用対応測定イエローデータと、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ129e4に記憶された標準モード用対応測定ブラックデータと、高品質モード用対応測定シアンデータメモリ129e5に記憶された高品質モード用対応測定シアンデータと、高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e6に記憶された高品質モード用対応測定マゼンタデータと、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ129e7に記憶された高品質モード用対応測定イエローデータと、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ129e8に記憶された高品質モード用対応測定ブラックデータとは、標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータと同様の構成である。よって、説明を省略する。
標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1に記憶される標準モード用対応測定シアンデータは、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチシアン測定濃度データ(基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度、図25参照)と標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータ(図24参照)とを対応付けたデータから構成されている。
ここで、上記の対応付けについて説明する。標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された標準モード用対応濃度シアンデータ(図24参照)は、基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度と略同一となる標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を示している。よって、各基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度を、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された各設定濃度に標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を設定したときの各測定濃度とすることができる。これにより、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された各設定濃度に、基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1に記憶された基準濃度パッチC1〜C4の各測定濃度を対応付けるのである。
よって、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度「25.8(%)」と基準濃度パッチC1(設定濃度が20%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度「0.13」とが対応付けられている。また、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度「49.1(%)」と基準濃度パッチC2(設定濃度が40%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度「0.26」とが対応付けられている。また、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度「67.0(%)」と基準濃度パッチC3(設定濃度が60%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度「0.40」とが対応付けられている。最後に、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度「87.2(%)」と基準濃度パッチC4(設定濃度が80%)がカラーレーザープリンタ1の濃度測定センサ80で測定された測定濃度「0.61」が対応付けられている。
この対応付けにより、基準濃度パッチC1〜C4を濃度測定センサ80で測定すれば、標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶された各設定濃度に標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を設定したときの各測定濃度を濃度測定センサ80で測定することなく、その測定濃度を求めることができる。
よって、対応濃度シアンデータが標準モード用対応濃度シアンデータ領域128b1に記憶されていれば、キャリブレーションを、基準濃度パッチC1〜C4をカラーレーザープリンタ1の搬送ベルト68に形成し、その濃度を測定してPC125へ送信するのみで行うことができる。従って、キャリブレーションに費やす時間を大幅に短縮することができる。
図19の説明に戻る。S132の処理後、標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間し、標準モード用シアン補間データメモリ129f1に記憶する(S133)。このS133の処理により作成される標準モード用シアン補間データは、標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータ(図26参照)のよりも詳細なデータで構成される。このように、標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間して、標準モード用シアン補間データを算出することで、標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶された標準モード用シアン目標データとの対比が容易となる。なお、補間方法については、直線補間方法のみならず、スプライン補間方法等を採用しても良い。
S133の処理後、標準モード用シアン補間データメモリ129f1から標準モード用シアン補間データを、標準モード用シアン目標データメモリ129g1から標準モード用シアン目標データをそれぞれ取得し、標準モード用シアン補正テーブルを作成し、標準モード用シアン補正テーブル領域128c1に記憶して(S134)、この標準モード用シアン補正テーブル作成処理を終了する。
ここで、S133からS134の処理について、図27を用いて説明する。図27(a)は、標準モード用シアン補間データメモリ129f1に記憶された標準モード用シアン補間データを示した図であり、図27(b)は、標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶された標準モード用シアン目標データを示した図である。また、図27(c)は、標準モード用シアン補間データメモリ129f1に記憶された標準モード用シアン補間データと、標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶された標準モード用シアン目標データとをプロットしたグラフであり、図19(d)は、標準モード用シアン補正テーブル領域128c1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを示した図である。
なお、図27(a)においては、例として、標準モード用シアン補間データメモリ129f1に記憶された標準モード用シアン補間データを示しているが、標準モード用マゼンタ補間データメモリ129f2に記憶された標準モード用マゼンタ補間データと、標準モード用イエロー補間データメモリ129f3に記憶された標準モード用イエロー補間データと、標準モード用ブラック補間データメモリ129f4に記憶された標準モード用ブラック補間データと、高品質モード用シアン補間データメモリ129f5に記憶された高品質モード用シアン補間データと、高品質モード用マゼンタ補間データメモリ129f6に記憶された高品質モード用マゼンタ補間データと、高品質モード用イエロー補間データメモリ129f7に記憶された高品質モード用イエロー補間データと、高品質モード用ブラック補間データメモリ129f8に記憶された高品質モード用ブラック補間データとは、標準モード用シアン補間データメモリ129f1に記憶された標準モード用シアン補間データと同様の構成である。よって、説明を省略する。
また、図27(b)においては、例として、標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶された標準モード用シアン目標データを示しているが、標準モード用マゼンタ目標データメモリ129g2に記憶された標準モード用マゼンタ目標データと、標準モード用イエロー目標データメモリ129g3に記憶された標準モード用イエロー目標データと、標準モード用ブラック目標データメモリ129g4に記憶された標準モード用ブラック目標データと、高品質モード用シアン目標データメモリ129g5に記憶された高品質モード用シアン目標データと、高品質モード用マゼンタ目標データメモリ129g6に記憶された高品質モード用マゼンタ目標データと、高品質モード用イエロー目標データメモリ129g7に記憶された高品質モード用イエロー目標データと、高品質モード用ブラック目標データメモリ129g8に記憶された高品質モード用ブラック目標データとは、標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶された標準モード用シアン目標データと同様の構成である。よって、説明を省略する。
また、図27(c)においては、例として、標準モード用シアン補間データメモリ129f1に記憶された標準モード用シアン補間データと、標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶された標準モード用シアン目標データとをプロットしたグラフを示している。ただし、標準モード用マゼンタ補間データメモリ129f2に記憶された標準モード用マゼンタ補間データおよび標準モード用マゼンタ目標データメモリ129g2に記憶された標準モード用マゼンタ目標データをプロットしたグラフと、標準モード用イエロー補間データメモリ129f3に記憶された標準モード用イエロー補間データおよび標準モード用イエロー目標データメモリ129g3に記憶された標準モード用イエロー目標データをプロットしたグラフと、標準モード用ブラック補間データメモリ129f4に記憶された標準モード用ブラック補間データおよび標準モード用ブラック目標データメモリ129g4に記憶された標準モード用ブラック目標データをプロットしたグラフと、高品質モード用シアン補間データメモリ129f5に記憶された高品質モード用シアン補間データおよび高品質モード用シアン目標データメモリ129g5に記憶された高品質モード用シアン目標データをプロットしたグラフと、高品質モード用マゼンタ補間データメモリ129f6に記憶された高品質モード用マゼンタ補間データおよび高品質モード用マゼンタ目標データメモリ129g6に記憶された高品質モード用マゼンタ目標データをプロットしたグラフと、高品質モード用イエロー補間データメモリ129f7に記憶された高品質モード用イエロー補間データおよび高品質モード用イエロー目標データメモリ129g7に記憶された高品質モード用イエロー目標データをプロットしたグラフと、高品質モード用ブラック補間データメモリ129f8に記憶された高品質モード用ブラック補間データおよび高品質モード用ブラック目標データメモリ129g8に記憶された高品質モード用ブラック目標データをプロットしたグラフとは、標準モード用シアン補間データメモリ129f1に記憶された標準モード用シアン補間データおよび標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶された標準モード用シアン目標データをプロットしたグラフと同様の構成である。よって、説明を省略する。
また、図27(d)においては、例として、標準モード用シアン補正テーブル領域128c1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを示しているが、標準モード用マゼンタ補正テーブル領域128c2に記憶された標準モード用マゼンタ補正テーブルと、標準モード用イエロー補正テーブル領域128c3に記憶された標準モード用イエロー補正テーブルと、標準モード用ブラック補正テーブル領域128c4に記憶された標準モード用ブラック補正テーブルと、高品質モード用シアン補正テーブル領域128c5に記憶された高品質モード用シアン補正テーブルと、高品質モード用マゼンタ補正テーブル領域128c6に記憶された高品質モード用マゼンタ補正テーブルと、高品質モード用イエロー補正テーブル領域128c7に記憶された高品質モード用イエロー補正テーブルと、高品質モード用ブラック補正テーブル領域128c8に記憶された高品質モード用ブラック補正テーブルとは、標準モード用シアン補正テーブル領域128c1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルと同様の構成である。よって、説明を省略する。
図27(a)に示すように、標準モード用シアン補間データメモリ129f1には、標準モード用対応測定シアンデータメモリ129e1に記憶された標準モード用対応測定シアンデータを直線補間方法により補間した値である標準モード用シアン補間データが記憶されている。
図27(b)に示すように、標準モード用シアン目標データメモリ129g1には、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度に対する測定濃度の目標値が予め設定された標準モード用シアン目標データが記憶されている。
図27(a)に示す標準モード用シアン補間データメモリ129f1に記憶された標準モード用シアン補間データと、図27(b)に示す標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶された標準モード用シアン目標データとをプロットしたグラフを図27(c)に示す。
図27(c)のグラフは、横軸を設定濃度(%)、縦軸を濃度としている。よって、図27(a)に示す標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を補間した値および図27(b)に示す標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が横軸となり、図27(a)に示す標準モード用シアン補間データおよび図27(b)に示す標準モード用シアン目標データが縦軸となる。
図27(c)に示すように、例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が25.8(%)の場合、標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)が0.258であるのに対し、標準モード用シアン補間データの濃度は0.130となっている。従って、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を25.8(%)として印刷用紙3にシアン色の画像を印刷しても、その印刷されたシアン色の画像の濃度測定センサ80による測定濃度は0.130となり、標準モード用シアン目標データの濃度である0.258よりも濃度が低くなる。
この場合には、印刷されたシアン色の画像の濃度測定センサ80による測定濃度を標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)と同じ0.258にするために、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度をいくつに設定すればよいかを、図27(c)からPC用CPU126が読み取る。印刷されたシアン色の画像の測定濃度を0.258にするためには、図27(c)に示すように、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を48.74(%)に補正すればよいことが分かる。
また、例えば、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が87.2(%)の場合、標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)が0.872であるのに対し、標準モード用シアン補間データの濃度は0.610となっている。従って、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を87.2(%)として印刷用紙3にシアン色の画像を印刷しても、その印刷されたシアン色の画像の濃度測定センサ80による測定濃度は0.610となり、標準モード用シアン目標データの濃度である0.872よりも濃度が低くなる。
この場合には、印刷されたシアン色の画像の濃度測定センサ80による測定濃度を標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)と同じ0.872にするために、設定濃度をいくつに設定すればよいかを、図27(c)からPC用CPU126が読み取る。印刷されたシアン色の画像の測定濃度を0.872にするためには、図27(c)に示すように、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を95.8(%)に補正すればよいことが分かる。
このようにして、図27(c)のグラフから読み取った補正量を一覧にしたテーブルが、図27(d)に示す標準モード用シアン補正テーブル領域128c1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルとなる。
図19の説明に戻る。図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理により、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクス(記録用紙3に形成される画像が標準モードであり、記録用紙3に形成される画像の色がシアン色の場合に使用されるディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶される各測定濃度の目標値となるように、標準モード用シアンディザマトリクスの各設定濃度を適切に補正するための標準モード用シアン補正テーブルを作成することができる。
なお、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理の処理方法と、図18に示す標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S123)、標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S124)、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S125)、高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S126)、高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S127)、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S128)および高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S129)の各処理の処理方法とは同じである。
よって、図18に示す標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S123)、標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S124)、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S125)、高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S126)、高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S127)、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S128)および高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S129)の各処理については、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理と異なる処理の内容のみを説明する。
図18に示す標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S123)(標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S124)、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S125))は、標準モード用マゼンタディザマトリクス領域128a2(標準モード用イエローディザマトリクス領域128a3、標準モード用ブラックディザマトリクス領域128a4)に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス(標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用マゼンタ目標データメモリ129g2(標準モード用イエロー目標データメモリ129g3、標準モード用ブラック目標データメモリ129g4)に記憶される各測定濃度の目標値となるように、標準モード用マゼンタディザマトリクス(標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度を適切に補正するための標準モード用マゼンタ補正テーブル(標準モード用イエロー補正テーブル、標準モード用ブラック補正テーブル)を作成する処理である。
図18に示す標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S123)(標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S124)、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S125))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS130の処理が、「基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2(基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4)から基準濃度パッチM1〜M4(基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)の各測定濃度を取得する」となる。
次に、図18に示す標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S123)(標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S124)、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S125))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS131の処理が、「標準モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b2(標準モード用対応濃度イエローデータ領域128b3、標準モード用対応濃度ブラックデータ領域128b4)から標準モード用対応濃度マゼンタデータ(標準モード用対応濃度イエローデータ、標準モード用対応濃度ブラックデータ)を取得する」となる。
次に、図18に示す標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S123)(標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S124)、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S125))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS132の処理が、「S130で取得した基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データ(基準濃度パッチイエロー測定濃度データ、基準濃度パッチブラック測定濃度データ)とS131で取得した標準モード用対応濃度マゼンタデータ(標準モード用対応濃度イエローデータ、標準モード用対応濃度ブラックデータ)とを対応付けて、標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e2(標準モード用対応測定イエローデータメモリ129e3、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ129e4)に記憶する」となる。
次に、図18に示す標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S123)(標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S124)、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S125))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS133の処理が、「標準モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e2(標準モード用対応測定イエローデータメモリ129e3、標準モード用対応測定ブラックデータメモリ129e4)に記憶された標準モード用対応測定マゼンタデータ(標準モード用対応測定イエローデータ、標準モード用対応測定ブラックデータ)を直線補間方法により補間し、標準モード用マゼンタ補間データメモリ129f2(標準モード用イエロー補間データメモリ129f3、標準モード用ブラック補間データメモリ129f4)に記憶する」となる。
最後に、図18に示す標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S123)(標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S124)、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S125))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS134の処理が、「標準モード用マゼンタ補間データメモリ129f2(標準モード用イエロー補間データメモリ129f3、標準モード用ブラック補間データメモリ129f4)から標準モード用マゼンタ補間データ(標準モード用イエロー補間データ、標準モード用ブラック補間データ)を、標準モード用マゼンタ目標データメモリ129g2(標準モード用イエロー目標データメモリ129g3、標準モード用ブラック目標データメモリ129g4)から標準モード用マゼンタ目標データ(標準モード用イエロー目標データ、標準モード用ブラック目標データ)をそれぞれ取得し、標準モード用マゼンタ補正テーブル(標準モード用イエロー補正テーブル、標準モード用ブラック補正テーブル)を作成し、標準モード用マゼンタ補正テーブル領域128c2(標準モード用イエロー補正テーブル領域128c3、標準モード用ブラック補正テーブル領域128c4)に記憶する」となる。
図18に示す標準モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S123)(標準モード用イエロー補正テーブル作成処理(S124)、標準モード用ブラック補正テーブル作成処理(S125))により、標準モード用マゼンタディザマトリクス領域128a2(標準モード用イエローディザマトリクス領域128a3、標準モード用ブラックディザマトリクス領域128a4)に記憶された標準モード用マゼンタディザマトリクス(標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、標準モード用マゼンタ目標データメモリ129g2(標準モード用イエロー目標データメモリ129g3、標準モード用ブラック目標データメモリ129g4)に記憶される各測定濃度の目標値となるように、標準モード用マゼンタディザマトリクス(標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度を適切に補正するための標準モード用マゼンタ補正テーブル(標準モード用イエロー補正テーブル、標準モード用ブラック補正テーブル)を作成することができる。
図18に示す高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S126)(高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S127)、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S128)、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S129))は、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5(高品質モード用マゼンタディザマトリクス領域128a6、高品質モード用イエローディザマトリクス領域128a7、高品質モード用ブラックディザマトリクス領域128a8)に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用シアン目標データメモリ129g5(高品質モード用マゼンタ目標データメモリ129g6、高品質モード用イエロー目標データメモリ129g7、高品質モード用ブラック目標データメモリ129g8)に記憶される各測定濃度の目標値となるように、高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度を適切に補正するための高品質モード用シアン補正テーブル(高品質モード用マゼンタ補正テーブル、高品質モード用イエロー補正テーブル、高品質モード用ブラック補正テーブル)を作成する処理である。
図18に示す高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S126)(高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S127)、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S128)、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S129))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS130の処理が、「基準濃度パッチシアン測定濃度データメモリ129c1(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データメモリ129c2、基準濃度パッチイエロー測定濃度データメモリ129c3、基準濃度パッチブラック測定濃度データメモリ129c4)から基準濃度パッチC1〜C4(基準濃度パッチM1〜M4、基準濃度パッチY1〜Y4、基準濃度パッチK1〜K4)の各測定濃度を取得する」となる。
次に、図18に示す高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S126)(高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S127)、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S128)、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S129))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS131の処理が、「高品質モード用対応濃度シアンデータ領域128b5(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ領域128b6、高品質モード用対応濃度イエローデータ領域128b7、高品質モード用対応濃度ブラックデータ領域128b8)から高品質モード用対応濃度シアンデータ(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ、高品質モード用対応濃度イエローデータ、高品質モード用対応濃度ブラックデータ)を取得する」となる。
次に、図18に示す高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S126)(高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S127)、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S128)、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S129))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS132の処理が、「S130で取得した基準濃度パッチシアン測定濃度データ(基準濃度パッチマゼンタ測定濃度データ、基準濃度パッチイエロー測定濃度データ、基準濃度パッチブラック測定濃度データ)とS131で取得した高品質モード用対応濃度シアンデータ(高品質モード用対応濃度マゼンタデータ、高品質モード用対応濃度イエローデータ、高品質モード用対応濃度ブラックデータ)とを対応付けて、高品質モード用対応測定シアンデータメモリ129e5(高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e6、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ129e7、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ129e8)に記憶する」となる。
次に、図18に示す高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S126)(高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S127)、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S128)、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S129))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS133の処理が、「高品質モード用対応測定シアンデータメモリ129e5(高品質モード用対応測定マゼンタデータメモリ129e6、高品質モード用対応測定イエローデータメモリ129e7、高品質モード用対応測定ブラックデータメモリ129e8)に記憶された高品質モード用対応測定シアンデータ(高品質モード用対応測定マゼンタデータ、高品質モード用対応測定イエローデータ、高品質モード用対応測定ブラックデータ)を直線補間方法により補間し、高品質モード用シアン補間データメモリ129f5(高品質モード用マゼンタ補間データメモリ129f6、高品質モード用イエロー補間データメモリ129f7、高品質モード用ブラック補間データメモリ129f8)に記憶する」となる。
最後に、図18に示す高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S126)(高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S127)、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S128)、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S129))では、図19に示す標準モード用シアン補正テーブル作成処理のS134の処理が、「高品質モード用シアン補間データメモリ129f5(高品質モード用マゼンタ補間データメモリ129f6、高品質モード用イエロー補間データメモリ129f7、高品質モード用ブラック補間データメモリ129f8)から高品質モード用シアン補間データ(高品質モード用マゼンタ補間データ、高品質モード用イエロー補間データ、高品質モード用ブラック補間データ)を、高品質モード用シアン目標データメモリ129g5(高品質モード用マゼンタ目標データメモリ129g6、高品質モード用イエロー目標データメモリ129g7、高品質モード用ブラック目標データメモリ129g8)から高品質モード用シアン目標データ(高品質モード用マゼンタ目標データ、高品質モード用イエロー目標データ、高品質モード用ブラック目標データ)をそれぞれ取得し、高品質モード用シアン補正テーブル(高品質モード用マゼンタ補正テーブル、高品質モード用イエロー補正テーブル、高品質モード用ブラック補正テーブル)を作成し、高品質モード用シアン補正テーブル領域128c5(高品質モード用マゼンタ補正テーブル領域128c6、高品質モード用イエロー補正テーブル領域128c7、高品質モード用ブラック補正テーブル領域128c8)に記憶する」となる。
図18に示す高品質モード用シアン補正テーブル作成処理(S126)(高品質モード用マゼンタ補正テーブル作成処理(S127)、高品質モード用イエロー補正テーブル作成処理(S128)、高品質モード用ブラック補正テーブル作成処理(S129))により、高品質モード用シアンディザマトリクス領域128a5(高品質モード用マゼンタディザマトリクス領域128a6、高品質モード用イエローディザマトリクス領域128a7、高品質モード用ブラックディザマトリクス領域128a8)に記憶された高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)を用いて形成される画像の濃度が、高品質モード用シアン目標データメモリ129g5(高品質モード用マゼンタ目標データメモリ129g6、高品質モード用イエロー目標データメモリ129g7、高品質モード用ブラック目標データメモリ129g8)に記憶される各測定濃度の目標値となるように、高品質モード用シアンディザマトリクス(高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の各設定濃度を適切に補正するための高品質モード用シアン補正テーブル(高品質モード用マゼンタ補正テーブル、高品質モード用イエロー補正テーブル、高品質モード用ブラック補正テーブル)を作成することができる。
次に、図20を参照して、PC125のPC用CPU126で実行される補正処理について説明する。図20は、PC125のPC用CPU126で実行される補正処理を示したフローチャートである。補正処理は、カラーレーザープリンタ1から出力される画像データに基づいて設定される各ディザマトリクスの各設定濃度を補正する処理であり、PC125からカラーレーザープリンタ1へ画像データを出力する命令が入力装置131を介して操作者から入力される度に、PC125のPC用CPU126により実行される処理である。
補正処理では、まずカラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて設定された各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)の設定濃度に対応する補正テーブルを補正テーブル領域128cから取得する(S140)。
このS140の処理では、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、標準モード用シアン補正テーブル領域128c1から標準モード用シアン補正テーブルを取得する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、標準モード用マゼンタ補正テーブル領域128c2から標準モード用マゼンタ補正テーブルを取得する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、標準モード用イエロー補正テーブル領域128c3から標準モード用イエロー補正テーブルを取得する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、標準モード用ブラック補正テーブル領域128c4から標準モード用シアン補正テーブルを取得する。
また、S140の処理では、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、高品質モード用シアン補正テーブル領域128c5から高品質モード用シアン補正テーブルを取得する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、高品質モード用マゼンタ補正テーブル領域128c6から高品質モード用マゼンタ補正テーブルを取得する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、高品質モード用イエロー補正テーブル領域128c7から高品質モード用イエロー補正テーブルを取得する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、高品質モード用ブラック補正テーブル領域128c8から高品質モード用ブラック補正テーブルを取得する。
S140の処理が終了すると、取得した各補正テーブルに基づいて、カラーレーザープリンタ1へ出力する画像データに基づいて設定された各ディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した各ディザマトリクスの設定濃度をカラーレーザープリンタ1へ出力し(S141)、この補正処理を終了する。
S141の処理では、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、S140で取得した標準モード用シアン補正テーブルに基づいて、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度をカラーレーザープリンタ1へ出力する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、S140で取得した標準モード用マゼンタ補正テーブルに基づいて、標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した標準モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度をカラーレーザープリンタ1へ出力する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、S140で取得した標準モード用イエロー補正テーブルに基づいて、標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した標準モード用イエローディザマトリクスの設定濃度をカラーレーザープリンタ1へ出力する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、S140で取得した標準モード用ブラック補正テーブルに基づいて、標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した標準モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度をカラーレーザープリンタ1へ出力する。
また、S141の処理では、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、S140で取得した高品質モード用シアン補正テーブルに基づいて、高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した高品質モード用シアンディザマトリクスの設定濃度をカラーレーザープリンタ1へ出力する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、S140で取得した高品質モード用マゼンタ補正テーブルに基づいて、高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した高品質モード用マゼンタディザマトリクスの設定濃度をカラーレーザープリンタ1へ出力する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、S140で取得した高品質モード用イエロー補正テーブルに基づいて、高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した高品質モード用イエローディザマトリクスの設定濃度をカラーレーザープリンタ1へ出力する。また、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度が設定された場合は、S140で取得した高品質モード用ブラック補正テーブルに基づいて、高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度を補正し、補正した高品質モード用ブラックディザマトリクスの設定濃度をカラーレーザープリンタ1へ出力する。
ここで、S141の処理について、図27(d)を参照して詳しく説明する。記録用紙3に画像を形成する場合(カラーレーザープリンタ1で記録用紙3に画像を形成する場合)に、例えば、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が49.1(%)に設定されると、PC用CPU126は、標準モード用シアン補正テーブル領域128c1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを使用して、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を75.75(%)に補正して、カラーレーザープリンタ1へ出力する。
また、例えば、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が67.0(%)に設定されると、PC用CPU126は、標準モード用シアン補正テーブル領域128c1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを使用して、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を89.17(%)に補正して、カラーレーザープリンタ1へ出力する。
このように、例えば、標準モード用シアンディザマトリクス領域128a1に記憶された標準モード用シアンディザマトリクスを使用してシアン色の標準モード画像を記録用紙3に印刷するときに、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて設定される標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が低い場合、あるいは、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて設定される標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度が高い場合でも、PC用CPU126が標準モード用シアン補正テーブル領域128c1に記憶された標準モード用シアン補正テーブルを使用して、標準モード用シアンディザマトリクスの設定濃度を補正することによって、標準モード用シアンディザマトリクスを使用して印刷されるシアン色の画像の測定濃度を標準モード用シアン目標データメモリ129g1に記憶された標準モード用シアン目標データの濃度(測定濃度の目標値)とすることができる。
図20に示す補正処理によれば、PC用CPU126は、カラーレーザープリンタ1へPC125から出力する画像データに基づいて設定される各ディザマトリクスの各設定濃度を各補正テーブルを用いて補正し、記録用紙3に形成される画像の各濃度を目標データメモリ129gのそれぞれに記憶される各測定濃度の目標値とすることができる。
上述した通り、本実施形態によれば、PC用CPU126は、プリンタドライバ領域128aに記憶された各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)を用いて各濃度パッチデータを作成し、カラーレーザープリンタ1へ送信する。プリンタ用CPU22は、PC125から送信された各濃度パッチデータに基づき、各濃度パッチ(標準モード用シアン濃度パッチ、標準モード用マゼンタ濃度パッチ、標準モード用イエロー濃度パッチ、標準モード用ブラック濃度パッチ、高品質モード用シアン濃度パッチ、高品質モード用マゼンタ濃度パッチ、高品質モード用イエロー濃度パッチ、高品質モード用ブラック濃度パッチ)を搬送ベルト68に形成し、その濃度を濃度測定センサ80でそれぞれ測定する。測定後、プリンタ用CPU22は、各濃度パッチの各測定濃度をPC125へ送信する。また、プリンタ用CPU22は、PC125から送信された基準濃度パッチC1〜K4の濃度測定を実行するコマンドに基づき、基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータに基いて基準濃度パッチC1〜K4を搬送ベルト68に形成し、その形成した基準濃度パッチC1〜K4を濃度測定センサ80でそれぞれ測定する。測定後、プリンタ用CPU22は、基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度をPC125へ送信する。PC用CPU126は、基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度と各濃度パッチの各測定濃度とに基づいて、基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度と略同一となる各ディザマトリクスの各設定濃度を算出し、その各ディザマトリクスの各設定濃度(対応濃度データ)を対応濃度データ領域128bに記憶する。この対応濃度データにより、各基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を、対応濃度データ領域128bに記憶された各設定濃度に各ディザマトリクスの各設定濃度を設定したときの各測定濃度とすることができる。
この対応濃度データが作成されると、基準濃度パッチC1〜K4を濃度測定センサ80で測定すれば、対応濃度データ領域128bに記憶された各設定濃度に各ディザマトリクスの各設定濃度を設定したときの各測定濃度を濃度測定センサ80で測定することなく、その測定濃度を求めることができる。
次に、PC125でキャリブレーションを行う際には、PC用CPU126は、まず基準濃度パッチC1〜K4をカラーレーザープリンタ1の搬送ベルト68に形成させ、その濃度を測定させて、カラーレーザープリンタ1に各測定濃度を送信させる。そして、PC用CPU126は、送信された基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度と、対応濃度データ領域128bに記憶された対応濃度データ(基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度と略同一となる各ディザマトリクスの各設定濃度)とを用いて、対応測定データ(対応濃度データ領域128bに記憶された各ディザマトリクスの各設定濃度と基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度とを対応付けたデータ)を作成し、対応測定データメモリ129eに記憶する。そして、PC用CPU126は、対応測定データメモリ129eに記憶された対応測定データ(各ディザマトリクスの各設定濃度と基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度とを対応付けたデータ)と、目標データメモリ129gに記憶された各ディザマトリクスの各設定濃度に対応する各測定濃度の目標値との関係に基づいて、各補正テーブル(標準モード用シアン補正テーブル、標準モード用マゼンタ補正テーブル、標準モード用イエロー補正テーブル、標準モード用ブラック補正テーブル、高品質モード用シアン補正テーブル、高品質モード用マゼンタ補正テーブル、高品質モード用イエロー補正テーブル、高品質モード用ブラック補正テーブル)を作成する。そして、PC用CPU126は、この各補正テーブルを用いて、カラーレーザープリンタ1へ出力する画像データに基づいて設定される各ディザマトリクスの各設定濃度を補正し、記録用紙3に形成される画像の各濃度を目標データメモリ129gのそれぞれに記憶される各測定濃度の目標値とする。
このように、対応濃度データ領域128bに記憶された各ディザマトリクスの各設定濃度の時の各測定濃度を、基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度とすることで、従来のように各ディザマトリクス(標準モード用シアンディザマトリクス、標準モード用マゼンタディザマトリクス、標準モード用イエローディザマトリクス、標準モード用ブラックディザマトリクス、高品質モード用シアンディザマトリクス、高品質モード用マゼンタディザマトリクス、高品質モード用イエローディザマトリクス、高品質モード用ブラックディザマトリクス)に対応して作成される濃度パッチをカラーレーザープリンタ1の搬送ベルト68に形成し、その形成した濃度パッチを濃度測定センサ80で測定することなく、画像の濃度補正を行うことができる。よって、従来、画像の濃度補正に必要であった各ディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを不要とすることができる。従って、各ディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを記憶する記憶装置の容量が不要となり、記憶装置の容量を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、対応濃度データ領域128bに記憶された対応濃度データ(基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度と略同一となる各ディザマトリクスの各設定濃度)とを用いて、対応測定データ(対応濃度データ領域128bに記憶された各ディザマトリクスの各設定濃度と基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度とを対応付けたデータ)を作成している。この対応測定データを作成するために用いられる対応濃度データは、基準濃度パッチC1〜K4の面積率(設定濃度に応じてオンとなるドット数を、基準濃度パッチを構成する全ドット数で除算した値)と各濃度パッチの面積率(設定濃度に応じてオンとなるドット数を、濃度パッチを構成する全ドット数で除算した値)とから求めることもできるが、この場合は次のような問題点がある。この問題点を、図28を参照して説明する。
図28(a)は、カラーレーザープリンタ1の搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC1を模式的に示した図であり、図28(b)は、カラーレーザープリンタ1の搬送ベルト68に形成された基準濃度パッチC4を模式的に示した図である。なお、図28においては、ハッチングされている領域がドットが形成されている領域を示している。図28(a)に示すように、基準濃度パッチC1においては、領域C1aは、ドットが形成されなければならない領域であるにも拘らず(図6(b)のP1参照)、ドットが形成されていない。一方、図28(b)に示すように、基準濃度パッチC4においては、領域C4bは、ドットが形成されてはいけない領域であるにも拘らず(図6(b)のP4参照)、ドットが形成されている。
これは、搬送ベルト68にドットを形成するためには(基準濃度パッチC1〜K4を形成するためには)、トナーの微小制御が必要であるが、このトナーの微小制御が正確に行われなかったことによる。このように、トナーの微小制御が正確に行われず、ドットが形成されなければならない領域であるにも拘らずドットが形成されなかった場合やドットが形成されてはいけない領域であるにも拘らずドットが形成された場合には、基準濃度パッチC1〜K4の面積率に対する測定濃度は、トナーの微小制御が正確に行われ、正確にドットが形成された場合の基準濃度パッチC1〜K4の面積率に対する測定濃度と異なる。よって、この測定濃度の違いにより、対応測定データを作成するために用いられる対応濃度データを、基準濃度パッチC1〜K4の面積率(設定濃度に応じてオンとなるドット数を、基準濃度パッチを構成する全ドット数で除算した値)と各濃度パッチの面積率(設定濃度に応じてオンとなるドット数を、濃度パッチを構成する全ドット数で除算した値)とから求めると、正確な対応濃度データが作成できず、正確な対応測定データが作成できないという問題点があった。
しかし、本実施形態によれば、対応濃度データ領域128bに記憶された対応濃度データ(基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度と略同一となる各ディザマトリクスの各設定濃度)とを用いて、対応測定データ(対応濃度データ領域128bに記憶された各ディザマトリクスの各設定濃度と基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度とを対応付けたデータ)を作成しているので、上記の問題点を解決することができる。
また、本実施形態によれば、対応濃度データ領域128bに対応濃度データ(基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度と略同一となる各ディザマトリクスの各設定濃度)が記憶された後にキャリブレーションを行う際には、PC用CPU126は、基準濃度パッチC1〜K4をカラーレーザープリンタ1の搬送ベルト68に形成させ、その濃度を濃度測定センサ80に測定させて、各測定濃度をカラーレーザープリンタ1から受信すれば良い。よって、従来のように各ディザデータに対応して作成される濃度パッチをカラーレーザープリンタ1の搬送ベルト68に形成させ、その形成させた濃度パッチの濃度を測定することなく、キャリブレーションを行うことができる。従って、キャリブレーションに費やす時間を従来と比較して短縮することができる。
また、本実施形態によれば、カラーレーザープリンタ1は、PC125により送信された基準濃度パッチデータに基づいて、搬送ベルト68に濃度パッチを形成する。よって、従来、搬送ベルト68に濃度パッチを形成させるために必要であったディザデータに対応して作成される濃度パッチを記憶する記憶装置が不要となる。よって、カラーレーザープリンタ1は、ディザデータに対応して作成される濃度パッチを記憶する記憶装置の容量が不要となり、記憶装置の容量を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、PC125のプリンタドライバ領域128aに記憶された各ディザマトリクスは複数の解像度毎(標準モード用および高品質モード用)に設けられているのに対し、カラーレーザープリンタ1の基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータは1種類の基準ディザマトリクスから作成されている。よって、ディザマトリクスが、形成する画像の解像度毎に複数設けられていても、1種類の基準ディザマトリクスから作成された基準濃度パッチC1〜K4のみを使用して、キャリブレーションを実行することができる。これにより、従来、複数の解像度毎のディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを不要とすることができる。従って、カラーレーザープリンタ1は、複数の解像度毎のディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを記憶する記憶装置の容量が不要となり、記憶装置の容量を低減させることができる。また、キャリブレーションの際には、カラーレーザープリンタ1は、1種類の基準ディザマトリクスから作成された基準濃度パッチC1〜K4を搬送ベルト68に形成し、その形成した基準濃度パッチC1〜K4を濃度測定センサ80により測定すれば良い。よって、カラーレーザープリンタ1は、従来のように複数の解像度毎(標準モード用および高品質モード用)のディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その形成した複数の解像度毎の濃度パッチを濃度測定センサ80により測定する必要がないので、キャリブレーションに費やす時間を短縮することができる。
また、本実施形態によれば、PC125のプリンタドライバ領域128aに記憶されたディザマトリクスは色毎(シアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)に設けられているのに対し、カラーレーザープリンタ1の基準濃度パッチデータメモリ24aに記憶された基準濃度パッチデータは1種類の基準ディザマトリクスから作成されている。よって、ディザマトリクスが、形成する画像の色毎に設けられていたとしても、1種類の基準ディザマトリクスから作成された基準濃度パッチC1〜K4のみを使用して、キャリブレーションを実行することができる。これにより、カラーレーザープリンタ1は、従来、色毎のディザマトリクスに対応して作成されていた濃度パッチを不要とすることができる。従って、カラーレーザープリンタ1は、色毎のディザデータに対応して作成されていた濃度パッチを記憶する記憶装置の容量が不要となり、記憶装置の容量を低減させることができる。また、キャリブレーションの際には、カラーレーザープリンタ1は、1種類の基準ディザマトリクスから作成された基準濃度パッチC1〜K4を搬送ベルト68に形成し、その形成した基準濃度パッチC1〜K4を濃度測定センサ80により測定すれば良い。よって、カラーレーザープリンタ1は、従来のように色毎(シアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラック色)のディザデータに対応して作成されていた濃度パッチを搬送ベルト68に形成し、その形成した色毎の濃度パッチを濃度測定センサ80により測定する必要がないので、キャリブレーションに費やす時間を短縮することができる。
以上、各実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施形態では、図17に示すプリンタ用CPU22で実行される基準濃度パッチ測定処理を実行させて、基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を改めて測定して各補正テーブルを作成したが、これに限らず、対応濃度データ領域128bに記憶する対応濃度データを作成する際に取得した基準濃度パッチC1〜K4の各測定濃度を使用して各補正テーブルを作成しても良い。
本実施形態では、タンデム方式のカラーレーザープリンタ1に本発明を適用したが、これに限らず、転写ドラム方式のカラーレーザープリンタや転写ベルト方式のカラーレーザープリンタ、あるいは直接転写方式のカラーレーザープリンタに本発明を適用しても良い。
また、本実施形態では、濃度パッチC1〜K4を搬送ベルト68に形成して、その形成した基準濃度パッチC1〜K4を濃度測定センサ80で測定したが、これに限らず、基準濃度パッチC1〜K4を記録用紙3に形成し、その記録用紙3に形成した基準濃度パッチC1〜K4をカラーレーザープリンタ1に設けられた画像読取装置であるスキャナで読み込み、基準濃度パッチC1〜K4の濃度をそれぞれ測定してキャリブレーションを実行しても良い。この場合には、スキャナを、基準濃度パッチC1〜K4の濃度を測定する濃度測定センサ80として用いることができるので、濃度測定センサ80を不要とすることができる。