JP4286082B2 - エレベータの出入口ドア装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータホールのエレベータ出入口を開閉する多段速式のドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータホールの壁面には、図13に示すように三方枠1によりエレベータ出入口2が構成されている。そしてこの出入口2にその開閉用のドア装置3が設けられ、また出入口2の側方部に操作盤4が設けられ、この操作盤4にかご呼び登録ボタン5や表示部6が設けられている。
【0003】
出入口2を開閉するドア装置3としては、複数枚のドアパネルが同一方向に異なる速度で移動して出入口2を開閉する多段速式のものが一般に知られている。
【0004】
図13に示すドア装置3においては、2枚のドアパネル10a,10bが用いられ、これらドアパネル10a,10bが敷居7に沿って図13における右方向に異なる速度で移動することにより出入口2が開放されるようになっている。
【0005】
図14にはドアパネル10a,10bの配置の状態を示してあり、これらドアパネル10a,10bは互いに前後に位置をずらし、かつ左右方向に移動可能に支持されている。
【0006】
実線で示す状態は戸閉状態であり、この状態から戸開時には各ドアパネル10a,10bが駆動装置(図示せず)により駆動されてそれぞれ右方向に移動する。
【0007】
この際、一方のドアパネル10aは他方のドアパネル10bのほぼ2倍の速度で移動し、これによりドアパネル10a,10bが鎖線で示すように戸袋部8に互いに前後に重なる状態で収納され、出入口2が開放する戸開状態となる。
【0008】
また、この戸開状態から戸閉時には各ドアパネル10a,10bが駆動装置(図示せず)による駆動でそれぞれ左方向に移動する。この際にも、一方のドアパネル10aは他方のドアパネル10bのほぼ2倍の速度で移動して戸閉状態となる。そして戸閉時には一方のドアパネルの10aの一方の側部と他方のドアパネル10bの他方の側部とが互いに前後に重なる状態となる。
【0009】
このように多段速式のドア装置3においては、各ドアパネル10a,10bの移動速度が異なり、このためその互いに隣り合う一方のドアパネル10aと他方のドアパネル10bとの間には、円滑な移動性能を保持するためにある程度の隙間が設けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一対のドアパネルが同一平面内で互いに逆方向に向いて左右に移動する両開き式のドア装置においては、その戸閉時に一方のドアパネルと他方のドアパネルとの側面同士が当接して密着し、このためその間の気密性は良好に保持することができる。
【0011】
ところが、上述のように多段速式のドア装置3においては、互いに隣り合う一方のドアパネル10aと他方のドアパネル10bとの間には、円滑な移動性能を保持するためにある程度の隙間を設ける必要があり、したがって戸閉時には図14に示すように、その一方のドアパネル10aの側部と他方のドアパネル10bの側部との間に隙間Sが生じ、その間の気密性を保持することが難しくなっている。
【0012】
このため、エレベータのかごが昇降する昇降路内の騒音が矢印で示すようにその隙間Sを通してエレベータホールに漏れて遮音性が低下し、また万が一火災が発生したときに隙間Sを通して昇降路内からエレベータホールに煙が多量に漏れてしまうという問題がある。
【0013】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ドアパネルの移動性能を損なうことなく、戸閉時おけるドアパネルの側部間の気密性を良好に保って遮音性および遮煙性を高めることができるエレベータの出入口ドア装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数枚のドアパネルを備え、これらドアパネルが互いに前後に位置をずらし、かつ左右方向に移動可能に支持され、戸閉時にはこれらドアパネルが左右に段違い状に並んでエレベータの出入口が閉塞され、戸開時には前記ドアパネルが戸袋部側に向う同一方向に異なる速度で移動して前記出入口が開放される多段速式のエレベータの出入口ドア装置であって、互いに隣り合って前後に配置する一方のドアパネルの側部に塞ぎ部材が設けられ、この塞ぎ部材が戸閉時にのみ他方のドアパネルの側部に接触してその側部間の隙間を塞ぐ機能を有し、前記塞ぎ部材が設けられた前記一方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が速く、前記他方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が前記一方のドアパネルより遅い関係にあり、その移動速度の遅い前記ドアパネルは、一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっており、その移動速度の遅い前記ドアパネルには、その移動速度の遅いドアパネルに対して移動速度の速いドアパネルが相対的に移動するときにおける前記塞ぎ部材と移動速度の遅いドアパネルとの機械的な干渉を避けてその塞ぎ部材の通過を可能にする空間領域からなる逃げ部が設けられていることを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明は、複数枚のドアパネルを備え、これらドアパネルが互いに前後に位置をずらし、かつ左右方向に移動可能に支持され、戸閉時にはこれらドアパネルが左右に段違い状に並んでエレベータの出入口が閉塞され、戸開時には前記ドアパネルが戸袋部側に向う同一方向に異なる速度で移動して前記出入口が開放される多段速式のエレベータの出入口ドア装置であって、互いに隣り合って前後に配置する一方のドアパネルの側部に塞ぎ部材が設けられ、この塞ぎ部材が戸閉時にのみ他方のドアパネルの側部に対向してその側部間の隙間を塞ぐ機能を有し、前記塞ぎ部材が設けられた前記一方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が速く、前記他方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が前記一方のドアパネルより遅い関係にあり、その移動速度の遅い前記ドアパネルは、一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっており、その移動速度の遅い前記ドアパネルには、その移動速度の遅いドアパネルに対して移動速度の速いドアパネルが相対的に移動するときにおける前記塞ぎ部材と移動速度の遅いドアパネルとの機械的な干渉を避けてその塞ぎ部材の通過を可能にする空間領域からなる逃げ部が設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項3の発明は、前記請求項1における塞ぎ部材が、前記一方のドアパネルの側部に取り付けられた塞ぎ板と、この塞ぎ板に取り付けられ、戸閉時に前記他方のドアパネルの側部に当接して密着するシール材とで構成されていることを特徴としている。
【0017】
請求項4の発明は、前記請求項3の塞ぎ部材のシール材が戸閉時に前記他方のドアパネルの側部に密着するように前記塞ぎ板の位置を調整することが可能な調整機構を備えることを特徴としている。
【0020】
請求項5の発明は、移動速度の遅い前記他方のドアパネルの一方側の側部には、前記一方のドアパネルの塞ぎ部材と接触可能なブロック部材が設けられ、このブロック部材により前記他方のドアパネルの一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの出入口ドア装置。
【0021】
請求項6の発明は、移動速度の遅い前記他方のドアパネルの一方側の側部には、前記一方のドアパネルの塞ぎ部材と面接触が可能な折り返し片が設けられていることを特徴としている。
【0022】
請求項7の発明は、前記戸開閉時の移動速度が遅いドアパネルの横幅がL1、戸開閉時の移動速度が速いドアパネルの横幅がL2で、L1>L2の関係にあることを特徴としている。
【0023】
請求項8の発明は、2枚のドアパネルを1組とした2組のドアパネルを備え、その一方の組のドアパネルと他方の組のドアパネルとが互いに対称的に左右に並ぶとともに、各組のドアパネルは前後に位置をずらし、かつ左右方向に移動可能に支持され、戸閉時には各組におけるドアパネルが左右に段違い状に並んでエレベータの出入口が閉塞され、戸開時には各組のドアパネルがその組の戸袋部側に向う同一方向に異なる速度で移動して前記出入口が開放される両開き式のエレベータの出入口ドア装置であって、各組の互いに隣り合って前後に配置する一方のドアパネルの側部に塞ぎ部材が設けられ、この塞ぎ部材が戸閉時にのみ他方のドアパネルの側部に接触してその側部間の隙間を塞ぐ機能を有し、前記塞ぎ部材が設けられた前記一方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が速く、前記他方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が前記一方のドアパネルより遅い関係にあり、その移動速度の遅い前記ドアパネルは、一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっており、その移動速度の遅い前記ドアパネルには、その移動速度の遅いドアパネルに対して移動速度の速いドアパネルが相対的に移動するときにおける前記塞ぎ部材と移動速度の遅いドアパネルとの機械的な干渉を避けてその塞ぎ部材の通過を可能にする空間領域からなる逃げ部が設けられていることを特徴としている。
【0024】
請求項9の発明は、3枚のドアパネルを1組とした2組のドアパネルを備え、その一方の組のドアパネルと他方の組のドアパネルとが互いに対称的に左右に並ぶとともに、各組のドアパネルは前後に位置をずらし、かつ左右方向に移動可能に支持され、戸閉時には各組におけるドアパネルが左右に段違い状に並んでエレベータの出入口が閉塞され、戸開時には各組のドアパネルがその組の戸袋部側に向う同一方向に異なる速度で移動して前記出入口が開放される両開き式のエレベータの出入口ドア装置であって、各組の互いに隣り合って前後に配置する一方のドアパネルの側部に塞ぎ部材が設けられ、この塞ぎ部材が戸閉時にのみ他方のドアパネルの側部に対向させてその側部間の隙間を塞ぐ機能を有し、前記塞ぎ部材が設けられた前記一方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が速く、前記他方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が前記一方のドアパネルより遅い関係にあり、その移動速度の遅い前記ドアパネルは、一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっており、その移動速度の遅い前記ドアパネルには、その移動速度の遅いドアパネルに対して移動速度の速いドアパネルが相対的に移動するときにおける前記塞ぎ部材と移動速度の遅いドアパネルとの機械的な干渉を避けてその塞ぎ部材の通過を可能にする空間領域からなる逃げ部が設けられていることを特徴としている。
【0026】
請求項10の発明は、請求項8又は9に記載の各組のドアパネルにおいて、移動速度の遅い前記他方のドアパネルの一方側の側部には、前記一方のドアパネルの塞ぎ部材と接触可能なブロック部材が設けられ、このブロック部材により前記他方のドアパネルの一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっていることを特徴としている。
【0027】
請求項11の発明は、請求項8又は9に記載の各組のドアパネルにおいて、移動速度の遅い前記他方のドアパネルの一方側の側部には、前記一方のドアパネルの塞ぎ部材と面接触が可能な折り返し片が設けられていることを特徴としている。
【0028】
請求項12の発明は、請求項8又は9に記載の各組のドアパネルにおいて、前記戸開閉時の移動速度が遅いドアパネルの横幅がL3、戸開閉時の移動速度が速いドアパネルの横幅がL4で、L3>L4の関係にあることを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1ないし図12を参照して説明する。なお、従来の構成と対応する部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0032】
図1および図2にはこの発明の第1の実施形態を示してある。各ドアパネル10a,10bは、周縁にその背面側にほぼ直角に折曲する側板11を有し、さらにその側板11の縁部に内側にほぼ直角に折曲する折曲片11aが一体に形成され、また各ドアパネル10a,10bの背面には補強部材12が取り付けられている。
【0033】
移動速度の速い一方のドアパネル10aにおける一方の側板11、つまり戸袋部8側に向く側板11の外面には、断面L状をなす取付板20がねじ21を介して取り付けられ、さらにこの取付板20に断面L状をなす塞ぎ板22がねじ23を介して取り付けられている。
【0034】
取付板20および塞ぎ板22は共にドアパネル10a,10bの高さとほぼ同じ長さを有し、塞ぎ板22は移動速度の遅いドアパネル10bの背面側の内側に介入し、そのドアパネル10bの一方の側板11、つまり戸袋部8の反対側の側板11における折曲片11aと対向するように配置されている。そしてこの塞ぎ板22の板面に、前記折曲片11aの縁部に対向するゴム等の弾性体からなるシール材24が取り付けられている。このシール材24は塞ぎ板22の高さ寸法のほぼ全長区間に渡って連続する長さを有し、このシール材24と前記塞ぎ板22とで塞ぎ部材25が構成されている。
【0035】
取付板20には、図2に示すように左右方向に長い長孔26が形成され、前記ねじ23は前記長孔26を通して塞ぎ板22に螺挿され、このねじ23の締め付けにより塞ぎ板22が取付板20に固定されている。そして前記ねじ23を緩めることにより塞ぎ板22を前記長孔26に沿って左右方向に移動して、戸閉時に前記シール材24が前記折曲片11aの縁部に適正に密着するようにその塞ぎ板22の位置を調整することができるようになっている。
【0036】
移動速度の遅いドアパネル10bの背面側には、その移動速度の遅いドアパネル10bに対して移動速度の速いドアパネル10aが相対的に移動するときにおける前記塞ぎ板22とドアパネル10bとの機械的な干渉を避けるための逃げ部28が設けられている。この逃げ部28は、ドアパネル10bにおける折曲片11aと、その折曲片11aの反対側のドアパネル10bの側面との間の区間Hの部分のドアパネル10bの厚さを小さくして前記塞ぎ部材25の通過が可能となる空間をドアパネル10bの背面側に形成することにより構成されている。
【0037】
すなわち、移動速度の遅いドアパネル10bにおいては、移動速度の速いドアパネル10aのシール部材24と接する側の反対側(図1における右側)の側部の厚さT1がシール部材24と接する側(図における左側)の側部の厚さT2よりも小さくなっており、この厚さの差により逃げ部28が構成され、ドアパネル10bの背面側での前記塞ぎ部材25の通過が可能となっている。
【0038】
図1に実線で示す状態は戸閉状態であり、この状態から戸開時には一方のドアパネル10aが速い速度で図1における右方向の戸袋部8側に移動し、また同時に他方のドアパネル10bが遅い速度で図1における右方向の戸袋部8側に移動する。
【0039】
この際、一方のドアパネル10aの塞ぎ板22が他方のドアパネル10bの背面側を相対的に移動するが、その他方のドアパネル10bにおける戸袋部8側は逃げ部28としてその厚さおよび補強部材12の厚さが共に薄くなっているから、塞ぎ部材25がドアパネル10bと干渉することなく移動し、したがってドアパネル10a,10bの移動性能を損なうことなく、円滑に移動させることができる。
【0040】
そしてドアパネル10a,10bの右方向への移動によりドアパネル10a,10bが鎖線で示すように戸袋部8において互いに前後に重なる状態に収納され、出入口2が開放される戸開状態となる。
【0041】
また、この戸開状態から戸閉時には各ドアパネル10a,10bがそれぞれ図1における左方向に異なる速度で移動する。そして戸閉状態となる直前に、実線で示すようにドアパネル10aに設けられた塞ぎ部材25のシール材24がドアパネル10bの折曲片11aの縁部に弾性的に当接して密着する。
【0042】
これにより、戸閉状態のもとでのドアパネル10a,10bの側部間の隙間Sが塞ぎ板22およびシール材24により密閉され、その相互間の気密性が良好に保たれる。このため、昇降路からエレベータホールへの騒音の漏れや火災発生時における煙の漏れを抑え、遮音性および遮煙性を高めることができる。
【0043】
一方のドアパネル10aに設けられた塞ぎ部材25のシール材24は、戸閉時にのみ他方のドアパネル10bと接触するのみで、ドアパネル10a,10bが戸袋部8側に移動する戸開時には塞ぎ部材25とドアパネル10bは非接触状態となり、したがってその戸開時のドアパネル10a,10bの移動性能を損なうようなことなく、円滑に移動させることができる。
【0044】
図3には第2に実施形態を示してあり、この実施形態においては、ドアパネル10aにおける一方の側板11の外面に、平板状の塞ぎ板22がねじ23を介して取り付けられている。
【0045】
この塞ぎ板22はドアパネル10a,10bの高さとほぼ同じ長さを有し、一部が移動速度の遅いドアパネル10bの背面側の内側に介入してそのドアパネル10bにおける側板11の折曲片11aに対向し、その対向面に前記折曲片11aの縁部に当接して密着するゴム等の弾性体からなるシール材24が取り付けられている。このシール材24は塞ぎ板22の高さ寸法のほぼ全長区間に渡って連続する長さを有し、このシール材24と前記塞ぎ板22とで塞ぎ部材25が構成されている。
【0046】
この場合の塞ぎ部材25は、塞ぎ板22とドアパネル10aの側板11との間にシム30を必要枚数介在させる調整手段により、戸閉時にシール材24をドアパネル10bの折曲片11aの縁部に密着させることができるようになっている。他の部分に関しては前記第1の実施形態の場合と同様の構成である。
【0047】
図3に実線で示す状態は戸閉状態であり、この状態から戸開時に一方のドアパネル10aが速い速度で図3における右方向の戸袋部8側に移動し、また同時に他方のドアパネル10bが遅い速度で図3における右方向の戸袋部8側に移動する。
【0048】
この際、ドアパネル10aの塞ぎ部材25はドアパネル10bの逃げ部28を通ってそのドアパネル10bと干渉することなく円滑に移動する。そしてドアパネル10a,10bの右方向への移動によりドアパネル10a,10bが鎖線で示すように戸袋部8において互いに前後に重なる状態に収納され、出入口2が開放される戸開状態となる。
【0049】
また、この戸開状態から戸閉時には各ドアパネル10a,10bがそれぞれ図3における左方向に異なる速度で移動する。そして戸閉状態となる直前に、実線で示すようにドアパネル10aのシール材24がドアパネル10bの折曲片11aの縁部に弾性的に当接して密着する。
【0050】
これにより、戸閉状態のもとでのドアパネル10a,10bの側部間の隙間Sが塞ぎ板22およびシール材24により密閉され、その相互間の気密性が良好に保たれ、したがって遮音性および遮煙性を高めることができる。
【0051】
図4には第3の実施形態を示してあり、この実施形態においては、前記第1の実施形態の場合と同様に、ドアパネル10aにおける一方の側板11の外面に、断面L状をなす取付板20がねじ21を介して取り付けられ、さらにこの取付板20に断面L状をなす塞ぎ板22がねじ23を介して取り付けられ、この塞ぎ板22にドアパネル10bの折曲片11aの縁部に当接して密着するゴム等の弾性体からなるシール材24が取り付けられ、これらシール材24と塞ぎ板22とで塞ぎ部材25が構成されている。
【0052】
ただ、この第3の実施形態の場合には、移動速度の遅いドアパネル10bの横幅L1が移動速度の速いドアパネル10aの横幅L2より大きくなっていて、その移動速度の速いドアパネル10aが移動速度の遅いドアパネル10bに対して相対的に移動する際に、塞ぎ部材25が移動速度の遅いドアパネル10bの両折曲片11a間の区間で移動するようになっている。
【0053】
したがって、この場合には、ドアパネル10bの補強部材12の厚さを塞ぎ部材25と干渉しないように薄くするだけで塞ぎ部材25の移動を可能にする逃げ部28を構成でき、ドアパネル10bの戸袋部8側の厚さを特に薄くするような必要がなく、その分加工が容易となる。
【0054】
そしてこの場合においても、ドアパネル10aの塞ぎ部材25をドアパネル10bの補強部材12や戸袋部8側の側板11と干渉することなく円滑に移動させることができ、また戸閉状態のもとではドアパネル10a,10bの側部間の隙間Sを塞ぎ板22およびシール材24により密閉してその相互間の気密性を良好に保ち、遮音性および遮煙性を高めることができる。
【0055】
図5には第4に実施形態を示してあり、この実施形態においては、塞ぎ部材25として断面ほぼL状をなす板材が用いられている。この塞ぎ部材25はドアパネル10a,10bの高さとほぼ同じ長さを有し、一方のドアパネル10aの戸袋部8側の側板11に取付板20を介して取り付けられている。
【0056】
そしてこの塞ぎ部材25は、ドアパネル19bの側板11と平行な第1の板部25aとドアパネル19bの折曲片11aと平行な第2の板部25bとを有するほぼL状をなし、戸閉時には図5に実線で示すように、前記第2の板部25bが前記折曲片11aの内側に進入してその折曲片11aと対向し、これによりドアパネル10a,10bの側部間の隙間Sを経て昇降路からエレベータホールに通じる通路が多段に屈曲する複雑で幅の狭い蛇行形状となる。
【0057】
このような構成においても、戸閉時には、ドアパネル10a,10bの側部間の隙間Sを経て昇降路からエレベータホールに通じる通路が多段に屈曲する複雑で幅の狭い蛇行形状となることから前記隙間Sが実質的に塞がれ、昇降路からエレベータホールへの騒音の漏れや、火災発生時の昇降路からエレベータホールへの煙の漏れを抑えることができる。
【0058】
前記各実施形態においては、2枚のドアパネルを用いるドア装置を例に挙げたが、2枚以上のドアパネルを用いるドア装置、例えば図6に第5の実施形態として示すように、第1、第2、第3の3枚のドアパネル10a,10b,1cを用いるドア装置においてもこの発明を適用することが可能である。
【0059】
この実施形態の場合には、実線で示す戸閉状態から第1のドアパネル10aが最も速い速度で、第2のドアパネル10bがその次に速い速度で、第3のドアパネル10cが遅い速度でそれぞれ右方向の戸袋部8側に移動してその戸袋部8に鎖線で示すように互いに重なって収納され、戸開状態となる。
【0060】
また、戸開状態から第1のドアパネル10aが最も速い速度で、第2のドアパネル10bがその次に速い速度で、第3のドアパネル10cが遅い速度でそれぞれ左側に移動して戸閉状態となる。
【0061】
そして第1のドアパネル10aの戸袋部8側の側板11の外面に、塞ぎ板22とシール材24とからなる塞ぎ部材25が取付板20を介して取り付けられている。
【0062】
また、第2のドアパネル10bの背面側には前記塞ぎ部材25の移動を可能にする逃げ部28が設けられているとともに、戸袋部8側の側板11の外面に、塞ぎ板22とシール材24とからなる塞ぎ部材25が取付板20を介して取り付けられている。
【0063】
さらに、第3のドアパネル10cの背面側には前記塞ぎ部材25の移動を可能にする逃げ部28が設けられているとともに、戸袋部8側の側板11の外面に、塞ぎ板22とシール材24とからなる塞ぎ部材25が取付板20を介して取り付けられている。
【0064】
そして戸閉時には、第1のドアパネル10aの塞ぎ部材25のシール材24が第2のドアパネル10bの側板11の折曲片11aに当接して密着し、また第2のドアパネル10bの塞ぎ部材25のシール材24が第3のドアパネル10cの側板11の折曲片11aに当接して密着し、これにより互いに隣り合う第1のドアパネル10aと第2のドアパネル10bとの側部間の隙間S、および第2のドアパネル10bと第3のドアパネル10cとの側部間の隙間Sがそれぞれ塞ぎ部材25により密閉され、したがってその各相互間の気密性を良好に保ち、遮音性および遮煙性を高めることができる。
【0065】
前記第1、第2、第3および第5の実施形態においては、塞ぎ部材25のシール材24をドアパネル10b,10cの側板11の折曲片11aに直接密着させるようにしたが、図7に示すように、折曲片11aに受け部材33を取り付け、この受け部材33に塞ぎ部材25のシール材24を当接させて隙間Sを密閉するようにしてもよい。
【0066】
また、前記各実施形態においては、互いに隣り合うドアパネルのうちの移動速度の速い方のドアパネルに塞ぎ部材25を設けるようにしたが、例えば図8に第6の実施形態として示すように、戸袋部8が出入口2の左側に配置され、戸閉状態からドアパネル10bが速い速度でその戸袋部8側に移動し、ドアパネル10aが遅い速度でその戸袋部8側に移動する構造の場合にあっては、その速度の遅いドアパネル10aの戸袋部8の反対側の側部に塞ぎ部材25を取り付ける。これにより前記各実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0067】
図9には第7の実施形態を示してあり、この実施形態においては、移動速度の遅いドアパネル10bの一方側の側部の背面にブロック部材40が取り付けられ、このブロック部材40により前記ドアパネル10bの一方側の側部の厚さが実質的に厚く、他方側の側部の厚さがそれより小さくなっている。
【0068】
そして、戸閉時に、塞ぎ部材25を有する一方のドアパネル10aが速い速度で、ブロック部材40を有する他方のドアパネル10bが遅い速度でそれぞれ図9における左方向に移動して実線で示すようにドアパネル10aに設けられた塞ぎ部材25のシール材24がドアパネル10bのブロック部材40に弾性的に当接して密着し、これにより戸閉状態のもとでのドアパネル10a,10bの側部間の隙間Sが塞ぎ板22およびシール材24により密閉される。
【0069】
この実施形態においては、ドアパネル10bにブロック材40を取り付けるだけで、そのドアパネル10bの一方側の側部の厚さを他方側の側部の厚さよりも実質的に厚くすることができ、このため種々のドアパネルに対して適用することができる。
【0070】
図10には第8の実施形態を示してあり、この実施形態においては、移動速度の遅いドアパネル10bの一方側の側部の折曲片11aの縁部にその内側にほぼ直角に折曲する折り返し片41が一体的に設けられている。
【0071】
そして、戸閉時に、塞ぎ部材25を有する一方のドアパネル10aが速い速度で、折り返し片41を有する他方のドアパネル10bが遅い速度でそれぞれ図10における左方向に移動して実線で示すようにドアパネル10aに設けられた塞ぎ部材25のシール材24がドアパネル10bの折り返し片41の表面に弾性的に面接触して密着し、これにより戸閉状態のもとでのドアパネル10a,10bの側部間の隙間Sが塞ぎ板22およびシール材24により密閉される。
【0072】
この実施形態においては、塞ぎ部材25のシール材24がドアパネル10bの折り返し片41に面接触し、このため隙間Sの密閉性をより高めることができ、また折り返し片41と繰り返して接触するシール材24の損傷を長期に渡って防止してその耐久性を高めることができる。
【0073】
図11には第9の実施形態を示してあり、この実施形態においては、2枚のドアパネル10a,10bを用いる多段速式ドア装置が左右対称的に配置して多段速両開き式のドア装置となっている。すなわち、このドア装置は、2枚のドアパネル10a,10bを1組とした2組のドアパネルを備え、その一方の組のドアパネル10a,10bと他方の組のドアパネル10a,10bとが互いに対称的に左右に並ぶように配置されている。
【0074】
各組のドアパネル10a,10bは前後に位置をずらし、一方の組のドアパネル10aと他方の組のドアパネル10aとが戸閉時に互いに突き当たるようになっている。
【0075】
一方の組の一方のドアパネル10aは、戸開時に図11における右方向の戸袋部8に向って速い速度で移動し、他方のドアパネル10bは、右方向の戸袋部8に向って遅い速度で移動し、また他方の組の一方のドアパネル10aは、戸開時に図11における左方向の戸袋部8に向って速い速度で移動し、他方のドアパネル10bは、左方向の戸袋部8に向って遅い速度で移動し、これにより出入口2が開放される。
【0076】
戸閉時には、一方の組の一方のドアパネル10aが左方向に速い速度で移動し、他方のドアパネル10bが左方向に遅い速度で移動し、また他方の組の一方のドアパネル10aが右方向に速い速度で移動し、他方のドアパネル10bが右方向に遅い速度で移動し、これにより出入口2が閉塞される。
【0077】
各組の互いに隣り合って前後に配置する一方の速度の速いドアパネル10aの側部には、塞ぎ部材25として塞ぎ板22とシール材24が設けられ、これら塞ぎ部材25のシール材24が各組のドアパネル10a,10bの戸閉時にそのドアパネル10aと隣り合う他方のドアパネル10bの折曲片11aの縁部に弾性的に当接して密着する。
【0078】
各組における移動速度の遅いドアパネル10bは、図1に示す第1の実施形態の場合と同様に、一方の側部の厚さT1が他方の側部の厚さT2よりも小さくなっており、この厚さの差によりドアパネル10bの背面側での前記塞ぎ部材25の通過が可能となっている。
【0079】
そして戸閉状態のもとでの各組のドアパネル10a,10bの側部間の隙間Sが塞ぎ板22およびシール材24により密閉されることにより、その相互間の気密性が保たれる。
【0080】
なお、図11に示す構造の場合において、図4に示す第3の実施形態の場合と同様に、各組における移動速度の遅いドアパネル10bの横幅L3を移動速度の速いドアパネル10aの横幅L4より大きくして(L3>L4)、その移動速度の速いドアパネル10aが移動速度の遅いドアパネル10bに対して相対的に移動する際に、塞ぎ部材25が移動速度の遅いドアパネル10bの両折曲片11a間の区間で移動することができるように構成することも可能である。
【0081】
また、図11に示す構造の場合において、図9に示す第7の実施形態の場合と同様に、移動速度の遅いドアパネル10bの一方側の側部の背面にブロック部材を取り付け、このブロック部材により前記ドアパネル10bの一方側の側部の厚さを実質的に厚く、他方側の側部の厚さがそれより小さくなるように構成し、戸閉時に速い速度のドアパネル10aの塞ぎ部材25が前記ブロック部材に接触してドアパネル10a,10bの側部間の隙間を密閉するように構成することも可能である。
【0082】
さらに、図11に示す構造の場合において、図10に示す第8の実施形態の場合と同様に、移動速度の遅いドアパネル10bの一方側の側部の折曲片11aの縁部にその内側にほぼ直角に折曲する折り返し片を一体的に設け、戸閉時に速い速度のドアパネル10aの塞ぎ部材25を前記折り返し片の表面に弾性的に面接触させ、これによりドアパネル10a,10bの側部間の隙間を密閉するように構成することも可能である。
【0083】
図12には第10の実施形態を示してあり、この実施形態においては、3枚のドアパネル10a,10b,10cを用いる多段速式ドア装置が左右対称的に配置して多段速両開き式のドア装置となっている。すなわち、このドア装置は、第1、第2、第3の3枚のドアパネル10a,10b,10cを1組とした2組のドアパネルを備え、その一方の組のドアパネル10a,10b,10cと他方の組のドアパネル10a,10b,10cとが互いに対称的に左右に並ぶように配置されている。
【0084】
各組のドアパネル10a,10b,10cは前後に位置をずらし、一方の組の第1のドアパネル10aと他方の組の第1のドアパネル10aとが戸閉時に互いに突き当たるようになっている。
【0085】
一方の組の第1のドアパネル10aは、戸開時に図12における右方向の戸袋部8に向って最も速い速度で移動し、第2のドアパネル10bは、右方向の戸袋部8に向って次に速い速度で移動し、第3のドアパネル10cは、右方向の戸袋部8に向って遅い速度で移動する。また、他方の組の第1のドアパネル10aは、戸開時に図12における左方向の戸袋部8に向って最も速い速度で移動し、第2のドアパネル10bは、左方向の戸袋部8に向って次に速い速度で移動し、第3のドアパネル10cは、左方向の戸袋部8に向って遅い速度で移動し、これにより出入口2が開放される。
【0086】
戸閉時には、一方の組の第1のドアパネル10aが左方向に最も速い速度で移動し、第2のドアパネル10bが次に速い速度で移動し、第3のドアパネル10cが遅い速度で移動し、他方の組の第1のドアパネル10aが右方向に最も速い速度で移動し、第2のドアパネル10bが右方向に次に速い速度で移動し、第3のドアパネル10cが右方向に遅い速度で移動し、これにより出入口2が閉塞される。
【0087】
各組の互いに隣り合って前後に配置する第1および第2のドアパネル10a,10bの側部には、塞ぎ部材25として塞ぎ板22とシール材24がそれぞれ設けられ、これら塞ぎ部材25のシール材24が各組のドアパネル10a,10b,10cの戸閉時にそのドアパネル10a,10bと隣り合う他方のドアパネル10b,10cの折曲片11aの縁部に弾性的に当接して密着する。
【0088】
これにより、戸閉状態のもとでの各組のドアパネル10a,10b,10cの側部間の隙間Sが塞ぎ板22およびシール材24により密閉され、その相互間の気密性が保たれる。
【0089】
なお、いずれの実施形態においても、ドアパネルの側部間の隙間を密閉する塞ぎ部材25は、移動速度の遅いドアパネルに設ける場合に限らず、移動速度の速いドアパネルに設ける場合であってもよい。
【0090】
また、この発明は、6枚のドアパネルがそれぞれ異なる速度で同一の方向に移動して出入口を開閉する多段速片開き式のドア装置においても適用することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、ドアパネルの移動性能を損なうことなく、戸閉時おけるドアパネルの側部相互間の気密性を良好に保って遮音性および遮煙性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図2】そのドア装置における塞ぎ部材の取り付け部の構造を示す断面図。
【図3】この発明の第2の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図4】この発明の第3の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図5】この発明の第4の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図6】この発明の第5の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図7】塞ぎ部材のシール材をドアパネルの側部に密着させる変形例を示す断面図。
【図8】この発明の第6の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図9】この発明の第7の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図10】この発明の第8の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図11】この発明の第9の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図12】この発明の第10の実施形態に係るドア装置の断面図。
【図13】エレベータのドア装置をエレベータホール側から見た斜視図。
【図14】従来のドア装置の断面図。
【符号の説明】
1…三方枠
2…出入口
3…ドア装置
8…戸袋部
10a,10b,10c…ドアパネル
11…側板
11a…折曲片
12…補強部材
22…塞ぎ板
24…シール材
25…塞ぎ部材
28…逃げ部
40…ブロック部材
41…折り返し片
Claims (12)
- 複数枚のドアパネルを備え、これらドアパネルが互いに前後に位置をずらし、かつ左右方向に移動可能に支持され、戸閉時にはこれらドアパネルが左右に段違い状に並んでエレベータの出入口が閉塞され、戸開時には前記ドアパネルが戸袋部側に向う同一方向に異なる速度で移動して前記出入口が開放される多段速式のエレベータの出入口ドア装置であって、
互いに隣り合って前後に配置する一方のドアパネルの側部に塞ぎ部材が設けられ、この塞ぎ部材が戸閉時にのみ他方のドアパネルの側部に接触してその側部間の隙間を塞ぐ機能を有し、
前記塞ぎ部材が設けられた前記一方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が速く、前記他方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が前記一方のドアパネルより遅い関係にあり、その移動速度の遅い前記ドアパネルは、一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっており、
その移動速度の遅い前記ドアパネルには、その移動速度の遅いドアパネルに対して移動速度の速いドアパネルが相対的に移動するときにおける前記塞ぎ部材と移動速度の遅いドアパネルとの機械的な干渉を避けてその塞ぎ部材の通過を可能にする空間領域からなる逃げ部が設けられていることを特徴とするエレベータの出入口ドア装置。 - 複数枚のドアパネルを備え、これらドアパネルが互いに前後に位置をずらし、かつ左右方向に移動可能に支持され、戸閉時にはこれらドアパネルが左右に段違い状に並んでエレベータの出入口が閉塞され、戸開時には前記ドアパネルが戸袋部側に向う同一方向に異なる速度で移動して前記出入口が開放される多段速式のエレベータの出入口ドア装置であって、
互いに隣り合って前後に配置する一方のドアパネルの側部に塞ぎ部材が設けられ、この塞ぎ部材が戸閉時にのみ他方のドアパネルの側部に対向してその側部間の隙間を塞ぐ機能を有し、
前記塞ぎ部材が設けられた前記一方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が速く、前記他方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が前記一方のドアパネルより遅い関係にあり、その移動速度の遅い前記ドアパネルは、一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっており、
その移動速度の遅い前記ドアパネルには、その移動速度の遅いドアパネルに対して移動速度の速いドアパネルが相対的に移動するときにおける前記塞ぎ部材と移動速度の遅いドアパネルとの機械的な干渉を避けてその塞ぎ部材の通過を可能にする空間領域からなる逃げ部が設けられていることを特徴とするエレベータの出入口ドア装置。 - 前記塞ぎ部材は、前記一方のドアパネルの側部に取り付けられた塞ぎ板と、この塞ぎ板に取り付けられ、戸閉時に前記他方のドアパネルの側部に当接して密着するシール材とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの出入口装置。
- 前記塞ぎ部材のシール材が戸閉時に前記他方のドアパネルの側部に密着するように前記塞ぎ板の位置を調整することが可能な調整機構を備えることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの出入口装置。
- 移動速度の遅い前記他方のドアパネルの一方側の側部には、前記一方のドアパネルの塞ぎ部材と接触可能なブロック部材が設けられ、このブロック部材により前記他方のドアパネルの一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの出入口ドア装置。
- 移動速度の遅い前記他方のドアパネルの一方側の側部には、前記一方のドアパネルの塞ぎ部材と面接触が可能な折り返し片が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの出入口ドア装置。
- 前記戸開閉時の移動速度が遅いドアパネルの横幅がL1、戸開閉時の移動速度が速いドアパネルの横幅がL2で、L1>L2の関係にあることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの出入口ドア装置。
- 2枚のドアパネルを1組とした2組のドアパネルを備え、その一方の組のドアパネルと他方の組のドアパネルとが互いに対称的に左右に並ぶとともに、各組のドアパネルは前後に位置をずらし、かつ左右方向に移動可能に支持され、戸閉時には各組におけるドアパネルが左右に段違い状に並んでエレベータの出入口が閉塞され、戸開時には各組のドアパネルがその組の戸袋部側に向う同一方向に異なる速度で移動して前記出入口が開放される両開き式のエレベータの出入口ドア装置であって、
各組の互いに隣り合って前後に配置する一方のドアパネルの側部に塞ぎ部材が設けられ、この塞ぎ部材が戸閉時にのみ他方のドアパネルの側部に接触してその側部間の隙間を塞ぐ機能を有し、
前記塞ぎ部材が設けられた前記一方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が速く、前記他方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が前記一方のドアパネルより遅い関係にあり、その移動速度の遅い前記ドアパネルは、一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっており、
その移動速度の遅い前記ドアパネルには、その移動速度の遅いドアパネルに対して移動速度の速いドアパネルが相対的に移動するときにおける前記塞ぎ部材と移動速度の遅いドアパネルとの機械的な干渉を避けてその塞ぎ部材の通過を可能にする空間領域からなる逃げ部が設けられていることを特徴とするエレベータの出入口ドア装置。 - 3枚のドアパネルを1組とした2組のドアパネルを備え、その一方の組のドアパネルと他方の組のドアパネルとが互いに対称的に左右に並ぶとともに、各組のドアパネルは前後に位置をずらし、かつ左右方向に移動可能に支持され、戸閉時には各組におけるドアパネルが左右に段違い状に並んでエレベータの出入口が閉塞され、戸開時には各組のドアパネルがその組の戸袋部側に向う同一方向に異なる速度で移動して前記出入口が開放される両開き式のエレベータの出入口ドア装置であって、
各組の互いに隣り合って前後に配置する一方のドアパネルの側部に塞ぎ部材が設けられ、この塞ぎ部材が戸閉時にのみ他方のドアパネルの側部に対向させてその側部間の隙間を塞ぐ機能を有し、
前記塞ぎ部材が設けられた前記一方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が速く、前記他方のドアパネルは戸開閉時の移動速度が前記一方のドアパネルより遅い関係にあり、その移動速度の遅い前記ドアパネルは、一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっており、
その移動速度の遅い前記ドアパネルには、その移動速度の遅いドアパネルに対して移動速度の速いドアパネルが相対的に移動するときにおける前記塞ぎ部材と移動速度の遅いドアパネルとの機械的な干渉を避けてその塞ぎ部材の通過を可能にする空間領域からなる逃げ部が設けられていることを特徴とするエレベータの出入口ドア装置。 - 請求項8又は9に記載の各組のドアパネルにおいて、移動速度の遅い前記他方のドアパネルの一方側の側部には、前記一方のドアパネルの塞ぎ部材と接触可能なブロック部材が設けられ、このブロック部材により前記他方のドアパネルの一方側の側部の厚さが大きく、他方側の側部の厚さが小さくなっていることを特徴とする請求項8又は9に記載のエレベータの出入口ドア装置。
- 請求項8又は9に記載の各組のドアパネルにおいて、移動速度の遅い前記他方のドアパネルの一方側の側部には、前記一方のドアパネルの塞ぎ部材と面接触が可能な折り返し片が設けられていることを特徴とする請求項8又は9に記載のエレベータの出入口ドア装置。
- 請求項8又は9に記載の各組のドアパネルにおいて、
前記戸開閉時の移動速度が遅いドアパネルの横幅がL3、戸開閉時の移動速度が速いドアパネルの横幅がL4で、L3>L4の関係にあることを特徴とする請求項8又は9に記載のエレベータの出入口ドア装置。
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