JP4229416B2 - 引戸 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の扉を並列にならべ、これらを開閉する時、隣接する扉が端部で互いに連動して動くようにした車両等に使用する引戸の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような引き戸の扉は、閉じるとき図8(a)に示す如く各扉aの端部にガスケットcを備えた嵌合部bを設け、嵌合部bとbとの係合で扉合わせ目の連動及び防水をするようにしている。しかしこの構造では隣接する扉aとaとの間の隙間s図8(a)を大きく取らないと連動構造が成立しなかった。
車両用途によっては、複数枚の引き戸を組み合わせた構造を要求される場合、この隙間sが内法寸法を著しく減じるという問題があった。図8(b)は引戸を開くとき扉端部の係合関係を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の問題点にかんがみ、
(1)隣接する扉の間隔をできるだけ狭め、車両等の内法寸法をできるだけ広げることができるようにすること、
(2)扉を閉めた状態でのみガスケットが互いに隣接する扉の側面に接触するようにして円滑な開閉と閉鎖時の水密性を確保することができるようにすること、
(3)連動部の当たり面を弾性体とする事により扉どうしが接触する際の騒音の発生をできるだけ少なくすることができるようにすること、
(4)扉どうしの当たり面となる端部材を剛性を有する材料で形成し、これら端部材間にガスケットが介在するようにして、扉がどちらの進行方向から力を受けても接触時の衝撃の緩和及び騒音の発生を防ぐ事ができるようにすること、
以上の諸点の可能な引戸を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
複数の扉を並列にならべ、開閉時各扉の端部に設けた連動機構によって隣接する扉が順次連動して動く引き戸構造において、前記連動機構は扉の端部に取付けた枠材と、該枠材の端に嵌挿した端部材とからなり、扉の端部材は端部平坦面と該端部平坦面の両側に端部平坦面と直交する内向突起を有し、該内向突起と扉の前後端に嵌挿した枠材の側面間には弾性体製のガスケットが装着され、該ガスケットは扉の非連動時には隣接する扉と扉の前記枠材間の隙間b内にあり、端部材と端部材とが互に干渉して連動するときは前記ガスケットは対向する端部材の突起間又は突起と端部平坦面間に挟圧されて直立し、その先端が前記枠材の側面に接するようにした。
また、非連動時におけるガスケットの高さ7´は扉の前後端に嵌挿した枠材間の隙間寸法7より小さく、端部材と端部材の干渉時には突起と突起間又は突起と端部材の平坦面間で押圧されガスケットの先端が隣接する扉の枠材に接し連動部をシールするようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】
図4(a)は4枚の扉、即ち第1扉〜第4扉(a1,a2,a3,a4)からなる引戸aを開放した状態の平面図、図4(b)は同じく引戸を閉じた状態の平面図である。図5は引戸の縦断面図である(中間部は省略)。図6は引戸を車両の後部に設けた場合の斜視図、図7は引戸を車両の側部に設けた場合の斜視図である。以下図1と図2を参照して連動機構を説明する。図1(A)は第1扉a1の先端部を示す。第1扉a1は先端部を閉じたときに図示しない柱等に当る防水用のガスケット1がアルミ押出型材よりなる先端部材2の先端に嵌装されている。先端の第1扉a1はこのガスケット1の取付けられる先端部材2と、先端部材2の後部に嵌合している本体部材3を有している。本体部材3の後端は図1(B)に示す第2扉a2の右端と同様の構造をなしている。
【0006】
次に引き戸の連動機構の構成について図1(B)に基いて説明する。図1(B)は第2扉a2と第3扉a3との食い違い部の連動構成を示す。なお第3扉a3と第4扉a4との連動機構も同様であるので、以下図1(B)と同じく(C)を参照して第2扉a2と第3扉a3の連動機構について説明する。なお第4扉a4は一端が図4に示す如く枠に固定されている。
【0007】
第2扉a2は前側の枠材4aと後側の枠材4b及びこれらの間に嵌挿して取付けた本体部材3ならびに枠材4aと4bの端に嵌挿した前側と後側の端部材5とで構成されている。前記前側の枠材と後側の枠材4aと4bは同一構造である。又前と後の端部材5も同一構造である。端部材5の端面は平坦面をなし、平坦面の両側には端部材5の平坦面と直交する突起6が扉の側面と平行に設けられている。
【0008】
突起6の内面と前側の枠材4a又は後側の枠材4bの側面との間には間隙7を有している。この間隙7内にはガスケット8の基部8b(図3)が取り付けられ、その先端が斜め上方を向くよう嵌め込まれている。ガスケット8は、図3に示す如く、基部8bと、基部8bと一体の可撓性斜辺8aよりなり、斜辺8aの長さl1は、前側の枠材4a又は後側の枠材4b間の隙間7の大略1.4〜1.5倍の長さになっている。しかし扉と扉の非連動時にはガスケット8の先端は枠材の側面から離れている。即ち図3で7´<7となっている。
【0009】
図1(B)は扉a2が扉a3に対し矢印X方向(図の左方向)に離れて閉じるときの状態を示している。図の如く、扉a2が矢印X方向に移動し、扉a2側の端部材5が扉a3側の端部材5に近付くと、ガスケット8の斜辺8bの先端同志がまず接する。そして、さらにX方向に移動すると、扉a2側と扉a3側の突起6がさらに接近、これらの先端間にガスケット8が挟圧され、斜辺8bが垂直状態になる(図1(C))。
【0010】
このようにガスケット8が直立して互に接するので、突起6と突起6とが直接突当ることはない。換言すれば、ガスケット8が突起6と突起6間に介在し緩衝材となるので、衝突音が軽減される。又ガスケット8は互いに押され、直立し、先端が相手扉の前側の枠材4a又は後側の枠材4bに向って起立し、相手側扉の枠材の側面に接触するため、扉の連動部からの水の侵入を防止する事ができる。
【0011】
次に図2に示す如く、扉a2を矢印Y方向(図の右側)に向って開ける方向に移動させると、扉a2の端部材5の突起6は、内側扉a3の端部材5の前部平坦面に向って移動し、内側扉を連動させる。この時も扉a2のガスケット8が端部材5の端面に先に当たるため、端部材5と端部材5との直接の接触がなく、従って衝突音が軽減される。
【0012】
かくして、図4(a)の如く開いている引戸の一番外側の扉a1を図の左に引くと、扉a1の後側の端部材5が第2扉a2の前側の端部材5に作用し、順次連動して図4(b)の如く閉じられる。閉じる時も同様に端部材5がガスケット8を介し相手側に作用し、連動する。図5の9は各扉の上部の走行レールを示し、扉の上部は吊レール9で吊られ、下部は下部レール10に案内されて静粛に開閉される。
【0013】
以上のごとく、複数の扉よりなる引戸構造は、各扉間の間隙を小さくでき、積荷容積の減殺防止を可能とするが、2枚構成の食い違い引戸の食い違い部に、上に説明した引戸の連動部におけるシール構造を適用するならば、同様の効果を期待できる。
【0014】
【発明の効果】
開放する時に隣接する扉の端部材5が干渉して連動するが、端部材5と枠材間に装着したガスケット8が端部材5と連動する端部材5との間に介在するので、相手の扉と直接金属接触しないため開閉が円滑かつ静かである。
【0015】
又隣接する扉が干渉し連動する時点で、ガスケットが起立し、ガスケットの先端が枠材内面に接するので、防水ができる。なおかつ端部材が干渉するまでは、ガスケットは相手扉に接しないので、開閉時の抵抗はない。
【0016】
さらにガスケットの起立寸法を考慮するだけで良いので扉の間隔を狭くでき、車両等においては積荷容積の減殺量を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】相対する扉の食い違い時の連動作用を説明する図である。(A)は引戸の最先端を示し、(B)は食い違い時のガスケットが接しはじめた状態、(C)は完全に両扉が係合した状態を示す。
【図2】引戸開放時の食い違い部の構造を示し、(A)は一方のガスケットが端部枠に接しはじめた状態を、(B)は完全に接した状態を示す。
【図3】ガスケットの断面図。
【図4】(a)は4枚扉構成の引戸が開いている状態の平面図、(b)は同じく閉じた状態の平面図。
【図5】引戸の縦断面を示す(中間部省略)。
【図6】4枚構成の引戸を車両の後部に取付けた例を示し、(a)は閉、(b)は開状態を示す。
【図7】車両の側部に設けた場合の例で、(a)は開、(b)は閉状態を示す。
【図8】従来型引戸の食い違い部の構造を示す。
【符号の説明】
1 ガスケット 2 先端部材
3 本体部材 4 枠材
4a 前側の枠材 4b 後側の枠材
5 端部材 6 (端部材に設けた)突起
7 間隙 8 ガスケット
9 吊レール 10 下部レール
Claims (2)
- 複数の扉を並列にならべ、開閉時各扉の端部に設けた連動機構によって隣接する扉が順次連動して動く引き戸構造において、前記連動機構は扉の端部に取付けた枠材と、該枠材の端に嵌挿した端部材とからなり、扉の端部材は端部平坦面と該端部平坦面の両側に端部平坦面と直交する内向突起を有し、該内向突起と扉の前後端に嵌挿した枠材の側面間には弾性体製のガスケットが装着され、該ガスケットは扉の非連動時には隣接する扉と扉の前記枠材間の隙間(b)内にあり、端部材と端部材とが互に干渉して連動するときは前記ガスケットは対向する端部材の突起間又は突起と端部平坦面間に挟圧されて直立し、その先端が前記枠材の側面に接するようにしたことを特徴とする引戸。
- 非連動時におけるガスケットの高さ(7´)は扉の前後端に嵌挿した枠材間の隙間寸法(7)より小さく、端部材と端部材の干渉時には突起と突起間又は突起と端部材の平坦面間で押圧されガスケットの先端が隣接する扉の枠材に接し連動部をシールするようにした請求項1記載の引戸。
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