JP4291502B2 - 野菜収穫機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、背丈の低い野菜を走行しながら収穫する野菜収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、圃場に栽培されている野菜を引抜装置で引き抜き、搬送装置で搬送する間に不必要な部分を除去する等の調製処理をして機体後上部まで搬送するとともに、搬送後端で機体の横方向に移動する横搬送装置で機体の側方まで搬送し、ここに設けられている収容体に収容する野菜収穫機が実用化されている。このような収穫機で収穫対象となる野菜には、キャベツや白菜といった結球野菜、人参や大根或いは玉葱や大蒜といった根茎野菜等がある(特願2000−79912号、79913号等)。
【0003】
これらの野菜は背丈が低いことから、これに作用する引抜装置は地上スレスレに設定されなければならない。しかし、圃場の凹凸に従って機体はピッチングを起こすから、引抜装置はそれに伴って浮き上がったり、沈み込んだりする。引抜装置が浮上すると引抜き(収穫)障害を起こすし、地面に沈下すると走行障害や破損の事態が生ずる。特に、上記したような形態をとると、引抜反力や搬送中の野菜の重量によって引抜装置は地面側に引き寄せられて沈下しがちになる。更に、搬送装置で搬送された収穫野菜を機体後部の横搬送装置に受け渡さなければならないから、搬送終端をあまり高くできないことに加えて、収穫野菜を調製処理しながら円滑に横搬送装置まで搬送するためには、その搬送傾斜をあまり急にはできない。
【0004】
このため、搬送装置はいきおい長いものとなり、その前方に設けられる引抜装置は機体の前端から突出している形態をとっている。従って、機体のピッチング等による沈下は引抜装置では更に増幅され、前述した不具合を一層助長させる。一方、収穫機を非収穫走行させるときには、このような引抜装置を下降させたままでは走行の支障が出る。このため、引抜装置や搬送装置を前処理装置として機体と分離させ、機体との間に油圧シリンダ等のアクチュエータを介設してその伸縮で機体に設けられる水平な支持軸の回りに回動できるようにしている。そこで、この回動機構によって収穫時には前処理装置を下降させて引抜装置を接地させ、圃場の凹凸に影響を受けないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このままでは前処理装置の重量が大きすぎるため、地面の起伏に追従できず、地面にめり込んで破損したりする。このため、前処理装置をスプリングやガススプリングで上方に付勢し、その重量を軽減して追従性を高める措置をとっている。しかし、前処理装置と機体との間には油圧シリンダ等が介在しており、前処理装置を特定の高さに維持することは、これを途中で或いはエンドで止めることになるから、たとえ圧油の給排をフリーにしたとしても自由な伸縮は妨げられる。従って、前処理装置を直接押し上げたのでは、油圧シリンダの非伸縮性が追従性の障害となる。本発明は、このような課題を解決するものであり、スプリングによる付勢を油圧シリンダごと行うことで、前処理装置の追従性を確保したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、圃場に栽培されている野菜を引き抜く引抜装置、引抜装置で引き抜いた野菜を機体の後方に搬送する搬送装置等を含む前処理装置を機体との間に介設されるアクチュエータによって機体に設けられる支持軸の回りに引抜装置が地面から離れる上昇位置と接地する下降位置とに亘って昇降させる野菜収穫機において、機体とアクチュエータとの間に張り掛けられる弾性体によって前処理装置を機体に対してアクチュエータごと上昇側に付勢してその重量を軽減しつつ前処理装置の下降時における引抜装置の接地状態を確保することを特徴とする野菜収穫機を提供したものである。
【0007】
本発明は、前処理装置を弾性体によってアクチュエータごと上昇側に付勢したものであるから、アクチュエータは剛体のリンクのような作用をし、弾性体による前処理装置の追従動作にアクチュエータを途中で止めたときの非伸縮性が障害とならない。従って、前処理装置の先端を構成する引抜装置は軽減された重量で接地状態が維持され、地面に起伏があってもそれに追従し、良好な引抜きが確保される。尚、軽減する重量は弾性体の強さを適宜に調整することで自由に設定できる。
【0008】
ところで、前処理装置をアクチュエータごと上方付勢する態様としては、アクチュエータを支点ピンの回りに回動可能にするとともに、弾性体でアクチュエータを支点ピンを中心に前処理装置側に付勢すればよい。この場合、弾性体の力を遠隔的に調整できるとすれば、作業中でも前処理装置の重量軽減を調整できる。更に、前処理装置にその重量を検出する荷重センサを取り付け、この荷重センサの出力によって弾性体の力を自動的に調整するようにすれば、自動制御が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態をキャベツ(結球野菜)を収穫する収穫機を例にとって図面を参照して説明する。図1は本発明の一例を示す野菜収穫機(以下、収穫機)の側面図、図2は平面図、図3は要部平面図、図4は要部一部側面図、図5は同じく平面図、図6は図4のAーA断面図であるが、この収穫機は、クローラからなる走行装置1を装備する自走機体2の片側一側方(本例では、進行方向の左側)に、前方から、結球野菜3の茎根部3aを引き抜く引抜装置4、茎根部3aを挟扼して搬送する茎根部搬送装置5、結球部3bの下面を摺動させながら案内する摺動案内装置6を設けたものである。
【0010】
引抜装置4は、前下がり傾斜平面内で対向面が共に後方回転する左右一対の回転体(図示では花弁形ホイル)7からなるもので、花弁形ホイル7の先端を地面に擦らせながら進めて結球部3bの下面に挿入してすくい上げ、茎根部3aを引き抜くものである。尚、本例の花弁形ホイル7は、その支持軸を駆動するウォーム等の伝動系8をケース8aに内蔵して伝動筒9に接続しており、この伝動筒9は、引抜装置4等を包括する前処理装置10のフレーム10aにばね11で相手方に向けて付勢されて外方への逃げが可能に取り付けられている。従って、花弁形ホイル7が石等を噛み込むと、それぞれが外方に逃げてこれを通過させる。
【0011】
茎根部搬送装置5は、引抜装置4で引き抜かれた茎根部3aを挟扼して後上方へ搬送するもので、同じく前下りの傾斜平面内で対向面が共に後方回動する一対の挟扼チェン12からなる。この場合、挟扼チェン12の始端は、ケース8aよりは後退した位置に設けられているが、花弁形ホイル7と一部重合させて引継ぎの正確さを期している。但し、その始端部は、地面からはかなりの間隔を保って浮いており、花弁形ホイル7が少々地面に潜ったとしても、自身が潜り込むことはない。
【0012】
ところで、以上の引抜装置4を構成する花弁形ホイル7は前下がりに傾斜させられているから、これで引き抜かれる間に結球野菜3も前方へ傾き、茎根部3aは、挟扼チェン12の回動面に対してほぼ直角な安定した姿勢で挟扼されることになる。この他、挟扼チェン12は、それぞれ前後のスプロケット13、14に掛け回されて回動させられる(後方のスプロケット14が駆動側)。
【0013】
更に、挟扼チェン12の対向側の部分には、この部分を相手方に向けて押し付けるチェン張り15が設けられており、これらチェン張り15を進退可能にしてばね16で相手方に向けて付勢している。従って、挟扼チェン12が異物を噛み込んだ場合も、後退が可能であって破損が防がれる。尚、チェン張り15は、後方のスプロケット14に行く間には途切らせてあり、噛み込んだ石等はこの間で落下させるようにしている。
【0014】
挟扼チェン12の上方には、結球野菜3の茎根部3aを間に挿通させ、結球部3bの下面を摺動させながら案内する摺動案内装置6が設けられる。本例の摺動案内装置6は、花弁形ホイル7の後端辺りから始まって挟扼チェン12の終端付近まで続く断面が上方に凸に湾曲された左右一対の比較的幅広な擦らせ板17からなる。これにより、引抜装置4で引き抜かれた結球野菜3は、茎根部3aを挟扼チェン12で挟扼され、結球部3bの下面を擦らせ板17で擦らされながら後上方へと搬送されて行く。
【0015】
このとき、擦らせ板17と挟扼チェン12との上下間隔は、後方に漸拡して設けられているから、搬送される間、茎根部3aは、挟扼チェン12に対しては相対的に下方に引っ張られる状態となり、結球部3bは擦らせ板17に押し付けられ、姿勢保持が確かなものとなる。尚、姿勢保持が確かになれば、搬送ミス等は生じないし、茎根部3aの切断に際しても、正確な位置を確実に切断できる。擦らせ板17と挟扼チェン12との上下間隔の漸拡の態様としては、摺動案内装置6の傾斜度を茎根部搬送装置5のそれよりも大きくすること、反対に茎根部搬送装置5の傾斜度を摺動案内装置6のそれよりも小さくすることが考えられる。
【0016】
茎根部搬送装置5の後端付近には、以上のようにして搬送されて来た茎根部3aを切断する切断装置18が設けられている。本例の切断装置18は、強制駆動される円板カッター19と、これの側方に並んで回転自在に設けられる円板刃20の二枚からなり、この間を通過するときに茎根部3aの付け根と結球部3bの周囲に広がっている鬼葉3cとを切断するようになっている。尚、円板カッター20の回転平面は、茎根部搬送装置5の回動平面とほぼ平行に設定されており、このときの茎根部3aは下方を挟扼チェン12で引っ張られており、確実に切断される。
【0017】
茎根部搬送装置5の上方、花弁形ホイル7の後部辺りから機体2の後部までにかけて結球部を搬送する搬送装置21が設けられる。搬送装置21は、引抜装置4で引き抜かれた結球野菜3の結球部3bを挟持してこれを機体2の後方まで搬送するものであり、前処理フレーム10に、茎根部搬送装置5とほぼ平行な前下がりの傾斜平面内で対向側が共に後方回動する一対の挟持ベルト22を設けたもので構成されている。
【0018】
この場合の挟持ベルト22は、結球部3bを傷めない弾性材からなり、それぞれ前後のローラ23、24(後方のローラ24が駆動側)に掛け回されて回動している。尚、両方のベルト22とも、方向制御用やテンション用の数多くのローラ25に転接させているが、この場合も、一方(左側)の挟持ベルト22の対向側(内側)のものは外方に逃げるようになっている。結球部3bの大小にかかわらず、強い挟持力を出すためである。
【0019】
具体的には、特定のローラ25をアーム26に取り付け、これを前処理フレーム10に設けられるピン27の回りに回動可能にし、これをばね28で張っているのである。尚、挟持ベルト22の始端と後端とは、共に端側が開いた平面視八字形をしており、結球部3bの取込みや放出をスムーズにしている。しかし、前記した切断装置18に至る前にはこの八字形は既に閉じており、挟持ベルト22は結球部3bを挟持している。
【0020】
以上により、結球野菜3は、引抜装置4で引き抜かれ、茎根部3aを茎根部搬送装置5で挟扼され、結球部3bの下面を摺動案内装置6で案内され、又、結球部3bの側面を搬送装置21で挟持されて搬送されるが、この間、切断装置18でその茎根部3aが切断される。茎根部3aが切断された結球野菜3は、結球部3bが搬送装置21で挟持されたまま後方まで搬送されるが、搬送装置21の後端下方には、これから落下した結球部3bを機体2の側方に送る横搬送装置29が設けられている。
【0021】
以上の引抜装置4、茎根部搬送装置5、切断装置18及び搬送装置21等は、前処理装置10として構成されており、前処理装置10は、機体2の後部寄りに設けられる支持軸31によって機体2に対して垂直面内で回動可能に取り付けられている。前処理装置10の昇降は、機体2との間に介設されるアクチュエータ(本例では油圧シリンダ)32で行われ、作業時には、引抜装置4を構成する花弁形ホイル7が接地状態になるまで降ろされることは前述したとおりである。この場合、花弁形ホイル7が地面に沈み込むのを防ぐために、その後方に地面に接地して摺動する摺動接地体33が設けられている。
【0022】
しかし、地面には起伏があり、機体2はこの起伏に応じてピッチングを起こすから、引抜装置4が接地状態を保つことは保証されない。又、引抜反力や搬送野菜の重量によって引抜装置4は地面に沈下しがちになる。そこで、本発明は、機体2に取り付けた支点ピン34の回りに回動自在なリンク35を設け、リンク35の上方端と機体2との間に弾性体(本例ではコイルスプリング)36を張り掛けるとともに、下方端を油圧シリンダ32の後端とピン37で枢着するのである。但し、こうすると、油圧シリンダ32を伸長させて前処理装置10を上昇させようとしても、油圧シリンダ32自体が後退して前処理装置10を上昇させることができないから、油圧シリンダ32の後方には、これが後退したときに接当する機体2のクロスメンバー38を配しておく。
【0023】
そして、前処理装置10を下降させるときには、油圧シリンダ32をストロークエンドまで縮短させるとともに、この間、引抜装置4が接地したときには、スプリング36が効いて油圧シリンダ32をクロスメンバー38から前進させる状態にする。従って、前処理装置10はスプリング36によって重量を軽減された状態で接地することになる。同時に、地面の起伏等に応じて引抜装置4が上下しても、これをスプリング36が吸収するから、引抜装置4は接地状態を保ったままで地面に追従する。このことは、油圧シリンダ32を途中又は終端で止めてその伸縮性が封殺されていても何ら影響を受けない。
【0024】
ここで用いる油圧シリンダ32は、以上の動きが達成できるものなら何でもよいが、その正圧室のみに圧油を給排する単動式のもので十分である。図7は前処理装置10の昇降状態を示す要部側面図であるが、前処理装置10を下降させるときには、正圧室の圧油の逃げをフリーにしておくことで、前処理装置10の自重で圧油は自然に抜けて行き、油圧シリンダ32は縮短する。そして、前処理装置10が接地すると、今度はスプリング36が効き始め、油圧シリンダ32をシリンダピン34の回りに前進させてクロスメンバー38から離すから、そのピストンが正圧室の後壁に当たるストロークエンド状態になって釣り合う。
【0025】
従って、前処理装置10が下降しようとするときは、このストロークエンド状態によって油圧シリンダ32が一種の剛体のリンクとなってスプリング36の力に対向することになる。一方、前処理装置10が上昇しようとするときには、油圧シリンダ32(ピストン)自体は伸長側には自由に(抵抗なく)動くものの、これには前処理装置10の自重がかかるから問題はない。尚、この場合、油圧シリンダ32に多段式のテレスコピックシリンダを採用すれば、シリンダ長が短くても大きなストロークがとれる。
【0026】
前処理装置10の重量をどの程度軽減するかは、その重量や長さ及び地面の起伏の程度等によるが、あまり軽いと浮動が頻発し、しかも、高いばね定数を有するスプリング36の特性によってその振幅が増大するとともに、復帰する時間も長くなるから、ある程度の重量は必要になる。この点、前処理装置10の接地荷重は10Kg程度が適当であると思われる。尚、低いばね定数で減衰性のあるガススプリング39等を油圧シリンダ32に並設して前処理装置10と機体2との間に張り掛けると、この挙動が改善する。
【0027】
前処理装置10の重量軽減の程度は変更できるのが好ましい。このため、本例では、スプリング36と機体2との間に電動シリンダ40等を介設し、電動シリンダ40を伸縮させてスプリング36の長さを変更できるようにしている。具体的には、操縦者が地面との関係における前処理装置10の追従性を観察し、追従性が鈍いようであれば、操縦席で電動シリンダ40を伸長させてスプリング36の力を強めて重量をより軽減させ、鋭すぎるようであれば、スプリング36の力を弱めて重量を増すようにする。
【0028】
以上の制御は自動的にも可能である。即ち、前処理装置10にその重量を検出する荷重センサ41を取り付け、この荷重センサ41の出力を電動シリンダ40にフィードバックさせればよい。図8はこの制御のフローチャートであるが、荷重センサ41からの出力(調整できるようになっている)を予め決めた基準値と比較し、それが一致しているならその状態を保ち、大きいと、スプリング36を強化し、小さいと弱化する処理を基準値に一致するまで続けるものである。
【0029】
この目的を達成する荷重センサ41には種々のものがあるが、例えば、以下のようなものであってもよい。即ち、前記した摺動接地体33に検出棒42を取り付け、この検出棒42を機体2に取り付けたボス43にスプリング44で下方に弾発して上下動可能に挿入する。そして、ボス43にポテンシオメータ45等を組み込んで検出棒42の上下レベルを電気信号として取り出し、その信号をコントローラで基準値と比較して電動シリンダ40を制御するようにする。尚、このときの検出棒42の上下レベル、即ち、荷重センサ41の検出値は操縦席等に設けたメータに表示させるようにしてもよい。
【0030】
搬送装置21で搬送された結球部3bは、横搬送装置29によって機体2の側方に送られることは前述したが、この場合、搬送装置21の終端と横搬送装置21との間にはシュート46が斜設されており、搬送装置21で搬送されて来た結球部3bはシュート46に設けられたローラ47上を転動して横搬送装置29に送られる。横搬送装置29はベルトコンベア48で構成されており、このベルトコンベア48の表面には突起49が突設されていて結球部3bや鬼葉3cの停滞を防いでいる。横搬送装置29の終端は、機枠の外端よりはやや外側に設定されており、その下方には、台50を設けて箱や籠からなる収容体51が載置されているから、横搬送装置29から放出された結球部3bはこの収容体51の中に落下する。収容体51が結球部3bで一杯になると、作業者はこれを交換する。
【0031】
横搬送装置29の駆動は、機体2の後部に設けられたPTO軸からクラッチを介して行われるが、このクラッチは後部カバー52の上端に設けられたクラッチレバー53の操作によって行う。又、この後部カバー52には、左右どちらかに傾倒することで機体2の操向装置を構成する当該側のサイドクラッチを一定時間切断する(従って、走行角度が一定角度変更される)操向レバー54も設けられている。更に、この後部カバー52には、走行系や作業系への動力を切断する主クラッチを断続できる主クラッチボタン55も設けられている。操縦者が機体2を降りてこの部分でベルトコンベア48上の結球部3bの仕上げ作業をする、所謂一人作業の便を考えたものである。
【0032】
加えて、この部分で作業していると、花弁形ホイル7の中央に収穫条が位置しているかどうかがわかり難いので、前処理フレーム10に引抜装置4等を跨ぐような形で設けられているアーチ形フレーム56から取付具57を出してミラー58を取り付けている。これにより、操縦者はミラー58を見ながら前記した操向レバー54を操作して機体2の進行方向を調整することになる。
【0033】
【発明の効果】
以上、本発明は、前処理装置を弾性体によってアクチュエータごと上昇側に付勢したものであるから、弾性体による前処理装置の重量の軽減にアクチュエータを途中で止めたときの非伸縮性が障害とならない。従って、前処理装置の先端を構成する引抜装置は軽減された重量で接地状態が維持され、地面に起伏があってもそれに追従し、良好な引抜きが確保される。この場合、弾性体の力を遠隔的に調整できるとすれば、作業中でも前処理装置の重量軽減を調整できる。更に、前処理装置にその重量を検出する荷重センサを取り付け、この荷重センサの出力によって弾性体の力を自動的に調整するようにすれば、無人で調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す野菜収穫機の側面図である。
【図2】本発明の一例を示す野菜収穫機の平面図である。
【図3】本発明の一例を示す野菜収穫機の搬送廻りの平面図である。
【図4】本発明の一例を示す野菜収穫機の搬送廻りの一部断面側面図である。
【図5】本発明の一例を示す野菜収穫機の搬送廻りの一部平面図である。
【図6】図3のAーA断面図である。
【図7】本発明の一例を示す野菜収穫機の要部の一部側面図である。
【図8】本発明の一例を示す自動制御の説明図である。
【符号の説明】
2 機体
4 引抜装置
10 前処理装置
12 搬送装置
31 支持軸
32 アクチュエータ
33 摺動接地体
34 支点ピン
36 弾性体
39 ガススプリング
41 荷重センサ
Claims (10)
- 圃場に栽培されている野菜を引き抜く引抜装置、引抜装置で引き抜いた野菜を機体の後方に搬送する搬送装置等を含む前処理装置を機体との間に介設されるアクチュエータによって機体に設けられる支持軸の回りに引抜装置が地面から離れる上昇位置と接地する下降位置とに亘って昇降させる野菜収穫機において、機体とアクチュエータとの間に張り掛けられる弾性体によって前処理装置を機体に対してアクチュエータごと上昇側に付勢してその重量を軽減しつつ前処理装置の下降時における引抜装置の接地状態を確保することを特徴とする野菜収穫機。
- 圃場に栽培されている野菜を引き抜く引抜装置、引抜装置で引き抜いた野菜を機体の後方に搬送する搬送装置等を含む前処理装置を機体との間に上下に連結されるアクチュエータによって機体に設けられる支持軸の回りに引抜装置が地面から離れる上昇位置と接地する下降位置とに亘って昇降させる野菜収穫機において、アクチュエータの下部を機体に設けられる支点ピンの回りに回動可能にするとともに、機体とアクチュエータとの間に張り掛けられる弾性体によってアクチュエータを支点ピンを中心に上昇側に付勢して前処理装置の重量を軽減しつつ下降時における引抜装置の接地状態を確保することを特徴とする野菜収穫機。
- 圃場に栽培されている野菜を引き抜く引抜装置、引抜装置で引き抜いた野菜を機体の後方に搬送する搬送装置等を含む前処理装置を機体との間に上下に連結されるアクチュエータによって機体に設けられる支持軸の回りに引抜装置が地面から離れる上昇位置と接地する下降位置とに亘って昇降させる野菜収穫機において、アクチュエータの下部を機体に設けられる支点ピンの回りに回動可能にするとともに、機体とアクチュエータとの間に張り掛けられる弾性体によってアクチュエータを支点ピンを中心に上昇側に付勢して前処理装置の重量の軽減を調整しつつ下降時における引抜装置の接地状態を確保することを特徴とする野菜収穫機。
- 圃場に栽培されている野菜を引き抜く引抜装置、引抜装置で引き抜いた野菜を機体の後方に搬送する搬送装置等を含む前処理装置を機体との間に上下に連結されるアクチュエータによって機体に設けられる支持軸の回りに引抜装置が地面から離れる上昇位置と接地する下降位置とに亘って昇降させる野菜収穫機において、アクチュエータの下部を機体に設けられる支点ピンの回りに回動可能にするとともに、機体とアクチュエータとの間に張り掛けられる弾性体によってアクチュエータを支点ピンを中心に上昇側に付勢して前処理装置の重量の軽減を調整しつつ下降時における引抜装置の接地状態を確保するとともに、前処理装置にその重量を検出する荷重センサを取り付け、この荷重センサの出力によって弾性体の力を自動的に調整して設定した軽減重量にすることを特徴とする野菜収穫機。
- 荷重センサが、前処理装置に設けられるその重量に応じて機体に対して相対的に上下動する摺動接地体であり、前処理装置の重量をこの摺動接地体の上下変位で検出するものである請求項4の野菜収穫機。
- アクチュエータが油圧シリンダで構成される請求項1〜5いずれかの野菜収穫機。
- 油圧シリンダが縮短側のストロークエンドに達した後は伸長側には自由に動く単動シリンダで構成される請求項6の野菜収穫機。
- 油圧シリンダがテレスコピックシリンダで構成される請求項6又は7の野菜収穫機。
- 弾性体がコイルスプリングで構成される請求項1〜8いずれかの野菜収穫機。
- 前処理装置と機体との間に油圧シリンダに並設してガススプリングが張設される請求項1〜9いずれかの野菜収穫機。
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