JP6463053B2 - 自動合焦装置、および自動合焦方法 - Google Patents

自動合焦装置、および自動合焦方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動合焦装置、および自動合焦方法に関し、より詳しくは電子スチルカメラおよびビデオ等に利用されるオートフォーカスに関する技術である。
従来、電子スチルカメラやビデオカメラなどではオートフォーカス(AFとも記す)を行う場合、CCD(電荷結合素子)などを用いた撮像素子から得られる輝度信号の高域周波数成分が最大になるレンズ位置を合焦位置とする方式が用いられている。
この方式の1つとして、次のスキャン方式が知られている。即ち、焦点検出範囲の全域に亘ってフォーカスレンズを駆動しながら撮像素子から得られる輝度信号の高域周波数成分に基づく評価値(焦点評価値とも記す)をその都度に記憶していき、記憶した値のうち、その最大値に相当するレンズ位置を合焦位置とする。
また、焦点評価値が増加する方向にフォーカスレンズを動かし、焦点評価値が最大になる位置を合焦位置とする山登り方式(いわゆるContinuous AF。コンティニュアスAFとも記す)が知られている。
また、合焦すべき被写体領域を予め特定しておくことでAF動作の時間を短縮する方法が提案されている(特許文献1)。
特開2013−254218号公報
しかしながら、特許文献1の焦点調節装置では撮影シーンによっては所望の被写体を合焦すべき被写体として特定できず、AF動作の時間を短縮できない場合があった。
本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであって、所望の被写体にピントを合わせられる自動合焦装置、および自動合焦方法を提供することを目的とする。
本発明の技術的特徴として、フォーカスレンズを移動させて画像信号から焦点評価値を取得する動作を行い、該焦点評価値に基づいて前記フォーカスレンズを移動させる自動合焦装置の制御方法であって、撮影画面における複数の焦点検出領域を設定する設定ステップと、前記複数の焦点検出領域における画像信号に基づいて、それぞれ異なる特定の周波数帯域の信号を抽出し、各焦点検出領域の前記異なる特定の周波数帯域ごとの前記焦点評価値を取得する取得ステップと、前記複数の焦点検出領域の特定の周波数帯域ごとの焦点評価値に基づいて、前記焦点評価値を取得する動作をした範囲外に被写体が位置するか否かを判定し、前記焦点評価値を取得する動作をした範囲外に被写体が位置すると判定されなかった場合に前記焦点評価値を取得する動作を停止するように制御する制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、所望の被写体にピントを合わせられる自動合焦装置、および自動合焦方法を提供することが可能となる。
本実施形態に係る自動合焦装置を適用した撮像装置の構成を示すブロック図である。 自動合焦装置の動作を示すフローチャートである。 図2における被写体領域特定AFスキャンのサブルーチンを説明するフローチャートである。 図3におけるAF枠設定の例を説明する図である。 図3における合焦判定とピーク位置算出の例を説明する図である。 図3における合焦判定のサブルーチンを説明するフローチャートである。 図6における合焦判定の方法を説明する図である。 図3における主被写体領域判定のサブルーチンを説明するフローチャートである。 図8におけるかたまり検出の例を説明する図である。 図8における「信頼度」算出に用いる「信頼度テーブル」の例を説明する図である。 図8における主被写体領域の例を説明する図である。 図2における撮影処理のサブルーチンを説明するフローチャートである。 図12における本露光処理のサブルーチンを説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明に係る自動合焦装置を適用した撮像装置の一例として、電子カメラ(以下、カメラという)を取り上げて説明する。
図1は、カメラの構成を示すブロック図である。
101はズーム機構を含む撮影レンズである。102は光量を制御する絞り及びシャッターである。103はAE処理部である。104は後述する撮像素子上に焦点をあわせるためのフォーカスレンズである。
105はAF処理部である。106はストロボである。107はEF処理部である。108は被写体からの反射光を電気信号に変換する受光手段又は光電変換手段としての撮像素子である。109は撮像素子108の出力ノイズを除去するCDS回路やA/D変換前に行う非線形増幅回路を含むA/D変換部である。110は画像処理部である。111はWB処理部である。112はフォーマット変換部である。113は高速な内蔵メモリ(例えばランダムアクセスメモリなど、以下DRAMと記す)である。114はメモリーカードなどの記録媒体とそのインターフェースからなる画像記録部である。115は撮影シーケンスなどシステムを制御するシステム制御部(以下CPUと記す)である。116は画像表示用メモリ(以下VRAMと記す)、117は画像表示の他、操作補助のための表示やカメラ状態の表示の他、撮影時には撮影画面と測距領域を表示する操作表示部である。
118はカメラを外部から操作するための操作部である。119は顔検出モードをONまたはOFFに切り替える等の設定を行う撮影モードスイッチである。120はシステムに電源を投入するためのメインスイッチ、121はAFやAE等の撮影スタンバイ動作を行うためのスイッチ(以下SW1と記す)である。122はSW1の操作後、撮影を行う撮影スイッチ(以下SW2と記す)である。
123は画像処理部110で処理された画像信号を用いて顔検出を行い、検出した一つ又は複数の顔情報(位置・大きさ・信頼度)をCPU115に送る顔検出モジュールである。なお、顔の検出方法は、本発明の主眼点ではないため詳細な説明は省略する。124は、カメラ自体の動きを検出してカメラ動き情報をCPU115に送る角速度センサ部である。この角速度センサ部を用いてカメラが縦位置の状態で構えられているのか、横位置の状態で構えられているのかを検出する事も可能である。
DRAM113は一時的な画像記憶手段としての高速バッファとして、あるいは画像の圧縮伸張における作業用メモリなどに使用される。操作部118は、例えば次のようなものが含まれる。撮像装置の撮影機能や画像再生時の設定などの各種設定を行うメニュースイッチ、撮影レンズのズーム動作を指示するズームレバー、撮影モードと再生モードの動作モード切換えスイッチ、などである。
次に図2のフローチャートを参照しながらカメラの動作について説明する。
まずCPU115が、撮影準備の指示を受信するSW1の状態(ON/OFF)を判定し、SW1の状態がON(オン)状態ならばS201へ進む。S201では、合焦度判定フラグをFALSEにし、S202に進む。
S202では顔検出モジュール123において、顔検出されたかどうかを調べ、顔検出されていればS203に進み、顔検出されていなければS204に進む。
S203では顔検出時AFスキャンを行いS205へ進む。なお、顔検出時AFスキャンは、撮像画面内の顔領域に対応するAF枠を設定して、所定範囲においてフォーカスレンズ104を動かしながら焦点評価値を取得する方法が考えられる。この顔領域に対応するAF枠における焦点評価値がピークとなるフォーカスレンズ位置を算出すれば、顔にピントを合わせることができる。
S204では、後述する手順に従って被写体領域を特定するためのAFスキャンを行いS205へ進む。
S205では、S203またはS204のAFスキャンによって合焦度判定フラグがTRUEになったかどうかを調べ、TRUEであればS206へ進み、FALSEのままであればS207へ進む。
S206では、後述する手順に従って撮影処理を行う。S207では操作表示部にAFFスキャンによって、合焦する被写体を特定できなかった、または検出した顔で合焦できなかった旨を意味する非合焦表示をする。ここで、非合焦表示は、枠の色を合焦可能時とは異なる色にする、「非合焦です」といったメッセージを出力するなど、ユーザーが非合焦であると認識可能な方法であれば手段は問わない。
また、上述した動作と並行して、常にCPU115からの制御信号の基づき、AE処理部103により、絞り及びシャッター102を制御して操作表示部117に表示される画面の明るさが適切になるようにAE動作を行っている。
図3は図2におけるS204の被写体領域特定AFスキャンを説明するフローチャートである。S301では画面内にN×N個のAF枠(焦点検出領域ともいう)を設定する。AF枠の個数や大きさは画面内の主被写体の存在確率を考慮して設定してもよいし、取得する焦点評価値の特定周波数帯域によって異ならせてもよい。また、横方向と縦方向でAF枠を異ならせてもよい。
例として、高周波帯域に対しては、N=5、AF枠の大きさを縦横の長さ共に画面の10%、低周波帯域に対しては、N=3、AF枠の大きさを縦横の長さ共に画面の16%とした場合、図4の(a)、(b)に示すようなAF枠設定となる。
S302ではフォーカスレンズ104をスキャン開始位置へと移動させる。
S303では撮像素子108から読み出されたアナログ映像信号をA/D変換部109がデジタル信号に変換し、その出力から画像処理部110が輝度信号の高周波成分と低周波成分を抽出し、CPU115はこれを焦点評価値として記憶させる。つまり、焦点検出領域における画像信号に基づいて焦点評価値が検出される。
S304ではフォーカスレンズ104の現在位置を取得してCPU115がフォーカスレンズ位置のデータを記憶させる。
S305では後述する合焦判定を行う。例えば、各AF枠において図5の(a1)、(b1)に示すような合焦判定結果となるとする。
S306では各AF枠における焦点評価値のピーク位置を算出して記憶しておく。例えば、各AF枠において図5の(a2)、(b2)に示すようなピーク位置が算出されたとする。なおピーク位置の数値はフォーカスレンズ104の位置を表す数値である。これは図示しないフォーカスレンズ104の駆動用モータにステッピングモータを使用する場合のパルス数に相当し、値が小さい方を至近側とする。
S307ではS305とS306の結果を受けて、後述する主被写体領域判定を行う。
S308ではS307において主被写体領域を特定できたかどうかを調べ、特定できたのであればスキャン動作を停止してS311へ進み、そうでなければS309へ進む。
S309ではCPU115がフォーカスレンズ104の現在位置がスキャン終了位置と等しいかを調べ、両者が等しい場合には処理を終了し、そうでなければS310へ進む。S310ではAF処理部105がフォーカスレンズ104をスキャン終了方向へ向かって所定量だけ移動させた後、S303へ戻る。
S311ではAF処理部105がフォーカスレンズ104を、S307で算出した合焦位置へと移動させる。S312ではピーク検出フラグをTRUEにする。
以下、図3のS305における合焦判定のサブルーチンについて図6〜図7を用いて説明する。
焦点評価値は遠近競合などの場合を除けば、横軸にフォーカスレンズ位置、縦軸に焦点評価値をとると、焦点評価値の分布形状は図7に示すような山状になる。そこで焦点評価値の、最大値と最小値の差、一定値(SlopeThr)以上の傾きで傾斜している部分の長さ、傾斜している部分の勾配から、山の形状を判断することにより、合焦判定を行うことができる。
合焦判定における判定結果は、以下に示すように○判定、×判定で出力される。
○判定:被写体のコントラストが十分、かつスキャンした範囲内に被写体が存在する。
×判定:被写体のコントラストが不十分、もしくはスキャンした範囲外に被写体が位置する。
また、×判定のうち、至近側方向のスキャンした範囲外に被写体が位置する場合を△判定とする。
山の形状を判断する為の、一定値以上の傾きで傾斜している部分の長さL、傾斜している部分の勾配SL/Lを、図7を用いて説明する。
山の頂上(A点)から傾斜が続いていると認められる点をD点、E点とし、D点とE点の幅を山の幅Lとする。傾斜が続いていると認める範囲は、A点から、所定量(SlopeThr)以上、焦点評価値が下がったスキャンポイントが続く範囲とする。スキャンポイントとは、連続的にフォーカスレンズを動かして、スキャン開始点から、スキャン終了点まで移動する間に、焦点評価値を取得するポイントの事である。
A点とD点の焦点評価値の差SL1とA点とE点の焦点評価値の差SL2の和SL1+SL2をSLとする。
図6は、図3のS305における合焦判定を説明するフローチャートである。S601では焦点評価値の最大値と最小値を求め、次にS602では焦点評価値が最大となるスキャンポイントを求め、S603へ進む。
S603では、スキャンポイント、焦点評価値から、山の形状を判断する為のL、SLを求め、S604へ進む。
S604では、山の形状が至近側登り止まりかを判断する。至近側登り止まりだと判断するのは次の場合である。つまり、焦点評価値が最大値となるスキャンポイントがスキャンを行った所定範囲における近端である。かつ、近端のスキャンポイントにおける焦点評価値と、近端のスキャンポイントより1ポイント分無限遠よりのスキャンポイントにおける焦点評価値の差が、所定値以上である場合である。至近側への登り止まりだと判断した場合は、S612へ進み、そうでなければS605へ進む。
S605では山の形状が無限遠側への登り止まりかを判断する。無限遠側への登り止まりだと判断するのは、次の場合である。つまり、焦点評価値の最大値となるスキャンポイントがスキャンを行った所定範囲における無限遠端である場合である。かつ、無限遠端スキャンポイントにおける焦点評価値と、無限遠端スキャンポイントより1ポイント分至近端よりのスキャンポイントにおける焦点評価値の差が、所定値以上である場合である。無限遠側への登り止まりだと判断した場合は、S608へ進み、そうでなければS606へ進む。
S606では一定値以上の傾きで傾斜している部分の長さLが所定値以上であり、かつ傾斜している部分の傾斜の平均値SL/Lが所定値以上であり、かつ焦点評価値の最大値(Max)と最小値(Min)の差が所定値以上であれば、S607へ進む。そうでなければS608へ進む。
S607では得られた焦点評価値が山状となっていて、被写体にコントラストがあり、焦点調節が可能である為、判定結果を○判定としている。
S608では、得られた焦点評価値が山状となっておらず、被写体にコントラストがなく、焦点調節が不可能であるため判定結果を×判定としている。
S609では得られた焦点評価値が山状となってはいないが、近端方向に登り続けている状態となっており、さらに至近側に被写体ピークが存在している可能性があるため判定結果を△判定としている。
以上のようにして合焦判定を行うが、○判定、×判定が判定可能な異なる合焦判定手法を用いてもよい。
図8は、図3におけるS307の主被写体領域判定を説明するフローチャートである。S801では図3のS305における合焦判定の結果を用いて、焦点検出領域をグルーピングした「かたまり」の検出を行う。ここで、「かたまり」とは、上下左右に隣接しているAF枠で合焦判定結果が同じものである。例えば図5の(a1)、(b1)に示すような合焦判定結果に対しては図9の(a)、(b)のように、高周波ではA〜Cの3つの「かたまり」が、低周波ではX、Yの2つの「かたまり」が検出される。
S802では図10の(a)、(b)に示すような「信頼度テーブル」を用いて、各かたまりの「信頼度」を算出する。ここでは例として画面中央に近いほど重みの大きいテーブルを用いて説明する。
図9と図10を例にすると、「かたまりA」の各AF枠の位置に対応する「信頼度」の数値は“2”が5つ、“1”が4つなので、2×5+1×4=14が「かたまりA」の「信頼度」となる。
同様に、「かたまりB」の「信頼度」は“3”、「かたまりC」の「信頼度」は“12”、「かたまりX」の「信頼度」は“2”、「かたまりY」の「信頼度」は“6”となる。ここで、「信頼度テーブル」は図10とは異なる値でもよい。また、撮影時のモード、例えば風景モードやマクロモードなどによって異ならせてもよいし、スキャン状況、例えば後述する「履歴」を持った状態かどうかなどによって異ならせてもよい。
S803では、高周波の○判定の「かたまり」の中で、S802で算出した「信頼度」が最大の「かたまり」を算出し、それを「主かたまり」とする。図9の例では「かたまりA」が「主かたまり」として選択される。S804では高周波の「主かたまり」の「信頼度」が閾値以上かどうかの判定を行い、閾値以上であればS805へ進み、そうでなければS806へ進む。ここで、閾値は、撮影時のモードごと、スキャン状況ごとに異ならせてもよい。例として、閾値を“12”とすると、「かたまりA」の信頼度は“14”のため、閾値以上と判定されS805へ進む。S805では「主かたまり」におけるピーク位置を選択する。ここでは例として、「主かたまり」における各枠の中で最至近のピーク位置を選択する場合、各AF枠のピーク位置算出結果が図5の(a2)、(b2)に示す数値の場合、ピーク位置は“180”となる。
S807ではS805で算出したピーク位置を基準に「主かたまり」を構成する各AF枠が所定深度内に含まれているかの判定を行う。例として、所定深度内の条件を±10パルスとすると、図11の“P”と記載したAF枠が深度内となる。この際、深度内の枠は隣接しているものだけでもよいし、隣接していないものを含めてもよい。
S808ではS807において、「主かたまり」のピーク位置、「主かたまり」を構成し、深度内と判定されたAF枠の数と位置を「履歴」として記憶する。S810ではフォーカスレンズの現在位置が至近端かどうかの判定を行い、至近端であればS811へ進み、そうでなければS812へ進む。S811では主被写体領域が特定できたと判断する。S813では「履歴」に記憶されている「主かたまり」を主被写体領域と判断し選択して、本判定処理を終了する。
S812では、高周波と低周波、それぞれにおいて、△判定の「かたまり」の中で、S802で算出した信頼度が最大の「かたまり」を算出する。そして、S814では、高周波と低周波のそれぞれで求められた△判定の「かたまり」の信頼度が閾値以上かどうかの判定を行う。高周波と低周波のいずれかで、信頼度が閾値以上の△判定の「かたまり」があればS815へ進み、そうでなければS811へ進む。
このように、両方の周波数帯域での判定を別々に行うことで、ピント位置付近では、遠近競合が起こった場合などでも高周波帯域の焦点評価値によってスキャンした範囲外に被写体が位置するか否かの判定を正確に行える。また、ピント位置から離れたフォーカスレンズ位置にピント位置がある場合などにおいて低周波帯域の焦点評価値を用いることで、スキャンした範囲外に被写体が位置するか否かの判定を正確に行える。
図9(a)の例では、「かたまりC」の“12”が信頼度が最大の「かたまり」となる。
ここでS804とS814で用いる閾値は同じでもよいし、異ならせてもよい。さらに、S804と同様に、焦点評価値の周波数や、撮影時のモード、スキャン状況によって異ならせてもよい。例として、高周波の閾値を“12”とすると、「かたまりC」の信頼度が“12”であるため、閾値以上と判定される。また、低周波の閾値を“6”とすると、「かたまりY」の信頼度が“6”であるため、閾値以上と判定される。この場合、高周波の△判定の「かたまり」も低周波の△判定の「かたまり」も、信頼度が閾値以上の「かたまり」であるので、S815へ進む。また、例えば、高周波の閾値を“14”とすると、「かたまりC」の信頼度が“12”であるため、閾値以下と判定され、また、低周波の閾値を“6”とすると、「かたまりY」の信頼度が“6”であるため、閾値以上と判定される。この場合、低周波の△判定の「かたまり」が、信頼度が閾値以上の「かたまり」であるので、S815へ進む。
一方で、高周波の△判定の「かたまり」も低周波の△判定の「かたまり」も、信頼度が閾値以下と判定された場合には、S811へ進む。
S815では主被写体領域を特定できなかったと判断して本判定処理を終了する。
S806では「主かたまり」の「履歴」があるかの判定を行い、「履歴」があればS810へ進み、そうでなければS815へ進む。
なお、上述のS803では、高周波の○判定の「かたまり」の中から、「主かたまり」を選択する動作を説明した。これは、合焦位置(焦点評価値がピークとなるフォーカスレンズ位置)を求める際には高周波の焦点評価値を用いた方が、遠近競合が起こっている場合などでも、より精度が高い結果を得られるためである。
しかしながら、低周波の○判定の「かたまり」の中からも「主かたまり」を選択しても良い。この場合には、S804で高周波の「主かたまり」の信頼度と閾値、低周波の「主かたまり」の信頼度と閾値をそれぞれ比較し、いずれかが閾値以上であればS805に進み、いずれも閾値未満であればS806へ進む。ここで、閾値は焦点評価値の周波数ごとに異ならせてもよい。S805では、選択された「主かたまり」におけるピーク位置を取得する。
S807ではS805で算出したピーク位置を基準に「主かたまり」を構成する各AF枠が深度内に含まれているかの判定を行う。S808ではS807において、「主かたまり」のピーク位置、「主かたまり」を構成し、深度内と判定されたAF枠の数と位置を「履歴」として記憶する。S810ではフォーカスレンズの現在位置が至近端かどうかの判定を行い、至近端であればS811へ進み、そうでなければS812へ進む。S811では主被写体領域が特定できたと判断する。S813では「履歴」に記憶されている「主かたまり」を主被写体領域と判断し選択して、本判定処理を終了する。ここで、高周波の「主かたまり」と低周波の「主かたまり」が、両方選択されている場合には、S813では、高周波の「主かたまり」を構成する各AF枠を主被写体領域に設定する。これは、合焦位置(焦点評価値がピークとなるフォーカスレンズ位置)を求める際には高周波の焦点評価値を用いた方が、遠近競合が起こっている場合などでも、より精度が高い結果を得られるためである。
図12は図2におけるS206の撮影処理を説明するフローチャートである。
まずS1201ではAE処理部103で本露光用のAE処理を行う。S1202ではCPU115は撮影スイッチSW2の状態(ON/OFF)を判定し、SW2の状態がONならばS1203へ進むが、OFF状態の場合にはS1204へ進む。S1204では撮影準備を指示するSW1の状態(ON/OFF)を判定し、SW1の状態がON(オン)状態ならS1202へ進み、OFF(オフ)状態の場合には本処理を終了する。S1203では後述する手順に従って本露光処理を行い、本処理を終了する。
図13は図12におけるS1203の本露光処理を説明するフローチャートである。
まずS1301における撮像素子108の露光後に、S1302では撮像素子108に蓄積されたデータを読み出す。S1303ではA/D変換部109で撮像素子108から読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換する。S1304では画像処理部110で、A/D変換部109から出力されるデジタル信号に対して各種画像処理を施す。
S1305ではS2604で処理した画像をCPU115の制御下でJPEGなどのフォーマットにしたがって圧縮する。S1306ではS1305で圧縮したデータを画像記録部114に送り、記録させるようにCPU115が制御を行う。
上述のように、高周波帯域と低周波帯域で別々に、AF枠における合焦判定結果が同じブロックを「かたまり」としてグルーピングし、信頼度の高い「主かたまり」を見つけ、主被写体領域を特定することで、所望の被写体にピントを合わせることができる。
なお、上述の実施形態では、焦点調節を含む撮影準備の指示を受信した後に、合焦すべき被写体領域を特定する動作を説明した。しかしながら、ユーザーからの焦点調節を含む撮影準備の指示を受ける前に、合焦すべき被写体領域を特定しておいてもよい(図3のフロー)。そして、撮影準備の指示を受けると、図3のフローの動作による結果に基づいて、フォーカスレンズ104の移動を制御して合焦すべき被写体領域に合焦させるようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
104 フォーカスレンズ
105 AF処理部
108 撮像素子
109 A/D変換部
110 画像処理部
113 DRAM
115 システム制御部
116 VRAM
117 操作表示部
118 操作部

Claims (13)

  1. フォーカスレンズを移動させて画像信号から焦点評価値を取得する動作を行い、該焦点評価値に基づいて前記フォーカスレンズを移動させる自動合焦装置であって、
    撮影画面における複数の焦点検出領域を設定する設定手段と、
    前記複数の焦点検出領域における画像信号に基づいて、それぞれ異なる特定の周波数帯域の信号を抽出し、各焦点検出領域の前記異なる特定の周波数帯域ごとの前記焦点評価値を取得する取得手段と、
    前記複数の焦点検出領域の特定の周波数帯域ごとの焦点評価値に基づいて、前記焦点評価値を取得する動作をした範囲外に被写体が位置するか否かを判定し、前記焦点評価値を取得する動作をした範囲外に被写体が位置すると判定されなかった場合に前記焦点評価値を取得する動作を停止するように制御する制御手段とを有することを特徴とする自動合焦装置。
  2. 前記判定を、前記焦点評価値を取得するたびに行うことを特徴とする請求項1に記載の自動合焦装置。
  3. 前記制御手段は、特定の周波数帯域ごとの焦点評価値の分布形状に基づいて、前記焦点評価値を取得する動作をした範囲外に被写体が位置するか否かを特定の周波数帯域ごとにそれぞれ判定することを特徴とする請求項1または2に記載の自動合焦装置。
  4. ユーザーからの焦点調節を含む撮影準備の指示を受ける受信手段を更に有し、
    前記設定手段によって設定された複数の焦点検出領域に対応する画像信号に基づく焦点評価値を取得する動作を行って、前記設定手段によって設定された複数の焦点検出領域の中から、前記フォーカスレンズの合焦位置を得ることができた前記焦点検出領域をグルーピングし、前記グルーピングに基づいて合焦すべき被写体領域を特定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動合焦装置。
  5. 前記設定手段により設定された複数の焦点検出領域の前記フォーカスレンズの合焦位置が所定深度内という条件を満たす前記設定手段により設定された複数の焦点検出領域が画面内のいずれかの方向に隣接している状態の領域をグルーピングし、前記グルーピングされた領域の、大きさ、および画面内での位置の少なくともいずれかに基づいて画面内の合焦すべき被写体領域を特定することを特徴とする請求項に記載の自動合焦装置。
  6. 前記合焦すべき被写体領域を特定する際、大きさ、画面内での位置という情報を信頼度に置き換えて、前記信頼度を前記グルーピングされた領域ごとに算出することで合焦すべき被写体領域を特定することを特徴とする請求項に記載の自動合焦装置。
  7. 前記信頼度が最大のグルーピングされた領域を合焦すべき被写体領域とすることを特徴とする請求項に記載の自動合焦装置。
  8. 前記信頼度を算出するため、前記設定手段によって設定された複数の焦点検出領域に信頼度の算出に用いる数値を割り当てた信頼度テーブルを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項またはに記載の自動合焦装置。
  9. 前記信頼度テーブルは、前記設定手段によって設定された複数の焦点検出領域に対応した重みづけを有することを特徴とする請求項に記載の自動合焦装置。
  10. 前記信頼度テーブルは、前記設定手段によって設定された複数の焦点検出領域において、その領域が画面中央に近いほど重みづけが大きいことを特徴とする請求項に記載の自動合焦装置。
  11. 前記信頼度テーブルは、前記取得手段により抽出される特定の周波数帯域の信号ごとに異なることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の自動合焦装置。
  12. 前記設定手段により設定される複数の焦点検出領域は、前記取得手段により抽出される特定の周波数帯域の信号ごとに大きさが異なることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の自動合焦装置。
  13. フォーカスレンズを移動させて画像信号から焦点評価値を取得する動作を行い、該焦点評価値に基づいて前記フォーカスレンズを移動させる自動合焦装置の制御方法であって、
    撮影画面における複数の焦点検出領域を設定する設定ステップと、
    前記複数の焦点検出領域における画像信号に基づいて、それぞれ異なる特定の周波数帯域の信号を抽出し、各焦点検出領域の前記異なる特定の周波数帯域ごとの前記焦点評価値を取得する取得ステップと、
    前記複数の焦点検出領域の特定の周波数帯域ごとの焦点評価値に基づいて、前記焦点評価値を取得する動作をした範囲外に被写体が位置するか否かを判定し、前記焦点評価値を取得する動作をした範囲外に被写体が位置すると判定されなかった場合に前記焦点評価値を取得する動作を停止するように制御する制御ステップとを有することを特徴とする制御方法。
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