JP4290812B2 - 梱包箱 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙及びダンボールを使用した梱包箱の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の梱包箱を図４に示す。矩形の底部１と、底部１から起立する４個の側壁２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄと、側壁２ａと側壁２ｃの各上縁部にはフラップ３ａ、３ｂがある。蓋部４は側壁２ｄの上縁部から伸びている。５ａ，５ｂは折込み片である。梱包の仕方は、底部１にトレイ６を敷き、内容物としてマニュアル等の冊子７を入れ蓋４を閉めて梱包する。このような梱包箱の展開図の一例を図５に示してあり、点線部分で折り曲げると図１のような梱包箱が組立てられる。図５には図４のものと同一部位に同一符号を付してある。５ｃ，５ｄ，５ｅは折込み片である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内容物を梱包した状態で梱包箱が図６に示すように辺３１が着地するように矢印３３方向に落下させると、側壁の上部両端３２に亀裂が発生する。これは、図７に示すように辺５０から落下すると内容物が側壁の上縁部５１に衝突し、箱は内容物が当たる部分は外へ、当たらない部分は中へ変形しようとする。その際、フラップは５３は力の方向と平行にあるので変形しにくい。そのため、フラップの根本５２を起点として、亀裂が幅方向に側壁に斜めに入る。本発明は、このような亀裂の発生を防止する梱包箱の提供を課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に、底部と、一端部が前記底部から起立して前記底部を取り囲み、他端部が前記底部の反対側で開口部を形成する複数の側壁と、前記開口部を形成する前記側壁の他端部から内側に折り曲げられたフラップとを備え、前記側壁の他端部に対する前記フラップの付け根部分の両端にはＲの切欠きが設けられていることを特徴とする梱包箱とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】
図１は本発明の実施形態を示す梱包箱の図で、上記従来例を示す図４のものと同一部位には同一符号を付している。図１に示すようにフラップ３ａは付け根部分の両端にＲの切欠きが設けられている。フラップ３ｂも同様に付け根部分の両端にＲの切欠きが設けられている。図２に示すように、落下時は内容物の角があたる部分６１から折れ曲がり側壁６２が押し出されるが、Ｒ部６０によって応力分散され、亀裂の発生には至らない。図３の梱包箱に示すような切欠きでも作用効果は同じである。つまり、本実施形態の梱包箱では、図１乃至図３に示されているように、底部１と、一端部が前記底部１から起立して前記底部１を取り囲み、他端部が前記底部１の反対側で開口部を形成する複数の側壁２ａ〜２ｄと、前記開口部を形成する前記側壁２ａ、２ｃの他端部からそれぞれ内側に折り曲げられたフラップ３ａ、３ｂとを備え、前記側壁２ａ、２ｃの他端部に対する前記フラップ３ａ、３ｂの付け根部分の両端にはＲの切欠きが設けられている。
【０００６】
【発明の効果】
以上のように本発明は、底部と、底部から起立して当該底部を取り囲む複数の側壁と、前記側壁上縁部から内側に折り曲げたフラップとを備え、前記フラップの両端付け根部分に切欠きを設けたので、従来発生していた内容物の突き出しによる亀裂の発生を簡単に防止できる。また、蓋を閉じたときには、従来と外観上何ら変わったところは見うけられず、外観を損なうといったこともない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示す梱包箱の図。
【図２】本発明の梱包箱による内容物の突き出しによる応力のかかり方を説明する図。
【図３】本発明の他の実施形態を示す梱包箱の図。
【図４】従来の梱包箱の図。
【図５】従来の梱包箱を展開した図。
【図６】従来の梱包箱を落下させたとき落下方向と発生する亀裂を示した図。
【図７】従来例の梱包箱による内容物の突き出しによる応力のかかり方を説明する図。
【符号の説明】
１：底部 ２ａ〜２ｃ：側壁 ３ａ，３ｂ：フラップ ４：蓋
５ａ〜５ｅ：折込み片 ６：トレイ ７マニュアル等の冊子（内容物）

Claims (1)

1. 底部と、一端部が前記底部から起立して前記底部を取り囲み、他端部が前記底部の反対側で開口部を形成する複数の側壁と、前記開口部を形成する前記側壁の他端部から内側に折り曲げられたフラップとを備え、前記側壁の他端部に対する前記フラップの付け根部分の両端にはＲの切欠きが設けられていることを特徴とする梱包箱。

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