JP4290450B2 - 電動レンチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電動レンチに関し、ナットの締付作業が終了した際に電動レンチをナット締付作業箇所から容易に取り外すことを可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ナットの締付作業に用いられる電動レンチとして、モータを収容した本体部と、この本体部に接続されるとともにヘッド開口部を有するヘッド部と、ヘッド部に回転可能に設けられたソケット部とを有する構造が知られている。ソケット部にはソケット開口部が形成され、このソケット開口部に挿通されたナットは、モータを介してソケット部がヘッド内で回転することにより締付トルクを受けることになる。
【0003】
従来の電動レンチでは、締付作業が終了した時点でソケット部は回転を停止することになるため、ナットを収容したソケット開口部がヘッド開口部に臨まない場合が生じ得る。ソケット開口部とヘッド開口部の開口位相が合致しない場合、従来の電動レンチでは、ソケット開口部がヘッド開口部を臨む位置に達するまでモータを逆転駆動しソケット部を回転させて調節していた。この手法によればソケット開口部とヘッド開口部の開口位相を合致させるべく、締付作業が終了する毎にモータの逆転駆動操作を行うという煩雑な作業が必要となり、改良の余地がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−190247号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、電動レンチにおけるソケット開口部とヘッド開口部の開口位相を容易に調節することができる技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、各請求項記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、モータ、本体部、モータ駆動制御手段、ヘッド部およびソケットを有する電動レンチが構成される。このうち本体部はモータを収容する。ヘッド部は、本体部に接続されるとともにヘッド開口部が形成される。ヘッド部は本体部に直接接続されてもよいし、モータの回転を変速して伝達する変速機構を収容したギアハウジング等あるいは他の機能部材を介して間接的に接続されてもよい。また本体部とヘッド部は直線状に接続されてもよいし、交差状に接続されてもよい。またソケットは、ヘッド部に回転可能に設けられるとともに、ヘッド開口部に臨むソケット開口部を有するよう構成される。そして、モータの駆動によってヘッド部内で回転することにより、当該ソケットに係合された作業対象物の締付作業を遂行するよう構成される。典型的には、ヘッド開口部にソケット開口部を臨ませた状態で、換言すればソケット開口部とヘッド開口部の開口位相が合致した状態で、電動レンチ外方からナット等の作業対象物をソケット内に配置し、この状態でソケットをヘッド部内で回転させることにより、作業対象物が被着部に締付けられることになる。ヘッド開口部およびソケット開口部は、それぞれ作業対象物の挿通および係合を許容する寸法に設定されるのが好ましい。
【0007】
本発明におけるモータ駆動制御手段は、作業対象物がソケットから離脱した状態とされる場合に、ソケット開口部がヘッド開口部を臨むようにモータを駆動してソケットを回動させるよう構成される。ソケットを回動させてソケット開口部がヘッド開口部を臨むことにより、すなわち双方の開口部の開口位相が合致することになり、例えば締付作業が終了した際に、電動レンチを締付作業部位から容易に取り外すことが可能となる。とりわけ長尺状の被着部に作業対象物を締付作業する場合、例えばパイプ状構造物においてナットの締付作業を行う場合には、ソケット開口部とヘッド開口部の開口位相が合致する場合にのみ電動レンチを当該作業対象物の径方向に向かって取り外すことができるので有用である。
【0008】
本発明では、作業対象物がソケットから離脱した状態とされる場合に、モータ駆動制御手段が、ソケット開口部がヘッド開口部を臨むようにモータを駆動してソケットを回動させることで容易に作業対象物から電動レンチを取り外すことが可能な状態が得られる。とりわけ本発明では、作業対象物がソケットから離脱する場合に、モータ駆動制御手段によるモータ駆動を通じて、開口部の位相合わせを自動的に行うため、例えば付勢バネや遊動駒等の機械的手段によってソケットを回動する構成に比べ、一層シンプルな構造で両開口部の位相合わせを行うことができ合理的である。なお本発明におけるモータ駆動制御手段に関しては、ナット締付作業を行なうためのモータ駆動制御部と、ソケットからナットが離脱した状態とされた場合にソケット回動を行なうためのモータ駆動制御部とを別に設定してもよいし、ひとつのモータ駆動制御部によって締付作業時の駆動制御と作業終了時のソケット回動制御とを行ってもよい。
【0009】
本発明によれば、作業対象物がソケットから離脱した状態を検出する第1の検出手段と、ソケット開口部とヘッド開口部との相対的な位置関係を検出する第2の検出手段とを有するよう構成する。そして作業対象物がソケットから離脱したことが第1の検出手段によって検出された場合には、第2の検出手段によりソケット開口部がヘッド開口部に臨んだことが検出されるまで、モータ駆動制御手段がモータを駆動してソケットを回動させる。すなわち、作業対象物のソケットからの離脱およびソケット開口部とヘッド開口部の開口位相の調整作業を、各検出手段を協働させて自動的に遂行することができるので、電動レンチの利便性を一層向上することが可能となった。
【0010】
(請求項に記載の発明)
請求項に記載の発明によれば、モータと、モータを収容する本体部と、本体部に接続されるとともにヘッド開口部が形成されたヘッド部と、ヘッド部に回転可能に設けられ、ヘッド開口部に臨むソケット開口部を有するとともに、作業対象物と係合した状態でモータの駆動によってヘッド部内で回転することにより作業対象物の締付作業を遂行するソケットと、モータを制御する駆動制御手段と、作業対象物がソケットから離脱され、かつソケット開口部がヘッド開口部に臨んでいない状態、または作業対象物にソケットが係合された状態とソケット開口部がヘッド開口部に臨んでいる状態を検出する検出スイッチを有し、そしてモータ駆動制御手段は、ソケットによる作業対象物の締付作業が完了してから、作業対象物がソケットから離脱され、かつソケット開口部がヘッド開口部に臨んでいない状態が検出スイッチによって検出された場合に、作業対象物にソケットが係合された状態とソケット開口部がヘッド開口部に臨んでいる状態とのいずれか一方の状態が検出スイッチによって検出されるまでモータを駆動してソケットを回動させることを特徴とする電動レンチが構成される。本発明によれば、作業対象物がソケットから離脱することで、自動的にソケット開口部とヘッド開口部の開口位相を合致させることが可能とされるとともに、かかる自動機構を構築するための構造を可能な限り簡素化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態につき、図1から図5までを参照しつつ、詳細に説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る電動レンチ101は、概括的に見て、モータハウジング105とギアハウジング107とを備えた本体部103と、当該本体部103のギアハウジング107側に連接されるとともにヘッド開口部111を有するヘッド部109とを有する。またヘッド部109の下方側には、外側から順に回路カバー115およびアングルヘッドカバー117が配置されている。
【0012】
モータハウジング105内には電動レンチ101駆動のためのモータ121が収容されている。モータ121は、特に図示しないものの、モータハウジング105の後端側に着脱自在に止着されるバッテリパックに収容されたバッテリからの駆動電流を受けて、駆動制御手段160によって駆動制御される。
【0013】
モータ121が通電駆動されると、モータの駆動軸123が回転されるとともに、当該駆動軸123の回転は、遊星歯車125aを主体とする減速機構125およびクラッチ127を経てスピンドル131に伝達される。スピンドル131の回転はベベルギア133,133を経て第1スパーギア(平歯車)135に伝達され、当該スパーギア135を水平面内にて回転させる。
【0014】
特に図2によく示されるように、ヘッド部109には第1〜第5のスパーギア135,136,137,138,139が配置されており、第1のスパーギア135の回転は、第2および第3のスパーギア136,137を順次経由するとともに、さらに並列状に配された第4および第5のスパーギア138,139を通じてソケット141に伝達され、当該ソケット141を水平面内にて回転させる。なお第1から第5のスパーギア135〜139、およびソケット141の外周部には適宜回転トルク伝達のための噛み合い歯が形成されている。
【0015】
ソケット141には、ヘッド開口部111に臨むように切り欠き状のソケット開口部143が形成されている。ソケット開口部143にはナット151が係脱可能に挿通される。ソケット141は、ヘッド部109内にて回転(自転)可能とされるが、ソケット141の回転に伴い、ソケット開口部143はヘッド開口部111に臨む状態と、臨まない状態とが交互に出現することとなる。図2では、ソケット開口部143がヘッド開口部111に臨んだ状態、すなわちソケット開口部143とヘッド開口部111双方の開口位相が合致した状態でソケット141が静止した状態が示されている。
【0016】
本実施の形態では、図3および図4に示すように、回路カバー115とアングルヘッドカバー117の間において、ソケット開口部143にナット151が挿通されているか否かを検出するための第1の検出手段161が配置されている。第1の検出手段161は、ロッド部材163、第1スイッチ165およびハーネス167を主体として構成されている。
【0017】
ロッド部材163は、本体部103の長軸方向(図中左右方向)に延在するとともに、その先端部がソケット開口部143に突出状に配されるとともに、他端部が第1スイッチ165のスイッチ部165aに当接するように配されている。ロッド部材163は、ソケット141にナット151が挿通配置された場合、当該ナット151に押圧されて第1スイッチ165方向(図中右方向)に移動し、これによってスイッチ部165aが押圧され、第1スイッチ165が投入される。また第1スイッチ165は、ハーネス167を通じて、図1に示す駆動制御手段160に電気的に接続されている。
【0018】
さらに本実施の形態では、図2に示すように、ソケット開口部143がヘッド開口部111に臨んでいるか否か、換言すればソケット開口部143とヘッド開口部111の開口位相が合致しているか否かを検出するための第2の検出手段171が設定されている。第2の検出手段は、ロッド部材173、第2スイッチ175およびハーネス277を主体として構成されている。
【0019】
ロッド部材173は、本体部103の長軸方向と直交状に延在するとともに(図2において上下方向)、その先端部が第2スパーギア136に臨むように配されるととともに、他端部が第2スイッチ175のスイッチ部175aに当接するように配されている。一方、第2スパーギア136には、検出用の凹部136aが形成されており、ロッド部材173は、その先端部が当該凹部136aに嵌合状に係合した場合を除いては、第2スパーギア136の外周部に押圧されて第2スイッチ175方向(図2において下方)に押圧された状態とされる。この場合には、スイッチ部175aが押圧されて第2スイッチ175が投入状態とされる。反対に、ロッド部173の先端部が凹部136aと係合した場合には、ロッド部材173は第2スイッチ175から離間する方向に移動し、第2スイッチ175はオフ状態とされる(投入状態が解除される)。
【0020】
本実施の形態では、第2スパーギア136において、凹部136aがロッド部材173と係合する状態とされた場合に、ソケット開口部143がヘッド開口部111に臨むように、すなわち両開口部143,111の開口位相が合致するように設定されている。さらに第2スイッチ175は、ハーネス177を通じて、図1に示す駆動制御手段160に電気的に接続されている。
【0021】
本実施の形態に係る電動レンチ101は上記のように構成される。次に当該電動レンチ101の作用および使用方法について説明する。
本実施の形態における電動レンチ101は、図5に示すように、自動車工場において長尺状の自動車用パイプ部材、例えばアンチブレーキロック装置(ABS)用のパイプ153(以下ABSパイプという)をナット151によって締付けて接合する作業に用いられる。
【0022】
ナット151の締付作業を開始するべく、電動レンチ101のソケット開口部143にナット151を挿通配置した場合、図3および図4に示すように、第1検出手段161のロッド部材163は、当該ナット151に押されて第1スイッチ165側へと移動し、スイッチ部165aを押圧する。これによって第1スイッチ165が投入される。第1スイッチ165が投入された場合、電動レンチ101は通常駆動モードにおかれる。この状態で、使用者は図1に示すトリガスイッチ162を作動させる。トリガスイッチ162の作動により、バッテリ側から駆動電流が供給され、モータ121は駆動制御手段160を介して駆動される。
【0023】
モータ121の回転トルクは、駆動軸123、減速機構125、クラッチ127、スピンドル131、ベベルギア133、第1〜第5スパーギア135〜139を経由してソケット141に伝達され、当該ソケット141はヘッド部109内で回転駆動される。ソケット141が回転駆動されることにより、ソケット開口部143内に挿通されたナット151が回転されて、図5に示すパイプ部材153の締付作業が遂行される。
【0024】
ナット151の締付作業の間、図2に示す第2スパーギア136は回転駆動されるため、当該第2スパーギア136に形成された検出用の凹部136aが、第2検出手段171のロッド部材173に周期的かつ断続的に位置し、第2スイッチ175が断続的に投入されることとなる。しかしながら通常駆動モードでは、上記した第1検出手段161が投入されている場合、電動レンチ101は、第2スイッチ175の投入状態とは無関係に、トリガスイッチ162のオンオフ操作に応じてソケット141の回転駆動を行なう。
【0025】
ナット151の締付が終了段階に至ると、ナット151の締付トルク(ナット151の締付作業に際し、当該ナット151側からソケット141が受ける締付反動トルク)が増大する。ナット151の締付トルクが所定範囲を超える場合、換言すれば所定の設定トルクを超える場合、モータ121の駆動トルクを伝達しようとする側のクラッチ歯が、当該駆動トルクを受承する側のクラッチ歯に乗り上げる形でクラッチ歯の噛み合い係合が解除される。このようにクラッチ127が作動することにより、モータ121の駆動トルクのソケット141への伝達が遮断される。
【0026】
クラッチ127におけるクラッチ歯の係合解除は、特に図示しないマイクロスイッチによって検出され、これにより駆動制御手段160は、モータ121の駆動を停止する。モータ121の駆動が停止されることによってナット151の締付作業が終了する。なおモータ121の駆動停止により、ナット151の締付トルクが解除されるためクラッチ127におけるクラッチ歯は再度噛み合い係合した状態に復帰する。
【0027】
作業者は、クラッチ127が作動してナット151の締付作業が終了した場合、電動レンチ101を図5に示す位置「A」から位置「B」へと、ABSパイプ153の長軸方向(ナット151の締付による進行方向)へ移動させつつ、ソケット141内に配置されたナット151を抜き出す。これにより図3および図4に示すロッド部材163は、ソケット141からナット151が抜け出すことで、当該ナット151による押圧が解除され、第1スイッチ165から離間する方向(図3および図4において左方向)へと移動する。この結果、スイッチ部165aへのロッド部材163の押圧が解除され、第1スイッチ165がオフ状態とされる(投入状態が解除される)。
【0028】
第1スイッチ165がオフ状態とされた場合、駆動制御手段160(図1参照)は、図2に示す第2検出手段171における第2スイッチ175がオフ状態とされるまで(投入状態が解除されるまで)、さらにモータ121を駆動する。すなわち、ロッド部材173の先端部が、第2スパーギア136の検出用の凹部136aと係合するまでモータ121を駆動して第2スパーギア136を回転させる。本実施の形態では、上述のように、ロッド部材173と凹部136aが係合する位置関係となる場合に、ソケット開口部143がヘッド開口部111に臨むように設定されている。すなわちソケット141からナット151が外されて第1スイッチ165が投入された場合には、第2スイッチ175がオフ状態とされるまで、換言すればヘッド開口部111とソケット開口部143の開口位相が合致するに至るまでモータ121が回転駆動される。
【0029】
ソケット開口部143がヘッド開口部111に臨むことにより、作業者は、開口位相の合致したソケット開口部143およびヘッド開口部111を通じて、ABSパイプ153をソケット141から離脱させ、電動レンチ101を図5に示す位置Bから位置Cへと抜き出し、これによってナット151の締付作業が完了することとなる。
【0030】
本実施の形態によれば、ナット151がソケット141から離脱する動作を第1検出手段161によって検出することにより、駆動制御手段160がモータ駆動を行ない、ソケット開口部143とヘッド開口部111の開口位相調整を行う。これによりナット151の締付作業が終了した際に、ソケット開口部143とヘッド開口部111の開口位相が合致した状態が得られるため、電動レンチ101を作業部位から容易に取り外すことが可能となる。さらに作業終了時にソケット開口部143がヘッド開口部111に臨む状態が自動的に得られるため、次回の作業の際にナット151ないしABSパイプ153をソケット141に容易に導くことが可能とされる。
【0031】
しかも本実施の形態では、ソケット開口部143とヘッド開口部111の開口位相を合致させるのに、作業者がモータ121を逆転させてソケット141を後戻りさせて調整し、あるいは各スパーギア135〜139に付勢バネや遊動駒等を別途配設することを要せず、単に作業終了時にナット151をソケット141から解除するだけで、ソケット開口部143がヘッド開口部111に臨むまで、駆動制御手段160がモータ121を駆動し、両開口部143,111の開口位相が合致した状態を自動的に得ることができるので、シンプルな構造で実用性の高い電動レンチ101が得られることとなった。
【0032】
(本発明の第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態におけるナット151のソケット141からの離脱検出、およびソケット開口部143とヘッド開口部111の開口位相の検出のための機構の変更に関する。従って、第1の実施の形態と同等の要素については詳細な説明を省略する。
【0033】
第2の実施形態における開口位相調整手段261の構成が図6および図7に示される。開口位相調整手段261は、ナット検出用レバー263、開口位相調整ピン265、運動変換機構267および検出スイッチ269を主体として構成される。
【0034】
ナット検出用レバー263は、ヒンジ263a回りに回動可能とされるとともに、付勢スプリング264を介して常時には図6中左回り(反時計回り)に付勢されている。これによりナット検出用レバー263の先端部263bがソケット241内に突出することとなる。一方、ソケット241内にナットが配置された場合には、図8に示すように当該先端部263bがナットに押圧されることで、ナット検出用レバー263は、付勢スプリング264の付勢力に抗しつつ、ヒンジ263aを中心に右回りに回転する(図8において回転方向が符号Dで示される)。これにより、レバー他端部263cが運動変換機構267を図中水平状に移動させ(図8において符号Eで示される)、検出スイッチ269のスイッチ部269aが投入動作されることとなる。なお、ナット検出用レバー263のうち、スイッチ部269aに向かう側の端部は、図7に示すように、平面視において二股状に分岐し、各分岐足がそれぞれ運動変換機構267に当接するように構成されている。従って、ナット検出用レバー263による押圧力が運動変換機構277の所定箇所に局所的に集中してしまうことを防止し、当該ナット検出用レバー263によるスイッチ部269aの投入動作の円滑性が確保される。
【0035】
すなわち、本実施の形態では、ソケット241にナットが配置される場合には、当該ナットに押圧されてナット検出用レバー263がD方向に回動し、運動変換機構267を介して検出スイッチ269を投入する。一方、ソケット241からナットが離脱する場合には、ナット検出用レバー263がD方向とは反対方向へ回動し、検出スイッチ269をオフ状態とする。
【0036】
一方、開口位相調整ピン265は、図9および図10に示すように、第3スパーギア237の上面部に形成された溝部237aに嵌合状に配設される。溝部237aには突起部237bが形成され、第3スパーギア237の回転に伴って、当該突起部237bが開口位相調整ピン265の配置箇所に位置した場合には、開口位相調整ピン265は上動動作し(図9において符号Fで示される)、その上端側に形成された傾斜面部265aが上述の運動変換機構267を図中水平状に移動させ(図10において符号Gで示される)、これにより、検出スイッチ269のスイッチ部269aが投入動作されることとなる。突起部237bは、ソケット開口部243とヘッド開口部211との開口位相が合致する場合(図7参照)に開口位相調整ピン265と係合するように、第3スパーギア237の溝部237a上に形成されている。
【0037】
すなわち、本実施の形態では、ソケット開口部243がヘッド開口部211に臨む場合に対応して、突起部237bに押圧されて開口位相調整ピン265がF方向に上動動作し、運動変換機構267を介して検出スイッチ269を投入する。一方、ソケット開口部243とヘッド開口部211の開口位相が合致しない場合には、開口位相調整ピン265は上動動作せず、検出スイッチ269はオフ状態とされる。
【0038】
本実施の形態は上記のように構成されることにより、ソケット241にナットが配置される場合、および/またはソケット開口部243がヘッド開口部211に臨む場合に、検出スイッチ269が投入される。一方、ソケット241からナットが離脱し、かつソケット開口部243とヘッド開口部211の開口位相が合致していない場合に、検出スイッチ269はオフ状態とされる。
【0039】
従って、ナットの締付作業が終了した後、図5においてAの位置からBの位置へと作業者が電動レンチ201を移動させることにより、ソケット241からナット251が離脱し、これによってナット検出用レバー263の先端部263bがソケット241内へと突出することが許容される。この結果、運動変換機構267を通じたスイッチ部269の押圧状態が解除される。このとき、ソケット開口部243とヘッド開口部211の開口位相が合致していない場合には、開口位相調整ピン265は運動変換機構267を介してスイッチ部269を押圧する状態となっていないため、検出スイッチ269はオフ状態とされる。本実施の形態では、検出スイッチ269がオン状態とされるまで、特に図示しない駆動制御手段がさらにモータを駆動する。
【0040】
本実施の形態では、上述のように、第3スパーギア237の溝部237aに形成された突起部237bが、開口位相調整ピン265の配置箇所に位置した場合に、ソケット開口部143がヘッド開口部111に臨むように設定されている。すなわちソケット241からナット251が離脱した場合には、開口位相調整ピン265の上動動作により、運動変換機構267を通じてスイッチ部269が押圧されて検出用スイッチが投入されるに至るまで、換言すればヘッド開口部211とソケット開口部243の開口位相が合致するに至るまでモータが回転駆動される。
【0041】
この結果、ソケット開口部243がヘッド開口部211に臨むこととなり、作業者は、この状態にて図5に示すABSパイプ153を離脱させ、電動レンチ201を図5に示す位置Bから位置Cへと抜き出し、これによって作業が完了することとなる。
【0042】
本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態における効果に加えて、ソケット241からナットが離脱したか否かを検出するための機構と、ソケット開口部243とヘッド開口部211の開口位相を合致させるための機構とを単一の検出スイッチ269によって構築することが可能とされるため、電動レンチ201の構造を可能な限り簡素化することが可能となった。
【0043】
なお第2の実施形態では、ナットがソケット241から離脱した状態において、ソケット開口部243とヘッド開口部211の開口位相が合致することで投入される検出スイッチ269を採用したが、これとは逆に、ナットがソケット241から離脱した状態において、ソケット開口部243とヘッド開口部211の開口位相が合致することでオフ状態とされる検出スイッチを採用してもよい。
【0044】
なお本発明の趣旨に鑑み、下記のような各種形態が構成可能である。
(形態1)
「請求項1から3のいずれかに記載の電動レンチであって、前記ナット締付作業により自動車用パイプの接合が行われることを特徴とする電動レンチ。」
【0045】
形態1に記載の電動レンチによれば、ナットや当該ナットによる締付対象物等を狭い空間の中でソケット開口部から取り外すことが多い自動車用パイプ接合作業に請求項1から3までの各電動レンチが供されるので、ネジ締付作業を合理的に遂行することが可能となる。
【0046】
(形態2)
「モータと、モータを収容する本体部と、前記モータ駆動制御手段と、前記本体部に接続されるとともにヘッド開口部が形成されたヘッド部と、前記ヘッド部に回転可能に設けられ、前記ヘッド開口部に臨むソケット開口部を有するとともに、前記モータの駆動によって前記ヘッド部内で回転することにより前記ソケットに配された作業対象物の締付作業を遂行するソケットを有する電動レンチの使用方法であって、
締付作業が終了し前記作業対象物が前記ソケットから離脱した場合に、前記モータ駆動制御手段を用いて、前記ソケット開口部が前記ヘッド開口部を臨むように前記モータを駆動して前記ソケットを回動させるステップを有することを特徴とする電動レンチの使用方法。」
【0047】
この形態2に記載の発明によれば、上記請求項1に記載の発明と実質的に同等の構成を有する電動レンチの使用方法の発明が示される。もちろん他の請求項に係る発明の特徴的構成要素を適宜組み合わせた電動レンチの使用方法を構成することも可能である。
【0048】
(形態3)
「形態2に記載の電動レンチの使用方法であって、
前記ソケット開口部が前記ヘッド開口部に臨む状態でパイプ接合用のナットを前記ソケットに配置し、
モータ通電用のトリガスイッチを投入することによって、前記モータ駆動制御手段が前記モータを駆動し、これによって前記ソケットが回転し、当該ソケットに配置されたナットの締付作業が遂行され、
前記ソケットによるナット締付トルクが所定の範囲を超える場合には、前記モータ駆動制御手段は前記モータの駆動を停止し、
前記モータの駆動が停止された状態において、前記パイプの長軸方向に向かって前記ソケットから前記ナットを離脱させ、
前記ソケットから前記ナットが離脱されることにより、前記モータ駆動制御手段は、前記ソケット開口部が前記ヘッド開口部を臨むように前記モータを再駆動して前記ソケットを回動し、これによって前記ソケットから前記パイプを離脱させ、電動レンチをパイプから取り外すステップを有することを特徴とする電動レンチの使用方法。」
【0049】
かかる具体的適用例によれば、ナットを締め付けることによってパイプの接合作業を行う場合に、ナットの締付作業を効果的に遂行するのみならず、締付作業終了時に電動レンチをパイプ接合箇所から容易に取り外すことが可能な構成が自動的に得られるので、ネジ締付作業を合理的に完遂することが可能となる。とりわけこの形態例では、狭小空間での作業を強いられることが多い自動車製造ライン等での使用、例えば自動車におけるABSパイプ等の接合作業を行う場合に有用である。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、電動レンチにおいてソケット開口部とヘッド開口部の開口位相を容易に調節するのに有効な技術が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る電動レンチの全体構成を示す。
【図2】 本実施の形態に係る電動レンチのヘッド部の平面構成および第2の検出手段の構造を模式的に示す。
【図3】 本実施の形態に係る電動レンチのヘッド部の詳細な断面構造を示す。
【図4】本実施の形態に係る電動レンチの第1の検出手段の構造を模式的に示す。
【図5】 ナット締付作業時の電動レンチの取外しの具体例を模式的に示す。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る電動レンチのヘッド部の詳細な断面構造を示す。
【図7】 第2の実施形態に係る電動レンチのヘッド部の平面構成および検出手段の構造を模式的に示す。
【図8】 第2の実施形態に係る電動レンチにおける検出手段の詳細な構成を示す。
【図9】 第2の実施形態における第3スパーギアの構成を模式状に示す。
【図10】 第2の実施形態におけるソケット開口部とヘッド開口部の開口位相調整用機構の詳細な構成を示す。
【符号の説明】
101 電動レンチ
103 本体部
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
109 ヘッド部
111 ヘッド開口部
115 回路カバー
117 アングルヘッドカバー
121 モータ
123 モータ駆動軸
125 減速機構
125a 遊星歯車
127 クラッチ
131 スピンドル
133 ベベルギア
135 第1スパーギア
136 第2スパーギア
136a 凹部
137 第3スパーギア
138 第4スパーギア
139 第5スパーギア
141 ソケット
143 ソケット開口部
151 ナット
153 ABSパイプ
160 駆動制御手段
161 第1検出手段
163 ロッド部材
165 第1スイッチ
167 ハーネス
171 第2検出手段
173 ロッド部材
175 第2スイッチ
177 ハーネス
261 開口位相調整手段
263 ナット検出用レバー
265 開口位相調整ピン
267 運動変換機構
269 検出スイッチ

Claims (2)

  1. モータと、
    モータを収容する本体部と、
    前記モータの駆動制御手段と、
    前記本体部に接続されるとともにヘッド開口部が形成されたヘッド部と、
    前記ヘッド部に回転可能に設けられ、前記ヘッド開口部に臨むソケット開口部を有するとともに、作業対象物と係合した状態で前記モータの駆動によって前記ヘッド部内で回転することにより前記作業対象物の締付作業を遂行するソケットを有し、
    前記モータ駆動制御手段は、前記作業対象物が前記ソケットから離脱した状態において、前記ソケット開口部が前記ヘッド開口部を臨むように前記モータを駆動して前記ソケットを回動させる電動レンチであって、
    前記作業対象物が前記ソケットから離脱した状態を検出する第1の検出手段と、
    前記ソケット開口部と前記ヘッド開口部との相対的な位置関係を検出する第2の検出手段を有し、
    前記作業対象物が前記ソケットから離脱したことが前記第1の検出手段によって検出された場合に、前記第2の検出手段により前記ソケット開口部が前記ヘッド開口部に臨んだことが検出されるまで、前記モータ駆動制御手段が、前記モータを駆動して前記ソケットを回動させることを特徴とする電動レンチ。
  2. モータと、
    モータを収容する本体部と、
    前記本体部に接続されるとともにヘッド開口部が形成されたヘッド部と、
    前記ヘッド部に回転可能に設けられ、前記ヘッド開口部に臨むソケット開口部を有するとともに、作業対象物と係合した状態で前記モータの駆動によって前記ヘッド部内で回転することにより前記作業対象物の締付作業を遂行するソケットと、
    前記モータを制御する駆動制御手段と、
    前記作業対象物が前記ソケットから離脱され、かつ前記ソケット開口部が前記ヘッド開口部に臨んでいない状態、または前記作業対象物に前記ソケットが係合された状態と前記ソケット開口部が前記ヘッド開口部に臨んでいる状態を検出する検出スイッチを有し、
    前記モータ駆動制御手段は、前記ソケットによる前記作業対象物の締付作業が完了してから、前記作業対象物が前記ソケットから離脱され、かつ前記ソケット開口部が前記ヘッド開口部に臨んでいない状態が前記検出スイッチによって検出された場合に、前記作業対象物に前記ソケットが係合された状態と前記ソケット開口部が前記ヘッド開口部に臨んでいる状態とのいずれか一方の状態が前記検出スイッチによって検出されるまで前記モータを駆動して前記ソケットを回動させることを特徴とする電動レンチ。
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