JP4276477B2 - 指名制接客型店舗用集客促進支援装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、例えば、美容院,理髪店,エステティックサロン,マッサージ店,バー,スナック,ナイトクラブ(キャバレークラブ等を含む),ソープランド,及びファッションマッサージ店(又はファッションヘルス店)等の顧客に対して接客サービスを提供する種類の店舗であって、特に、顧客が接客担当の従業員を指名することができる種類の店舗における指名制接客型店舗用集客促進支援装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、キャバレークラブ(所謂、キャバクラ)は、キャバレー,ナイトクラブ等と同様の接客サービスを比較的低料金で提供する種類の店舗であり、顧客は、店内に設置された応接室のような客室(本明細書では「座席」と称す)で接客担当者(一般には「女性」であり、この業種では一般に「ホステス」と呼ばれる)と飲食をしながら会話を楽しむことができるようになっている。
【0003】
キャバクラにおいては、異性との会話を楽しむことが顧客の第1目的であるため、顧客は、最初、フリー指名(所謂、指名なしで、店舗側にホステスを選択してもらう)での来店となることが多いが、お気に入りのホステスができると、ホステスの携帯電話機等に直接電話を掛けたり、電子メールを送ったりして、このホステスを指名して次の来店予約をすることができるようになっている。ホステスは、指名が多ければ多いほど基本給に対して店舗からインセンティブポイントを与えられ、このインセンティブポイント数が給与等の待遇に反映される。
【0004】
また、ファッションマッサージ店(又は「ファッションヘルス店」とも呼ばれる。以後、単に「ヘルス店」と称す)は、異性との身体的接触を目的とした個室マッサージ店であり、顧客は、店内に設置された客室(本明細書では「個室」と称す)で接客担当者(一般には「女性」であり、この業種では一般に「コンパニオン」と呼ばれる)に身体を顧客の性的好奇心に応じてマッサージしてもらえるようになっている。
【0005】
ヘルス店においても、上記キャバクラ店と同様、指名制を採用しているが、基本的には、コンパニオンは店外にいる顧客との直接連絡は取らないようになっているため、顧客は、店舗の受付に電話を掛けたり、電子メールを送ったりしてコンパニオンを指名して次の来店の予約をするようになっている。
【0006】
(1)ところで、キャバクラにあっては、店舗の閑散時には、ホステスが顧客に電話を掛けたり、電子メールを送る等して集客をすることがあるが、店外で顧客との連絡を取らないヘルス店のような店舗にあっては、特に、呼込担当者(所謂「黒服」、又はキャバクラのような店舗にあっては接客担当者が呼び込みをする場合もある)の路上での客引きに頼らざるを得ない。このとき、呼込担当者は、予め決められた曜日ごと又は時間帯ごとの料金(又は基準料金に対する割引率)で客引きを行なうが、交渉が思うように進まない場合には、個人的な裁量で料金を下げることがある。このような場当たり的な料金変動は、顧客にとっては非常に不明朗なものに映り、店舗のイメージダウンに繋がり、リピート客が付き難いという問題がある。
【0007】
(2)また、キャバクラ,ヘルス店等にあっては、上述のような曜日ごと又は時間帯ごとの固定的な割引を採用しているため、天候,事件,交通事情等によって思わぬときに混んだり空いたりして、割引や待機している接客担当者(予め決められた出勤予定に従って出勤する)の数が顧客の数に対して見合わない状態が発生し易いという問題もある。
【0008】
(3)また、キャバクラ,ヘルス店等にあっては、指名制を採用していることから、接客担当者の人気によって指名が集中することが多く、顧客が指名したいときに指名できないという状態が多く発生し、見込み客を失い易いという問題もある。
【0009】
(4)また、キャバクラ,ヘルス店等にあっては、前述したような営業成績等に応じた多種多様なインセンティブポイントのほか、遅刻,早退等に応じた多種多様なペナルティポイントによって接客担当者の給与が変更されるような給与形態を採用していることから、このためのポイントの集計、及び給与演算に、経営者又は経理担当者は相当の時間と労力とを費やしているという問題もある。
【0010】
(5)さらに、指名制を採用するキャバクラ,ヘルス店等の店舗にあっては、顧客満足の相当部分が、指名した接客担当者が希望する時間ずっと自分の接客サービスに付くことで満たされるが、特に、コース料金を採用していないキャバクラのような店舗にあっては、次の時間帯に他の顧客の予約が入っている場合には、指名をしても長時間の独占が実現しないという問題がある。さらに、キャバクラのような店舗にあっては、1名の顧客に対して複数の接客担当者が接客サービスに付くこともあり、そのうちの自分のお気に入りの接客担当者が次の予約者のため座席を離れてしまうと、この顧客はお気に入りではない接客担当者による接客サービスに対しての対価を支払うという不満に繋がってしまう。
【0011】
以上のような問題点を解決するために、例えば、店舗に配設したコンピュータにより、物件の利用率が増加するほど高くなる変動料金を予め記憶しておき、現時点の利用率に応じて料金を変動させるような技術(例えば、特許文献1参照)を採用することが可能であると思われる。
【0012】
【特許文献1】
特開平2002-56420号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来技術にあっては、ここで挙げている問題点のうちごく一部(例えば、上記(2)の顧客側メリットのみ)しか解決することができず、多くの問題が未解決のままとなる。
【0014】
本願発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、店舗の空き具合率を演算し、空き具合率が高いほど低くなる一方、低いほど高くなるような料金(又は割引率)を演算し、空き具合率の大きさに応じて、店舗が空いているときには、料金に関する情報(特に、料金が下がったという情報)を顧客に報知して集客促進をするほか、店舗が混んでいるときには、出勤を要請する旨の情報を従業員に報知して顧客を効率的に捌くことができるようにすることにより、上記した問題をより多く解決することができる指名制接客型店舗用集客促進支援装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置は、顧客が接客担当者を指名する営業形態を採用している店舗における集客促進支援装置であって、或る時点において出勤すべき接客担当者の人数に対して接客対応が可能な所定の顧客の人数とその時点における顧客の人数とに基づいて空き具合率を演算する空き具合率演算手段と、該空き具合率演算手段により演算された空き具合率が高いほど低くなる一方、該空き具合率が低いほど高くなるような料金を演算する料金演算手段と、前記空き具合率演算手段により演算された空き具合率が所定の第1の空き具合率以上である場合に、前記料金演算手段により演算された料金に関する情報を顧客端末に送信する集客促進手段と、前記空き具合率演算手段により演算された空き具合率が高いほど高くなる一方、該空き具合率が低いほど低くなるようなインセンティブポイントを演算するインセンティブポイント演算手段と、外部端末から接客担当者に対する接客指名を受信する指名受信手段、又は、前記空き具合率演算手段により演算された空き具合率が前記第1の空き具合率よりも低い所定の第2の空き具合率以下である場合に、出勤を要請する旨の情報を従業員端末に送信し、この出勤要請に応じる旨の情報を該従業員端末から受信する出勤要請手段と、該指名受信手段により受信された前記接客指名にかかる接客担当者に対応して、又は、前記出勤要請手段により受信された出勤要請に応じる旨の情報を送信してきた従業員に対応して、前記インセンティブポイント演算手段により演算されたインセンティブポイントを累積して記憶するインセンティブポイント記憶手段と、該インセンティブポイント記憶手段に記憶された各接客担当者又は各従業員の累積インセンティブポイントが大きいほど高くなる一方、該累積インセンティブポイントが小さいほど低くなるような接客担当者又は従業員の給与をそれぞれ演算する給与演算手段とを備え、前記空き具合率演算手段は、前記或る時点において出勤すべき接客担当者の人数として、現在出勤中の接客担当者の人数、又は、顧客から接客の予約を受けた予約日時における出勤予定の接客担当者の人数を用いることを特徴とする。
【0016】
また、本願発明に係る指名制接客型店舗用集客促進支援プログラムは、顧客が接客担当者を指名する営業形態を採用している店舗における集客促進支援プログラムであって、コンピュータに、或る時点において出勤すべき接客担当者の人数に対して接客対応が可能な所定の顧客の人数とその時点における顧客の人数とに基づいて空き具合率を演算させる空き具合率演算手順と、コンピュータに、該空き具合率演算手順で演算された空き具合率が高いほど低くなる一方、該空き具合率が低いほど高くなるような料金を演算させる料金演算手順と、コンピュータに、前記空き具合率演算手順で演算された空き具合率が所定の第1の空き具合率以上である場合に、前記料金演算手順で演算された料金に関する情報を顧客端末に送信させる集客促進手順と、コンピュータに、前記空き具合率演算手順で演算された空き具合率が高いほど高くなる一方、該空き具合率が低いほど低くなるようなインセンティブポイントを演算させるインセンティブポイント演算手順と、コンピュータに、外部端末から接客担当者に対する接客指名を受信させる指名受信手順、又は、コンピュータに、前記空き具合率演算手順で演算された空き具合率が前記第1の空き具合率よりも低い所定の第2の空き具合率以下である場合に、出勤を要請する旨の情報を従業員端末に送信させ、この出勤要請に応じる旨の情報を該従業員端末から受信させる出勤要請手順と、コンピュータに、該指名受信手順で受信された前記接客指名にかかる接客担当者に対応して、又は、前記出勤要請手順で受信された出勤要請に応じる旨の情報を送信してきた従業員に対応して、前記インセンティブポイント演算手順で演算されたインセンティブポイントを累積してメモリに記憶させるインセンティブポイント記憶手順と、コンピュータに、該インセンティブポイント記憶手順で記憶された各接客担当者又は各従業員の累積インセンティブポイントが大きいほど高くなる一方、該累積インセンティブポイントが小さいほど低くなるような接客担当者又は従業員の給与を演算させる給与演算手順とを実行させ、前記空き具合率演算手順は、コンピュータに、前記或る時点において出勤すべき接客担当者の人数として、現在出勤中の接客担当者の人数、又は、顧客から接客の予約を受けた予約日時における出勤予定の接客担当者の人数を用いさせることを特徴とする。
【0017】
本願発明は、前述したようなキャバクラ,ヘルス店のほかにも、同様に、顧客が接客担当者を指名する営業形態(即ち、指名制)を採用している、例えば、美容院,理髪店,エステティックサロン,マッサージ店,バー,スナック,ナイトクラブ,及びソープランド等の店舗型営業(店舗型性風俗営業を含む)、さらには、デリバリーヘルス等の無店舗型営業(無店舗型性風俗営業を含む)に適用することが可能である。
【0018】
なお、本願発明において、店舗の従業員には、接客担当者,呼込担当者,店長,及びマネージャ等のすべての従業員を含ませることが可能である。また、本願発明において、外部端末は、本願発明に係る集客促進支援装置(又は本願発明に係る集客促進支援プログラムがインストールされた装置、以下「本願発明装置」と称す)と通信可能に接続された任意の端末であり、例えば、顧客及び従業員が所有又は利用するものであるが、特に、顧客が利用する場合には顧客端末と称し、また、従業員が利用する場合には従業員端末と称している。さらに、顧客端末は、顧客が直接利用するものであってもよいし、また、顧客に見せるべく又は代行して従業員が操作するものであってもよい。また、外部端末は、任意の種類の端末装置であって、例えば、ネットワーク通信機能を有したパーソナルコンピュータ,携帯電話機,PDA(Personal Digital Assistance),及びホームサーバ等である。
【0019】
本願発明によれば、まず、対象となる或る時点における店舗の空き具合率を演算する。或る時点とは、例えば、顧客の来店時,本願発明装置としてのサーバへのアクセス時,予約時,及び所定時間おき等、適宜に設定可能であるが、基本的には、現時点又は顧客が来店を予定している時点である。店舗の空き具合率は、本願発明においては、「或る時点において出勤すべき接客担当者の人数に対して接客対応が可能な所定の顧客の人数とその時点における顧客の人数」とに基づいて演算される店舗の空き具合を割合で示したものである。但し、本願発明においては、空き具合率を示すために「割合」を用いる必要はなく、それに代わる対応した値であればよい。また、「或る時点において出勤すべき接客担当者の人数」とは、対象となる時点において出勤すると予想される接客担当者の人数であり、例えば、対象となる時点が現在であれば、現在出勤中の接客担当者の人数であり、また、対象となる時点が或る顧客の来店時であれば、その時点に出勤すると予想される接客担当者の人数である。また、「或る時点において出勤すべき接客担当者の人数に対して接客対応が可能な所定の顧客の人数」とは、出勤中又は出勤予定のある接客担当者の人数に対して接客の対応が可能、即ち、この人数の接客担当者で接客を賄えると予想される顧客の人数であって、これは、店舗の営業形態,店舗の設備等に応じて適宜に設定される。一般には、(或る時点において出勤すべき接客担当者の人数に対して接客対応が可能な所定の顧客の人数)>(その時点における顧客の人数)とする方が店舗として回転率を上げることができるが、「接客対応が可能な顧客の人数」をあまり大きくとりすぎると、顧客の待ち時間(一般には、店舗内の待合室で待たされる)が長くなり、店舗のリピート客として定着しないであろう。また、例えば、キャバクラのように1人の顧客に対して複数の接客担当者が接客サービスに付くような場合には、「接客対応が可能な顧客の人数」はあまり大きくとることができないであろう。なお、ここで用いられる接客担当者の出勤予定及び顧客の来店予定は、予め本願発明装置に、例えばデータベースとして記憶しておくことが可能である。
【0020】
料金演算手段又は手順においては、上記のように演算される空き具合率が高いほど低くなる一方、低いほど高くなるような料金を演算する。本願発明においては、料金そのものを演算しなくても「基準料金に対する割引率」として演算することも可能である。割引率とする場合には、空き具合率が高いほど高くなる一方、低いほど低くなる。そして、第1の集客促進手段又は手順においては、空き具合率(演算された料金又は割引率での代用可)が予め設定された第1の空き具合率以上である場合に、店舗が比較的空き、しかも料金が大分下がったとして、料金に関する情報(空き具合率又は割引率での代用可)を顧客端末に送信して顧客に報知することによって「集客促進」を行なう。
【0021】
また、インセンティブポイント演算手段又は手順は、上記のように演算される空き具合率が高いほど高くなる一方、低いほど低くなるようなインセンティブポイントを演算する。本願発明において、インセンティブポイントは、ポイントそのものでなくてもよく、それに代わる対応する値(例えば、給与金額)であってもよい。また、インセンティブポイントは、複数の異なる大きさの空き具合率のそれぞれに関連付けたインセンティブポイントを例えばデータベースに記憶しておくことも、空き具合率をパラメータとした所定の演算式を用いて演算してもよい。
【0022】
指名受信手段又は手順においては、外部端末から接客担当者に対する接客指名を受信する。ここで、「接客指名」は、顧客が少なくとも接客担当者を指定したこと又は指名した問い合わせをしたことを示すのであって、必ずしも一般に来店してする「指名」とは一致するものではない。本願発明に係る「接客指名」の概念には、これらのほかに、指名した予約も含まれる。一方、出勤要請手段又は手順においては、上記のように演算される空き具合率が予め設定された第2の空き具合率(<第1の空き具合率)以下である場合に、店舗が比較的混んできたとして、出勤を要請する旨の情報(インセンティブポイントに関する情報を含めることによって、出勤をさらに喚起することが可能)を従業員端末に送信して従業員に報知することによって「出勤要請」を行なう。さらに、この出勤要請手段又は手順においては、当該出勤要請に応じる旨の情報を従業員端末から受信することによって、本願発明装置は、この従業員が出勤要請に応じるものと認識することができる。
【0023】
そして、インセンティブポイント記憶手段又は手順においては、外部端末から接客担当者に対する接客指名を受信した場合には、この接客指名にかかる接客担当者に対応して、上記のように演算されたインセンティブポイントを累積して記憶し、給与演算手段又は手順においては、記憶された各接客担当者の累積インセンティブポイントが大きいほど高くなる一方、小さいほど低くなるような接客担当者の給与をそれぞれ演算する。
【0024】
また、インセンティブポイント記憶手段又は手順においては、上記のように出勤要請に応じる旨の情報を従業員端末から受信した場合には、この従業員端末にかかる従業員に対応して、上記のように演算されたインセンティブポイントを累積して記憶し、給与演算手段又は手順においては、記憶された各従業員の累積インセンティブポイントが大きいほど高くなる一方、小さいほど低くなるような従業員の給与をそれぞれ演算する。
【0025】
また、累積インセンティブポイントに応じて接客担当者(従業員)の給与を変動させるだけでなく、例えば、累積インセンティブポイントに応じて接客担当者の指名料を高く設定するように構成することも可能である。このように構成することにより、単純に接客担当者の指名分散化に寄与することができるばかりでなく、人気の高い接客担当者の営業成績(売上)及び収入(給与)を従前より実質的に下げてしまうことなく店舗全体の売上を向上して、全ての接客担当者に亘って営業成績及び収入の向上を図ることができる。
【0026】
以上の本願発明の構成により、適切なタイミングで自動的に、店舗が空き、しかも料金が安くなっていることを顧客が知ることができるので、店舗側にとっては、路上での客引きに対する依存度を下げることができる。また、空き具合率に応じて変動する料金を採用し、この料金を顧客に知らしめるので、従来の曜日ごと又は時間帯ごとの画一的な固定料金(又は基準料金に対する割引率)及び呼込担当者による個人的な裁量での場当たり的な料金変動に比べて、顧客側には明瞭会計で且つ魅力的な料金体系となり、店舗イメージもアップし、リピート客が付き易くなる。一方、店舗側にとっても適切なタイミングで適切な料金を設定することができるので、天候,事件,交通事情等によって思わぬときに混んだり空いたりしても、割引や待機している接客担当者の数が顧客の数に対して見合わない状態が発生しないため、稼動従業員の無駄がなくなり、人件費を大幅に抑えることが可能である。
【0027】
空き具合率に応じたインセンティブポイントを接客指名(予約による接客指名も含む)に応じて接客担当者に与え、これを自動的に累積集計し、例えば月次の給与演算に反映させるので、インセンティブポイントの集計及び給与演算に、経営者又は経理担当者は殆ど時間と労力とを費やす必要がない。なお、本願発明に係る観点からすれば、その他の営業成績等に応じた多種多様なインセンティブポイントのほか、遅刻,早退等に応じた多種多様なペナルティポイントの集計、及び給与演算は容易でしかも殆ど手間は掛からない。また、空き具合率に応じたインセンティブポイントは、指名に対してだけでなく、例えば、出勤要請に応じた従業員に対しても自動的に与えられる。
【0028】
また、本願発明においては、インセンティブポイントが消極的な集客促進手段(第1の集客促進手段又は手順)である一方、空き具合率が予め設定された第3の空き具合率以上である場合に、集客促進を要請する旨の情報を従業員端末に送信する積極的な集客促進手段(第2の集客促進手段又は手順)を備えることも可能である。なお、第1、第2、及び第3の空き具合率は、同一の値であっても異なる値であってもよい。
【0029】
また、本願発明においては、接客担当者の出勤予定と、接客担当者の予約状況とを記憶し、接客指名(予約による接客指名も含む)を受信した場合に、接客担当者の出勤予定と予約状況とに基づいて、当該接客指名が可能であるか否かを判断し、例えば、接客指名にかかる接客担当者に既に他の予約が入っている,この接客担当者が出勤していない(又は出勤予定がない)等の理由により接客指名が不可能であると判断した場合に、この接客指名を送信してきた外部端末に対して他の接客担当者を接客指名するように促す情報を送信すると共に、このとき、この他の接客担当者を接客指名すると追加的な割引料金が適用される旨の情報を送信することにより、指名制を採用する営業形態の店舗における接客担当者の指名集中を回避することが可能となる。従って、指名がすべての接客担当者間で分散されるため、顧客が指名したいときに指名できないという状態が発生し難くなり、店舗にとっても見込み客を失い難くなる。
【0030】
また、本願発明においては、接客指名(予約による接客指名も含む)を受信した場合に、当該接客指名をこれにかかる接客担当者の予約状況として記憶すると共に、接客指名の受信の際に、この接客指名を送信してきた外部端末(顧客端末以外も可)から「独占接客指名」である旨の情報を受信した場合に、当該接客指名にかかる以後所定時間(例えば、3時間)のこの接客担当者に対する他の接客指名を受信しても、予約状況として記憶することを禁止する。これにより、他の顧客は、この独占指名された場合には同一の接客担当者の実質的に予約ができなくなるため、顧客は、長時間の独占接客指名を実現することができ、特にキャバクラ等の「コース料金」を採用していない種類の店舗における顧客満足の相当部分である「指名した接客担当者が希望する時間ずっと自分の接客サービスに付く」ということが満たされる。
【0031】
また、本願発明においては、顧客の希望する料金(割引率,空き具合率でも可)を記憶し、上記のように演算される空き具合率に応じた料金が顧客の希望する料金まで下がったか否かを判断し、顧客の希望する料金まで下がった場合には、この旨の情報(単に「希望の料金になりました」というメッセージでもよいし、また、料金,割引率,及び空き具合率等であってもよい)を顧客端末に送信することにより、顧客はタイムリーに希望の料金になったことを知ることができる。
【0032】
また、本願発明においては、接客担当者の出勤予定と、接客担当者の予約状況とを記憶し、顧客端末から「なるべく早く入店したい」旨の情報を受信した場合には、接客担当者の出勤予定と予約状況とに基づいて、早く予約がなくなる順に接客担当者の名前を並べたリストを作成し、作成したリストを当該顧客端末に送信することにより、顧客は、まず、待たされずに最も早く接客サービスを受けられる時刻又は時間帯を知ることができ、さらに、そのリストの中から好みの接客担当者を選択する機会も与えられることになる。勿論、このリストに時間帯ごとの料金(又は割引率)を付加することにより、顧客は、料金も選択の条件とすることが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置をサーバとして利用したコンピュータシステムについて添付の図面を参照しながら具体的に説明する。
【0035】
(第1の実施の形態)
図1は、本願発明の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置をサーバとして利用したコンピュータシステムの全体構成を示す図である。本実施の形態のシステムでは、基本的に、顧客からの予約を直接受け付けないように構成してある。つまり、ここでは、従来のように顧客から電話による予約を従業員が受け付けて(後述するレジ端末等から)手動操作にてデータベースに登録し、当該システムは、このデータベースに登録された当日の予約状況、及び当該システムが演算する当日の混み具合等の当日の店舗状態に基づいてのみ判断するようになっている。
【0036】
図1において、1は、店舗所有者100が管理・利用するサーバであり、該サーバ1は、インターネット,電話回線等を含むネットワーク2に接続されている。本実施の形態においては、サーバ1は、一又は複数のキャバクラ店舗6a,6a…(図1においては、キャバクラ店舗A,B,及びCの3店舗だけを示してある)を一元管理するようになっており、その店舗所有者100は、これらの店舗6a,6a…をチェーン店舗として所有・管理している。各店舗6aは、基本的に店長又はマネージャ200に現場の管理が任されている。また、各店舗6aは、ネットワーク2に接続可能なルータ3を備え、該ルータ3は、後述する店舗内LAN 60(図2参照)を介して店舗6a内のタイムレコーダ端末4と、レジ端末5とに接続されている。
【0037】
例えば、A店舗6aは、接客サービス用として60席のキャパシティを有しており(ここでは、1人又は1団体の顧客300を接客するための空間単位を「座席」7と称している)、50名の接客担当者(本実施の形態の営業形態では一般に「ホステス」と呼ばれる)400,400…が在籍しており、通常、平均15名が出勤している。他の2店舗6a,6aについても座席数及びホステス数等が異なり得るが、基本的には同様の構成である。なお、ここでは、説明の簡略化のために、接客担当者400は、基本的に1席当りに1人のみ付くようになっているが、図1に示すように複数の接客担当者400,400…が付くことも可能であることは言うまでもない。
【0038】
また、説明の便宜のため、店長又はマネージャ(「店長/マネージャ」と称す)200,顧客300,接客担当者(接客業務を担当する従業員)400,及び他の従業員(呼び込み,レジ操作等の業務を担当する従業員)500は、すべて、ネットワーク対応型の携帯電話機9を携帯しているものとする。なお、本願発明にあっては、携帯電話機9に代えてPDA等の他のネットワーク対応型の携帯端末を利用してもよい。
【0039】
図2は、本願発明の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援システムの一部を構成する店舗内システムの詳細構成を示すブロック図であり、図3は、本願発明の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援システムの残りの部分を構成する指名制接客型店舗用集客促進支援装置及び携帯電話機の詳細構成を示すブロック図である。まず、店舗内システムについて説明する。
【0040】
図2において、タイムレコーダ端末4は、CPU 40,メモリ41,キーボード42,ディスプレイ43,及びLANインタフェース(LAN I/F)44等を備えている。
【0041】
CPU 40は、これにバス等を介して接続されたタイムレコーダ端末4の各部をメモリ41に記憶されるコンピュータプログラム(例えば、ウェブブラウザ)により、ASP(Application Service Provider)として作用するサーバ1が提供するコンピュータプログラムを必要に応じて利用することができるようになっている。また、メモリ41は、CPU 40の動作時に発生する一時的なデータも記憶する。キーボード42は、タイムレコーダ端末4の操作時に様々な情報を入力するための入力手段である。なお、本願発明においては、入力手段をキーボードに限定するものではなく、例えば、後述するディスプレイ43をタッチパネル方式とすることにより、このキーボード42を不要とすることも可能である。ディスプレイ43は、CPU 40の動作内容,キーボード42からの入力操作情報,及び現在時刻情報等の様々な情報を表示するための表示手段である。LAN I/F 45は、CPU 40を店舗内LAN 60に通信可能に接続するための通信インタフェースである。
【0042】
図2において、レジ端末5は、CPU 50,メモリ51,キーボード52,ディスプレイ53,キャッシュドロア54,LANインタフェース(LAN I/F)55,及びプリンタ56等を備えている。
【0043】
CPU 50は、これにバス等を介して接続されたレジ端末5の各部をメモリ51に記憶されるコンピュータプログラム(例えば、ウェブブラウザ)により、ASPとして作用するサーバ1が提供するコンピュータプログラムを必要に応じて利用することができるようになっている。また、メモリ51は、CPU 50の動作時に発生する一時的なデータも記憶する。キーボード52は、レジ端末5の操作時に様々な情報を入力するための入力手段である。なお、本願発明においては、入力手段をキーボードに限定するものではなく、例えば、ディスプレイ53をタッチパネル方式とすることにより、このキーボード52を不要とすることも可能である。ディスプレイ53は、CPU 50の動作内容,キーボード52からの入力操作情報,及び料金情報等の様々な情報を表示するための表示手段である。キャッシュドロア54は、顧客300から受け取った現金等を保管しておくための電子錠付きの引き出し式金庫である。LAN I/F 55は、CPU 50を店舗内LAN 60に通信可能に接続するための通信インタフェースである。プリンタ56は、顧客300の来店時に受付票59aを印字したり、精算時に領収書59bを印字したりする。
【0044】
なお、本実施の形態においてはタイムレコーダ端末4及びレジ端末5をそれぞれ独立した端末として構成してあるが、1台の端末に両方の機能を持たせるように構成することも可能である。
【0045】
店舗内LAN 60は、図2に示すように、ルータ3を介してネットワーク2に接続されている。また、ネットワーク2には、前述したサーバ1のほかにも、携帯電話機9が接続可能となっている。
【0046】
携帯電話機9は、汎用のネットワーク対応型の携帯電話機であって、図3に示すように、例えば、CPU 90,通信手段91,メモリ92,入力手段93,及びディスプレイ94等を備えている。
【0047】
CPU 90は、これにバス等を介して接続された携帯電話機9の各部をメモリ92に記憶されたコンピュータプログラムに基づいて制御する。また、メモリ92は、CPU 90の動作時に発生する一時的なデータも記憶する。通信手段91は、CPU 90をネットワーク2に通信可能に接続するための通信インタフェースである。入力手段93は、携帯電話機9の操作時に様々な情報を入力するための入力手段である。ディスプレイ94は、CPU 90の動作内容,入力手段93からの入力操作情報,ネットワーク2上のウェブサイト及び送受信メール等の様々な情報を表示するための表示手段である。
【0048】
図3に示すように、サーバ1は、ASPとして作用し、これにネットワーク2を介して常時接続された各店舗6aのタイムレコーダ端末4及びレジ端末5をネットワーク2を介してPOS(Point Of Sale)サーバの如く一元管理する機能を有すると共に、携帯電話機9,パーソナルコンピュータ等のインターネットにアクセス可能な各種通信端末に店舗ウェブサイト(後述)を通じて当該店舗6aに関する情報を提供する機能を有したウェブサーバ装置としての機能を有し、CPU 10,メモリ11,キーボード及び/又はマウス(以後、「キーボード・マウス」と称す)12,ディスプレイ13,プリンタ14,ディスクドライブ15,外部ネットワークインタフェース(外部ネットワークI/F)16,及びハードディスク17、並びに複数の店舗6a,6a…にかかる従業員データベース18,従業員出退勤データベース19,従業員給与データベース20,顧客データベース21,売上データベース22,料金データベース23,及びインセンティブポイントデータベース24等を備えている。なお、ここでは、各データベース18〜24を独立して示してあるが、記憶容量が十分であればこれらをハードディスク17に記憶することも可能であるし、また、サーバ1から独立した装置に記憶しておくことも可能である。
【0049】
CPU 10は、これにバス等を介して接続されたサーバ1の各部をメモリ11に記憶されたコンピュータプログラムに基づいて制御する。当該コンピュータプログラムは、基本的にはハードディスク17に予め記憶されており、実行時に、実行にかかる部分をハードディスク17から読み出してメモリ11に一時記憶される。キーボード・マウス12は、種々の情報を入力・選択するための入力手段である。ディスプレイ13は、CPU 10の動作内容,キーボード・マウス12からの入力操作情報,ネットワーク2上のウェブサイト及び送受信メール等の様々な情報を表示するための表示手段である。プリンタ14は、様々な情報を印字するための印字手段である。ディスクドライブ15は、CD,DVD等の記録ディスク25に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための読取装置であり、読み取られたコンピュータプログラムは、後述のハードディスク17に記憶される。外部ネットワークインタフェース(外部ネットワークI/F)16は、CPU 10をネットワーク2に通信可能に接続するための通信インタフェースである。ハードディスク17は、OS(Operating System),基本アプリケーション(リレーショナルデータベースアプリケーション等)等のCPU 10の動作に必要な基本的なコンピュータプログラム(OS/基本アプリケーション)170のほか、後述する空席率演算処理プログラム171,料金演算処理プログラム172,インセンティブポイント演算処理プログラム173,対顧客処理プログラム174,対接客担当者・対呼込担当者処理プログラム175,及びウェブサイトデータ176等を記憶している。
【0050】
従業員データベース18は、図4(a)にその一部を示すように、従業員コード,氏名,生年月日,住所,電話番号,電子メールアドレス,給与演算区分(雇用区分),時給又は基本給等の支給額,累積インセンティブポイント(今月),累積インセンティブポイント(過去3ヶ月),指名料,及び独占指名料等の各種属性を有している。
【0051】
従業員コードは、各従業員(店長/マネージャ200,接客担当者400,及び呼込担当者500等を含む)に対して付与されたユニークなコードである。なお、本実施の形態においては、3桁の数字を割り当ててあり、接客担当者400と呼込担当者500と(店長/マネージャ200については省略)を区別をするために、接客担当者には101〜900までの数字を、呼込担当者には901〜の数字をそれぞれ割り当ててある。氏名は、各従業員の氏名であるが、本実施の形態においては、接客担当者400に対しては本名ではなく、店舗6aで接客用に使用される所謂「源氏名」としてある。生年月日は、各従業員の生年月日、住所は、各従業員の住所である。また、電話番号は、各従業員の携帯電話機9の電話番号であり、電子メールアドレスは、各従業員の携帯電話機9の電子メールアドレスである。給与演算区分(雇用区分)は、基本的に各従業員が常勤(正社員)であるか又は非常勤(アルバイト)であるかを示すものである。時給又は基本給等の支給額は、常勤の場合には、¥200,000/月(図4(a)においては「¥200,000/mo」と示してある)のような月次の給与額、非常勤の場合には、¥2,500/時間(図4(a)においては「¥2,500/hr」と示してある)のような時給をそれぞれ示すものである。累積インセンティブポイント(今月)は、各従業員に与えられた月次の累積インセンティブポイント数であり、後述するように給与演算に反映され、反映後にはリセットされる。また、累積インセンティブポイント(過去3ヶ月)は、過去3ヶ月分の累積インセンティブポイント数である。指名料は、通常の指名料であり、基本的には¥2,000で固定である。一方、独占指名料は、後述する独占指名にかかる指名料であり、この独占指名料は、本実施の形態においては過去3ヶ月の累積インセンティブポイントに応じて前月に対し増減されるようになっている。
【0052】
従業員データベース18の各情報(累積インセンティブポイント(今月),累積インセンティブポイント(過去3ヶ月),及び独占指名料を除く)は、接客担当者400,呼込担当者500等を雇用した際に、店長/マネージャ200(又は店舗所有者100)等がレジ端末5からキーボード52を操作して(又はサーバ1からキーボード・マウス12を操作して)入力され、記憶される。
【0053】
従業員出退勤データベース19は、図5(a)にその一部を示すように、従業員コード,年月日,予定出勤時刻,実出勤時刻,予定退出時刻,実退出時刻,遅刻,早退,及びインセンティブポイント等の各種属性を有している。
【0054】
従業員コードは、上記従業員データベース18のものと同一である。年月日は、出退勤管理の該当年月日である。予定出勤時刻は、該当年月日における予定出勤時刻であり、実出勤時刻は、該当年月日における実際の出勤時刻である。予定退出時刻は、該当年月日における予定退出時刻であり、実退出時刻は、該当年月日における実際の退出時刻である。遅刻は、当該年月日における遅刻時間であり、「実出勤時刻−予定出勤時刻」から演算される。早退は、当該年月日における早退時間であり、「予定退出時刻−実退出時刻」から演算される。上記演算式において、遅刻及び早退時間がマイナスの値となる場合には、「0」とされてペナルティポイントとして考慮されない。遅刻及び早退時間は、従業員の給与に反映されるインセンティブポイントに対するペナルティポイントの考慮の対象となり得るが、ここでは説明を簡略化するために、ペナルティポイントを給与には反映させていない。インセンティブポイントは、当該年月日にこの従業員が獲得したインセンティブポイント数を示している。このインセンティブポイントは、上記従業員データベース18の累積インセンティブポイントとして累積加算され、例えば、月次ごとに集計される(経営者の参照用として、日次,週次による集計をさせてもよい)。
【0055】
従業員出退勤データベース19の各情報のうち予定出勤時刻及び予定退出時刻は、従業員が自分自身で又は店長/マネージャ200(例えば、従業員から電話を受けて)が、タイムレコーダ端末4のキーボード42から操作入力することによって、サーバ1に転送されて従業員出退勤データベース19に記憶されるか、又は、店舗所有者100(例えば、従業員から電話を受けて)が、サーバ1のキーボード・マウス12で操作入力することによって、従業員出退勤データベース19に記憶される。
【0056】
従業員給与データベース20は、図6(a)にその一部を示すように、従業員コード,年月,基本給,各種手当(インセンティブポイント含む),及び総支給額等の各種属性を有している。
【0057】
従業員コードは、上記従業員データベース18のものと同一である。年月は、給与支給の該当年月である(本実施の形態においては、基本的に月次支給である)。基本給は、該当従業員の当月の基本給額であり、これは、従業員データベース18に記憶された「時給又は基本給等の支給額」の値から演算される。各種手当(インセンティブポイント含む)は、基本的には、従業員データベース18の累積インセンティブポイントから演算されるが、その他の手当を含む場合もある。総支給額は、基本給と各種手当とを加算したものである。なお、当該従業員データベース18の総支給額は、サーバ1により例えば月次にバッチ演算される。
【0058】
顧客データベース21は、図4(b)にその一部を示すように、顧客コード,氏名,生年月日,住所,電話番号,電子メールアドレス,料金情報の通知許可,料金情報の通知区分,不都合曜日,好都合曜日,指名希望接客担当者,及び累積ポイント(過去6ヶ月)等の各種属性を有している。
【0059】
顧客コードは、各顧客300に対して付与されたユニークなコードであり、本実施の形態においては、1001から始まる4桁の数字を割り当ててあり、最低一度は店舗6aに来店して(例えば、身分証の提示等を経て)正式な登録をした「正会員」と、ネットワーク2を介して、店舗6aからの情報提供を希望して少なくとも電子メールアドレスを登録することによって、通信により仮登録した「ネット会員」とを区別をするために、正会員には1001〜5000までの数字を、ネット会員には5001〜の数字をそれぞれ割り当ててある。ここでは、正会員にのみ、後述する「独占指名(ここでは、3時間以上の指名)」の特典が与えられるようになっている。氏名は、各顧客300の氏名であるが、特にネット会員の場合には匿名(ネット上のハンドル名のようなものであってよい)。生年月日は、各顧客300の生年月日、住所は、各顧客300の住所である。また、電話番号は、各顧客の携帯電話機9の電話番号であり、電子メールアドレスは、各顧客の携帯電話機9の電子メールアドレスである。但し、ネット会員の場合には、生年月日,住所,及び電話番号の登録は不要としてある。料金情報の通知許可は、店舗6a側からの料金情報の提供を望むか否かを示すものであり、望む場合には「YES」、望まない場合には「NO」で示される。料金情報の通知区分は、料金の割引率が標準料金に対して何%以下になったときに料金情報の提供を望むかを示すものである。不都合曜日は、顧客300が来店に不都合な曜日を示すものであり、好都合曜日は、顧客300が来店に好都合な曜日を示すものである。ここでは、一又は複数の曜日のみを指定するようになっているが、例えばこれに代えて又はこれに加えて日にち及び/又は時刻(又は時間帯)を指定するようにしてもよい。指名希望接客担当者は、顧客300が指名を希望する接客担当者400であり、1名又は複数名の接客担当者400を指定するようになっている。なお、複数名の接客担当者400を指定する場合には、例えば、優先順位をつけて指定するようにしてもよい。累積ポイント(過去6ヶ月)は、各顧客300に与えられた累積ポイント数であり、過去6ヶ月間に受けたサービスの料金に応じて与えられ、例えば、予約受付の際の優先順位を判断する際に(又はさらなる割引として)考慮される。なお、料金情報の通知区分,不都合曜日,好都合曜日,及び指名希望接客担当者の属性は、上記料金情報の通知許可の属性が「YES」の場合のみが対象となる。
【0060】
顧客データベース21の各情報(累積ポイントを除く)は、顧客300が店舗6aに電話した時に又は来店時に、従業員がレジ端末5からキーボード52を操作して(又はキーボード・マウス12等を操作して)入力し、顧客データベース21に記憶されるか、又は、顧客300が自分の携帯電話機9で店舗ウェブサイトにアクセスし、携帯電話機9からサーバ1に送信することによって顧客データベース21に記憶される。また、ネット会員の場合には、例えば、サーバ1が、後述する料金照会時(図13及び図14参照)において店舗6aに関する情報の請求をした際等、顧客300の携帯電話機9からのアクセスがあった際に随時、顧客300の携帯電話機9からメールアドレス等の情報を送信させ、これを受信して顧客データベース21に登録しておく。
【0061】
売上データベース22は、図5(b)にその一部を示すように、売上コード,年月日,顧客コード,予約来店時刻,来店時刻,精算時刻,予約滞留時間,滞留時間,基本料金,追加オーダ(指名料金,延長料金含む),合計料金(税金,サービス料込み),指名従業員コード,座席番号,及びポイント等の各種属性を有している。
【0062】
売上コードは、各顧客300(団体客の場合は団体ごと)に対する売上ごとに付与されるユニークなコードであり、本実施の形態においては、1001から始まる4桁の数字を割り当ててある。年月日は、売上の発生した年月日である。顧客コードは、当該売上に対応する顧客コードであり、上記顧客データベース21のものと基本的に同一であるが、顧客データベース21には基本的に正会員及びネット会員の情報しか記憶されていないため、売上データベース22における顧客コードには、非会員の場合にはこれを示すために「9999」のコードが記憶される。来店時刻は、顧客300が来店した時刻、精算時刻は、顧客300が精算した時刻である。滞留時間は、顧客300が来店してから精算するまでの時間であり、「精算時刻−来店時刻」から演算される。基本料金は、「来店時の空席率に応じた1分当りの基本料金(後述する料金データベース23から得られる)×滞留時間」から演算される基本料金である。追加オーダは、基本料金以外に発生した売上金額であり、ここでは、指名料金,延長料金等も含んでいる。合計料金は、顧客300が支払う合計の金額であり、「基本料金+追加オーダ」で演算される金額に税金及びサービス料を含めて算出される。指名従業員コードは、当該顧客300が指名した接客担当者400の従業員コードである。座席番号は、顧客300が来店時に割り当てられる座席番号を示す。ポイントは、合計料金から演算される顧客300に対するポイント数である。
【0063】
売上データベース22の各情報のうち予約来店時刻及び予約滞留時間は、正会員又はネット会員となった顧客300が店舗6aに電話した時に又は来店時に予約した際に、従業員がレジ端末5からキーボード52を操作して(又はキーボード・マウス12等を操作して)入力し、売上データベース22に記憶される。
【0064】
料金データベース23は、図6(b)に示すように、空席率及び料金(1分当り)等の各種属性を有している。
【0065】
空席率は、後述する演算式に基づいて演算される値であり、百分率で示される。料金は、空席率に対する1分当りの基本料金であり、キーボード・マウス12を用いて予め入力されている。本実施の形態においては、1分当りの料金は、空席率が0%〜30%のときに標準料金(¥100/分)とし、空席率が高くなるほど料金が下がるように設定されている。例えば、空席率が30%〜50%のときには¥80(割引率=20%)、空席率が50%〜80%のときには¥50(割引率=50%)、及び空席率が80%〜100%のときには¥30(割引率=70%)とそれぞれ設定されている。
【0066】
インセンティブポイントデータベース24は、図6(d)に示すように、空席率及びインセンティブポイント(1指名当り)等の各種属性を有している。
【0067】
空席率は、料金データベース23のものと同一である。インセンティブポイントは、空席率に対する1指名当りのインセンティブポイントであり、キーボード・マウス12を用いて予め入力されている。
【0068】
本実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援システムは以上の如きハードウェア構成とされ、該システムを構成する各装置のCPUは、図7〜図9及び図11〜図14のフローチャートを用いて次に説明するように機能する。なお、以下においては、説明の簡略化のため、CPUではなく各装置がそのような動作をするように説明している。
【0069】
まず、従業員の出勤時の処理について説明する。図7に示すように、サーバ1は、従業員コードの入力の旨の情報をタイムレコーダ端末4に送信し(ステップS1-1)、タイムレコーダ端末4は、これを受信するとその情報をディスプレイ43に表示する(ステップS1-2)。従業員(ここでは、特に、接客担当者400及び呼込担当者500)は、出勤した際に、タイムレコーダ端末4のキーボード42を操作して、自分の従業員コード(予め店舗6a側から割り当てられている)を入力すると、入力の確定に応じてタイムレコーダ端末4は、従業員コードをサーバ1に送信する(ステップS1-3)。
【0070】
サーバ1は、従業員コードを受信すると、次に、CPU 10の内蔵タイマ10aから現在の日時を取得し、この現在日時の年月日と共に、受信した従業員コードとに基づいて従業員出退勤データベース19を参照し、対応するレコードに現在時刻を実出勤時刻として記憶する(ステップS1-4)。そして、サーバ1は、記憶した実出勤時刻と、予め入力されている予定出勤時刻との差に基づいて遅刻時間を演算し(ステップS1-5)、演算した遅刻時間を対応するレコードに遅刻として記憶し(ステップS1-6)、従業員出退勤データベース19に記憶した実出勤時刻及び遅刻時間をタイムレコーダ端末4に送信する(ステップS1-7)。
【0071】
一方、タイムレコーダ端末4は、ステップS1-7でサーバ1から送信された情報を受信すると、受信した情報をディスプレイ43に表示し(ステップS1-8)、本出勤時処理を終了する。
【0072】
従業員の退出時についても図7に示すように上記出勤時と同様の処理が実行され、実出勤時刻及び遅刻時間に対応して、実退出時刻及び早退時間がそれぞれ従業員出退勤データベース19に記憶される。このため、ここでは説明の簡略化のためその詳細な説明は省略する。
【0073】
次に、顧客300が来店した際又は精算する際の処理(来店/精算時処理)について図8及び図9を参照しながら説明する。まず、図8に示すように、サーバ1は、メニュー選択の旨の情報をレジ端末5に送信し(ステップS1-15)、レジ端末5は、これを受信するとその情報をディスプレイ53に表示する(ステップS1-16)。この情報は、例えば、来店又は精算の選択の旨の情報である。従業員(接客担当者400,呼込担当者500,又は店長/マネージャ200)は、キーボード52を操作して、来店又は精算を表示メニューから選択すると、これに応じてレジ端末5がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS1-17)。
【0074】
サーバ1は、受信した情報が来店であるか又は精算であるかを判断し(ステップS1-18)、「来店」であった場合(ステップS1-18で“来店”)には、会員・非会員区分(会員(正会員及びネット会員)の場合は顧客コード、非会員の場合は「9999」),座席番号,指名接客担当者の従業員コード(指名従業員コード),年齢・団体/個人区分等の付加情報(図示せず),及び追加オーダ(ドリンク,延長等。指名は1オーダとしてカウントする)の入力の旨の情報をレジ端末5に送信する(ステップS1-19)。なお、追加オーダにおける指名には、「通常指名」と「独占指名」との2種類があり、「通常指名」を指定した場合には、店舗6aのミニマムチャージ(30分)となり、以後の延長は他の指名が入らない限り可能である。一方、「独占指名」を指定した場合には、無条件で3時間のチャージとなり、この間の他の指名は排除されるようになっている。
【0075】
レジ端末5は、これを受信するとその情報をディスプレイ53に表示し(ステップS1-20)、この表示に応じて、従業員がキーボード52を操作して、入力要求されている各情報を入力すると、これに応じてレジ端末5がこれらの情報をサーバ1に送信する(ステップS1-21)。
【0076】
サーバ1は、これらの情報を受信すると、まず、「独占指名」の指定があるか否かを判断し(ステップS1-22)、「独占指名」の指定がある場合(ステップS1-22で“YES”)には、受信した独占指名にかかる指名従業員コードに基づいて売上データベース22を参照し、当該指名従業員コードにかかる接客担当者400の「独占指名」が可能であるか否かを判断する(ステップS1-23)。「独占指名」が可能であるか否かの判断は、次のように行なう。例えば、サーバ1が、売上データベース22の当該指名従業員コードに応じたレコードを抽出し、これらのレコードの中から、まず、来店時刻の属性に入力があり、且つ精算時刻(又は滞留時間)の属性に入力がないものを除外し、現時点で「空き」又は「フリー」の接客担当者400だけを残す。続いて、サーバ1は、これらの接客担当者400に該当するレコードの中から、現時点から3時間後までの間に、予約来店時刻から予約滞留時間が経過する時点の時刻が含まれないレコードを抽出し、3時間後まで「空き」又は「フリー」な接客担当者400を残す。ここで残った接客担当者400が「独占指名が可能」な接客担当者440であり、この中に上記指名にかかる接客担当者400が含まれていれば、サーバ1は、この接客担当者400は「独占指名が可能」であると判断する。
【0077】
サーバ1は、独占指名が可能でないと判断した場合(ステップS1-23で“NO”)には、別の指名接客担当者を促すべく、その従業員コード(指名従業員コード)の再入力の旨の情報をレジ端末5に送信する(ステップS1-24)。レジ端末5は、これを受信するとその情報をディスプレイ53に表示し(ステップS1-25)、この表示に応じて、従業員がキーボード52を操作して、入力要求されている情報を入力すると、これに応じてレジ端末5がこれらの情報をサーバ1に送信する(ステップS1-26)。
【0078】
サーバ1は、ステップS1-26の後で、又はステップS1-22で「独占指名」の指定がない場合(ステップS1-22で“NO”)、又はステップS1-23で独占指名が可能であると判断した場合(ステップS1-23で“YES”)には、レジ端末5から情報を受信した際に、CPU 10の内蔵タイマ10aから現在の日時を取得し、例えば、売上データベース22の新規の売上コードに該当するレコードに、現在日時を年月日及び来店時刻として記憶すると共に、レジ端末5から受信した各情報を記憶する(ステップS1-27)。なお、このとき、電話等により予約した顧客300である場合には、売上データベース22に予約来店時刻及び予約滞留時間等が既に記憶されているので、サーバ1は、新規の売上コードを取らずに、この該当するレコードに上記各情報を記憶する。また、サーバ1は、指名が「通常指名」である場合には、予約滞留時間として記憶せず、指名が「独占指名」である場合には、予約滞留時間を現在の時刻から3時間後に設定する。
【0079】
次いで、サーバ1は、図9に示すように、現在の空席率に基づいて料金データベース23を参照して1分当りの料金を取得し、これをメモリ11(又はハードディスク17)に一時記憶しておくと共に、現在の空席率に基づいてインセンティブポイントデータベース24を参照して1指名当りのインセンティブポイントを取得し、これを売上データベース22に記憶された指名従業員コードに対応する従業員出退勤データベース19の従業員コード及び現在年月日のレコードのインセンティブポイントとして記憶する(ステップS1-28)。そして、サーバ1は、この接客担当者400が今回獲得したインセンティブポイントを従業員データベース18の該当するレコードの累積インセンティブポイントに加算し、記憶する(ステップS1-29)。
【0080】
続いて、サーバ1は、来店時に顧客300に手渡す受付票59a(図10(a)参照)に必要な情報をレジ端末5に送信し(ステップS1-30)、レジ端末5は、受信した情報を受付票59aとしてプリンタ56から印字する(ステップS1-31)。受付票59aには、本実施の形態においては、売上コード,顧客コード,指名接客担当者コード(従業員コード),座席番号,及び来店日時等が印字される。
【0081】
なお、顧客300の店舗6a滞留中に、さらなる追加オーダ(延長,ドリンク追加等)があった場合には、従業員は、レジ端末5を操作してサーバ1との間でステップS1-15〜S1-29(独占指名にかかる処理は省略可)と同様の処理を行なうことにより、売上データベース22の追加オーダとして該当レコードに記憶されるようになっている。
【0082】
一方、ステップS1-18で「精算」が選択された場合には、図9に示すように、サーバ1は、例えば売上コード(又は座席番号)の入力の旨の情報をレジ端末5に送信する(ステップS1-36)。レジ端末5は、これを受信するとその情報をディスプレイ53に表示し(ステップS1-37)、この表示に応じて、従業員がキーボード52を操作して、入力要求されている各情報を入力すると、これに応じてレジ端末5がこれらの情報をサーバ1に送信する(ステップS1-38)。
【0083】
サーバ1は、これらの情報を受信すると、次に、CPU 10の内蔵タイマ10aから現在の日時を取得し、売上データベース22の該当するレコードに、現在日時を精算時刻として記憶する(ステップS1-39)。続いて、サーバ1は、売上データベース22の該当するレコードの来店時刻と精算時刻とから滞留時間を演算し、演算した滞留時間を売上データベース22に記憶する(ステップS1-40)。さらに、サーバ1は、この滞留時間と、ステップS1-28で演算した1分当りの料金とを乗算することによって基本料金を演算し、この基本料金と追加オーダとを加算し、税金及びサービス料を含めて合計料金を演算し、これを売上データベース22に記憶する(ステップS1-41)。なお、このとき、サーバ1は、この顧客300の累積ポイント(顧客データベース21)に応じて割引等をすることも可能である。さらに、サーバ1は、合計料金に基づいて顧客300のポイント(例えば、合計金額の数%、ここでは3%としてある)を演算し、これを売上データベース22に記憶する(ステップS1-42)。そして、サーバ1は、この顧客300が今回獲得したポイントを顧客データベース21の該当するレコードの累積ポイントに加算し、記憶する(ステップS1-43)。
【0084】
また、サーバ1は、精算時に顧客300に手渡す領収書59b(図10(b)参照)に必要な情報をレジ端末5に送信し(ステップS1-44)、レジ端末5は、受信した情報を領収書59bとしてプリンタ56から印字する(ステップS1-45)。領収書59bには、本実施の形態においては、売上コード,顧客コード,指名接客担当者コード(従業員コード),座席番号,来店日時,滞留時間,基本料金,追加オーダ(指名料含む),合計料金(税金・サービス料込み),今回ポイント,及び累積ポイント等が印字される。
【0085】
次に、サーバ1の本願発明に係る主処理(集客促進・出勤要請処理)について図11及び図12を参照しながら説明する。まず、図11に示すように、サーバ1は、予めハードディスク17に空席率演算処理プログラム171として記憶されている次の演算式に基づいて上記空席率を演算する(ステップS1-50)。この演算は、例えば、10分ごと又は30分ごとに実行されると共に、レジ端末5からの予約手入力、及び前述した来店時処理等の空席率を利用する処理(例えば、図9のステップS1-28参照)ごと等の各種イベント発生時にも実行される。
【0086】
空席率=(満席状態数−顧客数)/満席状態数×100% …(1)
ここで、満席状態数=出勤中のホステス数×1.2である。
【0087】
上記満席状態数は、出勤中のホステスで賄いきれる顧客300の人数であり、本実施の形態においては、出勤中のホステス数の120%の顧客300が来店すると満席状態になると想定している。なお、本実施の形態では店舗6aのキャパシティについては考慮していないが、例えば、店舗6aのキャパシティに対して出勤中のホステス数が大分(もし満席となった場合にはこの人数では賄いきれないくらい)少ない場合には、この程度に応じたインセンティブポイントをホステスに与えるように構成することも可能である。
【0088】
次いで、サーバ1は、予めハードディスク17に記憶されている料金演算処理プログラム172に基づいて料金演算処理を実行する(ステップS1-51)。料金演算処理では、サーバ1は、ステップS1-50で演算した空席率に基づいて料金データベース23を参照し、当該空席率に対応する1分当りの料金を取得する。
【0089】
さらに、サーバ1は、予めハードディスク17に記憶されているインセンティブポイント演算処理プログラム173に基づいて指名獲得インセンティブポイント演算処理を実行する(ステップS1-52)。指名獲得インセンティブポイント演算処理では、サーバ1は、ステップS1-50で演算した空席率に基づいてインセンティブポイントデータベース24を参照し、当該空席率に対応する1指名当りのインセンティブポイントを取得する。
【0090】
この後、サーバ1は、予めハードディスク17に記憶されている対顧客処理プログラム174と対接客担当者/対呼込担当者処理プログラム175とを並列に実行する。
【0091】
まず、引き続き図11を参照しながら対顧客処理について説明する。サーバ1は、ステップS1-51で演算した現在の料金に応じた料金情報通知該当者を顧客データベース21から抽出する(ステップS1-53)。具体的には、サーバ1は、図4(b)に示すように、顧客データベース21の「料金情報の通知許可」の属性が「YES」となっているレコードを抽出し、抽出したレコードの中から、さらに、現在の料金に対応する割引率に基づいて「料金情報の通知区分」の属性を参照し、当該割引率以下のレコードを抽出する。そして、好ましくは、サーバ1は、タイマ10aを参照して現在の曜日に基づいて不都合曜日及び好都合曜日の属性を参照し、これらのレコードの中から不都合曜日に該当するレコードを除外すると共に、好都合曜日に該当するレコードを優先するように並べ替える。サーバ1は、並べ替えたレコードの累積ポイントの属性を参照し、さらに、これらのレコードを累積ポイントの高い順に並べ替える。
【0092】
次に、サーバ1は、該当顧客300の携帯電話機(顧客端末)9に希望の料金(又は割引率)となった旨の情報を、例えば電子メールで送信する(ステップS1-54)。このとき、ステップS1-54で並べ替えたレコードの順に情報を送信することによって、店舗利用率の高い顧客に対して優先的に情報を通知することが可能である。このとき、指名希望接客担当者の属性として指定されている接客担当者400が接客中でない場合、即ち「空き」である場合には、これを通知するようにすることも可能である。例えば、まず、売上データベース22の来店時刻の入力があって、且つ、精算時刻(又は滞留時間)の入力がないレコードを抽出し、そして、これらのレコードの指名従業員コードとして入力されている接客担当者400が「空き」ではないと判断できる。さらに、これ以外の出勤している接客担当者400を従業員出退勤データベース19を参照し、実出勤時刻の入力があって、且つ、実退出時刻(又は早退)の入力がないレコードの従業員コードの接客担当者400が「空き」と判断される。
【0093】
これと共に、サーバ1は、店舗ウェブサイトに掲載している料金(又は割引率),出勤中、独占指名中(又は独占指名の可能な)、又は「空き」の接客担当者400の氏名,及び独占指名料等の情報を更新すべく、ハードディスク17のウェブサイトデータ176の料金(又は割引率)等の情報を更新し(ステップS1-55)、本集客促進・出勤要請処理を終了する。
【0094】
次に、対接客担当者・対呼込担当者処理について説明する。図12に示すように、サーバ1は、まず、ステップS1-50で演算した空席率が50%以上であるか否かを判断し(ステップS1-56)、空席率が50%以上である場合(ステップS1-56で“YES”)には、集客要請処理を実行し(ステップS1-57)、本集客促進・出勤要請処理処理を終了する。集客要請処理は、具体的には、サーバ1が、従業員の携帯電話機9に、空席率が50%以上になった旨の情報(又は空席率の値)を、例えば電子メールで送信する。
【0095】
これにより、従業員は、空席率が50%以上になったことを知ることができ、特に、図1に示すような欠勤,未出勤の接客担当者400は、空席率が50%以上になると1指名当りのインセンティブポイントが20ポイント(図6(d)参照)になるため、自然に集客努力をすることになる。また、出勤中である接客担当者400は、店舗6aが空いているため、図1に示すように、待機接客担当者400として、店舗6a外に出て自由に行動することができ、その間に効率的な集客促進(例えば、顧客300と食事し、その後に同伴来店する)をすることも可能である。
【0096】
一方、サーバ1は、空席率が50%以上でない場合(ステップS1-56で“NO”)には、続いて、空席率が5%以下であるか否かを判断する(ステップS1-58)。空席率が5%以下でない場合(ステップS1-58で“NO”)には、サーバ1は、さらに続いて、空席率が25%以下であるか否かを判断する(ステップS1-59)。空席率が25%以下でない場合(ステップS1-59で“NO”)には、店舗6aは混んでも空いてもいない適度な状態であると判断し、本集客促進・出勤要請処理を終了する。
【0097】
一方、空席率が25%以下である場合(ステップS1-59で“YES”)には、サーバ1は、出勤要請処理を実行する(ステップS1-60)。出勤要請処理は、具体的には、サーバ1が、従業員の携帯電話機9に、空席率が25%以下になった旨の情報(又は空席率の値)を、例えば電子メールで送信する。これにより、従業員は、空席率が25%以下になったことを知ることができる。
【0098】
さらに、サーバ1は、従業員の携帯電話機9から電子メールの返信があったか否かを判断し(ステップS1-61)、電子メールの返信がなかった場合(ステップS1-61で“NO”)には、このステップS1-61を繰り返す。一方、電子メールの返信があった場合(ステップS1-61で“YES”)には、この出勤要請に応じて30分以内に出勤することができるものと判断し、返信者に対して5ポイントの固定されたインセンティブポイントを付与すべく、従業員出退勤データベース19の対応するレコードに加算して記憶する(ステップS1-64)。そして、サーバ1は、このレコードの予定出勤時刻(又は、これに加えて予定退出時刻)の属性に対応する時刻(例えば、S1-61で“YES”となってから30分後)を記憶し(ステップS1-65)、本集客促進・出勤要請処理を終了する。
【0099】
また、空席率が5%以下である場合(ステップS1-58で“YES”)には、サーバ1は、緊急出勤要請処理を実行する(ステップS1-62)。緊急出勤要請処理は、具体的には、サーバ1が、従業員の携帯電話機9に、空席率が5%以下になった旨の情報(又は空席率の値)を、例えば電子メールで送信する。これにより、従業員は、空席率が5%以下になったことを知ることができ、接客担当者400等に対してさらなる出勤を促すことができる。
【0100】
さらに、サーバ1は、従業員の携帯電話機9から電子メールの返信があったか否かを判断し(ステップS1-63)、電子メールの返信がなかった場合(ステップS1-63で“NO”)には、このステップS1-63を繰り返す。一方、電子メールの返信があった場合(ステップS1-63で“YES”)には、この緊急出勤要請に応じて30分以内に出勤することができるものと判断し、返信者に対して10ポイントの固定されたインセンティブポイントを付与すべく、従業員出退勤データベース19の対応するレコードに加算して記憶する(ステップS1-64)。そして、サーバ1は、このレコードの予定出勤時刻(又は、これに加えて予定退出時刻)の属性に対応する時刻(例えば、S1-63で“YES”となってから30分後)を記憶し(ステップS1-65)、本集客促進・出勤要請処理を終了する。
【0101】
このように、緊急出勤要請に応じた従業員に対しては、これに応じた固定されたインセンティブポイントが付与されるため、特に、接客担当者400は、自然に出勤努力をすることになる。なお、緊急出勤要請に対するインセンティブポイント数は、例えば、インセンティブポイントデータベース24に予め記憶しておくことが可能であり、また、これを空席率に応じて変動させることも可能である。
【0102】
また、出勤要請(緊急出勤要請も含む)は、他の店舗6a,6aの従業員に対しても実行することが可能である。具体的には、サーバ1は、他の店舗6a,6aの従業員出退勤データベース19及び売上データベース22を参照して、これらの店舗6a,6aの空き従業員の携帯電話機9に上記のような出勤要請(又は緊急出勤要請)の電子メールを送信する。
【0103】
次に、図13及び図14を参照しながら顧客300の携帯電話機9とサーバ1との間の処理について説明する。まず、携帯電話機9が上記ステップS1-54においてサーバ1から送信された希望の料金(又は割引率)となった旨の電子メールを受信した場合には、顧客300は、受信内容を確認すべくメニュー画面から「受信メール表示」を選択すべく入力手段93を操作する。このとき、携帯電話機9は、図13に示すように、メニュー選択操作が受信メール表示であるか又はサイト接続であるか等を判断し(ステップS1-70)、受信メール表示である場合(ステップS1-70で“受信メール表示”)には、受信メールをメモリ92にダウンロードし、ディスプレイ94に表示し(ステップS1-71)、本処理を終了する。顧客300は、受信メールの内容を確認をして、例えば、予約をしたければ店舗6aに電話を掛けることができる。
【0104】
一方、上記ステップS1-55に対応して、顧客300が、更新された料金(又は割引率)等を知りたい場合には、顧客300は、メニュー画面から「サイト接続」を選択すべく入力手段93を操作する。このとき、携帯電話機9は、図13に示すように、メニュー選択操作がサイト接続である場合(ステップS1-70で“サイト接続”)には、URL入力画面を表示し、顧客300は、例えば店舗ウェブサイトのURLを入力すべく入力手段93を操作する。そして、入力されたURLの確定操作に伴って、携帯電話機9は、URLに基づいてサーバ1に接続する(ステップS1-72)。
【0105】
これに伴い、サーバ1は、顧客300の携帯電話機9に、料金案内(又は、割引率と共に)及びメニュー選択の旨の情報を送信する(ステップS1-73)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図15(a)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS1-74)。この情報は、例えば、接客担当者400の予定(例えば「2.ホステス情報」)又はその他の情報(例えば「3.お店とホステスの紹介」)の選択の旨の情報である。なお、本フローチャートにおいては、説明の簡略化のため、「1.今すぐ電話」については省略してあるが、ここで、顧客300が「1.今すぐ電話」を選択することによって、携帯電話機9は登録されている店舗6aの電話番号に自動的に電話を掛けるようになっている。顧客300は、入力手段93を操作して、接客担当者400の予定又はその他の情報の選択の旨の情報を表示メニューから選択すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS1-75)。
【0106】
サーバ1は、受信した情報が接客担当者400の予定であるか又はその他の情報であるかを判断し(ステップS1-76)、接客担当者400の予定であった場合(ステップS1-76で“接客担当者予定”)には、さらに、携帯電話機9に、接客担当者400の選択の旨の情報を送信する(ステップS1-77)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図15(b)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS1-78)。この情報は、例えば、出勤中の接客担当者400のリストであり、サーバ1が、例えば、従業員出退勤データベース19を参照して実出勤時刻の属性に入力があって、且つ、実退出時刻の属性に入力がない接客担当者400の氏名を抽出して作成する。なお、ここで、図15(b)に示すように、フリーの(現在指名の入っていない「空き」の状態の)接客担当者400に対応する位置に星印等のマークを付けたり、独占指名中の接客担当者400に対応する位置にバツ印等のマークを付けることで、顧客300にこれらの接客担当者400を積極的に指名するように促し、指名集中を回避することができる。
【0107】
このようなマーキングは、例えば、抽出されたリスト中の接客担当者400の従業員コードに基づいて売上データベース22の指名従業員コードの属性を参照し、来店時刻の属性に入力があって、且つ、精算時刻(又は滞留時間)の属性に入力がないレコードの指名従業員コードとして入力されている接客担当者400が「空き」ではないと判断できるので、これ以外の出勤中の接客担当者400が「フリー」又は「空き」(図15(c)参照)と判断することによって得ることができる。また、これに該当する従業員コードがあった場合には、そのレコード数をカウントし、図15(d)に示すように、予約者数とすることができる。なお、独占指名中の接客担当者400は、ここでは、売上データベース22を参照し、予約滞留時間の属性が3時間以上となっているレコードに対応する指名従業員コードを抽出することによって得ることができる。また、売上データベース22に「独占指名」の属性を追加しておき、この属性の値の「YES/NO」等のフラグの入力の何れかによっても判断することが可能である。さらに、ここでは図示していないが、「独占指名が可能な接客担当者400」に対してマークを付けることも可能である。
【0108】
顧客300は、入力手段93を操作して、何れかの接客担当者400をリストから選択すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS1-79)。サーバ1は、図14に示すように、接客担当者400の選択結果を受信すると、これに対応する接客担当者400の従業員コードに基づいて従業員出退勤データベース19を参照して、該当するレコードの例えば予定出勤時刻(実出勤時刻でも可)及び予定退出時刻を取得すると共に、上述のように売上データベース22を参照して予約状況を取得し、これらを接客担当者400の予定として顧客300の携帯電話機9に送信する(ステップS1-80)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報をディスプレイ94に表示し(ステップS1-81)、本集客促進・出勤要請処理を終了する。
【0109】
なお、上記ステップS1-80においては、図15(b)のリストからフリーでない接客担当者400を希望した場合には、図15(d)に示すように、サーバ1が、必要に応じて他の接客担当者400を推薦する旨の情報を顧客300の携帯電話機9に送信するように構成することが可能である。このとき、ただ単に他の接客担当者400を顧客300に推薦しても顧客300にはメリットが少ないため、例えば指名料を無料にする引き換え番号等をサーバ1が携帯電話機9に対して発行(送信)するようにする。この場合、指名料を無料にすべく、サーバ1は、売上データベース22の追加オーダの値から「−指名料」としておく。例えば、ここで、指名料が¥1,000である場合には、この時点では来店前なので売上データベース22の該当レコードの追加オーダの値は「¥0」であるため、これを「−¥1,000」とすればよい。
【0110】
(第2の実施の形態)
本実施の形態のシステムでは、上記第1の実施の形態と異なり、顧客300からの予約を直接受け付けるように構成してあり、当日から3日後までの店舗状態(予約状況,混み具合等)に基づいて判断するようになっている。従って、本実施の形態のシステムは、接客担当者400が顧客300からの予約を直接受けるのが基本的な上記第1の実施の形態に例示したようなキャバクラ店舗6aではなく、接客担当者400が顧客300からの予約を直接受けないようなヘルス店舗のような店舗に適している。そのため、本実施の形態においては、ヘルス店舗を例に説明する。また、本実施の形態におけるシステムの全体構成は、図1に示すように、上記第1の実施の形態と略同様であり、共通する部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略してある。
【0111】
例えば、図1に示すように、店舗所有者100が所有・管理するチェーン店舗(本実施の形態においては、上記第1の実施の形態と同様、ファッションヘルス店舗(ヘルス店舗)A,B,及びCの3店舗)の1つであるA店舗6bは、接客サービス用として12室のキャパシティを有しており(ここでは、1人の顧客300を接客するための空間単位を「個室」8と称している)、20名の接客担当者(本実施の形態の営業形態では一般に「コンパニオン」と呼ばれる)400,400…が在籍しており、通常、平均10名が出勤している。他の店舗6b,6bについても座席数及びホステス数等が異なり得るが、基本的には同様の構成である。なお、ここでは、説明の簡略化のために、接客担当者400は、基本的に1席当りに1人のみ付くようになっているが、複数の接客担当者400,400…が付くことも可能である。また、本実施の形態においては、「座席」7ではなく「個室」8にて接客を行い、且つ予約を考慮した予測演算を行なうため、本願発明に係る空き具合率として、上記第1の実施の形態の「空席率」に代えて、「予測空室率」という概念を使用している。図3においてスラッシュ(/)付きで示したように、本実施の形態に係るサーバ1は、上記第1の実施の形態における空席率演算処理プログラム171に代えて、予測空室率演算処理プログラム171をハードディスク17に記憶している。
【0112】
また、本実施の形態においては、従業員出退勤データベース19の各情報のうち予定出勤時刻及び予定退出時刻は、従業員が自分自身で又は店長/マネージャ200(例えば、従業員から電話を受けて)が、タイムレコーダ端末4のキーボード42で操作入力することによって、サーバ1に転送されて従業員出退勤データベース19に記憶されるか、又は、店舗所有者100(例えば、従業員から電話を受けて)が、サーバ1のキーボード・マウス12で操作入力することによって、従業員出退勤データベース19に記憶される一方、後述するように、本実施の形態に係るサーバ1が従業員の携帯電話機9(従業員端末)との通信により自動的に取得し、従業員出退勤データベース19に記憶されるようにもなっている。
【0113】
同様に、本実施の形態においては、顧客データベース21の各情報(累積ポイントを除く)は、会員(正会員又はネット会員)となった顧客300が店舗6bに電話した時に又は来店時に、従業員がレジ端末5からキーボード52を操作して(又はキーボード・マウス12等を操作して)入力し、顧客データベース21に記憶される一方、本実施の形態に係るサーバ1が従業員の携帯電話機9との通信により自動的に取得し、顧客データベース21に記憶されるようにもなっている。
【0114】
同様に、本実施の形態においては、売上データベース22の各情報のうち予約来店時刻及び予約滞留時間は、会員となった顧客300が店舗6bに電話した時に又は来店時に予約した際に、従業員がレジ端末5からキーボード52を操作して(又はキーボード・マウス12等を操作して)入力し、売上データベース22に記憶される一方、後述するように、本実施の形態に係るサーバ1が従業員の携帯電話機9との通信により自動的に取得し、売上データベース22に記憶されるようにもなっている。このとき、売上データベース22へは、ダブルブッキングを回避するために、重複した日時(予約来店時刻及び予約滞留時間)には2つ以上のレコードは記憶できないようになっている。
【0115】
料金データベース23は、図6(c)に示すように、予測空室率及び料金等の各種属性を有している。なお、図6(c)には、本ヘルス店舗6bにおける接客サービスとして、40分コース(標準コース),60分コース,及び80分コースの3コースを例示してあるが、何れのコースに対しても本実施の形態に係る処理等は基本的に同様であるため、標準コースを基準として以下説明する。
【0116】
ここで、予測空室率は、後述する演算式に基づいて演算される値であり、百分率で示される。料金は、予測空室率に対する1コース当り(上記標準の40分コース)の基本料金であり、キーボード・マウス12を用いて予め入力されている。本実施の形態においては、1コース当りの料金は、予測空室率が0%〜30%のときに標準料金(¥10,000)とし、予測空室率が高くなるほど料金が下がるように設定されている。例えば、予測空室率が30%〜50%のときには¥80,000(割引率=20%)、予測空室率が50%〜80%のときには¥6,500(割引率=35%)、及び予測空室率が80%〜100%のときには¥5,000(割引率=50%)とそれぞれ設定されている。
【0117】
なお、本実施の形態で例示しているヘルス店舗6bにあっては、接客担当者400が顧客300からの予約を直接受けることは想定していない、即ち、接客担当者400が積極的な営業活動をすることを想定していないことが普通であるため、サーバ1は、上記第1の実施の形態で示したような売上獲得(指名を含む)の報酬としてのインセンティブポイントデータベース24に代えて、出勤要請(後で詳述する)に応じた報酬としての別のインセンティブポイントデータベース24を具備している。本実施の形態においては、1出勤要請に応答したインセンティブとして、予測空室率が0%〜30%のときに10ポイントであり、予測空室率が高くなるほどインセンティブポイントが上がるように設定されている。例えば、予測空室率が30%〜50%のときには15ポイント、予測空室率が50%〜80%のときには20ポイント、及び予測空室率が80%〜100%のときには25ポイントとそれぞれ設定されている。
【0118】
本実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援システムは以上の如きハードウェア構成とされ、該システムを構成する各装置のCPUは、図16〜図24のフローチャートを用いて次に説明するように機能する。なお、以下においては、説明の簡略化のため、CPUではなく各装置がそのような動作をするように説明している。
【0119】
まず、従業員(ここでは特に「接客担当者400」)の出退勤予定登録時の処理について説明する。図16に示すように、従業員が、出退勤予定をサーバ1に登録したい場合には、自分の携帯電話機9のメニュー画面から「サイト接続」を選択すべく入力手段93を操作してURL入力画面を表示し、例えば店舗ウェブサイトのURLを入力すべく入力手段93を操作する。そして、入力されたURLの確定操作に伴って、携帯電話機9は、URLに基づいてサーバ1に接続する(ステップS2-1)。
【0120】
これに伴い、サーバ1は、従業員コードの入力の旨の情報を従業員の携帯電話機9に送信し(ステップS2-2)、携帯電話機9は、これを受信するとその情報をディスプレイ94に表示する(ステップS2-3)。従業員は、携帯電話機9の入力手段93を操作して、自分の従業員コード(予め店舗6b側から割り当てられている)を入力すると、入力の確定に応じて携帯電話機9は、従業員コードをサーバ1に送信する(ステップS2-4)。
【0121】
サーバ1は、従業員コードを受信すると、続いて、出退勤予定(例えば、年月日,予定出勤時刻,及び予定退出時刻)の入力の旨の情報を従業員の携帯電話機9に送信する(ステップS2-5)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報をディスプレイ94に表示する(ステップS2-6)。従業員は、携帯電話機9の入力手段93を操作して、自分の出勤予定を入力すると、入力の確定に応じて携帯電話機9は、出勤予定をサーバ1に送信する(ステップS2-7)。
【0122】
サーバ1は、出退勤予定を受信すると、受信した従業員コード及び年月日に基づいて従業員出退勤データベース19を参照し、対応するレコードに予定出勤時刻及び予定退出時刻を記憶し(ステップS2-8)、本出退勤予定登録処理を終了する。
【0123】
なお、上記出退勤予定登録処理は、従業員の携帯電話機9のような従業員端末からだけでなく、タイムレコーダ端末4からも同様に処理することができる。但し、タイムレコーダ端末4の場合には、ルータ3を介してネットワーク2に常時接続されているため、その都度の上記S2-1にかかるサイト接続は不要(起動時等を除く)である。また、従業員の実際の出勤時及び退出時の処理については、上記第1の実施の形態(図7の出退勤処理を参照)と同様であるため、ここでは説明の簡略化のためその詳細な説明は省略する。
【0124】
次に、顧客300が来店した際又は精算する際の処理(来店/精算時処理)について図17及び図9を参照しながら説明する。まず、図17に示すように、サーバ1は、メニュー選択の旨の情報をレジ端末5に送信し(ステップS2-13)、レジ端末5は、これを受信するとその情報をディスプレイ53に表示する(ステップS2-14)。この情報は、例えば、来店又は精算の選択の旨の情報である。従業員は、キーボード52を操作して、来店又は精算を表示メニューから選択すると、これに応じてレジ端末5がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-15)。
【0125】
サーバ1は、受信した情報が来店であるか又は精算であるかを判断し(ステップS2-16)、来店であった場合(ステップS2-16で“来店”)には、予約番号(会員(正会員及びネット会員)の場合は顧客コード、非会員の場合はサーバ1が後述のように任意に割り当てる),座席番号,指名接客担当者の従業員コード(フリー指名予約の場合のみ),年齢等の付加情報,及び追加オーダ(ドリンク,延長等。指名は1オーダとしてカウントする)の入力の旨の情報をレジ端末5に送信する(ステップS2-17)。なお、ここで入力項目としてある指名接客担当者の従業員コードは、顧客300がフリー指名で予約してある場合であって、来店の際に指名を決めた場合にのみ入力される。通常の指名予約の場合は、来店前に指名接客担当者の従業員コードが売上データベース22に既に記憶されているからである。
【0126】
レジ端末5は、これを受信するとその情報をディスプレイ53に表示し(ステップS2-18)、この表示に応じて、従業員がキーボード52を操作して、入力要求されている各情報を入力すると、これに応じてレジ端末5がこれらの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-19)。
【0127】
サーバ1は、これらの情報を受信すると、次に、CPU 10の内蔵タイマ10aから現在の日時を取得し、売上データベース22の予約にかかるレコードに、現在日時を年月日及び来店時刻として記憶すると共に、レジ端末5から受信した各情報を記憶する(ステップS2-20)。
【0128】
次いで、サーバ1は、来店時に顧客300に手渡す受付票59a(図10(a)参照)に必要な情報をレジ端末5に送信し(ステップS2-21)、レジ端末5は、受信した情報を受付票59aとしてプリンタ56から印字する(ステップS2-22)。受付票59aには、本実施の形態においては、売上コード,顧客コード,指名接客担当者コード(従業員コード),個室番号,及び来店日時等が印字される。
【0129】
なお、顧客300の店舗滞留中に、さらなる追加オーダ(延長,ドリンク追加等)があった場合には、従業員は、レジ端末5を操作してサーバ1との間でステップS2-13〜S2-20と同様の処理を行なうことにより、売上データベース22の追加オーダとして該当レコードに記憶されるようになっている。
【0130】
以後の精算時処理は、上記第1の実施の形態で説明した図9の精算時処理(ステップS1-18で“精算”の後の処理)と同様であるため、図9のフローチャートのステップ番号を流用して以下説明する。
【0131】
即ち、ステップS2-16で「精算」が選択された場合には、例えば売上コード(又は個室番号)の入力の旨の情報をレジ端末5に送信する(ステップS1-36)。レジ端末5は、これを受信するとその情報をディスプレイ53に表示し(ステップS1-37)、この表示に応じて、従業員がキーボード52を操作して、入力要求されている各情報を入力すると、これに応じてレジ端末5がこれらの情報をサーバ1に送信する(ステップS1-38)。
【0132】
サーバ1は、これらの情報を受信すると、次に、CPU 10の内蔵タイマ10aから現在の日時を取得し、売上データベース22の該当するレコードに、現在日時を精算時刻として記憶する(ステップS1-39)。続いて、サーバ1は、売上データベース22の該当するレコードの来店時刻と精算時刻とから滞留時間を演算し、演算した滞留時間を売上データベース22に記憶する(ステップS1-40)。さらに、サーバ1は、売上データベース22を参照して、予約した顧客300である場合には、予約時に演算した「予測料金(後述する)」と、ステップS1-41で演算した滞留時間から延長料金とを加算することによって基本料金を演算し、この基本料金と追加オーダとを加算し、税金及びサービス料を含めて合計料金を演算し、これを売上データベース22に記憶する(ステップS1-42)。さらに、サーバ1は、合計料金に基づいて顧客300のポイント(例えば、合計金額の数%)を演算し、これを売上データベース22に記憶する(ステップS1-43)。そして、サーバ1は、この顧客300が今回獲得したポイントを顧客データベース21の該当するレコードの累積ポイントに加算し、記憶する(ステップS1-44)。
【0133】
また、サーバ1は、精算時に顧客300に手渡す領収書59b(図10(b)参照)に必要な情報をレジ端末5に送信し(ステップS1-44)、レジ端末5は、受信した情報を領収書59bとしてプリンタ56から印字する(ステップS1-45)。領収書59bには、本実施の形態においては、売上コード,顧客コード,指名接客担当者コード(従業員コード),個室番号,来店日時,滞留時間,基本料金,追加オーダ,合計料金,今回ポイント,及び累積ポイント等が印字される。
【0134】
次に、サーバ1の本願発明に係る主処理(集客促進・出勤要請処理)について図18及び図19を参照しながら説明する。まず、図18に示すように、サーバ1は、予めハードディスク17に予測空室率演算処理プログラム171として記憶されている次の演算式に基づいて上記予測空室率(現在の日時以後の空室率)を演算する(ステップS2-27)。この演算は、例えば、1時間ごとに実行されると共に、後述する予約受付・料金照会処理等の予測空室率を利用する処理ごと等の各種イベント発生時にも実行される。
【0135】
予測空室率=(満室状態数−顧客数)/満室状態数×100% …(2)
ここで、満室状態数=出勤中のコンパニオン数+3である。
【0136】
上記満室状態数は、出勤予定(現在の日時の場合には、出勤中)のコンパニオンで賄いきれる顧客数であり、本実施の形態においては、出勤予定/出勤中のコンパニオン数+3名の顧客が来店すると満室状態になると想定している。
【0137】
次いで、サーバ1は、予めハードディスク17に記憶されている料金演算処理プログラム172に基づいて予測料金演算処理を実行する(ステップS2-28)。予測料金演算処理では、サーバ1は、ステップS2-27で演算した予測空室率に基づいて図6(c)に示した料金データベース23を参照し、当該予測空室率に対応する1コース当りの予測料金(但し、現在の日時の場合には、現在の料金)を取得する(ステップS2-28)。
【0138】
この後、サーバ1は、予めハードディスク17に記憶されている対顧客処理プログラム174と対接客担当者/対呼込担当者処理プログラム175とを並列に実行する。
【0139】
まず、引き続き図18を参照しながら対顧客処理について説明する。サーバ1は、ステップS2-28で演算した予測料金/現在の料金に応じた料金情報通知該当者を顧客データベース21から抽出する(ステップS2-29)。具体的には、サーバ1は、図4(b)に示すように、「料金情報の通知許可」の属性が「YES」となっているレコードを抽出し、抽出したレコードの中から、さらに、予測料金/現在の料金(顧客300の予約又は料金照会対象日時によって異なる時点の料金)に対応する割引率に基づいて「料金情報の通知区分」の属性を参照し、当該割引率以下のレコードを抽出する。そして、好ましくは、サーバ1は、顧客300の予約又は料金照会対象曜日に基づいて不都合曜日及び好都合曜日の属性を参照し、これらのレコードの中から不都合曜日に該当するレコードを除外すると共に、好都合曜日に該当するレコードを優先するように並べ替える。サーバ1は、並べ替えたレコードの累積ポイントの属性を参照し、さらに、これらのレコードを累積ポイントの高い順に並べ替える。
【0140】
次に、サーバ1は、該当顧客300の携帯電話機(顧客端末)9に希望の料金(又は割引率)となる又はなった旨の情報を、例えば電子メールで送信する(ステップS2-30)。このとき、ステップS2-29で並べ替えたレコードの順に情報を送信することによって、店舗利用率の高い顧客に対して優先的に情報を通知することが可能である。このとき、指名希望接客担当者の属性として指定されている接客担当者400が接客中でない場合、即ち「空き」である場合には、これを通知するようにすることも可能である。例えば、まず、売上データベース22の来店時刻の入力があって、且つ、精算時刻(又は滞留時間)の入力がないレコードを抽出し、そして、これらのレコードの指名従業員コードとして入力されている接客担当者400が「空き」ではないと判断できる。さらに、これ以外の出勤している接客担当者400を従業員出退勤データベース19を参照し、実出勤時刻の入力があって、且つ、実退出時刻(又は早退)の入力がないレコードの従業員コードの接客担当者400が「空き」と判断される。
【0141】
これと共に、サーバ1は、店舗ウェブサイトに掲載している料金(又は割引率),出勤中又は「空き」の接客担当者400の氏名等の情報を更新すべく、ハードディスク17のウェブサイトデータ176の料金(又は割引率)等の情報を更新し(ステップS2-31)、本集客促進・出勤要請処理を終了する。
【0142】
次に、対接客担当者・対呼込担当者処理について説明する。図19に示すように、サーバ1は、まず、ステップS2-27で演算した予測空室率が50%以上であるか否かを判断し(ステップS2-32)、予測空室率が50%以上である場合(ステップS2-32で“YES”)には、集客要請処理を実行し(ステップS2-33)、本集客促進・出勤要請処理処理を終了する。集客要請処理は、具体的には、サーバ1が、従業員の携帯電話機9に、予測空室率が50%以上になった旨の情報(又は予測空室率の値)を、例えば電子メールで送信する。これにより、従業員は、予測空室率が50%以上になったことを知ることができる。また、出勤中である接客担当者400は、店舗6bが空いているため、図1に示すように、待機接客担当者400として、店舗6a外に出て自由に行動することができ、その間に効率的な集客促進(例えば、顧客300と食事し、その後に同伴来店する)をすることも可能である。
【0143】
一方、サーバ1は、予測空室率が50%以上でない場合(ステップS2-32で“NO”)には、続いて、予測空室率が25%以下であるか否かを判断する(ステップS2-34)。予測空室率が25%以下でない場合(ステップS2-34で“NO”)には、店舗6bは混んでも空いてもいない適度な状態であると判断し、本集客促進・出勤要請処理を終了する。
【0144】
一方、予測空室率が25%以下である場合(ステップS2-34で“YES”)には、サーバ1は、出勤要請処理を実行する(ステップS2-35)。出勤要請処理は、具体的には、サーバ1が、従業員の携帯電話機9に、予測空室率が25%以下になった旨の情報(又は予測空室率の値)を、例えば電子メールで送信する。これにより、従業員は、予測空室率が25%以下になったことを知ることができる。
【0145】
さらに、サーバ1は、従業員の携帯電話機9から電子メールの返信があったか否かを判断し(ステップS2-36)、電子メールの返信がなかった場合(ステップS2-36で“NO”)には、このステップS2-36を繰り返す。一方、電子メールの返信があった場合(ステップS2-36で“YES”)には、サーバ1は、この出勤要請に応じて、元々出勤予定のなかった従業員が出勤してくれるものと判断し、返信者に対して予測空室率に応じた変動するインセンティブポイントを付与すべく、まず、図6(e)に示したインセンティブポイントデータベース24を参照して、演算された予測空室率に対応する1出勤要請応答当りのインセンティブポイントを取得し、このインセンティブポイントを、従業員出退勤データベース19の対応するレコードに加算して記憶する(ステップS2-37)。そして、サーバ1は、このレコードの予定出勤時刻(又は、これに加えて予定退出時刻)の属性に対応する時刻(例えば、顧客300の予約又は料金照会対象日時の15分前)を記憶し(ステップS2-38)、本集客促進・出勤要請処理を終了する。
【0146】
このように、本実施の形態においては、出勤要請に応じた従業員に対しては、予測空席率に応じたその時点の変動インセンティブポイントが付与されるため、特に、接客担当者400は、上記第1の実施の形態のように固定されたインセンティブポイントの場合に比べてより自然に且つ積極的に出勤努力をすることになる。なお、本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様、出勤要請を他の店舗6b,6bの従業員に対して実行してもよい。
【0147】
次に、図20乃至図24を参照しながら顧客300からの予約受付・料金照会処理について説明する。まず、図20に示すように、携帯電話機9が上記ステップS2-30においてサーバ1から送信された希望の料金(又は割引率)となった旨の電子メールを受信した場合には、顧客300は、受信内容を確認すべくメニュー画面から「受信メール表示」を選択すべく入力手段93を操作する。このとき、携帯電話機9は、メニュー選択操作が受信メール表示であるか又はサイト接続であるか等を判断し(ステップS2-43)、受信メール表示である場合(ステップS2-43で“受信メール表示”)には、受信メールをメモリ92にダウンロードし、ディスプレイ94に表示する(ステップS2-44)。顧客300は、入力手段93を操作して、受信メールに返信することによって接客予約をすべく、必要事項(予約にかかる接客担当者,日時等)を入力し、これを確定すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-45)。
【0148】
サーバ1は、予約希望の接客担当者400に関する情報等を受信すると、続いて、図24に示すように、コース選択の旨の情報を携帯電話機9に送信し(ステップS2-90)、携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図27(b)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-91)。この情報は、図27(b)においては、「1.40分コース(標準コース)」,「2.60分コース」,及び「3.80分コース」から選択できるようになっている。顧客300は、入力手段を操作して何れかのコースを選択入力すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-92)。
【0149】
サーバ1は、返信メールを受信すると、図24に示すように、指名にかかる固定されたインセンティブポイント(例えば、この場合は「写真指名」に相当するので「10ポイント」)を従業員出退勤データベース19に加算して記憶し(ステップ2-98)、従業員データベース18の累積インセンティブポイントとして加算して記憶する(ステップS2-99)。そして、サーバ1は、予約番号(ここでは、4桁の番号であり、売上データベース22の売上コードと同一としてある)を発行し(ステップS2-100)、当該売上コードに対応するレコードに、年月日,会員(正会員及びネット会員)の場合は顧客コード(非会員の場合は「9999」),予約来店時刻,予約滞留時間,基本料金,追加オーダ(この段階では指名料のみ),及び指名従業員コード等を売上データベース22に登録し(ステップS2-101)、予約完了の旨の情報(予約内容を含む)を携帯電話機9に送信する(ステップS2-102)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図27(c)に示すようにディスプレイ94に表示し(ステップS2-103)、本予約受付・料金照会処理を終了する。
【0150】
なお、ここで、顧客300が、入力手段93を操作して、図27(c)に示す画面に表示された「OK」を選択すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信し、サーバ1は、この情報を受信すると、「ありがとうございました」との旨の情報を携帯電話機9に送信する。そして、携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図27(d)に示すようにディスプレイ94に表示する。
【0151】
一方、上記ステップS2-31に対応して、顧客300が、更新された料金(又は割引率)等を知りたい場合、又は予約を前提として接客担当者400の予定の照会,料金照会等をする場合には、顧客300は、メニュー画面から「サイト接続」を選択すべく入力手段93を操作する。このとき、携帯電話機9は、図20に示すように、メニュー選択操作がサイト接続である場合(ステップS2-43で“サイト接続”)には、URL入力画面を表示し、顧客300は、例えば店舗ウェブサイトのURLを入力すべく入力手段93を操作する。そして、入力されたURLの確定操作に伴って、携帯電話機9は、URLに基づいてサーバ1に接続する(ステップS2-46)。
【0152】
なお、これ以後の処理(図20中、一点鎖線で区分けしてある)については、顧客300の携帯電話機9に代えて、来店した顧客300が直接又は来店した顧客300に依頼された従業員が店舗6bにあるレジ端末5を操作しても同様に実行することが可能であるが、ここでは、説明の簡略化のため、引き続き顧客300の携帯電話機9を想定して説明する。
【0153】
ステップS2-46における携帯電話機9のサーバ1への接続に伴い、サーバ1は、顧客300の携帯電話機9に、メニュー選択の旨の情報を送信する(ステップS2-47)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図25(a)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-48)。この情報は、例えば、予約希望日優先の予約(例えば「1.割引情報」)、接客担当者優先の予約(例えば「2.コンパニオン情報」)、又はその他の情報(例えば「3.お店とコンパニオンの紹介」)の選択の旨の情報である。顧客300は、入力手段93を操作して、何れかを表示メニューから選択すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-49)。
【0154】
サーバ1は、受信した情報が予約希望日優先の予約であるか、接客担当者優先の予約であるか、又はその他の情報であるかを判断し(ステップS2-50)、例えば、その他の情報である場合(ステップS2-50で“その他の情報”)には、サーバ1は、「3.お店とコンパニオンの紹介」に関する情報をレジ端末5に送信する(ステップS2-51)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報をディスプレイ94に表示し(ステップS2-52)、本予約受付・料金照会処理を終了する。この情報は、例えば、店舗6bの所在地及びその地図、電話番号、電子メールアドレス、営業時間、或いは、コンパニオンのプロフィール(顔写真等を含んでもよい)である。
【0155】
一方、ステップS2-50において受信した情報が予約希望日優先の予約であった場合(ステップS2-50で“予約希望日優先”)には、サーバ1は、図21に示すように、さらに、予約希望日の入力の旨の情報を携帯電話機9に送信する(ステップS2-53)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図25(b)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-54)。この情報は、図25(b)においては、「きょう」、「あした」、「あさって」、及び「しあさって」と3日後までの予約希望日を選択入力できるようになっている。
【0156】
顧客300は、入力手段93を操作して、何れかの予約希望日を入力すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-55)。サーバ1は、予約希望日の入力結果を受信すると、これに対応する年月日に基づいて売上データベース22を参照して予約にかかる所定の時間帯ごと(例えば、30分又は1時間ごと)の顧客数を演算すると共に、同年月日に基づいて従業員出退勤データベース19を参照して当日の前記所定の時間帯ごとの出勤予定の接客担当者数を演算し、これらに基づいて上記(2)式により前記所定の時間帯ごとの予測空室率を演算する(ステップS2-56)。続いて、サーバ1は、演算した予測空室率に基づいて料金データベース23を参照して前記所定の時間帯ごとの予測料金(及び割引率)を演算し(ステップS2-57)、演算した予測料金(及び割引率)に関する情報を、予約希望日の時間帯別料金案内として携帯電話機9に送信する(ステップS2-58)。
【0157】
携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図25(c)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-59)。この情報は、図25(c)においては、割引率が高い順の時間帯として示してある。顧客300は、入力手段93を操作して、何れかの予約希望時間帯を選択入力すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-60)。
【0158】
サーバ1は、予約希望時間帯の選択結果を受信すると、対応する年月日と時間帯とに基づいて売上データベース22を参照して既に予約の入っている接客担当者400を割り出し、これ以外に当該時間帯に出勤予定となっている接客担当者400(即ち、空き接客担当者400)を従業員出退勤データベース19から抽出し、これをリストにして携帯電話機9に送信する(ステップS2-61)。
【0159】
携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図25(d)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-62)。この情報は、図25(d)においては、「0.おまかせ=指名なし」、「1.レナ」、「2.洋子」、「3.しのぶ」、「4.知代」、「5.加奈」、及び「9.コンパニオンの詳しい紹介」から選択できるようになっている。顧客300は、入力手段93を操作して、何れかの予約希望の接客担当者400を選択入力すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-63)。以後の処理は、図24に示したステップS2-90〜S2-103と同様の処理であるため、ここでは説明を省略する。
【0160】
また、ステップS2-50において受信した情報が接客担当者優先の予約であった場合(ステップS2-50で“接客担当者優先”)には、図22に示すように、サーバ1は、従業員データベース18を参照して接客担当者400の氏名リストを作成し、これを携帯電話機9に送信する(ステップS2-66)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図26(a)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-67)。この情報は、図26(a)においては、「1.しずか」,「2.けいこ」,「3.レナ」、及び「9.次のページへ」等と接客担当者400を選択入力できるようになっている。なお、「9.次のページへ」を選択すると、ディスプレイ94に一画面で表示しきれないリストの残りの部分を表示することができるようになっている。
【0161】
顧客300は、入力手段93を操作して、例えば、何れかの接客担当者400を選択すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信し(ステップS2-68)、サーバ1は、接客担当者400の選択結果を受信すると、続いて、予約希望日優先の予約,時間優先の予約,又は料金優先の予約の選択の旨の情報を携帯電話機9に送信する(ステップS2-69)。携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図26(b)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-70)。この情報は、図26(b)においては、「1.きょう」,「2.あした」,及び「3.あさって」等の3日後までの予約希望日優先の予約の旨の情報、「5.空きを早い順に見る」等の時間優先の予約の旨の情報、及び、「6.空きを安い順に見る」等の料金優先の予約の旨の情報等を選択入力できるようになっている。
【0162】
顧客300は、入力手段93を操作して、予約希望日優先の予約,時間優先の予約,又は料金優先の予約の選択の旨の何れかを選択すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信し(ステップS2-71)、サーバ1は、選択結果を受信すると、選択結果が予約希望日優先の予約,時間優先の予約,又は料金優先の予約の選択の旨の何れかであるを判断する(ステップS2-72)。選択結果が予約希望日優先の旨である場合(ステップS2-72で“予約希望日”)には、サーバ1は、選択された予約希望日(ここでは、図26(b)に示すように「きょう」,「あした」,「あさって」,及び「3日後」の何れか)に対応する年月日に基づいて売上データベース22を参照して予約にかかる所定の時間帯ごと(例えば、30分又は1時間ごと)の顧客数を演算すると共に、同年月日に基づいて従業員出退勤データベース19を参照して当日の前記所定の時間帯ごとの出勤予定の接客担当者数を演算し、これらに基づいて上記(2)式により前記所定の時間帯ごとの予測空室率を演算する(ステップS2-73)。続いて、サーバ1は、演算した予測空室率に基づいて料金データベース23を参照して前記所定の時間帯ごとの予測料金(及び割引率)を演算し(ステップS2-74)、演算した予測料金(及び割引率)に関する情報を、予約希望日の当該接客担当者400の空き時間帯別料金案内として携帯電話機9に送信する(ステップS2-75)。
【0163】
携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図26(c)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-76)。この情報として、図26(c)においては、顧客300が選択した接客担当者400の氏名(ここでは「加奈」)及び予約希望日(ここでは「5月25日」)に加えて、この接客担当者400の予約希望日の空き時間帯及びその時間帯の予測料金(ここでは「割引率」)を時間の早い順に示している。顧客300は、入力手段93を操作して、何れかの予約希望日の空き時間帯を予約希望時間帯として選択入力すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-77)。以後の処理は、図24に示したステップS2-90〜S2-103と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0164】
また、ステップS2-72において選択結果が時間優先の旨である場合(ステップS2-72で“時間優先”)には、図23に示すように、サーバ1は、売上データベース22を参照して所定時間後(例えば、3日後)まで、所定の時間帯ごと(例えば、30分又は1時間ごと)の顧客数を演算すると共に、同年月日及び時間帯に基づいて従業員出退勤データベース19を参照して前記所定の時間帯ごとの出勤予定の接客担当者数を演算し、これらに基づいて上記(2)式により前記所定の時間帯ごとの予測空室率を演算する(ステップS2-78)。続いて、サーバ1は、演算した予測空室率に基づいて料金データベース23を参照して前記所定の時間帯ごとの予測料金(及び割引率)を演算し(ステップS2-79)、演算した予測料金(及び割引率)に関する情報を早い時間帯の順に並べ替えてリストを作成し(ステップS2-80)、作成したリストを携帯電話機9に送信する(ステップS2-81)。
【0165】
携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図26(d)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-82)。このリストとして、図26(d)においては、顧客300が選択した接客担当者400の氏名(ここでは「加奈」)に加えて、前記所定時間後までの前記所定の時間帯ごとの予測料金(ここでは「割引率」)を時間の早い順に示している。顧客300は、入力手段93を操作して、何れかの予約希望日の空き時間帯を予約希望時間帯として選択入力すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-83)。以後の処理は、図24に示したステップS2-90〜S2-103と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0166】
また、ステップS2-72において選択結果が料金優先の旨である場合(ステップS2-72で“料金優先”)には、図23に示すように、サーバ1は、売上データベース22を参照して所定時間後(例えば、3日後)まで、所定の時間帯ごと(例えば、30分又は1時間ごと)の顧客数を演算すると共に、同年月日及び時間帯に基づいて従業員出退勤データベース19を参照して前記所定の時間帯ごとの出勤予定の接客担当者数を演算し、これらに基づいて上記(2)式により前記所定の時間帯ごとの予測空室率を演算する(ステップS2-84)。続いて、サーバ1は、演算した予測空室率に基づいて料金データベース23を参照して前記所定の時間帯ごとの予測料金(及び割引率)を演算し(ステップS2-85)、演算した予測料金(及び割引率)に関する情報を安い料金の順に並べ替えてリストを作成し(ステップS2-86)、作成したリストを携帯電話機9に送信する(ステップS2-87)。
【0167】
携帯電話機9は、これを受信するとその情報を図27(a)に示すようにディスプレイ94に表示する(ステップS2-88)。このリストとして、図27(a)においては、顧客300が選択した接客担当者400の氏名(ここでは「加奈」)に加えて、前記所定時間後までの前記所定の時間帯ごとの予測料金(ここでは「割引率」)を安い順に示している。顧客300は、入力手段93を操作して、何れかの予約希望日の空き時間帯を予約希望時間帯として選択入力すると、これに応じて携帯電話機9がこの情報をサーバ1に送信する(ステップS2-89)。以後の処理は、図24に示したステップS2-90〜S2-103と同様であるので、ここでは説明は省略する。
【0168】
【発明の効果】
本願発明に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置及びプログラムによれば、或る時点における店舗の空き具合を演算し、空いているときには、これに応じて値引きをしてこの値引き情報を顧客の端末に送信する一方、指名獲得インセンティブポイントを高くして、このインセンティブポイントを、顧客の端末から指名を受けた接客担当者に対して与えるか、又は、混んでいるときには、これに応じて値段を標準価格に戻すようにする一方、出勤要請対応インセンティブポイントを高くして、このインセンティブポイントを、出勤要請に応じた接客担当者に対して与え、これら獲得したインセンティブポイントに応じて接客担当者の給与が上がるように構成したので、顧客が接客担当者を指名する営業形態を採用している店舗の集客促進及び従業員の出勤要請等を店舗の空き具合に応じて効率良くリアルタイムに実施して、顧客ニーズを満足し、しかも人件費の削減と売上アップを期待できる等、本願発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1及び第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置をサーバとして利用したコンピュータシステムの全体構成を示す図である(第1の実施の形態においてはキャバクラ店舗、第2の実施の形態においてはヘルス店舗を例示)。
【図2】 本願発明の第1及び第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援システムの一部を構成する店舗内システムの詳細構成を示すブロック図である。
【図3】 本願発明の第1及び第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援システムの残りの部分を構成する指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバ、及び、従業員端末,顧客端末としての携帯電話機の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】 本願発明の第1及び第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバに記憶されたデータベースの内容を示し、(a)は従業員データベース、(b)は顧客データベースをそれぞれ示してある。
【図5】 本願発明の第1及び第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバに記憶されたデータベースの内容を示し、(a)は従業員出退勤データベース、(b)は売上データベースをそれぞれ示してある。
【図6】 本願発明の第1及び第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバに記憶されたデータベースの内容を示し、(a)は従業員給与データベース、(b)は第1の実施の形態に係る料金データベース、(c)は第2の実施の形態に係る料金データベース、(d)は第1の実施の形態に係るインセンティブポイントデータベース、(e)は第2の実施の形態に係るインセンティブポイントデータベースをそれぞれ示してある。
【図7】 本願発明の第1及び第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバとタイムレコーダ端末との間の出退勤処理を示すフローチャートである。
【図8】 本願発明の第1の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバとレジ端末との間の来店/精算時処理を示すフローチャートである。
【図9】 本願発明の第1の実施の形態(及び第2の実施の形態)に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバとレジ端末との間の来店/精算時処理を示すフローチャートである。
【図10】 本願発明の第1及び第2の実施の形態に係るレジ端末による印字出力結果を示し、(a)は受付票、(b)は領収書をそれぞれ示している。
【図11】 本願発明の第1の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバの集客促進・出勤要請処理を示すフローチャートである。
【図12】 本願発明の第1の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバの集客促進・出勤要請処理を示すフローチャートである。
【図13】 本願発明の第1の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバと顧客端末としての携帯電話機との間の料金照会処理を示すフローチャートである。
【図14】 本願発明の第1の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバと顧客端末としての携帯電話機との間の料金照会処理を示すフローチャートである。
【図15】 (a)〜(d)は本願発明の第1の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバとの間の通信により、顧客端末としての携帯電話機のディスプレイに表示される画面情報である。
【図16】 本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバと従業員端末としての携帯電話機又はタイムレコーダ端末との間の出退勤予定登録処理を示すフローチャートである。
【図17】 本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバとレジ端末との間の来店/精算時処理を示すフローチャートである。
【図18】 本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバの集客促進・出勤要請処理を示すフローチャートである。
【図19】 本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバの集客促進・出勤要請処理を示すフローチャートである。
【図20】 本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバと顧客端末としての携帯電話機又はレジ端末との間の予約受付・料金照会処理を示すフローチャートである。
【図21】 本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバと顧客端末としての携帯電話機又はレジ端末との間の予約受付・料金照会処理を示すフローチャートである。
【図22】 本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバと顧客端末としての携帯電話機又はレジ端末との間の予約受付・料金照会処理を示すフローチャートである。
【図23】 本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバと顧客端末としての携帯電話機又はレジ端末との間の予約受付・料金照会処理を示すフローチャートである。
【図24】 本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバと顧客端末としての携帯電話機又はレジ端末との間の予約受付・料金照会処理を示すフローチャートである。
【図25】 (a)〜(d)は本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバとの間の通信により、顧客端末としての携帯電話機のディスプレイに表示される画面情報である。
【図26】 (a)〜(d)は本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバとの間の通信により、顧客端末としての携帯電話機のディスプレイに表示される画面情報である。
【図27】 (a)〜(d)は本願発明の第2の実施の形態に係る指名制接客型店舗用集客促進支援装置としてのサーバとの間の通信により、顧客端末としての携帯電話機のディスプレイに表示される画面情報である。
【符号の説明】
1 サーバ(指名制接客型店舗用集客促進支援装置)
2 ネットワーク(インターネット,電話回線等)
3 ルータ
4 タイムレコーダ端末(外部端末)
5 レジ端末(外部端末)
6a キャバクラ店舗
6b ファッションヘルス店舗
7 座席
8 個室
9 携帯電話機(顧客端末,従業員端末,外部端末)
10a 内蔵タイマ
11 メモリ
12 キーボード・マウス
13 ディスプレイ
14 プリンタ
15 ディスクドライブ
16 外部ネットワークI/F
17 ハードディスク
18 従業員データベース
19 従業員出退勤データベース
20 従業員給与データベース
21 顧客データベース
22 売上データベース
23 料金データベース
24 インセンティブポイントデータベース
25 記録ディスク
41 メモリ
42 キーボード
43 ディスプレイ
44 LAN I/F
51 メモリ
52 キーボード
53 ディスプレイ
54 キャッシュドロア
55 LAN I/F
56 プリンタ
59a 受付票
59b 領収書
91 通信手段
92 メモリ
93 入力手段
94 ディスプレイ
100 店舗所有者
170 OS/基本アプリケーション
171 空席率演算処理プログラム/予測空席率演算処理プログラム
172 料金演算処理プログラム
173 インセンティブポイント演算処理プログラム
174 対顧客処理プログラム
175 対接客担当者・対呼込担当者処理プログラム
176 ウェブサイトデータ
200 店長/マネージャ
300 顧客
400 接客担当者(従業員)
500 呼込担当者(従業員)
Claims (10)
- 顧客が接客担当者を指名する営業形態を採用している店舗における集客促進支援装置であって、
或る時点において出勤すべき接客担当者の人数に対して接客対応が可能な所定の顧客の人数とその時点における顧客の人数とに基づいて空き具合率を演算する空き具合率演算手段と、
該空き具合率演算手段により演算された空き具合率が高いほど低くなる一方、該空き具合率が低いほど高くなるような料金を演算する料金演算手段と、
前記空き具合率演算手段により演算された空き具合率が所定の第1の空き具合率以上である場合に、前記料金演算手段により演算された料金に関する情報を顧客端末に送信する第1の集客促進手段と、
前記空き具合率演算手段により演算された空き具合率が高いほど高くなる一方、該空き具合率が低いほど低くなるようなインセンティブポイントを演算するインセンティブポイント演算手段と、
外部端末から接客担当者に対する接客指名を受信する指名受信手段、又は、前記空き具合率演算手段により演算された空き具合率が前記第1の空き具合率よりも低い所定の第2の空き具合率以下である場合に、出勤を要請する旨の情報を従業員端末に送信し、この出勤要請に応じる旨の情報を該従業員端末から受信する出勤要請手段と、
該指名受信手段により受信された前記接客指名にかかる接客担当者に対応して、又は、前記出勤要請手段により受信された出勤要請に応じる旨の情報を送信してきた従業員に対応して、前記インセンティブポイント演算手段により演算されたインセンティブポイントを累積して記憶するインセンティブポイント記憶手段と、
該インセンティブポイント記憶手段に記憶された各接客担当者又は各従業員の累積インセンティブポイントが大きいほど高くなる一方、該累積インセンティブポイントが小さいほど低くなるような接客担当者又は従業員の給与をそれぞれ演算する給与演算手段と
を備え、
前記空き具合率演算手段は、前記或る時点において出勤すべき接客担当者の人数として、現在出勤中の接客担当者の人数、又は、顧客から接客の予約を受けた予約日時における出勤予定の接客担当者の人数を用いることを特徴とする指名制接客型店舗用集客促進支援装置。 - 前記空き具合率演算手段により演算された空き具合率が所定の第3の空き具合率以上である場合に、集客促進を要請する旨の情報を従業員端末に送信する第2の集客促進手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の指名制接客型店舗用集客促進支援装置。
- 接客担当者の出勤予定を記憶する出勤予定記憶手段と、
接客担当者の予約状況を記憶する予約状況記憶手段と、
前記指名受信手段により接客指名を受信した場合に、前記出勤予定記憶手段に記憶された接客担当者の出勤予定と前記予約状況記憶手段に記憶された接客担当者の予約状況とに基づいて、前記接客指名が可能であるか否かを判断する指名可否判断手段と、
該指名可否判断手段により前記接客指名が可能でないと判断された場合に、該接客指名にかかる外部端末に、他の接客担当者の接客指名をするように促す旨の情報を送信する他指名促進手段と、
前記指名受信手段により前記他の接客担当者の接客指名を前記外部端末から受信した場合に、前記料金演算手段により演算された料金に対して割引した料金に関する情報を前記外部端末に送信する割引料金送信手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の指名制接客型店舗用集客促進支援装置。 - 前記指名受信手段により接客担当者に対する予約接客指名を受信した場合に、該接客指名を予約状況として記憶する予約状況記憶手段と、
前記指名受信手段により接客担当者に対する接客指名を受信する際に、該接客指名にかかる外部端末から前記接客担当者に対する独占接客指名である旨の情報を受信する独占指名受信手段と、
前記独占指名受信手段により或る接客担当者に対する独占接客指名である旨の情報を受信した場合には、前記指名受付手段により前記独占接客指名にかかる以後所定時間の前記或る接客担当者に対する他の接客指名を受信しても、前記予約状況記憶手段に予約状況として記憶しないようにする予約禁止手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の指名制接客型店舗用集客促進支援装置。 - 接客担当者の出勤予定を記憶する出勤予定記憶手段と、
接客担当者の予約状況を記憶する予約状況記憶手段と、
顧客端末からなるべく早く入店したい旨の情報を受信する第1のフリー指名受信手段と、
該第1のフリー指名受信手段によりなるべく早く入店したい旨の情報を受信した場合に、前記出勤予定記憶手段に記憶された接客担当者の出勤予定と前記予約状況記憶手段に記憶された接客担当者の予約状況とに基づいて、早く予約がなくなる順に接客担当者の名前を並べたリストを作成する第1のリスト作成手段と、
該第1のリスト作成手段により作成されたリストを前記顧客端末に送信する第1のリスト送信手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の指名制接客型店舗用集客促進支援装置。 - 顧客が接客担当者を指名する営業形態を採用している店舗における集客促進支援プログラムであって、
コンピュータに、或る時点において出勤すべき接客担当者の人数に対して接客対応が可能な所定の顧客の人数とその時点における顧客の人数とに基づいて空き具合率を演算させる空き具合率演算手順と、
コンピュータに、該空き具合率演算手順で演算された空き具合率が高いほど低くなる一方、該空き具合率が低いほど高くなるような料金を演算させる料金演算手順と、
コンピュータに、前記空き具合率演算手順で演算された空き具合率が所定の第1の空き具合率以上である場合に、前記料金演算手順で演算された料金に関する情報を顧客端末に送信させる第1の集客促進手順と、
コンピュータに、前記空き具合率演算手順で演算された空き具合率が高いほど高くなる一方、該空き具合率が低いほど低くなるようなインセンティブポイントを演算させるインセンティブポイント演算手順と、
コンピュータに、外部端末から接客担当者に対する接客指名を受信させる指名受信手順、又は、コンピュータに、前記空き具合率演算手順で演算された空き具合率が前記第1の空き具合率よりも低い所定の第2の空き具合率以下である場合に、出勤を要請する旨の情報を従業員端末に送信させ、この出勤要請に応じる旨の情報を該従業員端末から受信させる出勤要請手順と、
コンピュータに、該指名受信手順で受信された前記接客指名にかかる接客担当者に対応して、又は、前記出勤要請手順で受信された出勤要請に応じる旨の情報を送信してきた従業員に対応して、前記インセンティブポイント演算手順で演算されたインセンティブポイントを累積してメモリに記憶させるインセンティブポイント記憶手順と、
コンピュータに、該インセンティブポイント記憶手順で記憶された各接客担当者又は各従業員の累積インセンティブポイントが大きいほど高くなる一方、該累積インセンティブポイントが小さいほど低くなるような接客担当者又は従業員の給与を演算させる給与演算手順と
を実行させ、
前記空き具合率演算手順は、コンピュータに、前記或る時点において出勤すべき接客担当者の人数として、現在出勤中の接客担当者の人数、又は、顧客から接客の予約を受けた予約日時における出勤予定の接客担当者の人数を用いさせることを特徴とする指名制接客型店舗用集客促進支援プログラム。 - コンピュータに、前記空き具合率演算手順で演算された空き具合率が所定の第3の空き具合率以上である場合に、集客促進を要請する旨の情報を従業員端末に送信させる第2の集客促進手順を更に実行させることを特徴とする請求項6記載の指名制接客型店舗用集客促進支援プログラム。
- コンピュータに、接客担当者の出勤予定をメモリに記憶させる出勤予定記憶手順と、
コンピュータに、接客担当者の予約状況をメモリに記憶させる予約状況記憶手順と、
コンピュータに、前記指名受信手順で接客指名を受信した場合に、前記出勤予定記憶手順で記憶された接客担当者の出勤予定と前記予約状況記憶手順で記憶された接客担当者の予約状況とに基づいて、前記接客指名が可能であるか否かを判断させる指名可否判断手順と、
コンピュータに、該指名可否判断手順で前記接客指名が可能でないと判断された場合に、該接客指名にかかる外部端末に、他の接客担当者の接客指名をするように促す旨の情報を送信させる他指名促進手順と、
コンピュータに、前記指名受信手順で前記他の接客担当者の接客指名を前記外部端末から受信した場合に、前記料金演算手順で演算された料金に対して割引した料金に関する情報を前記外部端末に送信させる割引料金送信手順と
を更に実行させることを特徴とする請求項6又は7記載の指名制接客型店舗用集客促進支援プログラム。 - コンピュータに、前記指名受信手順で接客担当者に対する予約接客指名を受信した場合に、該接客指名を予約状況としてメモリに記憶させる予約状況記憶手順と、
コンピュータに、前記指名受信手順で接客担当者に対する接客指名を受信する際に、該接客指名にかかる外部端末から前記接客担当者に対する独占接客指名である旨の情報を受信させる独占指名受信手順と、
コンピュータに、前記独占指名受信手順で或る接客担当者に対する独占接客指名である旨の情報を受信した場合には、前記指名受付手順で前記独占接客指名にかかる以後所定時間の前記或る接客担当者に対する他の接客指名を受信しても、前記予約状況記憶手順で予約状況として記憶させないようにする予約禁止手順と
を更に実行させることを特徴とする請求項6又は7記載の指名制接客型店舗用集客促進支援プログラム。 - コンピュータに、接客担当者の出勤予定をメモリに記憶させる出勤予定記憶手順と、
コンピュータに、接客担当者の予約状況をメモリに記憶させる予約状況記憶手順と、
コンピュータに、顧客端末からなるべく早く入店したい旨の情報を受信させる第1のフリー指名受信手順と、
コンピュータに、該第1のフリー指名受信手順でなるべく早く入店したい旨の情報を受信した場合に、前記出勤予定記憶手順で記憶された接客担当者の出勤予定と前記予約状況記憶手順で記憶された接客担当者の予約状況とに基づいて、早く予約がなくなる順に接客担当者の名前を並べたリストを作成させる第1のリスト作成手順と、
コンピュータに、該第1のリスト作成手順で作成されたリストを前記顧客端末に送信させる第1のリスト送信手順と
を更に実行させることを特徴とする請求項6又は7記載の指名制接客型店舗用集客促進支援プログラム。
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