JP4281392B2 - 電子制御装置の情報書き換えシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載され、メモリに記憶した制御情報の書き換えが可能な電子制御装置とその書き込みを行う書込み装置に関し、とくに記憶した車両識別番号の不正な書き換えを防止するようにした電子制御装置の情報書き換えシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平7−287605号公報
【特許文献2】
特開2001−225706号公報
電子制御装置として例えば車両に搭載されるエンジン制御ユニット内部の制御情報を書き換える場合には、特開平7−287605号公報に示されるように、エンジン制御ユニットに通信手段を介して書き換え装置を接続し、外部から書き換え情報をエンジン制御ユニットに送信して制御情報の書き換えを行うことが知られている。
しかし上記従来の技術では、書き換える情報についてチェックし書き換えを禁止するなどの機能がないため、不正なデータを内部情報として書き込むことも可能になっている。
【0003】
したがって、例えば車検での排気テスト時に、すでに排気テストを合格した車両からエンジン制御ユニットを取り外し、別の車両に取り付けたうえ、車両識別番号を書き換えて、前の車両での診断結果情報を流用するという不正使用の恐れがあった。
【0004】
このような問題を解決するために、特開2001−225706号公報では、書き換え装置がエンジン制御ユニットにアクセスするために必要な関数などを車両外のセンタに記憶しておき、センタには書き換え装置固有のIDと電話番号の対応表を備え、電話回線網を経由して書き換え装置とを結ぶ。エンジン制御ユニット内部の情報を書き換える場合には、センタは書き換え装置からのアクセス関数の問い合わせに対し、書き換え装置のIDと電話番号をチェックし対応が正しい書き換え装置にのみアクセス関数を送信し、センタで認めた書き換え装置だけが書き換えを行える技術が開示されている。すなわち、書き換え装置を管理することによって車両識別番号の不正な書き換えを防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらここでは、書き換えの場合に、書き換え装置とセンタを電話回線網で接続し、書き換え装置のIDが正しいかどうかを確認してから、書き換えが可能となっているため、書き換え装置を管理するセンタの設置が必要で、また書き換え装置が正しいか否かを判定するためのIDと電話番号のデータベースを備えなければならず、コスト高になり簡単には利用できないという問題があった。本発明は、上記従来の問題点に鑑み、センタやデータベースの設置が不要で簡単に利用でき、かつ車両識別番号に対する不正な書き換えを防止できる電子制御装置の情報書き換えシステムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、搭載した車両の車両識別番号を含む制御情報をメモリに記憶し、制御対象に対して自己診断を実施可能な電子制御装置と、当該電子制御装置に接続して前記メモリに記憶された前記制御情報を書き換える書込み装置とからなる電子制御装置の情報書き換えシステムにおいて、電子制御装置には、自己診断の実施が完了したときにセットされる診断終了フラグを設け、メモリに対する車両識別番号の書き込みがある場合、診断終了フラグをチェックし、それがセットされているときは、車両識別番号の書き込みを禁止するようにした。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、自己診断の実施が完了した後は、メモリに対する車両識別番号の書き込みを禁止するようにしたので、自己診断が完了した電子制御装置を外して、ほかの車両に取り付けた上で車両識別番号を書き換えて、前の車両での自己診断結果を流用するという不正使用を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、車両テストおよび制御情報の書き込み制御の関連を示す概念図である。
車両1に搭載されたエンジンコントローラ(ECU)2がエンジン3を制御し、内部のメモリには搭載した車両1の車両識別番号を含む制御情報を記憶している。ECU2には自己診断機能を有し、自己診断の結果を記憶するようになっている。
【0009】
このECU2に通信手段5を介して外部から書込み装置/診断テスタ4を接続し、ECU2の制御状態をモニタするとともに、自己診断の結果を読み込んでエンジン3などの故障を検出することができる。また、ECU2に記憶した制御情報のバージョンアップやECU2を交換したとき、書込み装置/診断テスタ4から、新しい情報をECU2に出力して書き込みを実施することが可能である。ECU2と書込み装置/診断テスタ4とを接続する通信手段5は、ケーブルか無線方式が利用される。
【0010】
図2は、エンジンコントローラの構成を説明するブロック図である。
エンジンコントローラ(ECU)2は、通信回路7とROM8を内蔵したCPU6を持ち、車両外部の書込み装置/診断テスタ4とは通信回路7を介してデータの送受信を行う。
ROM8にはエンジン3を制御するための制御プログラム9、エンジンを診断するための診断プログラム10、診断が終わったことを示す診断終了フラグ11、自己診断の回数を計数する診断履歴カウンタ12、診断結果13および車両識別番号14をそれぞれ記憶する領域を有している。
【0011】
診断プログラム10は、例えば図3に示すような特定の車両走行パターンを走り終えるまでに車両の診断として例えば排気関連部品に対する診断を完了するように作られており、その診断結果13がROM8に記憶される。診断時に診断終了フラグ11がリセットされており、診断が終了すると、診断終了フラグ11がセットされて診断終了したことを示す。
【0012】
診断履歴カウンタ12は、診断が終了するたびにカウントアップされる。診断履歴カウンタ12は、ECU2に最初の診断が行われるときにセットされる。
なお、診断終了フラグ11は、書込み装置/診断テスタ4による消去命令を受けない限りリセットされないが、診断履歴カウンタ12は、一旦セットされると書込み装置/診断テスタ4によるリセット不可能となっている。
【0013】
書込み装置/診断テスタ4には、検査部41、書換え部42および表示部43を備えている。検査部41は、ECU2の制御状態をモニタするとともに、ROM8から、診断結果13を読み込んで、部品に故障があるか否かを判断する機能を有している。書換え部42は、ECU2のROM8に対して車両識別番号を含め新しい情報の書き込みを実施する機能を有している。
【0014】
表示部43は、例えば書き込む車両識別番号などを表示する。表示部43には、例えばタッチパネルを備え外部からの情報入力を行うことが可能になっている。
検査部41および書換え部42は、ECU2と同様に、ROMを内蔵したCPUで構成されプログラムによってその機能を実現している。
ECU2および書込み装置/診断テスタ4に書き込み用のプログラムを設けて、車両識別番号の不正な書き込みを防止できるようになっている。
【0015】
次に、上記ECU2に対する書込み装置/診断テスタによる排気テストの手順を説明する。
図4は、排気テストの手順を示すフローチャートである。
まず、書込み装置/診断テスタ4に排気テストを行う情報を入力すると、ステップ10において、検査部41がECU2のROM8から、車両識別番号14を読み込んで表示部43に表示させる。
【0016】
ステップ11において、検査官は表示された車両識別番号と車両1の車体に刻印されている番号とを比較する。車体の刻印と一致すれば、排気テスト可能な情報を書込み装置/診断テスタ4に入力する。
これによって、ステップ12において、検査部41が、ECU2のROM8から診断終了フラグ11または診断履歴カウンタ12の情報を読み込む。
【0017】
ステップ13において、診断終了フラグ11の情報を読み込んだ場合は、診断終了フラグ11がセットされているか否かをチェックして診断が終了したか否かを判断する。診断履歴カウンタ12の情報を読み込んだ場合、診断履歴カウンタがカウントアップしたか否かを判断して、診断が終了したか否かを判断する。
【0018】
診断が終了した場合ステップ14において、検査部41が、ECU2のROM8から診断結果13(故障コード)を読み込む。
ステップ15において、診断結果13に故障コードが含まれているか否かを確認する。故障コードが含まれていない場合、ステップ16において排気テストを合格と判定する。
【0019】
ステップ15で故障コードが含まれていると判断した場合は、ステップ17へ進み排気テストを不合格と判定する。このとき、例えば表示部43に故障部位を修理して再テストと表示して、解決のための手順を示すこともできる。
【0020】
一方、ステップ13で診断が終了していないと判断した場合には、ステップ18において同様に排気テストを不合格と判定する。この場合、表示部43に診断を終了させて再テストと表示することができる。
また、ステップ11で、ECU2に記憶している車両識別番号が車体側の刻印と異なった場合には、ステップ19において、無条件で排気テストを不合格と判定する。この場合、ECU内車両識別番号を書き換えて再テストと表示することができる。
【0021】
排気テストは、以上のように行われる。その結果、ECU2に記憶した車両識別番号と車体にある刻印が異なる場合やECUの交換が必要のときは、ECUに対して車両識別番号を書き込むことになる。車両識別番号の書き込みは、同じ書込み装置/診断テスタ4によって実施される。
以下、車両識別番号の書き込みについて、実施例によって説明する。
【0022】
第1の実施例は、車両識別番号を書き込むときに、ECU2の内部にある診断終了フラグ11がセットされている場合、車両識別番号の書き込みを禁止する機能をECU2に持たせる。この機能は例えばECU2内のROM8に書き込み用のプログラムを設けて実現することができる。
【0023】
図5は、書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ100において、書込み装置/診断テスタ4から入力された書き込み情報は、車両識別番号であるか否かを判断する。車両識別番号である場合は、ステップ110へ進む。
ステップ110において、診断終了フラグ11がセットされているか否かをチェックする。診断終了フラグ11がセットされている場合、ステップ120においてROM8に対する書き込みを禁止する。
【0024】
ステップ110で診断終了フラグ11がリセットされている場合には、ステップ130へ進み、車両識別番号の書き込みを実施する。
また、ステップ100の判断で、書込み装置/診断テスタ4から入力された書き込み情報は、車両識別番号でない場合には、同様にステップ130において書き込みを実施する。
【0025】
本実施例は以上のように構成され、ECU2の自己診断が終了した後、診断終了フラグ11がセットされ、診断終了フラグ11がセットされた状態では、車両識別番号の書き込みを禁止するようにしたから、診断終了フラグ11がリセットされた状態でのみ、車両識別番号の書き込みができる。
【0026】
診断終了フラグ11がリセットされた状態では、上記のように排気テストで、診断の結果を問わず排気テストを不合格とするから、故障がないと判断されているECUを外して別の車両に取り付けた上、車両識別番号を書き換え合格した診断情報を流用して、例えば排気テストに合格できない部品を装着している車両を排気テストに合格させるような不正使用を防止することができる。
本実施例では、ステップ100が、車両識別番号書き込み検出手段を構成している。
ステップ110、120が、書き込み禁止手段を構成している。
【0027】
次に、第2の実施例を説明する。
第2の実施例は、第1の実施例と同様に、ECU2のROM8に書き込み用プログラムを設けて車両識別番号の不正な書き換えを防止するようにしている。
図6は、第2の実施例における書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ300において、書込み装置/診断テスタ4から入力された書き込み情報は、車両識別番号か否かを判断する。車両識別番号である場合は、ステップ310へ進む。
【0028】
ステップ310において、診断終了フラグ11がセットされているか否かをチェックする。
以上の処理は、第1の実施例と同様である。第1の実施例では、診断終了フラグ11がセットされていると確認すると、書き込みを禁止するようにしたが、本実施例では、ステップ320において、車両識別番号をROM8に一旦、保持する。
ステップ330において、診断終了フラグ11がリセットされたか否かを判断する。リセットされなかった場合は、ステップ320に戻り、引き続き、車両識別番号を保持する。
【0029】
ステップ330で診断終了フラグ11がリセットされたと判断すると、ステップ340において、保持した車両識別番号でROM8に対する書き込みを実施する。
ステップ310で診断終了フラグ11がリセットされていると判断した場合は、ステップ340へ進み、車両識別番号の書き込みを実施する。
また、ステップ300の判断で、書込み装置/診断テスタ4から入力された書き込み情報が車両識別番号でない場合も、ステップ340において書き込みを実施する。
【0030】
本実施例は上記のように構成され、第1の実施例と同様に車両識別番号の不正な書き換えを防止できる効果が得られるとともに、以下のようなディーラでの利便性を得ることができる。
つまり、車両修理に当たり、ECUの交換を行った場合、車両識別番号を書き換える必要が発生するが、修理手順を間違えて、診断終了フラグ11をリセットする前に車両識別番号を書き込むことを実施した場合に、修理手順をやり直して、再び車両識別番号の入力を行う必要がなくなる。
本実施例では、ステップ320が、保持手段を構成している。
ステップ330、340が、書き込み手段を構成している。
【0031】
次に、第3の実施例について説明する。
第3の実施例は、車両識別番号の不正な書き込みを禁止する機能を書込み装置/診断テスタ4側に設けた場合である。この場合でも、書き込み用プログラムを設けて実現することができる。
【0032】
図7は、書込み装置/診断テスタに設ける書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ECU2に対して車両識別番号の書き込みを実施するように操作すると、ステップ210において、書換え部42が、ECU2のROM8から、診断終了フラグ11の情報を入力する。
【0033】
ステップ220において、診断終了フラグ11がセットされているか否かをチェックする。診断終了フラグ11がセットされている場合、ステップ230においてECU2に対する書き込みを禁止する。
ステップ240において、表示部43で書き込み不能の情報を表示して禁止通知を行う。
ステップ220の判断で診断終了フラグ11がリセットされている場合には、ステップ250へ進み、書き込むための車両識別番号の情報をECU2に送信して書き込みを実施する。
【0034】
本実施例は以上のように構成され、第1の実施例と同様に診断終了した後は、車両識別番号の書き込みを禁止するようにしたから、排気テストを合格したECUを別の車両に取り付け車両識別番号を書き換え、前の車両での診断情報を流用して、排気テストを合格させるような不正使用を防止することができる。
本実施例では、ステップ210が、モニタ手段を構成している。
ステップ220、ステップ230が、書き込み禁止手段を構成している。
【0035】
次に、第4の実施例を説明する。
第4の実施例は、ECU2の内部にある診断履歴カウンタ12がセットされ、すなわち一回以上の診断が行われた場合、車両識別番号の書き込みを禁止する機能をECU2に持たせる。この機能も前記同様に書き込み用プログラムを設けて実現することができる。
【0036】
図8は、第4の実施例における書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ400において、書込み装置/診断テスタ4から入力された書き込み情報は、車両識別番号であるか否かを判断する。車両識別番号である場合は、ステップ410へ進む。
ステップ410において、診断履歴カウンタ12がセットされているか否かをチェックする。診断履歴カウンタ12がセットされている場合、ステップ420においてROM8に対する書き込みを禁止する。
【0037】
ステップ410で診断履歴カウンタ12がセットされていない場合には、ステップ430へ進み、車両識別番号の書き込みを実施する。
また、ステップ400の判断で、書込み装置/診断テスタ4から入力された書き込み情報が車両識別番号でない場合には、無条件でステップ430において書き込みを実施する。
【0038】
本実施例は以上のように構成され、一旦セットされるとリセットできない診断履歴カウンタ12がリセットされているときのみ、車両識別番号の書き込みが行えるようにしたから、新品のECUのみ、車両識別番号の書き込みが可能である。これによって、上記各実施例と同様に、車両識別番号を書き換えるようなECUの不正使用を防止することができるとともに、中古のECUが利用されるのを防止できる効果が得られる。
本実施例では、ステップ400が、車両識別番号書き込み検出手段を構成している。
ステップ410、420が、書き込み禁止手段を構成している。
【0039】
第5の実施例は、第4の実施例と同様に、ECU2のROM8に書き込み用プログラムを設けて車両識別番号の不正な書き換えを防止するようにしている。
図9は、第5の実施例における書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ600において、書込み装置/診断テスタ4から入力された書き込み情報は、車両識別番号か否かを判断する。車両識別番号である場合は、ステップ610へ進む。
【0040】
ステップ610において、診断履歴カウンタ12がセットされているか否かをチェックする。
診断履歴カウンタ12がセットされている場合、ステップ620において、車両識別番号をROM8に一旦、保持する。
ステップ630において、診断履歴カウンタ12がカウントアップしたか否かを判断する。カウントアップされなかった場合は、ステップ620に戻り、引き続き車両識別番号を保持する。
【0041】
診断履歴カウンタ12がカウントアップされたと判断すると、ステップ640において、保持した車両識別番号でROM8に対する書き込みを実施する。
ステップ610の判断で診断履歴カウンタ12がセットされていない場合には、ステップ640へ進み、車両識別番号の書き込みを実施する。
また、ステップ600の判断で、書込み装置/診断テスタ4から入力された書き込み情報が車両識別番号でない場合にも、ステップ640において書き込みを実施する。
【0042】
本実施例は以上のように構成され、上記各実施例と同様に、車両識別番号を書き換えるようなECUの不正使用を防止できるとともに、中古のECUが利用できない第4の実施例に対して、診断履歴カウンタ12がセットされた状態では、書込み装置/診断テスタ4から入力された車両識別番号を一旦、保持し、診断履歴カウンタ12がカウントアップしたときに、書き込みを実施するようにしたから、中古のECUを利用することが可能になっている。
【0043】
また、第2の実施例と同様に、ディーラで車両修理に当たり、ECUの交換を行った場合、修理手順を間違えて、自己診断が終了する前に車両識別番号を書き込むことを実施した場合に、修理手順をやり直して、再び車両識別番号の入力を行う必要がなくなる。
本実施例では、ステップ620が、保持手段を構成している。
ステップ630、640が、書き込み手段を構成している。
【0044】
次に、第6の実施例を説明する。
第6の実施例は、車両識別番号の不正な書き込みを禁止する機能を書込み装置/診断テスタ4側に設けた場合である。この場合でも、書き込み用プログラムを設けて実現することができる。
【0045】
図10は、書込み装置/診断テスタに設ける書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ECU2に対して車両識別番号の書き込みを実施するように操作すると、ステップ500において、書換え部42が、ECU2のROM8から、診断履歴カウンタ12の情報を入力する。
【0046】
ステップ510において、診断履歴カウンタ12がセットされているか否かをチェックする。診断履歴カウンタ12がセットされている場合、ステップ520においてECU2に対する書き込みを禁止する。
ステップ530において、書き込み不能の情報を表示して禁止通知を行う。
ステップ510の判断で診断履歴カウンタ12がリセットされている場合には、ステップ540へ進み入力した車両識別番号の情報をECU2に送信して書き込みを実施する。
【0047】
本実施例によっても、上記各実施例と同様に、車両識別番号を書き換えるようなECUの不正使用を防止できるとともに、上記第4の実施例と同じく中古のECUが使用されるのを防止できる効果が得られる。
本実施例では、ステップ500が、車両識別番号書き込み検出手段を構成している。
ステップ510、520が、書き込み禁止手段を構成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両テストおよび制御情報の書き込み制御の関連を示す概念図である。
【図2】ECUの構成を説明するブロック図である。
【図3】診断するための特定の車両走行パターンである。
【図4】排気テストの手順を示すフローチャートである。
【図5】書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2の実施例における書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】書込み装置/診断テスタに設ける書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第4の実施例における書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第5の実施例における書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】書込み装置/診断テスタに設ける書き込み用プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両
2 エンジンコントローラ
3 エンジン
4 書込み装置/診断テスタ
5 通信手段
6 CPU
7 通信回路
8 ROM
9 制御プログラム
10 診断プログラム
11 診断終了フラグ
12 診断履歴カウンタ
13 診断結果
14 車両識別番号
41 検査部
42 書換え部
43 表示部

Claims (6)

  1. 搭載した車両の車両識別番号を含む制御情報をメモリに記憶し、制御対象に対して自己診断を実施可能な電子制御装置と、当該電子制御装置に接続して前記メモリに記憶された前記制御情報を書き換える書込み装置とからなる電子制御装置の情報書き換えシステムにおいて、
    前記電子制御装置には、前記自己診断の実施が完了したときにセットされる診断終了フラグと、
    前記メモリに対する書き込みが車両識別番号であることを検出する車両識別番号書き込み検出手段と、
    前記車両識別番号の書き込みを検出した場合、前記診断終了フラグをチェックし前記診断終了フラグがセットされている場合、前記メモリに対する書き込みを禁止する書き込み禁止手段とを設けたことを特徴とする電子制御装置の情報書き換えシステム。
  2. 前記電子制御装置には、前記メモリに対する書き込みを禁止するときに、前記書込み装置から送信される車両識別番号を保持する保持手段と、
    前記診断終了フラグがリセットされた場合に、前記保持した車両識別番号で前記メモリに対する書き込みを行う書き込み手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の電子制御装置の情報書き換えシステム。
  3. 搭載した車両の車両識別番号を含む制御情報をメモリに記憶し、制御対象に対して自己診断を実施可能な電子制御装置と、当該電子制御装置に接続して前記メモリに記憶された前記制御情報を書き換える書込み装置とからなる電子制御装置の情報書き換えシステムにおいて、
    前記電子制御装置に、前記自己診断の実施が完了したときにセットされる診断終了フラグを備えるとともに、
    前記書込み装置には、前記電子制御装置内の前記診断終了フラグをモニタするモニタ手段と、
    前記診断終了フラグがセットされた場合、前記メモリに対する車両識別番号の書き込みを禁止する書き込み禁止手段とを設けたことを特徴とする電子制御装置の情報書き換えシステム。
  4. 搭載した車両の車両識別番号を含む制御情報をメモリに記憶し、制御対象に対して自己診断を実施可能な電子制御装置と、当該電子制御装置に接続して前記メモリに記憶された前記制御情報を書き換える書込み装置とからなる電子制御装置の情報書き換えシステムにおいて、
    前記電子制御装置には、前記自己診断の回数をカウントする診断履歴カウンタと、
    前記メモリに対する書き込みが車両識別番号であることを検出する車両識別番号書き込み検出手段と、
    前記車両識別番号の書き込みを検出した場合、前記診断履歴カウンタをチェックし前記診断履歴カウンタがセットされている場合、前記メモリに対する書き込みを禁止する書き込み禁止手段とを設けたことを特徴とする電子制御装置の情報書き換えシステム。
  5. 前記書込み装置から送信される車両識別番号を保持する保持手段と、
    前記診断履歴カウンタがカウントアップしたときに、前記保持手段に保持した前記車両識別番号で前記メモリに対する書き込みを行う書き込み手段とを設けたことを特徴とする請求項4記載の電子制御装置の情報書き換えシステム。
  6. 搭載した車両の車両識別番号を含む制御情報をメモリに記憶し、制御対象に対して自己診断を実施可能な電子制御装置と、当該電子制御装置に接続して前記メモリに記憶された前記制御情報を書き換える書込み装置とからなる電子制御装置の情報書き換えシステムにおいて、
    前記電子制御装置に、前記自己診断の回数をカウントする診断履歴カウンタを備えるとともに、
    前記書込み装置には、前記電子制御装置内の前記診断履歴カウンタをモニタするモニタ手段と、
    前記診断履歴カウンタがセットされた場合、前記電子制御装置の前記メモリに対する書き込みを禁止する書き込み禁止手段とを設けたことを特徴とする電子制御装置の情報書き換えシステム。
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