JP2008298058A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン停止中のブロックヒータの通電の有無を始動後に精度良く判定できるようにする。
【解決手段】寒冷時のエンジン停止中に、エンジン11のシリンダブロックに装着されたブロックヒータ34の電源コード35のプラグ36を家庭用の電源コンセントに接続してブロックヒータ34に通電することで、エンジン11の冷却水を保温して凍結を防止する。エンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無と、エンジン始動直後の冷却水温の挙動(又はエンジンの回転速度の挙動)との関係に着目して、エンジン始動直後の冷却水温の挙動(又はエンジン回転速度の挙動)に基づいてエンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無を判定する。その結果、ブロックヒータ34の通電有りと判定されれば、冷却系の異常診断を禁止又は異常診断条件を補正すると共に、推定冷却水温を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、寒冷時の内燃機関停止中に内燃機関に装着されたブロックヒータに外部電源から通電して内燃機関の冷却水を保温する機能を備えた内燃機関の制御装置に関する発明である。
特許文献1(特開2002−30959号公報)に記載されているように、寒冷地においては、エンジン(内燃機関)のシリンダブロックに凍結防止用のブロックヒータを装着し、寒冷時のエンジン停止中にブロックヒータの電源コードを家庭用の電源コンセントに接続してブロックヒータに通電することで、エンジンの冷却水を保温して凍結を防止するようにしたものがある。
また、特許文献2(特許第3538545号公報)に記載されているように、エンジン運転状態に基づいて冷却水温を推定し、この冷却水温の推定値と水温センサで検出した冷却水温の検出値をそれぞれ所定値と比較して、その比較結果に基づいてラジエータの異常診断を実行するようにしたものがある。
特開2002−30959号公報 特許第3538545号公報
ところで、エンジン停止中にブロックヒータの電源コードのプラグを外部の電源コンセントに接続してエンジンを保温するか否かは、使用者の任意の判断に委ねられ、車両側の異常診断装置には、ブロックヒータの通電の有無の情報が与えられないため、車両側の異常診断装置は、ブロックヒータの通電の有無を知らずに、始動後の冷却水温の挙動に基づいてラジエータの異常診断を実行することになる。
しかし、エンジン停止中のブロックヒータの通電の有無で、始動後の冷却水温の挙動が大きく異なってくるため、従来のように、ブロックヒータの通電の有無の影響を全く無視して、冷却水温の挙動に基づいてラジエータの異常診断を実行すると、ブロックヒータの通電の有無による冷却水温の挙動の相違によってラジエータの異常/正常を誤診断する可能性があった。
そこで、本発明の目的は、内燃機関停止中のブロックヒータの通電の有無を始動後に精度良く判定することができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、寒冷時の内燃機関停止中に内燃機関に装着されたブロックヒータに外部電源から通電して内燃機関の冷却水を保温する機能を備えた内燃機関の制御装置において、内燃機関停止中の前記ブロックヒータの通電の有無を始動直後の冷却水温の挙動又は内燃機関の回転速度の挙動に基づいて判定するブロックヒータ判定手段を備えた構成としたものである。
内燃機関停止中は、冷却水循環回路内の冷却水の循環も停止されるため、冷却水循環回路のうちのブロックヒータに近い内燃機関のシリンダブロック内の冷却水にはブロックヒータの熱が十分に伝達されるが、ブロックヒータから離れたラジエータ側の冷却水にはブロックヒータの熱が伝達されにくい。このため、ラジエータ側の冷却水温がシリンダブロック側の冷却水温と比較してかなり低くなる傾向がある。その結果、内燃機関の始動により冷却水循環回路内の冷却水が循環し始めると、シリンダブロック内で暖められていた冷却水がラジエータ側に流出して、それと入れ替わるようにラジエータ側の冷えた冷却水がシリンダブロック内に流入するようになる。このため、内燃機関停止中にブロックヒータに通電した場合は、図5に示すように、内燃機関の始動直後にシリンダブロック内の冷却水温が顕著に低下する現象が発生する。更に、この始動直後の冷却水温の低下により燃焼性も低下するため、始動直後に内燃機関の回転速度が顕著に低下する現象も発生する。一方、ブロックヒータに通電しない場合は、ラジエータ側の冷却水温とシリンダブロック側の冷却水温とがほぼ同じであるため、上述したブロックヒータに通電した場合のような始動直後の冷却水温の低下や内燃機関の回転速度の低下は顕著には現れない。
本発明は、このような内燃機関停止中のブロックヒータの通電の有無と、始動直後の冷却水温や内燃機関の回転速度の挙動との関係に着目して、始動直後の冷却水温の挙動又は内燃機関の回転速度の挙動に基づいて内燃機関停止中のブロックヒータの通電の有無を判定するようにしたものであり、これにより、内燃機関停止中のブロックヒータの通電の有無を始動後に精度良く判定することができる。
この場合、請求項2のように、ブロックヒータ判定手段は、始動直後の冷却水温の挙動又は内燃機関の回転速度の挙動を、それらの検出値の変化量(変化幅)、変化速度(変化率)、変化方向、積算値(面積)の少なくとも1つに基づいて判定するようにすれば良く、要は、始動直後に冷却水温の低下や内燃機関の回転速度の低下が顕著に現れるか否かを判定して、内燃機関停止中のブロックヒータの通電の有無を判定すれば良い。
ところで、内燃機関停止中のブロックヒータの通電の有無で、始動後の冷却水温の挙動が大きく異なってくるため、内燃機関の運転中に冷却水温の挙動に基づいて冷却系の異常診断を実行する異常診断手段を備えたシステムでは、ブロックヒータの通電の有無による冷却水温の挙動の相違によってラジエータの異常/正常を誤診断する可能性がある。
この対策として、請求項3のように、ブロックヒータ判定手段によりブロックヒータの通電有りと判定された場合に、誤診断防止手段により冷却系の異常診断を禁止又は異常診断条件を補正するようにすると良い。このようにすれば、内燃機関停止中のブロックヒータの通電の有無による冷却水温の挙動の相違によって冷却系の異常/正常を誤診断することを未然に防止でき、冷却系の異常診断の診断精度・信頼性を向上させることができる。
また、請求項4のように、内燃機関の運転状態に基づいて内燃機関の冷却水温を推定する冷却水温推定手段を備えたシステムに本発明を適用する場合は、ブロックヒータ判定手段によりブロックヒータの通電有りと判定された場合に冷却水温推定値を補正し又は当該冷却水温推定値を用いる制御(例えば燃料噴射制御、可変バルブ制御等)を補正するようにすると良い。このようにすれば、ブロックヒータの通電による冷却水温の推定誤差を補正して冷却水温の推定精度を向上させることができると共に、当該冷却水温推定値を用いる制御の精度を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。
内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられ、このエアフローメータ14に、吸気温(外気温)を検出する吸気温センサ(図示せず)が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ15によって開度調節されるスロットルバルブ16と、このスロットルバルブ16の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ17とが設けられている。
更に、スロットルバルブ16の下流側には、サージタンク18が設けられ、このサージタンク18に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ19が設けられている。また、サージタンク18には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド20が設けられ、各気筒の吸気マニホールド20の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁21が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ22が取り付けられ、各点火プラグ22の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
一方、エンジン11の排気管23には、排出ガス中のCO,HC,NOx等を浄化する三元触媒等の触媒24が設置され、この触媒24の上流側に、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ25が設置されている。また、エンジン11には、クランク軸が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ26(回転速度検出手段)が取り付けられ、このクランク角センサ26の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
エンジン11の冷却水を循環させる冷却水循環回路28には、冷却水の熱を放散させるラジエータ29と、このラジエータ29への冷却水循環流量を制御するサーモスタットバルブ30等が設けられ、この冷却水循環回路27のうちのエンジン11の冷却水出口の近傍には、エンジン11から冷却水循環回路27に流入する冷却水の温度(冷却水温)を検出する冷却水温センサ32(冷却水温検出手段)が設置されている。尚、この冷却水温センサ32は、エンジン11のシリンダブロックに取り付けても良い。また、ラジエータ29の裏側には、冷却水を強制冷却するための冷却ファン33が設置されている。
また、エンジン11のシリンダブロックには、凍結防止用のブロックヒータ34が取り付けられている。このブロックヒータ34には、電源コード35が接続され、寒冷時のエンジン停止中には、使用者がブロックヒータ34の電源コード35のプラグ36を外部電源である家庭用の電源コンセント(図示せず)に接続してブロックヒータ34に通電することで、エンジン11の冷却水を保温して凍結を防止する。そして、エンジン11を始動する前に、使用者が電源コード35のプラグ36を家庭用の電源コンセントから取り外してエンジンルーム内の適宜の箇所に収納する。
尚、寒冷時以外の場合は、ブロックヒータ34による冷却水の保温が不要であるため、エンジン停止中もブロックヒータ34の電源コード35はエンジンルーム内に収納した状態のままであり、ブロックヒータ34には通電されない。
ECU41は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁21の燃料噴射量や点火プラグ22の点火時期を制御する。
更に、ECU41は、後述する図2のブロックヒータ判定ルーチンを実行することで、エンジン始動直後の冷却水温(冷却水温センサ32の検出値)の挙動に基づいてエンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無を判定し、その結果、ブロックヒータ34の通電有りと判定された場合には、後述する図3の冷却水温推定ルーチンで推定する冷却水温を補正する。また、ブロックヒータ34の通電有りと判定された場合には、後述する図4の冷却系異常診断ルーチンによる冷却系の異常診断を禁止する。
ここで、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無の判定方法を説明する。
エンジン停止中は、冷却水循環回路28内の冷却水の循環も停止されるため、冷却水循環回路28のうちのブロックヒータ34に近いエンジン11のシリンダブロック内の冷却水にはブロックヒータ34の熱が十分に伝達されるが、ブロックヒータ34から離れたラジエータ29側の冷却水にはブロックヒータ34の熱が伝達されにくい。このため、ラジエータ29側の冷却水温がエンジン11側の冷却水温と比較してかなり低くなる傾向がある。その結果、エンジン始動により冷却水循環回路28内の冷却水が循環し始めると、エンジン11内で暖められていた冷却水がラジエータ29側に流出して、それと入れ替わるようにラジエータ29側の冷えた冷却水がエンジン11内に流入するようになる。このため、エンジン停止中にブロックヒータ34に通電した場合は、図5に示すように、エンジン始動直後にエンジン11内の冷却水温(冷却水温センサ32の検出値)が顕著に低下する現象が発生する。更に、このエンジン始動直後の冷却水温の低下により燃焼性も低下するため、エンジン始動直後にエンジン回転速度が顕著に低下する現象も発生する。
一方、エンジン停止中にブロックヒータ34に通電しない場合は、ラジエータ29側の冷却水温とエンジン11側の冷却水温とがほぼ同じであるため、上述したブロックヒータ34に通電した場合のようなエンジン始動直後の冷却水温の低下やエンジン回転速度の低下は顕著には現れない。
本発明は、このようなエンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無と、エンジン始動直後の冷却水温やエンジン回転速度の挙動との関係に着目して、エンジン始動直後の冷却水温の挙動又はエンジン回転速度の挙動に基づいてエンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無を判定するものである。この際、始動直後の冷却水温の挙動又はエンジン回転速度の挙動は、それらの検出値の変化量(変化幅)、変化速度(変化率)、変化方向、積算値(面積)の少なくとも1つに基づいて判定するようにすれば良く、要は、エンジン始動直後に冷却水温の低下やエンジン回転速度の低下が顕著に現れるか否かを判定して、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無を判定すれば良い。
以下、ECU41が実行する図2〜図4に示す各ルーチンの処理内容を説明する。
[ブロックヒータ判定ルーチン]
図2のブロックヒータ判定ルーチンは、ECU41の電源ON中に所定周期(例えば32msec周期)で起動され、特許請求の範囲でいうブロックヒータ判定手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、エンジン始動から所定時間以内(例えば30sec以内)であるか否かでエンジン始動直後であるか否かを判定し、エンジン始動から所定時間以内でなければ、エンジン始動直後ではないと判断して、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ101で、エンジン始動から所定時間以内と判定された場合には、エンジン始動直後であると判断して、ステップ102に進み、冷却水温センサ32で検出した現在の冷却水温thwがECU41のRAM(メモリ)に記憶された最高冷却水温thwmaxよりも低いか否かを判定する。ここで、最高冷却水温thwmaxは、エンジン始動から現在までに冷却水温センサ32で検出した冷却水温thwの最高値である。
上記ステップ102で、現在の冷却水温thwが最高冷却水温thwmax以上と判定されれば、ステップ103に進み、ECU41のRAMに記憶された最高冷却水温thwmaxのデータを現在の冷却水温thwで書き換えて(最高冷却水温thwmax=現在の冷却水温thw)、本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ102で、現在の冷却水温thwが最高冷却水温thwmaxよりも低いと判定されれば、ステップ104に進み、最高冷却水温thwmaxと現在の冷却水温thwとの温度差、つまりエンジン始動から現在までの冷却水温低下量(thwmax−thw)が判定値k1 よりも大きいか否かを判定する。
その結果、エンジン始動から現在までの冷却水温低下量(thwmax−thw)が判定値k1 よりも大きいと判定されれば、ステップ105に進み、ブロックヒータ34の通電有りと判定し、エンジン始動から現在までの冷却水温低下量(thwmax−thw)が判定値k1 以下と判定されれば、ブロックヒータ34の通電無しと判断して本ルーチンを終了する。尚、この判定値k1 は、予め設定した一定値(例えば5℃)としても良いが、例えばエンジン始動当初の冷却水温(最高冷却水温thwmax)に応じてマップ等により可変設定するようにしても良い。
前述したように、ブロックヒータ34の通電有無の判定方法は、適宜変更しても良く、例えば、上記ステップ104で、エンジン始動から現在までの最高エンジン回転速度Nemaxと現在のエンジン回転速度Neとの差、つまりエンジン始動後の最高エンジン回転速度Nemaxから現在までのエンジン回転速度低下量(Nemax−Ne)が判定値よりも大きいか否かを判定し、現在までのエンジン回転速度低下量(Nemax−Ne)が判定値よりも大きければ、ブロックヒータ34の通電有りと判定するようにしても良い。
[冷却水温推定ルーチン]
図3の冷却水温推定ルーチンは、ECU41の電源ON中に所定周期(例えば32msec周期)で起動され、特許請求の範囲でいう冷却水温推定手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、推定冷却水温初期値(例えばエンジン始動当初の冷却水温検出値)と、エンジン運転パラメータのうちの冷却水温の上昇に寄与する熱負荷パラメータとを用いて推定冷却水温thweを算出する。この際、熱負荷パラメータは、エンジン負荷積算値と積算冷却損失値(室内暖房用ヒータや走行風による冷却損失値)から求めれば良い。
この後、ステップ202進み、ブロックヒータ補正済みフラグがONにセットされているか否かで、推定冷却水温thweが後述するブロックヒータ補正済みであるか否かを判定し、ブロックヒータ補正済みフラグ=ON(ブロックヒータ補正済み)であれば、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ202で、ブロックヒータ補正済みフラグ=OFF(ブロックヒータ補正無し)と判定されれば、ステップ203に進み、前記図2のブロックヒータ判定ルーチンの処理結果に基づいてブロックヒータ34の通電有りと判定されているか否かを判定し、ブロックヒータ34の通電無しと判定されていれば、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。
一方、ブロックヒータ34の通電有りと判定されていれば、ステップ203に進み、エンジン始動から所定時間(例えば30sec)が経過したか否で、ブロックヒータ補正の実行タイミングであるか否かを判定し、ブロックヒータ補正の実行タイミングでなければ、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。
その後、エンジン始動から所定時間が経過してブロックヒータ補正の実行タイミングになった時点で、ステップ205に進み、上記ステップ201で算出した推定冷却水温thweからブロックヒータ補正値k2 を減算した値を推定冷却水温thweにセットし直す。
thwe=thwst−k2
このブロックヒータ補正値k2 は、ブロックヒータ34の通電有りの場合のエンジン始動直後の冷却水温低下量に相当する値であり、予め実験又はシミュレーション等によって一定値(例えば10℃)に設定しても良いが、例えばエンジン始動当初の冷却水温(最高冷却水温thwmax)に応じてマップ等により変化させても良い。
以上のようにして、推定冷却水温thweのブロックヒータ補正を行った後、ステップ206に進み、ブロックヒータ補正済みフラグを、ブロックヒータ補正済みを意味するONにセットして本ルーチンを終了する。
[異常診断ルーチン]
図4の冷却系異常診断ルーチンは、ECU41の電源ON中に所定周期(例えば32msec周期)で起動され、特許請求の範囲でいう異常診断手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、前記図2のブロックヒータ判定ルーチンの処理結果に基づいてブロックヒータ34の通電有りと判定されているか否かを判定し、ブロックヒータ34の通電有りと判定されていれば、以降の異常診断処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。このステップ301の処理が特許請求の範囲でいう誤診断防止手段としての役割を果たす。
上記ステップ301で、ブロックヒータ34の通電無しと判定されれば、ステップ302に進み、冷却系異常診断実行条件が成立しているか否かを、例えばエンジン暖機運転中であるか否か等によって判定する。もし、冷却系異常診断実行条件が成立していなければ、そのまま本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ302で、冷却系異常診断実行条件が成立していると判定されれば、ステップ303に進み、冷却水温センサ32で検出した実冷却水温thwと前記図3の冷却水温推定ルーチンで算出した推定冷却水温thweとの誤差(実冷却水温Thwと推定冷却水温thweとの差の絶対値)が異常判定値よりも大きいか否かで、冷却系(サーモスタットバルブ30、冷却水温センサ32、ラジエータ29等)の異常の有無を判定する。このステップ303で、実冷却水温Thwと推定冷却水温Te との誤差が異常判定値以下であると判定されれば、ステップ304に進み、冷却系が正常と判定して、本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ303で、実冷却水温Thwと推定冷却水温Te との誤差が異常判定値よりも大きいと判定されれば、ステップ304に進み、冷却系が異常と判定して、運手席のインストルメントパネルに設けられた警告ランプ46を点灯し又は警告表示部に警告表示して運転者に警告すると共に、その異常情報(異常コード)をECU41のバックアップRAM45に記憶して、本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例の制御例を図5のタイムチャートを用いて説明する。
図5の例は、エンジン停止中にブロックヒータ34に通電した場合の例を示している。図5の時刻t1 で、イグニッションスイッチをONしてエンジン11を始動すると、冷却水循環回路28内の冷却水が循環し始める。これにより、エンジン停止中にブロックヒータ34の発熱によりエンジン11内で暖められていた冷却水がラジエータ29側に流出して、それと入れ替わるようにラジエータ29側の冷えた冷却水がエンジン11内に流入するようになる。このため、エンジン停止中にブロックヒータ34に通電した場合は、エンジン始動直後にエンジン11内の冷却水温(冷却水温センサ32の検出値)が顕著に低下する現象が発生する。更に、このエンジン始動直後の冷却水温の低下により燃焼性も低下するため、エンジン始動直後にエンジン回転速度が顕著に低下する現象も発生する。
エンジン始動後に、エンジン始動から現在までの冷却水温低下量(thwmax−thw)又はエンジン始動後の最高エンジン回転速度Nemaxからのエンジン回転速度低下量(Nemax−Ne)等が判定値よりも大きいか否かで、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無を判定する。
図5の例では、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電有りと判定されるため、エンジン始動から所定時間(例えば30sec)が経過してブロックヒータ補正のタイミングになった時点t2 で、推定冷却水温thweをブロックヒータ補正値k2 で減算補正する。
以上説明した本実施例によれば、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無と、エンジン始動直後の冷却水温の挙動(又はエンジンの回転速度の挙動)との関係に着目して、エンジン始動直後の冷却水温の挙動又はエンジン回転速度の挙動に基づいてエンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無を判定するようにしたので、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無を始動後に精度良く判定することができる。
しかも、本実施例では、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電有りと判定された場合に、冷却系の異常診断を禁止するようにしたので、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電の有無による冷却水温の挙動の相違によって冷却系の異常/正常を誤診断することを未然に防止でき、冷却系の異常診断の診断精度・信頼性を向上させることができる。尚、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電有りと判定された場合に、冷却系の異常診断の禁止に代えて、異常診断条件(異常判定値、冷却水温等)を補正しても良い。
また、本実施例では、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電有りと判定された場合に冷却水温推定値を補正するようにしたので、エンジン停止中のブロックヒータ34の通電による冷却水温の推定誤差を補正して冷却水温の推定精度を向上させることができる。この際、冷却水温推定値の補正に代えて、当該冷却水温推定値を用いる制御(例えば燃料噴射制御、可変バルブ制御、点火時期制御等)を補正するようにしても良い。
その他、本発明は、上記実施例に限定されず、例えば、冷却系の異常診断方法や冷却水温の推定方法を適宜変更して実施しても良い。
本発明の一実施例におけるエンジン制御システム全体の概略構成図である。 ブロックヒータ判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 冷却水温推定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 冷却系異常診断ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施例の制御例を説明するタイムチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、26…クランク角センサ(回転速度検出手段)、28…冷却水循環回路、29…ラジエータ、30…サーモスタットバルブ、32…冷却水温センサ(冷却水温検出手段)、34…ブロックヒータ、35…電源コード、36…プラグ、41…ECU(ブロックヒータ判定手段,異常診断手段,誤診断防止手段,冷却水温推定手段)、45…バックアップRAM、46…警告ランプ

Claims (4)

  1. 寒冷時の内燃機関停止中に内燃機関に装着されたブロックヒータに外部電源から通電して内燃機関の冷却水を保温する機能を備えた内燃機関の制御装置において、
    内燃機関の冷却水温を検出する冷却水温検出手段と、
    内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    内燃機関停止中の前記ブロックヒータの通電の有無を始動直後の冷却水温の挙動又は内燃機関の回転速度の挙動に基づいて判定するブロックヒータ判定手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記ブロックヒータ判定手段は、始動直後の冷却水温の挙動又は内燃機関の回転速度の挙動を、それらの検出値の変化量、変化速度、変化方向、積算値の少なくとも1つに基づいて判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 内燃機関の運転中に冷却水温の挙動に基づいて冷却系の異常診断を実行する異常診断手段と、
    前記ブロックヒータ判定手段により前記ブロックヒータの通電有りと判定された場合に前記冷却系の異常診断を禁止又は異常診断条件を補正する誤診断防止手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 内燃機関の運転状態に基づいて内燃機関の冷却水温を推定する冷却水温推定手段を備え、
    前記冷却水温推定手段は、前記ブロックヒータ判定手段により前記ブロックヒータの通電有りと判定された場合に冷却水温推定値を補正し又は当該冷却水温推定値を用いる制御を補正する手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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