JP4278173B2 - フルオロポリマー組成物のレーザーマーキング - Google Patents

フルオロポリマー組成物のレーザーマーキング Download PDF

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Description

本出願は、同じ発明者が1994年2月28日付けで提出した特許出願連続番号08/203,157の継続出願である。
発明の分野
本発明はフルオロポリマー組成物基質のレーザーマーキング(laser marking)分野である。
発明の背景
ヨーロッパ特許出願公開第329884号/1989には、強い紫外もしくは可視放射線源、好適にはレーザー源を用いてケーブルのマーキングを行う方法が開示されている。上記方法に従い、TiO2を感光性物質として20重量%以下、好適には5重量%以下の量で含有するPTFE、FEPおよびETFE電気絶縁層を強い放射線に露光させると、結果として、その放射線が入射した所が暗色化する。この入射の模様を調節することにより、文字および数字などの如きマークを生じさせることができる。
このような基質の暗色化は主に放射線とTiO顔料の間の相互作用によって引き起こされると理解される。紫外(UV)放射線を用いそしてPTFEおよびFEPのようにUVがポリマーマトリックスを透過する場合、そのような相互作用のみが暗色化に貢献する。ある場合には、ETFEのように、ポリマー自身もいくらか暗色化してマークに寄与する可能性がある。
このレーザーマーキング技術は、飛行機などで見られる如きコンプレックスワイヤーハーネス(complex wire harnesses)で使用される絶縁ワイヤー上に同定用マークを作り出す場合に魅力のある技術である。回路が複雑なことから色分けおよび棚卸しに関して過度の要求がありそして白色がマーキングにとって良好な背景であることから、そのような使用では白色が好まれる。レーザーマーキングは、ホットスタンピング(hot stamping)の場合に起こる如き機械的損傷が生じる可能性がないこと、フルオロポリマー類にインクを付着させる困難さがないこと、そしてこのマークは実際に表面下に存在していて容易には摩滅しないと言った点で、別のマーキング技術、例えばホットスタンピングおよびインクプリンティング(ink printing)などに比べて有利である。
マークの読み取り性に貢献する重要な特性はマークと背景の間のコントラストである。数字で示すと、コントラストは、マークが示す反射率と背景が示す反射率の間の差を背景の反射率で割った値であり、0−1の範囲の数またはパーセントで表示可能である。数字的に可能な最大コントラストは絶対的黒色マーク(ゼロ反射率)に相当する。マークが絶対的に黒色でない場合(反射率がゼロでない場合)、背景の反射率が一致してくるにつれて背景の白色度が数字的コントラストの増大に貢献する。航空機製造でワイヤーの同定を容易に行おうとする場合に容認される最小コントラストは、溶融加工フルオロポリマー絶縁体もしくはジャケットの場合約60%である。フルオロポリマーマトリックスにTiO2顔料が入っている現存組成物は一般に白色の外観を与えていて、このような基質は時として良好なコントラストのレーザーマークを生じるが、他の場合には、コントラストが比較的劣る。これを、図6において、レーザーマークの光顕微鏡写真で例示する。図6(b)におけるマークは背景に対して50%の桁の低いコントラストを示し、これは最小コントラスト要求である60%に合致しないことになる。ワイヤーハーネス、例えば航空機の電気系で用いられる如きワイヤーハーネスの製造および保守作業中にその作業者がワイヤーの同定を容易に行うことができるように、コントラストを改良しそしてコントラストを均一にすることが望まれている。
米国特許第5,206,280号には、UV放射線を吸収しない第二白色顔料を用いて背景の白色度を高めることでレーザーマークのコントラストを向上させることが開示されている。性能に関するデータは全く与えられていない。
発明の要約
本発明は、TiO2顔料が入っているフルオロポリマー組成物の溶融加工を行うことで製造可能な改良されたレーザーマーキング可能(laser−markable)フルオロポリマー基質を提供する。本発明に従い、TiO2顔料を溶融加工可能フルオロポリマーと一緒に溶融コンパンド化すると、このTiO2顔料は白色外観を与えるが、特徴としてまた凝集物がいくらか存在することを見い出した。このような凝集物は裸眼で見ることができず、溶融加工組成物の断面を高光学倍率で観察すると、そのいくつかは観察可能であるが、大部分は、電子顕微鏡の倍率下でのみ検出可能である。レーザーマーキング用フルオロポリマー基質内に存在する凝集物の集団数が実質的に少なくなるに伴ってマーキング特性が改良されることを見い出した。本発明では、これを、有機シランで被覆したTiO2顔料をフルオロポリマー組成物に入れそしてこの組成物を用いて基質を成形することで達成する。
本発明の1つの態様は、溶融加工可能フルオロポリマーとTiO2顔料を含有する溶融加工基質のレーザーマーキング方法であり、ここでの改良は、上記TiO2顔料に有機シラン含有被膜を持たせることを含む。
別の態様はフルオロポリマー組成物自身であり、ここでは、この組成物に、有機シラン含有被膜で被覆されたTiO2と溶融加工可能フルオロポリマーを含める。
本発明の別の面は、まだ溶融加工して仕上げ品にすべき形態の上記組成物が改良された加工性を示すことを見い出したことであり、これは、例えば本組成物にTiO2を高い充填量で均一に組み込むことができることなどで明らかになる。このような改良はまた仕上げ品における欠陥の頻度が低いことで収率が改良されることからも分かる。本発明のこのような面はフルオロポリマー/TiO2組成物の溶融押出し加工方法における改良として定義可能であり、この改良は、有機シランで被覆された顔料を用いて溶融押出し加工を行うことを含む。
別の態様は本発明の組成物から製造されるワイヤー用絶縁体もしくはケーブル用ジャケットである。
図の簡単な説明
図1(a)および(b)は、TiO2顔料が入っているFEP樹脂押出し物の70X倍率光顕微鏡写真であり、図1(a)(シラン被膜無し)は、顔料凝集物として識別される分散した暗色斑点を示しており、そして図1(b)(有機シラン被膜有り)は、暗色斑点(凝集物)の存在を本質的に示していない。他のフルオロポリマー類をTiO2で色付けした組成物の場合の図2(a)および(b)から5(a)および(b)でも同じ改良が示されている。
図2(a)および(b)は、TiO2顔料が入っているPFA樹脂押出し物の光顕微鏡写真であり、図2(a)はシラン被膜無しでありそして図2(b)は有機シラン被膜有りである。
図3(a)および(b)は、TiO2顔料が入っているECTFE樹脂押出し物の光顕微鏡写真であり、図3(a)はシラン被膜無しでありそして図3(b)は有機シラン被膜有りである。
図4(a)および(b)は、TiO2顔料が入っているPVDF樹脂押出し物の光顕微鏡写真であり、図4(a)はシラン被膜無しでありそして図4(b)は有機シラン被膜有りである。
図5(a)および(b)は、TiO2顔料が入っているETFE樹脂押出し物の光顕微鏡写真であり、図5(a)はシラン被膜無しでありそして図5(b)は有機シラン被膜有りである。
図6(a)および(b)は、TiO2顔料が入っているETFEワイヤー絶縁体上に付けたレーザーマークの光顕微鏡写真であり、これは、図6(a)のコントラストが良好でありそして図6(b)のコントラストが低いことを示している。
図7は、シラン/シロキサン被膜を有するTiO2顔料が入っているETFE樹脂押出し物の光顕微鏡写真である。
図8は、オクタデシルシラン被膜を有するTiO2顔料が入っているETFE樹脂押出し物の光顕微鏡写真である。
図9は、メチルシラン被膜を有するTiO2顔料が入っているETFE樹脂押出し物の光顕微鏡写真である。
図10は、ヘキシルシラン被膜を有するTiO2顔料が入っているETFE樹脂押出し物の光顕微鏡写真である。
図11は、フルオロアルキルシラン被膜を有するTiO2顔料が入っているETFE樹脂押出し物の光顕微鏡写真である。
詳細な説明
二酸化チタン顔料を有機シランで被覆して溶融加工可能フルオロポリマー樹脂基質に組み込むと、この基質上にレーザーマーキング技術で作り出すマークのコントラストが予想外に改良されかつコントラストが均一になることを見い出した。このような改良の機構を確信を持って理解してはいないが、このようなマーキングの改良は該フルオロポリマー組成物を溶融加工した時に存在するTiO2凝集物のレベルが低くなることを伴っていた。このようにTiO2凝集物のレベルが低くなることの証拠を、光学顕微鏡を用いて70X倍率で観察可能な凝集物寸法(この規模で凝集物が実質的に無いこと)および電子顕微鏡でのみ検出可能な凝集物寸法の両方で示す。フルオロポリマー類の色付けに対してTiO2の有機シラン被膜が示す効果は驚くべきことである。これに関する性能が顔料とマトリックスの間の相溶性の問題であるとするならば、ある種のシラン被膜が有する有機炭化水素基が原因でTiO2顔料粒子表面が取得する炭化水素性によってフルオロポリマーとの相溶性が未被覆TiO2に比較していくらか改良されると期待するのは不可能であろう。
本発明の改良レーザーマーキング方法でマークを付けるに適切な基質は、溶融加工可能フルオロポリマー樹脂のマトリックスを有する。使用可能なフルオロポリマー類には、色付けされる溶融加工可能ポリマー類の用途で通常用いられるフルオロポリマー類が含まれる。特に興味の持たれるものは、細長い形状物、例えばワイヤー用絶縁体、電気もしくは光学繊維ケーブル用ジャケット、管材、テープなどの押出し加工で通常用いられるフルオロポリマー類である。本発明で用いるに有用な溶融加工可能ポリマー類にはエラストマー状ポリマー類が含まれるが、明らかに、エラストマー状コンパンドにカーボンブラックを充填材として含めない。
本発明の組成物で使用可能なフルオロポリマー類は、少なくとも1種のフッ素含有モノマー類のポリマー類であるが、これにフッ素を含有しないモノマー類を組み込むことも可能である。フッ素置換モノマー類には、炭素原子を2−8個有するフルオロオレフィン類、および式CY2=CYORまたはCY2=CYOR’OR[式中、YはHまたはFであり、そして−Rおよび−R’−は、独立して、炭素原子を1−8個有する完全フッ素置換もしくは部分フッ素置換されている線状もしくは分枝アルキルおよびアルキレン基である]で表されるフッ素置換ビニルエーテル類(FVE)から成る群のモノマー類が含まれる。好適な−R基は炭素原子を1−4個含み、好適には完全フッ素置換されている。好適な−R’−基は炭素原子を2−4個含み、好適には完全フッ素置換されている。本発明で用いるフルオロポリマー類には、これらに限定するものでないが、融点をPTFEの融点より有意に低いところまで下げるに充分な濃度で少なくとも1種の共重合性モノマーを用いたテトラフルオロエチレン(TFE)の溶融加工可能コポリマー類の群が含まれる。このようなコポリマー類は一般に0.5x103から60x103Pa・sの範囲の溶融粘度を示すが、この範囲外の粘度も知られている。TFEと一緒に用いるコモノマー類には例えばパーフルオロオレフィン類、FVEおよびエチレン(E)などが含まれ、これらが好適である。完全フッ素置換コモノマー類の中でヘキサフルオロプロピレン(HFP)およびパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)、特にパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)が最も好適である。主要コモノマーがEである場合、通常、高温脆性を防止する目的で第三モノマーを少量用い、PPVE、パーフルオロブチルエチレン(PFBE)およびヘキサフルオロイソブチレン(HFIB)が好適である。他の好適なフルオロポリマー類にはクロロトリフルオロエチレン(CTFE)のポリマー類[E/CTFEコポリマー類を包含]、およびフッ化ビニリデン(VF2)のポリマー類[ホモポリマー類およびVF2と1種以上のパーフルオロオレフィン類(特にHFPを含む)とのコポリマー類を包含]が含まれる。
本明細書で用いる如き「シラン被覆(silanized)」TiO2は、シラン(類)またはシラン(類)とポリシロキサン(類)の混合物[集合的にまた有機ケイ素化合物とも呼ぶ]で被覆されたTiO2顔料を指す。
本発明で用いるに有用なシラン被覆TiO2のためのTiO2顔料基剤は一般にルチルもしくはアナターゼ結晶形態のものである。これらは通常それぞれ塩化物方法または硫酸塩方法で製造されるが、アナターゼを後で焼成することでルチル形態にすることができる。塩化物方法の場合、TiCl4に酸化を受けさせてTiO2にする。硫酸塩方法の場合、チタン含有鋼石を硫酸に溶解させた後、その結果として生じる溶液に一連の段階を受けさせてTiO2を生じさせる。両方の方法とも「The Pigment Handbook」、第1巻、第2版、Johm Wiley & Sons、NY(1988)に詳述されている。通常、上記方法の生成物に対して特定の仕上げ段階を実施し、例えばまだスラリーになっていない場合スラリー状にし、濾過し、洗浄し、乾燥させ、そして流体エネルギーミルを用いて製粉を行う。流体エネルギー製粉は、米国特許第4,427,451号に記述されているように、内側に向かう螺旋状渦巻きの外側部分に乾燥TiO2顔料と流体、例えば空気または蒸気などを導入してTiO2を高速でその螺旋状渦巻きの外被内に運び込むことで凝集物を壊すことを伴う。TiO2の平均粒子サイズは5−1000nmの範囲であってもよく、白色顔料として有効な性能を示すには通常150−400nmの範囲である。本発明で用いるTiO2顔料基剤は他の材料を含有していてもよく、必ずしもでないが通常、表面処理された形態である。添加剤物質には、アルミナ、シリカおよび酸化錫などの如き酸化物に加えて、トリエタノールアミン、トリメチロールプロパン、ホスフェート類、フッ化物などが含まれる。このような任意の添加剤を本発明の組成物で用いる場合、フルオロポリマー類の加工温度で水が放出される可能性を避ける目的で、セラミック型または他の非水和型のものが好適である。
本発明の実施で用いるに適切なシラン類には、一般式
SiR1234 (I)
[式中、
少なくとも1つのRは、非加水分解性の有機基、例えば炭素原子を1−20個、好適には炭素原子を4−20個、最も好適には炭素原子を6−20個有するアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアラルキルであり、そして少なくとも1つのRは、加水分解性基、例えばアルコキシ、ハロゲン、アセトキシまたはヒドロキシなどである]
で表されるシラン類が含まれる。他の2つのRは、独立して、上述した如き加水分解性もしくは非加水分解性基である。上記Rの少なくとも2つ、特に3つが加水分解性を示すのが好適である。非加水分解性Rはフッ素置換されていてもよい。この上に説明したシランを本明細書では非加水分解性R基(類)に関して「有機シラン」と呼ぶ。非加水分解性Rは好適には非官能性である。アルキル、シクロアルキル、アリールおよびアラルキルが好適な非加水分解性Rであり、アルキルが最も好適であり、そしてこのアルキル基は如何なるフッ素置換基も包含し得る。加水分解性Rが同じである場合、この有機シランは
R’xSiR”4-x (II)
で表示可能であり、ここで、R’は上で定義したように非加水分解性でR”は加水分解性であり、そしてx=1−3である。好適なR”にはメトキシ、エトキシ、クロロおよびヒドロキシが含まれる。取り扱いが容易なことからエトキシが特に好適である。好適なシラン類にはオクチルトリエトキシシラン、ノニルトリエトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、ドデシルトリエトキシシラン、トリデシルトリエトキシシラン、テトラデシルトリエトキシシラン、ペンタデシルトリエトキシシラン、ヘキサデシルトリエトキシシラン、ヘプタデシルトリエトキシシランおよびオクタデシルトリエトキシシランが含まれる。有機シラン類の混合物も使用可能である。
有機シランの濃度は、シラン被覆顔料TiO2全体を基準にして典型的に約0.1から約5重量%、好適には約0.5から約1.5重量%である。
別の態様では、本発明の実施で有機シランとポリシロキサンの混合物を用いるのが有用である。適切なポリシロキサン類は一般式
[RnSiO(4-n)/2m (III)
[式中、
Rは有機もしくは無機であってもよく、n=0−3、そしてm≧2である]
で表される。例えばポリジメチルシロキサン(PMDS)、ビニルフェニルメチル末端を有するジメチルシロキサン類、ジビニルメチル末端を有するポリジメチルシロキサンなどが適切なポリシロキサン類である。PMDSが好適なポリシロキサンである。この混合物で用いるに有用な有機シランはこの上に記述した有機シランであり得る。有機シランとポリシロキサンを一緒にした濃度は、シラン被覆顔料TiO2全体を基準にして約0.1から約5重量%、好適には約1−3重量%である。R’がブチルもしくはオクチルであり、R”がアルコキシでありそしてx=1である式(II)で表される有機シランを約0.5から1重量%およびPDMSを約1重量%用いるのが特に好適である。望ましくは、シラン/ポリシロキサンの比率を1/2から2/1の範囲にし、好適には約1/1にする。
有機シラン類およびポリシロキサン類は商業的に入手可能であるか或は本技術分野で公知の方法で製造可能である。例えばS.Pawlenko著「Organosilicon Compounds」、G.Thieme Verlag、New York(1980)を参照。
数多くの方法でTiO2顔料を有機シランで処理することができる。乾燥酸化基剤へのシラン添加は、例えば混ぜものなしか或は予め加水分解を受けさせて、スラリーの状態でか、濾過段階でか、乾燥中にか、流体エネルギーミル(ミクロナイザー)またはメディアミル(media mill)中でサイジング処理を行っている時か、或は粉砕後のブレンド段階中に実施可能である。例えば、米国特許第3,834,924号には、適切な固体混合装置内で有機シランと顔料分散物を直接混合もしくはブレンドすることが記述されている。ポストブレンディング(post−blending)の例が米国特許第3,916,735号および4,141,751号に記述されている。ポリシロキサンはシランと一緒にか或はシランを加えた後に添加可能である。工程流れ成分として水を液体としてか或は蒸気(水蒸気)として存在させると、有機シランが有する加水分解性基の加水分解が起こってシラン被膜がTiO2基剤に結合する。有機シランを混ぜものなしにTiO2基剤に添加すると、TiO2に吸着されている水分が加水分解を引き起こす。シラン類の加水分解はUnion carbide Corp.の「Organofunctional Silanes」(1991)に詳述されている。本発明のフルオロポリマー組成物を製造する場合、有機シラン被膜が有する加水分解性基の加水分解を個別に起こさせるのが最も便利であり、このシラン被覆TiO2は、被覆過程に注意を払う必要なくフルオロポリマー樹脂と組み合わせる準備ができている。
TiO2は種々の目的でしばしばポリマー材料に組み込まれており、この目的には隠蔽、外観、紫外線遮蔽、同定などが含まれる。フルオロポリマー類はTiO2が用いられるポリマー材料の仲間に入り、特にフルオロポリマーをワイヤー用絶縁体またはケーブル用ジャケットとして用いるべき時にTiO2が用いられる。本発明のフルオロポリマー組成物には幅広い範囲のシラン被覆TiO2顔料濃度を持たせることができる。TiO2の濃度が低すぎると、有効な色付けが達成されなくなる。この濃度があまりにも高すぎると、便利な加工および/または機械的もしくは電気的特性が悪影響を受け得る。TiO2の濃度は、TiO2とフルオロポリマーを一緒にした重量を基準にして一般に約0.1重量%から約70重量%の範囲であってもよい。仕上げ品では約0.25−10重量%のTiO2濃度範囲が好適である。この目的が単に白色にすることである場合、通常、約0.25−2重量%の範囲の濃度で充分である。レーザーマーキングを行うに好適な組成物の場合、シラン被覆TiO2顔料を1−10重量%、最も好適には1−5重量%入れる。色付けしていないフルオロポリマー樹脂を用いて後で希釈して、より低い濃度、例えばこの上の文章で示した如き濃度を達成するに適した濃縮物を製造する場合、通常、5−30重量%の如き高濃度か或は50重量%または約70重量%にも及ぶ高濃度範囲を選択するのが適切である。
有機シランで被覆したTiO2を溶融加工可能フルオロポリマーに組み込んで本発明のフルオロポリマー組成物の成形を行う場合、本技術分野で知られている如何なる溶融コンパンド化技術も使用可能である。本発明の組成物を成形もしくは加工する時、有機シランが有する有機基とフルオロポリマーの間で反応性相互作用が生じないと考えている。一般的には、TiO2とフルオロポリマー樹脂を一緒にした後、フルオロポリマーの溶融物にせん断をかけるブレンド操作を用いてこれらを混合する。このフルオロポリマー樹脂は粉末、粒子、ペレットまたは立方体の形態で通常入手可能である。通常、最初にTiO2と樹脂をこの樹脂を固体状態にしながら(溶融させないで)一緒にした後、何らかの方法で乾燥ブレンドする。これは簡単な様式で実施可能であり、例えばバッグに入れて振とうするか或は密封容器に入れて回転させるか、或はより複雑な様式、例えば撹拌機またはパドルが備わっているブレンダーを用いることなどで実施可能である。押出し機にTiO2とフルオロポリマー樹脂を共供給してこれらの材料を一緒にしそしてこの樹脂が溶融状態に到達するまでスクリューでこれらを一緒に混合することも可能である。TiO2とフルオロポリマー樹脂の溶融ブレンドは公知装置、例えば単軸押出し機、2軸押出し機、内部ミキサーなどを用いて実施可能である。通常、押出し機を用いる。この溶融ブレンドは、溶融押出し加工のように、本組成物の仕上げ品を成形する過程の一部として実施可能である。また、この溶融ブレンドは予備段階として実施可能であり、この場合、任意にフルオロポリマー組成物を例えば立方体として単離した後、次の過程で仕上げ品の成形を行う。本分野の技術者が理解するであろうように、本発明のフルオロポリマー組成物の製造で使用可能な技術の変法は数多く存在する。例えば、高TiO2濃度の濃縮物、即ち本発明の1つの組成物を最初に調製した後、この濃縮物をTiO2が入っていないフルオロポリマー樹脂と一緒にして本発明の別の組成物を得ることができる。
TiO2で色付けされたフルオロポリマー組成物はしばしばフルオロポリマー樹脂と顔料以外の成分を全く含まない。しかしながら、他の添加剤が用いられることは公知である。例えばETFE樹脂には、通常、銅安定剤が非常に低い濃度で入っている。さらなる説明として、フルオロポリマー類を最終形状に加工した後、時には、例えば照射などで架橋を起こさせるが、この場合、架橋促進剤が用いられることは公知である。このような他の添加剤の使用は本発明の範囲内である。
本発明のフルオロポリマー組成物は、溶融加工可能フルオロポリマー樹脂マトリックス中のTiO2凝集物の集団数の低下を示す。このような改良は、薄い断片を光学および電子顕微鏡で分析した時の結論として引き出され、これは、有機シラン被膜を有するTiO2を用いることに起因する。
TiO2顔料に有機シラン被膜を付けることの別の利点は、フルオロポリマー組成物、特に顔料濃度が高いフルオロポリマー組成物の加工性が改良されることである。例えば、シラン被覆TiO2が15重量%入っている組成物は、シラン被膜無しのTiO2がより低い濃度で入っている組成物に比べて、より良好な表面品質で容易に押出し加工可能である。更に、シラン被覆TiO2顔料が入っている組成物は、シラン被膜無しのTiO2顔料が入っている組成物に比べて、より高い収率で仕上げ品、例えばワイヤー用絶縁体などに変換可能である。
ワイヤーおよびケーブルの製造では、通常、TiO2で色付けされたフルオロポリマーが導電体を取り巻くワイヤー用絶縁体としてか或は絶縁ワイヤーが1本以上入っているケーブル用のジャケットとして用いられる。上記フルオロポリマー類はまた光学繊維ケーブル用ジャケットとしても使用可能である。絶縁体およびジャケットがそれぞれ本発明のフルオロポリマー組成物を含むところの絶縁ワイヤーおよびジャケット付きケーブルもまた本発明の範囲内である。
本発明のフルオロポリマー組成物から作られる形状物、例えばワイヤー用絶縁体およびケーブル用ジャケット、光学繊維束用ジャケットなどの表面は、レーザーマーキング技術に対して改良された応答を示す。このような改良の証拠は、マークと背景のコントラストが高くなること、そしてコントラストの均一さが増すことで示される。本明細書に開示したフルオロポリマー組成物を基とする改良レーザーマーキング方法は本発明の一部である。
実施例
実施例および対照の組成物を製造する時に用いるポリマー樹脂を表1に示す。メルトフロー率(MFR)を記述する場合、測定方法をASTM標準で指定し、これを樹脂に関して示す。一般的製造方法に関しては特許文献を引用する。
Figure 0004278173
実施例1−10では、有機シランまたは有機シランとポリシロキサンをTiO2に添加することができる種々の様式を説明する。
実施例1
固体量が30−60重量%で粘度が2200cpである水中のTiO2顔料スラリーを希NaOHで処理してpHを9−11に調節することで、スラリーの粘度を低くして約120cpにした。次に、60リットルのメディアミルを用いて上記スラリーを3ガロン/分(11.4リットル/分)の割合で処理することにより、所望の粒子サイズ低下を達成した。このミルから排出させた時点で、オクチルトリエトキシシラン(Union Carbide、現在はOsi)を1重量%用いて上記スラリーを処理し、そして水が1重量%未満になるようにスプレー乾燥を行った。
実施例2
固体量が53重量%で粘度が8500cpのTiO2顔料スラリーを室温で0.2mLの有機分散剤(アミノメタノールプロパン、0.1重量%)で処理することでスラリーの粘度を低くして20cpにした。次に、実施例1と同じメディアミルを用いて上記スラリーを処理した。このミルから排出させた時点で、オクチルトリエトキシシランを約0.8重量%用いて上記スラリーを処理し、室温で10分間撹拌し、そして水が1重量%未満になるようにオーブン中で一晩乾燥させた。
実施例3
中和した顔料TiO2を3000g重量測定して鍋の中に入れた後、これにブチルトリメトキシシラン(Union Carbide Corp.)を30g噴霧した。この処理した顔料を流体エネルギーミル内で加工(ミクロンサイズまで細かく)した。この細かくした顔料を30gのポリジメチルシロキサン(PDMS)(Huls Corp.)と一緒にPatterson−Kelley Vブレンダー内で混合した。
実施例4
ブチルトリメトキシシランの代わりにオクチルトリエトキシシランを用いる以外は本質的に実施例3を繰り返した。
実施例5
本質的に実施例3と同様にして、オクチルトリエトキシシランおよびPDMSを各々約1重量%用いて中和顔料ルチルTiO2を処理したが、但しここでは、流体エネルギーミルに上記化合物を加える時、これを粉砕用チャンバ内に存在するノズルに通した。
実施例6
オクチルトリエトキシシランを約1重量%噴霧することで顔料ルチルTiO2の処理を行った後、実施例3と本質的に同様に流体エネルギーミルで処理した。PDMSを存在させなかった。
実施例7
オクタデシルトリエトキシシラン(Huls Corp.)を1重量%噴霧することで顔料ルチルTiO2の処理を行った。
実施例8
オクタデシルトリエトキシシランの代わりにメチルトリメトキシシラン(Petrach)を用いる以外は本質的に実施例7を繰り返した。
実施例9
オクチルトリエトキシシランの代わりにヘキシルトリメトキシシラン(Petrach)を用いる以外は本質的に実施例6を繰り返した。
実施例10
フッ素置換有機基を有するトリクロロシラン類の混合物がHFC−113(1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン)に入っている溶液をオクタデシルトリエトキシシランの代わりに用いる以外は本質的に実施例7を繰り返した。上記フルオロ有機ケイ素化合物は米国特許第3,450,738号に開示されている。上記溶液は商業的に入手可能である[Zonyl(商標)フルオロシラン、デュポン(DuPont Co.)]。この場合の有機基は、式−CH2CH2n2n+1[式中、nは主に8、10および12である]で表されるアルキルであった。このフルオロアルキル混合物のさらなる詳述に関しては米国特許第5,276,194号を参照。上記溶液中のシラン混合物濃度は約50重量%であった。この場合、上記溶液をTiO2に噴霧した後、HFC−113を蒸発させることにより、TiO2の上にフルオロシランを約0.5重量%付着させた。
実施例8−22では、TiO2が入っているフルオロポリマー組成物の特性およびこのフルオロポリマー組成物に入っているTiO2の状態を取り扱う。
実施例11および対照
この実施例では、TiO2顔料が入っている基質のレーザーマーキングを行う場合にシラン被覆TiO2が示す有益さを説明する。実施例1、2または6のいずれかに従ってオクチルトリエトキシシランで被覆したルチルTiO2を約2重量%用いて、上述した如きETFE樹脂をコンパンド化した後、よったAWG 20錫メッキ銅伝導体の上に押出し加工した。AWG 20より線の直径は約0.037インチ(0.94mm)であり、そして絶縁体を取り付けたワイヤーの直径は約0.050インチ(1.3mm)であった。シランで処理しなかったルチルTiO2を用いて同様な絶縁ワイヤーを対照Aとして調製した。これらのワイヤーを電子ビーム照射で架橋させた。
異なる5つのVektronics Model WV 1200レーザーマーキング機を用いて両方のワイヤーのマーキングを行った後、そのマークとマークを付けなかった絶縁体の間のコントラストを測定した。各試験で数個のマークの平均値を表2に要約する。対照Aは比較的良好であり、これが示したコントラストは従来技術の範囲の上限であった。しかしながら、本発明のワイヤー用絶縁体上のマークは、一般に、上記対照のマークに比べて、より高くてより均一なコントラストを示す。この生データは、このように本発明の実施例の場合のコントラストがより高いことはその背景が示す反射率がより高いこととマークが示す反射率がより低いことの両方が貢献している一方、均一さが改良されていることはそのマークの反射率がより均一であることによるものであることを示している。更に、実施例11の5本のワイヤーサンプルにCapris Model 500レーザーマーキング機(Spectrum Technologies,Ltd)でマークを付けた。この5個のサンプルが示すコントラスト値の範囲は非常に狭く、79−81%であり、そしてその平均値は80%であった。また、この結果を表2(レーザー6)に示す。
実施例11のワイヤーおよび図6(b)に示す対照Bのワイヤーから絶縁体の片を取り外し、断面が出るように切った後、透過電子顕微鏡(TEM)で検査した。11800Xおよび23000X倍率で撮ったTEM顕微鏡写真をQuantimet(商標)Model 970画像分析装置および関連ソフトウエア(Cambridge Instruments)で分析してTiO2の粒子サイズと粒子サイズ分布を測定した。高解像度のビデオカメラを用いて上記顕微鏡写真を走査して画像分析装置に送り込んだ。この分析で得られた数平均粒子サイズは、実施例8の場合216nmで対照Bの場合280nmであり、ここでは、全粒子を観察された形状の球相当物として取り扱った。粒子サイズ分布は両方の場合ともほぼ対数正規であり、明らかに対照Bの方がより大きな粒子がより多い集団数で存在していた。累積質量データでより興味の持たれる情報が得られ、これを表3に要約する。第一縦列に上記分析で得られた相当球直径値をいくつか示す。第二縦列および第三縦列(それぞれ実施例11および対照B)は、第一縦列に示した値より大きい相当球直径を有するTiO2粒子質量の分率を示す。この2組のデータの間の差は、直径が約300−500nmの範囲の時に最大である。例えば、対照Bの場合、TiO2質量の65%が382nm以上の直径を有する粒子として存在しているが、本発明の実施例の場合、この直径を越える粒子は46%のみであった。23000X倍率の顕微鏡写真で検査した結果、実施例11および対照Bの場合の巨大粒子の多くは凝集物であることが分かり、画像分析において、その凝集物は単一の粒子として取り扱われる。このような比較は、TiO2を有機シランで被覆すると光学顕微鏡で観察することができないほど小さい直径を有するTiO2凝集物の集団数が低下することを示している。この特別な画像分析は、TEM倍率が極めて高いことから、以下に示す実施例の場合の対照で光学顕微鏡で観察される種類の非常に大きな凝集物に対しては敏感でなかった。
Figure 0004278173
Figure 0004278173
実施例12−16および対照
表1に挙げるポリマー樹脂FEP、PFA、ECTFE、PVDFおよびETFEの各々に関して、押出し加工した立方体10ポンド(4.55kg)を12.9gのオクチルトリエトキシシラン被覆TiO2と一緒にポリエチレン製バッグ内で振とうして、この立方体とシラン被覆顔料をドライブレンドすることにより、白色顔料の量が0.28重量%の混合物を得た。これらをこの上に示した樹脂コードの順で実施例12−16として識別する。表面を酸化物で処理した顔料ルチルTiO2(Ti−Pure(商標)二酸化チタン顔料グレードR−960、デュポン)を白色顔料として同じ様式で同じ濃度で用いて対照C−Gを調製し、これらをこの上と同じ順で識別する。選択した顔料充填量は、不透明さで以下の光学顕微鏡測定が妨害されないように、白色に色付けする範囲の下限であった。長さ/直径比が24/1の1.5インチ(38mm)Davis Standard単軸押出し機のフィードホッパーに上記ブレンド物の各々を入れ、個々の樹脂に適切な溶融温度を用いて、直径が約0.75インチ(19mm)のインライン管材用ダイスに通して押出した。実施例12−13および対照C−Dの場合に用いたスクリューは混合ヘッドデザインを有していた。実施例14−16および対照E−Gの場合のスクリューは混合ヘッドセクションが備わっているバリヤースクリューであった。管材を成形する代わりに、溶融した樹脂を無形状の塊としてダイス出口の所で集めて固化させた。
低温ミクロトーム(R.Jung AG)を用いて、その色付けして固化させた塊を薄切りして厚さが約0.02mmの断片にした後、これを透過光で顕微鏡検査した。70X倍率において、本実施例は明らかに均一で一般に顔料凝集物を含まないが、対照は顔料凝集物の存在を示し、この凝集物は、ワンチップ(one−chip)ビデオ光顕微鏡写真(70X倍率)で大きな暗色斑点として見られ、この顕微鏡写真を実施例12−16および対照に相当する図1−5として示す。従って、有機シランの被膜を有するTiO2を用いると、結果として、実施例11で考察した電子顕微鏡測定を補足する試験規模で実質的にTiO2凝集物が観察されない溶融加工可能フルオロポリマー組成物が得られた。
実施例17−21
実施例16の手順を本質的に繰り返したが、この場合、異なる5つのシラン被覆TiO2顔料をETFEフルオロポリマー樹脂中で用いて管材をダイスから産出させた。このシラン被覆TiO2の調製を表4に従って行った。70X倍率の光顕微鏡写真(図7−11)は結果の分類を示す。オクタデシルシランおよびヘキシルシラン(実施例18および20)は明らかに実施例16に相当する結果を与えた。フルオロアルキルシラン(実施例21)の場合、この試験で小さい凝集物が若干生じた。ブチルシランとPDMSの混合被膜(実施例17)の場合に生じた凝集物量は少なかったが、その凝集物はより大きかった。メチルシラン(実施例19)の場合、小さい凝集物が多数生じた。対照Gの反復では、図5(a)と同様な光顕微鏡写真が得られた。
Figure 0004278173
実施例22
溶融加工可能フルオロポリマーを押出し加工したペレットと一緒に、実施例12−16および対照で用いたシラン被覆TiO2顔料および対照TiO2顔料を種々の比率でドライブレンドすることにより、顔料濃度が5−30重量%の範囲の混合物を得た。このフルオロポリマーは、約22のMFRを示す以外は実施例12で用いたのと同様なTFEコポリマーであった。選択したブレンド物を1.5インチ(38mm)のBrabender Model 15−20 二軸ミキサーで押出し加工をしたが、ここでは、オリフィス直径が0.25インチ(6.4mm)のデュアルビーディングダイス(dual beading die)に通し、そしてこのダイスの所の溶融温度を約315℃にした。このビーディング(beadings)を水中で急冷した後、細断してペレット状にした。対照顔料が10−30重量%の濃度で入っている組成物の押出し加工性は、押出し物の表面品質で評価して劣っており、こぶを含む粗さを示した。対照顔料を5重量%含有する組成物のみがこの基準でかなり良好に押出し加工されたが、その押出し物はまだ表面にこぶを有していた。シラン被覆TiO2が15重量%入っている組成物は良好に押出し加工され、有機シラン被膜無しの対照顔料が5重量%入っている組成物に比較してずっと良好な表面品質を示した。
上記実験で得た各顔料が15重量%入っているペレットをTiO2が入っていない樹脂と一緒に3/97の比率でドライブレンドすることにより、顔料が0.45重量%入っているブレンド物を得た。次に、このブレンド物を用いて60mmのNokia Maillefer単軸押出し機でAWG 24固体状銅導電体上に白色絶縁体を押出し加工したが、この押出し機の長さ/直径比は30/1であり、そしてこれにはMaillefer4/6クロスヘッド、混合ヘッド付きスクリュー、直径が0.315インチ(8mm)のダイス、および0.188インチ(4.8mm)のガイダーチップが備わっていた。溶融温度を約765度F(407℃)にした。ライン速度を1500フィート/分(457m/分)にし、そしてドローダウン比(drawdown ratio)を約100/1にした。押出し物を約45フィート(13.7m)に渡って空冷し、2フィート(0.6m)の水浴に通した後、2.5kVで運転されているビード−チェインスパークテスター(bead−chain spark tester)に通して空気中を移動させて巻き上げシステムに送り込んだ。結果として得られた絶縁体の厚さは0.005−0.055インチ(0.13−0.14mm)であった。各組成物で絶縁されたワイヤーを約30,000フィート(9150m)生産した。更に、未変性のフルオロポリマー樹脂(顔料無し)で絶縁されたワイヤーも同様な量で生産した。シラン被覆顔料が入っている組成物から作られた絶縁体の場合、上記スパークテスターで確認された欠陥は4つであったが、シラン被膜無しの顔料が入っている構造物の場合、数えることができないほど多数欠陥が存在していた。顔料が入っていない構造物の欠陥は1つであった。この結果は、仕上げ品の製造ではシラン被覆顔料が入っているフルオロポリマー組成物を用いるのが有利であることを示している。
なお、実施例11以外の例は、二酸化チタンの粒子サイズが開示されていない点で、参考例である。

Claims (10)

  1. 溶融加工可能なフルオロポリマー樹脂と、有機シランの加水分解物を含有する被膜で被覆された二酸化チタン顔料を0.1−70重量%含有するレーザーマーキングフルオロポリマー組成物であって、有機シランがR’xSiR”4-x(R’は非加水分解性有機基、R”は加水分解性有機基、x=1−3)で表され、二酸化チタンがルチルまたはアナターゼであって数平均粒子サイズ(凝集物は単一の粒子として取り扱う)が150−400nmである組成物。
  2. 上記有機シランのR’がアルキル、シクロアルキル、アリールもしくはアラルキルである請求項1のフルオロポリマー組成物。
  3. 被覆するときに上記有機シランとポリシロキサンの混合物が用いられた請求項1のフルオロポリマー組成物。
  4. 上記顔料の最大量が5重量%である請求項1の組成物。
  5. 絶縁体付きワイヤーであって、該絶縁体が請求項1のフルオロポリマー組成物を含有する絶縁体付きワイヤー。
  6. ジャケット付きケーブルであって、該ジャケットが請求項1のフルオロポリマー組成物を含有するジャケット付きケーブル。
  7. 請求項1記載の組成物を溶融押出し加工する方法。
  8. 請求項1記載の組成物を溶融押出し加工して得られた基質へのレーザーマーキング方法。
  9. 請求項8記載の方法であって、上記基質がケーブル用ジャケットまたは電気絶縁体である方法。
  10. 上記フルオロポリマーがテトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンのコポリマー、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)のコポリマー、エチレンとテトラフルオロエチレンのコポリマー、エチレンとクロロトリフルオロエチレンのコポリマー、ポリフッ化ビニリデンまたはフッ化ビニリデンのコポリマーである請求項8記載の方法。
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