JP4275494B2

JP4275494B2 - ベビーカー

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Publication number: JP4275494B2
Application number: JP2003318508A
Authority: JP
Inventors: 倉健二舟
Original assignee: Combi Corp
Current assignee: Combi Corp
Priority date: 2003-09-10
Filing date: 2003-09-10
Publication date: 2009-06-10
Anticipated expiration: 2023-09-10
Also published as: JP2005082082A

Description

本発明は、ベビーカーに係り、特にヘッドガードを有する３つ折りタイプのベビーカーに関する。

一般に、乳幼児を散歩や買い物等のために屋外に連れ出す場合に使用するベビーカーにおいては、必要に応じて折り畳み、収納や携帯が容易になるようしたものが種々提案され実用に供されている。

図５は、上記３つ折り可能としたベビーカーの概略構成を示す斜視図であり、前輪１１を有する左右一対の前脚１２，後輪１３を有する左右一対の後脚１４、ほぼＵ字状に屈曲された手押し杆１５、左右一対のアームレスト１６、及びそのアームレストの基端部がそれぞれ枢着された、互いに平行に延びる左右２本のパイプ１７を有している。

上記各アームレスト１６の先端側には前脚１２が枢着されており、その左右のアームレスト１６の先端部間には弧状の屈曲可能なガードアーム１８が着脱自在に掛け渡されている。また、左右のアームレスト１６には後脚１４の上端が枢着されている。左右の前脚１２は足乗せ板１９を有する前側連結バー２０によって連結されており、左右の後脚１４は後側連結バー２１によって連結されている。さらに各前脚１２の中間部には連結バー２２の前端がそれぞれ枢着され、その連結バー２２の後端は、それぞれ前記パイプ１７の下部に固着された後脚支持部材２３に枢着されている。また左右の連結バー２２は上側連結バー２４によって連結されている。

上記後脚支持部材２３にはその外側面にＵ字状の手押し杆１５の下端部が前後に揺動可能に枢着されており、上記手押し杆１５をアームレスト１６の前端部及び後端部の外側面に固設された係止突起１６ａ、１６ｂに選択的に係合させることにより、上記手押し杆１５を対面押し状態或いは背面押し状態とすることができるようにしてある。

そして、これらの前脚１２、後脚１４、手押し杆１５、アームレスト１６、パイプ１７、及びそれらを連結する連結バーによってベビーカー本体が構成されている。

図６に示すように、後脚１４にはＬ字状のブラッケット２５の下端部が枢着されており、そのブラッケット２５の中間部が上記後脚支持部材２３に枢着されている。そのブラッケット２５の自由端部には後脚１４をパイプ１７にロックするロック部材２６の係止段部２６ａと係合する切り欠き段部２５ａが設けられている。上記ロック部材２６は上記パイプ１７に摺動可能に装着されており、手押し杆１５の頂端部に設けられた遠隔操作装置２７によってパイプ１７に沿って上下摺動操作されるようにしてある。また、後脚支持部材２３には後脚１４と対向する面に展開時の後脚１４に当接しその展開状態を保持する段部が形成されている。

しかして、図６に示すように、ロック部材２６がＬ字状のブラッケット２５の切り欠き段部２５ａに係合すると、そのブラッケット２５を介して後脚１４とパイプ１７とがロックされ、ベビーカー本体が使用可能な展開状態に保持される。一方、遠隔操作装置２７によってロック部材２６が引き上げられると、ロック部材２６によるロックが解放され、アームレスト１６、前脚１２、後脚１４が図７に一点鎖線で示すように上方に揺動可能となり、携帯等に便利なように２つに折り畳むことができる。

また、パイプ１７にはコ字状に屈曲形成されたヘッドガード２８の左右先端部が枢着されており、そのヘッドガード２８に、図６に示すように、ベビーカー本体に装着されたシート３０の上縁部に連接されたヘッドレスト３０ａの上辺部３０ａ_１が卷装されている。すなわち、上記シート３０は座面部３０ｂと背当て部３０ｃとを有し、その背当て部３０ｃの上縁部に上記ヘッドレスト３０ａが起伏可能に連接されており、その座面部３０ｂの両端部が上記連結杆２２に装着され、背当て部３０ｃ及びヘッドレスト３０ａの両側部がパイプ１７に装着支持されている。

ヘッドレスト３０ａの裏面側にはヘッドレスト支持ベルト３１が挿通逢着されており、そのヘッドレスト支持ベルト３１を介してヘッドレスト３０ａが背当て部３０ｃとともにパイプ１７に連結されている。上記ヘッドレスト支持ベルト３１は左右に延長され、その延長部によりリクライニング角度変更用ベルト３２が形成され、そのリクライニング角度変更用ベルト３２は背当て部３０ｃの左右部に筒状に形成された開口部に挿通され、その先端部に逢着された紐３３が背当て部３０ｃの裏面側に形成された穴から引き出され、その紐３３に長さ調節器具が取り付けられている。

しかして、ベビーカー本体の展開状態において上記リクライニング角度変更用ベルト３２を調節することにより上記ヘッドガード２８とともに上記背当て部のリクライニング角度を調節することができる。

ところで、手押し杆１５、前側連結バー２０、後側連結バー２１、上側連結バー２４、及びヘッドガード２８にはそれぞれ中間部の２ヵ所にジョイント１５ａ_１、１５ａ_２、２０ａ_１、２０ａ_２、２１ａ_１、２１ａ_２、２４ａ_１、２４ａ_２、２８ａ_１、２８ａ_２が設けられ、そのジョイントにより折り畳み可能としてある。そして、各ジョイントは、ジョイント１５ａ_１、２０ａ_１、、２１ａ_１、２４ａ_１、２８ａ_１の軸線、及び１５ａ_２、２０ａ_２、２１ａ_２、２４ａ_２、２８ａ_２の軸線が、前脚１２と後脚１４とが互いに平行状態に折り畳まれたとき、すなわち２つ折り状態にしたときに、それぞれ同一軸線上に位置し、且つ互いに平行になるようにしてある。

しかして、前述のように前脚１２と後脚１４とが互いに平行状態になるように折り畳んだ後、手押し杆１５のジョイントより外側部分を前方に移動させると、各ジョイントによって手押し杆１５、前側連結バー２０、後側連結バー２１、ヘッドガード２８の外側部分が前方に折り曲げられ、ベビーカーを平面視コ字状、すなわち３つ折り状態にコンパクトに折り畳むことができる（図８）。
特開２０００−３１６６５０号公報

ところが、上述のようにベビーカーを折り畳む場合に、ヘッドガード２８が図６に示すようにフルライニング位置にあるときには、上記ヘッドガード２８のジョイントが前脚１２等のジョイントと同一軸線位置にないため、上述のように３つ折り状に折り畳むことができない等の問題がある。そこで、上記３つ折り状態に折り畳むときには、その都度上記ヘッドガード２８を手押し杆１５の両側部と平行になるように引き起こした後に折り畳み操作を行わねばならず、使い勝手という点で問題があった。

本発明は、このような点に鑑み、ベビーカー本体の３つ折り操作時にその３つ折り動作に連動してヘッドガードが自動的に所定の起立状態位置に揺動され、上述のような煩わしい操作を必要としないベビーカーを得ることを目的とする。

請求項１に係る発明は、互いに平行に延びる左右２本のパイプ或いはそのパイプの外方に配設されたＵ字状の手押し杆にそれぞれ一端が枢着され、前輪を有する前脚の頂端部が枢着されたアームレストと、上記各アームレストに枢着され下端部に後輪が設けられた後脚と、上記後脚を上記パイプ又は手押し杆にそれぞれロックするロック部材と、上記パイプ又は手押し杆に枢着され、シートの背部が装着されたヘッドガードとを有し、使用可能な展開状態、或いは３つ折り状の折り畳み状態とし得るようにしたベビーカーにおいて、上記ベビーカーの折り畳み操作時に上記アームレストの揺動に連動して上記ヘッドガードが上記手押し杆とほぼ平行な起立状態に引き起こされるようにしたことを特徴とする。

請求項２に係る発明は、請求項１に係る発明において、アームレストの枢着側基端部に突起が設けられるとともに、上記ヘッドガードには、上記ベビーカーの折り畳み操作時にアームレストの上記突起が係合し、上記ヘッドガードを起立方向に揺動させる被係合用突部が設けられていることを特徴とする。

本発明は、上述のようにベビーカーの折り畳み操作時にアームレストの揺動に連動してヘッドガードが自動的に手押し杆とほぼ平行な起立状態に引き起こされるようにしたので、３つ折り操作時にその都度手によってヘッドガードを起立状態に引き起こす等の煩わしい操作が不要となり、ベビーカーの使い勝手を向上させることができる。

以下、図１乃至図４を参照して本発明の実施の形態について説明する。図１は、本発明のベビーカーの概略構成を示す斜視図であり、前輪１１を有する左右一対の前脚１２，後輪１３を有する左右一対の後脚１４、ほぼＵ字状に屈曲された手押し杆１５、左右一対のアームレスト１６、及びそのアームレストの基端部がそれぞれ枢着された、互いに平行に延びる左右２本のパイプ１７を有している。

上記各アームレスト１６の先端側には前脚１２が枢着されており、その左右のアームレスト１６の先端部間には弧状の屈曲可能なガードアーム１８が着脱自在に掛け渡されている。また、左右のアームレスト１６には後脚１４の上端が枢着されている。左右の前脚１２は足乗せ板１９を有する前側連結バー２０によって連結されており、左右の後脚１４は後側連結バー２１によって連結されている。さらに各前脚１２の中間部には、図２に示すように、連結バー２２の前端がそれぞれ枢着され、その連結バー２２の後端は、それぞれ前記パイプ１７の下部に固着された後脚支持部材２３に枢着されている。また左右の連結バー２２は上側連結バー（図示せず）によって互いに連結されている。そした、左右のパイプ１７の下部にそれぞれ固着された後脚支持部材２３には、その外面側に手押し杆１５の下端部が軸４０を中心として前後に揺動可能に枢着されている。

後脚１４にはＬ字状のブラッケット２５の下端部が枢着されており、そのブラッケット２５の中間部が上記後脚支持部材２３に枢着されている。そのブラッケット２５の自由端部には、後脚１４をパイプ１７にロックするロック部材２６の係止段部２６ａと係合する切り欠き段部２５ａが設けられている。上記ロック部材２６は上記パイプ１７に摺動可能に装着されており、手押し杆１５の頂端部に設けられた遠隔操作装置２７によってパイプ１７に沿って上下摺動操作されるようにしてある。また、後脚支持部材２３には後脚１４と対向する面に展開時の後脚１４に当接しその展開状態を保持する段部が形成されている。

しかして、図２に示すように、ロック部材２６がＬ字状のブラッケット２５の切り欠き段部２５ａに係合すると、そのブラッケット２５を介して後脚１４とパイプ１７とがロックされ、ベビーカー本体が使用可能な展開状態に保持される。一方、遠隔操作装置２７によってロック部材２６が引き上げられると、ロック部材２６によるロックが解放され、アームレスト１６、前脚１２、後脚１４が図２に一点鎖線で示すように上方に揺動可能となり、図３に示すように、携帯等に便利なように２つに折り畳むことができる。

上記構成は、従来のベビーカーの構成と同一であるが、前記パイプ１７には、図２に示すように手押し杆固定用のボス３５がピン３６により固着されており、上記ピン３６にアームレスト１６の基端部が枢着されている。上記ボス３５はアームレスト１６と反対方向に突出されており、そのボス３５の外面側に後述する係止部材３７に係合する第１の係止突起３８（図４（ｂ））が設けられている。また、アームレスト１６の先端部外面には上記係止部材３７が選択的に係合される第２の係止突起３９が突設されている。

ところで、上記手押し杆１５には上記第１の係止突起３８或いは第２の係止突起３９に係合する係止部材３７がその手押し杆１５に沿って摺動可能に装着されており、その係止部材３７はスプリングを介して下方に付勢されている。しかして、前記遠隔操作装置２７によって上記係止部材３７をスプリングに抗して引き上げて手押し杆１５を後方に揺動させると、係止部材３７が前記第１の係止突起３８に係合し、図４（ａ）に示すように、手押し杆１５が後方揺動位置、すなわち背面押し状態に固定される。一方、係止部材３７を引き上げて手押し杆１５を前方に揺動させると、上記係止部材３７が前記第２の係止突起３９に係合し、図４（ｂ）に示すように、手押し杆１５が前方揺動位置、すなわち対面押し状態に固定される。

前記左右のボス３５の互いに対向する内面には、コ字状に屈曲形成されたヘッドガード２８の左右先端部が軸４１により上下方向に揺動可能に枢着されており、そのヘッドガード２８に、図６に示すと同様に、ベビーカー本体に装着されたシート３０の上縁部に連接されたヘッドレスト３０ａの上辺部３０ａ_１が卷装されている。

ところで、アームレスト１６には基端部側の端部に、図２に示すように、ベビーカー本体の背面側に突出する突起４２が一体的に形成されている。一方、前記ヘッドガード２８の基端部には、アームレスト１６側に向かって上方に延びる被係合用突部４３が形成されている。上記被係合用突部４３はアームレスト１６が軸３６を中心として揺動したときに上記アームレスト１６の突起４２が当接するように形成されており、上記アームレスト１６が図２の実線で示す展開状態時には、ヘッドガード２８は独自に上下方向に揺動可能としてある。しかして、ベビーカー本体の折り畳み操作によりアームレスト１６が図２の一点鎖線で示すように上方に揺動すると、上記アームレスト１６の突起４２がヘッドガード２８の被係合用突部４３に当接係合する。したがって、アームレスト１６がさらに上方に揺動すると上記突起４２と被係合用突部４３との係合によりヘッドガード２８が軸４１を中心として矢印方向に回動され、パイプ１７とほぼ平行な起立状態の位置まで引き上げられる。すなわち、フルリクライニング位置にあるヘッドガード２８もアームレスト１６の上方への揺動に連動して自動的に図３に示すように起立状態の位置まで引き上げられる。

ところで、手押し杆１５、前側連結バー２０、後側連結バー２１、上側連結バー２４、及びヘッドガード２８には、図５に示す従来のベビーカーと同様に、それぞれ中間部の２ヵ所にジョイント１５ａ_１、１５ａ_２、２０ａ_１、２０ａ_２、２１ａ_１、２１ａ_２、２４ａ_１、２４ａ_２、２８ａ_１、２８ａ_２が設けられ、そのジョイントにより折り畳み可能としてある。そして、各ジョイントは、ジョイント１５ａ_１、２０ａ_１、、２１ａ_１、２４ａ_１、２８ａ_１の軸線、及び１５ａ_２、２０ａ_２、２１ａ_２、２４ａ_２、２８ａ_２の軸線が、前脚１２と後脚１４とが互いに平行状態に折り畳まれたときに、それぞれ同一軸線上に位置し、且つ互いに平行になるようにしてある。

しかして、前述のように前脚１２と後脚１４とを互いに平行状態になるように２つ折り状体に折り畳むと、その時点ではヘッドガード２８が自動的に図３に示すような起立位置に移動されており、左右の各ジョイントが同一軸線上に位置しているので、手押し杆１５のジョイントより外側部分を前方に移動させることにより、手押し杆１５、前側連結バー２０、後側連結バー２１、ヘッドガード２８の各ジョイントの外側部分が前方に折り曲げられ、ベビーカー本体を容易に３つ折り状態に折り畳み、コンパクトにすることができる。

ところで、上記実施の形態においては、手押し杆を前後に揺動可能としたものを示したが、手押し杆が揺動不可能な背面押し状態のみで使用する３つ折りタイプのベビーカーにも適用できることは勿論である。

本発明のベビーカーの概略構成を示す斜視図。図１におけるアームレスト及びヘッドガードの取付部の構成を示す拡大斜視図。本発明のベビーカーを２つ折り状態にしたときにおけるアームレスト及びヘッドガードの取付部の状態を示す図。（ａ）、（ｂ）はそれぞれ手押し杆を背面押し状態或いは対面押し状態にしたときの形状を示す側面図。従来のベビーカー本体の概略構成を示す斜視図。従来のベビーカー本体にシートを装着した状態を示す側面図。ベビーカー本体の２つ折り作動説明図。ベビーカー本体を３つ折り状に折り畳んだ状態を示す図。

符号の説明

１１前輪
１２前脚
１３後輪
１４後脚
１５手押し杆
１６アームレスト
１７パイプ
２０前側連結バー
２１後側連結バー
２２連結バー
２３後脚支持部材
２５ブラッケット
２６ロック部材
２７遠隔操作装置
２８ヘッドガード
３０シート
３５手押し杆固定用のボス
３６ピン
３７係止部材
３８第１の係止突起
３９第２の係止突起
４０、４１軸
４２突起
４３被係合用突部

Claims

互いに平行に延びる左右２本のパイプ或いはそのパイプの外側方に配設されたＵ字状の手押し杆にそれぞれ一端が枢着され、前輪を有する前脚の頂端部が枢着されたアームレストと、上記各アームレストに枢着され下端部に後輪が設けられた後脚と、上記後脚を上記パイプ又は手押し杆にそれぞれロックするロック部材と、上記パイプ又は手押し杆に枢着され、シートの背部が装着されたヘッドガードとを有し、使用可能な展開状態、或いは３つ折り状の折り畳み状態とし得るようにしたベビーカーにおいて、上記ベビーカーの折り畳み操作時に上記アームレストの揺動に連動して上記ヘッドガードが上記手押し杆とほぼ平行な起立状態に引き起こされるようにしたことを特徴とするベビーカー。
アームレストの枢着側基端部に突起が設けられるとともに、上記ヘッドガードには、上記ベビーカーの折り畳み操作時にアームレストの上記突起が係合し、上記ヘッドガードを起立方向に揺動させる被係合用突部が設けられていることを特徴とする、請求項１記載のベビーカー。