JP4147556B2 - 空気調和装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
圧縮機、熱源側熱交換器、第一の利用側熱交換器、絞り手段、第二の利用側熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記第一の利用側熱交換器を前記加熱手段とし、前記第二の利用側熱交換器を前記冷却手段又は/及び前記除湿手段とし、
前記制御手段は、前記加熱手段と前記冷却手段とを制御して、前記温度検出手段の検出温度を前記目標温度の所定範囲内にする顕熱能力制御と、前記検出温度を所定範囲内に維持した状態で、前記除湿手段と前記加湿手段とを制御して、前記湿度検出手段の検出湿度を前記目標湿度の所定範囲内にする潜熱能力制御とを行うようにしたものである。
また、本発明の空気調和装置は、送風手段と加湿手段と除湿手段と加熱手段と冷却手段とを被空調域の内部あるいは隣接した空間に配置してなる温湿度調整手段と、前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置の温度を検出する温度検出手段と、前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置であって前記温度検出手段のある位置と異なる位置の湿度を検出する湿度検出手段と、前記温度検出手段が検出している位置の目標温度と前記湿度検出手段が検出している位置の目標湿度とを設定し、前記送風手段、前記加湿手段、前記除湿手段、前記加熱手段および前記冷却手段を制御し、前記被空調域内の温湿度を制御可能とする制御手段と、を備え、
圧縮機、熱源側熱交換器、第一の利用側熱交換器、絞り手段、第二の利用側熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記第一の利用側熱交換器を前記加熱手段とし、前記第二の利用側熱交換器を前記冷却手段又は/及び前記除湿手段とし、
前記制御手段は、前記冷凍サイクル内での凝縮温度目標値と蒸発温度目標値とを予め仮設定して前記空気調和装置の運転を行い、前記検出温度が前記目標温度の所定範囲内に入っているかどうかを判断し、入っていない場合には、前記検出温度と前記設定温度の偏差を基に前記凝縮温度目標値を変更し、その変更した凝縮温度目標値に基づいて温度制御を行い、前記検出湿度が前記目標湿度の所定範囲内に入っているかどうかを判断し、入っていない場合には、前記検出湿度と前記設定湿度の偏差を基に前記蒸発温度目標値を変更し、その変更した蒸発温度目標値に基づいて湿度制御を行うようにしたものである。
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係る空気調和装置を示すものである。ここでは、空気調和装置を構成する温湿度調整手段である室内機12を、被空調室10の内部または隣接した空間に配置している。室内機12は、その筐体内の風の流路に加湿手段としての加湿器2、冷却および除湿手段としての冷却除湿器34、加熱手段としての再熱器5bおよび送風手段としての室内送風機1aを配置してなる。室内機12は、室内送風機1aにより、空気を矢印で示すように吸込部である吸込口18から流入させ、温湿度調節した後、吹出部である吹出口17より被空調室10へ吹出す構造となっている。 室内機12の吹出口17には吹出空気の温度検出手段としての吹出温度センサ7aを設け、吸込口18には吸込空気の湿度検出手段としての吸込湿度センサ8bを設けている。 また、ここでは、加熱および冷却手段に、冷媒を圧縮および搬送するための容量可変型の圧縮機101、圧縮機101から吐出された冷媒と周囲空気との熱交換を行う凝縮器(熱源側熱交換器)5a、および凝縮器5aに空気を搬送する室外送風機1bからなる室外機13と、室外で一部凝縮した冷媒を室内機12にて凝縮液化させる再熱器5bと、液冷媒を減圧するための絞り装置102と、減圧された冷媒と室内送風機1aにより送風された空気との熱交換を行う冷却除湿器34からなるヒートポンプ型冷凍サイクルを用いる。
加湿器2は蒸気式、気化式、超音波式、吸着脱着式等が適用されるが、いずれの場合も貯水槽や水分吸着装置を設けてある。さらに、所望の位置における温度、湿度を設定するための温湿度設定手段である温湿度設定装置11により入力された値に基づき、加湿器2、圧縮機101、室内送風機1a、室外送風機1b、絞り装置102を制御する制御手段としての制御装置6が設けてある。
QLS+QAS=0 ・・・(3)
が成り立つ。
そして、室外送風機1bの送風量を下げることで凝縮器5aでの熱交換量が減少し、その分再熱器5bでの再熱量が増加するので、吹出温度TroDBsが一定となるように室外送風機1bの風量を制御すればよい。なお、この時の再熱器5b手前の空気状態を点Bで示している。室内送風機1aの風量が一定であれば、室内温度は数式(3)より一定となる。
また、吹出温度TroDB一定の状態で吸込相対湿度Φr2を上げたい場合は、加湿器2により吹出空気を加湿してやることで、吸込空気の相対湿度を上げることができる。
まず、ステップST1にて温度T1の制御対象位置、湿度Φ2の制御対象位置を設定する。ここでは、温度T1については吹出位置に、湿度Φ2については吸込位置に設定する。ステップST2で温湿度設定装置11を利用してそれらの位置における目標温度である設定温度Ts1、目標湿度である設定湿度Φs2を設定する。ステップST3で温度センサ7aにより吹出空気温度T1を検知する。ステップST4で湿度センサ8bにより吸込空気湿度Φ2を検知する。
次に、ステップST5で顕熱能力制御を行う。これは、設定温度Ts1と制御対象温度T1の偏差から設定温度Ts1に対し温度T1が高い場合は冷却量を増やし、設定温度Ts1に対し温度T1が低い場合は加熱量を増やすように冷却除湿器34、再熱器5b等を制御し目標値Ts1に近づける。なお、図1の構成では、冷却除湿器34は圧縮機101を制御することで、また再熱器5bは室外送風機1bを制御することで、それぞれ間接的に制御される。そして、ステップST6で制御対象温度T1が目標値Ts1を含む所定の範囲内に入ったか否かを判定し、入っていれば次のステップST7へ進み、入っていなければフィードバックをかけ再度顕熱能力制御を行う(ステップST6→ST3)。なお、ここでは設定温度Ts1に対して±ΔTs1の範囲を所定の範囲としている。この吹出温度T1が一定の定常状態になれば被空調室10の室温も定常値となる。
次に、ステップST7で潜熱能力制御を行う。ここでは、吹出温度T1を維持した状態で潜熱能力を制御するので、冷却除湿器34の配管温度を低くすれば除湿量が増えて相対湿度が低下していく。一方、相対湿度を上げたい場合は加湿器2を稼動させて加湿量を増やす。そして、ステップST8で相対湿度Φ2がΦs2を含む所定の範囲内に入っているかを判定し、相対湿度Φ2が所定の範囲内に入っていれば、ステップST9にて現在の運転状態を保持し、ステップST3に戻る。一方、相対湿度Φ2が所定の範囲内に入っていなければフィードバックをかけ、加熱量、冷却量、除湿量、加湿量を、設定温度Ts1、設定湿度Φs2に対する偏差に応じて制御する(ステップST8→ST3)。なお、ここでは設定湿度Φs2に対して±ΔΦs2の範囲を所定の範囲としている。
また、上記の空気調和装置は室内機12での再熱を熱回収による冷媒レヒートで行っているため、電気加熱式に比較し電気容量を小さくできるため消費電力が小さく省エネ性が高い。
まず、ステップST201にて温度T1の制御対象位置、湿度Φ2の制御対象位置を設定する。ここでは、温度T1については吹出位置に、湿度Φ2については吸込位置に設定する。ST202で温湿度設定装置11から設定温度Ts1、設定湿度Φs2を設定する。ステップST203で凝縮温度目標値CTmおよび蒸発温度目標値ETmを仮設定する。ステップST204で温度センサ7aにより吹出空気温度T1を検知する。ステップST205で湿度センサ8bにより吸込空気湿度Φ2を検知する。
次に、ステップST206でT1が設定温度Ts1±ΔTs1の所定の温度範囲に入っているかを判定する。所定の温度範囲に入っていない場合はST207で現在の温度T1と設定温度Ts1の偏差を基に凝縮温度目標値CTmを変更し、その目標値CTmを基に再熱器5b等を制御する。その変更はST207に示す数式に基づいて行われる。ここでαは正の係数である。なお、ステップST206で温度T1が所定の温度範囲に入っていれば、そのままステップST208に進む。
次に、ステップST208でΦ2が設定湿度Φs2±ΔΦs2の所定の湿度範囲に入っているかを判定する。Φ2が所定の湿度範囲に入っていない場合はST209で現在の湿度Φ2と設定湿度Φs2の偏差を基に蒸発温度目標値ETmを変更し、その目標値ETmを基に冷却除湿器34等を制御する。その変更はSDT209に示す数式に基づいて行われる。ここでβは正の係数である。なお、ステップST208で湿度Φ2が所定の湿度範囲に入っている場合はステップST210で現在の運転状態を保持する。
また、これまでの説明では、吹出部に温度センサ7aを、吸込部に湿度センサ8bを備えた構成を例に説明を行ったが、本発明においては、任意の位置での温度と任意の位置での湿度を制御する事ができる。例えば、図9は吹出温度と吸込湿度、図10は吹出湿度と吸込温度、図11吸込湿度と遠方温度、図12は吸込温度と遠方湿度、図13は吹出温度と遠方湿度、図14は吹出湿度と遠方温度、を検知する構成の例であり、いずれの構成においても温度センサのある位置の温度、湿度センサのある位置の湿度の制御が可能である。ここで、遠方温度とは吹出部および吸込部の周辺を除いた被空調室10内の任意の位置の温度を指し、遠方湿度とは吹出部および吸込部の周辺を除いた被空調室10内の任意の位置の湿度を指している。このようにしても、図9〜図14の空気調和装置の制御フローチャートは図3、図4と同じ原理で動作可能であるため、センサ位置を変更した場合でも制御アルゴリズムを変更する必要がない。なお、本発明はこれ以外の構成でもよく、冷却除湿、加湿、加熱が制御可能であれば、どんな構成でもセンサを配置した位置の温度、湿度が制御できる。
また、室内負荷が冷却除湿負荷であり、加熱を行う必要がない場合は、運転モードを切り替え、図18に示すように、両方が冷熱を供給する構成でも良い。さらに、図19に示すように、冷却除湿器34と加熱器5(または再熱器5b)とを送風に対し並列に配置し同様な温冷熱を供給する構成にしても良い。なお、冷却除湿器を冷却器と除湿器に分けた場合には、冷却器、除湿器、加熱器のうち、少なくとも2つを並列に配置してよい。これにより、室内機12の形状を様々に変更することが可能となる。
図21は、この発明の実施の形態2に係る空気調和装置を示すものである。この空気調和機の構成図は、図1の構成に、室内機12の吸込部分に吸込温度センサ8aを付加した構成となっており、そこでは制御装置6の制御態様が実施の形態1と相違している。なお、冷却除湿器34の冷却量、再熱器5bの再熱量を調整するヒートポンプ部分の構成についてはここでは省略した。従って、ここでは再熱器5bと冷却除湿器34も、制御装置6により直接制御されるように表示されている。図22は、実施の形態2の制御アルゴリズムを適用した場合の冷却除湿負荷運転時の空気線図上の変化を表わしたもの、図23はこの空気調和装置の温湿度制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
次に、ステップST15で顕熱能力制御を行う。すなわち、設定温度Ts1と吹出位置温度T1の偏差から設定温度Ts1に対し温度T1が高い場合は冷却除湿機34を制御して冷却量を増やし、設定温度Ts1に対し温度T1が低い場合は再熱器5bを制御して加熱量を増やして目標値Ts1に近づける。そして、ステップST16で制御対象温度T1が目標値Ts1を含む所定の範囲内に入ったかどうかを判定する。その結果、温度T1が所定温度範囲に入っている場合には温度が安定したと判断し、ステップST17に進み、入っていない場合にはステップST13に戻る。ここでは、設定温度Ts1に対して±ΔTs1の範囲を所定の範囲としている。吹出温度T1が一定値となれば被空調室10の室温も一定の値となる。
次に、ステップST17において室内送風機1aを制御してその風量制御を行い、吸込位置の温度T2が設定温度Ts2に近づくようにする。図22に、この空気調和装置の室内送風機1aの風量を減少させた時の空気線図上の動きを示す。図22に示すように、吹出温度TroDB1が一定の時、風量を少なくすれば空気調和装置の能力が低下し吸込温度TrDB2と吹出温度TroDB1との差が大きくなる方向に変化し、吸込温度TrDBは非空調時の温湿度収束点方向に変化する。一方、室内送風機1aの風量を増加すれば、空気調和装置の能力が大きくなるため吸込温度TrDB2は吹出温度TroDB1との差が小さくなる方向に変化する。
次に、ステップST18で制御対象位置温度T2が目標値Ts2を含む所定の範囲内に入ったかどうかを判定する。その結果、温度T2が所定の温度範囲に入っている場合には温度が安定したと判断し、ステップST19に進み、入っていない場合には、ステップST13に戻る。なお、ここでは設定温度Ts2に対して±ΔTs2の範囲を所定の範囲としている。
次に、ステップST19において潜熱能力制御を行う。吹出温度T1を維持した状態で、冷却除湿器34の熱交換器温度を低くすれば除湿量が増大して相対湿度が低下していく。一方相対湿度を上げたい場合は、加湿器2を稼動して加湿量を増やす。
次に、ステップST20で吸込空気湿度(相対湿度)Φ2がΦs2を含む所定の範囲内に入っているかを判定する。その結果、湿度Φ2が所定湿度範囲に入っている場合には、ステップST21に進んでその運転状態を保持し、入っていない場合には、ステップST13に戻る。なお、ここでは設定温度Φs2に対して±ΔΦs2の範囲を所定の範囲としている。
なお、室内機12の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置のうちの2箇所、あるいは被空調室10内の異なる位置の2箇所に温度センサを備え、吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置のうちの1箇所に湿度センサを備えることで、制御対象位置の様々な組合せが可能となり、室内の異なる2箇所の温度と、1箇所の湿度を所望の値に制御でき、設定自由度が高い室内環境を得ることができる。
図24は、この発明の実施の形態3に係る空気調和装置により冷却除湿を行った場合の空気線図上の変化を示し、図25はその空気調和装置の温湿度制御アルゴリズムを示すフローチャートである。なお、実施の形態3で使用する空気調和機の構成は図21の空気調和機の構成を流用でき、そこでは制御装置6の制御態様が実施の形態2と相違している。
まず、ステップST101にて温度T1の制御対象位置、湿度Φ2の制御対象位置を設定する。ここでは、温度T1は吹出位置に、湿度Φ2は吸込位置にそれぞれ設定するものとする。ステップST102で、温湿度設定装置11からそれらの設定温度Ts1、設定湿度Φs2を設定する。ステップST103で吹出空気温度T1を温度センサ7aにより検知する。ステップST104で吸込空気の温度T2と湿度Φ2とを、温度センサ8aと湿度センサ8bによりそれぞれ検知する。ステップST105でST104で得た吸込空気温湿度T2,Φ2より露点温度Td2を演算して求める。ステップST106では設定温度Tsと露点温度Td2を比較してその大小を判定する。設定温度Ts1が露点温度Td2より小さい場合はST107に移り、設定温度Ts1を露点温度Td2とし、吹出温度の目標下限値を常に露点温度以上にする。
次に、ステップST106で設定温度Ts1が露点温度Td2より大きいと判定された場合、あるいはステップST107の終了後、ステップST108で顕熱能力制御を行う。ここでは、設定温度Ts1と吹出位置温度T1の偏差から設定温度Ts1に対し温度T1が高い場合は冷却除湿器34を制御して冷却量を増やし、設定温度Ts1に対し温度T1が低い場合は再熱器5bを制御して加熱量を増やして目標値Ts1に近づける。ステップST109で吹出位置温度T1が目標値Ts1を含む所定の範囲内に入った場合は温度が安定したと判断し、ステップST110に進む。これに対して、T1が所定範囲内にない場合にはステップST103に戻る。なお、ここでは設定温度Ts1に対して±ΔTs1の範囲を所定の範囲としている。
次に、ステップST110で潜熱能力制御を行う。ここでは、吹出温度T1を維持した状態で吸込相対湿度Φ2を設定相対湿度Φs2に近づけるように潜熱能力を制御する。図24に示すように相対湿度Φ2が設定湿度Φs2より高い場合には冷却除湿器34の熱交換器温度をTc1からTc2に低くすることで除湿が進み相対湿度が低下していく。一方相対湿度を上げたい場合は、加湿器2を稼動して加湿量を増大させる。次にステップST111で相対湿度Φ2がΦs2を含む所定の範囲内に入っているか否かを判定する。図のフローチャートでは設定温度Φs2に対して±ΔΦs2の範囲を所定の範囲としている。温度T1、湿度Φ2ともに設定温度、設定湿度に維持されている場合はST112に移行し、現在の運転状態を保持する。これに対して、湿度Φ2が設定湿度に維持されていない場合にはステップST103に戻る。
また、実施の形態2,3においても、冷却除湿器34、冷却器3、除湿機4、再熱器5b等は、冷凍サイクルにより構成する以外に、実施の形態1のなかで説明したような他の手段から構成してもよい。
さらに、実施の形態1乃至3において示した制御装置6は、通常は、CPUと各フローチャートに示すような手順に従って各処理を規定する制御プログラム等からなるものである。
Claims (13)
- 送風手段と加湿手段と除湿手段と加熱手段と冷却手段とを被空調域の内部あるいは隣接した空間に配置してなる温湿度調整手段と、
前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置の温度を検出する温度検出手段と、
前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置であって前記温度検出手段のある位置と異なる位置の湿度を検出する湿度検出手段と、
前記温度検出手段が検出している位置の目標温度と前記湿度検出手段が検出している位置の目標湿度とを設定し、前記送風手段、前記加湿手段、前記除湿手段、前記加熱手段および前記冷却手段を制御し、前記被空調域内の温湿度を制御可能とする制御手段と、
を備え、
圧縮機、熱源側熱交換器、第一の利用側熱交換器、絞り手段、第二の利用側熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記第一の利用側熱交換器を前記加熱手段とし、前記第二の利用側熱交換器を前記冷却手段又は/及び前記除湿手段とし、
前記制御手段は、
前記加熱手段と前記冷却手段とを制御して、前記温度検出手段の検出温度を前記目標温度の所定範囲内にする顕熱能力制御と、
前記検出温度を所定範囲内に維持した状態で、前記除湿手段と前記加湿手段とを制御して、前記湿度検出手段の検出湿度を前記目標湿度の所定範囲内にする潜熱能力制御とを行うことを特徴とする空気調和装置。 - 送風手段と加湿手段と除湿手段と加熱手段と冷却手段とを被空調域の内部あるいは隣接した空間に配置してなる温湿度調整手段と、
前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置の温度を検出する温度検出手段と、
前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置であって前記温度検出手段のある位置と異なる位置の湿度を検出する湿度検出手段と、
前記温度検出手段が検出している位置の目標温度と前記湿度検出手段が検出している位置の目標湿度とを設定し、前記送風手段、前記加湿手段、前記除湿手段、前記加熱手段および前記冷却手段を制御し、前記被空調域内の温湿度を制御可能とする制御手段と、
を備え、
圧縮機、熱源側熱交換器、第一の利用側熱交換器、絞り手段、第二の利用側熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記第一の利用側熱交換器を前記加熱手段とし、前記第二の利用側熱交換器を前記冷却手段又は/及び前記除湿手段とし、
前記制御手段は、
前記冷凍サイクル内での凝縮温度目標値と蒸発温度目標値とを予め仮設定して前記空気調和装置の運転を行い、
前記検出温度が前記目標温度の所定範囲内に入っているかどうかを判断し、入っていない場合には、前記検出温度と前記設定温度の偏差を基に前記凝縮温度目標値を変更し、その変更した凝縮温度目標値に基づいて温度制御を行い、
前記検出湿度が前記目標湿度の所定範囲内に入っているかどうかを判断し、入っていない場合には、前記検出湿度と前記設定湿度の偏差を基に前記蒸発温度目標値を変更し、その変更した蒸発温度目標値に基づいて湿度制御を行うことを特徴とする空気調和装置。 - 吹出温度を一定の状態で前記検出湿度を下げる場合は、前記圧縮機の周波数を上げて前記除湿手段の除湿量を上げるとともに、前記熱源側熱交換器に空気を送風する室外送風機の送風量を下げて前記熱源側熱交換器の熱交換量を減らしその分前記加熱手段での加熱量を増加させることを特徴とする請求項1または2記載の空気調和装置。
- 前記第一の利用側熱交換器の冷媒流路に少なくとも1つの開閉弁を設け、前記温度検出手段にて検出した温度と目標温度との温度差に応じて前記開閉弁を開閉することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記第一の利用側熱交換器から絞り手段へ至る流路のいずれかの位置と前記第二の利用側熱交換器から圧縮機へ至る流路のいずれかの位置との間に分岐管路を設け、前記分岐管路の途中に流量調整手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の空気調和装置。
- 前記冷却手段、前記除湿手段および前記加熱手段が前記温湿度調整手段の空気通路の空気の流れ方向に対して直列に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記冷却手段、前記除湿手段および前記加熱手段のうち、少なくとも2つが前記温湿度調整手段の空気通路の空気の流れ方向に対して並列に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記温度検出手段のある位置とは異なる箇所に別の温度検出手段を備え、前記別の温度検出手段のある位置の目標温度を設定し、前記別の温度検出手段の検出温度と該別の温度検出手段のある位置に設定された目標温度との温度差を、前記送風手段の風量を変化させることにより所定の範囲内にすることを特徴とした請求項1乃至7のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記湿度検出手段と対となる第2温度検出手段か又は前記温度検出手段と対となる第2湿度検出手段を備え、それら一対の検出手段の検出値から露点温度を算出し、先に設定した前記目標温度が算出した露点温度より低い場合には、前記目標温度を該露点温度以上とすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の空気調和装置。
- 前記加熱手段と前記冷却および除湿に関する手段とを、別系統の冷凍サイクルで構成したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の空気調和装置。
- 送風手段と加湿手段と除湿手段と加熱手段と冷却手段とを被空調域の内部あるいは隣接した空間に配置してなる温湿度調整手段と、
前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置の温度を検出する温度検出手段と、
前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置であって前記温度検出手段のある位置と異なる位置の湿度を検出する湿度検出手段と、
前記温度検出手段が検出している位置の目標温度と前記湿度検出手段が検出している位置の目標湿度とを設定し、前記送風手段、前記加湿手段、前記除湿手段、前記加熱手段および前記冷却手段を制御し、前記被空調域内の温湿度を制御可能とする制御手段と、
を備え、
圧縮機、熱源側熱交換器、第一の利用側熱交換器、絞り手段、第二の利用側熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記第一の利用側熱交換器を前記加熱手段とし、前記第二の利用側熱交換器を前記冷却手段又は/及び前記除湿手段とし、
前記温度検出手段が検出している位置の目標温度と前記湿度検出手段が検出している位置の目標湿度とを設定し、前記加熱手段と前記冷却手段とを制御して、前記温度検出手段の検出温度を前記目標温度の所定範囲内にする顕熱能力制御と、
前記検出温度を前記所定範囲内に維持した状態で、前記除湿手段と前記加湿手段とを制御して、前記湿度検出手段の検出湿度を前記目標湿度の所定範囲内にする潜熱能力制御とを行うことを特徴とする空気調和装置の制御方法。 - 送風手段と加湿手段と除湿手段と加熱手段と冷却手段とを被空調域の内部あるいは隣接した空間に配置してなる温湿度調整手段と、
前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置の温度を検出する温度検出手段と、
前記温湿度調整手段の吹出部、吸込部または被空調域内のいずれかの位置であって前記温度検出手段のある位置と異なる位置の湿度を検出する湿度検出手段と、
前記温度検出手段が検出している位置の目標温度と前記湿度検出手段が検出している位置の目標湿度とを設定し、前記送風手段、前記加湿手段、前記除湿手段、前記加熱手段および前記冷却手段を制御し、前記被空調域内の温湿度を制御可能とする制御手段と、
を備え、
圧縮機、熱源側熱交換器、第一の利用側熱交換器、絞り手段、第二の利用側熱交換器を冷媒配管で接続して冷凍サイクルを構成し、前記第一の利用側熱交換器を前記加熱手段とし、前記第二の利用側熱交換器を前記冷却手段又は/及び前記除湿手段とし、
前記冷凍サイクル内での凝縮温度目標値と蒸発温度目標値とを予め仮設定して前記空気調和装置の運転を行い、
前記検出温度が前記目標温度の所定範囲内に入っているかどうかを判断し、入っていない場合には、前記検出温度と前記設定温度の偏差を基に前記凝縮温度目標値を変更し、その変更した凝縮温度目標値に基づいて温度制御を行い、
前記検出湿度が前記目標湿度の所定範囲内に入っているかどうかを判断し、入っていない場合には、前記検出湿度と前記設定湿度の偏差を基に前記蒸発温度目標値を変更し、その変更した蒸発温度目標値に基づいて湿度制御を行うことを特徴とする空気調和装置の制御方法。 - 吹出温度を一定の状態で前記検出湿度を下げる場合は、前記圧縮機の周波数を上げて前記除湿手段の除湿量を上げるとともに、前記熱源側熱交換器に空気を送風する室外送風機の送風量を下げて前記熱源側熱交換器の熱交換量を減らしその分前記加熱手段での加熱量を増加させることを特徴とする請求項11または12記載の空気調和装置の制御方法。
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