JP3720699B2 - 天井点検口枠材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井に形成された点検用の開口に取付けられる天井点検口枠材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昨今の建築物における天井裏には様々な電気配線や換気ダクト等が配置されており、しばしばこれら電気配線等の点検をする必要が生じる。そこで予め天井に点検用の開口を設け、該開口から入り(或いは覗き)天井裏の作業を行うという方法が一般に採られている。そして通常時には上記点検用開口に蓋をして、天井面を同一平面としている。
【0003】
上記点検用開口及び蓋には枠材が取付けられ、点検用開口の辺縁及び蓋の辺縁が損傷するのを防止している。
【0004】
図9はこの天井点検口枠材を取り付けた天井を表す斜視図であり、(a)は蓋を閉じた様子、(b)は蓋を開けた様子、(c)は蓋を取り外した様子を表している。図10は図9(a)に示すA−A線断面に相当する拡大断面図であり、図9(c)のA′−A′線断面に蓋が嵌められた状態に相当する。
【0005】
天井板64には正方形の点検用開口が形成されており、この点検用開口の辺縁には外枠70が設けられている。また正方形の蓋部63の辺縁には内枠80が設けられている。尚以下、内枠80を取り付けた蓋部63を、蓋体89と称することがある。
【0006】
上記外枠70は4本の外枠辺部材71,72,73,74が方形状に枠組みされたものであり、この外枠辺部材のうちの向かい合う1組の外枠辺部材71,73の内周面71a、73aには、1対の軸部75が対向して設けられている(図9(c))。上記内枠80も4本の内枠辺部材81,82,83,84が方形状に枠組みされたものであり、上記外枠辺部材71,73に対向する内枠辺部材81,83の外周面81a,83aにはその長手方向に連続した溝部85が形成されており、この溝部85内に上記軸部75が装入される様になっている(図9(b),図10)。
【0007】
上記軸部75と溝部85の部分を更に詳細に説明すると、図10に示す様に、上記軸部75は円柱状の軸本体75bの一方端にその直径よりも大きい円盤状の頭部75aが接続された構造であり、その縦断面はT字状になっている。またこの軸本体75bの他方端にはその直径より小さい径の円柱状の尾部75cが接続されており、該尾部75cを外枠辺部材71(73)の挿通孔71bに挿入し、尾部75cの後側75c1からかしめることによって、軸部75を外枠辺部材71(73)に固定している。この固定位置は外枠辺部材71(73)の一方端からやや中央寄りに寄った位置である(図9(c))。尚図10中、76はワッシャーである。
【0008】
上記溝部85は断面C字状で、即ち溝底面85bと上下の溝側壁85a,85d、及びこの溝側壁85a,85dから溝内側に張り出した溝鍔部85c,85eによって溝内空間を囲んだ形状となっている。該溝部85は上記の如く内枠辺部材81(83)の長手方向に連続して形成されたものであるが、その一部に図11[内枠辺部材81(83)の溝部85の切欠き部分を示す断面図]に示す様に切欠き87が形成されている。この切欠き87はちょうど上側の溝側壁85a及び溝鍔部85cが取り除かれた状態となっており、内枠辺部材81(83)の長手方向における上記軸部75対向位置を離れてやや中央寄りに設けられている。
【0009】
点検用開口に蓋が閉められているときには(図9(a))、この溝部85の溝内空間に上記軸部75の頭部75aが装入された状態となっており、この頭部75aが溝鍔部85c,85eに引っ掛かり、外枠70と内枠80を連結固定している(図10)。加えて内枠80の内枠辺部材82に設けられた長方形板状の留め金86が、外枠70の外枠辺部材72にひっかかって止められている(図9(a),(b))。
【0010】
上記留め金86は内枠80下面に露出した操作部86aと繋がっており、蓋体89を開ける際には、この操作部86aを回して留め金86を回転させ、外枠辺部材72との引っかかりを解除する。次に上記軸部75を回転軸として蓋体89を回動して開ける(図9(b))。
【0011】
図9(b)に示すように蓋体89を開けた状態で点検作業を行う場合もあるが、更に蓋体89を取り外す場合には、上記内枠80の溝部85に沿って上記軸部75をスライドさせる様にして蓋体89をずらし、溝部85に設けられた切欠き87に軸部75を位置させて、溝部内空間から軸部75を外して外枠70から内枠80(蓋体89)を取り外す。
【0012】
蓋体89を閉める際には、上述とは逆に、軸部75を切欠き87から溝部85内に装入し、スライドさせて所定位置に来たときに蓋体89を回動して閉め、留め金86を止める。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来の天井点検口枠材は以上の様に構成されているが、点検用開口に蓋体89を閉めた状態のときにガタツクという問題がある。その原因は従来の軸部75と溝部85の間に隙間があるからであると考えられるが、仮にこの隙間を無くし軸部75と溝部85をピッタリと嵌合させる様にすると、ガタツキは解消するものの、軸部75と溝部85をスライドさせることが困難となり、蓋体89を着脱することができない。
【0014】
そこで本発明は、点検用開口への蓋体の着脱をスムーズに行うことができ、且つ蓋を閉めた状態のときにガタツキのない天井点検口枠材を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る天井点検口枠材は、天井に形成された点検用開口の辺縁に設けられる外枠と、前記点検用開口を閉鎖する蓋部の辺縁に設けられる内枠とを備えた天井点検口枠材において、前記外枠の内周面と前記内枠の外周面のいずれか一方の面に、他方の面に向かって突出する軸部が設けられ、該軸部が、その頂面に凹状または凸状の嵌合部が形成されたものであり、前記外枠の内周面と前記内枠の外周面の他方の面に、溝部が形成され、この溝部が、その内側に前記軸部の頭部分が移動可能に装入されるものであり、また該溝部が、その内側へ前記軸部頭部分を装入するための切欠きを備え、且つ前記嵌合部と凹凸嵌合する嵌合相手部を、前記切欠きから離れた位置に有し、前記嵌合部と前記嵌合相手部の少なくとも一方が、その凹凸嵌合面が接離する方向(以下、離接方向と称することがある)に変位可能で、且つこの凹凸嵌合面に向かって(以下、嵌合面方向と称することがある)付勢される構成であり、前記嵌合部と前記嵌合相手部がはまった状態で、前記軸部を中心に前記蓋部が回動開閉されるものであることを要旨とする。
【0016】
前記溝部内に前記軸部をスライド(移動)させる際には、これらの間に隙間があるから良好にスライドさせることができる。そして上記軸部が上記嵌合相手部の位置に来たときには、この嵌合相手部と前記嵌合部の少なくとも一方が上記離接方向に変位することによりこれら嵌合相手部と嵌合部が凹凸嵌合し、またこの嵌合相手部と嵌合部の少なくとも一方が上記嵌合面方向に付勢される構成であるから、上記凹凸嵌合が安定して維持され、従ってガタツキが防止される。
【0017】
尚前記点検用開口や蓋部としては、平行して対向する辺縁を有するものであればいずれの形状であっても良く(例えば四角形,六角形等)、代表的には正方形が挙げられる。
【0018】
また本発明においては、凸状の前記嵌合部或いは前記嵌合相手部が、紡錘状に突出したものであることが好ましい。
【0019】
この様に紡錘状であれば、上記嵌合部と上記嵌合相手部が凹凸嵌合するときやこの嵌合が解かれるときに、抵抗が少なく円滑に嵌合・解除が行われる。
【0020】
加えて本発明においては、前記軸部の外形が円柱状であることが好ましい。
【0021】
従来の上記軸部75の様にT字状の頭を有するものの場合は、軸部75の表面と溝部85内の表面が擦れ合う面積が大きくなる為に、摺動抵抗が高くなってスライドさせ難いという問題があるが、上記の如くT字の頭を無くして真っ直ぐの円柱状とすることにより、接触面積が低減され、スムーズに軸部を溝部内でスライドさせることができる。
【0022】
更に本発明においては、前記嵌合相手部が、前記軸部の頂面に対して接離する方向に変位可能で、且つ前記軸部の頂面に向かって付勢される構成であることが好ましい。尚「軸部の頂面に対して接離する方向」は上記離接方向に相当し、「軸部の頂面に向かう方向」は上記嵌合面方向に相当する。
【0023】
仮に上記離接方向に変位可能な構成が上記軸部の嵌合部の方であると、この軸部の嵌合部が上記溝部内を移動するときに、その移動が不安定なものになる懸念がある。この点、上述の様に溝部に設けられた嵌合相手部の方を、離接方向に変位可能で嵌合方向に付勢する構成とし、軸部としてはこの様な変位や付勢をしない構成としたものの場合は、軸部の溝部内移動が円滑に行われる。
【0024】
加えて本発明においては、前記溝部が嵌合相手用部材を備え、該嵌合相手用部材が、前記溝部に固定される固定部分と、この固定部分に対して変位するように弾性変形する可動部分とを一体的に有し、この可動部分には前記嵌合相手部が形成され、該可動部分が弾性変形しつつ該嵌合相手部と前記嵌合部が嵌合するものであることが好ましい。
【0025】
この様に嵌合相手部として別部材を溝部に取り付ける構成としても良く、この構成によれば、予め固定部分と可動部分を形成しておいた嵌合相手用部材を溝部内に取付けるだけで、溝部内の適所に変位可能な嵌合相手部を簡単に設けることができる。しかもこの嵌合相手用部材自身の弾性変形による弾発力で、上記嵌合相手部の付勢をすることができる。尚この別部材としての嵌合相手用部材は、上記溝部の切欠きから離れた位置に取り付けられる。
【0026】
また本発明においては、前記嵌合部が凹状であり、前記嵌合相手部が凸状であることが好ましい。
【0027】
軸部は溝部内を移動するものであるので、該軸部に設けられる嵌合部としては張り出している凸状よりは凹状である方が、摺動抵抗が低くなるからである。
【0028】
更に本発明においては、前記嵌合部が、前記軸部の頂面の中心に形成され、且つ円形であり、前記嵌合相手部が、前記嵌合部に対応した円形であることが好ましい。
【0029】
蓋部を回動開閉させる際には上記軸部を回転軸として回転が行われるが、上記構成によれば、回転が円滑になされる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態に係る天井点検口枠材について説明する。図1は該天井点検口枠材を取り付けた天井を表す斜視図であり、(a)は蓋を閉じた様子、(b)は蓋を開けた様子、(c)は蓋を取り外した様子を表している。図2は図1(a)に示すB−B線断面に相当する断面図であり、図1(c)のB′−B′線断面に蓋が嵌められた状態に相当する。また図3は図2に示すC部分の拡大断面図である。尚図9,10と同じ構成部分については同一の符号を付して重複説明を避ける。
【0031】
天井に形成された正方形の点検用開口の辺縁には外枠10が設けられている。該外枠10は4本の外枠辺部材11,12,13,14が方形状に枠組みされたものであり、この外枠辺部材のうちの向かい合う1組の外枠辺部材11,13の内周面11a,13aに、それぞれ軸部15が対向して設けられている。該軸部15の位置は外枠辺部材11,13の長手方向端から中央方向にやや寄った箇所であり、内枠10の外周面に向かって突出している(図1(c),図2)。
【0032】
該軸部15は円柱状の軸本体15bの後側端にこれより直径の小さい尾部15cが連なった全体構造をしており(図4(a):軸部15の側面図)、上記軸本体15bの頭側面、即ち軸部15の頂面の中央には、丸く凹んだ嵌合部15aが形成されている(図4の(b):軸部15の頂面側からの斜視図)。また上記尾部15cの後側面には窪み15c1が形成されており、上記尾部15cを外枠辺部材13(11)の挿通孔13bに挿入し、尾部15cの後面窪み15c1からかしめることによって、軸部15を外枠辺部材13(11)に固定している(図3)。尚図3中、15c2はかしめ部であり、上記窪み15c1の部分が変形した箇所である。
【0033】
他方、正方形の蓋部63の辺縁には内枠20が設けられている。尚以下、この内枠20を取り付けた蓋部63を蓋体29と称することがある。
【0034】
該内枠20も4本の内枠辺部材21,22,23,24が方形状に枠組みされたものであり(図1(b))、上記外枠辺部材11,13に対向する内枠辺部材21,23の外周面21a,23aにはその長手方向に連続した溝部25が形成されている。この溝部25は上記従来例と同様に断面C字状で、即ち溝底面25bと上下の溝側壁25a,25d、及びこの溝側壁25a,25dから溝内側に張り出した溝鍔部25c,25eによって溝内空間を囲んだ形状となっている(図3)。そして溝部25内には、蓋体29を閉めたときに上記軸部15と対向する位置に嵌合相手用部材31が設けられている。
【0035】
該嵌合相手用部材31は図5[嵌合相手用部材の斜視図]に示すように、相手用部材本体31fに3本の脚部(下脚部31b,中央脚部31c,上脚部31d)が連なった構造であり、この中央脚部31cと上下脚部31b,31dとが互いに開閉する方向に弾性(撓み)変形する。そして中央脚部31cの先端からは反外枠側に向かって斜め方向に垂れた舌片31c1が張り出している。上記相手用部材本体31fの中央には、紡錘状に丸く突出した嵌合相手部31aが形成されており、この嵌合相手部31aは上記嵌合部15aとちょうど凹凸嵌合できる形状である。また上記相手用部材本体31fの頭端部分には外枠方向に突出したストッパー31eが形成されている。尚この嵌合相手用部材31は単一の板材を曲げ加工等して製造でき、簡単である。
【0036】
該嵌合相手用部材31は図6[嵌合相手用部材31を溝部25に設置した様子を表す斜視図]に示すように、溝部25内に装入されており、溝部25に形成された孔部25fに、上記中央脚部31cの舌片31c1を嵌め込みつつ、中央脚部31cの先端部31c2が孔部25fの縁部分25f1に当接している。一方下脚部31bの先端付近と上脚部31dの先端付近が溝鍔部25e,25cの内壁に当接している。該嵌合相手用部材31を溝部25内に装着する際には、上記中央脚部31cと上・下脚部31d,31bとが閉じ方向に変形した状態で溝部25内側、即ち溝鍔部25e,25cと溝底面25bとの間に差し込まれるが、その弾発力(開け方向への力)によって上記当接箇所において付勢され、嵌合相手用部材31が溝部25内に固定される。尚溝部25内への嵌合相手用部材31の取付けは、上述の様に脚部31b,31c,31dを撓ませて装入するという様に簡単に行うことができる。また嵌合相手用部材31の舌片31c1の溝部25孔部縁部分25f1との当接箇所、及び下脚部31bと上脚部31dの溝鍔部25c,25e内壁との当接箇所が固定部分となり、その他の部分が可動部分となる。
【0037】
溝部25は上記の如く内枠辺部材23(21)の長手方向に連続して形成されたものであるが、その一部に図6,図7[内枠辺部材の溝部25の切欠き部分を示す断面図]に示す様に切欠き27が形成されている。この切欠き27はちょうど上側の溝側壁25a及び溝鍔部25cが取り除かれた状態となっており、上記嵌合相手用部材31の設置位置からやや離れて内枠辺部材23(21)長手方向の中央寄りに位置している。
【0038】
次に点検用開口に設けた外枠に、蓋体29を取り付け閉める操作について説明する。
【0039】
図8は、軸部15を溝部25内の所定位置に設置する様子を表す断面図であり、図2に示すD−D線断面に相当する。
【0040】
上記切欠き27から軸部15の頭部分を内枠20の溝部25内に装入し、軸部15を溝部25内で嵌合相手用部材31に向かってスライドさせる(図8(a)、矢印E)。このとき、軸部15の先端及び側面と溝部25内壁の間には十分な隙間があるから、摺動抵抗を殆ど受けずにスライドさせることができる。また外枠辺部材11,13の軸部15は両者ともその頭部分を溝部25内に装入した状態であり、ちょうどこれら軸部15が一対となって蓋体29を挟む様にしているから(図2)、軸部15の頭部分がT字状に広がっていなくても、軸部15が溝部25内から抜け落ちることがない。
【0041】
そして軸部15が嵌合相手用部材31の位置に来ると、脚部31b,31c,31dの開脚幅が狭くなるように弾性変形し、嵌合部15aと嵌合相手部31aが凹凸嵌合する(図8(b))。嵌合相手用部材31には上述の様に脚部31b,31c,31dの開く方向(矢印F)の弾性力が作用しており、この嵌合相手部31aは軸部15に向かってせり上がっているが、嵌合相手部31aは紡錘状の凸部であるから、この凸部が軸部15の縁部分に引っ掛からず、少しの力を加えるだけで相手用部材本体31f(嵌合相手部31a)が引っ込むように変形し、凹凸嵌合位置で少し復元して嵌合する。そしてこの凹凸嵌合中は嵌合相手用部材31の弾性力によって、嵌合相手部31aが軸部15の頂面方向(嵌合部15a方向:矢印G方向)に付勢されている。尚この嵌合時の手応えにより、所定位置の確認が可能である。
【0042】
また嵌合相手用部材31のストッパー31eによって軸部15の移動が阻止され、それ以上矢印E方向に進まない。
【0043】
上述の如く嵌合相手部31aの嵌合部15a方向(矢印G方向)への付勢力により、嵌合相手部31aと嵌合部15aの嵌合が安定して保持される。そしてこの嵌合により、蓋体29が軸部15の溝部25内スライド方向(外枠辺部材12,14方向)へガタツクことが防がれる。また内枠辺部材21,23に取付けられた嵌合相手用部材31が互いに外方向に向かって付勢され、外枠辺部材11,13の軸部15を押圧しているから、この外枠辺部材11,13方向へのガタツキも少なくなる(図1(b),図2,図8(b))。
【0044】
蓋体29を取り付けた後は、上記軸部15を回転軸として蓋体29を回動して閉める。このとき軸部15が円柱状であり、また嵌合部15a及び嵌合相手部31aが丸形の凹凸であるから、これら嵌合部15a,嵌合相手部31aを中心とした蓋部29の回動が円滑に行われる。次いで操作部86aを回して留め金86を回転させて蓋体29を止める(図1(a))。
【0045】
他方、蓋体29を開けて取り外す際には、上述の操作を逆に行う。尚上記嵌合部15aと嵌合相手部31aの凹凸嵌合を解除するときも、嵌合相手部31aが紡錘状であるから、少しの力を加えるだけでひっかからずに嵌合部15aの凹部から抜き出すことができる。
【0046】
以上の様に本発明に係る天井点検口枠材に関して、例を示す図面を参照しつつ具体的に説明したが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0047】
例えば上記例では、外枠10に軸部15を設け、内枠20に溝部25を設けたものを示したが、外枠に溝部を設け、内枠に軸部を設けたものであっても構わない。また軸部に設ける嵌合部を凸状とし、溝部に設ける嵌合相手部を凹状としても良い。更に軸部が、上記離接方向への変位可能で、嵌合面方向へ付勢する構成であっても良い。
【0048】
【発明の効果】
本発明に係る天井点検口枠材によれば、点検用開口への蓋体の着脱を円滑に行え、且つ蓋を閉めた状態のときにガタツキを殆ど生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る天井点検口枠材を取り付けた天井を表す斜視図で、(a)は蓋を閉じた様子、(b)は蓋を開けた様子、(c)は蓋を取り外した様子。
【図2】図1(a)に示すB−B線断面に相当する断面図。
【図3】図2に示すC部分の拡大断面図。
【図4】本発明の一実施形態に係る天井点検口枠材の軸部を示す図。
【図5】本発明の一実施形態に係る天井点検口枠材の嵌合相手用部材の斜視図。
【図6】嵌合相手用部材を溝部に配置した様子を表す斜視図。
【図7】内枠の溝部の切欠き部分を示す断面図。
【図8】軸部を溝部内の所定位置に設置する様子を表す断面図。
【図9】従来の天井点検口枠材を取り付けた天井を表す斜視図で、(a)は蓋を閉じた様子、(b)は蓋を開けた様子、(c)は蓋を取り外した様子。
【図10】図9(a)に示すA−A線断面に相当する拡大断面図。
【図11】従来の内枠の溝部の切欠き部分を示す断面図。
【符号の説明】
10 外枠
11,12,13,14 外枠辺部材
11a,13a 内周面
13b 挿通孔
15 軸部
15a 嵌合部
15b 軸本体
15c 尾部
15c1 窪み
15c2 かしめ部
20 内枠
21,22,23,24 内枠辺部材
21a,23a 外周面
25 溝部
25a,25d 溝側壁
25b 溝底面
25c,25e 溝鍔部
25f 孔部
25f1 縁部分
29 蓋体
31 嵌合相手用部材
31a 嵌合相手部
31b 下脚部
31c 中央脚部
31c1 舌片
31c2 先端部
31d 上脚部
31e ストッパー
31f 相手用部材本体
63 蓋部
64 天井板
76 ワッシャー

Claims (7)

  1. 天井に形成された点検用開口の辺縁に設けられる外枠と、前記点検用開口を閉鎖する蓋部の辺縁に設けられる内枠とを備えた天井点検口枠材において、
    前記外枠の内周面と前記内枠の外周面のいずれか一方の面に、他方の面に向かって突出する軸部が設けられ、該軸部はその頂面に凹状または凸状の嵌合部が形成されたものであり、
    前記外枠の内周面と前記内枠の外周面の他方の面には、溝部が形成され、この溝部は、その内側に前記軸部の頭部分が移動可能に装入されるものであり、また該溝部は、その内側へ前記軸部頭部分を装入するための切欠きを備え、且つ前記嵌合部と凹凸嵌合する嵌合相手部を、前記切欠きから離れた位置に有し、
    前記嵌合部と前記嵌合相手部の少なくとも一方は、その凹凸嵌合面が接離する方向に変位可能で、且つこの凹凸嵌合面に向かって付勢される構成であり、
    前記嵌合部と前記嵌合相手部がはまった状態で、前記軸部を中心に前記蓋部が回動開閉されるものであることを特徴とする天井点検口枠材。
  2. 凸状の前記嵌合部或いは前記嵌合相手部が、紡錘状に突出したものである請求項1に記載の天井点検口枠材。
  3. 前記軸部の外形が円柱状である請求項1または2に記載の天井点検口枠材。
  4. 前記嵌合相手部が、前記軸部の頂面に対して接離する方向に変位可能で、且つ前記軸部の頂面に向かって付勢される構成である請求項1〜3のいずれかに記載の天井点検口枠材。
  5. 前記溝部は嵌合相手用部材を備え、
    該嵌合相手用部材は、前記溝部に固定される固定部分と、この固定部分に対して変位するように弾性変形する可動部分とを一体的に有し、
    この可動部分には前記嵌合相手部が形成され、該可動部分が弾性変形しつつ該嵌合相手部と前記嵌合部が嵌合するものである請求項4に記載の天井点検口枠材。
  6. 前記嵌合部が凹状であり、
    前記嵌合相手部が凸状である請求項1〜5のいずれかに記載の天井点検口枠材。
  7. 前記嵌合部が、前記軸部の頂面の中心に形成され、且つ円形であり、
    前記嵌合相手部が、前記嵌合部に対応した円形である請求項1〜6のいずれかに記載の天井点検口枠材。
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