JP4277657B2 - ツイスト電線製造装置 - Google Patents

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Description

電線対をツイストするツイスト電線製造装置に関するものである。
一般に、一対のクランプ部に電線対の両端部をクランプし、クランプ部を回転させることにより当該電線対をツイストするようにしたツイスト電線製造装置が知られている。この種のツイスト電線製造装置では、各クランプ部に電線対の両端部をクランプさせるために作業者が各クランプ部間を歩行する必要があり、この歩行距離は、ツイスト対象となる電線対の長さによっては比較的大きくなる場合があった。そこで、作業者の歩行距離を低減させる特許文献1のツイスト電線製造装置が知られている。
上記ツイスト電線製造装置は、ターン治具と、このターン治具に対向して配置された一対のクランプ部とを備えている。このツイスト電線製造装置では、電線対の両端部を各クランプ部に個別にクランプし、この電線対の中間部をターン治具に掛けた状態(電線対がターン治具でUターンして保持された状態)でクランプ部を回転して、電線対をツイストするようになっている。そのため、このツイスト電線製造装置では、作業者がターン治具と各クランプ部との間の距離、すなわち、ツイスト対象となる電線対の長さの約1/2の距離を歩行することにより、電線対をクランプさせることができる。
特開2001−35283号公報
しかしながら、上記特許文献1のツイスト電線製造装置は、各クランプ部間で電線対を保持させる場合と比較して、作業者の歩行距離を半減させることができるものの、電線対をその中間部でUターンした状態で保持させることとしているため、ツイスト対象となる電線対が長大化することに応じて上記半減された歩行距離が増大することとなり、作業者の歩行距離を本質的に低減させることができなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、比較的長尺の電線対をツイストする場合であっても作業者の歩行距離を可及的に低減させることができるツイスト電線製造装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、二本一組の電線対をツイストするために中央部分に作業者の作業領域が設定された長尺の作業台と、この作業台の作業領域を挟んで作業台の長手方向に沿って対向することにより対をなし、作業台上にて電線対の端部をクランプする二つ一組のクランプ片と、上記作業領域内にて近接する近接ポジションと作業領域の両端側に離反する離反ポジションとの間で両クランプ片を駆動する駆動機構と、上記作業領域内に配置された操作部を含み、電線対をクランプする際に上記近接ポジションに両クランプ片を近接させるとともに、電線対をツイストする際に両クランプ片を離反ポジションへ離反させるように駆動機構を制御する制御部とを備えていることを特徴とするものである。
上記ツイスト電線製造装置において、各クランプ片がクランプしている電線に対して予め設定された張力が付与されている場合に張力検出信号を出力する張力検出手段を設け、上記制御部には、張力検出手段の検出値に基づいて駆動機構が両クランプ片を離反ポジションに駆動する距離をティーチングする離反量ティーチング部を設け、上記離反量ティーチング部は、近接ポジションに原点復帰した後、電線対をクランプした各クランプ片を離反させる張力計測動作手段と、この張力計測動作手段による計測動作が開始された後、張力検出手段が出力した張力検出信号が入力される入力部と、張力検出信号が入力されたときの各クランプ片の離反距離を記憶する記憶部と、この記憶部に記憶された離反距離に基づいて、各クランプ片が近接ポジションから離反ポジションに移動する駆動量を設定する駆動量設定部とを備えていることが好ましい。
上記ツイスト電線製造装置において、上記第一クランプ部及び第二クランプ部の双方は、クランプされた電線対を回転してツイストするように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、上記制御部により両クランプ片を作業領域内にて近接した近接ポジションに変位させることができるため、作業者は、作業領域内で両クランプ片に対して電線対の端部をクランプさせることができる。また、クランプ後は、作業領域内にある操作部の操作によって電線対をツイストすることができる。したがって、本発明では、比較的長尺の電線対をツイストする場合であっても、作業者は、定位置で近接ポジションにある両クランプ片に対して電線対の端部をクランプすることにより、当該電線対のツイスト作業を行うことができるため、作業者の歩行距離を可及的に低減させることができる。
張力検出手段と離反量ティーチング部とを備えた構成によれば、両クランプ片が離反する過程において、クランプされた電線に対して予め設定された張力が付与されたときの各クランプ片の離反位置が記憶部に記憶され、この離反距離に基づいて各クランプ片の駆動量を設定することができるため、これまでと異なる電線長を有する電線対のツイスト作業に移行する場合に、その前工程として、作業者が作業台に設けられた目盛りに沿って移動して、上記電線長に応じて両クランプ片(又は、先行技術におけるクランプ部とターン治具)を離間配置する従来のツイスト電線製造装置と比較して、作業領域に位置する作業者が近接ポジションにある各クランプ片に電線対の端部をクランプすることにより、上記異なる電線長に対応する近接ポジションと離反ポジションとの間で移動する両クランプ片の駆動量を設定することができる結果、ツイスト作業だけでなく、その前工程においても作業者の歩行距離を低減させることができる。
各クランプ片の双方を回転させる構成によれば、電線対を両側からツイストすることができるため、ツイストに要する時間を約1/2に低減させることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るツイスト電線製造装置の全体構成を示す正面図であり、図2は、図1のツイスト電線製造装置のII−II線断面図であり、図3は、図1のツイスト電線製造装置の背面図を示している。
各図を参照して、ツイスト電線製造装置1は、横長に形成された長尺の作業台2と、この作業台2に設けられ、作業台2の長手方向で対向配置された第一クランプ部20及び第二クランプ部30と、これら第一及び第二クランプ部20、30を駆動する駆動部(駆動機構)40とを備えている。なお、上記作業台2の長手方向を仮に左右方向とし、図1の手前側を仮に前方として、以下説明する。
上記作業台2は、作業板3と、この作業台3を支持する4本の支柱4とを備えている。作業板3は、左右方向に延びるとともに、幅方向が前後に沿って配置された載置部3aと、この載置部3a上の後端部に立設された立設部3bとを備えた略L字型の板部材である。上記載置部3a上の前端部には、上方へ開口するとともに左右方向に延びる前後一対の樋状収容部5が設けられ、この樋状収容部5内には、ツイスト電線を構成する一対の電線が個別に収容されるようになっている。この樋状収容部5の後方位置において上記載置部3a上には、左右方向に沿って塞止片6が立設されている。この塞止片6は、上記立設部3bとの間で前下がりとなるように保護シート7を渡設して、この保持シート7上で後述する第一クランプ部20及び第二クランプ部30から落下されたツイスト電線を保持するようになっている。さらに、載置部3aの前方側面には、後述する操作ボックス8が突設されている。
上記立設部3b上には、当該立設部3bの左右方向における中央位置を挟んで左右一対の規制ブロック9が立設されている。これら規制ブロック9は、それぞれ左右外側へ向けて延びるガイドバー10の基端部が固定され、これらガイドバー10の先端部は、上記支柱4の内、後方側に配置された一対の後側支柱4aの上端部に対して個別に固定されている。これら後側支柱4aは、それぞれ立設部3bよりも上方に突設した状態で当該立設部3bの両側面に沿って固定されている。そして、上記各ガイドバー10は、それぞれ規制ブロック9と後側支柱4aとの間で左右方向に沿って配置されており、これらガイドバー10には、第一、第二クランプ部20、30のスライダ11がそれぞれ取り付けられている。
上記スライダ11は、図2、図3に示すように、上記ガイドバー10を摺動可能に挿通する摺動ブロック12と、この摺動ブロック12の前方へ突設されたスライドベース13と、上記摺動ブロック12の後方に突設された連結部14とを備えている。スライドベース13は、前下がりの上面(以下、設置面13aと称す)を有する側面視台形の部材である。また、スライドベース13の下面には、垂直軸周りに回転自在なローラ13bが設けられ、このローラ13bが上記立設部3bの前面と転がり接触することにより、上記摺動ブロック12がガイドバー10に沿って左右に変位することに応じて、スライドベース13も作業台2に対する左右方向へ変位するようになっている。上記連結部14は、後述する駆動部40の無端ベルト47を挟持する取付部材14aを備えている。
上記駆動部40は、図3に示すように、上記立設部3bの背面側に形成されており、前後方向に沿った駆動軸J1を有する変位モータ41と、前記軸J1に連結された第一平歯車42と、この平歯車42に噛合する第二平歯車43と、これら第一、第二平歯車42、43に対してそれぞれ同心に連結された第一プーリ44、第二プーリ45と、上記立設板3bの左右両端部にそれぞれ設けられた従動プーリ46と、これら従動プーリ45と前記第一、第二プーリ44、45との間で一対一対応となるように掛け渡された一対の無端ベルト47とを備えている。なお、上記各スライダ11の連結部14は、取付部材14aにより第一、第二プーリ44、45と各従動プーリ46との間で掛け渡された各無端ベルト47の上辺部に連結されている。そして、上記駆動部40は、変位モータ41の駆動軸J1を矢印Y1の方向(図3における時計回り)に駆動することにより、第一プーリ44に従動する左側の無端ベルト47を図3における時計回りに駆動させる一方、前記第一平歯車42と噛合する第二平歯車43に連結された第二プーリ45に従動する右側の無端ベルト47を図3における反時計回りに駆動させる結果、各無端ベルト47に連結された各スライダ11を矢印Y2に示すように、互いに離間させるようになっている。一方、変位モータ41の駆動軸J1を矢印Y3の方向(図3における反時計回り)に駆動することにより、上記と逆の方向に各無端ベルト47を駆動させる結果、各スライダ11を矢印Y4に示すように、互いに近接させるようになっている。このように駆動部40は、変位モータ41の駆動により第一、第二クランプ部20、30を作業台2上で接離させるように構成されている。
図4は、図1の第一クランプ部20及び第二クランプ部30を拡大して示す平面外略図である。
図4を参照して、上記第一クランプ部20は、左側に配置されたスライダ11の設置面13a(図2参照)上に固定されたベース21と、このベース21上に固定されたツイストモータ22と、このツイストモータ22の駆動力を分配する分配ボックス23と、この分配ボックス23により分配された駆動力に応じて電線対をツイストする一対の第一クランプ片24とを備えている。ツイストモータ22は、左右方向に延びる軸J2と、この軸J2に対して同心に連結された駆動歯車22aとを備えている。分配ボックス23は、上記ツイストモータ22の駆動歯車22aに噛合する一対の従動歯車23aを備え、これら駆動歯車22a及び従動歯車23aをそれぞれ収容可能な箱状に形成されている。また、分配ボックス23は、左右方向に沿った一対の軸J3、J4を備え、これら軸J3、J4は、上記各従動歯車23aの回転駆動に応じて左右方向と平行する軸周りに回転駆動するようになっている。上記各軸J3、J4は、分配ボックス23を貫通して右側に伸びており、これら軸J3、J4の右端部には、それぞれ第一クランプ片24が固定されている。第一クランプ片24は、全体として二股状の金属部材であり、電線対を挟圧するための挟圧片24aと、この挟圧片24aに対向する取付片24bとを備えている。この取付片24bの外側部には、挟圧シリンダ25が取り付けられている。この挟圧シリンダ25のロッド(図示せず)は、挟圧片24aとの間で電線対を挟圧/解除するように取付片24bを貫通している。また、ロッドの自由端には、電線対を挟圧片24aとの間で挟圧する挟圧板24cが固定されている。なお、上記ベース21の分配ボックス23には、電線対をクランプするために各挟圧シリンダ25のロッドを個別に伸長させる一対のクランプスイッチSW1と、後述するスタートスイッチSW2が設けられている。
一方、上記第二クランプ部30は、右側に配置されたスライダ11の設置面13a(図2参照)上に固定されたベース31と、このベース31に対して左右方向で相対変位可能に連結された前後一対の摺動ベース32と、これら摺動ベース32上にそれぞれ固定されたツイストモータ33と、これらツイストモータ33に連結された第二クランプ片34と、上記ベース31に対して各摺動ベース32を右方向へ付勢する付勢シリンダ35とを備えている。ベース31は、長手方向が上記載置面13aに沿って配置されているとともに、幅方向が左右方向に沿って配置された略長方形の板状部材である。ベース31上の右端部には、固定フレーム31aが立設され、この固定フレーム31aに対して各付勢シリンダ35が取り付けられている。付勢シリンダ35は、上記固定フレーム31aの右側面に固定されたシリンダ本体35aと、このシリンダ本体35aから固定フレーム31aを貫通して左方向へ延びるロッド35bと、このロッド35bがシリンダ本体35aに対する所定の縮長位置で維持されているか否かを検出するロッド検出センサ(張力検出手段)35cとを備え、ツイスト作業中にロッド35bが予め設定された付勢力でシリンダ本体35aに対して縮長して、摺動ベース32をベース31に対して右側へ付勢するようになっている。なお、上記予め設定された付勢力は、電線対をツイストする場合に当該電線対に対して付与する張力に対応した力に設定されている。ロッド検出センサ35cは、ケーブルK1(入力部)の一端部と接続され、このケーブルK1を介して後述する制御部50に対して検出信号を送信するようになっている。摺動ベース32は、左右方向に延びる図略のLMガイド等を介してベース31と連結され、その右端部が上記ロッド35bの左端部に対して固定されている。ツイストモータ33は、上記摺動ベース32の左端部に立設されたフレーム32aに対して固定されたモータ本体33aと、このモータ33aからフレーム32aを貫通して左側へ延びる駆動軸J5とを備え、この駆動軸J5を左右方向と平行する軸周りに回転駆動するようになっている。第二クランプ片34は、全体として二股状の金属部材であり、上記駆動軸J5の左端部に固定されている。第二クランプ片34は、電線対を挟圧するための挟圧片34aと、この挟圧片34aに対向する取付片34bとを備えている。この取付片34bの外側部には、挟圧シリンダ36が取り付けられている。この挟圧シリンダ36のロッド(図示せず)は、挟圧片34aとの間で電線対を挟圧/解除するように取付片34bを貫通している。また、ロッドの自由端には、電線対を挟圧片34aとの間で挟圧する挟圧板34cが固定されている。なお、上記各摺動ベース32のフレーム32aには、電線対をクランプするために各挟圧シリンダ36のロッドを伸長させるクランプスイッチSW3がそれぞれ各第二クランプ片34に対応して設けられ、前方側に配置されたフレーム32aには、後述するスタートスイッチSW4が設けられている。
以上のように構成された第一、第二クランプ部20、30は、各第一、第二クランプ片24、34がそれぞれ左右一組となるように作業台2上で相対向して配置されており、これら二組の第一、第二クランプ片24、34に対して上記各樋状収容部5から取り出した電線対をそれぞれ一対ずつクランプし、各ツイストモータ22、33を回転駆動することにより、第一クランプ片24と第二クランプ片34とが左右方向と平行する軸周りに互いに異なる方向へ回転して電線対を二組同時にツイストするようになっている。
また、本実施形態のツイスト電線製造装置1には、図4に示すように、作業台2の左右方向における中央部分に作業者の作業領域SRが設定され、具体的にこの作業領域SRは、上記両規制ブロック9の間に設定されている。そして、この作業領域SRを挟んで配置された上記第一、第二クランプ部20、30(第一、第二クランプ片24、34)は、上記駆動部40(図3参照)の駆動に応じて作業領域SR内にて近接した(両スライダ11が各規制ブロック9の外側面に当接した)近接ポジションと、作業領域SRの両端側に離反した離反ポジション(図9の(b)参照)との間で接離するようになっている。したがって、作業領域SRに対応する作業台2の前方に位置する作業者Hは、近接ポジションにある第一、第二クランプ片24、34のそれぞれに対して電線対をクランプさせることができる一方、第一、第二クランプ部24、34を離反ポジションへ変位させることにより、両クランプ部24、34間で電線対をツイストすることができる。また、上記操作ボックス8(図1参照)は、作業領域SRに対応する作業台2の前方に位置する作業者Hの手の届く範囲に配置されており、この操作ボックス8には、製造対象となるツイスト電線のツイスト回転数を入力する回転数入力部SW5と、それぞれ後述する設定スイッチSW6、設定開始スイッチSW7が設けられている。なお、本実施形態においては、上記操作ボックス8及びスタートスイッチSW2、4が操作部の一例を構成している。
以上のように構成されたツイスト電線製造装置1は、周知のCPU、RAM、ROM等からなる制御部50を備えており、この制御部50により上述した各構成の駆動を制御するようになっている。
図5は、図1のツイスト電線製造装置1に設けられた制御部50の機能を概略的に示すブロック図である。
図5を参照して、制御部50は、変位モータ41が第一、第二クランプ片24、34を離反ポジションに駆動するための距離をティーチングする離反量ティーチング部51及び、電線対のツイスト作業を実行するツイスト動作部52として主に機能するようになっている。離反量ティーチング部51は、後述する張力計測動作を実行する張力計測動作部53と、張力検査動作により検出された変位モータ41の回転数を記憶する記憶部54と、記憶された回転数に基づいて第一、第二クランプ部24、34の駆動量を設定する駆動量設定部55とを備えている。張力計測動作部53は、上記設定スイッチSW6が押下されることに応じて、変位モータ41を駆動して第一、第二クランプ片24、34を近接ポジションに原点復帰させた後、上記設定開始スイッチSW7が押下されることに応じて、変位モータ41を駆動して両クランプ片24、34を離反させるようになっている。さらに、張力計測動作部53は、上記ロッド検出センサ35cによる検出信号(張力計測信号)がケーブルK1(図4参照)を介して入力された場合に、変位モータ41を停止して第一、第二クランプ片24、34の駆動を停止させるようになっている。記憶部54は、上記ロッド検出センサ35cによる検出信号が入力された場合に、変位モータ41に設けられたロータリーエンコーダ(図3では省略している)56から変位モータ41の回転数(回転角)を受信して、これを記憶するようになっている。駆動量設定部55は、変位モータ41の上記回転数に基づいて、第一、第二クランプ片24、34が近接ポジションから離反ポジションに移動する変位モータ41の駆動量を設定するようになっている。
上記ツイスト動作部52は、上記クランプスイッチSW1、3が押下されることに応じて対応する第一、第二クランプ片24、34の挟圧シリンダ25、36を駆動して電線対をクランプするとともに、この状態で何れか一方のスタートスイッチSW2、4が押下されることに応じて、上記駆動量設定部55により設定された駆動量で変位モータ41を駆動して両クランプ片24、34を離反ポジションへ変位させるようになっている。さらに、ツイスト動作部52は、上記回転数入力部SW5により入力された回転数に応じてツイストモータ22、33を駆動して、離反ポジションにある第一、第二クランプ片24、34を回転させるとともに、この回転動作が終了すると、変位モータ41を駆動して両クランプ片24、34を近接ポジションへ変位させるようになっている。
以下、上記張力計測動作を実行する制御部50の処理について説明する。
図6は、制御部50の張力計測処理を示すフローチャートであり、図9は、両クランプ片24、34の動作を示す概略図であり、(a)は近接ポジションにある状態、(b)はツイスト中の状態、(c)はツイスト後の状態をそれぞれ示している。
図6を参照して、張力計測処理を実行すると、回転数入力部SW5により回転数が入力されたか否かが判別され(ステップS1)、ここで、回転数が入力されていないと判別されると、繰り返しステップS1を実行する。一方、回転数が入力されていると判別されると(ステップS1でYES)、設定スイッチSW6が押下されたか否かが判別される(ステップS2)。ここで、設定スイッチSW6が押下されていないと判別されると(ステップS2でNO)、繰り返しステップS2を実行する一方、設定スイッチSW6が押下されたと判別されると(ステップS2でYES)、図9の(a)に示すように、第一、第二クランプ片24、34を近接ポジションへ原点復帰する(ステップS3)。次いで、各電線対Wの両端部がセットされ、全てのクランプスイッチSW1、3が押下されるのを待機し(ステップS4)、全てのクランプスイッチSW1、3が押下されると(ステップS4でYES)、設定開始スイッチSW7が押下されるのを待機する(ステップS5)。そして、設定開始スイッチSW7が押下されたと判別されると(ステップS5でYES)、変位モータ41を駆動して、図9の(a)における矢印Y5に示すように、第一、第二クランプ片24、34を互いに離間させる(ステップS6)。次いで、上記各ロッド検出センサ35cの内、何れか一方がOFFとされたか否か、すなわち、第一、第二クランプ片24、34が離間することにより、当該両クランプ片24、34の間で電線対Wに張力が付与され、この張力により第二クランプ部30における各摺動ベース32の何れか一方が、図9の(b)の矢印Y6に示すように、付勢シリンダ35の付勢力に抗してベース31に対する左方向へ変位したか否かが判別される(ステップS7)。ここで、ロッド検出センサ35cがONであると判別されると(ステップS7でNO)、繰り返しステップS6を実行する一方、ロッド検出センサ35cがOFFであると判別されると(ステップS7でYES)、変位モータ41を停止して、第一、第二クランプ部20、30の位置(変位モータ41の回転数)を記憶する(ステップS8)。次いで、第一、第二クランプ片20、30間で保持されている電線対Wに対してツイスト処理Tが実行される。
図7は、図6のツイスト処理Tを示すフローチャートである。
ツイスト処理Tを実行すると、図9の(b)における矢印Y7に示すように、各ツイストモータ22、33を電線対Wのツイスト方向へ回転(以下、正転と称し、これと反対方向の回転を逆転と称す)させる(ステップT1)。そして、ツイストされることにより左右方向で縮む電線対Wの縮長動作に応じて変位モータ41を駆動して、図9の(c)における矢印Y8に示すように、第一、第二クランプ部20、30を近接させ(ステップT2)、当該電線対Wに対して余剰の張力が付与されてしまうことを抑制する。次いで、ツイストモータ22、33が設定された回転数の回転駆動を終了したか否かが判別され(ステップT3)、ここで、上記回転数の回転駆動が終了していないと判別されると(ステップT3でNO)、上記ステップT1以下の処理を繰り返し実行する。一方、ツイストモータ22、33が上記回転数の回転駆動を終了したと判別されると(ステップT3でYES)、当該ツイストモータ22、33を停止させるとともに、図9の(c)における矢印Y9に示すように、所定回転数だけ逆転させる(ステップT4)。ここで、ツイストモータ22、33を逆転させるのは、電線対Wに生じているツイスト力に対する反力を低減させることにより、ツイストされた電線対Wを第一、第二クランプ片24、34から解放する場合に、当該電線対Wが両クランプ片24、34から跳ね上がってしまうことを防止するためである。そのため、上記ステップT3では、上記回転数入力部SW5により入力された回転数に対してN回転を加えた回転数だけツイストモータ22、33が回転したか否かを判別し、ステップT4では、上記N回転だけツイストモータ22、33を逆転させるようになっている。ツイストモータ22、33を逆転させると、第一、第二クランプ片24、34による電線対Wのクランプを解放し(ステップT5)、次いで、変位モータ41を駆動して、両クランプ片24、34を近接ポジションへ変位させた後(ステップT6)、図6の処理へリターンして、当該処理を終了する。なお、上記ステップT5において解放された電線対Wは、上記作業台2上の保護シート7(図2参照)上で保持されることとなる。
そして、上記張力計測処理によりツイスト対象となる電線対Wに対応する離反ポジションが設定された後、この品種の電線対Wを続けてツイストする場合には、上記設定された離反ポジションに基づいて制御部50により通常ツイスト処理Uが実行される。
図8は、制御部50の通常ツイスト処理Uについて示すフローチャートである。
図8を参照して、通常ツイスト処理Uを実行すると、各電線対Wの両端部がセットされ、全てのクランプスイッチSW1、3が押下されるのを待機し(ステップU1)、全てのクランプスイッチSW1、3が押下されると(ステップU1でYES)、スタートスイッチSW2、4の何れか一方が押下されるのを待機する(ステップU2)。次いで、スタートスイッチSW2、4の一方が押下されると(ステップU2でYES)、変位モータ41を上記張力計測処理により設定された回転数だけ駆動して、第一、第二クランプ部24、34を離反ポジションへ変位させ(ステップU3)、上記ツイスト処理Tを実行した後、当該処理を終了する。
以上説明したように、ツイスト電線製造装置1によれば、上記制御部50により第一、第二クランプ片24、34を作業領域SR内にて近接した近接ポジションに変位させることができる。また、クランプ後は、作業領域SR内にある操作部(スタートスイッチSW2、4及び操作ボックス8)の操作によって電線対Wをツイストすることができる。したがって、ツイスト電線製造装置1では、比較的長尺な電線対Wをツイストする場合であっても、作業者Hは、定位置で近接ポジションにある両クランプ部24、34に対して電線対Wの端部をクランプすることにより、当該電線対Wのツイスト作業を行うことができるため、作業者Hの歩行距離を可及的に低減させることができる。
また、上記ツイスト電線製造装置1は、ロッド検出センサ35cと離反量ティーチング部51とを備えているため、第一、第二クランプ片24、34が離反する過程において、クランプされた電線Wに対して予め設定された張力が付与されたときの両クランプ片24、34の離反位置(変位モータ41の回転数)が記憶部54に記憶され、この離反距離に基づいて両クランプ片24、34の駆動量を設定することができる。そのため、これまでと異なる電線長を有する電線対Wのツイスト作業に移行する場合に、作業領域SRに位置する作業者Hが近接ポジションにある両クランプ片24、34に電線対Wの端部をクランプすることにより、上記異なる電線長に対応する近接ポジションと離反ポジションとの間で移動する両クランプ片24、34の駆動量を設定することができるので、ツイスト作業だけでなく、その前工程においても作業者Hの歩行距離を低減させることができる。
さらに、上記ツイスト電線製造装置1は、第一、第二クランプ片24、34の双方を回転させることとしているため、電線対Wを両側からツイストすることができ、ツイストに要する時間を約1/2に低減させることができる。
本発明の実施形態に係るツイスト電線製造装置の全体構成を示す正面図である。 図1のツイスト電線製造装置のII−II線断面図である。 図1のツイスト電線製造装置の背面図を示している。 図1の第一クランプ部及び第二クランプ部を拡大して示す平面外略図である。 図1のツイスト電線製造装置に設けられた制御部の機能を概略的に示すブロック図である。 制御部の張力計測処理を示すフローチャートである。 図6のツイスト処理Tを示すフローチャートである。 制御部の通常ツイスト処理Uについて示すフローチャートである。 両クランプ片の動作を示す概略図であり、(a)は近接ポジションにある状態、(b)はツイスト中の状態、(c)はツイスト後の状態をそれぞれ示している。
符号の説明
1 ツイスト電線製造装置
W 電線対
SR 作業領域
2 作業台
24、34 作業台
40 駆動部
50 制御部
35c 張力検出手段
51 離反量ティーチング部
53 張力計測動作部
54 記憶部
55 駆動量設定部
K1 ケーブル

Claims (3)

  1. 二本一組の電線対をツイストするために中央部分に作業者の作業領域が設定された長尺の作業台と、
    この作業台の作業領域を挟んで作業台の長手方向に沿って対向することにより対をなし、作業台上にて電線対の端部をクランプする二つ一組のクランプ片と、
    上記作業領域内にて近接する近接ポジションと作業領域の両端側に離反する離反ポジションとの間で両クランプ片を駆動する駆動機構と、
    上記作業領域内に配置された操作部を含み、電線対をクランプする際に上記近接ポジションに両クランプ片を近接させるとともに、電線対をツイストする際に両クランプ片を離反ポジションへ離反させるように駆動機構を制御する制御部とを備えていることを特徴とするツイスト電線製造装置。
  2. 請求項1に記載のツイスト電線製造装置において、各クランプ片がクランプしている電線に対して予め設定された張力が付与されている場合に張力検出信号を出力する張力検出手段を設け、
    上記制御部には、張力検出手段の検出値に基づいて駆動機構が両クランプ片を離反ポジションに駆動する距離をティーチングする離反量ティーチング部を設け、
    上記離反量ティーチング部は、
    近接ポジションに原点復帰した後、電線対をクランプした各クランプ片を離反させる張力計測動作手段と、
    この張力計測動作手段による計測動作が開始された後、張力検出手段が出力した張力検出信号が入力される入力部と、
    張力検出信号が入力されたときの各クランプ片の離反距離を記憶する記憶部と、
    この記憶部に記憶された離反距離に基づいて、各クランプ片が近接ポジションから離反ポジションに移動する駆動量を設定する駆動量設定部とを備えていることを特徴とするツイスト電線製造装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のツイスト電線製造装置において、上記離反ポジションに位置している各クランプ片の双方が電線対を回転してツイストするように構成されていることを特徴とするツイスト電線製造装置。
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