JP4272958B2 - 回転ダンパー - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、歯車やラックと噛み合う被駆動歯車の回転を制動する回転ダンパーに関するものである。
上記した回転ダンパーは、ハウジングと、このハウジング内に収容された粘性流体と、ハウジング内に収められ、ハウジングから一部が突出する軸部にハウジング内の粘性流体中を移動する抵抗部が設けられたローターと、このローターの軸部とハウジングとの間から粘性流体が漏れるのを防止するシール部材と、で構成されている。
なお、ハウジングから突出する軸部には、被駆動歯車が取り付けられる。
特公平4−34015号公報
従来の回転ダンパーは、組立時にハウジング内に混入した空気を、トルク発生部分であるローターの抵抗部とハウジングの底面あるいは天井面との間に位置させないように、抵抗部の形状を略小判型としている。
しかし、ローターは双方向へ回転するので、ハウジング内に混入した空気が抵抗部を乗り越えて抵抗部の反対側へ移動する際に異音が発生する。
このハウジング内に混入した空気が抵抗部を乗り越えるときに発生する異音は、ハウジング内に混入した空気が抵抗部へ乗り上げることによって圧縮された後、抵抗部を乗り越えたときに、急激に開放されることに起因する破裂音と考えられる。
なお、この異音は、粘性流体の粘度が高い程発生し易く、また、ローターとハウジングとの間隔が狭い程発生し易くなる。
この発明は、組立時に、ハウジング内に混入した空気が抵抗部を乗り越えないようにすることにより、ローターが双方向へ回転してもハウジング内に混入した空気に起因する異音の発生を防止することのできる回転ダンパーを提供するものである。
この発明は、以下のような発明である。
(1)ハウジングと、このハウジング内に収容された粘性流体と、前記ハウジング内に収められ、前記ハウジングから一部が突出する軸部に前記ハウジング内の前記粘性流体中を移動する抵抗部が設けられたローターと、前記軸部と前記ハウジングとの間から前記粘性流体が漏れるのを防止するシール部材と、からなる回転ダンパーにおいて、前記抵抗部に凹部あるいは孔からなる空気停留部を設け、前記ローターの回転によって前記ハウジング内の空気が前記空気停留部へ移動するように案内する案内手段を設けたことを特徴とする。
(2)(1)の回転ダンパーにおいて、前記空気停留部を前記抵抗部の内周側に設け、前記案内手段を前記抵抗部の外周端部から渦巻き状に内周へ向かう案内壁としたことを特徴とする。
(3)(2)の回転ダンパーにおいて、前記ハウジングの底面と前記ハウジングの天井の少なくとも一方の前記空気停留部と対応する部分に空気保持部を設けたことを特徴とする。
(4)(1)の回転ダンパーにおいて、前記空気停留部を前記抵抗部の外周側に設け、前記案内手段を前記抵抗部の内周側から外周側へ通じる凹溝としたことを特徴とする。
(5)(4)の回転ダンパーにおいて、前記凹溝の外側の前記抵抗部に周回突壁を設けたことを特徴とする。
(6)(4)または(5)の回転ダンパーにおいて、前記ハウジングの底面と前記ハウジングの天井の少なくとも一方の前記空気停留部と対応する部分に空気保持部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、抵抗部に凹部あるいは孔からなる空気停留部を設け、ローターの回転によってハウジング内の空気が空気停留部へ移動するように案内する案内手段を設けたので、組立時に、ハウジング内に混入した空気を空気停留部に集めて止めることができる。
したがって、ローターが双方向へ回転しても、ハウジング内に混入した空気が抵抗部を乗り越えなくなり、ハウジング内に混入した空気に起因する異音の発生を防止することができる。
そして、空気停留部を抵抗部の内周側に設け、案内手段を抵抗部の外周端部から渦巻き状に内周へ向かう案内壁としたので、ハウジング内に混入した空気を案内壁で空気停留部へ向かわせ、ハウジング内に混入した空気を負圧の発生しない部分に止めることができる。
さらに、ハウジングの底面とハウジングの天井との少なくとも一方の前記空気停留部と対応する部分に空気保持部を設けたので、ハウジング内に混入した空気を空気保持部に保持させ、空気保持部内に止めることができる。
また、空気停留部を抵抗部の外周側に設け、案内手段を抵抗部の内周側から外周側へ通じる凹溝としたので、ハウジング内に混入した空気を凹溝で空気停留部へ向かわせ、空気停留部内に止めることができる。
そして、凹溝の外側の抵抗部に周回突壁を設けたので、ハウジング内に混入した空気を、制動トルク発生部分であるハウジングの内周面と抵抗部の外周面との間へ流入しないように、空気停留部内に止めることができる。
さらに、ハウジングの底面とハウジングの天井の少なくとも一方の前記空気停留部と対応する部分に空気保持部を設けたので、ハウジング内に混入した空気を空気保持部に保持させ、空気保持部内に止めることができる。
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施例である回転ダンパーの断面図、図2は図1に示したローターの拡大断面図、図3は図2に示したローターの平面図、図4は図2に示したローターの底面図である。
図1において、Dは回転ダンパーを示し、合成樹脂製のケース11と、このケース11内に収容された粘性流体としてのシリコーンオイル21と、ケース11内に収められ、ケース11から外部へ一部が突出する軸部32にケース11内のシリコーンオイル21中を移動する抵抗部36が設けられた合成樹脂製のローター31と、このローター31の軸部32が貫通する貫通孔52が設けられ、ケース11の開口を閉塞する合成樹脂製のキャップ51と、このキャップ51とローター31の軸部32との間からシリコーンオイル21が漏れるのを防止するシール部材としてのOリング61と、キャップ51から突出するローター31の軸部32に取り付けられた合成樹脂製の被駆動歯車71とで構成されている。
なお、ハウジングは、ケース11と、キャップ51とで構成されている。
上記したケース11は、平面形状が円形の底部13の外縁に周回させて円筒壁部14が設けられたケース本体12と、底部13の底面の中心に設けられた円柱状の軸支部16と、ケース本体12の外周に、例えば、180度の間隔で放射方向へ設けられ、取付孔18を備えた取付フランジ17とで構成されている。
そして、底部13の底面内周側(後述する薄肉部分37の内周側部分に対応する部分)には、空気Aを流出しないように保持する、例えば、周回した空気保持部としての空気保持溝13aが設けられている。
また、円筒壁部14の上側には、円筒壁部14の内周面を延長した面を内周面とする、周回した薄肉突出円筒部分14aが設けられている。
なお、15はケース本体12内に形成された収容部を示し、シリコーンオイル21を収容する部分であり、薄肉突出円筒部分14aから下側の部分に相当する。
上記したローター31は、円柱状の軸部32と、この軸部32に180度の間隔で放射状に平板部を延出させた、平面形状が円をIカットした抵抗部36とで構成されている。
この抵抗部36のIカットに切除された部分が、組立時に、ケース11内に混入する空気Aを初期段階で溜める空気室に相当する。
そして、軸部32には、底面にケース11の軸支部16が回転可能に係合する円筒形状の窪み33が設けられ、キャップ51から突出する部分に、IカットされたIカット段部34が設けられ、Iカットされた平面部分(垂直面)にそれぞれ水平方向の嵌合溝35が設けられている。
また、抵抗部36には、図2および図3に示すように、上側に、外周端部から渦巻き状(左回り)に内周(側)へ向かう薄肉部分37が対称に設けられ、この薄肉部分37の外側壁が、ローター31の回転によってケース11内の空気Aを薄肉部分37(の中心)へ移動するように案内する案内手段としての案内壁38となっており、また、図2および図4に示すように、下側に、外周端部から渦巻き状(左回り)に内周(側)へ向かう薄肉部分37が対称に設けられ、この薄肉部分37の外側壁が、ローター31の回転によってケース11内の空気Aを薄肉部分37(の中心)へ移動するように案内する案内手段としての案内壁38となっている。
なお、2つの薄肉部分37は繋がっている。
そして、薄肉部分37は、全体として凹部からなる空気停留部として機能するが、特に、内周側部分が空気停留部として機能する。
上記したキャップ51には、中心に、ローター31の軸部32が貫通する貫通孔52が設けられ、この貫通孔52の下側に、下端まで達するように円筒状に肉抜きされた、Oリング61を収容する拡径段部53が設けられ、下側面(天井面)内周側に、薄肉部分37の内側部分よりも少し外側ではあるが、空気Aを流出しないように保持する、例えば、周回した空気保持部としての空気保持溝54が設けられ、さらに、下側の外縁に、ケース本体11の薄肉突出円筒部分14aが嵌合する周回した嵌合凹溝55が設けられている。
また、被駆動歯車71には、Iカット状の取付孔72が中心に設けられ、この取付孔72の平面部分に、ローター31の軸部32に設けた嵌合溝35に嵌合する嵌合突条73が設けられている。
次に、回転ダンパーDの組立の一例について説明する。
まず、ローター31の軸部32をOリング61に嵌め、窪み33および抵抗部36の部分にシリコーンオイル21を塗布した後、窪み33内へケース11の軸支部16を嵌合させるように、収容部15内へ軸部32の一部および抵抗部36を収容する。
そして、収容部15内へ適量のシリコーンオイル21を注入した後、貫通孔52内へ軸部32を挿入しながら薄肉突出円筒部分14aをキャップ51の嵌合凹溝55内に嵌合させ、ケース11の開口をキャップ51で閉塞する。
このようにしてケース11の開口をキャップ51で閉塞すると、薄肉突出円筒部分14a内の空気Aはほとんどケース11外へ排出され、薄肉突出円筒部分14aとキャップ51とは密着するとともに、拡径段部53内にOリング61が収容され、Oリング61が軸部32とキャップ51との間からシリコーンオイル21が漏れるのを防止する。
次に、薄肉突出円筒部分14aとキャップ51との間を、例えば、高周波溶着で周回するように溶着して密閉する。
そして、キャップ51から突出した軸部32を被駆動歯車71の取付孔72内へ圧入させると、嵌合突条73が嵌合溝35に嵌合することにより、回転ダンパーDの組立が終了する。
次に、動作について説明する。
まず、ローター31が上側から見て、図3に実線矢印で示すように、反時計方向へ回転すると、シリコーンオイル21中で抵抗部36が反時計方向へ回転し、抵抗部36にシリコーンオイル21の粘性抵抗およびせん断抵抗が作用するので、ローター31の回転を制動する。
したがって、ローター31に取り付けられた被駆動歯車71が噛み合う歯車、ラックなどの回転または移動を制動してその回転または移動をゆっくりとさせる。
このようにローター31が反時計方向へ回転するとき、抵抗部36の外側の下流に負圧部が発生するので、この負圧部に、組立時にケース11内に混入した空気Aが実線で示すように追従して移動する。
しかし、ローター31が反時計方向へ回転するとき、抵抗部36の下側に、図4に示すように、薄肉部分37および案内壁38が設けられているので、前回ローター31が、図3に点線矢印で示すように、時計方向へ回転したときに抵抗部36の外側の下流に発生する負圧部に追従して移動した点線で示す空気は、薄肉部分37へ乗り上げ、案内壁38で案内されて薄肉部分37の内側(周)部分に集まる。
そして、ローター31が上側から見て、図3に点線矢印で示すように、時計方向へ回転すると、シリコーンオイル21中で抵抗部36が時計方向へ回転し、抵抗部36にシリコーンオイル21の粘性抵抗およびせん断抵抗が作用するので、ローター31の回転を制動する。
したがって、ローター31に取り付けられた被駆動歯車71が噛み合う歯車、ラックなどの回転または移動を制動してその回転または移動をゆっくりとさせる。
このようにローター31が時計方向へ回転するとき、抵抗部36の外側の下流に負圧部が発生するので、この負圧部に、組立時にケース11内に混入した空気Aが点線で示すように追従して移動する。
しかし、ローター31が時計方向へ回転するとき、抵抗部36の上側に、図3に示すように、薄肉部分37および案内壁38が設けられているので、前回ローター31が、実線矢印で示すように、反時計方向へ回転したときに抵抗部36の外側の下流に発生する負圧部に追従して移動した実線で示す空気は、薄肉部分37へ乗り上げ、案内壁38で案内されて薄肉部分37の内側(周)部分に集まる。
このようにして薄肉部分37の内側(周)部分に集まった空気Aは、ローター31が回転しても、ほとんど負圧が発生しないので、薄肉部分37の内側(周)部分に止まる。
そして、薄肉部分37の内側(周)部分に集まった空気Aは、空気保持溝13a,54に保持され、空気保持溝13a,54内に止まる。
上述したように、この発明の第1実施例によれば、抵抗部36に薄肉部分37を設け、ローター31の回転によってケース11内の空気Aが薄肉部分37の内周へ移動するように渦巻き状で内周へ向かう案内壁38を設けたので、空気Aを薄肉部分37の内周側に集めて止めることができる。
したがって、ローター31が双方向へ回転しても、ケース11内に混入した空気Aが抵抗部36を乗り越えなくなり、ケース11内に混入した空気Aに起因する異音の発生を防止することができるとともに、空気Aを負圧の発生しない部分(薄肉部分37の内側(周)部分)に止めることができる。
さらに、空気保持溝13a,54を設けたので、空気Aを空気保持溝13a,54に保持させ、空気保持溝13a,54内に止めることができる。
図5はこの発明の第2実施例である回転ダンパーの断面図、図6は図5に示したローターの拡大断面図、図7は図6に示したローターの平面図、図8は図6に示したローターの底面図であり、図1〜図4と同一または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
これらの図において、合成樹脂製のローター31は、ケース11内に収められ、ケース11から外部へ一部が突出する軸部32と、この軸部32に設けられ、ケース11内のシリコーンオイル21中を移動する、平面視円形をした平板状の抵抗部36Aとで構成されている。
そして、抵抗部36Aには、内周側の同心円上に90度分割で4つの円弧状の、組立時に、ケース11内に混入する空気Aを初期段階で溜める空気室として機能する貫通した孔39が設けられ、この孔39の外側に、孔39よりも少し大きな角度で4つの円弧状突条40が同心円上に90度分割で設けられ、この円弧状突条40と所定間隔をおいた外周縁に周回突壁42が設けられている。
なお、円弧状突条40および周回突壁42は、図7および図8に示すように、抵抗部36Aの上下(表裏)に設けられている。
そして、円弧状突条40と周回突壁42との間が凹部からなる環状の空気停留部43を形成し、円弧状突条40の間が、抵抗部36Aの内周側から外周側へ通じる案内手段としての凹溝41を形成している。
また、空気保持溝13a,54は、空気停留部43に対応させて底部13、キャップ51の外周側に設けられている。
次に、回転ダンパーDの組立は第1実施例と同様になるので、その説明を省略し、動作について説明する。
まず、ローター31が上側から見て時計方向あるいは反時計方向へ回転すると、シリコーンオイル21中で抵抗部36Aが時計方向あるいは反時計方向へ回転し、抵抗部36Aにシリコーンオイル21の粘性抵抗およびせん断抵抗が作用するので、ローター31の回転を制動する。
したがって、ローター31に取り付けられた被駆動歯車71が噛み合う歯車、ラックなどの回転または移動を制動してその回転または移動をゆっくりとさせる。
このようにローター31が回転するとき、孔39に溜まっている組立時にケース11内に混入した空気Aは、孔39から出ることがある。
このようにして孔39から出た空気Aは、負圧の発生し易い外周側へと向かい、円弧状突条40の内周側を円周方向へ進んだ後、凹溝41から環状の空気停留部43へと流入し、この空気停留部43に集まる。
そして、空気停留部43に集まった空気Aは、空気保持溝13a,54に保持され、空気保持溝13a,54内に止まる。
上述したように、この発明の第2実施例によれば、空気停留部43を抵抗部36Aの外周側に設け、案内手段を抵抗部36Aの内周側から外周側へ通じる凹溝41としたので、ケース11内に混入した空気Aを凹溝41で空気停留部43へ向かわせ、空気停留部43内に止めることができる。
そして、凹溝41の外側の抵抗部36Aに周回突壁42を設けたので、ケース11内に混入した空気Aを、トルク発生部分であるケース11の内周面と抵抗部36Aの外周面との間へ流入しないように、空気停留部43内に止めることができる。
さらに、ケース11の底面外周側とキャップ51の下側面(天井面)外周側とに空気保持溝13a,54を設けたので、ケース11内に混入した空気Aを空気保持溝13a,54に保持させ、空気保持部43内に止めることができる。
上記した実施例では、薄肉部分37を抵抗部36の端まで延ばした例を示したが、薄肉部分37を抵抗部36の途中までとし、この薄肉部分37に連なる溝などの案内手段を抵抗部36の端まで延ばしてもよい。
そして、案内手段としての案内壁38を渦巻き状に形成した例を示したが、空気Aを内側へ案内できればよいので、直線状であってもよい。
また、空気貯留部を凹部からなる薄肉部分37、環状の空気貯留部43とした例を示したが、空気貯留部を孔としても同様に機能し、空気貯留部43は円弧状であってもよい。
さらに、ケース11に軸支部16を設け、軸部32に窪み33を設けてローター31を回転可能に支持する例を示したが、ケースに窪みを設け、軸部に軸支部を設ける構成としてもよい。
また、軸部32に抵抗部36,36Aを一体成形した例を示したが、軸部と抵抗部とを別々に成形し、例えば、角軸と角孔との関係で一体的に回転するように構成してもよい。
そして、ハウジングをケース11およびキャップ51で構成し、ケース11にシリコーンオイル21の収容部15を設け、ローター31の軸部32が貫通する貫通孔52をキャップ51に設け、キャップ51と軸部32との間からシリコーンオイル21が漏れるのをOリング61で防止する構成とした例を示したが、キャップにシリコーンオイルの収容部を設け、ローターの軸部が貫通する貫通孔をケースに設け、ケースと軸部との間からシリコーンオイルが漏れるのをOリングで防止する構成としてもよい。
また、粘性流体としてシリコーンオイル21を用いた例を示したが、同様に機能する他の粘性流体、例えば、グリースなどを用いることもできる。
この発明の第1実施例である回転ダンパーの断面図である。 図1に示したローターの拡大断面図である。 図2に示したローターの平面図である。 図2に示したローターの底面図である。 この発明の第2実施例である回転ダンパーの断面図である。 図5に示したローターの拡大断面図である。 図6に示したローターの平面図である。 図6に示したローターの底面図である。
符号の説明
D 回転ダンパー
11 ケース(ハウジング)
12 ケース本体
13 底部
13a 空気保持溝(空気保持部)
14 円筒壁部
14a 薄肉突出円筒部分
15 収容部
16 軸支部
17 取付フランジ
18 取付孔
21 シリコーンオイル(粘性流体)
31 ローター
32 軸部
33 窪み
34 Iカット段部
35 嵌合溝
36 抵抗部
36A 抵抗部
37 薄肉部分(空気停留部)
38 案内壁(案内手段)
39 孔(空気室)
40 円弧状突条
41 凹溝(案内手段)
42 周回突壁
43 空気停留部
51 キャップ(ハウジング)
52 貫通孔
53 拡径段部
54 空気保持溝(空気保持部)
55 嵌合凹溝
61 Oリング(シール部材)
71 被駆動歯車
72 取付孔
73 嵌合突条
A 空気

Claims (6)

  1. ハウジングと、
    このハウジング内に収容された粘性流体と、
    前記ハウジング内に収められ、前記ハウジングから一部が突出する軸部に前記ハウジング内の前記粘性流体中を移動する抵抗部が設けられたローターと、
    前記軸部と前記ハウジングとの間から前記粘性流体が漏れるのを防止するシール部材と、
    からなる回転ダンパーにおいて、
    前記抵抗部に凹部あるいは孔からなる空気停留部を設け、
    前記ローターの回転によって前記ハウジング内の空気が前記空気停留部へ移動するように案内する案内手段を設けた、
    ことを特徴とする回転ダンパー。
  2. 請求項1に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記空気停留部を前記抵抗部の内周側に設け、
    前記案内手段を前記抵抗部の外周端部から渦巻き状に内周へ向かう案内壁とした、
    ことを特徴とする回転ダンパー。
  3. 請求項2に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記ハウジングには、
    前記ハウジングの底面と前記ハウジングの天井の少なくとも一方の前記空気停留部と対応する部分に空気保持部を設けた、
    ことを特徴とする回転ダンパー。
  4. 請求項1に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記空気停留部を前記抵抗部の外周側に設け、
    前記案内手段を前記抵抗部の内周側から外周側へ通じる凹溝とした、
    ことを特徴とする回転ダンパー。
  5. 請求項4に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記凹溝の外側の前記抵抗部に周回突壁を設けた、
    ことを特徴とする回転ダンパー。
  6. 請求項4または請求項5に記載の回転ダンパーにおいて、
    前記ハウジングの底面と前記ハウジングの天井の少なくとも一方の前記空気停留部と対応する部分に空気保持部を設けた、
    ことを特徴とする回転ダンパー。
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