JP4278371B2 - 紡糸装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にリング精紡機(Ringspinnmaschine)またはリング撚糸機(Ringzwirnmaschine)に用いられる紡糸装置であって、ホワール(Wirtel)により駆動されるスピンドル軸と、糸クランプ装置とが設けられていて、該糸クランプ装置が上側の範囲にアンダワインディングクラウンもしくは切断リングを有しており、さらに糸クランプ装置が、ホワールもしくはスピンドル軸を取り囲むスライドスリーブを有しており、該スライドスリーブが、スピンドル軸に配置された巻き管に巻き取られた糸のアンダワインディングをクランプ式に固持するためにアンダワインディングクラウンに作用結合されている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
このような形式の紡糸装置は、たとえば欧州特許第0462467号明細書またはドイツ連邦共和国特許出願第19755971.9号明細書もしくはドイツ連邦共和国特許出願第19719166.5号明細書に基づき公知であって、糸クランプ装置を有している。公知の紡糸装置は、アンダワインディングクラウンと位置固定スリーブとを備えたスピンドル軸と、リングフレームに設けられた、トラベラを備えた紡出リングとから成っている。位置固定スリーブまたはスライドスリーブは圧縮ばねによってホワールの端面と、位置固定スリーブに設けられたフランジとの間でアンダワインディングクラウンに向かってプリロードもしくは予荷重をかけられている。位置固定スリーブは外側リングを備えており、この外側リングはリングフレームに設けられたストッパに接触している。したがって、リングフレームによって位置固定スリーブは制限された範囲内で上方または下方へ向かって運動させられる。アンダワインディング時では、リングとトラベラとがアンダワインディングクラウンの下方に位置しているので、位置固定スリーブはアンダワインディングクラウンから引き離されている。ドッフィング運動時に、リングフレームが上方へ向かって運動させられると、位置固定スリーブも一緒に上方へ向かって移動して、アンダワインディングされた糸をアンダワインディングクラウンに対して挟み込んでクランプするので、糸はアンダワインディングクラウンのところで裂断される。
【0003】
【特許文献1】
欧州特許第0462467号明細書
【特許文献2】
ドイツ連邦共和国特許出願第19755971.9号明細書
【特許文献3】
ドイツ連邦共和国特許出願第19719166.5号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、公知の紡糸装置を改良して、糸クランプ装置が容易に交換可能となるような紡糸装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の構成では、冒頭で述べた形式の紡糸装置において、糸クランプ装置が、簡単に交換可能な、予め組み立てられた構成ユニットとして形成されていて、支持性のある構成部分としてスリーブ部分を有しており、該スリーブ部分がスピンドル軸に対して滑り嵌めを有していて、スピンドル軸に形状接続的な結合部、つまり嵌合に基づいた係合による結合部によって相対回動不能にかつ軸方向移動不能に結合されているであるようにした。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、ホワールにより駆動されるスピンドル軸を備えた、特にリング精紡機またはリング撚糸機に用いられる紡糸装置が、下側の範囲に、いわゆる「アンダワインディング巻き」を形成するためのアンダワインディングクラウンを有している。スピンドル軸にはスリーブ部分が被せ嵌められており、このスリー部分には、切断リングの機能をも有するアンダワインディングクラウンが固定されている。スリーブ部分はスライドスリーブによって取り囲まれている。このスライドスリーブは、スピンドル軸に配置された巻き管に巻き取られた糸のアンダワインディングをクランプ式に固持するためにアンダワインディングクラウンに作用結合されている。本発明による紡糸装置は、前記構成部分を有する交換可能な糸クランプ装置を特徴としており、この糸クランプ装置はスピンドル軸に形状接続的な結合、つまり嵌合に基づいた係合による結合を成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面につき詳しく説明する。
【0008】
図1もしくは図1aには、スピンドル軸1と、このスピンドル軸1に被せ嵌められた巻き管2と、この巻き管2上に形成された糸コップ3とを備えた紡糸装置が縦断面図で示されている。リングフレーム6には、トラベラ4を備えた紡出リング5が設けられている。トラベラ4を用いて糸(図示しない)が紡出されて、巻き管2に巻き取られる。スピンドル軸1の下側の範囲はホワール7内に圧入されてプレス嵌めされている。このホワール7は駆動ベルト(図示しない)のためのキャンバを備えた範囲を有している。ホワール7には、スライドスリーブ9が摺動可能に装着配置されている。このスライドスリーブ9は圧縮ばね10によって上方へ押圧されている。スライドスリーブ9の外側にはストッパリング13が設けられており、このストッパリング13はリングフレーム6に設けられた、下方へ向けられたストッパ21に対向して位置しているので、スライドスリーブ9は圧縮ばね10の上方へ向けられたばね力によってリングフレーム6の昇降運動Xを、制限された範囲内で一緒に実施する。スピンドル軸1には、さらに公知の形式でアンダワインディングクラウン(Unterwindkrone)15が設けられている。このアンダワインディングクラウン15の下方には、突出部として形成されたスペースホルダ22が配置されている。環状のガイド部分14の内側の円筒状の壁は、図示の実施例では突出部もしくはスペースホルダ22に対して相補的に形成されている。すなわち、この壁は対応する切込みを有している(図示しない)。
【0009】
図1には、紡糸装置が「アンダワインディング位置」で示されている。すなわち、トラベラ4は短時間、スピンドル軸1の突出部もしくはスペーサホルダ22と同じ高さに位置していて、これにより糸コップ3の完成後にアンダワインディングクラウン15の下方にアンダワインディング45を巻き付けることができる。糸はスライドスリーブ9の上昇運動後にクランプされて、巻き管2の引抜きによってアンダワインディングクラウン15もしくはギザ歯付の切断リングで裂断され、そしてアンダワインディング45はスピンドル軸1に残る。粗太い糸が生産される場合には、付加的にカッタ11が設けられていてよい。
【0010】
図1から判るように、カッタ11はアンダワインディングクラウン15の下方でかつスライドスリーブ9の上方に配置されている。この場合、下方へ向けられたカッティングエッジはスリーブ部分15′もしくはスライドスリーブ9に設けられたクランプ面14′の半径方向外側に位置している。スリーブ部分15′に設けられた、下方へ向けられたクランプ面14′と、スライドスリーブ9に設けられた、上方へ向けられたクランプ面14′とを平坦に形成するか、または刻み目を備えた形に形成することができる。カッタ11のカッティングエッジは糸がクランプされた状態もしくはスライドスリーブ9が閉じられた状態で、両クランプ面14′が重ね合わされたときに両クランプ面14′の下方に設置されているので、カッティングエッジ11′と糸コップ3との間の距離は、両クランプ面14′と糸コップ3との間の距離よりも大きく形成されている。両クランプ面14′の間のアンダワインディングの長さは、スペースホルダ22の外側半径で測定したスリーブ部分15′における円周長さよりも小さいと有利である。
【0011】
突出部もしくはスペースホルダ22は、突出した半円形の円筒体24として形成されていると有利である。この円筒体はスピンドル軸1の長手方向軸線に対して平行に向けられている。これらの突出部もしくはスペースホルダ22は、スピンドル軸1の周面に沿って互いに対して規則的な間隔を置いて配置されている。
【0012】
スリーブ部分15′を備えたアンダワインディングクラウン15は、一体に組み込まれたスペースホルダ22と共にアルミニウムダイカストまたはプラスチックから製造される。スリーブ部分15′はスピンドル軸1に滑り嵌め(Schiebesitz)を有している。アンダワインディングクラウン15の下側には、刻み目が設けられていると有利である。この刻み目はスライドスリーブ9のガイド部分14の上部に設けられた刻み目に対して相補的に糸のためのクランプ面14′に形成されている。
【0013】
スライドスリーブ9はガラス繊維で強化されたPBTP(ポリブチレンテレフタレート)から形成されていると有利である。それに対して、ストッパリング13はMoSでドーピングされたプラスチックから形成されている。スリーブ部分15′はガラス繊維で強化されたPA6(ポリアミド6)から射出成形されると有利であり、この場合、切断リング15も一緒に射出成形される。
【0014】
他方において、前で説明した円筒状のスペースホルダ22の代わりに、スピンドル軸1にもアンダワインディングクラウン15の下方で複数の長手方向溝が設けられていてよい。これらの長手方向溝内には、ガイド部分14に設けられた、内方へ向かって突出した突起が係合している。
【0015】
本発明によれば、スピンドル軸1に装着されたスリーブ部分15′と、アンダワインディングクラウンもしくは切断リング15と、スライドスリーブ9とが、圧縮ばね10およびカバーリング16と共に1つの構成ユニットを形成している。この構成ユニットを全体的に「糸クランプ装置150」と呼ぶものとする。この構成ユニットは上方からスピンドル軸1に被せ嵌めることができる。この場合、スリーブ部分15′はスピンドル軸1の対応する部分1′に滑り嵌めにより被せられている。スリーブ部分15′はスピンドル軸1の軸方向でも、スピンドル軸1の周方向でも位置固定されなければならない。軸方向の位置固定のためには、スリーブ部分15′に溝15′aが、そしてスピンドル軸1に溝1bが、それぞれ旋削加工されているか、もしくは加工成形されていてよい。スナップリング1aによりスリーブ部分15′の位置とスピンドル軸1の軸とが互いに位置固定されるか、もしくは溝15′aの位置と溝1bの位置とが互いに位置固定されるので、スピンドル軸1の長手方向で上方へ向かって引抜き力が生じた場合にしか構成部分15′,10,9等を引き抜くことができない。さらに、スリーブ部分15a′の下側部分もしくはスピンドル軸1の下側部分に、形状接続的な結合部17、つまり嵌合に基づいた係合による結合部17を設けることができる。図1には、スピンドル軸1に歯列が示されている。スリーブ部分15′の内側には、形状接続的な結合部17の範囲で、対応する歯列もしくは刻み目またはねじ山を設けることができる。
【0016】
図1aには、形状接続的な結合部17の択一的な別の構成が示されている。一方の部分、たとえばホワール7またはスピンドル軸1は、歯列の1つの歯に相応する少なくとも1つの突出部7′を有している。図1aには、この突出部7′が円筒状のピンとして図示されている。糸クランプ装置150もしくはスリーブ部分15′がスピンドル軸1に装着されるか、もしくはホワール7へ近付けられるときに、スリーブ部分15′は、セットバック部もしくは引込み部15′′が突出部7′の高さで対応部分に位置するように保持されなければならない。スリーブ部分15が押しずらされると、このスリーブ部分15′の引込み部15′′は突出部7′に被さる。スリーブ部分15′が図1aで見て左側へ回転させられると、突出部7′はポケット15′′′内へ滑り込むので、スリーブ部分15′とホワール7もしくは突出部7′との間にスナップ結合が形成される。
【0017】
スリーブ部分15′の下側の範囲には、カバーリング16を設けることができる。このカバーリング16は圧縮ばね10をスリーブ部分15′の外周面もしくはスリーブ部分15′に設けられた突出部もしくはスペーサホルダ22に位置固定するために、スリーブ部分15′へ押し被される。図1のカバーリング16の左側の部分断面図に示した構成では、圧縮ばね10の下側の部分を外周壁16′によって取り囲んで把持することができる。この外周壁16′は、スライドスリーブ9がスリーブ部分15′に沿って摺動される際にスライドスリーブ9を中心の下側の範囲でセンタリングする。
【0018】
突出部もしくはスペーサホルダ22の上方でかつアンダワインディングクラウンの下方もしくは切断リング15の下方では、図1で見て子午線断面の左側の部分に溝15bが認められる。この溝15bの直径は突出部22におけるスリーブ部分15′の外径に比べて次のように設定されている。すなわち、この溝15bの直径は、周方向で突出部22に載置される糸部分3′がスライドスリーブ9の、上方へ向かう上昇運動時におけるスライドスリーブ9を用いた移動時に溝15bの直径に対して過剰寸法を有して、糸部分3′がこの範囲で、スライドスリーブ9の上面とスリーブ部分15′の上側の隆起部の下面とに設けられた、互いに歯列を備えたクランプ面14′の間に不都合な応力もしくは歪みなしに位置するように設定されている。アンダワインディングクラウンもしくは切断リング15は、スリーブ部分15′と一体に形成されていてよく、たとえばガラスで強化されたポリアミドから形成されていてよい。あるいは、切断リング15とスリーブ部分15′とが2つの別個の部分から組み立てられていてもよい。この場合、切断リング15は鋼または軽金属から製作されている。この場合には、切断リング15は図1の左側に断面図で示したように、隆起部15aもしくは突出部を有していてよい。この隆起部15もしくは突出部はスリーブ部分15′に設けられた溝15bもしくは引込み部内に係合している。図1の左側の部分には、切断リング15とスリーブ部分15′とが2つの別個の部分から形成されている構成が示されており、それに対して図1の右側の部分には、同じ高さにおいて切断リング15とスリーブ部分15′とが一体に形成されている構成が示されている。
【0019】
糸クランプ装置150の上で説明した構成は、従来慣用の構成に比べて次のような利点を有している。すなわち、スピンドル軸1とホワール7と、場合によってはホワールに結合された電動モータのロータとを、糸クランプ装置150とは別個に製造することができる。次いで、スピンドルの最終組付け時では、糸クランプ装置150の予め製作された構成ユニット、つまり主要構成部分であるスリーブ部分15′、圧縮ばね10、スライドスリーブ9等から成る構成ユニットが、特別な工具なしに上方からスピンドル軸1へ被せ嵌められて、スピンドル軸1との形状接続的な結合部17を介して、移動不能な位置へもたされるだけで済む。メンテナンス作業の際には、紡績工場の作業員によって上記構成ユニットもしくは糸クランプ装置150を容易に交換することができる。
【0020】
歯列を用いた結合部17の代わりに、スリーブ部分15′とスピンドル軸1とのねじ山結合部が設けられていてもよい。
【0021】
アンダワインディング45の変向範囲に設けられたアンダワインディングクラウン15の突出したクラウン部分40がカッティングエッジ44を備えていてよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピンドル軸とホワールとスライドスリーブとを備えた紡糸装置をアンダワインディングのための位置で示す横断面図である。
【図1a】スピンドルの一部と糸クランプ装置の一部とを示す図である。
【符号の説明】
1 スピンドル軸、 1a スナップリング、 1b 溝、 2 巻き管、 3 糸コップ、 3′ 糸部分、 4 トラベラ、 5 紡出リング、 6 リングフレーム、 7 ホワール、 7′ 突出部、 9 スライドスリーブ、 10 圧縮ばね、 11 カッタ、 13 ストッパリング、 14 ガイド部分、 14′ クランプ面、 15 アンダワインディングクラウン、 15a隆起部、 15′ スリーブ部分、 15′a 溝、 15′′ 引込み部、15′′′ ポケット、 15b 溝、 15′b 溝、 16 カバーリング、 16′ 外周壁、 17 結合部、 21 ストッパ、 22 スペーサホルダ、 24 円筒体、 40 クラウン部分、 44 カッティングエッジ、 45 アンダワインディング、 150 糸クランプ装置

Claims (15)

  1. リング精紡機またはリング撚糸機に用いられる紡糸装置であって、ホワール(7)により駆動されるスピンドル軸(1)と、糸クランプ装置(150)とが設けられていて、該糸クランプ装置(150)が上側の範囲にアンダワインディングクラウンもしくは切断リング(15)を有しており、さらに糸クランプ装置(150)が、ホワール(7)もしくはスピンドル軸(1)を取り囲むスライドスリーブ(9)を有しており、該スライドスリーブ(9)が、該スライドスリーブ(9)とアンダワインディングクラウン(15)との間にアンダワインディング(45)をクランプ式に固持するためにアンダワインディングクラウン(15)に作用結合されている形式のものにおいて、糸クランプ装置(150)が、交換可能な、予め組み立てられた構成ユニットであり、該構成ユニットが、支持性のある構成部分としてスピンドル軸(1)に装着されたスリーブ部分(15´)と、アンダワインディングクラウンもしくは切断リング(15)と、スライドスリーブ(19)と、圧縮ばね(10)と、カバーリング(16)とを備えており、前記スリーブ部分(15′)がスピンドル軸(1)に対して滑り嵌めを有していて、スピンドル軸(1)に形状接続的な結合部(17,1a,1b,15′a)によって相対回動不能にかつ軸方向移動不能に結合されており、前記圧縮ばね(10)が、一方では前記スライドスリーブ(9)に、他方では前記スリーブ部分(15′)に設けられたカバーリング(16)に、それぞれ支持されており、前記圧縮ばね(10)が、スライドスリーブ(9)と共に前記スリーブ部分(15′)にセンタリングされて被せられていることを特徴とする紡糸装置。
  2. 糸を部分的にスピンドル軸(1)から間隔を置いてアンダワインディングとして巻き付けるために、スリーブ部分(15′)がアンダワインディングクラウン(15)の下方の範囲にスペースホルダ(22)を有している、請求項1記載の紡糸装置。
  3. 糸クランプ装置(150)とスピンドル軸(1)またはホワール(7)との間の形状接続的な結合部(17)が、紡績機械の運転時にスピンドル軸(1)に対して移動不能なスリーブ部分(15′)の内側に設けられている、請求項1記載の紡糸装置。
  4. 糸クランプ装置(150)とスピンドル軸(1)またはホワール(7)との間に歯列(17)が設けられている、請求項1または2記載の紡糸装置。
  5. 糸クランプ装置(150)のスリーブ部分(15′)の内側に歯列(17′)が設けられており、スピンドル軸(1)またはホワール(7)の外周面に、前記歯列(17′)に対応する相補的な歯列(17)が設けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載の紡糸装置。
  6. 糸クランプ装置(150)とスピンドル軸(1)またはホワール(7)との間に、軸方向で作用する形状接続的な結合部(15′a,1b,1a)が設けられている、請求項1から5までのいずれか1項記載の紡糸装置。
  7. 糸クランプ装置(150)のスリーブ部分(15′)に引込み部(15′a)が設けられており、スピンドル軸(1)またはホワール(7)に同じ高さで別の引込み部(1b)が設けられており、糸クランプ装置(150)とスピンドル軸(1)もしくはホワール(7)との相互位置決めのために、スリーブ部分(15′)に設けられた前記引込み部(15′a)と、スピンドル軸(1)またはホワール(7)に設けられた前記引込み部(1b)とにスナップリング(1a)が嵌め込まれている、請求項6記載の紡糸装置。
  8. スリーブ部分(15′)にアンダワインディングクラウン(15)または切断リング(15)が結合されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の紡糸装置。
  9. 切断リングもしくはアンダワインディングクラウン(15)が、スリーブ部分(15′)と一体に形成されている、請求項1からまでのいずれか1項記載の紡糸装置。
  10. アンダワインディングクラウン(15)もしくは切断リング(15)がスリーブ部分(15′)にスナップ式に装着可能である、請求項1からまでのいずれか1項記載の紡糸装置。
  11. 糸クランプ装置(150)のスリーブ部分(15′)に溝(15′b)が設けられており、該溝(15′b)内にアンダワインディングクラウン(15)もしくは切断リングに設けられた隆起部(15a)が係合している、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または10記載の紡糸装置。
  12. アンダワインディングクラウン(15)に設けられた、突出したクラウン部分(40)が、アンダワインディング(45)の変向範囲にカッティングエッジ(44)を備えている、請求項1から11までのいずれか1項記載の紡糸装置。
  13. アンダワインディングクラウンもしくは切断リング(15)と、スリーブ部分(15′)に設けられた突出部(22)との間に溝(15b)が設けられていて、スリーブ部分(15′)の前記突出部(22)の周面に当て付けられた糸部分が、スリーブ部分(15′)に対する閉鎖位置へのスライドスリーブ(9)の摺動後に、クランプ面(14′)へ向かう方向でのシフト時に、スリーブ部分(15′)に設けられたクランプ面(14′)の歯列とスライドスリーブ(9)に設けられた歯列との間に応力なしに挟み込まれて、糸クランプ装置(150)が開放されたときに前記糸部分(3′)が、回転するスピンドル軸から解離されるようになっている、請求項1から12までのいずれか1項記載の紡糸装置。
  14. スリーブ部分(15′)に設けられたスペースホルダ(22)が段付されて形成されていて、該スペースホルダ(22)の、糸コップ(3)から大きく遠ざけられた下側の部分(22a)が、スペーサホルダ(22)の、糸コップ(3)もしくはスピンドル軸(1)の近くに位置する方の上側の部分(22b)よりも半径方向で大きく外側へ向かって延びている、請求項1から13までのいずれか1項記載の紡糸装置。
  15. スライドスリーブ(9)がばね(10)と共にスリーブ部分(15′)にセンタリングされて被せられていて、リングフレーム(6)によってアンダワインディングクラウン(15)から離れる方向に摺動可能である、請求項1から14までのいずれか1項記載の紡糸装置。
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