JP4278848B2 - 残留トーション測定装置 - Google Patents

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    • D07B7/02Machine details; Auxiliary devices
    • D07B7/022Measuring or adjusting the lay or torque in the rope

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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム部品補強用スチールコード等のワイヤーの残留トーションを自動計測するための残留トーション測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴム部品補強用スチールコード、例えば、空気入りタイヤに供されるスチールコードは、タイヤ製造工程での作業性のため、単位長さ当りの残留トーションが規定されている。この結果、スチールコード製造工程の最終工程に於いて残留トーションの測定を行っているが、所定レベル以上の技能を有する検査員が測定し、この値をチェックシートに記入していた。しかしながら、残留トーションを測定する場合、被測定部材の端末を折り曲げているため、検査員によるこの端末折り曲げ時の長さや測定角度がばらつくので、残留トーション測定の精度にもある程度のバラツキがあった。
【0003】
また、スチールコード製造工場に於ける残留トーション測定は、タイヤ工場作業性確保のため避けられない測定及び検査となっている。このため、スチールコード製造工程の最終工程は、この残留トーションを測定しなお且つ検査を兼ねていることから技量認定制度に合格し、所定レベル以上の技能を有する検査員だけがこの仕事に携わっていた。しかしながら、このように、最終工程に於いて検査員が毎回残留トーションの測定を行う為、検査時間による生産性等の悪化の問題があった。また、残留トーションの測定精度を確保するめに、検査員の育成にあたっては訓練から技能認定まで長い時間を必要とし、技能認定後も定期的な精度チェックを行わなければならなかった。
【0004】
更に、残留トーションは「プラス」と「マイナス」の両方向の読み方があり、スチールコードの種類または試験規格(JIS,ASTM法等)によりその方向が異なる為、検査員はスチールコード種、タイヤ製造工場で採用している試験規格によりその残留トーションの方向を記録しなければならなかった。このため、技能認定を取得した検査員でも、スチールコード種または試験規格が変わると「プラス」と「マイナス」の方向を誤って記録する可能性があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、残留トーションを高精度に測定することができ、且つ生産性を向上できる残留トーション測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明の残留トーション測定装置は、端末が規定角度に折り曲げられた被測定部材と、
該被測定部材の端末に当接可能に配設された電極と、
該電極を前記被測定部材の軸回りに回転させる駆動手段と、
該駆動手段を所定の方向に回転し、前記被測定部材の端末と前記電極とが接触または離間した際の前記電極の各回転角から前記被測定部材の残留トーションを演算する演算制御手段と、
該演算制御手段の演算結果を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする。
【0007】
従って、規定角度に曲げられた被測定部材の端末に当接可能に配設された電極を、駆動手段によって、被測定部材の軸回りに所定方向に回転させることで、被測定部材の端末と電極とが接触または離間(接離)するが、接離した際の各電極の回転角から、演算制御手段により被測定部材の残留トーションを演算し、表示手段に演算結果を表示する。この結果、検査員による測定に比べ、残留トーションを高精度に測定することができ、且つ生産性を向上できる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の残留トーション測定装置において、前記電極が前記被測定部材の端末を挟んで2本配設されていることを特徴とする。
【0009】
従って、請求項1に記載の内容に加えて、被測定部材の端末を挟んで配設されている2本の電極を使用し、被測定部材の端末が電極に接触した時点での各電極の回転角から、演算制御手段により被測定部材の残留トーションを演算し、表示手段に演算結果を表示する。このため、被測定部材の端末と電極とが離間した時点での電極の回転角から演算する場合に比べ、被測定部材の端末と電極とのチャタリングの影響を受け難い。この結果、回転角の検出が正確になり、残留トーションの測定精度が更に向上する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載の残留トーション測定装置において、前記電極が前記被測定部材の軸線方向に延設されていることを特徴とする。
【0011】
従って、請求項1または請求項2の何れかに記載の内容に加えて、電極が被測定部材の端末から外れ難くなるため、残留トーションの測定を確実に行うことができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の残留トーション測定装置において、前記被測定部材の端末を前記電極に確実に接触させるためのカバーを有することを特徴とする。
【0013】
従って、請求項1〜請求項3の何れかに記載の内容に加えて、電極が被測定部材の端末から外れ難くなるため、残留トーションの測定を確実に行うことができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の残留トーション測定装置において、前記演算制御手段が、前記被測定部材に応じて前記電極の回転速度を可変できることを特徴とする。
【0015】
従って、請求項1〜請求項4の何れかに記載の内容に加えて、例えば、被測定部材の軸径、材質等に応じて電極の回転速度を可変することで、残留トーションの測定を確実に行うことができると共に、測定時間を短縮することもできる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の残留トーション測定装置において、前記演算制御手段が、前記被測定部材に応じて前記表示手段における±表示を可変できることを特徴とする。
【0017】
従って、請求項1〜請求項5の何れかに記載の内容に加えて、演算制御手段により、被測定部材、例えば、種類または試験規格に応じて表示手段における±表示を変えることで、被測定部材に応じた残留トーションの±表示を正確に行える。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れかに記載の残留トーション測定装置において、前記被測定部材が軸線方向と直交する方向へ移動するのを防止する位置決め手段を有することを特徴とする。
【0019】
従って、請求項1〜請求項6の何れかに記載の内容に加えて、位置決め手段により、被測定部材が軸線方向と直交する方向へ移動するのを防止できるため、残留トーションの測定精度が更に向上する。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れかに記載の残留トーション測定装置において、前記被測定部材の端末を規定角度に折り曲げるための曲げ手段を有することを特徴とする。
【0021】
従って、請求項1〜請求項7の何れかに記載の内容に加えて、曲げ手段により、被測定部材の端末を規定角度に折り曲げることができるため、測定準備も自動化できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の残留トーション測定装置の一実施形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1に示される如く、本実施形態の残留トーション測定装置10の基部10Aは、駆動手段(図示省略)によって、被測定部材としてのコード12の下方となる方向(図1の矢印M方向)と、コード12から離間する方向(図1の矢印N方向)へ移動可能とされている。また、コード12の下端側の端末12Aは、規定角度θに折り曲げられており、コード12における下端から所定距離(例えば、5m)上方の部位は、保持手段(図示省略)等によってコード12が軸回り方向へ回転しないように保持されている。
【0024】
残留トーション測定装置10の基部10A上には、駆動手段としてのロータ14が配設されており、このロータ14は、基部10A内に配設されたモータ16によって回転軸18を中心に図1の矢印A方向及び矢印B方向へ回転可能となっている。
【0025】
ロータ14の上面外周部には、所定の間隔を開けて2本の電極20、22が立設されており、これらの電極20、22は回転軸18方向に延設された棒状とされている。また、電極20、22及びモータ16はコンピュータを有する演算制御手段としての制御装置24に電気的に接続されている。なお、制御装置24には表示手段としてのディスプレイ26を有する操作部28が設けられている。また、操作部28には、コード12の種類または試験規格に応じたスイッチ28A、28B、28Cが配設されている。例えば、S縒りスイッチ28Aを押圧操作した場合には、時計方向回りを+表示、反時計方向回りを−表示し、Z縒りスイッチ28Bを押圧操作した場合には、反時計方向回りを+表示、時計方向回りを−表示するようになっている。また、スイッチ28Cを操作することによって、例えば、コード12の軸径、材質等に応じてロータ14の回転速度を可変することができるようになっている。
【0026】
また、ロータ14の上面にはカバー30が配設されている。このカバー30は、電極20、22の近傍からロータ14の回転中心に至る壁部30A、30Bを備えており、コード12の端末12Aが電極20、22から外れるのを防止し、コード12の端末12Aを電極20、22に確実に接触させるようになっている。
【0027】
また、操作部28からコード12の軸径、材質等を入力すると、制御装置24は、これに応じて、モータ16の回転速度を変えるようになっている。
【0028】
ロータ14の上方には、コード12が軸線方向(矢印C方向)と直交する方向へ移動するのを防止する位置決め手段としてのガイドユニット48が配設されている。このガイドユニット48は、駆動手段(図示省略)により基部10Aと一体的に図1の矢印M方向と矢印N方向へ移動可能となっており、図1に示す位置決め位置と、コード12から離間した待機位置へ移動する。
【0029】
図2に示される如く、ガイドユニット48の基部50の先端部には、V字状の凹部52を有する固定ガイド54が取付けられており、固定ガイド54の両側には左右一対の移動ガイド56、58がそれぞれ上下2枚配設されている。これらの移動ガイド56、58は基部50に回転可能に取付けらており、エアシリンダ等の駆動手段により、図2に実線で示す互いに離間した待機位置と、図2に二点鎖線で示す互いに重合するガイド位置とへ移動可能となっている。
【0030】
また、移動ガイド56、58における互いに対向するガイド面56A、58Aは、略円弧状の曲線となっている。従って、移動ガイド56、58が待機位置からガイド位置方向(矢印D方向及び矢印E方向)へ移動すると、例えば、固定ガイド54における凹部52の開口部近傍等にあったコード12を、凹部52の底部52A方向へ移動できるようになっている。そして、移動ガイド56、58がガイド位置になると、ガイド面56Aとガイド面58Aとの交線Pが、固定ガイド54における凹部52の底部52Aと対向する近傍位置となり、コード12のコード軸に対し直交する方向の位置決めが行えるようになっている。なお、位置決めされたコード12は、そのコード軸方向及び軸回り方向には移動及び回転可能となっている。
【0031】
次に、コード巻取り装置等に配線されたコード12の一箇所を切断し、その端末12Aを規定角度に折り曲げるための曲げ手段としての曲げユニットを図4及び図5に従がって説明する。
【0032】
図4に示される如く、本実施形態の曲げユニット60の基部60Aは駆動手段(図示省略)によってコード12に接近する方向(図4の矢印K方向)と離間する方向(図4の矢印L方向)へ移動可能とされている。また、基部60Aの上方には、チャック61が配設されている。このチャック61は、駆動手段(図示省略)によってコード12に接近する方向(図4の矢印K方向)と、離間する方向(図4の矢印L方向)へ移動可能とされている。また、チャック61の保持部61A、61Bは駆動手段(図示省略)によって開閉可能になっており、図4に示される如く、保持部61A、61Bによってコード12を挟持可能となっている。
【0033】
また、基部60Aの下方には、溶断チャック62が配設されている。この溶断チャック62は駆動手段(図示省略)によってコード12に接近する方向(図4の矢印K方向)と離間する方向(図4の矢印L方向)へ移動可能とされている。なお、溶断チャック62の溶断部62A、62Bは、駆動手段(図示省略)によって開閉可能になっており、図4に示される如く、コード12を溶断部62A、62Bによって挟持し溶断するようになっている。
【0034】
また、基部60Aの側面には、ガイドチャック64が配設されている。このガイドチャック64は円柱を縦割りにした形状になっており、曲げユニット60をコード12に接近させると、ガイドチャック64の保持部64Aと保持部62Bとの間にコード12が入るようになっている。また、一方の保持部64Aは、他方の保持部64Bに接離する方向(矢印F方向及び矢印G方向)へ、駆動手段(図示省略)により移動可能となっており、曲げユニット60がコード12に接近し図4に示す曲げ位置になると、保持部64Aを保持部62B側へ移動することによってコード12を挟持するようになっている。
【0035】
また、基部60Aの側面におけるガイドチャック64の外周部には、ロータ66が配設されており、このロータ66は、基部60A内に配設された駆動手段としてのモータ(図示省略)によって図4の矢印H方向及び矢印J方向へ回転可能となっている。
【0036】
ロータ14には、回転角度可変カム68が形成されており、このカム68を、ロータ66の回転軸方向から見た形状は円弧状となっている。また、カム68は、回転方向の一方の端部68Aから他方の端部68Bに向かって高さYが徐々に高くなっており、両端部間が傾斜面68Cとなっている。
【0037】
従って、図5(A)に示される如く、チャック61とガイドチャック64でコード12を挟持した状態で、ロータ66を矢印H方向へ所定角度回転させると、ロータ66に配設されたカム68の端部68Bがコード12の端末12Aに当接し、コード12の端末12Aを回転方向(矢印H方向)へ押圧し、これを折り曲げるようになっている。なお、ロータ66の回転角度によって、コード12の端末12Aの折り曲げ角度を変えることができ、図5(B)に示される如く、コード12の端末12Aが所定角度θ(θ=90度±30度)に折り曲げられると、ロータ66は矢印J方向へ回転(逆転)するようになっている。この際、ガイドチャック64の保持部64Aが図4の矢印F方向へ移動し、コード12の挟持を解除すると共に、カム68が端部68A側から、コード12の直線部12Bとロータ66との間に入り込み、コード12をガイドチャック64から押し出すようになっている。
【0038】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0039】
本実施形態では、先ず、曲げユニット60のチャック61が図4の矢印K方向へ移動し、コード巻取り装置等に配線されたコード12を挟持する。次に、曲げユニット60の基部60Aが図4の矢印K方向へ移動し、その後、ガイドチャック64の保持部64Aが、図4の矢印F方向へ移動し、ガイドチャック64によりコード12を挟持する。次に、曲げユニット60の溶断チャック62が図4の矢印K方向へ移動し、コード12を挟持し溶断する。その後、溶断チャック62は溶断部62Aと溶断部62Bが離間し、図4の矢印L方向へ移動し、コード12から離れる。
【0040】
次に、図5(A)及び図5(B)に示される如く、チャック61とガイドチャック64でコード12を挟持した状態で、ロータ66が矢印H方向へ所定角度回転し、コード12の端末12Aを所定角度θに折り曲げる。
【0041】
次に、ガイドチャック64の保持部64Aが、図4の矢印G方向へ移動し、コード12の挟持を解除すると共に、ロータ66が矢印J方向へ回転(逆転)し、カム68が端部68A側から、コード12の直線部12Bとロータ66との間に入り込み、コード12をガイドチャック64から押し出す。その後、曲げユニット60の基部60Aが図4の矢印L方向へ移動し、コード12から離れる。
【0042】
次に、残留トーション測定装置10が、例えば、チャック61の移動方向と直交する方向(図1の矢印M方向)へ移動し、チャック61に挟持されたコード12に接近し、その後、ガイドユニット48の移動ガイド56、58が待機位置からガイド位置へ移動しコード12の位置決めを行う。
【0043】
この結果、図1に示される如く、コード12の端末12Aが2本の電極20、22間に挿入される。
【0044】
次に、図3(A)に示される如く、ロータ14を二点鎖線で示す位置から矢印B方向へ回転し、コード12の端末12Aに一方の電極22を当接させる。コード12の端末12Aが電極22に当接すると、電気信号が制御装置24に入力され、制御装置24がロータ14の回転を停止し、検出角α1を記憶する。その後、図1に示すチャック61は、保持部61Aと保持部61Bが離間し、図1の矢印L方向へ移動してコード12から離れる。
【0045】
この結果、コード12の残留トーションにより、コード12の端末12Aが、図3(B)に示される如く、二点鎖線で示す位置から矢印R方向へ回転し、他方の電極20に当接する。
【0046】
次に、制御装置24がロータ14を矢印B方向へ回転させる。この際、図3(C)に示される如く、ロータ14の回転角が所定角に達するまでは、コード12の残留トーションにより、コード12の端末12Aは、電極20に当接した状態になっている。
【0047】
ロータ14が更に回転すると、コード12の端末12Aが電極20から離れ電極22に再度当接する。この時の電気信号が制御装置24に入力され、制御装置24がロータ14の回転を停止し、検出角α2を記憶すると共に、検出角α1と検出角α2との差からコード12の残留トーションを演算し、操作部28のディスプレイ26に表示する。
【0048】
この様に、本実施形態の残留トーション測定装置10では、検査員による測定に比べ、残留トーションを高精度に測定することができ、且つ生産性を向上できる。更には他自動化設備と組み合わせることにより生産性を上げられるため、ゴム物品補強用スチールコード及びその他用途のワイヤーを安価で提供できる。
【0049】
また、本実施形態では、残留トーション測定を電極20、22及びロータ14を使用することにより、人が1/4〜1/2回転精度で測定していた残留トーションをロータ14の回転角度で測定できる様になったため、検査員による測定に比べ、コード12の残留トーションを高精度に測定することができる。
【0050】
また、本実施形態では、コード12の端末12Aを挟んで配設されている2本の電極20、22を使用し、コード12の端末12Aが電極22に接触した時点でのロータ14の回転角α1と、再度、コード12の端末12Aが電極22に接触した時点でのロータ14の回転角α2とから、残留トーションを演算するため、コード12の端末12Aが電極22に接触した時点でのロータ14の回転角α1と、コード12の端末12Aが電極20から離間した時点でのロータ14の回転角α2とから、残留トーションを演算する場合に比べ、電極とコードとのチャタリングの影響を受け難い。この結果、回転角α2の検出が正確になり、残留トーションの測定精度が更に向上する。
【0051】
また、本実施形態では、電極20、22を棒状とし、且つ、コード12の端末12Aを電極20、22に確実に接触させるためのカバー30を設けたため、測定中に電極20、22がコード12の端末12Aから外れ難くなる。この結果、残留トーションの測定を確実に行うことができる。
【0052】
また、本実施形態では、操作部28に配設されたS縒りスイッチ28Aを押圧操作した場合には、残留トーションにおける時計方向回りを+表示、反時計方向回りを−表示し、Z縒りスイッチ28Bを押圧操作した場合には、反時計方向回りを+表示、時計方向回りを−表示するため、コード12に応じて、残留トーションの±表示を正確に行える。
【0053】
また、本実施形態では、操作部28に設けられたスイッチ28Cを操作することによって、例えば、コード12の軸径、材質等に応じてロータ14の回転速度を可変することができるようになっているため、コード12の軸径、材質等に応じて最適なロータ14の回転速度を設定することで、残留トーションの測定を確実に行うことができると共に、測定時間を短縮することもできる。
【0054】
また、本実施形態では、残留トーション測定装置10の上部にガイドユニット48を取り付けることで、コード12の真直性に影響され測定中に、コード12が軸線方向と直交する方向へ移動するのを防止できるため、残留トーションの測定精度が更に向上する。
【0055】
また、本実施形態では、測定を開始する前に、曲げユニット60により、コード12の端末12Aを規定角度に折り曲げることができるため、測定準備も自動化できる。
【0056】
なお、5mのコード12に所定のトーションを加え、その時トーションを本実施形態の残留トーション測定装置10で、それぞれ2回測定した結果(測定結果をグラフ上に○点で示す)を図6のグラフに示す。このグラフから、本実施形態で測定した残留トーションの値が加えたトーションと殆ど変わらない結果が得られた。
【0057】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、本発明の残留トーション測定装置10における電極20、22を何れか1本とした構成としても良い。
【0058】
また、操作部28はタッチパネル等の他の構成としても良く、表示手段はディスプレイ26に限定されず、デジタルメータ等の他の表示手段としても良い。また、折り曲げユニット60にもガイドユニット48を設けた構成としても良い。
【0059】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明の残留トーション測定装置は、端末が規定角度に折り曲げられた被測定部材と、被測定部材の端末に当接可能に配設された電極と、電極を被測定部材の軸回りに回転させる駆動手段と、駆動手段を所定の方向に回転し、被測定部材の端末と電極とが接触または離間した際の電極の各回転角から被測定部材の残留トーションを演算する演算制御手段と、演算制御手段の演算結果を表示する表示手段と、を有するため、検査員によるバラツキもなく、測定精度も回転角度で測定できることから良くなり、高い生産性で製造できるという優れた効果を有する。
【0060】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の残留トーション測定装置において、電極が被測定部材の端末を挟んで2本配設されているため、請求項1に記載の効果に加えて、残留トーションの測定精度が更に向上するという優れた効果を有する。
【0061】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載の残留トーション測定装置において、電極が被測定部材の軸線方向に延設されているため、請求項1または請求項2の何れかに記載の効果に加えて、測定を確実に行うことができるという優れた効果を有する。
【0062】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の残留トーション測定装置において、被測定部材の端末を電極に確実に接触させるためのカバーを有するため、請求項1〜請求項3の何れかに記載の効果に加えて、測定を確実に行うことができるという優れた効果を有する。
【0063】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の残留トーション測定装置において、演算制御手段が、被測定部材に応じて電極の回転速度を可変できるため、請求項1〜請求項4の何れかに記載の効果に加えて、測定を確実に行うことができると共に、測定時間を短縮することもできるという優れた効果を有する。
【0064】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の残留トーション測定装置において、演算制御手段が、被測定部材に応じて表示手段における±表示を可変できるため、請求項1〜請求項5の何れかに記載の効果に加えて、残留トーションの±表示を正確に行えるという優れた効果を有する。
【0065】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れかに記載の残留トーション測定装置において、被測定部材が軸線方向と直交する方向へ移動するのを防止する位置決め手段を有するため、請求項1〜請求項6の何れかに記載の効果に加えて、測定精度が更に向上するという優れた効果を有する。
【0066】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れかに記載の残留トーション測定装置において、被測定部材の端末を規定角度に折り曲げるための曲げ手段を有するため、請求項1〜請求項7の何れかに記載の効果に加えて、測定準備も自動化できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る残留トーション測定装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る残留トーション測定装置におけるガイドユニットを示す平面図である。
【図3】(A)〜(D)は本発明の一実施形態に係る残留トーション測定装置の作用説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る残留トーション測定装置における折り曲げユニットを示す斜視図である。
【図5】(A)、(B)は本発明の一実施形態に係る残留トーション測定装置における折り曲げユニットの作用説明図である。
【図6】コードに所定のトーションを加え、その時の残留トーションを本実施形態で測定した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 残留トーション測定装置
12 コード(被測定部材)
12A コードの端末
14 ロータ(駆動手段)
20 電極
22 電極
24 制御装置(演算制御手段)
26 ディスプレイ(表示手段)
30 カバー
48 ガイドユニット(位置決め手段)
60 曲げユニット(曲げ手段)
61 チャック
62 溶断チャック
64 ガイドチャック
66 ロータ
68 回転角度可変カム

Claims (8)

  1. 端末が規定角度に折り曲げられた被測定部材と、
    該被測定部材の端末に当接可能に配設された電極と、
    該電極を前記被測定部材の軸回りに回転させる駆動手段と、
    該駆動手段を所定の方向に回転し、前記被測定部材の端末と前記電極とが接触または離間した際の前記電極の各回転角から前記被測定部材の残留トーションを演算する演算制御手段と、
    該演算制御手段の演算結果を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする残留トーション測定装置。
  2. 前記電極が前記被測定部材の端末を挟んで2本配設されていることを特徴とする請求項1に記載の残留トーション測定装置。
  3. 前記電極が前記被測定部材の軸線方向に延設されていることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の残留トーション測定装置。
  4. 前記被測定部材の端末を前記電極に確実に接触させるためのカバーを有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の残留トーション測定装置。
  5. 前記演算制御手段が、前記被測定部材に応じて前記電極の回転速度を可変できることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の残留トーション測定装置。
  6. 前記演算制御手段が、前記被測定部材に応じて前記表示手段における±表示を可変できることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の残留トーション測定装置。
  7. 前記被測定部材が軸線方向と直交する方向へ移動するのを防止する位置決め手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の残留トーション測定装置。
  8. 前記被測定部材の端末を規定角度に折り曲げるための曲げ手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の残留トーション測定装置。
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