JP5307741B2 - ダンパー - Google Patents

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Description

この発明は、粘性流体を使用した回転式のダンパーに関し、ローター部から張り出す羽根部の拡径時に、当該ローター部の軸方向の隙間が小となる制動領域を、ハウジングないしキャップに設けることで、ハウジング内の隙間の広狭と、ローター部の外径の変化との相乗効果により、ローター部の回転方向による発生トルクの変化を大きく設定することができるようにしたものである。
従来、第1ローター部にスパイラル状に延びるブレード部を設けたダンパーが知られている(特許文献1の段落番号「0014」及び図4参照)。
上記した従来の第1ローター部を一方の回転方向、例えば時計方向に回転すると、ブレード部の先端部がハウジングの内周面から離れ、低トルクとなる(特許文献1の段落番号「0020」及び「0021」、並びに図4及び図7参照)。
これに対し、上記した従来の第1ローター部を他方の回転方向、例えば反時計方向に回転すると、ブレード部の先端部がハウジングの内周面に当接し、シリコンオイルがオリフィスのみを流れるため、高トルクとなる(特許文献1の段落番号「0022」及び「0023」、並びに図4及び図7参照)。
また、従来、ローター部に放射状に延びる複数間の羽根部を設け、羽根部の基部側にくびれ部を形成し、狭幅とすることで、粘性流体から受ける抵抗に応じて羽根部を弾性変形し易くするとともに、羽根部の円弧面とハウジングの内周壁とで最も近接する位置におけるクリアランスを変えるようにしたダンパーが知られている(特許文献1の段落番号「0030」及び「0046」、並びに図1及び図6参照)。
特開平08-296687号公報 特許第4181831号公報
しかし、上記した従来の特許文献1に記載のダンパーは、第1ローター部の外径を単に変化させていただけであったので、発生トルクを変化させていたので、トルクの変化量が比較的、少ないという問題点があった。
また、上記した従来の特許文献2に記載のダンパーも、従来の特許文献1に記載のダンパーと同様に、ローター部の外径を単に変化させていただけであったので、発生トルクを変化させていたので、トルクの変化量が比較的、少ないという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、ローター部から張り出す羽根部の拡径時に、当該ローター部の軸方向の隙間が小となる制動領域を、ハウジングないしキャップに設けることで、ハウジング内の隙間の広狭と、ローター部の外径の変化との相乗効果により、ローター部の回転方向による発生トルクの変化を大きく設定することができるようにしたものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、ハウジングないしキャップの軸方向に設けた環状凸部により、ハウジング内の軸方向の隙間を狭くすることができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、ローター部の回転方向に張り出した張出部を羽根部に設けることで、当該張出部が粘性流体に押されて羽根部を変形し易くすることができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、羽根部をスパイラル状とすることで、ローター部の回転方向により、その外径を変化させることができるようにしたものである。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5に記載の発明は、ローター部の軸方向に突出した突起部を羽根部に設けることで、ハウジング内の軸方向の隙間を狭くすることができるようにしたものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第1に、ダンパー(10)は、例えば図1〜4に示すように、次の構成を備える。
(1)ハウジング(20)
ハウジング(20)は、略円筒状を成し、粘性流体(図示せず)が充填されたものである。
(2)キャップ(30)
キャップ(30)は、ハウジング(20)の蓋となるものである。
(3)ローター部(40)
ローター部(40)は、ハウジング(20)内を回転可能に軸支されたものである。
(4)羽根部(42)
羽根部(42)は、ローター部(40)から張り出すものである。
第2に、羽根部(42)は、例えば図14に示すように、次の構成を備える。
(5)変形部(44)
変形部(44)は、粘性流体(図示せず)から受ける抵抗に応じて一方の回転方向では当該羽根部(42)を拡径させ、他方の回転方向では当該羽根部(42)を縮径させるものである。
第3に、ハウジング(20)ないしキャップ(30)には、例えば図1に示すように、羽根部(42)の拡径時に、ローター部(40)の軸方向の隙間が小となる制動領域(A)を設けた。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、制動領域(A)は、例えば図1、図8及び図13に示すように、キャップ(30)の軸方向に設けた環状凸部(84,95)である。
なお、ハウジング(20)に、環状凸部(84)を設け、キャップ(30)に環状凸部(95)を設けたが、これらに限定されず、ハウジング(20)とキャップ(30)とのいずれか一方にのみ、環状凸部を設けても良い。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、羽根部(42)には、例えば図14及び図17に示すように、ローター部(40)の回転方向に張り出した張出部(45)を設けた。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、羽根部(42)が、例えば図14に示すように、スパイラル状である。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、羽根部(42)には、例えば図23及び図24に示すように、ローター部(40)の軸方向に突出した突起部(110,111)を設けた。
なお、羽根部(42)には、キャップ(30)に向かって突出した突起部(110)と、ハウジング(20)に向かって突出した突起部(111)との計2個の突起部(110,111)を設けたが、これらに限定されず、いずれか一方のみを設けても良い。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、ローター部から張り出す羽根部の拡径時に、当該ローター部の軸方向の隙間が小となる制動領域を、ハウジングないしキャップに設けることで、ハウジング内の隙間の広狭と、ローター部の外径の変化との相乗効果により、ローター部の回転方向による発生トルクの変化を大きく設定することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、ハウジングないしキャップの軸方向に設けた環状凸部により、ハウジング内の軸方向の隙間を狭くすることができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、例えば図1、図8及び図13に示すように、ローター部の回転方向に張り出した張出部を羽根部に設けることで、当該張出部が粘性流体に押されて羽根部を変形し易くすることができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、羽根部をスパイラル状とすることで、ローター部の回転方向により、その外径を変化させることができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5に記載の発明によれば、ローター部の軸方向に突出した突起部を羽根部に設けることで、ハウジング内の軸方向の隙間を狭くすることができる。
図21の左半の拡大図である。 歯車を取り付けた状態のダンパーの分解斜視図である。 歯車を取り付けた状態のダンパーの平面図である。 歯車を取り付けた状態のダンパーの縦断面図である。 ハウジングの正面図である。 ハウジングの平面図である。 ハウジングの底面図である。 右半を断面にしたハウジングの側面図である。 図6のB−B線に沿う断面図である。 キャップの平面図である。 キャップの縦断面図である。 キャップの底面図である。 図10のC−C線に沿う断面図である。 ローター部の斜視図である。 ローター部の正面図である。 ローター部の側面図である。 ローター部の平面図である。 ローター部の底面図である。 図17のD−D線に沿う断面図である。 ダンパーの平面図である。 図20のE−E線に沿う断面図である。 図20のF−F線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、同図はローター部の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、同図はダンパーの一部断面図である。
(ダンパー10)
図1〜4中、10は、ダンパーを示すものであり、このダンパー10は、回転式のものであり、図示しないが、内部に充填されたシリコンオイル等の粘性流体の抵抗を利用したものである。
ダンパー10は、図1〜4に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)〜(5)については、後述する。
(1)ハウジング20
(2)キャップ30
(3)ローター部40
(4)シール部材50
(5)歯車60
なお、ダンパー10のパーツは、上記した(1)〜(5)に限定されない。
(ハウジング20)
ハウジング20は、図2及び図6〜9に示すように、略円筒状を成し、粘性流体(図示せず)が充填されたものである。ハウジング20は、適度な弾性と剛性とを有する、例えばPC(ポリカーボネート)等の熱可塑性樹脂により一体的に成形されている。
具体的には、ハウジング20には、図2及び図6〜9に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)外周壁70
(2)底壁80
なお、ハウジング20の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(キャップ30)
キャップ30は、図2及び図10〜13に示すように、ハウジング20の蓋となるものである。キャップ30は、適度な弾性と剛性とを有する、例えばPC(ポリカーボネート)等の熱可塑性樹脂により一体的に成形されている。
具体的には、キャップ30には、図2及び図10〜13に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)上壁90
(2)外縁部100
なお、キャップ30の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(ローター部40)
ローター部40は、図2及び図14〜19に示すように、ハウジング20内を回転可能に軸支されたものである。ローター部40は、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性樹脂により一体的に成形されている。
具体的には、ローター部40には、図2及び図14〜19に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(6)については、後述する。
(1)シャフト部41
(2)羽根部42
(3)軸穴43
(4)変形部44
(5)張出部45
(6)リブ46
なお、ローター部40の各部は、上記した(1)〜(6)に限定されない。
(シール部材50)
シール部材50は、図1、図2及び図4に示すように、オーリングから構成され、ローター部40の後述するシャフト部41にはめ込まれている。シール部材50により、シャフト部41の外周と、キャップ30の後述する貫通孔92との間のシールを行っている。
(歯車60)
歯車60は、図1、図2及び図4に示すように、キャップ30からハウジング20外に突出したローター部40の後述するシャフト部41の先端部に固定される。
(シャフト部41)
シャフト部41は、図1、図2及び図14〜19に示すように、ハウジング20内の後述する固定軸82に軸支されるとともに、キャップ30の後述する貫通孔92を通してハウジング20外に突出する。シャフト部41の先端部は、断面が非円形、例えば四角形に形成されている。
(羽根部42)
羽根部42は、図2及び図14〜19に示すように、ローター部40から張り出すものである。羽根部42は、2個形成され、スパイラル状に延びている。
具体的には、羽根部42は、図14及び図17に示すように、中央から外側に巻き付くように互い違いに延びている。すなわち、シャフト部41の直径方向に位置する2箇所の外周から、上方から見て反時計回りに、約270度の角度、スパイラル状乃至は渦巻き状に延びている。各羽根部42は、断面が角柱形の棒状に形成されている。
なお、羽根部42を2個形成したが、これに限定されず、1個、或いは3個以上形成しても良い。また、羽根部42をスパイラル状に形成したが、これに限定されず、放射状に形成しても良い。
(軸穴43)
軸穴43は、図1、図18及び図19に示すように、シャフト部41の底部に形成され、ハウジング20内の後述する固定軸82にはまり込むものである。ローター部40は、固定軸82にはまり込んだ軸穴43を中心に、ハウジング20内に回転可能に支持される。
(変形部44)
変形部44は、図14、図17及び図18に示すように、粘性流体(図示せず)から受ける抵抗に応じて一方の回転方向では当該羽根部42を拡径させ、他方の回転方向では当該羽根部42を縮径させるものである。変形部44は、羽根部42の根もと部分に位置する。
(張出部45)
張出部45は、図14及び図17に示すように、ローター部40の回転方向に張り出したものである。張出部45は、羽根部42と変形部44との間であって、外周側に位置し、羽根部42の先端部に向かってその回転方向の幅が徐々に広くなるように斜めに傾斜している。
張出部45は、ローター部40の回転時に粘性流体(図示せず)に押され、羽根部を変形、すなわち縮径し易くすることができる。
(リブ46)
リブ46は、図14、図17及び図19に示すように、シャフト部41の周囲から変形部44に向かって延び、段状に高くなり、変形部44に向かって徐々に低く形成されている。
リブ46は、キャップ30の後述する段部94と対向し、ローター部40の肉厚を厚くし、補強の目的で設けられている。
(外周壁70)
外周壁70は、図1、図5、図6、図8及び図9に示すように、上面が開放した円筒形に形成され、内周面71を有する。
(底壁80)
底壁80は、図1及び図6〜9に示すように、外周壁70の底面を塞ぐものであり、円板型に形成されている。
具体的には、底壁80には、図1及び図6〜9に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、底壁80の各部は、次の(1)〜(4)に限定されない。
(1)底面81
底面81は、図1及び図6〜9に示すように、底壁80の底に位置する。
(2)固定軸82
固定軸82は、図1、図6、図8及び図9に示すように、底面81の中心からハウジング20内に突出する。固定軸82には、ローター部40の軸穴43が回転可能にはまり込む。
(3)隆起部83
隆起部83は、図1、図6、図8及び図9に示すように、固定軸82の周囲に位置し、底面81より一段高くなり、上方に向かって凸状に突出し、全体として環状に形成されている。
(4)環状凸部84
環状凸部84は、図1、図6、図8及び図9に示すように、外周壁70の内周面71に沿って位置し、底面81より一段高くなり、上方に向かって凸状に突出し、全体として環状に形成されている。
なお、環状凸部84を連続して形成したが、これに限定されず、間欠的に形成しても良いし、又、環状凸部84の上面を平坦に形成したが、これに限定されず、傾斜させたり、或いは高低差を有する波形等の非平坦に形成しても良い。
一方、底壁80は、図1、図6、図8及び図9に示すように、外周側の環状凸部84と、内周側の隆起部83との間に位置し、環状凸部84及び隆起部83より一段低くなり、環状に形成されている。
(上壁90)
上壁90は、図1及び図10〜13に示すように、ハウジング20の開口正面を塞ぐものであり、円板型に形成されている。
具体的には、上壁90には、図1及び図10〜13に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、上壁90の各部は、次の(1)〜(6)に限定されない。
(1)内面91
内面91は、図1及び図11〜13に示すように、ハウジング20の底面81と対向する内面に位置する。
(2)貫通孔92
貫通孔92は、図1及び図10〜13に示すように、上壁90の中心に位置し、内外に貫通する。貫通孔92には、ローター部40のシャフト部41が挿通し、シャフト部41はハウジング20の内外に突出する。
(3)内縁部93
内縁部93は、図1及び図11〜13に示すように、貫通孔92の周囲に位置し、上方に向かって断面L字形に屈曲し、全体として環状に形成されている。
(4)段部94
段部94は、図1及び図11〜13に示すように、内縁部93の下側に位置し、内面91より一段低くなり、下方に向かって凸状に突出し、全体として環状に形成されている。段部94の側面と、内縁部93の下面で囲まれる空間内には、ローター部40のシャフト部41にはめ込まれたシール部材50が位置する。
(5)環状凸部95
環状凸部95は、図1及び図11〜13に示すように、ハウジング20の環状凸部84と対向して位置し、内面91より一段低くなり、下方に向かって凸状に突出し、全体として環状に形成されている。
なお、環状凸部95を連続して形成したが、これに限定されず、間欠的に形成しても良いし、又、環状凸部95の下面を平坦に形成したが、これに限定されず、傾斜させたり、或いは高低差を有する波形等の非平坦に形成しても良い。
一方、内面91は、図1及び図11〜13に示すように、外周側の環状凸部95と、内周側の段部94との間に位置し、環状凸部95及び段部94より一段高くなり、環状に形成される。
(6)嵌合溝96
嵌合溝96は、図1及び図11〜13に示すように、最外周に位置し、環状凸部95より一段高くなり、全体として環状に形成されている。嵌合溝96には、ハウジング20の外周壁70がはまり込む。
(外縁部100)
外縁部100は、図1及び図11〜13に示すように、上壁90の外周を環状に縁取るものであり、ハウジング20の外周壁70の外側にはまり込む。
(制動領域Aと非制動領域B)
ハウジング20ないしキャップ30には、図1に示すように、羽根部42の拡径時に、ローター部40の軸方向の隙間が「小」となる制動領域Aを設けている。
具体的には、制動領域Aは、ハウジング20ないしキャップ30の軸方向に設けた環状凸部84,95から構成している。
なお、ハウジング20に、環状凸部84を設け、キャップ30に環状凸部95を設けたが、これらに限定されず、ハウジング20とキャップ30とのいずれか一方にのみ、環状凸部を設けても良い。
制動領域Aの内周側には、図1及び図11〜13に示すように、非制動領域Bを設けている。非制動領域Bは、ローター部40の軸方向の隙間が「大」となる領域である。
具体的には、非制動領域Bは、環状凸部84より一段低くなったハウジング20の底面81と、底面81と対向し、環状凸部95より一段高くなったキャップ30の内面91から構成している。
なお、ハウジング20に、底面81を設け、キャップ30に内面91を設けたが、これらに限定されず、ハウジング20の底面81を単独で設けたり、或いはキャップ30の内面91を単独でも設けても良い。
(ダンパー10の動作)
つぎに、上記した構成を備え、粘性流体(図示せず)を内部に充填した組み立て状態のダンパー10の動作について説明する。
まず、ローター部40のシャフト部41を、図20において、時計回りに回転すると、羽根部42が拡径する。このため、羽根部42の先端部が、ハウジング20内の軸方向の隙間が「小」となる外周側の制動領域Aに広がる。
軸方向の隙間が「小」の部分では、ハウジング20内で回転する羽根部42に大きな干渉力、すなわちトルクが発生する。
同時に、羽根部42の外径が大きくなることで、羽根部42の先端部がハウジング20の内周面71に当接する。このため、粘性流体(図示せず)の流路が狭められ、大きなトルクが発生する。
これらの相乗効果により、ダンパー10の発生トルクが増加する。
なお、試作品での評価においては、粘度30万CS(Centi Stokes、動粘度の単位)のオイルを使用し、発生トルクは約17mN・m(トルクの単位)であった。
これに対し、ローター部40のシャフト部41を、図20において、反時計回りに回転すると、羽根部42が縮径する。このため、羽根部42の先端部が、ハウジング20内の軸方向の隙間が「大」となる内周側の非制動領域Bに位置する。
軸方向の隙間が「大」の部分では、ハウジング20内で回転する羽根部42に発生する干渉力、すなわちトルクが弱まる。
同時に、羽根部42の外径が小さくなり、羽根部42の先端部がハウジング20の内周面71から離れる。このため、羽根部42とハウジング20の内周面71との間に円周方向の隙間が発生し、当該隙間を粘性流体(図示せず)が流れるため、トルクの発生が抑えられる。
これらの相乗効果により、ダンパー10の発生トルクが減少する。
なお、試作品での評価においては、粘度30万CS(Centi Stokes、動粘度の単位)のオイルを使用し、発生トルクは約8mN・m(トルクの単位)であった。その結果、約2倍のトルク差が出せた。
本ダンパー10により、回転方向によりトルクの異なるダンパーを提供でき、ワンウェイ(1Way)タイプのダンパーとしても使用可能である。
(第2の実施の形態)
図23及び図24を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態の特徴は、先に図1〜22を用いて説明した第1の実施の形態の制動領域Aを構成する環状凸部84,95を省き、これらに代えて、図23及び図24に示すように、ローター部40の軸方向に突出した突起部110,111を羽根部42に設けた点にある。
すなわち、第1に、ハウジング20には、図24に示すように、第1の実施の形態の環状凸部84を設けていない。
第2に、キャップ30にも、図24に示すように、第1の実施の形態の環状凸部95を設けていない。
第3に、羽根部(42)の先端部には、図23及び図24に示すように、キャップ30の内面91に向かってローター部40の軸方向、すなわち上方に向かって凸状に突出した突起部110を設けている。
第4に、羽根部42の先端部には、図24に示すように、ハウジング20の底面81に向かってローター部40の軸方向、すなわち下方に向かって凸状に突出した突起部111を設けている。
なお、本実施の形態の説明においては、先に図1〜22を用いて説明した第1の実施の形態と同一の構成部分については同一の符号を用いて、説明を省略する。
本実施の形態によれば、ローター部40の軸方向に突出した突起部110,111を羽根部42に設けることで、ハウジング20内の軸方向の隙間を狭くすることができる。
なお、羽根部42には、キャップ30に向かって突出した突起部110と、ハウジング20に向かって突出した突起部111との計2個の突起部110,111を設けたが、こらに限定されず、いずれか一方のみを設けても良い。例えば、キャップ30に向かって突出した突起部110を省き、ハウジング20に向かって突出した突起部111を単独で設けた場合には、第1の実施の形態のキャップ30の環状凸部95を残しておいても良いし、或いは当該環状凸部95を省いたままの状態としておいても良い。また、ハウジング20に向かって突出した突起部111を省き、キャップ30に向かって突出した突起部110を単独で設けた場合も同様である。
一方、突起部110,111を羽根部42の先端部に設けたが、これに限定されず、羽根部42の長さの途中に設けても良い。また、突起部110,111の上下の面を、平坦に形成したが、これに限定されず、傾斜させたり、或いは高低差を有する波形等の非平坦に形成しても良い。
(第1の実施の形態)
10 ダンパー
20 ハウジング 30 キャップ
40 ローター部
41 シャフト部 42 羽根部
43 軸穴 44 変形部
45 張出部 46 リブ
50 シール部材 60 歯車
70 外周壁 71 内周面
80 底壁
81 底面 82 固定軸
83 隆起部 84 環状凸部
90 上壁
91 内面 92 貫通孔
93 内縁部 94 段部
95 環状凸部 96 嵌合溝
100 外縁部
A 制動領域 B 非制動領域
(第2の実施の形態)
110,111 突起部

Claims (5)

  1. 略円筒状を成し、粘性流体が充填されたハウジングと、
    前記ハウジングの蓋となるキャップと、
    前記ハウジング内を回転可能に軸支されたローター部と、
    前記ローター部から張り出す羽根部とを備え、
    前記羽根部は、
    粘性流体から受ける抵抗に応じて一方の回転方向では当該羽根部を拡径させ、
    他方の回転方向では当該羽根部を縮径させる変形部を備え、
    前記ハウジングないし前記キャップには、
    前記羽根部の拡径時に、前記ローター部の軸方向の隙間が小となる制動領域を設けたことを特徴とするダンパー。
  2. 前記制動領域は、
    前記ハウジングないし前記キャップの前記軸方向に設けた環状凸部であることを特徴とする、請求項1に記載のダンパー。
  3. 前記羽根部には、
    前記ローター部の回転方向に張り出した張出部を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のダンパー。
  4. 前記羽根部が、スパイラル状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のダンパー。
  5. 前記羽根部には、
    前記ローター部の前記軸方向に突出した突起部を設けたことを特徴とする、請求項1に記載のダンパー。
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