JP4348129B2 - エレベータのドア装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗場出入口又はかご出入口を開閉するドア本体を有するエレベータのドア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベータの乗場ドア装置では、三方枠の縦枠にゴム板が固定されており、乗場の戸の戸袋側端部に遮蔽板が固定されている。そして、戸閉状態のときには、ゴム板の先端部が遮蔽板の側面に接触することにより、乗場の戸の戸袋側端部と縦枠との間の隙間が遮蔽される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−157254号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のエレベータの乗場ドア装置では、単にゴム板の先端部が遮蔽板の側面に接触しているだけであるため、ゴム板の取付時に十分な接触圧でゴム板を遮蔽板に接触させないと、遮煙性及び遮音性が低下する恐れがあった。また、長期間使用した場合も、ゴム板の摩耗や変形によりゴム板の遮蔽板への接触圧が低下し、遮煙性及び遮音性が低下する恐れがあった。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、遮煙性及び遮音性を向上させることができるエレベータのドア装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータのドア装置は、当接部の端面が当接して弾性変形される変形部と、変形部の弾性変形にともなって変位して当接部の側面に接触する接触部とを有する気密部材を用いたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータの乗場ドア装置を示す正面図(乗場側から見た図)である。図において、乗場出入口1の両側部及び上部には、出入口枠(三方枠)2が固定されている。出入口枠2は、垂直に延びる一対の縦枠3と、縦枠3の上端部間に水平に設けられた上枠4とを有している。乗場出入口1は、一対のドア本体5により開閉される。実施の形態1の乗場ドア装置は、中央開き式である。
【0008】
図2は図1のII−II線に沿う断面図である。図において、ドア本体5は、ドアパネル6と、ドアパネル6の戸袋側端部(戸開側端部)に固定された断面L字形の遮蔽板7とを有している。ドアパネル6の幅方向両端部は、断面コ字形に折り曲げ加工されている。遮蔽板7は、ドアパネル6の戸袋側端面に接合され固定されている。
【0009】
縦枠3の内側、及び遮蔽板7とドアパネル6との間には、ゴム等の弾性体からなる断面d字形の気密部材11がそれぞれ固定されている。気密部材11は、ドア本体5の上下方向全体に渡って連続して設けられている。縦枠3の内側には、気密部材11を縦枠3に保持するための断面L字形の押さえ部材8が固定されている。気密部材11は、ドアパネル6と遮蔽板7とにより形成された溝部、及び縦枠3と押さえ部材8とにより形成された溝部の内側に圧入、接着又はねじ止め等により固定されている。
【0010】
縦枠3及び遮蔽板7には、戸閉状態のときに、気密部材11に当接することによりドア本体5の戸袋側端部と縦枠3との間の隙間を遮蔽する当接部3a,7aがそれぞれ設けられている。
【0011】
各気密部材11は、当接部3a,7aの端面が当接して弾性変形される変形部11aと、変形部11aの弾性変形にともなって変位して当接部3a,7aの側面に接触する接触部11bとを有している。この例では、変形部11aは、当接部3a,7aの当接により気密部材11の中空部側へ湾曲するように弾性変形し、これにより接触部11bが当接部3a,7aの側面に接触するように変位する。図2では、当接部3aが当接していない状態の気密部材11を2点鎖線で示している。また、接触部11bは、当接部3a,7aの変形部11aへの当接を示す接触視認部を兼ねている。
【0012】
このような乗場ドア装置では、変形部11aと接触部11bとを有する断面d字形の気密部材11を用いたので、当接部3a,7aと気密部材11との接触箇所をそれぞれ2箇所ずつとすることができ、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。また、遮光性を向上させることもできる。
【0013】
また、当接部3a,7aの側面に接触する接触部11bを気密部材11に設けたので、戸閉状態のときに接触部11bが変位していれば、当接部3a,7aが変形部11aに当接していることを同時に確認でき、遮煙性をより確実に向上させることができるとともに、気密部材11の取付作業及び保守作業を容易にすることができる。
【0014】
さらに、ドア本体5及び縦枠3の両方に気密部材11を設けたので、遮煙性及び遮音性をさらに向上させることができる。
【0015】
実施の形態2.
次に、図3はこの発明の実施の形態2によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。図において、縦枠3の内側、及び遮蔽板7とドアパネル6との間には、ゴム等の弾性体からなる断面略d字形(逆タ字形)の気密部材12がそれぞれ固定されている。気密部材12は、ドア本体5の上下方向全体に渡って連続して設けられている。
【0016】
各気密部材12は、当接部3a,7aの端面が当接して弾性変形される変形部12aと、変形部12aの弾性変形にともなって変位して当接部3a,7aの側面に接触する接触部(兼接触視認部)12bとを有している。この例では、変形部12aは、片持ち構造で気密部材12に形成されている。即ち、d字形の断面の環状部分の一部が切り離されて変形部12aが形成されている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0017】
このような断面形状の気密部材12を用いることにより、変形部12aを変形させ易くすることができ、少ない押し付け力で変形部12aを弾性変形させ、接触部12bをより確実に変位させることができる。
【0018】
実施の形態3.
次に、図4はこの発明の実施の形態3によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。図において、縦枠3の内側、及び遮蔽板7とドアパネル6との間には、ゴム等の弾性体からなる断面略A字形の気密部材13がそれぞれ固定されている。気密部材13は、ドア本体5の上下方向全体に渡って連続して設けられている。
【0019】
各気密部材13は、当接部3a,7aの端面が当接して弾性変形される変形部13aと、変形部13aの弾性変形にともなって変位して当接部3a,7aの側面に接触する一対の接触部13b,13cとを有している。接触部13bは、接触視認部を兼ねている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0020】
このような断面形状の気密部材13を用いることにより、戸閉状態のときには、当接部3a,7aを両側から挟むように、当接部3a,7aの両側面に接触部13b,13cを接触させることができる。従って、気密部材13と当接部3a,7aとの接触箇所をそれぞれ3箇所とすることができ、遮煙性及び遮音性をさらに向上させることができる。
【0021】
実施の形態4.
図5はこの発明の実施の形態4によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。この例では、縦枠3の内側のみに気密部材11が設けられており、これに対応して当接部7aは遮蔽板7のみに設けられている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0022】
このように、気密部材11を縦枠3のみに設けることにより、部品点数を削減し構成を簡単にすることができ、コストを低減することができる。
【0023】
実施の形態5.
図6はこの発明の実施の形態5によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。この例では、遮蔽板7とドアパネル6との間のみに気密部材11が設けられており、これに対応して当接部3aは縦枠3のみに設けられている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0024】
このように、気密部材11を遮蔽板7とドアパネル6との間のみに設けることにより、部品点数を削減し構成を簡単にすることができ、コストを低減することができる。また、接触部11bが当接部3aの側面に接触しているかどうかを乗場側のみから容易に確認できる。
【0025】
なお、実施の形態4、5では、断面d字形の気密部材11を用いたが、実施の形態2、3で示したような断面形状の気密部材12,13と置き換えることもできる。
また、気密部材の断面形状は、実施の形態1〜3に限定されるものではなく、例えば図3の気密部材12の当接部7aに沿う部分を省略して断面F字形とするなどしてもよい。
【0026】
さらに、気密部材や当接部は、上下方向に複数に分割されていてもよい。
さらにまた、上記の例では、戸閉状態のときに接触部が当接部の側面に接触したが、必ずしも接触しなくてもよく、気密部材の一部、即ち接触視認部が変位したことを乗場や昇降路側から確認できれば、当接部が変形部に当接したことをより確実に確認できる。
【0027】
また、上記の例では中央開き式のドア装置を示したが、片開き式のドア装置にもこの発明は適用できる。また、ドア本体の枚数も2枚に限定されない。
さらに、上記の例では、乗場ドア装置について示したが、かごドア装置にもこの発明は適用でき、かご室内と外部との間の遮光性及び遮煙性を向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のエレベータのドア装置は、当接部の端面が当接して弾性変形される変形部と、変形部の弾性変形にともなって変位して当接部の側面に接触する接触部とを有する気密部材を用いたので、気密部材と当接部との接触箇所が増え、遮煙性及び遮音性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータの乗場ドア装置を示す正面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5によるエレベータの乗場ドア装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 乗場出入口、3 縦枠、3a,7a 当接部、5 ドア本体、11,12,13 気密部材、11a,12a,13a 変形部、11b,12b,13b接触部(接触視認部)、13c 接触部。
Claims (3)
- 出入口の側部に設けられ、上下方向に沿って延びる縦枠、
上記出入口を開閉するドア本体、
上記縦枠及び上記ドア本体の戸袋側端部の少なくともいずれか一方に設けられ、弾性体からなる気密部材、及び
上記縦枠及び上記ドア本体の戸袋側端部の少なくともいずれか他方に設けられ、戸閉状態のときに、上記気密部材に当接することにより上記ドア本体の戸袋側端部と上記縦枠との間の隙間を遮蔽する当接部
を備え、
上記気密部材は、上記当接部の端面が当接して弾性変形される変形部と、上記変形部の弾性変形にともなって変位して上記当接部の側面に接触する接触部とを有しており、
上記当接部が上記気密部材に当接していない状態では、上記変形部が上記ドア本体の開閉方向に直交し、上記接触部が上記ドア本体の開閉方向に平行であり、上記変形部と上記接触部とが断面L字形に配置されていることを特徴とするエレベータのドア装置。 - 上記変形部は、上記気密部材に片持ち構造で形成されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのドア装置。
- 上記気密部材は、上記変形部の弾性変形にともなって変位して上記当接部の両側面に接触する一対の上記接触部を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータのドア装置。
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