JP4296395B2 - 記録媒体搬送装置とそれを利用した画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体を挟持して搬送する記録媒体搬送装置と、この記録媒体搬送装置を利用し、且つ印字部を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インクジェット式の記録ヘッドのノズルから噴射させたインクを記録媒体に付着させて画像形成する装置では、前記記録媒体を所定長さずつ副走査方向に間欠的に移動(ステップ送り)させる一方、その間欠移動を停止している間に記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に移動させて、所定区域ずつ画像形成して行くものであった。
【0003】
その場合、特許文献1では、前記記録ヘッドを挟んで用紙搬送方向における搬送上流側(以下、単に上流側という)の上流側搬送ローラ対と搬送下流側(以下、単に下流側という)の下流側搬送ローラ対とを配置し、両ローラ対に記録媒体を挟持し、両ローラ対を、1つの駆動モータ(搬送モータ)から多数段のギヤ列を介して間欠駆動させて記録媒体を副走査方向に移動させるように構成されていた。
【0004】
前記特許文献1の構成によると、ギヤ列が多数段にて構成されているので、この大小のギヤを配置するために大きい空間が必要となるという問題があった。また、ギアを静粛に作動(運転)させる方法の一つとして、噛み合い率を上げる方法が知られているが、通常の平歯車では噛み合い率を高くできない、また、噛み合い率を上げる別の方法としてはすば歯車を使用する方法もあるが、スラスト方向に駆動荷重が発生するという問題が生ずる。
【0005】
ギヤを静粛に作動(運転)させるため、例えば特許文献2では、一体成形によって、単一の歯車基板の外周面に円周ピッチが同一の歯列(平歯車列)が複数(例えば2列)形成され、各歯列が隣り合う歯列に対して円周方向に半ピッチ(1/2ピッチ)ずらされ、各歯列の各歯の歯元部分の一部が隣り合う歯列の前後の歯の歯元部分の一部に対して均等な交差面をもって一体化されている歯車が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−154701号公報
【特許文献2】
特許公報第2710861号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献2に記載されている歯車は、通常の平歯車に比較して構成が複雑であるために製作に手間が掛かり、特許文献1に記載されているようなシート搬送装置にそのまま適用しようとすると、コスト高となる問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、特許文献2に記載されているような歯車を適用するとしても、数少ないギア列からなる簡易な構成の伝動歯車機構によって、上流側および下流側の両搬送ローラを確実にしかも長期にわたって静粛に回転駆動させることができる記録媒体搬送装置とこれを利用した画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
また、前記特許文献2の歯車の構成では、各歯列の各歯の歯元部分の一部が隣り合う歯列の前後の歯の歯元部分の一部に対して均等な交差面をもって一体化(連設)されているため、噛合う相手の歯車も特許文献2のものを採用した時には、その一方の歯車がその回転軸線の方向(歯幅方向)に沿って移動すると、隣り合う歯列との間で相手の歯列が干渉してしまい、異音が発生するという問題がある。
【0010】
例えば、前記用紙の搬送装置において、前記特許文献2の2列の歯列からなる2個のピニオンギヤを1つの駆動モータの出力軸にその軸線方向に隣接して直列状に固定し、前記一方のピニオンギヤから前記上流側の特許文献2の2列の歯列からなる大径の従動歯車に噛み合わせで動力伝達する一方、前記他方のピニオンギヤから前記下流側の特許文献2の2列の歯列からなる大径の従動歯車に噛み合わせで動力伝達するように構成した場合、前記駆動モータの出力軸もしくは上流側従動歯車または下流側従動歯車の軸がその軸線方向(歯幅方向)に移動すると、隣り合う歯列との間で相手の歯列が干渉してしまい、かえって大きな異音が発生し、最悪の場合、歯が破損してしまう可能性がある。
【0011】
このような不都合を解消するには、前記出力軸もしくは上流側従動歯車または下流側従動歯車の軸がその軸線方向(歯幅方向)に移動しないように組み付ける必要があり、搬送装置の組み立て作業に手間が掛かり、製造コストが大幅に上がるという問題があった。
【0012】
そこで、本発明は、静粛に運転できることは勿論のこと、さらには、伝動歯車機構の組み付けも容易にできる記録媒体搬送装置とこれを利用した画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、記録媒体を挟持して搬送するための搬送ローラ手段が記録領域を挟んでその搬送方向上流側と搬送方向下流側とに配置された記録媒体搬送装置において、前記上流側の上流側搬送ローラ手段における上流側駆動軸の端部に取り付けられた上流側伝動歯車と、前記下流側の下流側搬送ローラ手段における下流側駆動軸の端部に取り付けられた下流側伝動歯車と、これらの両伝動歯車にそれぞれ噛み合うように一つの出力軸に取り付けられた2つの駆動ピニオンギヤとは、それぞれ半ピッチ位相をずらした2つ平歯車と、この2つ平歯車の間に形成された所定幅の環状溝部とを一体成形した歯車にて構成され、前記出力軸を回転させるモータが固定されたフレームには、前記上流側駆動軸を回転可能に軸支する合成樹脂製の上流側軸受体と、前記下流側駆動軸を回転可能に軸支する合成樹脂製の下流側軸受体とが装着され、前記上流側駆動軸における前記上流側軸受体と前記上流側伝動歯車との間には、第1のストッパーが設けられ、前記下流側駆動軸における前記下流側軸受体と前記下流側伝動歯車との間には、第2のストッパーが設けられ、前記第1のストッパーが前記上流側軸受体に当接する方向に、前記上流側駆動軸を付勢する第1の付勢手段と、前記第2のストッパーが前記下流側軸受体に当接する方向に、前記下流側駆動軸を付勢する第2の付勢手段とを備え、前記第1の付勢手段は、前記上流側駆動軸に前記上流側軸受体を挟んで前記第1のストッパーとは反対側に設けられた第3のストッパーと、その第3のストッパーと前記フレームとの間に設けられたバネとによって構成され、前記第2の付勢手段は、前記下流側駆動軸に前記下流側軸受体を挟んで前記第2のストッパーとは反対側に設けられた第4のストッパーと、その第4のストッパーと前記フレームとの間に設けられたバネとによって構成されているものである。
【0016】
【0017】
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の記録媒体搬送装置において、前記軸受体の筒部の外周面には、少なくとも円周面の一部を有する非円形断面の嵌合溝を形成し、前記フレームには、前記嵌合溝が回動可能に嵌まる大径孔部と、フレームの端面から前記大径孔部に連通し、且つ前記嵌合溝のうち小径部位のみ通過し得る挿通溝とが形成されており、前記軸受体には、フレームの側面に沿って回動し得るレバー部が一体的に形成されているものである。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の記録媒体搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置であって、平面視において、前記フレームにおける左右一対のサイドフレーム部の間に、前記搬送ローラ手段と、インクジェット式記録ヘッドのノズル面と対峙させるプラテンとを配置し、画像形成装置における本体ケースの側面内側と、前記一方のサイドフレーム部の外側との間に前記各伝動歯車を配置し、前記上流側伝動歯車よりも下流側伝動歯車を前記サイドフレーム部の側面に接近するように配置したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した好適な実施形態について図1〜図17を参照しながら説明する。本発明の実施形態は、ファクシミリ機能、スキャナ機能、複写機能及びプリンタ機能を備えた多機能装置1におけるインクジェット式の記録ヘッド2による印字部への記録媒体搬送装置3に適用したものである。
【0021】
図1に示すように、多機能装置1の本体ケース4における上面のうちの前方部位には、ファクシミリ機能、スキャナ機能、複写機能を実行するためのテンキー5aや各種作業を指令するためのボタンキー5b、液晶パネル5cなどを備えた操作パネル部5が備えられている。
【0022】
合成樹脂製の本体ケース4に設けられた自動給紙装置7付きの原稿読取装置6は、前記本体ケース4の後端縁に蝶番(図示せず)を介して上下回動可能に装着されたカバー体8と、該カバー体8の上面一側に設けられた自動給紙装置7と、本体ケース4の上面の一端に固定された端部ガラス板(図示せず)の下面側に位置させた図示しないCIS(接触型イメージセンサ)等の読取素子等からなる。なお、本実施形態では、前記読取素子を自動給紙装置7の下側に停止させた状態で原稿を移動させながら行う自動給紙読取りの他に、本体ケース4の上面に配置した大判ガラス板(図示せず)上に画像が記載された面を下向きにして原稿を載置し、前記カバー体8の下面に設けられたスポンジ等の押え体(図示せず)にて原稿を押えた状態で、画像読取指令により前記読取素子が大判ガラス板の下面に沿って配置されたガイドレールに乗って移動しながら画像を読み取ることもできるように構成されている。
【0023】
前記カバー体8より後方の本体ケース4の後部側には給紙部9が設けられる。給紙部9における給紙トレイ9aは、図2に示すように、下向き前方傾斜させるように配置され、この給紙トレイ9aに積層状にセットされた記録媒体の一例としての所定寸法にカットされた用紙Pの下端縁が分離板10に当接するように載置されている。給紙トレイ9aの表面側(前面側)には、給紙手段としての給紙ローラ12を有する給紙ローラユニット11のケース13が伝動軸14の長手方向中途部に回動可能に装着されている。前記ケース13内には、前記伝動軸14と一体的に回転する駆動歯車15と伝動軸14に回転自在に被嵌した遊星アーム(図示せず)の先端に枢支され、且つ前記駆動歯車15に噛合う遊星歯車16と、中間歯車17と前記給紙ローラ12と一体的に回転する歯車18とが配置されている。また図示しないが、前記ケース13は捩じりバネにより、給紙ローラ12が前記積層された用紙Pの最上面に押圧されるように弾力付勢されている。
【0024】
なお、給紙トレイ9aには、搬送される用紙Pの左右両側縁を案内するための左右一対の用紙ガイド板19(図2で片方のみ示す)が同期して左右移動可能に装着されている。従って、給紙トレイ9aでは用紙Pはその幅方向の中心が後述する印字部20の左右幅の中心位置に一致する状態で記録媒体搬送装置3により搬送される。さらに、本体ケース4の前面には、前記印字部20で画像形成された後の記録媒体を受ける排紙トレイ21が、開口部22から前向きに突出している。
【0025】
図2はインクジェット式の記録ヘッド2による印字部20及び記録媒体搬送装置3の側断面図である。図3〜図5に示す金属板製の平面視略コ字型に屈曲形成されたフレーム27を挟んで、搬送上流側には前記給紙トレイ9aと給紙ローラユニット11等が配置され、搬送下流側には、後述する印字部20及び記録媒体搬送装置3が配置されている。
【0026】
フレーム27は、用紙Pの幅方向(キャリッジの移動方向、主走査方向ともいう、以下同じ)に沿って長いメインフレーム部27aと、該メインフレーム部27aの左右両端から用紙Pの搬送方向(副走査方向ともいう、以下同じ)に屈曲して搬送方向の下流側に向かって伸びるサイドフレーム部27b(27c)と、メインフレーム部27aの左右方向の中途部から同じく搬送方向の下流側に向かって別板にて突設させたサイドフレーム部27dと、左右両側に位置するサイドフレーム27b,27dの前端部を連結する補強部27eとからなる(図4及び図5参照)。
【0027】
前記一対のサイドフレーム部27b(27d)の間に装架した左右長手の2本のガイド軸26a,26bに沿ってキャリッジ23が摺動可能に載置されている。キャリッジ23には、カラーインクジェット式のカートリッジタイプの記録ヘッド2がそのノズル面を下向きにして搭載されている。また、前記記録ヘッド2の上面には、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各色のインクが格納されたインクカートリッジ24が着脱可能に載置されている。なお、キャリッジ23の上端にて上下回動可能に設けられたレバー25により各色のインクカートリッジを下向きに押え固定できる構成である。
【0028】
前記ガイド軸26aと平行状に配設されたエンドレスのタイミングベルト(図示せず)に連結されたキャリッジ23は、タイミングベルトを駆動させるキャリッジモータ(図示せず)の作動にて、キャリッジ23を主走査方向に往復移動可能に構成されている。
【0029】
前記キャリッジ23の下方には、記録ヘッド2のノズル面と対向してプラテン28が前記主走査方向に沿って延びるように配置されている。
【0030】
次に、記録媒体搬送装置3の構成について説明する。記録媒体搬送装置3は、前記給紙部9に設けられた給紙ローラ12と分離板10から1枚ずつ給紙された記録媒体としての用紙Pを挟持して間欠的に搬送するために、第1の搬送ローラ対としての上流側搬送ローラ対30、31と、第2の搬送ローラ対としての下流側搬送ローラ対32、33とを有し、前記プラテン28を挟んで上流側に上流側搬送ローラ対30、31が配置され、下流側に下流側搬送ローラ対32、33が配置されている。
【0031】
上流側搬送ローラ対のうち下側に配置される駆動ローラ30及び下流側搬送ローラ対のうち下側に配置される駆動ローラ32は、それぞれ主走査方向に長く延びる1本のローラである。そして、金属製の丸棒状の各駆動軸30a、32aの外周にゴム等の摩擦係数の大きい材料が被覆されている。各駆動軸30a、32aの両端部(但し、図3、図14及び図15では一方のみ示す)が合成樹脂製の軸受体36、37を介して前記一対のサイドフレーム部27b(27d)に支持されている。そして、上流側駆動ローラ30の駆動軸30aの一端に固定した伝動歯車38及び下流側駆動ローラ32の駆動軸32aの一端に固定した伝動歯車39とは、搬送モータ41の出力軸としてのモータ軸41aに直列的に取付けられた2つのピニオンギヤ42を介して同期させて同じ方向に回転するように構成されている(図2及び図3参照)。
【0032】
上記の構成をさらに詳述すると、前記フレーム27のうち、図3で左側のサイドフレーム部27bの内側に、搬送モータ41が固定され、該搬送モータ41のモータ軸41aが左外方向に突出している。この搬送モータ41は例えば、ハイブリッド形ステッピングモータを使用するこのタイプの搬送モータ41によると、モータ軸41aが本体から突出する方向に付勢された状態で回転するため、モータ軸41aが軸線方向にふらつくことなく、一定の位置に規正された状態で回転する利点がある。
【0033】
一方、POM(ポリアセタール樹脂)等の合成樹脂製の前記各ピニオンギヤ42、上流側伝動歯車38及び下流側伝動歯車39は、それぞれ2つの平歯車90、90を半ピッチ位相をずらし、且つ前記2つの平歯車90、90の間にそれら2つの平歯車の接合面を含む適宜横幅寸法(実施形態では1mm程度)の環状溝部91を有して一体成形した歯車にて構成されている(図14、図17(a)及び図17(b)参照)。
【0034】
すなわち、半ピッチ位相をずらして接合した2つの平歯車90,90の間にそれら2つの平歯車90,90の接合面を含むような形状に形成された環状溝部であって、望ましくは、ピッチ円の半径より若干小さい部位(歯元部からピッチ円までの間)から歯先部までをカット(切除)したときに形成されるような環状溝部であり、2つの平歯車90,90の接合面を中心とする所定幅の環状溝部91を有するように、2つの平歯車90,90が合成樹脂材料によって一体成形されている。これにより、環状溝部91は、2つの平歯車の歯元部からピッチ円(より正確にはピッチ円の半径より若干小さい部位)に至るまでの歯元部分が残存している構成からなり、この環状溝部91の外周面の歯車の回転中心軸線からの半径Roは、各平歯車90のピッチ円の半径より若干小さく設定されている。また、前記環状溝部91の溝幅寸法B1は各平歯車90の歯幅寸法Boの略半分程度であり、実施形態では、歯幅寸法Boが1.75mm〜1.875mmであり、溝幅寸法B1は1mm〜1.2mm程度である(図17(a)及び図17(b)参照)。
【0035】
このように2つの平歯車90、90の間に、歯元部分を残して当該平歯車のピッチ円直径より若干小さい直径の環状溝部91を形成することにより、各ピニオンギヤ42に対して上流側伝動歯車38や下流側伝動歯車39が駆動軸30a、32a方向に前記溝幅寸法B1の略半分の距離(B1/2)だけずれても、半ピッチずれた平歯車90の箇所への噛み込み現象がなく、異音を発生しない。
【0036】
また、このようなずれは相対的なものであるので、上流側伝動歯車38や下流側伝動歯車39に対して各ピニオンギヤ42が駆動軸方向にずれたとしても、半ピッチずれた平歯車90の箇所への噛み込み現象がなく、異音を発生しない。言い換えれば、あらかじめ想定される製作・組み付け上の誤差を考慮して、環状溝部91の溝幅寸法B1の大きさを設定しておくことにより、想定される範囲内で多少の誤差が発生したとしても、異音の発生を確実に防止することができる。
【0037】
しかも、環状溝部91は、歯先部から歯元部に至るまでの歯形全体をカットした構成からなるものではなく、ほぼピッチ円に至るまでの歯元部分を残しているものであるから、その分、歯の噛み合いを維持することができるとともに、歯の強度も大きく低下することがない効果がある。
【0038】
前記上流側伝動歯車38の駆動軸30aや下流側伝動歯車39の駆動軸32aを、前記左側のサイドフレーム部27bに軸支するに際して、図16(a)〜図16(c)に示すPOM(ポリアセタール樹脂)等の合成樹脂製の軸受体36、37を利用する。軸受体36(37)におけるボス部(筒部)92の内径孔(軸受孔)93は前記各駆動軸30a(32a)の直径に等しく形成されて、軸受体36(37)と各駆動軸30a(32a)とは相対的に回転自在且つ軸線方向に移動可能となっている。前記ボス部(筒部)92の外周面には、前記サイドフレーム部27bの板厚さt1に等しい間隔をあけて一対の鍔部94、95が一体的に成形されている。そして、その一対の鍔部94、95の間であってボス部(筒部)92の外周面には、図16(c)のハッチングで示す箇所のような、円周の一部を残した非円形断面の嵌合溝96が一体的に成形されている。
【0039】
前記一方の鍔部94の一部から内径孔(軸受孔)93の軸線と直交する方向に一体的に伸びるレバー部97には、その片面に摘み部97aが、この摘み部97aと反対面には係止突起98がそれぞれ一体的に成形されている(図16(a)及び図16(b)参照)。
【0040】
前記左側のサイドフレーム部27bには、図15に示すように、前記搬送モータ41におけるモータ軸41aに固定した状態の2つのピニオンギヤ42を、挿入できるだるま状(並列した大小孔が連通した形態)の挿入孔99が穿設されている。また、前記左側のサイドフレーム部27bには、各伝動歯車38、39が配置されるべき箇所に、前記軸受体36(37)の嵌合溝96が軸線周りに回動可能に嵌合できる大径孔部100が穿設され、さらに、前記大径孔部100の一部(上側)に連通し、且つ、前記サイドフレーム部27bの上側端面に連通して開放される挿通溝101が形成されている。
【0041】
そして、前記挿通溝101の幅寸法W2は、前記各軸受体36(37)における少なくとも円周面の一部を残した嵌合溝96のうち小径部位で小さい幅寸法W1の箇所のみが通過し得るように形成されている。
【0042】
次に、これらの動力伝達系の組み付け作業について説明すると、図14に示すように、まず、各駆動軸30a(32a)の左寄り部位の位置決め用の環状溝102に、Eリング(E形止め輪)103を被嵌する。次いで、各駆動軸30a(32a)の左端から圧縮コイルバネからなる付勢コイルバネ104と前記軸受体36(37)とを軸線に沿って被嵌させる。その場合、各レバー部97が前記左側のサイドフレーム部27bの内面に沿う側に設定する。次いで、前記各軸受体36(37)のボス部92の端面に対面させるEリング(E形止め輪)105を駆動軸30a(32a)の環状溝に被嵌させる。さらに、この駆動軸30a(32a)の左端から、伝動歯車38(39)を圧入被嵌させ、各伝動歯車38(39)のボス部106の端面が駆動軸30a(32a)の左端面と一致する位置にて位置決め固定する。
【0043】
次いで、図15の実線部分で示すように、各軸受体36(37)の嵌合溝96のうち幅W1の小径部位が幅寸法W2の前記挿通溝101を通過する位相となるように、レバー部97を指で摘んで各軸受体36(37)を駆動軸30a(32a)の周りで回動させ、その状態で前記サイドフレーム部27bの上端面側から各嵌合溝96を挿通溝101に差込み、大径孔部100の箇所で、各嵌合溝96の円周部が大径孔部100に嵌まるように、サイドフレーム部27bの内面に沿わせてレバー部97を回す。このとき、レバー部97の弾性にて係止突起98がサイドフレーム部27bの内面に摺接する。ついで、図15の二点鎖線で示すように、前記各レバー部97の反対面の係止突起98を、サイドフレーム部27bに穿設された係止孔106、107に係止させると、各嵌合溝96がサイドフレーム部27bの挿通溝101の方向に抜け不能となり、且つ各軸受体36(37)の回動姿勢が保持されるのである。
【0044】
そして、この状態では、各駆動軸30a(32a)は付勢コイルバネ104を介して、図14の右方向に付勢される結果、各駆動軸30a(32a)の左端に固定された伝動歯車38(39)は前記左側のサイドフレーム部27bの外面に引き寄せられた位置にセットされ、且つ軸線方向にずれない。この伝動歯車38(39)と前記外向き(左向きに突出したモータ軸41aに固定された2列のピニオンギヤ42とがそれぞれの並列平歯車90、90同士で噛み合い、且つ軸線方向にずれないから、静粛な動力伝動を実現できるのである。即ち、各駆動軸をフレームに装着された軸受体にそれぞれ回転可能且つ軸線に沿って移動可能に軸支させた状態で、付勢手段(付勢コイルバネ104)により、各伝動歯車の側端面が前記各軸受体の側端面に当接させるべく付勢すると、各伝動歯車の側端面と駆動軸の基準位置との関係だけを厳密に設定するだけで、前記直列2列状のピニオンギヤに対して各伝動歯車の軸線方向のずれを無くすることができ、記録媒体搬送装置の組み付け作業が一層容易となる。
【0045】
なお、図示はしていないが、位置決め用の環状溝102に被嵌されるEリング(E形止め輪)103と付勢コイルバネ104との間、および軸受体36(37)とそれより左側に位置するEリング(E形止め輪)105との間には、それぞれワッシャを介在させることが望ましく、好適には摩擦負荷(摩擦係数)が小さい材料からなるワッシャを介在させることが望ましい。また、付勢コイルバネ104の少なくとも軸受体36(37)と接触する側の端部には、軸受体36(37)との間で摩擦抵抗が増加しないようにする処理(摩擦負荷低減用の処理)として、バネ線材の先端縁を内側のコイル部分に向かって折り曲げておくことが望ましく(図18参照)、より好適には、付勢コイルバネ104の両端部にそのような処理を施すことにより、付勢コイルバネ104の取り付けに際して、どちらの向きに装着してもよいという効果が得られる。ところで、前記各ピニオンギヤ42は、2つの平歯車90,90を外周部に一体成形(アウトサート成形)したブッシング41b(図17(b)参照)が、それぞれモータ軸41aに圧入被嵌されて取り付けられるが、必ずしも、モータ軸41aである必要はなく、たとえば、モータ軸41aの回転が減速して伝えられる出力軸に取り付けるようにしてもよい。
【0046】
上流側搬送ローラ対のうち上側に配置される従動ローラとしてのピンチローラ31は前記駆動ローラ30の上面にて主走査方向に適宜間隔にて配置されるものである。各ピンチローラ31はこれを支持し、且つ独立的に付勢可能とする支持手段としての後述するピンチローラホルダ体40に取付けられるものである。
【0047】
他方、前記プラテン28より下流側の上方に配置された主走査方向に長く延びる用紙ガイド34には、図2に示すような拍車型の従動ローラ33が主走査方向に所定間隔隔てて配置されている。この拍車型の従動ローラ33を1ずつ個別的に弾性ばねにて付勢して駆動ローラ32に押圧する形態であっても良い。また、前記用紙ガイド34には前記従動ローラ33よりも上流側に複数の補助拍車35が主走査方向に適宜間隔にて配置されている(図2及び図3参照)。この補助拍車35にて記録済みの用紙Pが用紙ガイド34の下面側を円滑に通過し、且つ前記拍車状の従動ローラ33と駆動ローラ32との間に導かれるものである。
【0048】
POM(ポリアセタール樹脂)等の合成樹脂製のピンチローラホルダ体40は、主走査方向に長く延びる基部43と、前記各ピンチローラ31毎に支持する各支持部44とが射出成形にて一体成形されたものであり、且つ前記1つの基部43に対して各支持部44を用紙Pの幅方向(主走査方向)に長い薄肉状連設部45にて一体的に接続されたものである(図6〜図8参照)。さらに付言すれば、用紙Pの幅方向(主走査方向)の中心線から対称位置に、ピンチローラ31が配置できるように用紙搬送方向の下流側に向かって伸びるスリット46にて前記各支持部44が分離されている。そして、前記基部43と各支持部44との付け根部である長い薄肉状連設部45の間には、複数の抜き孔47(図7でハッチング部参照)が穿設されている。この薄肉状連設部45により、各支持部44は基部43に対して弾性的に上下に容易に撓み得るように構成されている。また、前記抜き孔47の存在により、薄肉状連設部45の長さが各支持部44の幅寸法より短くできて前記撓み作用を向上させることができるものである。
【0049】
前記各支持部44の先端部(前記下流側)には、前記各ピンチローラ31を下方から挿入するための配置孔48と、各ピンチローラ31の両端から突出する支軸31aを脱落不能且つ回転自在に支持する取付け部49とが形成されている(図6、図7、図9、図10参照)。前記基部43は基本的に上面開放状の箱状乃至は枠状に形成され、また各支持部44は基本的に偏平な板状に形成されており、さらに前記基部43及び支持部44には、重量を軽減しつつ剛性を高めるために縦横に複数(多数)のリブ50が一体的に形成されるとともに、その底面において、用紙Pとの接触抵抗を軽減するための用紙搬送方向に延びるリブ150(図8参照。図11,図12は図示を省略)が用紙Pの幅方向に間隔をおいて多数列設されている。
【0050】
そして、前記基部43の前面には、前記フレーム27におけるメインフレーム部27aに対してその背面側から脱落不能、且つ上下方向及び左右方向に移動不能で位置決めできるようにする上向きの第1係止フック部51及び第2フック部52と、略矩形状の下り止めフック部53とが一体的に形成されている(図6、図7、図8参照)。
【0051】
より詳しくは(実施形態では)、前記第1係止フック部51は、前記基部43の前面板43aの下側部位に、各支持部44に対して2つ当て配置されている(合計8個)。第2係止フック部52は、前記基部43の前面板43aの上側部位に、左右両端寄りと中央寄りに合計4つ配置されている。下り止めフック部53は前記基部43の前面板43aのうち、上向き開放状の一対の切欠き溝54の間に形成される弾性片55の前面に一体的に形成されている。実施形態では前記弾性片55は基部43の左右方向に適宜隔てて3箇所である(図6及び図7参照)。
【0052】
なお、図7においてハッチングで示す各抜き孔47は、前記第1係止フック部51、第2係止フック部52及び下り止めフック部53のそれぞれの箇所に対応し、且つ各フック部51〜53の形状より若干大きく、平面視略矩形のものである。このように、各フック部51〜53及び抜き孔47を配置することにより、ピンチローラホルダ体40の射出成形時に一対の金型にて前記各フック部51〜53が一体成形できるようになる。
【0053】
さらに、これらのフック部51〜53および抜き孔47の数、配置等を変更することにより、薄肉状連設部45の強度を各支持部44毎に変更することも可能である。これにより、共通の付勢バネ体71を使用しても用紙Pの幅方向(主走査方向)のピンチローラ31の各押圧力を適宜変更することが可能となる。
【0054】
また、前記ピンチローラホルダ体40の基部43、薄肉状連設部45及び支持部44にわたって、その左右方向略中央部(主走査方向の中央部)に、給紙搬送される用紙Pの先端を検知し、また、間欠的に搬送される用紙Pが前記上流側搬送ローラ対30、31による挟持から外れることを検出するレジ検出レバー(用紙検出レバー)56を装着するための軸支部57及び挿通孔57aが形成されている。そして、前記基部43のうち左右中央部から一方寄りに離間した位置(側部位)には、用紙Pの幅方向の一部に接触して当該用紙Pの幅を検出するための幅検出レバー59を装着するための軸支部60及び挿通孔60aが形成されている(図7、図8(a)、図11及び図12参照)。挿通孔57a,60aは図7においてハッチングで示す。
【0055】
前記各軸支部57、60には、それぞれ一対の非円形軸61がその自由端側で適宜隙間を有するように相対向して設けられている(図7、図8、図11及び図12参照)。他方、前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59のそれぞれ中途部に形成された軸受筒部62には、前記非円形軸61の軸線と直交する方向のうち、前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59のそれぞれ接触部63側(下端側)を前記挿通孔57a,60aに差し込むときのみ、前記非円形軸61に被嵌可能な挿入溝62aが切欠き形成されている(図11、図12及び図13参照)。
【0056】
そして、図11及び図12に示すように、前記各レバー56、59に付勢力を与えるための各付勢バネ64、65は、前記軸受筒部62の一方に被嵌する巻回部を有し、該巻回部の一方から伸びる第1係止部を前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59に係止し、前記巻回部の他方から伸びる第2係止部を前記各軸支部57、60に係止させるものである。
【0057】
他方、前記フレーム27におけるメインフレーム部27aには、前記ピンチローラホルダ体40における前記各フック部51,52,53に対応させて係止孔66,67,68が穿設されている(図5参照)。また、メインフレーム部27aには、前記挿通孔57a,60aの箇所に対応させた位置に対応する縦長の孔69が穿設されている(図5、図11及び図12参照)。
【0058】
なお、前記複数の第2係止フック部52のうち1つ(実施形態では、図3〜図5において右端)のものに対する係止孔67の左右幅寸法を対応する第2係止フック部52の左右幅と一致させることで、後述するように、ピンチローラホルダ体40をフレーム27に取付けするときに左右移動不能とする位置決めの機能を持たせる。また、前記メインフレーム部27aの下端側には、ピンチローラホルダ体40における支持部44の上面に略平行状に被さるバネ支持片70が、搬送方向下流側に向かって下向き傾斜状に一体的に形成されている(図5等を参照)。そして、前記第1係止フック部51に対応する係止孔66はメインフレーム部27aの下端とバネ支持片70との連設付け根部に形成されている。
【0059】
また、前記係止孔66の上辺縁から係止孔68の下辺までの上下方向の垂直距離は、上向き開放状の第1係止フック部51の付け根部から下り止めフック部53の下面までの上下方向の垂直距離に等しく設定されている。
【0060】
なお、前記ピンチローラホルダ体40における各支持部44の先端のピンチローラ31を駆動ローラ30の周面に押圧するための付勢バネ体71は、前記フレーム27におけるバネ支持片70と支持部44との間に跨がって配置されているものであって、実施形態における付勢バネ体71は、1本のバネ棒を屈曲させて平面視で概略M字状に一体的に形成されている。その場合、付勢バネ体71のM型の中央部71aと左右両側の押圧足部71b,71bと、各各押圧足部71bの中途部の巻回部71cとからなるように1本の金属製のバネ棒を屈曲させて形成したものである。
【0061】
そして、前記各バネ支持片70の自由端側の両端部には、前記各巻回部71cが左右方向(記録媒体の幅方向)から被嵌して支持できる装着突起部70aが一体的に形成されている(図5、図10参照)。より詳しくは、図4,5に示すように、最左端に位置する装着突起部70aのみが左方向に突出し、その他の装着突起部70aは右方向に突出するように形成されている。
【0062】
前記メインフレーム部27aの裏面側(搬送方向上流側)には、制御基板72が平行状に立設されており、この制御基板72の裏面には、前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59の上端側の被検知部73の接近を光の遮断により検出するホトインタラプタ等のレジセンサ74及び幅センサ75が固定されている。
【0063】
各検出レバー56(59)の下端(接触部63)がガイド板76の上面の孔77に嵌まった状態(用紙Pの後端縁が通過した状態)では、各検出レバー56(59)の基端側(被検知部73)がレジセンサ74(幅センサ75)の検知部に入り込んでOFF信号を出力する(図11及び図12の実線状態参照)。用紙Pの前端縁で各検出レバー56(59)の接触部63を押し上げ回動した状態では、前記被検知部73がレジセンサ74(幅センサ75)から離れてON信号を出力する(図11の二点鎖線状態参照)。
【0064】
上記の構成において、ピンチローラホルダ体40をメインフレーム部27aに対して装着するには、前記基部43の前面側をメインフレーム部27aの下端側から上向きに接近させる。そして、前記下側の各第1係止フック部51を対応する係止孔66に嵌め入れ、第2係止フック部52を対応する係止孔67に嵌め入れた状態で上向きに押し上げる。そのとき、各上向きの弾性片55の上部側で前向きに突出している下り止めフック部53がメインフレーム部27aの裏面に押し付けられるから、その反力で弾性片55の上端側(自由端側)がメインフレーム部27aの裏面から離れるように弾性変形する。そして、前記各下り止めフック部53が係止孔68に嵌まると、弾性片55自体の弾性力により、各下り止めフック部53の下端が前記係止孔68の下辺縁に当接した状態で当該係止孔68に嵌合できる。そのとき、前記第1係止フック部51は前記係止孔66の上辺縁に、また第2係止フック部52は係止孔67の上辺縁にそれぞれ当接する。これにより、基部43ひいてはピンチローラホルダ体40は上下に移動できず、位置決めされた状態で、メインフレーム部27aに装着できる。さらにこのとき、一つの第2係止フック部52と係止孔67との主走査方向の幅寸法が同じであるので、基部43ひいてはピンチローラホルダ体40は左右方向(主走査方向)にも移動不能となって、左右位置も位置決めされるのである。
【0065】
このように、基部43の前面に複数のフック部51〜53を設け、この各フック部をフレーム27のメインフレーム部27aに穿設された係止孔66〜68に係止すると、フレームに対するピンチローラホルダ体40の取付け作業がワンタッチで行えるという利点を有する。
【0066】
この状態では、各支持部44は、メインフレーム部27aの下端から斜め下向き(駆動ローラ30の上面に接近する方向)に伸びているバネ支持片70の下面にほぼ沿うように配置され、各支持部44の先端のピンチローラ31が駆動ローラ30の上面に接近する。次いで、前記各付勢バネ体71の中央部71aを各バネ支持片70の上面に載せ、且つ巻回部71cを各バネ支持片70の装着突起部70aに被嵌させると、この付勢バネ体71の両側の押圧足部71bが、前記支持部44の上面で先端方向に伸びるように配置される。そして、押圧足部71bの先端(自由端)の丸め部が各支持部44の上面の先端寄りの側部に凹み形成された係止凹部74(図7、図11及び図12参照)に嵌まる。
【0067】
これにより、前記各支持部44は基部43に対して薄肉状連設部45を介して連設されていることと、各付勢バネ体71の付勢力とにより、各支持部44の先端側のピンチローラ31が独立的に駆動ローラ30の上面に押圧付勢されるのである。
【0068】
また、前記各付勢バネ体71は、先に、押圧足部71bの先端丸め部を係止凹部74に嵌めてから後に、巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させるようにしてもよく、たとえば、左右のそれぞれの先端丸め部を同時に嵌めるようにしてもよいし、左右いずれか一方の側の先端丸め部を係止凹部74に嵌めつつ、その巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させてから後に、バネ支持片70の上面に載っている中央部(M字状部分)71aをその弾性に抗して外側乃至は内側に押し開くように操作して、他方の側の巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させつつ、先端丸め部を係止凹部74に嵌めるようにしてもよい。
【0069】
このとき、各付勢バネ体71は、左右一対の押圧足部71aを連結している中央部71aがM字状に折曲形成されているため、巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させる際に、その被嵌方向への押し開き操作が極めて容易なものとなる。
【0070】
したがって、特に、図4および図5に実施形態においては、最左端の装着突起部70aのみが左方向に向かって突出形成されているため、これに対応する付勢バネ体71の取り付けに際しては、押圧足部71aを必ず外側に押し開くように操作して、巻回部71cを装着突起部70aに被嵌させる必要があるが、これがために取り付け操作が困難となる虞れはない。
【0071】
もし、最左端の装着突起部70aについても、右方向に突出させようとすると、図5に示す左端のバネ支持片70よりさらに外側(左側)に装着突起部形成用の突出片を新たに必要とし、その分、フレームに大きな開口(記録媒体の搬送経路に対応する空間)を作らなければならないため、フレームの強度が低下する虞れがあるが、本実施形態では、このような虞れがない。
【0072】
なお、前記レジ検出レバー56及び幅検出レバー59は、前記ピンチローラホルダ体40をフレーム27に装着する前段階で装着しておく。
【0073】
すなわち、ピンチローラホルダ体40に装着した状態(図11および図12参照)では、各検出レバー56,59の接触部63がバネ支持片70の一部に当接して、それ以上の回動が規制されるため、軸受筒部62が非円形軸61より離脱可能な位置(挿入溝62aが非円形軸61の細幅部分に対応した位置)までは回動し得ない。これによって、装着状態での各レバー56,59の不意の離脱を確実に防止することができる。
【0074】
もっとも、装着状態における各レバー56,59の通常の作動範囲内、つまり、用紙Pとの接触により各レバー56,59が回動する範囲内では、挿入溝62aが非円形軸61の細幅部分に対応しない条件を少なくとも満足するのであれば、ピンチローラホルダ体40をフレーム27に装着したあとで各レバー56,59を取り付ける構成であっても何等差し支えない。
【0075】
そして、操作パネル部5のボタン操作で、画像形成(プリンタ)指令を出すと、前記給紙部7に積層されている用紙Pの一枚を給紙ローラ12の回転にて送り、用紙Pの先端が分離板10の箇所で積層箇所から分離され、ガイド板76の上面に沿って上流側の搬送ローラ対30、31に向かって搬送される。この状態では前記駆動ローラ30は静止状態である(用紙搬送方向に対して逆回転させておいても良い)。
【0076】
次いで、用紙Pの幅方向の中央の先端縁にて前記レジ検出レバー56を押し上げ、レジセンサ74がON信号を出力する。この信号を受けて、前記用紙Pの先端縁が前記駆動ローラ30とピンチローラ31との間(ニップ部)に突き当たる(衝突する)まで、用紙Pを搬送し、前記ニップ部で用紙Pの先端縁が主走査方向と平行状になるように揃えた後、前記搬送モータ41の駆動を開始する。
【0077】
これにより、ピンチローラ31と駆動ローラ30とのニップ部に用紙Pの先端部が挟持され、駆動ローラ30及び下流側の駆動ローラ32を同期して間欠駆動させる。
【0078】
記録ヘッド2には、インク滴を噴射するノズル列(図示せず)が副走査方向に設けられており、記録ヘッド2は所定の印字幅でガイド軸26a,26bに沿って主走査方向に移動しながら印刷する。そして、駆動ローラ30及び駆動ローラ32は、記録ヘッド2が主走査方向に移動して印刷している間は、停止しており、記録ヘッド2の移動と駆動ローラ30及び駆動ローラ32の駆動が交替して行われるので、駆動ローラ30及び駆動ローラ32の駆動が間欠的に駆動されることになる。この間欠回動の複数回にて、搬送される用紙Pが多機能装置1の前面の排紙トレイ21に排出されるのである。
【0079】
なお、プラテン28に空気吸引手段(図示せず)を接続し、記録ヘッド2によるインクの噴射中は用紙Pをプラテン28の上面に吸引するように構成すれば、用紙Pと記録ヘッド2のノズル面との間隔を一定に保持できるという効果を奏する。
【0080】
用紙Pの先端が下流側搬送ローラ対32、33にて挟持された段階から後では、下流側搬送ローラ対32、33による搬送速度は、搬送上流側ローラ対30、31による搬送速度より若干速いように同期されているが、下流側搬送ローラ対32、33の挟持力が搬送上流側ローラ対30、31の挟持力より低いため、両駆動ローラ30、32が同期して駆動されても、下流側搬送ローラ対32、33のニップ部で用紙Pが若干滑り、プラテン28上での用紙Pの平坦度は保持される。
【0081】
本発明において、前記上流側伝動歯車38及び下流側伝動歯車39の両方をサイドフレーム部27bの内面側に配置することも可能である。その場合、各駆動軸30a(32a)の軸端側にEリングを固定し、それより内寄り部位にコイルバネ104と軸受体36(37)を配置して、各駆動軸30a(32a)を左方向に付勢した位置に位置決めするように構成しても良い。
【0082】
ところで、図1に示すように、本体ケース4の前面側(用紙排出側)の左右方向の本体ケース4の寸法が前方に行くに従って小さくなるように設計すると画像形成装置がコンパクトに見える。そのためには、サイドフレーム部27bの外面と本体ケース4の側面の内側との間に前記上流側伝動歯車38及び下流側伝動歯車39の両方を配置する場合、前記上流側搬送ローラ30に対する駆動軸30aの端部に固定される伝動歯車38よりも、下流側搬送ローラ32に対する駆動軸32aの端部に固定される伝動歯車39の方をサイドフレーム部27bの外面に接近させる(図14参照)と、伝動歯車39と本体ケース4の側面とを近づけるように、本体ケース4のデザインを設計することが可能となる。
【0083】
なお、本発明においては、前記2つの伝動歯車38、39に同時に噛合う2つのピニオンギヤ42、42が取付けられる出力軸は、前記モータ軸41aに代えて、搬送モータ41のモータ軸より伝動下流側に設けた中間歯車の軸であっても良い。
【0084】
また、前記各軸受体36(37)における少なくとも一部に円周面を残した非円形断面の嵌合溝96として、前記実施形態では中心線を挟んで円周の両側の一部を切り取った形態(略小判型)にしたが、これに代えて、円周の一側部位のみきりとったD型の嵌合溝としても良い。
【0085】
【発明の作用・効果】
以上に詳述したように、請求項1に記載の発明は、記録媒体を挟持して搬送するための搬送ローラ手段が記録領域を挟んでその搬送方向上流側と搬送方向下流側とに配置された記録媒体搬送装置において、前記上流側の上流側搬送ローラ手段における上流側駆動軸の端部に取り付けられた上流側伝動歯車と、前記下流側の下流側搬送ローラ手段における下流側駆動軸の端部に取り付けられた下流側伝動歯車と、これらの両伝動歯車にそれぞれ噛み合うように一つの出力軸に取り付けられた2つの駆動ピニオンギヤとはそれぞれ半ピッチ位相をずらした2つ平歯車と、この2つ平歯車の間に形成された所定幅の環状溝部とを一体成形した歯車にて構成され、前記出力軸を回転させるモータが固定されたフレームには、前記上流側駆動軸を回転可能に軸支する合成樹脂製の上流側軸受体と、前記下流側駆動軸を回転可能に軸支する合成樹脂製の下流側軸受体とが装着され、前記上流側駆動軸における前記上流側軸受体と前記上流側伝動歯車との間には、第1のストッパーが設けられ、前記下流側駆動軸における前記下流側軸受体と前記下流側伝動歯車との間には、第2のストッパーが設けられ、前記第1のストッパーが前記上流側軸受体に当接する方向に、前記上流側駆動軸を付勢する第1の付勢手段と、前記第2のストッパーが前記下流側軸受体に当接する方向に、前記下流側駆動軸を付勢する第2の付勢手段と、を備えたものである。
【0086】
このように隣り合う2列の平歯車が半ピッチずれた伝動歯車及びピニオンギヤであるので、一般的な平歯車に比べて噛み合い率が2倍となり、上流側および下流側のいずれの搬送ローラ手段に対しても、搬送モータの回転運動を確実に伝達することができる。したがって、記録媒体の搬送動作を両搬送ローラの回転運動に伴って的確に行うことができることはもとより、円滑に回転運動が伝達されることによって、搬送系全体の騒音の発生も少なく静粛運転を実現することができる。しかも、一つの出力軸に取り付けた2つの駆動ピニオンギアを介して上流側および下流側の両搬送ローラをそれぞれ各別に回転駆動するようにしたので、1個の駆動ピニオンギアによって同時に駆動するようにしたものに比べ、磨耗等の経年変化が少なく、長期に渡って静粛運転を実現することができる。
【0087】
そして、請求項1に記載の発明では、前記各伝動歯車及び2つの駆動ピニオンギヤは、2つの平歯車の間に所定幅の環状溝部を有して一体成形されているものであるから、ピニオンギヤと伝動歯車との組み付けに多少の誤差があって、両伝動歯車間に軸線方向に若干のずれが生じても、半ピッチずれた平歯車列に相手側の平歯車列が噛合うことがないから静粛運転を確保することができ、伝動歯車及びピニオンギヤの組み付けに厳格な精度が要求されないから、組み付け作業が容易となるという効果も奏する。
【0088】
さらに、請求項1に記載の発明では、前記出力軸を回転させるモータが固定されたフレームには、前記上流側駆動軸を回転可能に軸支する合成樹脂製の上流側軸受体と、前記下流側駆動軸を回転可能に軸支する合成樹脂製の下流側軸受体とが装着され、前記上流側駆動軸における前記上流側軸受体と前記上流側伝動歯車との間には、第1のストッパーが設けられ、前記下流側駆動軸における前記下流側軸受体と前記下流側伝動歯車との間には、第2のストッパーが設けられ、前記第1のストッパーが前記上流側軸受体に当接する方向に、前記上流側駆動軸を付勢する第1の付勢手段と、前記第2のストッパーが前記下流側軸受体に当接する方向に、前記下流側駆動軸を付勢する第2の付勢手段と、を備えたものである。
従って、各駆動軸をフレームに装着された軸受体にそれぞれ回転可能且つ軸線に沿って移動可能に軸支させた状態で、付勢手段により、各伝動歯車の側端面が前記各軸受体の側端面に当接させるべく付勢すると、各伝動歯車の側端面と駆動軸の基準位置との関係だけを厳密に設定するだけで、前記直列2列状のピニオンギヤに対して各伝動歯車の軸線方向のずれを無くすることができ、記録媒体搬送装置の組み付け作業が一層容易となる。
【0089】
【0090】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の記録媒体搬送装置において、前記軸受体の筒部の外周面には、少なくとも円周面の一部を有する非円形断面の嵌合溝を形成し、前記フレームには、前記嵌合溝が回動可能に嵌まる大径孔部と、フレームの端面から前記大径孔部に連通し、且つ前記嵌合溝のうち小径部位のみ通過し得る挿通溝とが形成されており、前記軸受体には、フレームの側面に沿って回動し得るレバー部が一体的に形成されているものであるから、軸受体のうち小径部位を挿通溝に合わせた位相のときのみ、軸受体をフレームに装着でき、その他の位相では軸受体がフレームから不用意に外れないのであり、しかも各軸受体にレバー部が一体的に形成されているから、このレバー部をもって簡単に軸受体を軸線周りに回動させて着脱可能とすることができ、組み付け作業が容易になるという効果を奏する。
【0091】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の記録媒体搬送装置を備えた画像形成装置であって、平面視において、前記フレームにおける左右一対のサイドフレーム部の間に、前記搬送ローラ手段と、インクジェット式記録ヘッドのノズル面と対峙させるプラテンとを配置し、画像形成装置における本体ケースの側面内側と、前記一方のサイドフレーム部の外側との間に前記各伝動歯車を配置し、前記上流側伝動歯車よりも下流側伝動歯車前記サイドフレーム部の側面に接近するように配置したものであリ、各伝動歯車の組み付けが容易であると共に、画像形成装置における本体ケースの側面のうち排紙側の本体ケースの左右幅寸法を小さく設計でき、コンパクトな画像形成装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】多機能装置の全体正面図である。
【図2】インクジェット式の印字部及び記録媒体搬送装置の側面図である。
【図3】記録媒体搬送装置の平面図である。
【図4】フレームに装着した状態の記録媒体搬送装置の前方斜視図である。
【図5】フレームの前方斜視図である。
【図6】ピンチローラホルダ体の斜視図である。
【図7】ピンチローラホルダ体の平面図である。
【図8】(a)は図6のVIIIa−VIIIa線矢視断面図、(b)図6のVIIIb−VIIIb線矢視断面図である。
【図9】(a)は図7のIXa−IXa線矢視拡大側断面図、(b)図7のIXb−IXb線矢視拡大側断面図である。
【図10】図4の要部拡大図である。
【図11】図3のXI−XI線拡大側断面図である。
【図12】図3のXII−XII線拡大側断面図である。
【図13】レジ検出レバー及び幅検出レバーの斜視図である。
【図14】伝動歯車及び軸受体の箇所での要部拡大側断面図である。
【図15】図14のXV−XV線矢視図である。
【図16】(a)は軸受体の側面図、(b)は断面図、(c)は図16(b)のXVI−XVI線矢視拡大断面図である。
【図17】(a)は伝動歯車の一部拡大断面図、(b)はピニオンギヤの断面図である。
【図18】付勢コイルバネの平面図である。
【符号の説明】
2記録ヘッド
11給紙ローラユニット
12給紙ローラ
23キャリッジ
27フレーム
27aメインフレーム部
27b左側サイドフレーム部
28プラテン
30上流側搬送ローラ対における駆動ローラ
31上流側搬送ローラ対における従動ローラ(ピンチローラ)
32下流側搬送ローラ対における駆動ローラ
33下流側搬送ローラ対における従動ローラ
30a,32a駆動軸
36、37軸受体
38、39伝動歯車
41搬送モータ
41aモータ軸
42ピニオンギヤ
90平歯車
91環状溝部
92ボス部
94、95鍔部
96嵌合溝
97レバー部
98係止突起
99挿入孔
100大径孔部
101挿通溝
103Eリング
104付勢コイルバネ

Claims (3)

  1. 記録媒体を挟持して搬送するための搬送ローラ手段が記録領域を挟んでその搬送方向上流側と搬送方向下流側とに配置された記録媒体搬送装置において、
    前記上流側の上流側搬送ローラ手段における上流側駆動軸の端部に取り付けられた上流側伝動歯車と、前記下流側の下流側搬送ローラ手段における下流側駆動軸の端部に取り付けられた下流側伝動歯車と、これらの両伝動歯車にそれぞれ噛み合うように一つの出力軸に取り付けられた2つの駆動ピニオンギヤとは、それぞれ半ピッチ位相をずらした2つ平歯車と、この2つ平歯車の間に形成された所定幅の環状溝部とを一体成形した歯車にて構成され、
    前記出力軸を回転させるモータが固定されたフレームには、前記上流側駆動軸を回転可能に軸支する合成樹脂製の上流側軸受体と、前記下流側駆動軸を回転可能に軸支する合成樹脂製の下流側軸受体とが装着され、
    前記上流側駆動軸における前記上流側軸受体と前記上流側伝動歯車との間には、第1のストッパーが設けられ、
    前記下流側駆動軸における前記下流側軸受体と前記下流側伝動歯車との間には、第2のストッパーが設けられ、
    前記第1のストッパーが前記上流側軸受体に当接する方向に、前記上流側駆動軸を付勢する第1の付勢手段と、
    前記第2のストッパーが前記下流側軸受体に当接する方向に、前記下流側駆動軸を付勢する第2の付勢手段とを備え、
    前記第1の付勢手段は、前記上流側駆動軸に前記上流側軸受体を挟んで前記第1のストッパーとは反対側に設けられた第3のストッパーと、その第3のストッパーと前記フレームとの間に設けられたバネとによって構成され、
    前記第2の付勢手段は、前記下流側駆動軸に前記下流側軸受体を挟んで前記第2のストッパーとは反対側に設けられた第4のストッパーと、その第4のストッパーと前記フレームとの間に設けられたバネとによって構成されていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 前記軸受体の筒部の外周面には、少なくとも円周面の一部を有する非円形断面の嵌合溝を形成し、
    前記フレームには、前記嵌合溝が回動可能に嵌まる大径孔部と、フレームの端面から前記大径孔部に連通し、且つ前記嵌合溝のうち小径部位のみ通過し得る挿通溝とが形成されており、
    前記軸受体には、フレームの側面に沿って回動し得るレバー部が一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体搬送装置。
  3. 平面視において、前記フレームにおける左右一対のサイドフレーム部の間に、前記搬送ローラ手段と、インクジェット式記録ヘッドのノズル面と対峙させるプラテンとを配置し、画像形成装置における本体ケースの側面内側と、前記一方のサイドフレーム部の外側との間に前記各伝動歯車を配置し、前記上流側伝動歯車よりも下流側伝動歯車を前記サイドフレーム部の側面に接近するように配置してなる請求項1または2に記載の記録媒体搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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