JP4295739B2 - 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 - Google Patents
湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4295739B2 JP4295739B2 JP2005102894A JP2005102894A JP4295739B2 JP 4295739 B2 JP4295739 B2 JP 4295739B2 JP 2005102894 A JP2005102894 A JP 2005102894A JP 2005102894 A JP2005102894 A JP 2005102894A JP 4295739 B2 JP4295739 B2 JP 4295739B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substituted
- carbon atoms
- wet development
- unsubstituted
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
しかしながら、従来の湿式現像用電子写真感光体は、アイソパーと呼ばれる炭化水素系溶媒(液体現像剤)によって、短時間で侵されやすいという問題が見られた。
すなわち、本発明の目的は、長時間にわたって耐溶剤性や、感度特性に優れた積層型湿式現像用電子写真感光体およびそのような積層型湿式現像用電子写真感光体を備えた画像形成装置を提供することにある。
図1(a)に示すように、積層型電子写真感光体20は、基体12上に、蒸着または塗布等の手段によって、電荷発生剤を含有する電荷発生層24を形成し、次いでこの電荷発生層24上に、分子量を900以上の値とする正孔輸送剤と、一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂と、を含む塗布液を塗布し、それを乾燥させて電荷輸送層22を形成することによって作製することができる。
また、上記構造とは逆に、図1(b)に示すように、基体12上に電荷輸送層22を形成し、その上に電荷発生層24を形成してもよい。
ただし、電荷発生層24は、電荷輸送層22に比べて膜厚がごく薄いため、その保護のためには、図1(a)に示すように、電荷発生層24の上に電荷輸送層22を形成することがより好ましい。
なお、積層型感光体における感光体層の厚さに関しては、電荷発生層が0.01〜5μm程度、好ましくは0.1〜3μm程度であり、電荷輸送層が2〜100μm、好ましくは5〜50μm程度である。
また、導電性基体の形状は、使用する画像形成装置の構造に合わせて、シート状、ドラム状等のいずれであってもよく、基体自体が導電性を有するか、あるいは基体の表面が導電性を有していればよい。また、導電性基体は、使用に際して十分な機械的強度を有するものが好ましい。
さらに、基体の形状は、使用する画像形成装置の構造に合わせて、シート状、ドラム状等のいずれであってもよく、基体自体が導電性を有するか、あるいは基体の表面が導電性を有していればよい。また、基体は、アルミニウム等のように、使用に際して十分な機械的強度を有するとともに、軽量であることが好ましい。
(1)種類
本発明の積層型湿式現像用電子写真感光体に用いられる結着樹脂として、一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂を使用することを特徴とする。
この理由は、ポリカーボネート樹脂を使用することにより、耐久性や耐熱性を高めることができるとともに、初期段階のみならず、長時間使用した場合においても所定の感度特性を維持することができるためである。また、かかるポリカーボネートであれば、炭化水素系溶媒に対して難溶であるとともに、撥油性も高いためである。その結果、感光体層表面と前述の炭化水素系溶媒との相互作用が小さくなって、長期間にわって、感光体層表面の外観変化が少なくなるためである。
この理由は、R5およびR6が水素原子であることにより、正孔輸送剤との間の相溶性が良好になって、現像液として使用される炭化水素系溶媒に長時間浸漬した場合であっても、正孔輸送剤の溶出量が極めて少なくすることができ、耐久性や感度特性に優れた湿式現像用積層型電子写真感光体を提供することができるためである。また、このような構造のポリカーボネート樹脂であれば製造が容易であるため、優れた特徴を有する湿式現像用積層型電子写真感光体を安定して製造することができる。
この理由は、R7が特定置換基であるポリカーボネート樹脂であることにより、正孔輸送剤との間の相溶性がさらに良好になって、現像液として使用される炭化水素系溶媒に長時間浸漬した場合であっても、正孔輸送剤の溶出量が極めて少ない湿式現像用積層型電子写真感光体を提供することができるためである。
ここで、一般式(1)で表される共重合ポリカーボネートの具体例としては、例えば、下記式(9)〜(12)で示される化合物(Resin−A〜Resin−D)が挙げられる。なお、式(10)で表される化合物は、記号*で表されている箇所で結合しており、共重合体であることを示している。
(1)種類
本発明の湿式現像用積層型電子写真感光体に用いられる正孔輸送剤として、分子量を1001.3以上の値とする化合物を含むことを特徴とする。
この理由は、分子量がこのような数値以上であれば、特定の結着樹脂との相溶性が良好となり、また、現像液への溶出量が少なくなり、耐溶剤性や耐久性に優れた積層型湿式現像用電子写真感光体を提供することができるためである。なお、正孔輸送剤の分子量は、Chem Draw Std version8(Cambridge Soft社製)を用いて化学構造式を元に算出することもできるし、あるいはマススペクトルを用いて算出することができる。
かかる図2から理解できるように、正孔輸送剤の分子量が大きくなるほど正孔輸送剤の溶出量が小さくなることがわかる。さらに、正孔輸送剤の分子量が1001.3以上の値になると、正孔輸送剤の溶出量が1×10-6(g/cm3)以下になり、優れた耐溶剤性を示すことがわかる。
また、図3を参照して、正孔輸送剤の溶出量と、感度変化との関係を説明する。図3の横軸には、正孔輸送剤の溶出量(g/cm3)が採って示してあり、縦軸には、後述する感度評価で測定した湿式現像用積層型電子写真感光体の感度変化(V)を採って示してある。
かかる図3から理解できるように、正孔輸送剤の溶出量が1×10-6(g/cm3)以下の値になると、感度変化が5(V)以下の値になり、優れた感度特性を示すことがわかる。
よって、正孔輸送剤の分子量の値を所定以上の値に制御することにより、正孔輸送剤の溶出量を効果的に減らすことができるとともに、湿式現像用電子写真感光体の感度変化を著しく小さくすることができる。
ただし、正孔輸送剤の分子量が過度に大きくなると、感光層中での分散性が低下し、正孔輸送能が低下する場合がある。
したがって、正孔輸送剤の分子量を1001.3〜4000の範囲内の値とすることがより好ましく、1001.3〜2500の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
この理由は、正孔輸送剤としてこのような構造を含むことにより、特定のポリカーボネート樹脂との間の相溶性がさらに良好になり、また、電荷発生剤からの正孔の注入効率が高くなることから、耐久性や感度特性にさらに優れた湿式現像用電子写真感光体を提供することができる。
この理由は、分子内の所定箇所に特定のエナミン構造や、トリフェニルアミン構造を導入したスチルベン化合物を使用することにより、アイソパー(商品名)等に代表されるパラフィン系溶剤に対する耐溶剤性を著しく向上させることができるためである。したがって、湿式現像用電子写真感光体により、長期間にわたって安定した画像形成を実施することができる。
また、このような特定構造を分子末端に導入したスチルベン化合物を使用することにより、感度特性をさらに向上できるばかりでなく、機械的特性や成膜性についても向上することができるためである。
一般式(5)〜(8)で表される化合物の一例として、例えば、下記式(13)〜(14)及び(16)〜(18)で示される化合物(HTM−A〜B及びD〜F)が挙げられる。
正孔輸送剤の添加量に関し、結着樹脂100重量部に対して、10〜80重量部の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる正孔輸送剤の添加量が10重量部未満の値になると、感度が低下して、実用上の弊害が生じる場合があるためである。一方、かかる正孔輸送剤の添加量が100重量部を超えた値になると、正孔輸送剤が結晶化しやすくなり、感光体として適正な膜が形成されない場合があるためである。
したがって、かかる正孔輸送剤の添加量を30〜70重量部の範囲内の値とすることがより好ましい。
(1)電荷発生剤
(1)−1 種類
本発明の電子写真感光体に使用される電荷発生剤としては、無金属フタロシアニン(τ型またはx型)、チタニルフタロシアニン(α型またはY型)、ヒドロキシガリウムフタロシアニン(V型)、およびクロロガリウムフタロシアニン(II型)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含むことが好ましい。
この理由は、電荷発生剤の種類を特定することにより、感度特性、電気特性および安定性等がより優れた積層型電子写真感光体を提供することができるためである。
これらの電荷発生剤のうち、具体的に、下記式(19)〜(22)で表されるフタロシアニン系顔料(CGM−A〜D)を使用することがより好ましい。
この理由は、チタニルフタロシアニン(Y型)を使用することにより、優れた感度を有する電子写真感光体を提供することができるからである。
この理由は、チタニルフタロシアニン(Y型)が上述した物性を満たすことにより、有機溶媒中でのかかるチタニルフタロシアニンの結晶の安定性に優れており、結晶転移を抑えることができるためである。このようなチタニルフタロシアニン(Y型)を感光体塗布液に用いることにより、長期間にわたって良好な感度特性を維持する電子写真感光体を提供することができる。
工程(1): チタニルフタロシアニン化合物を水溶性有機溶媒中に加え、加熱下で一定時間、撹拌処理し、次いで前記撹拌処理よりも低温の温度条件下で一定時間、液を静置して安定化処理する顔料化前処理の工程
工程(2): 前記水溶性有機溶媒を除去して得たチタニルフタロシアニン化合物の粗結晶を溶媒に溶解したのち、この溶液を貧溶媒中に滴下してチタニルフタロシアニン化合物を再結晶させ、次いで水の存在下、非水系溶媒中でミリング処理する顔料化の工程
工程(2´): 上記工程(1)で得られた顔料化前処理液の水溶性有機溶媒を除去して得たチタニルフタロシアニン化合物の粗結晶を、アシッドペースト法にて処理し、得られた低結晶性チタニルフタロシアニン化合物を、水の存在下、非水系溶媒中でミリング処理する工程
また、顔料化前処理のうち撹拌処理の条件は特に限定されないが、およそ70〜200℃程度の温度範囲の一定温度条件下で、1〜3時間程度の撹拌処理を行うのが好ましい。
また、撹拌処理後の安定化処理の条件も特に限定されないが、およそ10〜50℃程度、特に好ましくは23±1℃前後の温度範囲の一定温度条件下で、5〜10時間程度、液を静置して安定化させるのが好ましい。
ここでミリング処理は、水洗後の固体を乾燥させずに水が存在した状態で、非水系溶媒中に分散して撹拌する処理である。粗結晶を溶解する溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、臭化エチル、臭化ブチル等のハロゲン化炭化水素類、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリブロモ酢酸等のトリハロ酢酸類、および硫酸等の1種または2種以上の任意の組み合わせが挙げられる。
また再結晶のための貧溶媒としては、例えば水が挙げられる他、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類やアセトン、ジオキサン等の水溶性有機溶媒が挙げられ、これらがそれぞれ1種単独で、もしくは2種以上の任意の組み合わせで使用される。さらにミリング処理のための非水系溶媒としては、例えばクロロベンゼン、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒が挙げられる。
この理由は、かかる複数の電荷発生剤の添加量が5重量部未満の値になると、量子収率を高める効果が不十分となり、電子写真感光体の感度、電気特性、安定性等を向上させることができなくなるためである。一方、かかる複数の電荷発生剤の添加量が500重量部を超えた値になると、赤外ないし近赤外領域に吸収波長を有する光に対する吸光係数が低下し、感光体の感度、電気特性、安定性等がそれに伴い低下する場合があるためである。
したがって、電荷発生剤の添加量を30〜300重量部の範囲内の値とすることがより好ましい。
電荷発生層に使用される結着樹脂としては、従来、感光体層に使用されている種々の樹脂を使用することができる。結着樹脂の種類としては、例えば、上述した結着樹脂の説明で記載したものが挙げられる。
(1) 種類
また、本発明の積層型電子感光体の電荷輸送層に、さらに電子輸送剤を含んでもよい。この理由は、電荷輸送層に電子輸送剤を含むことにより、電子輸送層に蓄積した電子を効率よく輸送することができ、残留電位を低下させて感度特性を向上させることができるためである。
この理由は、電子輸送剤として、特定の化合物を使用することにより、電子受容性に優れており、感度特性や耐溶剤性に優れた湿式現像用電子写真感光体を提供することができるためである。
また、正孔輸送剤とCT錯体を形成することができる電子輸送剤を選択することも好ましい。この理由は、電子輸送剤と正孔輸送剤がCT錯体を形成することにより、炭化水素系溶媒(液体現像剤)によって浸され正孔輸送剤が溶出を抑制することができるためである。
また、これらの化合物のうち、電界強度が5×105V/cmにおける電子移動度が1.0×10-8cm2/V/sec以上である化合物がより好ましい。
また、電子輸送剤を添加量する場合には、結着樹脂100重量部に対して、10〜100重量部の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる複数の電子輸送剤の添加量が10重量部未満の値になると、感度が低下して、実用上の弊害が生じる場合があるためである。一方、かかる複数の電子輸送剤の添加量が100重量部を超えた値になると、電子輸送剤が結晶化しやすくなり、感光体として適正な膜が形成されない場合があるためである。
したがって、電子輸送剤を添加量する場合は、電子輸送剤の添加量を20〜80重量部の範囲内の値とすることがより好ましい。
この理由は、かかる全ETM/全HTMの比率がかかる範囲外の値になると、感度が低下して、実用上の弊害が生じる場合があるためである。
したがって、かかる全ETM/全HTMの比率を0.5〜1.25の範囲内の値とすることがより好ましい。
また、感光体層には、上記各成分のほかに、電子写真特性に悪影響を与えない範囲で、従来公知の種々の添加剤、例えば酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、一重項クエンチャー、紫外線吸収剤等の劣化防止剤、軟化剤、可塑剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、アクセプター、ドナー等を配合することができる。また、感光体層の感度を向上させるために、例えばテルフェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレン等の公知の増感剤を電荷発生剤と併用してもよい。
本発明の積層型電子写真感光体を構成するにあたり、基体上に中間層が形成してあることが好ましい。この理由は、基体上に中間層を形成することにより、感光体層と基体との間の接着性を向上することができるとともに、基体表面を平滑化することができるため、基体表面の欠陥を被覆することができ、さらに残留電位を低下することができるためである。
中間層に使用される結着樹脂としては、従来、感光体層に使用されている種々の樹脂を使用することができる。結着樹脂の種類としては、例えば、上述した結着樹脂の説明で記載したものが挙げられる。
また、中間層に使用させる結着樹脂としては、耐溶剤性に優れた樹脂がより好ましい。この理由は、中間層に使用される結着樹脂の耐溶剤性が低いと、中間層の上に塗布される感光体層に溶解してしまい、中間層を適当に作成するのが困難になる場合があるからである。具体的には、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリアミド、ポリエステル、マレイン酸樹脂、イソシアネート樹脂及びシリコン樹脂などのように3次元網目構造を形成する樹脂が挙げられる。また、耐溶剤性にさらに優れていることから、フェノール樹脂、ポリアミドがより好ましい。
中間層に含有させる添加剤としては、製造時の沈降等が問題とならない範囲であって、光散乱を生じさせて干渉縞の発生を防止したり、分散性向上等を図ったり、導電性を向上させる目的のために、各種添加剤(有機微粉末または無機微粉末)を少量添加することも好ましい。
また、中間層に含有させる添加剤の種類としては、酸化チタン、酸化亜鉛、亜鉛華、硫化亜鉛、鉛白、リトポン等の白色顔料や、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の体質顔料としての無機顔料やフッ素樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、スチレン樹脂粒子等が挙げられる。
また、微粉末等の添加剤を添加する場合、その平均粒径を0.01〜3μmの範囲内の値とすることが好ましい。この理由は、かかる粒径が大きすぎると中間層の凹凸が大きくなったり、電気的に不均一な部分が生じたり、さらには、画質欠陥を生じ易くなったりする場合があるためである。一方、かかる粒径が小さすぎると、十分な光散乱効果が得られない場合があるためである。
なお、微粉末等の添加剤を添加する場合、その添加量を、中間層の固形分に対して重量換算で70重量%以下の値、0.01〜50重量%の範囲内の値とすることがより好ましく、0.01〜30重量%の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
また、中間層は膜厚を厚くすることによって、支持基材における凹凸の隠蔽性が高まるため、スポット状の画質欠陥は低減する方向にあって好ましいが、それとは逆に、残留電位の上昇等の電気的特性が低下する方向にある。
したがって、中間層の膜厚を0.1〜50μmの範囲内の値とすることが好ましく、1〜30μmの範囲内の値とすることがより好ましい。
本発明の積層型感光体層の製造方法に関し、以下のように電荷輸送層用塗布液と、電荷発生層用塗布液とを作成して、それぞれ基体上に塗布した後、乾燥させて製造することが好ましい。
塗布液作成工程は、例えば、結着樹脂と、正孔輸送剤と、溶剤と、からなる電荷輸送層用塗布液、および結着樹脂と、電荷発生剤と、溶剤と、からなる電荷発生層用塗布液と、をそれぞれ作成する工程である。例えば、ロールミル、ボールミル、アトライタ、ペイントシェーカー、超音波分散機等を用いて分散混合し、塗布液とすることが好ましい。
より具体的には、電荷輸送層用塗布液の固形分濃度が10〜30重量%の範囲内の値、電荷発生層用塗布液の固形分濃度が1〜10重量%の範囲内の値の塗布液を作成することが好ましい。この理由は、電荷輸送層用塗布液の固形分濃度は10重量%未満の値になると、被膜欠陥を生じるおそれがあるためであり、一方、塗布液の固形分濃度は30重量%を超えると、層むらが生じやすくなり、感光体として均一な厚さを有する薄膜を形成することが困難となる場合があるためである。また、同様に電荷発生層用塗布液の固形分濃度も1重量%未満の値になると被膜欠陥を生じるおそれがあり、固形分濃度が10重量%を超えると、層むらを生じやすくなり、感光体として均一な厚さを有する薄膜を形成することが困難となる場合がある。
さらに、電荷輸送剤や電荷発生剤等の分散性や、感光体層表面における平滑性を良くするために、塗布液を作成する際に、界面活性剤やレベリング剤等を添加することも好ましい。
第1塗布工程および第1乾燥工程と、第2塗布工程および第2乾燥工程とを設けて、電荷輸送層と電荷発生層からなる感光体層を形成することが好ましい。例えば、図1(a)に示すように、第1塗布工程により電荷発生層用塗布液を塗布し、第1乾燥工程により電荷発生層用塗布膜を乾燥させて、基体12の上に電荷発生層24を形成し、次いで、第2塗布工程により電荷輸送層用塗布液を塗布し、第2乾燥工程により電荷輸送層用塗布膜を乾燥させて、電荷発生層24の上に電荷輸送層22を形成することが好ましい。
また、塗布工程を実施するにあたり、基体上に、塗布液を直接的に塗布することも好ましいし、あるいは、中間層を介して間接的に塗布することも好ましい。
また、塗布方法としては、均一な厚さの感光体層を形成するために、例えば、スピンコーター、アプリケーター、スプレーコーター、バーコーター、ディップコーター、ドクターブレード等を用いることが好ましい。
なお、電荷発生層は残留電位を低くするため、電荷輸送層よりも薄く塗膜を形成するのが好ましい。
また、塗布工程の後、乾燥工程において、高温乾燥機や減圧乾燥機等を用いて、例えば、60℃〜150℃の乾燥温度で乾燥させることが好ましい。この理由は、かかる乾燥温度が60℃未満の値になると、乾燥時間が過度に長くなって、均一な厚さを有する感光体層を効率的に形成することが困難になる場合があるためである。一方、かかる乾燥温度が150℃を超えると、感光体が熱分解する場合があるためである。
なお、塗布液作成工程、塗布工程および乾燥工程の条件については、電荷発生層および電荷輸送層の製造方法に準じることができる。なお、中間層の塗布液は、例えば結着樹脂と、添加剤と、から作成することが好ましい。
第2の実施形態は、第1の実施形態の電子写真感光体を含む画像形成装置である。
なお、この画像形成装置の例では、電子写真感光体として、本発明の積層型電子写真感光体を用いた場合を想定して、説明する。
一方、給紙部41bに積載された記録用紙(以下、単に用紙と呼ぶ。)Sは、一枚ずつ画像形成部41aに送られる。この画像形成部41aには、像担持体である感光体ドラム51が備えられており、さらに、この感光体ドラム51の周囲には、帯電器52、露光器53、現像器54、及び転写ローラ55、並びにクリーニング装置56が、感光体ドラム51の回転方向に沿って配置されている。
なお、中間トレイ42a及び排紙トレイ42bは、いわゆる胴内排紙部として構成されている。
上述のようにして、転写が行われた後、感光体ドラム51に残留する残留トナー(及び紙粉)については、クリーニング装置56で除去される。すなわち、感光体ドラム51がクリーニングされる一方、残留トナーについては、廃トナーコンテナ(図示せず)に回収されることになる。
(1)湿式現像用電子写真感光体の作成
電荷発生剤として、式(20)で表されるY型オキソチタニルフタロシアニン(CGM−B)を1重量部と、結着樹脂としてポリビニルブチラールエスレックBM−1(積水化学工業)1重量部と、ジアセトンアルコールを50重量部と、を収容した後、ボールミルにて、48時間混合分散させ、電荷発生層用途工液を作成した。次いで、得られた塗布液を、直径30mm、長さ254mmのアルミニウム素管上、ディッピングにより塗工し、その後、70℃、10分間の条件で乾燥させて、平均膜厚が0.3μmの電荷発生層を形成した。
さらに、正孔輸送剤として、式(13)で表されるスチルベン誘導体(HTM−A)を50重量部と、結着樹脂として、式(9)で表される粘度平均分子量が50,000のポリカーボネート樹脂(Resin−A)を100重量部と、レベリング剤としてのジメチルシリコーンオイルであるKF−96−50CS(信越化学工業製)を0.1重量部と、溶媒としてのテトラヒドロフラン700重量部と、を収容した後、48時間混合分散させ、電荷輸送用塗工液を作成した。次いで、得られた塗工液を、電荷発生層上にディッピングにより塗工し、その後、130℃、30分間の条件で乾燥させて、平均膜厚が20μmの電荷輸送層を形成した。このようにして、実施例1の積層型感光体を作成した。
また、共重合ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(M)は、オストワルド粘度計によって、極限粘度[η]を求め、Schnellの式によって、[η]=1.23×10-4M0.83より算出した。なお、[η]は、20℃で、塩化メチレン溶液を溶媒として、濃度(C)が6.0g/dm3となるようにポリカーボネート樹脂を溶解させて得られたポリカーボネート樹脂溶液から測定することができる。
(2)−1 感度評価
得られた湿式現像用電子写真感光体における感度を測定した。すなわち、ドラム感度試験機(GENTEC社製)を用いて、700Vになるように帯電させ、次いで、ハロゲンランプの光からハンドパルスフィルターを用いて取り出した波長780nmの単色光(半値幅:20nm、光量:1.0μJ/cm2)を露光した。露光後330msec経過後の電位を測定し、初期感度(V)とした。
また、得られた湿式現像用電子写真感光体全体を、湿式現像の現像液として使用される炭化水素系溶剤(アイソパーL、エクソン化学社製)に、温度25℃、2000時間の条件で浸漬した。その後、炭化水素系溶剤から湿式現像用電子写真感光体を取り出し、感度を同様に測定し、初期感度とアイソパー浸漬後の感度の差を算出し、感度変化(V)とした。得られた結果を表1に示す。
得られた積層型湿式現像用電子写真感光体を、その感光体層の全面が浸るように、炭化水素系溶剤(アイソパーL、エクソン化学社製)500mlに、温度25℃、2000時間の条件で浸漬させた。一方、正孔輸送剤の濃度を変えて、炭化水素系溶剤(アイソパーL、エクソン化学社製)中に溶解させた。その状態で紫外領域から可視領域の吸収ピーク波長における吸光度を測定し、正孔輸送剤に関する濃度−吸光度検量線を予め作成した。次いで、炭化水素系溶剤(アイソパーL、エクソン化学社製)に浸漬した湿式現像用電子写真感光体について、紫外領域から可視領域における吸収測定を行い、検量線に照らして、正孔輸送剤の紫外領域から可視領域の吸収ピーク波長における吸光度から、正孔輸送剤の溶出量を算出した。得られた結果を表1に示す。
また、耐溶剤性評価後の湿式現像用電子写真感光体の外観を目視にてクラックの発生の有無を観察し、下記基準に準じて外観評価を実施した。得られた結果を表1に示す。
◎:外観変化が全く見られない。
○:顕著な外観変化は見られない。
△:外観変化が少々見られる。
×:顕著な外観変化が見られる。
実施例2〜4では、実施例1で使用した結着樹脂としての式(9)で表されるポリカーボネート樹脂のかわりに、式(10)〜(12)で表される粘度平均分子量が50,000のポリカーボネート樹脂(Resin−B〜D)を使用したほかは、実施例1と同様に湿式現像用積層型感光体を作成して、評価した。
実施例5、参考例6及び実施例7〜9では、実施例1で使用した正孔輸送剤としての式(13)で表されるスチルベン誘導体のかわりに、式(14)〜(18)で表される化合物(HTM−B〜F)を使用したほかは、実施例1と同様に湿式現像用積層型感光体を作成して、評価した。
比較例1〜3では、実施例1で使用した結着樹脂としての式(9)で表されるポリカーボネート樹脂のかわりに、下記式(37)〜(39)で表されるポリカーボネート樹脂(Resin−E〜G)を使用したほかは、実施例1と同様に湿式現像用積層型感光体を作成して、評価した。
比較例4〜5では、実施例1で使用した正孔輸送剤としての式(13)で表されるスチルベン誘導体のかわりに、下記式(40)〜(41)で表される化合物(HTM―G〜H)を使用したほかは、実施例1と同様に湿式現像用積層型感光体を作成して、評価した。
したがって、本発明の湿式現像用電子写真感光体は、複写機やプリンタ等の各種画像形成装置における低コスト化、高速化、高性能化等に寄与することが期待される。
20:積層型感光体
22:電荷輸送層
24:電荷発生層
25:中間層
40:複写機40
41:画像形成ユニット
41a:画像形成
41b:給紙部
42:排紙ユニット
43:画像読取ユニット
44:原稿給送ユニット
44a:原稿載置トレイ
44b:原稿給送機構
44c:原稿排出トレイ
51:感光体ドラム
52:帯電器
53:露光器
54:現像器
55:転写ローラ
56:クリーニング装置
57:定着ユニット
Claims (7)
- 基体上に、電荷発生剤を含有する電荷発生層と、正孔輸送剤および結着樹脂を含有する電荷輸送層と、を備えた積層型電子写真感光体であって、
前記正孔輸送剤が、分子末端にジフェニルエテニル基を有するとともに、当該正孔輸送剤の分子量を1001.3以上の値とし、かつ、
前記結着樹脂として、下記一般式(1)で表されるポリカーボネート樹脂を含むことを特徴とする湿式現像用積層型電子写真感光体。
(一般式(1)中のR1、R2、R3、R4、R5、およびR6は、それぞれ独立しており、水素原子、ハロゲン原子、置換または非置換の炭素数1〜12のアルキル基、置換または非置換の炭素数1〜12のハロゲン化アルキル基、置換または非置換の炭素数6〜30のアリール基、置換または非置換の炭素数6〜30のアリール置換アルケニル基、あるいは置換または非置換の炭素数10〜30の縮合多環式炭化水素基であり、R7は、水素原子、置換または非置換の炭素数1〜8のアルキル基、置換または非置換の炭素数6〜30のアリール基、あるいはトリフルオロメチル基である。) - 前記正孔輸送剤の分子量を1001.3〜2500の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1に記載の湿式現像用積層型電子写真感光体。
- 前記一般式(1)中のR5およびR6が、水素原子であることを特徴とする請求項1または2に記載の湿式現像用積層型電子写真感光体。
- 前記正孔輸送剤の添加量を、前記結着樹脂100重量部に対して、10〜80重量部の範囲内の値とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の湿式現像用積層型電子写真感光体。
- 前記電荷発生剤として、チタニルフタロシアニン(Y型)を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の湿式現像用積層型電子写真感光体。
- 湿式現像の現像液として使用される炭化水素系溶媒に、室温で、2000時間の条件で浸漬した場合に、前記正孔輸送剤の溶出量が1×10-6g/cm3以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の湿式現像用積層型電子写真感光体。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の湿式現像用積層型電子写真感光体を備えるとともに、当該湿式現像用電子写真感光体の周囲に、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程を実施するための部位をそれぞれ配置し、かつ、現像工程において、炭化水素系溶媒にトナーを分散した液体現像剤を用いて画像形成を行うことを特徴とする湿式現像用画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005102894A JP4295739B2 (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005102894A JP4295739B2 (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006284777A JP2006284777A (ja) | 2006-10-19 |
JP4295739B2 true JP4295739B2 (ja) | 2009-07-15 |
Family
ID=37406803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005102894A Active JP4295739B2 (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4295739B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5365175B2 (ja) * | 2008-12-10 | 2013-12-11 | 三菱化学株式会社 | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005102894A patent/JP4295739B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006284777A (ja) | 2006-10-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4204569B2 (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2007322518A (ja) | 積層型電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP5266037B2 (ja) | 単層型電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP4134200B2 (ja) | 電子写真感光体および画像形成装置 | |
JP5197417B2 (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP4778986B2 (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP4744333B2 (ja) | 積層型電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2007316099A (ja) | 積層型電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2008134330A (ja) | 積層型電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP4295739B2 (ja) | 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 | |
JP4544959B2 (ja) | 湿式現像用電子写真感光体、電子写真感光体、湿式現像用画像形成装置及び画像形成装置 | |
JP2000258931A (ja) | 電子写真感光体 | |
JP4891032B2 (ja) | 積層型電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP4230898B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、および画像形成装置 | |
JP2007219257A (ja) | 積層型電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP4076994B2 (ja) | 湿式現像用積層型電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 | |
JP4538360B2 (ja) | 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 | |
JP2006153953A (ja) | 積層型電子写真感光体および画像形成装置 | |
JP2006284680A (ja) | 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 | |
JP4484742B2 (ja) | 電子写真感光体、乾式現像用画像形成装置及び湿式現像用画像形成装置 | |
JP2007212670A (ja) | 積層型電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP4391919B2 (ja) | 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 | |
JP2005157291A (ja) | 積層型電子写真感光体および画像形成装置 | |
JP3798409B2 (ja) | 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 | |
JP2006178367A (ja) | 湿式現像用電子写真感光体および湿式現像用画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080407 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080508 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080701 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20081007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090316 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090410 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4295739 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |