JP4273889B2 - 蓄熱装置 - Google Patents

蓄熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4273889B2
JP4273889B2 JP2003322809A JP2003322809A JP4273889B2 JP 4273889 B2 JP4273889 B2 JP 4273889B2 JP 2003322809 A JP2003322809 A JP 2003322809A JP 2003322809 A JP2003322809 A JP 2003322809A JP 4273889 B2 JP4273889 B2 JP 4273889B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat storage
temperature
flow rate
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003322809A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005090298A (ja
Inventor
錬太郎 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003322809A priority Critical patent/JP4273889B2/ja
Publication of JP2005090298A publication Critical patent/JP2005090298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4273889B2 publication Critical patent/JP4273889B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は蓄熱部と熱媒体供給部とを備える蓄熱装置に関する。
自動車などに搭載される装置では、冷間時の作動安定性などの向上を目的として、蓄熱部を用いて暖機を行う蓄熱装置を用いることが提案されている。このような蓄熱装置は、蓄熱部内に蓄えられた熱を暖機対象装置の停止中、もしくは暖機対象装置の始動時に暖機を必要とする部分(以下、暖機必要部分という)に供給してその部分の温度を上昇させるものである。
特開2001−140644号公報には内燃機関の冷却水を用いた蓄熱装置が記載されている。当該蓄熱装置は蓄熱部内に貯留された高温の冷却水を内燃機関の始動前に内燃機関へ供給し内燃機関を暖機する。また、暖機完了後の内燃機関の熱を利用して冷却水を加熱し、加熱され高温になった冷却水を蓄熱部内へ貯留することで、次回始動時に必要な熱を保有する熱媒体を蓄熱部内へ貯留することが出来る。
特開2001−140644号公報 特開2002−59729号公報
このような蓄熱装置では蓄熱部内に貯留された高温の冷却水の量が暖機対象装置へ供給されることにより減少してしまう。減少した分の冷却水を蓄熱部へ補充するためには冷却水を加熱し蓄熱部へ貯留する作業が必要となる。冷却水を加熱する必要があるが、この加熱が完了する前に暖機対象装置を蓄熱部内の冷却水で暖機するように要求が生じた場合は蓄熱部内の残りの冷却水で暖機対象装置を暖機しなくてはならない。このような事態を想定すると暖機対象装置を暖機するために蓄熱部から供給される冷却水の量は出来るだけ少量であることが望ましい。
蓄熱部内の冷却水で暖機対象装置を暖機する場合、冷却水の温度が同じであれば暖機必要部分へ供給される冷却水の流速が速いほど単位時間あたりに供給される熱量が増大し、冷却水と暖機必要部分の単位時間あたりの熱交換量は大きくなるが消費する冷却水の量は多くなる。また、暖機必要部分へ供給される冷却水の流速が一定の場合、冷却水の温度が高いほど単位時間あたりに供給される熱量が増大し、暖機必要部分と冷却水との単位時間あたりの熱交換量は増える。しかし、特開2001−140644号公報に記載された蓄熱装置は冷却水の流速を変化させず内燃機関へ供給しているため、冷却水の温度が高い場合、必要以上の熱量を内燃機関に供給しており冷却水の消費量が多い場合があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、蓄熱部内の冷却水の温度にかかわらず暖機必要部分へ供給される熱量を最適化することで冷却水の消費量の増大を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は熱媒体が流通する流通部と、熱媒体が持つ熱を蓄熱する蓄熱部と、熱媒体を介して該蓄熱部の熱を前記流通部へ供給する熱媒体供給部と、熱媒体の温度が高い程前記流通部での熱媒体の流速を遅く制御する流速制御部とを備えることを特徴とする。
また、流速制御部はさらに熱媒体供給部が熱媒体を流通部へ供給する流速を制御する流速制御手段を備えることとしてもよい。
また、流通部はさらに熱媒体の流通抵抗を可変とする流通抵抗可変部を備え、流速制御部として流通抵抗可変部を制御する流通抵抗制御部を備えることとしてもよい。
また、流速制御部は流通部の必要とする熱量を決定する熱量決定部を備え、決定された熱量が小さい程流通部へ供給する熱媒体の流速を遅くすることとしてもよい。
また、熱量決定部は流通部の温度と所定温度との差を用いて流通部の必要とする熱量を決定することとしてもよい。
また、流速制御部は流通部の温度が高い程流通部へ供給する熱媒体の流速を遅くすることとしてもよい。
また、流通部を有する内燃機関を備え、流通部へ流通された熱媒体により内燃機関を加熱することとしてもよい。
請求項1の蓄熱装置によれば、熱媒体が流通する流通部と、熱媒体が持つ熱を蓄熱する蓄熱部と、熱媒体を介して該蓄熱部の熱を前記流通部へ供給する熱媒体供給部と、熱媒体の温度が高い程前記流通部での熱媒体の流速を遅く制御する流速制御部とを備えるため、熱媒体の温度に応じて熱媒体の流速を制御でき、熱媒体の消費量の増大を抑制することが出来る。
請求項2の蓄熱装置によれば、流速制御部はさらに熱媒体供給部が熱媒体を流通部へ供給する流速を制御する流速制御手段を備えるため、熱媒体の温度に応じて流速制御手段を用いることで熱媒体の流速を制御でき、熱媒体の消費量の増大を抑制することが出来る。
請求項3の蓄熱装置によれば、流通部はさらに熱媒体の流通抵抗を可変とする流通抵抗可変部を備え、流速制御部として流通抵抗可変部を制御する流通抵抗制御部を備えるため、熱媒体の温度に応じて流通抵抗可変部を用いることで熱媒体の流速を制御でき、熱媒体の消費量の増大を抑制することが出来る。
請求項4の蓄熱装置によれば、流速制御部は流通部の必要とする熱量を決定する熱量決定部を備え、決定された熱量が小さい程流通部へ供給する熱媒体の流速を遅くするため、流通部で必要とする熱量が小さい場合熱媒体の流速が遅くなり、よって熱媒体の消費量の増大を抑制することが出来る。また、流通部の必要とする熱量の決定は請求項5の蓄熱装置のように熱量決定部は流通部の温度と所定温度との差を用いて流通部の必要とする熱量を決定してもよい。
請求項6の蓄熱装置によれば、流速制御部は流通部の温度が高い程流通部へ供給する熱媒体の流速を遅くするため、熱媒体の消費量の増大を抑制することが出来る。
請求項7の蓄熱装置によれば、流通部を有する内燃機関を備え、流通部へ流通された熱媒体により内燃機関を加熱するため、内燃機関の暖機を促進することが出来る。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
〔構成説明〕図1は、本発明の第1の実施の形態である蓄熱装置の構成を説明するための図である。本発明の蓄熱装置は蓄熱タンク1を備える。蓄熱タンク1は内部に蓄熱水を溜める貯留部を有し、その外壁は外部と熱交換を行わないように断熱材によって形成される。蓄熱タンク1は蓄熱水流入部2から蓄熱水を内部に取り込み蓄熱水流出部3から蓄熱水を外部へ放出する。蓄熱タンク1の蓄熱水流出部3および蓄熱水流入部2は第1バルブ4、5を介して内燃機関6の内部を循環する蓄熱通路13を有する蓄熱通路7と接続される。通常蓄熱タンク1が蓄熱水を貯留する場合には第1バルブ4、5を遮断する。さらに蓄熱通路7はポンプ8を備え、蓄熱タンク1内の蓄熱水はポンプ8によって汲み出され第1バルブ4を通り蓄熱通路7を通って蓄熱通路13に到り、蓄熱通路13で内燃機関6と熱交換を行う。内燃機関6と熱交換を行った蓄熱水は蓄熱通路7を通り第2バルブ5を通って蓄熱タンク1へ回収される。蓄熱水流出部3には第1水温計9が備えられる。また、蓄熱通路13には第2水温計10が備えられる。第1バルブ4、第2バルブ5およびポンプ8はECU11によって制御される。また、第1水温計9、第2水温計10の値はECU11へ入力される。また、図示されないがECU11へは内燃機関6の始動に先立って必然的に生じる事象のうち一部が生じたことをECU11が判断出来るよう関連するセンサからの信号が入力されるようになっている。本実施の形態では本発明を車両の内燃機関に用いた場合を想定し、車両の運転席側ドアが開である場合にON信号を出力するドアセンサの信号がECU11へ入力されるものとする。また、本実施の形態は運転席に着座センサを備え、この着座センサは着座を感知した場合にECU11へON信号を入力するものとする。
〔動作説明〕図2は本発明の第1の実施の形態である蓄熱装置の動作を説明するためのフローチャートであり、ECU11で実行される制御のフローチャートである。本制御が始まる前には第1バルブ4、第2バルブ5は閉じられ蓄熱タンク1には蓄熱水が貯留されており、イニシャライズ処理によりドア開閉判定フラグドア開閉判定フラグOpenはリセット(=0)されているものとする。また、本制御は内燃機関6の動作中・停止中に関わらず所定時間毎に行われるものとする。まずステップS100において内燃機関6が停止中か否かが判断される。内燃機関6が停止中でない場合は暖機が必要ないものとしてそのまま制御を終了する。
内燃機関6が停止中と判断されると次にステップS101において車両の運転席側ドアが開かれたか否かが判断される。車両の運転席側ドアが開かれた場合にはステップS102においてドア開閉判定フラグOpen=1として車両の運転席側ドアが開かれたフラグを立てる。車両が停車中で運転者が車両の外にいるような場合には運転席側ドアは閉のままである。このような場合にはステップS101の判定がNOとなり、ステップS103へ進むがドア開閉判定フラグOpen=0であるのでステップS103の判定もNOとなり制御を終了する。
一方、ステップS102でドア開閉判定フラグOpenが1にセットされた時は、運転者が車両を動かそうと車内へ乗り込む場合であり、この場合には続いて内燃機関6を始動する可能性が高いものとしてステップS105以降に進み、蓄熱部による始動前暖機が実行される。
ステップS105において第2水温計10により測定された測定温度Tw1より内燃機関6の温度Tw2が求められる。ここで、内燃機関6の温度Tw2は暖機を必要とする部分の温度で、例えばシリンダヘッドの温度やシリンダ壁面の温度である。内燃機関6の温度Tw2は予め実験的に取得した測定温度Tw1と内燃機関6の温度Tw2の関係より求めたものや理論的な計算によって求められるものでもよい。
次にステップS106において内燃機関6の温度Tw2が所定値Ta以下であるか否かが判断される。内燃機関6の温度Tw2がTa以下でない場合には内燃機関6は十分に暖機されているものと判断し制御を終了する。
内燃機関6の温度がTa以下である場合には暖機を行う必要があるものとしてステップS107において第1水温計9により測定された測定温度Th1より蓄熱タンク1内の蓄熱水の温度Th2が求められる。蓄熱水の温度Th2も予め実験的に取得した測定温度Th1と蓄熱水の温度Th2の関係より求めたものや理論的な計算によって求められるものでもよい。
次にステップS108において蓄熱水の温度Th2が内燃機関6の温度Tw2より大きいか否かが判断される。蓄熱水の温度Th2が内燃機関6の温度Tw2以下である場合には蓄熱水を供給することにより内燃機関6の温度を低下させてしまい暖機を行うことが出来ないのでそのまま制御を終了する。
蓄熱水の温度Th2が内燃機関6の温度Tw2よりも大きい場合には、ステップS109において蓄熱水の温度Th2より蓄熱水流量V1が求められる。ここで、蓄熱水の流量は蓄熱水の流速とほぼ比例関係にあり、蓄熱水の流量を制御することにより蓄熱水の流速を制御するという本発明の目的を達することが出来るため、本実施の形態およびそれ以降の実施の形態において蓄熱水の流量を制御することとする。図3に蓄熱水の温度Th2と蓄熱水流量V1の関係を示す。これは所定時間t1内に内燃機関6の温度Tw2が所定値Taより大きくされるのに必要な蓄熱水流量V1と蓄熱水の温度Th2の関係を予め実験により取得したものである。本実施の形態では内燃機関6の温度Tw2は考慮せず、内燃機関6の温度Tw2が十分に低い温度Tbであっても所定時間t1で内燃機関6の温度Tw2を所定値Taより大きくすることが出来るように蓄熱水の温度Th2と蓄熱水流量V1の関係を定めてある。ここで十分に低い温度Tbは予め予想される車両の使用環境における内燃機関6の温度Tw2が取り得る最低温度であることが望ましい。図3によると蓄熱水の温度Th2が高いほど蓄熱水流量V1は少なくなっている。これは蓄熱水の温度Th2が高ければ蓄熱水流量V1を少なくしても蓄熱水によって供給される熱量が多いため所定時間t1以内で内燃機関6の温度Tw2を所定値Taより大きくするのに十分な単位時間当たりの熱交換量を確保することが出来るからである。従って、蓄熱水の温度Th2が高い場合には蓄熱水流量V1を少なくすることで蓄熱水の消費を減少させることが出来るのである。逆に蓄熱水の温度Th2が低いほど蓄熱水流量V1が多くなっている。蓄熱水の温度Th2が低い場合、所定流量における熱交換量が蓄熱水の温度Th2が高い場合に比べて少ない。所定時間t1以内に内燃機関6の温度Tw2を所定値Taより大きくするために必要な単位時間当たりの熱交換量を確保するため、蓄熱水流量V1を多くすることで単位時間当たりに内燃機関6内の蓄熱通路13へ供給される熱量を確保しているのである。このように定められた図3の関係より蓄熱水流量V1を求める。
次にステップS110においてステップS109で求められた蓄熱水流量V1となるようにポンプ8の出力Qが求められ、さらに第1バルブ4、第2バルブ5が開かれポンプ8が作動し蓄熱タンク1内の蓄熱水が内燃機関6へ供給される。また、ここでタイマがスタートする。
ステップS111ではタイマがスタートしてから所定時間t1が経過したかを判断する。タイマがスタートしてから所定時間t1経過したと判断された場合、内燃機関6の暖機が完了したとしてステップS112にて第1バルブ4、第2バルブ5を閉じポンプ8を停止しタイマをリセットする。
次にステップS113にて内燃機関6が始動したか否かを判断する。内燃機関6が始動した場合にはステップS114においてドア開閉判定フラグOpen=0として本制御を終了する。ステップS113にて内燃機関6が始動していない場合にはそのまま本制御を終了する。
暖機完了後に内燃機関6が始動されなかった場合であっても運転者が引き続き運転席に着座している場合には、その後内燃機関6が始動される可能性が高い。この場合、ステップS100でYESと判断された後、ステップS101で車両の運転席側ドアが開いていないと判断されてステップS103へ進み、ステップS103において車両のドア開閉フラグOpenが1か否かが判断される。運転者が引き続き運転席に着座している場合はドア開閉判定フラグOpen=1であり、ステップS103でYESと判断されて、ステップS104へ進み、次のステップS104において運転席側の着座センサがONであると判断される。
ステップS104において運転席側の着座センサがONの場合は車両内部に運転者がいるものと判断してステップS105へと進み、先述した始動前暖機が再び実行される。一方、例えば運転者が停止中の車両の運転席側ドアを開閉のみし、運転席には着座しない場合もあり得る。この場合には運転席側の着座センサがONとはならない。従ってステップS104がNOと判断され内燃機関6を再度始動前暖機することなく制御を終了する。
このように本制御を用いることで内燃機関6を暖機するにあたり蓄熱水の温度が高い場合には蓄熱水の消費量を減らすことが出来るため、蓄熱タンク1から熱を保有する蓄熱水を供給した後、熱を保有する蓄熱水を補充する前に再度暖機の要求が行われても良好に暖機を行うことが出来る。
なお、蓄熱水を補充する方法としては内燃機関6の温度が十分高温になった時に蓄熱水を内燃機関6へ供給することで加熱し、加熱され熱を保有した蓄熱水を蓄熱タンク1へ回収する方法などが考えられる。
また、本制御を用いることで内燃機関6を暖機するにあたり蓄熱水の温度が高い場合には蓄熱水の消費量を減らすことが出来るため、蓄熱タンク1から熱を保有する蓄熱水を供給した後、蓄熱タンク1へ補充される熱を保有した蓄熱水の量を減らすことが出来る。例えば、電機ヒータ等を用いて外部からエネルギーを与えて補充される蓄熱水に熱を保有させる場合は消費されるエネルギー量を減らすことが出来る。
ここで、本発明の第1の実施の形態における蓄熱タンク1は特許請求の範囲に記載された蓄熱部にあたる。また、ポンプ8は熱媒体供給部に、ポンプ8の出力を制御するECU11は流速制御部および流速制御手段にあたる。
なお、本発明の第1の実施の形態においては内燃機関6の始動に先立って必然的に生じる事象として車両の運転席側ドアが開かれた場合や運転席の着座スイッチがONの状態を想定したがその他に車両のドアのロックを解除した場合、盗難防止装置を解除した場合、キーシリンダにキーを指し込んだ場合等でもよい。また、暖機を必要とする部分として内燃機関6を想定したがその他にトランスミッション、排気触媒等を想定し、温度Tw2としてトランスミッションの温度や排気触媒の温度等を用いてもよい。また、内燃機関6の温度Tw2を第2水温計10より求めたが、内燃機関6の温度が分かるのであれば蓄熱通路13内の温度でなくても直接シリンダヘッドの温度を求めても、内燃機関6の潤滑油の温度より求めてもよい。また、内燃機関6の停止時に第2水温計10によって求められた温度と内燃機関6が停止してからの時間をもとに求めてもよい。第2水温計10は内燃機関6内の蓄熱通路13に備えられたが、内燃機関6より下流側の蓄熱通路7に備えられてもよい。その場合には内燃機関6を出た蓄熱水が第2水温計10に達しなくてはならないため内燃機関6の温度を測る際には内燃機関6内の蓄熱水を第2水温計10まで到達させる必要がある。その際、内燃機関6を出た蓄熱水が第2水温計10に到達するまでの時間の遅れ等を考慮する必要がある。また、第1水温計9によって蓄熱タンク1内の蓄熱水の温度を求めたが、蓄熱水を回収する際の蓄熱水の温度と回収終了してからの経過時間等によって蓄熱タンク1内の蓄熱水の温度を求めてもよい。この場合、蓄熱タンク1から放出される蓄熱水の温度を測定せずに蓄熱タンク1内の蓄熱水の温度を求めることが出来る。また、第1水温計9は蓄熱タンク1内に備えられても良く、また蓄熱通路7内で第1バルブ4と内燃機関6の間に備えられてもよい。蓄熱通路7内で第1バルブ4と内燃機関6の間に備えられた場合、蓄熱タンク1内の蓄熱水の温度を求めるために蓄熱タンク1内の蓄熱水を第1水温計9まで供給する必要がある。また、本制御は内燃機関6の動作中・停止中に関わらず所定時間毎に行われるものとしたが、何かの信号を受理することによりECU11を起動させ本制御を開始するものでもよいし、例えば内燃機関6の温度をモニタし、内燃機関6の温度が所定値以下の場合のみ行うものでもよい。また、蓄熱水の供給を停止するタイミングとしてタイマスタートより所定時間t1以上経過したか否かを判断したが、内燃機関6の温度Tw2がTaより大きくなった時点で蓄熱水の供給を停止してもよい。この場合、蓄熱水の供給を停止すると判断してから実際に停止するまでの間に供給されてしまう蓄熱水の量を減少することが出来る。また、第1バルブ4と第2バルブ5を備えているが、蓄熱タンク1からの蓄熱水の流出を防ぐという目的のためであれば図1のような構成においては第1バルブ4もしくは第2バルブ5のいずれか一方のみを備えるものとしてもよい。
〔第2の実施の形態〕
〔構成説明〕図4は第2の実施の形態である蓄熱装置の構成を説明するための図である。なお、先の図1と同じ構成のものは図1と同じ番号を付与して詳細な説明を省略する。第2の実施の形態の第1の実施の形態と異なる点は内燃機関6よりも下流側の蓄熱通路7に絞り弁12を備えた点である。絞り弁12はECU11によってその開度を制御される。
〔動作説明〕図5は本発明の第2の実施の形態である蓄熱装置の動作を説明するための図であり、ECU11で実行される制御のフローチャートである。第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態では図2のように蓄熱水の温度Th2より蓄熱水流量V1を求めた後ステップS110においてポンプ8の出力Qを求めているが、第2の実施の形態では図5のようにステップS109において蓄熱水流量V1を求めた後ステップS210において絞り弁12の開度θを求めている点である。
図6にポンプ8の出力を一定とした場合の絞り弁12の開度と蓄熱水流量V1の関係を示す。絞り弁12の開度が狭いほど内燃機関6へ供給される蓄熱水の流通抵抗が大きくなり、結果ポンプ8の出力が一定であっても内燃機関6へ供給される蓄熱水流量V1は少なくなる。図6の関係よりステップS210において絞り弁12の開度を求め、蓄熱水流量V1を制御している。
第2の実施の形態のようにポンプ8の代わりに絞り弁12によって蓄熱水流量V1を制御することにより、ポンプ8の出力制御の出力の最大値と最小値の幅が狭い場合、細かい出力制御が出来ない場合などのようにポンプ8による蓄熱水流量V1の制御が難しい場合、第2の実施の形態を用いることにより蓄熱水流量V1の制御を良好に行うことが出来る。
ここで、本発明の第2の実施の形態における絞り弁12は特許請求の範囲に記載された流通抵抗可変部にあたり、また、絞り弁12の開度を制御するECU11は流速制御部および流速制御手段および流通抵抗制御手段にあたる。
なお、本発明の第2の実施の形態においては蓄熱水流量V1を制御するための蓄熱水の流通抵抗を変えるべく絞り弁12を備えたが、絞り弁12を備える代わりに蓄熱水流入部2の第2バルブ5を絞り弁とし、第2バルブ5の開度を制御することによって蓄熱水流量V1を制御してもよい。また、本発明の第1の実施の形態のようにポンプ8の出力制御と同時に行ってもよい。ポンプ8の出力制御と同時に行うことでより良好に蓄熱水流量V1を制御することが出来る。
〔第3の実施の形態〕
〔動作説明〕図7は第3の実施の形態である蓄熱装置の動作を説明する図であり、ECU11で実行される制御のフローチャートである。なお、第3の実施の形態である蓄熱装置の構成を示す図として図1を用いる。第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態では図2のようにステップS109において蓄熱水流量V1を蓄熱水の温度Th2より求めているが、第3の実施の形態では図7のようにステップS309において蓄熱水流量V1を蓄熱水の温度Th2および内燃機関6の温度Tw2より求めている点である。
図8、図9を用いて蓄熱水の温度Th2および内燃機関6の温度Tw2から蓄熱水流量V1を求める方法を説明する。まず図8において内燃機関6の温度Tw2よりこれから所定時間t1で内燃機関6を所定温度とするのに必要とされる熱量qが求められる。図8からも分かるように内燃機関6の温度Tw2が低ければ低いほど必要とされる熱量qは大きく、逆に内燃機関6の温度Tw2が高ければ高いほど必要とされる熱量qは小さい。
図9に図8において求められた必要とされる熱量qと蓄熱水の温度Th2と蓄熱水流量V1の関係を示す。図9によると必要とされる熱量qが小さいほど蓄熱水流量V1は少なくなっている。これは必要とされる熱量qが小さいため、内燃機関6の温度Tw2を所定時間t1で所定温度とするのに必要とする熱量qが大きい場合と比べて単位時間当たりの熱交換量が少なくても済むからである。そこで蓄熱水流量V1を少なくし一定量の蓄熱水がより多く内燃機関6と熱交換を行わせることで蓄熱水の消費量を減らすことが出来る。
第3の実施の形態のように内燃機関6の温度Tw2によって蓄熱水流量V1を細かく制御することにより、さらに必要十分な量だけの蓄熱水を消費するのみで済むため蓄熱水の消費量をより減らすことが出来、よって蓄熱タンク1より蓄熱水を供給した後、内燃機関6で加熱された蓄熱水を補充する前に再度暖機の要求が行われても良好に暖機を行うことが出来る。
ここで、本発明の第3の実施の形態における内燃機関6の温度Tw2によって蓄熱水流量V1を制御するECU11は特許請求の範囲に記載された熱量決定手段にあたる。
なお、第3の実施の形態においては図1の構成を用いたが、図4の構成を用いてもよい。その場合は内燃機関6の温度Tw2と蓄熱水の温度Th2によって絞り弁12の開度θを求めるものでもよく、また絞り弁12の開度θとポンプ8の出力Qを求めるものとしてもよい。
第1の実施の形態にかかる蓄熱装置を示す概略構成図。 同実施の形態にかかる蓄熱装置の動作を説明する図。 同実施の形態にかかる蓄熱水の温度と蓄熱水流量の関係を示す関係図。 第2の実施の形態にかかる蓄熱装置を示す概略構成図。 同実施の形態にかかる蓄熱装置 の動作を説明する図。 同実施の形態にかかる蓄熱水流量V1と絞り弁2の開度の関係を示す関係図。 第3の実施の形態にかかる蓄熱装置の動作を説明する図。 同実施の形態にかかる内燃機関の温度と熱量の関係を示す関係図。 同実施の形態にかかる蓄熱水の温度と蓄熱水流量と熱量の関係を示す関係図。
符号の説明
1 蓄熱タンク
2 蓄熱水流入部
3 蓄熱水流出部
4 第1バルブ
5 第2バルブ
6 内燃機関
7 蓄熱通路
8 ポンプ
9 第1水温計
10 第2水温計
11 ECU
12 絞り弁
13 蓄熱通路

Claims (7)

  1. 熱媒体が流通する流通部と、
    熱媒体が持つ熱を蓄熱する蓄熱部と、
    熱媒体を介して該蓄熱部の熱を前記流通部へ供給する熱媒体供給部と、
    熱媒体の温度が高い程前記流通部での熱媒体の流速を遅く制御する流速制御部とを備えることを特徴とする蓄熱装置。
  2. 前記流速制御部はさらに前記熱媒体供給部が熱媒体を前記流通部へ供給する流速を制御する流速制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の蓄熱装置。
  3. 前記流通部はさらに前記熱媒体の流通抵抗を可変とする流通抵抗可変部を備え、前記流速制御部として流通抵抗可変部を制御する流通抵抗制御部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の蓄熱装置。
  4. さらに前記流速制御部は前記流通部の必要とする熱量を決定する熱量決定部を備え、決定された熱量が小さい程前記流通部での熱媒体の流速を遅くすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の蓄熱装置。
  5. 前記熱量決定部は前記流通部の温度と所定温度との差を用いて前記流通部の必要とする熱量を決定することを特徴とする請求項4記載の蓄熱装置。
  6. さらに前記流速制御部は前記流通部の温度が高い程前記流通部での熱媒体の流速を遅くすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の蓄熱装置。
  7. さらに前記流通部を有する内燃機関を備え、前記流通部へ流通された熱媒体により前記内燃機関を加熱することを特徴とする請求項1記載の蓄熱装置。
JP2003322809A 2003-09-16 2003-09-16 蓄熱装置 Expired - Fee Related JP4273889B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003322809A JP4273889B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 蓄熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003322809A JP4273889B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 蓄熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005090298A JP2005090298A (ja) 2005-04-07
JP4273889B2 true JP4273889B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=34454059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003322809A Expired - Fee Related JP4273889B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 蓄熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4273889B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5381815B2 (ja) * 2010-03-03 2014-01-08 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005090298A (ja) 2005-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4482901B2 (ja) 排気熱回収器の異常診断装置
US9261012B2 (en) Abnormality determination apparatus and abnormality determination method for coolant temperature sensor, and engine cooling system
JP4122731B2 (ja) 蓄熱装置を備えた内燃機関
JP4998537B2 (ja) 車両の冷却装置
JP4661767B2 (ja) エンジン冷却系の故障診断装置
JP5906981B2 (ja) サーモスタットの故障診断装置及び故障診断方法
JP4911136B2 (ja) 車両用熱交換システムの制御装置
JP4639995B2 (ja) サーモスタットの故障診断方法及びエンジンの冷却装置
JP2009228616A (ja) 還元剤供給装置及び冷却水循環制御装置
JP2002303140A (ja) 蓄熱装置を備えた内燃機関
JP4604858B2 (ja) 車両の暖房装置
JP4883324B2 (ja) 車両用熱交換システム
JP4677973B2 (ja) エンジン冷却系の故障診断装置
US9163551B2 (en) Cooling system for internal combustion engine
JP4273889B2 (ja) 蓄熱装置
JP5708060B2 (ja) エンジン
JP2008298058A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4066728B2 (ja) 蓄熱装置を備えた内燃機関
JP5509813B2 (ja) 流体制御弁
JP4830960B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP4055635B2 (ja) 内燃機関の暖機制御装置
JP2004353499A (ja) 冷却水の温度制御装置
JP2011032875A (ja) 蓄熱システムの故障診断装置
JP4075594B2 (ja) 内燃機関の蓄熱装置
JP2003262126A (ja) エンジンの冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090223

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4273889

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees