JP4295842B2 - 物品処理装置、および紙葉類処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定数の物品を結束した帯を切除して結束解除された物品を処理する物品処理装置に係り、特に、所定枚数の紙葉類を結束した帯を切断し、切断した帯を所定の収納容器へ収納し、結束解除された紙葉類を処理する紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定枚数の紙葉類を結束した束を連続的に投入し、各束の結束帯を切断し、切断した帯を所定の収納容器へ収納し、結束解除された紙葉類を1枚ずつ取出して処理する紙葉類処理装置が知られている。この種の紙葉類処理装置では、収納容器に収納される帯に束の処理順に応じた通し番号が印字される。また、通し番号が印字された帯を収納する収納容器は、収納した帯が満杯になったときに空の収納容器に交換される。
【0003】
この紙葉類処理装置において、処理済の束の履歴を確認する目的で切除した帯を探し出す必要が生じた場合、帯に印字した通し番号を元にして、帯を収納した複数の収納容器から該当する帯が収納されているであろう容器に見当を付け、オペレータの手作業により収納容器から帯が抽出されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、束の処理量に応じて多数の収納容器に切除された帯が収納されているため、オペレータの判断によって当該帯が収納されているであろう収納容器を探し出すのは極めて困難である。また、複数台の紙葉類処理装置を用いて束が処理されているような場合には、帯の抽出作業はさらに困難になる。このため、従来の処理装置では、帯の抽出作業に多くの時間と労力を必要とし、オペレータの作業負担が大きくなる問題があった。
【0005】
この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、切除された帯が収納されている収納容器を容易に探し出すことができ、帯の抽出作業にかかる作業負担を軽減できる物品処理装置、および紙葉類処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の物品処理装置は、所定数の物品を結束した帯に通し番号を印字する印字手段と、上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、上記切断手段にて結束解除された物品を処理する物品処理手段と、一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、上記収納容器に収納された帯を探すため、当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、を備えている。
【0007】
また、この発明のうち請求項2記載の物品処理装置は、所定数の物品を帯で結束した束を順次投入する投入手段と、上記投入手段を介して投入される各束の帯に通し番号を印字する印字手段と、上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、上記切断手段にて結束解除された物品を処理する物品処理手段と、一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、上記収納容器に収納された帯を探すため、当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、上記特定手段にて特定された収納容器の容器番号を表示する表示手段と、を備えている。
【0008】
また、この発明のうち請求項3記載の物品処理装置は、所定数の物品を帯で結束した束を順次投入する投入手段と、上記投入手段を介して投入される各束の帯に通し番号を印字する印字手段と、上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、上記切断手段にて結束解除された物品を処理する物品処理手段と、一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、検索すべき帯の通し番号を入力する入力手段と、上記入力手段を介して入力された当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、上記特定手段にて特定された収納容器の容器番号を表示する表示手段と、を備えている。
【0009】
この発明の物品処理装置によると、帯を収納する収納容器を装置にセットした状態で当該収納容器の容器番号を読取って、この容器番号に関連させて当該収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が取出された収納終了時刻を記憶し、収納容器に帯を収納した処理時刻を当該帯の通し番号に関連させて記憶する。そして、帯を探し出す際に、通し番号に基づいて当該帯を収納した処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を取得し、当該帯が収納されている収納容器を特定する。
【0010】
また、この発明のうち請求項4記載の紙葉類処理装置は、所定枚数の紙葉類を結束した帯に通し番号を印字する印字手段と、上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、上記切断手段にて結束解除された紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、上記収納容器に収納された帯を探すため、当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、を備えている。
【0011】
また、この発明のうち請求項5記載の紙葉類処理装置は、所定枚数の紙葉類を帯で結束した束を順次投入する投入手段と、上記投入手段を介して投入される各束の帯に通し番号を印字する印字手段と、上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、上記切断手段にて結束解除された紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、上記収納容器に収納された帯を探すため、当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、上記特定手段にて特定された収納容器の容器番号を表示する表示手段と、を備えている。
【0012】
また、この発明のうち請求項6記載の紙葉類処理装置は、所定枚数の紙葉類を帯で結束した束を順次投入する投入手段と、上記投入手段を介して投入される各束の帯に通し番号を印字する印字手段と、上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、上記切断手段にて結束解除された紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、検索すべき帯の通し番号を入力する入力手段と、上記入力手段を介して入力された当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、上記特定手段にて特定された収納容器の容器番号を表示する表示手段と、を備えている。
【0013】
また、この発明のうち請求項7記載の紙葉類処理装置は、所定枚数の紙葉類を小帯で施封した把を所定数集積して大帯で結束した束を順次投入する投入手段と、上記投入手段を介して投入される各束の大帯に通し番号を印字する印字手段と、上記印字手段にて通し番号が印字された大帯を切断する切断手段と、上記切断手段にて結束解除された各把から小帯を切除する小帯処理手段と、上記小帯処理手段にて施封解除されたバラの紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、一定量の大帯を収納可能で且つ大帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有のカセット番号が付与された大帯カセットと、上記大帯カセットが装置にセットされた状態で、当該大帯カセットのカセット番号を読取る読取手段と、上記大帯カセットが装置にセットされた収納開始時刻および当該大帯カセットが装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られたカセット番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、上記切断手段にて切断された大帯を上記大帯カセットへ収納する収納手段と、上記収納手段にて大帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該大帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、検索すべき大帯の通し番号を入力する入力手段と、上記入力手段を介して入力された当該大帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該大帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する大帯カセットのカセット番号を上記第1記憶手段から取得し、当該大帯が収納された大帯カセットを特定する特定手段と、上記特定手段にて特定された大帯カセットのカセット番号を表示する表示手段と、を備えている。
【0014】
また、この発明のうち請求項8記載の紙葉類処理装置は、所定枚数の紙葉類を小帯で施封した把を所定数集積して大帯で結束した束を順次投入する投入手段と、上記投入手段を介して投入される各束の大帯を切除する大帯処理手段と、上記大帯処理手段にて結束解除された各把の小帯に通し番号を印字する印字手段と、上記印字手段にて通し番号が印字された小帯を切断する切断手段と、上記切断手段にて施封解除されたバラの紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、一定量の小帯を収納可能で且つ小帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有のカセット番号が付与された小帯カセットと、上記小帯カセットが装置にセットされた状態で、当該小帯カセットのカセット番号を読取る読取手段と、上記小帯カセットが装置にセットされた収納開始時刻および当該小帯カセットが装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られたカセット番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、上記切断手段にて切断された小帯を上記小帯カセットへ収納する収納手段と、上記収納手段にて小帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該小帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、検索すべき小帯の通し番号を入力する入力手段と、上記入力手段を介して入力された当該小帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該小帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する小帯カセットのカセット番号を上記第1記憶手段から取得し、当該小帯が収納された小帯カセットを特定する特定手段と、上記特定手段にて特定された小帯カセットのカセット番号を表示する表示手段と、を備えている。
【0015】
更に、この発明のうち請求項9記載の処理装置は、所定枚数の紙葉類を小帯で施封した把を所定数集積して大帯で結束した束を順次投入する投入手段と、上記投入手段を介して投入される各束の大帯に通し番号を印字する大帯印字手段と、上記大帯印字手段にて通し番号が印字された大帯を切断する大帯切断手段と、上記大帯切断手段にて結束解除された各把の小帯に通し番号を印字する小帯印字手段と、上記小帯印字手段にて通し番号が印字された小帯を切断する小帯切断手段と、上記小帯切断手段にて施封解除されたバラの紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、一定量の大帯を収納可能で且つ大帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の大帯カセット番号が付与された大帯カセットと、上記大帯カセットが装置にセットされた状態で、当該大帯カセットの大帯カセット番号を読取る第1読取手段と、一定量の小帯を収納可能で且つ小帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の小帯カセット番号が付与された小帯カセットと、上記小帯カセットが装置にセットされた状態で、当該小帯カセットの小帯カセット番号を読取る第2読取手段と、上記大帯カセットが装置にセットされた大帯収納開始時刻および当該大帯カセットが装置から取出された大帯収納終了時刻を上記第1読取手段にて読取られた大帯カセット番号に関連させて記憶するとともに、上記小帯カセットが装置にセットされた小帯収納開始時刻および当該小帯カセットが装置から取出された小帯収納終了時刻を上記第2読取手段にて読取られた小帯カセット番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、上記大帯切断手段にて切断された大帯を上記大帯カセットへ収納する大帯収納手段と、上記小帯切断手段にて切断された小帯を上記小帯カセットへ収納する小帯収納手段と、上記大帯収納手段にて大帯を収納した大帯処理時刻を上記大帯印字手段にて当該大帯に印字した通し番号と関連させて記憶するとともに、上記小帯収納手段にて小帯を収納した小帯処理時刻を上記小帯印字手段にて当該小帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、検索すべき大帯の通し番号および検索すべき小帯の通し番号のうちいずれか一方を入力する入力手段と、上記入力手段を介して入力された通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する帯カセットのカセット番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された帯カセットを特定する特定手段と、上記特定手段にて特定された帯カセットのカセット番号を表示する表示手段とを備えている。
【0016】
この発明の紙葉類処理装置によると、大帯(または小帯)を収納する大帯(小帯)カセットを装置にセットした状態で当該カセットのカセット番号を読取って、このカセット番号に関連させて当該カセットが装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が取出された収納終了時刻を記憶し、カセットに帯を収納した処理時刻を当該帯の通し番号に関連させて記憶する。そして、帯を探し出す際に、通し番号に基づいて当該帯を収納した処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有するカセットのカセット番号を取得し、当該帯が収納されているカセットを特定する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
図1に示すように、この発明の紙葉類処理装置1は、未検査の紙葉類の束を受入れるとともに検査済みの紙葉類の束を取出す束処理機2を備えている。この束処理機2は、コンベア4を介して検査機6に接続されている。コンベア4と検査機6との間には、検査機6に投入する紙葉類の束を結束解除する前処理機10が配設されている。
【0019】
例えば、100枚の紙葉類pを小帯kにより施封した把tを10把集積して大帯Kにより十文字結束した束T(図2参照)が束処理機2を介して紙葉類処理装置1に順次投入される。
【0020】
紙葉類の束Tが束処理機2に投入され、コンベア4を介して前処理機10へ搬送されると、前処理機10は、搬送された紙葉類の束Tから大帯Kを切断して除去するとともに、10個のバラ把tの各々から小帯kを切断して除去し、紙葉類の束Tを1枚づつの紙葉類pにバラして集積した状態で検査機6に供給する。尚、前処理機10では、切除する前の大帯Kおよび小帯kのそれぞれに処理の順序に応じた通し番号を印字し、通し番号が印字されて切除された大帯Kおよび小帯kをそれぞれ所定の収納容器へ収納する。
【0021】
検査機6では、前処理機10により一枚づつにバラにされた複数枚の紙葉類pを一枚づつ取出して検査し、この検査の結果、再使用可能と判断された紙葉類100枚を小帯kにより再び施封して把t´とし、10把を大帯Kにより結束して束T´とする。そして、検査機6により再使用可能と判断されて結束された紙葉類の束T´がコンベア4を介して逆方向に搬送され、束処理機2を介して取出される。
【0022】
図2には、上述した前処理機10の構成を概略的に示してある。
【0023】
前処理機10は、コンベア4を介して束処理機2から搬送された束Tを取込む取込み部A、取込み部Aを介して取込まれた束Tの大帯Kを切断して除去する大帯処理部B、大帯Kが切除された集積状態の10個の把t(以下、集積把と称する)をその集積方向に狭持した状態で向きを変える方向変換部C、方向変換部Cを介して方向変換された集積把から1把づつ切り出す切出し部D、切出し部Dにより切り出された把tの小帯kの糊を剥がす糊剥がし部E、糊が剥がされた小帯kを切断して除去する小帯処理部F、および、切出し部Dによって切出された把tを糊剥がし部Eおよび小帯処理部Fを介して検査機6に向けて搬送する搬送部Gを備えている。
【0024】
コンベア4を介して搬送された束Tは、取込み部Aを介して前処理機10内に取込まれ、後に詳述する大帯処理部Bにて大帯Kが切断除去される。このとき、取込み部Aにおいて、束Tを結束した大帯、すなわち横帯K1 および縦帯K2 の所定位置に、印字ヘッド11、12を介して、それぞれ通し番号としての大帯番号が印字される。
【0025】
大帯処理部Bにて大帯Kが切除されて結束解除された状態の集積把は、図示しない狭持部材によって挟持された状態で、方向変換部Cを介して方向変換され、その後、集積方向に沿って切出し部Dに向けて供給される。
【0026】
切出し部Dには、糊剥がし部Eに向けて上方に延びたリフトコンベア8、および切出される把tの小帯kの位置を検知する小帯検知装置(後述する)が設けられ、方向変換部Cと切出し部Dとの間には、集積把をそのままの状態でその集積方向へ搬送し、端部に位置した把tをリフトコンベア8に所定圧力で押付ける供給装置(後述する)が設けられ、切出し部Dと糊剥がし部Eとの間には、小帯検知装置による検知結果に基づいて後述するプリンタヘッドを移動させて小帯kに通し番号としての小帯番号を印字する小帯印字装置(後述する)が設けられている。
【0027】
しかして、集積把の端部に位置した把tからリフトコンベア8によって1把づつ切出され、その度に集積把が供給装置によって切出された1把tの厚さ分だけリフトコンベア8に向けて移動される。このように、把tは、1把づつ切出される。
【0028】
また、切出し部Dによって把tが切出される際に、小帯検知装置によって小帯の位置が検知され、この検知結果に基づいて小帯印字装置によって小帯番号が小帯kに印字される。
【0029】
切出し部Dによって1把づつ切出された把tは、搬送部Gを介して検査機6に向けて搬送される。その途中、糊剥し部Eにおいて、小帯kと端部の紙葉類pとの間の糊が剥がされる。そして、糊剥がし処理がなされた把tの小帯kが、小帯処理部Fにて切断除去され、バラ積みの状態にされた複数枚の紙葉類pが検査機6へ供給される。
【0030】
次に、上述した大帯処理部Bに設けられた大帯処理装置について、図3乃至図17を参照して詳細に説明する。
【0031】
図3に示すように、大帯処理装置20は、取込み部Aを介して大帯処理部Bの所定の切断位置へ取込まれた束Tを載置する載置部21と、載置部21によって載置されて切断位置に配置された束Tの大帯K、即ち横帯K1 および縦帯K2 を切断する大帯切断機構22と、切断した大帯Kを保持するとともにこの大帯Kを束Tから分離して所定の収納待機位置へ配置する大帯キャッチ24と、切断された大帯Kを収納する収納容器としての大帯収納カセット25(以下、単に大帯カセット25と称する)と、大帯キャッチ24により収納待機位置(後述する)に配置された大帯Kを大帯カセット25内に押し込んで収納する大帯押込収納機構26(以下、単に押込機構26と称する)と、大帯カセット25内に押し込んだ大帯Kを所定位置へ整位させる大帯整位機構28(以下、単に整位機構28と称する)と、を有している。尚、大帯カセット25に隣接した位置には、大帯カセットを特定するためのカセット番号を記録したバーコードCを読取るためのCCDセンサ13が配設されている。
【0032】
図4には、大帯切断機構22、大帯キャッチ24、および大帯カセット25を概略的に示してある。
【0033】
大帯切断機構22は、切断位置に配置された束Tの下方に設けられ、縦帯K2 を位置35で切断する縦帯切断部31と、束Tの図中手前側に設けられ横帯K1 を位置38で切断する横帯切断部32と、を有している。
【0034】
縦帯切断部31は、揺動軸33aを中心に揺動自在に設けられたアーム部材33と、アーム部材33の揺動の先端に回動自在に設けられたカッター34と、アーム部材33を揺動するとともにカッター34を回転する図示しない駆動機構と、を有している。縦帯切断部31(揺動軸33a)は、アーム部材33の揺動の途中でカッター34が束Tの縦帯K2 に位置35で作用するように位置決めされている。
【0035】
同様に、横帯切断部32は、揺動軸36aを中心に揺動可能に設けられたアーム部材36と、アーム部材36の先端に回動自在に設けられたカッター37と、を有し、揺動の途中でカッター37が横帯K1 の位置38に作用するように位置決めされている。
【0036】
従って、束Tが切断位置に配置され、横帯切断部32および縦帯切断部31が作動されると、横帯K1 および縦帯K2 がそれぞれ位置38、35で切断されるようになっている。
【0037】
大帯キャッチ24は、切断位置に配置された束Tの図中右側に配設されている。大帯キャッチ24は、縦帯K2 をその切断位置35から離れた位置で挟持するとともに挟持した縦帯K2 を束Tから分離する縦帯キャッチ41と、横帯K1 をその切断位置38から離れた位置で挟持するとともに挟持した横帯K1 を束Tから分離する横帯キャッチ42と、を有している。そして、大帯キャッチ24は、各切断部31、32により切断された縦帯K2 および横帯K1 をそれぞれ挟持して束Tから分離し、所定の収納待機位置へ配置する。
【0038】
縦帯キャッチ41は、図示しないスライド機構により束Tから離れる方向(図中右側方向)にスライド可能に設けられたスライドアーム43と、このスライドアーム43と共働して縦帯K2 を挟持するキャッチアーム44と、を有している。キャッチアーム44は、図示しない回動機構により回転軸45を中心にスライドアーム43に対して回動自在に設けられている。そして、スライドアーム43の先端部43aとキャッチアーム44の回動の先端部44aとの間で縦帯K2 を挟持するようになっている。
【0039】
同様に、横帯キャッチ42は、図示しないスライド機構により束Tから離れる方向(図中右側方向)にスライド可能に設けられたスライドアーム46と、このスライドアーム46と共働して横帯K1 を挟持するキャッチアーム47と、を有している。キャッチアーム47は、図示しない回動機構により回転軸48を中心にスライドアーム46に対して回動自在に設けられている。そして、スライドアーム46の先端部46aとキャッチアーム47の回動の先端部47aとの間で横帯K1 を挟持するようになっている。
【0040】
従って、各切断部31、32にて切断された縦帯K2 および横帯K1 は、それぞれ縦帯キャッチ41および横帯キャッチ42により挟持され、束Tから離れる方向に分離され、所定の収納待機位置へ配置される。このとき、束Tから分離された縦帯K2 および横帯K1 は、載置部21と平行且つ大帯カセット25の後述するスリット51に対して直交する方向、即ち図中矢印x方向に延びて配置される。
【0041】
大帯カセット25は、大帯K(横帯K1 および縦帯K2 )が配置された収納待機位置の下方に設けられ、収納待機位置に対向した上面25a、およびこの上面25aと略直交した前面25bを有している。大帯カセット25は、その上面25aから前面25bにかけて開放され図中yz平面に沿って延びたスリット51を有している。大帯カセット25は、大帯Kの略中央位置の鉛直下方にスリット51が位置するように位置決めされている。
【0042】
スリット51は、その一側に設けられたバックアップスプリング53と他側に設けられたバックアップ55とにより境界され、バックアップスプリング53はスリット51内に押し込まれた大帯Kを図中左側(バックアップ55側)に向って押圧するように作用し、バックアップ55はバックアップスプリング53との間で大帯Kを挟持するとともに大帯Kの集積に伴って図中左側方向に移動するようになっている。また、スリット51の下端であってバックアップ55が設けられた他側には、後述する押込板およびクランプアームを入れ子状態で収容するとともに大帯Kを整位収納するための切欠き51aが形成されている。
【0043】
図5は押込機構26の斜視図、図6は押込機構26の側面図、図8は押込機構26の平面図、図9は押込機構26の正面図を概略的に示している。押込機構26は、大帯切断機構22により切断されて大帯キャッチ24により束Tから分離され、所定の収納待機位置へ配置された大帯Kの上方に設けられた押込板61、および押込板61との間で大帯Kを狭持するため大帯Kの下方に待機されたクランプアーム62を備えている。尚、押込機構26は、押込板61およびクランプアーム62が大帯カセット25のスリット51と同一面内に配置されるように位置決めされている。
【0044】
また、押込板61およびクランプアーム62が互いに対向した部分には、互いに歯合する凹凸が形成されている(図7参照)。これにより、両者の間で狭持した大帯Kを確実に拘束できる。
【0045】
押込板61は、大帯Kの略中央位置上方で且つ大帯Kの長手軸を横切る方向に延設されている。そして、押込板61は、後述する移動機構によって、上述したスリット51が形成された面内を上下方向および水平方向に移動可能となっている。また、クランプアーム62は、押込板61に従動され、押込板61と同一面内を移動可能となっている。
【0046】
押込板61は、先細の先端を有する板状に形成され、その基端部がスライダ63を介してスライドレール64に接続されている。スライドレール64は、略水平方向に延設されている。スライドレール64は、鉛直方向に延設されたスライドレール65を介してスライド自在に取付けられたスライドベース66に固設されている。従って、押込板61は、上下方向に延設されたスライドレール65に沿ってスライドベース66をスライドさせることにより上下方向に移動でき、水平方向に延設されたスライドレール64に沿ってスライダ63をスライドさせることにより水平方向に移動できる。
【0047】
クランプアーム62は、大帯Kの略中央位置下方で上述した押込板61と同じ方向に延設された棒状に形成されている。クランプアームの基端部は、スライダ67に固設されている。スライダ67は、スライドレール64と平行に延びたスライドレール68にスライド自在に取付けられている。スライドレール68は、スライドベース69を介して上述したスライドレール65に接続されている。従って、クランプアーム62は、上下方向に延設されたスライドレール65に沿ってスライドベース69をスライドさせることにより上下方向に移動でき、水平方向に延設されたスライドレール68に沿ってスライダ67をスライドさせることにより水平方向に移動できる。
【0048】
押込板61を上下方向に移動させる上下移動機構70は、鉛直方向に延設されたスライドレール65に隣接して互いに平行に延び且つスライドベース66を貫通したおねじとしてのシャフト71、およびスライドベース66に固設され、シャフト71と共働してボールねじとして作用するめねじとしてのナット72を有している。シャフト71の基端部には、プーリー73、タイミングベルト74、およびプーリー75を介して可逆回転型のモータ76が接続されている。
【0049】
従って、モータ76を回転すると、シャフト71が所望の方向に回転され、ナット72と共にスライドベース66が上下方向に移動されるようになっている。尚、移動ベース66は、押込板61をその初期位置からスリット51の下端まで押し込んだ作動位置まで移動可能となっており、それぞれの位置(初期位置および作動位置)で後述するセンサにより検知されるようになっている。
【0050】
押込板61を水平方向に移動させる水平移動機構80は、スライドベース66を貫通してシャフト71に平行且つ隣接して設けられたスプラインシャフト81、スプラインシャフト81に嵌入され取付ブラケット82を介してスライドベース66の上面に回転自在に取付けられたスプラインナット83、および基端部側がスプラインナット83に固定され、先端側に押込板61の基端部から上方に突設されたベアリング61aをスライド可能に受け入れた溝84aを有するリンクアーム84を有している。
【0051】
また、水平移動機構80は、可逆回転型のモータ85、モータ85の回転軸にその基端部が固定されたモータアーム86、およびモータアーム86の先端に突設されたベアリング86aをスライド可能に受け入れた溝87aをその先端側に有するリンクアーム87を有し、リンクアーム87の基端部がスプラインシャフト81の基端部に固定されている。
【0052】
従って、モータ85を回転すると、モータアーム86およびリンクアーム87が所望の方向に揺動され、スプラインシャフト81が所望の方向に回転される。スプラインシャフト81が回転されると、スプラインナット83が回転され、リンクアーム84が揺動される。リンクアーム84が揺動されると、ベアリング61aが溝84a内でスライド移動され、押込板61がスライドレール64を介してスライドベース66に対して水平方向にスライドされる。尚、スプラインシャフト81を貫通したスライドベース66の孔は、スプラインシャフト81の回動を許容するように余裕をもった大きさに形成されている。また、押込板61は、その初期位置から押込板61の先端がスリット51から外れた作動位置まで水平方向に移動可能となっており、それぞれの位置(初期位置および作動位置)で後述するセンサにより検知されるようになっている。
【0053】
一方、押込板61に従動されるクランプアーム62は、初期位置に配置された状態(図5に示す状態)で、押込板61より下方に所定距離離間され、その移動の上端位置がストッパ91によって規制されている。このとき、クランプアーム62は、水平方向に延設されたスライドレール68の最先端、即ちクランプアーム62の先端方向端部の初期位置に配置されている。尚、クランプアーム62と押込板61との間には、クランプアーム62を押込板61に向けて付勢する図示しないバネが介在されており、クランプアーム62が押込板61に当接された状態で両者の間に狭持力が発生するようになっている。
【0054】
従って、押込板61が初期位置から下降されてクランプアーム62に当接されると、大帯Kが押込板61とクランプアーム62との間で狭持拘束され、この状態から押込板61が更に下降されると、クランプアーム62は、押込板61によって押し下げられてその上端位置よりスリット51の下端位置まで下降される。また、クランプアーム62は、バネの作用により、押込板61の上昇に従動して上昇される。このとき、クランプアーム62は、その移動の上端の初期位置まで上昇され、上端位置でストッパ91によって係止され、押込板61と離間され、押込板61のみがその初期位置まで上昇される。
【0055】
クランプアーム62の基端部には、押込板61が下降されてクランプアーム62が押込板61と接合された際に、押込板61の基端部に設けられたカム92と嵌合するベアリング94が設けられている(図6参照)。押込板61のカム92は、押込板61の基端部に向けて上方に傾斜された溝を有し、この溝に沿ってクランプアーム62のベアリング94がスライドすることにより、クランプアーム62が押込板61に対して以下のように従動される。
【0056】
つまり、押込板61が初期位置から下降されてクランプアーム62を押し下げつつその作動位置(スリット51の下端)まで下降された状態から、押込板61がスリット51から水平方向に引き抜かれると、押込板61のカム92の作用によりクランプアーム62のベアリング94が僅かに押し下げられ、押込板61とクランプアーム62との間に隙間が形成される。これにより、両者の間で狭持された大帯Kの拘束が解除される。
【0057】
更に、押込板61が引き抜かれると、クランプアーム62のベアリング94が押込板61のカム92の端部に係合された状態でクランプアーム62が水平方向にスライドされ、スリット53から引き抜かれる。
【0058】
図10は、上述した押込機構26によって大帯カセット25のスリット51内に押し込まれた大帯Kをスリット51下端の切欠き51aに整位する整位機構28を示している。整位機構28は、大帯カセット25を脱着可能且つ図中x方向に移動可能に保持したカセットキャリア95を有している。カセットキャリア95の下端両縁側には、一対のスライドレール96が設けられ、カセットキャリア95は、このスライドレール96を介して基台93に対してスライド可能に取付けられている。
【0059】
整位機構28は、カセットキャリア95の図中右奥側に設けられた可逆回転型のモータ97と、モータ97の回転軸に取付けられたプーリー97aと、カセットキャリア95の図中左奥側に設けられたプーリー97bと、プーリー97aおよび97bに巻回され、無端走行されるタイミングベルト98と、を有している。そして、タイミングベルト98の一部がカセットキャリア95に固設され、タイミングベルト98が走行されることによりカセットキャリア95が移動されるようになっている。尚、カセットキャリア95は、初期位置から僅かに右側に移動した作動位置、つまりスリット51内の最下端まで挿入された押込板61およびクランプアーム62が切欠き51aに入れ子状態となる位置まで移動可能となっており、それぞれの位置(初期位置および作動位置)でセンサにより検知されるようになっている。
【0060】
次に、上述した押込機構26および整位機構28の動作を制御する制御系について図11を用いて説明する。
【0061】
押込機構26および整位機構28の制御系は、制御部100を有している。制御部100には、カセットキャリア95が初期位置に配置されていることを検知するセンサ101、カセットキャリア95が作動位置に配置されていることを検知するセンサ102、押込板61が上下方向初期位置に配置されていることを検知するセンサ103、押込板61が上下方向作動位置に配置されていることを検知するセンサ104、押込板61が水平方向初期位置に配置されていることを検知するセンサ105、および押込板61が水平方向作動位置に配置されていることを検知するセンサ106が接続されている。
【0062】
また、制御部100には、カセット移動コントローラ111を介してモータ97が接続され、押込板移動コントローラ112を介してモータ76およびモータ85が接続されている。
【0063】
従って、制御部100は、各センサ101〜106における検知結果に従って各モータ97、76、85の回転を制御し、大帯Kを大帯カセット25内の所定の収納位置に収納するようになっている。
【0064】
次に、上記のように構成された大帯処理装置20の動作について、図12のフローチャートおよび図13乃至図17の動作説明図を用いて詳細に説明する。尚、図13乃至図17の動作説明図は、切断されて収納待機位置に配置された大帯Kを大帯カセット25内の所定位置に収納する動作を説明するためのものである。
【0065】
図12に示すように、大帯処理装置20における処理動作は、大帯Kを切断して収納待機位置へ分離する大帯処理ステージと、収納待機位置に配置された大帯Kを大帯カセット25内の所定位置に収納する大帯収納ステージと、に大別される。
【0066】
大帯処理ステージにおいて、取込み部Aから大帯処理部Bに供給された束Tが所定の切断位置に配置され、大帯切断機構22により大帯Kが切断される(ステップ1)。そして、切断された大帯Kは、大帯キャッチ24により挟持されて束Tから分離され(ステップ2)、所定の収納待機位置へ配置される。このように、大帯Kが収納待機位置に配置された状態で押込板61は大帯Kの上方の初期位置に配置されている(図13参照)。
【0067】
大帯収納ステージにおいて、図13に示すように、押込板61が図中矢印a方向に初期位置から下降され(ステップ3)、大帯Kの下方に待機していたクランプアーム62との間で大帯Kが狭持・拘束される(ステップ4)。この状態で、押込板61が図14に示すように更に下降され、クランプアーム62とともにスリット51の最下端まで移動される。尚、この状態で、大帯Kは押込板61により折り曲げられた状態でスリット51内に押し込まれている。
【0068】
次に、押込板61およびクランプアーム62がスリット51の切欠き51aに対して入れ子状態となるように、カセットキャリア95が初期位置から作動位置へ僅かに移動され(ステップ5)、大帯Kが押込板61とバックアップ55との間で挟持される。
【0069】
続いて、押込板61が水平方向初期位置から作動位置に向けて図15に矢印bで示す方向に引き抜かれる(ステップ6)。このとき、カム92とベアリング94の作用により、クランプアーム62が矢印c方向に僅かに下降されて大帯Kの拘束が解除され、大帯Kが押込板61とともに引き抜かれることなく大帯カセット25内に確実に収納される。
【0070】
次に、図16に矢印dで示す方向に押込板61が上昇され、押込板61に従動されてクランプアーム62も上昇される(ステップ7)。同時に、カセットキャリア95が作動位置から初期位置へ戻される(ステップ8)。
【0071】
押込板61が所定の高さ(クランプアーム62がその上端位置に配置される高さ)まで上昇されると、図17に示すように、押込板61が矢印e方向に水平移動された後、矢印f方向に更に上昇される。このとき、押込板61に従動されたクランプアーム62はストッパ91によってその上端位置で係止され、押込板61のみが初期位置まで上昇される。このように、押込板61およびクランプアーム62が初期位置に戻されて(ステップ9)、大帯Kの処理動作が終了される。
【0072】
次に、上述した切出し部Dと糊剥がし部Eとの間に設けられた小帯印字装置について、図18乃至図27を用いて詳細に説明する。図18は小帯印字装置全体の動作を説明するための図であり、図19乃至図26は小帯印字装置を構成した各装置の詳細図であり、図27は小帯印字装置の動作を制御する制御系を示すブロック図である。
【0073】
尚、ここで説明する小帯印字装置は、図18に示すように、上述した方向変換部Cから切出し部Dに向けて集積把を搬送する供給装置120、切出し部Dのリフトコンベア8を含む搬送装置130、小帯kの位置を検知する小帯検知装置150、小帯kに処理順に応じた通し番号としての小帯番号を印字する印字装置160、および上記各装置120、130、150、160の動作を制御する制御部170を含んでいる。
【0074】
図19および図20に示すように、供給装置120は、方向変換部Cによって方向変換された集積把をその集積方向、即ち図中矢印a方向に沿って狭持する一対のクランプアーム121、122を有している。集積把は、その集積方向に沿って移動されて切出し部Dに供給されるように、一対のクランプアーム121、122によって保持されている。
【0075】
集積把の進行方向後側のクランプアーム121は、集積把の後端に位置した紙葉類pの表面一部に当接して配置されるプレート状の部材により形成されている。このクランプアーム121は、モータ123により無端走行される搬送ベルト125に取付けられ、モータ123を回転することにより矢印a方向に沿って移動可能となっている。
【0076】
集積把の進行方向前側のクランプアーム122は、集積把の前面および下面の一部に当接される互いに離間して配置された3本のL字形の爪部材を有している。クランプアーム122は、モータ124により無端走行される搬送ベルト126に取付けられ、モータ124を回転することにより矢印a方向に沿って移動可能となっている。
【0077】
しかして、各クランプアーム121、122をそれぞれのモータ123、124により独立して駆動させることにより、集積把を狭持しつつ切出し部Dへ供給することができ、集積把の集積方向前端部に位置した把tを所定の切出し位置に配置することができる。尚、集積把が切出し部Dに供給されて端部の把tが所定の切出し位置に配置されると、各クランプアーム121、122による拘束力が解除され、所定の切出し位置に配置された集積把端部の把tが自由に取出せるようになる。
【0078】
図21乃至図23に示すように、搬送装置130は、供給装置120を介して矢印a方向に供給される集積把の供給方向前方に対向して配置された第1搬送機構130a(図21、22参照)、および第1搬送機構130aにより取出された把tを第1搬送機構130aとの間で狭持して搬送する第2搬送機構130b(図23参照)を備えている。
【0079】
第1搬送機構130aは、供給装置120によって切出し部Dに供給された集積把の前端に位置した把tから順に図中矢印b方向(集積把の供給方向aと直交する鉛直上方向)に切出すための上述したリフトコンベア8を有している。即ち、リフトコンベア8の搬送面は、集積把の供給方向と直交する面内に配置され、供給装置120によって供給される集積把の前端に位置した把t、即ち所定の切出し位置に配置された把tがこの搬送面に所定圧力で押付けられるようになっている。
【0080】
リフトコンベア8は、矢印b方向に無端走行される3本の搬送ベルト131、132、133を有し、各搬送ベルト131、132、133の搬送面には、各搬送ベルトに押付けられた把tの下端面に係合される突起131a、132a、133aが設けられている。尚、各突起は、無端走行される搬送ベルト上にそれぞれ等間隔で2つずつ設けられ、各突起は各搬送ベルト131、132、133に関して水平方向に一致した位置に配置されている。
【0081】
各搬送ベルト131、132、133の上端および下端には、各搬送ベルトを巻回したプーリーを同軸上に備えた回転軸134、135が互いに平行且つ水平に延びて配設されている。下端側の回転軸135には、モータ136により無端走行される搬送ベルト137を巻回したプーリー138が同軸に設けられ、モータ136による駆動力が搬送ベルト137、およびプーリー138を介して回転軸135に伝達され、搬送ベルト131、132、133が矢印b方向に走行されるようになっている。尚、上端側の回転軸134には、モータ136による駆動力を第2搬送機構130bに伝達するためのギアプーリー140が同軸に設けられている。
【0082】
第2搬送機構130bは、上述した第1搬送機構130aの上方でリフトコンベア8の搬送面から所定距離離間した位置に対向して配置されている。第2搬送機構130bは、第1搬送機構130aの上端側の回転軸134に所定距離離間して互いに平行且つ隣接して配置された回転軸141を有し、この回転軸141を中心に揺動自在となっている。この回転軸141の両端近傍には、回転軸141を中心に揺動自在に取付けられ回転軸141から垂下された一対のホルダー142、144が取付けられている。
【0083】
各ホルダー142、144には、第1搬送機構130aのリフトコンベア8と共同する複数本の搬送ベルト145が配設されている。各搬送ベルト145は、回転軸141上に固設されたプーリーおよび各ホルダー142、144の揺動の先端近くに回動自在に設けられたプーリーに巻回されて張設されている。尚、一方のホルダー142には2本の搬送ベルト145が設けられ、他方のホルダー144には1本の搬送ベルト145が設けられている。そして、各搬送ベルト145の搬送面がリフトコンベア8の搬送面から所定距離離間して配置されている。
【0084】
また、第2搬送機構130bの回転軸141上には、第1搬送機構130aの上端側の回転軸134上に設けられたギアプーリー140と歯合するギア146が固設されている。しかして、第1搬送機構130aのモータ136による駆動力が第2搬送機構130bのギア146を介して回転軸134に伝達され、各搬送ベルト145が矢印b方向に走行される。
【0085】
また、一方のホルダー142には、後述する印字装置160を取付けるための突起部142aが形成されているとともに、第1搬送機構130aとの間の間隙を一定に保つため第1搬送機構130aの一部に突き当てられるストッパ142bが形成されている。また、第2搬送機構130bの上端近くには、第1搬送機構130aとの間で狭持されて上方に搬送される把tの姿勢を強制的に変えるための湾曲されたガイド部材147が設けられている。
【0086】
しかして、第1搬送機構130aのリフトコンベア8の搬送面に集積把が押付けられた状態でモータ136が作動されてリフトコンベア8が矢印b方向に走行を開始されると、リフトコンベア8の各搬送ベルト131、132、133に設けられた突起131a、132a、133aが所定の切出し位置に配置された集積把の端部の把tの下端面に係合され、端部に位置した把tのみがリフトコンベア8によって矢印b方向に切出される。そして1つの把tが切出されると、供給装置120によって集積把が移動される。
【0087】
第1搬送機構130aのリフトコンベア8によって切出された把tが所定の高さ位置まで搬送されると、第2搬送機構130bの搬送ベルト145とリフトコンベア8との間で把tが狭持される。この際、第2搬送機構130bが回転軸141を中心に揺動可能に保持されているとともに、一方のホルダー142に形成されたストッパ142bによって規定される最低ギャップが把tの集積方向の厚さより僅かに少なく設定されているため、第1搬送機構130aとの間に搬送された把tは、第2搬送機構130bの自重によりリフトコンベア8の搬送面との間で拘束されつつ搬送される。つまり、このような構成とすることにより、搬送される把tの厚さが異なる場合であっても、第2搬送機構130bが回転軸141を中心に揺動させることができるため、把tを確実に狭持でき搬送途中の把tの位置がズレることを防止できる。
【0088】
第1搬送機構130aと第2搬送機構130bとの間で狭持されて搬送された把tは、所定の印字位置で一旦停止されて後述する印字装置160により小帯番号が印字された後、再び搬送を開始され、第2搬送機構130bの上端近くに設けられたガイド部材147を通過され、把tの紙葉類pの集積方向が鉛直方向に沿うようにその搬送姿勢が強制的に変化され、糊剥がし部Eに搬送される。
【0089】
ところで、第1搬送機構130aに対して供給装置120と反対側には、所定の切出し位置に供給された集積把の端部の把tの小帯kの位置を検知するための小帯検知装置150(図18および図24参照)が配設されている。
【0090】
小帯検知装置150は、第1搬送機構130aのリフトコンベア8に押付けられた把tの端面をイメージとして捉えるCCDイメージセンサを有し、このイメージから把tの小帯kの位置、即ち把tの長手方向に沿った小帯kの位置を検知する。
【0091】
また、上述した第2搬送機構130bの一方のホルダー142に形成された突起部142aには、搬送装置130にて搬送される把tの小帯kに小帯番号を印字するための印字装置160が取付けられている。このように取付けられた印字装置160は、第2搬送機構130bが揺動されるとともに揺動される。
【0092】
図25および図26に示すように、印字装置160は、搬送装置130を介して搬送される把tの小帯kに対向するように配置されるプリンタユニット161を有している。プリンタユニット161は、把tの表面に接触配置される前面161aを有し、前面161aから僅かに後退した位置で把tの搬送方向に沿って移動する図示しないプリンタヘッドを内臓している。
【0093】
また、印字装置160は、第2搬送機構130bの一方のホルダー142aに取付けられた支持部材162を有している。支持部材162は、把tの搬送面と平行且つ略水平に延びたボールネジ164を保持している。ボールネジ164には、ナットを介してプリンタユニット161が把tの搬送方向を横切る方向にスライド自在に取付けられている。
【0094】
ボールネジ164の一端には、無端状の搬送ベルト166を介してモータ168に接続されたプーリ164aが設けられ、モータ168の回転駆動力が搬送ベルト166およびプーリ164aを介してボールネジ164に伝達されるようになっている。
【0095】
しかして、小帯検知装置150による検知結果に応じてモータ168が回転されると、プリンタユニット161が把tの搬送方向を横切る方向にスライドされ、把tの小帯kの位置とプリンタヘッドの位置が一致される。
【0096】
そして、第1および第2搬送機構130a、130bの間を通って搬送装置130によって把tが搬送され、第2搬送機構130bが把tの厚さに応じて揺動されると、把tが第2搬送機構130bの自重によって拘束されるとともに印字装置160も同時に揺動され、プリンタユニット161の前面161aが把tの表面に当接される。これにより、第1および第2搬送機構によって狭持された把tの小帯kに対してプリンタユニット161の前面161aが接触され、プリンタヘッドと小帯kとの間のギャップが一定に保持される。
【0097】
次に、上記のように構成された小帯印字装置による印字動作を制御する制御系について、図27を参照して説明する。
【0098】
小帯印字装置の制御系は、制御手段として作用する制御部180を備えている。制御部180には、所定の切出し位置に供給された把tの小帯kの位置を検知する小帯検知装置150、各種制御データを格納しているとともに小帯kに印字すべき小帯番号を記憶したメモリ182が接続されている。
【0099】
また、制御部180には、供給装置120の一対のクランプアーム121、122をそれぞれ独立して駆動させるためのモータ123、124、搬送装置130の第1および第2搬送機構130a、130bに設けられた各搬送ベルト131、132、133、145をそれぞれ連動させて所定方向に走行させるためのモータ136、および印字装置160のプリンタユニット161を所定方向に移動させるためのモータ168が接続されている。
【0100】
次に、上記のように構成された小帯印字装置による印字動作について、図28を参照して説明する。
【0101】
まず、方向変換部Cで方向変換された集積把を供給装置120の一対のクランプアーム121、122によって狭持する(ステップ1)。この状態で、各クランプアーム121、122を矢印a方向に移動して、集積把を搬送装置130のリフトコンベア8に押付ける。これにより、集積把の供給方向前端部に位置した把tが所定の切出し位置に配置される(ステップ2)。
【0102】
集積把の端部の把tが所定の切出し位置に配置されると、小帯検知装置150によってこの把tの小帯kの位置が検知される(ステップ3)。
【0103】
そして、ステップ3による検知結果に従って、プリンタユニット161が小帯kの位置に合せて移動される(ステップ4)。
【0104】
次に、搬送装置130のリフトコンベア8の走行が開始され、集積把の前端部に位置した把t切出し位置から切出されて所定の印字位置まで搬送されて停止される(ステップ5)。
【0105】
そして、停止された把tの小帯kに印字装置160を介して小帯番号が印字され(ステップ6)、印字が終了された把tの搬送が再開されて次工程へ供給される(ステップ7)。
【0106】
次に、上述した糊剥がし部E、小帯処理部F、および搬送部Gについて、図29乃至図45を参照して説明する。
【0107】
図29に示すように、搬送部Gは、把tを基準位置まで搬送して停止させるための第1搬送コンベア221および第2搬送コンベア222、これらを動かす駆動部としての第1コンベア駆動モーター223及びタイミングベルト224、および第2コンベア駆動モーター225及びタイミングベルト226によって構成されている。
【0108】
集積把から切出された把tは、第1搬送機構130aおよび第2搬送機構130b間で挟持されて搬送され、その途中で小帯番号が印字され、第1搬送コンベア221上の所定の位置に横転される。所定の位置に搬送された把tは、駆動モータ223の起動により、タイミングベルト224を介して第1搬送コンベア221が回転走行されることにより、第2搬送コンベア222へ搬送される。しかるのち、今度は駆動モータ225を起動してタイミングベルト226を介して第2搬送コンベア222を回転させ、小帯検知装置150で得た帯位置情報に基づいて把tを施封した小帯kが所定位置に来るように把tの搬送量が制御される。
【0109】
第2搬送コンベア222の上方には、第2搬送コンベア222と共同して、把tを湾曲させつつ搬送する一対の上側コンベア218が配設されている。各上側コンベア218は、第2搬送コンベア222に沿って互いに離間されて並設され、図示しない駆動機構によって等速で駆動される。上側コンベア218間には、後述する小帯キャッチ230が配設されている。第2搬送コンベア222は、搬送方向に沿って互いに略平行に延びた一対の搬送ベルト222aを有し、上側コンベア218は搬送ベルト222a間で走行される。また、第2搬送コンベア222は、図示しない昇降機構によって上方、即ち上側コンベア218に向けて移動可能となっている。
【0110】
しかして、把tが第2搬送コンベア222上の所定位置まで搬送されると、第2搬送コンベア222が上方に移動され、把tの下面側両側部が押上げられ、把tの短手方向略中央部が上側コンベア218に押し付けられる。これにより、把tは、図30に示すように、短手方向で湾曲変形させられる。
【0111】
この時、第2搬送コンベア222の搬送ベルト222aおよび上側コンベア218によって挟持される部分は紙葉類pの部分だけに限定する。すなわち、小帯kの部分には上側コンベア218を配置しないことにより、小帯kを把tの上側で浮き上がらせる。
【0112】
このように、第2搬送コンベア222および上側コンベア218によって挟持され、湾曲状態に変形された把tは、そのままの状態で上側コンベア218、および第2搬送コンベア222によりさらに搬送される。
【0113】
図31に示すように、小帯キャッチ230A、230Bは、キャッチ下側アーム231,232と上側アーム233,234を有している。キャッチ下側アーム231,232は可動ベース240A,240Bに支軸240aを介して回動自在に支持され、その上端部には溝231a,232aが形成されている。この溝231a,232aにはピン238を介してアーム237の下端部が接続されている。アーム237はモータアーム236を介して回転用の駆動モータ235に接続されている。上側アーム233,234は可動ベース240A,240Bに固定的に設けられている。
【0114】
回転用の駆動モータ235はモータベース246に取り付けられ、このモータベース246にはスライド用の駆動モータ241が取り付けらている。スライド用の駆動モータ241にはアーム242およびベアリング243,244を介して可動ベース240A、240Bが接続され、可動ベース240A,240Bはガイドシャフト247,247により左右方向に互いに接離する方向にスライド自在に支持されている。
【0115】
キャッチ下側アーム231,232は、図32に示すように、湾曲変形されて搬送されてくる把tの最上端の紙葉類pの表面と小帯kの内側との間に差し込まれ、把tが小帯切断位置に停止させられると、回転用の駆動モータ235の駆動により上方へ回動されて、図33に示すように、キャッチ上側アーム233、234に小帯kを押し付けて挾圧保持する。
【0116】
キャッチ下側アーム231、232の開閉動作は、駆動モータ235の回転駆動力でアーム236を介してリンクアーム237を回し、リンクアーム237の先端のピン238を動作させることによって各々のキャッチ下側アーム231、232を動かし、キャッチ下側アーム231、232を開閉させる。
【0117】
また、一対の小帯キャッチ230A、230Bは、図34に示すように、両者の間に介在される小帯カッター251の回転/スライド動作により小帯kが所定の位置で切断された後、図35に示すように、小帯kを挟持保持した状態のまま、各々外側へスライドされて切断した小帯k´の拘束状態を緩める。
【0118】
この小帯キャッチ230A、230Bのスライド動作は、スライド用の駆動用モーター241の回転駆動力でアーム242を回転させ、アーム242の両端に取り付けたベアリング243、244を回し、各々の可動ベース240A、240Bの上端に設けた溝を移動させることによって、各々別方向への直動を行う。
【0119】
図35に示すように切断された小帯k´の拘束状態が緩められると、上昇された第2搬送コンベア222が規定量降下されて、図36に示すように、把tの湾曲変形状態が解除される。
【0120】
把tは湾曲変形が解除された状態で第2搬送コンベア222と上側コンベア218との間で挟持され、この2組のコンベア222、218でさらに挟持搬送することにより、図37に示すように、切断された小帯k´からバラ状態の複数枚の紙葉類pとして引き抜かれ、完全に小帯k´から分離される。
【0121】
小帯k´から引き抜かれ、バラ状態になった紙葉類pはさらに挟持搬送され、検査機6へと送られる。そして、小帯キャッチ230A、230Bは、バラの紙葉類pが搬送された後、小帯kを切断する前の状態(図33に示す状態)まで互いに近接されて待機される。
【0122】
次に、切断されて小帯キャッチ230によって掴まれた小帯k´を回収する小帯回収装置260について、図38および図39を参照して説明する。
【0123】
小帯回収装置260は、小帯キャッチ230A、230Bによって掴まれた小帯k´を小帯キャッチ230A、230Bから受け取る小帯クランパ271を有している。小帯クランパ271は、小帯キャッチ230によって挟持された小帯k´の下側に配置される一対の下側アーム273、および小帯k´の上側に配置され、各下側アーム273に向けて支軸274aを中心に回動自在に設けられ下側アーム273との間で小帯k´を挟持拘束する一対の上側アーム274を有している。小帯クランパ271は、鉛直方向に延設されたスライドレール272の上端近くに固設されており、スライドレール272とともに移動される。下側アーム273はスライドレール272に固設され、上側アーム274は図示しないバネにより各下側アーム273方向に付勢されている。
【0124】
このように、小帯クランパ271と一体的に設けられたスライドレール272は、小帯クランパ271の下方に設けられたスライドブロック275によって上下方向にスライド可能に支持されている。そして、このスライドブロック275は、小帯クランパ271の下方に配設されたカム板276の表面に沿って略水平方向に互いに並設された一対のスライドレール277によって略水平方向にスライド自在に支持されている。従って、スライドレール272と一体の小帯クランパ271は、カム板276に沿った面内を自由に移動できるようになっている。
【0125】
カム板276には、小帯クランパ271の移動の軌跡を規定するためのカム溝276aが形成されている。カム溝276aには、スライドレール272の下端近くから突設された図示しないピンが嵌入されている。しかして、ピンをカム溝276aに沿ってスライドさせることにより、スライドレール272をカム溝276aに沿って移動でき、小帯クランパ271をカム溝276aに沿って移動できる。
【0126】
スライドレール272に対してカム板276の反対側には、スライドレール272のピンをカム溝276aに沿ってスライドさせるためのスライド機構280が配設されている。スライド機構280は、駆動モータ281、駆動モータ281の回転軸に回動自在に設けられたアーム281a、アーム281aの回動先端にピンを介して接続された第1の長孔282aを有するリンクアーム282、およびアーム281aの回動位置を検知する複数のセンサ283、284、285を備えている。
【0127】
リンクアーム282の基端は、カム板276に対して軸282cを中心に回動自在に取付けられ、リンクアーム282の揺動の先端近くに第2の長孔282bを有している。そして、カム溝276aを通ったスライドレール272のピンがカム板276の裏側でリンクアーム282の第2の長孔282bに嵌入されている。
【0128】
しかして、駆動モータ281を回転させてアーム281aを揺動させ、揺動の先端に設けられたピンをリンクアーム282の第1の長孔282a内でスライドさせ、軸282cを中心にリンクアーム282を揺動させると、リンクアーム282の第2の長孔282bに嵌入されたピンがカム溝276aに沿ってスライドされ、スライドレール272とともに小帯クランパ271が移動される。
【0129】
小帯クランパ271が待機位置に配置された図39に示す状態では、駆動モータ281の回転軸に設けられたアーム281aはセンサ283によって検知されている。小帯クランパ271は、待機位置に向けて上昇される際に、小帯クランパ271の上方に固設されたカムブロック278に押し当てられ、下側および上側アーム273、274が開かれる。つまり、小帯クランパ271の上側アーム274の基端部が小帯クランパ271の上昇によってカムブロック278に押し付けられ、上側アーム274がバネの付勢力に抗して下側アーム273から離間される。
【0130】
駆動モータ281の回動によりアーム281aおよびリンクアーム282が揺動され、小帯クランパ271が待機位置から更に上方にスライドされると、駆動モータ281のアーム281aがセンサ284によって検知された時点で、小帯クランパ271がその移動の最上端、即ち小帯掴み位置に配置され、同時にカムブロック278による上側アーム274に対する付勢力が解除される。これにより、図40に示すように、小帯キャッチ230A、230Bによって小帯掴み位置で挟持拘束された小帯k´が小帯クランパ271によってクランプされる。このとき、小帯クランパ271は、小帯キャッチ230A、230Bにより挟持された位置より外側の位置で小帯k´をクランプする。
【0131】
このように、小帯クランパ271によって小帯k´がクランプされると、小帯キャッチ230A、230Bによる小帯k´の拘束が解除され、小帯k´が小帯クランパ271に受け渡される。そして、小帯k´を受け渡した後の小帯キャッチ230A、230Bは、次の小帯k´に備えて待機される。
【0132】
小帯クランパ271によって小帯k´がクランプされると、駆動モータ281が更に回動されて、今度はリンクアーム282が逆方向に揺動を開始され、スライドレール272を介して小帯クランパ271がカム溝276aの軌跡に沿って下方にスライドされる。そして、駆動モータ281のアーム281aがセンサ285によって検知された時点で駆動モータ281が停止され、小帯クランパ271がそのスライドの最下端の位置、即ち小帯受渡し位置へ配置される。
【0133】
小帯受渡し位置には、図38に示すように、小帯搬送ガイド291が配設されている。小帯搬送ガイド291は、略水平面を延びて設けられた基材290上の所定位置に配設されている。小帯搬送ガイド291は、小帯受渡し位置から小帯k´の搬送方向、即ち小帯k´の長手方向を横切る方向(以下、単に前後方向ともいう)に沿って延びた複数のスライド溝291aを有している。
【0134】
小帯搬送ガイド291の上方には、小帯クランパ271によって挟持された状態で小帯受渡し位置に移動された小帯k´を小帯搬送ガイド291に押し付けるとともに、小帯k´を小帯クランパ271から受取るための小帯プレス292が配設されている。小帯プレス292は、その下端に小帯搬送ガイド291の溝291aと噛み合う複数の爪292aを有し、各爪292aの先端は、小帯k´の搬送方向後端部に係合するため下方に突出した係合部を有している。
【0135】
小帯プレス292は、鉛直方向に延設された昇降用のスライドレール293によって上下方向にスライド自在に支持されている。スライドレール293は、ベース部材294に固設されている。ベース部材294は、小帯k´の搬送方向に沿って延設された搬送用のスライドレール295によって前後にスライド自在に支持されている。つまり、小帯プレス292は、前後方向および上下方向にスライド可能となっている。尚、ベース部材294の所定位置には、小帯クランパ271による小帯k´の拘束力を解除する解除機構(後述する)を作動させるためのベアリング294aが取付けられている。
【0136】
小帯プレス292は、小帯プレス292を昇降用のスライドレール293に沿って上下にスライドさせる昇降機構300、および小帯プレス292を搬送用のスライドレール295に沿って前後にスライドさせる搬送機構310に接続されている。
【0137】
昇降機構300は、昇降用の駆動モータ301、小帯プレス292のスライド方向、即ち前後方向に延びたスプラインシャフト302、スプラインシャフト302に駆動モータ301の回転駆動力を伝達するタイミングベルト303、およびスプラインシャフト302に対して揺動自在に取付けられたリンクアーム304を備えている。リンクアーム304の揺動の先端近には、ピン304aを介して小帯プレス292が接続されている。
【0138】
駆動モータ301の回転駆動力は、タイミングベルト303を介してスプラインシャフト302に伝達され、スプラインシャフト302が回転されてリンクアーム304が揺動され、小帯プレス292がスライドレール293に沿って上下にスライドされる。
【0139】
タイミングベルト303が巻回されたスプラインシャフト302の基端側の図示しないプーリには、図示しない遮光板が設けられ、プーリの周りには遮光板を検知する複数のセンサ305、306、307が配設されている。センサ305、306、307によって遮光板を検知することにより、スプラインシャフト302の回動位置を検知でき、小帯プレス292の上下位置を検知できる。
【0140】
小帯プレス292が待機位置に配置された図38に示す状態では、小帯プレス292は最も高い位置に配置されており、遮光板がセンサ307によって検知されている。また、駆動モータ301が回転されてセンサ306によって遮光板が検知された状態では、小帯プレス292は小帯搬送ガイド291上の小帯受渡し位置まで下降される。更に、駆動モータ301が回転されてセンサ305によって遮光板が検知された状態では、小帯プレス292は後述する小帯収納位置まで下降される。
【0141】
一方、搬送機構310は、搬送用の駆動モータ311、および駆動モータ311の回転駆動力を小帯k´の搬送方向に沿った直動力に変換してベース部材294に伝達するタイミングベルト312を備えている。タイミングベルト312は、駆動モータ311の回転軸に設けられたプーリ313a、および小帯搬送ガイド291の近くに設けられたプーリ313b、313cに巻回されて張設され、小帯k´の搬送方向に沿って走行される。
【0142】
タイミングベルト312の所定位置には、ベース部材294が固設されているとともに、遮光板314が固設され、遮光板314がそれぞれ所定位置に配置されたセンサ315、316、317によってそれぞれ検知されることにより、タイミングベルト312の走行位置を検知できる。
【0143】
駆動モータ311の回転駆動力は、プーリ313a、およびタイミングベルト312を介してベース部材294に伝達され、ベース部材294がスライドレール295に沿って前後方向にスライドされる。つまり、ベース部材294とともに小帯プレス292が前後方向にスライドされる。
【0144】
タイミングベルト312に固設された遮光板314がセンサ317によって検知された状態では、小帯プレス292は小帯受渡し位置の上方に配設される。また、遮光板314がセンサ316によって検知された状態では、小帯プレス292は図38に示す待機位置に配置される。更に、遮光板314がセンサ315によって検知された状態では、小帯プレス292は小帯収納位置の上方に配設される。
【0145】
しかして、小帯クランパ271によって小帯受渡し位置へ移動された小帯k´を後述する小帯収納部へ収納する場合、まず、待機位置に配置された小帯プレス292を搬送機構310によって前方へ移動させる。この場合、搬送用の駆動モータ311が駆動されてその回転駆動力がプーリ313aおよびタイミングベルト312を介して直動に変換される。これにより、ベース部材294がスライドレール295を介して移動され、小帯プレス292が待機位置から小帯受渡し位置へ移動される。そして、センサ317によって遮光板314が検知された時点で駆動モータ311が停止され、小帯プレス292が小帯受渡し位置の上方に配置される。
【0146】
このとき、ベース部材294に取付けられたベアリング294aも同時に移動され、小帯クランパ271の拘束力を解除する解除機構320(図39参照)が作動される。
【0147】
解除機構320は、支持部材322を介して小帯プレス292のスライド方向前方の所定位置に固定配置されている。支持部材322には、鉛直方向に延びたスライドレール324が固設され、スライドレール324にはベアリング294aに向けて突出したアーム321がスライド自在に取付けられている。アーム321の先端には傾斜部321aが形成されている。アーム321は、この傾斜部321aが、移動してくるベアリング294aに係合する高さを基準位置として、基準位置より下方に移動可能にスライドレール324によって支持されている。尚、アーム321は、図示しないバネにより基準位置へ付勢されている。
【0148】
また、スライドレール324には、アーム321と一体にスライドする押し下げ板326が移動可能に取付けられている。押し下げ板326は、アーム321が基準位置に配置された状態で、小帯受渡し位置に配置された小帯クランパ271の上側アーム274の基端部上に配置されている。
【0149】
しかして、小帯プレス292の移動に伴いベアリング294aが前方へ移動されると、アーム321がベアリング294aによって下方へ押し下げられる。このとき、押し下げ板326もアーム321と同時に押し下げられ、小帯クランパ271の上側アーム274が開かれる。これにより、小帯クランパ271による小帯k´の拘束が解除される。
【0150】
このように、小帯プレス292が小帯受渡し位置の上方に配置され、小帯クランパ271による拘束力が解除されると、続いて、昇降機構300によって小帯プレス292が搬送位置まで下降される。この場合、昇降用の駆動モータ301が駆動されてその回転駆動力がタイミングベルト303、スプラインシャフト302、およびリンクアーム304を介して直動に変換される。これにより、小帯プレス292がスライドレール293を介して移動される。そして、センサ306によって遮光板(図示せず)が検知された時点で駆動モータ301が停止され、小帯プレス292が小帯受渡し位置へ配置される(図41参照)。
【0151】
この状態で、小帯プレス292の爪292aが小帯搬送ガイド291のスライド溝291a内に配置され、小帯k´の搬送方向後端が小帯プレスの爪292a先端に係合される。尚、小帯受渡し位置に配置された小帯クランパ271の各アーム273、274は、小帯プレス292の爪292aの間に配置される。
【0152】
続いて、搬送機構310の駆動モータ311が回転され、ベース部材294がスライドレール295に沿って後方へ移動され、小帯k´が後方へ搬送される(図42参照)。そして、センサ315によって遮光板314が検知された時点で駆動モータ311が停止され、小帯プレス292が後述する小帯収納部の上方へ移動される。この状態で、小帯k´は、小帯プレス292と後述する入口ブラシとの間に挟持拘束されている。
【0153】
このように、小帯プレス292が小帯受渡し位置から退避されると、ベース部材294のベアリング294aも後方に移動され、解除機構320のアーム321がバネの付勢力により基準位置へ復帰される。これにより、解除機構320の押し下げ板326も上昇され、小帯クランパ271の上側アーム274が下側アーム273に係合する位置まで戻される。そして、小帯k´を受け渡した小帯クランパ271は、次の小帯k´を掴みにいく。
【0154】
小帯プレス292が小帯収納部の上方へ配置されると、昇降機構300の駆動モータ301が回転され、小帯プレス292がその最下端の小帯収納位置に向けて下降される(図43参照)。そして、センサ305によって遮光板(図示せず)が検知された時点で駆動モータ301が停止され、小帯プレス292が小帯収納位置へ配置され、小帯k´が小帯収納部内の所定位置に収納される。
【0155】
最下端位置まで下降されて小帯k´を収納した小帯プレス292は、センサ307が遮光板を検知するまで昇降機構300によって上昇された後、センサ316が遮光板314を検知するまで搬送機構310によって前方に移動され、所定の待機位置へ戻される。
【0156】
次に、小帯プレス292によって搬送された小帯k´を収納する小帯収納部330について、図43および図44を用いて説明する。
【0157】
小帯収納部330は、小帯搬送ガイド291が載置された基材290の下側に所定距離離間して設けられ、小帯k´とともに小帯プレス292を受け入れる小帯収納カセット(以下、単に小帯カセットと称する)331を備えている。小帯カセット331は、小帯収納部330内の所定位置に脱着可能に取付けられ、カセットを特定するためのカセット番号を記録したバーコード(図示せず)が付与されている。このバーコードは、小帯カセット331が所定位置にセットされた状態で、CCDセンサ14によって読取られるようになっている。
【0158】
小帯カセット331の上方の基材290には、小帯プレス292を小帯カセット331内の小帯収納位置へ案内するための収納部開口290aが形成されている。収納部開口290aには、収納部開口290a上まで搬送された小帯k´が小帯カセット331へ落下することを防止するとともに小帯プレス292との間で小帯k´を挟持拘束する入口ブラシ332が配設されている。入口ブラシ332は、小帯k´の搬送方向に沿って延設され、小帯プレス292の通過を許容するようにその先端がフレキシブルに移動可能となっている。
【0159】
小帯カセット331の開放された上面には、小帯k´を小帯カセット331内に取り込むためのカバー334が配設されている。カバー334は、小帯カセット331の一側面に設けられた軸333を中心に回動自在に設けられ、小帯カセット331の上面を開閉可能となっている。軸333には、カバー334を開閉させる駆動部335が接続されている。尚、カバー334は、小帯カセット331の上面を閉塞したときに、小帯プレス292の複数の爪292aの間に入れ子状態となる図示しない複数の爪により構成されている。
【0160】
小帯カセット331内には、小帯プレス292により小帯収納位置へ搬送された小帯k´を受取る受け板336が配設されている。受け板336は、断面L字形のバネ337により小帯カセット331内の所定の高さに支持され、小帯k´を載置するにつれて下方に移動される。つまり、小帯プレス292によって搬送された小帯k´は、常に所定の小帯収納位置へ配置される。
【0161】
しかして、入口ブラシ332上に搬送された小帯k´を小帯カセット331内に収納する場合、まず、駆動部335によりカバー334が開放された状態で、小帯プレス292が小帯カセット331内の小帯収納位置まで下降される。これにより、入口ブラシ332と小帯プレス292との間に挟持された小帯k´が小帯カセット331内に押し込まれ、所定の収納位置へ配置される。そして、駆動部335によりカバー334が閉塞され、カバー334の爪が小帯プレス292の爪292aと入れ子状態となる。このとき、カバー334の各爪は、小帯プレス292により押し込まれた小帯k´の上側に配置される。この状態で、小帯プレス292が上昇され、小帯k´が収納される。
【0162】
次に、上記のように構成された小帯回収装置260の動作を制御する制御系について、図45に示すブロック図を用いて説明する。
【0163】
小帯回収装置260の制御系は、制御手段としての制御部350を備えている。制御部350には、小帯クランパ271のスライド位置を検知するセンサ283、284、285、小帯プレス292の高さ位置を検知するセンサ305、306、307、および小帯プレス292前後のスライド位置を検知するセンサ315、316、317が接続されている。
【0164】
また、制御部350には、小帯クランパ271をカム溝276aに沿ってスライドさせるスライド機構280の駆動モータ281、小帯プレス292をスライドレール293に沿って上下させる昇降機構300の昇降用の駆動モータ301、小帯プレス292をスライドレール295に沿ってスライドさせる搬送機構310の搬送用の駆動モータ311、および小帯収納部330の小帯カセット331のカバー334を開閉させる駆動部335が接続されている。
【0165】
以上のように、上述した小帯回収装置260によると、紙葉類から分離されて小帯キャッチ230によって掴まれた小帯k´が、小帯クランパ271によって挟持されて搬送ガイド291上へ搬送され、搬送ガイド291上で小帯プレス292によって押圧された状態で小帯収納部330へ搬送されて回収される。
【0166】
次に、上述した大帯カセット25または小帯カセット331に収納された大帯Kまたは小帯kをその大帯番号または小帯番号に基づいて探し出す帯検索システム400について、図46乃至図49を参照して説明する。
【0167】
紙葉類の束Tから切除された大帯Kおよび小帯kは、それぞれ上述したように、大帯番号あるいは小帯番号が印字された状態で、大帯カセット25または小帯カセット331内に収納される。そして、各カセット25、331は、カセット内の帯が満杯になる度に、空のカセットに交換される。つまり、多数の束Tを処理した場合、多数の大帯カセット25および多数の小帯カセット331がそれぞれ帯を満杯にした状態で装置から取出されていることになる。本発明は、このような多数のカセットから所望の帯を探し出すための帯検索システムに関する。
【0168】
帯検索システム400は、投入された束Tから大帯Kおよび小帯kを切除して結束解除した紙葉類を検査機6に供給する前処理機10、およびこの前処理機10に接続された集中制御卓410を有している。
【0169】
前処理機10は、上述したように、前処理機10にセットされた大帯カセット25のカセット番号(バーコード)を読取るCCDセンサ13、前処理機10にセットされた小帯カセット331のカセット番号(バーコード)を読取るCCDセンサ14、投入された束Tの大帯K(横帯K1 および縦帯K2 )に通し番号としての大帯番号を印字する印字ヘッド11、12、および結束解除された各把tの小帯kに通し番号としての小帯番号を印字する印字装置160を備えている。
【0170】
集中制御卓410には、上記前処理機10における各種処理動作を実行した時刻を取得するためのタイマ412、検索すべき大帯Kの大帯番号または検索すべき小帯kの小帯番号を入力するためのキーボード414、上記タイマ412を介して取得される束Tの処理時刻、カセット番号、帯の収納開始・収納終了時刻、すなわち図47に示すような処理時刻データを記録するための磁気ディスク416、およびキーボード414を介して入力される大帯番号または小帯番号とともに、この番号に基づいて上記磁気ディスク416から読み出される束Tの処理時刻、カセット番号、帯の収納開始・収納終了時刻(図48参照)を表示するディスプレイ418が接続されている。
【0171】
例えば、磁気ディスク416には、1枚目の紙葉類が検査機6にて取出された時刻が束Tの処理時刻として大帯番号および小帯番号と関連付けて記録され、大帯カセット25または小帯カセット331が装置にセットされた時刻が帯の収納開始時刻として記録され、カセットが装置から取出された時刻が帯の収納終了時刻として記録される。尚、束Tの処理時刻は、大帯Kまたは小帯kをそれぞれのカセット内に収納した時刻とすることが理想的であるが、システムの処理速度を考えると、1枚目の紙葉類を取出した時刻を帯の収納時刻と考えても差し支えない。
【0172】
次に、上述した帯検索システム400を用いた帯検索動作について、図49のフローチャートを参照して説明する。尚、ここでは大帯カセット25に収納された大帯Kをその大帯番号に基づいて検索する場合を代表して説明するが、小帯kを検索する場合も同様である。
【0173】
まず、動作に先立って、図示しない別途機器を介して検索すべき大帯Kの大帯番号を表示した帳票が出力される。そして、この帳票にある大帯番号がオペレータによってキーボード414を介して入力される(ステップ1)。入力された大帯番号は、図48に示すように、ディスプレイ418を介して表示される。
【0174】
大帯番号が入力されると、この大帯番号が付与された大帯Kによって結束されていた束Tの処理時刻が磁気ディスク416の帯情報テーブルから読み出される(ステップ2)。入力した大帯番号に対応した処理時刻が磁気ディスク416に記録されていた場合(ステップ3;YES)、この処理時刻がディスプレイ414を介して表示される(ステップ4)。
【0175】
次に、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する大帯カセットのカセット番号が磁気ディスク416の帯カセット情報テーブルから読み出される(ステップ5)。つまり、大帯カセット25が装置にセットされた時刻および装置から取出された時刻は、CCDセンサ13を介して読取られたカセット番号に関連付けて磁気ディスク416に予め記録されているため、束Tの処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を検索すれば当該大帯Kが収納されている大帯カセットを特定できる。
【0176】
ステップ5にて、束Tの処理時刻に対応したカセット番号が磁気ディスク416に記録されていた場合(ステップ6;YES)、このカセット番号とともに対応する収納開始時刻および収納終了時刻がディスプレイ414を介して表示される(ステップ7)。
【0177】
以上のように、本発明によると、検索すべき大帯Kの大帯番号を入力するだけで、当該大帯Kが収納されている大帯カセット25のカセット番号を瞬時に表示することができ、当該大帯Kが収納されている大帯カセット25を容易に探し出すことができる。つまり、従来のように、複数の大帯カセットのうち当該大帯Kが収納されているであろうカセットに見当を付けて当該大帯Kを探す場合と比較して、当該大帯Kの検索にかかる作業負担を軽減できる。
【0178】
尚、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、上述した実施の形態では、大帯カセット25に収納された大帯Kを探し出す場合について説明したが、本発明は、小帯カセット331から小帯kを探し出す場合にも適用できる。この場合、小帯カセット331のカセット番号は、CCDセンサ14を介して取得される。
【0179】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の物品処理装置、および紙葉類処理装置は、上記のような構成および作用を有しているので、切除された帯が収納されている収納容器を容易に探し出すことができ、帯の抽出作業にかかる作業負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の紙葉類処理装置を示す斜視図。
【図2】図1の紙葉類処理装置に組込まれた前処理機を示す概略図。
【図3】図2の前処理機に組込まれた大帯処理装置を示す概略図。
【図4】図3の大帯処理装置に組込まれた大帯切断機構、大帯キャッチ、大帯カセット、およびその周辺機器を示す概略図。
【図5】図3の大帯処理装置に組込まれた押込機構を示す斜視図。
【図6】図5の押込機構を示す側面図。
【図7】図6のA−Aに沿って押込板およびクランプアームを切断した断面図。
【図8】図5の押込機構を示す平面図。
【図9】図5の押込機構を示す正面図。
【図10】図3の大帯処理装置に組込まれた整位機構を示す斜視図。
【図11】図3の大帯処理装置の動作を制御する制御系を示すブロック図。
【図12】図3の大帯処理装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図13】図5の押込機構の押込板およびクランプアームにより大帯を狭持した状態を示す図。
【図14】狭持した大帯をスリット内に収納した状態を示す図。
【図15】大帯を収納した後、押込板およびクランプアームをスリットから引き抜いた状態を示す図。
【図16】スリットから引き抜いた押込板およびクランプアームを上昇している状態を示す図。
【図17】押込板およびクランプアームを初期位置へ戻す動作を説明するための図。
【図18】図2の前処理機に組込まれた小帯印字装置による印字動作を説明するための動作説明図。
【図19】図18の小帯印字装置に組込まれた供給装置を示す斜視図。
【図20】図19の供給装置を示す正面図。
【図21】図18の小帯印字装置に組込まれた搬送装置の第1搬送機構を示す斜視図。
【図22】図21の第1搬送機構を示す正面図。
【図23】図21の第1搬送機構と連動される第2搬送機構を示す斜視図。
【図24】図18の小帯印字装置に組込まれた小帯検知装置を示す斜視図。
【図25】図18の小帯印字装置に組込まれた印字装置を示す斜視図。
【図26】図25の印字装置を示す平面図。
【図27】図18の小帯印字装置の動作を制御する制御系を示すブロック図。
【図28】図18の小帯印字装置による印字動作を説明するためのフローチャート。
【図29】図2の前処理機に組込まれた切出し部、搬送部、およびその周辺機器を示す概略図。
【図30】図29に示した小帯キャッチ、およびその周辺機器を示す概略図。
【図31】図30の小帯キャッチを駆動させる駆動機構を示す断面図。
【図32】図30の小帯キャッチが把と小帯との間に挿入された状態を示す図。
【図33】図30の小帯キャッチにより小帯を掴んだ状態を示す図。
【図34】掴んだ小帯を切断する状態を示す図。
【図35】切断された小帯の拘束を解除した状態を示す図。
【図36】把の湾曲状態を解除した状態を示す図。
【図37】把から小帯を抜き取った状態を示す図。
【図38】図2の前処理機に組込まれた小帯処理部の小帯回収装置を示す斜視図。
【図39】図2の前処理機に組込まれた小帯処理部の小帯回収装置を示す斜視図。
【図40】図38の小帯キャッチにより挟持された小帯を小帯クランパにより受取る状態を示す図。
【図41】小帯クランパにより受取った小帯を小帯プレスによりプレスした状態を示す図。
【図42】小帯プレスにより小帯搬送ガイド上で小帯を搬送した状態を示す図。
【図43】搬送した小帯を小帯収納部へ押し込む状態を示す図。
【図44】小帯収納部を示す断面図。
【図45】図38、図39、および図44に示す小帯回収装置の動作を制御する制御系を示すブロック図。
【図46】この発明の帯検索システムを示すブロック図。
【図47】図46の磁気ディスクに記録されるデータテーブルを示す図。
【図48】図46のディスプレイを介して表示される情報を示す図。
【図49】図46の帯検索システムによる検索動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…紙葉類処理装置、
6…検査機、
10…前処理機、
11、12…印字ヘッド、
13、14…CCDセンサ、
25…大帯カセット、
160…印字装置、
331…小帯カセット、
400…帯検索システム、
410…集中制御卓、
412…タイマ、
414…キーボード、
416…磁気ディスク、
418…ディスプレイ、
k…小帯、
K…大帯、
T…束、
C…バーコード。
Claims (9)
- 所定数の物品を結束した帯に通し番号を印字する印字手段と、
上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、
上記切断手段にて結束解除された物品を処理する物品処理手段と、
一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、
上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、
上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、
上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、
上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、
上記収納容器に収納された帯を探すため、当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、
を備えていることを特徴とする物品処理装置。 - 所定数の物品を帯で結束した束を順次投入する投入手段と、
上記投入手段を介して投入される各束の帯に通し番号を印字する印字手段と、
上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、
上記切断手段にて結束解除された物品を処理する物品処理手段と、
一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、
上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、
上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、
上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、
上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、
上記収納容器に収納された帯を探すため、当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、
上記特定手段にて特定された収納容器の容器番号を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とする物品処理装置。 - 所定数の物品を帯で結束した束を順次投入する投入手段と、
上記投入手段を介して投入される各束の帯に通し番号を印字する印字手段と、
上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、
上記切断手段にて結束解除された物品を処理する物品処理手段と、
一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、
上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、
上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、
上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、
上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、
検索すべき帯の通し番号を入力する入力手段と、
上記入力手段を介して入力された当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、
上記特定手段にて特定された収納容器の容器番号を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とする物品処理装置。 - 所定枚数の紙葉類を結束した帯に通し番号を印字する印字手段と、
上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、
上記切断手段にて結束解除された紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、
一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、
上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、
上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、
上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、
上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、
上記収納容器に収納された帯を探すため、当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、
を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。 - 所定枚数の紙葉類を帯で結束した束を順次投入する投入手段と、
上記投入手段を介して投入される各束の帯に通し番号を印字する印字手段と、
上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、
上記切断手段にて結束解除された紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、
一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、
上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、
上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、
上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、
上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、
上記収納容器に収納された帯を探すため、当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、
上記特定手段にて特定された収納容器の容器番号を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。 - 所定枚数の紙葉類を帯で結束した束を順次投入する投入手段と、
上記投入手段を介して投入される各束の帯に通し番号を印字する印字手段と、
上記印字手段にて通し番号が印字された帯を切断する切断手段と、
上記切断手段にて結束解除された紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、
一定量の帯を収納可能で且つ帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の容器番号が付与された収納容器と、
上記収納容器が装置にセットされた状態で、当該収納容器の容器番号を読取る読取手段と、
上記収納容器が装置にセットされた収納開始時刻および当該収納容器が装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られた容器番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、
上記切断手段にて切断された帯を上記収納容器へ収納する収納手段と、
上記収納手段にて帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、
検索すべき帯の通し番号を入力する入力手段と、
上記入力手段を介して入力された当該帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する収納容器の容器番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された収納容器を特定する特定手段と、
上記特定手段にて特定された収納容器の容器番号を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。 - 所定枚数の紙葉類を小帯で施封した把を所定数集積して大帯で結束した束を順次投入する投入手段と、
上記投入手段を介して投入される各束の大帯に通し番号を印字する印字手段と、
上記印字手段にて通し番号が印字された大帯を切断する切断手段と、
上記切断手段にて結束解除された各把から小帯を切除する小帯処理手段と、
上記小帯処理手段にて施封解除されたバラの紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、
一定量の大帯を収納可能で且つ大帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有のカセット番号が付与された大帯カセットと、
上記大帯カセットが装置にセットされた状態で、当該大帯カセットのカセット番号を読取る読取手段と、
上記大帯カセットが装置にセットされた収納開始時刻および当該大帯カセットが装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られたカセット番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、
上記切断手段にて切断された大帯を上記大帯カセットへ収納する収納手段と、
上記収納手段にて大帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該大帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、
検索すべき大帯の通し番号を入力する入力手段と、
上記入力手段を介して入力された当該大帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該大帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する大帯カセットのカセット番号を上記第1記憶手段から取得し、当該大帯が収納された大帯カセットを特定する特定手段と、
上記特定手段にて特定された大帯カセットのカセット番号を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。 - 所定枚数の紙葉類を小帯で施封した把を所定数集積して大帯で結束した束を順次投入する投入手段と、
上記投入手段を介して投入される各束の大帯を切除する大帯処理手段と、
上記大帯処理手段にて結束解除された各把の小帯に通し番号を印字する印字手段と、
上記印字手段にて通し番号が印字された小帯を切断する切断手段と、
上記切断手段にて施封解除されたバラの紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、
一定量の小帯を収納可能で且つ小帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有のカセット番号が付与された小帯カセットと、
上記小帯カセットが装置にセットされた状態で、当該小帯カセットのカセット番号を読取る読取手段と、
上記小帯カセットが装置にセットされた収納開始時刻および当該小帯カセットが装置から取出された収納終了時刻を上記読取手段にて読取られたカセット番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、
上記切断手段にて切断された小帯を上記小帯カセットへ収納する収納手段と、上記収納手段にて小帯を収納した処理時刻を上記印字手段にて当該小帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、
検索すべき小帯の通し番号を入力する入力手段と、
上記入力手段を介して入力された当該小帯の通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該小帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する小帯カセットのカセット番号を上記第1記憶手段から取得し、当該小帯が収納された小帯カセットを特定する特定手段と、
上記特定手段にて特定された小帯カセットのカセット番号を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。 - 所定枚数の紙葉類を小帯で施封した把を所定数集積して大帯で結束した束を順次投入する投入手段と、
上記投入手段を介して投入される各束の大帯に通し番号を印字する大帯印字手段と、
上記大帯印字手段にて通し番号が印字された大帯を切断する大帯切断手段と、
上記大帯切断手段にて結束解除された各把の小帯に通し番号を印字する小帯印字手段と、
上記小帯印字手段にて通し番号が印字された小帯を切断する小帯切断手段と、
上記小帯切断手段にて施封解除されたバラの紙葉類を処理する紙葉類処理手段と、
一定量の大帯を収納可能で且つ大帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の大帯カセット番号が付与された大帯カセットと、
上記大帯カセットが装置にセットされた状態で、当該大帯カセットの大帯カセット番号を読取る第1読取手段と、
一定量の小帯を収納可能で且つ小帯が満杯になったときに交換される、それぞれ個有の小帯カセット番号が付与された小帯カセットと、
上記小帯カセットが装置にセットされた状態で、当該小帯カセットの小帯カセット番号を読取る第2読取手段と、
上記大帯カセットが装置にセットされた大帯収納開始時刻および当該大帯カセットが装置から取出された大帯収納終了時刻を上記第1読取手段にて読取られた大帯カセット番号に関連させて記憶するとともに、上記小帯カセットが装置にセットされた小帯収納開始時刻および当該小帯カセットが装置から取出された小帯収納終了時刻を上記第2読取手段にて読取られた小帯カセット番号に関連させて記憶する第1記憶手段と、
上記大帯切断手段にて切断された大帯を上記大帯カセットへ収納する大帯収納手段と、
上記小帯切断手段にて切断された小帯を上記小帯カセットへ収納する小帯収納手段と、
上記大帯収納手段にて大帯を収納した大帯処理時刻を上記大帯印字手段にて当該大帯に印字した通し番号と関連させて記憶するとともに、上記小帯収納手段にて小帯を収納した小帯処理時刻を上記小帯印字手段にて当該小帯に印字した通し番号と関連させて記憶する第2記憶手段と、
検索すべき大帯の通し番号および検索すべき小帯の通し番号のうちいずれか一方を入力する入力手段と、
上記入力手段を介して入力された通し番号に基づいて上記第2記憶手段から当該帯の処理時刻を取得し、この処理時刻を含む収納開始時刻および収納終了時刻を有する帯カセットのカセット番号を上記第1記憶手段から取得し、当該帯が収納された帯カセットを特定する特定手段と、
上記特定手段にて特定された帯カセットのカセット番号を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
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