JP4292813B2 - マスタシリンダ、該マスタシリンダ用シールリテーナ、及び該シールリテーナの装着方法 - Google Patents
マスタシリンダ、該マスタシリンダ用シールリテーナ、及び該シールリテーナの装着方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、環状のシール部材と、マスタピストンの移動に伴うシール部材の少なくとも軸方向移動を規制するシールリテーナとを備えたマスタシリンダ、このマスタシリンダ用シールリテーナ、及びシールリテーナの装着方法に係る。
【0002】
【従来の技術】
ホイールシリンダにブレーキ液圧を供給するマスタシリンダとしては種々の装置が知られており、例えば下記の特許文献1に開示されている。この特許文献1には、シリンダ内にプライマリピストン及びセカンダリピストンが収容されたマスタシリンダが開示され、第1液室及び第2液室内の圧力変化によってセカンダリピストンがプライマリピストン側に所定量以上移動するのを規制する構造に関する改良が提案されている。そして、同特許文献1には、断面略コの字型のプライマリカップ及びセカンダリカップが開示されると共に、これらのカップがピストンの移動に伴って移動するのを規制するカップサポート部材(図中、42及び43)が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第2554584号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示されたマスタシリンダにおいては、シリンダ(ハウジング)の後端部にガイド部材及びカバーが配置され、これらもシリンダを構成し、セカンダリピストンが支持されている。このマスタシリンダの構成からも明らかなように、一般的に、シリンダの後端部は、後方(ブレーキペダル側)に向けて内径が順次拡大する段付孔とされており、この段付孔に、カップ状のシール部材の移動を規制するためのカップサポート部材、シール部材、ガイド部材及びカバーの順に組付けられるように構成されている。このように部品点数が多く、その組付工数も多いが、環状のカップサポート部材を、これより小径のシリンダボア側から組み付けることは事実上不可能という事情もあり、上記と異なる構造のマスタシリンダを構成することに注力されていない。従って、結果的に高価な装置となっている。
【0005】
このような背景にあって、仮に上記のカップサポート部材、即ちシールリテーナを縮径した状態でシリンダボア内に収容し、そこから、シリンダボア内に形成されたシールリテーナ収容溝に移設し、そこでシールリテーナを拡径させることができれば、部品点数を減らすことができるというだけでなく、組付け工数の大幅な低減が可能となる。
【0006】
そこで、本発明は、簡単な構造でシールリテーナを確実にマスタシリンダに装着し得るように構成し、部品点数を低減し得るマスタシリンダを提供することを課題とする。
【0007】
また、本発明は、上記のマスタシリンダに対し、確実に装着し適切に環状シール部材の少なくとも軸方向移動を規制し得るマスタシリンダ用シールリテーナを提供することを別の課題とする。
【0008】
更に、本発明は、上記のマスタシリンダに対し、シールリテーナを容易且つ確実に装着し得る装着方法を提供することを別の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するため、本発明は、請求項1に記載のように、マスタピストンを収容するシリンダボア内に複数の環状溝を形成し、該複数の環状溝の一つに、一方の面に開口するU字状断面を有する環状のシール部材を、前記シリンダボアの前方にU字溝が開口するように配置すると共に、該シール部材の前方の環状溝に環状のシールリテーナを配置し、当該シール部材の少なくとも軸方向移動を規制するように構成したマスタシリンダにおいて、前記シリンダボア内に、後方の開口端に向かって中継環状溝、及び該中継環状溝より大径の保持環状溝を形成すると共に、前記シールリテーナが、前記シール部材のU字溝内に延出する環状の立壁部と、該立壁部の内周側に形成し、前記シール部材のU字溝の開口側の端面に当接する環状の段部を有し、前記シリンダボア内への装着時に径方向に生ずる押圧力に応じて縮径すると共に、押圧力を解除したときに復元するように構成して成り、前記保持環状溝に前記環状のシール部材を配置すると共に、前記シールリテーナを縮径した状態で前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設し、前記シールリテーナの立壁部が前記シール部材のU字溝内に延出する状態で、前記シールリテーナを復元させるように構成したものである。尚、前記保持環状溝は、前記中継環状溝より大径で前記シールリテーナ用の保持環状溝と、該保持環状溝より更に大径で前記シール部材用の保持環状溝の、二段の環状溝で構成することとしてもよい。
【0010】
上記のマスタシリンダに対し、請求項2に記載のように、マスタピストンを収容するシリンダボア内の後方の開口端に向かって中継環状溝、及び該中継環状溝より大径の保持環状溝を形成したマスタシリンダにおける前記保持環状溝に、一方の面に開口するU字状断面を有し前記シリンダボアの前方にU字溝が開口するように配置する環状のシール部材に対し、該シール部材のU字溝内に延出する環状の立壁部と、該立壁部の内周側に形成し、前記シール部材のU字溝の開口側の端面に当接する環状の段部を形成すると共に、円周方向の一部を切除して成り、前記シール部材の少なくとも軸方向移動を規制する環状のシールリテーナであって、該シールリテーナを縮径した状態で前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設し、前記立壁部が前記シール部材のU字溝内に延出する状態で当該シールリテーナを復元させるように構成したマスタシリンダ用シールリテーナを用いるとよい。尚、前記保持環状溝は、前記中継環状溝より大径で前記シールリテーナ用の保持環状溝と、該保持環状溝より更に大径で前記シール部材用の保持環状溝の、二段の環状溝で構成することとしてもよい。
【0011】
そして、上記のマスタシリンダへのシールリテーナの装着方法としては、請求項3に記載のように、マスタピストンを収容するシリンダボア内の後方の開口端に向かって中継環状溝、及び該中継環状溝より大径の保持環状溝を形成したマスタシリンダにおける前記保持環状溝に、一方の面に開口するU字状断面を有し前記シリンダボアの前方にU字溝が開口するように配置する環状のシール部材に対し、該シール部材のU字溝内に延出する環状の立壁部と、該立壁部の内周側に形成し、前記シール部材のU字溝の開口側の端面に当接する環状の段部を形成すると共に、円周方向の一部を切除して成り、前記シール部材の少なくとも軸方向移動を規制する環状のシールリテーナであって、前記シリンダボア内への装着時に径方向に生ずる押圧力に応じて縮径すると共に、押圧力を解除したときに復元するように構成したマスタシリンダ用シールリテーナを、前記保持環状溝に前記環状のシール部材を配置した後に、前記シールリテーナを縮径した状態で前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設し、前記シールリテーナの立壁部が前記シール部材のU字溝内に延出する状態で、前記シールリテーナを復元させるようにするとよい。尚、前記保持環状溝は、前記中継環状溝より大径で前記シールリテーナ用の保持環状溝と、該保持環状溝より更に大径で前記シール部材用の保持環状溝の、二段の環状溝で構成することとしてもよい。
【0012】
上記請求項3に記載のシールリテーナの装着方法において、請求項4に記載のように、円柱状の押圧部を有する第1治具と、円筒部を有し前記第1治具を摺動自在に収容する第2治具を備え、該第2治具内に前記シールリテーナ及び前記第1治具を収容し、前記シールリテーナを縮径した状態で前記円筒部内に収容した後に、前記第1治具を後方に押動して前記シールリテーナを前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記第1治具及び前記第2治具を更に後方に押動し、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設し、前記シールリテーナの立壁部が前記シール部材のU字溝内に延出する状態で、前記シールリテーナを復元させることとするとよい。
【0013】
上記請求項4に記載のシールリテーナの装着方法において、請求項5に記載のように、前記第1治具が、円柱部と該円柱部の一端に形成し当該円柱部より大径のフランジ部を備え、前記第2治具が、前記第1治具の円柱部の外径と略同径の内径を有し前記第1治具を摺動自在に収容する円筒部と、該円筒部の一端から拡径方向に延出するフランジ部を備え、前記第2治具内に前記シールリテーナ及び前記第1治具を収容し、前記シールリテーナを縮径した状態で前記円筒部内に収容した後に、前記第1治具を後方に押動して前記第1治具のフランジ部を前記第2治具のフランジ部に当接させ、前記第1治具を更に後方に押動して前記シールリテーナを前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記第1治具及び前記第2治具を一体的に後方に押動して、前記第2治具の円筒部を前記シールリテーナに当接させ、前記第1治具及び前記第2治具を更に後方に押動し、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設することとしてもよい。
【0014】
あるいは、上記請求項4に記載のシールリテーナの装着方法において、請求項6に記載のように、前記第1治具が、円柱部と該円柱部の一端に形成し当該円柱部より大径のフランジ部を備え、前記第2治具が、前記第1治具の円柱部の外径と略同径の内径を有し前記第1治具を摺動自在に収容する円筒部と、該円筒部の一端から拡径方向に延出するフランジ部を備え、該第2治具内に前記シールリテーナ及び前記第1治具を収容し、前記シールリテーナを縮径した状態で前記円筒部内に収容した後に、前記第1治具を後方に押動して前記シールリテーナを前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置し、前記第1治具を更に後方に押動して前記第1治具のフランジ部を前記第2治具のフランジ部に当接させた後、前記第1治具及び前記第2治具を一体的に後方に押動して、前記第2治具の円筒部を前記シールリテーナに当接させ、前記第1治具及び前記第2治具を更に後方に押動し、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設することとしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るマスタシリンダを示すもので、ブレーキペダル(図示せず)の操作に応じて2系統の液圧系を介してブレーキ液圧を供給し、車両の各車輪に制動力を付与するタンデムマスタシリンダが構成されている。先ず、本体を構成するシリンダ1には、これを貫通するシリンダボア1aが形成されている。このシリンダボア1a内には複数の環状溝が形成されており、後方(尚、図1の右方を後方とする。以下、同様)の開口端に向かって中継環状溝1b及びこれより大径の保持環状溝1c及び1dが形成されている。更に、後方の開口端に向かって環状溝1eが形成されると共に、前方の開口端に向かって環状溝1f、1g及び1hが形成され、その前方に螺溝1i及び環状溝1jが形成されている。
【0016】
保持環状溝1cには後述する環状のシールリテーナ30が配置される。また、保持環状溝1cより大径の保持環状溝1dには、一方の面に開口するU字状断面を有する環状のシール部材(カップシールとも呼ばれる)S1が、前方にU字溝が開口するように配置され、同様に、環状溝1eにはシール部材S2が配置されている。即ち、本実施形態の保持環状溝は、中継環状溝1bより大径でシールリテーナ30用の保持環状溝1cと、これより更に大径でシール部材S1用の保持環状溝1dの、二段の環状溝で構成されている。尚、これらは共通の(一つの)保持環状溝としてもよく、これについては図6及び図7を参照して後述する。シールリテーナ30はシール部材S1の少なくとも軸方向移動を規制する樹脂部材であり、シール部材S1のU字溝内に延出する環状の立壁部31と、この立壁部31の内周側に形成され、シール部材S1のU字溝の開口側の端面に当接する環状の段部32が形成されている。更に、図5に斜視図を示すように、円周方向の一部が切除され、切除部33が形成されており、後述するように、シリンダボア1a内への装着時に径方向に生ずる押圧力に応じて縮径すると共に、押圧力を解除したときに復元するように構成されている。
【0017】
また、前方の環状溝1fにはシール部材S3が後方にU字溝が開口するように配置されると共に、環状溝1gにはシール部材S4が前方にU字溝が開口するように配置されている。更に、環状溝1jにOリングS5が配置された状態で、螺溝1iにプラグ部材2が螺合され、シリンダボア1aの前方の開口が密閉される。プラグ部材2は有底筒体形状で、その開口端部には、環状の立壁部2aが形成されると共に、その内周側に環状段部2bが形成されており、立壁部2aがシール部材S4のU字溝内に延出し、環状段部2bがシール部材S4のU字溝の開口側の端面に当接するように配置されている。
【0018】
シリンダボア1aの前方には、リターンスプリング3が収容されると共に、前方側のマスタピストン4が収容され、シール部材S3及びS4により液密的摺動自在に嵌合されている。本実施形態のマスタピストン4は、中央の隔壁を介して凹部4a及び4bが形成された円筒体で、凹部4aの前方の空間に圧力室C1が形成される。そして、マスタピストン4の凹部4a底面とプラグ部材2の底面との間にリターンスプリング3が張架され、マスタピストン4が後方に付勢されている。
【0019】
而して、マスタピストン4の初期位置では図1に示す状態にあり、連通孔4cを介して圧力室C1がシリンダ1のポートP1に連通するように構成されている。マスタピストン4が前進すると、そのスカート部(筒体部)外周面によって連通孔4cが遮蔽され、リザーバ(図示せず)との連通が遮断される。従って、この状態で更にマスタピストン4が前進すると圧力室C1内の液圧が上昇するように構成されている。尚、圧力室C1はシリンダ1の出力側のポートP2(図1に破線で示す)にも連通している。
【0020】
マスタピストン4の後方のシリンダボア1a内には、後方側のマスタピストン5が収容され、シール部材S1及びS2により液密的摺動自在に嵌合されている。本実施形態のマスタピストン5は、前後に凹部5a及び5bが形成された円筒体で、凹部5aの前方の空間に圧力室C2が形成され、凹部5bには入力ロッド9の先端部が収容されている。マスタピストン5の凹部5a内には、その軸上にロッド6が螺着され、ロッド6の先端のフランジ部6aに係合し得るリテーナ7とマスタピストン5の凹部5a底面との間にリターンスプリング8が張架されており、マスタピストン4とマスタピストン5との間に郭成される圧力室C2が拡張する方向に付勢されている。而して、マスタピストン5の初期位置では図1に示す状態にあり、連通孔5cを介して圧力室C2がシリンダ1のポートP3に連通するように構成されている。また、圧力室C2はシリンダ1の出力側のポートP4(図1に破線で示す)にも連通している。
【0021】
ここで、前述のように保持環状溝1cに移設されたシールリテーナ30は、図1に示すように、その立壁部31がシール部材S1のU字溝内に延出すると共に、その段部32がシール部材S1のU字溝の開口側の端面に当接するように配置されている。而して、シールリテーナ30は、前方が中継環状溝1bと保持環状溝1cとの間に形成された段部に係止されると共に、後方がシール部材S1のU字溝の開口側の端面に当接した状態にあり、シール部材S1の軸方向移動が規制されると共に、シール部材S1のU字溝を構成する外側壁部(シール部)の反転が立壁部31によって規制されるように構成されている。
【0022】
尚、シリンダ1のポートP1及びP3は、ブレーキ液を貯留する図示しないリザーバと連通し、リザーバ内と同様略大気圧となっている。一方、出力側のポートP2は例えば前輪側のホイールシリンダ(図示せず)に連通接続され、ポートP4は後輪側のホイールシリンダ(図示せず)に連通接続されている。また、図示は省略するが、マスタピストン4及び5の後端位置を図1に示す位置に規制するように係止部が形成されている。
【0023】
上記の構成になる本実施形態のタンデムマスタシリンダの作動を説明すると、ブレーキペダル(図示せず)が非操作状態にあるときには、マスタピストン4及び5は図1に示す初期位置にある。ブレーキペダルに踏力が付与されると、入力ロッド9を介してブレーキ操作力が伝達され、先ずリターンスプリング3が圧縮され、連通孔4cが遮蔽されて前進するので圧力室C1内の液圧が上昇する。更に、リターンスプリング8が圧縮され、連通孔5cが遮蔽されて前進するので圧力室C2内の液圧が上昇する。尚、圧力室C1及びC2内の液圧が消失すると、夫々リターンスプリング3及び8の付勢力によってマスタピストン4及び5は連通孔4c及び5cが夫々ポートP1及びP3と連通する位置まで戻り、圧力室C1及びC2内のブレーキ液はリザーバ(図示せず)に戻される。
【0024】
次に、図5に示すシールリテーナ30を保持環状溝1cに移設する方法について、図2乃至図4を参照して説明する。本実施形態のシールリテーナ30の装着に際しては、第1治具10及び第2治具20が用いられる。第1治具10は、図2に示すように、押圧部を構成する円柱部11と、その一端に形成され円柱部11より大径のフランジ部12から成り、第2治具20は、円柱部11の外径と略同径の内径を有しこれを摺動自在に収容する円筒部21と、この円筒部21の一端から拡径方向に延出する環状のフランジ部22から成る。尚、本実施形態では、円筒部21とフランジ部22との間には、案内用のテーパ部23が形成されている。
【0025】
先ず、図2に示すように、第2治具20のテーパ部23からシールリテーナ30が収容され、第1治具10の円柱部11によって押圧される。これにより、シールリテーナ30は縮径された状態で円筒部21内に収容され、この状態で第1治具10及び第2治具20がシリンダ1の前方からシリンダボア1a内に収容される。あるいは、先ず第2治具20の円筒部21がシリンダボア1a内に収容された後に、テーパ部23からシールリテーナ30が収容され、第1治具10の円柱部11によって押圧され、シールリテーナ30が縮径された状態で第2治具20内に収容されるように構成してもよい。
【0026】
而して、シールリテーナ30は図2に示す状態となり、この状態で第1治具10のフランジ部12が後方に押動され、第1治具10のフランジ部12が第2治具20のフランジ部22に当接すると、シールリテーナ30は第2治具20の円筒部21から押し出され、シリンダボア1aから中継環状溝1bに配置される。これにより、図2に2点鎖線で示すように、シールリテーナ30はその弾性力により拡径されて図3の状態となる。尚、図2に示す状態を図3に2点鎖線で示している。あるいは、シールリテーナ30が縮径された状態で第1治具10のフランジ部12が後方に押動され、シールリテーナ30が第2治具20の円筒部21から押し出され、シリンダボア1aから中継環状溝1bに配置された後に、第1治具10のフランジ部12が第2治具20のフランジ部22に当接するように構成してもよい。
【0027】
図3に示す状態から、第1治具10及び第2治具20が一体的に後方に押動されると、第2治具20の円筒部21がシールリテーナ30に当接し、第1治具10及び第2治具20が更に後方に押動されると、シールリテーナ30は中継環状溝1cから離脱し、図4に2点鎖線で示すように、シールリテーナ30の立壁部31が前記シール部材のU字溝内に延出する状態で、保持環状溝1cに移設される。而して、シールリテーナ30は、押圧力が解除され略初期状態に復元した状態となり、図1に示すように、立壁部31がシール部材S1のU字溝内に延出する状態で、シールリテーナ30が保持環状溝1c内に確実に保持される。これにより、シール部材S1の回転を防止しつつシール部材S1の軸方向移動を適切に規制することができる。
【0028】
上記の実施形態においては、保持環状溝は、シールリテーナ30用の保持環状溝1cとシール部材S1用の保持環状溝1dの二段の環状溝で構成されているが、これらは図6及び図7に示すように共通の保持環状溝としてもよい。先ず、図6に示す実施形態においては、前述の保持環状溝1c及び1dに代えて、保持環状溝1dと同径で軸方向寸法がそれより長い保持環状溝1ddが形成されており、この保持環状溝1ddにシールリテーナ30及びシール部材S1が保持されている。この場合には、シールリテーナ30の外周側に大きな空間が形成されることになるが、シールリテーナ30の内周面にマスタピストン5の外周面が当接しているので、径方向に移動することはない。尚、その他の構成は、図1の構成と同様であるので、同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
【0029】
次に、図7に示す実施形態においては、図1の中継環状溝1bに代えて、保持環状溝1cと同径の中継環状溝1bbが形成されると共に、図1の保持環状溝1c及び1dに代えて、保持環状溝1dと同径で軸方向寸法がそれより長い保持環状溝1ddが形成されている。そして、図1のシールリテーナ30に代えてシールリテーナ300が用いられ、このシールリテーナ300及びシール部材S1が保持環状溝1ddに保持されている。このシールリテーナ300には、図1のシールリテーナ30の立壁部31及び段部32と同様、立壁部310及び段部320が形成されており、前述のシールリテーナ30と同様の機能を有するが、立壁部310の外周側が図7の保持環状溝1ddの内周面近傍まで延出しており、シールリテーナ30より大径に形成されている。尚、その他の構成は、図1の構成と同様であるので、同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので以下に記載の効果を奏する。即ち、請求項1に記載のマスタシリンダにおいては、シールリテーナを縮径した状態でシリンダボアから中継環状溝に配置した後、この中継環状溝から保持環状溝に移設し、シールリテーナの立壁部がシール部材のU字溝内に延出する状態で、シールリテーナを復元させるように構成されているので、簡単な構造でシールリテーナを確実にマスタシリンダに装着することができる。従って、少ない部品点数で安価なマスタシリンダを提供することができる。
【0031】
マスタシリンダ用シールリテーナは、請求項2に記載のように構成すれば、上記のマスタシリンダに対し、確実に装着することができ、環状シール部材の少なくとも軸方向移動を適切に規制することができる。
【0032】
そして、請求項3乃至6に記載のシールリテーナの装着方法によれば、シリンダボア内への装着時に径方向に生ずる押圧力に応じて縮径すると共に、押圧力を解除したときに復元するように構成されたマスタシリンダ用シールリテーナが、縮径された状態でシリンダボアから中継環状溝に配置された後、この中継環状溝から保持環状溝に移設され、シールリテーナの立壁部がシール部材のU字溝内に延出する状態で、シールリテーナが復元することになるので、マスタシリンダに対しシールリテーナを容易且つ確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマスタシリンダの断面図である。
【図2】本発明の一実施形態において、シールリテーナを装着する状態を示すマスタシリンダの断面図である。
【図3】本発明の一実施形態において、シールリテーナを装着する状態を示すマスタシリンダの断面図である。
【図4】本発明の一実施形態において、シールリテーナを装着する状態を示すマスタシリンダの断面図である。
【図5】本発明の一実施形態のマスタシリンダに供するシールリテーナの斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るマスタシリンダの断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態に係るマスタシリンダの断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ, 2 プラグ部材, 4,5 マスタピストン,
C1,C2 圧力室, S1〜S4 シール部材, 10 第1治具,
20 第2治具, 30,300 シールリテーナ, 31,310 立壁部,
32,320 段部, 33 切除部
Claims (6)
- マスタピストンを収容するシリンダボア内に複数の環状溝を形成し、該複数の環状溝の一つに、一方の面に開口するU字状断面を有する環状のシール部材を、前記シリンダボアの前方にU字溝が開口するように配置すると共に、該シール部材の前方の環状溝に環状のシールリテーナを配置し、当該シール部材の少なくとも軸方向移動を規制するように構成したマスタシリンダにおいて、前記シリンダボア内に、後方の開口端に向かって中継環状溝、及び該中継環状溝より大径の保持環状溝を形成すると共に、前記シールリテーナが、前記シール部材のU字溝内に延出する環状の立壁部と、該立壁部の内周側に形成し、前記シール部材のU字溝の開口側の端面に当接する環状の段部を有し、前記シリンダボア内への装着時に径方向に生ずる押圧力に応じて縮径すると共に、押圧力を解除したときに復元するように構成して成り、前記保持環状溝に前記環状のシール部材を配置すると共に、前記シールリテーナを縮径した状態で前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設し、前記シールリテーナの立壁部が前記シール部材のU字溝内に延出する状態で、前記シールリテーナを復元させるように構成したことを特徴とするマスタシリンダ。
- マスタピストンを収容するシリンダボア内の後方の開口端に向かって中継環状溝、及び該中継環状溝より大径の保持環状溝を形成したマスタシリンダにおける前記保持環状溝に、一方の面に開口するU字状断面を有し前記シリンダボアの前方にU字溝が開口するように配置する環状のシール部材に対し、該シール部材のU字溝内に延出する環状の立壁部と、該立壁部の内周側に形成し、前記シール部材のU字溝の開口側の端面に当接する環状の段部を形成すると共に、円周方向の一部を切除して成り、前記シール部材の少なくとも軸方向移動を規制する環状のシールリテーナであって、該シールリテーナを縮径した状態で前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設し、前記立壁部が前記シール部材のU字溝内に延出する状態で当該シールリテーナを復元させるように構成したことを特徴とするマスタシリンダ用シールリテーナ。
- マスタピストンを収容するシリンダボア内の後方の開口端に向かって中継環状溝、及び該中継環状溝より大径の保持環状溝を形成したマスタシリンダにおける前記保持環状溝に、一方の面に開口するU字状断面を有し前記シリンダボアの前方にU字溝が開口するように配置する環状のシール部材に対し、該シール部材のU字溝内に延出する環状の立壁部と、該立壁部の内周側に形成し、前記シール部材のU字溝の開口側の端面に当接する環状の段部を形成すると共に、円周方向の一部を切除して成り、前記シール部材の少なくとも軸方向移動を規制する環状のシールリテーナであって、前記シリンダボア内への装着時に径方向に生ずる押圧力に応じて縮径すると共に、押圧力を解除したときに復元するように構成したマスタシリンダ用シールリテーナを、前記保持環状溝に前記環状のシール部材を配置した後に、前記シールリテーナを縮径した状態で前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設し、前記シールリテーナの立壁部が前記シール部材のU字溝内に延出する状態で、前記シールリテーナを復元させることを特徴とするマスタシリンダへのシールリテーナの装着方法。
- 円柱状の押圧部を有する第1治具と、円筒部を有し前記第1治具を摺動自在に収容する第2治具を備え、該第2治具内に前記シールリテーナ及び前記第1治具を収容し、前記シールリテーナを縮径した状態で前記円筒部内に収容した後に、前記第1治具を後方に押動して前記シールリテーナを前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記第1治具及び前記第2治具を更に後方に押動し、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設し、前記シールリテーナの立壁部が前記シール部材のU字溝内に延出する状態で、前記シールリテーナを復元させることを特徴とする請求項3に記載のマスタシリンダへのシールリテーナの装着方法。
- 前記第1治具が、円柱部と該円柱部の一端に形成し当該円柱部より大径のフランジ部を備え、前記第2治具が、前記第1治具の円柱部の外径と略同径の内径を有し前記第1治具を摺動自在に収容する円筒部と、該円筒部の一端から拡径方向に延出するフランジ部を備え、前記第2治具内に前記シールリテーナ及び前記第1治具を収容し、前記シールリテーナを縮径した状態で前記円筒部内に収容した後に、前記第1治具を後方に押動して前記第1治具のフランジ部を前記第2治具のフランジ部に当接させ、前記第1治具を更に後方に押動して前記シールリテーナを前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置した後、前記第1治具及び前記第2治具を一体的に後方に押動して、前記第2治具の円筒部を前記シールリテーナに当接させ、前記第1治具及び前記第2治具を更に後方に押動し、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設することを特徴とする請求項4に記載のマスタシリンダへのシールリテーナの装着方法。
- 前記第1治具が、円柱部と該円柱部の一端に形成し当該円柱部より大径のフランジ部を備え、前記第2治具が、前記第1治具の円柱部の外径と略同径の内径を有し前記第1治具を摺動自在に収容する円筒部と、該円筒部の一端から拡径方向に延出するフランジ部を備え、該第2治具内に前記シールリテーナ及び前記第1治具を収容し、前記シールリテーナを縮径した状態で前記円筒部内に収容した後に、前記第1治具を後方に押動して前記シールリテーナを前記シリンダボアから前記中継環状溝に配置し、前記第1治具を更に後方に押動して前記第1治具のフランジ部を前記第2治具のフランジ部に当接させた後、前記第1治具及び前記第2治具を一体的に後方に押動して、前記第2治具の円筒部を前記シールリテーナに当接させ、前記第1治具及び前記第2治具を更に後方に押動し、前記シールリテーナを前記中継環状溝から前記保持環状溝に移設することを特徴とする請求項4に記載のマスタシリンダへのシールリテーナの装着方法。
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