JP4289712B2 - 焦点検出装置及び測距装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画面内に複数の焦点検出点を有する焦点検出装置や複数の測距点を有する測距装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、焦点検出装置のタイプとして、撮影レンズの射出瞳を焦点検出系の光学系によって分割し、各瞳領域を通過した光束が形成する2つの被写体像を、光電変換素子列(例えばCCDセンサ列)で受光し、その出力から撮影レンズの焦点状態を検出し、その検出結果に基づいて撮影レンズを駆動するというような方式が知られている。
【0003】
ここで、従来知られている焦点検出の基本方式について、図12を用いて簡単に説明する。
【0004】
図12において、焦点検出されるべき撮影レンズ81と光軸を同じくしてフィールドレンズ83が配置される。その後方の光軸に関して対称な位置に2個の二次結像レンズ84a,84bが配置される。さらにその後方に光電変換素子列85a,85bが配置される。二次結像レンズ84a,84bの近傍には絞り86a,86bが設けられている。フィールドレンズ83は撮影レンズ81の射出瞳を2個の二次結像レンズ84a,84bの瞳面にほぼ結像する。その結果、二次結像レンズ84a,84bにそれぞれ入射する光束は、撮影レンズ1の射出瞳面上において各二次結像レンズ84a,84bに対応するお互いに重なり合うことのない等面積の領域から射出されたものとなる。
【0005】
フィールドレンズ83の近傍に形成された空間像が二次結像レンズ84a,84bにより光電変換素子列85a,85bの面上に再結像されると、光軸方向の空中像位置の変位に基づいて光電変換素子列85a,85b上の2像はその位置を変えることになる。従って、光電変換素子列85a,85b上の2像の相対位置の変位(ずれ)量を検出すれば、撮影レンズ81の焦点状態を知ることができる。
【0006】
前記光電変換素子列85a,85bより出力される光電変換信号を処理する方法は公知であるので、その詳細は省略するが、概略的には、像信号を電気的(仮想的)にずらしながら、なんらかの相関関数を演算していく方法が用いられる。
【0007】
このようにして相対位置変位を求め、撮影レンズの焦点はずれ量、いわゆるデフォーカス量を検出する。
【0008】
上記の様なデフォーカス量を検出する検出方法を用いた場合、一対のセンサは被写体空間の特定の領域の輝度分布のみを抽出するため、その領域に輝度分布を有しない被写体ではデフォーカス量を算出することができない。
【0009】
そこで、センサ対とそれに対応する焦点検出光学系を複数用意して、複数の被写体領域の輝度分布を抽出することによって、より多くの被写体に対して焦点検出を可能とする方法が、これまで特公昭59−28886号、特開昭62−212611号として提案されている。
【0010】
この焦点検出が可能な小領域を焦点検出点と称し、この焦点検出点をファインダ視野内において複数設けることにより、多くの被写体に対応するようにしている。
【0011】
焦点検出を行う複数の焦点検出点は、例えば、図13の600〜604で示されるように横方向に配置(こでは5個具備されている例を示している)されており、これら複数の焦点検出点に対応する複数の焦点検出機構から最終的なデフォーカス量を得る方法としては、中央焦点検出点に重み付けをおいた近点優先アルゴリズムが良く知られている。
【0012】
図14は中央焦点検出点に重み付けをおいた自動焦点検出点選択アルゴリズムのフローチャートである。なお、フローチャートでは、焦点検出点をAF点と記している。
【0013】
まず、ステップ#501において、5個の中に焦点検出可能な焦点検出点があるか否かを判定し、どの焦点検出点も焦点検出不能であればこのフローを終了し、不図示のメインのルーチンにリターンする。一方、焦点検出可能な焦点検出点があればステップ#502へ進み、ここでは焦点検出可能な焦点検出点が1つか2つ以上かを判定する。この結果、1つであればステップ#507へ進み、その1点をデフォーカス量を得る為の焦点検出点とする。
【0014】
また、焦点検出可能な焦点検出点が2つ以上あればステップ#503へ進み、ここではこの中に中央の焦点検出点があるか否かを調べ、なければ直ちにステップ#505へ進むが、あればステップ#504へ進み、その中央焦点検出点での焦点情報が近距離か否かを判定し、近距離であればステップ#505へ進む。
【0015】
つまり、中央焦点検出点が焦点検出可能でかつ近距離であるか、または中央焦点検出点が焦点検出不能である場合はステップ#505へ進む。そして、このステップ#505において、近距離焦点検出点の数が遠距離焦点検出点の数よりも多いかどうかを調べ、多ければ主被写体はかなり撮影者側にあるのでステップ#506へ進み、最近点の焦点検出点をデフォーカス量を得る為の焦点検出点として選択する。一方、近距離焦点検出点の数が少なければ主被写体は遠距離側にある場合であるのでステップ#510へ進み、被写界深度を考慮して遠距離焦点検出点の中での最近点をデフォーカス量を得る為の焦点検出点として選択する。
【0016】
また、上記ステップ#504において、中央焦点検出点での焦点情報が遠距離であった場合はステップ#508へ進み、ここでは遠距離焦点検出点の数が近距離焦点検出点の数より多いかどうかを調べ、多ければ主被写体は中央の焦点検出点を含む遠距離側にあるとしてステップ#509へ進み、中央焦点検出点をデフォーカス量を得る為の焦点検出点として選択する。また、遠距離焦点検出点の数が少なければステップ#506へ進み、前述と同様に最近点の焦点検出点をデフォーカス量を得る為の焦点検出点として選択する。
【0017】
以上のように、焦点検出可能な焦点検出点があればその中から1つの焦点検出点をデフォーカス量を得る為の焦点検出点として自動的に選択するように構成されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の焦点検出点選択アルゴリズムは、横長であるカメラの撮影画面に対して横方向に複数の焦点検出点を配置し、この焦点検出点から何れかの焦点検出点を選択するのには有効であるが、多様な被写体に対応するために、横一列の焦点検出点の配置に加え、縦方向にも焦点検出点を追加配置したカメラには一様には適用できないという問題があった。
【0019】
さらに、縦方向に焦点検出点を追加配置した場合においては、カメラを90度回転させた、いわゆる縦位置の構え方では、追加した焦点検出点は横方向になり、従来の横方向の焦点検出点は縦方向になるため、縦位置の構えに即した焦点検出点選択アルゴリズムを備えなければならないことになる。
【0020】
(発明の目的)
本発明の目的は、画面内の二次元方向に複数の焦点検出点もしくは測距点を有するものにおいて、該装置が適用される光学機器の使用姿勢によらず、主たる対象物を捕捉した焦点検出点もしくは測距点を選択し、前記主たる対象物に最適な焦点調節を行わせることのできる焦点検出装置及び測距装置を提供しようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、画面内の二次元方向に配置された複数の焦点検出点それぞれにおいてデフォーカス量を検出するデフォーカス量検出手段と、前記複数の焦点検出点にて得られる複数のデフォーカス量から選んで、設定されたデフォーカス量内の焦点検出点を対象物グループとする第1のグルーピング手段と、当該装置が適用される光学機器の姿勢に応じて、前記複数の焦点検出点を優先度を付けてグループ化する第2のグルーピング手段と、前記第1のグルーピング手段によりグループ化された対象物グループと前記第2のグルーピング手段によりグループ化されたグループの優先度を基に、少なくとも一つの焦点検出点を選択する選択手段とを有し、前記第1のグルーピング手段が、前記複数の焦点検出点にて得られる複数のデフォーカス量をパラメータとして、当該装置に最も近い位置に存在する対象物を基準に、該近接対象物から無限遠側に、前記光学機器の光学系の焦点距離および該近接対象物までの距離によって定まる範囲内に存在する対象物を主たる対象物を含む対象物グループとする焦点検出装置とするものである。
また、本発明は、画面内の二次元方向に配置された複数の焦点検出点それぞれにおいてデフォーカス量を検出するデフォーカス量検出手段と、前記複数の焦点検出点にて得られる複数のデフォーカス量から選んで、設定されたデフォーカス量内の焦点検出点を対象物グループとする第1のグルーピング手段と、当該装置が適用される光学機器の姿勢に応じて、前記複数の焦点検出点を優先度を付けてグループ化する第2のグルーピング手段と、前記第1のグルーピング手段によりグループ化された対象物グループと前記第2のグルーピング手段によりグループ化されたグループの優先度を基に、少なくとも一つの焦点検出点を選択する選択手段とを有し、前記第1のグルーピング手段が、前記複数の焦点検出点にて得られる複数のデフォーカス量をパラメータとして、当該装置に最も近い位置に存在する対象物を基準に、該近接対象物から無限遠側に、前記光学機器の光学系の焦点距離および該近接対象物までの距離によって定まる範囲内に存在する対象物を主たる対象物を含む対象物グループとし、当該装置が適用される前記光学機器がカメラであり、前記第1のグルーピング手段が、前記カメラの予定結像面近傍において光軸方向のピントずれ量換算で一定値としたデフォーカス量範囲であるグルーピングデフォーカス量を設定し、各焦点検出点で捕捉した被写体から検出されるデフォーカス量が前記グルーピングデフォーカス量の範囲内に存在する被写体を主被写体を含む被写体グループとし、前記グルーピングデフォーカス量が、第1と第2の設定値に基づいて設定されるものであり、前記第1の設定値範囲内に複数の被写体が存在する場合には、該第1の設定値より小さな設定値である前記第2の設定値範囲を付け加えることにより、前記主被写体グループの存在範囲を拡大したグルーピングデフォーカス量に設定される焦点検出装置とするものである。
【0022】
同じく上記目的を達成するために、本発明は、画面内の二次元方向に配置された複数の測距点それぞれにおいて対象物までの距離を測定する距離測定手段と、前記複数の測距点にて得られる複数の距離情報から選んで、設定された距離情報内の測距点を対象物グループとする第1のグルーピング手段と、当該装置が適用される光学機器の姿勢に応じて、前記複数の測距点を優先度を付けてグループ化する第2のグルーピング手段と、前記第1のグルーピング手段によりグループ化された対象物グループと前記第2のグルーピング手段によりグループ化されたグループの優先度を基に、少なくとも一つの測距点を選択する選択手段とを有し、前記第1のグルーピング手段が、前記複数の測距点にて得られる複数の距離情報をパラメータとして、当該装置に最も近い位置に存在する対象物を基準に、該近接対象物から無限遠側に、前記光学機器の光学系の焦点距離および該近接対象物までの距離によって定まる距離範囲内に存在する対象物を主たる対象物グループとする測距装置とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1〜図9は本発明の実施の一形態に係る図であり、図1は本発明にかかる焦点検出装置を具備した一眼レフカメラの光学配置図であり、図2はファインダ内における焦点検出点の配置を示す図である。
【0024】
図1において、1は撮影レンズであり、ここでは便宜上2枚のレンズ1a,1bで示したが、実際は多数のレンズから構成されている。2は主ミラーであり、観察状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去される。3はサブミラーであり、主ミラー2を透過した光束をカメラボディの下方ヘ向けて反射する。4はシャッタ、5は感光部材であり、銀塩フィルムあるいはCCDやMOS型等の固体撮像繋子あるいはビディコン等の撮像管よりなっている。
【0025】
6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6c,二次結像レンズ6d,絞り6e,周知のCCD等の像信号蓄積型センサである複数の光電変換素子列からなるラインセンサ6f等から構成されている周知の位相差方式を採用している。この焦点検出装置6は、図2に示すように、本実施の形態で採用した横方向の5つの焦点検出点200〜204に加え、縦方向にも追加配置した2つの焦点検出点205,206の、計7つの焦点検出点において焦点検出可能なように構成されている。
【0026】
7は撮影レンズ1の予定結像面に配置されたピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズムである。9,10は各々観察画面内の被写体輝度を測定するための結像レンズと測光センサであり、結像レンズ9はペンタプリズム8内の反射光路を介してピント板7と測光センサ10を共役に関係付けている。11はペンタプリズム8の射出後方に配置されるファインダ視野を拡大視する接眼レンズである。
【0027】
上記主ミラー2,ピント板7,ペンタプリズム8及び接眼レンズ11によってファインダ光学系が構成されている。
【0028】
23はファインダ視野領域を形成する視野マスクである。24はファインダ視野外に撮影情報を表示するためのファインダ内LCDであり、照明用LED(F−LED)25によって照明され、LCD24を透過した光が三角プリズム26によってファインダ内に導かれ、図2のファインダ視野外に表示され、撮影者は各種の撮影情報を知ることができる。27はカメラの縦位置,横位置を検出するための姿勢センサであり、縦位置の場合、後述のレリーズ釦41が地方向または天方向いずれに位置するかの姿勢も検出できる。
【0029】
31は撮影レンズ1内に設けた絞り、32は後述する絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、33はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等から成るレンズ駆動部材である。35はフォトカプラであり、前記レンズ駆動部材34に連動するパルス板36の回転を検知して焦点調節回路110に伝えており、該焦点調節回路110は、この情報とカメラ側からのレンズ駆動量の情報に基づいて前記レンズ駆動用モータ33を所定量駆動させ、撮影レンズ1を合焦位置に移動させるようになっている。
【0030】
37は撮影レンズ1の位置を検知し、カメラから被写体までの距離情報を得る為に設けた距離情報コード板であり、例えば至近位置から無限位置までを4bit程度のコードパターンから成り、不図示のブラシ接点を用いて合焦位置での被写体距離が検出できるようになっている。38は撮影レンズ1の焦点距離を検知する焦点距離情報コード板であり、不図示のブラシ接点を用いてズーミングするレンズの動きに応じた焦点距離情報が検出できるようになっている。37,38のいずれもレンズ焦点調節回路110に接続されている。39は公知のカメラとレンズとのインターフェースとなるマウント接点である。
【0031】
図3(a),(b)は、上記の構成より成る一眼レフカメラの上面と背面の概略図である。
【0032】
図3において、41はレリーズ釦である。42は外部モニタ表示装置としてのモニタ用LCDであり、予め決められたパターンを表示する固定セグメント表示部42aと、可変数値表示用の7セグメント表示部42bとから成っている。44は撮影モード等の選択を行うためのモードダイヤルである。45は他の操作部材及びモードと組み合わせることによって、種々の設定値を設定するための回転式電子ダイヤルである。46は画面内の複数の焦点検出点200〜206のいずれを用いて焦点検出を行うかを選択する為の焦点検出点選択釦であり、この動作については後で詳細に説明する。また、図3に記載されているその他の操作部材は本発明と特に関係しない為、その説明は省略する。
【0033】
図4は上記構成の一眼レフカメラに内蔵された電気的構成を示すブロック図であり、図1等と同一のものは同じ符号を付してある。
【0034】
図4において、カメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュータの中央処理装置(以下、CPUと記す)100には、測光回路102,自動焦点検出回路103,信号入力回路104,LCD駆動回路105,LED駆動回路106,シャッタ制御回路108,モータ制御回路109が接続されている。また、撮影レンズ1内に配置された焦点調節回路110,絞り駆動回路111とは、図1で示したマウント接点39を介して信号の伝達がなされる。このCPU100に付随したEEPROM100aは、記憶手段として撮影者が任意に設定する情報の記憶機能を有している。
【0035】
前記測光回路102は、測光センサ10からの信号を増幅後、対数圧縮A/D変換し、各センサの輝度情報としてCPU100に送信する。ラインセンサ6fは、前述の図2に示すように、画面内の7つの焦点検出点200〜206に対応した7組のラインセンサCCD−L2,CCD−L1,CCD−C,CCD−R1,CCD−R2,CCD−U,CCD−Dから構成される公知のCCDラインセンサである。
【0036】
SW−1はレリーズ釦41の第1ストロークでONし、測光,AF等を開始させる為のスイッチ、SW−2はレリーズ釦41の第2ストロークでONするレリーズスイッチである。SW−AEL,SW−AFSELは各々AEロック釦43,焦点検出点選択釦46が押された時にONするスイッチである。
【0037】
図5(a)は、図3に示したモニタ用LCD42の全表示セグメントの内容を示したものであり、図5(b)は、ファインダ内LCD24の全表示セグメントの内容を示したものである。
【0038】
図5(a)において、固定セグメント表示部42aには、公知の撮影モード表示が設けられている。可変数値表示用の7セグメント表示部42bは、シャッタ秒時を表示する4桁の7セグメント部,絞り値を表示する2桁7セグメント部と小数点部,フィルム枚数を表示する限定数値表示セグメント部と1桁の7セグメント部で構成されている。42cは図2の焦点検出点200〜206に対応した選択焦点検出点表示部であり、本実施の形態の特徴となる部分であるので後で詳細に説明する。
【0039】
図5(b)において、固定セグメント表示部24aには、公知の撮影モード表示が設けられており、可変数値表示部24bには42aの一部と同等の表示を行う。選択焦点検出点表示部24cは42cと同じ表示を行っており、合わせて後で詳細に説明する。24dは、ある焦点検出点において合焦した場合に点灯する合焦確認表示部である。
【0040】
次に、図6を用いて、本実施の形態における複数の焦点検出点から、実際に撮影レンズの焦点調節動作を行うために用いられる焦点検出点を選択する場合について説明する。
【0041】
図6(a)〜(h)は、選択焦点検出点表示部42cの表示状態を表したものであり、ファインダ内LCD24の選択焦点検出点表示部24cも同じ表示状態を示す。
【0042】
図6(a)〜(h)は、焦点検出点選択釦46を押しながら、電子ダイヤル45を時計方向に1クリック回転させる毎に、(a)→(b)→…→(h)と変化し、さらにもう1クリック回転させることで(a)に戻り、サイクリックに表示を行う。また反時計方向に電子ダイヤル45を回転させたときには、図6の矢印とは正反対の順に表示を行う。
【0043】
図6(a)の表示状態において、他の操作部材の操作に移行すると、カメラが7つの焦点検出点200〜206より撮影レンズの焦点調節動作を行うための焦点検出点を自動的に選択する、焦点検出点自動選択モードに設定される。この焦点検出点自動選択モードにおける、自動選択アルゴリズムが本実施の形態の中心となるので、後で詳細に説明する。
【0044】
図6(b)〜(h)は、7つの焦点検出点から撮影レンズの焦点調節動作を行うための焦点検出点を、撮影者が予めある1つの焦点検出点に限定しておくための、焦点検出点手動選択モードにおける表示状態を表す。例えば、図6(b)は焦点検出点200に限定したものであり、(c)は焦点検出点201に限定したものである。
【0045】
この焦点検出点手動選択モードによる焦点検出点選択は、焦点検出点を1点に絞っているために焦点検出時間が短くなり、合焦スピードのアップが図れると同時に、被写体がファインダ視野に対して一定の位置関係に固定されている場合においては、撮影者の意図する主被写体に正確にピント合わせを行うことができるといった効果がある。
【0046】
逆に焦点検出点が1点しか存在しないために、被写体が動いたり、構図を少し変えただけで主被写体を焦点検出点から外してしまい、焦点検出が不可能となる欠点がある。さらに手動にて焦点検出点を切換えるのは手間がかかり、シャッタチャンスを逃す恐れもある。
【0047】
そこで、撮影シーンに応じて7つの焦点検出点から任意の1つの焦点検出点を自動的に選択する、焦点検出点自動選択モードが有効となる。
【0048】
図7及び図8は、図6(a)の表示状態において撮影を行う焦点検出点自動選択モードに設定された場合の、自動選択アルゴリズムを示すフローチャートである。
【0049】
ここでの自動選択アルゴリズムは、撮影モードにおいて撮影者が被写体に対してカメラを構え、レリーズ釦41の第1ストロークによってONされるスイッチSW−1をONしたときに開始される。
【0050】
また、このフローにおいて「ライン」とは、前述したようにそれぞれの焦点検出点に対応した焦点検出光学系における、光電変換素子列からなるラインセンサを指す。実際の焦点検出はこのラインセンサの出力によって行われるので、各焦点検出点に対応した7つのラインを基準に述べる。
【0051】
スイッチSW−1がONされると、7つのラインセンサによって焦点検出が行われる。このときそれぞれの焦点検出点に対応した被写体領域の輝度分布が抽出され、被写体領域に輝度分布がない場合、そのライン出力はエラーとなる。そして、輝度分布の抽出に成功、すなわち焦点検出に成功したライン数がカウントされる。
【0052】
この様な状況下において、まずステップ#1においては、焦点検出成功ラインが1ラインのみで、残り6ラインで出力エラーとなったか否かを判定し、そうであればステップ#2へ進み、撮影レンズの焦点調節動作を行うための焦点検出点として、このラインに対応した焦点検出点を決定する。
【0053】
また、ステップ#2において、複数のラインで焦点検出に成功したと判定した場合はステップ#3へ移行し、ここではこの複数の焦点検出成功ラインの中で検出されたデフォーカス量から、カメラから被写体の距離が最も近いと認識した検出ラインをラインAと名付ける。そして、次のステップ#4において、ラインAからカメラに対して無限遠側の中デフォーカス範囲内に焦点検出成功ラインが存在するか確認する。
【0054】
ここで、中デフォーカス範囲とは、予定結像面5の近傍において、光軸方向にピントのずれ量換算でa(mm)のデフォーカス量を表す。すなわち、撮影レンズ1の焦点距離をf(mm)、予定結像面5からカメラに最も近い被写体までの距離をL(mm)とすると、カメラに最も近い被写体から無限遠側に略{(L−f)2 /f2 }×a(mm)の範囲内に存在する被写体のグルーピングを目的とする。本実施の形態では、a=2(mm)とした。例えば焦点距離50(mm)の撮影レンズ1を装着しているときに、カメラに最も近い被写体が結像面から 2.55 (m)の位置に存在すると、その位置から無限遠方向に5(m)の範囲において被写体のグルーピングを行うことになる。
【0055】
この中デフォーカス範囲内に焦点検出成功ラインが存在すればステップ#5へ進み、存在するこれら全てのラインをラインBと名付ける。そして、次のステップ#6において、ラインBのうちカメラから最も遠い被写体を捉えたラインからさらに、小デフォーカス範囲内に焦点検出ラインが存在するか確認する。このときの小デフォーカス範囲とは、予定結像面5の近傍において、光軸方向にピントのずれ量換算で、b(mm)のデフォーカス量を表す。但し、a>bである。小デフォーカス範囲内に焦点検出成功ラインが存在すればステップ#7へ進み、それらをラインCと名付ける。すなわち、カメラから最も近い被写体に対し、中デフォーカス範囲内に被写体が存在する場合には、グルーピングの範囲をもう少し広げることを意図する。本実施の形態では、b= 0.2(mm)とした。そして、ラインCが存在した場合にはステップ#8へ進み、ラインA,ラインB,ラインCを主被写体グループとする。
【0056】
また、上記ステップ#6にて小デフォーカス範囲内に焦点検出ラインが存在しなかった場合、すなわちラインCが存在しない場合には、ステップ#9へ進み、ここではラインA,ラインBを主被写体グループとする。
【0057】
また、上記ステップ#4において、中デフォーカス範囲内に焦点検出成功ラインが存在しない場合にはステップ#10へ進み、ラインAをラインOと名前を付け直し、2番目にカメラから近い被写体を捉えた焦点検出成功ラインをラインAとする。続くステップ#11においては、上記ステップ#4と同様に、ラインAからカメラに対して無限遠側の中デフォーカス範囲内に焦点検出成功ラインが存在するか確認する。存在すればステップ#12へ進み、それらのラインを全てラインBと名付け、ステップ#13へ進む。
【0058】
ステップ#13においては、上記ステップ#6と同様に、ラインBのうちカメラから最も遠い被写体を捉えたラインからさらに小デフォーカス範囲内に焦点検出ラインが存在するか確認する。存在すればステップ#14へ進み、それら全てのラインをラインCと名付ける。そして、次のステップ#15において、ラインO,ラインA,ラインB,ラインCを主被写体グループとする。また、前記ステップ#13にて小デフォーカス範囲内に焦点検出成功ラインが存在しないと判定した場合にはステップ#16へ進み、ラインO,ラインA,ラインBを主被写体グループとする。
【0059】
また、上記ステップ#11において、中デフォーカス範囲内に焦点検出成功ラインが存在しない場合にはステップ#17へ進み、ここではラインO,ラインAを主被写体グループとする。
【0060】
以上のように、カメラから最も近い被写体を基準に主被写体グループを定義する。
【0061】
ここで、図9〜図11を用いて焦点検出点優先度について説明する。
【0062】
図9は、図1の姿勢センサ27によって、カメラが横位置に構えられていると判断された場合の説明図である。
【0063】
焦点検出点200〜206の7つのうち、カメラ横位置に対して上部に存在する焦点検出点200〜205をグループとする焦点検出点グループ250を「優先度1」とする。残りの焦点検出点である焦点検出点206を唯一の要素とする焦点検出点グループ251を「優先度2」とする。
【0064】
図10は、姿勢センサ27によって、カメラがレリーズ釦41を地面側にした縦位置に構えられていると判定された場合の説明図である。
【0065】
このとき天方向に位置する焦点検出点200,201を要素とする焦点検出点グループを252とし、これを「優先度1」とする。次に、焦点検出点202,205,206を要素とする焦点検出点グループを253とし、これを「優先度2」とする。さらに地方向に位置する焦点検出点203,204を要素とする焦点検出点グループを254とし、これを「優先度3」とする。
【0066】
図11は、同じ縦位置の構えでも、図10とは180度回転した状態での説明図である。
【0067】
この場合、焦点検出点203,204が天方向に位置し、これらを要素とする焦点検出点グループを255とし、これを「優先度1」とする。同様に焦点検出点202,205,206を焦点検出点グループ256とし、これを「優先度2」とする。さらにさらに地方向に位置する焦点検出点200,201を要素とする焦点検出点グループを254とし、これを「優先度3」とする。
【0068】
これらの優先度とは、カメラの被写体の傾向として、主被写体がファインダ視野内に対してどの位置に存在する可能性が高いかを考慮して与えられるものであり、「優先度1>優先度2>優先度3」の順に主被写体が存在する可能性が高いものとする。したがって、優先度が高いとは、優先度3より優先度2、優先度2より優先度1を意味する。
【0069】
再び図8に戻り、ステップ#18においては、主被写体グループのラインのうち、優先度の最も高い焦点検出点グループに対応する、焦点検出ラインを抽出する。次のステップ#19においては、抽出ラインが複数かどうかを判定し、もし1ラインであるならばステップ#21へ進み、そのラインに対応する焦点検出点において撮影レンズの焦点調節動作を行うことを決定する。また、上記ステップ#19において複数のラインが抽出されたと判定されるとステップ#20へ進み、それら複数のラインのうち最もカメラに近い被写体を検出したラインを選択し、そのラインに対応する焦点検出点において撮影レンズの焦点調節動作を行うことを決定する。
【0070】
以上のアルゴリズムにより、複数存在する焦点検出点から主被写体が存在すると思われる焦点検出点を抽出し、その焦点検出点において撮影レンズの焦点調節動作が行われることとなる。焦点検出点が選択されてからの撮影動作は公知であるので、ここでは省略する。
【0071】
以上の実施の形態によれば、横方向に一列に配置された焦点検出点に加え、縦方向にも配置された焦点検出点から、主被写体を捕捉していると思われる焦点検出点を抽出するために、カメラに対して最も近い位置に存在する近接被写体を基準に、該近接被写体から無限遠側に、撮影レンズの焦点距離および該近接被写体のカメラからの距離によって可変である距離範囲内にのみ存在する全ての被写体を少なくとも一つの被写体グループと捉え、さらにカメラの姿勢に応じて、ファインダ視野に対し主被写体が存在する傾向が高い順に複数の焦点検出点を複数の焦点検出点グループにグループ化し、それぞれの焦点検出点グループに優先度を設定し、前記被写体グループと前記焦点検出点グループ優先度によって、主被写体を捕捉していると思われる焦点検出点の抽出を行うようにしている。
【0072】
つまり、複数存在する焦点検出点に対応した被写体を、デフォーカス量をパラメータとして、カメラに最も近い位置に存在する近接被写体を基準にグルーピングを行い、さらにカメラの姿勢に応じて、ファインダ視野に対して主被写体が存在する可能性が高い位置に優先度の順位を設定することで、主被写体が存在する可能性が最も高いと思われる焦点検出点を選択するアルゴリズムを構築している。よって、従来の単なる近接被写体優先や中央焦点検出点優先では成し得なかった、横一列に加え、縦方向にも焦点検出点を追加配置した構成の焦点検出装置をカメラに適用しても、主被写体の捕捉率を実現することが可能となった。
【0073】
また、上記のようなアルゴリズムにすることにより、カメラが縦位置に構えられた際に則した自動選択アルゴリズムと、横位置に構えられた際に則した自動選択アルゴリズムを別々に備えるといった必要がなくなる。
【0074】
(変形例)
本実施の形態での優先度の設定は、被写体の傾向に即して焦点検出点グループの要素を変更しても良い。また、中デフォーカス範囲でのa(mm)、小デフォーカス範囲でのb(mm)は、本実施の形態では固定値としたが、撮影レンズの焦点距離等に応じて柔軟に変更できるようにしても良い。
【0075】
また、本実施の形態では、焦点検出点は7つに限定したが、焦点検出点数は任意に変更できるのは言うまでもない。
【0076】
また、上記実施の形態では、カメラに適用した場合を例にしているが、これに限定されるものではなく、焦点検出機能を具備した携帯機器であれば同様に適用できるものである。
【0077】
さらに、デフォーカス量を検出する焦点検出点を複数ファインダ内に具備したカメラを例にしているが、カメラから被写体までの距離を測定する為の測距点を複数有するカメラ、及びその他の焦点検出機能を具備した携帯機器であれば同様に適用できるものである。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画面内の二次元方向に複数の焦点検出点もしくは測距点を有するものにおいて、当該装置が適用される光学機器の使用姿勢によらず、複数の中より主たる対象物を捕捉した焦点検出点もしくは測距点を選択し、前記主たる対象物に最適な焦点調節を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る一眼レフカメラの光学配置図である。
【図2】図1の一眼レフカメラのファインダ内における焦点検出点野は位置を示す図である。
【図3】図1の一眼レフカメラの上面及び背面を示す外観図である。
【図4】図1の一眼レフカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図5】図3のモニタ用LCDの全セグメントを示す図である。
【図6】図3のモニタ用LCDの一部の表示状態の説明する為の図である。
【図7】図1の一眼レフカメラにおける焦点検出点自動選択アルゴリズムの一部を示すフローチャートである。
【図8】図7の動作の続きを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の一形態において焦点検出点のグループ分けに関する第1の例を説明する為の図である。
【図10】本発明の実施の一形態において焦点検出点のグループ分けに関する第2の例を説明する為の図である。
【図11】本発明の実施の一形態において焦点検出点のグループ分けに関する第3の例を説明する為の図である。
【図12】一般的な二次結像方式の焦点検出装置の光学系を説明する為の図である。
【図13】従来のカメラのファインダ視野例を示す図である。
【図14】従来の焦点検出点自動選択アルゴリズムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮影レンズ
6 焦点検出装置
6f イメージセンサ
10 測光センサ
24 ファインダ内LCD
27 姿勢センサ
46 焦点検出点選択釦
100 CPU
103 焦点検出回路
105 LCD駆動回路
110 焦点調節回路
200〜206 焦点検出点
Claims (8)
- 画面内の二次元方向に配置された複数の焦点検出点それぞれにおいてデフォーカス量を検出するデフォーカス量検出手段と、
前記複数の焦点検出点にて得られる複数のデフォーカス量から選んで、設定されたデフォーカス量内の焦点検出点を対象物グループとする第1のグルーピング手段と、
当該装置が適用される光学機器の姿勢に応じて、前記複数の焦点検出点を優先度を付けてグループ化する第2のグルーピング手段と、
前記第1のグルーピング手段によりグループ化された対象物グループと前記第2のグルーピング手段によりグループ化されたグループの優先度を基に、少なくとも一つの焦点検出点を選択する選択手段とを有し、
前記第1のグルーピング手段は、前記複数の焦点検出点にて得られる複数のデフォーカス量をパラメータとして、当該装置に最も近い位置に存在する対象物を基準に、該近接対象物から無限遠側に、前記光学機器の光学系の焦点距離および該近接対象物までの距離によって定まる範囲内に存在する対象物を主たる対象物を含む対象物グループとすることを特徴とする焦点検出装置。 - 前記第2のグルーピング手段は、当該装置が適用される光学機器が横位置に構えられた場合と縦位置に構えられた場合それぞれに応じて、複数の焦点検出点を複数のグループに分類し、該複数の各グループに対し主たる対象物の存在する傾向に合わせて優先度を付けることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 当該装置が適用される前記光学機器はカメラであり、前記第1のグルーピング手段は、前記カメラの予定結像面近傍において光軸方向のピントずれ量換算で一定値としたデフォーカス量範囲であるグルーピングデフォーカス量を設定し、各焦点検出点で捕捉した被写体から検出されるデフォーカス量が前記グルーピングデフォーカス量の範囲内に存在する被写体を主被写体を含む被写体グループとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点検出装置。
- 前記グルーピングデフォーカス量は、第1と第2の設定値に基づいて設定されるものであり、前記第1の設定値範囲内に複数の被写体が存在する場合には、該第1の設定値より小さな設定値である前記第2の設定値範囲を付け加えることにより、前記主被写体グループの存在範囲を拡大したグルーピングデフォーカス量に設定されることを特徴とする請求項3に記載の焦点検出装置。
- 画面内の二次元方向に配置された複数の焦点検出点それぞれにおいてデフォーカス量を検出するデフォーカス量検出手段と、
前記複数の焦点検出点にて得られる複数のデフォーカス量から選んで、設定されたデフォーカス量内の焦点検出点を対象物グループとする第1のグルーピング手段と、
当該装置が適用される光学機器の姿勢に応じて、前記複数の焦点検出点を優先度を付けてグループ化する第2のグルーピング手段と、
前記第1のグルーピング手段によりグループ化された対象物グループと前記第2のグルーピング手段によりグループ化されたグループの優先度を基に、少なくとも一つの焦点検出点を選択する選択手段とを有し、
前記第1のグルーピング手段は、前記複数の焦点検出点にて得られる複数のデフォーカス量をパラメータとして、当該装置に最も近い位置に存在する対象物を基準に、該近接対象物から無限遠側に、前記光学機器の光学系の焦点距離および該近接対象物までの距離によって定まる範囲内に存在する対象物を主たる対象物を含む対象物グループとし、
当該装置が適用される前記光学機器はカメラであり、前記第1のグルーピング手段は、前記カメラの予定結像面近傍において光軸方向のピントずれ量換算で一定値としたデフォーカス量範囲であるグルーピングデフォーカス量を設定し、各焦点検出点で捕捉した被写体から検出されるデフォーカス量が前記グルーピングデフォーカス量の範囲内に存在する被写体を主被写体を含む被写体グループとし、
前記グルーピングデフォーカス量は、第1と第2の設定値に基づいて設定されるものであり、前記第1の設定値範囲内に複数の被写体が存在する場合には、該第1の設定値より小さな設定値である前記第2の設定値範囲を付け加えることにより、前記主被写体グループの存在範囲を拡大したグルーピングデフォーカス量に設定されることを特徴とする焦点検出装置。 - 当該装置が適用される前記光学機器はカメラであり、前記第2のグルーピング手段は、前記カメラが横位置に構えられた場合もしくは縦位置に構えられた場合のいずれにおいても、天方向に位置するグループの優先度を高くすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の焦点検出装置。
- 画面内の二次元方向に配置された複数の測距点それぞれにおいて対象物までの距離を測定する距離測定手段と、
前記複数の測距点にて得られる複数の距離情報から選んで、設定された距離情報内の測距点を対象物グループとする第1のグルーピング手段と、
当該装置が適用される光学機器の姿勢に応じて、前記複数の測距点を優先度を付けてグループ化する第2のグルーピング手段と、
前記第1のグルーピング手段によりグループ化された対象物グループと前記第2のグルーピング手段によりグループ化されたグループの優先度を基に、少なくとも一つの測距点を選択する選択手段とを有し、
前記第1のグルーピング手段は、前記複数の測距点にて得られる複数の距離情報をパラメータとして、当該装置に最も近い位置に存在する対象物を基準に、該近接対象物から無限遠側に、前記光学機器の光学系の焦点距離および該近接対象物までの距離によって定まる距離範囲内に存在する対象物を主たる対象物グループとすることを特徴とする測距装置。 - 前記第2のグルーピング手段は、当該装置が適用される光学機器が横位置に構えられた場合と縦位置に構えられた場合それぞれに応じて、複数の測距点を複数のグループに分類し、該複数の各グループに対し主たる対象物の存在する傾向に合わせて優先度を付けることを特徴とする請求項7に記載の測距装置。
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