JP4285356B2 - 赤外線検知素子 - Google Patents

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本発明は、赤外線を検知する赤外線検知素子に関する。
基板上の中央部上面に赤外線吸収部を有し、L字型に屈曲した梁を用いて該赤外線吸収部を基板に対して支持し、該赤外線吸収部と基板とが熱分離構造となっている熱電対型赤外線検知素子が、例えば下記特許文献1に記載されている。
このような赤外線検知素子においては、赤外線吸収部の面に対して垂直方向に加速度が加わった場合に、梁に曲げ応力と同時にねじり応力が加わる。
一般的に、赤外線検知素子における熱電対は、高感度化のために、対数を増やし、1つの梁上に複数本の例えばポリSi等の導電体を設けて構成されることが多く、下記特許文献1の赤外線検知素子でも、1本の梁上に1対2本の熱電対が設けられている。ただし、2本の熱電対は互いに平行になっている。
特開2000−111396号公報
上記特許文献1に記載されたような従来の赤外線検知素子では、高感度化のためには、梁の熱抵抗値を高くすればよい。したがって、梁を長く、断面積を小さくすればよい。このため、梁の厚さを薄くすると、ねじり剛性が小さくなるため、熱分離構造全体の共振周波数が低くなる。これにより、場合によっては破壊に到ることがあり、機械的強度が十分でないという問題点があった。
本発明は、機械的強度の大きい赤外線検知素子を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、基板と、赤外線吸収部と、赤外線吸収部と基板とを接続する少なくとも1本の梁と、同一の前記梁の上に梁の長手方向に沿って設けられた少なくとも2本の熱電対とを具備し、同一の梁に設けられた熱電対の間隔が、熱電対の端部に比べて熱電対の中央部で狭くなっており、少なくとも2本の熱電対が、同一の梁の中央部にて絶縁層を介して立体交差している。
本発明によれば、機械的強度の大きい赤外線検知素子を提供することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
実施の形態1
図1〜図3を用いて本発明の実施の形態1について説明する。
図1(a)〜(f)は、本発明の実施の形態1の赤外線検知素子の構造を説明する図である。
図1(a)、(f)は本実施の形態1の構造を示し、(b)、(c)、(d)、(e)はポリSi抵抗膜からなる2本の熱電対が互いに平行な構造を示し、本実施の形態1の構造と比較して説明するための図である。(a)は赤外線検知素子の上面図、(b)、(c)は赤外線検知素子の斜視図、(d)、(f)は赤外線検知素子の梁の上面図、(e)は振動した際の梁の上面図である。
図1(a)〜(f)において、1は例えばSi等からなる基板、2は赤外線吸収部(すなわち、赤外線検知部。受光部)、3は梁、4は2本のポリSi抵抗膜から構成される熱電対である。
図1に示すような赤外線検知素子は、基板1と、赤外線吸収部2と、赤外線吸収部2と基板1とを接続する少なくとも1本の梁3と、梁3の上に設けられた少なくとも2本の熱電対4とを具備する。
梁3は、ここでは2本設けられ、基板1に対して中央の赤外線吸収部2を2本のL字型の梁3で支えている。
梁3上にはそれぞれ複数のポリSi抵抗膜で構成された熱電対4が形成されている。熱電対4は、ここでは2本のp型、n型のポリSi抵抗膜から構成されている。
なお、赤外線吸収部2と基板1とは、例えば基板1の上面に形成された四角錐状の空隙(熱分離領域)により熱分離された構造となっている。
本実施の形態1の赤外線検知素子の構造は、(f)に示すように、梁3に設けられた熱電対4の間隔が該梁3の中央部と端部とで異なっている。ここでは、熱電対4は、梁3の長手方向の中央部では互いの間隔が狭く、端に行くに従って間隔が広くなっており、X字型になっている。
熱電対4が相互に平行な(b)に示す構造では、Z軸プラス方向に加速度が印加された場合、(c)に示すように、(A)赤外線吸収部2のメンブレンに慣性によってZ軸マイナス方向(図中下方向)の力が加わる。その場合、(B)L字型に屈曲している梁3には、ねじり応力とX方向の曲げ応力がかかる。そして、(d)に示すように、曲げ振動は(d)の点線C1を中心に振動する。熱電対4は強度部材として機能している。また、ねじり振動は(d)の一点鎖線C2を中心に折り曲げる応力に対して熱電対4は強度部材として働いていない。(e)に示すように、梁3には曲げ応力と同様にねじり方向にも応力が加わる。また、図1の梁3上には複数の熱電対4が形成されているが、熱電対4が互いに平行になっている場合、(c)〜(e)に示すように曲げ応力とねじり応力が印加される。曲げ応力に対しては熱電対4が強度部材として働くが、ねじり応力に対しては強度部材としてあまり機能しない。一方、(f)に示す本実施の形態1の構成では、図2および図3に示すように、梁3へのねじり応力が熱電対4へ曲げ応力として印加される。図2、図3は本実施の形態1の作用を説明する図である。
以下、図3を用いて詳しく説明する。図3において、Aは赤外線吸収部2と梁3とを接続する接点、Bは梁3と基板1とを接続する接点、Lは梁3の長さである。
今、梁3のAA’端を長手方向の中心を軸に角度Θだけ回転するとする。A’は上へX=(a/2)×sinΘだけ変位し、中間のc’はその半分のX’=(a/4)×sinΘだけ上に変位する。したがって、熱電対4が互いに平行に形成されている(b)においては、梁3の長さの半分の長さL/2に対してX−X’の変位が加わる。
一方、ポリSi間隔が中央で狭くなっている(d)においては、熱電対4に長さL/2に対してより大きなXの変位が加わる(Dは変位しないため)。逆に、同じねじり応力が梁3に加わる場合には、(d)は(b)に比べて変位が少なくなる。すなわち、梁3の剛性が向上することを意味する。以上の理由で、赤外線吸収部2を含めた梁3全体の剛性が向上して共振周波数が上昇する。その結果、振動する物、例えば車両等に本実施の形態1の赤外線検知素子を設置した場合、当該赤外線検知素子が破壊される可能性を低減できる。
実施の形態2
図4は、本発明の実施の形態2の赤外線検知素子を示す図で、梁3の上面図である。本実施の形態2では、梁3の中央部の熱電対4の間隔が端部の間隔に比べて広くなっている。
このような構成においても、上記実施の形態と同様の効果を有する。すなわち、熱電対4の間隔を梁3の端で狭く、真ん中で広くすることにより、梁3のねじり剛性が高くなり、熱分離構造全体の共振周波数が高くなり、破壊される可能性が低くなる。
実施の形態3
図5は、本発明の実施の形態3の赤外線検知素子を示す図で、梁3の上面図である。本実施の形態3では、梁3上の2本の熱電対4が、梁3の中央部にて交差している。そして、交差している2本の熱電対4のうちの1本は、金属配線、例えばAl配線5によって接続されている。
ポリSiからなる熱電対4は同一工程において同一の層を用いて形成される。その後、絶縁層を介してAl配線5を形成する。このようにAl層5を利用して梁3の中央部で熱電対4を立体交差させる。
本実施の形態3では、少なくとも1本の熱電対4を梁3の対角線に沿って形成でき、熱電対4を交差することができるので、上記実施の形態1、2に比べて梁3のねじり剛性をさらに向上させることができる。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。例えば、熱電対4は梁3上に2本形成した例を示したが、もっと多数本形成することも可能である。
本発明の実施の形態1の赤外線検知素子の構造を説明する図である。 本実施の形態1の作用を説明する図である。 本実施の形態1の作用を説明する図である。 本発明の実施の形態2の赤外線検知素子の構造を説明する図である。 本発明の実施の形態3の赤外線検知素子の構造を説明する図である。
符号の説明
1…基板 2…赤外線吸収部
3…梁 4…熱電対
5…Al配線

Claims (2)

  1. 基板と、
    赤外線吸収部と、
    前記赤外線吸収部と前記基板とを接続する少なくとも1本の梁と、
    同一の前記梁の上に前記梁の長手方向に沿って設けられた少なくとも2本の熱電対と、
    を具備する赤外線検知素子において、
    同一の前記梁に設けられた前記熱電対の間隔が、前記熱電対の端部に比べて前記熱電対の中央部で狭くなっており、
    少なくとも2本の前記熱電対が、同一の前記梁の中央部にて絶縁層を介して立体交差していることを特徴とする赤外線検知素子。
  2. 前記立体交差している2本の前記熱電対のうちの1本は、前記立体交差している部分に設けた配線によって互いに接続されていることを特徴とする請求項1記載の赤外線検知素子。
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