JP2008289999A - ウエブの塗工装置およびその塗工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウエブの高い走行精度と高精度張力制御が必要なく、ウエブの伸び、皺、癖等の歪みの影響も無く、ウエブ塗工面の平面性、塗工膜厚の均一性を実現できる間欠塗工によるウエブの塗工装置およびその塗工方法を提供することを目的とする。
【解決手段】間欠搬送する基材シートの下方に吸着定盤を備え、上方に少なくとも一つ以上のダイヘッドを備え、前記吸着定盤上の基材シート横幅方向の外側に、基材シート横幅方向移動し、基材シートを介して吸着定盤と相対するウエブ歪み除去治具を備えたウエブの塗工装置であって、
ウエブ歪み除去治具と吸着定盤によって基材シートの面を弾性体またはエアーで押圧し基材シートの裏面を吸着定盤に歪なく吸着させることを特徴とするウエブの塗工装置。
【選択図】図1
【解決手段】間欠搬送する基材シートの下方に吸着定盤を備え、上方に少なくとも一つ以上のダイヘッドを備え、前記吸着定盤上の基材シート横幅方向の外側に、基材シート横幅方向移動し、基材シートを介して吸着定盤と相対するウエブ歪み除去治具を備えたウエブの塗工装置であって、
ウエブ歪み除去治具と吸着定盤によって基材シートの面を弾性体またはエアーで押圧し基材シートの裏面を吸着定盤に歪なく吸着させることを特徴とするウエブの塗工装置。
【選択図】図1
Description
本発明は紙、プラスチック、布、金属箔およびこれらの積層体からなるシートないしフィルム(以下、ウエブと称す)の塗工装置およびその塗工方法に関する。特にウエブ塗工面の平面性、塗工膜厚の均一性が必要な間欠駆動によるウエブの塗工装置およびその塗工方法に関する。
従来、ウエブへの塗工はダイ方式では、コーティングロールを使用して行うか、バックアップロール上でウエブを走行させながら直接ダイ塗工が行われる(例えば、特許文献1参照)。
以下に先行技術文献を示す。
特開2001−179156号公報
しかし、この方法では、特に間欠塗工の場合、均一な塗工膜厚を得るにはウエブの高い走行精度と張力変動の無い高精度張力制御が要求される。そして、特に厚みの薄いウエブの場合、伸び、皺等の歪みの影響があり高い走行精度と高精度張力制御をすることが困難である。
また、塗工をウエブ走行中に行う為、他の処理工程と同時進行が困難となり、生産性が不利となる場合がある。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、ウエブの高い走行精度と高精度張力制御が必要なく、ウエブの伸び、皺、癖等の歪みの影響も無く、ウエブ塗工面の平面性、塗工膜厚の均一性を実現できる間欠塗工によるウエブの塗工装置およびその塗工方法を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、
間欠搬送する基材シートの下方に吸着定盤を備え、上方に少なくとも一つ以上のダイヘッドを備え、前記吸着定盤上の基材シート横幅方向の外側に、基材シート横幅方向に移動し、基材シートを介して吸着定盤と相対するウエブ歪み除去治具を備えたウエブの塗工装置であって、
ウエブ歪み除去治具と吸着定盤によって基材シートの面を弾性体またはエアーで押圧し基材シートの裏面を吸着定盤に歪なく吸着させることを特徴とするウエブの塗工装置である。
間欠搬送する基材シートの下方に吸着定盤を備え、上方に少なくとも一つ以上のダイヘッドを備え、前記吸着定盤上の基材シート横幅方向の外側に、基材シート横幅方向に移動し、基材シートを介して吸着定盤と相対するウエブ歪み除去治具を備えたウエブの塗工装置であって、
ウエブ歪み除去治具と吸着定盤によって基材シートの面を弾性体またはエアーで押圧し基材シートの裏面を吸着定盤に歪なく吸着させることを特徴とするウエブの塗工装置である。
次に、本発明の請求項2に係る発明は、
ウエブ歪み除去治具の基材シートを押圧する面側が凸状球面形状の弾性体または空気圧力タンクを有する弾性シートを具備していることを特徴とする請求項1記載のウエブの塗工装置である。
ウエブ歪み除去治具の基材シートを押圧する面側が凸状球面形状の弾性体または空気圧力タンクを有する弾性シートを具備していることを特徴とする請求項1記載のウエブの塗工装置である。
次に、本発明の請求項3に係る発明は、
ウエブ歪み除去治具の基材シートを押圧する面側が平面または凸状球面形状で、その中
心近傍から外側方向へ放射状にエアーを噴出するエアーノズルが放射状に具備されていることを特徴とする請求項1記載のウエブの塗工装置である。
ウエブ歪み除去治具の基材シートを押圧する面側が平面または凸状球面形状で、その中
心近傍から外側方向へ放射状にエアーを噴出するエアーノズルが放射状に具備されていることを特徴とする請求項1記載のウエブの塗工装置である。
次に、本発明の請求項4に係る発明は、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のウエブの塗工装置を用いてウエブに塗工液を塗工するウエブの塗工方法である。
請求項1〜3のいずれか1項に記載のウエブの塗工装置を用いてウエブに塗工液を塗工するウエブの塗工方法である。
本発明のウエブの塗工装置およびその塗工方法は以上の構成からなるので、ウエブの高い走行精度と高精度張力制御が必要ない。また、ウエブの伸び、皺、癖等の歪みの影響も無い為、安定して確実にウエブの表面に間欠的に均一な塗工膜厚を得ることができる。
また、ウエブを静止し、テンションカットローラで安定した一定張力又は無張力の状態でウエブを保持した後、平面性の高い吸着定盤上に、ウエブ歪み除去(平面出し)治具でウエブの平面性が必要な面が中心より放射状に外側へ歪みを除去することができる。
さらに、定盤へ歪みのあるウエブを追従させることにより、ウエブの歪み除去をウエブにストレス無く行うことができる。そして、その状態を吸着保持することにより、ウエブの高い平面精度を出すことができる。
ウエブの平面出し後は、ダイ方式での間欠塗工において、ダイヘッドノズル先端と定盤とのクリアランスを高精度に一定に保ち、パルス駆動制御により、ダイヘッドを高精度に走行可能とする。そして、塗工膜厚を均一にすることができる。
また、ダイヘッドを吸着定盤上に複数台備えたことにより、複数の塗工液による塗工を行う場合、手動によるヘッド交換を伴わずに連続的に塗工することができる。このため、生産性を向上することができる。
さらに、塗工工程でウエブを走行せずに停止状態にて行う為、他の工程と同時加工が可能となり、生産性も向上することができる。
また、塗工を水平で行う為、塗工液の重力の影響による塗工膜厚変動も少ない。
本発明のウエブの塗工装置およびその塗工方法を実施の形態に沿って以下に図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図6は本発明の実施例を示す。
図1は本発明のウエブの塗工装置の一実施例の正面を示す説明図である。
また、図2〜図3および図4(a)、(b)〜図5(a)、(b)は本発明のウエブの塗工装置のウエブ歪み除去治具の概略を示す説明図である。
図6(a)、(b)は本発明のウエブの塗工装置の図2に示すウエブ歪み除去治具のウエブ歪み除去動作完了後の状態を説明する説明図である。
本発明のウエブの塗工装置およびその塗工方法は図1に示す様に、ウエブ1のロール・ツー・ロールの間欠駆動系とダイヘッド2のパルス駆動系を有する間欠塗工装置である。
また、ウエブ1の駆動系では、ウエブ1をバックテンション、張力制御機能を備えた巻き出し部3より繰り出し、ガイドローラ4を介して吸着定盤5、ウエブ歪み除去治具6を
備えた塗工部へ供給し、間欠塗工を行い塗工膜7を形成する。そして、更にガイドローラ8を介して間欠巻き取り機能を備えた巻き取り部9へ送られる。
備えた塗工部へ供給し、間欠塗工を行い塗工膜7を形成する。そして、更にガイドローラ8を介して間欠巻き取り機能を備えた巻き取り部9へ送られる。
さらに、ウエブ1は巻き取り部9で一定(間欠)送りした後停止し、その後、上下可動式構造の吸着定盤5をウエブ1の位置まで上昇させ、ウエブ1を一定張力又は無張力の状態でテンションカットローラ10でその状態を保持する。また、吸着定盤5の駆動方法は電動、空気圧、油圧式のいずれでも構わない。
その後、ウエブ歪み除去治具6で平面性の高い定盤5上に歪みのあるウエブ1を追従させ歪みを除去し、吸着保持することによりウエブ1の高い平面精度を出す。
また、ウエブ歪み除去治具6としては図2、図3、図4、図5があり、特徴としては平面性が必要な面の中心より放射状に外側へ歪みを除去することでストレス無くウエブ1の歪み除去を行う。
次に、図2はウエブ歪み除去治具6の第1の実施形態で、ゴム、スポンジ等の弾性体11の弾性力を利用し、ウエブの歪み除去面を球面とした治具でウエブ1上面より定盤5上へ押し付けることにより、ウエブの中心より外側への放射状の力19が発生する。そして、ウエブ1を中心より放射状に外側へ歪みを除去するものである。
また、ウエブ1の歪みを除去後、吸着定盤5に吸着平面保持する。そして、ウエブ1の種類により弾性体11の材質、弾性係数、摩擦係数、球面の曲率を変更し、ウエブ1に最適な組み合わせを適宜選択する。
次に、図3はウエブ歪み除去治具6の第2の実施形態で、円筒型の空気圧力タンク12にウエブ1の歪み除去面側へゴム等の弾性体シート13を貼り付け、圧縮空気14をタンク12内に供給することにより、弾性体シート13を球面に変形させる。
そして、図2と同様にウエブ1上面より吸着定盤5上へ押し付けることにより、ウエブの中心より外側への放射状の力19が発生し、ウエブ1を中心より放射状に外側へ歪みを除去する。
さらに、ウエブ1の歪みを除去後、吸着定盤5にウエブ1が吸着平面保持する。そして、図2の手段より均一な圧力となり、よりストレスの無いウエブ1の歪み除去を行うことができる。また、ウエブ1の種類により弾性体シート13の材質、弾性係数、摩擦係数、供給空気圧力を変更し、ウエブ1に最適な組み合わせを適宜選択する。
次に、図4(a)、(b)はウエブ歪み除去治具6の第3の実施形態で、円筒型の空気圧力マニホールド15で中心よりe、f、g、hの様に複数のリング状圧縮空気用空間16があり、eより順番に中心よりf、g、hと外側へ圧縮空気14を供給する。
このため、ウエブ1の歪み除去面側のエアーノズル17よりeより順番に中心より放射状にf、g、hと外側へウエブ1上面にエアー18を吹き付ける。
そして、ウエブ1を吸着定盤5上へ押し付けることにより、ウエブの中心より外側への放射状の力19が発生し、ウエブ1を中心より放射状に外側へ歪みを除去する。また、ウエブ1の歪みを除去後、吸着定盤5に吸着平面保持する。
さらに、ウエブ1の種類により供給空気圧力、供給空気流量、供給空気タイミングを変更し、ウエブ1に最適な組み合わせとする。また、本手段はウエブ1と非接触で、クリー
ンエアー、イオン化エアーを使用することにより、ウエブ1表面の洗浄も兼ねることもできる。
ンエアー、イオン化エアーを使用することにより、ウエブ1表面の洗浄も兼ねることもできる。
次に、図5(a)、(b)はウエブ歪み除去治具6の第4の実施形態で、図4(a)、(b)の円筒型の、空気圧力マニホールド15のウエブ1の歪み除去面側を球面とすることにより、中心部の空気圧力が高くなる。そして、ウエブ1表面のエアー18の流れが、より中心より外側へ放射状となる様にしたものである。また、ウエブ1の種類により供給空気圧力、供給空気流量、供給空気タイミング、球面の曲率を変更し、ウエブ1に最適な組み合わせを適宜選択する。
また、図には示さないが、図4(a)、(b)、図5(a)、(b)の治具でエアーノズル面を回転させることにより、より均一なエアー18の吹き付けが可能となる。
ウエブ1の平面出し後は、ウエブ歪み除去治具6を図1で奥行き方向へ逃がす。
次にダイ方式での間欠塗工は、ダイヘッドノズル先端と吸着定盤5とのクリアランスを変位センサー等により検出しリニアモーター、サーボモーター等によるパルス駆動制御により高精度に一定に保つ様に平行出しを行う。そして、ダイヘッド2の走行をリニアモーター、サーボモーター等によるパルス駆動制御により、高精度に行い、塗工膜厚を均一にする。
以後、上記動作を繰り返す。
このダイ方式で複数の塗工液による間欠塗工を行う場合、吸着定盤5上に複数台のダイヘッド2を備えることにより、手動によるダイヘッド2交換を伴わずに連続的に塗工でき、生産性を向上できる。また、図1で2台までは図の様に構成でき、それ以上の場合は図の奥行き方向へ切り換え可能構造とすることにより対応できる。
1…ウエブ
2…ダイヘッド
3…巻き出し部
4…ガイドローラ
5…吸着定盤
6…ウエブ歪み除去治具
7…塗工膜
8…ガイドローラ
9…巻き取り部
10…テンションカットローラ
11…弾性体
12…空気圧力タンク
13…弾性体シート
14…圧縮空気
15…空気圧力マニホールド
16…リング状圧縮空気用空間
17…エアーノズル
18…エアー
19…ウエブの中心より外側への放射状の力
2…ダイヘッド
3…巻き出し部
4…ガイドローラ
5…吸着定盤
6…ウエブ歪み除去治具
7…塗工膜
8…ガイドローラ
9…巻き取り部
10…テンションカットローラ
11…弾性体
12…空気圧力タンク
13…弾性体シート
14…圧縮空気
15…空気圧力マニホールド
16…リング状圧縮空気用空間
17…エアーノズル
18…エアー
19…ウエブの中心より外側への放射状の力
Claims (4)
- 間欠搬送する基材シートの下方に吸着定盤を備え、上方に少なくとも一つ以上のダイヘッドを備え、前記吸着定盤上の基材シート横幅方向の外側に、基材シート横幅方向に移動し、基材シートを介して吸着定盤と相対するウエブ歪み除去治具を備えたウエブの塗工装置であって、
ウエブ歪み除去治具と吸着定盤によって基材シートの面を弾性体またはエアーで押圧し基材シートの裏面を吸着定盤に歪なく吸着させることを特徴とするウエブの塗工装置。 - ウエブ歪み除去治具の基材シートを押圧する面側が凸状球面形状の弾性体または空気圧力タンクを有する弾性シートを具備していることを特徴とする請求項1記載のウエブの塗工装置。
- ウエブ歪み除去治具の基材シートを押圧する面側が平面または凸状球面形状で、その中心近傍から外側方向へ放射状にエアーを噴出するエアーノズルが放射状に具備されていることを特徴とする請求項1記載のウエブの塗工装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のウエブの塗工装置を用いてウエブに塗工液を塗工するウエブの塗工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007137694A JP2008289999A (ja) | 2007-05-24 | 2007-05-24 | ウエブの塗工装置およびその塗工方法 |
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JP2007137694A JP2008289999A (ja) | 2007-05-24 | 2007-05-24 | ウエブの塗工装置およびその塗工方法 |
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ID=40165285
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JP2007137694A Pending JP2008289999A (ja) | 2007-05-24 | 2007-05-24 | ウエブの塗工装置およびその塗工方法 |
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JP (1) | JP2008289999A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102974499A (zh) * | 2012-10-30 | 2013-03-20 | 无锡鸿声铝业有限公司 | 涂布机料槽辊轮装置 |
CN109622293A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-04-16 | 威尔尼装饰材料(江苏)有限公司 | 一种弹力贝斯的面料加工方法 |
DE102021105658A1 (de) | 2021-03-09 | 2022-09-15 | Battrion Ag | Beschichtungsvorrichtung mit stabiler folienführung |
-
2007
- 2007-05-24 JP JP2007137694A patent/JP2008289999A/ja active Pending
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