JP2004353499A - 冷却水の温度制御装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】冷却水の温度制御装置において、比較的大容量の保温タンクを設置可能とし、この保温タンク内の冷却水で冷機始動時の早期暖機を図り、排ガスの低減や、燃費を向上することにある。
【構成】エンジンとラジエータ間に第1冷却水循環通路を設け、保温タンクをエンジンの排気管に設けられる消音器と一体的に設け、この消音器とエンジン間に第2冷却水循環通路を設け、第1冷却水循環通路と第2冷却水循環通路とを選択する制御弁を設け、制御弁により選択された冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させる電動ウォータポンプを設け、エンジン内の冷却水温度が所定温度未満の場合に第2冷却水循環通路を選択し、第2冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させ、エンジン内の冷却水温度が所定温度以上の場合には第1冷却水循環通路を選択し、第1冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させる制御手段を設けている。
【選択図】 図1
【構成】エンジンとラジエータ間に第1冷却水循環通路を設け、保温タンクをエンジンの排気管に設けられる消音器と一体的に設け、この消音器とエンジン間に第2冷却水循環通路を設け、第1冷却水循環通路と第2冷却水循環通路とを選択する制御弁を設け、制御弁により選択された冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させる電動ウォータポンプを設け、エンジン内の冷却水温度が所定温度未満の場合に第2冷却水循環通路を選択し、第2冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させ、エンジン内の冷却水温度が所定温度以上の場合には第1冷却水循環通路を選択し、第1冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させる制御手段を設けている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷却水の温度制御装置に係り、特にエンジン内の冷却水の温度を調節する冷却水の温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、エンジンの冷機始動時等で、エンジンを早期に暖機するために、冷却水の温度制御装置を設けたものがある。この冷却水の温度制御装置は、エンジンとラジエータとの間に第1冷却水循環通路を設け、この第1冷却水循環通路とは別に第2冷却水循環通路を設け、この第2冷却水循環通路に蓄熱器を構成する保温タンクを設け、この保温タンク内の冷却水をエンジンに循環させてエンジンの冷却水の温度を調節するものであり、エンジンの停止後、次の冷機始動時までのある程度の時間、冷却水の一部の温度を保持している。
【0003】
従来、エンジンを早期に暖機する装置には、保温容器と水管と正逆転可能なポンプと水位センサとを設け、エンジンの停止時に高温の冷却水をエンジンから抜き取って保温容器に貯留し、エンジンの始動の際して保温容器に貯留されている保温冷却水をエンジンに戻して予熱するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、エンジンを早期に暖機する装置には、レンズにより太陽熱を集熱する集熱器を組み込んだ保温容器と水管と電動ポンプとフロートスイッチとを設け、エンジンの停止時に高温の冷却水をエンジンから抜き取って保温容器に貯留し、エンジンの始動の際して保温容器に貯留されている保温冷却水をエンジンに戻して予熱するものがある(例えば、特許文献2参照)。更に、エンジンによって発電される電力により水を電気分解し、これで得られた水素を主燃料としてエンジンを駆動するとともに、エンジンの発生する熱及び排気熱を熱交換流体により熱エネルギとして回収するものがある(例えば、特許文献3参照)。更にまた、エンジンを早期に暖機する装置には、冷却水循環系に熱交換器を設け、エンジンの冷却水温度が所定値以下で熱交換器による熱交換を行うものがある(例えば、特許文献4参照)。また、排熱回収装置としては、消音装置の出口側に二重管構造の熱交換器を設け、排気ガスとエンジン冷却水との間の熱交換を行って排気熱の回収を行うものがある(例えば、特許文献5参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−51435号公報(第1、2頁、図1)
【特許文献2】
実開昭61−51436号公報(第1、2頁、図1)
【特許文献3】
特開昭57−99235号公報(第3、4頁、図1)
【特許文献4】
実開昭59−152134号公報(第1、2頁、図2)
【特許文献5】
特開平10−89149号公報(第2、3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、冷却水の温度制御装置においては、蓄熱器を設けた場合に、ある程度の冷却水の容量を確保することが要求されることから、大型の保温タンク等が必要となり、その大きさから車両上での車載スペースを確保することが困難になるという不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、エンジンとラジエータとの間に第1冷却水循環通路を設け、この第1冷却水循環通路とは別に第2冷却水循環通路を設け、この第2冷却水循環通路に保温タンクを設け、この保温タンク内の冷却水を前記エンジンに循環させて前記エンジンの冷却水の温度を調節する冷却水の温度制御装置において、前記保温タンクを前記エンジンの排気系の排気管に設けられる消音器と一体的に設け、この消音器と前記エンジンとの間に前記第2冷却水循環通路を設け、前記第1冷却水循環通路と前記第2冷却水循環通路とのいずれかを選択する制御弁を設け、この制御弁により選択された冷却水循環通路の冷却水を前記エンジンに循環させる電動ウォータポンプを設け、前記エンジン内の冷却水の温度が所定温度未満の場合に前記第2冷却水循環通路を選択するとともに前記電動ウォータポンプで前記第2冷却水循環通路の冷却水を前記エンジンに循環させ、前記エンジン内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には前記第1冷却水循環通路を選択するとともに前記電動ウォータポンプで前記第1冷却水循環通路の冷却水を前記エンジンに循環させる制御手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明は、保温タンクを消音器と一体化することにより、比較的大容量の保温タンクを設置することが可能となり、この大容量の保温タンク内の冷却水で冷機始動時の早期暖機を図ることができ、排ガスの低減や、燃費を向上することができる。
【0008】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の第1実施例を示すものである。図1において、2は車両(図示せず)に搭載されたエンジン、4はこのエンジン2の前方側に配設されたラジエータ、6は冷却水の温度制御装置である。
【0009】
エンジン2とラジエータ4との間には、第1冷却水循環通路8を形成するように、インレット通路10を形成するインレットパイプ12とアウトレット通路14を形成するアウトレットパイプ16とが設けられている。
【0010】
エンジン2には、排気系に、車両後方に指向した排気管18が接続して設けられている。この排気管18には、消音器20が設けられている。
【0011】
この消音器20には、蓄熱器22を構成する保温タンク24が一体的に設けられている。蓄熱器22は、エンジン2の冷却水の熱を蓄積するものであり、エンジン2の冷却水の温度を保温タンク24で一定の高温に保持し、エンジン2の冷機始動時に高温の冷却水をエンジン2に循環させてエンジン2での冷却水の温度を調整して早く上昇させるものである。
【0012】
排気管18は、図2に示す如く、内管26と外管28とからなる二重構造で構成されている。内管26は、排気通路30を形成している。
【0013】
二重の内管26と外管28との間には、前記第1冷却水循環通路8とは別の第2冷却水循環通路32が形成されている。この第2冷却水循環通路32は、エンジン2と消音器20との間に設けられ、エンジン2のウォータジャケット(図示にず)と保温タンク24内とを連通するものであり、内管26と外管28との間で径方向に配置した仕切部34としての一側、他側仕切部34−1、34−2によって区画形成された入口側通路32−1と出口側通路32−2とからなる。よって、エンジン2が始動すると温度が徐々に高くなる排気管18に第2冷却水循環通路32を一体的に形成していることから、蓄熱器22がエンジン2から比較的離間して配設されているにも拘わらず、高温の冷却水をエンジン2に送ることが可能となる。
【0014】
エンジン2には、第1冷却水循環通路8と第2冷却水循環通路32とのいずれかを選択する制御弁36が設けられている。この制御弁36は、例えば、第1冷却水循環通路8を開閉する第1開閉部38−1と、第2冷却水循環通路32を開閉する第2開閉部38−2とからなる。
【0015】
また、エンジン2には、制御弁36により選択された冷却水循環通路の冷却水をエンジン2に循環させる正逆転可能な電動ウォータポンプ40が設けられている。
【0016】
制御弁36と電動ウォータポンプ40とは、制御手段42に連絡し、エンジン2の暖機状態、つまり、エンジン2の冷却水の温度状態に応じて制御手段42により駆動制御される。また、制御手段42には、エンジン2内の冷却水の温度を検出する冷却水温度検出センサ44と、エンジン2の停止状態を検出するエンジン停止検出センサ46と、エンジン2の始動状態を検出するエンジン始動検出センサ48とが連絡している。
【0017】
この制御手段42は、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度未満の場合に、制御弁36を作動し、つまり、第1開閉部38−1を閉動作して第1冷却水循環通路8を閉成し且つ第2開閉部38−2を開動作して第2冷却水循環通路32を開成し、第2冷却水循環通路32を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第2冷却水循環通路32の冷却水をエンジン2に循環させ、一方、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には、制御弁36を作動し、つまり、第1開閉部38−1を開動作して第1冷却水循環通路8を開成し且つ第2開閉部38−2を閉動作して第2冷却水循環通路32を閉成し、第1冷却水循環通路8を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第1冷却水循環通路8の冷却水をエンジン2に循環させるものである。
【0018】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0019】
車両の通常走行時(エンジン2の暖機後)には、図4に示す如く、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度以上なので、制御弁36を作動し、つまり、第1開閉部38−1を開動作して第1冷却水循環通路8を開成し且つ第2開閉部38−2を閉動作して第2冷却水循環通路32を閉成し、この第1冷却水循環通路8を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第1冷却水循環通路8の冷却水をエンジン2に循環させる。
【0020】
また、エンジン2の停止直後においては、図5に示す如く、第1開閉部38−1を閉動作して第1冷却水循環通路8を閉成し且つ第2開閉部38−2を開動作して第2冷却水循環通路32を開成し、この第2冷却水循環通路32を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第2冷却水循環通路32の冷却水を一定の温度になるまでエンジン2に循環させ、蓄熱器22の保温タンク24に高温の冷却水を移送する。
【0021】
そして、エンジン2の冷機始動時においては、図6に示す如く、先ず、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度未満なので、第1開閉部38−1を閉動作して第1冷却水循環通路8を閉成し且つ第2開閉部38−2を開動作して第2冷却水循環通路32を開成し、第2冷却水循環通路32を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第2冷却水循環通路32の冷却水をエンジン2に循環させる(図6の実線で示す)。
【0022】
エンジン2の冷機始動後には、徐々に高温となる排気管18を、エンジン2への高温の冷却水を送るために利用していることから、高温のままの冷却水が保温され、エンジン2に到達するまで冷却水を高温に保つことが可能となる。
【0023】
その後、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度以上で暖機になった場合には、第2開閉部38−2を閉動作して第2冷却水循環通路32を閉成し且つ第1開閉部38−1を開動作して第1冷却水循環通路8を開成し、この第1冷却水循環通路8を選択し、第2冷却水循環通路32の冷却水をラジエータ4側の第1冷却水循環通路6の冷却水と徐々に混合し(図6の2点鎖線で示す)、そして、全ての冷却水を暖めて暖機をするとともに、電動ウォータポンプ40で第1冷却水循環通路8の冷却水をエンジン2に循環させる。
【0024】
この結果、保温タンク24をエンジン2の排気系の排気管18に設けられる消音器20と一体的に設け、この消音器20とエンジン2との間に第2冷却水循環通路32を設け、第1冷却水循環通路8と第2冷却水循環通路32とのいずれかを選択する制御弁36を設け、この制御弁36により選択された冷却水循環通路の冷却水をエンジン2に循環させる電動ウォータポンプ40を設け、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度未満の場合に、第2冷却水循環通路32を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第2冷却水循環通路32の冷却水をエンジン2に循環させ、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には、第1冷却水循環通路8を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第1冷却水循環通路8の冷却水をエンジン2に循環させることで、保温タンク24を消音器20と一体化したことから、比較的大容量の保温タンクを設置することが可能となり、この大容量の保温タンク内の冷却水で冷機始動時の早期暖機を図ることができ、排ガスの低減、燃費を向上することができ、しかも、エンジン2の冷機始動後のヒータの効き始めまでの時間を短縮することができる。
【0025】
また、排気管18は内管26と外管28とからなる二重構造で構成され、内管26と外管28との間には仕切部34を設けて第2冷却水循環通路32の入口側通路32−1と出口側通路32−2とを区画形成したことから、また、エンジン2の冷機始動後に、徐々に高温となる排気管18を、保温タンク24内の冷却水をエンジン2に送る通路と一体的に構成したので、高温のままの冷却水をエンジン2に循環させることができ、また、排気管18が二重構造なので、配管の省スペース化を図ることができるとともに、防音・遮音効果を向上することができる。
【0026】
図7、8は、この発明の第2実施例を示すものである。
【0027】
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明する。
【0028】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、エンジン2に排気系の排気管18には、エンジン2側から排気触媒52と消音器20とを設けた。また、エンジン2には、電動ウォータポンプ40を備えた冷却水流通管54の一端側を接続して設けた。この冷却水流通管54は、二重構造であり、例えば、内側で冷却水導入路56を形成するとともに、外側で冷却水導出路58を形成し、他端側が、第1実施例と同様に形成された排気管18の二重管部60(図8参照)に接続されている。図8に示す如く、冷却水導入路56は、第2冷却水循環通路32の入口側通路32−1に連通している。また、冷却水導出路58は、第2冷却水循環通路32の出口側通路32−2に連通している。よって、この第2冷却水循環通路32は、排気触媒52の下流側に設けられる。
【0029】
この第2実施例の構成によれば、排気触媒52と冷却水流通管54との連絡部位Aを避けて排気管18の一部の二重管部60で第2冷却水循環通路32を形成したので、排気触媒52の活性化を妨げることもなく、簡易な構成で、排気管18に第2冷却水循環通路32を設けることが可能となる。
【0030】
図9(A)、(B)は、この発明の第3実施例を示すものである。
【0031】
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、図9(A)において、排気管18内にはT字形状の仕切部72を設けて排気通路30と第2冷却水循環通路32の入口側通路32−1及び出口側通路32−2とを区画形成し、図9(B)において、排気管18内にはY字形状の仕切部74を設けて排気通路30と第2冷却水循環通路32の入口側通路32−1及び出口側通路32−2とを区画形成した。
【0032】
この第3実施例の構成によれば、排気管18を二重構造に構成する必要がなくなり、排気管18の構成を簡単とし、また、排気管18の小型化を図ることができる。
【0033】
また、この発明においては、運転者が乗車する手前で、ドアの開操作等で電動ウォータポンプを駆動して、エンジンの始動のときにはエンジンの冷却水を高温に調整することも可能である。また、電動ウォータポンプのオン・オフを選択的に切り換えられるスイッチを別途に設け、エンジンの始動の際に、スイッチの操作によって電動ウォータポンプを予め作動し、エンジンを早く暖めるようにすることも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、エンジンとラジエータとの間に第1冷却水循環通路を設け、保温タンクをエンジンの排気系の排気管に設けられる消音器と一体的に設け、この消音器とエンジンとの間に第2冷却水循環通路を設け、第1冷却水循環通路と第2冷却水循環通路とのいずれかを選択する制御弁を設け、この制御弁により選択された冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させる電動ウォータポンプを設け、エンジン内の冷却水の温度が所定温度未満の場合に第2冷却水循環通路を選択するとともに電動ウォータポンプで第2冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させ、エンジン内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には第1冷却水循環通路を選択するとともに電動ウォータポンプで第1冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させる制御手段を設けたことにより、比較的大容量の保温タンクを設置することが可能となり、この大容量の保温タンク内の冷却水で冷機始動時の早期暖機を図ることができ、排ガスの低減や、燃費を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例において冷却水の温度制御装置のシステム構成図である。
【図2】図1のII−II線による排気管の拡大断面図である。
【図3】第1実施例において冷却水の温度制御装置の制御ブロック図である。
【図4】第1実施例において通常走行時の冷却水の流れを説明する図である。
【図5】第1実施例においてエンジン停止時の冷却水の流れを説明する図である。
【図6】第1実施例においてエンジンの冷機始動時・始動後の冷却水の流れを説明する図である。
【図7】第2実施例において温度制御装置のシステム構成図である。
【図8】第2実施例において二重管部の断面図である。
【図9】(A) 第3実施例においてT字形状の仕切部を設けた排気管の断面図である。
(B) 第3実施例においてY字形状の仕切部を設けた排気管の断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン
4 ラジエータ
6 冷却水の温度制御装置
8 第1冷却水循環通路
18 排気管
20 消音器
22 蓄熱器
24 保温タンク
26 内管
28 外管
30 排気通路
32 第2冷却水循環通路
34 仕切部
36 制御弁
40 電動ウォータポンプ
42 制御手段
44 冷却水温度検出センサ
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷却水の温度制御装置に係り、特にエンジン内の冷却水の温度を調節する冷却水の温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、エンジンの冷機始動時等で、エンジンを早期に暖機するために、冷却水の温度制御装置を設けたものがある。この冷却水の温度制御装置は、エンジンとラジエータとの間に第1冷却水循環通路を設け、この第1冷却水循環通路とは別に第2冷却水循環通路を設け、この第2冷却水循環通路に蓄熱器を構成する保温タンクを設け、この保温タンク内の冷却水をエンジンに循環させてエンジンの冷却水の温度を調節するものであり、エンジンの停止後、次の冷機始動時までのある程度の時間、冷却水の一部の温度を保持している。
【0003】
従来、エンジンを早期に暖機する装置には、保温容器と水管と正逆転可能なポンプと水位センサとを設け、エンジンの停止時に高温の冷却水をエンジンから抜き取って保温容器に貯留し、エンジンの始動の際して保温容器に貯留されている保温冷却水をエンジンに戻して予熱するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、エンジンを早期に暖機する装置には、レンズにより太陽熱を集熱する集熱器を組み込んだ保温容器と水管と電動ポンプとフロートスイッチとを設け、エンジンの停止時に高温の冷却水をエンジンから抜き取って保温容器に貯留し、エンジンの始動の際して保温容器に貯留されている保温冷却水をエンジンに戻して予熱するものがある(例えば、特許文献2参照)。更に、エンジンによって発電される電力により水を電気分解し、これで得られた水素を主燃料としてエンジンを駆動するとともに、エンジンの発生する熱及び排気熱を熱交換流体により熱エネルギとして回収するものがある(例えば、特許文献3参照)。更にまた、エンジンを早期に暖機する装置には、冷却水循環系に熱交換器を設け、エンジンの冷却水温度が所定値以下で熱交換器による熱交換を行うものがある(例えば、特許文献4参照)。また、排熱回収装置としては、消音装置の出口側に二重管構造の熱交換器を設け、排気ガスとエンジン冷却水との間の熱交換を行って排気熱の回収を行うものがある(例えば、特許文献5参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−51435号公報(第1、2頁、図1)
【特許文献2】
実開昭61−51436号公報(第1、2頁、図1)
【特許文献3】
特開昭57−99235号公報(第3、4頁、図1)
【特許文献4】
実開昭59−152134号公報(第1、2頁、図2)
【特許文献5】
特開平10−89149号公報(第2、3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来、冷却水の温度制御装置においては、蓄熱器を設けた場合に、ある程度の冷却水の容量を確保することが要求されることから、大型の保温タンク等が必要となり、その大きさから車両上での車載スペースを確保することが困難になるという不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、エンジンとラジエータとの間に第1冷却水循環通路を設け、この第1冷却水循環通路とは別に第2冷却水循環通路を設け、この第2冷却水循環通路に保温タンクを設け、この保温タンク内の冷却水を前記エンジンに循環させて前記エンジンの冷却水の温度を調節する冷却水の温度制御装置において、前記保温タンクを前記エンジンの排気系の排気管に設けられる消音器と一体的に設け、この消音器と前記エンジンとの間に前記第2冷却水循環通路を設け、前記第1冷却水循環通路と前記第2冷却水循環通路とのいずれかを選択する制御弁を設け、この制御弁により選択された冷却水循環通路の冷却水を前記エンジンに循環させる電動ウォータポンプを設け、前記エンジン内の冷却水の温度が所定温度未満の場合に前記第2冷却水循環通路を選択するとともに前記電動ウォータポンプで前記第2冷却水循環通路の冷却水を前記エンジンに循環させ、前記エンジン内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には前記第1冷却水循環通路を選択するとともに前記電動ウォータポンプで前記第1冷却水循環通路の冷却水を前記エンジンに循環させる制御手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明は、保温タンクを消音器と一体化することにより、比較的大容量の保温タンクを設置することが可能となり、この大容量の保温タンク内の冷却水で冷機始動時の早期暖機を図ることができ、排ガスの低減や、燃費を向上することができる。
【0008】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の第1実施例を示すものである。図1において、2は車両(図示せず)に搭載されたエンジン、4はこのエンジン2の前方側に配設されたラジエータ、6は冷却水の温度制御装置である。
【0009】
エンジン2とラジエータ4との間には、第1冷却水循環通路8を形成するように、インレット通路10を形成するインレットパイプ12とアウトレット通路14を形成するアウトレットパイプ16とが設けられている。
【0010】
エンジン2には、排気系に、車両後方に指向した排気管18が接続して設けられている。この排気管18には、消音器20が設けられている。
【0011】
この消音器20には、蓄熱器22を構成する保温タンク24が一体的に設けられている。蓄熱器22は、エンジン2の冷却水の熱を蓄積するものであり、エンジン2の冷却水の温度を保温タンク24で一定の高温に保持し、エンジン2の冷機始動時に高温の冷却水をエンジン2に循環させてエンジン2での冷却水の温度を調整して早く上昇させるものである。
【0012】
排気管18は、図2に示す如く、内管26と外管28とからなる二重構造で構成されている。内管26は、排気通路30を形成している。
【0013】
二重の内管26と外管28との間には、前記第1冷却水循環通路8とは別の第2冷却水循環通路32が形成されている。この第2冷却水循環通路32は、エンジン2と消音器20との間に設けられ、エンジン2のウォータジャケット(図示にず)と保温タンク24内とを連通するものであり、内管26と外管28との間で径方向に配置した仕切部34としての一側、他側仕切部34−1、34−2によって区画形成された入口側通路32−1と出口側通路32−2とからなる。よって、エンジン2が始動すると温度が徐々に高くなる排気管18に第2冷却水循環通路32を一体的に形成していることから、蓄熱器22がエンジン2から比較的離間して配設されているにも拘わらず、高温の冷却水をエンジン2に送ることが可能となる。
【0014】
エンジン2には、第1冷却水循環通路8と第2冷却水循環通路32とのいずれかを選択する制御弁36が設けられている。この制御弁36は、例えば、第1冷却水循環通路8を開閉する第1開閉部38−1と、第2冷却水循環通路32を開閉する第2開閉部38−2とからなる。
【0015】
また、エンジン2には、制御弁36により選択された冷却水循環通路の冷却水をエンジン2に循環させる正逆転可能な電動ウォータポンプ40が設けられている。
【0016】
制御弁36と電動ウォータポンプ40とは、制御手段42に連絡し、エンジン2の暖機状態、つまり、エンジン2の冷却水の温度状態に応じて制御手段42により駆動制御される。また、制御手段42には、エンジン2内の冷却水の温度を検出する冷却水温度検出センサ44と、エンジン2の停止状態を検出するエンジン停止検出センサ46と、エンジン2の始動状態を検出するエンジン始動検出センサ48とが連絡している。
【0017】
この制御手段42は、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度未満の場合に、制御弁36を作動し、つまり、第1開閉部38−1を閉動作して第1冷却水循環通路8を閉成し且つ第2開閉部38−2を開動作して第2冷却水循環通路32を開成し、第2冷却水循環通路32を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第2冷却水循環通路32の冷却水をエンジン2に循環させ、一方、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には、制御弁36を作動し、つまり、第1開閉部38−1を開動作して第1冷却水循環通路8を開成し且つ第2開閉部38−2を閉動作して第2冷却水循環通路32を閉成し、第1冷却水循環通路8を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第1冷却水循環通路8の冷却水をエンジン2に循環させるものである。
【0018】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0019】
車両の通常走行時(エンジン2の暖機後)には、図4に示す如く、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度以上なので、制御弁36を作動し、つまり、第1開閉部38−1を開動作して第1冷却水循環通路8を開成し且つ第2開閉部38−2を閉動作して第2冷却水循環通路32を閉成し、この第1冷却水循環通路8を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第1冷却水循環通路8の冷却水をエンジン2に循環させる。
【0020】
また、エンジン2の停止直後においては、図5に示す如く、第1開閉部38−1を閉動作して第1冷却水循環通路8を閉成し且つ第2開閉部38−2を開動作して第2冷却水循環通路32を開成し、この第2冷却水循環通路32を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第2冷却水循環通路32の冷却水を一定の温度になるまでエンジン2に循環させ、蓄熱器22の保温タンク24に高温の冷却水を移送する。
【0021】
そして、エンジン2の冷機始動時においては、図6に示す如く、先ず、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度未満なので、第1開閉部38−1を閉動作して第1冷却水循環通路8を閉成し且つ第2開閉部38−2を開動作して第2冷却水循環通路32を開成し、第2冷却水循環通路32を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第2冷却水循環通路32の冷却水をエンジン2に循環させる(図6の実線で示す)。
【0022】
エンジン2の冷機始動後には、徐々に高温となる排気管18を、エンジン2への高温の冷却水を送るために利用していることから、高温のままの冷却水が保温され、エンジン2に到達するまで冷却水を高温に保つことが可能となる。
【0023】
その後、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度以上で暖機になった場合には、第2開閉部38−2を閉動作して第2冷却水循環通路32を閉成し且つ第1開閉部38−1を開動作して第1冷却水循環通路8を開成し、この第1冷却水循環通路8を選択し、第2冷却水循環通路32の冷却水をラジエータ4側の第1冷却水循環通路6の冷却水と徐々に混合し(図6の2点鎖線で示す)、そして、全ての冷却水を暖めて暖機をするとともに、電動ウォータポンプ40で第1冷却水循環通路8の冷却水をエンジン2に循環させる。
【0024】
この結果、保温タンク24をエンジン2の排気系の排気管18に設けられる消音器20と一体的に設け、この消音器20とエンジン2との間に第2冷却水循環通路32を設け、第1冷却水循環通路8と第2冷却水循環通路32とのいずれかを選択する制御弁36を設け、この制御弁36により選択された冷却水循環通路の冷却水をエンジン2に循環させる電動ウォータポンプ40を設け、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度未満の場合に、第2冷却水循環通路32を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第2冷却水循環通路32の冷却水をエンジン2に循環させ、エンジン2内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には、第1冷却水循環通路8を選択するとともに電動ウォータポンプ40で第1冷却水循環通路8の冷却水をエンジン2に循環させることで、保温タンク24を消音器20と一体化したことから、比較的大容量の保温タンクを設置することが可能となり、この大容量の保温タンク内の冷却水で冷機始動時の早期暖機を図ることができ、排ガスの低減、燃費を向上することができ、しかも、エンジン2の冷機始動後のヒータの効き始めまでの時間を短縮することができる。
【0025】
また、排気管18は内管26と外管28とからなる二重構造で構成され、内管26と外管28との間には仕切部34を設けて第2冷却水循環通路32の入口側通路32−1と出口側通路32−2とを区画形成したことから、また、エンジン2の冷機始動後に、徐々に高温となる排気管18を、保温タンク24内の冷却水をエンジン2に送る通路と一体的に構成したので、高温のままの冷却水をエンジン2に循環させることができ、また、排気管18が二重構造なので、配管の省スペース化を図ることができるとともに、防音・遮音効果を向上することができる。
【0026】
図7、8は、この発明の第2実施例を示すものである。
【0027】
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明する。
【0028】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、エンジン2に排気系の排気管18には、エンジン2側から排気触媒52と消音器20とを設けた。また、エンジン2には、電動ウォータポンプ40を備えた冷却水流通管54の一端側を接続して設けた。この冷却水流通管54は、二重構造であり、例えば、内側で冷却水導入路56を形成するとともに、外側で冷却水導出路58を形成し、他端側が、第1実施例と同様に形成された排気管18の二重管部60(図8参照)に接続されている。図8に示す如く、冷却水導入路56は、第2冷却水循環通路32の入口側通路32−1に連通している。また、冷却水導出路58は、第2冷却水循環通路32の出口側通路32−2に連通している。よって、この第2冷却水循環通路32は、排気触媒52の下流側に設けられる。
【0029】
この第2実施例の構成によれば、排気触媒52と冷却水流通管54との連絡部位Aを避けて排気管18の一部の二重管部60で第2冷却水循環通路32を形成したので、排気触媒52の活性化を妨げることもなく、簡易な構成で、排気管18に第2冷却水循環通路32を設けることが可能となる。
【0030】
図9(A)、(B)は、この発明の第3実施例を示すものである。
【0031】
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、図9(A)において、排気管18内にはT字形状の仕切部72を設けて排気通路30と第2冷却水循環通路32の入口側通路32−1及び出口側通路32−2とを区画形成し、図9(B)において、排気管18内にはY字形状の仕切部74を設けて排気通路30と第2冷却水循環通路32の入口側通路32−1及び出口側通路32−2とを区画形成した。
【0032】
この第3実施例の構成によれば、排気管18を二重構造に構成する必要がなくなり、排気管18の構成を簡単とし、また、排気管18の小型化を図ることができる。
【0033】
また、この発明においては、運転者が乗車する手前で、ドアの開操作等で電動ウォータポンプを駆動して、エンジンの始動のときにはエンジンの冷却水を高温に調整することも可能である。また、電動ウォータポンプのオン・オフを選択的に切り換えられるスイッチを別途に設け、エンジンの始動の際に、スイッチの操作によって電動ウォータポンプを予め作動し、エンジンを早く暖めるようにすることも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、エンジンとラジエータとの間に第1冷却水循環通路を設け、保温タンクをエンジンの排気系の排気管に設けられる消音器と一体的に設け、この消音器とエンジンとの間に第2冷却水循環通路を設け、第1冷却水循環通路と第2冷却水循環通路とのいずれかを選択する制御弁を設け、この制御弁により選択された冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させる電動ウォータポンプを設け、エンジン内の冷却水の温度が所定温度未満の場合に第2冷却水循環通路を選択するとともに電動ウォータポンプで第2冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させ、エンジン内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には第1冷却水循環通路を選択するとともに電動ウォータポンプで第1冷却水循環通路の冷却水をエンジンに循環させる制御手段を設けたことにより、比較的大容量の保温タンクを設置することが可能となり、この大容量の保温タンク内の冷却水で冷機始動時の早期暖機を図ることができ、排ガスの低減や、燃費を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例において冷却水の温度制御装置のシステム構成図である。
【図2】図1のII−II線による排気管の拡大断面図である。
【図3】第1実施例において冷却水の温度制御装置の制御ブロック図である。
【図4】第1実施例において通常走行時の冷却水の流れを説明する図である。
【図5】第1実施例においてエンジン停止時の冷却水の流れを説明する図である。
【図6】第1実施例においてエンジンの冷機始動時・始動後の冷却水の流れを説明する図である。
【図7】第2実施例において温度制御装置のシステム構成図である。
【図8】第2実施例において二重管部の断面図である。
【図9】(A) 第3実施例においてT字形状の仕切部を設けた排気管の断面図である。
(B) 第3実施例においてY字形状の仕切部を設けた排気管の断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン
4 ラジエータ
6 冷却水の温度制御装置
8 第1冷却水循環通路
18 排気管
20 消音器
22 蓄熱器
24 保温タンク
26 内管
28 外管
30 排気通路
32 第2冷却水循環通路
34 仕切部
36 制御弁
40 電動ウォータポンプ
42 制御手段
44 冷却水温度検出センサ
Claims (3)
- エンジンとラジエータとの間に第1冷却水循環通路を設け、この第1冷却水循環通路とは別に第2冷却水循環通路を設け、この第2冷却水循環通路に保温タンクを設け、この保温タンク内の冷却水を前記エンジンに循環させて前記エンジンの冷却水の温度を調節する冷却水の温度制御装置において、前記保温タンクを前記エンジンの排気系の排気管に設けられる消音器と一体的に設け、この消音器と前記エンジンとの間に前記第2冷却水循環通路を設け、前記第1冷却水循環通路と前記第2冷却水循環通路とのいずれかを選択する制御弁を設け、この制御弁により選択された冷却水循環通路の冷却水を前記エンジンに循環させる電動ウォータポンプを設け、前記エンジン内の冷却水の温度が所定温度未満の場合に前記第2冷却水循環通路を選択するとともに前記電動ウォータポンプで前記第2冷却水循環通路の冷却水を前記エンジンに循環させ、前記エンジン内の冷却水の温度が所定温度以上の場合には前記第1冷却水循環通路を選択するとともに前記電動ウォータポンプで前記第1冷却水循環通路の冷却水を前記エンジンに循環させる制御手段を設けたことを特徴とする冷却水の温度制御装置。
- 前記排気管は内管と外管とからなる二重構造で構成され、前記内管と前記外管との間には仕切部を設けて前記第2冷却水循環通路の入口側通路と出口側通路とを区画形成したことを特徴とする請求項1に記載の冷却水の温度制御装置。
- 前記第2冷却水循環通路は、前記排気系の排気触媒の下流側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の冷却水の温度制御装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008062810A1 (fr) * | 2006-11-21 | 2008-05-29 | Calsonic Kansei Corporation | Système de stockage thermique pour véhicule |
JP2013108748A (ja) * | 2013-01-15 | 2013-06-06 | Toyota Central R&D Labs Inc | 車両用化学蓄熱システム |
JP2016205385A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft | 車両用冷却システム |
-
2003
- 2003-05-28 JP JP2003150128A patent/JP2004353499A/ja active Pending
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