<システム構成>
図1は、領域予約システム301(予約システム)のシステム構成を示すブロック図である。
領域予約システム301は、例えば、喫茶店やファミリーレストラン等の飲食物を提供する飲食店にて領域の時間予約を可能とする。
領域予約システム301は、飲食店本部等に設置される提供企業サーバ2、飲食店の店舗に設置される提供企業店舗端末3、管理会社等に設置される管理サーバ4、管理会社等に設置されるWEBサーバ5、利用企業に所属する利用者(社員など)が携帯するユーザ端末6、及び利用企業本社等に設置される利用企業サーバ7を有しており、これらがインターネット9に接続されている。なお、利用者が個人である場合には、ユーザ端末6を用いればよく、利用企業サーバ7を用いない、あるいは利用企業サーバ7を同じ個人が利用するなど、適宜の構成とすることができる。
提供企業サーバ2、管理サーバ4、WEBサーバ5、および利用企業サーバ7は、それぞれサーバコンピュータで構成されており、それぞれハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部2a,4a,5a,7a、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報の読み取り/書き込みを許容する記憶部2b,4b,5b,7b、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、またはこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部2i,4i,5i,7i、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部2j,4j,5j,7j、及びLANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線での通信を実行する通信部2k,4k,5k,7kを備えている。
提供企業店舗端末3は、POSレジ機能と通信機能を有する一般的なコンピュータで構成されており、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部3a、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報の読み取り/書き込みを許容する記憶部3b、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、またはこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部3i、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部3j、及びLANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線での通信を実行する通信部3kを備えている。
ユーザ端末6は、携帯電話やスマートフォン等(総称して携帯電話とも言う。)で構成されており、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部6a、フラッシュメモリ等で構成されて情報の読み取り/書き込みを許容する記憶部6b、タッチパネル、押下ボタン、またはこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部6i、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部6j、及び電話回線用アンテナやWiFiユニット等で構成されて無線での通信を実行する通信部6kを備えている。
提供企業サーバ2は、記憶部2bに、提携プログラム302cと提携データベース302dが記憶されている。提供企業サーバ2の制御部2aは、提携プログラム302cに従って提携データベース302dのデータを利用して各種動作を実行する。
提供企業店舗端末3は、記憶部3bに、店舗プログラム303cと店舗データベース303dが記憶されている。提供企業店舗端末3の制御部3aは、店舗プログラム303cに従って店舗データベース303dのデータを利用して各種動作を実行する。
管理サーバ4は、記憶部4bに、管理プログラム304cと管理データベース304dが記憶されている。管理サーバ4の制御部4aは、管理プログラム304cに従って管理データベース304dのデータを利用して各種動作を実行する。
管理データベース304dは、ユーザに関するユーザデータ、店舗に関する手のデータ、および地図に関する地図データ等、各種データが記憶されている。
ユーザデータは、ユーザID、ユーザ名、パスワード、クレジットカード番号1、クレジットカード番号1有効期限、クレジットカード番号2、クレジットカード番号2有効期限、ユーザ携帯電話番号、ユーザ住所、ユーザメールアドレス等のユーザに関するデータを記憶している。
店舗データは、店舗ID、店舗名、店舗住所、店舗緯度経度、店舗電話番号、最短時間、予約時間指定最小単位、開店時刻(営業開始時刻)、閉店時刻(営業終了時刻)、定休日、臨時休業日、予約可能座席数、座席1_ID、座席1ランク、座席1種別、座席2_ID、座席2ランク、座席2種別、…等の店舗に関するデータを記憶している。なお、座席1ランク、座席2ランク、…は、スタンダードやプレミアといった座席(領域)のランクを店舗の任意によって登録できる。また、座席1種別、座席2種別、…は、屋内やテラスといった座席種別を店舗の任意によって登録できる。
このように、管理データベース304dには、予約に必要な全てのデータが記憶されている。従って、ユーザ端末6や提供企業店舗端末3は、WEBサーバ5を通じて管理サーバ3の管理データベース304dにアクセスし、ユーザ認証、予約可否の確認、予約の実行、予約されていることの確認といった各種動作を行う。
WEBサーバ5は、記憶部5bに、WEBプログラム305cとWEBデータベース305dが記憶されている。WEBサーバ5の制御部5aは、WEBプログラム305cに従ってWEBデータベース305dのデータを利用して各種動作を実行する。
ユーザ端末6は、記憶部6bに、操作プログラム306cと操作データベース306dが記憶されている。ユーザ端末6の制御部6aは、操作プログラム306cに従って操作データベース306dのデータを利用して各種動作を実行する。
利用企業サーバ7は、記憶部7bに、閲覧プログラム307cと利用データベース307dが記憶されている。利用企業サーバ7の制御部7aは、閲覧プログラム307cに従って利用データベース307dのデータを利用して各種動作を実行する。
この構成により、領域予約システム301は、WEBサーバ5を介してユーザ端末6が提供企業店舗の座席の時間予約および決済を管理サーバ4に対して実行し、その予約内容を提供企業店舗端末3がWEBサーバ5を介して管理サーバ4に確認し、利用者が予約した時間帯の予約した座席の利用を提供企業店舗の店員が受け付けるものである。
図2は、ユーザ端末6の記憶部6bにインストールされている操作プログラム306cにしたがって制御部6aが実行する機能の機能ブロック図であり、図3及び図4はユーザ端末6の制御部6aが表示部6jに表示して操作入力を受け付ける各種画面の説明図である。
制御部6aは、ログイン機能部として機能し、図3(A)に示すログイン画面330を表示部6jに表示して、ID入力部332とパスワード入力部333によりIDとパスワードの入力を受け付ける。このIDとパスワードは、操作プログラム306c(図1参照)がインストールされた後の最初の起動時に設定するものであり、メニューボタン331から新規登録あるいは変更することができる。IDとパスワードが入力されてOKボタン334が押下されると、制御部6aは、入力されたIDとパスワードが正しいかWEBサーバ5へ照合する。WEBサーバ5は、管理サーバ4の管理データベース304dにアクセスしてIDとパスワードの両方が一致するか照合して、その照合結果をWEBサーバ5からユーザ端末6が受け取る。
制御部6aは、ユーザの照合結果が照合OKであれば、図3(B)に示す店舗検索画面340を表示部6jに表示する。この店舗検索画面340は、ログイン画面に戻るためのログイン画面に戻るボタン341、店舗名の入力を受け付けて該当する店舗名の店舗を検索して一覧表示する店舗名で検索ボタン342、住所や地名等の入力を受け付けて該当する住所や地名等の店舗を検索して一覧表示する住所・地名で検索ボタン343、ユーザ端末6が所持するGPS機能(図示省略)によって現在位置を取得してその現在位置に近い店舗を一覧表示する現在地で検索ボタン344、電話番号の入力を受け付けて該当する電話番号の店舗を検索して一覧表示する電話番号で検索ボタン345、現在の予約の一覧を表示する現在の予約一覧ボタン346、および過去の予約履歴を一覧表示する過去の予約履歴ボタン347を有している。
現在の予約一覧ボタン346が押下されると、現在予約表示機能部313が機能し、ユーザ端末6の制御部6aがWEBサーバ5にアクセスしてユーザIDが一致するデータのうち現在予約していてまだ利用していない予約のデータを要求し、WEBサーバ5が管理サーバ4の管理データベース304dから該当するデータ(現在の予約一覧データ)を取得してユーザ端末6に返信する。ユーザ端末6の制御部6aは、受信した現在の予約一覧データを表示部6jに表示する。
一覧表示された現在の予約のうち一つが選択されると、制御部6aは予約内容詳細表示機能部314として機能し、予約内容の詳細を示す予約内容詳細画面420(図4(C)にて後述)を表示する。なお、この予約内容詳細画面420(図4(C)にて後述)にて予約日時や予約店舗の変更(キャンセルを含む)を受け付ける構成としてもよい。この場合、受け付けた変更内容は、WEBサーバ5を通じて管理サーバ4の管理データベース304dに記憶される。ただし、変更の受付には所定の条件を課しており、例えば前日のキャンセルは半額負担、当日のキャンセルは全額負担、当日の時間変更や店舗変更は不可といった条件を課すことが好ましい。この条件は、店舗によって適宜定められ、管理データべース304dに記憶されている。
よって、予約の変更不可のタイミングで予約内容詳細画面(図4(C)にて後述)を表示している場合は、予約変更をしようとしても「予約日時の24時間前を過ぎているために変更できません。予約をキャンセルしますか?」といった表示をしてキャンセルのみ受け付ける構成としてもよい。このようにしてキャンセルされた場合は、WEBサーバ5を通じて管理サーバ4にキャンセル情報を送信し、そのユーザーに対する返金は行わないが、管理データベース304dのデータを予約済みから予約無しに変更して、他のユーザーがその時間帯のその座席を予約することは受け付ける構成とすることが好ましい。
店舗検索画面340で過去の予約履歴ボタン347が押下されると、予約履歴表示機能部315(図2)が機能し、ユーザ端末6の制御部6aがWEBサーバ5にアクセスしてユーザIDが一致するデータのうち予約して利用完了している予約のデータを要求し、WEBサーバ5が管理サーバ4の管理データベース304dから該当するデータ(過去の予約一覧データ)を取得してユーザ端末6に返信する。ユーザ端末6の制御部6aは、受信した過去の予約一覧データを表示部6jに表示する。
各種の検索ボタン342,343,345のいずれか1つが押下されると、検索条件入力機能部316(店舗検索手段)が機能し、図示省略する検索条件入力画面(検索条件指定手段)にて店舗名、住所・地名、または電話番号の入力を受け付ける。現在地で検索ボタン344が押下された場合には、ユーザ端末6のGPS機能部(図示省略)によって現在地の座標を取得する。検索条件入力機能部316は、入力された検索条件(店舗名、住所・地名、現在地、電話番号)をWEBサーバ5へ送信し、WEBサーバ5が管理サーバ4の管理データベース304dから該当する店舗の店舗データを取得し、ユーザ端末6へ返信する。
検索条件に該当する店舗データを受信したユーザ端末6の制御部6aは、検索結果表示機能部317を機能させ、図3(C)に示す検索結果一覧画面350を表示部6jに表示する。この検索結果一覧画面350は、店舗検索画面340に戻る店舗検索ボタン351、検索によりヒットした店舗の周辺地図を表示する地図表示部352、この地図上で検索した店舗を表示する店舗マーク353、検索条件を表示するとともに検索条件を変更して再検索を許容する検索条件入力部354(検索条件指定手段)、および検索でヒットした店舗を一覧表示する店舗一覧表示部355を有している。なお、店舗一覧表示部355は、上方へ向かってスクロールさせることで、下方に隠れている残りの店舗も表示することができる。また、店舗一覧表示部355は、各店舗について、店舗名、現在位置からの距離、営業時間、定休日、および最低利用時間とその最低利用時間の利用に対する課金の金額を店舗別に表示している。
このように表示している地図表示部352上の一つの店舗マーク353または店舗一覧表示部355のうちの一つの店舗が選択されると、制御部6aは、選択店舗表示機能部318を機能させ、図3(D)に示す選択店舗個別の店舗詳細情報画面360を表示する。
店舗詳細情報画面360は、検索結果一覧画面350へ戻るための検索結果一覧へ戻るボタン361、地図表示を行う地図表示部362、店舗に関する詳細情報を表示する店舗詳細情報表示部364、店舗までの経路を確認するための経路確認ボタン365、およびその店舗に予約を行うための予約ボタン366を有している。
地図表示部362には、選択された店舗を中心としてその付近の地図を表示し、地図上の店舗位置に店舗マーク363を表示している。
店舗詳細情報表示部364は、店舗名、現在地からの距離、営業時間、定休日、予約可能な時間単位(時間区切り)である予約時間指定最小単位、当該予約時間指定最小単位の利用に対するランク別の利用料金(スタンダードやプレミアムといったランク別の単位時間単価)、予約可能な最短時間、最短時間の価格(スタンダードやプレミアムといったランク別の最短時間単価)、複数の店舗写真や飲食物写真、屋内席の有無、テラス席の有無、禁煙/喫煙、および予約時のサービス内容等が表示されている。
経路確認ボタン365が押下されると、経路演算機能部319(所要時間取得手段)が機能し、図3(E)に示す経路確認画面370を表示する。経路確認画面370は、選択された店舗の店舗詳細情報画面360に戻るための店舗詳細へ戻るボタン371、現在地と店舗位置を含めた地図を表示する地図表示部372、現在地から店舗までの経路を説明する経路説明部376、および予約を実行する予約ボタン378を有している。
地図表示部372は、ユーザ端末6のGPS機能部(図示省略)によって取得した現在位置(もしくはユーザが開始位置として入力した開始位置)を示す移動開始位置マーク373と、選択された店舗の位置である目的位置マーク374と、開始位置マーク373から目的位置マーク374までの経路を示す経路ライン375が設けられている。この経路ライン375は、経路説明部376において移動手段選択ボタン377で選択された移動手段での経路を表示する。このとき、この経路を利用して開始地点から目的地までの移動に要する所要時間も算出し、この所要時間を所要時間表示部に表示する。
経路説明部376は、目的地(店舗位置)を表示する目的地表示部(例:○○カフェ)、出発地(現在位置または開始位置)を表示する開始地表示部(例:現在地)、到着予想時刻を表示する到着予想時刻表示部(例:8:27着)、所要時間を表示する所要時間表示部(例:43分)、到着予想時刻に到着するために出発しなければならない時刻を表示する出発時刻表示部(例:7:45までに出発)、徒歩の距離を示す徒歩距離表示部(例:800m)、交通機関の交通料金を表示する交通料金表示部(例:¥520)、移動手段をマークで表示する移動手段表示部(例:徒歩を示す歩く人のマーク、バスを示すバスのマークとバスの系統番号、電車を示す電車のマーク等)、および移動手段を選択許容する移動手段マーク(例:自動車を示す車のマーク、徒歩を示す歩く人のマーク、交通機関を示す交通機関マーク、タクシーを配車するための配車サービスマーク等)を表示する。
選択されている交通機関マークが変更されると、経路演算機能部319は、地図表示部372に表示する経路ライン375を、移動手段マークで選択された移動手段を用いる経路に変更し、予想到達時刻についても訂正して表示部6jに表示する。
予約ボタン378が押下されると、予約内容指定機能部320(予約手段)が機能し、図3(F)に示す予約画面380を表示部6jに表示して予約の実行に移る。
予約画面380は、前に表示しデータ経路確認画面370または店舗詳細情報画面360に戻るための前画面表示ボタン381、予約内容詳細を指定するための予約詳細表示部383、予約内容のどの部分を変更して指定するか選択する編集部選択カーソル382、予約して座席(領域)を使用する費用としてユーザが支払う合計料金(予約時間指定最小単位の単価を予約された利用時間の単位分だけ乗算した金額、あるいは利用時間から最短時間を減算した値に予約時間指定最小単位の単価を乗算した値に最短時間の料金を加算した金額)を示す合計料金表示部384、編集部選択カーソル382で選択された部分の修正を行うための修正内容指定部385と、予約を実行する予約実行ボタン386を有している。
予約詳細表示部383は、予約による領域(座席)の利用の開始日時を指定する開始日時指定部(利用日時指定受付手段,例:2018年3月27日8:30)、予約による領域(座席)の利用終了日時を示す終了日時指定部(例:2018年3月27日)、開始日時から終了日時までの間の合計利用時間を示す合計利用時間表示部(例:53分)、予約する座席の数と座席のIDを示す座席表示部、予約したい座席のクラスが何であるかを示すクラス表示部(例:スタンダード)を有している。
これらの中から変更(編集)するものを選択することで、各値を変更することができる。
この予約画面380を表示する予約内容指定機能部320は、画面表示する前の段階で、経路演算機能部319により演算した経路での到着予想時刻を利用し、現在時刻から見た到着予想時刻または到着予想時刻に近い時刻(例えば10分単位、15分単位、あるいは5分単位で切り上げ、切り捨て、または四捨五入した時刻)をデフォルト値として開始日時指定部に表示する。このときの予約内容指定機能部320は到達予想時刻予約反映手段として機能する。この到着予想時刻に近い時刻は、選択されている店舗の予約時間指定最小単位(管理データベース304dに店舗データの一部として記憶)によって定められる。従って、例えば到着予想時刻が8時27分で、店舗の予約時間指定最小単位が10分であれば、到着予想時刻のすぐ後で予約時間指定最小単位にて指定可能な8時30分をデフォルト値として開始日時指定部に表示する。なお、到着予想時刻が含まれる予約時間指定最小単位にて指定可能な8時20分をデフォルト値として開始日時指定部に表示する構成としてもよい。
また、開始終了指定部には、上述したように定めて表示する開始日時指定部の開始日時から、その店舗において予約可能な最短時間が経過した日時をデフォルト表示する。このようにすることで、利用者は、現在地から移動してその店舗に到着する時刻に合わせた予約を簡単に実行できる。また、最短時間がデフォルトで設定されるため、利用者は、短時間利用の場合に最短時間を確認して予約内容を調整せずともよく、表示された最短時間よりも長く利用したい場合にだけ終了日時を変更する操作をすればよい。
また、座席表示部にて座席数を複数として指定した場合には、後述する座席選択画面390(図4(A)参照)にて複数の座席(指定した数の座席)を指定することができる。
なお、この実施例では、到着予想時刻に基づいて開始日時のデフォルト値を定める構成としたが、これに限らず、「今すぐ予約」「到着予想時刻から予約」「日時を指定して予約」という3つのボタンを有する開始日時選択画面を表示し、その画面にて「到着予想時刻から予約」が選択されればこの実施例1と同じように開始日時のデフォルト値を定め、「今すぐ予約」が選択されれば現在時刻が含まれる直近の時間帯(現在が7時42分で予約時間指定最小単位が10分であれば7時40分)を開始日時のデフォルト値とし、「日時を指定して予約」が押下された場合は開始日時を白紙状態(ブランク表示)として開始日時を指定させるなど、適宜の構成としてもよい。この場合も、到着予想時刻をデフォルト値として表示する選択が可能であるため、利用者は知らない場所であっても移動時間を考慮した予約を容易に実行することができる。
予約詳細表示部383の座席表示部を利用者が押下すると、座席指定機能部321(座席指定手段)が機能し、図4(A)に示す座席選択画面390を表示部6jに表示する。
座席選択画面390は、予約画面380に戻るための予約画面に戻るボタン391、現在選択されている座席の情報を表示する選択座席表示部392、座席の配置が示された座席配置図上で座席の選択を許容する座席配置図表示部393、および予約を実行する予約実行ボタン399を有している。
座席配置図表示部393は、プレミアム価格の座席を示すプレミアム座席マーク394と、スタンダード価格の座席を示すスタンダード座席マーク395が店内のレイアウトに沿って複数表示されている。このプレミアム座席マーク394とスタンダード座席マーク395は、予約画面380の予約詳細表示部383にて指定された開始日時から終了日時までの間が空いている座席については空き座席色(図では濃い色)にて表示しており、開始日時から終了日時までの間で少しでも予約が入っている座席は予約済みスタンダード座席マーク396のように予約済座席色(図では薄い色)にて表示している。このように、予約の可否によって座席マークの表示を異ならせることにより、ユーザは予約可能な座席を容易に認識でき、予約可能な座席から好みの座席を選択することができる。
また、ユーザが予約座席として表示している座席には、選択マーク397が表示されている。この選択マーク397は、予約画面380の予約詳細表示部383にて開始日時等を指定している際に、表示している予約内容にて予約可能な座席を制御部6aが任意に選択して定め、予約詳細表示部383の座席表示部に表示されており、この制御部6aによってデフォルト座席として選択された座席に対してデフォルト表示される。この選択マーク397により、ユーザは現在選択されている座席を容易に認識でき、また異なる座席を選択しなおした際に指定座席が変更されているかを選択マーク397が正しく変更されているかによって容易に確認できる。
また、店舗においては、全席予約可能としておらず、一部の区画のみ予約可能な席とし、後は予約不可で来客順としている場合、予約不可領域398については座席マークを表示しない。
予約実行ボタン386(図3(F)参照)または予約実行ボタン399(図4(A)参照)が押下されると、予約内容指定機能部320は、予約画面380にて指定された開始日時、終了日時、座席、クラス、店舗、およびユーザを指定する予約データをWEBサーバ5を介して管理サーバ4へ送信し、管理データベース304dに仮予約として登録してホールドする。これにより予約がダブルブッキングすることを防止しており、この仮予約をしようとした時点で既に他人の仮予約または本予約が登録されデータ場合には、エラーを返信し、ユーザ端末6が表示部6jに「お席を確保できませんでした。再度予約内容をご変更下さい」といったエラー表示を行う。
無事に仮予約ができると、予約内容指定機能部320は、決済機能部322を機能させる。決済機能部322は、クレジットカードによる予約代金の決済を実施する。この決済機能322は、クレジットカードのカード番号、有効期限、およびセキュリティコードの入力を要求し、これらがユーザに入力されると、クレジット会社等のクレジット決済サーバにアクセスして認証を行う。認証OKであれば、決済を進めると共に、WEBサーバ5を介して管理サーバ4の管理データベース304dに仮予約しデータデータを本予約に変更し、予約完了機能部323へ処理を渡す。
予約完了機能部323は、図示省略する予約完了画面を表示部6jに表示し、処理を終了する。
このようにして予約が完了すると、ユーザが店舗に対して予約をしている状態となる。この状態で、上述した店舗検索画面340(図3(B)参照)の現在の予約一覧ボタン346を押下すると、上述した現在予約表示機能部313が機能して、図4(B)に示す現在の予約一覧画面410を表示部6jに表示する。
この現在の予約一覧画面410には、店舗検索画面340に戻るための店舗検索へ戻るボタン411と、予約している日時および店舗を一覧表示する現在予約一覧表示部412を有している。予約が無い場合は、現在予約一覧表示部412には何も表示されず、「現在予約は有りません」といった予約無しを示す文字が表示される。
現在予約一覧表示部412に表示されている予約の一つが押下されると、予約内容詳細機能部314が機能し、図4(C)に示す予約内容詳細表示画面420を表示部6jに表示する。
この予約内容詳細表示画面420は、現在の予約一覧画面410へ戻るための現在の予約一覧へ戻るボタン421、予約した店舗名、座席、開始日時、終了日時、および決済済みか否かを表示する予約内容表示部422と、その店舗でその予約によって受けられるサービス内容を表示するサービス表示部423と、その予約によって管理サーバ4に付与された予約コードをQRコード(登録商標)等のコード画像で表示する予約コード表示部424を表示する。なお、予約コード表示部425は数字やアルファベット等の文字列によって予約コードを表示する予約コード文字表示部を設けてもよい。また、予約内容表示部422の店舗名が押下されると、その店舗の詳細を示す店舗詳細情報画面360(図3(D)参照)を表示する。
予約した店舗に入店したとき、利用者は、この店舗詳細情報画面360を店員に提示する。店員は、提供企業店舗端末3の入力部3iの一つとして設けられているコードリーダにて予約コード表示部424を読み取り、この入店の時刻近辺からの予約をしている予約者であることを確認する。
このとき、提供企業店舗端末3の制御部3aは、店舗プログラム303cによってWEBサーバ5にアクセスし、WEBサーバ5を介して管理サーバ4の管理データベース304dに読み取った予約コードが正式に登録されているものであるか照合する。
照合結果がOKであれば、サービス表示部423に表示されているサービスを行い、予約された座席の利用を受け付ける。照合結果がNGであれば、座席の利用を受け付けず、予約可能席以外の通常席を通常通りに飲食物の注文をする形であれば利用できる旨を案内する。
なお、照合に際しては、予約コードで特定した予約内容のうち、店舗と日付(開始日時または終了日時の年月日)のいずれかが異なれば照合NGとし、店舗と日付がその店舗で本日であり、かつ、現在の時刻が予約コードで特定した予約内容の開始日時から終了時刻の間であれば認証OKとし、現在時刻が開始日時の所定時間前(例えば30分前あるいは10分前など)から開始日時の間であれば開始時刻になれば利用OKであることを示す条件付き認証OKとし、店舗と日付は一致するが開始日時の所定時間前よりも現在時刻がさらに前であるか、終了日時よりも現在時刻が後であれば、認証NGとする。これにより、予約された時間帯のみの利用を受け付けることを確実にでき、かつ、少し早く到着したような場合に、あと少し時間が経過して何時になれば利用可能であるといったことを案内する、あるいは少し早いが席が空いているから利用許可するといったことを実行できる。
以上の構成と動作により、飲食店と利用者の要望を両立することができ、両者の満足度を向上させることができる。すなわち、利用者は、慣れない土地の客先に訪問するような場合に、目的地付近の店舗を探して予約し、確実に利用することができる。また、店舗は、上記のような慣れない土地に来た利用者が店舗で長時間いても、予約によって席料を受け取れるため、確実に売り上げを得て少量注文での座席占有による売り上げ低下を防止できる。
また、座席単位で予約できるため、店舗は全席を予約可能にする必要がない。従って、予約を受け付けないことが一般的である喫茶店等の店舗であっても、一部の領域の座席のみを予約可能な座席とし、通常の来店のみの領域と予約可能な領域とを分けて運用することができる。これにより、ユーザによる様々な利用形態を受け付けることができる。また、予約については、利用時間に応じた課金となるため、珈琲一杯で長時間居座られるという店舗にとってのマイナスを防止できるとともに、知らない場所で早めに言って時間待ちに利用しようとしたユーザが満席で店舗を利用できないことを防止でき、長時間でも確実に利用したいユーザと少量注文での長時間の居座りを防止したい店舗の相反する問題を両方とも解決することができる。
しかも、予約可能な領域を店舗全体の一部とすることができるため、通常の来店順を優先とする営業も継続でき、店舗の経営を安定させることができる。また、予約可能な席について、予約をしていなくても予約者がいなければ利用できるように解放すれば、営業機会の損失を防止することができる。この場合でも、予約が座席を指定した予約であり、予約内容詳細画面420(図4(C)参照)にて予約した座席のIDを表示できるため、その座席を空いているからと利用している利用者に対して、予約内容詳細画面420を提示して自分が予約した席であることを明示することができる。これにより、予約利用と来店利用が混在するような状況となっても、予約者が予約席を確実に利用できるように運用できる。
しかも、このような利用形態を継続することで、長時間利用したいユーザに対して、来店順優先で入れないような場合に、いつ予約が入って席を離れなければならないかわからない状態となり、そのユーザが予約を取る動機づけとすることができる。そして、予約料金は席料であって、飲食物の注文は別途費用とできるため、店舗の総売り上げおよび利益率を向上させることができる。
なお、経路演算機能部319は、外部の図示省略する経路探索エンジンを備えたサーバにアクセスし、当該サーバから経路探索結果を取得する構成としてもよい。この場合、地図データについても同じサーバから取得する構成とすることもできる。これにより、外部で管理されるサーバを活用して店舗予約に活かすことができる。
また、店舗の予約可能な座席には、その座席のIDと予約優先座席であることを示しておくことが好ましい。このように運用することで、予約できることを知らない来店客にも予約可能な席であることを知らせることができ、予約者が来て席を空ける必要が生じてもシステムを理解して円満に席を空けることができる。
<システム構成>
図5は、実施例2の決済システム1のシステム構成を示すブロック図である。
決済システム1は、例えば、喫茶店やファミリーレストラン等の飲食物を提供する飲食店にて領域の時間利用を提供する飲食店時間利用決済システムである。
決済システム1は、飲食店本部等に設置される提供企業サーバ2、飲食店の店舗に設置される提供企業店舗端末3、管理会社等に設置される管理サーバ4、管理会社等に設置されるWEBサーバ5、利用企業に所属する利用者(社員など)が携帯するユーザ端末6、及び利用企業本社等に設置される利用企業サーバ7を有しており、これらがインターネット9に接続されている。
提供企業サーバ2、管理サーバ4、WEBサーバ5、および利用企業サーバ7は、それぞれサーバコンピュータで構成されており、それぞれハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部2a,4a,5a,7a、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報の読み取り/書き込みを許容する記憶部2b,4b,5b,7b、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、またはこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部2i,4i,5i,7i、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部2j,4j,5j,7j、及びLANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線での通信を実行する通信部2k,4k,5k,7kを備えている。
提供企業店舗端末3は、POSレジ機能と通信機能を有する一般的なコンピュータで構成されており、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部3a、ハードディスクやフラッシュメモリ等で構成されて情報の読み取り/書き込みを許容する記憶部3b、タッチパネル、キーボード、マウス、押下ボタン、またはこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部3i、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部3j、及びLANボードやWiFiユニット等で構成されて有線または無線での通信を実行する通信部3kを備えている。
ユーザ端末6は、携帯電話やスマートフォン等(総称して携帯電話とも言う。)で構成されており、ハードウェア要素として、CPUとROMとRAM等で構成されて各種演算や制御動作を実行する制御部6a、フラッシュメモリ等で構成されて情報の読み取り/書き込みを許容する記憶部6b、タッチパネル、押下ボタン、またはこれらの複数で構成されて接触操作による入力を受け付ける入力部6i、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等で構成されて文字や図等の画像を表示する表示部6j、及び電話回線用アンテナやWiFiユニット等で構成されて無線での通信を実行する通信部6kを備えている。
提供企業サーバ2は、記憶部2bに、提携プログラム2cと提携データベース2dが記憶されている。提供企業サーバ2の制御部2aは、提携プログラム2cに従って提携データベース2dのデータを利用して各種動作を実行する。
提供企業店舗端末3は、記憶部3bに、店舗プログラム3cと店舗データベース3dが記憶されている。提供企業店舗端末3の制御部3aは、店舗プログラム3cに従って店舗データベース3dのデータを利用して各種動作を実行する。
管理サーバ4は、記憶部4bに、管理プログラム4cと管理データベース4dが記憶されている。管理サーバ4の制御部4aは、管理プログラム4cに従って管理データベース4dのデータを利用して各種動作を実行する。
WEBサーバ5は、記憶部5bに、WEBプログラム5cとWEBデータベース5dが記憶されている。WEBサーバ5の制御部5aは、WEBプログラム5cに従ってWEBデータベース5dのデータを利用して各種動作を実行する。
ユーザ端末6は、記憶部6bに、操作プログラム6cと操作データベース6dが記憶されている。ユーザ端末6の制御部6aは、操作プログラム6cに従って操作データベース6dのデータを利用して各種動作を実行する。
利用企業サーバ7は、記憶部7bに、閲覧プログラム7cと利用データベース7dが記憶されている。利用企業サーバ7の制御部7aは、閲覧プログラム7cに従って利用データベース7dのデータを利用して各種動作を実行する。
この構成により、決済システム1は、ユーザ端末6又は/及び提供企業店舗端末3によりユーザ識別情報および店舗識別情報を取得して利用企業サーバ7又は/及び提供企業サーバを介して管理サーバ4がユーザ識別情報および店舗識別情報を受信および認証(ユーザ認証及び店舗認証)し、ユーザ端末6により利用時間および飲食物の注文を受け付けて提供企業サーバ2を介して管理サーバ4が受信及び管理し、あるいは提供企業店舗端末3により利用時間および飲食物の注文を受け付けてWEBサーバ5を介して管理サーバ4が受信及び管理し、利用者が利用した料金を利用企業サーバ7へ管理サーバ4が送信して決済を実行するものである。
図6及び図7は、管理サーバ4の管理データベース4dに記憶されている利用企業データ11、利用企業部署データ12、利用企業役職データ13、利用企業社員データ14、提携企業データ15、提携企業店舗データ16、及び提携企業メニューデータ17の構成を示すデータ構成図である。これらの各データ(11,12,13,14,15,16,17)は、図示する各項目(利用企業ID、…その他)により構成されており、同一名称のIDによって相互に関連づけられている。
これにより、各種データが管理される。
図8は、ユーザ端末6、WEBサーバ5、管理サーバ4、および提供企業店舗端末3の各制御部6a,5a,4a,3aが、各プログラム(6c,5c,4c,3c)に従って動作する機能を示す機能ブロック図であり、図9および図10はユーザ端末6の制御部6aが操作プログラム6cに従って表示部6jに表示する画面を説明する説明図である。
ユーザ端末6のメイン処理部は、各画面(110〜260)のメイン処理ボタン111が押下されることにより機動し、各機能部へのアクセスを許容する。ここで、ユーザ認証部が起動されると、ユーザ認証部は、図9(A)のユーザ認証画面110を表示部6jに表示し、ID入力部へのIDの入力とパスワード入力部へのパスワードの入力を受け付け、OKボタンの押下によってユーザ認証処理を行う。このユーザ認証処理を行うユーザ端末6のユーザ認証部は、WEBサーバ5へIDとパスワードを送信する。WEBサーバ5の制御部5aは、WEBプログラム5cによってユーザ認証部として動作する。WEBサーバ5のユーザ認証部は、管理サーバ4の利用企業社員データ14にアクセスしてIDとパスワードが一致するか認証し、認証結果をユーザ端末6へ送信する。なお、ユーザ認証に用いるIDとパスワードは、一度設定されれば保持しておき、次回からの入力を省略しても良い。
ユーザ端末6の制御部6aは、メイン処理部によって店舗認証部が起動されると、図9(B)に示す店舗認証画面120を表示する。この店舗認証画面120は、店舗ブランド名入力部と、店舗支店名入力部と、パスワード入力部を有し、店舗ブランド名と店舗支店名とパスワードの入力を受け付ける。
また、店舗認証画面120は、GPSで店舗検索ボタンが押下されると、GPS機能(図示省略)を起動して現在位置を特定し、WEBサーバ5へ送信する。WEBサーバ5は、店舗情報提供部(図8参照)として機能し、現在地から所定距離内にある店舗を提携企業店舗データ16から抽出し、ユーザ端末6へ当該店舗のデータ(店舗ブランド名、店舗支店名、および住所)を送信する。ユーザ端末6の店舗検索部は、現在位置の付近の地図を表示するとともに、WEBサーバ5から受信した付近の店舗を地図上に表示する。
この表示した店舗から1つの店舗が選択されると、店舗認証部は、選択された店舗の店舗ブランド名、店舗支店名を店舗認証画面120の店舗ブランド名入力部と店舗支店名入力部にそれぞれ入力して表示する。このときはパスワードのみ手動入力を求める。
店舗認証画面120のOKボタンが押下されると、店舗認証部は、店舗ブランド名、店舗支店名、パスワードをWEBサーバ5へ送信する。WEBサーバ5は、店舗認証部(図8参照)として機能し、管理サーバ4の提携企業店舗データ16にアクセスして、店舗ブランド名、店舗支店名、およびパスワードが一致するか否か認証を行う。
店舗が特定されると、ユーザ端末6の制御部6aは、WEBサーバ5を通じて管理サーバ4の提携企業店舗データ16からメニュー情報を取得する。
ユーザ端末6の制御部6aは、図9(C)に示す利用時間および席数入力画面130を表示部6jに表示し、利用時間および席数指定部(図8参照)として機能する。利用時間および席数指定部は、席数入力部での席数の入力と、利用時間入力部での利用時間の入力を受け付け、利用申請ボタンが押下されると、図10(B)に示す利用申請および注文画面220を表示部6jに表示する。戻るボタンが押下されると、店舗認証画面120に戻り、詳細指定ボタンが押下されると、図9(A)に示す利用時間および席数の変更画面140を表示部6jに表示する。
ユーザ端末6の制御部6aは、図9(D)に示す利用時間および席数の変更画面140を表示し、利用時間および席数変更部(図8参照)として機能する。利用時間および席数変更部は、上部に入力済み席別利用時間を示す入力内容表示部と、変更内容入力部と、注文画面へボタンと、閉じるボタンが設けられている。入力内容表示部は、時間席数タブと、飲み物タブと、食べ物タブと、文具タブが設けられ、これらのタブのどれが選択されているかによって内容が変化する。利用時間および席数の変更画面140は、時間席数タブが選択されている状態の画面であり、10単位等の所定時間単位で変更する時間を指定する時間指定部と、指定された時間の追加を行う追加ボタンと、指定された時間の削除を行う削除ボタンが設けられている。また、利用時間および席数の変更画面140は、いつから席数変更をするかを示す席数変更開始時刻の入力を受け付ける席数変更開始時刻入力部と、その時刻から変更する席数を入力する変更席数入力部と、入力された席数の追加を行うのか削除を行うのかを入力させる追加ボタンと削除ボタンが設けられている。
飲み物タブが選択されると、ユーザ端末6の制御部6aは、飲み物注文受付部(図8参照)として機能し、図9(E)に示す飲み物注文画面160を表示部6jに表示する。
飲み物注文画面160は、上部の注文用の入力内容を表示する入力内容表示部と、複数の注文用ボタンとが表示されている。注文用ボタンは、例えば、ブレンド、アメリカン、エスプレッソ等のように、飲み物のメニュー名が記載されたボタンで構成されている。また、S,M,L等のサイズを入力するサイズ入力ボタンや、ホットかアイスかを入力するホットボタンとアイスボタン、および数量の増加をする数量追加ボタン(+1)と数量の減少をする数量減少ボタン(−1)も備えている。さらに、時間利用時にセットとしてサービスする珈琲(例えばブレンド珈琲)を他の飲み物に変更する際に、その飲み物の金額から所定の金額を減額するセット珈琲変更ボタンが設けられている。これらの注文ボタンについて、注文ボタンのメニュー等の項目に対する単価がメニュー情報取得部(図8)で取得したメニュー情報に記憶されている。従って、このメニュー情報から、押下されたメニューボタンのメニューについての単価を読み取ることができる。
食べ物タブが選択されると、ユーザ端末6の制御部6aは、食べ物注文受付部(図8参照)として機能し、図9(F)に示す食べ物注文画面18を表示部6jに表示する。
食べ物注文画面180は、上部の注文用の入力内容を表示する入力内容表示部と、複数の注文用ボタンとが表示されている。注文用ボタンは、例えば、トースト、チーズトースト、クロワッサン等のように、食べ物のメニュー名が記載されたボタンで構成されている。また、数量の増加をする数量追加ボタン(+1)と数量の減少をする数量減少ボタン(−1)も備えている。なお、この食べ物注文画面180には、飲み物のときのセット珈琲変更ボタンのような減額用ボタンは存在していないが、セット食べ物変更ボタンを備えて、予めセットされている食べ物を変更した場合に割引を行える構成としてもよい。
文具タブが選択されると、ユーザ端末6の制御部6aは、文具注文受付部(図8参照)として機能し、図10(A)に示す文具注文画面200を表示部6jに表示する。
文具注文画面200は、上部の注文用の入力内容を表示する入力内容表示部と、複数の注文用ボタンとが表示されている。注文用ボタンは、例えば、耳栓、ボールペン、えんぴつなど、飲食物以外の商品の名称を示すボタンにより構成されている。また、数量の増加をする数量追加ボタン(+1)と数量の減少をする数量減少ボタン(−1)も備えている。なお、この文具注文画面200には、飲み物のときのセット珈琲変更ボタンのような減額用ボタンは存在していないが、セット文具変更ボタンを備えて、予めセットされている文具を変更した場合に割引を行える構成としてもよい。
このように構成された利用時間および席数指定部(図8参照)および利用時間および席数変更部(図8参照)により入力された内容で利用申請注文ボタン(図10(A),図10(B)参照)が押下されると、ユーザ端末6の制御部6aは、利用申請部(図8参照)として機能する。利用申請部は、図10(B)に示す利用申請注文内容確認画面220を表示部6jに表示し、利用申請内容および注文内容の確認を受け付ける。利用申請注文ボタンが押下されると、利用申請部はWEBサーバ5へユーザIDおよび店舗IDを含む利用申請注文情報をWEBサーバ5へ送信する。
これを受けたWEBサーバ5の制御部5aは、利用可否判定部(図8)として機能する。利用可否判定部は、管理サーバ4へ利用申請注文情報を送信し、利用可否の判定を受け付ける。このとき、管理サーバ4は、利用申請受付部により利用申請注文情報を受け付け、利用可否決定部により利用の可否を決定し、利用許可通知部によって当該申請を行ったユーザが利用可能であることを通知する。この通知を受けたWEBサーバ5の利用可否判定部は、ユーザ端末6へ利用可であることを通知すると共に、利用情報登録部と通じて注文データベースに利用申請及び注文の内容を記憶する。ユーザ端末6は、申請結果出力部として機能し、図10(D)に示す利用情報表示画面260を表示する。
このようにして利用申請が完了すると、ユーザ端末6およびWEBサーバ6は、時間監視部として機能し、ユーザ端末6の表示部6jに図10(D)の利用内容および利用可能時間表示画面260を表示する。この利用可能時間表示画面260は、領域(一人分のテーブル上の領域と一人分の椅子)の使用の開始時間、終了時間、その間の時間、および小計金額を表示する。追加延長ボタンが押下されると、図9(D)に示した利用時間および席数の変更画面140を表示し、時間延長や注文の追加を受け付ける。なお、飲食系と文具系にわけて小計料金を表示するなど、適宜の構成とすることができる。また、時間表示部で残り時間がゼロになると、利用時間が終了した旨をユーザ端末6の終了通知部へ送信し、終了通知部が表示部6jに終了したことを表示することで、終了したことを利用者に伝えることができる。
WEBサーバ5の時間監視部は、ユーザ端末6とは別に時間監視をしており、利用時間が終了すると、終了通知部によって提携企業店舗端末3へ終了通知をする。
提携企業店舗端末3は、利用中情報出力部によって時間利用中であることを出力する。この出力がなされている間、ユーザ端末6や提供企業店舗端末3は、この出力を受信して時間利用が行われていることを把握できる。
WEBサーバ5の終了通知部から終了した旨の通知を受けた提携企業店舗端末3は、終了通知部によりそのユーザ端末6を所有するユーザに対する時間での席の提供が終了したことを表示部5jに表示し、そのユーザが退店したことを確認すると、退店確認入力部にて退店したことを入力管理する。
図10(C)は、利用履歴および業務報告画面240の画面構成を示す説明図である。利用履歴および業務報告画面240は、利用した利用履歴を日時や店舗名等を1行に表示して利用履歴を一覧表示する利用履歴表示部と、利用履歴表示部において選択された1つの利用に関する報告内容(社内での報告の内容)の入力を受け付ける報告内容入力部と、報告内容入力部の内容を消去するクリアボタンと、報告内容入力部に入力した内容を保存する保存ボタンと、報告内容入力部に入力した内容を任意のEmailアドレスあるいは予め定められた送信先へ送信する送信ボタンと、この画面を閉じるための閉じるボタンが設けられている。
以上の構成および動作により、飲食店と利用者の要望を満たす仕組みを提供し、両者の満足度を向上させることができる。すなわち、利用者は、利用時間と席数を指定して、席数の領域を指定した利用時間だけ伸び伸びと使用することができ、不要な飲み物や食べ物を注文せずとも落ち着いて利用することができる。このとき、時間利用であるため、例えば顧客が並んでいたとしても費用を支払って必要な時間まで利用することができる。店舗側は、利用時間に応じて料金を徴収できるため、一人の利用者に一杯の珈琲で長時間利用されることを防止でき、その長時間利用者のために並んで待っている人を席に案内できないといった営業機会の損失を防止することができる。
利用者は、席数を入力できるため、例えば広いスペースを使って作業をしたい場合には、一人で複数席の利用申請をすることができる。これにより、利用者は必要な作業領域を他の利用者に遠慮することなく確保することができる。
また、時間利用をしたときには珈琲等のセット飲料をサービスする構成とすることで、利用者は喉を潤しながら仕事等に席(領域)を利用することができる。
また、セット飲料(この実施例ではブレンド珈琲)を別の飲料に変更することができ、その変更の際には変更後の飲料の料金から所定の減額を行うことができるため、利用者の満足度を向上させることができる。
また、利用時間と席数とで定まる領域利用の料金と、飲み物、食べ物、および文具といった商品注文の料金をまとめて請求できるため、利便性を向上させることができる。
また、利用者は、くつろげる空間であるカフェ等の飲食店を仕事の場所として利用できるため、快適な環境で仕事を行うことができる。
また、多数の飲食店のうち、現在地に近い飲食店を選択して時間利用できるため、営業等で訪問する相手企業の近くの飲食店を、訪問までの時間調整や仕事に利用することができ、利用者の満足度を向上させることができる。
また、時間監視部によって利用時間を監視し、終了通知部によって利用時間が終了したことを通知するため、利用時間が終了してもそのまま継続して利用しているといったことを気付かずに放置することを防止できる。
この発明は、上述した実施形態に限らず、様々な実施形態をとることができる。
例えば、利用時間の入力は、時間を入力する、あるいは開始時刻と終了時刻を入力するなど、適宜の方法で利用時間がわかるように入力することができる。
また、利用者に提供する領域として、席の数を入力する方式としたが、テーブル上の領域を面積で入力するなど、適宜の方式で入力を受け付ける構成とすることもできる。
また、席別に利用時間を求め、これを全て加算することで領域の利用料金を算出する構成としたが、これに限らず、時間利用単価と利用時間と領域数を乗算して料金を求めるなど、適宜の方法によって領域の利用に対する料金を算出することができる。
また、実施例1と実施例2の機能を適宜組み合わせて、両方利用できるシステムとする、あるいは、一部同士を組み合わせて利用できるシステムとするなど、適宜の構成とすることもできる。これにより、自由度および汎用性の高いシステムを構築でき、ユーザや店舗の様々な要望に対応することができる。