JP4271826B2 - 凝固組織が微細な鋼 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液相からの凝固時に液相+オーステナイト相併存状態、または液相+フェライト相+オーステナイト相併存状態を経て凝固完了する鋼において、等軸晶の比率を上げ、凝固完了直後の平均結晶粒径を概ね3mm以下に微細化できる鋼に関するものである。
【0002】
凝固組織を微細化することにより、その後の圧延または鍛造における再結晶が促進されるため、圧減比や鍛造比の節減、および再結晶温度の低温化、再結晶時間の短時間化が可能になり、製造コスト削減を図れる。一方、スラブやインゴットの結晶粒径が微細なことによって熱間加工性が向上し、表面割れが生じ難くなり、熱間加工時の割れに起因する製品表面疵を抑えられるため、製品歩留り向上が図れる。
同時に普通鋼においてはP,S等、ステンレス鋼においてはN,Cr,Mo等の凝固偏析を微細分散化できるため、これら凝固偏析の除去に必要となる偏析元素の拡散距離を短くでき、圧延や鍛造前に実施するスラブやインゴットの凝固偏析除去のための熱処理が、従来よりも低温化または短時間化することが可能となるため、製造コスト削減が図れる。
【0003】
【従来の技術】
炭素鋼やオーステナイト系ステンレス鋼に代表される液相からの凝固時に、オーステナイト相を固相として含む状態を経て凝固が進行する従来の鋼では、鋼の商業生産に広く用いられている鋳造装置により当該鋼を鋳造した際、当該鋼のインゴットやスラブの鋳造組織における等軸晶の比率を上げて、凝固直後の結晶粒径を平均で概ね3mm以下に微細化することは難しい。
一般に、鋼は広い温度範囲における強度や延性および靭性確保のために結晶粒径が小さく、個々の結晶粒径は互いに揃っていた方が好ましいが、一般にインゴットやスラブなどの凝固組織の結晶粒径は数〜数十mmオーダーであり、大きさや形状は不揃いである。
【0004】
したがって、熱間圧延厚板等では圧延や鍛造工程以降の再結晶により結晶粒径を小さく(概ね100μm以下を目標とする)かつ揃えるが、この再結晶のために必要となる加工ひずみをインゴットやスラブなどの素材に充分に加えるため、熱間圧延や鍛造時における圧減比や鍛造比、すなわち初期の素材厚さと圧延や鍛造後の製品厚さの比を充分とることが必要である。このため圧延・鍛造工程コストを低減するには限界があった。
【0005】
インゴットやスラブなどの素材の初期の大きさと最終製品の大きさが近く、単純に圧減比・鍛造比が充分とれない場合は、一旦最終圧延・鍛造方向と異なる方向に圧延や鍛造を施した後、最終圧延・鍛造を行って、材料に与える総合的な加工ひずみを充分とれるように圧延・鍛造の工程を組む必要があり、最終製品の大きいものは圧延・鍛造工程コストがかさむ。また、圧延または鍛造後の再結晶を完了させるためには、素材の初期結晶粒径や素材に与えた加工ひずみに依存する下限熱処理温度や下限熱処理時間があり、熱処理の負荷を軽減するには限界がある。
【0006】
さらに、インゴットやスラブの鋳造組織が粗大であると熱間加工性を損ねる場合があり、圧延または鍛造時に表面の結晶粒界で割れを生じ、その割れがその後の圧延または鍛造により伸展し、表面疵となって製品の歩留りを落とす。
一方、インゴットやスラブの鋳造組織が粗大であると、炭素鋼においてはP,S等、ステンレス鋼においてはN,Cr,Mo等の凝固偏析が顕著に製品に残る場合があり、炭素鋼においては機械的性質を、ステンレス鋼においては高温強度特性や耐食性を損ねる場合がある。したがって偏析元素の拡散を促し凝固偏析を緩和するため、インゴットやスラブの高温均質化熱処理が必要となる場合がある。この高温均質化熱処理は1100℃以上数時間要する場合があり、製造コストに占める割合が大きくなり、コスト削減に限界があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
Cr含有鋼の凝固組織を微細化する方法として、特開平10−324956号公報に、溶鋼中に微細分散したMg系酸化物をフェライト凝固の接種核として活用する方法が開示されている。この技術はMg含有酸化物を凝固組織の等軸晶化に活用し、フェライト系ステンレス薄鋼板のリジング特性を向上するものであるが、液相からの凝固時にオーステナイト相を固相として含む場合には、その効果が全く得られないことが判明した。
【0008】
本発明は、炭素鋼やオーステナイト系ステンレス鋼に代表されるオーステナイト相を含む状態を経て凝固が進行する鋼において、当該鋼のインゴットやスラブの鋳造組織における等軸晶の比率を上げ、凝固組織の平均結晶粒径を小さくできる鋼を提供するものである。
本発明鋼により、圧減比や鍛造比の低減、再結晶のための熱処理負荷の低減、熱間加工性が向上することによる表面疵発生の抑制、凝固偏析除去のための熱処理負荷低減等が図れ、製品の品質・性能の向上と製造コスト削減が両立できる鋼を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、固相としてオーステナイト相を含む状態を経て凝固が進行する鋼において、インゴットやスラブの凝固組織における等軸晶の比率を上げ、結晶粒径を微細化する方策を研究し、以下を発明した。
(1)鋼の組成が液相線温度から凝固温度までの温度域においてオーステナイト相を含有する組成であって、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdの元素のうちの1種類以上で窒化物を形成し、該窒化物を含有する最大径0.01〜10.0μmの介在物が、鋼の任意の断面において1個/mm以上存在することを特徴とする凝固組織が微細な鋼。
(2)介在物が、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdの元素からなる窒化物のうちの1種類以上と、Si,Ca,Mg,Ti,Al,Y,Zrの酸化物もしくは窒化物のうちの1種以上とが複合析出したものであることを特徴とする前記(1)記載の凝固組織が微細な鋼。
)鋼の組成が質量%で、
C :0.08%以下、 Si:1.0%以下、
Mn:0.01〜16.0%、 Cr:10〜32%、
Ni:30%以下、 Al:0.05以下、
N :0.4%以下
を含むオーステナイト系ステンレスであることを特徴とする前記(1)または(2)記載の凝固組織が微細な鋼。
)オーステナイト系ステンレス鋼の組成が、質量%でさらに、
Cu:3.0%以下、 Mo:7.0%以下、
W :4.0%以下、 V :0.25%以下、
Ti+Nb:1.0%以下
の1種以上を含むものであることを特徴とする前記()記載の凝固組織が微細な鋼。
)鋼の組成が質量%で、
C :0.05〜2.0%、 Si:3.0%以下、
Mn:0.01〜16.0%、 Al:0.05%以下、
N :0.4%以下
を含む炭素鋼であることを特徴とする前記(1)または(2)記載の凝固組織が微細な鋼。
)鋼の組成として質量%でさらに、Sol.Al:0.02%以上を含有することを特徴とする前記(1)ないし()のいずれか1項に記載の凝固組織が微細な鋼。
)鋼の組成として質量%でさらに、N:0.1%以上を含有することを特徴とする前記(1)ないし()のいずれか1項に記載の凝固組織が微細な鋼。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明において、前述の如く窒化物とその存在状態を限定した理由を述べる。La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdは、窒化物として鋼中に分散させた場合、液相線温度から凝固温度までの温度域においてオーステナイト相を含有する鋼にて凝固組織の等軸晶の比率が上がり、凝固組織の結晶粒径を平均で概ね3mm以下に微細化できることを見出した。
特に、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdのうちの1種類以上の元素が、最大径0.01〜10.0μmの窒化物を形成し、これが鋼の任意の断面において1個/mm2 以上分散した状態で析出した場合、結晶粒径微細化効果が明瞭となる。
【0011】
一方、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdの最大径0.01〜10.0μmの窒化物は、例えばCaO等の他元素の酸化物と隣接して複合析出し、その複合析出物が任意の断面において1個/mm2 以上分散した状態で析出した場合でも、凝固組織の結晶粒径微細化効果が明瞭となる。
【0012】
また、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdの最大径0.01〜10.0μmの窒化物は、単独析出または他元素の酸化物と隣接して複合析出し、その単独析出物と複合析出物が任意の断面において合計1個/mm2 以上分散した状態でも、凝固組織の結晶粒径微細化効果が明瞭となる。
【0013】
最大径0.01〜10.0μmのLa,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd系窒化物の存在状態によって凝固組織が微細化できる機構の詳細については、現時点で不明であるが、本発明者らは、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd系窒化物とオーステナイト相では格子整合性が高く、これら窒化物がオーステナイト相晶出の際の接種核となるため、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd系窒化物の個数密度が大きい場合には、結晶粒数が増加して鋳造組織の等軸晶の比率が上がり、結晶粒径が微細化されると考えている。
【0014】
以上述べた以外の鋼組成としては、液相線温度から凝固温度までの温度域においてオーステナイト相を含有する組成であることが、本発明による効果を得る上で重要である。オーステナイト相以外の相との混相となっても構わないが、オーステナイト相の比率が大きいほど本発明の効果が明瞭となる。
【0015】
具体的な鋼組成については特に限定するものではないが、たとえばオーステナイト系ステンレス鋼では、質量%で、C:0.08%以下、Si:1.0%以下、Mn:0.01〜16.0%、Cr:10〜32%、Ni:30%以下、Al:0.05%以下、N:0.4%以下を含む組成であり、さらに諸特性の向上を狙って、Cu:3.0%以下、Mo:7.0%以下、W:4.0%以下、V:0.25%以下、Ti+Nb:1.0%以下の1種以上を添加してもよい。
また炭素鋼においては、質量%で、C:0.05〜2.0%、Si:3.0%以下、Mn:0.01〜16.0%、Al:0.05%以下、N:0.4%以下を含む組成である。
【0016】
以上述べた鋼を製造する方法としては、公知の溶製方法を用いればよい。ただし本発明においては、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdの元素の1種以上の窒化物を生成させることが必要であるため、これら元素の添加源を投入する時点において、溶鋼中の酸素濃度を十分に低減しておくか、十分な量の窒素が溶解されている必要がある。酸素濃度を低減しておくにはAlを用いて脱酸するのが有効であり、特に溶鋼中にSol.Alとして0.02%以上のAlが残存しているのが好ましい。
またNとしては0.1%以上溶解されているのが好ましい。
【0017】
La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdの添加源としては、特定元素を選別したものを用いてもよいが、これらの元素が不特定に混入するミッシュメタルを用いるのが好ましい。
【0018】
本発明鋼は凝固組織の結晶粒径が平均で概ね3mm以下に微細化できるため、
▲1▼ 圧延または鍛造後の再結晶サイトとしての結晶粒界が多くなる。
▲2▼ 凝固組織の粒界面積が増大し、P,Sの結晶粒界への偏析により熱間加工
性を減ずる作用が軽減される。
▲3▼ 凝固組織の結晶粒径に依存する成分元素の偏析ピッチが小さくなり、その
後の熱処理で偏析が拡散軽減され易くなる。
したがって、前述▲1▼により、圧減比や鍛造比の節減、再結晶や偏析除去のための熱処理負荷の低減、また前述▲2▼により、熱間加工性が向上することによる表面疵発生の抑制による歩留り向上、および前述▲3▼により、スラブやインゴットの高温均質化熱処理の負荷軽減によって、製品の品質・性能を高くしながら製造コスト削減が図れる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)
表1に示した、液相とオーステナイト相が併存する状態を経て凝固する炭素鋼である供試鋼A、およびオーステナイト系ステンレス鋼である供試鋼Bを母金属として各々溶解し、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdをそれぞれ単独添加し、その添加量を変えて凝固させた場合の、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdのそれぞれ最大径0.01〜10.0μmの、窒化物の個数密度と凝固組織の平均粒径の関係を図1〜7に示す。
La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdのそれぞれ最大径0.01〜10.0μmの窒化物の個数密度が1個/mm2 以上で、供試鋼A,Bの凝固組織の等軸晶の比率が急激に上がり、凝固組織の結晶粒径を概ね3mm以下とすることができた。
【0020】
【表1】
Figure 0004271826
【0021】
(実施例2)
表1に示した供試鋼AおよびBを母金属として溶解し、ミッシュメタルを用いてLa,Ce,Pr,Nd,Smを複合添加し、そのミッシュメタルの添加量を変えて凝固させた場合の、最大径0.01〜10.0μmのLa,Ce,Pr,Nd,Sm系窒化物の、合計個数密度と凝固組織平均粒径の関係を図8に示す。最大径0.01〜10.0μmのLa,Ce,Pr,Nd,Sm系窒化物の個数密度が1個/mm2 以上で、供試鋼A,Bの凝固組織の等軸晶の比率が急激に上がり、凝固組織の結晶粒径を概ね3mm以下とすることができた。
【0022】
(実施例3)
表1に示した供試鋼AおよびBを母金属として溶解し、ミッシュメタルを用いてLa,Ce,Pr,Nd,Smを複合添加し、そのミッシュメタルの添加量を変えると共に、脱酸剤として加えるCa量を変えた場合の、最大径0.01〜10.0μmのLa,Ce,Pr,Nd,Sm系窒化物の単独析出物、またはCa酸化物と隣接した複合析出物の、合計個数密度と凝固組織の平均粒径の関係を図9に示す。
最大径0.01〜10.0μmのLa,Ce,Pr,Nd,Sm系窒化物の単独析出物、またはCa酸化物と隣接した複合析出物の、合計個数密度が1個/mm2 以上で、供試鋼A,Bの凝固組織の等軸晶の比率が急激に上がり、凝固組織の結晶粒径を概ね3mm以下とすることができた。
【0023】
【発明の効果】
液相とオーステナイト相が併存する状態を経て凝固する鋼において、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gd系窒化物が鋼の任意の断面において1個/mm2 以上分散した状態で、凝固組織の平均粒径がほぼ3mm以下となり微細化の効果が明瞭になる。また、本窒化物が単独析出、あるいは他元素酸化物と隣接した複合析出の別に関わらず、個数密度が合計で1個/mm2 以上で凝固組織粒径微細化の効果が現れる。
【0024】
凝固組織の微細な本発明鋼は従来鋼と比べ、圧減比や鍛造比の節減、表面疵発生の抑制による歩留り向上、スラブやインゴットの高温均質化熱処理の負荷軽減等によって、製品の品質・性能を高くしながら製造コスト削減が図れる。したがって、本発明は産業上価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】供試鋼A,BにLaを単独添加した場合の、La窒化物平均個数密度と凝固組織の平均結晶粒径の関係を示す図である。
【図2】供試鋼A,BにCeを単独添加した場合の、Ce窒化物平均個数密度と凝固組織の平均結晶粒径の関係を示す図である。
【図3】供試鋼A,BにPrを単独添加した場合の、Pr窒化物平均個数密度と凝固組織の平均結晶粒径の関係を示す図である。
【図4】供試鋼A,BにNdを単独添加した場合の、Nd窒化物平均個数密度と凝固組織の平均結晶粒径の関係を示す図である。
【図5】供試鋼A,BにSmを単独添加した場合の、Sm窒化物平均個数密度と凝固組織の平均結晶粒径の関係を示す図である。
【図6】供試鋼A,BにEuを単独添加した場合の、Eu窒化物平均個数密度と凝固組織の平均結晶粒径の関係を示す図である。
【図7】供試鋼A,BにGdを単独添加した場合の、Gd窒化物平均個数密度と凝固組織の平均結晶粒径の関係を示す図である。
【図8】供試鋼A,Bにミッシュメタルを用いてLa,Ce,Pr,Nd,Smを複合添加した場合の、La,Ce,Pr,Nd,Sm系窒化物平均個数密度と凝固組織の平均結晶粒径の関係を示す図である。
【図9】供試鋼A,Bにミッシュメタルを用いてLa,Ce,Pr,Nd,Smを複合添加し、かつ脱酸剤としてCaを添加した場合の、La,Ce,Pr,Nd,Sm系窒化物の単独析出物、およびCa酸化物と隣接する複合析出物の、合計個数密度と凝固組織の平均結晶粒径の関係を示す図である。

Claims (7)

  1. 鋼の組成が液相線温度から凝固温度までの温度域においてオーステナイト相を含有する組成であって、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdの元素のうちの1種類以上で窒化物を形成し、該窒化物を含有する最大径0.01〜10.0μmの介在物が、鋼の任意の断面において1個/mm以上存在することを特徴とする凝固組織が微細な鋼。
  2. 介在物が、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Eu,Gdの元素からなる窒化物のうちの1種類以上と、Si,Ca,Mg,Ti,Al,Y,Zrの酸化物もしくは窒化物のうちの1種以上とが複合析出したものであることを特徴とする請求項1記載の凝固組織が微細な鋼。
  3. 鋼の組成が質量%で、
    C :0.08%以下、
    Si:1.0%以下、
    Mn:0.01〜16.0%、
    Cr:10〜32%、
    Ni:30%以下、
    Al:0.05以下、
    N :0.4%以下
    を含むオーステナイト系ステンレスであることを特徴とする請求項1または2記載の凝固組織が微細な鋼。
  4. オーステナイト系ステンレス鋼の組成が、質量%でさらに、
    Cu:3.0%以下、
    Mo:7.0%以下、
    W :4.0%以下、
    V :0.25%以下、
    Ti+Nb:1.0%以下
    の1種以上を含むものであることを特徴とする請求項3記載の凝固組織が微細な鋼。
  5. 鋼の組成が質量%で、
    C :0.05〜2.0%、
    Si:3.0%以下、
    Mn:0.01〜16.0%、
    Al:0.05%以下、
    N :0.4%以下
    を含む炭素鋼であることを特徴とする請求項1または2記載の凝固組織が微細な鋼。
  6. 鋼の組成として質量%でさらに、Sol.Al:0.02%以上を含有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の凝固組織が微細な鋼。
  7. 鋼の組成として質量%でさらに、N:0.1%以上を含有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の凝固組織が微細な鋼。
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