JP4283869B2 - 光半導体装置および光半導体装置の制御方法 - Google Patents

光半導体装置および光半導体装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光半導体装置および光半導体装置の制御方法に関する。
光ファイバーを用いた波長多重通信(WDM:Wavelength Division Multiplexing)の普及に伴い、1つの素子で様々な波長のレーザ発振が得られる波長可変半導体レーザの開発が多くの機関で行われている。これまでに提案されてきた波長可変半導体レーザは、半導体光増幅素子(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)を外部共振器内に配置して外部共振器に備わる波長選択機構によって発振波長を制御する半導体レーザと、レーザ発振に対する利得機能を有する半導体素子内に波長選択機能を有した共振器を組み込むことにより形成される半導体レーザとに大別される。
半導体素子内に共振器が組み込まれた代表的な波長可変半導体レーザは、抽出回折格子分布帰還反射(SG−DR:Sampled Grating Distributed Reflector)導波路を用いたレーザである。特許文献1に詳述されているレーザは、バーニア(Vernier)効果と呼ばれる効果を用いており、レーザ発振のための利得を有する導波路の両側に縦モード間隔が互いに異なるSG−DR導波路を接続し、片方のSG−DR導波路の反射ピーク波長ともう一方のSG−DR導波路の縦モードの反射ピーク波長とを温度、電流等によって変化させ、両者のピーク波長が一致する波長でレーザ発振がなされる構成を有している。
米国特許第6590924号明細書
しかしながら、特許文献1に記載されているレーザにおいては、バーニア効果の回帰波長によって所望の波長以外での波長においてレーザ発振するおそれがある。
本発明の目的は、所望の波長以外での波長におけるレーザ発振を抑制することができる光半導体装置および光半導体装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る光半導体装置は、回折格子を有する領域とスペース部とが連結された第1セグメントと回折格子を有する領域とスペース部とが連結され前記第1セグメントと異なる長さを持つ第2セグメントと回折格子を有する領域とスペース部とが連結され下記式(1)のセグメント長を有する複数の第3セグメントとを備える導波路と、第1〜第3セグメントの屈折率を制御する屈折率制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
L3=L1+(L2−L1)×K1 (1)
ただし、K1は、0.3≦K1≦0.7
L1は第1セグメントのセグメント長
L2は第2セグメントのセグメント長
L3は第3セグメントのセグメント長。
本発明に係る光半導体装置においては、長さの異なるセグメントが設けられていることから、ピーク反射強度は波長依存性を有するようになる。すなわち、所定の波長範囲において、反射ピーク強度が大きくなる。したがって、ピーク反射強度が大きい波長範囲の波長を発振波長として用いることによって、所望の波長以外の波長でのレーザ発振を抑制することができる。
また、第1セグメントおよび第2セグメントの平均長を有する第3セグメントを加えることによって、2倍の波長周期で反射ピーク強度にピークが現れる。この場合、第1セグメントおよび第2セグメントによって構成される光導波路における反射ピーク強度に現れるピークが、第3セグメントおよび第1セグメントの反射ピーク強度の逆位相ピークと第3セグメントおよび第2セグメントの反射ピーク強度の逆位相ピークとによって1つおきに低下する。すなわち、所望の反射ピーク強度を有する複数の反射ピークの強度が1つおきに低下する。さらに、第3セグメントが複数設けられていることから、上記逆位相ピーク強度が大きくなる。以上のことから、所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの波長間隔が大きくなる。その結果、所望の波長以外の波長でのレーザ発振を抑制することができる。
第3セグメントの等価屈折率は、第1および第2セグメントの等価屈折率の平均値であってもよい。この場合、所望のピーク波長以外の波長でのレーザ発振を抑制することができる。また、第1または第2セグメントは、複数設けられていてもよい。複数設けられている同じセグメント同士は、互いに隣接して設けられていてもよい。この場合、複数の同じセグメントの屈折率を制御しやすくなる。
屈折率制御手段は、複数のヒータであってもよい。複数設けられている同じセグメントに対応するヒータが複数設けられ、ヒータの電極のそれぞれは、互いに共通の電極に接続されていてもよい。この場合、複数のヒータを同一の電位を用いて制御することができる。
第1〜第3セグメントに光結合する利得領域をさらに備えていてもよい。また、第3セグメントは、第1および第2セグメントよりも利得領域側に近い位置に設けられていてもよい。この場合、所望の反射ピーク強度の両側の波長域における包絡線ピークを低下させやすくなる。
回折格子を有する領域とそれに連結されたスペース部となる領域とを備える回折格子領域が、第1〜第3セグメントに光結合して同じ長さで複数設けられていてもよい。第1〜第3セグメントに光結合する、光吸収領域または光増幅領域をさらに備えていてもよい。第3セグメントの個数は、第1および第2セグメントの個数の平均以上であってもよい。第1セグメントと第2セグメントとの長さ差は、第3セグメントの長さの2%〜4%以内であってもよい。第3セグメントの長さは、第1セグメントおよび第2セグメントの長さの平均値であってもよい。
本発明に係る光半導体装置の制御方法は、回折格子を有する領域とスペース部とが連結された第1セグメント、回折格子を有する領域とスペース部とが連結され第1セグメントと異なる長さを持つ第2セグメント、および、回折格子を有する領域とスペース部とが連結され下記式(2)のセグメント長を有する複数の第3セグメントを備える導波路と、第1〜第3セグメントの屈折率を制御する屈折率制御手段と、を備える光半導体装置に対し、屈折率制御手段を制御して、下記式(3)の等価屈折率の条件によって第1〜第3セグメントの屈折率を制御するステップを有することを特徴とするものである。
L3=L1+(L2−L1)×K1 (2)
ただし、K1は、0.3≦K1≦0.7
L1は第1セグメントのセグメント長
L2は第2セグメントのセグメント長
L3は第3セグメントのセグメント長
n3=n1+(n2−n1)×K2 (3)
ただし、K2は、0.3≦K2≦0.7
n1は第1セグメントの等価屈折率
n2は第2セグメントの等価屈折率
n3は第3セグメントの等価屈折率。
本発明に係る半導体レーザの制御方法においては、第1セグメントおよび第2セグメントによって構成される光導波路における反射ピーク強度に現れるピークが、第3セグメントおよび第1セグメントの反射ピーク強度の逆位相ピークと第3セグメントおよび第2セグメントの反射ピーク強度の逆位相ピークとによって1つおきに低下する。すなわち、所望の反射ピーク強度を有する複数の反射ピークの強度が1つおきに低下する。さらに、第3セグメントが複数設けられていることから、上記逆位相ピーク強度が大きくなる。以上のことから、所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの波長間隔が大きくなる。その結果、所望の波長以外の波長でのレーザ発振を抑制することができる。
等価屈折率は、第1〜第3セグメントの温度によって制御されてもよい。第3セグメントの等価屈折率は、第1セグメントおよび第2セグメントの等価屈折率の平均値であってもよい。
本発明に係る光半導体装置の他の制御方法は、回折格子を有する領域とスペース部とが連結された第1セグメントと、回折格子を有する領域とスペース部と連結され第1セグメントと異なる長さを持つ第2セグメントと、回折格子を有する領域とスペース部とが連結され下記式(4)のセグメント長を有する複数の第3セグメントと、を備える導波路を備え、かつ、第1〜第3セグメントの屈折率をそれぞれのセグメントに対応した制御点で制御する光半導体装置の制御方法において、第1〜第3セグメントに対応する制御点のうち2つの制御点が与えられ、不足する制御点を、下記式(5)の関係に基づいて演算して取得することを特徴とするものである。
L3=L1+(L2−L1)×K1 (4)
ただし、K1は、0.3≦K1≦0.7
L1は第1セグメントのセグメント長
L2は第2セグメントのセグメント長
L3は第3セグメントのセグメント長
T3=T1+(T2−T1)×K3 (5)
ただし、K3は、0.3≦K3≦0.7
T1は第1セグメントの制御点
T2は第2セグメントの制御点
T3は第3セグメントの制御点。
本発明に係る光半導体装置の他の制御方法においては、制御データを低減させることができる。この場合、制御データ生成が簡便化され、また、光半導体装置使用の際のハードウェアリソースの低減にも貢献する。
複数のセグメントは、互いに長さが異なる複数のセグメントと異なる長さの平均の長さを有するセグメントとからなるものであってもよい。平均の長さのセグメントが複数設けられていてもよい。不足する制御データは、第1セグメントおよび第2セグメントの制御点の平均値によって補完して発生させてもよい。
本発明によれば、所望の波長以外の波長におけるレーザ発振を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るレーザ装置100を説明するための模式図である。図1に示すように、レーザ装置100は、半導体レーザ200および制御部300を含む。制御部300は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)等から構成される。制御部300のROMには、半導体レーザ200の制御情報、制御プログラム等が格納されている。制御部300は、半導体レーザ200に供給する電流等の電気信号により、半導体レーザ200のレーザ発振波長を制御する。
図2は、半導体レーザ200の詳細を説明するための図である。図2(a)は半導体レーザ200の上面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A線断面図である。以下、図2(a)および図2(b)を参照しつつ半導体レーザ200の説明を行う。図2(a)および図2(b)に示すように、半導体レーザ200は、CSG−DR(CSG−DR:Chirped Sampled Grating Distributed Reflector)領域A、およびSG−DFB(SG−DFB:Sampled Grating Distributed Feedback)領域Bを順に連結させた構造を有する。
CSG−DR領域Aは、基板1上に導波路コア3、クラッド層6および絶縁層8が順に積層され、絶縁層8上にヒータ11a〜11d、複数の電極12およびグランド電極13が積層された構造を有する。SG−DFB領域Bは、基板1上に導波路コア4、クラッド層6、コンタクト層7および電極14が順に積層された構造を有する。
CSG−DR領域AおよびSG−DFB領域Bにおける基板1およびクラッド層6は、それぞれ一体的に形成されている。導波路コア3,4は、同一面上に形成され、1つの導波路を形成している。SG−DFB領域B側の基板1、導波路コア4およびクラッド層6の端面には、低反射膜9が形成されている。一方、CSG−DR領域A側の基板1、導波路コア3およびクラッド層6の端面には、低反射膜10が形成されている。回折格子2は、導波路コア3,4に所定の間隔をあけて複数形成され、それによってサンプルドグレーティングが形成される。
基板1は、例えば、InPからなる結晶基板である。導波路コア3は、例えば、吸収端がレーザ発振波長よりも短波長側にあるInGaAsP結晶からなり、1.3μm程度のPL波長を有する。導波路コア4は、例えば、目的とする波長でのレーザ発振に対して利得を有するInGaAsP結晶からなり、1.55μm程度のPL波長を有する。
回折格子2は、結合定数が200cm−1程度であり、ピッチが約0.24μm程度であり、凹凸繰り返し数が17程度である回折格子である。したがって、各回折格子2の長さは4μm程度であり、各回折格子2のブラッグ波長は1.55μm程度である。この場合、各回折格子2のブラッグ波長に対する反射率は、約1%程度になる。
本実施の形態においては、導波路コア3に4つのセグメントが形成されている。ここで、セグメントとは、導波路コアにおいて回折格子2が設けられている領域と回折格子2が設けられていないスペース部とが1つずつ連続する領域のことをいう。本実施の形態においては、導波路コア3の両端に回折格子2がそれぞれ設けられ、この両端の回折格子2の間に3つの回折格子2が所定の間隔を空けて設けられている。この場合、低反射膜10側端の回折格子2を含めて順に4つのセグメントが設けられていると定義することができ、また、SG−DFB領域B側端の回折格子2を含めて順に4つのセグメントが設けられていると定義することもできる。導波路コア3における各セグメントの長さの詳細については、後述する。
導波路コア4におけるセグメント数は、導波路コア3におけるセグメント数と同程度が好ましく、例えば4である。導波路コア4における各セグメント長さは、実質的に同一であり、例えば180μm程度である。ここでいう「実質的に同一」とは、各スペース部の長さ差が各スペース部の平均長さの1%以下程度であることを意味する。
クラッド層6は、InPからなり、電流狭窄を行うとともに導波路コア3,4を往復するレーザ光を閉じ込める機能を果たす。コンタクト層7は、InGaAs結晶からなる。絶縁層8は、SiN,SiO等の絶縁体からなる保護膜である。低反射膜9,10は、例えばMgFおよびTiONからなる誘電体膜からなり、少なくとも0.3%以下程度の反射率を有する。
ヒータ11a〜11dは、NiCr等からなり、絶縁層8上において低反射膜10側からSG−DFB領域B側にかけて導波路コア3の各セグメントの位置に対応する位置に順に配置されている。ヒータ11a〜11dは、図1の制御部300から与えられる電流の大きさに応じて導波路コア3の各セグメントの温度を調整する。ヒータ11a〜11dのそれぞれには、電極12が1つずつ接続されており、グランド電極13は、ヒータ11a〜11dのそれぞれと接続されている。電極12、グランド電極13、電極14は、Au等の導電性材料からなる。
図3は、導波路コア3における各セグメントについて説明するための模式図である。図3(a)は、導波路コア3の模式図である。図3(a)に示すように、導波路コア3においては、低反射膜10側からSG−DFB領域B側にかけてセグメント31、セグメント32、および2つのセグメント33が順に連結されている。なお、図3(a)においては、SG−DFB領域B側のセグメント33が省略されている。セグメント31の長さをL1とし、セグメント32の長さをL2とし、セグメント33の長さをL3する。
L1とL2とは、互いに異なっている。したがって、導波路コア3において少なくとも二つのセグメントの長さが異なることになる。この場合、SG−DFB領域BからCSG−DR領域Aに入射した光の導波路コア3における反射ピーク強度は、波長依存性を有するようになる。すなわち、所定の波長範囲において、反射ピーク強度が大きくなる。したがって、反射ピーク強度が大きい波長範囲の波長を発振波長として用いることによって、所望の波長以外の波長におけるレーザ発振を抑制することができる。
しかしながら、バーニア効果の回帰波長によって、別の波長において発振するおそれがある。そこで、本実施の形態においては、セグメント33の長さを、セグメント31の長さとセグメント32の長さとの平均に設定する。すなわち、L3をL1とL2との平均値に設定する。なお、各セグメントの長さは、スペース部の長さを調整することによって調整されている。
図3(b)は、セグメント31およびセグメント32によって構成される光導波路の反射スペクトルを示す。図3(c)は、セグメント31およびセグメント33によって構成される光導波路またはセグメント32およびセグメント33によって構成される光導波路の反射スペクトルを示す。図3(d)は、導波路コア3全体の反射スペクトルを示す。図3(b)〜図3(d)において、縦軸は反射率を示し、横軸は波長を示す。なお、図3(b)〜図3(d)においては、各反射ピークの頂点を結んだ包絡線も示されている。
図3(b)に示すように、セグメント31およびセグメント32によって構成される光導波路においては、所定の波長周期で包絡線ピークが現れる。ここで、包絡線ピークとは、包絡線に現れるピーク領域のことを意味する。L1とL2との差が比較的大きいことから、各包絡線ピークの間隔が小さくなる。この場合、各包絡線ピークにおけるピーク幅が小さくなることから、各包絡線ピーク内における強度の大きい反射ピーク数が低減される。また、1つの包絡線ピークにおける各ピーク反射強度の差が大きくなる。したがって、各包絡線ピーク内の他の波長におけるレーザ発振を抑制することができる。しかしながら、各包絡線ピークの間隔が小さくなる。すなわち、所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの波長間隔が小さくなる。したがって、回帰波長による他の波長においてレーザ発振するおそれがある。
一方、図3(c)に示すように、セグメント31およびセグメント33によって構成される光導波路またはセグメント32およびセグメント33によって構成される光導波路においては、図3(b)の場合の2倍の波長周期で包絡線ピークが現れる。図3(b)の場合に比較して長さ差が1/2になるからである。この場合、各包絡線ピークの間隔が大きくなる。それにより、所望の反射ピーク強度を有する各反射ピークの波長間隔が大きくなる。したがって、回帰波長による他の波長における発振を抑制することができる。しかしながら、各包絡線ピークにおけるピーク幅が大きくなることから、強度が大きい複数の反射ピークが各包絡線ピーク内に存在してしまう。この場合、1つの包絡線ピークにおいて所望の反射ピーク強度を有する反射ピークが複数存在するおそれがある。したがって、所望の波長以外の波長においてレーザ発振するおそれがある。
そこで、本実施の形態においては、セグメント31,32および2つのセグメント33によって光導波路が構成されている。この場合、図3(d)に示すように、セグメント31,32によって構成される光導波路における包絡線ピークが、セグメント31およびセグメント33によって構成される光導波路またはセグメント32およびセグメント33によって構成される光導波路の反射ピーク強度の逆位相ピークによって一つおきに低下する。すなわち、所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの強度が1つおきに低下する。それにより、所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの波長間隔が大きくなる。その結果、所望の波長以外の波長でのレーザ発振を抑制することができる。さらに、本実施の形態においては、セグメント33が複数設けられていることから、上記逆位相ピークによる反射ピークの低下幅が大きくなる。それにより、所望の波長以外の波長でのレーザ発振をさらに抑制することができる。
以上のことから、セグメント31,32および2つのセグメント33によって光導波路を構成して各包絡線ピーク内における強度の大きい反射ピーク数を低減させることで、所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの波長間隔を大きくすることができる。その結果、所望の波長以外の波長でのレーザ発振を抑制することができる。
なお、L3の長さを有するセグメントは、L1,L2の長さを有するセグメントに比較して利得領域側に設けられていることが好ましい。所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの両側の波長域における反射ピーク強度をより低下させることができるからである。したがって、本実施の形態においては、複数のセグメント33は、セグメント31,32に比較してSG−DFB領域B側に設けられていることが好ましい。
また、L3の長さを有するセグメントは、3つ以上設けられていてもよい。この場合、上記逆位相ピーク強度がさらに大きくなる。それにより、所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの両側の波長域における反射ピーク強度をより低下させることができる。また、L1またはL2の長さを有するセグメントは、2つ以上設けられていてもよい。この場合においても、所望の波長以外の波長でのレーザ発振を抑制することができる。ただし、L1の長さを有するセグメント数をN1、L2の長さを有するセグメント数をN2、L3の長さを有するセグメント数をN3とする場合に、N3≧(N1+N2)/2の関係を満たすことが好ましい。所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの両側の波長域における反射ピーク強度をより低下させやすくなるからである。
なお、所望の反射ピーク強度を有する各反射ピークの波長間隔は、50nm程度以上であることが好ましい。両隣の反射ピークにおけるレーザ発振が抑制されるからである。また、等価屈折率制御の観点から、縦モードの間隔は、1nm〜2nm程度であることが好ましい。したがって、(|L1−L3|/L3)=(|L3−L2|/L3)=|ΔL|/L3は、1/50(2%)〜2/50(4%)程度であることが好ましい。
また、導波路コア3の長さは、各セグメントの等価屈折率が変化することによって変化する。ここで、セグメント31の等価屈折率をn1とし、セグメント32の等価屈折率をn2とし、セグメント33の等価屈折率をn3とする。各セグメントの等価屈折率がn3=(n1+n2)/2の関係を保ちながら変化すると、セグメント31,32によって構成される光導波路における包絡線ピークは、セグメント31およびセグメント33によって構成される光導波路またはセグメント32およびセグメント33によって構成される光導波路の包絡線ピークと1つおきに重複する。したがって、セグメント31,32によって構成される光導波路における反射ピーク強度は、セグメント31およびセグメント33によって構成される光導波路またはセグメント32およびセグメント33によって構成される光導波路の反射ピーク強度の逆位相ピークによって一つおきに低下する。その結果、所望の波長以外の波長でのレーザ発振を抑制しつつ、発振波長を変化させることができる。
続いて、レーザ装置100の動作について説明する。まず、図1の制御部300は、電極14に所定の電流を供給する。それにより、導波路コア4において光が発生する。発生した光は、導波路コア3,4を伝播しつつ繰り返し反射および増幅されるとともに、外部に発振される。この場合、図3で説明したように、所望の波長以外の波長での発振を抑制することができる。
また、制御部300は、発振波長を変化させる場合、導波路コア3の各セグメントの等価屈折率を変化させる。本実施の形態においては、制御部300は、各セグメントの温度を変化させることによって、各セグメントの等価屈折率を変化させる。ここで、セグメント31の温度をT1とし、セグメント32の温度をT2とし、セグメント33の温度をT3とする。各セグメントの温度は、ヒータ11a〜11dに供給される電力によって制御することができる。
ここで、温度T1と温度T2とが異なる値をとった状態で温度T1および温度T2を変化させると、CSG−DR領域Aの各反射ピーク強度の大小関係が維持されたまま、各反射ピークの波長がシフトされる。また、温度T1と温度T2との差(CSG−DR領域Aにおける温度勾配)を変化させると、各反射ピークの波長が維持されたまま、各反射ピーク同士の大小関係が変化する。温度T1、温度T2、および、温度T1と温度T2との差を組み合わせて制御することにより、所望の波長を実現することができる。
ただし、これらの制御によって所望の波長を実現する場合においても、本実施例では、セグメント33の温度T3はセグメント31の温度T1およびセグメント32の温度T2の平均値(T3=(T1+T2)/2)を維持している。このことにより、前記したように強度の大きな反射ピークの波長間隔を大きくすることができる。制御部300は、半導体レーザ200において、所望の波長ごとにこのような関係を持ったT1,T2,T3を実現する機能を有している。
ところで、制御部300によって各セグメントを制御するためには、各波長ごとに、屈折率を制御するための制御データ(温度制御の場合であればヒータの電位)をあらかじめ用意する必要がある。例えば、温度を異ならせるヒータが3種類ありかつ波長選択のバリエーション(チャネル数)が88種類であれば、合計264個の制御データが必要であり、この制御データを制御部300にあらかじめセットしておけば上記の波長制御を実現することができる。
しかしながら、このような制御データはレーザの出荷前に波長計で出力波長を測定しながら該当するヒータの電位を記録することによって生成しなければならないことから、制御データの個数が多いことは制御データ生成時の負担となる。また、このレーザを使用する際においても、大量の制御データを記録・保持しまた制御することが、メモリ等のハードウェアリソースを大量に消費することになる。
この問題を解消するためには、屈折率制御の値を平均値で補完する方法を用いることができる。つまり、各セグメントの屈折率は一定の傾きをもって制御すればよいため、たとえばヒータの温度を3種類で異ならせる場合であれば、ヒータ温度の上端および下端を制御データとして保持し、その平均値を発生させることによって、ヒータの中間温度を決定することができるのである。
この方法であれば、上記264個の制御データを176個の制御データに減らすことができることから、制御データ生成が簡便化され、また、レーザ使用の際のハードウェアリソースの低減にも貢献する。すなわち、制御部300には、セグメント31の温度T1およびセグメント32の温度T2の制御データを入力し、制御部300内でセグメント33の温度T3=(T1+T2)/2となる制御データを発生させれば、制御データの簡便化を図ることができる。この方法は、セグメント33を備えないタイプのデバイスにおいても応用することができる。
なお、本実施の形態においては、複数のセグメント33の温度が同一になるようにヒータ11c,11dが制御される。この場合、ヒータ11c,11dの制御に共通の電位を用いることができる。それにより、温度制御可能なセグメントは4つであるが、温度パラメータは3つになる。したがって、発振波長の制御が容易になる。
例えば、図4(a)に示すように、ヒータ11c,11dを共通の電極12aに接続してもよい。この場合、L3の長さを有する複数のセグメントは、互いに隣接していることが好ましい。上記共通の電極を配置しやすくなるからである。L3の長さを有するセグメントが3つ以上設けられている場合においても、同様である。なお、図4(b)に示すように、ヒータ11c,11dを、半導体レーザ200の外部において共通の電位に接続してもよい。
また、L1の長さを有するセグメントが複数設けられている場合、この複数のセグメントは互いに隣接していることが好ましい。複数のセグメントの温度を制御するヒータの制御に共通の電位を用いることができるからである。L2の長さを有するセグメントが複数設けられている場合も同様である。したがって、セグメント数が増加しても、温度パラメータは3つである。したがって、発振波長の制御が容易になる。
本実施の形態においては、セグメント31が第1セグメントに相当し、セグメント32が第2セグメントに相当し、セグメント33が第3セグメントに相当し、ヒータ11a〜11dが屈折率制御手段に相当し、SG−DFR領域Bが利得領域に相当し、半導体レーザ200が光半導体装置に相当する。
なお、上記では、L3をL1とL2との平均値(L3=(L1+L2)×K1(=0.5))として設定しているが、K1を0.3≦K1≦0.7の範囲で必要に応じて変更することができる。この範囲においても、各包絡線ピーク内における強度の大きい反射ピーク数を低減させることができ、所望の反射ピーク強度を有する反射ピークの波長間隔を大きくすることができる。なお、n1およびn2の等価屈折率を温度などで制御して異ならせる場合(n1≠n2)には、n3=n1+(n2−n1)×K2(0.3≦K2≦0.7)になるように制御する。これにより、所望の波長ピーク強度を有する反射ピークの波長間隔を大きくすることができる。例えば、温度によって等価屈折率を変化させる場合には、各セグメントの温度Tを、T3=T1+(T2−T1)×K3(0.3≦K3≦0.7)になるように制御すればよい。このとき、前記条件式ではT3を求めているが、前記条件式の関係を満たしていれば、T1もしくはT2を求めてもよい。
(第2の実施の形態)
続いて、本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザ200aについて説明する。図5は、半導体レーザ200aの模式的断面図である。図5に示すように、半導体レーザ200aが図1の半導体レーザ200と異なる点は、光出力制御(PC)領域Cをさらに備える点である。
PC領域Cは、基板1上に導波路コア5、クラッド層6、コンタクト層15および電極16が順に積層された構造を有する。本実施例においては、低反射膜9は、PC領域C側の基板1、導波路コア5およびクラッド層6の端面に形成されている。
CSG−DR領域A、SG−DFB領域BおよびPC領域Cにおける基板1およびクラッド層6は、それぞれ一体的に形成されている。導波路コア3,4,5は、同一面に形成され、1つの導波路を形成している。絶縁層8は、電極14およびコンタクト層7と電極16およびコンタクト層15との間にも形成されている。導波路コア5は、例えば、導波路コア3または導波路コア4と同一の構成を有していてもよい。導波路コア5が導波路コア3と同一の構成を有する場合、電流注入による損失増大によって光出力が変化し、導波路コア5が導波路コア4と同一の構成を有する場合、電流注入による利得発生によって光出力が変化する。電極14,16は、Au等の導電性材料からなる。コンタクト層15は、InGaAsP結晶からなる。
続いて、半導体レーザ200aの動作について説明する。まず、図1の制御部300により、電極14に所定の電流が供給される。それにより、導波路コア4において光が発生する。発生した光は、導波路コア3,4,5を伝播しつつ繰り返し反射および増幅されるとともに、外部に発振される。また、電極16に制御部300から所定の電流が供給される。それにより、出射光出力が一定に維持される。この場合、図3で説明したように、所望の波長以外の波長でのレーザ発振を抑制することができる。
本実施の形態においては、PC領域Cが光吸収領域または光増幅領域に相当する。
(第3の実施の形態)
続いて、本発明の第3の実施の形態に係る半導体レーザ200bについて説明する。図6は、半導体レーザ200bの模式的断面図である。図6に示すように、半導体レーザ200bが図1の半導体レーザ200と異なる点は、SG−DFB領域Bの代わりにSG−DR(SG−DR:Sampled Grating Distributed Reflector)領域Dが備わっており、Gain領域EおよびPS(Phase shift)領域Fがさらに備わっている点である。半導体レーザ200bにおいては、CSG−DR領域AとSG−DR領域Dとの間に、Gain領域EおよびPS領域Fが連結されている。
SG−DR領域Dは、基板1上に導波路コア17、クラッド層6および絶縁層8が順に積層された構造を有する。Gain領域Eは、基板1上に導波路コア18、クラッド層6、コンタクト層19および電極20順に積層された構造を有する。PS領域Fは、基板1上に導波路コア21、クラッド層6、コンタクト層22および電極23が順に積層された構造を有する。
CSG−DR領域A、SG−DR領域D、Gain領域EおよびPS領域Fにおける基板1およびクラッド層6は、それぞれ一体的に形成されている。導波路コア3,17,18,21は、同一面に形成され、1つの導波路を形成している。絶縁層8は、電極20およびコンタクト層19と電極23およびコンタクト層22との間にも形成されている。
導波路コア17は、例えば、吸収端がレーザ発振波長よりも短波長側にあるInGaAsP結晶からなる。導波路コア17には、回折格子2が所定の間隔をあけて複数形成され、それによってサンプルドグレーティングが形成される。導波路コア17における各セグメント長さは、実質的に同一である。ここでいう「実質的に同一」とは、各スペース部の長さ差が各スペース部の平均長さの1%以下程度であることを意味する。
導波路コア18は、例えば、目的とする波長でのレーザ発振に対して利得を有するInGaAsP結晶からなり、1.55μm程度のPL波長を有する。導波路コア21は、レーザ発振波長よりも吸収端が短波長であるInGaAsP結晶から形成されている。コンタクト層19,22は、InGaAsP結晶からなる。電極20,23は、Au等の導電性材料からなる。
続いて、半導体レーザ200bの動作について説明する。まず、図1の制御部300により、電極20に所定の電流が供給される。それにより、導波路コア18において光が発生する。発生した光は、導波路コア3,17,18,21を伝播しつつ繰り返し反射および増幅されるとともに、外部に発振される。また、電極23に制御部300から所定の電流が供給される。それにより、導波路コア21において伝播光の位相が調整される。この場合、図3で説明したように、所望の波長以外の波長でのレーザ発振を抑制することができる。なお、半導体レーザ200bは、SG−DR領域Dの代わりに、CSG−DR領域Aをもう1つ備えていてもよい。
本実施の形態においては、Gain領域Eが利得領域に相当する。
以下、上記実施の形態に係る半導体レーザの特性を計算機シミュレーションで調べた。
(実施例1)
実施例1においては、図2に示す第1の実施の形態に係る半導体レーザ200を作製した。実施例1においては、L1は196μmであり、L2は208μmであり、L3は202μmである。
(実施例2〜4)
実施例2〜実施例4においては、導波路コア3における各セグメント数が異なる点を除いて実施例1に係る半導体レーザと同様のものとした。各実施例におけるセグメントの個数を表1に示す。表1においては、各長さのセグメントの個数が示されている。例えば、実施例2においては、L1〜L3の長さを有するセグメントが、それぞれ2つずつ設けられている。
Figure 0004283869
なお、L3の長さを有するセグメントは、SG−DFB領域B側に連続して設けられている。また、L2の長さを有するセグメントは、低反射膜10側に連続して設けられている。さらに、L1の長さを有するセグメントは、L3の長さを有するセグメントとL2の長さを有するセグメントとの間に連続して設けられている。
(実施例5)
実施例5においては、SG−DFB領域B側から2つのセグメント32、3つのセグメント33、2つのセグメント31が順に設けられている点を除いて、実施例3に係る半導体レーザと同様のものとした。
(比較例1)
比較例1においては、セグメント33が設けられていない点を除いて、実施例1に係る半導体レーザと同様のものである。
(比較例2)
比較例2においては、セグメント31〜33が一つずつ設けられている点を除いて、実施例1に係る半導体レーザと同様のものである。
(分析)
各半導体レーザのCSG−DR領域における反射スペクトルを求めた。図7にそのピーク波長の結果を示す。図7(a)〜図7(g)において、縦軸は反射率を示し、横軸は波長を示す。各図における曲線は、各反射ピークの頂点を結んだ包絡線を示す。また、各図において括弧内の数字は、各セグメントの個数を示し、左側から右側にかけて順にL1〜L3の長さを有するセグメントの個数をそれぞれ示す。
図7(a)に示すように、比較例1に係る半導体レーザにおいては、包絡線ピークの波長間隔が小さくなった。したがって、比較例1に係る半導体レーザにおいては、所望の波長以外の波長においてレーザ発振するおそれがある。図7(b)に示すように、比較例2に係る半導体レーザにおいては、包絡線ピークが1つおきに低下した。しかしながら、包絡線において反射率の高いピークと反射率の低いピークとの反射率差が比較的小さくなっている。したがって、比較例2に係る半導体レーザにおいても、所望の波長以外の波長においてレーザ発振するおそれがある。
一方、図7(c)に示すように、実施例1に係る半導体レーザにおいては、2つのセグメント33によって、セグメント31およびセグメント32の包絡線ピークが1つおきに低下した。それにより、所望の反射ピーク強度を有する各反射ピークの波長間隔が大きくなっている。また、図7(b)において反射率が低下した包絡線ピークの低下幅が大きくなった。以上のことから、実施例1に係る半導体レーザにおいては、所望の波長以外の波長におけるレーザ発振を抑制することができる。
また、図7(d)〜図7(f)に示すように、実施例2〜実施例4に係る半導体レーザにおいてもL3の長さを有するセグメントが複数設けられていることから、所望の反射ピーク強度を有する各反射ピークの波長間隔が大きくなっている。それにより、所望の波長以外の波長におけるレーザ発振を抑制することができる。
また、図7(g)に示すように、実施例5に係る半導体レーザにおいては、図7(b)において反射率が低下した包絡線ピークの低下幅が実施例3に係る半導体レーザに比較して小さくなった。したがって、セグメント33は、セグメント31,32に比較してSG−DFB領域B側に設けられていることが好ましいことがわかった。
本発明の第1の実施の形態に係るレーザ装置を説明するための模式図である。 第1の実施の形態に係る半導体レーザの詳細を説明するための図である。 導波路コアにおける各セグメントについて説明するための模式図である。 ヒータと電極との接続について説明するための図である。 第2の実施の形態に係る半導体レーザの詳細を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る半導体レーザの詳細を説明するための図である。 各半導体レーザのCSG−DR領域における反射ピーク波長の測定結果を示す図である。
符号の説明
2 回折格子
3,4,5,17,18,21 導波路コア
6 クラッド層
9,10 低反射膜
11 ヒータ
100 レーザ装置
200 半導体レーザ
300 制御部
A CSG−DR領域
B SG−DFB領域
C PC領域
D SG−DR領域
E Gain領域
F PS領域

Claims (20)

  1. 回折格子を有する領域とスペース部とが連結された第1セグメントと、回折格子を有する領域とスペース部とが連結され前記第1セグメントと異なる長さを持つ第2セグメントと、回折格子を有する領域とスペース部とが連結され下記式(1)のセグメント長を有する複数の第3セグメントと、を備える導波路と、
    前記第1〜第3セグメントの屈折率を制御する屈折率制御手段と、
    を備えることを特徴とする光半導体装置。
    L3=L1+(L2−L1)×K1 (1)
    ただし、K1は、0.3≦K1≦0.7
    L1は第1セグメントのセグメント長
    L2は第2セグメントのセグメント長
    L3は第3セグメントのセグメント長。
  2. 前記第3セグメントの等価屈折率は、前記第1および第2セグメントの等価屈折率の平均値であることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  3. 前記第1または第2セグメントは、複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  4. 前記複数設けられている同じセグメント同士は、互いに隣接して設けられていることを特徴とする請求項1または3記載の光半導体装置。
  5. 前記屈折率制御手段は、複数のヒータであることを特徴とする請求項1または4記載の光半導体装置。
  6. 前記複数設けられている同じセグメントに対応するヒータが複数設けられ、
    前記ヒータの電極のそれぞれは、互いに共通の電極に接続されていることを特徴とする請求項5記載の光半導体装置。
  7. 前記第1〜第3セグメントに光結合する利得領域をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  8. 前記第3セグメントは、前記第1および第2セグメントよりも前記利得領域側に近い位置に設けられていることを特徴とする請求項7記載の光半導体装置。
  9. 回折格子を有する領域と前記領域に連結されたスペース部となる領域とを備える回折格子領域が、前記第1〜第3セグメントに光結合して、同じ長さで複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  10. 前記第1〜第3セグメントに光結合する、光吸収領域または光増幅領域をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  11. 前記第3セグメントの個数は、前記第1および第2セグメントの個数の平均以上であることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  12. 前記第1セグメントと第2セグメントとの長さ差は、前記第3セグメントの長さの2%〜4%以内であることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  13. 前記第3セグメントの長さは、前記第1セグメントおよび前記第2セグメントの長さの平均値であることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  14. 回折格子を有する領域とスペース部とが連結された第1セグメント、回折格子を有する領域とスペース部とが連結され前記第1セグメントと異なる長さを持つ第2セグメント、および、回折格子を有する領域とスペース部とが連結され下記式(2)のセグメント長を有する複数の第3セグメントを備える導波路と、前記第1〜第3セグメントの屈折率を制御する屈折率制御手段と、を備える光半導体装置に対し、
    前記屈折率制御手段を制御して、下記式(3)の等価屈折率の条件によって前記第1〜第3セグメントの屈折率を制御するステップを有することを特徴とする光半導体装置の制御方法。
    L3=L1+(L2−L1)×K1 (2)
    ただし、K1は、0.3≦K1≦0.7
    L1は第1セグメントのセグメント長
    L2は第2セグメントのセグメント長
    L3は第3セグメントのセグメント長
    n3=n1+(n2−n1)×K2 (3)
    ただし、K2は、0.3≦K2≦0.7
    n1は第1セグメントの等価屈折率
    n2は第2セグメントの等価屈折率
    n3は第3セグメントの等価屈折率。
  15. 前記等価屈折率は、前記第1〜第3セグメントの温度によって制御されることを特徴とする請求項14記載の光半導体装置の制御方法。
  16. 前記第3セグメントの等価屈折率は、前記第1セグメントおよび前記第2セグメントの等価屈折率の平均値であることを特徴とする請求項14記載の光半導体装置の制御方法。
  17. 回折格子を有する領域とスペース部とが連結された第1セグメントと、回折格子を有する領域とスペース部とが連結され前記第1セグメントと異なる長さを持つ第2セグメントと、回折格子を有する領域とスペース部とが連結され下記式(4)のセグメント長を有する複数の第3セグメントと、を備える導波路を備え、かつ、前記第1〜第3セグメントの屈折率をそれぞれのセグメントに対応した制御点で制御する光半導体装置の制御方法において、
    前記第1〜第3セグメントに対応する制御点のうち2つの制御点が与えられ、不足する制御点を、下記式(5)の関係に基づいて演算して取得することを特徴とする光半導体装置の制御方法。
    L3=L1+(L2−L1)×K1 (4)
    ただし、K1は、0.3≦K1≦0.7
    L1は第1セグメントのセグメント長
    L2は第2セグメントのセグメント長
    L3は第3セグメントのセグメント長
    T3=T1+(T2−T1)×K3 (5)
    ただし、K3は、0.3≦K3≦0.7
    T1は第1セグメントの制御点
    T2は第2セグメントの制御点
    T3は第3セグメントの制御点。
  18. 前記複数のセグメントは、互いに長さが異なる複数のセグメントと前記異なる長さの平均の長さを有するセグメントとからなることを特徴とする請求項17記載の光半導体装置の制御方法。
  19. 前記平均の長さのセグメントが複数設けられていることを特徴とする請求項18記載の光半導体装置の制御方法。
  20. 前記不足する制御データは、前記第1セグメントおよび前記第2セグメントの制御点の平均値によって補完して発生させることを特徴とする請求項17記載の光半導体装置の制御方法。
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