JP4293240B2 - 自動変速機のパーキングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の自動変速機におけるパーキングロック装置に関する。このパーキングロック装置は、要求に応じて、自動変速機のアウトプットシャフトに外装固定されるパーキングギアにパーキングロックポールの爪を係止させることによって前記アウトプットシャフトを回転不可能なロック状態とする一方で、前記爪をパーキングギアから抜き出すことによって前記アウトプットシャフトを回転可能なアンロック状態とするような構成である。
車両用の自動変速機では、一般的に、選択可能なシフトレンジとして、パーキングレンジ(P),リバースレンジ(R),ニュートラルレンジ(N),ドライブレンジ(D)等が設定されている。
例えば車両の運転席付近に設置されるシフトレバーでパーキングレンジPを選択したときに、自動変速機のアウトプットシャフトを回転不可能なロック状態とするためのパーキングロック装置が設けられている(例えば特許文献1〜3参照。)。
このパーキングロック装置は、パーキングギアと、パーキングロッドと、パーキングロックポールと、駆動レバーとを含んで構成されている。
動作を説明する。まず、パーキングロッドをその軸方向一方に押すことによりパーキングロックポールを傾動させて、このパーキングロックポールの爪をアウトプットシャフトに外装固定されるパーキングギアに係止させると、アウトプットシャフトが回転不可能なロック状態になる。
また、パーキングロッドをその軸方向他方に引くことによりパーキングロックポールを前記と反対に傾動させて、パーキングロックポールの爪をパーキングギアから抜き出すと、アウトプットシャフトが回転可能なアンロック状態になる。
なお、パーキングロッドは、シフトレバーをパーキングレンジに入れる操作やパーキングレンジから外す操作に応答して傾動する駆動レバーによって軸方向に押し引きされるようになっている。このパーキングロッドは、駆動レバーの所定部位に直接的に連結されている。
このパーキングロック装置の駆動レバーについては、例えばレンジ切替装置のマニュアルバルブレバーを利用するようにしたものがある(例えば特許文献2参照。)。
レンジ切替装置は、一般的に、車両の運転席付近に設置されるシフトレバーを運転者が操作すると、マニュアルバルブレバーが傾動され、このマニュアルバルブレバーの傾動動作に伴い、シフトレンジ切替用の油圧制御装置の一構成要素であるマニュアルバルブの状態を変更することにより、前記シフトチェンジ操作で選択したシフトレンジを成立させるように構成されている。
なお、マニュアルバルブレバーとシフトレバーとの動力伝達形態は、シフトロッドやシフトケーブル等の動力伝達部材等で機械的に連動連結して直接的に行うようにしたタイプや、シフトレバーとマニュアルバルブレバーとを動力伝達部材で連結せずに切り離して、シフトレバーを車両運転者が操作すると、その選択されたシフトレンジの位置をセンサ等で検出し、この検出したシフトレンジを成立させるようにマニュアルバルブレバーをモータ等のアクチュエータで駆動するようにしたタイプがある。
特開昭62−218261号公報 特開平9−267726号公報 特開平9−240332号公報
上記従来例では、次のような点で改良の余地がある。
そもそも、車両を降坂路に停車すると、駆動輪からアウトプットシャフトに前進時と同じ正回転トルクが入力され、また、登坂路に停車すると、駆動輪からアウトプットシャフトに逆回転トルクが入力される傾向になる。
パーキングロック装置をロック状態にしている場合において、例えばアウトプットシャフトに前記正回転トルクが入力されると、パーキングギアからパーキングロックポールの爪が抜け出やすくなる。この場合、パーキングロック装置をアンロック状態とする際に必要なマニュアルバルブレバー(駆動レバー)の駆動力は、比較的小さくて済む。
一方、パーキングロック装置をロック状態にしている場合において、アウトプットシャフトに前記逆回転トルクが入力されると、パーキングロックポールの爪がパーキングギアに食い込むようになる。この場合、パーキングロック装置をアンロック状態とする際に必要なマニュアルバルブレバー(駆動レバー)の駆動力は、比較的大きくする必要がある。
但し、この現象は、パーキングギアに対するパーキングロックポールの傾動支点の配置関係によって成立することであるから、この配置関係が異なる場合には、前記とは反対の現象が成立する。
前述したような現象に対して、一般的には、マニュアルバルブレバーの各ポジション溝に対するラッチレバーの係合力等を調整することによって、前記アンロック状態にするために必要なマニュアルバルブレバーの駆動力を適宜にセッティングすることが可能である。
このセッティングは、安全性確保の観点から、アンロックしにくいようにすることが望まれるが、その場合、アンロックするときの駆動レバーによる駆動力を大きくしなければならないので、シフトレバーによる操作力が大きくなることが指摘される。
これに対し、アンロックさせやすくするためにモータ等のアシスト手段を用いることも考えられるものの、その場合、設備コストが嵩むことが指摘される。
本発明は、要求に応じて、自動変速機のアウトプットシャフトを回転不可能なロック状態または回転可能なアンロック状態とするパーキングロック装置において、簡素な構成でありながら、アンロック状態とする際の駆動レバーによる駆動力を可及的に小さくする一方で、ロック状態で不用意にアンロック状態とされにくくし、動作の円滑化と信頼性の向上とを図ることを目的としている。
本発明は、要求に応じて、自動変速機のアウトプットシャフトを回転不可能なロック状態または回転可能なアンロック状態とするパーキングロック装置であって、前記アウトプットシャフトに外装固定されるパーキングギアと、パーキングギアに接近してパーキングギアを回転不可能とするよう係止されるロック位置や、離隔してパーキングギアを回転可能とするよう外れるアンロック位置に変位されるパーキングロックポールと、パーキングロックポールをパーキングギアに対して遠近変位させるよう押し引きされるパーキングロッドと、このパーキングロッドをその長手方向に押し引きするよう傾動可能に支持される駆動レバーと、前記パーキングロッドと駆動レバーとの間に介装され、かつ前記ロック状態またはアンロック状態を成立させるときの前記駆動レバーの駆動力を増大させて前記パーキングロッドの押圧力または牽引力に変換する倍力機構とを含み、前記倍力機構は、両端が駆動レバーにおいて傾動支点と当該傾動支点から離隔した位置とに取り付けられる固定リンクと、前記駆動レバーにおいて傾動支点から離隔した位置と前記パーキングロッドの一端とにそれぞれ枢支され、かつ前記駆動レバーと一体に固定リンクがロック側に傾動されたときに、前記パーキングロッドと一直線状に並んで突っ張り棒のように前記パーキングロッドを押す姿勢になる一方で、前記駆動レバーと一体に固定リンクがアンロック側に傾動されたときに前記パーキングロッドに対して所定角度傾いて前記パーキングロッドを引く姿勢になる可動リンクと、前記両リンクにその両端間に延びるようにそれぞれ設けられるガイド長孔個々に、両端が係合される連結バーと、前記固定リンクと可動リンクとがパーキングロッドと一直線状に並んだ状態のときに前記両リンクが反アンロック側に座屈することを防止するためのストッパとを含む、ことを特徴としている。
この構成によれば、倍力機構を用いることによって、ロック状態またはアンロック状態とするときの駆動レバーによる駆動力が小さくてもパーキングロッドの押圧力や牽引力を増大させることが可能になる。これにより、比較的小さな力でもってパーキングロック装置を簡単かつ確実にロック状態またはアンロック状態にすることが可能になる。
したがって、車両を登坂路や降坂路に停車してパーキングロックさせる場合や、ロックしている状態からアンロックさせる場合に必要な駆動レバーによる駆動力が小さくて済むようになる。
しかも、駆動レバーとパーキングロッドとの間に機械式の倍力機構を介装しただけの簡素な構成であるから、従来例のように高価なモータ等のアシスト手段を装備するような場合に比べて、設備コストの軽減を図るうえで有利となる。
また、前記のように、二つのリンクでトグルジョイントタイプの倍力機構を構成しているから、この倍力機構では、駆動レバーの傾動動作によって、当該駆動レバーとリンクとのジョイント部分に接線力(駆動力に相当)が作用し、この接線力が倍力作用で増大されて、リンクとパーキングロッドとのジョイント部分の押圧力または牽引力に変換されるようになる。
これにより、接線力つまり駆動レバーの駆動力が小さくてもパーキングロッドの押圧力または牽引力を増大することが可能になるのである。
そのことに加えて、連結バーによって両リンクの動きが連係されるので、両リンクの動きが円滑とされる。また、ストッパによって、一直線に配置されている両リンクが反アンロック側に不用意に座屈することが防止されるようになる等、動作の信頼性が高められる。
好ましくは、前記固定リンクに設けられるガイド長孔と、前記可動リンクに設けられるガイド長孔とにおける互いに近い側の端部が、前記固定リンクと可動リンクとをパーキングロッドと一直線状に並べた状態においてそれらの一本に連なる各中心線に対し、反アンロック側にオフセットされるように延ばされる。
この構成によれば、仮に、通常とは逆に、パーキングロッドから可動リンクへ向けてアキシアル荷重が作用したときに、両リンクにそれらのジョイント部分をストッパ側に移動させるようなモーメントが作用するようになる。
このような原理により、両リンクを一直線状のまま保持して、両リンクをアンロック側へ座屈させにくくすることが可能になる。
本発明のパーキングロック装置によれば、簡素な構成でありながら、アンロック状態とする際の駆動レバーによる駆動力を可及的に小さくすることが可能になるとともに、ロック状態で不用意にアンロック状態になりにくくすることが可能になる。これにより、パーキングロック装置の動作円滑化と信頼性の向上とを図ることが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1から図15に本発明の一実施形態を示している。
ここで、本発明の特徴を適用した部分の説明に先立ち、本発明に係るパーキングロック装置の適用対象となる自動変速機の一例の概要について、図1および図2を参照して説明する。
図1は、本発明の適用対象となる自動変速機の概略構成図、図2は、図1のレンジ切替装置およびパーキングロック装置を示す斜視図である。
これらの図において、1はフロントエンジン・リアドライブ(FR)形式の車両用の自動変速機を示している。
この自動変速機1は、図1に示すように、主として、インプットシャフト2、トルクコンバータ3、オイルポンプ4、変速機構部5、油圧制御装置6、アウトプットシャフト7等を含んで構成されており、その変速動作はトランスミッション制御装置8により制御される。
この自動変速機1の動作としては、要するに、エンジン1のクランクシャフト(図示省略)の回転がトルクコンバータ3を介してインプットシャフト2に入力されると、このインプットシャフト2に入力された回転を、変速機構部5で適宜の変速比に変速してアウトプットシャフト7から出力する。
変速機構部5は、詳細に図示していないが、例えば複数段の遊星機構で構成されるが、その他に、例えば複数の歯車を有する歯車機構や、例えばCVTと呼ばれる無段変速機構等とすることが可能である。
油圧制御装置6は、前述した変速機構部5の変速動作を制御するもので、詳細に図示していないが、変速機構部5に用いる各種のブレーキやクラッチの係合動作を制御する複数のリニアソレノイドバルブや、各リニアソレノイドバルブに必要に応じて作動油を供給するマニュアルバルブ9を少なくとも備えている。
マニュアルバルブ9は、運転者によるシフトレバー10の操作に応じて、ニュートラルレンジN、ドライブレンジDまたはリバースレンジRを成立するために、適宜のポートから適宜のリニアソレノイドバルブにそれぞれ作動油を供給するものである。
シフトレバー10は、車両の運転席近傍に設置されるもので、人的に操作されて任意のシフトレンジ(パーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジD)に配置されるものである。
このマニュアルバルブ9は、スプールバルブと呼ばれる形態とされており、図示省略している各種の給油ポートや排出ポートを有するバルブボディ9aと、バルブボディ9aに軸方向変位可能に収納されているスプール9bとを有している。バルブボディ9aは、自動変速機1のケースに固定される。
このマニュアルバルブ9は、スプール9bをその軸方向一方または他方に変位させて所定位置に位置決めすることにより、適宜、パーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジDを成立させるようになっている。
そして、上述した自動変速機1には、レンジ切替装置20と、パーキングロック装置30とが装備されている。
レンジ切替装置20は、例えばシフトレバー10で選択されたシフトレンジに対応する自動変速機1の変速段(パーキングレンジP,リバースレンジR,ニュートラルレンジN,ドライブレンジD等)を成立させるために、上述した油圧制御装置6のマニュアルバルブ9の状態を変更するものであって、図2および図3に示すように、主として、マニュアルバルブレバー21と、シフトコントロールシャフト22と、アクチュエータ23と、ラッチレバー24とを含んで構成されている。
マニュアルバルブレバー21は、シフトレバー10により選択されるシフトレンジ(パーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジNならびにドライブレンジD)に連係して例えば四段階に傾動されるものであり、その傾動姿勢に応じてマニュアルバルブ9のスプール9bを軸方向に変位させるものである。
このマニュアルバルブレバー21の一端側21aには、波形溝が設けられている。この波形溝は、シフトレバー10における四段階のシフトポジション(パーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジNならびにドライブレンジD)に対応する数(四つ)の溝を有している。この四つの溝の近傍には、例えば図3および図4に示すように、「P,R,N,D」というマークが付記されている。
このマニュアルバルブレバー21の他端側21bには、マニュアルバルブ9のスプール9bの前端が結合されており、途中の突片21cには、パーキングロック装置30のパーキングロッド33の前端側が当接されている。
ここで、マニュアルバルブレバー21を適宜傾動させるとスプール9bが軸方向に進退変位されることにより、パーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジDを成立させるようになっている。
このマニュアルバルブレバー21は、シフトコントロールシャフト22の一端に一体に結合されている。
シフトコントロールシャフト22は、自動変速機1のケース等に回動可能に支持されており、アクチュエータ23によって適宜方向に回転駆動されるようになっている。
アクチュエータ23は、詳細に図示していないが例えば適宜のモータと減速機構(ウォームギア等)とを含んで構成されており、その動作がトランスミッション制御装置8により制御される。
ラッチレバー24は、マニュアルバルブレバー21の四段階の傾動姿勢を個別に保持するもので、一端が自動変速機2のケースに固定された板ばね等からなる本体の他端に、マニュアルバルブレバー21の扇形アーム21aにおける波形溝のいずれかに係合されるピン24aが設けられた構成になっている。
トランスミッション制御装置8は、一般的に公知のECU(Electronic Control Unit)とされており、例えばレンジポジションセンサ11でシフトレバー10のポジションを検出して、アクチュエータ23を駆動することにより油圧制御装置6を制御して、変速機構部5における適宜の変速段つまり動力伝達経路を成立させるようになっている。
レンジポジションセンサ11は、シフトレバー10の位置がパーキングレンジ(P),リバースレンジ(R),ニュートラルレンジ(N),ドライブレンジ(D)等のどこにあるのかを検出するものである。
ここで、変速動作を簡単に説明する。例えば運転者によりシフトレバー10が操作されると、その選択されたレンジがシフトポジションセンサ11で検出され、この検出されたレンジポジションに基づき、トランスミッション制御装置8がアクチュエータ23を適宜方向に回転駆動させることにより、シフトコントロールシャフト22およびそれと一体のマニュアルバルブレバー21を所定角度回転、つまり傾動させる。
このマニュアルバルブレバー21の傾動によりマニュアルバルブ9のスプール9bがスライドされ、油圧制御装置6のマニュアルバルブ9が「P」,「R」,「N」,「D」のうちの選択されたレンジへと切り替えられるので、変速機構部5内で適宜の変速段が成立されることになる。
このマニュアルバルブレバー21は、その扇形アーム21aにおける任意の溝にラッチレバー24のピン24aが係合するので、姿勢が位置決め保持される。
次に、本発明に係るパーキングロック装置30の基本構成について、図3から図5を参照して詳細に説明する。
パーキングロック装置30は、運転者がシフトレバー10でパーキングレンジPを選択したときに自動変速機1のアウトプットシャフト7を回転不可能な状態とするものであって、基本的には、パーキングギア31と、パーキングロックポール32と、パーキングロッド33とを有している。
パーキングギア31は、アウトプットシャフト7に外装固定され、パーキングロックポール32は、パーキングギア31の近傍に一端側を支点として傾動自在となるように配置されている。このパーキングロックポール32の長手方向途中には、パーキングギア31の歯間に係入または離脱可能とされる爪32aが設けられている。
パーキングロッド33は、傾動レバーとしてのマニュアルバルブレバー21の傾動動作によってアウトプットシャフト7と略平行に前端側(一端側)または後端側(他端側)に変位されるように配置されている。
このパーキングロッド33の前端は、下記する倍力機構40を介してマニュアルバルブレバー21に連結されていて、パーキングロッド33の後端には、パーキングロックポール32を傾動させるためのテーパコーン34が設けられている。
なお、35はテーパコーン34をパーキングギア31側へ押圧するコイルスプリング、36はパーキングロッド33に係止固定されてコイルスプリング35の一端を受け止めるスナップリングである。37は、パーキングロッド33の軸方向変位を案内するためのガイドである。
このパーキングロック装置30の基本的な動作を説明する。
まず、マニュアルバルブレバー21を図3に示すような姿勢に傾けると、パーキングロッド33が後端側へ押されて、テーパコーン34の大径側がパーキングロックポール32を上向きに押し上げて、その爪32aがパーキングギア31の歯間に係入される。この状態でアウトプットシャフト7が回転不可能にロックされる。
一方、マニュアルバルブレバー21を図4に示すような姿勢に傾けると、パーキングロッド33およびテーパコーン34が前端側へ引かれて、テーパコーン34によるパーキングロックポール32の押し上げ力が解除されるので、パーキングロックポール32が下向きに下がって、その爪32aがパーキングギア31の歯間から抜け出る。この状態でアウトプットシャフト7が回転可能なアンロック状態になる。
ここで、上述したパーキングロック装置30に本発明の特徴を適用した部分について、図3から図15を参照して詳細に説明する。
そもそも、パーキングロック装置30をロック状態からアンロック状態にする際に、マニュアルバルブレバー21を傾動させるのであるが、その際の駆動力を可及的に小さくする一方で、ロック状態のときに不用意にアンロック状態にされにくくするように工夫している。
具体的に、パーキングロッド33の前端とマニュアルバルブレバー21との間に、倍力機構40が介装されている。
この倍力機構40は、いわゆるトグルジョイントタイプとされており、主として、固定リンク41と、可動リンク42と、連結バー43と、ストッパ44とを含んで構成されている。
固定リンク41および可動リンク42は、共に、二枚一組の帯状板からなり、それぞれ厚み方向隣り合わせに所定間隔離された状態で配置されるとともに、固定リンク41の他端が可動リンク42の一端に重ね合わされて枢軸45,46で連結されている。これにより、固定リンク41の他端が可動リンク42の一端に枢支される。
この両リンク41,42の胴部には、厚み方向に貫通されて長手方向に延びるガイド長孔41a,42aが設けられている。このガイド長孔41a,42aの形状は、後で詳しく説明する。
連結バー43は、単一の帯状板の両端にガイドピン43a,43bを一体的に設けた構成である。この連結バー43のガイドピン43a,43bが両リンク41,42のガイド長孔41a,42aに所定の遊びを持つ状態で係入されている。この連結バー43は、両リンク41,42の動きを連係させることによって、両リンク41,42の動きを円滑とするものである。
ストッパ44は、両リンク41,42が一直線状に連なるように並べた状態、つまりパーキングロック装置30をロック状態にしたときに、両リンク41,42を一直線状に配置したまま、勢い余って反アンロック側に不用意に座屈することを防止するための役割をなすもので、自動変速機2のケース等に固定される受け板等とされる。
そして、固定リンク41は、マニュアルバルブレバー21に一体的に固定されるようになっている。具体的には、固定リンク41の一端が、マニュアルバルブレバー21の傾動支点となるシフトコントロールシャフト22に取り付けられていて、また、固定リンク41の他端側つまり可動リンク42と連結される側の一方の枢軸45が、マニュアルバルブレバー21の突片21cに取り付けられている。
また、可動リンク42の他端には、パーキングロッド33の前端が枢軸47を介して取り付けられている。これにより、可動リンク42の他端がパーキングロッドの前端に枢支される。
さらに、上述した枢軸45,46,47は、組み付け前において例えば一端にフランジが設けられたピンとされ、図9に示すように、連結対象となる各部材の貫通孔に所定の隙間を持つ状態で挿通された後で、前記ピンの先端がフランジ状に加締められることで抜け止めされるようになっている。さらにまた、シフトコントロールシャフト22の先端や、連結バー43のガイドピン43a,43bの両端も、前記同様に組み付けられてフランジ状に加締められるようになっている。但し、これらの連結構造は、ボルト・ナットのような形態で締結するようにしてもよい。
このような倍力機構40は、マニュアルバルブレバー21の傾動動作に伴い、マニュアルバルブレバー21に一体に取り付けられる固定リンク41が姿勢変化して、図3に示すように固定リンク41と可動リンク42とが一直線状に並んだような姿勢や、図4に示すようにV字形に座屈したような姿勢に変更可能とされる。
ところで、両リンク41,42を一直線状に並んだような姿勢においてパーキングロッド33側からアキシアル荷重が入力されたときに、両リンク41,42をV字形に座屈させにくくするために、両リンク41,42のガイド長孔41a,42aの形状や配置を工夫しているので、図7を参照して、以下で説明する。
まず、両リンク41,42のガイド長孔41a,42aは、互いに近い側の端部が、長手方向に対し直交する方向に延ばされていて、それによって、このガイド長孔41a,42aが略L字形状になっている。
しかも、ガイド長孔41a,42aの長尺直線部分の中心線Nは、固定リンク41と可動リンク42とをパーキングロッド33と一直線状に並べた状態においてそれらの一本に連なる各中心線Lに対し、アンロック側(反ストッパ44側)に所定量αオフセットして配置されている。
また、ガイド長孔41a,42aの延長端部は、そこにガイドピン43a,43bを配置した状態で、このガイドピン43a,43bの中心Pが前記中心線Lよりも反アンロック側(ストッパ44側)にオフセットして配置されるような位置まで延出されている。
このようなガイド長孔41a,42aであれば、図11に示すように、仮に、パーキングロッド33から可動リンク42へ向けてアキシアル荷重Faが作用したときに、両リンク41,42にそれらの枢支部分(45,46)をストッパ44側に移動させるようなモーメントM1,M2が作用するようになる。なお、前記アキシアル荷重Faは、例えばシフトレバー10をドライブレンジDからパーキングレンジPに移動させるときのラチェッティング操作を行うときに、パーキングロッド33からの反力として発生する。
このような原理により、両リンク41,42を一直線状のまま保持して、両リンク41,42をアンロック側へ座屈させにくくすることが可能になるのである。
次に、上述した倍力機構40を備える場合のパーキングロック装置30の動作について、図3および図4、ならびに図10を参照して説明する。
まず、例えばドライブレンジDに位置しているシフトレバー10をパーキングレンジPに位置させると、図3に示すように、上述しているようにアクチュエータ23によってシフトコントロールシャフト22およびマニュアルバルブレバー21が図中矢印A1方向(反時計方向)に傾動されることになって、マニュアルバルブレバー21のパーキングポジション溝にラッチレバー24のピン24aが係合する。
それと同時に、前記マニュアルバルブレバー21の傾動動作と一体に固定リンク41が同一方向に傾動されて、固定リンク41と可動リンク42とを連結する枢軸45,46が図中矢印B1方向(上向き)に押されることになって、図3および図10(a)に示すように、最終的に固定リンク41と可動リンク42とがパーキングロッド33と一直線に連なるような姿勢になる。
この状態で、固定リンク41の一端から可動リンク42の他端までの距離が最大となり、パーキングロッド33が図中矢印C1方向(後方)へ最大限まで押されることになるので、テーパコーン34によってパーキングロックポール42が押し上げられることになって、パーキングギア41が回転不可能なロック状態になる。
一方、パーキングレンジPに位置されているシフトレバー10をリバースレンジRに位置させると、図4に示すように、アクチュエータ23によってシフトコントロールシャフト22およびマニュアルバルブレバー21が図中矢印A2方向(時計方向)に傾動されることになって、マニュアルバルブレバー21のリバースポジション溝にラッチレバー24のピン24aが係合する。
それと同時に、前記マニュアルバルブレバー21の傾動動作と一体に固定リンク41が同一方向に傾動されて、マニュアルバルブレバー21と一体に固定リンク41が傾動するので、固定リンク41と可動リンク42とを連結する枢軸45,46が図中矢印B2方向(下向き)に引っ張られることになって、図4および図10(b)に示すように、固定リンク41と可動リンク42とがV字形状に座屈したような姿勢になる。
この状態で、固定リンク41の一端から可動リンク42の他端までの距離が短くなって、パーキングロッド33が図中矢印C2方向(前方)へ所定量引っ張られることになるので、テーパコーン34によってパーキングロックポール42が下げられることになって、パーキングギア41が回転可能なアンロック状態となる。
この他、シフトレバー10をニュートラルレンジNにシフトした場合には、図10(c)に示すように、また、ドライブレンジDにシフトした場合には、図10(d)に示すように、V字形に座屈した固定リンク41と可動リンク42とでなす角度が順次小さくなって、パーキングロッド33を前方へ牽引するストロークが大きくなる。
ここで、上述したパーキングロック装置30の動作に関連して、倍力機構40を備える場合の優位性について、図12および図13を参照して説明する。
まず、上述したロック時におけるマニュアルバルブレバー21の駆動力と、パーキングロッド33の押圧力との関係について、図12を参照して説明する。
マニュアルバルブレバー21を図中の反時計周りに傾動させると、固定リンク41と可動リンク42とを連結する枢軸45,46に接線力F0(駆動力に相当)が作用し、この接線力F0が倍力機構40の倍力作用で増大されて、可動リンク42とパーキングロッド33とを連結する枢軸47に押圧力FPが発生されるようになる。なお、F1は、接線力F0の分力である。
このように、パーキングロック装置30をロック状態とする際には、小さな接線力F0つまりマニュアルバルブレバー21の小さな駆動力でもってパーキングロッド33の過大な押圧力FPを得ることができる。
また、上述したアンロック時におけるマニュアルバルブレバー21の駆動力と、パーキングロッド33の押圧力との関係について、図13を参照して説明する。
マニュアルバルブレバー21を図中の時計周りに傾動させると、固定リンク41と可動リンク42とを連結する枢軸45,46に前記と逆向きの接線力−F0(駆動力に相当)が作用し、この接線力−F0が倍力機構40の倍力作用で増大されて、可動リンク42とパーキングロッド33とを連結する枢軸47に牽引力−FPが発生されるようになる。なお、−F1は、接線力−F0の分力である。
このように、パーキングロック装置30をアンロック状態とする際には、小さな接線力−F0つまりマニュアルバルブレバー21の小さな駆動力でもってパーキングロッド33の過大な牽引力−FPを得ることができる。
そして、倍力機構40において図10(a)に示すように固定リンク41と可動リンク42とを一直線状に並べているロック状態から、図10(b)〜(d)に示すように両リンク41,42をV字形に座屈させてアンロック状態にさせる場合と、逆にアンロック状態からロック状態にさせる場合とにおいて、枢軸45,46の変位量ΔXおよび枢軸47の変位量ΔYは、次式で求めることができる。
ΔX=(Y/2)sinθ
ΔY=Y−2×〔(Y/2)cosθ〕=Y(1−cosθ)
なお、Yは、図10(a)に示すように、倍力機構40のシフトコントロールシャフト22の中心から枢軸47の中心までの距離、θは、両リンク41,42をV字形に座屈させたときの角度である。
ここで、参考までに、Yを例えば「10」としたときのΔXとΔYとの関係を、図14のグラフに示している。また、この図14に示すデータに基づき、座屈の角度θとパーキングロッド33の押圧力または牽引力の増幅率との関係を、図15のグラフに示している。
これら図14、図15に示すグラフから明らかなように、上述した倍力機構40を用いれば、パーキングロック装置30をロック状態からアンロック状態にするためにマニュアルバルブレバー21で枢軸45,46をΔX方向に引っ張るときの力は、初期においてパーキングロッド33をΔY方向に数十倍から数百倍に増幅することが可能になるのである。
ところで、参考までに、車両を坂道に停車させた場合について説明する。
従来例でも説明したが、車両を降坂路に停車すると、駆動輪からアウトプットシャフト7に前進時と同じ正回転トルクが入力され、また、登坂路に停車すると、駆動輪からアウトプットシャフト7に逆回転トルクが入力される傾向になる。
この実施形態で例示したパーキングロック装置30では、ロック状態にしている場合において、例えばアウトプットシャフト7に前記正回転トルクが入力されると、パーキングギア31からパーキングロックポール32の爪32aが抜け出やすい状態になり、それに伴い、図11に示すように、パーキングロッド33にアンロック側へのアキシアル荷重Faが作用することになる。
その際、倍力機構40の両リンク41,42にそれらの枢支部分(45,46)をストッパ44側に移動させるようなモーメントM1,M2が作用するようになるので、両リンク41,42が一直線状のまま保持されて、両リンク41,42がアンロック側へ座屈しにくくなる。したがって、ロック状態を強固に保持できる。
一方、パーキングロック装置30をロック状態にしている場合において、アウトプットシャフト7に前記逆回転トルクが入力されていると、パーキングロックポール32の爪32aがパーキングギア31に食い込む状態になる。
そのため、パーキングロック装置30をアンロック状態とする際に必要なマニュアルバルブレバー21の駆動力を比較大きくする必要があるものの、この実施形態では、アンロック状態とするにあたってマニュアルバルブレバー21の駆動力を倍力機構40の倍力作用でもって適宜増大してパーキングロッド33の牽引力とするので、マニュアルバルブレバー21の駆動力が小さくてもパーキングロッド33を強く引っ張ることができるようになって、パーキングロックポール32の爪32aをパーキングギア31から外すことが可能になるのである。
以上説明したように、本発明の特徴を適用した実施形態のパーキングロック装置30では、マニュアルバルブレバー21とパーキングロッド33とを倍力機構40を介して連結しているから、ロック状態またはアンロック状態とするときのマニュアルバルブレバー21による駆動力が小さくてもパーキングロッド33の押圧力や牽引力を増大させることが可能になる。
これにより、比較的小さな力でもってパーキングロック装置30を簡単かつ確実にロック状態またはアンロック状態にすることが可能になる。
したがって、パーキングロック装置をロックさせる場合や、ロックしている状態からアンロックさせる場合に必要なマニュアルバルブレバー21による駆動力が小さくて済むようになるのである。
しかも、この実施形態では、倍力機構40について、複数のリンク41,42等を用いたトグルジョイントタイプの比較的簡素な構成にしているから、従来例で説明したように高価なモータ等のパワーアシスト手段を装備する場合に比べて、設備コストを軽減するうえで有利となる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。以下、本発明の他の実施形態を例に挙げる。
(1)上記実施形態では、フロントエンジン・リアドライブ(FR)形式の自動変速機に備えるパーキングロック装置30を例に挙げているが、例えばフロントエンジン・フロントドライブ(FF)形式の自動変速機に備えるパーキングロック装置とすることも可能である。
(2)上記実施形態では、パーキングロック装置30のパーキングロッド33を駆動する駆動レバーとして、レンジ切替装置20のマニュアルバルブレバー21を利用しているが、それとは別の独立した駆動レバーとすることも可能である。
(3)上記実施形態では、レンジ切替装置20のマニュアルバルブレバー21をアクチュエータ23で駆動するようにした例を挙げているが、一般的に公知のようにマニュアルバルブレバー21とシフトレバー10とをシフトロッドやシフトケーブル等の動力伝達部材で機械的に連結して、運転者によるシフトレバー10の操作力でマニュアルバルブレバー21を駆動するようにしたタイプであってもよい。
(4)上記実施形態で説明した倍力機構40は、固定リンク41を無くして、この固定リンク41をマニュアルバルブレバー21そのもので代用するような構成とすることが可能である。
その場合、マニュアルバルブレバー21に、固定リンク41のガイド長孔41aを設ける必要がある。
(5)上記実施形態で説明した倍力機構40において、連結バー43を無くした構成とすることも可能である。
本発明に係るパーキングロック装置の適用対象となる自動変速機の一例を示す概略構成図である。 図1のレンジ切替装置およびパーキングロック装置を示す斜視図である。 図2のパーキングロック装置を示す側面図で、ロック状態を示している。 図2のパーキングロック装置を示す側面図で、アンロック状態を示している。 図4のパーキングロック装置のパーキングギアとパーキングロックポールとの相対位置を示す正面図である。 図3の倍力機構を示す平面図である。 図3の倍力機構の拡大して示す側面図である。 図3の倍力機構を拡大して示す斜視図である。 図3の倍力機構の分解斜視図である。 図3の倍力機構の動作を説明するための図で、(a)はパーキングレンジPとした場合、(b)はリバースレンジRとした場合、(c)はニュートラルレンジNとした場合、(d)はドライブレンジDとした場合をそれぞれ示している。 図10(a)に示す倍力機構によるロック状態での保持力を説明するための図である。 図3から図9に示す倍力機構においてロック時の駆動力と押圧力との関係を説明するためのスケルトン図である。 図3から図9に示す倍力機構においてアンロック時の駆動力と牽引力との関係を説明するためのスケルトン図である。 図10に示す変位量ΔXとΔYとの関係を示すグラフである。 図10の固定リンクと可動リンクとが座屈したときの角度θとパーキングロッドの押圧力または牽引力の増幅率との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 自動変速機
5 変速機構部
6 油圧制御装置
7 アウトプットシャフト
8 トランスミッション制御装置
9 マニュアルバルブ
10 シフトレバー
20 レンジ切替装置
21 マニュアルバルブレバー(駆動レバーに相当)
21c マニュアルバルブレバーの突片
22 シフトコントロールシャフト(マニュアルバルブレバーの傾動支点に相当)
23 アクチュエータ
24 ラッチレバー
30 パーキングロック装置
31 パーキングギア
32 パーキングロックポール
32a パーキングロックポールの爪
33 パーキングロッド
40 倍力機構
41 固定リンク
41a 固定リンクのガイド長孔
42 可動リンク
42a 可動リンクのガイド長孔
43 連結バー
43a,43b 連結バーのガイドピン
44 ストッパ
45,46 両リンクの連結用の枢軸
47 可動リンクとパーキングロッドとの連結用の枢軸

Claims (2)

  1. 要求に応じて、自動変速機のアウトプットシャフトを回転不可能なロック状態または回転可能なアンロック状態とするパーキングロック装置であって、
    前記アウトプットシャフトに外装固定されるパーキングギアと、
    パーキングギアに接近してパーキングギアを回転不可能とするよう係止されるロック位置や、離隔してパーキングギアを回転可能とするよう外れるアンロック位置に変位されるパーキングロックポールと、
    パーキングロックポールをパーキングギアに対して遠近変位させるよう押し引きされるパーキングロッドと、
    このパーキングロッドをその長手方向に押し引きするよう傾動可能に支持される駆動レバーと、
    前記パーキングロッドと駆動レバーとの間に介装され、かつ前記ロック状態またはアンロック状態を成立させるときの前記駆動レバーの駆動力を増大させて前記パーキングロッドの押圧力または牽引力に変換する倍力機構とを含み、
    前記倍力機構は、両端が駆動レバーにおいて傾動支点と当該傾動支点から離隔した位置とに取り付けられる固定リンクと、
    前記駆動レバーにおいて傾動支点から離隔した位置と前記パーキングロッドの一端とにそれぞれ枢支され、かつ前記駆動レバーと一体に固定リンクがロック側に傾動されたときに、前記パーキングロッドと一直線状に並んで突っ張り棒のように前記パーキングロッドを押す姿勢になる一方で、前記駆動レバーと一体に固定リンクがアンロック側に傾動されたときに前記パーキングロッドに対して所定角度傾いて前記パーキングロッドを引く姿勢になる可動リンクと、
    前記両リンクにその両端間に延びるようにそれぞれ設けられるガイド長孔個々に、両端が係合される連結バーと、
    前記固定リンクと可動リンクとがパーキングロッドと一直線状に並んだ状態のときに前記両リンクが反アンロック側に座屈することを防止するためのストッパとを含む、ことを特徴とする自動変速機のパーキングロック装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機のパーキングロック装置において、
    前記固定リンクに設けられるガイド長孔と、前記可動リンクに設けられるガイド長孔とにおける互いに近い側の端部が、前記固定リンクと可動リンクとをパーキングロッドと一直線状に並べた状態においてそれらの一本に連なる各中心線に対し、反アンロック側にオフセットされるように延ばされている、ことを特徴とする自動変速機のパーキングロック装置。
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