JP4864109B2 - 空気調和装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外気を導入する際に温湿度を調整可能な外気処理装置を搭載した空気調和装置及びその制御方法に関するものである。
従来から、吹き出し空気の温度を制御可能にした空気調和装置が存在する。そのようなものとして、副凝縮器と蒸発器を有し、空気を副凝縮器、蒸発器の順番で流し、蒸発器にはバイパス回路を設け、蒸発器を流れる冷媒の流量を調整することで吹出し空気の温度を調整するようにした空気調和装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、蒸発器と第2の凝縮器を有し、空気を蒸発器、第2の凝縮器の順番で流し、凝縮器にはバイパス回路を設け、凝縮器に冷媒を流す、流さないの開閉により吹出し空気の温度を調整するようにした空気調和装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開昭59−12260号公報(第2頁、第1図) 特開昭62−293040号公報(第3頁、第1図)
特許文献1に記載されているような技術では、冷凍サイクルの最下流に位置する蒸発器をバイパスする構成としているが、アキュムレーターを備えていないため、バイパス調整可変量が小さく、吹き出し空気の温度制御の自由度が低いという課題があった。また、暖房運転時における吹き出し空気の温度制御の対応については考えられていなかった。
特許文献2に記載されているような技術では、凝縮器に冷媒を流す、流さないの開閉のみ、つまり加熱回路のオン・オフのみによって、吹出し空気の温度を調整するようしているため、吹き出し空気の温湿度を任意に制御することができないという課題があった。また、特許文献1に記載の技術と同様に、暖房運転時における吹き出し空気の温度制御の対応については考えられていなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、吹き出し空気の温湿度制御の範囲が広く、冷暖運転に対応可能な外気処理装置を搭載した空気調和装置及びその制御方法を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、室外熱交換器、及び、アキュムレーターが搭載された室外ユニットと、第1外気処理熱交換器、及び、第2外気処理熱交換器が搭載された外気処理ユニットと、を有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記第1外気処理熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、及び、前記アキュムレーターが直列に接続されて冷凍サイクルを形成しており、前記外気処理ユニットにおいて、前記第1外気処理熱交換器が前記第2外気処理熱交換器よりも送風機により取り込む空気の流れ上流側に配置され、前記第1外気処理熱交換器と前記第2外気処理熱交換器との中間に第1流量調整装置が設けられ、前記第2外気処理熱交換器をバイパスする第1バイパス配管に前記第1流量調整装置と並列となるように第2流量調整装置が設けられ、前記第1外気処理熱交換器と前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置との間に第3流量調整装置が設けられ、前記室外熱交換器を第1凝縮器、前記第1外気処理熱交換器を蒸発器、前記第2外気処理熱交換器を第2凝縮器として機能させる運転状態において、前記第2外気処理熱交換器を通過する冷媒流量と前記第1バイパス配管を流れる冷媒流量との比率を、前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置の開度比率により調整し、前記第2外気処理熱交換器の凝縮能力を調整していることを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置の制御方法は、圧縮機、室外熱交換器、及び、アキュムレーターが搭載された室外ユニットと、第1外気処理熱交換器、及び、第2外気処理熱交換器が搭載された外気処理ユニットと、を有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記第1外気処理熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、及び、前記アキュムレーターが直列に接続されて冷凍サイクルを形成しており、前記外気処理ユニットにおいて、前記第1外気処理熱交換器が前記第2外気処理熱交換器よりも送風機により取り込む空気の流れ上流側に配置され、前記第1外気処理熱交換器と前記第2外気処理熱交換器との中間に第1流量調整装置が設けられ、前記第2外気処理熱交換器をバイパスする第1バイパス配管に前記第1流量調整装置と並列となるように第2流量調整装置が設けられ、前記第1外気処理熱交換器と前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置との間に第3流量調整装置が設けられている空気調和装置の制御方法であって、前記室外熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、前記第1外気処理熱交換器の順に冷媒が流れるように冷媒流路を形成し、前記室外熱交換器を第1凝縮器、前記第1外気処理熱交換器を蒸発器、前記第2外気処理熱交換器を第2凝縮器として機能させ、前記第2外気処理熱交換器を通過する冷媒流量と前記第1バイパス配管を流れる冷媒流量との比率を、前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置の開度比率により調整し、前記第2外気処理熱交換器の凝縮能力を調整することを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置の制御方法は、圧縮機、室外熱交換器、及び、アキュムレーターが搭載された室外ユニットと、第1外気処理熱交換器、及び、第2外気処理熱交換器が搭載された外気処理ユニットと、を有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記第1外気処理熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、及び、前記アキュムレーターが直列に接続されて冷凍サイクルを形成しており、前記外気処理ユニットにおいて、前記第1外気処理熱交換器が前記第2外気処理熱交換器よりも送風機により取り込む空気の流れ上流側に配置され、前記第1外気処理熱交換器と前記第2外気処理熱交換器との中間に第1流量調整装置が設けられ、前記第2外気処理熱交換器をバイパスする第1バイパス配管に前記第1流量調整装置と並列となるように第2流量調整装置が設けられ、前記第1外気処理熱交換器と前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置との間に第3流量調整装置が設けられている空気調和装置の制御方法であって、前記第1外気処理熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、前記室外熱交換器の順に冷媒が流れるように冷媒流路を形成し、前記第1外気処理熱交換器を凝縮器、前記第2外気処理熱交換器を第1蒸発器、前記室外熱交換器を第2蒸発器として機能させるとともに、前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置の開度比率を制御することによって、前記第2外気処理熱交換器の冷却能力を調整することを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置及びその制御方法によれば、凝縮器と蒸発器に挟まれる中間熱交換器(第2外気処理熱交換器)にバイパス回路を設けることで、冷房及び暖房に対応可能な吹出空気の温湿度制御が可能となる。
空気調和装置Aの冷房モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 空気調和装置Aの暖房モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 外気処理ユニットの構成例を示す概略図である。 空気調和装置Aが実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 流量調整装置と空調能力との関係を示すグラフである。 空気調和装置Bに室内ユニットを追加した回路構成における冷房モード時の冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 空気調和装置Bの冷房モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 空気調和装置Bの暖房モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 空気調和装置Bが実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、空気調和装置Aの冷房モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。図2は、空気調和装置Aの暖房モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。図3は、外気処理ユニット100の構成例を示す概略図である。図1〜図3に基づいて、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置A及び外気処理ユニット100の構成及び作用について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
[空気調和装置Aのシステム構成]
この空気調和装置Aは、ビルやマンション等に設置され、冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用することで冷房モード又は暖房モードを実行するものである。図1及び図2に示すように、空気調和装置Aは、室外ユニット99及び外気処理ユニット100の2つのユニットと、これらのユニットを接続する延長配管4と、を搭載している。室外ユニット99は、外気処理ユニット100に冷熱を供給する機能を有している。外気処理ユニット100は、吹き出し空気の温湿度制御が可能な外気処理装置であり、外気を取り込み、その外気を冷房空気又は暖房空気として室内等の空調対象域に供給する機能を有している。
[室外ユニット99]
室外ユニット99には、圧縮機1と、アキュムレーター2と、冷媒流通方向を切り換える流路切替手段である四方弁3と、室外熱交換器5と、が搭載されており、それらが直列に延長配管4で配管接続されている。なお、図1では四方弁3が圧縮機1から吐出された高温・高圧の冷媒を室外熱交換器5に流入するように切り替えられている状態を、図2では四方弁3が圧縮機1から吐出された高温・高圧の冷媒を外気処理ユニット100の第1外気処理熱交換器6aに流入するように切り替えられている状態を、それぞれ図示している。
圧縮機1は、冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものである。圧縮機1を、たとえば容量制御可能なインバーター圧縮機で構成すれば、運転周波数を任意に設定することが可能になる。アキュムレーター2は、運転状態によって発生する余剰冷媒を貯留するためのものである。四方弁3は、暖房モード時における冷媒の流れと冷房モード時における冷媒の流れとを切り替えるものである。室外熱交換器5は、暖房モード時には蒸発器として、冷房モード時には凝縮器(第1凝縮器)として機能し、図示省略のファン等の送風機から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、その冷媒を蒸発ガス化又は凝縮液化するものである。室外熱交換器5は、送風機から供給される空気を熱交換器に通過させ、熱交換器内を流れる冷媒との間で熱交換が可能な構成になっている。
[外気処理ユニット100]
外気処理ユニット100には、第1外気処理熱交換器6aと、第2外気処理熱交換器6bと、流量調整装置(第1流量調整装置)10aと、流量調整装置(第3流量調整装置)10cと、が搭載されており、それらが直列に延長配管4で配管接続されている。また、外気処理ユニット100には、第2外気処理熱交換器6bをバイパスするバイパス配管7が設けられており、このバイパス配管7に流量調整装置10aと並列となるように流量調整装置(第2流量調整装置)10bが設けられている。さらに、外気処理ユニット100には、送風機40(図3で図示している)が設けられている。
図3に示すように、送風機40は、外気処理ユニット100内における第1外気処理熱交換器6aの近傍、つまり第1外気処理熱交換器6a及び第2外気処理熱交換器6bの風路上流側に送風機40が設けられている。この送風機40は、室外から外気OAを吸込み、第1外気処理熱交換器6a、第2外気処理熱交換器6bの順で構成される風路に送風を行ない、第2外気処理熱交換器6bを通過した空気を供給空気SAとして空調対象域に吹き出すようになっている。すなわち、外気処理ユニット100は、外気OAの温度及び湿度を第1外気処理熱交換器6a及び第2外気処理熱交換器6bにより調整して、目標の温湿度としたのちに供給空気SAとして空調対象域へ吹き出すことが可能になっている。
第1外気処理熱交換器6aは、暖房運転時には凝縮器として、冷房運転時には蒸発器として機能させる。第2外気処理熱交換器6bは、暖房運転時には蒸発器として、冷房運転時には凝縮器(第2凝縮器)として機能させる。第1外気処理熱交換器6a及び第2外気処理熱交換器6bは、送風機40から供給される外気OAと冷媒との間で熱交換を行ない、空調対象域に供給するための供給空気SAを作成するものである。第1外気処理熱交換器6aが外気処理ユニット100内における風路上流側(風上側)に、第2外気処理熱交換器6bが外気処理ユニット100内における風路下流側に、それぞれ配置されている。
流量調整装置10a、流量調整装置10b、及び、流量調整装置10cは、減圧弁や膨張弁としての機能を有し、冷媒を減圧して膨張させるものであり、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁などで構成するとよい。流量調整装置10aは、冷房モード時の冷媒流通方向における第2外気処理熱交換器6bの出口側に設けられている。流量調整装置10bは、上述したようにバイパス配管7に設けられている。流量調整装置10cは、冷房モード時の冷媒流通方向における第1外気処理熱交換器6aの入口側に設けられている。バイパス配管7は、流量調整装置10aと流量調整装置10cとの間の延長配管4と、第2外気処理熱交換器6bの流量調整装置10aが設けられていない側の延長配管4と、を接続し、第2外気処理熱交換器6bを迂回可能に設けられている。
また、空気調和装置Aには、機器制御のために必要となる各種センサーが設けられている。外気温度センサー20aは、外気処理ユニット100の外気取込口近傍等に設置され、外気処理ユニット100に導入される外気OAの空気温度を測定するものである。通過空気温度センサー20bは、第1外気処理熱交換器6aと第2外気処理熱交換器6bとの中間に位置する風路に設置され、この位置における空気の温度を測定するものである。吹出温度センサー20cは、第2外気処理熱交換器6bの風下側に設置され、第2外気処理熱交換器6bを通過し、室内へ吹き出す空気の温度を測定するものである。
外気湿度センサー30aは、外気処理ユニット100の外気取込口近傍等に設置され、外気処理ユニット100に導入される外気OAの空気湿度を測定するものである。吹出湿度センサー30bは、第2外気処理熱交換器6bの風下側に設置され、第2外気処理熱交換器6bを通過し、室内へ吹き出す空気の湿度を測定するものである。なお、湿度センサー(外気湿度センサー30a及び吹出湿度センサー30b)とは、相対湿度、絶対湿度、露点、空気エンタルピー等の湿度に関する情報を取得可能なセンサーを表わしている。また、空気温度とこれらの情報からその他の情報をコンピューター等で演算して湿度を出力する方式を採用してもよい(たとえば、空気温度と相対湿度との関係式により露点を求め出力する等)。
第1冷媒温度センサー21aは、第1外気処理熱交換器6a内における中間付近に設置され、この位置における配管温度(つまり、配管内を流れている冷媒温度)を測定するものである。第2冷媒温度センサー21bは、流量調整装置10cと第1外気処理熱交換器6bとの間に設置され、第1外気処理熱交換器6aの冷房時入口側の配管温度を測定するものである。第3冷媒温度センサー21cは、冷房運転時における流量調整装置10cの上流側に設置され、流量調整装置10cの冷房時入口側の配管温度を測定するものである。
第4冷媒温度センサー21dは、第2外気処理熱交換器6b内における中間付近に設置され、この位置における配管温度を測定するものである。第5冷媒温度センサー21eは、冷房運転時における第2外気処理熱交換器6bの入口側に設置され、第2外気処理熱交換器6bの冷房時入口側の配管温度を測定するものである。第6冷媒温度センサー21fは、室外熱交換器5内における中間付近に設置され、この位置における配管温度を測定するものである。第7冷媒温度センサー21gは、圧縮機1の吐出側に設置され、圧縮機1の出口側の配管温度を測定するものである。
これらのセンサーは、空気調和装置Aを制御する図示省略の制御基板(たとえば、コンピューター(演算装置)、記憶装置、及び、電源等で構成されている制御装置)に有線又は無線で接続されている。つまり、各種センサーで測定された情報(空気温度情報、空気湿度情報、及び、冷媒温度情報)がデータとして制御基板に送られるようになっている。そして、制御基板では、取り込んだ情報に基づいて、制御アルゴリズムに従う演算処理を行ない、各制御機器(圧縮機1、四方弁3、室外熱交換器5に付属する送風機、送風機40、流量調整装置10a、流量調整装置10b、及び、流量調整装置10c)の駆動を制御し、空気調和装置A全体の運転制御を実行するようになっている(図4及び図5で詳細に説明する)。
[空気調和装置Aが実行する冷房モード]
空気調和装置Aが実行する冷房モードでは、室外熱交換器5を第1凝縮器、第2外気処理熱交換器6bを第2凝縮器、第1外気処理熱交換器6aを蒸発器として機能させる。空気調和装置Aの外気処理ユニット100では、第2凝縮器として機能させる第2外気処理熱交換器6bには流量調整装置10bを介してバイパス配管7が設けられているため、このバイパス配管7を導通させる冷媒流量を調整することにより凝縮能力、すなわち加熱能力を調整することが可能になっている。以下、冷媒の流れ(図1に示す矢印)とともに詳しく説明する。
冷房モードでは、四方弁3が、圧縮機1の出口側(吐出側)と室外熱交換器5とを接続する方向に設定される。冷媒が圧縮機1によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、四方弁3を通り、第1凝縮器として機能する室外熱交換器5に流入する。室外熱交換器5に流入したガス冷媒は、室外熱交換器5で室外空気に放熱しながら凝縮し、高温・高圧の気液二相冷媒となり、室外熱交換器5から流出する。
室外熱交換器5から流出した気液二相冷媒の一部は、延長配管4を経て、第2凝縮器として機能する第2外気処理熱交換器6bに流入する。また、流量調整装置10bの開度が0でなければ、室外熱交換器5から流出した気液二相冷媒の残りの一部は、延長配管4を経て、バイパス配管7を流れ、流量調整装置10bに至る。第2外気処理熱交換器6bに流入した気液二相冷媒は、第2外気処理熱交換器6bで送風機40から供給される外気OAに放熱しながら凝縮液化し、第2外気処理熱交換器6bから流出する。第2外気処理熱交換器6bから流出した液冷媒は、流量調整装置10aに至る。
ここで、外気処理ユニット100では、第2外気処理熱交換器6bを通過する冷媒流量とバイパス配管7を流れる冷媒流量との比率を、流量調整装置10a及び流量調整装置10bの開度比率により調整することができるようになっている。したがって、外気処理ユニット100においては、第2外気処理熱交換器6bの凝縮能力を任意の所望の能力に調整することが可能となる。そして、流量調整装置10a及び流量調整装置10bから流出した冷媒は、合流して流量調整装置10cへと至る。
流量調整装置10cに到達した冷媒は、流量調整装置10cで減圧されて低圧の二相冷媒となって流量調整装置10cから流出する。この低圧の二相冷媒は、蒸発器として機能する第1外気処理熱交換器6aに流入する。流量調整装置10cの開度によって、第1外気処理熱交換器6aに流入する低圧の二相冷媒の流量を調整することが可能になっている。第1外気処理熱交換器6aに流入した冷媒は、送風機40から供給される外気OAから吸熱することで、外気OAを冷却しながら、低圧ガス化し、第1外気処理熱交換器6aから流出する。
第1外気処理熱交換器6aから流出した低圧のガス冷媒は、延長配管4を流れ、四方弁3及びアキュムレーター2を経て圧縮機1へ戻る。ここで、アキュムレーター2へ流入する冷媒が、ガス状態ではなく二相の場合には、液冷媒とガス冷媒とが分離される。そして、分離された液冷媒がアキュムレーター2内に溜り、分離されたガス冷媒が圧縮機1へ戻ることになる。
一方、空気側は、室外ユニット99では、室外熱交換器5が第1凝縮器として機能するため、送風機の風量に応じて外気へ放熱することになる。そして、外気処理ユニット100では、室外から取り入れられた外気OAが蒸発器として機能する第1外気処理熱交換器6aにて冷却された後、第2凝縮器として機能する第2外気処理熱交換器6bにて加熱されてから供給空気SAとなって室内へ吹き出されることになる。
このように、3つの流量調整装置10a〜流量調整装置10cを用いることにより、加熱能力を流量調整装置10aと流量調整装置10bとの流量比(分流比)で制御(第2凝縮器である第2外気処理熱交換器6bの加熱能力制御)することができ、冷却能力を流量調整装置10cを流れる流量(合計流量)で制御(蒸発器である第1外気処理熱交換器6aの冷却能力制御)することができるようになっている。したがって、外気処理ユニット100では、加熱と冷却の能力を独立して制御することが可能となり、任意の吹き出し温度の供給空気SAを得ることが可能となる。
[空気調和装置Aが実行する暖房モード]
空気調和装置Aが実行する暖房モードでは、室外熱交換器5を第2蒸発器、第2外気処理熱交換器6bを第1蒸発器、第1外気処理熱交換器6aを凝縮器として機能させる。空気調和装置Aの外気処理ユニット100では、第1蒸発器として機能させる第2外気処理熱交換器6bには流量調整装置10bを介してバイパス配管7が設けられているため、このバイパス配管7を導通させる冷媒流量を調整することにより蒸発能力、すなわち冷却能力を調整することが可能になっている。以下、冷媒の流れ(図2に示す矢印)とともに詳しく説明する。
暖房モードでは、四方弁3が、圧縮機1の出口側(吐出側)と第1外気処理熱交換器6aとを接続する方向に設定される。冷媒が圧縮機1によって圧縮され、高温・高圧のガス冷媒となって吐出される。圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒は、四方弁3を通り、凝縮器として機能する第1外気処理熱交換器6aに流入する。第1外気処理熱交換器6aに流入したガス冷媒は、第1外気処理熱交換器6aで外気OAに放熱しながら凝縮液化して第1外気処理熱交換器6aから流出する。
第1外気処理熱交換器6aから流出した冷媒は、流量調整装置10cに至る。流量調整装置10cに到達した冷媒は、流量調整装置10cで減圧されて低圧の二相冷媒となって流量調整装置10cから流出する。流量調整装置10cから流出した冷媒は、第1蒸発器として機能する第2外気処理熱交換器6bへ流量調整装置10aを介してから流入する。また、流量調整装置10bの開度が0でなければ、流量調整装置10cから流出した冷媒の残りの一部は、延長配管4を経て、バイパス配管7を流れ、流量調整装置10bに至る。
ここで、外気処理ユニット100では、第2外気処理熱交換器6bを通過する冷媒流量とバイパス配管7を流れる冷媒流量との比率を、流量調整装置10a及び流量調整装置10bの開度比率により調整することができるようになっている。したがって、外気処理ユニット100においては、第2外気処理熱交換器6bの蒸発能力を任意の所望の能力に調整することが可能となる。そして、流量調整装置10aから流出し第2外気処理熱交換器6bに流入した冷媒は、第2外気処理熱交換器6bで送風機40から供給される外気OAから吸熱しながら蒸発し、第2外気処理熱交換器6bから流出する。
第2外気処理熱交換器6bから流出した冷媒は、流量調整装置10bを介してバイパス配管7を流れてきた冷媒と合流し、低圧二相冷媒のまま延長配管4を経て第2蒸発器として機能する室外熱交換器5へ流入する。室外熱交換器5に流入した冷媒は、室外熱交換器5で室外空気から吸熱しながら蒸発し、低圧のガス冷媒となり、室外熱交換器5から流出する。室外熱交換器5から流出した低圧のガス冷媒は、延長配管4を流れ、四方弁3及びアキュムレーター2を経て圧縮機1へ戻る。ここで、アキュムレーター2へ流入する冷媒が、ガス状態ではなく二相の場合には、液冷媒とガス冷媒とが分離される。そして、分離された液冷媒がアキュムレーター2内に溜り、分離されたガス冷媒が圧縮機1へ戻ることになる。
一方、空気側は、室外ユニット99では、室外熱交換器5が第2蒸発器として機能するため、送風機の風量に応じて外気から吸熱することになる。そして、外気処理ユニット100では、室外から取り入れられた外気OAが凝縮器として機能する第1外気処理熱交換器6aにて加熱された後、第1蒸発器として機能する第2外気処理熱交換器6bにて冷却されてから供給空気SAとなって室内へ吹き出されることになる。
このように、3つの流量調整装置10a〜流量調整装置10cを用いることにより、冷却能力を流量調整装置10aと流量調整装置10bとの流量比(分流比)で制御(第1蒸発器である第2外気処理熱交換器6bの冷却能力制御)することができ、加熱能力を流量調整装置10cを流れる流量(合計流量)で制御(凝縮器である第1外気処理熱交換器6aの加熱能力制御)することができるようになっている。したがって、外気処理ユニット100では、加熱と冷却の能力を独立して制御することが可能となり、任意の吹き出し温度の供給空気SAを得ることが可能となる。
[具体的な制御処理]
図4は、空気調和装置Aが実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。図5は、流量調整装置と空調能力との関係を示すグラフである。図4及び図5に基づいて、空気調和装置A(具体的には図示省略の制御基板)が実行する制御処理について具体的に説明する。図5(a)が流量調整装置10a(メイン側)の開度(縦軸)と空調能力(横軸)との関係を、図5(b)が流量調整装置10b(バイパス側)の開度(縦軸)と空調能力(横軸)との関係を、それぞれ示している。
制御対象となる制御機器(制御機器に続くカッコ内には制御する対象が表してある)は、圧縮機1(運転周波数)、四方弁3(冷/暖での冷媒流路の切替え)、室外熱交換器5に付属する送風機(通過する空気の風量、つまり回転数)、外気処理ユニット100に内蔵される送風機40(外気OAから供給空気SAへ導入する空気の風量、つまり回転数)、流量調整装置10a(開度)、流量調整装置10b(開度)、及び、流量調整装置10c(開度)である。これらのうち送風機40の風量については、空気調和装置Aの設置環境により必要風量が決定されるため固定とする。
[冷房モード時における制御処理]
制御基板は、冷房モード、暖房モードのいずれが指示されているかを判断する(ST1)。制御基板は、冷房モードが指示されていると判断すると(ST1;冷房)、四方弁3を冷房側に設定、つまり圧縮機1からの吐出冷媒が室外熱交換器5に導入されるように切り替える(ST2a)。そして、制御基板は、ΔTcの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST3a)。ΔTcは、「現在の冷媒凝縮温度―目標凝縮温度」を表している。現在の冷媒凝縮温度とは、第6冷媒温度センサー21fもしくは第5冷媒温度センサー21eでの測定温度、または、圧縮機1の吐出側に設けた図示省略の圧力センサーでの測定圧力(吐出圧力)から算出した飽和温度のことである。
制御基板は、ΔTcの絶対値が目標値より大きいと判断した場合(ST3a;No)には、ΔTcの絶対値が小さくなるように室外熱交換器5の空気風量を制御する(ST4a)。たとえば、ΔTcが目標偏差量より大きい場合には室外熱交換器5に付属の送風機の風量を大きくし、小さい場合には風量を小さくすることで、ΔTcの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTamの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST5a)。
一方、制御基板は、ΔTcの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST3a;Yes)には、ST4aを経ずに、ΔTamの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST5a)。ここでのΔTamは、「現在の熱交換器間空気温度(通過空気温度センサー20bでの測定温度)―目標空気温度」を表している。制御基板は、ΔTamの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST5a;No)、ΔTamが小さくなるように圧縮機1の周波数を制御する(ST6a)。たとえば、ΔTamが目標偏差量より大きい場合には圧縮機1の周波数を大きくし、小さい場合には周波数を小さくすることで、ΔTamの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTaoの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST7a)。
なお、ここでは、ST5a及びST6aにおけるΔTamに関する制御として、冷却後の露点(第1外気処理熱交換器6aの出口ではほぼ相対湿度100%のため乾球温度が露点にほぼ等しい)を制御することが可能な仕様とした場合を例に説明している。それだけに限らず、室内吹出し側に設けられている吹出湿度センサー30bでの測定湿度(相対湿度、絶対湿度、又は、露点等でも可)を制御目標値として圧縮機1の周波数を制御する仕様としてもよい。
一方、制御基板は、ΔTamの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST5a;Yes)には、ST6aを経ずに、ΔTaoの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST7a)。ここでのΔTaoは、「現在の供給空気SAの吹出空気温度(吹出温度センサー20cでの測定温度)―目標空気温度」を表している。制御基板は、ΔTaoの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST7a;No)、ΔTaoが小さくなるように流量調整装置10aと流量調整装置10bとの流量比を制御する(ST8a)。たとえば、ΔTaoが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10bの開度比を大きくし(バイパス量大)、小さい場合には流量調整装置10aの開度比を大きくする(バイパス量小)ことで、ΔTaoの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔSCcの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST9a)。
一方、制御基板は、ΔTaoの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST7a;Yes)には、ST8aを経ずに、ΔSCcの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST9a)。ΔSCcは、「現在の流量調整装置10c手前の過冷却度−目標過冷却度」を表している。流量調整装置10c手前の過冷却度は、第4冷媒温度センサー21dでの測定温度(凝縮温度)−第3冷媒温度センサー21cでの測定温度から算出される。なお、凝縮温度は、吐出圧力センサーを別途設け、この飽和温度から求めるようにしてもよい。
制御基板は、ΔSCcの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST9a;No)、ΔSCcが小さくなるように流量調整装置10cの開度を制御する(ST10a)。たとえば、ΔSCcが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10cの開度を大きくし、小さい場合には流量調整装置10cの開度比を小さくすることで、ΔSCcの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ST1に戻り同様の制御処理を繰り返す。一方、制御基板は、ΔSCcの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST9a;Yes)には、ST10aを経ずに、ST1に戻り同様の制御処理を繰り返す。
なお、ここでは、ST5a及びST6aの圧縮機1の周波数制御をΔTamに基づく制御としたが、圧縮機1の蒸発温度(第1冷媒温度センサー21aもしくは圧縮機1の吸入側に設けた図示省略の圧力センサーでの測定圧力の飽和温度換算)を目標とする制御でもよい。この場合は、第1外気処理熱交換器6aの冷却能力が固定となり、加熱側の第2外気処理熱交換器6bによる加熱能力制御(ST7a、ST8a)により供給空気SAの吹出温度を制御することになる。また、上記で述べた各目標値は、予め設定した値を制御を行なう制御基板内に存在するメモリー等の記憶手段に記憶させておくことにより参照が可能となる。
[暖房モード時における制御処理]
制御基板は、冷房モード、暖房モードのいずれが指示されているかを判断する(ST1)。制御基板は、暖房モードが指示されていると判断すると(ST1;暖房)、四方弁3を暖房側に設定、つまり圧縮機1からの吐出冷媒が第1外気処理熱交換器6aに導入されるように切り替える(ST2b)。そして、制御基板は、ΔTeの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST3b)。ΔTeは、「現在の冷媒蒸発温度―目標蒸発温度」を表している。現在の冷媒蒸発温度とは、第4冷媒温度センサー21dもしくは第6冷媒温度センサー21fでの測定温度、または、圧縮機1の吸入側に設けた図示省略の圧力センサーでの測定圧力(吸入圧力)から算出した飽和温度のことである。
制御基板は、ΔTeの絶対値が目標値より大きいと判断した場合(ST3b;No)には、ΔTeの絶対値が小さくなるように室外熱交換器5の空気風量を制御する(ST4b)。たとえば、ΔTeが目標偏差量より大きい場合には室外熱交換器5に付属の送風機の風量を小さくし、小さい場合には風量を大きくすることで、ΔTeの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTamの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST5b)。
一方、制御基板は、ΔTeの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST3b;Yes)には、ST4bを経ずに、ΔTamの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST5b)。ここでのΔTamは、「現在の熱交換器間空気温度(通過空気温度センサー20bでの測定温度)―目標空気温度」を表している。制御基板は、ΔTamの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST5b;No)、ΔTamが小さくなるように圧縮機1の周波数を制御する(ST6b)。たとえば、ΔTamが目標偏差量より大きい場合には圧縮機1の周波数を小さくし、小さい場合には周波数を大きくすることで、ΔTamの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTaoの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST7b)。
一方、制御基板は、ΔTamの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST5b;Yes)には、ST6bを経ずに、ΔTaoの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST7b)。ここでのΔTaoは、「現在の供給空気SAの吹出空気温度(吹出温度センサー20cでの測定温度)―目標空気温度」を表している。制御基板は、ΔTaoの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST7b;No)、ΔTaoが小さくなるように流量調整装置10aと流量調整装置10bとの流量比を制御する(ST8b)。たとえば、ΔTaoが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10bの開度比を大きくし(バイパス量大)、小さい場合には流量調整装置10aの開度比を大きくする(バイパス量小)ことで、ΔTaoの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔSChの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST9b)。
一方、制御基板は、ΔTaoの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST7b;Yes)には、ST8bを経ずに、ΔSChの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST9b)。ΔSChは、「現在の流量調整装置10c手前の過冷却度−目標過冷却度」を表している。流量調整装置10c手前の過冷却度は、第1冷媒温度センサー21aでの測定温度(凝縮温度)−第2冷媒温度センサー21bでの測定温度から算出される。なお、凝縮温度は、吐出圧力センサーを別途設け、この飽和温度から求めるようにしてもよい。
制御基板は、ΔSChの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST9b;No)、ΔSChが小さくなるように流量調整装置10cの開度を制御する(ST10b)。たとえば、ΔSChが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10cの開度を大きくし、小さい場合には流量調整装置10cの開度比を小さくすることで、ΔSChの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ST1に戻り同様の制御処理を繰り返す。一方、制御基板は、ΔSChの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST9b;Yes)には、ST10bを経ずに、ST1に戻り同様の制御処理を繰り返す。
なお、ここでは、ST5b及びST6bの圧縮機1の周波数制御をΔTamに基づく制御としたが、圧縮機1の凝縮温度(第1冷媒温度センサー21aもしくは圧縮機1の吐出側に設けた図示省略の圧力センサーでの測定圧力の飽和温度換算)を目標とする制御でもよい。この場合は、第1外気処理熱交換器6aの加熱能力が固定となり、冷却側の第2外気処理熱交換器6bによる冷却能力制御(ST7b、ST8b)により供給空気SAの吹出温度を制御することになる。
図5には、図4で示したST8a、ST8bにおける流量調整装置10aと流量調整装置10bとの開度比率変更制御による弁開度と空調能力の関係を示している。図5に示すように、空調能力最小の状態では、第2外気処理熱交換器6bが存在するメイン側の流量調整装置10aの開度を全閉、バイパス回路側の流量調整装置10bの開度を全開にする。こうすることにより、冷媒は、全バイパスとなり、第2外気処理熱交換器6bに流れないため空気側への加熱もしくは冷却能力がゼロとなり、第2外気処理熱交換器6bの空調能力が最小のゼロとなる。
一方、空調能力最大の状態では、メイン側の流量調整装置10aの開度を全開、バイパス回路側の流量調整装置10bの開度を全閉にする。こうすることにより、冷媒は、第2外気処理熱交換器6bに全量流れるため空気側への加熱もしくは冷却能力が最大となり、第2外気処理熱交換器6bの空調能力が最大値となる。空調能力最小から最大の間の状態では、流量調整装置10bの開度を全開、流量調整装置10aの開度を次第に大きくして流量調整装置10aの開度が全開になったら流量調整装置10aは全開固定とし、流量調整装置10bの開度を次第に小さくしていき、流量調整装置10bが全閉となった時点で第2外気処理熱交換器6bの空調能力最大となる。
このように、流量調整装置10aと流量調整装置10bの開度比を制御することにより第2外気処理熱交換器6bの空調能力を最小ゼロから最大まで任意に変更することができるのである。すなわち、空気調和装置Aは、吹き出し空気(供給空気SA)の温湿度制御の範囲を広くできる。また、空気調和装置Aは、複雑な回路構成とすることなく、凝縮器と蒸発器に挟まれる第2外気処理熱交換器にバイパス回路を設けることで、冷房と暖房に対応可能な吹出温湿度制御が可能となる。
ところで、第2外気処理熱交換器6bのバイパス流量を調整して、バイパス比を全閉から全開まで変化させる場合には、第2外気処理熱交換器6bの存在冷媒量が大きく変化し、冷凍サイクル回路内での必要冷媒量が大きく変わることになる。図1の冷房モードでは、流量調整装置10c手前の過冷却度を一定に制御しているため、後段に設置される凝縮器となる第2外気処理熱交換器6bに冷媒が流れる場合には第2外気処理熱交換器6bの中間部分程度までは冷媒が二相状態で流れるが出口付近では密度の大きい液冷媒状態となる。
一方、バイパス配管7に全冷媒を流し、第2外気処理熱交換器6b側の流量調整装置10aを全閉とした場合には第2外気処理熱交換器6bが冷却されるため液冷媒が寝込み(溜まり込み)、第2外気処理熱交換器6bの全体が密度の大きい液冷媒の状態となり、第2外気処理熱交換器6bに冷媒を流す場合よりも冷凍サイクル全体としては多くの冷媒が必要となる。このように、バイパス流量により冷凍サイクル必要冷媒量が大きく変化する。
そこで、実施の形態1に係る空気調和装置Aにおいては、このような大きな冷媒量変化に対応するために、圧縮機1の吸入側手前にアキュムレーター2を設けるようにしている。アキュムレーター2を設けることによって、冷凍サイクル必要冷媒量が大きく変化した場合でも対応することが可能となる。ここで、アキュムレーター2の容積は、冷暖の運転範囲において冷凍サイクルの必要最大冷媒量から最小冷媒量を差し引いた容量よりも大きな容量としている。
また、図2の暖房モードにおいても、蒸発器となる第2外気処理熱交換器6bのバイパス量を変更した場合には冷凍サイクル必要冷媒量が変化する。全量バイパスの場合には第2外気処理熱交換器6bが、凝縮器である第1外気処理熱交換器6aから出る温風で暖められる。そのため、冷媒が蒸発して第2外気処理熱交換器6bの存在冷媒量が減少するが、バイパス量ゼロの場合には第2外気処理熱交換器6bの入口付近では冷媒乾き度が小さく液に近い冷媒が流れることになり、第2外気処理熱交換器6bの存在冷媒量が増加し、冷凍サイクル必要冷媒量が大きくなる。この場合も冷房モードの場合と同様に、冷媒量の変化分をアキュムレーター2で吸収することが可能となる。
この実施の形態1では、流量調整装置10cを設けることにより、第2外気処理熱交換器6bのバイパスによる空調能力調整機能を流量調整装置10a及び流量調整装置10bに、冷房モードと暖房モードとにおける過冷却制御(冷房は流量調整装置10c手前すなわち第2凝縮器である第2外気処理熱交換器6bとバイパス回路が合流した地点での過冷却度、暖房は凝縮器である第1外気処理熱交換器6a出口の過冷却度)を流量調整装置10cに独立して持たせることが可能となる。したがって、制御構築が容易かつ安定した制御が可能となる。
この実施の形態1では、室外熱交換器5と第1外気処理熱交換器6aとの中間に、第2外気処理熱交換器6bとバイパス回路(バイパス配管7と流量調整装置10b)を設ける構成とすることで、冷房モード及び暖房モードのいずれにおいても、両端に位置する熱交換器を蒸発器もしくは凝縮器として動作させ、中間に位置する熱交換器をバイパス回路により空調容量可変な蒸発器もしくは凝縮器として動作させることが可能となる。これにより、外気から導入する外気OAの温度と湿度(主に冷房時)を調整し、供給空気SAを供給することができる。
この実施の形態1では、第1外気処理熱交換器6a、第2外気処理熱交換器6b、及び、送風機40等の要素部品をひとつの箱体に収めることにより、加熱と冷却の熱源と空気の吸込、吹出温湿度センサー類を一体化することが可能となる。これにより、装置全体での制御が容易となる。また、第1外気処理熱交換器6a及び第2外気処理熱交換器6bの各熱交換器の下に図示省略のドレンパンを設けることで、蒸発器となる熱交換器のドレン水を一括処理することが可能となる。
図6は、空気調和装置Aに室内ユニット200を追加した回路構成における冷房モード時の冷媒の流れを示す冷媒回路図である。図6に示すように、第1外気処理熱交換器6a出口の四方弁3が繋がる側から冷媒が低圧となる低圧管4aを、流量調整装置10cと、流量調整装置10a及び流量調整装置10bと、の間から冷媒が高圧となる高圧管4bを、それぞれ取り出し、室内ユニット200内の室内熱交換器50へと接続する構成としている。つまり、室内ユニット200は、室内熱交換器50が第1外気処理熱交換器6aと並列となるように接続されている。また、室内ユニット200には、室内熱交換器50の出口側における高圧管4bに流量調整装置51が設けられている。
室内熱交換器50は、暖房モード時には凝縮器として、冷房モード時には蒸発器として機能し、図示省略のファン等の送風機から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、その冷媒を凝縮液化又は蒸発ガス化するものである。室内熱交換器50は、送風機から供給される空気を熱交換器に通過させ、熱交換器内を流れる冷媒との間で熱交換が可能な構成になっている。流量調整装置51は、減圧弁や膨張弁としての機能を有し、冷媒を減圧して膨張させるものであり、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁などで構成するとよい。
さらに、室内ユニット200には、機器制御のために必要となる各種センサーが設けられている。第1室内冷媒温度センサー21hは、冷房運転時における流量調整装置51の下流側に設置され、流量調整装置51の冷房時出口側の配管温度を測定するものである。第2室内冷媒温度センサー21jは、流量調整装置51と室内熱交換器50との間に設置され、室内熱交換器50の冷房時出口側の配管温度を測定するものである。第3室内冷媒温度センサー21kは、室内熱交換器50内における中間付近に設置され、この位置における配管温度を測定するものである。第4室内冷媒温度センサー21lは、冷房運転時における室内熱交換器50の上流側に設置され、室内熱交換器50の冷房時入口側の配管温度を測定するものである。
このような構成にすることによって、冷房モードでは室内熱交換器50の入口での過冷却度を確実にとることができるため(図4のST9a、ST10aにて流量調整装置10c手前の過冷却度を調整する制御を行なっているため)、安定した空調能力を得ることが可能になる。なお、図6では冷房モードでの冷媒の流れを示しているが、四方弁3を反転することにより暖房モードの運転も可能であることはいうまでもない。
室内ユニット200では、冷房モード時は流量調整装置51を室内熱交換器50出口の加熱度目標制御(加熱度は、第4室内冷媒温度センサー21lでの測定温度−第1室内冷媒温度センサー21hでの測定温度(蒸発温度相当)から算出)を行なう。暖房モード時は、室内熱交換器50出口の過冷却度目標制御(過冷却度は、第1室内冷媒温度センサー21hでの測定温度(凝縮温度相当)−第7冷媒温度センサー21gでの測定温度から算出)を行なう。これにより、室内ユニット200で安定した空調能力を得ることができる。なお、図6では、室内ユニット200の接続台数が1台である構成を例にしているが、複数台の室内ユニット200を接続することも可能である。
実施の形態2.
図7は、空気調和装置Bの冷房モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。図8は、空気調和装置Bの暖房モード時における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。図7及び図8に基づいて、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置B及び外気処理ユニット100aの構成及び作用について説明する。なお、この実施の形態2では、実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、実施の形態1との相違点を中心に説明するものとする。
[空気調和装置Bのシステム構成]
この空気調和装置Bは、ビルやマンション等に設置され、冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用することで冷房モード又は暖房モードを実行するものである。図7及び図8に示すように、空気調和装置Bは、室外ユニット99及び外気処理ユニット100aの2つのユニットと、これらのユニットを接続する延長配管4と、を搭載している。つまり、外気処理ユニット100aの構成が、実施の形態1に係る外気処理ユニット100と相違しているのである。
[外気処理ユニット100a]
外気処理ユニット100aは、実施の形態1に係る外気処理ユニット100の構成に加え、第1外気処理熱交換器6aをバイパスする第2バイパス配管7bが設けられており、この第2バイパス配管7bに流量調整装置10cと並列となるように流量調整装置(第4流量調整装置)10dが設けられている。なお、説明の便宜上、実施の形態1で説明したバイパス配管7を、バイパス配管7aとして図示している。
バイパス配管7bは、流量調整装置10cと流量調整装置10a及び流量調整装置10bとの間の延長配管4と、第1外気処理熱交換器6aの流量調整装置10dが設けられていない側の延長配管4と、を接続し、第1外気処理熱交換器6aを迂回可能に設けられている。流量調整装置10dは、減圧弁や膨張弁としての機能を有し、冷媒を減圧して膨張させるものであり、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁などで構成するとよい。
[空気調和装置Bが実行する冷房モード]
空気調和装置Bが実行する冷房モードでは、蒸発器として機能する第1外気処理熱交換器6aにも流量調整装置10dを介してバイパス配管7bが設けられているため、このバイパス配管7bを導通させる冷媒流量を調整することにより蒸発能力、すなわち冷却能力を調整することが可能になっている。すなわち、空気調和装置Bでは、実施の形態1で説明した第2外気処理熱交換器6bとバイパス配管7aによる凝縮能力(加熱能力)の可変に加えて、蒸発能力(冷却能力)の可変が可能になっている。
[空気調和装置Bが実行する暖房モード]
空気調和装置Bが実行する暖房モードでは、凝縮器として機能する第1外気処理熱交換器6aにも流量調整装置10dを介してバイパス配管7bが設けられているため、このバイパス配管7bを導通させる冷媒流量を調整することにより凝縮能力、すなわち加熱能力を調整することが可能になっている。すなわち、空気調和装置Bでは、実施の形態1で説明した第2外気処理熱交換器6bとバイパス配管7aによる蒸発能力(冷却能力)の可変に加えて、凝縮能力(加熱能力)の可変が可能になっている。
[具体的な制御処理]
図9は、空気調和装置Bが実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。図9に基づいて、空気調和装置B(具体的には図示省略の制御基板)が実行する制御処理について具体的に説明する。制御対象となる制御機器(制御機器に続くカッコ内には制御する対象が表してある)には、実施の形態1で説明した機器に加え、流量調整装置10d(開度)が追加される。
[冷房モード時における制御処理]
制御基板は、冷房モード、暖房モードのいずれが指示されているかを判断する(ST11)。制御基板は、冷房モードが指示されていると判断すると(ST11;冷房)、四方弁3を冷房側に設定、つまり圧縮機1からの吐出冷媒が室外熱交換器5に導入されるように切り替える(ST12a)。そして、制御基板は、ΔTeの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST13a)。ΔTeは、「現在の冷媒蒸発器温度―目標蒸発温度」を表している。現在の冷媒蒸発温度とは、第1冷媒温度センサー21aもしくは第2冷媒温度センサー21bでの測定温度、または、圧縮機1の吸入側に設けた図示省略の圧力センサーでの測定圧力(吸入圧力)から算出した飽和温度のことである。
制御基板は、ΔTeの絶対値が目標値より大きいと判断した場合(ST13a;No)には、ΔTeの絶対値が小さくなるように圧縮機1の周波数を制御する(ST14a)。たとえば、ΔTeが目標偏差量より大きい場合には圧縮機1の周波数を大きくし、小さい場合には周波数を小さくすることで、ΔTeの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTcの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST15a)。
一方、制御基板は、ΔTeの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST13a;Yes)には、ST14aを経ずに、ΔTcの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST15a)。ΔTcは、「現在の冷媒凝縮温度―目標空気温度」を表している。現在の冷媒凝縮温度とは、第6冷媒温度センサー21f、第5冷媒温度センサー21eもしくは第4冷媒温度センサー21dの温度、もしくは圧縮機1の吐出側に設けた図示省略の圧力センサーでの測定圧力(吐出圧力)から算出した飽和温度のことである。
制御基板は、ΔTcの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST15a;No)、ΔTcが小さくなるように室外熱交換器5の空気風量を制御する(ST16a)。たとえば、ΔTcが目標偏差量より大きい場合には室外熱交換器5に付属の送風機の風量を大きくし、小さい場合には風量を小さくすることで、ΔTcの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTamの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST17a)。
一方、制御基板は、ΔTcの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST15a;Yes)には、ST16aを経ずに、ΔTamの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST17a)。ここでのΔTamは、「現在の熱交換器間空気温度(通過空気温度センサー20bでの測定温度)―目標空気温度」を表している。制御基板は、ΔTamの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST17a;No)、ΔTamが小さくなるように流量調整装置10dの開度を制御する(ST18a)。たとえば、ΔTamが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10dの開度を小さくし、小さい場合には開度を大きくすることで、ΔTamの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTaoの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST19a)。
なお、ここでは、ST17a及びST18aにおけるΔTamに関する制御として、冷却後の露点(第1外気処理熱交換器6aの出口ではほぼ相対湿度100%のため乾球温度が露点にほぼ等しい)を制御することが可能な仕様とした場合を例に説明している。それだけに限らず、室内吹出し側に設けられている吹出湿度センサー30bでの測定湿度(相対湿度、絶対湿度、又は、露点等でも可)を制御目標値として流量調整装置10dの開度を制御する仕様としてもよい。
一方、制御基板は、ΔTamの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST17a;Yes)には、ST18aを経ずに、ΔTaoの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST19a)。ここでのΔTaoは、「現在の供給空気SAの吹出空気温度(吹出温度センサー20cでの測定温度)―目標空気温度」を表している。制御基板は、ΔTaoの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST19a;No)、ΔTaoが小さくなるように流量調整装置10aと流量調整装置10bとの流量比を制御する(ST110a)。たとえば、ΔTaoが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10bの開度比を大きくし(バイパス量大)、小さい場合には流量調整装置10aの開度比を大きくする(バイパス量小)ことで、ΔTaoの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔSHcの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST111a)。
一方、制御基板は、ΔTaoの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST19a;Yes)には、ST110aを経ずに、ΔSHcの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST111a)。ΔSHcは、「現在の第1外気処理熱交換器6a(蒸発器)の過熱度−目標過冷却度」を表している。第1外気処理熱交換器6aの過熱度は、第1室内冷媒温度センサー21hでの測定温度−第1冷媒温度センサー21aでの測定温度(蒸発温度)から算出される。なお、蒸発温度は、吸入圧力センサーを別途設け、この飽和温度から求めるようにしてもよい。
制御基板は、ΔSHcの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST111a;No)、ΔSHcが小さくなるように流量調整装置10cの開度を制御する(ST112a)。たとえば、ΔSHcが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10cの開度を大きくし、小さい場合には流量調整装置10cの開度比を小さくすることで、ΔSHcの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ST11に戻り同様の制御処理を繰り返す。一方、制御基板は、ΔSHcの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST111a;Yes)には、ST112aを経ずに、ST11に戻り同様の制御処理を繰り返す。
[暖房モード時における制御処理]
制御基板は、冷房モード、暖房モードのいずれが指示されているかを判断する(ST11)。制御基板は、暖房モードが指示されていると判断すると(ST11;暖房)、四方弁3を暖房側に設定、つまり圧縮機1からの吐出冷媒が第1外気処理熱交換器6aに導入されるように切り替える(ST12b)。そして、制御基板は、ΔTcの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST13b)。ΔTcは、「現在の冷媒凝縮温度―目標凝縮温度」を表している。現在の冷媒凝縮温度とは、第1冷媒温度センサー21aもしくは第1室内冷媒温度センサー21hでの測定温度、または、圧縮機1の吐出側に設けた図示省略の圧力センサーでの測定圧力(吐出圧力)から算出した飽和温度のことである。
制御基板は、ΔTcの絶対値が目標値より大きいと判断した場合(ST13b;No)には、ΔTcの絶対値が小さくなるように圧縮機1の周波数を制御する(ST14b)。たとえば、ΔTcが目標偏差量より大きい場合には圧縮機1の周波数を小さくし、小さい場合には周波数を大きくすることで、ΔTcの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTeの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST15b)。
一方、制御基板は、ΔTcの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST13b;Yes)には、ST14bを経ずに、ΔTeの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST15b)。ΔTeは、「現在の冷媒蒸発温度―目標空気温度」を表している。現在の冷媒蒸発温度とは、第4冷媒温度センサー21d、第5冷媒温度センサー21f、もしくは、第1室内冷媒温度センサー21hの温度、または、圧縮機1の吸入側に設けた図示省略の圧力センサーでの測定圧力(吸入圧力)から算出した飽和温度のことである。
制御基板は、ΔTeの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST15b;No)、ΔTeが小さくなるように室外熱交換器5の空気風量を制御する(ST16b)。たとえば、ΔTeが目標偏差量より大きい場合には室外熱交換器5に付属の送風機の風量を小さくし、小さい場合には風量を大きくすることで、ΔTeの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTamの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST17b)。
一方、制御基板は、ΔTeの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST15b;Yes)には、ST16bを経ずに、ΔTamの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST17b)。ここでのΔTamは、「現在の熱交換器間空気温度(通過空気温度センサー20bでの測定温度)―目標空気温度」を表している。制御基板は、ΔTamの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST17b;No)、ΔTamが小さくなるように流量調整装置10dの開度を制御する(ST18b)。たとえば、ΔTamが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10dの開度を小さくし、小さい場合には開度を大きくすることで、ΔTamの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔTaoの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST19b)。
一方、制御基板は、ΔTamの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST17b;Yes)には、ST18bを経ずに、ΔTaoの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST19b)。ここでのΔTaoは、「現在の供給空気SAの吹出空気温度(吹出温度センサー20cでの測定温度)―目標空気温度」を表している。制御基板は、ΔTaoの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST19b;No)、ΔTaoが小さくなるように流量調整装置10aと流量調整装置10bとの流量比を制御する(ST110b)。たとえば、ΔTaoが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10bの開度比を大きくし(バイパス量大)、小さい場合には流量調整装置10aの開度比を大きくする(バイパス量小)ことで、ΔTaoの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ΔSChの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST111b)。
一方、制御基板は、ΔTaoの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST19b;Yes)には、ST110bを経ずに、ΔSChの絶対値が予め設定してある所定の目標値よりも小さいかどうか判断する(ST111b)。ΔSChは、「現在の流量調整装置10c手前の過冷却度−目標過冷却度」を表している。流量調整装置10c手前の過冷却度は、第1冷媒温度センサー21aでの測定温度(凝縮温度)−第2冷媒温度センサー21bでの測定温度から算出される。なお、凝縮温度は、吐出圧力センサーを別途設け、この飽和温度から求めるようにしてもよい。
制御基板は、ΔSChの絶対値が目標値より大きいと判断した場合には(ST111b;No)、ΔSChが小さくなるように流量調整装置10cの開度を制御する(ST112b)。たとえば、ΔSChが目標偏差量より大きい場合には流量調整装置10cの開度を大きくし、小さい場合には流量調整装置10cの開度比を小さくすることで、ΔSChの絶対値を小さくできる。それから、制御基板は、ST11に戻り同様の制御処理を繰り返す。一方、制御基板は、ΔSChの絶対値が目標値よりも小さいと判断した場合(ST111b;Yes)には、ST112bを経ずに、ST11に戻り同様の制御処理を繰り返す。
ところで、実施の形態2の冷媒回路においても実施の形態1の冷媒回路と同様に、第1外気処理熱交換器6aと第2外気処理熱交換器6bのバイパス量を変更した場合には冷凍サイクル必要冷媒量が変化することになる(基本的な動作状態は実施の形態1に同じ)。この場合にも、冷媒量の変化分をアキュムレーター2で吸収することが可能となり、冷房モード及び暖房モードのいずれにおいても冷凍サイクルは適正な状態で運転することが可能となる。
この実施の形態2では、流量調整装置10dを設けることにより、第1外気処理熱交換器6a及び第2外気処理熱交換器6bのバイパス運転が可能となり、加熱能力及び冷却能力の両方を細かく制御することが可能となる。こうすることによって、吹出温度センサー20cでの測定温度をより正確に制御することができる。
この実施の形態2では、室外熱交換器5と第1外気処理熱交換器6aとの中間に、第2外気処理熱交換器6bとバイパス回路(バイパス配管7aと流量調整装置10b)を設ける構成とすることで、冷房モード及び暖房モードのいずれにおいても、両端に位置する熱交換器を蒸発器もしくは凝縮器として動作させ、中間に位置する熱交換器をバイパス回路により空調容量可変な蒸発器もしくは凝縮器として動作させることが可能となる。
加えて、実施の形態2の回路構成では、第1外気処理熱交換器6aに対してもバイパス回路(バイパス配管7bと流量調整装置10d)を設けることにより、冷房であれば冷却能力を、暖房であれば加熱能力をよりきめ細かく制御することが可能となる。これにより、外気から導入する外気OAの温度と湿度(主に冷房時)を調整し、供給空気SAをより正確に制御して供給することができる。
この実施の形態2では、実施の形態1で説明した外気処理ユニット100と同様に第1外気処理熱交換器6a、第2外気処理熱交換器6b、及び、送風機40等の要素部品をひとつの箱体に収めることにより、加熱と冷却の熱源と空気の吸込、吹出温湿度センサー類を一体化することが可能となる。これにより、装置全体での制御が容易となる。また、第1外気処理熱交換器6a及び第2外気処理熱交換器6bの各熱交換器の下に図示省略のドレンパンを設けることで、蒸発器となる熱交換器のドレン水を一括処理することが可能となる。
なお、実施の形態2に係る空気調和装置Bにおいても、図6で説明した実施の形態1と同様に、外気処理ユニット100aの同じ位置から室内ユニットへの取り出し配管を設けることにより複数台数の室内ユニットを接続することが可能である。また、実施の形態1及び実施の形態2では、冷媒回路内を循環する冷媒の種類を特に限定するものではなく、たとえば二酸化炭素や炭化水素、ヘリウム等のような自然冷媒、HFC407C等の代替冷媒のような塩素を含まない冷媒、もしくは既存の製品に使用されているR22やR134a等のフロン系冷媒のいずれも使用することができる。また、圧縮機1は、レシプロ、ロータリー、スクロール、あるいは、スクリュー等の各種タイプのいずれのものを用いてもよい。
1 圧縮機、2 アキュムレーター、3 四方弁、4 延長配管、4a 低圧管、4b 高圧管、5 室外熱交換器、6a 第1外気処理熱交換器、6b 第2外気処理熱交換器、7 バイパス配管、7a バイパス配管、7b バイパス配管、10a 流量調整装置、10b 流量調整装置、10c 流量調整装置、10d 流量調整装置、20a 外気温度センサー、20b 通過空気温度センサー、20c 吹出温度センサー、21a 第1冷媒温度センサー、21b 第2冷媒温度センサー、21c 第3冷媒温度センサー、21d 第4冷媒温度センサー、21e 第5冷媒温度センサー、21f 第6冷媒温度センサー、21g 第7冷媒温度センサー、21h 第1室内冷媒温度センサー、21j 第2室内冷媒温度センサー、21k 第3室内冷媒温度センサー、21l 第4室内冷媒温度センサー、30a 外気湿度センサー、30b 吹出湿度センサー、40 送風機、50 室内熱交換器、51 流量調整装置(室内流量調整装置)、99 室外ユニット、100 外気処理ユニット、100a 外気処理ユニット、200 室内ユニット、A 空気調和装置、B 空気調和装置、OA 外気、SA 供給空気。

Claims (11)

  1. 圧縮機、室外熱交換器、及び、アキュムレーターが搭載された室外ユニットと、
    第1外気処理熱交換器、及び、第2外気処理熱交換器が搭載された外気処理ユニットと、を有し、
    前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記第1外気処理熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、及び、前記アキュムレーターが直列に接続されて冷凍サイクルを形成しており、
    前記外気処理ユニットにおいて、
    前記第1外気処理熱交換器が前記第2外気処理熱交換器よりも送風機により取り込む空気の流れ上流側に配置され、
    前記第1外気処理熱交換器と前記第2外気処理熱交換器との中間に第1流量調整装置が設けられ、
    前記第2外気処理熱交換器をバイパスする第1バイパス配管に前記第1流量調整装置と並列となるように第2流量調整装置が設けられ、
    前記第1外気処理熱交換器と前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置との間に第3流量調整装置が設けられ
    前記室外熱交換器を第1凝縮器、前記第1外気処理熱交換器を蒸発器、前記第2外気処理熱交換器を第2凝縮器として機能させる運転状態において、
    前記第2外気処理熱交換器を通過する冷媒流量と前記第1バイパス配管を流れる冷媒流量との比率を、前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置の開度比率により調整し、前記第2外気処理熱交換器の凝縮能力を調整している
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 圧縮機、室外熱交換器、及び、アキュムレーターが搭載された室外ユニットと、
    第1外気処理熱交換器、及び、第2外気処理熱交換器が搭載された外気処理ユニットと、を有し、
    前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記第1外気処理熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、及び、前記アキュムレーターが直列に接続されて冷凍サイクルを形成しており、
    前記外気処理ユニットにおいて、
    前記第1外気処理熱交換器が前記第2外気処理熱交換器よりも送風機により取り込む空気の流れ上流側に配置され、
    前記第1外気処理熱交換器と前記第2外気処理熱交換器との中間に第1流量調整装置が設けられ、
    前記第2外気処理熱交換器をバイパスする第1バイパス配管に前記第1流量調整装置と並列となるように第2流量調整装置が設けられ、
    前記第1外気処理熱交換器と前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置との間に第3流量調整装置が設けられ
    前記第1外気処理熱交換器を凝縮器、前記第2外気処理熱交換器を第1蒸発器、前記室外熱交換器を第2蒸発器として機能させ、
    前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置の開度比率で、前記第2外気処理熱交換器の冷却能力を調整可能にしている
    ことを特徴とする空気調和装置。
  3. 前記第3流量調整装置の開度により前記第3流量調整装置の手前における冷媒の過冷却度を制御することによって、前記第1外気処理熱交換器の出口空気の温度及び湿度の少なくともいずれか1つを調整している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記第1外気処理熱交換器をバイパスする第2バイパス配管と、
    前記第2バイパス配管に設けられる第4流量調整装置と、を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  5. 前記第4流量調整装置の開度によって、前記第1外気処理熱交換器の出口空気の温度及び湿度の少なくともいずれかを調整している
    ことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
  6. 室内熱交換器及び室内流量調整装置を搭載した室内ユニットを、前記室内熱交換器が前記第1外気処理熱交換器と並列となるように接続している
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  7. 圧縮機、室外熱交換器、及び、アキュムレーターが搭載された室外ユニットと、第1外気処理熱交換器、及び、第2外気処理熱交換器が搭載された外気処理ユニットと、を有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記第1外気処理熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、及び、前記アキュムレーターが直列に接続されて冷凍サイクルを形成しており、前記外気処理ユニットにおいて、前記第1外気処理熱交換器が前記第2外気処理熱交換器よりも送風機により取り込む空気の流れ上流側に配置され、前記第1外気処理熱交換器と前記第2外気処理熱交換器との中間に第1流量調整装置が設けられ、前記第2外気処理熱交換器をバイパスする第1バイパス配管に前記第1流量調整装置と並列となるように第2流量調整装置が設けられ、前記第1外気処理熱交換器と前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置との間に第3流量調整装置が設けられている空気調和装置の制御方法であって、
    前記室外熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、前記第1外気処理熱交換器の順に冷媒が流れるように冷媒流路を形成し、前記室外熱交換器を第1凝縮器、前記第1外気処理熱交換器を蒸発器、前記第2外気処理熱交換器を第2凝縮器として機能させ、前記第2外気処理熱交換器を通過する冷媒流量と前記第1バイパス配管を流れる冷媒流量との比率を、前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置の開度比率により調整し、前記第2外気処理熱交換器の凝縮能力を調整する
    ことを特徴とする空気調和装置の制御方法。
  8. 圧縮機、室外熱交換器、及び、アキュムレーターが搭載された室外ユニットと、第1外気処理熱交換器、及び、第2外気処理熱交換器が搭載された外気処理ユニットと、を有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記第1外気処理熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、及び、前記アキュムレーターが直列に接続されて冷凍サイクルを形成しており、前記外気処理ユニットにおいて、前記第1外気処理熱交換器が前記第2外気処理熱交換器よりも送風機により取り込む空気の流れ上流側に配置され、前記第1外気処理熱交換器と前記第2外気処理熱交換器との中間に第1流量調整装置が設けられ、前記第2外気処理熱交換器をバイパスする第1バイパス配管に前記第1流量調整装置と並列となるように第2流量調整装置が設けられ、前記第1外気処理熱交換器と前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置との間に第3流量調整装置が設けられている空気調和装置の制御方法であって、
    前記第1外気処理熱交換器、前記第2外気処理熱交換器、前記室外熱交換器の順に冷媒が流れるように冷媒流路を形成し、前記第1外気処理熱交換器を凝縮器、前記第2外気処理熱交換器を第1蒸発器、前記室外熱交換器を第2蒸発器として機能させるとともに、前記第1流量調整装置及び前記第2流量調整装置の開度比率を制御することによって、前記第2外気処理熱交換器の冷却能力を調整する
    ことを特徴とする空気調和装置の制御方法。
  9. 前記第1流量調整装置の開度を全閉、前記第2流量調整装置の開度を全開とすることによって、前記第2外気処理熱交換器の空調能力を最小に制御する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の空気調和装置の制御方法。
  10. 前記第1流量調整装置の開度を全開、前記第2流量調整装置の開度を全閉とすることによって、前記第2外気処理熱交換器の空調能力を最大に制御する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の空気調和装置の制御方法。
  11. 前記第2流量調整装置の開度を全開、前記第1流量調整装置の開度を次第に大きくするようにし、前記第1流量調整装置の開度が全開になった後、前記第1流量調整装置の開度を全開で固定し、前記第2流量調整装置の開度を次第に小さくするように制御し、前記第2の外気処理熱交換器の空調能力を調整する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の空気調和装置の制御方法。
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