JP4279713B2 - シリンダブロックの冷却構造 - Google Patents

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Description

この発明は、シリンダブロックの冷却構造に関し、特に、シリンダブロックを均一に冷却することが可能な、シリンダブロックの冷却構造に関するものである。
従来、シリンダブロックの冷却構造は、たとえば特開2002−30989号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2002−30989号公報
上述の従来のシリンダブロックの冷却構造では、シリンダブロックのウォータジャケット内に、シリンダブロックとは別体のウォータジャケットスペーサを挿入し、ボアの周方向のボア壁温度の均一化を図る技術が開示されている。
しかしながら、従来の技術では、隣り合うボア領域の境界近傍に位置するボア間領域が十分に冷却されないという問題があった。その理由として、冷却水は流れの慣性を有するため、ボア間の切込みの深い部分には十分な流量が供給されず、ボア間領域で冷却水の澱みが生じるためと考えられる。また、ボア間領域では通路の断面積が大きいため、流速が低下し、十分な冷却が行なわれないという問題があった。すなわち、ボア間に設けられた切込み部分では十分な流量が供給されないため、冷却不足となるという問題があった。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、均一な冷却が可能な、シリンダブロックの冷却構造を提供することを目的とする。
この発明に従ったシリンダブロックの冷却構造は、複数のボア領域を取囲むボア壁周囲にウォータジャケット部が連続して設けられたシリンダブロックと、ボア壁との間に隙間が設けられるようにウォータジャケット部に挿入されるウォータジャケットスペーサとを備え、ウォータジャケット部に冷却媒体を供給し、ボア壁温度を均一化するシリンダブロックの冷却構造であって、シリンダブロックには、隣り合うボア領域の境界近傍に位置するボア間領域と、ボア間領域以外の領域とが設けられる。ボア間領域でのボア壁と冷却媒体の主流との接触面積が、ボア間領域以外でのボア壁と冷却媒体の主流との接触面積よりも大きくなるようにボア壁とウォータジャケットスペーサとの隙間が形成されている。
このように構成されたシリンダブロックの冷却構造では、ボア間領域においてボア壁と冷却媒体の主流との接触面積が、ボア間領域以外の領域におけるボア壁と冷却媒体の主流との接触面積よりも大きくなるため、ボア間領域では、伝熱面積が大きくなる。一般的に、熱の移動量は、伝熱面積に比例し、伝熱面積が大きくなるほど大きい熱量が移動し、ボア間領域において十分な冷却が可能となる。その結果、均一な冷却が可能なシリンダブロックの冷却構造を提供することができる。
この発明に従えば、シリンダブロックを均一に冷却することができる、シリンダブロックの冷却構造を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従ったシリンダブロックの冷却構造の平面図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1に従ったシリンダブロックの冷却構造1は、複数のボア領域111,112,113を取囲むボア壁11b周囲にウォータジャケット部12が連続して設けられたシリンダブロック10と、ボア壁11bとの間に隙間が設けられるようにウォータジャケット部12に挿入されるウォータジャケットスペーサ20とを備える。ウォータジャケット部12に冷却媒体としての冷却水を供給し、ボア壁11b温度を均一化する。シリンダブロック10には、隣り合うボア領域の境界近傍に位置するボア間領域10bと、ボア間領域以外の領域10aとが設けられ、ボア間領域10bでのボア壁11bとウォータジャケットスペーサ20との間の隙間の面積は、ボア間領域以外の領域10aでのボア壁11bとウォータジャケットスペーサ20との隙間の面積よりも小さい。
シリンダブロックの冷却構造1では、シリンダブロック10が冷却媒体としての冷却水により冷却される。シリンダブロック10はシリンダライナ集合体11、シリンダライナ集合体11を取囲む溝形状のウォータジャケット部12およびウォータジャケット部12を取囲むシリンダブロックベース部13を有する。
シリンダライナ集合体11は3つのボア領域111,112,113を有し、それぞれのボア領域111,112,113を取囲む鉄合金を、アルミニウム合金で取囲んだ構造とされる。シリンダライナ集合体11は冷却媒体を流すためのウォータジャケット部12により取囲まれる。ウォータジャケット部12は溝形状であり、シリンダライナ集合体11に沿った形状である。シリンダブロックベース部13はエンジンブロック本体であり、アルミニウム合金により構成される。それぞれのボア領域111,112,113は円筒形状の中空領域であり、この中にピストンが配置され、そのピストンが往復運動する。したがって、ボア領域111,112,113の円筒の延びる方向(軸芯方向)は、互いに平行となる。
シリンダブロックベース部13の一部分には、冷却媒体の入口(図示せず)が設けられ、この入口から導入された冷却水は矢印101で示すようにウォータジャケット部12内を流れ、ボア壁11bの熱を奪い去る。熱を奪い去った冷却媒体はガスケット孔からエンジンヘッド側へ送られる。エンジンヘッドにおいても、冷却水はエンジンヘッドを構成するさまざまな構成要素を冷却する。ボア間領域10bは複数のボア領域111,112,113の境界近傍であり、特に熱が溜まりやすい領域をいう。
図2は、図1中のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1中のIII−III線に沿った断面図である。図2および図3を参照して、シリンダブロック10は、内部に位置するシリンダライナ集合体11と、シリンダライナ集合体11を取囲むように配置される、冷却媒体通路としてのウォータジャケット部12と、ウォータジャケット部12を取囲み、かつシリンダライナ集合体11に向かい合うシリンダブロックベース部13とを有する。
シリンダライナ集合体11はピストン50が挿入されるボア領域112を有し、ボア領域112はほぼ円筒中空の領域である。複数のボア領域が一方向に並ぶように配置されている。
なお、この実施の形態では、ボア領域の数は3つとしているが、これに限定されるものではなく、さまざまな数のボア領域を設けてもよい。シリンダライナ集合体11はボア壁11bを有し、ボア壁11bは、冷却水100Wにより冷却される領域であり、ボア領域112で発生した熱はボア壁11bから冷却水100Wへ放散される。
ウォータジャケット部12はV字状であり、ウォータジャケットスペーサ20が挿入されるのに十分な深さおよび幅を有する。この実施の形態では、シリンダブロック10はオープンデッキ型であり、デッキ面10dにウォータジャケット部12が露出する。ウォータジャケット部12は、シリンダライナ集合体11とシリンダブロックベース部13との間に設けられ、ウォータジャケットスペーサ20が挿入される領域である。ウォータジャケット部12は底部を有し、この底部においてシリンダライナ集合体11とシリンダブロックベース部13とは接続されている。ウォータジャケット部12を構成する壁面はほぼテーパ形状とされる。
シリンダブロックベース部13はアルミニウム合金製であり、ダイキャストなどの方法で構成される。なお、シリンダライナ集合体11およびシリンダブロックベース部13の材質としては特に限定されるものではなく、アルミニウム合金だけでなく、鋳鉄により構成してもよい。シリンダブロックベース部13はエンジンブロックとなり、エンジンに設けられるさまざまな補機類が取付けられる。
ウォータジャケットスペーサ20において、ボア壁11bに面するように切欠20kが設けられる。切欠20kは矩形状であるが、これが矩形でなく、断面が円形状、楕円形状などであってもよい。切欠20kを設けることで、この領域における冷却水100Wの流量が大きくなる。すなわち、図1で示すように、冷却水は矢印101で示す方向に流れるが、この冷却水は、シリンダブロックベース部13とウォータジャケットスペーサ20との間、およびウォータジャケットスペーサ20とシリンダライナ集合体11(ボア壁11b)との間を流れる2つの流れにより構成される。ウォータジャケットスペーサ20とボア壁11bとの間の流れが冷却を支配し、この流れが大きくなることによりボア壁11bの温度が低下する。
図2および図3で示すように、この発明の実施の形態では、ウォータジャケットスペーサ20において、デッキ面10d近傍に切欠20kを設けている。これにより、この部分での冷却水100Wの流量を確保し、熱の放散を十分に行なうことを可能としている。さらに、図2および図3で示すように、図2のボア間領域10bでは、斜線で示す冷却水の通路の断面積が小さい。これに対して、その他の領域10aでは、図3で示すように斜線の冷却水の通路の断面積が大きい。この断面積は、冷却水の流れに対して垂直な方向の断面である。このためウォータジャケットスペーサ20とボア壁11bとの間の領域において冷却水の流量を一定とすると、ボア間領域10bでは図2で示すように通路の面積が小さいため流速が速くなり、その他の領域10aでは図3で示すように通路の面積が大きくなるため流速が小さくなる。
一般に、伝熱量(単位時間当たりの熱の移動量)は、温度差、伝熱面積、流速により支配され、流速が大きくなればなるほど伝熱量も大きくなる。これは、伝熱面に冷たい冷却水が頻繁に接触し、界面が更新されるためであると考えられる。図2で示すように、この発明ではボア間領域10bにおいて冷却水の通路を狭くしているため流速を向上させることができ、積極的にボア間領域10bにおいて冷却を実施することが可能となる。すなわち、図3で示す一般領域での冷却水の通路の断面積が図2で示すボア間領域での冷却水の通路の断面積よりも大きくすることで、ボア間領域10bでの流速が上昇する。これに伴い、ボア間領域での冷却が促進される。なお、図2および図3では切欠20kを構成する例を示したが、これに限られるものではなく、ボア壁11b側の形状を変更することで、ボア間領域10bでの流速を大きくし、それ以外の領域での流速を小さくしてもよい。
また、切欠20kをデッキ面10d近傍に設けたが、これに限られるものではなく、他の部分に切欠20kを設けてもよい。たとえば、ウォータジャケット部12の底近傍において、ウォータジャケットスペーサ20に切欠を設けてもよい。
以上、この発明の実施の形態1に従ったシリンダブロックの冷却構造1では、図2および図3で示すように、ボア間領域10bにおける冷却水の通路の断面積を小さくしているためこの領域で流速が向上し、ボア間領域10bの冷却を促進することができる。この結果、熱が溜まりやすいボア間領域10bを積極的に冷却することで、均一な冷却が可能なシリンダブロックの冷却構造を提供することができる。
(実施の形態2)
図4は、この発明の実施の形態2に従ったシリンダブロックの冷却構造の平面図である。図5は、図4中のVで示す部分を拡大して示す平面図である。図4および図5を参照して、この発明の実施の形態2に従ったシリンダブロックの冷却構造1では、ボア間領域10bにおいて、ウォータジャケットスペーサ20にフィン20fが設けられている点で、実施の形態1に従ったシリンダブロックの冷却構造1と異なる。フィン20fは、ボア壁11bに向かい合うように設けられ、かつボア壁11bとの間に一定の隙間を有するように配置される。フィン20fはウォータジャケットスペーサ20と一体に設けられるが、別体で設けてもよい。すなわち、ウォータジャケットスペーサ20は、たとえば樹脂により構成されるが、この樹脂と一体的にフィン20fを形成してもよい。また、樹脂製のウォータジャケットスペーサ20に金属製のフィン20fを後の工程で取付けてもよい。
フィン20fとボア壁11bとの間には、図5の矢印102で示す方向の流れが生じる。フィン20fが存在することでボア壁11bとウォータジャケットスペーサ20の一部としてのフィン20fとの間の面積が小さくなる。
なお、フィン20fは図4および図5では出っ張り形状とされているが、これに限られるものではなく、ウォータジャケットスペーサ20のくびれた部分に別の円筒形状を付加したような形状であってもよい。フィン20fはボア間領域10bにおいて冷却水の流れの方向を強制する働きを有する。すなわち、冷却水は慣性を有するため、ボア間領域10bの深い部分である境界11kには入り込まず、ボア間領域10bの境界11kでは澱みが発生しがちである。しかしながら、フィン20fを設けることで、この澱み部分に積極的に冷却水を供給し、澱み部分の界面を更新することができる。このため、澱み部分が発生することなく、ボア間領域10bの温度を低下させることができる。
すなわち、実施の形態2では、ウォータジャケットスペーサ20のボア間領域10bの上流側に、ボア間領域10bに流れを導くためのフィン20fを設けている。これによっても、実質的に流通通路の面積が小さくなり、冷却効果を向上させることができる。
(実施の形態3)
図6は、この発明の実施の形態3に従ったシリンダブロックの冷却構造の平面図である。図7は、図6中のVII−VII線に沿った断面図である。図8は、図6中のVIII−VIII線に沿った断面図である。図6から図8を参照して、この発明の実施の形態3に従ったシリンダブロックの冷却構造1では、図7および図8で示すように、ボア間領域10bにおける冷却水100Wとボア壁11bとの接触面積を、他の部分よりも大きくする。
上述のように、ボア壁11bにおける伝熱量は、伝熱面積により決定される。すなわち、伝熱面積(冷却水の主流との接触面積)が大きくなれば伝熱量は大きくなり、十分にボア壁11bを冷却することができる。図7および図8で示すように、この発明の実施の形態では、ウォータジャケットスペーサ20に切欠20kを設けている。この切欠20kの長さL1,L2を比較すると、ボア間領域10bにおいて切欠20kの長さL1が長く、その他の領域10aにおいて切欠20kの長さL2が短い。図7および図8中の斜線部は、ボア壁11bとウォータジャケットスペーサ20との間において冷却水の主流が流れる領域であり、この領域とボア壁11bとの接触面積でボア壁11bからの熱の放散量が決定される。図7では切欠20kの深さが大きいため、接触長さL1も大きくなる。図8で示すように、ボア間領域以外の領域10aでは、切欠20kの深さが浅いため、接触長さL2も小さくなる。紙面に対して垂直な方向の長さは図7および図8で一定であるため、冷却水とボア壁11bとの接触面積は、図7で示すボア間領域のほうが図8で示すその他の領域10aよりも大きくなる。
すなわち、実施の形態3に従ったシリンダブロックの冷却構造1は、複数のボア領域111,112,113を取囲むボア壁11b周囲にウォータジャケット部12が連続して設けられたシリンダブロック10と、ボア壁11bとの間に隙間が設けられるようにウォータジャケット部12に挿入されるウォータジャケットスペーサ20とを備える。ウォータジャケット部12に冷却媒体としての冷却水100Wを供給し、ボア壁11b温度を均一化する。シリンダブロック10には、隣り合うボア領域111,112,113の境界近傍に位置するボア間領域10bと、ボア間領域10b以外の領域10aが設けられ、ボア間領域10bでのボア壁11bと冷却媒体の主流との接触面積が、ボア間領域10b以外の領域10aでのボア壁11bと冷却水100Wの主流との接触面積よりも大きくなるように、ボア壁11bとウォータジャケットスペーサ20との間の隙間が形成されている。
すなわち、この発明では、ボア間領域10bにおいてウォータジャケットスペーサ20とボア壁11bとの間を流れる冷却水100Wの主流と、ボア壁11bとの接触面積を増加させることで、ボア壁11bにおける熱の移動を促進している。
実施の形態1および2では、通路面積を縮小することで流速を増加させたが、実施の形態3では、通路面積が一定であっても、ボア間領域10bにおいて冷却水100Wがジャケット内壁となるボア壁11bと接触する面積(冷却面積)を拡大している。これによっても、均一な冷却が可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、図1で示すように、冷却水の流れの方向として、U字状に冷却水の流れが反転する方式を示したが、これに限定されるものではなく、シリンダブロック10の長手方向に沿って、一方向にのみ冷却水を流してもよい。この場合、シリンダブロック10の長手方向の一方端部からウォータジャケット部12に導入された冷却水は二手に分かれて長手方向の右側と左側のそれぞれのボア壁11bを冷却した後に、長手方向の他方端から排出され、他の機器を冷却するか、またはラジエータに送られる。
また、ウォータジャケットスペーサ20の材質としては、樹脂だけでなく、金属、非金属などのさまざまな材質で構成することが可能である。
さらに、冷却媒体として冷却水100Wを用いる例を示したが、これに限られるものではなく、ロングライフクーラント、油(潤滑油または冷却油)などの液体、または高圧気体を用いることも可能である。
この発明が適用されるエンジンとしては、ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンがあり、エンジンの気筒数としては、複数の気筒数があればよい。すなわち、2気筒以上のエンジンに本発明を適用することが可能である。また、エンジンの型式として、直列型、V型、W型、水平対向型などのさまざまなエンジンに本発明を適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、内燃機関のシリンダブロックの冷却構造の分野で適用することが可能である。
この発明の実施の形態1に従ったシリンダブロックの冷却構造の平面図である。 図1中のII−II線に沿った断面図である。 図1中のIII−III線に沿った断面図である。 この発明の実施の形態2に従ったシリンダブロックの冷却構造の平面図である。 図4中のVで示す部分を拡大して示す平面図である。 この発明の実施の形態3に従ったシリンダブロックの冷却構造の平面図である。 図6中のVII−VII線に沿った断面図である。 図6中のVIII−VIII線に沿った断面図である。
符号の説明
1 シリンダブロックの冷却構造、10 シリンダブロック、10a 領域、10b ボア間領域、11 シリンダライナ集合体、11b ボア壁、12 ウォータジャケット部、13 シリンダブロックベース部、20 ウォータジャケットスペーサ、20k 切欠、100W 冷却水、111,112,113 ボア領域。

Claims (1)

  1. 複数のボア領域を取囲むボア壁周囲にウォータジャケット部が連続して設けられたシリンダブロックと、
    前記ボア壁との間に隙間が設けられるように前記ウォータジャケット部に挿入されるウォータジャケットスペーサとを備え、
    前記ウォータジャケット部に冷却媒体を供給し、前記ボア壁温度を均一化するシリンダブロックの冷却構造であって、
    前記シリンダブロックには、前記隣り合うボア領域の境界近傍に位置するボア間領域と、前記ボア間領域以外の領域が設けられ、
    前記ボア間領域での前記ボア壁と前記冷却媒体の主流との接触面積が、前記ボア間領域以外での前記ボア壁と前記冷却媒体の主流との接触面積よりも大きくなるように前記ボア壁と前記ウォータジャケットスペーサとの隙間が形成されている、シリンダブロックの冷却構造。
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