JP4288305B1 - リアリーフスプリング式サスペンション車両用リア車高調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアリーフスプリング式サスペンション車両の車体後側の車高を安い費用で調整することができ、車高に対する幅広い要望に答えられるリアリーフスプリング式サスペンション車両用リヤ車高調整方法および調整具を提供することにある。
【解決手段】リアリーフスプリング3のメインリーフ1の下側に配設されるヘルパリーフ2は前端部と後端部に軋み音防止用のサイレンサ取り付け穴を有し、前側の純正サイレンサ12とヘルパリーフ2間、後側の純正サイレンサ12とヘルパリーフ2間の少なくとも一方にスペーサ20を挟み込み、車体4後側の車高を上げ、スペーサ20の枚数増減で上げ幅を調整する。前側と後側の純正サイレンサ12の少なくとも一方を薄型サイレンサ30に交換し、車体4後側の車高を下げ、薄型サイレンサ30とヘルパリーフ2間にスペーサ20を挟み込み、その枚数増減で下げ幅を調整する。
【選択図】図9

Description

本発明は、リアリーフスプリング式サスペンション車両用リヤ車高調整方法に関する。
図1に本発明が適用される車両のノーマル状態(車両メーカの仕様に改造を加えていない状態)のリアサスペンションを示す。このリアサスペンションは、リーフスプリング式サスペンションと呼ばれるもので、メインリーフ(親板バネ)1とヘルパリーフ(子板バネ)2とを車両の前後方向に沿って積層状態に設けてリーフスプリング(重ね板バネ)3を構成している。
メインリーフ1にはリーフスプリング3を車体4に取り付けるための目玉(図示省略)が前端部と後端部とに設けられている。メインリーフ1の前端部が車体4にブラケット5を介して回動自在に連結され、メインリーフ1の後端部がシャックル6を介して車体4に揺動自在に連結されている。リーフスプリング3はメインリーフ1がこの上面が凹、下面が凸の弓形に反った状態で車体4に取り付けられている。
ヘルパリーフ2は、長さがメインリーフ1のそれよりも短く、メインリーフ1の下側に配設され、前端部と後端部の中間部がメインリーフ1の前端部と後端部の中間部にセンタボルト及びナット(図示省略)で締結されている。このヘルパリーフ2は反り(キャンバ)が与えられたメインリーフ1の下側に反りが略「0」の略平らな状態で重ねられている。リーフスプリング3は車両装着時(空車時)、センタボルトより前側と後側でメインリーフ1とヘルパリーフ2の相互間に先端側に行くに連れて漸次大きくなる隙間(ニップ)を生じるが、センタボルトより前側の隙間が後側の隙間より小さくなるように、センタボルト及びナットによるメインリーフ1とヘルパリーフ2との締結位置はメインリーフ1とヘルパリーフ2の前後方向の中心より前側にオフセットされている。
このリーフスプリング3の前端部と後端部の中間部の上側に後輪7の車軸(アクスルケース:ホーシング)8が固定されている。リーフスプリング3のセンタボルトの真上に車軸8を載せ、リーフスプリング3のセンタボルトの真下にシート9を当てがい、車軸8を上から跨いだ2本のUボルト10の各先端部をシート9に差し込み、ナットを螺着し、車軸8をリーフスプリング3に固定している。
このリーフスプリング3は、図2に示すように、車両の両側に左右一対に設けられており、左右のリーフスプリング3により車体4と車軸8を繋ぐと共に、車軸8を弾性的に支えて、路面不整による衝撃を緩和し、快適な走行を実現している。
また、リーフスプリング3は、図3に拡大して示すように、ヘルパリーフ2の前端部にサイレンサ取り付け穴11を穿設し、メインリーフ1とヘルパリーフ2との擦れ合いによる軋み音を防止するためのサイレンサ12をヘルパリーフ2の前端部に取り付けている。
このサイレンサ12は、図4にも示すように、円筒状の周側面13aと、ドーム状の上面13bと、円形の平坦な下面13cとを有する略半球状に形成されて、所定の厚みを有するゴム製のサイレンサ本体13と、このサイレンサ本体13の下面13cに一体に固着される円板状の座金部14aと、この座金部14aの外縁の一箇所から折り曲げで下向きに延出される係合片14bとを設ける薄い金属板製の回り止め金具14と、前記サイレンサ本体13内に上部が一体に埋設されて、サイレンサ本体13の下面中心部から座金部14aを貫通して垂直に突出される金属製のボルト15とで構成されている。
このサイレンサ12は、図3に示すように、ヘルパリーフ2の前端部上面側からボルト15をサイレンサ取り付け穴11に挿入すると共に、係合片14bをヘルパリーフ2の直前に垂下させて、サイレンサ本体13の下面13cを座金部14aを介してヘルパリーフ2の前端部上面に載せ、ヘルパリーフ2の前端部下面側に突出するボルト15にワッシャ16を外嵌しナット17を螺着することにより、ヘルパリーフ2の前端部に着脱自在に取り付けられている。
こうして、サイレンサ12はサイレンサ本体13に「へたり」や磨耗などによる劣化を生じたときに新品のサイレンサ12に交換できるように、ヘルパリーフ2の前端部に着脱自在に取り付けられている。
サイレンサ12を交換する場合は車体4をジャッキアップして後輪7を地面Gから浮かす。すると車軸8の重量によってメインリーフ1の反りが大きくなり、これに伴ってサイレンサ12におけるサイレンサ本体13の上面13bがメインリーフ1の下面から下側に離反し隙間を生じる。この隙間でサイレンサ12の交換が行えるようになっている。隙間不足の場合はセンタボルトのナットを緩めることにより隙間を大きくすることができる。
ところで、サイレンサ12はヘルパリーフ2の後端部にも前端部と全く同じように着脱自在に取り付けられており(図1参照)、リーフスプリング3は車両装着時(空車時)、ヘルパリーフ2の前端部とメインリーフ1の隙間は、ヘルパリーフ2の前端部に取り付けられたサイレンサ12よって略解消され、ヘルパリーフ2の後端部とメインリーフ1の大きな隙間は、ヘルパリーフ2の後端部に取り付けられたサイレンサ12のサイレンサ本体13の厚み分減じられて残されている。
なお、メインリーフ1は、1枚のリーフ1aからなる単層(一層)構造のものや、複数枚のリーフ1a,1bが適当間隔を存して複数のクリップ1cにより一つに束ねられた多層構造のものがある。多層構造のものでは最上部のリーフ1aの長さが最も長く、下方に向かって徐々に短いリーフ1bが重ねられるが、メインリーフ1の中で長さが最も短い最下部のリーフ1bであっても、リーフスプリング3全体の最下部のリーフである前記ヘルパリーフ2よりは長くなる。メインリーフ1の中で、またリーフスプリング3全体でも長さが最も長い最上部のリーフ1aの前端部と後端部にはそれぞれ目玉が形成される。図1には2枚のリーフ1a,1bが前後2個のクリップ1cを介して一つに束ねられた二層構造のメインリーフ1を示し、リーフスプリング3はメインリーフ1の2枚のリーフ1a,1bと1枚のヘルパリーフ2との合計3枚のリーフを車両の前後方向に沿って積層状態に設けて構成したものになっている。このようなリーフスプリング3は、たとえば「ハイエース」(トヨタ自動車株式会社の商標)のようなバンやワゴンなどの自動車のリアサスペンションに広く採用されて周知である。
前述のように構成されたリーフスプリング3、すなわち、車両の前後方向に延在すると共に、前端部をブラケット5を介して車体4に連結し、後端部をシャックル6を介して前記車体4に連結し、前記前端部と前記後端部の中間部の上側に後輪7の車軸8を固定するメインリーフ1と、このメインリーフ1よりも長さが短く、メインリーフ1の下側に配設し、前端部と後端部の中間部を前記メインリーフ1の前端部と後端部の中間部にセンタボルトで締結すると共に、前端部と後端部に軋み音防止用のサイレンサ取り付け穴11を穿設するヘルパリーフ2とを有し、前記車軸8を弾性的に支持するリアサスペンションとしてのリーフスプリング3を備えた車両、すなわち、リアリーフスプリング式サスペンション車両において、車体4後側の車高を調整する方法として、従来、図11に示すように、純正のリーフスプリング3と車軸8との間に直方体状の金属ブロック40を挟み込み、車軸8を上に持ち上げることで、車高を下げる方法がある(特許文献1参照)。なお、こうして、車高を下げ調整する場合、純正のUボルト10では長さが足りないため専用のUボルト10’が用意されている。
特開平8−332821号公報
図11に示した従来の車高調整方法では、車高下げ調整具として少なくとも金属ブロック40とUボルト10'が必要になると共に、リーフスプリング3に対する車軸8の着脱作業が必要になり、部品代及び工賃を含む費用が高く付く。また、車高下げ調整によって車軸8の位置は上がるが、リーフスプリング3の位置は変わらないため、リーフスプリング3の特性に変化は生じず、乗り心地の向上は図れない。その一方でリーフスプリング3が地面Gに近付くため、走行に支障を来たすおそれがあった。
また、金属ブロック40を用いずに車高下げ調整又は車高上げ調整する方法として、純正のリーフスプリング3を車高下げ用の仕様のものや車高上げ用の仕様のものに交換する方法もあるが、交換する車高下げ用又は車高上げ用のリーフスプリングが非常に高価であると共に、リアサスペンション全体の分解及び組立作業が必要になり、金属ブロック40を用いるより遥かに部品代及び工賃を含む費用が高く付いてしまう。
本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、リアリーフスプリング式サスペンション車両の車体後側の車高を安い費用で調整することができ、車高に対する幅広い要望に答えられるリアリーフスプリング式サスペンション車両用リヤ車高調整方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のリアリーフスプリング式サスペンション車両用リヤ車高調整方法は、車両の前後方向に延在すると共に、前端部をブラケット5を介して車体4に連結し、後端部をシャックル6を介して前記車体4に連結し、前記前端部と前記後端部の中間部の上側に後輪7の車軸8を固定するメインリーフ1と、このメインリーフ1よりも長さが短く、メインリーフ1の下側に配設し、前端部と後端部の中間部を前記メインリーフ1の前端部と後端部の中間部にセンタボルトで締結すると共に、前端部と後端部に軋み音防止用のサイレンサ取り付け穴11を穿設するヘルパリーフ2とを有し、前記車軸8を弾性的に支持するリアサスペンションとしてのリーフスプリング3を備えたリアリーフスプリング式サスペンション車両において、前記ヘルパリーフ2の前端部にサイレンサ取り付け穴11を介して着脱自在に取り付けられる前側の純正サイレンサ12と前記ヘルパリーフ2の後端部にサイレンサ取り付け穴11を介して着脱自在に取り付けられる後側の純正サイレンサ12のうち、少なくとも一方の純正サイレンサ12を、厚みが前記純正サイレンサ12のそれよりも薄い薄型サイレンサ30に交換し、車体4後側の車高を調整範囲の下限まで下げると共に、前記薄型サイレンサ30とヘルパリーフ2との間に、厚みが前記薄型サイレンサ30よりも薄い板状であって、外縁の一箇所から中心までの最短距離より切り欠き長さが長くなるように、外縁の一箇所から中心に遠回りをして至る形状の切り欠き21を設け、前記薄型サイレンサ30のボルト32を側方から中心部に嵌め込みできるスペーサ20を挟み込み、挟み込む前記スペーサ20の枚数の増減によって、車体4後側の車高下げ幅を段階的に調整することを特徴とするものである。
本発明のリアリーフスプリング式サスペンション車両用リヤ車高調整方法によれば、薄型サイレンサ30とスペーサ20を用いてサイレンサの高さを段階的に下げて車体4後側の車高を段階的に下げ調整するから、サイレンサの高さを下げるための薄型サイレンサ30及びスペーサ20(車高調整具)自体安価であり、サイレンサの高さを下げるための薄型サイレンサ30への交換作業及びスペーサ20の装着作業(車高調整作業)も簡単であり、車体4後側の車高を安い費用で段階的に下げ調整することができ、車高に対する幅広い要望に答えられる。また、こうして、車体4後側の車高を下げ調整することにより、それに伴ってヘルパリーフ2が働く荷重が大きくなり、乗り心地の向上が図れる。
また、薄型サイレンサ30のボルト32に螺着しているナット17を緩めるだけで、薄型サイレンサ30を取り外すことなく、スペーサ20をその切り欠き21を介して薄型サイレンサ30とヘルパリーフ2との間に挟み込むことができるようになり、スペーサ20の装着作業(車高調整作業)がより簡単に行える。
さらに、薄型サイレンサ30のボルト32をスペーサ20の側方から中心部に嵌め込むことにより、スペーサ20はその切り欠き21形状により一方向への移動では薄型サイレンサ30のボルト32から外れることがなく、スペーサ20の装着作業(車高調整作業)時にはスペーサ20を薄型サイレンサ30のボルト32に保持(仮止め)することができるようになり、その作業性の向上が図れる。また、スペーサ20の装着後は車両の振動などで薄型サイレンサ30のボルト32に螺着しているナット17に緩みを生じたとしても、スペーサ20を装着位置に保持することができるようになる。
以下、本発明の一実施の形態を図5乃至図9に示し説明する。なお、背景技術で説明したものと同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
前記リーフスプリング3を備えた前記リアリーフスプリング式サスペンション車両の車体4後側の車高を調整するにあたり、その調整具として、図5に示すスペーサ20と、図6に示す薄型サイレンサ30とを用意して設けている。
図5に示すように、スペーサ20は金属板の打ち抜き加工により丸い板状(コイン形)に形成され、純正サイレンサ12のサイレンサ本体13と略同じ直径と、純正サイレンサ12のサイレンサ本体13の厚みよりも薄く、しかも後述する薄型サイレンサ30のサイレンサ本体31の厚みよりもさらに薄い厚みとを有している。このスペーサ20の外形(大きさ)は純正サイレンサ12のサイレンサ本体13と前記ヘルパリーフ2との間に全体が略収まるものであればよく、円形以外の多角形であってもよい。
また、スペーサ20にはこの外縁の一箇所から中心部に至る幅一定の切り欠き21が設けられている。この切り欠き21の幅は純正サイレンサ12のボルト15を漸く嵌め込むことができる幅、すなわち、ボルト15の太さより僅かに太幅に形成されている。また、切り欠き21はこの長さがスペーサ20の外縁の一箇所から中心部までの最短距離(スペーサ20の外縁状の一点と中心を結ぶ直線距離:スペーサ20の半径)よりも長くなるように、スペーサ20の外縁の一箇所から中心部に遠回りをして至る形状に形成されている。この切り欠き21形状の一例として、図5にはL形の切り欠き21を示しているが、その他の形状、たとえば、くの字形、C形、J形、S形などであってもよい。
図6に示すように、薄型サイレンサ30は純正サイレンサ12のサイレンサ本体13の周側面13aよりも低背な円筒状の周側面31aと、純正サイレンサ12のサイレンサ本体13の上面13bと略同じ曲率のドーム状の上面31bと、純正サイレンサ12のサイレンサ本体13の下面13cと略同じ直径の円形の平坦な下面31cとを有する略半球状に形成されて、純正サイレンサ12のサイレンサ本体13の厚みよりも薄く、前記スペーサ20の厚みよりも厚い厚みを有するゴム製のサイレンサ本体31と、このサイレンサ本体31内に上部が一体に埋設されて、サイレンサ本体31の下面中心部から垂直に突出される金属製のボルト32とで、純正サイレンサ12と交換可能に構成されている。この薄型サイレンサ30のサイレンサ本体31の材料には純正サイレンサ12のサイレンサ本体13と同じゴムが使用されるが、純正サイレンサ12のサイレンサ本体13と同等の耐久性、耐摩耗性などを有し、純正サイレンサ12のサイレンサ本体13と同等の軋み音防止効果が得られる場合は他のゴム材料又はプラスチック材料であってもよい。薄型サイレンサ30のボルト32は純正サイレンサ12のボルト15と同じものであると、前記ワッシャ16や前記ナット17が共通に使用できるようになり、望ましい。
次に、前記リーフスプリング3を備えた前記リアリーフスプリング式サスペンション車両の車体4後側の車高を調整する方法について説明する。
この方法は基本的に、ヘルパリーフ2の前端部にサイレンサ取り付け穴11を介して着脱自在に取り付けられる前側のサイレンサの高さとヘルパリーフ2の後端部にサイレンサ取り付け穴11を介して着脱自在に取り付けられる後側のサイレンサの高さのうち、少なくとも一方を純正サイレンサ12の高さよりも高く又は低くし、車体4後側の車高を調整するのであるが、前側のサイレンサの高さを純正サイレンサ12の高さよりも高く又は低くする車体4後側の車高調整のみを図7乃至図9を参照して説明し、後側のサイレンサの高さを純正サイレンサ12の高さよりも高く又は低くする車体4後側の車高調整、前側と後側の両方のサイレンサの高さを純正サイレンサ12の高さよりも高く又は低くする車体4後側の車高調整については、純正サイレンサ12の高さよりも高く又は低くするサイレンサが、後側のサイレンサ、前側と後側の両方のサイレンサに変わるだけであるため、詳しい説明は省略する。
車体4後側の車高を上げる場合は、例えば図7に示すように、ヘルパリーフ2の前端部にもともと取り付けられている前側の純正サイレンサ12のサイレンサ本体13の高さを前述のように構成されたスペーサ20を用いて高くする。
すなわち、車体4をジャッキアップし後輪7を地面Gから浮した状態で、前側の純正サイレンサ12のボルト15のナット17を緩め、サイレンサ本体13(詳しくは、回り止め金具14の座金部14a)とヘルパリーフ2との間でボルト15をスペーサ20の切り欠き21に嵌め込みながら、サイレンサ本体13とヘルパリーフ2との間にスペーサ20を差し込んで行き、ボルト15を切り欠き21を介してスペーサ20の側方から中心部に嵌め込み、サイレンサ本体13とヘルパリーフ2との間でボルト15を中心とする位置にスペーサ20を差し込んだ後、緩めた前記ナット17を締め、サイレンサ本体13とヘルパリーフ2との間にスペーサ20を挟み込んで固定する。
こうして、前側の純正サイレンサ12とヘルパリーフ2との間にスペーサ20を挟み込み、前側の純正サイレンサ12の高さそのものを上げることによって、車体4後側の車高はノーマル車高からスペーサ20の厚み分上がり、その上げ幅は前側の純正サイレンサ12とヘルパリーフ2との間に挟み込むスペーサ12の枚数の増減によって段階的に調整することがでる。
こうして、車体4後側の車高を段階的に上げ調整することにより、純正サイレンサ12の高さを上げるためのスペーサ20(車高調整具)自体安価であり、純正サイレンサ12の高さを上げるためのスペーサ20の装着作業(車高調整作業)も簡単であり、車体4後側の車高を安い費用で段階的に上げ調整することができ、車高に対する幅広い要望に答えられる。また、こうして、車体4後側の車高を上げ調整することにより、それに伴って重量物積載時や多人数乗車時の車体4の尻下がりの補正とリーフスプリング3のバネレートアップが図られ、乗り心地は犠牲にならない範囲で走行安定性の改善が図れる。
続いて、車体4後側の車高を下げる場合は、図8に示すように、ヘルパリーフ2の前端部にもともと取り付けられている純正サイレンサ12を前述のように構成された薄型サイレンサ30に交換し、サイレンサ本体の高さを純正サイレンサ12のものから薄型サイレンサ30のものへ低くする。
すなわち、車体4をジャッキアップし後輪7を地面Gから浮した状態で、純正サイレンサ12のボルト15のナット17を外し、純正サイレンサ12を外す。この後、ヘルパリーフ2の前端部上面側から薄型サイレンサ30のボルト32をサイレンサ取り付け穴11に挿入し、薄型サイレンサ30のサイレンサ本体31の下面31cをヘルパリーフ2の前端部上面に載せ、ヘルパリーフ2の前端部下面に突出するボルト32にワッシャ16を外嵌しナット17を螺着して、薄型サイレンサ30をヘルパリーフ2の前端部に取り付ける。
こうして、純正サイレンサ12を薄型サイレンサ30に交換し、前側のサイレンサの高さを純正サイレンサ12の高さよりも下げることによって、車体4後側の車高はノーマル車高から純正サイレンサ12のサイレンサ本体13の厚みと薄型サイレンサ30のサイレンサ本体31の厚みとの差厚分下がる。
また、車体4後側の車高の下げ幅を調整する場合は、図9に示すように、ヘルパリーフ2の前端部に取り付けられた薄型サイレンサ30のサイレンサ本体31の高さを前述のように構成されたスペーサ20を用いて高くする。
すなわち、車体4をジャッキアップし後輪7を地面Gから浮した状態で、薄型サイレンサ30のボルト32のナット17を緩め、サイレンサ本体31とヘルパリーフ2との間でボルト32をスペーサ20の切り欠き21に嵌め込みながら、サイレンサ本体31とヘルパリーフ2との間にスペーサ20を差し込んで行き、ボルト32を切り欠き21を介してスペーサ20の側方から中心部に嵌め込み、サイレンサ本体31とヘルパリーフ2との間でボルト32を中心とする位置にスペーサ20を差し込んだ後、緩めた前記ナット17を締め、サイレンサ本体31とヘルパリーフ2との間にスペーサ20を挟み込んで固定する。
こうして、薄型サイレンサ30とヘルパリーフ2との間にスペーサ20を挟み込み、その枚数を増減することによって、車体4後側の車高の下げ幅を段階的に調整することがでる。
こうして、薄型サイレンサ30のみを用いて車体4後側の車高を調整範囲の下限まで一気に下げ調整したり、薄型サイレンサ30とスペーサ20を組み合わせて用い車体4後側の車高を段階的に下げ調整することにより、サイレンサの高さを下げるための薄型サイレンサ30及びスペーサ20(車高調整具)自体安価であり、サイレンサの高さを下げるための薄型サイレンサ30への交換作業及びスペーサ20の装着作業(車高調整作業)も簡単であり、車体4後側の車高を安い費用で一気に下げ調整したり、段階的に下げ調整することができ、車高に対する幅広い要望に答えられる。また、こうして、車体4後側の車高を下げ調整することにより、それに伴ってヘルパリーフ2が働く荷重が大きくなり(ヘルパリーフ2の効きが遅くなり)、乗り心地の向上が図れる。
そして、リーフスプリング3にかかる荷重が、前側の純正サイレンサ12がメインリーフ1に接触し、後側の純正サイレンサ12はメインリーフ1に接触しない低荷重範囲では、前述したように少なくとも前側のサイレンサの高さを純正サイレンサ12の高さよりも高く又は低くして車体4後側の車高を調整することが有効であり、前側と後側の両方の純正サイレンサ12がメインリーフ1に接触する高荷重範囲では、少なくとも後側のサイレンサの高さを純正サイレンサ12の高さよりも高く又は低くして車体4後側の車高を調整することが有効であり、また、前側と後側の両方のサイレンサの高さを純正サイレンサ12の高さよりも高く又は低く(ただし、同じ方向)して車体4後側の車高を調整した場合は、全荷重範囲(低〜高荷重範囲)に対応することができる。
ところで、前述のように構成されたスペーサ20であれば、純正サイレンサ12のボルト15に螺着しているナット17又は薄型サイレンサ30のボルト32に螺着しているナット17を緩めるだけで、純正サイレンサ12又は薄型サイレンサ30を取り外すことなく、スペーサ20をその切り欠き21を介して純正サイレンサ12とヘルパリーフ2との間又は薄型サイレンサ30とヘルパリーフ2との間に挟み込むことができるようになり、スペーサ20の装着作業(車高調整作業)がより簡単に行える。
また、前述のように構成されたスペーサ20であれば、純正サイレンサ12のボルト15又は薄型サイレンサ30のボルト32をスペーサ20の側方から中心部に嵌め込むことにより、スペーサ20はその切り欠き21形状により一方向への移動では純正サイレンサ12のボルト15又は薄型サイレンサ30のボルト32から外れることがなく、スペーサ20の装着作業(車高調整作業)時にはスペーサ20を純正サイレンサ12のボルト15又は薄型サイレンサ30のボルト32に保持(仮止め)することができるようになり、その作業性の向上が図れ、特に、スペーサ20の枚数を増減して車体4後側の車高を上げたり下げたり微調整するときに効果的である。また、スペーサ12の装着後は車両の振動などで純正サイレンサ12のボルト15に螺着しているナット17又は薄型サイレンサ30のボルト32に螺着しているナット17に緩みを生じたとしても、スペーサ20を装着位置に保持することができるようになる。
図10(a)に示す他のスペーサ20Aは、この外縁状の一点と中心を結ぶ直線上(半径上)に切り欠き21Aを設けたものであるが、このようなI形の切り欠き21Aの場合、前述のように構成された切り欠き21と異なり、純正サイレンサ12のボルト15又は薄型サイレンサ30のボルト32から外れ易くなるが、前述のように構成されたスペーサ20に代えて用いることができる。また、図10(b)に示すスペーサ20Bは、この中心部に同芯のボルト穴21Bを設けたものであるが、このようなボルト穴21Bの場合、前述のように構成された切り欠き21と異なり、純正サイレンサ12又は薄型サイレンサ30を完全に取り外さない限り装着することができないが、前述のように構成されたスペーサ20に代えて用いることができる。
なお、リーフスプリング3は製品のバネレートにバラツキが多く車体4後側の左右の車高にどうしても差を生じさせてしまうが、前述した車体4後側の車高を上げる調整や下げる調整を左右のリーフスプリング3の一方又は両方に実施することにより、車体4後側の左右の車高差を補正することができる。
本発明が適用される車両のノーマル状態のリアサスペンションを示す側面図である。 本発明が適用される車両のノーマル状態のリアサスペンションを示す平面図である。 本発明が適用される車両のノーマル状態のリアサスペンションの要部拡大側面図である。 (a)は純正サイレンサの平面図、(b)は純正サイレンサの側面図である。 (a)スペーサの平面図、(b)スペーサの側面図である。 (a)薄型サイレンサの平面図、(b)薄型サイレンサの側面図である。 車体後側の車高上げ調整方法を示す車両のリアサスペンションの要部拡大側面図である。 車体後側の車高下げ調整方法を示す車両のリアサスペンションの要部拡大側面図である。 本発明が適用された車体後側の車高下げ調整方法を示す車両のリアサスペンションの要部拡大側面図である。 (a)他のスペーサの平面図、(b)さらに他のスペーサの平面図である。 従来技術が適用された車両のリアサスペンションを示す側面図である。
1 メインリーフ
2 ヘルパレーフ
3 リーフスプリング
4 車体
5 ブラケット
6 シャックル
7 後輪
8 車軸
11 サイレンサ取り付け穴
12 サイレンサ(純正サイレンサ)
15 ボルト
17 ナット
20 スペーサ
21 切り欠き
30 薄型サイレンサ

Claims (1)

  1. 車両の前後方向に延在すると共に、前端部をブラケット5を介して車体4に連結し、後端部をシャックル6を介して前記車体4に連結し、前記前端部と前記後端部の中間部の上側に後輪7の車軸8を固定するメインリーフ1と、このメインリーフ1よりも長さが短く、メインリーフ1の下側に配設し、前端部と後端部の中間部を前記メインリーフ1の前端部と後端部の中間部にセンタボルトで締結すると共に、前端部と後端部に軋み音防止用のサイレンサ取り付け穴11を穿設するヘルパリーフ2とを有し、前記車軸8を弾性的に支持するリアサスペンションとしてのリーフスプリング3を備えたリアリーフスプリング式サスペンション車両において、前記ヘルパリーフ2の前端部にサイレンサ取り付け穴11を介して着脱自在に取り付けられる前側の純正サイレンサ12と前記ヘルパリーフ2の後端部にサイレンサ取り付け穴11を介して着脱自在に取り付けられる後側の純正サイレンサ12のうち、少なくとも一方の純正サイレンサ12を、厚みが前記純正サイレンサ12のそれよりも薄い薄型サイレンサ30に交換し、車体4後側の車高を調整範囲の下限まで下げると共に、前記薄型サイレンサ30とヘルパリーフ2との間に、厚みが前記薄型サイレンサ30よりも薄い板状であって、外縁の一箇所から中心までの最短距離より切り欠き長さが長くなるように、外縁の一箇所から中心に遠回りをして至る形状の切り欠き21を設け、前記薄型サイレンサ30のボルト32を側方から中心部に嵌め込みできるスペーサ20を挟み込み、挟み込む前記スペーサ20の枚数の増減によって、車体4後側の車高下げ幅を段階的に調整することを特徴とするリアリーフスプリング式サスペンション車両用リヤ車高調整方法。
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