JP4277560B2 - 照明器具 - Google Patents
照明器具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4277560B2 JP4277560B2 JP2003104479A JP2003104479A JP4277560B2 JP 4277560 B2 JP4277560 B2 JP 4277560B2 JP 2003104479 A JP2003104479 A JP 2003104479A JP 2003104479 A JP2003104479 A JP 2003104479A JP 4277560 B2 JP4277560 B2 JP 4277560B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- reference example
- fluorescent lamp
- lighting fixture
- arc tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B20/00—Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
- Y02B20/72—Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps in street lighting
Landscapes
- Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アマルガムを含有する片口金型蛍光灯搭載の照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水銀蒸気圧の制御により光束を制御するノーマルな蛍光灯を搭載した照明器具では、常温に比べ、零度以下の低温環境下で光束が大きく低下することが知られている。
【0003】
そのため、零度以下となる屋外や特殊環境などで使用される照明器具には、白熱灯が搭載されることもあるが、その白熱灯よりも省エネ効果が大きく、光束の温度特性が良好である水銀灯などの高輝度放電灯(HIDランプ)が搭載されることが多いのが現状である。
【0004】
ところで、より一層の省エネやよりコンパクトで明るい光源として、いわゆる片口金型蛍光灯が各種市販されている。この種の片口金型蛍光灯は、一の方向に伸びるとともに少なくとも一回屈曲して両端部がその一の方向の片側に来る発光管と、この発光管の両端部内にそれぞれ設けられるフィラメントと、これらフィラメント側で発光管を保持するベースと、このベース(ピン端子の場合は発光管とは逆側)に設けられて発光管の両端部内のフィラメントとそれぞれ電気的に接続される2組(1組みにつき2つ)の端子と、発光管内部に設けられる水銀蒸気圧制御物質としてのアマルガムとを備え、照明器具に搭載されて使用される(例えば特許文献1,2等)。
【0005】
特許文献1,2では、アマルガムは、フィラメントの近傍であってそのフィラメントよりもベースにより近くなるようにベース側に設けられている。また、特許文献2の片口金型蛍光灯にあっては、E26型などのねじ込み型の口金がベースに取り付けられたまさに片口金蛍光灯になっており、そのベース内には、口金と上記各端子との間に介設される安定器が収納されている。
【0006】
上記のように、管内の水銀蒸気圧をアマルガム(水銀吸着物質)で制御する照明器具では、図21に示すように、片口金型蛍光灯が特に高温域で優れ幅広い温度範囲で最適となる特性を有していることにより、広い温度範囲で水銀蒸気圧の変化を少なくすることができるため、照明器具の設計における使用環境温度の自由度が増し、零度以下の低温環境から真夏の高温環境においても、光束の変化の少ない照明を期待することができる。
【0007】
より詳細に説明すると、アマルガムは、点滅時の温度変化に伴って、「固相」〜「固相+液相」〜「液相」へと状態が変化する。上記のような片口金型蛍光灯では、アマルガムの液相下の水銀濃度(完全液相下では組成比率)によって水銀蒸気圧が決定される。「固相+液相」下では、それらの溶け合う比率の変化によって水銀蒸気圧の上昇が最適値付近で鈍化され、液相下での水銀蒸気圧上昇と連続させることで、より広い温度範囲で水銀蒸気圧(及び光束)のフラット化が達成される。
【0008】
なお、アマルガムを使用する場合には、「固相」〜「固相+液相」〜「液相」の状態変化において、図22に示すように、ヒステリシス現象が起こることに注意する必要がある。特に、周囲温度の低下時に液相から固相に凝固する過程において、図22の破線に示すように、変体が適切に行われず(液相状態の滞留)、水銀蒸気圧の異常低下が起き、大幅な光束低下(過冷却現象)が見られることがある。この光束低下を回避するためには、使用環境温度において、アマルガムをより液相に近い状態で使用する必要がある。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−126503号公報
【0010】
【特許文献2】
特公平06−073242号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
零度以下の低温環境対応用として主流の高輝度放電灯搭載の照明器具では、その設計において、表面温度・構造部材の許容温度を維持するために、光源の発熱を緩和するだけの器具容積を確保しなければならず、設計の自由度の点で難点がある。
【0012】
一方、アマルガムを含有する片口金型蛍光灯搭載の照明器具では、零度以下の低温環境下で使用したとすれば、光束低下が起こる点で難点がある。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、アマルガムを含有する片口金型蛍光灯であっても、低温環境下で光束低下の発生を防止しうる照明器具を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明は、一の方向に伸びるとともに少なくとも一回屈曲して両端部がその一の方向の片側に来る発光管と、前記発光管の両端部内にそれぞれ設けられるフィラメントと、前記フィラメントが設けられた側で前記発光管の両端部を保持するベースと、前記発光管内部の前記ベース側に設けられるアマルガムとを有する片口金型蛍光灯を備えるとともに、前記片口金型蛍光灯を、前記ベースが下になる状態から水平になる状態のいずれかの状態で搭載する照明器具本体を備える照明器具であって、前記ベースの周囲に設けられ、前記片口金型蛍光灯の赤外線を前記ベース側に集光する形状に形成された集光部材を備えることを特徴とする照明器具。
【0015】
【発明の実施の形態】
(基本形態)
図1は基本形態の照明器具の概略構成図、図2は同照明器具を備える外灯の側面図、図3は同外灯の斜視図である。
【0016】
図1〜図3に示すように、基本形態の照明器具1は、従来と同様の片口金型蛍光灯2と、この片口金型蛍光灯2が搭載され外灯のポールPの先端に設けられる照明器具本体3とにより構成されている。
【0017】
片口金型蛍光灯2は、一の方向に伸びるとともに少なくとも一回(図では複数回)屈曲して両端部がその一の方向の片側(図では下側)に来る発光管20と、この発光管20の両端部内にそれぞれ設けられるフィラメント(図示せず)と、これらフィラメント側で発光管を保持するベース22と、このベース22に設けられて発光管20の両端部内のフィラメントとそれぞれ電気的に接続される2組の端子(図示せず)と、発光管20内部に設けられる水銀蒸気圧制御物質としてのアマルガム(図示せず)とにより構成される。
【0018】
図では、片口金型蛍光灯2は、例えば口金がベース22に取り付けられ、ベース22の内部に安定器が収納される片口金蛍光灯になっている。なお、これに限らず、安定器を片口金型蛍光灯2外に設けるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0019】
照明器具本体3は、上方に開口を有する箱状のケース30と、このケース30の開口から上方に伸びる筒状で透光性のグローブ31と、このグローブ31の上方の開口を閉塞する傘32と、片口金型蛍光灯2の口金と接続されるソケット33と、このソケット33が取り付けられるソケット台34と、このソケット台34をケース30の底部から浮かせた状態で支持する基台35と、ソケット台34の上面に取り付けられソケット33の開口側をグローブ31側に露出させる孔360の穿設されたカバー36とにより構成されている。
【0020】
そして、基本形態の特徴として、ベース22の近傍に略断熱層が形成される。すなわち、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止する防止手段として、ベース22に被せて取り付けられるスポンジ状の断熱部材10が設けられる。この断熱部材10は、ベース22に予め取り付けられており、その状態で片口金型蛍光灯2がソケット33に接続される。
【0021】
ここで、片口金型蛍光灯2を、ベース22が下になる状態で点灯させたとき、発光管20の発熱による暖かい空気がグローブ31の内壁を伝って循環する対流が生じる。このとき、低温環境下にある場合、循環流がグローブ31の内壁で冷却されて、ベース22側に対流することにより、そのベース22側にあるアマルガムが過度に冷却されるところ、基本形態によれば、ベース22側への冷却された循環流が断熱部材10で阻止されるので、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止することができる。
【0022】
また、断熱部材10をスポンジ状にすることにより、空孔部に存在する空気が断熱効果を発揮するので、アマルガムの温度低下をより効果的に防止することができる。
【0023】
なお、断熱部材10は、ベース22に密着して取り付く形状であれば、外形は円状、角状などでもよいが、特に限定されるものではない。また、材質も必ずしもスポンジ状である必要はなく、断熱効果は低下するが、ソリッド系のEPDゴムなど熱伝達率が小さい部材でも、効果が期待できる。
【0024】
(第1参考例)
図4は第1参考例の照明器具の概略構成図である。
【0025】
第1参考例の照明器具1Aは、基本形態の断熱部材10に代えて、防止手段として、図4に示すように、有底筒状で底に発光管20挿入用の孔100Aが穿設された形状に形成され、ベース22に被せてこれを覆い隠すように取り付けられるパッキン10Aを備えることを特徴とする。パッキン10Aは、ベース22に予め取り付けられており、その状態で片口金型蛍光灯2がソケット33に接続される。
【0026】
第1参考例によれば、ベース22側への冷却された循環流がパッキン10Aで阻止されるので、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止することができる。
【0027】
なお、パッキン10Aは、ベース22を覆い隠す形状であれば、断面は円状、角状などでもよいが、特に限定されない。また、材質は、スポンジ状でもソリッド系の何れでも構わない。
【0028】
(第2参考例)
図5は第2参考例の照明器具の概略構成図である。
【0029】
第2参考例の照明器具1Bは、基本形態の断熱部材10に代えて、防止手段として、図5に示すように、ベース22を囲繞する筒状部材10Bを備えることを特徴とする。筒状部材10Bは、カバー36の上面に予め取り付けられており、片口金型蛍光灯2は、その筒状部材10B内にベース22側を挿入するようにしてソケット33に接続される。
【0030】
第2参考例によれば、ベース22側への冷却された循環流が筒状部材10Bで阻止されるので、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止することができる。
【0031】
また、筒状部材10Bと片口金型蛍光灯2との間の空気が断熱効果を発揮するので、アマルガムの温度低下をより効果的に防止することができる。
【0032】
なお、筒状部材10Bは、ベース22を囲繞する筒状であれば、断面は円状、角状などでもよいが、特に限定されない。また、材質は、鋼鈑、アルミなど金属や、樹脂の何れでも構わない。また、パンチングメタル等の多孔部材を使用するようにすれば、犠牲になる光束を少しでも減少させることができる。
【0033】
さらに、第2参考例では、片口金型蛍光灯2のいわゆる点灯位置が、ベース22を下向きとする垂直点灯になっているが、図6に示すように、片口金型蛍光灯2の軸が水平となる水平点灯の構成でも、筒状部材10Bにより、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止することができる。ただし、図6において、10PAは、基台35に取り付けられる支柱101Dと、この支柱101Dの先端に取り付けられ発光管20を支持する支持バネ102Dとを一体に有する形状に形成された支持部材である。また、30Aは、片口金型蛍光灯2を横向きに配置する場合のケース、31Aは透光性のグローブである。これにより、高輝度放電灯等の高発熱光源とアマルガム制御方式の片口金型蛍光灯を共通の照明器具本体(外郭部品)にて提供するに際し、有効となる。
【0034】
(第1実施形態)
図7は本発明による第1実施形態の照明器具の概略構成図である。
【0035】
第1実施形態の照明器具1Cは、基本形態の断熱部材10に代えて、防止手段として、図7に示すように、ベース22の周囲に設けられ、片口金型蛍光灯2の下部側の放射エネルギー(赤外線)をベース22側に集光する形状に形成された集光部材10Cを備えることを特徴とする。図7の例では、集光部材10Cは、上側の開口が下側の開口よりも小さくなる筒状に形成され、内周面が凹面状になっている。集光部材10Cは、カバー36の上面に予め取り付けられており、片口金型蛍光灯2は、その集光部材10C内にベース22側を挿入するようにしてソケット33に接続される。
【0036】
第1実施形態によれば、ベース22側への冷却された循環流が集光部材10Cで阻止されるので、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止することができる。
【0037】
また、ベース22や発光管20からの輻射熱が集光部材10Cによってベース22側に集光されるので、アマルガムの温度低下をより効果的に防止することができる。
【0038】
なお、集光部材10Cは、ベース22を覆い、輻射熱をベース22側に集光する形状であれば、断面形状は特に限定されない。また、材質は、鋼鈑、アルミなど反射率の高い金属だけでなく、内面をアルミ蒸着等の反射率を高める仕上げであれば樹脂であっても構わない。さらに、パンチングメタル等の多孔部材を使用するようにすれば、犠牲になる光束を少しでも減少させることができる。
【0039】
(第2実施形態)
図8は本発明による第2実施形態の照明器具の概略構成図である。
【0040】
第2実施形態の照明器具1Dは、第1実施形態との相違点として、図8に示すように、集光部材10Cの上側の開口と片口金型蛍光灯2の発光管20との間に介設される支持パッキン11をさらに備えることを特徴とする。
【0041】
支持パッキン11は、片口金型蛍光灯2の発光管20または集光部材10Cの上側の開口に予め取り付けておくようにしてもよく、あるいは片口金型蛍光灯2をソケット33に接続した後で、支持パッキン11を取り付けるようにしてもよい。
【0042】
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られるほか、支持パッキン11により集光部材10Cで覆われた空気を漏れないようにできるので、断熱効果をより一層高めることができる。また、片口金型蛍光灯2の支持強度を高めることができる。
【0043】
なお、支持パッキン11は、発光管20を拘束できるのであれば、形状は特に限定されない。また、材質は、スポンジ状、ソリッド系の何れであっても構わない。
【0044】
(第3参考例)
図9は第3参考例の照明器具の概略構成図である。
【0045】
第3参考例の照明器具1Eは、基本形態の断熱部材10に代えて、防止手段として、図9に示すように、発光管20を支持しベース22に接続されて、発光管20からベース22側への熱伝達経路を形成する支持部材10Eを備えることを特徴とする。
【0046】
図では、カバー36の上面に取り付けられる支柱101Dと、発泡ゴム、グラスウールなどの熱伝導率の低い材料の非熱伝達部100Dと、これを介して支柱101Dの上端に取り付けられ発光管20を支持する高熱伝導率の支持バネ101Eと、ベース22を支持する高熱伝導率の支持バネ102Eと、これらの支持バネ101E,102Eが両端に取り付けられた高熱伝導率の伝熱板100Eとを一体に有する形状に形成されている。
【0047】
第3参考例によれば、発光管20の熱が、支持バネ101E、伝熱板100Eおよび支持バネ102Eを伝ってベース22に届くので、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止することができる。また、片口金型蛍光灯2の支持強度を高めることができる。
【0048】
なお、支持部材10Eは、発光管20を拘束できるのであれば、形状は特に限定されない。また、材質は、アルミなど熱伝導率の高い材質が望ましいが、器具内で接合する部分には熱伝導率の小さい方が効率良くベース22へ熱伝導することができる。
【0049】
(第4参考例)
図10は第4参考例の照明器具の概略構成図である。
【0050】
第4参考例の照明器具1Fは、従来と同様の片口金型蛍光灯2Aと、基本形態とほぼ同様の照明器具本体3と、片口金型蛍光灯2Aを点灯するための安定器(インバータ)4とにより構成されている。
【0051】
片口金型蛍光灯2Aは、基本形態の片口金型蛍光灯2との相違点として、安定器を含まず、例えば、ベース22における発光管20とは逆側(下側)に突設されて発光管20の両端部内のフィラメントとそれぞれ電気的に接続される2組(1組みにつき2つ)のピン状の端子を備えている。
【0052】
照明器具本体3は、基本形態のソケット33に代えて、上記2組の端子と安定器4とを電気的に接続するソケット33Aを備え、カバー36の孔360Aが基本形態のそれよりも大きく、垂直断面コ字状のソケット台34の凹み部側周部に通気孔が形成されている以外は、基本形態と同様である。
【0053】
そして、第4参考例では、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止する防止手段として、安定器4を、片口金型蛍光灯2A外のベース22の下側に配置して備え、その防止手段により安定器4からベース22側への熱対流経路を形成したことを特徴とする。
【0054】
第4参考例によれば、安定器4の発熱で暖められた空気が安定器4の表面からベース22側に向けて上昇するため、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止することができる。
【0055】
(第5参考例)
図11は第5参考例の照明器具の概略構成図である。
【0056】
第5参考例の照明器具1Gは、第4参考例との相違点として、片口金型蛍光灯2Aと接続されるソケット33Aと、このソケット33Aが取り付けられるソケット台34と、ソケット33Aを介して片口金型蛍光灯2Aと接続されソケット台34に配置される安定器4とを、防止手段として備え、その防止手段により安定器4からベース22側への熱伝達経路を形成したことを特徴とする。
【0057】
ただし、カバー36の孔360は、基本形態と同様で、第4参考例のそれよりも小さくなっている。また、ソケット33Aおよびソケット台34は、高熱伝導性になっている。
【0058】
第5参考例によれば、安定器4の熱がソケット台34およびソケット33Aを伝わってベース22側に届くので、低温環境下での対流によるベース22の冷却を防止することができ、アマルガムの温度抵下を防止することができる。
【0059】
なお、ソケット台34の凹み部側周部に通気孔を形成すれば、カバー36の孔360が基本形態と同様であっても、安定器4の発熱で暖められた空気がその孔360からベース22側に向けて上昇するため、第4参考例とほぼ同様の効果が得られる。
【0060】
(第6参考例)
図12は第6参考例の照明器具の概略構成図である。
【0061】
第6参考例の照明器具1Hは、基本形態の断熱部材10に代えて、図12に示すように、片口金型蛍光灯2を支持する支持部材10Dを、発泡ゴム、グラスウールなどの熱伝導率の低い材料の非熱伝達部100Dを含んで備えることを特徴とする。
【0062】
図では、支持部材10Dは、カバー36の上面に取り付けられる支柱101Dと、上記非熱伝達部100Dと、これを介して支柱101Dの上端に取り付けられ発光管20を支持する支持バネ102Dとを一体に有する形状に形成されている。
【0063】
ここで、振動対策などのために片口金型蛍光灯2を支持すると、発光管20を支持する部材に熱が伝わってそこで放熱現象が起こり、その部材(特に支柱101Dのような部材)が放熱板の役目を果たす結果、片口金型蛍光灯2の温度が下がり光束が低下することがある。
【0064】
第6参考例によれば、支持部材10Dを、非熱伝達部100Dを含んで備えるので、放熱板の役目を果たす部材への熱の伝導を非熱伝達部100Dで遮断することができるので、支持部材10Dが放熱板の役目を果たすのを防止することができ、発光管20の温度を下げないようにしてアマルガムの温度低下を防止することができる。
【0065】
(第7参考例)
図13は第7参考例の照明器具の概略構成図である。
【0066】
第7参考例の照明器具1Jは、図13に示すように、第5参考例の構成(図11参照)に加えて、第2参考例と同様の筒状部材10B(図5参照)を備えるとともに、ソケット台34の凹み部側周部に通気孔を有し、第2,第4,第5の各参考例と同様の効果を奏することを特徴とする。
【0067】
図14に上記照明器具1Jの具体構成例を示し、図15に同照明器具1Jとの比較のために作成した照明器具の構成例を示す。ただし、図14,図15の両照明器具には、片口金型蛍光灯2Aを支持するべく、カバー36の上面に取り付けられる支柱101Dと、この支柱101Dの上端に取り付けられ発光管20を支持する支持バネ102D(SUS304)とを一体に有する形状に形成され、第6参考例の非熱伝達部100Dを含まない支持部材10PAが具備されている。
【0068】
図14において、筒状部材10Bは、板厚1.6mmの亜鉛鋼鈑により水平断面形状が八角形に作成されている。ソケット台34は、板厚1.5mmのアルミにより垂直断面形状が下に凸のコ字状に形成されている。その他の各寸法は図に示すとおりである。
【0069】
図15において、筒状部材10Bは設けられておらず、安定器4は、ソケット台34から離隔してケース30の底側に設けられている。
【0070】
上記構成の各照明器具を−5℃の低温環境下で動作させ、アマルガムの部分に予め熱電対を配置した温度計測用の片口金型蛍光灯を用いて、アマルガムの部分の温度を測定したところ、図15の照明器具にあっては72.2℃であったのに対し、図14の照明器具1Jにあっては、図15の照明器具の場合よりも12.8℃も高い85.0℃であった。このようにアマルガムの温度を上昇されることができることにより、低温環境下での光束の低下を低減することができる。
【0071】
(第8参考例)
図16は第8参考例の照明器具の概略構成図である。
【0072】
第8参考例の照明器具1Kは、図16に示すように、第4参考例の構成(図10参照)に加えて、第2参考例と同様の筒状部材10B(図5参照)と、第6参考例と同様の支持部材10E(図9参照)とを備え、ソケット33Aおよびソケット台34を高熱伝導性とし、第2,第4〜第6の各参考例と同様の効果を奏することを特徴とする。
【0073】
(第9参考例)
図17は第9参考例の照明器具の概略構成図である。
【0074】
第9参考例の照明器具1Lは、例えば第5参考例との相違点として、基台35に代えて、ケース30の底面からの離隔距離が基台35よりも短く、カバー36が上部に直接取り付けられて、そのカバー36とともに安定器4を収納する基台35Aを備えているほか、ソケット台34に代えて、片口金型蛍光灯2Aを、ベース22が上になる状態で照明器具本体3内に搭載するためのソケット台34Aを備えていることを特徴とする。
【0075】
ソケット台34Aは、カバー36に取り付けられる支柱341と、この支柱341の上端に屈曲して設けられソケット33Aが取り付けられる台座342と、支柱341におけるカバー36側に取り付けられ片口金型蛍光灯2Aの発光管20を支持する支持バネ343とを一体に有する形状に形成されている。
【0076】
このように、片口金型蛍光灯2Aを、ベース22が上になる状態で照明器具本体3内に搭載することにより、片口金型蛍光灯2Aの点灯時に発光管20の熱が上向きに対流し、また暖かい空気が照明器具本体3内の上方に留まることになるため、ベース22の温度が最も高くなり、アマルガムの温度低下を防止することができる。
【0077】
(第10参考例)
図18は第10参考例の照明器具の概略構成図である。
【0078】
第10参考例の照明器具1Mは、第9参考例との相違点として、図18に示すように、カバー36の中央部に片口金型蛍光灯2Aの発光管20に相当する孔360Bを有し、安定器4から片口金型蛍光灯2A側への熱対流経路を形成したことを特徴とする。
【0079】
この構成によれば、安定器4の発熱により暖められた空気が安定器4の表面から上昇するので、ベース22近傍のアマルガムの温度低下をより一層防止することができる。
【0080】
なお、第10参考例では、片口金型蛍光灯2Aの点灯位置が、ベース22を上向きとする垂直点灯になっているが、図19に示すように、垂直方向でなくてもベース22を上向きとする構成であれば、第10参考例と同様の効果が得られる。ただし、図19において、ソケット台34Aおよび安定器4は、ベース22を上向きとし、片口金型蛍光灯2Aを横向きに配置する場合のケース30Aの内壁に直接取り付けられている。また、31Aは透光性のグローブである。
【0081】
(第11参考例)
図20は第11参考例の照明器具の概略構成図である。
【0082】
第11参考例の照明器具1Nは、図19に示した点灯位置の照明器具との相違点として、安定器4がソケット台34Aの支柱341における台座342側に取り付けられ、安定器4から片口金型蛍光灯2Aのベース22側への熱伝達経路を形成したことを特徴とする。ただし、ソケット33Aおよびソケット台34Aは高熱伝導性であるとする。
【0083】
これにより、安定器4の発熱による熱エネルギーがソケット台34Aおよびソケット33Aを通って片口金型蛍光灯2Aのベース22に伝達されるため、ベース22のアマルガムの温度低下をより一層防止することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明は、一の方向に伸びるとともに少なくとも一回屈曲して両端部がその一の方向の片側に来る発光管と、前記発光管の両端部 内にそれぞれ設けられるフィラメントと、前記フィラメントが設けられた側で前記発光管の両端部を保持するベースと、前記発光管内部の前記ベース側に設けられるアマルガムとを有する片口金型蛍光灯を備えるとともに、前記片口金型蛍光灯を、前記ベースが下になる状態から水平になる状態のいずれかの状態で搭載する照明器具本体を備える照明器具であって、前記ベースの周囲に設けられ、前記片口金型蛍光灯の赤外線を前記ベース側に集光する形状に形成された集光部材を備えるので、低温環境下でもベース側に設けられるアマルガムをより液相に近い状態に保つことが可能となり、特別な熱源を必要とすることなく、著しい光束の低下を防止することが可能となる。また、低温環境下において、ベース側への冷却された循環流が集光部材で阻止されるため、低温環境下での対流によるベースの冷却を防止することができ、また、ベースや発光管からの輻射熱が集光部材によってベース側に集光されるため、アマルガムの温度低下をより効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基本形態の照明器具の概略構成図である。
【図2】 同照明器具を備える外灯の側面図である。
【図3】 同外灯の斜視図である。
【図4】 第1参考例の照明器具の概略構成図である。
【図5】 第2参考例の照明器具の概略構成図である。
【図6】 図5中の筒状部材を水平点灯の照明器具に使用した例を示す図である。
【図7】 本発明による第1実施形態の照明器具の概略構成図である。
【図8】 本発明による第2実施形態の照明器具の概略構成図である。
【図9】 第3参考例の照明器具の概略構成図である。
【図10】 第4参考例の照明器具の概略構成図である。
【図11】 第5参考例の照明器具の概略構成図である。
【図12】 第6参考例の照明器具の概略構成図である。
【図13】 第7参考例の照明器具の概略構成図である。
【図14】 同照明器具の具体構成例を示す図である。
【図15】 同照明器具との比較のために作成した照明器具の構成例を示す図である。
【図16】 第8参考例の照明器具の概略構成図である。
【図17】 第9参考例の照明器具の概略構成図である。
【図18】 第10参考例の照明器具の概略構成図である。
【図19】 ベースを上向きにした構成例を示す図である。
【図20】 第11参考例の照明器具の概略構成図である。
【図21】 アマルガムを含有する片口金型蛍光灯の特性図である。
【図22】 同特性について注意すべき現象の説明図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1J,1K,1L,1M,1N 照明器具
2,2A 片口金型蛍光灯
20 発光管
22 ベース
3,3A 照明器具本体
30,30A ケース
31,31A グローブ
32 傘
33,33A ソケット
34,34A ソケット台
35,35A 基台
36 カバー
4 安定器
10 断熱部材
10A パッキン
10B 筒状部材
10C 集光部材
10D 支持部材
11 パッキン
Claims (1)
- 一の方向に伸びるとともに少なくとも一回屈曲して両端部がその一の方向の片側に来る発光管と、前記発光管の両端部内にそれぞれ設けられるフィラメントと、前記フィラメントが設けられた側で前記発光管の両端部を保持するベースと、前記発光管内部の前記ベース側に設けられるアマルガムとを有する片口金型蛍光灯を備えるとともに、前記片口金型蛍光灯を、前記ベースが下になる状態から水平になる状態のいずれかの状態で搭載する照明器具本体を備える照明器具であって、前記ベースの周囲に設けられ、前記片口金型蛍光灯の赤外線を前記ベース側に集光する形状に形成された集光部材を備えることを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003104479A JP4277560B2 (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003104479A JP4277560B2 (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 照明器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004311258A JP2004311258A (ja) | 2004-11-04 |
JP4277560B2 true JP4277560B2 (ja) | 2009-06-10 |
Family
ID=33467295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003104479A Expired - Fee Related JP4277560B2 (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4277560B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101206528B1 (ko) | 2011-07-25 | 2012-11-30 | 주식회사 이엠테크 | 작업등 |
-
2003
- 2003-04-08 JP JP2003104479A patent/JP4277560B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004311258A (ja) | 2004-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2011055659A1 (ja) | 大型led照明装置 | |
US20100177522A1 (en) | Led lamp | |
JP2007287684A (ja) | ランプ装置 | |
JP2006260986A (ja) | 天井埋込型照明器具 | |
JP2004193053A (ja) | 電球形蛍光ランプおよび照明器具 | |
US5717277A (en) | Compact fluorescent lamp using horizontal and vertical insulating septums and convective venting geometry | |
JP2002367565A (ja) | ハウジング構造を有するコンパクト蛍光ランプ | |
JP4277560B2 (ja) | 照明器具 | |
JP3944661B2 (ja) | 照明器具 | |
EP0590602A1 (en) | Double-bulb halogen lamp and lighting system | |
JP2005050757A (ja) | 電球形蛍光ランプおよび照明器具 | |
JP4331938B2 (ja) | 円形蛍光ランプ | |
JPH0765613A (ja) | けい光ランプ装置 | |
JP2006269093A (ja) | 蛍光ランプ装置及び照明器具 | |
US20100225218A1 (en) | Lighting Device | |
JPH04303510A (ja) | 照明装置 | |
RU57513U1 (ru) | Галогенная лампа накаливания | |
JP2008243770A (ja) | 照明器具 | |
JPH0419901A (ja) | 回路装置 | |
JP2001093306A (ja) | 照明器具 | |
US20150276164A1 (en) | Light cover | |
JPS5924122Y2 (ja) | けい光ランプ装置 | |
US20100013368A1 (en) | Bulb-type fluorescent lamp | |
JPS5941566Y2 (ja) | けい光ランプ装置 | |
JP5626846B2 (ja) | 電球型蛍光ランプおよび照明器具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060403 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080916 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090217 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090302 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |