JP4272262B2 - ファルネシルトランスフェラーゼ阻害性nまたはc結合イミダゾール置換1,8−環付加キノリノン誘導体 - Google Patents
ファルネシルトランスフェラーゼ阻害性nまたはc結合イミダゾール置換1,8−環付加キノリノン誘導体 Download PDFInfo
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Description
癌遺伝子はシグナル伝達経路のタンパク質成分をコードしていることが多く、細胞増殖および有糸分裂誘発を刺激することになる。培養細胞中の癌遺伝子が発現すると、細胞の形質転換を惹起し、それは細胞が軟寒天中で増殖することができそして細胞が非形質転換細胞によって示される接触阻害を欠く密集したフォーカスとして増殖することを特徴とする。一定の癌遺伝子の突然変異および/または異常発現(overexpression)はヒトの癌に関与していることが多い。特定グループの癌遺伝子は、哺乳類、鳥類、昆虫類、軟体類、植物、真菌および酵母中で同定されたrasとして知られている。哺乳類ras癌遺伝子のファミリーは三つの主要メンバー(「イソフォーム」)、即ち、H−ras、K−rasおよびN−ras癌遺伝子よりなる。これらのras癌遺伝子は、総称的にp21rasとして知られている高度に関連性のあるタンパク質をコードしている。血漿膜に結合すると、p21rasの突然変異型または発がん性形態は、悪性腫瘍細胞の形質転換および制御されていない増殖のためのシグナルを提供する。このトランスフォーミング潜在力を獲得するためには、p21rasオンコタンパク質の前駆物質は、カルボキシル末端テトラペプチド中に位置するシステイン残基の酵素的に促進されるファルネシル化を受けなければならない。それ故、この改変を促進する酵素、ファルネシルプロテイントランスフェラーゼの阻害剤は、p21rasの膜結合を防止しそしてras形質転換腫瘍の異常な増殖を遮断する。それ故、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤は、rasがトランスフォーメーションに寄与している腫瘍についての抗癌剤として極めて有用である可能性があることが一般的に認められている。
rasの突然変異を受けた発がん性形態はしばしば多数のヒト癌中、最も顕著には50%を超える結腸および膵臓癌中に見出されるから(Kohl等,Science,第260巻,1834−1837,1993)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤はこれらの種類の癌に対して極めて有用でありうるものと示唆されてきた。
欧州特許第0,371,564号明細書には、レチノイン酸のプラズマ除去を抑制する(1H−アゾ−1−イルメチル)置換キノリンおよびキノリノン誘導体が記載されている。これらの化合物の幾つかはまたプロゲスチンからのアンドロゲンの形成を抑制しそして/またはアロマターゼ酵素複合体の作用を抑制する能力を有する。
意外にも、新規な本化合物は、すべて、窒素−または炭素−結合イミダゾールを有する1,8−環付加2−キノリノン部分の4位にフェニル置換基を有し、ファルネシルプロテイントランスフェラーゼ阻害活性を示すことが見い出された。
本発明は、式(I)
式中、
点線は任意の結合を表し;
Xは酸素または硫黄であり;
−A−は式
−CH=CH− (a−1)、
−CH2−CH2− (a−2)、
−CH2−CH2−CH2− (a−3)、
−CH2−O− (a−4)、
−CH2−CH2−O− (a−5)、
−CH2−S− (a−6)、
−CH2−CH2−S− (a−7)、
−CH=N− (a−8)、
−N=N= (a−9)、または
−CO−NH− (a−10)
で示される二価基であり;
ここで、場合により1個の水素原子はC1-4アルキルまたはAr1によって置換されていてもよく;
R1およびR2は各々独立して水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1-6アルキル、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C2−C6アルケニル、C1-6アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルオキシC1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルオキシカルボニル、アミノC1-6アルキルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキルオキシ、Ar2、Ar2−C1-6アルキル、Ar2−オキシ、Ar2−C1-6アルキルオキシであるか;或いは
隣接する位置にある場合、R1およびR2は一緒になって式
−O−CH2−O− (b−1)、
−O−CH2−CH2−O− (b−2)、
−O−CH=CH− (b−3)、
−O−CH2−CH2− (b−4)、
−O−CH2−CH2−CH2− (b−5)、または
−CH=CH−CH=CH− (b−6)
で示される二価基を形成してもよく;
R3およびR4は各々独立して水素、ハロ、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、Ar3−オキシ、C1-6アルキルチオ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、トリハロメチル、トリハロメトキシであるか、或いは隣接する位置にある場合、R3およびR4は一緒になって式
−O−CH2−O− (c−1)、
−O−CH2−CH2−O− (c−2)、または
−CH=CH−CH=CH− (c−3)
で示される二価基を形成してもよく;
R5は式
で示される基であり、
ここで、R13は水素、ハロ、Ar4、C1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルチオ、アミノ、C1-6アルキルオキシカルボニル、C1-6アルキルS(O)C1-6アルキルまたはC1-6アルキルS(O)2C1-6アルキルであり;
R14は水素、C1-6アルキルまたはジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルであり;
R6は水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、シアノ、ハロC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、シアノC1-6アルキル、アミノC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキル、C1-6アルキルチオC1-6アルキル、アミノカルボニル−C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニルC1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニルC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、Ar5、Ar5−C1-6アルキルオキシC1-6アルキルであるか、或いは式
−O−R7 (e−1)、
−S−R7 (e−2)、または
−N−R8R9 (e−3)
で示される基であり;ここで、
R7は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、Ar6、Ar6−C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニルC1-6アルキル、または式−Alk−OR10もしくは−Alk−NR11R12の基であり;
R8は水素、C1-6アルキル、Ar7またはAr7−C1-6アルキルであり;
R9は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、Ar8、Ar8−C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニルC1-6アルキル、Ar8−カルボニル、Ar8−1-6アルキルカルボニル、アミノカルボニルカルボニル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキルカルボニル、ヒドロキシ、C1-6アルキルオキシ、アミノカルボニル、ジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキルカルボニル、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、または式−Alk−OR10もしくは−Alk−NR11R12の基であり;
ここで、AlkはC1-6アルカンジイルであり;
R10は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、ヒドロキシC1-6アルキル、Ar9またはAr9−C1-6アルキルであり;
R11は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、Ar10またはAr10−C1-6アルキルであり;
R12は水素、C1-6アルキル、Ar11、Ar11−C1-6アルキルであり;そして
Ar1〜Ar11は各々独立してフェニル、またはハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルで置換されたフェニルから選ばれる、
で示される化合物、それらの薬学的に許容されうる酸付加塩または立体化合的異性体型に関する。
R13はまた式(d−1)のイミダゾール環中の窒素原子の一つに結合していてもよい。その場合、窒素に結合している場合のR13の意味は、水素、Ar4、C1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニル、C1-6アルキルS(O)−C1-6アルキルまたはC1-6アルキルS(O)2C1-6アルキルに限定される。
上記の定義および下記で使用されるように、ハロはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードの総称であり;C1-4アルキルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、1−メチルエチル、2−メチルプロピルなどのような1〜4個の炭素原子を有する直鎖状および分枝鎖状の飽和炭化水素基を表し;C1-6アルキルは、例えば、ペンチル、2−メチルブチル、ヘキシル、2−メチルペンチルなどのような5〜6個の炭素原子を有するC1-4アルキルおよびそれらの高級同族体を含み;C1-6アルカンジイルは、例えば、メチレン、1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、1,5−ペンタンジイル、1,6−ヘキサンジイルまたはそれらの分枝鎖状の異性体のような1〜6個の炭素原子を有する二価の直鎖状および分枝鎖状の飽和炭化水素基を表し;C2-6アルケニルは、例えば、エテニル、2−プロペニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、3−メチル−2−ブテニルなどのような一つの二重結合を含有しそして2〜6個の炭素原子を有する直鎖状および分枝鎖状の炭化水素基を表す。用語「S(O)」はスルホキシドを指しそして「S(O)2」はスルホンを指す。
薬学的に許容されうる酸付加塩は、上記で示されるように、式(I)の化合物が形成することができる治療的に活性な無毒性の酸付加塩型を含んでなることを意図している。塩基性を有する式(I)の化合物は、該塩基型を適当な酸で処理することによって、それらの薬学的に許容されうる酸付加塩に転化することができる。適当な酸は、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば、塩酸または臭化水素酸;硫酸;硝酸;リン酸などのような無機酸;或いは例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸(即ち、ブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サルチル酸、p−アミノサルチル酸、パモ酸などのような有機酸を含んでなる。
用語、酸付加塩はまた、式(I)の化合物が形成することができる水和物および溶媒付加型を含んでなる。かかる型の例は、例えば、水和物、アルコラートなどである。
用語、式(I)の化合物の立体化学的異性体型は、上記で使用されているように、同一の連鎖の結合によって結合している同一の原子から構成されているが、式(I)の化合物が有してもよい交換可能でない種々の三次元構造を有するすべての可能な化合物を表す。特記または特別に指示しない限り、化合物の化合的名称は、該化合物が有するすべての可能な立体化学的異性体型の混合物を包含する。該混合物は、該化合物の基礎分子構造のすべてのジアステレオマーおよび/または鏡像異性体を含有してもよい。純粋な形態または相互の混合状態にある、式(I)の化合物のすべての立体化学的異性体型は、本発明の範囲内に包含されることが意図されている。
式(I)の化合物の幾つかはまたそれらの互変異性体型で存在してもよい。かかる型は、上記の式中で明白には示されていないが、本発明の範囲内に包含されることが意図されている。
−A−が式(a−4)、(a−5)、(a−6)、(a−7)または(a−8)の二価基である場合、該二価基中のCH2またはCH部分は好適には、式(I)の化合物の2−キノリノン部分または式(II)、(IV)、(VI)および(VII)の中間体の窒素原子に結合している。
下記で使用される場合、用語「式(I)の化合物」はまた薬学的に許容されうる酸付加塩およびすべての立体異性体型を含むことを意図している。
興味を起こさせる化合物のグループは、以下の制限の一つまたはそれ以上が適用される式(I)の化合物よりなる:
a)点線は任意の結合を表す;
b)XはOまたはSである;
c)R1およびR2は各々独立して水素、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、トリハロメチルまたはトリハロメトキシ;特に水素、ハロまたはC1-6アルキルから選ばれる;
d)R3およびR4は各々独立して水素、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、トリハロメチルまたはトリハロメトキシ;特に水素、ハロ、C1-6アルキルまたはC1-6アルキルオキシから選ばれる;
e)R5は式(d−1)の基であり、ここで、R13が水素またはC1-6アルキルであるか;或いはR5は式(d−2)の基であり、ここで、R13が水素またはC1-6アルキルでありそしてR14が水素またはC1-6アルキルである;
f)R6は水素、ヒドロキシ、ハロC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、シアノC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニルC1-6アルキル、または−NR8R9の基であり、ここでR8が水素またはC1-6アルキルでありそしてR9が水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルオキシC1-6アルキルカルボニルであり;特にR6は水素、ヒドロキシ、ハロまたはアミノである;
g)−A−は(a−1)、(a−2)、(a−3)、(a−4)、(a−5)、(a−8)、(a−9)または(a−10)である。
特定グループの化合物は、点線が結合を表し;XがOまたはSであり;R2が水素でありそしてR1がハロ、好適にクロロ、特に3−クロロであり;R4が水素でありそしてR3がハロ、好適にはクロロ、特に4−クロロであり;R5が式(d−1)の基であり、ここで、R13が水素またはC1-6アルキルであり;そしてR6が水素である式(I)のそれらの化合物よりなる。
他の特定グループの化合物は、点線が結合を表し;XがOまたはSであり;R2が水素でありそしてR1がハロ、好適にクロロ、特に3−クロロであり;R4が水素でありそしてR3がハロ、好適にはクロロ、特に4−クロロであり;R5が式(d−2)の基であり、ここで、R13が水素またはC1-6アルキルでありそしてR14が水素であり;R6が水素、ヒドロキシ、ハロまたはアミノである式(I)のそれらの化合物よりなる。
好適な化合物は、点線が結合を表し;Xが酸素であり;R1が3−クロロであり;R2が水素であり;R3が4−クロロであり;R4が水素であり;R5が式(d−1)の基であり、ここで、R13が水素またはC1-6アルキルであり;R6が水素であり、そして−A−が(a−1)、(a−2)または(a−3)である式(I)のそれらの化合物である。
他の好適な化合物は、点線が結合を表し;Xが酸素であり;R1が3−クロロであり;R2が水素であり;R3が4−クロロであり;R4が水素であり;R5が式(d−2)の基であり、ここで、R13が水素でありそしてR14がC1-6アルキルであり;R6がアミノであり;そして−A−が(a−1)、(a−2)または(a−3)である式(I)のそれらの化合物である。
式(I)の最も好適な化合物は、
7−(3−クロロフェニル)−9−[(4−クロロフェニル)−1H−イミダゾール−1−イルメチル]−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−5−オン;
7−(3−クロロフェニル)−9−[(4−クロロフェニル)−1H−イミダゾール−1−イルメチル]−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン;
8−[アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−6−(3−クロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン;および
8−[アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−6−(3−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−5−オン;それらの立体異性体型および薬学的に許容されうる酸付加塩である。
R6がヒドロキシでありそしてR5が式(d−2)(式中、R14がC1-6アルキルである)の基である式(I)の化合物は、該化合物は式(I−a−1)の化合物と呼称され、式(II)の中間体ケトンを、式(III−1)の中間体と、反応させることによって製造されてもよい。該反応は、例えば、テトラヒドロフランのような適当な溶媒中の、例えば、ブチルリチウムのような適当な強塩基の存在および、例えば、トリエチルクロロシランのような適当なシラン誘導体の存在を必要とする。後処理操作法の間に中間体シラン誘導体は加水分解される。シラン誘導体と同様な保護基を用いる他の操作法もまた適用することができる。
また、R6がヒドロキシでありそしてR5が式(d−2)(式中、R14が水素である)の基である式(I)の化合物は、該化合物は式(I−a−2)の化合物と呼称され、式(II)の中間体ケトンを、式(III−2)の中間体と、反応させることによって製造されてもよく、式(III−2)中、PGは、例えば、スルホニル基、例えば、ジメチルアミノスルホニル基のような保護基であり、それは付加反応の後に除去することができる。該反応は式(I−a−1)の化合物の製造の場合と同様に行い、次いで保護基PGを除去し、式(I−a−2)の化合物を得る。
式(I−g)の化合物は、R5が式(d−1)の基を表す式(I)の化合物と定義され、式(XVIII)の中間体を、式(XVII)の中間体で、N−アルキル化することによって製造することができ、式(XVII)中、Wは、例えば、クロロ、ブロモ、メタンスルホニルオキシまたはベンゼンスルホニルオキシのような適当な離脱基である。反応は、例えば、アセトニトリルのような反応不活性な溶媒中で、場合により、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたはトリエチルアミンのような適当な塩基の存在下で行われる。撹拌は反応速度を促進してもよい。反応は便宜的には、室温と反応混合物の還流温度との範囲内の温度で行われてもよい。
また、式(I−g)の化合物は、例えば、1,1′−カルボニルジイミダゾールのような、Yが炭素または硫黄である式(XIX)の中間体を、式(XVI)の中間体で、N−アルキル化することによって製造することができる。
該反応は便宜的には、例えば、テトラヒドロフランのような反応不活性な溶媒中、場合により水素化ナトリウムのような塩基の存在下、室温と反応混合物の還流温度との範囲内の温度で行われてもよい。
式(I−g)の化合物はまた、欧州特許第0,293,978号明細書、第12頁、第33行乃至第13頁、第20行に記載のように、式(XVII)の中間体をアンモニアと反応させ、次いでイソチオシアン酸エステルで処理することによって製造されてもよい。
式(I−a)の化合物は、式(I−a)の化合物を、例えば、酢酸中、ホルムアミドの存在下で撹拌することのような適当な還元条件に置くことによって、R6が水素である式(I)の化合物と定義される式(I−b)の化合物に転化することができる。
さらに、式(I−a)の化合物は、式(I−a)の化合物を、例えば、塩化チオニルまたは三臭化リンのような適当なハロゲン化剤と反応させることによって、R6がハロである式(I−c)の化合物に転化することができる。引き続いて、式(I−c)の化合物を式H−NR8R9の試薬で反応不活性な溶媒中で処理し、式(I−d)の化合物を得ることができる。
Xが硫黄である式(I)の化合物と定義される式(I−f)の化合物は、Xが酸素である式(I)の化合物と定義される式(I−e)の対応する化合物を、五硫化リンまたはLawesson試薬のような試薬と、例えば、ピリジンのような適当な溶媒中で反応させることによって製造されてもよい。
点線が結合を表す式(II)の中間体と定義される式(II−b)の中間体は、点線が結合を表わさない式(II)の中間体と定義される式(II−a)の中間体を、例えば、臭素で、例えば、ブロモベンゼンのような適当な溶媒中で処理するか、またはヨウ素で酢酸および酢酸カリウムの存在下で処理するような当該技術分野で既知の酸化方法に従う酸化によって製造することができる。
該酸化反応は、二価基−A−が酸化される副生成物を生成することができる。例えば、−A−が(a−2)である式(II−a)の中間体の酸化によって、−A−が(a−1)である式(II−b)の中間体が生成してもよい。
R6が水素である式(XVI)の中間体は、該化合物は式(XVI−a)で表わされ、式(II)の中間体を、例えば、ホウ水素化ナトリウムのような適当な還元剤と、例えば、メタノールのような適当な溶媒中で、反応させることによって製造することができる。場合により、式(XVI)の中間体は、R6が水素である式(XVII)の中間体に、該化合物は式(XVII−a)で表わされ、(XVI−a)を、例えば、塩化メタンスルホニルオキシのような適当な試薬、または、例えば、POCl3もしくはSOCl2のようなハロゲン化剤で処理することによって転化されてもよい。
式(II−a)の中間体は、式(IV)の中間体を、式(V)の中間体と、ポリリン酸(PPA)の存在下で、室温と反応混合物の還流温度との範囲内の温度で反応させることによって製造することができる。場合により、該反応は反応不活性な溶媒中で行われてもよい。
別法として、式(II−a)の中間体は、式(IV)の中間体をポリリン酸(PPA)の存在下で環化し、引き続いてかくして得た中間体(VI)を式(VIII)の中間体でPPAの存在下で処理する二段合成法で製造することができる。該二段合成法は「ワン−ポット」合成法で行われてもよいか、或いは、所望により、式(VI)の中間体は、式(V)の中間体との反応前に単離されそして精製されてもよい。
式(IV)の中間体は、Xが酸素または硫黄でありそしてZがヒドロキシまたはハロである式(VIII)の中間体を、式(VII)の中間体で、例えば、ジクロロメタンのような反応不活性な溶媒中で、例えば、トリエチルアミンのような塩基の存在下で処理し、反応中に遊離した酸を取得することによって製造することができる。
式(II−b−1)の中間体は、Xが酸素でありそして−A−が式(a−4)または式(a−5)の二価基である式(II−b)の中間体であり、式(IX)の中間体から出発して製造することができる。該中間体(IX)は便宜的には、対応する当該技術分野で既知のケトンを保護することによって製造される。式(IX)の中間体を、式(X)の中間体と、水酸化ナトリウムのような塩基の存在下、アルコール、例えば、メタノールのような適当な溶媒中で撹拌する。かくして得た式(XI)の中間体は、式(XII)の中間体に、酸、例えば、TiCl3のような適当な試薬の存在下、水の存在下か;或いは酸性条件下、例えば、白金−カーボンのような適当な触媒の存在下で水素化し;引き続いて無水酢酸による処理によって転化される。式(XII)の中間体は、例えば、カリウムtert−ブトキシドのような塩基の存在下で閉環され、引き続いて加水分解され、式(XIII)の中間体を得る。式(XVIII)の中間体のメトキシ基が、例えば、三臭化ホウ素のような適当な試薬による処理によってヒドロキシに転化された後、式(XIV)の中間体は、A′が式(a−4)または式(a−5)の二価基である式(XV)の中間体で処理され、式(II−b−1)の中間体を得る。
式(I)の化合物および中間体の幾つかはそれらの構造中に少なくとも一つのステレオジェン中心を有する。このステレオジェン中心はRまたはS配置に存在してもよい。
上記に記載の方法で製造された式(I)の化合物は一般的に鏡像異性体のラセミ混合物であり、それは当該技術分野で既知の分割操作法に従って相互に分離することができる。式(I)のラセミ化合物は、対応するジアステレオマー塩型に、適当なキラル酸を用いる反応によって転化されてもよい。該ジアステレオマー塩型は引き続いて、例えば、選択的または分別結晶化によって分離され、そして鏡像異性体はそれらからアルカリによって遊離される。式(I)の化合物の鏡像異性体型を分離する他の方式は、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーを含む。該純粋立体化学的異性体型はまた、適当な出発物質の対応する該純粋立体化学的異性体型から誘導されてもよいが、但し反応は立体特異的に起こる。好適には、特異的な立体異性体が所望される場合、該化合物は、製造の立体特異的方法によって合成される。これらの方法は有利的には鏡像異性体的に純粋な出発物質を使用する。
式(I)の化合物、それらの薬学的に許容されうる酸付加塩および立体異性体型は、それがファルネシルプロテイントランスフェラーゼ(FPTase)を阻害する点において貴重な薬理的特性を有し、それは薬理学的実施例C−1およびC−2で得られる結果によって証明することができる。
さらに、R5が式(d−2)の基である式(I)の化合物はまたゲラニルゲラニルトランスフェラーゼ(GGTase)を阻害することができると考えられる。
本発明は、本発明の化合物の有効量を投与するこによって、形質転換細胞を含む、細胞の異常な増殖を阻止する方法を提供する。細胞の異常な増殖とは、正常な調節機構から独立した細胞増殖を指す(例えば、接触阻害の消失)。これは、(1)活性化ras癌遺伝子を発現する腫瘍細胞(腫瘍);(2)rasプロテインが他の遺伝子の腫瘍形成突然変異の結果として活性化されている腫瘍細胞;(3)異常なras活性化が起こる他の増殖性疾患の良性および悪性の細胞;の異常な増殖を含む。さらに、ras癌遺伝子が、腫瘍細胞増殖に及ぼす直接の効果によるのみならず、間接的に、即ち、腫瘍誘発性血管新生を促進することによって、生体内腫瘍の増殖に貢献するすることが文献で示唆された(Rak.J.等,Cancer Research,55,4575−4580、1995)。それ故、薬理学的ターゲッティング突然変異ras癌遺伝子は多分、一部、腫瘍誘発性血管新生を阻害することによって、生体内の固体腫瘍増殖を抑圧することができる。
本発明はまた、本発明の化合物の有効量を、かかる治療が必要である被検者、例えば、哺乳類(およびさらに特にヒト)に投与することによって腫瘍の増殖を阻害する方法を提供する。特に、本発明は、本発明の化合物の有効量に投与によって、活性化ras癌遺伝子を発現する腫瘍の増殖を阻害する方法を提供する。阻害されてもよい腫瘍の例は、これらに限定されないが、肺癌(例えば、腺癌)、膵癌(例えば、外分泌膵癌のような膵癌)、結腸癌(例えば、結腸腺癌および結腸腺腫のような結腸直腸癌)、リンパ球様リネージの造血腫瘍(例えば、急性リンパ球白血病、B細胞リンパ腫、Burkettリンパ腫)、骨髄性白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AML))、甲状腺小胞癌、骨髄形成異常症候群(MDS)、間葉起点の腫瘍(例えば、繊維肉腫および横紋筋腫)、黒色腫、奇形癌、神経芽腫、神経膠腫、皮膚の良性腫瘍(例えば、角化棘細胞腫瘍)、乳癌、腎癌、卵巣癌、膀胱癌および表皮癌である。
本発明はまた、rasタンパク質が遺伝子中の腫瘍形成性突然変異の結果として異常に活性化されている、即ち、ras自体が突然変異によって腫瘍形成型に活性化されていない、良性および悪性の増殖性疾患を阻止する方法を提供し、該阻害は本明細書に記載の化合物の有効量をかかる治療が必要な被験者に投与することによって達成される。例えば、良性の増殖性疾患、神経繊維腫、またはrasがチロシンキナーゼ癌遺伝子の突然変異もしくは重複発現のために活性化されている腫瘍は本発明の化合物によって阻害されてもよい。
それ故、本発明は、薬剤としての使用のための式(I)の化合物並びに一つまたはそれ以上の上記の症候を治療するための薬剤の製造のための式(I)のこれらの化合物の使用を開示する。
それらの有用な薬理学的特性を考慮して、主題化合物は、投与目的のための種々の医薬形態に製剤されてもよい。
本発明の医薬組成物を製造するために、活性成分として、塩基または酸付加塩型の特定の化合物の有効量は、薬学的に許容されうる担体と緊密な混合状態で組み合わされ、その担体は投与のために必要な製剤の形態に依存して多種類の形態を取ってもよい。これらの医薬組成物は望ましくは、好適には、経口的、直腸的、経皮的、または、非経口的注射による投与に適する単位剤形とする。例えば、組成物を経口剤形に製剤する場合、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤および液剤のような経口液体製剤の場合は、例えば、水、グリコール、油、アルコールなどのような通常の薬学的媒体のいずれか、または散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合は澱粉、糖、カオリン、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などのような固体担体が使用されてもよい。それらの投与の容易さのために、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口単位剤形であり、その場合固体医薬担体が明白に使用される。非経口組成物の場合、担体は通常、例えば、溶解性を助成する他の成分が含まれてもよいが、少なくとも大部分、滅菌水を含んでなる。例えば、担体が食塩溶液、グルコース溶液または食塩およびグルコース溶液の混合物を含んでなる注射液剤が製剤されてもよい。注射懸濁剤も製剤されてもよく、その場合適当な液体担体、懸濁化剤などが使用されてもよい。経皮投与に適した組成物では、担体は場合により、浸透増強剤および/または適当な湿潤剤を、場合により少比率のいずれかの性質をもつ適当な添加剤と組み合わせて含んでなり、その添加剤は皮膚に対して顕著な有害効果を引き起こさない。該添加剤は皮膚に対する投与を容易にしてもよくそして/または所望の組成物を製造するのに役に立ってもよい。これらの組成物は種々な方法、例えば、経皮パッチとして、スポット・オンとして、軟膏として投与されてもよい。上記の医薬組成物を、投与の容易性および用量の均一性のために単位剤形に製剤することは特に有利である。本出願の明細書および請求の範囲で使用されるように、単位剤形とは、単位用量として適する物理的に分離した単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果を生み出すために算出された活性成分の所定量を含有する。かかる単位剤形の例は、錠剤(スコアドまたはコーティング錠剤を含む)、カプセル剤、丸剤、散剤パケット、カシェ剤、注射液剤または懸濁剤、茶さじ一杯、大さじ一杯など、およびそれらのセグリゲイテッド・マルチプルである。
当業者ならば、本明細書の下記に記載する試験結果から有効量を容易に決定することができる。一般的に、有効量は、0.01mg/kg〜100mg/kg体重、特に0.05mg/kg〜10mg/kg体重であると考えされる。必要な用量を、2、3、4またはそれ以上の副用量として1日中の適当な間隔で投与することは適当であってもよい。該副用量は、例えば、単位剤形当たり0.5〜500mg、特に1mg〜200mgの活性成分を含有する単位剤形として製剤されてもよい。
以下の実施例は説明の目的のために提供される。
実験の部
下記では、「ACN」はアセトニトリルを意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「DIPE」はジイソプロピルエーテルを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味しそして「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味する。
式(I)の幾つかの化合物について、絶対的立体化学配置は実験的には決定されなかった。それらの場合、実際立体化学的配置をさらに調べることなく、最初に単離された立体化学的異性体型は「A」と呼称されそして二番目は「B」を呼称される。
A.中間体の製造
実施例A.1
トリエチルアミン(9.2ml)を、DCM(200ml)中のインドリン(20g)の溶液に室温で添加し、混合物を5℃まで冷却した。DCM(100ml)中の塩化m−クロロ−シナモイル(40g)の溶液を滴下し、混合物を室温で48時間撹拌した。水を添加し、有機層をデカントし、水で洗浄し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル90/10)によって精製し、41g(73%)の1−[3−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−2−プロペニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール(中間体37)を得た。
同様な方法で、1−[3−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−2−プロペニル]−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(中間体38)を合成した。
実施例A.2
中間体37(40g)およびポリリン酸(350g)を撹拌し、140℃で16時間加熱した。4−クロロ安息香酸(44g)を添加し、溶液を撹拌し、140℃で2時間30分間加熱した。混合物を80℃まで冷却し、氷を注意深く添加し、混合物を室温まで戻した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、アンモニア水溶液で塩基性にした。沈殿物をDCMに溶かし、濾過した。有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH99.5/0.5〜99/1)によって精製し、12g(20%)の(±)−8−(4−クロロベンゾイル)−6−(3−クロロフェニル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−4−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(中間体11)を得た。
同様な方法で、(±)−9−(4−クロロベンゾイル)−7−(3−クロロフェニル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−5−オン(中間体8)を合成した。
実施例A.3
ブロモベンゼン(80ml)中の臭素(4.2ml)の混合物を、ブロモベンゼン(300ml)中の中間体11(34.2g)の溶液に室温で滴下した。混合物を撹拌し、一晩還流した。混合物を室温まで冷却し、アンモニア水溶液で塩基性にした。溶媒を蒸発させた。残留物をDCMと水の間に分配させた。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM)によって精製した。二つのフラクションを収集し、16gの8−(4−クロロベンゾイル)−6−(3−クロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(中間体24)および2.1g(6.2%)の8−(4−クロロベンゾイル)−6−(3−クロロフェニル)−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(中間体25)を得た。
実施例A.4
酢酸(150ml)中の中間体(9)(20.9g)、ヨウ素(32.8g)および酢酸カリウム(19g)の混合物を130℃で3日間撹拌した。混合物を氷およびNaHSO3上に暖かいまま注ぎ出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH99/1〜97/3)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をジエチルエーテル中に溶かし、濾過し、乾燥し、16.9g(81%)の8−(4−クロロベンゾイル)−1,2−ジヒドロ−6−フェニル−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(中間体21)を得た。
実施例A.5
a)メチルベンゼン(320ml)中の(4−クロロフェニル)(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)メタノン(40.7g)、1,2−エタンジオール(31.2ml)および4−メチルベンゼンスルホン酸(5.31g)の混合物を撹拌し、Dean−Stark装置を使用して還流した。混合物をK2CO3(10%)で洗浄し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をDIPEから結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、22.48g(50.4%)の2−(4−クロロフェニル)−2−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)−1,3−ジオキソラン(中間体39)を得た。
b)中間体(39)(22.48g)および3−クロロベンゼンアセトニトリル(15ml)を、メタノール(91ml)中の水酸化ナトリウムの溶液に添加した。混合物を撹拌し、24時間還流した。氷水を添加した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、エタノールで洗浄し、乾燥した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/シクロヘキサン60/40)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させ、8.5g(27.3%)の3−(3−クロロフェニル)−5−[2−(4−クロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]−7−メトキシ−2,1−ベンゾイソオキサゾール(中間体40)を得た。
c)濃HCl(3.5ml)およびTHF(140ml)中の中間体(40)(14g)の混合物を、触媒として白金−炭(5%;1.4g)を用い、メタノール(0.35ml)中のチオフェンの10%溶液の存在下で、2.4×105Pa(2.4バール)圧で、6時間水素化した。適切なH2の吸収の後、触媒をセライトを通して濾過し、濾液を蒸発乾固した。残留物を2−プロパノンおよびDIPE中に溶かした。沈殿物を濾過し、乾燥し、11.8g(84.3%)の[2−アミノ−5−(4−クロロベンゾイル)−3−メトキシフェニル](3−クロロフェニル)メタノン(中間体41)を得た。
d)トルエン(150ml)中の中間体(41)(11.7g)および無水酢酸(28ml)の混合物を撹拌し、24時間還流した。溶媒を蒸発乾固した。生成物をさらに精製することなく使用し、14.5gのN−アセチル−N−[2−(3−クロロベンゾイル)−4−(4−クロロベンゾイル)−6−メトキシフェニル]アセトアミド(中間体42)を得た。
e)カリウム−tert−ブトキシド(13.5g)を、ジメチルエーテル(150ml)中の中間体(42)(14.5g)の混合物に、小分けして添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、次いで加水分解した。溶媒を蒸発させた。水を添加した。混合物をDCMで抽出し、デンカントした。有機層を乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固し、11g(86.6%)の6−(4−クロロフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−8−メトキシ−2(1H)−キノリノン(中間体43)を得た。
f)DCM中の三臭化ホウ素(1M;95ml)を、DCM(100ml)中の中間体(43)(10g)の混合物に、0℃で滴下した。混合物を室温で一晩撹拌し、次いで加水分解し、K2CO3(10%)でアルカリ性にし、CH2Cl2/CH3OH90/10で抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固した。生成物をさらに精製することなく使用し、9.6gの6−(4−クロロフェニル)−4−(3−クロロフェニル)−8−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン(中間体44)を得た。
g)ACN(120ml)およびDCM(180ml)中の中間体(44)(15g)、1,2−ジブロモエタン(12.6ml)、炭酸カリウム(20.2g)および塩化トリカプリルイルメチルアンモニウム(Aliquat336)(1.6ml)の混合物を50℃で24時間撹拌し、次いで室温まで冷却した。水を添加した。混合物をデカントし、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/EtOAc95/5)によって精製した。二つの純粋なフラクションを収集し、それらの溶媒を蒸発させ、4.5g(28.6%)の9−(4−クロロフェニル)−7−(3−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−5H−ピリド[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−5−オン(中間体45)を得た。
h)水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)(0.21g)を、メタノール(30ml)およびTHF(30ml)中の中間体(45)(2.5g)の混合物に、5℃で添加した。混合物を5℃で30分間撹拌し、次いで加水分解し、DCMで抽出し、デンカントした。有機層を乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固し、2.3gの(±)−7−(3−クロロフェニル)−9−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシメチル]−2,3−ジヒドロ−5H−ピリド[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−5−オン(中間体46)を得た。
i)塩化チオニル(30ml)中の中間体(46)(2.3g)の混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固した。生成物をさらに精製することなく使用し、2.6gの(±)−9−[クロロ(4−クロロフェニル)−メチル]−7−(3−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−5H−ピリド[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−5−オン(中間体47)を得た。
同様な方法で、(±)−8−[クロロ(4−クロロフェニル)−メチル]−6−(3−クロロフェニル)−2H,4H−オキサゾロ[5,4,3−ij]キノリン−4−オン(中間体48)も製造した。
実施例A.6
中間体(37)(23g)およびポリリン酸(PPA)(120g)を140℃で24時間撹拌した。混合物を氷水中に注ぎ出し、濾過し、水で洗浄し、NH3(水性)中で撹拌し、水で洗浄し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。このフラクションの一部をジエチルエーテル/2−プロパノンから結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、0.6gの(±)−6−(3−クロロフェニル)−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(中間体3)を得た。
実施例A.7
a)ピリジン(25ml)を、DCM(200ml)中の3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン(17.8g)の混合物に添加した。混合物を氷浴上で冷却し、DCM(100ml)中の塩化m−クロロ−シナモイル(33g)の混合物中に注ぎ出した。混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物をデカントした。有機層を乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固し、残留物を得て、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン/酢酸エチル80/20)によって精製し、ACN/ジエチルエーテルから再結晶し、26g(65.8%)の4−[3−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−2−プロペン−1−イル]−2,3−ジヒドロ−4H−1,4−ベンゾオキサジン(中間体51)を得た。
b)AlCl3(7.2g)を、クロロベンゼン(50ml)中の中間体(51)(5g)の混合物に添加した。混合物を撹拌し、80℃で2時間還流し、次いで氷上に注ぎ出し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、溶媒を蒸発させた。残留物をDCM中に溶かし、濾過し、CH2Cl2/ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥し、残留物を得て、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH99/1)によって精製し、3.4g(62%)の(±)−7−(3−クロロフェニル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−5H−ピリド[1,2,3−de]−1,4−ベンゾオキサジン−5−オン(中間体7)を得た。
実施例A.8
a)ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、22.4ml)を、THF(50ml)中の1−メチルイミダゾール(2.94g)の混合物に、−70℃で窒素流下で添加した。混合物を−70℃で30分間撹拌した。塩化トリエチルシリル(6ml)を添加した。混合物を室温まで戻しそして−70℃まで冷却した。ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、22.4ml)を添加した。混合物を−70℃で1時間撹拌し、次いで−15℃まで戻しそして−70℃まで冷却した。中間体12(3.8g)を小分けして添加した。混合物を−10℃まで戻した。水を添加し、混合物を酢酸エチルおよび少量のメタノールで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH95/5/0.2)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させ、4g(88%)の(±)−4−(3−クロロフェニル)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−8−メトキシ−2(1H)−キノリノン(中間体49)を得た。
b)DCM中の三臭化ホウ素溶液(1M;27.6ml)を、DCM(30ml)中の中間体(49)(2.8g)の溶液に、10℃で添加した。混合物を室温で5時間撹拌した。水を徐々に添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥し、2.9g(100%)の(±)−4−(3−クロロフェニル)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−8−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン(中間体50)を得た。
実施例A.9
水素化ホウ素ナトリウム(0.51g)を、メタノール(20ml)およびTHF(10ml)中の中間体(23)(2.9g)の溶液に、室温で小分けして添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水中に注ぎ込み、蒸発させた。メタノールを添加し、混合物をDCMで抽出し、デンカントした。有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させ、2.9g(100%)の(±)−7−(3−クロロフェニル)−9−[ヒドロキシ(4−クロロフェニル)メチル]−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]−キノリジン−5−オン(中間体52)を得た。
同様な方法で、(±)−7−(3−クロロフェニル)−9−[ヒドロキシ(4−クロロフェニル)メチル]−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]−キノリジン−5−オン(中間体53)を合成した。
実施例A.10
塩化メタンスルホニル(1.6ml)を、DCM(30ml)中の中間体(52)(2.6g)およびトリエチルアミン(4.1ml)の溶液に滴下し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水中に注ぎ込み、デカントした。有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させ、3.4gの(±)−7−(3−クロロフェニル)−9−[ヒドロキシ(4−クロロフェニル)メチル]−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]−キノリジン−5−オン(中間体54)を得た。
実施例A.11
a)1,1′−カルボニルジイミダゾール(41g)を、DCM(700ml)中の2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロ−安息香酸(55g)の混合物に、室温で小分けして添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。N−メトキシ−メタンアミン塩酸塩(24.6g)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、水で加水分解した。沈殿物を濾過し、濾液をデカントした。有機層を乾燥し、溶媒を蒸発乾固した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/酢酸エチル98/2)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。沈殿物を3N HCl(250ml)中に溶かした。混合物を室温で4時間撹拌した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥し、23gの2−アミノ−5−ブロモーN−メトキシ−N−メチル−3−ニトロベンズアミド(中間体55、融点129℃)を得た。
b)THF(300ml)中の1−ブロモ−3−クロロフェニル(37.3ml)の混合物を、少量のTHF中のマグネシウム(7.7g)の混合物に滴下し、その間温度を50℃〜60℃に保った。混合物を室温で1時間撹拌し、5℃まで冷却した。THF(300ml)中の中間体(55)(30.7g)の混合物を滴下した。混合物を5℃で15分間撹拌し、加水分解し、酢酸エチルで抽出し、セライトを通して濾過し、デンカントした。有機層を乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/シクロヘキサン50−50)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させ、17.5g(46.4%)の(2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロフェニル)(3−クロロフェニル)メタノン(中間体56、融点134℃)を得た。
c)TiCl3(H2O中15%、400ml)を、THF(230ml)中の中間体(56)(16g)の溶液に、室温で添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物をDCMで2回抽出した。合併した有機層を10%K2CO3で洗浄し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させ、18gの(2,3−ジアミノ−5−ブロモフェニル)(3−クロロフェニル)−メタノン(中間体57)を得た。
d)トルエン(400ml)中の中間体(57)(18g)および無水酢酸(19ml)の混合物を撹拌し、4時間還流し、次いで室温まで冷却させた。沈殿物を濾過し、DIPEで洗浄し、乾燥し、13.2g(90%)のN,N′−[5−ブロモ−3−(3−クロロフェニル)−1,2−フェニレン]ジアセトアミド(中間体58)を得た。
e)カリウムtert−ブトキシド(18g)を、DME(140ml)中の中間体(58)(13.2g)の混合物に、室温で添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物を3N HClで中和した。沈殿物を濾過し、水で洗浄しそしてDIPEで洗浄し、乾燥し、10.75g(86%)のN−[6−ブロモ−4−(3−クロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−8−キノリニル]アセトアミド(中間体59)を得た。
f)DMF(150ml)中の中間体(59)(10.75g)、ヨウ化メチル(3.57ml)およびAg2CO3(16.93g)の混合物を、N2流下で80℃で90分間撹拌した。混合物を室温まで冷却させた。水を添加した。混合物をセライトを通して濾過し、水で洗浄し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させ、10.9g(98%)のN−[6−ブロモ−4−(3−クロロフェニル)−2−メトキシ−8−キノリニル]アセトアミド(中間体60)を得た。
g)ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、18.5ml)を、THF(70ml)中の中間体(60)(5g)の混合物に、N2流下で−70℃で滴下した。混合物を−70℃で30分間撹拌し、−40℃に戻し、再び−70℃まで冷却した。(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メタノン(6.5g)を添加した。混合物を室温まで加温し、次いで加水分解した。酢酸エチルを添加した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH95/5/0.1)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させ、2−プロパノン、ACNおよびDIPEから再結晶し、1.3g(32.5%)の(±)−N−[4−(3−クロロフェニル)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−2−メトキシ−8−キノリニル]アセトアミド(中間体61、融点143℃)を得た。
h)HBr(H2O中48%、45ml)および1,4−ジオキサン(40ml)中の中間体(61)(3g)の混合物を80℃で3時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、氷上に注ぎ出し、固体K2CO3で飽和させ、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、蒸発させ、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH95/5/0.5)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をCH3OHおよびDIPE中に溶かした。沈殿物を濾過し、乾燥し、0.4g(55%)の(±)−8−アミノ−4−(3−クロロフェニル)−6−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−2(1H)−キノリノン(中間体62)を得た。
表I−1〜I−2は上記の実施例の一つに従って製造した中間体をリストしたものである。
B.最終化合物の製造
実施例B.1
THF(200ml)中の1−メチルイミダゾール(4.55ml)の溶液を−70℃まで冷却した。ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、35.9ml)を添加し、混合物を−70℃で30分間撹拌した。塩化トリエチルシリル(10.4ml)を添加し、混合物を室温まで徐々に加温した。混合物を−70℃まで冷却し、ブチルリチウム(ヘキサン中の1.6M、35.9ml)を滴下した。混合物を−70℃で1時間撹拌し、次いで−15℃まで加温した。浴を取り去り、混合物を−70℃まで冷却した。中間体(24)(20g)を添加し、混合物を−70℃で30分間撹拌した。混合物を加水分解し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、乾燥、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH97/3/0.1)によって精製し、24gの(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,5,1−ij]キノリン−4−オン(化合物5、融点213.6℃)を得た。
実施例B.2
ホルムアミド(10ml)および酢酸(20ml)中の化合物1(2.5g)の混合物を160℃で4時間撹拌した。混合物を氷上に注ぎ出し、アンモニア水溶液で塩基性にし、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH97/3/0.1)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物を2−プロパノン/DIPE中に溶した。沈殿物を濾過し、乾燥し、1g(41%)の(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,5,1−ij]キノリン−4−オン一水和物(化合物6、融点147.0℃)を得た。
実施例B.3
塩化チオニル(8ml)中の化合物5(2g)の混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発乾固した。生成物をさらに精製することなく使用し、2.07g(100%)の(±)−8−[クロロ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−6−(3−クロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン一塩酸塩(化合物7)を得た。
実施例B.4
THF(15ml)中の化合物7(2.07ml)の混合物を、室温でアンモニア水溶液(40ml)中に注ぎ出した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いでDCMで抽出し、デンカントした。有機層を乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:トルエン/2−プロパノール/NH4OH50/50/1)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をCH2Cl2/ジエチルエーテルから再結晶した。沈殿物を濾過し、乾燥し、0.65gの(±)−8−[アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−6−(3−クロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(化合物8)を得た。
実施例B.5
化合物8(12.4g)を分離し、Chiracel ODによるキラルカラムクロマトグラフィー(溶離液:100%CH3OH)によって精製した。二つの純粋なフラクション群を収集した。第一のフラクション群の溶媒を蒸発させた。残留物を2−プロパノール(200ml)およびDIPE(200ml)から結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、4.4gの(A)−8−[アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−6−(3−クロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(化合物9;[α]20 D=−27.94°(c=9.1mg/ml、メタノール中))を得た。
第二フラクション群の溶媒を蒸発させた。残留物を2−プロパノール(250ml)およびDIPE(350ml)から結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、4.1gの(B)−8−[アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−6−(3−クロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(化合物10;[α]20 D=+28.21°(c=9mg/ml、メタノール中))を得た。
実施例B.6
DMF(90ml)中の中間体(50)(2.7g)、ジブロモメタン(3ml)および炭酸カリウム(2.8g)の混合物を80℃で3時間撹拌した。水を添加した。混合物をセライトを通して濾過し、水で洗浄し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH96/4/0.2)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物を2−プロパノンおよびジエチルエーテルから結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、0.86g(31%)の(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−2H,4H−オキサゾロ[5,4,3−ij]キノリン−4−オン(化合物15)を得た。
実施例B.7
ピリジン(30ml)中の化合物6(1.2g)および硫化リン(2.4g)の混合物を撹拌し、6時間還流し、次いで水中に注ぎ出した。沈殿物を濾過し、水で十分にそそぎ、DCM中に溶かし、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH98/2/0.1)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をACNおよびDIPEから結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、0.36g(29.9%)の(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾル−5−イル)メチル]−1,2ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(化合物27)を得た。
実施例B.8
メタノール(40ml)中の中間体(62)(1.8g)およびアセトイミド酸エチル(0.9g)の混合物を撹拌し、4時間還流した。溶媒を蒸発乾固した。残留物をDCMおよびK2CO3(H2OH中10%)中に溶かした。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH95/5/0.5)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をDIPEから結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、0.4g(21.2%)の(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾル−5−イル)メチル]−2−メチル−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−4−オン(化合物30、融点170℃)を得た。
同様な方法で、(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾル−5−イル)メチル]−2−フェニル−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−4−オン(化合物31)も製造した。
実施例B.9
THF(60ml)中の中間体(62)(2.1g)および1,1′−カルボニルジイミダゾール(4.1g)の混合物を撹拌し、3時間還流した。混合物を水中に注ぎ出し、DCMで抽出した。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH90/10/0.5)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をCH3OHおよびDIPEから結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、0.7g(31.8%)の(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾル−5−イル)メチル]−4H−イミダゾ[4,5,1−ij]キノリン−2,4(H)−ジオン(化合物34、融点256℃)を得た。
実施例B.10
水(21ml)および硫酸(36N、42ml)中の中間体(62)(2.1g)の混合物を氷浴上で5℃まで冷却した。NaNO2(3.6ml;溶液80g/100ml)を滴下し、その間温度を5℃に保持した。混合物を氷浴上で1時間撹拌し、氷水中に注ぎ出し、濃NH4OH溶液でアルカリ性にし、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH97.5/2.5/0.1)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物を2−プロパノンおよびDIPEから結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、0.35g(16.3%)の(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)ヒドロキシ(1−メチル−1H−イミダゾル−5−イル)メチル]−4H−1,2,3−トリアゾロ[4,5,1−ij]キノリン−4−オン(化合物35、融点226℃)を得た。
実施例B.11
ACN(40ml)中の中間体(54)(3.4g)およびイミダゾール(2.01g)の混合物を撹拌し、3時間還流した。混合物を蒸発させ、残留物をDCM中に溶かした。有機層を水で洗浄し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH97/3/0.1)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。酢酸エチルおよびDIPEから結晶化し、1.9g(65%)の(±)−7−(3−クロロフェニル)−9−[(4−クロロフェニル)−1H−イミダゾル−1−イルメチル]−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]−キノリジン−5−オン(化合物36、融点195.2℃)を得た。
実施例B.12
1,1′−カルボニルジイミダゾール(4g)を、THF(70ml)中の中間体(53)(5.4g)の溶液に、室温で添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。水を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH97.5/2.5/0.1)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をさらにシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:シクロヘキサン/2−プロパノール/NH4OH80/20/0.1)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をジエチルエーテル中に溶かし、濾過し、1.3g(22%)の(±)−7−(3−クロロフェニル)−9−[(4−クロロフェニル)−1H−イミダゾル−1−イルメチル]−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−5−オン(化合物37、融点93.6℃)を得た。
実施例B.13
ACN(50ml)中の中間体(48)(2.3g)およびイミダゾール(1.8g)の混合物を撹拌し、4時間還流した。溶媒を蒸発乾固した。残留物をDCM中に溶かし、水で洗浄し、デカントした。有機層を乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発乾固した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH/NH4OH98/2/0.1)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をACNおよびDIPEから結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、1.3gの(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)−1H−イミダゾル−1−イルメチル]−2H,4H−オキサゾロ[5,4,3−ij]キノリン−4−オン(化合物52)を得た。
実施例B.14
硫化リン(6g)を、ピリジン(40ml)中の化合物38(3g)の混合物に添加した。混合物を撹拌し、6時間還流した。氷水を添加した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、DCM中に溶かした。有機層を分離し、乾燥し、溶媒を蒸発乾固した。残留物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CH2Cl2/CH3OH98.5/1.5)によって精製した。純粋なフラクションを収集し、溶媒を蒸発させた。残留物をACNおよびDIPEから結晶化した。沈殿物を濾過し、乾燥し、1.1gの(±)−6−(3−クロロフェニル)−8−[(4−クロロフェニル)−1H−イミダゾル−1−イルメチル]−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−チオン(化合物50)を得た。
表F−1およびF−3は上記の実施例の一つに従って製造した化合物をリストしたものである。
C.薬理学的実施例
実施例C.1:「ファルネシルプロテイントランスフェラーゼの阻害についての試験管内検定法」:
ヒトのファルネシルプロテイントランスフェラーゼは実質的に記載の通りに製造した(Y.Reiss等,方法:酵素学における方法のコンパニオン(Methods:A Companion to Methods in Enzymology),第1巻,第241−245頁,1990年)。ヌードマウス中の固形腫瘍として増殖させたかまたは単層細胞培養物として増殖させたカーステンウイルス形質転換ヒト骨肉腫(KHOS)細胞(American Type Culture Collection,Rockville,MD,USA)をヒト酵素の給源として使用した。簡潔には、細胞または腫瘍を、50mM Tris、1mM EDTA、1mM EGTAおよび0.2mMフッ化フェニルメチルスルホニル(pH7.5)を含有する緩衝液中でホモジナイズした。ホモジネートを28,000×gで60分間遠心分離し、上澄液を収集した。30−50%硫酸アンモニウムフラクションを製造し、得られた沈殿物を、20mM Tris、1mM ジチオスレイトールおよび20μM ZnCl2を含有する少量の(10〜20ml)透析緩衝液中に再懸濁させた。硫酸アンモニウムフラクションを同一緩衝液に対して2回交換して一晩透析した。透析物質を、0.05M NaClを補足した透析緩衝液の100mlで予備平衡させた10×1cm Q Fast Flow Sepharose(Pharmacia LKB Biotechnology Inc.,Piscataway,NJ,USA)に通塔した。カラムを追加の50mlの透析緩衝液プラス0.05M NaClで洗浄し、次いで透析緩衝液中で作成した0.05Mから0.25MのNaClの勾配液で洗浄した。酵素活性を、透析緩衝液中で作成した0.25Mから1.0MのNaClの線形勾配液で溶出した。4〜5mlのカラム溶出液を含有するフラクションを収集し、ファルネシルプロテイントランスフェラーゼ活性について分析した。酵素活性を有するフラクションを集め、100μM ZnCl2を補足した。酵素試料を−70℃に凍結して貯蔵した。
ファルネシルプロテイントランスフェラーゼの活性は、ファルネシルトランスフェラーゼ[3H]シンチレーション近接検定法(Amersham International plc.,England)を使用して製造業者によって特定された条件下で測定した。酵素の阻害剤について検定するために、0.20μCiの[3H]−ファルネシルピロリン酸基質およびビオチン化ラミンBペプチド基質(ビオチン−YRASNRSCAIM)を、50mM HEPES、30mM MgCl2、20mM KCl、5mMジチオスレトール、0.01%Triton X−10よりなる反応緩衝液中の試験化合物と混合した。試験化合物を10μl容積のジメチルスルホキシド(DMSO)中に添加し、100μlの最終容積中の1および10μl/mlの濃度を得た。反応混合物を37℃まで加温した。酵素反応は、希釈ヒト・ファルネシルプロテイントランスフェラーゼの20μlを添加することによって開始した。137℃での反応インキュベーションの60分間に4000〜15000cpmの反応生成物を生成するのに十分な酵素試料を添加した。反応は、STOP/シンチレーション近接ビーズ試薬(Amersham)を添加することによって停止させた。反応生成物[3H]−ファルネシル−(Cys)−ビオチン・ラミンBペプチドをストレプタビジン結合シンチレーション近接ビーズ上に捕捉した。試験化合物の存在下または不在下で合成した[3H]−ファルネシル−(Cys)−ビオチン・ラミンBペプチド量を、Wallac Model 1489 Microbeta Liquid Scintillation Counterで計数することによってcpmとして定量した。生成物のcpmはファルネシルプロテイントランスフェラーゼ活性である考えられる。試験化合物の存在下で観察されたプロテインファルネシルトランスフェラーゼ活性を、10%DMSOの存在下のファルネシルトランスフェラーゼ活性に標準化し、阻害率%として表現した。別個の研究では、50%またはそれ以上の阻害率のファルネシルプロテイントランスフェラーゼ活性を示す幾つかの試験化合物を、濃度依存性阻害率の酵素活性について評価した。これらの研究での試験化合物の効果は、VAXコンピューターでR.W.Johnson Pharmaceutical Research Institute(Spring House,Pa,USA)のScience Information Divisionによって書かれたLGIC50コンピュタープログラムを使用して、IC50(酵素活性の50%を産み出す試験化合物の濃度)として算出した。
化合物36は21nMのIC50を有しそして化合物38は15nMのIC50を有することが見い出された。
実施例C.2:「ras形質転換細胞表現型復帰検定法」
突然変異ras遺伝子のような活性化癌遺伝子をマウスNIH3T3細胞中に挿入すると、細胞は形質転換表現型に転換する。細胞は腫瘍発生性になり、半固体培地中で足場非依存性増殖を示しそして接触阻害を失う。接触阻害の消失によって、もはや均一な単層を形成しない細胞培養物が生成する。むしろ、細胞は多細胞小結節に堆積し、プラスチック組織培養皿中で極めて高い密度まで増殖する。ras形質転換表現型に復帰させるプロテインファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤のような試薬は、均一な単層増殖パターンを培養物中の細胞に取り戻す。この復帰は、組織培養プレート中の細胞数を計数することによって容易に監視される。形質転換細胞は、非形質転換表現型に復帰した細胞より高い細胞数を達成する。形質転換表現型を復帰させる化合物は、ras遺伝子突然変異を有する腫瘍に抗腫瘍効果を及ぼす。
方法:
化合物を、T24活性化ヒトH−ras遺伝子によって形質転換されたNIH3T3細胞の組織培養でスクリーニングする。細胞を、6ウエルのクラスター組織培養プレート中にウエル当たり(9.6cm2表面積)200,000細胞の初期密度で接種する。試験化合物を直ちに、3.0μl容積のDMSO中の3.0ml細胞増殖培地に添加し、0.1%の細胞増殖培地中のDMSOの最終濃度とする。試験化合物は、DMSO処理賦形剤対照と共に、5、10、50、100、および500nM濃度で行う。(5nMで高い活性が観察される場合、試験化合物はもっと低い濃度で試験する。)細胞を72時間増殖させる。次いで細胞を1.0mlのトリプシン−EDTA細胞分離培地中で分離し、Coulter粒子計数器で計数する。
測定:
ウエル当たり細胞として表現する細胞数はCoulter粒子計数器を使用して測定する。すべての細胞数は、初期細胞入力密度について、200,000を引算することによって補正する。
対照細胞計数=[DMSO賦形剤とインキュベートした細胞からの細胞計数−200,000]
試験化合物細胞計数=[試験化合物とインキュベートした細胞からの細胞計数−200,000]
試験化合物の阻害率%=[1−試験化合物の細胞計数/対照の細胞計数]×100%
IC50(即ち、酵素活性を50%阻害するに要する試験化合物濃度)は、十分なデーターが利用できる場合に算出し、表C.2に要約する。
実施例C.3:[ファルネシルプロテイントランスフェラーゼ阻害剤二次腫瘍モデル]
酵素ファルネシルプロテイントランスフェラーゼは、ファルネシルピロリン酸から誘導されたファルネシル部分の、癌遺伝子生成物p21rasへの共有結合の結合を触媒する。これはp21rasを血漿膜に結合させる。一旦血漿膜に結合すると、p21rasの突然変異株または癌遺伝子型は形質転換および悪性腫瘍細胞の非調節増殖のためのシグナルを提供する。それ故、プロテインファルネシルトランスフェラーゼの阻害剤はp21rasの膜結合を防止しそしてras形質転換腫瘍の増殖を阻止する。
ヌードマウスに、T24活性化ヒトH−ras遺伝子形質転換NIH3T3繊維芽細胞(T24細胞)の1×106を、鼠径部中に皮下的に接種する。腫瘍が確立した3日後、試験化合物による処理を経口経路によって始める。試験化合物を0.1N HCl中の20%β−シクロデキシトリン中に溶解し、10gマウス体重当たり0.1mlの試験化合物溶液として経口的に投与する。日常作業的に使用した用量は6.25、12.5および25mg/kgである。体重および腫瘍の大きさをその後の15日の処理の間監視する。処理の終了時に、動物を犠牲に供しそして腫瘍を秤量する。
「平均賦形剤処理腫瘍重量」は、試験化合物で処理したマウスの10〜15匹の平均腫瘍重量と定義する。
「平均腫瘍重量」は、試験化合物で処理しなかったマウスの10〜15匹の平均腫瘍重量と定義する。
最終腫瘍重量減少率%=[1−平均腫瘍重量/平均賦形剤処理腫瘍重量]×100%
Claims (9)
- 式(I)
式中、
点線は任意の結合を表し;
Xは酸素または硫黄であり;
−A−は式
−CH=CH− (a−1)、
−CH2−CH2− (a−2)、
−CH2−CH2−CH2− (a−3)、
−CH2−O− (a−4)、
−CH2−CH2−O− (a−5)、
−CH2−S− (a−6)、
−CH2−CH2−S− (a−7)、
−CH=N− (a−8)、
−N=N− (a−9)、もしくは
−CO−NH− (a−10)
で示される二価の基であり;または
上記式(a−1)〜式(a−8)および式(a−10)から選ばれる二価の基は、その中に存在する1個の水素原子がC1-4アルキルまたはAr1によって置換されており;
R1およびR2は各々独立して水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、C1-6アルキル、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C2−C6アルケニル、C1-6アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルオキシC1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルオキシカルボニル、アミノC1-6アルキルオキシ、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキルオキシ、Ar2、Ar2−C1-6アルキル、Ar2−オキシ、Ar2−C1-6アルキルオキシであるか;或いは
隣接する位置にある場合、R1およびR2は一緒になって式
−O−CH2−O− (b−1)、
−O−CH2−CH2−O− (b−2)、
−O−CH=CH− (b−3)、
−O−CH2−CH2− (b−4)、
−O−CH2−CH2−CH2− (b−5)、または
−CH=CH−CH=CH− (b−6)
で示される二価基を形成してもよく;
R3およびR4は各々独立して水素、ハロ、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、Ar3−オキシ、C1-6アルキルチオ、ジ(C1-6アルキル)アミノ、トリハロメチル、トリハロメトキシであるか、或いは隣接する位置にある場合、R3およびR4は一緒になって式
−O−CH2−O− (c−1)、
−O−CH2−CH2−O− (c−2)、または
−CH=CH−CH=CH− (c−3)
で示される二価基を形成してもよく;
R5は式
で示される基であり、
ここで、R13は水素、ハロ、Ar4、C1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルチオ、アミノ、C1-6アルキルオキシカルボニル、C1-6アルキルS(O)C1-6アルキルまたはC1-6アルキルS(O)2C1-6アルキルであり;
R14は水素、C1-6アルキルまたはジ(C1-6アルキル)アミノスルホニルであり;
R6は水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6アルキル、シアノ、ハロC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、シアノC1-6アルキル、アミノC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキル、C1-6アルキルチオC1-6アルキル、アミノカルボニル−C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニルC1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニルC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキル、Ar5、Ar5−C1-6アルキルオキシC1-6アルキルであるか、或いは式
−O−R7 (e−1)、
−S−R7 (e−2)、または
−N−R8R9 (e−3)
で示される基であり;ここで、
R7は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、Ar6、Ar6−C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニルC1-6アルキル、または式−Alk−OR10もしくは−Alk−NR11R12の基であり;
R8は水素、C1-6アルキル、Ar7またはAr7−C1-6アルキルであり;
R9は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、C1-6アルキルオキシカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、Ar8、Ar8−C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニルC1-6アルキル、Ar8−カルボニル、Ar8−C1-6アルキルカルボニル、アミノカルボニルカルボニル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキルカルボニル、ヒドロキシ、C1-6アルキルオキシ、アミノカルボニル、ジ(C1-6アルキル)アミノC1-6アルキルカルボニル、アミノ、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルキルカルボニルアミノ、または
式 −Alk−OR10もしくは−Alk−NR11R12
の基であり;
ここで、AlkはC1-6アルカンジイルであり;
R10は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、ヒドロキシC1-6アルキル、Ar9またはAr9−C1-6アルキルであり;
R11は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、Ar10またはAr10−C1-6アルキルであり;
R12は水素、C1-6アルキル、Ar11、Ar11−C1-6アルキルであり;そして
Ar1〜Ar11は各々独立してフェニル、またはハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシもしくはトリフルオロメチルで置換されたフェニルから選ばれる、
で示される化合物、またはその薬学的に許容されうる酸付加塩もしくは立体異性体。 - 点線が任意の結合を表し;XがOまたはSであり;R1およびR2が各々独立して水素、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、トリハロメチルまたはトリハロメトキシから選ばれ;R3およびR4が各々独立して水素、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、トリハロメチルまたはトリハロメトキシから選ばれ;R5が式(d−1)の基であり、ここで、R13が水素であるか、或いはR5が式(d−2)の基であり、ここで、R13が水素またはC1-6アルキルでありそしてR14が水素またはC1-6アルキルであり;R6が水素、ヒドロキシ、ハロC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、シアノC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニルC1-6アルキル、または式−NR8R9の基であり、ここで、R8が水素またはC1-6アルキルでありそしてR9が水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシまたはC1-6アルキルオキシC1-6アルキルカルボニルである請求項1に記載の化合物。
- Xが酸素であり;点線が結合を表し;R1が3−ハロであり;R2が水素であり;R3が4−ハロであり;R4が水素であり;R5が式(d−1)の基であり、ここで、R13が水素であるか、或いはR5が式(d−2)の基であり、ここで、R13が水素でありそしてR14がC1-4アルキルであり;R6が水素、ハロ、ヒドロキシまたはアミノであり;そして−A−が(a−1)、(a−2)または(a−3)である請求項1または2に記載の化合物。
- 化合物が
7−(3−クロロフェニル)−9−[(4−クロロフェニル)−1H−イミダゾール−1−イルメチル]−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−5−オン;
7−(3−クロロフェニル)−9−[(4−クロロフェニル)−1H−イミダゾール−1−イルメチル]−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン;
8−[アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−6−(3−クロロフェニル)−1,2−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン;もしくは
8−[アミノ(4−クロロフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−6−(3−クロロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−5−オン;またはその立体異性体もしくは薬学的に許容されうる酸付加塩である、
請求項1または2に記載の化合物。 - 薬学的に許容されうる担体、および活性成分として請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物の治療的有効量を含んでなる医薬組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物の治療的有効量を薬学的に許容されうる担体と緊密に混合する請求項5に記載の医薬組成物の製造方法。
- 医薬品として使用するための請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
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