JP4283885B2 - ホールキャップ - Google Patents

ホールキャップ Download PDF

Info

Publication number
JP4283885B2
JP4283885B2 JP2006114239A JP2006114239A JP4283885B2 JP 4283885 B2 JP4283885 B2 JP 4283885B2 JP 2006114239 A JP2006114239 A JP 2006114239A JP 2006114239 A JP2006114239 A JP 2006114239A JP 4283885 B2 JP4283885 B2 JP 4283885B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
lid member
cap
hole cap
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006114239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007285024A (ja
Inventor
康弘 伴
治夫 阿古下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2006114239A priority Critical patent/JP4283885B2/ja
Publication of JP2007285024A publication Critical patent/JP2007285024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4283885B2 publication Critical patent/JP4283885B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Description

本発明は、ホールキャップに関し、特に、容易に外れることがなく、再利用することができるホールキャップに関するものである。
一般に、ホールキャップとは、ボルト等を挿通する貫通孔に装着され、その貫通孔を閉塞するものであり、例えば、特開2004−293256号公報には、車止めブロック21に使用されるホールキャップ30が開示されている。このホールキャップ30は、車止めブロック21をアンカーボルト40によって固定した場合に、そのアンカーボルト40を挿通させる貫通孔25を有するアンカーホルダー1に装着され、車止めブロック21に設けられた貫通孔25を閉塞する。
ところで、ホールキャップを貫通孔に装着する方法としては、従来より、貫通孔に挿嵌して装着する方法(以下「挿嵌タイプ」と称す。)と、貫通孔に掛止して装着する方法(以下「掛止タイプ」と称す。)とがあった。ここで、図5を参照して、それら2つの方法について説明する。図5(a)は挿嵌タイプのホールキャップ201を、図5(b)は掛止タイプのホールキャップ301を、それぞれ示すホールキャップの断面図である。なお、図5では、各ホールキャップ201,301が板材Pの貫通孔Hに装着された状態を示している。
図5(a)に示すように、挿嵌タイプのホールキャップ201は、貫通孔Hを塞ぐための蓋部201aと、その蓋部201aに連設される脚部201bとを主に備えて構成されるものであり、板材Pに貫通形成された貫通孔Hに脚部201bを挿嵌することで、貫通孔Hと脚部201bとの摩擦力によって貫通孔Hに装着される。
一方、図5(b)に示すように、掛止タイプのホールキャップ301は、貫通孔Hを塞ぐための蓋部301aと、その蓋部301aに連設されると共に外周面に掛止溝301cが凹設された脚部301bとを主に備えて構成されるものであり、板材Pに貫通形成された貫通孔Hに脚部301bを挿入することで、その貫通孔Hに掛止溝301cを掛止して装着される。
特開2004−293256号公報
しかしながら、上述した挿嵌タイプのホールキャップ201では、貫通孔Hと脚部201bとの摩擦力のみで貫通孔Hに装着されるので、容易に外れてしまうという問題点があった。
また、上述した掛止タイプのホールキャップ301では、貫通孔Hに掛止溝301cを掛止して装着されるので、基本的に取り外しを考慮したものではなく、また一度取り外してしまうと、その掛止溝301cが変形して、再利用できないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、容易に外れることがなく、再利用することができるホールキャップを提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載のホールキャップは、板材に貫通形成された貫通孔に装着され、その貫通孔を閉塞するものであって、前記貫通孔の外形より大きく形成される蓋部材と、その蓋部材に取着される取着部と、その取着部から互いに相反する方向へ短冊状に延設される一対の延設部とを有すると共に、弾性体で構成された掛止部材とを備え、その掛止部材に設けられた一対の延設部は、前記蓋部材によって前記貫通孔を閉塞した状態において、前記取着部から前記貫通孔の外形部までの長さより長く形成されており、前記一対の延設部の少なくとも一部をそれぞれ前記板材に掛止して前記蓋部材を前記貫通孔に装着するものであり、前記蓋部材は、その外形部の前記延設部側の面であって少なくとも前記一対の延設部のいずれか一方に対向する位置に凹設された凹溝を備えている
請求項2記載のホールキャップは、請求項1記載のホールキャップにおいて、前記一対の延設部の一方は、前記取着部から前記蓋部材の外形部までの長さより長く形成されると共に、前記一対の延設部の他方は、先端が前記蓋部材に対し反対側へ屈曲して形成されている。
請求項3記載のホールキャップは、請求項1又は2に記載のホールキャップおいて、前記蓋部材と前記掛止部材との間に介設されると共に、前記蓋部材を前記貫通孔に装着した状態において、その貫通孔に内接するように形成され、前記蓋部材の前記貫通孔に対する位置決めを行う位置決め部材を備えている。
請求項4記載のホールキャップは、請求項1から3のいずれかに記載のホールキャップにおいて、前記蓋部材または前記位置決め部材と前記掛止部材との間に介設されると共に、前記板材の厚さと略同等の厚さで形成され、前記蓋部材を前記貫通孔に装着した場合に、前記貫通孔に挿入される首部材を備えている。
請求項5記載のホールキャップは、請求項1から4のいずれかに記載のホールキャップにおいて、前記蓋部材と前記位置決め部材、又は、前記位置決め部材と前記首部材とが一体形成されている。
請求項1記載のホールキャップによれば、蓋部材は貫通孔の外形より大きく形成されているので、その蓋部材によって貫通孔が閉塞される。また、掛止部材に設けられた一対の延設部は、蓋部材によって貫通孔を閉塞した状態において、その蓋部材に取着される取着部から貫通孔の外形部までの長さより長く形成されているので、その一対の延設部の少なくとも一部をそれぞれ板材の裏面側に掛止することで、蓋部材が貫通孔に装着される。よって、蓋部材を板材の裏面側から互いに相反する方向へ延設された一対の延設部により、少なくとも2箇所で保持することができるので、蓋部材の装着状態を安定させて、貫通孔から容易に外れてしまうことを防止できるという効果がある。また、貫通孔から容易に外れてしまうことを防止できるので、悪戯で取り外されることを防止できるという効果がある。
また、掛止部材は弾性体で構成されているので、貫通孔に装着する場合には、延設部を弾性変形させつつ貫通孔に差し込んで板材の裏面側に掛止することができる一方、貫通孔から取り外す場合には、延設部を弾性変形させつつ貫通孔から抜き出すことができる。よって、掛止部材に損傷を与えないので、一度取り外したものを再利用することができるという効果がある。また、掛止部材は弾性体で構成されているので、その弾性力を利用することで、貫通孔への装着力を増加させることができるという効果がある。
更に、蓋部材は、その外形部の延設部側の面であって少なくとも一対の延設部のいずれか一方に対向する位置に凹設された凹溝を備えているので、貫通孔から取り外す場合には、その凹溝にドライバ等を差し込むことで、掛止部材の弾性力に対抗して蓋部材を板材から浮き上がらせることができる。よって、取り外し作業を容易に行うことができるという効果がある。
請求項2記載のホールキャップによれば、請求項1記載のホールキャップの奏する効果に加え、一対の延設部の一方は、取着部から蓋部材の外形部までの長さより長く形成されている、即ち、蓋部材の外形からはみ出しているので、蓋部材の上面側から見た場合でも、その延設部の位置を容易に知ることができるという効果がある。
また、一対の延設部の他方は、先端が蓋部材に対し反対側へ屈曲して形成されているので、蓋部材をスライドさせるだけでその延設部を板材に掛止することができ、装着作業を容易に行うことができるという効果がある。
請求項3記載のホールキャップによれば、請求項1又は2に記載のホールキャップの奏する効果に加え、蓋部材と掛止部材との間に介設されると共に、蓋部材を貫通孔に装着した状態において、その貫通孔に内接するように形成される位置決め部材を備えている。これにより、貫通孔に装着した場合には、その位置決め部材が貫通孔に挿入され、その貫通孔に内接されるので、蓋部材を貫通孔に対し位置決めすることができる。よって、貫通孔への装着状態を安定させることができるという効果がある。
請求項4記載のホールキャップによれば、請求項1から3のいずれかに記載のホールキャップの奏する効果に加え、蓋部材または位置決め部材と掛止部材との間に介設されると共に板材の厚さと略同等の厚さで形成される首部材を備えている。これにより、貫通孔に装着した場合には、その首部材が貫通孔に挿入されるので、首部材によって板材の厚さを補間することができ、板材の厚さが掛止部材の弾性限界を超えるような厚い場合でも、掛止部材に損傷を与えることがない。よって、首部材の厚さを調整することにより、板材の厚さに対する自由度を高めることができるという効果がある。
請求項5記載のホールキャップによれば、請求項1から4のいずれかに記載のホールキャップの奏する効果に加え、蓋部材と位置決め部材、又は、位置決め部材と首部材とが一体形成されている。よって、部品点数が減少し、その分、部品コストの削減を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1実施形態におけるホールキャップ1の側面図であり、図1(b)は、図1(a)の矢印Ib方向視におけるホールキャップ1の底面図である。また、図1(c)は、ホールキャップ1を構成する各部材2〜6の分解斜視図である。
まず、図1を参照して、ホールキャップ1の概略構成について説明する。ホールキャップ1は、板材Pに貫通形成された例えば円形の貫通孔Hに装着され、その貫通孔Hを閉塞するものである(図3参照)。ホールキャップ1は、図1に示すように、蓋部材2と、その蓋部材2に連結される位置決め部材3と、その位置決め部材3に連結される首部材4と、その首部材4に連結される掛止部材5と、それら蓋部材2、位置決め部材3、首部材4及び掛止部材5をそれぞれ一体に連結する2本の連結部材6とを主に備えて構成されている。このように、本実施形態におけるホールキャップ1では、各部材2〜5をそれぞれ分離可能に別体で構成し、それら各部材2〜5を連結部材6によってそれぞれ連結する構成としたので、貫通孔Hのサイズ、即ち、貫通孔Hの直径や板材Pの厚さに応じて各部材2〜5を組み合わせ、ホールキャップ1を構成することができる。よって、ホールキャップ1の貫通孔Hのサイズに対する自由度を高めることができる。
次に、図1及び図2を参照して、ホールキャップ1の詳細構成について説明する。図2は、ホールキャップ1の各部材2〜5を個別に示した図であり、図2(a)は、蓋部材2の底面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線における蓋部材2の断面図である。また、図2(c)は、位置決め部材3の底面図であり、図2(d)は、首部材4の底面図である。また、図2(e)は、掛止部材5の底面図であり、図2(f)は、その掛止部材5の側面図である。
蓋部材2は、板材Pの表面F側から貫通孔Hを閉塞するための部材であり(図3(c)参照)、図2(a)及び図2(b)に示すように、アルミニウムから構成され、貫通孔Hの直径より大きい直径の円板状に形成されている。また、この蓋部材2の外周部には、図2(a)及び図2(b)に示すように、凹溝2aが設けられている。この凹溝2aは、貫通孔Hに装着されたホールキャップ1を取り外す場合に、ドライバD等を差し込むための部位であり(図3(c)参照)、掛止部材5側の面であって後述する延設部5bと対向する位置に(図1(b)参照)、一辺を開放した略矩形状の凹状溝として凹設されている。貫通孔Hに装着されたホールキャップ1を取り外す場合には、この凹溝2aにドライバD等を差し込むことで、蓋部材2を板材Pの表面Fから浮き上がらせることができる。よって、貫通孔Hに装着されたホールキャップ1の取り外し作業を容易に行うことができる。また、図2(a)に示すように、蓋部材2の略中央部には、2つの連結孔2b,2cが穿設されている。この連結孔2b,2cに2本の連結部材6をそれぞれ挿通することで、蓋部材2が位置決め部材3に連結される。
位置決め部材3は、ホールキャップ1を貫通孔Hに装着した場合に、その貫通孔Hに対する蓋部材2の位置決めを行うための部材であり(図3(c)参照)、図2(c)に示すように、アルミニウムから構成され、貫通孔Hの直径と略同一直径の円板状に形成されている。ホールキャップ1を貫通孔Hに装着した場合には、この位置決め部材3が貫通孔Hに挿入され、その貫通孔Hに内接されるので、蓋部材2を貫通孔Hに対し位置決めすることができる。よって、ホールキャップ1の貫通孔Hへの装着状態を安定させることができる。また、図2(c)に示すように、位置決め部材3の略中央部には、2つの連結孔3a,3bが穿設されている。この連結孔3a,3bに2本の連結部材6をそれぞれ挿通することで、位置決め部材3が首部材4に連結される。なお、本実施形態におけるホールキャップ1では、蓋部材2と位置決め部材3とを分離可能に別体で構成したが、蓋部材2と位置決め部材3とを一体形成しても良い。この場合には、部品点数が減少し、その分、部品コストの削減を図ることができる。
首部材4は、ホールキャップ1を貫通孔Hに装着した場合に、掛止部材5を板材Pの裏面B側に挿通させるための部材であり(図3(c)参照)、図2(d)に示すように、アルミニウムから構成され、外形が貫通孔Hの直径より小さく、且つ、板材Pの厚さと略同一厚さの小判状に形成されている。ホールキャップ1を貫通孔Hに装着した場合には、この首部材4が貫通孔Hに挿入されるので、掛止部材5を板材Pの裏面B側に挿通させることができる。また、図2(d)に示すように、首部材4の略中央部には、2つの連結孔4a,4bが穿設されている。この連結孔4a,4bに2本の連結部材6をそれぞれ挿通することで、首部材4が掛止部材5に連結される。なお、本実施形態におけるホールキャップ1では、位置決め部材3と首部材4とを分離可能に別体で構成したが、位置決め部材3と首部材4とを一体形成しても良い。この場合には、部品点数が減少し、その分、部品コストの削減を図ることができる。
掛止部材5は、ホールキャップ1を貫通孔Hに装着した場合に、蓋部材2を板材Pの裏面B側から保持するための部材であり(図3(c)参照)、図2(e)及び図2(f)に示すように、ステンレス鋼からなる弾性体として構成されている。この掛止部材5は、首部材4に取着される取着部5aと、一対の延設部5b,5cとを主に備えて形成されている。取着部5aは、図2(e)に示すように、首部材4と略同一形状に形成されている。また、図2(e)に示すように、取着部5aの略中央部には、2つの連結孔5a1,5a2が穿設されている。この連結孔5a1,5a2に2本の連結部材6をそれぞれ挿通することで、掛止部材5が首部材4に連結される。
掛止部材5の一方の延設部5bは、図2(e)及び図2(f)に示すように、取着部5aから短冊状に延設されると共に、その取着部5aから蓋部材2の外周部までの長さより長く、即ち、蓋部材2の外周からはみ出して形成されている(図1(a)及び図1(b)参照)。よって、ホールキャップ1を蓋部材2の上面側から見た場合でも、その延設部5bの位置を容易に知ることができる。他方の延設部5cは、図2(e)及び図2(f)に示すように、前記した一方の延設部5bと相反する方向へ取着部5aから短冊状に延設されると共に、先端が蓋部材2に対し反対側へ屈曲して形成されている(図1(a)参照)。また、この延設部5cは、ホールキャップ1を貫通孔Hに装着した状態において、取着部5aから貫通孔Hの外周部までの長さより長く、即ち、貫通孔Hの直径より大きく形成されている(図3(c)参照)。
連結部材6は、上述したように、各部材2〜5をそれぞれ一体に連結するための部材、いわゆるリベットであり、図1(c)に示すように、アルミニウムから構成され、軸状の軸部6aを主に備えて形成されている。この軸部6aを、各部材2〜5の連結孔(蓋部材2の連結孔2b,2c等)に挿通し、その先端をかしめることで、各部材2〜5をそれぞれ連結する。このように、本実施形態におけるホールキャップ1では、2本の連結部材6によって各部材2〜5をそれぞれ連結するので、それら各部材2〜5が回転することを防止できる。
次に、図3を参照して、上述のように構成されたホールキャップ1を貫通孔Hに装着する方法およびそのホールキャップ1を貫通孔Hから取り外す方法について説明する。図3(a)から図3(c)は、ホールキャップ1の側面図であり、ホールキャップ1を貫通孔Hに装着する様子およびそのホールキャップ1を貫通孔Hから取り外す様子が時系列的に図示されている。なお、図3では、板材Pが断面視されている。
ホールキャップ1を貫通孔Hに装着する場合には、まず、図3(a)に示すように、掛止部材5の一方の延設部5bを弾性変形させつつ貫通孔Hに差し込んで、板材Pの裏面B側に掛止する。次いで、その延設部5bの方向(図3(b)矢印R方向)へ、首部材4が貫通孔Hに内接するまで蓋部材2をスライドさせて、他方の延設部5cを貫通孔Hに差し込む。上述したように、首部材4の外形は貫通孔Hの直径より小さく形成されているので、一方の延設部5bを貫通孔Hに差し込んだ後、その延設部5bの方向へ蓋部材2をスライドさせることで、延設部5bと相反する方向へ延設された他方の延設部5cを貫通孔Hに差し込むことができる。
次いで、貫通孔Hに差し込んだ他方の延設部5cを板材Pの裏面B側に掛止するため、図3(b)に示すように、蓋部材2を反矢印R方向へスライドさせる。これにより、図3(c)に示すように、蓋部材2によって貫通孔Hを閉塞することができる。上述したように、他方の延設部5cは、先端が蓋部材2に対し反対側へ屈曲して形成されているので、蓋部材2をスライドさせるだけで延設部5cを板材Pに掛止することができ、装着作業を容易に行うことができる。
また、蓋部材2によって貫通孔Hを閉塞すると同時に、位置決め部材3が貫通孔Hに挿入され、その貫通孔Hに内接されるので、蓋部材2を貫通孔Hに対し位置決めすることができる。よって、ホールキャップ1の貫通孔Hへの装着状態を安定させることができる。
このように、本実施形態におけるホールキャップ1によれば、蓋部材2を板材Pの裏面B側から互いに相反する方向へ延設された一対の延設部5b,5cにより、少なくとも2箇所で保持することができるので、蓋部材2の装着状態を安定させて、貫通孔Hから容易に外れてしまうことを防止できる。また、貫通孔Hから容易に外れてしまうことを防止できるので、悪戯で取り外されることを防止できる。
また、掛止部材5は弾性体で構成されているので、その弾性力を利用することで、ホールキャップ1の貫通孔Hへの装着力を増加させることができる。また、首部材4が貫通孔Hに挿入されるので、首部材4によって板材Pの厚さを補間することができ、板材Pの厚さが掛止部材5の弾性限界を超えるような厚い場合でも、掛止部材5に損傷を与えることがない。よって、首部材4の厚さを調整することにより、板材Pの厚さに対する自由度を高めることができる。
次に、ホールキャップ1を貫通孔Hから取り外す方法について説明する。ホールキャップ1を貫通孔Hから取り外す場合には、図3(c)、図3(b)、図3(a)の順に行う。ホールキャップ1を貫通孔Hから取り外す場合には、まず、図3(c)に示すように、凹溝2aにドライバD等を差し込み、そのドライバD等を矢印U方向へ持ち上げることで、掛止部材5の弾性力に対抗して蓋部材2を浮き上がらせる。次いで、貫通孔Hから一方の延設部5cを抜き出すため、図3(b)に示すように、他方の延設部5bの方向(矢印R方向)へ、首部材4が貫通孔Hに内接するまで蓋部材2をスライドさせる。その後、図3(a)に示すように、他方の延設部5bを弾性変形させつつ貫通孔Hから抜き出す。
このように、本実施形態におけるホールキャップ1によれば、掛止部材5は弾性体で構成されているので、貫通孔Hに装着する場合には、延設部5bを弾性変形させつつ貫通孔Hに差し込んで板材Pの裏面B側に掛止することができる一方、貫通孔Hから取り外す場合には、延設部5bを弾性変形させつつ貫通孔Hから抜き出すことができる。よって、掛止部材5に損傷を与えないので、一度取り外したものを再利用することができる。
次に、図4を参照して、第2実施形態におけるホールキャップ101について説明する。図4(a)から図4(d)は、第2実施形態におけるホールキャップ101の蓋部材102及びベース部材103を示した図であり、図4(a)は、蓋部材102の側面図であり、図4(b)は、図4(a)の矢印IVb方向視における蓋部材102の底面図である。また、図4(c)は、ベース部材103の底面図であり、図4(d)は、図4(c)のIVd−IVd線におけるベース部材103の断面図である。また、図4(e)及び図4(f)は、ホールキャップ101の底面図であり、ホールキャップ101を貫通孔Hに装着する様子が時系列的に図示されている。また、図4(g)は、図4(f)のIVg−IVg線におけるホールキャップ101の断面図である。なお、図4(e)から図4(g)では、ベース部材103が板材Pに固定された状態が図示されている。
ホールキャップ101は、板材Pに貫通形成された例えば円形の貫通孔Hに装着され、その貫通孔Hを閉塞するものである。ホールキャップ101は、図4(e)から図4(g)に示すように、蓋部材102とベース部材103とを主に備えて構成されている。
蓋部材102は、貫通孔Hを閉塞するための部材であり、図4(a)及び図4(b)に示すように、合成樹脂から構成され、貫通孔Hの直径より大きい直径の円板状に形成されている。この蓋部材102の略中央部には、図4(a)に示すように、矩形状の脚部102aが設けられると共に、その脚部102aには、図4(a)及び図4(b)に示すように、脚部102aより大きく形成された矩形状のストッパ部102bが連設されている。この蓋部材102は、脚部102aが後述するベース部材103の挿入部103aに挿入され、ストッパ部102bが後述するベース部材103の掛止部103b,103cに掛止されることで、ベース部材103に組み付けられる。
ベース部材103は、上述したように、蓋部材2を組み付けるための部材であり、図4(c)に示すように、合成樹脂から構成され、貫通孔Hの直径より大きい直径の円板状に形成されている。このベース部材103には、図4(c)及び図4(d)に示すように、蓋部材102の脚部102a及びストッパ部102bを挿入可能な挿入孔として形成される挿入部103aが設けられると共に、ストッパ部102bを掛止可能な凹状溝として形成される一対の凹溝103b,103cがそれぞれ凹設されている。このベース部材103は、凹溝103b,103cを備える面が板材Pに接着剤等で接着されることにより、板材Pに固定される。
上述のように構成されたホールキャップ101を貫通孔Hに装着する場合には、まず、図4(e)に示すように、予め板材Pに固定しておいたベース部材103の穴部103aに、蓋部材102の脚部102a及びストッパ部102bを挿入する。次いで、そのストッパ部102bをベース部材103の凹溝103b,103cにそれぞれ掛止するため、図4(f)に示すように、蓋部材102を円周方向へ略90度回転させる。これにより、図4(f)及び図4(g)に示すように、ストッパ部102bを一対の凹溝103b,103cにそれぞれ掛止して、蓋部材102をベース部材103によって保持することができる。よって、蓋部材102によって貫通孔Hを閉塞することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記第1実施形態で挙げた各部材2〜5の材質は一例であり、他の材質を採用することは当然可能である。他の材質としては、合成樹脂や木材が例示される。
また、上記第1実施形態では、ホールキャップ1が円形の貫通孔Hに装着される場合を説明したが、必ずしも円形に限られるものではなく、例えば、矩形状や他の形状の貫通孔に、本ホールキャップ1を適用しても良い。この場合には、蓋部材2の形状を貫通孔の形状に合わせることで、その貫通孔を効率良く閉塞することができる。
また、上記第1実施形態では、連結部材6によって各部材2〜5をそれぞれ連結する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、接着剤により各部材2〜5をそれぞれ連結しても良い。また、上記第1実施形態では、位置決め部材3を備える場合を説明したが、必ずしも位置決め部材3を備える必要はなく、位置決め部材3を省略して構成しても良い。更に、上記第1実施形態では、首部材4を備える場合を説明したが、必ずしも首部材4を備える必要はなく、例えば、板材Pの厚さが薄い場合には、首部材4を省略して構成しても良い。これらの場合には、部品点数を減らし、部品コストの削減を図ることができる。
(a)は、本発明の第1実施形態におけるホールキャップの側面図であり、 (b)は、(a)の矢印Ib方向視におけるホールキャップの底面図である。また、 (c)は、ホールキャップを構成する各部材の分解斜視図である。 ホールキャップの各部材を個別に示した図であり、(a)は、蓋部材の底面 図であり、(b)は、(a)のIIb−IIb線における蓋部材の断面図である。ま た、(c)は、位置決め部材の底面図であり、(d)は、首部材の底面図である。ま た、(e)は、掛止部材の底面図であり、(f)は、その掛止部材の側面図である。 (a)から(c)は、ホールキャップの側面図であり、ホールキャップを貫 通孔に装着する様子およびそのホールキャップを貫通孔から取り外す様子が時系列的 に図示されている。 (a)から(d)は、第2実施形態におけるホールキャップの蓋部材および ベース部材を示した図であり、(a)は、蓋部材の側面図であり、(b)は、(a) の矢印IVb方向視における蓋部材の底面図である。また、(c)は、ベース部材の 底面図であり、(d)は、(c)のIVd−IVd線におけるベース部材の断面図で ある。また、(e)及び(f)は、ホールキャップの底面図であり、ホールキャップ を貫通孔に装着する様子が時系列的に図示されている。また、(g)は、(f)のI Vg−IVg線におけるホールキャップの断面図である。 従来のホールキャップの断面図であり、(a)は挿嵌タイプのホールキャッ プを、(b)は掛止タイプのホールキャップを、それぞれ示している。
符号の説明
1,101 ホールキャップ
2 蓋部材
2a 凹溝
3 位置決め部材
4 首部材
5 掛止部材
5a 取着部(掛止部材の一部)
5b 延設部(一対の延設部の一方、掛止部材の一部)
5c 延設部(一対の延設部の他方、掛止部材の一部)
H 貫通孔
P 板材

Claims (5)

  1. 板材に貫通形成された貫通孔に装着され、その貫通孔を閉塞するホールキャップにおいて、
    前記貫通孔の外形より大きく形成される蓋部材と、
    その蓋部材に取着される取着部と、その取着部から互いに相反する方向へ短冊状に延設される一対の延設部とを有すると共に、弾性体で構成された掛止部材とを備え、
    その掛止部材に設けられた一対の延設部は、前記蓋部材によって前記貫通孔を閉塞した状態において、前記取着部から前記貫通孔の外形部までの長さより長く形成されており、前記一対の延設部の少なくとも一部をそれぞれ前記板材に掛止して前記蓋部材を前記貫通孔に装着するものであり、
    前記蓋部材は、その外形部の前記延設部側の面であって少なくとも前記一対の延設部のいずれか一方に対向する位置に凹設された凹溝を備えていることを特徴とするホールキャップ。
  2. 前記一対の延設部の一方は、前記取着部から前記蓋部材の外形部までの長さより長く形成されると共に、前記一対の延設部の他方は、先端が前記蓋部材に対し反対側へ屈曲して形成されていることを特徴とする請求項1記載のホールキャップ。
  3. 前記蓋部材と前記掛止部材との間に介設されると共に、前記蓋部材を前記貫通孔に装着した状態において、その貫通孔に内接するように形成され、前記蓋部材の前記貫通孔に対する位置決めを行う位置決め部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のホールキャップ。
  4. 前記蓋部材または前記位置決め部材と前記掛止部材との間に介設されると共に、前記板材の厚さと略同等の厚さで形成され、前記蓋部材を前記貫通孔に装着した場合に、前記貫通孔に挿入される首部材を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のホールキャップ。
  5. 前記蓋部材と前記位置決め部材、又は、前記位置決め部材と前記首部材とが一体形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のホールキャップ。
JP2006114239A 2006-04-18 2006-04-18 ホールキャップ Expired - Fee Related JP4283885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006114239A JP4283885B2 (ja) 2006-04-18 2006-04-18 ホールキャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006114239A JP4283885B2 (ja) 2006-04-18 2006-04-18 ホールキャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007285024A JP2007285024A (ja) 2007-11-01
JP4283885B2 true JP4283885B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=38757058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006114239A Expired - Fee Related JP4283885B2 (ja) 2006-04-18 2006-04-18 ホールキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4283885B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105155896A (zh) * 2015-10-10 2015-12-16 安徽华星智能停车设备有限公司 升降横移类停车设备的自动阻车器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007285024A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4213381B2 (ja) クリップ
WO2016088695A1 (ja) 保持装置
JP4557561B2 (ja) ドアヒンジ、および取外し可能ドアチェック装置
JP2008281169A (ja) 保持具
JP2008164085A (ja) クリップ
WO2009093614A4 (ja) クリップの取付構造
JP4283885B2 (ja) ホールキャップ
JP2007147060A (ja) 部品の取付装置
JP4283136B2 (ja) 固定構造、プロテクタおよび電気接続箱
JP5096895B2 (ja) ワイヤーハーネス用プロテクタ
JP6132897B1 (ja) エレベータのフェッシャープレート
JP5351491B2 (ja) ミラーキャビネットの鏡取付構造
JP2008196549A (ja) 取付構造体
JP4520119B2 (ja) 溝付中空シャフト用e形止め輪
JP7280813B2 (ja) 留め具
JP5095550B2 (ja) クリップ
JP4694294B2 (ja) エッジサポート
JP4031485B2 (ja) 留め具
JP6753903B2 (ja) 外装部品または内装部品のクリップ取付座
JP5233252B2 (ja) アシストグリップ及びその取付方法
JP3720699B2 (ja) 天井点検口枠材
JP2017009098A (ja) 留め具
JPH0771430A (ja) 止め輪
JPH07243413A (ja) 2部材取付け構造
JP2550600Y2 (ja) 合成樹脂製の止め具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140327

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees