JP4281383B2 - 円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置および加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸受や自動車部品などの円筒部材の外周表面に例えばオイル溜まりとして機能する凹部を形成する加工装置および加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
動圧流体軸受にあっては表面に動圧発生溝が形成されたり、自動車部品にあっては表面にオイル溜まりとなる微小凹部が形成されたりすることがある。このように工作物の表面に凹部を形成する加工方法として、マスクブラスト法が公知である。
【0003】
軸受や自動車部品などの円筒部材の外周表面に凹部を形成するマスクブラスト加工技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この加工方法は、動圧流体軸受の表面に動圧発生溝を形成する方法であって、まず、円筒部材の外周表面に所期形状の透孔を有するマスキングシートを接着剤などを使用して貼り付けてマスキングする。次いで、炭化珪素やアルミナなどの硬質小径粒子をそのマスキング面に投射することで、所定形状の凹部を形成している。
【0004】
また、オイル溜まりとして機能する微小凹部を有する摺動部材も知られている(例えば、特許文献2参照)。この摺動部材は、単に微小凹部を有するというだけではなく、その凹部のエッジ部分にダレを形成し、摩擦トルク低減や耐焼き付き性向上などを図っている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−58765号公報
【特許文献2】
特開2000−230555号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された円筒部材の加工方法にあっては、透孔が予め形成されたマスキングフィルムを円筒部材の外周表面に接着剤などを使用して貼り付ける工程、硬質粒子をそのマスキング面に投射する工程、マスキングフィルムおよび接着剤を取り除く工程、の順に行われるため、製造効率が悪い。
【0007】
また、マスキングフィルム接着作業は熟練を要する作業であり、接着剤の厚みを均一にすることが難しく、粒子の噴射によって形成される凹部の深さが場所によって一定せず、安定した品質の部品を提供することが困難である。
【0008】
さらには、マスキングフィルム除去および洗浄工程にあっては、有機溶剤が使用されることがあり、有機溶剤を後処理する作業が必要となる。
【0009】
一方で、この工法で形成される微小凹部はエッジ部分がシャープになるため、摺動部材として使用する場合、油膜切れを起こしやすく、保油性の効果が得られにくくなる。また、工作物が金属などの延性材料である場合には、硬質粒子の投射によって形成される凹部の周辺に塑性変形による微小な凸部が生じ、これを除去する目的で超仕上加工を施さねばならず、製造効率が悪く、製造コストが高くなるという問題点がある。
【0010】
特許文献2に記載された摺動部材は、微小凹部のエッジ部分のダレを形成するために、バフ加工、ラッピング加工、あるいはポリッシング加工が施されている。つまり、凹部を形成する工程と、エッジ部のダレを形成する工程とは別個独立した工程であるから、製造効率が悪く、製造コストが高くなるという問題点がある。
【0011】
本発明は、従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、製造効率が良好で、製造コストを低減し得る、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置および加工方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
【0013】
本発明は、表面に凹部を形成すべき円筒部材を回転駆動する第1の駆動手段と、
透孔が形成され可撓性を有するフィルム状のマスキング部材と、
前記マスキング部材を前記円筒部材の外周表面の一部に対して密着させる付勢力を当該マスキング部材に付与する少なくとも2つのローラ部材と、
前記マスキング部材を送る第2の駆動手段と、
硬質粒子を投射する投射手段と、を有してなり、
前記円筒部材の外周表面に密着した前記マスキング部材の前記透孔を通じて、前記投射手段から硬質粒子を投射することにより、前記円筒部材の外周表面に前記透孔のパターンに合致したパターンで凹部を形成する、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置である。
【0014】
また、本発明は、表面に凹部を形成すべき円筒部材を回転駆動し、
透孔が形成され可撓性を有するフィルム状のマスキング部材を、少なくとも2つのローラ部材から付与される付勢力によって、前記円筒部材の外周表面の一部に対して密着させつつ送り、
前記円筒部材の外周表面に密着した前記マスキング部材の前記透孔を通じて、投射手段から硬質粒子を投射することにより、前記円筒部材の外周表面に前記透孔のパターンに合致したパターンで凹部を形成する、円筒部材の表面に凹部を形成する加工方法である。
【0015】
【発明の効果】
本発明に係る加工装置および加工方法によれば、円筒部材の外周表面に、透孔パターンに合致したパターンで凹部を分布させることができ、凹部をオイル溜まりとして機能させる場合にあっては、摩擦し合う摺動面同士の接触部に十分に潤滑油を行き届かせ、潤滑性能を向上させることができる。
【0016】
また、ローラ部材が、マスキング部材を円筒部材の外周表面の一部に対して密着させる付勢力を当該マスキング部材に付与する構成および方法であるので、円筒部材の外周表面に対するマスキング部材の密着および密着解除を簡単かつ迅速に行うことができるため、円筒部材の表面に凹部を形成する製造効率を高め、引いては、製造コストを低減することが可能となる。
【0017】
さらに、熟練を要し煩雑なマスキング部材貼り付け工程が不要となることから、より均一な寸法の凹部を形成でき、安定した品質の製品を提供することが可能となる。
【0018】
しかも、有機溶剤を使用することが一般的な、マスキング部材や接着剤の除去洗浄工程が不要となることから、有機溶剤を後処理する作業を大幅に軽減できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る、円筒部材Wの表面に凹部を形成する加工装置10を示す構成図である。
【0021】
当該加工装置10は、概説すれば、表面に凹部11を形成すべき円筒部材Wを回転駆動する第1の駆動手段20と、透孔31が形成され可撓性を有するマスキングフィルム30(フィルム状のマスキング部材に相当する)と、マスキングフィルム30を円筒部材Wの外周表面の一部に対して密着させる付勢力を当該マスキングフィルム30に付与する少なくとも2つのガイドローラ41、42(ローラ部材に相当する)と、マスキングフィルム30を送るためにガイドローラ41、42を回転駆動する第2の駆動手段50と、硬質粒子62を投射するショットブラスト装置60(投射手段に相当する)と、を有している。円筒部材Wの外周表面が、表面に凹部11を形成すべき加工部位となる。そして、円筒部材Wの外周表面に密着したマスキングフィルム30の透孔31を通じて、ショットブラスト装置60から硬質粒子62を投射することにより、円筒部材Wの外周表面に透孔31のパターンに合致したパターンで凹部11を形成している。図示例では、円筒部材Wの上部部分がショトブラスト処理により凹部11が形成される加工部となる。加工部は、円筒部材Wの回転に伴って順次移動することになる。
【0022】
以下、加工装置10を詳述する。
【0023】
前記第1の駆動手段20は、円筒部材Wの回転軸を着脱自在に把持するチャック(図示せず)と、当該チャックに連結され円筒部材Wを回転駆動するモータなどから構成されている。円筒部材Wは、図中矢印で示される回転方向に回転する。円筒部材Wの回転速度は、モータの回転速度を調整することにより、可変自在となっている。
【0024】
前記マスキングフィルム30には、所期形状の透孔31が所定のパターンで予め形成されている。透孔31の所期形状は、例えば、直径50〜100μmの円形の貫通穴である。透孔31は、面積率が例えば5〜40%となるように形成されている。なお、透孔31が形成する所定のパターンを、以下、「透孔パターン」ともいう。
【0025】
マスキングフィルム30は、図示しない供給リールに繰り出し自在にロール状に巻回されている。マスキングフィルム30は、供給リールから繰り出され、図中矢印で示されるように、図中右手側から加工装置10に送り込まれ、図中左手側に送り出される。送り出されたマスキングフィルム30は、図示しない巻取リールに巻き取られる。マスキングフィルム30が備えるべき可撓性は、少なくとも、円筒部材Wの外周表面の一部に対して密着することが可能、つまり、円筒部材Wの外周表面の曲率半径に一致して湾曲することが可能なレベルでなければならない。このような可撓性を備える限りにおいて、マスキングフィルム30の形成材料は特に限定されない。マスキングフィルム30は、例えば、樹脂や、薄肉金属などの公知の材料から形成できる。
【0026】
前記2つのガイドローラ41、42は、円筒部材Wを中心にして、マスキングフィルム30の搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ1個ずつ、対をなすように配置されている。ガイドローラ41、42の回転軸41a、42aは、円筒部材Wの回転軸Waよりも下方に位置する。ガイドローラ41、42の回転軸41a、42aには、当該ガイドローラ41、42を押圧する弾発力を付勢する弾性手段43が設けられている。弾性手段43は、対をなすガイドローラ41、42が相互に接近するように斜め下方に向けてガイドローラ41、42を押圧している。弾性手段43は、例えば、圧縮スプリングから構成されている。ガイドローラ41、42の表層には、マスキングフィルム30との間ですべりが生じないように、摩擦抵抗を高めるゴムなどの弾性体層(図示せず)が設けられている。同様の目的で、ガイドローラ41、42の表層を粗面化してもよい。
【0027】
図示例では、マスキングフィルム30は、円筒部材Wの略上半分を覆い、円筒部材Wの図中左右両側で2つのガイドローラ41、42により押し下げられるように、掛け渡されている。このように掛け渡されたマスキングフィルム30は、弾性手段43により押圧される2つのガイドローラ41、42からの付勢力が付与され、円筒部材Wの外周表面の一部(円筒部材Wの略上半分の範囲)に対して密着して接している。弾性手段43の弾発力は、マスキングフィルム30を円筒部材Wの外周表面の一部に対して密着させる付勢力を当該マスキングフィルム30に付与するという機能を2つのガイドローラ41、42に好適に発揮させる点を考慮して決定される。
【0028】
前記第2の駆動手段50は、2つのガイドローラ41、42の回転軸41a、42aに連結され各ガイドローラ41、42を回転駆動するモータなどから構成されている。ガイドローラ41、42は、図中矢印で示される回転方向に回転する。ガイドローラ41、42は同期しながら回転し、マスキングフィルム30を所定の送り速度で送り出す。マスキングフィルム30の送り速度は、モータの回転速度を調整し、ガイドローラ41、42の回転速度を調整することにより、可変自在となっている。
【0029】
前記ショットブラスト装置60は、円筒部材Wの上方に配置され、加工部から所定距離離間した位置に、ブラストノズル61の先端が配置されている。前記離間する距離は、例えば、100mmである。投射する硬質粒子62やその投射条件(噴射圧力や噴射流量)は適宜選択できるが、一例を挙げれば、粒度#800のアルミナ砥粒からなる硬質粒子62が、噴射圧力0.4MPa、噴射流量100g/minで投射される。
【0030】
ブラストノズル61と円筒部材Wとの間には、シャッタ63が進退移動可能に配置されている。シャッタ63の進退移動の制御は次のタイミングでなされる。つまり、シャッタ63は、加工部への硬質粒子62の投射を開始する瞬間に、ブラストノズル61から加工部に至る経路を開くために後退移動され、ショットブラスト処理が終了した瞬間(例えば、円筒部材Wが1回転し終わった瞬間)に、ブラストノズル61から加工部に至る経路を閉じるために前進移動される。
【0031】
第1の実施形態に係る加工装置10は、さらに、円筒部材Wの回転送りと、ガイドローラ41、42の回転によるマスキングフィルム30の送りとを同期させて、第1と第2の駆動手段20、50を制御するコントローラ70(回転駆動制御手段に相当する)を有している。例えば、コントローラ70は、円筒部材Wが2回転/minの回転速度で回転するように第1の駆動手段20の作動を制御し、さらに、ガイドローラ41、42の回転によるマスキングフィルム30の送り速度が円筒部材Wの外周面における周速度に一致するように第2の駆動手段50の作動を制御する。このような制御により、円筒部材Wの回転送りと、ガイドローラ41、42の回転によるマスキングフィルム30の送りとが同期する。
【0032】
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
【0033】
まず、供給リールにロール状に巻回されたマスキングフィルム30を繰り出し、円筒部材Wの略上半分を覆い、2つのガイドローラ41、42により押し下げられるように、掛け渡す。
【0034】
このように掛け渡されたマスキングフィルム30に、弾性手段43により押圧される2つのガイドローラ41、42からの付勢力を付与する。これにより、マスキングフィルム30は、円筒部材Wの外周表面の一部(円筒部材Wの略上半分の範囲)に対して密着する。
【0035】
次いで、コントローラ70は、に第1と第2の駆動手段20、50の作動を制御し、円筒部材Wの回転送りと、ガイドローラ41、42の回転によるマスキングフィルム30の送りとを同期させる。
【0036】
円筒部材Wの回転送りとマスキングフィルム30の送りとが同期した状態の下で、円筒部材Wの外周表面に密着しつつ送られるマスキングフィルム30の透孔31を通じて、ショットブラスト装置60から硬質粒子62をエアとともに吹き付ける。シャッタ63は、硬質粒子62の投射を開始する瞬間に後退移動され、ブラストノズル61から加工部に至る経路が開かれる。
【0037】
硬質粒子62の投射は、円筒部材Wが少なくとも1回転する間中、継続されている。ショットブラスト処理が終了した瞬間、例えば、円筒部材Wが1回転し終わった瞬間に、硬質粒子62の投射が停止され、さらに、シャッタ63が前進移動され、ブラストノズル61から加工部に至る経路が閉じられる。
【0038】
その後、第1と第2の駆動手段20、50の作動を停止し、ガイドローラ41、42からマスキングフィルム30に付与する付勢力を緩める。マスキングフィルム30は円筒部材Wの外周表面に対する密着状態が解除されるので、加工済みの円筒部材Wを簡単に取り出すことができる。
【0039】
以上の操作により、円筒部材Wの外周表面には、透孔31の形状に対応した形状を有する微小な凹部11が、透孔パターンに合致したパターンで形成される。
【0040】
第1の実施形態によれば、表面に凹部11を形成すべき円筒部材Wを回転駆動し、透孔31が形成され可撓性を有するマスキングフィルム30を2つのガイドローラ41、42から付与される付勢力によって円筒部材Wの外周表面の一部に対して密着させつつ送り、円筒部材Wの外周表面に密着したマスキングフィルム30の透孔31を通じて、ショットブラスト装置60から硬質粒子62を投射する加工方法およびこれを具現化した加工装置10であるので、円筒部材Wの外周表面に、透孔パターンに合致したパターンで凹部11を分布させることができる。凹部11をオイル溜まりとして機能させる場合にあっては、摩擦し合う摺動面同士の接触部に十分に潤滑油を行き届かせて、潤滑性能を向上させることができる。
【0041】
また、ガイドローラ41、42が、マスキングフィルム30を円筒部材Wの外周表面の一部に対して密着させる付勢力を当該マスキングフィルム30に付与する構成および方法であるので、ショットブラスト加工工程の前にマスキングフィルムを円筒部材の外周表面に接着剤などを使用して貼り付ける工程や、ショットブラスト加工工程の後にマスキングフィルムや接着剤を円筒部材から取り除く工程が不要となる。円筒部材Wの外周表面に対するマスキングフィルム30の密着および密着解除を簡単かつ迅速に行うことができるため、円筒部材Wの表面に凹部11を形成する製造効率を高め、引いては、製造コストを低減することが可能となる。
【0042】
さらに、マスキングフィルムを接着剤を用いて被加工物に貼り付ける作業は本来熟練を要する作業であり、接着剤の厚みを均一にすることが難しい。しかしながら、本実施形態にあっては、熟練を要し煩雑なマスキングフィルム貼り付け工程が不要となることから、より均一な寸法の凹部11を形成でき、安定した品質の製品を提供することが可能となる。
【0043】
しかも、マスキングフィルムや接着剤を除去したり洗浄したりする工程では、一般的に有機溶剤が使用される。しかしながら、本実施形態にあっては、有機溶剤を使用しなければならない、マスキングフィルムや接着剤の除去洗浄工程が不要となることから、有機溶剤を後処理する作業を大幅に軽減できる。
【0044】
また、円筒部材Wの回転送りとマスキングフィルム30の送りとを同期させて凹部11を形成する加工装置10ないし加工方法であるため、円筒部材Wに対してマスキングフィルム30の位置がずれることがなく、断面鋭角的なエッジ部を備える凹部11を形成することができる。
【0045】
(第1の実施形態の変形例)
上述した第1の実施形態は、第2の駆動手段50によりガイドローラ41、42を回転駆動して、マスキングフィルム30を加工部において送る形態である。しかしながら、第2の駆動手段50は、マスキングフィルム30を送る機能を発揮する限りにおいて適宜の形態に改変することができる。
【0046】
例えば、マスキングフィルム30の巻取リールの回転軸に第2の駆動手段50としてのモータなどを連結し、マスキングフィルム30を引っ張りつつ巻き取ることによって、マスキングフィルム30を加工部において送る形態を採用することもできる。
【0047】
かかる形態では、ガイドローラ41、42は、マスキングフィルム30を円筒部材Wの外周表面の一部に対して密着させる付勢力を当該マスキングフィルム30に付与する機能のみを発揮し、マスキングフィルム30が送られるのに伴って従動回転する。
【0048】
また、ガイドローラ41、42の個数は、図示例の2個の場合に限られものではない。マスキングフィルム30の円筒部材Wの外周表面に対する密着状態をより確実なものとするために、3個以上のガイドローラ41、42を配置してもよい。
【0049】
(第2の実施形態)
図2(A)は、本発明の第2の実施形態に係る、円筒部材Wの表面に凹部11を形成する加工装置10aを示す構成図、図2(B)は、エッジ部にダレ12を形成した凹部11を拡大して示す断面図である。なお、図1に示した第1の実施形態に係る加工装置10と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0050】
第2の実施形態に係る加工装置10aは、円筒部材Wとマスキングフィルム30との接触面を相対的にずらすスリップ手段80をさらに有している点で、第1の実施形態の加工装置10と相違している。スリップ手段80は、円筒部材Wの回転方向あるいは回転軸方向の少なくとも一方に振動を加える加振手段から構成することができる。
【0051】
第2の実施形態では、スリップ手段80を、円筒部材Wの回転方向および回転軸方向に超音波振動を加える加振装置81(加振手段に相当する)から構成してある。振動の振幅は、例えば、2〜5μmである。かかる超音波振動による加振により、円筒部材Wの加工部と、そこに密接しているマスキングフィルム30とには、振動の振幅に応じた相対的なずれが生じることになる。
【0052】
第1の実施形態で説明した作用に加えて、加振装置81により円筒部材Wの回転方向および回転軸方向に超音波振動を加え、円筒部材Wとマスキングフィルム30との接触面を相対的にずらしながら円筒部材Wの表面に凹部11を形成すると、図2(B)に示すように、エッジ部にダレ12が形成された凹部11を得ることができる。ダレ12のサイズは、円筒部材Wの回転軸に付与された振動の振幅に応じたサイズとなる。このようなダレ12を凹部11のエッジ部に形成することにより、摩擦トルクをさらに低減して、耐焼き付き性を向上させることができ、より優れた摺動特性を備える円筒部材Wを提供することができる。
【0053】
また、凹部11の形成と同じ工程においてダレ12を形成できることから、凹部を形成する工程と、エッジ部のダレを形成する工程とを別個独立した工程とする場合に比べて、製造効率を高め、引いては、製造コストを低減することが可能となる。
【0054】
また、振動を加える方向や振幅を調整すれば、マスキングフィルム30の透孔31の形状を基準にして、透孔31の形状とは異なる形状の凹部11を形成することもできる。
【0055】
第2の実施形態によれば、円筒部材Wとマスキングフィルム30との接触面を相対的にずらすスリップ手段80をさらに有する加工装置10aであり、前記接触面を相対的にずらしつつ凹部11を形成する加工方法であるので、円筒部材Wの外周面に形成される凹部11の形状を自由にコントロールすることが可能となる。
【0056】
また、スリップ手段80を円筒部材Wの回転方向あるいは回転軸方向の少なくとも一方に振動を加える加振手段から構成して、前記接触面を相対的にずらしつつ凹部11を形成する加工装置10aおよび加工方法であるので、凹部11のエッジ部に適度なダレ12を生じさせることが可能となり、マスクブラスト加工の1つの工程を行うだけで、摺動特性に優れる凹部形状を効率よく加工することができる。
【0057】
(第3の実施形態)
図3(A)は、本発明の第3の実施形態に係る、円筒部材Wの回転送りとマスキングフィルム30の送りとを非同期とした、円筒部材Wの表面に凹部11を形成する加工装置において、マスキングフィルム30の送りに対する円筒部材Wの回転送りの相対速度の制御パターンを示す図、図3(B)は、深さを調整した凹部11を拡大して示す断面図である。なお、第3の実施形態に係る加工装置の構成は第1の実施形態に係る加工装置10と同じであるため、加工装置の構成については図1を参照しつつ説明する。
【0058】
第3の実施形態に係る加工装置は、第1の実施形態と同様に、第1と第2の駆動手段20、50の作動を制御するコントローラ70を有している。但し、コントローラ70は、円筒部材Wの回転送りと、マスキングフィルム30の送りとを非同期させて、第1と第2の駆動手段20、50を制御する点で、第1の実施形態の加工装置10と相違している。
【0059】
第3の実施形態では、一対のガイドローラ41、42は同期しながら回転するが、コントローラ70は、第1と第2の駆動手段20、50の作動を独立して制御している。図3(A)に示される制御パターンのように、マスキングフィルム30の送りに対する円筒部材Wの回転送りの相対速度は常にゼロつまり同期しておらず、マスキングフィルム30の送りに同期した状態から加速されたり、加速された速度で一定に回転されたり、マスキングフィルム30の送りと同期するように減速されたりするパターンを繰り返している。このように円筒部材Wの回転送りとマスキングフィルム30の送りとを非同期としているため、円筒部材Wとマスキングフィルム30とが相対的にずれることになる。
【0060】
硬質粒子62は常に一定の条件で投射されていることから、円筒部材Wとマスキングフィルム30とを相対的にずらしながら円筒部材Wの表面に凹部11を形成すると、マスキングフィルム30の送りと同期する速度では凹部11の深さが深く、円筒部材Wの回転送りの速度を速くすると、ショットブラスト加工の時間が短くなるので凹部11の深さが浅くなる。円筒部材Wが1回転する間にショットブラスト加工が行われた結果、図3(B)に示すように、円筒部材Wの外周面には制御パターンにあわせて深さが調整された凹部11を得ることができる。このように深さが調整された凹部11は、動圧流体軸受の外周面に形成された場合に特に動圧効果を発揮する。
【0061】
第3の実施形態によれば、円筒部材Wの回転送りとマスキングフィルム30の送りとを非同期させて凹部11を形成する加工装置ないし加工方法であるため、円筒部材Wとマスキングフィルム30とが相対的にずれて、円筒部材Wの外周表面に形成される凹部11の深さを自由にコントロールすることが可能となる。
【0062】
なお、第3の実施形態に、第2の実施形態のスリップ手段80を組み合わせてもよい。
【0063】
(第4の実施形態)
図4(A)は、本発明の第4の実施形態に係る、硬質粒子62の投射を断続的に行うようにした、円筒部材Wの表面に凹部11を形成する加工装置10bを示す構成図、図4(B)は、硬質粒子62の投射の制御パターンを示す図である。
【0064】
第4の実施形態に係る加工装置10bは、ショットブラスト装置60からの硬質粒子62の投射量を調整する投射量調整手段90をさらに有する点で、第1の実施形態の加工装置10と相違している。投射量調整手段90は、例えば、ブラストノズル61でエアと混流される硬質粒子62の量をコントロールするデジタル噴射制御方式や、ブラストノズル61とマスキングフィルム30面との間に遮蔽板を出し入れする方式などを採用できる。
【0065】
第4の実施形態では、投射量調整手段90により、ショットブラスト装置60からの硬質粒子62の投射をオン−オフ制御し、硬質粒子62の投射を断続的に行わせつつ凹部11を形成すようにしている。
【0066】
コントローラ70は、第1の実施形態と同様に、円筒部材Wの回転送りと、マスキング部材の送りとを同期させて、第1と第2の駆動手段20、50を制御している。硬質粒子62は、図4(B)に示すように、投射量調整手段90によりオン−オフ制御パターンで投射されている。硬質粒子62はある程度の広がりをもって投射され、さらに、透孔31は硬質粒子62が投射された領域内を順次移動していることから、硬質粒子62の投射をオンからオフに切り替えても、凹部11の深さが段階的に変化することはなく、なだらかに浅くなるように変化する。このようにして、円筒部材Wの外周面には投射量の制御パターンにあわせて深さが調整された凹部11が形成される。
【0067】
第4の実施形態によれば、投射量調整手段90によりショットブラスト装置60からの硬質粒子62の投射量を調整しつつ凹部11を形成する加工装置10bないし加工方法であるため、円筒部材Wの外周表面に到達する硬質粒子62の量を制御することにより、円筒部材Wの外周表面に形成される凹部11の深さを自由にコントロールすることが可能となる。
【0068】
なお、第1〜第3の実施形態に、第4の実施形態の投射量調整手段90を組み合わせてもよい。
【0069】
(第5の実施形態)
図5は、本発明の第5の実施形態に係る、円筒部材Wの表面に凹部11を形成する加工装置10において、マスキングフィルム30の送りに対する円筒部材Wの回転送りの相対速度の制御パターン、および、硬質粒子62の投射の制御パターンを示す図である。
【0070】
第5の実施形態は、第3の実施形態で説明した円筒部材Wの回転送りと、マスキングフィルム30の送りとを非同期させて、第1と第2の駆動手段20、50を制御する点と、第4の実施形態で説明したショットブラスト装置60からの硬質粒子62の投射量を調整する投射量調整手段90をさらに有する点と、を組み合わせたものである。
【0071】
マスキングフィルム30の送りに対する円筒部材Wの回転送りの相対速度は、図5に示すようなパターンに設定され、このパターンに合わせて、投射される硬質粒子62のオン−オフ制御パターンを設定してある。
【0072】
第5の実施形態によれば、円筒部材Wの回転送りとマスキングフィルム30の送りとを非同期にすることによる効果と、硬質粒子62の投射量を調整することによる効果とがあいまって、円筒部材Wの外周表面に形成される凹部11の深さの制御をより確実に行うことが可能となる。
【0073】
(第6の実施形態)
図6は、本発明の第6の実施形態に係る、円筒部材Wの表面に凹部11を形成する加工装置10を示す構成図である。
【0074】
第1の実施形態では、表面に凹部11を形成すべき加工部位を1個のみ含む円筒部材Wに対する加工装置10および加工方法について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。第6の実施形態は、この点に鑑み、1本の軸状の円筒部材Wに複数の加工部位がある場合に、その加工部位の少なくとも2個所に対して、ガイドローラ41、42を介してマスキングフィルム30を密着させ、その位置に対応してショットブラスト装置60を配設し、一の円筒部材Wにおける複数の加工部位を同時に加工して、これら複数の加工部位に凹部11を同時に形成するようにしたものである。
【0075】
図6を参照して、1本の軸状の円筒部材Wは、シャフト部95と、当該シャフト部95よりも大径の5個の大径部96とを有し、これら5個所に設けられた大径部96が、表面に凹部11を形成すべき加工部位となっている。そして、5個のショットブラスト装置60を、それぞれの加工部位の位置に対応させて配置してある。なお、理解の容易のため、ガイドローラ41、42およびマスキングフィルム30は図示省略してある。
【0076】
加工時には、第1の実施形態と同様の条件で硬質粒子62が投射され、被加工物である円筒部材Wが1回転した結果、円筒部材Wにおける複数の加工部位には、マスキングフィルム30に設けられた透孔31パターンに合致したパターンで凹部11が同時に加工される。
【0077】
第6の実施形態によれば、円筒部材Wは、表面に凹部11を形成すべき加工部位を複数個所含み、これら加工部位のうち少なくとも2個所を同時に加工する加工装置10および加工方法であるため、円筒部材Wにおける複数の加工部位に同時に凹部11を形成することを通して製造効率を高め、安い製造コストで、加工部位を複数個所含んでいる円筒部材Wを提供することが可能になる。
【0078】
なお、加工時の処理は、第2〜第5の実施形態で説明した手法を適宜組み合わせることができる。
【0079】
(対比例)
透孔パターンを有するマスキングフィルムに接着剤を塗った後に、円筒部材の外周表面に貼り付け、そのマスキングフィルムの透孔を通じて、ショットブラスト装置から硬質粒子を投射することにより、円筒部材の外周表面に透孔パターンに合致したパターンで微小凹部を形成した。ブラスト条件は第1の実施形態と同様にした。
【0080】
この結果、円筒部材100の外周表面には、図7に示すように、マスキングフィルムの透孔パターンに対応した凹部101が形成されるものの、そのエッジ部には工作物の塑性変形による微小凸部102が形成された。この微小凸部102を除去してさらに適度なダレを形成するためにはラッピング加工などの追加の工程が必要となった。
【0081】
以上説明したように、本発明は、摺動特性に優れる円筒部材の加工装置および加工方法において、マスクブラスト工法の開発を鋭意行ってきた結果、製造工程の簡略化に直結する大きな効果が得られる加工技術を見出したものであって、工業的に有益なものである。すなわち、本発明によれば、製造工程が簡便で製造コストが安く、有機溶剤を後処理する作業を大幅に軽減できる、円筒部材Wの表面に凹部11を形成する加工装置および加工方法を提供できた。さらには、摺動特性の向上を目的として使用される円筒部材Wの外周表面に、微小凸部が形成されることなく、むしろエッジ部に適度なダレ12が形成された凹部11を安定した品質で形成し得る、円筒部材Wの表面に凹部11を形成する加工装置および加工方法を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置を示す構成図である。
【図2】 図2(A)は、本発明の第2の実施形態に係る、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置を示す構成図、図2(B)は、エッジ部にダレを形成した凹部を拡大して示す断面図である。
【図3】 図3(A)は、本発明の第3の実施形態に係る、円筒部材の回転送りとマスキングフィルムの送りとを非同期とした、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置において、マスキングフィルムの送りに対する円筒部材の回転送りの相対速度の制御パターンを示す図、図3(B)は、深さを調整した凹部を拡大して示す断面図である。
【図4】 図4(A)は、本発明の第4の実施形態に係る、硬質粒子の投射を断続的に行うようにした、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置を示す構成図、図4(B)は、硬質粒子の投射の制御パターンを示す図である。
【図5】 本発明の第5の実施形態に係る、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置において、マスキングフィルムの送りに対する円筒部材の回転送りの相対速度の制御パターン、および、硬質粒子の投射の制御パターンを示す図である。
【図6】 本発明の第6の実施形態に係る、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置を示す構成図である。
【図7】 円筒部材の表面に凹部を形成する対比例に係る加工装置および加工方法によって加工された、エッジ部に微小凸部が形成された凹部を示す断面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b…円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置
11…凹部
20…第1の駆動手段
30…マスキングフィルム(フィルム状のマスキング部材)
31…透孔
41、42…ガイドローラ(ローラ部材)
43…弾性手段
50…第2の駆動手段
60…ショットブラスト装置(投射手段)
62…硬質粒子
70…コントローラ(回転駆動制御手段)
80…スリップ手段
81…超音波振動を加える加振装置(加振手段)
90…投射量調整手段
95…シャフト部
96…大径部96(複数個所の加工部位)
102…微小凸部
W…円筒部材
Claims (14)
- 表面に凹部を形成すべき円筒部材を回転駆動する第1の駆動手段と、
透孔が形成され可撓性を有するフィルム状のマスキング部材と、
前記マスキング部材を前記円筒部材の外周表面の一部に対して密着させる付勢力を当該マスキング部材に付与する少なくとも2つのローラ部材と、
前記マスキング部材を送る第2の駆動手段と、
硬質粒子を投射する投射手段と、を有してなり、
前記円筒部材の外周表面に密着した前記マスキング部材の前記透孔を通じて、前記投射手段から硬質粒子を投射することにより、前記円筒部材の外周表面に前記透孔のパターンに合致したパターンで凹部を形成する、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置。 - 前記円筒部材の回転送りと、前記マスキング部材の送りとを同期させて、前記第1と第2の駆動手段を制御する回転駆動制御手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置。
- 前記円筒部材の回転送りと、前記マスキング部材の送りとを非同期させて、前記第1と第2の駆動手段を制御する回転駆動制御手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置。
- 前記円筒部材と前記マスキング部材との接触面を相対的にずらすスリップ手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置。
- 前記スリップ手段は、前記円筒部材の回転方向あるいは回転軸方向の少なくとも一方に振動を加える加振手段から構成されていることを特徴とする請求項4に記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置。
- 前記投射手段からの硬質粒子の投射量を調整する投射量調整手段、をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置。
- 前記円筒部材は、表面に凹部を形成すべき加工部位を複数個所含み、これら加工部位のうち少なくとも2個所を同時に加工することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工装置。
- 表面に凹部を形成すべき円筒部材を回転駆動し、
透孔が形成され可撓性を有するフィルム状のマスキング部材を、少なくとも2つのローラ部材から付与される付勢力によって、前記円筒部材の外周表面の一部に対して密着させつつ送り、
前記円筒部材の外周表面に密着した前記マスキング部材の前記透孔を通じて、投射手段から硬質粒子を投射することにより、前記円筒部材の外周表面に前記透孔のパターンに合致したパターンで凹部を形成する、円筒部材の表面に凹部を形成する加工方法。 - 前記円筒部材の回転送りと、前記マスキング部材の送りとを同期させて、前記凹部を形成することを特徴とする請求項8に記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工方法。
- 前記円筒部材の回転送りと、前記ローラ部材の回転による前記マスキング部材の送りとを非同期させて、前記凹部を形成することを特徴とする請求項8に記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工方法。
- 前記円筒部材と前記マスキング部材との接触面を相対的にずらしつつ、前記凹部を形成することを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれか一つに記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工方法。
- 前記円筒部材の回転方向あるいは回転軸方向の少なくとも一方に振動を加える加振手段により、前記円筒部材と前記マスキング部材との接触面を相対的にずらすことを特徴とする請求項11に記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工方法。
- 前記投射手段からの硬質粒子の投射量を調整しつつ、前記凹部を形成することを特徴とする請求項8〜請求項12のいずれか一つに記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工方法。
- 前記円筒部材は、表面に凹部を形成すべき加工部位を複数個所含み、これら加工部位のうち少なくとも2個所を同時に加工することを特徴とする請求項8〜請求項13のいずれか一つに記載の、円筒部材の表面に凹部を形成する加工方法。
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