JPH07165986A - フッ素系樹脂用酸化亜鉛顔料及びフッ素系樹脂組成物 - Google Patents

フッ素系樹脂用酸化亜鉛顔料及びフッ素系樹脂組成物

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JPH07165986A
JPH07165986A JP34370093A JP34370093A JPH07165986A JP H07165986 A JPH07165986 A JP H07165986A JP 34370093 A JP34370093 A JP 34370093A JP 34370093 A JP34370093 A JP 34370093A JP H07165986 A JPH07165986 A JP H07165986A
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fluororesin
pigment
fluorine
coupling agent
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JP34370093A
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Susumu Ebina
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Abstract

(57)【要約】 【構成】酸化亜鉛顔料の粉末(含:超微粉末)をケイ素
と結合したメチル基を有するシランカップリング剤によ
って表面処理してなるフッ素系樹脂用酸化亜鉛顔料及び
これを配合したフッ素系樹脂組成物。 【効果】酸化亜鉛顔料粉末をケイ素と結合したメチル基
を有するシランカップリング剤で処理することにより、
この顔料をフッ素系樹脂に対して均一に分散させること
ができる。またこの酸化亜鉛顔料を配合したフッ素系樹
脂は、その加熱成形時及び加工時においても、充分な耐
熱性を有し、処理面の熱分解や分散不良が起らず、これ
によって均一性の高い成形品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ素系樹脂用酸化亜
鉛顔料及びこれを配合したフッ素系樹脂組成物に関し、
またシランカップリング剤等で表面処理を施した酸化亜
鉛粉末からなるフッ素系樹脂用顔料及びこれを配合した
フッ素系樹脂組成物に関し、さらに特定のシランカップ
リング剤により表面処理した酸化亜鉛粉末からなるフッ
素系樹脂用顔料及びこれを配合したフッ素系樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素系樹脂は、耐熱性、耐候性、耐薬
品性に優れ、また非粘着性であり、さらには透明性が高
い等、優れた特性を有することから、表面被覆用等とし
て、例えば、各種電気器具、食品容器、厨房機器、建築
材、金属構造材、反応器等の化学容器、事務用品、陶磁
器、その他の諸種の用途に供されている。
【0003】このように、この樹脂は広い用途をもつも
のであるが、その用途等如何によっては、より高度な性
能が要求されるようになり、このため、シリカ、タル
ク、酸化鉄等のフィラ−を配合して耐衝撃性等を向上さ
せたり、カ−ボン、チタン白、群青、顔料被覆マイカ等
の顔料を配合してその色調、外観を改善すること等が行
われている。
【0004】しかし、フッ素系樹脂は、それ自体(1)
表面エネルギ−が低く、また(2)その成形温度が高い
ため、それらの配合材料とのなじみが薄く、その分散性
がきわめて悪い。また、一度これに分散させたもので
も、再ペレット化や押出成形といった加熱加工工程で粒
子が二次凝集を起こし、そのためその材料を配合したフ
ッ素系樹脂製品に目ヤニ等の欠陥が発生し、またフィル
ム等の成形ができなかったり、品質が低下するといった
諸問題が生じる。
【0005】フッ素系樹脂にフィラ−又は顔料を配合す
る場合のこれらの欠点を解消するための一つの方向とし
て、配合材料に対し、予めフルオロ炭化水素基等の直鎖
又は側鎖を有するカップリング剤により表面処理を施す
ことにより、その分散性を改善する試みがなされている
が、前述のとおり、フッ素系樹脂の成形温度が高いた
め、そのようなカップリング剤では、その成形等の工程
で熱分解を起こして炭化し、カップリング剤としての役
目自体を果たし得ないばかりでなく、その樹脂(膜)の
透明性をも損い、低下させてしまう。
【0006】例えば特開昭59−136355号公報に
は、そのカップリング剤として「分子鎖中にフロロアル
キル鎖を含むシラノ−ルオリゴマ−との反応によって得
られるシロキサン重合体」を使用することが、また特開
平4−272973号公報では、そのカップリング剤と
して、CF3・(CF27・(CH22・SiCl3、C
3・(CF27・(CH22・Si(OMe)3、等の
シラン化合物を用いることが提案されている。
【0007】しかし、これらは、何れもその主鎖又は側
鎖にフルオロ炭化水素基を含むものであり、そのカップ
リング剤用化合物としての一つの方向を示唆するもので
はあるが、その耐熱性が必ずしも十分ではなく、しかも
比較的多くの炭素原子を含むものが多いため、その樹脂
の種類如何にもよるが、400℃にも及ぶフッ素系樹脂
の成形温度で熱分解し、炭化して多量の炭素を生じてし
まい、これによってその樹脂の透明性を低下させる可能
性がある。
【0008】また、その熱分解性等に起因して、フッ素
系樹脂への分散性をも阻害し、再ペレット化や押出成形
といった加熱加工工程において、製品に発生する目ヤニ
やフィルム生産時に発生する穴あき等を防止するといっ
た効果も必ずしも十分なものとは云えなかった。
【0009】他方、それらカップリング剤により表面処
理が施され、フッ素系樹脂へ配合されるフィラ−又は顔
料としては、例えば前掲特開昭59−136355号公
報では煙霧質シリカ、沈降性シリカ、石英粉末等のシリ
カ粉末を対象とし、また前掲特開平4−272973号
公報では、チタン白、カ−ボン、群青、ベンガラ、マイ
カ、顔料被覆マイカ等が列挙されている。
【0010】また、本発明者は、これまでフッ素系樹脂
に対して適用され、使用されてきたフィラ−及び酸化亜
鉛以外の顔料については、上述のような、その主鎖又は
側鎖にフルオロ炭化水素基を有しない、特定のシランカ
ップリング剤を用いることにより、その分散性等の問題
を解決し、その特性を大幅に改善した顔料及びフィラ−
を提案し、別途特許出願をしている(特願平5−215
118号)。
【0011】しかし、白色顔料として広い用途を持つ酸
化亜鉛については、その理由は不明であるが(恐らく
は、主としてフッ素系樹脂への分散性上の問題から、実
用化が困難視されていたためとみられるが)、これまで
フッ素系樹脂用の顔料及びフッ素系樹脂用の紫外線遮蔽
剤としては提案されていない。
【0012】そこで、本発明者は、このような事実を前
提に鋭意研究、検討を重ねた結果、酸化亜鉛の粉末がフ
ッ素系樹脂用の顔料及びフッ素系樹脂用の紫外線遮蔽剤
として使用可能であることを見い出し、所定の成果を得
るとともに、その酸化亜鉛の粉末をシランカップリング
剤等で表面処理をすることにより、フッ素系樹脂用顔料
及びフッ素系樹脂用紫外線遮蔽剤としてさらに有効に適
用し得ることを見い出した。
【0013】まず、そのフッ素系樹脂用顔料としての酸
化亜鉛粉末については、亜鉛華、亜鉛白等として白色顔
料に用いられる場合の通常の粒径のもののほか、これよ
りさらに細かく、平均粒径0.01〜0.02μmの超
微粉末としても使用し得るものであり、また、これら粉
末を表面処理する場合における上記シランカップリング
剤等としては、例えば前掲特開昭59−136355号
公報、特開平4−272973号公報等に記載の「その
主鎖又は側鎖にフルオロ炭化水素基を含むシラン化合
物」を用いることができる。
【0014】次に、フッ素系樹脂用紫外線遮蔽剤として
の酸化亜鉛については、その酸化亜鉛の超微粉末(平均
粒径:0.01〜0.02μm)を特定のシランカップ
リング剤すなわち「メチルトリメトキシシラン、ヘキサ
メチルジシラザン等のようにケイ素と結合したメチル基
を有するシランカップリング剤」によって表面処理する
ことにより、フッ素系樹脂用の紫外線遮蔽剤として有効
に適用し得る技術を開発し、本発明と相前後して、別途
提案している。
【0015】しかし、本発明者は、亜鉛華、亜鉛白等と
して白色顔料に用いられる通常の粒径の酸化亜鉛でも、
フッ素系樹脂用紫外線遮蔽剤として有効に適用し得るこ
とを見い出した。この適用に際しては、この酸化亜鉛の
粉末を、例えば前掲特開昭59−136355号公報、
特開平4−272973号公報等に記載の「その主鎖又
は側鎖にフルオロ炭化水素基を含むシラン化合物」や上
記「メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザ
ン等のようにケイ素と結合したメチル基を有するシラン
カップリング剤」によって表面処理することにより、よ
り有効に適用することができるものである。
【0016】本発明者は、以上の成果を得るとともに、
その研究開発の一環として、酸化亜鉛顔料についても、
さらに鋭意研究、検討を加えた結果、この酸化亜鉛顔料
が、亜鉛華、亜鉛白等として白色顔料に用いられる通常
の粒径のものであると超微粉末(平均粒径:0.01〜
0.02μm)であるとを問わず、特定のシランカップ
リング剤により、フッ素系樹脂に対してきわめて有効に
分散させ得ることを見い出し、本発明に到達するに至っ
たものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は、
酸化亜鉛顔料粉末を、特定のシランカップリング剤を使
用して表面処理することにより、フッ素系樹脂に均一に
分散させることを可能とし、フッ素系樹脂の加熱成形時
においても、充分な耐熱性を有し、その加工時において
も処理面の熱分解や分散不良の起らない高性能のフッ素
系樹脂用酸化亜鉛顔料及びこれを配合したフッ素系樹脂
組成物を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、メチルトリメ
トキシシラン、ヘキサメチルジシラザン等のようにケイ
素と結合したメチル基を有する特定のシランカップリン
グ剤によって表面処理した酸化亜鉛顔料粉末からなるフ
ッ素系樹脂用顔料及びこれを配合したフッ素系樹脂組成
物を提供するものである。
【0019】本発明において使用し得る上記「ケイ素と
結合するメチル基を有するシランカップリング剤」とし
ては、上記メチルトリメトキシシラン及びヘキサメチル
ジシラザンのほか、メチルトリエトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメ
チルジクロロシラン、トリメチルメトキシシラン、トリ
メチルエトキシシラン又はトリメチルクロロシランを挙
げることができる。
【0020】また、本発明でその対象とするフッ素系樹
脂としては、その代表例として、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオ
ロエチレン−パ−フルオロアルキルビニルエ−テル共重
合体(PFA)、エチレン−テトラフルオロエチレン共
重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレ
ン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(P
VDF)等を挙げることができる。
【0021】しかし、これらとは限らず、他のフッ素系
樹脂も使用することができ、またこれらの単独とは限ら
ず、複数種を混合した混合物として、さらには異種の樹
脂を含む混合物として用いることができる。また、本発
明において顔料として用いる酸化亜鉛顔料粉末として
は、亜鉛華、亜鉛白等として白色顔料に用いられる通常
の粒径のもののほか、超微粉末(平均粒径:0.01〜
0.02μm)のものも使用することができる。
【0022】また、本発明に係る、酸化亜鉛顔料粉末を
メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン等
によって表面処理してなる酸化亜鉛顔料を配合してなる
フッ素系樹脂組成物は、その成形温度において、顔料と
しての酸化亜鉛を変質させることなく、その用途如何等
に応じ、フィルム状、シ−ト状、その他の形状に成形す
ることができる。
【0023】さらに、酸化亜鉛顔料粉末に対するメチル
トリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン等による
表面処理の仕方としては、(1)これらメチルトリメト
キシシラン、ヘキサメチルジシラザン等を水又はエチル
アルコ−ル、アセトン、n−ヘキサン等の適当な有機溶
剤に溶解して溶液とし、これに酸化亜鉛を粉末状として
混合分散させた後、乾燥させる、(2)酸化亜鉛粉末を
処理剤蒸気又はミスト状で懸垂状態に保って処理する、
その他諸種の態様を採ることができる。
【0024】これらのシラン化合物のうち、例えば、ヘ
キサメチルジシラザンの場合には、前処理として加水分
解の必要がないため、溶剤を使用することなく適用する
ことが可能である。またメチルトリメトキシシランは、
上述のとおり、溶剤として水を使用することができるた
め、その取扱いが容易であるが、その表面処理後、使用
溶媒を除去するときの利点を重視する場合には、エチル
アルコ−ル等の有機溶剤を用いるのが有利である。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
がこの実施例に限定されないことは勿論である。
【0026】《実施例1》まず、酸化亜鉛顔料の微粉末
(平均粒径0.2μm)を用意する一方、カップリング
剤として、メチルトリメトキシシラン(以下、A1と指
称する)、n−ヘキシルトリメトキシシラン(以下、A
2と指称する)、フェニルトリメトキシシラン(以下、
A3と指称する)及びヘキサメチルジシラザン(以下、
A4と指称する)を用意した。
【0027】次いで、これらを、A1は蒸留水に、A2
及びA3は、酢酸でpHを3.8に調整した水溶液に溶
解させた。また、A4は、加水分解の必要がなく、ニ−
トで使用した。なお、これら4つの成分のうち、n−ヘ
キシルトリメトキシシラン及びフェニルトリメトキシシ
ランは、比較のためのものである。
【0028】これに引続き、混合容器中で、上記酸化亜
鉛顔料微粉末を高速攪拌し、上記のとおり調整した各シ
ラン溶剤を噴霧した。その後、乾燥処理により溶媒等を
除去するとともに、反応を完結させることにより、各シ
ランで被覆された酸化亜鉛顔料微粉末を製造した。
【0029】次に、以上の処理で得た各シランで表面処
理され、被覆された酸化亜鉛顔料微粉末につき、耐熱性
の評価を行うため、それぞれを電気炉に入れて加熱し
た。電気炉での加熱温度は450℃として実施した。フ
ッ素樹脂の成形温度は、通常高くても420℃程度であ
るが、この試験では、その一応の上限をもみるために、
さらに苛酷な温度条件としたものである。
【0030】上記加熱試験を30分間継続した後、加熱
を終了し、自然冷却により常温まで戻し、各酸化亜鉛微
粉末につき、それぞれ、上記加熱処理前のものと、加熱
後のものとを試料とし、これらについて赤外線分光分析
計(日本電子社製、JIR−5400)を使用して赤外
線分光分析を行い、拡散反射法により測定した。
【0031】酸化亜鉛顔料微粉末の表面のOH基と結合
したシラン化合物の有機官能基による吸収は、3000
(cm-1)付近に現れるが、シラン処理をしていない酸
化亜鉛については、当然のことながら、ここでの吸収は
なく、一方A1〜A4で処理し、上記加熱試験前の酸化
亜鉛では何れも明確な吸収が見られた。
【0032】これに対して、加熱試験後の酸化亜鉛微粉
末では、シランの種類如何により明確な相違が認められ
た。すなわち、A2及びA3では、上記加熱試験後、3
000(cm-1)付近での吸収は完全に消失したのに対
し、A1及びA4ではこの波長での吸収はそのまま残っ
ており、これによれば上記加熱による影響をほとんど受
けておらず、その結合を実質上そのまま保持しているこ
とが認められる。
【0033】《実施例2》次に、以上実施例1で得た4
種のシランで処理した酸化亜鉛顔料微粉末をフッ素樹脂
に混練して得たサンプルにつき、観察を行った。フッ素
樹脂としてPFA(テトラフルオロエチレン−パ−フル
オロアルキルビニルエ−テル共重合体)とETFE(エ
チレン−テトラフルオロエチレン共重合体)とを用意
し、このそれぞれに上記4種のシランで処理した酸化亜
鉛顔料の微粉末を、押出機を用いて混練し、合計8個の
それぞれの混練物を調整した。その量的割合は、これら
フッ素樹脂100重量部に対して、何れも酸化亜鉛顔料
の微粉末を1重量部とした。
【0034】次いで、上記それぞれの混合物を約380
゜Cに加熱して流動状態とし、ノズル口径4mmの押出
成形機にかけ、直径2mm、長さ約3mmに切断して、
ペレット状の成形物を得た。これで得た合計8種のペレ
ット成形物(その成形工程時を含む)を目視により観察
したところ、カップリング剤として、A1(メチルトリ
メトキシシラン)及びA4(ヘキサメチルジシラザン)
で処理した酸化亜鉛顔料の微粉末を配合したフッ素樹脂
原料(PFA及びETFE)では、そのペレット生産時
において目ヤニやストランド切れは認められなかった。
【0035】一方、カップリング剤としてA2(n−ヘ
キシルトリメトキシシラン)及びA3(フェニルトリメ
トキシシラン)で処理した酸化亜鉛微粉末を用いたフッ
素樹脂原料は、ペレット生産時において、PFA及びE
TFEの何れの場合も、目ヤニの発生及びストランド切
れが認められた。またこのペレットでフィルムを製造し
たところ、凝集した酸化亜鉛粉末の粒子が多く現れ、多
数の穴が発生した。
【0036】また、フッ素樹脂原料としてETFEを用
いた上記ペレットを用いて膜厚25μmのフィルムを製
造したところ、穴あきや酸化亜鉛顔料粒子の二次凝集等
の生成は皆無であり、均一なフィルムが得られた。以上
の点は、他の粒径のものについてもほぼ同様である。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、本発明により、酸化亜鉛
顔料粉末(含:超微粉末)を、メチルトリメトキシシラ
ン、ヘキサメチルジシラザン等のケイ素と結合したメチ
ル基を有するシランカップリング剤によって処理するこ
とにより、これをフッ素系樹脂用顔料としてフッ素系樹
脂に配合するに際し、これに対する分散性を大幅に改善
することができる。
【0038】また、上記特定のシランカップリング剤に
より表面処理をした酸化亜鉛顔料粉末(含:超微粉末)
からなるフッ素系樹脂用顔料は、これを配合したフッ素
系樹脂組成物をフィルム、シ−ト、その他の形状に成形
するに際して、穴あきや粒子の二次凝集による不均一性
等の発生を防止することができ、均一性の高い成形品が
得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化亜鉛粉末をケイ素と結合したメチル基
    を有するシランカップリング剤によって表面処理してな
    ることを特徴とするフッ素系樹脂用酸化亜鉛顔料。
  2. 【請求項2】ケイ素と結合したメチル基を有するシラン
    カップリング剤がメチルトリメトキシシラン、メチルト
    リエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ジメチル
    ジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチ
    ルジクロロシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメ
    チルエトキシシラン又はトリメチルクロロシランである
    請求項1記載のフッ素系樹脂用酸化亜鉛顔料。
  3. 【請求項3】フッ素系樹脂に対し、酸化亜鉛粉末をケイ
    素と結合したメチル基を有するシランカップリング剤に
    よって表面処理した酸化亜鉛顔料を配合してなることを
    特徴とするフッ素系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ケイ素と結合したメチル基を有するシラン
    カップリング剤がメチルトリメトキシシラン、メチルト
    リエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ジメチル
    ジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチ
    ルジクロロシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメ
    チルエトキシシラン又はトリメチルクロロシランである
    請求項3記載のフッ素系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】フッ素系樹脂組成物がフィルム状又はシ−
    ト状の形状である請求項3〜4記載のフッ素系樹脂組成
    物。
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