JP2009114981A - 内燃機関のピストン - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストンの冷却能力を向上させる。
【解決手段】内燃機関のピストン10において、ピストンヘッド22の裏面に、少なくとも1つの冷却フィン40を取り付けると共に、オイルジェットから吹き付けられた潤滑油を循環させる冷却空洞22Eの内壁からピストン頂面に向かって延びる少なくとも1つの冷却穴22Fを形成し、ここにナトリウム50を封入した後、その開口をプラグ(めくら栓)22Gで閉塞する。そして、冷却フィン40及び冷却空洞22Eによるピストン冷却に加え、冷却穴22F内で液化したナトリウムを熱媒体として、ピストン頂面の熱を冷却空洞22Eに伝達して冷却することで、ピストンの冷却能力を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のピストンに関し、その冷却能力を向上させる技術に関する。
熱負荷の高いディーゼル機関や高出力ガソリン機関では、燃焼室を臨むピストンヘッドが高温となることから、特開2006−200410号公報(特許文献1)に記載されるように、潤滑油をピストンヘッド裏面に吹き付けるオイルジェットで強制冷却するものが実用化されている。また、同公報においては、ピストンヘッド裏面と潤滑油との接触面積を増加させ、ピストンの冷却能力を向上させるべく、ピストンヘッド裏面に複数の冷却フィンを取り付けることが提案されている。
特開2006−200410号公報
しかしながら、近年の内燃機関においては、高出力化などによって燃焼温度がさらに上昇傾向にあるため、ピストン裏面に冷却フィンを取り付けただけでは、必要とされる冷却能力を発揮できないおそれがあった。冷却能力が十分発揮できないと、ピストンヘッドの特定部分が高温となり、ここに潤滑油が吹き付けられると熱劣化を起こすおそれがある。
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、冷却フィンに加え、ピストンヘッド裏面の冷却空洞からピストン頂面に向かって延びる冷却穴を追加形成し、ここにナトリウムを封入することで、ピストン頂面の熱をその冷却空洞に伝達し、その冷却能力を向上させた内燃機関のピストンを提供することを目的とする。
このため、請求項1記載の発明では、ピストンヘッドの裏面に、少なくとも1つの冷却フィンを取り付けると共に、オイルジェットから吹き付けられた潤滑油を循環させる冷却空洞の内壁からピストン頂面に向かって延びる少なくとも1つの冷却穴を形成し、ここにナトリウムを封入したことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記冷却フィンは、前記ピストンヘッドとは別体のものであり、該ピストンヘッドの裏面に圧入又は螺合により取り付けられたことを特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記冷却フィンは、少なくとも、前記ピストンヘッドの裏面に圧入又は螺合される棒状の取付部と、薄板形状をなすフィン部と、が一体化されたものであることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記フィン部は、アルミ又はアルミ合金からなることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、前記ピストンは、ピストンスカートが分割可能な二分割構造をなしていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、オイルジェットからピストンヘッドの裏面に向けて潤滑油が吹き付けられると、その外縁部に吹き付けられた潤滑油が冷却空洞に入り込んで循環し、ピストンヘッドの外縁部が冷却される。また、ピストンヘッドの中央部に吹き付けられた潤滑油は、その裏面に取り付けられた冷却フィンと接触し、ピストンヘッドの中央部が冷却される。このとき、潤滑油と冷却フィンとの接触面積が大であると共に冷却フィンから放熱がなされるため、熱的に厳しいピストンヘッドの中央部が効率的に冷却される。さらに、冷却穴に封入されたナトリウムが液化し、ピストンの往復動に伴って移動するため、ナトリウムを熱媒体として、ピストンヘッドの頂面の熱が冷却空洞へと伝達されて冷却され、その頂面温度を一層低下させることができる。このため、ピストンヘッドの裏面の特定部分が高温となることがなく、ここに潤滑油が吹き付けられても、その劣化が促進することを抑制できる。
請求項2記載の発明によれば、鍛造による冷却フィンの取付方法とは異なり、ピストンやコネクティングロッドなどと干渉しない限りにおいて、その高さを任意に設定することが可能となり、冷却に必要な表面積を容易に確保することができる。また、切削加工による冷却フィンの取付方法に比べて、ピストンヘッドの裏面に冷却フィンを取り付ける作業は比較的容易であるため、ピストンの製造工数の増加に伴うコスト上昇を抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、冷却フィンは、少なくとも、ピストンヘッドの裏面に圧入又は螺合される棒状の取付部と、薄板形状をなすフィン部と、が一体化されたものであるため、要求される冷却フィンの取付剛性及び冷却能力に合わせて、取付部及びフィン部を異なる材料から構成することができる。
請求項4記載の発明によれば、フィン部が熱伝導率の良好なアルミ又はアルミ合金から構成されるため、ピストンヘッドから放熱される単位時間あたりの熱量が増加し、冷却能力をさらに向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、ピストンは、ピストンスカートが分割可能な二分割構造をなしているため、ピストンスカートを取り外した状態では、冷却空洞の内壁が露出され、ここからピストン頂面に向かって延びる冷却穴を容易に形成することができる。
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1及び図2は、ディーゼル機関のピストンに対して本発明を適用した一実施形態を示す。
ピストン10は、高負荷に耐え得る鋳鉄などの鉄系材料からなり、ピストン本体20からピストンスカート30が分割可能な二分割構造をなしている。
ピストン本体20は、少なくとも、略円柱形状をなすピストンヘッド22と、その裏面から垂直方向に平行して延びる一対のピストンピンボス24と、が一体成形されたものである。ピストンヘッド22の頂面には、燃焼室を形成するキャビティ22Aが陥凹形成されると共に、その周壁には、コンプレッションリング及びオイルリングを取り付けるためのリング溝22B〜22Dが夫々形成される。また、ピストンピンボス24の外方に位置するピストンヘッド22の裏面には、図示しないオイルジェットから吹き付けられる潤滑油が循環する環状の冷却空洞22Eが形成される。ここで、冷却空洞22Eの形成方法としては、例えば、ピストン本体20の裏面を切削工具により切削することが適用可能である。さらに、一対のピストンピンボス24には、コネクティングロッド小径端に連結するためのピストンピンが嵌合されるピストンピン穴24Aが開設される。
一方、ピストンスカート30は、略薄肉円筒形状をなし、ピストン本体20から隙間をあけた状態で、ピストンピン穴24Aにピストンピンを嵌合することで、ピストンとして機能する。また、ピストンスカート30の一端部には、潤滑油の供給口を確保した上で油だまり部30Aを数ヶ所設け、冷却空洞22Eの開口を塞ぐことで、潤滑油が循環する油路が形成される。
本発明の特徴として、ピストンヘッド22の裏面に、その軸方向に向かって延びる少なくとも1つの冷却フィン40が取り付けられる。冷却フィン40の取付方法としては、例えば、鍛造による一体成形又は切削による機械加工が適用できる。また、ピストンヘッド22には、ドリルなどの工具により、冷却空洞22Eの内壁からピストン頂面に向かって延びる少なくとも1つの冷却穴22Fが形成され、ここにナトリウム50を封入した後、その開口がプラグ(めくら栓)22Gで閉塞される。
かかる構成からなるピストン10において、オイルジェットからピストンヘッド22の裏面に向けて潤滑油が吹き付けられると、その外縁部に吹き付けられた潤滑油が冷却空洞22Eに入り込んで循環し、ピストンヘッド22の外縁部が冷却される。また、ピストンヘッド22の中央部に吹き付けられた潤滑油は、その裏面に取り付けられた冷却フィン40と接触し、ピストンヘッド22の中央部が冷却される。
このとき、潤滑油と冷却フィン40との接触面積が大であると共に冷却フィン40から放熱がなされるため、熱的に厳しいピストンヘッド22の中央部が効率的に冷却される。さらに、冷却穴22Fに封入されたナトリウムが液化し、ピストン10の往復動に伴って移動するため、ナトリウムを熱媒体として、ピストンヘッド22の頂面の熱が冷却空洞22Eへと伝達されて冷却され、その頂面温度を一層低下させることができる。このため、ピストンヘッド22の裏面の特定部分が高温となることがなく、ここに潤滑油が吹き付けられても、その劣化が促進することを抑制できる。
また、ピストン10は、ピストン本体20からピストンスカート30が分割可能な二分割構造をなしているため、ピストンスカート30を取り外した状態では、冷却空洞22Eの内壁が露出され、ここからピストン頂面に向かって延びる冷却穴22Fを容易に形成することができる。
ここで、冷却フィン40の他の取付方法としては、図3に示すように、ピストンヘッド22の裏面に、冷却フィン40を取り付けるための取付穴22Hを形成し、図4に示すような別体の冷却フィン40を圧入又は螺合により取り付けるようにしてもよい。このようにすれば、鍛造による冷却フィンの取付方法とは異なり、ピストンやコネクティングロッドなどと干渉しない限りにおいて、その高さを任意に設定することが可能となり、冷却に必要な表面積を容易に確保することができる。また、切削加工による冷却フィンの取付方法に比べて、ピストンヘッド22の裏面に冷却フィン40を取り付ける作業は比較的容易であるため、ピストン10の製造工数の増加に伴うコスト上昇を抑制することができる。
このとき、冷却フィン40は、図4に示すように、少なくとも、ピストンヘッド22の取付穴22Hに圧入又は螺合される棒状の取付部42と、薄板形状をなすフィン部44と、が一体化されたものとすることが望ましい。このようにすれば、冷却フィン40において、取付部42をピストン本体20と同一材料から構成する一方、フィン部44を熱伝導率が良好な金属、例えば、アルミ又はアルミ合金から構成することで、冷却フィン40の取付剛性を確保しつつ冷却能力をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、高負荷運転されるディーゼル機関に限らず、高出力ガソリン機関にも適用することができる。また、本発明は、二分割構造のピストンに限らず、一般的な一体構造のピストンにも適用することができる。
本発明を適用したピストンの一実施形態を示す縦断面図 ピストン本体を下方から見た平面図 本発明を適用したピストンの他の実施形態を示す縦断面図 同上における冷却フィンの具体的構成を示す説明図
符号の説明
10 ピストン
20 ピストン本体
22 ピストンヘッド
22E 冷却空洞
22F 冷却穴
22G プラグ
22H 取付穴
30 ピストンスカート
40 冷却フィン
42 取付部
44 フィン部
50 ナトリウム

Claims (5)

  1. ピストンヘッドの裏面に、少なくとも1つの冷却フィンを取り付けると共に、オイルジェットから吹き付けられた潤滑油を循環させる冷却空洞の内壁からピストン頂面に向かって延びる少なくとも1つの冷却穴を形成し、ここにナトリウムを封入したことを特徴とする内燃機関のピストン。
  2. 前記冷却フィンは、前記ピストンヘッドとは別体のものであり、該ピストンヘッドの裏面に圧入又は螺合により取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のピストン。
  3. 前記冷却フィンは、少なくとも、前記ピストンヘッドの裏面に圧入又は螺合される棒状の取付部と、薄板形状をなすフィン部と、が一体化されたものであることを特徴とする請求項2記載の内燃機関のピストン。
  4. 前記フィン部は、アルミ又はアルミ合金からなることを特徴とする請求項3記載の内燃機関のピストン。
  5. 前記ピストンは、ピストンスカートが分割可能な二分割構造をなしていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関のピストン。
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