JP3661258B2 - 3次元曲げ加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、NC制御装置のメモリに記憶している角度データ、位置データに基づいて、型傾斜用、上下用及びテンション制御用の各サーボモータを制御することにより、3次元曲げ加工を行う曲げ加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の曲げ加工装置には、特開平06−269861号公報に示されたものがある。これについて、図4を用いて説明する。
【0003】
図4は、従来の曲げ加工装置の全体図であり、図に示すように、回転テーブル1上に一体的に固着され、ワークとしての被加工材Wを沿わせ曲げ加工するための型2と、型2の一端が位置する回転テーブル1上に一体的に固着され被加工材Wの一端を把持する一方の把持部材31と、被加工部材Wの他端を把持する他方の把持部材32とから成る把持装置3と、前記回転テーブル1を減速機42を介して回転駆動するテーブル用サーボモータ41を備えたテーブル回転駆動装置4と、前記把持装置3の他方の把持部材32を一体的に固着し、回転テーブル1の軸方向に他方の把持部材32を固着したテーブル52を移動させる上下用サーボモータ51を備えた上下装置5と、上下装置5を一体的に固着したテーブル62を移動させて前記回転テーブル1との距離を変えることにより、被加工材Wに作用するテンションを制御するテンション制御用サーボモータ61を備えたテンション制御装置6と、前記テーブル用サーボモータ41、上下用サーボモータ51、テンション制御用サーボモータ61の制御用の位置データをあらかじめ記憶しているメモリ71を有し、テーブル回転駆動装置4、上下装置5、テンション制御装置6に位置制御データを出力するNC制御装置7とから成る。
【0004】
上下装置5は、上下用サーボモータ51の回転駆動により送りネジ54、テーブル52を介して図示Y軸方向に被加工材Wの他端を把持した他方の把持部材32を移動し得る構成より成っている。また、テンション制御装置6は、テンション制御用サーボモータ61の回転駆動により送りネジ63を介して図示X軸方向に上下装置5を固着しているテーブル62を移動し得る構成より成っている。
【0005】
送りネジ54の下端には、捩じり付与装置9が連結されている。捩じり付与装置9は、被加工材Wの他端を把持している他方の把持部材32に回転を付与して、被加工材Wに捩じりを付与するもので、垂直に配設された捩じり用サーボモータ91の回転が減速機92に連絡され、減速されるとともに、回転方向を変更して、把持部材32に一体的に固着された軸93を回転し得る構成より成っている。
【0006】
上記構成より成る曲げ加工装置において、第1及び第2の把持部材31及び32にワークとしての被加工材Wを把持させて、起動させると、NC制御装置7が起動してテーブル回転用サーボモータ41とテンション力を制御するテンション制御用サーボモータ61が動作し、被加工材Wに引張応力が発生する。
【0007】
この応力をロードセル8により検出し、検出したテンション力現実値と外部から操作信号により設定されたテンション力設定値とを演算装置82において比較演算し、その差に基づく回転指令をテーブル用サーボモータ41、テンション制御用61に出力して各サーボモータを駆動させる。また、サーボモータ41、61の回転位置をエンコーダにより検出し、その検出値をNC制御装置7にフィードバックする。このように各サーボモータを制御して、型2に被加工材Wを巻付け曲げ加工する。この動作中に、各サーボモータ41、51、61の位置データをNC制御装置7内のメモリ71に書き込む。
【0008】
上述の様にメモリ71内に書き込まれた位置データに基づき、テーブル回転用サーボモータ41、上下用サーボモータ51、テンション制御用サーボモータ61を動作させて曲げ加工を行うものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の3次元曲げ加工装置において、図5に示す被加工材Wが型1に沿って曲げられるとき、被加工材Wに働く引張応力の方向は、図示X軸方向である。このX軸方向は、図5において矢印Bで示す被加工材Wが曲げられるべき型に沿った方向(以下、曲げ方向と称する。)とは異なる方向である。従って、X軸方向に働く引張応力は、被加工材Wを型から離す方向に働いてしまうことになる。このため従来は、引張力の制御が難しく、また、曲げ加工後の寸法精度がばらついてしまう。
【0010】
故に、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、曲げ加工後における被加工材の寸法精度を良好にすることを、技術的課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
記技術的課題を解決するために、本発明の請求項1において講じた技術的手段は、被加工材の一方端を把持する一方の把持部材と、前記一方の把持部材と一体的に固着し、被加工材を沿わせて曲げ加工するための型と、前記型に固着された傾斜軸と、前記傾斜軸を中心として前記型を傾斜させる型傾斜用サーボモータとを備えた型傾斜装置と、前記型傾斜装置に連結される回転テーブルと、該回転テーブルを回転駆動するテーブル用サーボモータを備えたテーブル回転駆動装置と、被加工材の他方端を把持する他方の把持部材と、前記回転テーブルの軸方向に該他方の把持部材を移動させる上下用サーボモータを備えた上下装置と、前記他方の把持部材と前記型との距離を制御して被加工材にテンションを付与するテンション制御用サーボモータを備えたテンション制御装置と、前記テンション制御用サーボモータの制御用の位置データを予め記憶しているメモリを有し、前記テンション制御装置に位置制御データを出力し、前記テンション制御装置により被加工材に加えられるテンションの方向と前記被加工材が前記型に沿って曲げられる曲げ方向とが略同一方向となるように傾斜角度制御データを前記型傾斜装置に出力するNC制御装置とを有する3次元曲げ加工装置としたことである。
【0013】
上記技術的手段による作用は以下のようである。即ち、型を傾斜させる型傾斜装置を設け、この型傾斜装置はテンション制御装置により被加工材に加えられるテンション方向と被加工材が型に沿って曲げられる曲げ方向と同一になるように傾斜制御される。このため、被加工材の曲げ加工中、テンション方向と曲げ方向とが常に同一方向となり、被加工材は精度良く曲げ加工を行うことができるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明するが、従来技術と同一部分については、同一符号で示し、その説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態例における曲げ加工装置の全体図である。図において、回転テーブル1は、その図示上部に型傾斜装置10が連結されている。型傾斜装置10は第1プーリ101を備えており、この第1プーリ101がベルト102を介して傾斜用サーボモータ103に連結された第2プーリ104に連結されている。また傾斜用サーボモータ103はNC制御装置7と電気的に接続されて駆動制御を行うよう構成されている。型傾斜装置10の図示上部には、型2が連結固定されており、型2の図示左端には、被加工材Wの一方端を把持する一方の把持部材31が配置している。従って、型2の上部に載置された被加工材Wの一端は、一方の把持部31によって把持される。被加工材Wの他方端は他方の把持部材32によって把持される。他方の把持部材32はロードセル8に連結されており、ロードセル8により得られた信号は演算装置82に受け渡される。その他の構成は、従来技術において説明したものと同じであるので、説明を省略する。
【0016】
上記構成の曲げ装置において、まず、被加工材Wの両端を一方の把持部材31及び他方の把持部材32に把持させる。次に、曲げ加工を行うのであるが、曲げ加工の開始時、型傾斜装置10を駆動させて、図2に示すように型2を傾斜させる。この状態よりテーブル回転用サーボモータ41とテンション制御用サーボモータ61を駆動させ、被加工材Wに引張応力を作用させ、曲げ加工を開始する。その後、順次、型2を図において反時計方向に傾斜させる。そして、図3に示す傾斜位置まで型2を傾斜させ、その後傾斜駆動を停止させる。このようにして、曲げ加工を行う。
【0017】
上記曲げ加工中、テーブル用サーボモータ41、上下用サーボモータ51、テンション制御用サーボモータ61、捩じり用サーボモータ91は、従来技術において説明したように、メモリ71内に予め格納された位置データに基づいて駆動制御される。また、傾斜用サーボモータ103は、被加工材の曲げられるべき部分における曲げ方向が引張方向(図3における矢印B方向)と一致するように、型傾斜装置10の傾斜角度が制御される。従って、図2における曲げ部A、図3における曲げ部Bの曲げ方向A1、B1は、被加工材Wの引張方向Xと一致する。このため被加工材Wは確実に型2に沿って曲げられることになり、精度良い曲げ加工が実現できる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の発明は、以下の如く効果を有する。
【0019】
テンション制御装置により被加工材に加えられるテンション方向と被加工材が型に沿って曲げられる曲げ方向と同一になるように傾斜制御される型傾斜装置を設けた。このため、被加工材の曲げ加工中、テンション方向と曲げ方向とが常に同一方向となり、被加工材の曲げ加工精度が向上する。
【0022】
【符号の説明】
1 回転テーブル
2 型
3 把持装置
31 一方の把持部材
32 他方の把持部材
4 テーブル回転駆動装置
41 テーブル用サーボモータ
5 上下装置
51 上下用サーボモータ
52 テーブル
6 テンション制御装置
61 テンション制御用サーボモータ
62 テーブル
7 NC制御装置
71 メモリ
8 ロードセル
82 位置決めコントローラ
9 捩じり付与装置
91 捩じり用サーボモータ
10 型傾斜装置
101 第1プーリ
102 ベルト
103 傾斜用サーボモータ
104 第2プーリ
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における、3次元曲げ加工装置の全体図である。
【図2】本実施形態における、型傾斜装置付近の拡大図であり、曲げ加工開始時の状態を示す図である。
【図3】本実施形態における、型傾斜装置付近の拡大図であり、曲げ加工終了時の状態を示す図である。
【図4】従来技術における、3次元曲げ加工装置の全体図である。
【図5】従来技術における、3次元曲げ加工装置の型付近の拡大図であり、従来技術における問題点を示す図である。
Claims (1)
- 被加工材の一方端を把持する一方の把持部材と、
前記一方の把持部材と一体的に固着し、被加工材を沿わせて曲げ加工するための型と、
前記型に固着された傾斜軸と、前記傾斜軸を中心として前記型を傾斜させる型傾斜用サーボモータとを備えた型傾斜装置と、
前記型傾斜装置に連結される回転テーブルと、
該回転テーブルを回転駆動するテーブル用サーボモータを備えたテーブル回転駆動装置と、
被加工材の他方端を把持する他方の把持部材と、
前記回転テーブルの軸方向に該他方の把持部材を移動させる上下用サーボモータを備えた上下装置と、
前記他方の把持部材と前記型との距離を制御して被加工材にテンションを付与するテンション制御用サーボモータを備えたテンション制御装置と、
前記テンション制御用サーボモータの制御用の位置データを予め記憶しているメモリを有し、前記テンション制御装置に位置制御データを出力し、前記テンション制御装置により被加工材に加えられるテンションの方向と前記被加工材が前記型に沿って曲げられる曲げ方向とが同一方向となるように傾斜角度制御データを前記型傾斜装置に出力するNC制御装置とを有する3次元曲げ加工装置。
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| JP04284896A JP3661258B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 3次元曲げ加工装置 |
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| DE19708247A DE19708247B4 (de) | 1996-02-29 | 1997-02-28 | Vorrichtung und Verfahren zum Biegen eines Werkstücks |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04284896A JP3661258B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 3次元曲げ加工装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09234521A JPH09234521A (ja) | 1997-09-09 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP04284896A Expired - Fee Related JP3661258B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 3次元曲げ加工装置 |
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1996
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