以下図面に基づいて本発明の実施の形態を詳述する。
(1)キャッシュバックシステムの概略
図1に示すように、キャッシュバックシステム1は、理美容室の各店舗にそれぞれ設置された店舗端末2と、ショッピングサイトを運営するショッピングサーバ3と、各種情報を統括的に管理するキャッシュバック情報管理装置4と、がインターネット等のネットワーク7を介して相互に接続された構成を有する。また、キャッシュバックシステム1では、顧客が所有する顧客端末5a,5b,5c,…とショッピングサーバ3とがネットワーク7を介して接続されており、ショッピングサーバ3から各顧客端末5a,5b,5c,…に各種サービスを提供する。
キャッシュバックシステム1は、例えば理美容室で理美容を行った顧客が顧客端末5a,5b,5c,…からショッピングサーバ3にアクセスし、当該ショッピングサーバ3が提供するショッピングサイトを介して商品を購入し得る。キャッシュバックシステム1では、ショッピングサーバ3が提供するショッピングサイトを介して顧客が商品を購入すると、購入商品により支払われた金額から所定割合の金額が、当該顧客に理美容を行った担当の理美容師にキャッシュバックされる。この際、理美容師へのキャッシュバック率は、キャッシュバック情報管理装置4にて決定される。以下、キャッシュバック率を決定するキャッシュバック率決定方法に着目し、キャッシュバックシステム1について説明する。なお、実際には、複数の店舗端末2が設けられるが、店舗毎にそれぞれ設置される店舗端末2は全て同一構成であるため、ここでは、1つの店舗端末2にだけ着目して以下説明する。
店舗端末2は、例えばパーソナルコンピュータであり、各種情報を入力する入力部11と、当該情報を表示する表示部12とを有する。店舗端末2には、店舗に在籍する各理美容師の業務実績に関する情報と、来店した顧客に関する情報と、が入力部11により入力され、店舗側データベース15に記憶されている。この場合、店舗端末2には、顧客の氏名や住所等の個人情報の他に、顧客を施術した担当の理美容師を示す担当情報と、当該理美容師が顧客に対してどのような施術(理美容)を行ったかを示す施術内容情報と、が顧客に関する情報として、入力部11により入力され、店舗側データベース15に記憶されている。
また、店舗端末2には、店舗に在籍する理美容師毎に当該理美容師の業務実績を示した理美容師情報(後述する)が入力部11により入力され、店舗側データベース15に記憶されている。ここで、理美容師の業務実績とは、例えば施術能力に応じて理美容師に付されたランクや、理美容師の接客能力や施術能力等から顧客が判断した理美容師の評価、各理美容師が担当の顧客に推奨した推奨商品等、理美容師が理美容を行うことで現れた功績または成績等を示したものである。店舗端末2は、顧客に関する情報や理美容師情報を店舗側情報送出部13からネットワーク7を介してキャッシュバック情報管理装置4に送出する。
なお、店舗端末2におけるキャッシュバック結果取得部14は、ショッピングサーバ3から理美容師に対して行われるキャッシュバック金額や、顧客がショッピングサーバで購入した商品等を示したキャッシュバック結果を、ショッピングサーバ3から受け取る。このキャッシュバック結果は、店舗側データベース15に記憶され、必要に応じて、各理美容師は、店舗端末2を介して、自己が担当した顧客がショッピングサーバ3でどのような商品を購入したか、或いは、当該商品を購入したことで自己にどの程度のキャッシュバックがあったか等の情報を確認し得る。
顧客端末5a,5b,5c,…は、例えば顧客が所有するスマートフォン等の携帯端末等である。各顧客端末5a,5b,5c,…は、店舗を訪れた際に担当の理美容師等から知らされたURLを基に、ネットワーク7を介してショッピングサーバ3にアクセスし得る。商品の販売先であるショッピングサーバ3は、ネット販売部18によって、オンラインショッピングによる商品販売を行うショッピングサイトを、例えば顧客端末5aを介して顧客に閲覧させる。ショッピングサーバ3は、所定の商品に対する購入希望情報を顧客端末5aから受信すると、決済処理部19によって顧客が購入した商品について決済処理を実行する。このようにしてショッピングサーバ3は、顧客の顧客端末5aとの間で商取引を実行し得る。
ショッピングサーバ3は、どの顧客がどのような商品を購入したかを示した購入情報をショッピングサーバ側データベース24に記憶しており、当該購入情報を購入情報送出部(情報送出部)20からネットワーク7を介してキャッシュバック情報管理装置4に送出する。これによりキャッシュバック情報管理装置4は、サービス情報としての購入情報に基づいて、ショッピングサーバ3において商品を購入した顧客や、当該顧客が購入した商品を認識し得る。ショッピングサーバ3のキャッシュバック情報取得部21は、キャッシュバック情報管理装置4から送られてきたキャッシュバック情報を、ネットワーク7を介して受信し、ショッピングサーバ側データベース24に記憶する。
キャッシュバック情報は、顧客が商品を購入したことでキャッシュバックが行われる理美容師や、当該理美容師へのキャッシュバック率を示している。決済処理部19は、キャッシュバック情報に示されたキャッシュバック率を基に、顧客が商品購入の際に支払った金額から理美容師へのキャッシュバック金額を算出する。その後、ショッピングサーバ3は、キャッシュバック結果送出部23により、キャッシュバックする理美容師や、商品購入した顧客、当該顧客が購入した商品、キャッシュバック金額等を示したキャッシュバック結果を、キャッシュバックする理美容師が在籍する店舗の店舗端末2にネットワーク7を介して送出する。
ここで、キャッシュバック情報管理装置4は、ショッピングサーバ3から取得した購入情報と、店舗端末2から取得した理美容師情報と、からショッピングサーバ3で商品を購入した顧客を特定するとともに、当該顧客に対して理美容を行った担当の理美容師を特定する。これに加えて、このキャッシュバック情報管理装置4は、顧客からショッピングサーバ3に支払われた金額から、当該顧客を担当した理美容師にキャッシュバックする際におけるキャッシュバック率を、当該理美容師の業務実績(理美容を行うことで現れた功績または成績であり、詳細は後述する)に基づいて決定する。
この実施の形態の場合、キャッシュバック情報管理装置4は、キャッシュバック率決定処理(後述する)を実行することにより決定した上述のキャッシュバック率と、商品を購入した顧客を識別する顧客識別情報と、当該顧客を担当した理美容師を識別する理美容師識別情報と、を対応付けたキャッシュバック情報をショッピングサーバ3に送出する。これによりショッピングサーバ3は、キャッシュバック情報を基に理美容師のキャッシュバック金額を算出し得る。
(2)キャッシュバック情報管理装置の詳細構成
次に、本発明によるキャッシュバック情報管理装置4について説明する。図2に示すように、キャッシュバック情報管理装置4は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等からなるマイクロコンピュータ構成の制御部25を備えている。キャッシュバック情報管理装置4は、各種情報が記憶されたデータベース26と、担当理美容師特定部27と、ネットワーク7に接続されたインターフェース28と、キャッシュバック率決定部30と、がバスBを介して制御部25に接続された構成を有する。
制御部25は、ROMに予め格納されている基本プログラムや、キャッシュバック率決定処理プログラム等の各種プログラムをRAMにロードして立ち上げることにより、キャッシュバック情報管理装置4における各種機能を統括的に制御し得るとともに、店舗端末2との間や、ショッピングサーバ3との間でそれぞれインターフェース28を介してデータ通信し得るようになされている。
データベース26には、図3に示すような理美容師情報T1と、図4に示すような購入情報T2と、図5に示すようなキャッシュバック率規定情報T3と、が記憶されている。図3に示す理美容師情報T1は、店舗端末2から送られる情報を基に生成されており、各理美容師毎にランク情報等の業務実績(後述する)が示されている。実際上、理美容師情報T1は、店舗で理美容師に付されたランクを示すランク情報と、累計指名情報と、累計販売情報と、各理美容師が担当した顧客を示す顧客識別情報と、理美容師に対する顧客からの評価を示す評価情報と、理美容師が顧客から指名されたか否かを示す指名情報と、理美容師が顧客に推奨した商品を示す推奨商品情報とが、各理美容師の業務実績として、理美容師を識別する理美容師識別情報に対応付けられた構成を有する。
理美容師識別情報は、理美容師を識別するために各理美容師毎に付された固有のID(図3では、例えば「A」や「B」等)である。ランク情報は、理美容師の顧客に対する理美容の施術能力の高さを示しており、最も施術能力が高い理美容師にはディレクターが付され、次いで施術能力が高い順に、トップスタイリスト、スタイリスト、アートディレクター、カラーリスト、アシスタントのランクが順次付される。このようなランクは、顧客に対して理美容を行ってゆくことで向上してゆく施術能力や接客能力を理美容室内だけで客観的に評価したものであり、理美容師の業務(理美容)を行っていった結果得られた実績(業務実績)の1つとして扱うことができる。
累計指名情報は、例えば1ヶ月等の所定期間に理美容師が顧客から受けた指名数を示しており、理美容師の業務実績の1つとして扱うことができる。また、累計販売情報は、理美容師が担当した各顧客が、例えば1ヶ月等の所定期間に、ショッピングサーバ3のショッピングサイトで商品を購入したときに支払った金額の総額(累計販売金額)を示しており、理美容師の業務実績の1つとして扱うことができる。顧客識別情報は、顧客を識別するために各顧客毎に付された固有のID(図3では、例えば「α1」や「α1」、「α3」、「β1、「β2、「β3」等)である。このように理美容師情報T1では、理美容師識別情報に顧客識別情報が対応付けられていることにより、理美容師の誰が、どの顧客に対し理美容を行ったかを特定し得る。
評価情報は、理美容師により理美容が行われた顧客が、当該理美容師の接客能力および施術能力に対して行った評価であり、理美容師の業務実績の1つとして扱うことができる。なお、この実施の形態の場合においては、評価情報として、理美容師に対して顧客が行った直近の評価を示している。ただし、本発明はこれに限らず、評価情報として、例えば顧客が今までに行った評価の平均の評価を示すようにしてもよい。
指名情報は、理美容師の行った理美容に顧客が満足したか否かを示す指標となり得、理美容師の業務実績の1つとして扱うことができる。推奨商品情報は、理美容師が顧客に対して推奨した商品を示しており、理美容師の営業能力および接客能力を示す指標となり得、理美容師の業務実績の1つとして扱うことができる。このような理美容師情報T1は、店舗端末2から送られている情報に基づいて生成され、当該情報を受け取るたびに内容を更新してゆき、顧客や、理美容師、当該理美容師の業務実績に関する各情報を管理し得るようになされている。
図4に示した購入情報T2には、ネットワーク7を介して商品が顧客により購入されたことに関する情報と、ショッピングサーバ3(販売先)のショッピングサイトで取得された、商品を購入した顧客に関する情報と、が記憶されている。具体的には、購入情報T2には、ショッピングサーバ3により運営されているショッピングサイトで商品を購入した顧客を示す顧客識別情報と、当該ショッピングサイトで顧客が購入した商品を示す購入商品情報と、が対応付けられて記憶されている。
ここで、キャッシュバック情報管理装置4の制御部25は、情報取得部としてのインターフェース28(図2)によりショッピングサーバ3から購入情報T2を受け取り、これをデータベース26に記憶する。担当理美容師特定部27は、照合回路部によって、ショッピングサーバ3から受け取った購入情報T2内の顧客識別情報を基に、当該顧客識別情報と同じ顧客識別情報が対応付けられた理美容師識別情報を、データベース26内の理美容師情報T1から特定する。これにより、キャッシュバック情報管理装置4では、ショッピングサーバ3を介して商品を購入した顧客と、当該顧客を担当した理美容師と、を特定し得る。
具体的には、キャッシュバック情報管理装置4において、例えば顧客識別情報「α1」および購入商品情報「a」が示された購入情報T2をショッピングサーバ3から受け取ると、理美容師情報T1の顧客識別情報の項目から当該顧客識別情報「α1」を検索し、当該顧客識別情報「α1」に対応付けられた理美容師識別情報「A」を、担当理美容師特定部27により特定する。
ここで、キャッシュバック率決定部30は、理美容師情報T1および購入情報T2を基に、商品を購入した顧客の顧客識別情報「α1」と、当該顧客を担当した理美容師の理美容師識別情報「A」と、が対応付けられると、当該理美容師識別情報「A」の理美容師に対してキャッシュバックする割合(キャッシュバック率)を算出する。図5に示したキャッシュバック率規定情報T3は、予めデータベース26に記憶されており、理美容師に対するキャッシュバック率を決定する際の基準となるものである。この場合、キャッシュバック率決定部30は、図3の理美容師情報T1に記憶された理美容師の業務実績の内容から、キャッシュバック率規定情報T3でキャッシュバック率を決定してゆき、これを理美容師のキャッシュバック率とする。
図5に示すように、キャッシュバック率規定情報T3には、キャッシュバック率を規定する項目として、「顧客へ推奨した商品販売」の項目と、「指名客への商品販売」の項目と、「フリー客への商品販売」の項目と、「ランク別キャッシュバック率」の項目と、「累計販売実績別キャッシュバック率」の項目と、「評価別キャッシュバック率」の項目と、「累計指名別キャッシュバック率」の項目と、が設定されている。
「顧客へ推奨した商品販売」の項目は、理美容師情報T1の推奨商品情報と、購入情報T2の購入商品情報とが一致したときのキャッシュバック率を規定している。これによりキャッシュバック率規定情報T3では、理美容師が高いキャッシュバック率を得ることを目標に、顧客に対して商品を推奨し、当該推奨した商品を購入してもらえるように接客能力や営業能力の向上に励むよう促すことができる。
「指名客への商品販売」の項目は、商品を購入した顧客が理美容師を指名していたときの当該理美容師へのキャッシュバック率を規定している。「フリー客への商品販売」の項目は、商品を購入した顧客が理美容師を指名していなかったときの当該理美容師へのキャッシュバック率を規定している。ここで、「指名客への商品販売」の項目に規定されるキャッシュバック率は、「フリー客への商品販売」の項目で規定されるキャッシュバック率よりも高く設定されている。これによりキャッシュバック率規定情報T3では、理美容師が高いキャッシュバック率を得ることを目標に、顧客からの指名を目指して接客能力や施術能力の向上に励むよう促すことができる。
「ランク別キャッシュバック率」の項目は、理美容師のランクに応じてキャッシュバック率を規定している。ここでは、施術能力が高い順に、ディレクター、トップスタイリスト、スタイリスト、アートディレクター、カラーリスト、アシスタントのランクが設定されており、ランクが高いほどキャッシュバック率が高く設定されている。これによりキャッシュバック率規定情報T3では、理美容師が高いキャッシュバック率を得ることを目標に、高いランクを目指して接客能力や施術能力の向上に励むよう促すことができる。
「累計販売実績別キャッシュバック率」の項目は、理美容師が担当した各顧客が、所定期間の間に、ショッピングサイトで商品を購入する際に支払った金額の総額(累計販売金額)に応じてキャッシュバック率を規定している。ここでは、累計販売金額が複数段階(ここでは5段階)に区分けされており、累計販売金額が高いほどキャッシュバック率が高く設定されている。これによりキャッシュバック率規定情報T3では、理美容師が高いキャッシュバック率を得ることを目標に、顧客に対して商品を推奨し、当該推奨した商品を購入してもらえるように接客能力や営業能力の向上に励むよう促すことができる。
「評価別キャッシュバック率」の項目は、顧客による理美容師の評価に応じてキャッシュバック率を規定している。ここでは、顧客からの評価が複数段階(5段階)に区分けされており、当該評価が高いほどキャッシュバック率が高く設定されている。これによりキャッシュバック率規定情報T3では、理美容師が高いキャッシュバック率を得ることを目標に、顧客からの高い評価を目指して接客能力や施術能力の向上に励むよう促すことができる。なお、図5では、星マークの数により評価「1」〜「5」の5段階に分かれており、「5」が顧客からの評価が最もよく、評価「1」から「5」に行くに従ってキャッシュバック率が高くなっている。
「累計指名別キャッシュバック率」の項目は、所定期間の間に理美容師が各顧客から受けた指名数の総数に応じてキャッシュバック率を規定している。ここでは、指名の総数が複数段階(2段階)に区分けされており、指名の総数が多いほどキャッシュバック率が高く設定されている。これによりキャッシュバック率規定情報T3では、理美容師が高いキャッシュバック率を得ることを目標に、顧客からの指名を目指して接客能力や施術能力の向上に励むよう促すことができる。
ここで、例えば理美容師識別情報「A」の理美容師が担当した顧客(ここでは、顧客識別情報「α1」)がショッピングサイトで商品「a」を購入した場合について、以下説明する。キャッシュバック率決定部30(図2)には、推奨履歴反映部31と、ランク反映部32と、指名反映部33と、評価反映部34と、累計指名反映部35と、累計販売反映部36と、総合判定部37と、が設けられている。この実施の形態の場合、キャッシュバック率決定部30は、推奨履歴反映部31と、ランク反映部32と、指名反映部33と、評価反映部34と、累計指名反映部35と、累計販売反映部36とによりそれぞれ決定したキャッシュバック率を、総合判定部37により加算してゆき、理美容師への最終的なキャッシュバック率として決定する。
推奨履歴反映部31は、担当理美容師特定部27により顧客識別情報「α1」に対応付けられた理美容師識別情報「A」が特定されると、内部の商品検索回路によって、理美容師情報T1の中から、理美容師識別情報「A」および顧客識別情報「α1」の両方に対応付けられた推奨商品情報を検索する。これにより、推奨履歴反映部31は、理美容師識別情報「A」の理美容師が顧客識別情報「α1」の顧客に対してどのような商品を推奨していたかを特定し得る。その結果、推奨履歴反映部31は、図3に示すように、推奨商品情報として商品「a」,「b」を特定する。
なお、図3では、顧客識別情報「α1」に対応付けられた指名情報として「○」が2つ示されているが、これは顧客識別情報「α1」の顧客が2回来店し、2回とも指名したことを示す。また、顧客識別情報「α1」に対応付けられた推奨商品情報では、1回目の来店時を示す指名情報欄に対し商品「a」,「b」が対応付けられ、一方、2回目の来店時を示す指名情報欄に対し「−」が対応付けられている。このことは、理美容師識別情報「A」の理美容師が、1回目の来店時に顧客に対して商品「a」,「b」を推奨し、2回目の来店時には顧客に対して商品を推奨しなかったことを示す。
推奨履歴反映部31は、商品検索回路によって、購入情報T2の中から、顧客識別情報「α1」に対応付けられた商品購入情報を検索する。推奨履歴反映部31は、商品比較回路によって、購入情報T2における顧客識別情報「α1」に対応付けられた商品購入情報と、理美容師情報T1における理美容師識別情報「A」および顧客識別情報「α1」に対応付けられた推奨商品情報と、が一致するか否かを判断する。
この場合、顧客識別情報「α1」に対応付けられた商品購入情報には商品「a」,「b」が記憶され、一方、理美容師識別情報「A」および顧客識別情報「α1」の両方に対応付けられた推奨商品情報には商品「a」,「b」が記憶されていることから、推奨履歴反映部31は、商品比較回路によって、商品「a」,「b」が一致していると判断する。推奨履歴反映部31は、商品「a」,「b」が理美容師へのキャッシュバックの対象商品であると認識し、内部のキャッシュバック率読出回路によって、キャッシュバック率規定情報T3の「顧客へ推奨した商品販売」の項目に規定されたキャッシュバック率(ここでは1.0%)を、理美容師へのキャッシュバック率として決定する。そして、推奨履歴反映部31は、決定したキャッシュバック率の結果を総合判定部37に送出する。
さらに、ランク反映部32は、内部のランク検索回路によって、理美容師情報T1において理美容師識別情報「A」に対応付けられたランク情報から理美容師のランク(ここでは「ディレクター」)を特定する。ランク反映部32は、内部のキャッシュバック率読出回路によって、キャッシュバック率規定情報T3の「ランク別キャッシュバック率」の項目から該当するランク「ディレクター」を検索する。これにより、ランク反映部32は、キャッシュバック率読出回路によって、ランク情報にて理美容師識別情報「A」に対応付けられたランクと同じランク「ディレクター」のキャッシュバック率(ここでは3.0%)を、理美容師へのキャッシュバック率として決定する。そして、ランク反映部32は、決定したキャッシュバック率の結果を総合判定部37に送出する。
指名反映部33は、内部の指名検索回路により、理美容師情報T1において、理美容師識別情報「A」および顧客識別情報「α1」の両方に対応付けられた指名情報の内容を確認し、理美容師が顧客から指名されているか否かを判断する。この場合、指名反映部33は、指名情報における指名有無の判断として、例えば、直近の来店時に顧客が指名しているか否かのみにより判断してもよい。
図3に示した理美容師情報T1では、理美容師識別情報「A」および顧客識別情報「α1」の両方に対応付けられた指名情報のうち、キャッシュバック率の決定対象となる商品「a」,「b」が推奨商品情報として対応付けられた指名情報欄に、指名したことを示す「○」が対応付けられている。これにより、指名反映部33は、内部のキャッシュバック率読出回路によって、キャッシュバック率規定情報T3の「指名客への商品販売」の項目に規定されたキャッシュバック率(ここでは2.0%)を、理美容師へのキャッシュバック率として決定する。
なお、指名反映部33は、指名検索回路により、顧客が理美容師を指名したことが指名情報に示されていないと判断すると(ここでは、例えば「×」)、キャッシュバック率読出回路によって、キャッシュバック率規定情報T3の「フリー客への商品販売」の項目に規定されたキャッシュバック率(ここでは0.5%)を、理美容師へのキャッシュバック率として決定する。そして、指名反映部33は、決定したキャッシュバック率の結果を総合判定部37に送出する。
評価反映部34は、内部の評価検索回路により、理美容師情報T1において、理美容師識別情報「A」および顧客識別情報「α1」の両方に対応付けられた評価情報から、顧客の理美容師への評価を特定する。図3に示した理美容師情報T1では、理美容師識別情報「A」および顧客識別情報「α1」に対応付けられた評価情報として、評価が最も良い「5」が対応付けられている。評価反映部34は、内部のキャッシュバック率読出回路によって、キャッシュバック率規定情報T3の「評価別キャッシュバック率」の項目から該当する評価「5」を検索し、当該評価「5」に規定されたキャッシュバック率(ここでは3.0%)を、理美容師へのキャッシュバック率として決定する。そして、評価反映部34は、決定したキャッシュバック率の結果を総合判定部37に送出する。
累計指名反映部35は、内部の累積指名検索回路により、理美容師情報T1において、理美容師識別情報「A」に対応付けられた累計指名情報から理美容師の累計指名数を特定する。この場合、理美容師識別情報「A」の累計指名数が「30回」であることから(図3)、累計指名反映部35は、内部のキャッシュバック率読出回路によって、キャッシュバック率規定情報T3の「累計指名別キャッシュバック率」の項目から、累計指名数「20回以上」に規定されたキャッシュバック率(ここでは3.0%)を、理美容師へのキャッシュバック率として決定する。そして、累計指名反映部35は、決定したキャッシュバック率の結果を総合判定部37に送出する。
累計販売反映部36は、内部の累積販売検索回路により、理美容師情報T1において、理美容師識別情報「A」に対応付けられた累計販売情報から、理美容師の累計販売額を特定する。この場合、理美容師識別情報「A」の累計販売額が「150万」であることから、累計販売反映部36は、内部のキャッシュバック率読出回路によって、キャッシュバック率規定情報T3の「累計販売実績別キャッシュバック率」の項目から該当する累計販売額「150万円以上」に規定されたキャッシュバック率(ここでは3.0%)を、理美容師へのキャッシュバック率として決定する。そして、累計販売反映部36は、決定したキャッシュバック率の結果を総合判定部37に送出する。
総合判定部37は、推奨履歴反映部31や、ランク反映部32、指名反映部33、評価反映部34、累計指名反映部35、累計販売反映部36からそれぞれ受け取ったキャッシュバック率を、内部の加算回路で加算してゆき、理美容師識別情報「A」の理美容師への最終的なキャッシュバック率を決定する。
キャッシュバック情報管理装置4は、キャッシュバックする理美容師を示す理美容師識別情報や、キャッシュバック率決定部30において算出した、当該理美容師への最終的なキャッシュバック率等をキャッシュバック情報として、インターフェース28からネットワーク7を介してショッピングサーバ3に送出する。これにより、ショッピングサーバ3は、キャッシュバック情報内のキャッシュバック率を基に、顧客が商品購入に伴い支払った金額からキャッシュバック金額を算出し、当該キャッシュバック情報で特定した理美容師に対してキャッシュバック金額の決済処理を実行する。
(3)キャッシュバック率決定処理
ここで、キャッシュバック情報管理装置4におけるキャッシュバック率決定処理手順の一例をフローチャートとして図6に示す。図6に示すように、キャッシュバック情報管理装置4の制御部25は、ショッピングサーバ3から購入情報T2を受け取ると、キャッシュバック率決定処理を開始して開始ステップRT1からステップSP1に移る。ステップSP1において、担当理美容師特定部27は、受け取った購入情報T2の顧客識別情報を基に、理美容師情報T1から、当該顧客識別情報が対応付けられた理美容師識別情報を特定し、次のステップSP2に移る。このステップSP1では、顧客識別情報を基に、理美容師情報T1内から顧客を担当した理美容師を特定し得る。
ステップSP2において、キャッシュバック率決定部30のランク反映部32は、ステップSP1で特定された理美容師識別情報に対応付けられたランク情報を、理美容師情報T1から特定した後、キャッシュバック率規定情報T3を基に当該ランク情報のキャッシュバック率(ランク別キャッシュバック率)を特定し、次のステップSP3に移る。ステップSP3において、キャッシュバック率決定部30の評価反映部34は、ステップSP1で特定された理美容師識別情報に対応付けられた評価情報を、理美容師情報T1から特定した後、キャッシュバック率規定情報T3を基に当該評価情報のキャッシュバック率(評価別キャッシュバック率)を特定する。そして、キャッシュバック率決定部30の総合判定部37は、評価反映部34で特定したキャッシュバック率を、ステップSP2で特定したキャッシュバック率に加算し、次のステップSP4に移る。
ステップSP4において、キャッシュバック率決定部30の推奨履歴反映部31は、購入情報T2内で顧客識別情報に対応付けられた購入商品情報と、ステップSP1で特定した理美容師識別情報および当該顧客識別情報の両方に対応付けられた、理美容師情報T1内の推奨商品情報と、が一致するか否かを判断する。ステップSP4において肯定結果が得られると、このことは、購入商品情報と推奨商品情報が一致したこと、すなわち、顧客の購入商品が、理美容師が当該顧客に推奨した商品であることを表しており、このとき推奨履歴反映部31は、次のステップSP5に移る。
ステップSP5において、推奨履歴反映部31は、キャッシュバック率規定情報T3を基に推奨商品が購入されたときのキャッシュバック率を特定する。そして、総合判定部37は、推奨履歴反映部31により特定したキャッシュバック率を、ステップSP2で特定したキャッシュバック率に加算し、次のステップSP6に移る。一方、ステップSP4において否定結果が得られると、このことは、購入商品情報と推奨商品情報が一致しなかったこと、すなわち、顧客の購入商品が、理美容師が推奨した商品ではないことを表しており、このとき推奨履歴反映部31は、新たにキャッシュバック率を加算することなく、次のステップSP6に移る。
ステップSP6において、キャッシュバック率決定部30の指名反映部33は、ステップSP1で理美容師識別情報を特定した顧客識別情報と、当該顧客識別情報で特定した理美容師識別情報と、に対応付けられた、理美容師情報T1の指名情報を確認し、当該顧客識別情報の顧客が理美容師を指名していたか否か、すなわち指名客であったか否かを判断する。ステップSP6において肯定結果が得られると、このことは顧客が指名客であったことを表しており、このとき指名反映部33は、次のステップSP7に移る。
ステップSP7において、指名反映部33は、キャッシュバック率規定情報T3を基に指名客であるときのキャッシュバック率を特定する。そして、総合判定部37は、指名反映部33により特定したキャッシュバック率を、ステップSP2で特定したキャッシュバック率に加算し、次のステップSP9に移る。一方、ステップSP6において否定結果が得られると、このことは顧客がフリー客であったことを表しており、このとき指名反映部33は、次のステップSP8に移る。ステップSP8において、指名反映部33は、キャッシュバック率規定情報T3を基にフリー客であるときのキャッシュバック率を特定する。そして、総合判定部37は、指名反映部33により特定したキャッシュバック率を、ステップSP2で特定したキャッシュバック率に加算し、次のステップSP9に移る。
ステップSP9において、キャッシュバック率決定部30の累計販売反映部36は、ステップSP1で特定された理美容師識別情報に対応付けられた累計販売情報を理美容師情報T1から特定した後、当該累計販売情報の累計販売金額が所定値以上であるか否かを判断する。ステップSP9において肯定結果が得られると、このことは、理美容師の営業能力が高く、当該理美容師の累計販売金額が所定値以上であることを表しており、このとき累計販売反映部36は、次のステップSP10に移る。ステップSP10において、累計販売反映部36は、キャッシュバック率規定情報T3を基に理美容師の累計販売金額に対応したキャッシュバック率を特定する。そして、総合判定部37は、累計販売反映部36により特定したキャッシュバック率を、ステップSP2で特定したキャッシュバック率に加算し、次のステップSP11に移る。
一方、ステップSP9において否定結果が得られると、このことは理美容師の累計販売金額が所定値に達していないことを表しており、このとき累計販売反映部36は、新たにキャッシュバック率を加算することなく、次のステップSP11に移る。ステップSP11において、キャッシュバック率決定部30の累計指名反映部35は、ステップSP1で特定された理美容師識別情報に対応付けられた累計指名情報を理美容師情報T1から特定した後、当該累計指名情報の累計指名数が所定数以上であるか否かを判断する。
ステップSP11において肯定結果が得られると、このことは、理美容師の接客能力および施術能力が高く、当該理美容師の累計指名数が所定数以上であることを表しており、このとき累計指名反映部35は、次のステップSP12に移る。ステップSP12において累計指名反映部35は、キャッシュバック率規定情報T3を基に理美容師の累計指名数に対応したキャッシュバック率を特定する。そして、総合判定部37は、累計指名反映部35により特定されたキャッシュバック率を、ステップSP2で特定したキャッシュバック率に加算し、次のステップSP13に移り、上述したキャッシュバック率決定処理を終了する。
一方、ステップSP11において否定結果が得られると、このことは理美容師の累計指名数が所定数に達していないことを表しており、このとき累計販売反映部36は、新たにキャッシュバック率を加算することなく、次のステップSP13に移り、上述したキャッシュバック率決定処理を終了する。キャッシュバック率決定部30は、上述したキャッシュバック率決定処理が終了すると、総合判定部37により加算したキャッシュバック率の合算結果を、理美容師の最終的なキャッシュバック率として決定し得る。
(4)作用および効果
以上の構成において、キャッシュバック情報管理装置4では、顧客に対して理美容を行った各理美容師の業務実績を示す理美容師情報T1と、ショッピングサーバ3から受け取った購入情報T2と、に基づいて、商品を購入した顧客に対して理美容を行った理美容師を、担当理美容師特定部27により特定するようにした。また、キャッシュバック情報管理装置4のキャッシュバック率決定部30では、担当理美容師特定部27により特定した理美容師に対して、顧客が商品購入のために支払った金額から所定割合をキャッシュバックする際のキャッシュバック率を、理美容師の業務実績を基に決定するようにした。
これにより、キャッシュバック情報管理装置4では、各理美容師は業務実績に応じて高いキャッシュバック率を得ることができるので、各理美容師に対して接客能力および施術能力の向上を促すことができる。かくして、キャッシュバック情報管理装置4では、接客能力および施術能力の向上を各理美容師に促し、顧客満足度が高いサービスを提供できる。
また、このキャッシュバック情報管理装置4では、顧客が商品を購入した際に、当該顧客を担当した理美容師に対して、単に顧客の支払い金額の一部をキャッシュバックするだけではなく、理美容師の接客能力や施術能力に応じて付されるランクや、顧客からの理美容師の評価、顧客からの指名の有無、累計販売額、累計指名数等の、これまでの間に蓄積された業務実績(理美容を行うことで現れた理美容師の功績または成績)に応じてキャッシュバック率を高くするようにした。その結果、このキャッシュバック情報管理装置4では、単に理美容師の商品販売能力の向上を促すだけでなく、高いキャッシュバック率を得ることを目標に、「接客能力や施術能力を自ら積極的に向上したい」という意思を理美容師に持たせることができる。
特に、理美容業界では、顧客が満足する理美容を提供するためには理美容師の熟練した接客能力および施術能力が必要である。そのため、これら能力の向上を図るためには、理美容師の商品販売能力の向上を図ることよりも、施術時の接客能力や施術能力を自ら積極的に向上させたいという意思を理美容師一人一人に持たせることが最も重要となる。このキャッシュバック情報管理装置4では、このような理美容業界の特殊性を考慮し、理美容師の接客能力や施術能力に応じて付されるランク等の業務実績に応じて高いキャッシュバック率を設定することとしたものである。その結果、キャッシュバック情報管理装置4では、理美容師の商品販売能力とは全く異なる、施術時の接客能力や施術能力の向上を、各理美容師に促すことができ、顧客満足度が高いサービスを提供できる。
また、キャッシュバック情報管理装置4では、推奨履歴反映部31、ランク反映部32、指名反映部33、評価反映部34、累計指名反映部35、および累計販売反映部36によりそれぞれ決定されたキャッシュバック率を、総合判定部37により加算してゆき、これを理美容師の最終的なキャッシュバック率とした。これにより、キャッシュバック情報管理装置4では、理美容師が高いキャッシュバック率を得るために、商品販売能力や、接客能力、施術能力の総合的な向上を目指すことを理美容師に促すことができ、さらに一段と顧客満足度が高いサービスを提供できる。
(5)他の実施の形態
なお、上述した図6のフローチャートでは、ランク情報、評価情報、推奨商品情報、指名情報、累計販売情報、累計指名情報の順でキャッシュバック率を決定した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、ステップSP3の評価情報によるキャッシュバック率の決定から開始したり、ステップSP4の推奨商品情報によるキャッシュバック率の決定から開始したり、ステップSP6の指名情報によるキャッシュバック率の決定から開始する等、これらステップSP2、3、4、6、9、11の順番については任意の順番でよい。
また、上述した実施の形態においては、推奨履歴反映部31、ランク反映部32、指名反映部33、評価反映部34、累計指名反映部35、および累計販売反映部36を設けるようにしたが、本発明はこれに限らず、推奨履歴反映部31、ランク反映部32、指名反映部33、評価反映部34、累計指名反映部35、および累計販売反映部36のうち少なくとも1つ以上、2つ以上、3つ以上を設けるようにしてもよい。なお、図3に示した各キャッシュバック率や、ランク等の規定は一例であり、種々のキャッシュバック率、ランク、累積販売実績等を規定してもよい。
また、上述した実施の形態においては、推奨履歴反映部31、ランク反映部32、指名反映部33、評価反映部34、累計指名反映部35、および累計販売反映部36から得られたそれぞれのキャッシュバック率を、総合判定部37により単に加算してゆく場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば所定のある条件が揃った時に、高いキャッシュバック率を総合判定部37により加算するようにしてもよい。
このようなキャッシュバック情報管理装置4としては、例えば推奨履歴反映部31により、顧客が購入した商品が理美容師により推奨された商品であると判断した際、当該理美容師が所定ランク以下(例えば「カラーリスト」以下)で当該顧客への施術能力が低くても、当該顧客から指名があり、かつ当該顧客からの評価が所定以上(例えば評価4以上)のときには、これら条件から得られるキャッシュバック率に加えて、さらに所定の特殊キャッシュバック率を加算するようにしてもよい。
具体的には、図5に示すように、例えば理美容師が「カラーリスト」であることによるキャッシュバック率が1.5%、当該理美容師が推奨した商品が顧客に購入されたことによるキャッシュバック率が1.0%、当該顧客からの評価が5でキャッシュバック率が3.0%であるとしたとき、この実施の形態では、これらを単に合算した5.5%に加えて、さらに特殊キャッシュバック率として3.0%が加算され、合計8.5%の高いキャッシュバック率を与えるようにしてもよい。
このようにキャッシュバック情報管理装置4では、たとえランクが低い理美容師であっても、顧客から指名がされ、かつ推奨した商品が当該顧客に購入され、かつ当該顧客からの評価が高いときに特殊キャッシュバック率を設定することで、理美容室内だけでの評価結果であるランクにとらわれずに、高いキャッシュバック率を得ることができるので、ランクに係らず、接客能力および施術能力の向上を各理美容師に促すことができる。
なお、上述した実施の形態においては、ショッピングサーバ3の決済処理部19によって、キャッシュバック率を基に、顧客が商品購入時に支払った金額から理美容師へキャッシュバックする金額を算出し、これを店舗端末2に送出するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、キャッシュバック情報管理装置4が、ショッピングサーバ3から支払い情報を受け取り、キャッシュバック率を基に、顧客がショッピングサーバ3へ支払った金額からの理美容師へのキャッシュバック金額を算出し、これを店舗端末2に送出するようにしてもよい。
また、他の実施の形態としては、キャッシュバック情報管理装置4にショッピングサーバ3が設けられたキャッシュバックシステムや、店舗端末2にキャッシュバック情報管理装置4が設けられたキャッシュバックシステム等、種々の構成としてもよい。
また、上述した実施の形態においては、サービスサーバとして、シャンプーやコンディショナ―、ヘアケア商品、ドライヤーなどの理美容に関連する商品がネットワーク7を介して購入可能なショッピングサーバ3を適用したが、本発明はこれに限らず、理美容師に関連する商品以外の商品(例えば、衣類や日用品など)がネットワーク7を介して購入可能なショッピングサーバを適用してもよい。なお、この「(5)他の実施の形態」の内容は、後述する各実施の形態に適用してもよい。
(6)理美容室毎に特定された理美容室業務実績を利用したキャッシュバックシステム
上述した実施の形態においては、理美容師の業務実績に応じて当該理美容師へのキャッシュバック率を決定した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、理美容室に在籍する理美容師の各業務実績を基に特定した理美容室毎の理美容室業務実績に応じて、当該理美容室に在籍する理美容師へのキャッシュバック率を決定してもよい。
図2との対応部分に同一符号を付して示す図7は、理美容室業務実績を基に理美容師へのキャッシュバック率を決定するキャッシュバック情報管理装置39の回路構成を示す。なお、図7に示すキャッシュバック情報管理装置39を備えたキャッシュバックシステムの他の構成については、図1に示したキャッシュバックシステム1と同様の構成となり得るため、ここではその説明は省略する。
キャッシュバック情報管理装置39は、キャッシュバック率決定部42の構成が図2に示したキャッシュバック情報管理装置4と異なっており、キャッシュバック率決定部42によって、理美容室業務実績から理美容師へのキャッシュバック率を決定し得る。また、データベース26には、図3に示した理美容師情報T1の項目に加えて、どの理美容師がどの理美容室に在籍しているかを示す在籍情報も含まれた理美容師情報が記憶されている。
さらに、データベース26には、理美容室に在籍する理美容師の業務実績から特定した、当該理美容室毎の理美容室業務実績を、理美容室情報(図示せず)として記憶している。理美容室情報は、成約件数情報と、ランク人数情報と、指名数情報と、評価数情報と、売上高情報と、が理美容室業務実績として理美容室毎にまとめられた構成を有する。ここで、成約件数情報は、理美容師が顧客に推奨した商品のうち、顧客により購入された商品がどの程度あるのかを、理美容室毎に示したものであり、理美容室単位の営業努力の結果を示す理美容室業務実績の1つとして扱うことができる。
キャッシュバック情報管理装置39は、理美容師が推奨した商品が顧客により購入されている件数(以下、成約件数とも呼ぶ)が多い理美容室ほど、理美容室内全体での営業への意識が高いとして、当該理美容室に在籍する理美容師へのキャッシュバック率を高く設定している。なお、成約件数情報は、制御部25によって、店舗端末2(図1)から送られている情報と、理美容師の推奨商品を示した理美容師情報(図3)と、を照らし合わせることで、理美容師が顧客に推奨した商品のうち、顧客により購入された商品がどの程度であるかを、理美容室毎に特定し、理美容室情報の成約件数情報としてデータベースに記憶される。
この場合、データベース26には、理美容師が推奨した商品が顧客により購入された件数に応じてキャッシュバック率を予め規定した、キャッシュバック率規定情報(図示せず)を記憶している。キャッシュバック率決定部42は、推奨履歴総合反映部44によって、データベース26に記憶された上記キャッシュバック率規定情報を基に、理美容室情報の成約件数情報が示す成約件数に対応したキャッシュバック率を決定し得る。
なお、この実施の形態では、理美容室業務実績として、成約件数情報に替えて、或いは成約件数情報に加えて、顧客が商品を購入したか否かにかかわらず、単に理美容師が顧客に商品を推奨した件数を示す推奨件数情報を適用してもよい。この場合、キャッシュバック情報管理装置39は、理美容師が顧客に商品を推奨した件数(以下、推奨件数とも呼ぶ)が多い理美容室ほど、理美容室内全体での営業への意識が高いとして、当該理美容室に在籍する理美容師へのキャッシュバック率を高く設定している。キャッシュバック率決定部42は、推奨履歴総合反映部44によって、推奨件数に応じてキャッシュバック率が規定されたキャッシュバック率規定情報を基に、理美容室情報の推奨件数情報が示す推奨件数に対応したキャッシュバック率を決定し得る。
ランク人数情報は、各理美容師の施術能力に応じて理美容師毎にランクを付したランク情報を基に、所定ランク以上(例えば、施術能力の高いスタイリスト以上、トップスタイリスト以上等)の理美容師が理美容室に何人在籍しているかを示すものであり、理美容室単位の人材育成努力の結果を示す理美容室業務実績の1つとして扱うことができる。
この場合、キャッシュバック情報管理装置39は、所定ランク以上の理美容師が多い理美容室ほど、理美容室内での人材育成の意識が高いとして、当該理美容室に在籍する理美容師へのキャッシュバック率を高く設定している。なお、ランク人数情報は、制御部25によって、美容師が在籍する理美容室や理美容師のランクを示す理美容師情報を基に、所定ランク以上の理美容師が何人在籍しているかを理美容室毎に特定し、理美容室情報のランク人数情報としてデータベース26に記憶される。
この場合、データベース26には、所定ランク以上の理美容師の在籍人数に応じてキャッシュバック率を予め規定した、キャッシュバック率規定情報(図示せず)を記憶している。キャッシュバック率決定部42は、ランク総合反映部45によって、データベース26に記憶された上記キャッシュバック率規定情報を基に、理美容室情報のランク人数情報が示す在籍人数に対応したキャッシュバック率を決定し得る。
指名数情報は、顧客から指名があったか否かを示す指名情報を基に、理美容室に在籍する全ての理美容師が受けた全指名数を、理美容室毎に示すものであり、理美容室が顧客から信頼される理美容師をどの程度育成したかを示す理美容室業務実績の1つとして扱うことができる。
この場合、キャッシュバック情報管理装置39は、理美容師に対する顧客からの指名数が多い理美容室ほど、理美容室内での人材育成の意識が高いとして、当該理美容室に在籍する理美容師へのキャッシュバック率を高く設定している。なお、指名数情報は、制御部25によって、顧客からの指名履歴を示した理美容師情報を基に、在籍している理美容師への指名数を理美容室毎に特定し、理美容室情報の指名数情報としてデータベース26に記憶される。
この場合、データベース26には、指名数に応じてキャッシュバック率を予め規定した、キャッシュバック率規定情報(図示せず)を記憶している。キャッシュバック率決定部42は、指名総合反映部46によって、データベース26に記憶された上記キャッシュバック率規定情報を基に、理美容室情報の指名数情報が示す指名数に対応したキャッシュバック率を決定し得る。
評価数情報は、商品を購入した顧客からの理美容師に対する評価を示す評価情報を基に、所定評価以上(例えば、5段階評価のうち評価の高い「3」や「4」以上(図5))の理美容師が理美容室に何人在籍しているかを示すものであり、理美容室単位の人材育成努力の結果を示す理美容室業務実績の1つとして扱うことができる。
この場合、キャッシュバック情報管理装置39は、所定評価以上の理美容師が多い理美容室ほど、理美容室内での人材育成の意識が高いとして、当該理美容室に在籍する理美容師へのキャッシュバック率を高く設定している。なお、評価数情報は、制御部25によって、理美容師が在籍する理美容室や理美容師の評価を示す理美容師情報を基に、所定評価以上の理美容師が何人在籍しているかを理美容室毎に特定し、理美容室情報の評価数情報としてデータベース26に記憶される。
この場合、データベース26には、所定評価以上の理美容師の在籍人数に応じてキャッシュバック率を予め規定した、キャッシュバック率規定情報(図示せず)を記憶している。キャッシュバック率決定部42は、評価総合反映部47によって、データベース26に記憶された上記キャッシュバック率規定情報を基に、理美容室情報の評価数情報が示す在籍人数に対応したキャッシュバック率を決定し得る。
売上高情報は、理美容室の売上高を示すものであり、理美容室単位の営業努力の結果を示す理美容室業務実績の1つとして扱うことができる。この場合、キャッシュバック情報管理装置39は、売上高が多い理美容室ほど、理美容室内での営業への意識が高いとして、当該理美容室に在籍する理美容師へのキャッシュバック率を高く設定している。なお、売上高情報は、制御部25によって、店舗端末2(図1)から送られている情報を基に、理美容室毎に特定し、理美容室情報の売上高情報としてデータベース26に記憶される。
この場合、データベース26には、売上高に応じてキャッシュバック率を予め規定した、キャッシュバック率規定情報(図示せず)を記憶している。キャッシュバック率決定部42は、売上高反映部48によって、データベース26に記憶された上記キャッシュバック率規定情報を基に、理美容室情報の売上高情報が示す売上高に対応したキャッシュバック率を決定し得る。なお、ここでの理美容室の売上高とは、例えば、理美容室で行われる理美容による売上の他、理美容室内での商品販売による売上や、当該理美容室における理美容師の担当顧客がショッピングサーバ3を介して商品を購入したことによる売上等をいう。
そして、これら推奨履歴総合反映部44、ランク総合反映部45、指名総合反映部46、評価総合反映部47、売上高反映部48は、それぞれ決定したキャッシュバック率の結果を総合判定部49に送出する。総合判定部49は、推奨履歴総合反映部44、ランク総合反映部45、指名総合反映部46、評価総合反映部47、売上高反映部48からそれぞれ受け取ったキャッシュバック率を加算してゆき、キャッシュバックを行う理美容師への最終的なキャッシュバック率を決定する。
以上の構成においても、キャッシュバック情報管理装置39では、顧客に対して理美容を行った各理美容師の業務実績を示す理美容師情報T1をデータベース26に記憶するとともに、理美容室に在籍する理美容師の業務実績から特定した、理美容室毎の理美容室業務実績を、理美容室情報として記憶するようにした。そして、キャッシュバック情報管理装置39のキャッシュバック率決定部42では、担当理美容師特定部27により特定した理美容師に対して、顧客が商品購入時に支払った金額から所定割合をキャッシュバックする際のキャッシュバック率を、理美容室の理美容室業務実績(在籍する理美容師が理美容を行うことで現れた理美容室の総合的な功績または成績)を基に決定するようにした。
これにより、キャッシュバック情報管理装置39では、理美容師が在籍する理美容室の理美容室業務実績に応じて、当該理美容室に在籍する全ての理美容師に対して同じ高いキャッシュバック率を与えることができる。よって、キャッシュバック情報管理装置39では、自己が在籍する理美容室全体での理美容室業務実績を向上して高いキャッシュバック率が得られるよう、各理美容師に対して接客能力および施術能力の向上を促すことができる。かくして、キャッシュバック情報管理装置39では、接客能力および施術能力の向上を各理美容師に促し、顧客満足度が高いサービスを提供できる。
また、このキャッシュバック情報管理装置39では、理美容師が推奨した商品を顧客が購入したか否かの成約件数情報や、推奨件数情報だけでなく、理美容室に在籍する各理美容師のランクの状況や、理美容室に在籍する各理美容師が顧客から受けた評価の状況、理美容室に在籍する理美容師が受けた顧客からの指名の状況、各理美容室の売上高などを、理美容室業務実績としたことで、理美容師の接客能力だけでなく、施術能力を含め理美容師の総合的な能力向上を促すことができる。
なお、キャッシュバック率決定部42としては、理美容室に在籍する理美容師の在籍人数を示す在籍人数情報を基に、理美容師の在籍人数に応じてキャッシュバック率を決定するようにしてもよい。在籍人数情報は、理美容師が理美容室に何人在籍しているかを示すものであり、理美容室単位の事業拡大の努力結果を示す理美容室業務実績の1つとして扱うことができる。この場合、キャッシュバック情報管理装置39は、理美容師の在籍人数が多い理美容室ほど、理美容室の事業拡大への意欲が高いとして、当該理美容室に在籍する理美容師へのキャッシュバック率を高く設定している。
また、上述した実施の形態においては、成約件数情報と推奨件数情報とランク人数情報と指名数情報と評価数情報と売上高情報とを全て理美容室業務実績として適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、成約件数情報と推奨件数情報とランク人数情報と指名数情報と評価数情報と売上高情報と在籍人数情報とのうち少なくとも1つ以上を理美容室業務実績として用いるようにしてもよい。
(7)理美容室に対してキャッシュバックを行うキャッシュバックシステム
上述した実施の形態においては、理美容師の業務実績、または、理美容室の理美容室業務実績に応じて当該理美容師へのキャッシュバック率を決定し、当該理美容師個人にキャッシュバックを行う場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、理美容室の理美容室業務実績に応じて、理美容室へのキャッシュバック率を決定し、理美容師個人でなく、当該理美容室へキャッシュバックを行うようにしてもよい。
この場合、図7との対応部分に同一符号を付して示す図8は、理美容室業務実績を基に理美容室へのキャッシュバック率を決定するキャッシュバック情報管理装置40の回路構成を示す。なお、図8に示すキャッシュバック情報管理装置40を備えたキャッシュバックシステムの他の構成については、図1に示したキャッシュバックシステム1と同様の構成となるため、ここではその説明は省略する。
キャッシュバック情報管理装置40は、担当理美容師特定部27に替えて担当理美容室特定部41が設けられている点が、図7に示したキャッシュバック情報管理装置39と異なっている。この場合、担当理美容室特定部41は、ショッピングサーバ3から受け取った購入情報T2(図4)内の顧客識別情報を基に、当該顧客識別情報と同じ顧客識別情報が対応付けられた理美容師識別情報を、データベース26内の理美容師情報T1(図3)から特定する。これにより、担当理美容室特定部41は、ショッピングサーバ3を介して商品を購入した顧客と、当該顧客を担当した理美容師と、を特定し得る。
担当理美容室特定部41は、商品を購入した顧客を担当した理美容師を特定すると、データベース26に記憶された在籍情報(どの理美容師がどの理美容室に在籍しているかを示す情報)に基づいて、理美容師情報T1および購入情報T2から特定された当該理美容師が、どの理美容室に在籍しているかを特定する。
キャッシュバック率決定部42は、上述した「(6)理美容室毎に特定された理美容室業務実績を利用したキャッシュバックシステム」と同様に、理美容室の理美容室業務実績を基に、キャッシュバック率を決定するものの、理美容師個人に対するキャッシュバック率とせずに、担当理美容室特定部41により特定した理美容室に対するキャッシュバック率とする。
以上の構成において、キャッシュバック情報管理装置40では、担当理美容室特定部41により特定した理美容室に対して、顧客が商品購入時にショッピングサーバ3に支払った金額から所定割合をキャッシュバックする際のキャッシュバック率を、理美容室の理美容室業務実績を基に決定するようにした。これにより、キャッシュバック情報管理装置40では、理美容師が在籍する理美容室の理美容室業務実績に応じて、当該理美容室に対して高いキャッシュバック率を与えることができる。
よって、キャッシュバック情報管理装置40では、自己が在籍する理美容室に対するキャッシュバック率が高くなることで、当該理美容室に在籍する各理美容師に、それに伴う利益の還元を期待させ、当該理美容室の理美容室業務実績を向上して高いキャッシュバック率が得られるよう、各理美容師に対して接客能力および施術能力の向上を促すことができる。かくして、キャッシュバック情報管理装置40では、接客能力および施術能力の向上を各理美容師に促し、顧客満足度が高いサービスを提供できる。
なお、上述した各実施の形態においては、理美容師の業務実績、または、理美容室の理美容室業務実績のいずれかから、理美容師または理美容室へのキャッシュバック率を決定した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、理美容師の業務実績、および、理美容室の理美容室業務実績を総合的に判断し、理美容師または理美容室へのキャッシュバック率を決定するようにしてもよい。また、上述した実施の形態同様に、キャッシュバック率決定部42では、理美容室に在籍する理美容師の在籍人数を示す在籍人数情報を基に、理美容師の在籍人数に応じてキャッシュバック率を決定するようにしてもよい。
また、他の実施の形態として、キャッシュバック情報管理装置39、40にショッピングサーバ3が設けられたキャッシュバックシステムや、店舗端末2にキャッシュバック情報管理装置39、40が設けられたキャッシュバックシステム等、種々の構成としてもよい。
(8)ショッピングサーバ以外のサービスサーバを備えたキャッシュバックシステム
上述した各実施の形態においては、サービスサーバとしてショッピングサーバ3を備えたキャッシュバックシステム1について述べた。この場合、理美容以外のサービスが顧客に行われたことに関する情報として、ネットワーク7を介して商品が顧客により購入されたことに関する情報を適用している。
ただし、本発明はこれに限らず、ネットワーク7を介して顧客が商品を購入できるショッピングサーバ3に替え、或いは当該ショッピングサーバ3に加えて、例えばネットワーク7を介して自動車売買の依頼や、自動車修理の受任、自動車検査の受任など自動車関係のサービス提供を顧客に行うサービスサーバを設けてもよい。また、このようなサービスサーバの他の実施の形態としては、賃貸住宅の紹介、不動産売買など不動産関係のサービス提供を顧客に行うサービスサーバや、医師・歯科医師の診療予約など医療関係のサービス提供を顧客に行うサービスサーバ等、種々のサービス提供を顧客に行うサービスサーバであってもよい。
例えば、話題が豊富で、顧客から種々の話題を引き出すことができる、接客能力が高い理美容師は、理美容室で顧客に理美容を行う際に、理美容に関する話題だけでなく、理美容以外の話題についても話す機会がある。理美容師は、例えば自動車業者や、不動産業者、歯科等の診療先などを紹介してもらいたい旨の相談が顧客からされると、顧客が所有する顧客端末5aからネットワーク7を介してアクセス可能な各業者のサービスサーバを紹介する。キャッシュバックシステムでは、例えば、顧客端末5aにインストールした、理美容室が提供する専用アプリケーション(専用アプリ)から、これらサービスサーバに接続させることで、当該サービスサーバにおいて理美容室からの紹介であることが認識される。
サービスサーバは、顧客端末5aからネットワーク7を介して問い合わせ通知を受信すると、顧客を識別する個人情報等を、顧客端末5aを介して入力させ、顧客に関する情報を取得する。その後、顧客は、サービスサーバを利用してサービス提供を行っている業者から各種サービスを受け、これに伴い発生した金額を当該業者に支払う。サービスサーバは、理美容以外のサービス(例えば、自動車修理、不動産提供、医療診療など)が顧客に行われたことに関する情報と、当該サービスの提供先で取得された顧客に関する情報と、をサービス情報として、情報送出部によりキャッシュバック情報管理装置4,39,40に送出する。
これにより、例えばキャッシュバック情報管理装置4,39(図2および図7)では、上述した各実施の形態と同様に、業者からサービスを受けた顧客に理美容を行った理美容師を特定した後、当該理美容師の業務実績、または当該理美容師が在籍する理美容室の理美容室業務実績から、理美容師または理美容室に対するキャッシュバック率を決定する。
また、キャッシュバック情報管理装置40(図8)では、上述した実施の形態と同様に、業者からサービスを受けた顧客に理美容を行った理美容師を特定するとともに、当該理美容師が在籍する理美容室を特定する。キャッシュバック情報管理装置40は、特定した理美容室の理美容室業務実績から、理美容室に対するキャッシュバック率を決定する。
このように、サービスサーバを備えたキャッシュバックシステムでも、上述した各実施の形態と同様に、各理美容師は業務実績に応じてそれぞれが高いキャッシュバック率を得ることができるので、各理美容師に対して接客能力および施術能力の向上を促すことができる。かくして、このような実施の形態であっても、接客能力および施術能力の向上を各理美容師に促し、顧客満足度が高いサービスを提供できる。