JP4288979B2 - 空気調和装置、及び空気調和装置の運転制御方法 - Google Patents

空気調和装置、及び空気調和装置の運転制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除湿運転や冷却運転を行う空気調和装置に係り、二酸化炭素冷媒を用いた場合の運転制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の除湿機能を有する空気調和装置においては、空調空間を所定の温湿度環境に保持するために、被空調空気の状態を監視し、冷却運転と除湿運転の各運転モードのいずれが必要かを判断し、前記運転モードの切換を行って上記空調空間の温湿度を調節している。前記各運転モードの切換は、冷媒回路内に設けられた開閉弁の開閉によって冷媒流路を変更することにより行われている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−142017号公報(第3−4頁、第7図、第8図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の除湿機能を有する空気調和装置では、空気調和装置の除湿運転と冷却運転の各運転の切換による温湿度調節を行う場合、室内へ吹き出す非熱交換空気温度の差が大きいために、冷却運転時と除湿運転時では室内温度の変動が大きくなる。このため、室温を所定の温度に制御しようとすると、冷却運転と除湿運転の各運転モードを切換えるための開閉弁の切換えを頻繁に行うことになり、安定した除湿運転ができないことに加え、開閉弁の故障が発生し易くなり、装置の信頼性低下を招いていた。
【0005】
本発明は上述の課題を解決するために為されたものであり、頻繁な運転モードの切換えを行わないで、適切な温湿度環境が得られる信頼性の高い空気調和装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る空気調和装置においては、圧縮機、第一の熱交換器、絞り装置、第二の熱交換器、再熱用熱交換器を有する冷媒回路に、冷媒として二酸化炭素を使用し、第一の熱交換器を臨界圧力より高い圧力で動作させ、第一の熱交換器出口部の冷媒温度および冷媒圧力と、再熱用熱交換器出口部の冷媒温度とにより、第一の熱交換器出口部および再熱用熱交換器出口部の冷媒エンタルピーをそれぞれ算出し、それぞれの冷媒エンタルピーの値に基づき、第一の熱交換器の熱交換量を変化させることによって第二の熱交換器の風下側に配置した再熱用熱交換器の熱交換量を制御して除湿運転を行うものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を示す空気調和装置の冷媒回路図である。
図において、圧縮機1と、第一の熱交換器2と、第一の開閉弁3と、再熱用熱交換器4と、絞り装置5と、第二の熱交換器6とが、冷媒配管で接続されており、第一の送風機7は第一の熱交換器2に空気を送り込み、第二の送風機8は第二の熱交換器6と再熱用熱交換器4に空気を送り込む。第二の熱交換器6は再熱用熱交換器4の風上側に位置する。
また、第一の開閉弁3の入口側からはバイパス管9が分岐して、第二の開閉弁10を経て再熱器9の出口側配管に接続されている。
【0008】
除湿運転時には、第一の開閉弁3は開、第二の開閉弁10は閉とし、また、冷却運転時には、第一の開閉弁3は閉、第二の開閉弁10は開として装置を運転させる。
【0009】
なお、この冷媒回路には冷媒として二酸化炭素を使用している。
二酸化炭素は、例えば特開2002−22299号公報にも示されているように、R22等の冷媒と異なり、臨界圧力より高い圧力で動作するため、R22等の冷媒を用いた場合の凝縮器に相当する熱交換器において等温で相変化しないのが特徴であり、前記凝縮器の出口に向かうにつれて冷媒の温度が低下する。
【0010】
次に、この冷媒回路の制御系について説明する。
第一の熱交換器2の入口側配管には第一の温度センサ11aが、第一の熱交換器2の出口側配管には第二の温度センサ12aと第一の圧力センサ13aが、再熱用熱交換器4の出口側配管には第三の温度センサ11bが、第二の熱交換器6の出口側配管には第四の温度センサ12bと第二の圧力センサ13bが取り付けられている。
更に、これらのセンサは制御装置14の情報処理部14aと電気配線接続されており、各センサの情報は情報処理部14aに送られて情報処理され、これらの処理された情報に基いてアクチュエータ処理部14bが第一の送風機7、第二の送風機8、絞り装置5、第一の開閉弁3、及び第二の開閉弁10の制御を行っている。即ち、情報処理部14aは、圧力センサ13a、13b、及び温度センサ11a、11b、12a、12bから得られた情報から冷媒のエンタルピを演算し、アクチュエータ制御部14bは、情報処理部14aからの情報に基いて、第一の送風機7の回転数を制御する。
【0011】
図2は、本発明の空気調和装置の冷凍サイクルの動作を表すP−h線図であり、横軸は冷媒エンタルピh、縦軸は冷媒圧力Pの大きさを示し、Tは等温線、点Cは臨界点である。
図において、除湿運転時、圧縮機1で圧縮された高温、高圧の冷媒は第一の熱交換器2に流れ込み、そこで圧縮機の入力分だけ放熱した状態R3となる。状態R3の冷媒は再熱用熱交換器4に流れ込み、そこで空気に放熱することで状態R4となり、絞り装置5で減圧されて気液二相状態R5となる。第二の熱交換器6において、冷媒は空気から熱を奪って蒸発し、ガス単相冷媒R1となり、再び圧縮機1に吸い込まれて冷凍サイクルを完結する。
【0012】
次に、再熱能力の制御方法について説明する。
二酸化炭素の冷凍サイクルは通常臨界圧力以上で動作するため、第一の熱交換器2出口において冷媒温度と冷媒圧力を検知すれば、当該部分の冷媒エンタルピを決定することができる。第一の熱交換器2出口の圧力Pcmを圧力センサ13aで、温度Tcmを温度センサ12aで検知し、検知した結果を情報処理部14aでR3におけるエンタルピHcmを演算する。なお、あらかじめ情報処理部14aには、圧力Pと温度Tから冷媒のエンタルピHを求めるための近似式H=f(P,T)が記憶されている。
【0013】
第二の熱交換器6出口においても、圧力センサ13bで冷媒圧力Peo、温度センサ12bで冷媒温度Teoを検知し、得られた検知結果から情報処理部14aで第二の熱交換器6出口の冷媒エンタルピHeoを演算する。
【0014】
また、再熱用熱交換器4出口の冷媒温度Tcoと第一の熱交換器2出口の冷媒圧力Pcmから、再熱用熱交換器4出口の冷媒エンタルピHcoを、第一の熱交換器2入口の冷媒温度Tcinと第一の熱交換器2出口の冷媒圧力Pcmから、第一の熱交換器2入口の冷媒エンタルピHcinを情報処理部14aにより演算する。
【0015】
ここで、上記演算から得られる各冷媒エンタルピの差分Hcm−Hcinは第一の熱交換器2における凝縮熱交換量を、Hcm−Hcoは再熱用熱交換器4における再熱熱交換量を、Hco−Heoは第二の熱交換器6における蒸発熱交換量を表す。
【0016】
二酸化炭素冷媒の特性により、再熱用熱交換器4出口と第一の熱交換器2出口の冷媒エンタルピが容易に検出できるため、例えば第一の送風機7の風量を変化させて、凝縮熱交換量を制御することによって再熱能力と蒸発能力の比率を自在に変化させることが可能となる。これにより、再熱能力を緻密に制御することができ、除湿運転における吹出温度を能動的に変化させることができる。
以下に、空気調和装置の再熱能力と蒸発能力の比率を自在に変化させる場合の制御方法について説明する。
【0017】
ここでは、再熱能力を蒸発能力の40%に制御する方法について説明する。
上記比率を40%に制御するためには、次の(1)式あるいは(2)式が成立する必要がある。
(Hcm−Hco)/(Heo−Hco)=0.4 (1)
(1)式を変形すると
Hcm=0.4×(Heo−Hco)+Hco (2)
まず、各圧力センサ、温度センサの検出値から、各冷媒エンタルピを情報処理部14aで演算する。
ここで、Hcm>0.4×(Heo−Hco)+Hcoならば、アクチュエータ制御部14bにより、第一の送風機7の回転数を増加させる。反対に、Hcm<0.4×(Heo−Hco)+Hcoならば、アクチュエータ制御部14bにより、第一の送風機7の回転数を減少させ、(1)式あるいは(2)式が成立するまで、以上の操作を繰り返すことで、目標比率の40%に調節することが可能になる。
【0018】
上記の再熱能力と蒸発能力の比率は、装置の特性として限界値(下限値)が存在し、仮に40%と仮定すると再熱能力は40〜100%までの範囲で変化させることができる。逆に、冷却能力は0〜60%の容量を制御できることになる。
なお、送風機の回転数を本実施の形態では制御したが、絞り装置や伝熱面積を制御する方法でも、再熱能力を自在に制御することは可能である。
【0019】
図3は、本発明の実施の形態1を示す空気調和装置の動作フロー図であり、上記で示した除湿運転及び冷却運転の切換と、除湿運転時の吹出空気温度の調節方法の流れを示したものである。
図において、空気調和装置の除湿運転を開始すると(ステップS1)、室内吸込空気温度を検出し、目標とする範囲内に入っているかどうかを判定して(ステップS2)、入っていればそのまま運転を続行し、入っていなければ再熱能力と蒸発能力の比率(Hcm−Hco)/(Heo−Hco)を確認し(ステップS3)、その値が装置として予め設定されている限界再熱比率(下限値)よりも大きいか否かを判定し(ステップS4)、小さければ冷却運転モードに切換えて運転し(ステップS5)、大きければ除湿運転モードのまま運転を続行する(ステップS6)。ステップ6で除湿運転続行と決定されれば、室内吸込空気温度は設定されている目標値よりも高いか否かを判定し(ステップS7)、高ければ現状の第一の熱交換器2出口温度よりも低めの目標温度を設定し(ステップS8)、この目標値に向って第一の熱交換器2に送風する第一の送風機7の風量を増加させ(ステップS8)、これに従って再熱量は減少して室内吹出空気温度は低下し、再度室内吸込空気温度の判定を行う(ステップS2)空気温度調節動作を繰り返す。ステップS7において、室内吸込空気温度が設定されている目標値よりも低ければ、現状の第一の熱交換器2出口温度よりも高めの目標温度を設定し(ステップS10)、この目標値に向って第一の熱交換器2に送風する第一の送風機7の風量を減少させ(ステップS11)、これに従って再熱量は増大して室内吹出空気温度は上昇し、再度室内吸込空気温度の判定を行う(ステップS2)空気温度調節動作を繰り返す。
【0020】
以上のように、本発明では、再熱能力と蒸発能力の比率を自在に変化させることができるため、除湿運転範囲の大部分において、吹出空気温度の調節による空調空間の温度調節が可能になり、吹出空気温度の調整幅の広い除湿性能を得ることができる。従って、従来の空気調和装置のような吹出温度の上昇による急激な温度変化が無くなるため、冷却運転の必要になる度合が減少し、空気調和装置の除湿運転と冷却運転の切換りが大幅に減少する。その結果、開閉弁の故障確率も減少し、装置の信頼性が向上する。
【0021】
実施の形態2.
通常の除湿サイクルでは、圧縮機の入力分だけ再熱能力が大きくなり、どうしても除湿機の吸込空気温度より、吹出空気温度の方が高くなってしまうため、再熱能力と蒸発能力を等しくすれば、装置の吸込・吹出空気温度はほぼ等しくなり、湿度のみを除去することが可能となる。
以下に、除湿装置の吸込空気温度と吹出温度を同じにするために、再熱能力と蒸発能力が等しくなるように制御する方法について説明する。
【0022】
再熱能力と蒸発能力が等しくなるためには、次の(3)式が成立する必要がある。
Heo=Hcm (3)
まず、第一の熱交換器2出口の冷媒圧力Pcm、冷媒温度Tcm、第二の熱交換器6出口の冷媒圧力Peo、冷媒温度Teoを検知し、情報処理部14aでエンタルピHcm、Heoを演算する。
Heo<Hcmならば、アクチュエータ制御部14bにより、第一の送風機7の回転数を増加させる。反対にHeo>Hcmならば、アクチュエータ制御部14bにより、第一の送風機7の回転数を減少させ、(3)式が成立するまで、以上の操作を繰り返す。
【0023】
また、第一の熱交換器2における第一の送風機7の風量を減少させて、Heo<Hcmに制御することで、吹出温度の高い暖房気味除湿運転をすることができる。逆に、第一の送風機7の風量を増加させて、Heo>Hcmに制御することで、吹出温度の低い冷房気味除湿をすることも可能である。
【0024】
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3を示す空気調和装置の冷媒回路図である。
図において、第一の熱交換器2の入口側に第四の開閉弁2aが設けられ、第四の開閉弁2aの入口側から第一の熱交換器2をバイパスする第二のバイパス回路16が分岐して、第三の開閉弁16aを介して第一の熱交換器2の出口配管に接続されている。
通常は、第四の開閉弁2aは開、第三の開閉弁16aは閉としているが、第一の熱交換器2において熱交換される室外空気温度が低いような場合では、第一の送風機7を運転させなくても、冷媒が冷却されて凝縮し、結果的に除湿運転時の再熱能力が不足する場合がある。このような場合は、第四の開閉弁2aを閉、第三の開閉弁16aを開として第一の熱交換器2を冷媒が通過しないようにすることにより、凝縮部での放熱ロスが低減されて再熱能力が十分に確保できる。第二のバイパス回路16の配管における放熱を低減するために、配管部分を断熱する等の処置は更に有効である。
【0025】
実施の形態4.
図5は本発明の実施の形態4を示す空気調和装置の冷媒回路図であり、再熱器10出口に第一の逆止弁17と、第一の熱交換器2出口に第二の逆止弁18がそれぞれ設けられている。これらの逆止弁により、冷媒が再熱用熱交換器4をバイパスして第一のバイパス回路9を通過する場合、及び第一の熱交換器2をバイパスして第二のバイパス回路16を通過する場合、各バイパス回路通過後の再熱用熱交換器4、第一の熱交換器2内への逆流を防止でき、冷媒量が不足することなく安定した冷凍サイクルが供給できる。
【0026】
【発明の効果】
冷媒として二酸化炭素を用いて、第一の熱交換器を臨界圧力より高い圧力で動作させ、第一の熱交換器出口部の冷媒温度および冷媒圧力と、再熱用熱交換器出口部の冷媒温度とにより、第一の熱交換器出口部および再熱用熱交換器出口部の冷媒エンタルピーをそれぞれ算出し、それぞれの冷媒エンタルピーの値に基づき、第一の熱交換器の熱交換量を制御することによって再熱能力と蒸発能力の比率を変化させることができるので、再熱能力を緻密に制御可能となり、除湿運転における吹出温度を能動的に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す空気調和装置の冷媒回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態1を示す空気調和装置の冷凍サイクルの動作を表すP−h線図である。
【図3】 本発明の実施の形態1を示す空気調和装置の動作フロー図である。
【図4】 本発明の実施の形態3を示す空気調和装置の冷媒回路図である。
【図5】 本発明の実施の形態4を示す空気調和装置の冷媒回路図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 第一の熱交換器、2a 第四の開閉弁、3 第一の開閉弁、4再熱用熱交換器、5 絞り装置、6 第二の熱交換器、7 第一の送風機、8第二の送風機、9 第一のバイパス回路、10 第二の開閉弁、11a、11b、12a、12b 温度センサ、13a、13b 圧力センサ、14 制御装置、14a 情報処理部、14b アクチュエータ制御部、15a 冷却運転時の冷媒の流れ方向、15b 除湿運転時の冷媒の流れ方向、16 第二のバイパス回路、16a 第三の開閉弁、17 第一の逆止弁、18 第二の逆止弁。

Claims (10)

  1. 圧縮機、第一の熱交換器、絞り装置、第二の熱交換器、再熱用熱交換器と、送風機を有し、冷媒に二酸化炭素を用い、前記送風機によって吸い込まれ、前記第二の熱交換器において冷却、除湿した空気を、前記第二の熱交換器の風下側に配置した前記再熱用熱交換器において加熱して吹き出す除湿運転を行う空気調和装置であって、前記第一の熱交換器を臨界圧力より高い圧力で動作させ、前記第一の熱交換器出口部の冷媒温度および冷媒圧力と、前記再熱用熱交換器出口部の冷媒温度とにより、前記第一の熱交換器出口部および前記再熱用熱交換器出口部の冷媒エンタルピーをそれぞれ算出し、それぞれの該冷媒エンタルピーの値に基づき、前記第一の熱交換器の熱交換量を変化させることで前記再熱用熱交換器の熱交換量を制御することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記第一の熱交換器の熱交換量を、前記第一の熱交換器を通過する風量を変化させることにより制御することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記第一の熱交換器出口部の冷媒温度および冷媒圧力と、前記第二の熱交換器出口部の冷媒温度および冷媒圧力とを処理して前記送風機を運転制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 前記第一の熱交換器入口部の冷媒温度と、前記第一の熱交換器出口部の冷媒温度および冷媒圧力と、前記第二の熱交換器出口部の冷媒温度および冷媒圧力と、前記再熱用熱交換器出口部の冷媒温度とを処理して前記送風機を運転制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の空気調和装置。
  5. 前記再熱用熱交換器をバイパスする第一のバイパス回路と前記第一のバイパス回路内に設けた第二の開閉弁と前記再熱用熱交換器の入口側に設けた第一の開閉弁とを備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の空気調和装置。
  6. 前記再熱用熱交換器をバイパスする第一のバイパス回路と前記第一のバイパス回路内に設けた第二の開閉弁と前記再熱用熱交換器の入口側に設けた第一の開閉弁、及び前記第一の熱交換器をバイパスする第二のバイパス回路と前記第二のバイパス回路内に設けた第三の開閉弁と前記第一の熱交換器の入口側に設けた第四の開閉弁と、の双方を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の空気調和装置。
  7. 前記第二のバイパス回路の配管部分を断熱する手段を備えたことを特徴とする請求項に記載の空気調和装置。
  8. 前記再熱用熱交換器出口に設けられた第一の逆止弁と、前記第一の熱交換器出口に設けられた第二の逆止弁の内、少なくともいずれか一方を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の空気調和装置。
  9. 圧縮機、第一の熱交換器、絞り装置、第二の熱交換器、再熱用熱交換器と、送風機を有し、冷媒に二酸化炭素を用いて、前記送風機によって吸い込まれ、前記第二の熱交換器において冷却、除湿した空気を、前記第二の熱交換器の風下側に配置した前記再熱用熱交換器において加熱して吹き出す除湿運転を行う空気調和装置の運転制御方法であって、吸込空気温度を検出する検出ステップと、前記第一の熱交換器を臨界圧力より高い圧力で動作させ、前記第一の熱交換器出口部の冷媒温度および冷媒圧力と、前記再熱用熱交換器出口部の冷媒温度とにより、前記第一の熱交換器出口部および前記再熱用熱交換器出口部の冷媒エンタルピーをそれぞれ算出し、それぞれの該冷媒エンタルピーの値に基づき、前記吸込空気温度が目標値よりも高ければ前記第一の熱交換器風量を増加させ、低ければ前記第一の熱交換器風量を減少させて、前記吸込空気温度が前記目標値に向かうように前記送風機を調整する調整ステップとを有することを特徴とする空気調和装置の運転制御方法。
  10. 圧縮機、第一の熱交換器、絞り装置、第二の熱交換器、再熱用熱交換器と、送風機を有し、冷媒に二酸化炭素を用いて、前記送風機によって吸い込まれ、前記第二の熱交換器において冷却、除湿した空気を、前記第二の熱交換器の風下側に配置した前記再熱用熱交換器において加熱して吹き出す除湿運転を行う空気調和装置の運転制御方法であって、吸込空気温度を検出する検出ステップと、前記第一の熱交換器を臨界圧力より高い圧力で動作させ、前記第一の熱交換器出口部の冷媒温度および冷媒圧力と、前記再熱用熱交換器出口部の冷媒温度とにより、前記第一の熱交換器出口部および前記再熱用熱交換器出口部の冷媒エンタルピーをそれぞれ算出し、それぞれの該冷媒エンタルピーの値に基づき、前記吸込空気温度から再熱量を計算し、前記再熱量が所定値以下の場合には、冷媒を前記再熱用熱交換器をバイパスさせて冷却運転させる判定ステップと、前記判定ステップで所定値を超える場合に、前記吸込空気温度が目標値よりも高ければ前記第一の熱交換器風量を増加させ、低ければ前記第一の熱交換器風量を減少させて前記吸込空気温度が前記目標値に向かうように前記送風機を調整する調整ステップとを有することを特徴とする空気調和装置の運転制御方法。
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